本願の実施形態での図面に関連して、本願の実施形態における技術的解決策をここより後で明確かつ完全に説明する。明白なことに、説明する実施形態は、本願の実施形態のいくつかであるが、全てではない。本願におけるこれらの実施形態に基づいて、創造的な労力を何らかけることなく、当業者により得られた他の全ての実施形態は、本開示の保護範囲内にある。
本願の実施形態における技術的解決策は、ネームド・データ・ネットワーク(Named Data Network、「NDN」と略す)、コンテンツ中心ネットワーク(Content Centric Networking、「CCN」と略す)、情報のネットワーク(Network of information、「NetInf」と略す)、データ指向ネットワークアーキテクチャ(Data-Oriented Network Architecture、「DONA」と略す)およびエクスプレッシブ・インターネット・アーキテクチャ(eXpressive Internet Architecture、「XIA」と略す)のような、様々な情報中心ネットワークICNアーキテクチャに適用されてもよいことを理解すべきである。
本願の実施形態において、ユーザ機器(User Equipment、「UE」と略す)は、端末(Terminal)、移動局(Mobile Station、「MS」と略す)、移動体端末(Mobile Terminal)等と呼ばれてもよいことも理解すべきである。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、「RAN」と略す)を介して1以上のコアネットワークと通信できる。例えば、ユーザ機器は移動体電話機(「セルラ」電話機とも呼ばれる)または移動体端末を有するコンピュータであってもよく、あるいは、例えば、ワイヤレスアクセスネットワークと音声および/またはデータを交換する、ポータブル移動体デバイス、ポケットサイズ移動体デバイス、ハンドヘルド移動体デバイス、コンピュータビルトイン移動体デバイスまたは車両搭載移動体デバイスであってもよい。
図1は、本願の実施形態に従った、情報中心ネットワークICNにおいてパケットを転送するための方法100の概略的なフローチャートを示す。図1における方法は、パブリックネットワークにおけるルーティングノードにより実行されてもよい。図1に示すように、方法100はS110からS130を含む。
S110において、仮想プライベートネットワークVPNにおける第1のルーティングノードから送信されたコンテンツ・リクエスト・パケットが、パブリックネットワークにおける第1のルーティングノードにより受信され、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびリクエストされたコンテンツがプライベートコンテンツであることを示すプライベート識別子を運ぶ。
S120において、コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベート識別子を運ぶと判断された場合に、リクエストされたコンテンツを記憶する第1のコンテナのコンテナ識別子が捕捉される。
S130において、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットが転送され、これにより、コンテンツ・リクエスト・パケットは、VPNにおける第2のルーティングノードに転送され、VPNにおける第2のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいて、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを返す。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法では、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
本願の実施形態では、コンテナは、コンテンツのセットを記憶するための記憶スペースである。コンテンツのセットは、1以上のコンテンツであってもよい。例えば、国のネットワーク全体は、国のコンテナとみなされてもよく、コンテナは、国のネットワーク内の全てのコンテンツのための記憶スペースである。同様に、地域のネットワーク全体は、地域コンテナとみなされてもよく、地域コンテナは、地域ネットワーク内の全てのコンテンツのための記憶スペースである。さらに、企業または組織のネットワーク全体は、企業または組織のネットワーク内の全てのコンテンツのための記憶スペースとみなされてもよく、飛行機、列車または船舶のような、移動体デバイスのネットワークは、移動体デバイスのネットワーク内の全てのコンテンツのための記憶スペースとみなされてもよく、電話機、ホストまたはコンテンツを記憶する他の電子デバイスのネットワークもまた、ネットワーク内の全てのコンテンツのための記憶スペースとみなされてもよいが、本願の実施形態はそれらに限定されない。従って、コンテナのコンテナ識別子は、fanlingyuan.com/blogのような、任意のコンテンツ識別プリフィクスであってもよく、あるいは、huawei.com、tsinghua.eduのような、企業または組織であってもよくairchina/ca1314のような、移動体デバイス、例えば、飛行機、列車または船舶であってもよく、あるいは、chinamobile/fanlingyuanのような、電話機、ホストまたはコンテンツを記憶するための他の電子デバイスであってもよく、あるいは、cn、cn/gd、cn/sdのような、ネットワークドメインであってもよい。1つのコンテナは、1つのコンテナ識別子に対応してもよく、2より多いコンテナ識別子に対応してもよいが、本願の実施形態はそれらに限定されない。以下では、記述の簡潔さのために、1つのコンテナが1つのコンテナ識別子に対応する場合を例としてとり、コンテナ識別子はコンテナのことを指す。
さらに、コンテナは、位相関係にある別のコンテナを含んでもよい。例えば、地域ネットワークは、国のネットワークの一部である。そのため、国のコンテナが、位相関係にある地域コンテナを含むことが考えられてもよい。コンテナはまた、アクセスコンテナを含んでもよい。アクセスコンテナは、位相関係にある少なくとも1つのコンテナを含み、少なくとも1つのコンテナにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングするための転送テーブルエントリを有するコンテナである。言い換えると、コンテナに対するアクセスコンテナは、位相関係にあるコンテナを含み、コンテナにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングする。具体的に、コンテナBがコンテナAを含み、コンテナBが、コンテナAにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングするための転送テーブルエントリを有する場合に、コンテナBはコンテナAに対するアクセスコンテナであると定義され、コンテナBは、コンテナAにアクセスサービスを提供する。1つのコンテナは、1以上の第1のコンテナにアクセスサービスを提供してもよく、1以上の第2のコンテナは、1つのコンテナにアクセスサービスを提供してもよい。言い換えると、1つのコンテナは、1以上の第1のコンテナに対するアクセスコンテナであってもよく、1以上の第2のコンテナは、1つのコンテナに対するアクセスコンテナであってもよい。
ネットワークアーキテクチャでは、コンテナは、少なくとも1つのルーティングノードを含み、少なくとも1つのルーティングノードうちの1以上のルーティングノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送する責任がある。コンテナは、少なくとも1つのルーティングノードの属性コンテナと呼ばれる。コンテンツ・リクエスト・パケットは、コンテナに対するアクセスコンテナに含まれる少なくとも1つのルーティングノードのうちの1以上のルーティングノードにより、コンテナにルーティングされてもよい。例えば、国のコンテナである「cn」は、位相関係にある地域コンテナである「cn/gd」および「cn/sd」を含み、コンテンツ・リクエスト・パケットは、国のコンテナである「cn」に含まれる1以上のルーティングノードにより、地域コンテナである「cn/gd」および「cn/sd」にルーティングされてもよく、そのため、国のコンテナである「cn」は、地域コンテナである「cn/gd」および「cn/sd」にアクセスサービスを提供する。コンテナ「huawei.com/cn」および「huawei.com/us」は、位相関係にあるコンテナ「huawei.com」を含み、コンテンツ・リクエスト・パケットは、コンテナ「huawei.com/cn」および「huawei.com/us」に含まれる1以上のルーティングノードによりコンテナ「huawei.com」にルーティングされてもよく、そのため、コンテナ「huawei.com/cn」および「huawei.com/us」は、コンテナ「huawei.com」にアクセスサービスを提供する。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
これに応じて、本願の実施形態では、ICNアーキテクチャ上に確立された仮想プライベートネットワークVPNは、VPN−レベルコンテナとみなされてもよく、VPN−レベルコンテナは、VPN内の全てのプライベートコンテンツのための記憶スペースである。図2は、本願の実施形態に従った、VPNネットワークのフレームワークの概略図である。図2に示すように、サイト1およびサイト2は、それぞれ、プライベートコンテンツのセットのための記憶スペースであり、これらは、それぞれ、コンテナ1およびコンテナ2とみなされてもよい。サイト1およびサイト2は、仮想プライベートネットワークVPN1を構成し、仮想プライベートネットワークは、コンテナVPN1とみなされてもよい。コンテナVPN1は、コンテナ1およびコンテナ2にアクセスサービスを提供する。具体的に、コンテナVPN1、コンテナ1およびコンテナ2のコンテナ識別子は、それぞれ、huawei.com、huawei.com/site1およびhuawei.com/site2である。サイト3およびサイト4は、それぞれ、プライベートコンテンツのセットのための記憶スペースであり、これらは、それぞれ、コンテナ3およびコンテナ4とみなされてもよい。サイト3およびサイト4からなる仮想プライベートネットワークVPN2は、コンテナVPN2とみなされてもよい。コンテナVPN2は、コンテナ3およびコンテナ4にアクセスサービスを提供する。コンテナVPN2、コンテナ3およびコンテナ4のコンテナ識別子は、それぞれ、cisco.com、cisco.com/site3およびcisco.com/site4である。本願の実施形態において、第1のコンテナはVPNからなるコンテナ、例えば、図2に示すVPN1およびVPN2のことを指すことを理解すべきである。さらに、VPN1およびVPN2において、各サイトは、カスタマー・エッジ・ルーティングノード(Customer Edge Routers、「CE」と呼ばれる)を通して、プロバイダ・エッジ・ルーティングノード(Provider Edge Routers、「PE」と呼ばれる)に接続され、PEを通してパブリックネットワーク中のルータP1およびP2に接続される。一般に、VPN中の各サイトにおけるCEおよびルーティングノードは、VPNにおけるルーティングノードであり、PEルーティングノードおよびPルーティングノードは、パブリックネットワーク中のルーティングノードである。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
本願の実施形態では、VPNにおけるプライベートコンテンツのプライバシーの観点から、プライベートコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、プライベートコンテンツは、VPN外のルーティングノードにおいてキャッシュされないが、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子は、VPNの外に拡散し得る。そのため、VPNにおいて、VPNにおけるプライベートコンテンツをリクエストするためのコンテンツ・リクエスト・パケットのルーティングに対して、コンテンツ・リクエスト・パケットの転送ルーティングは、プライベートコンテンツのコンテンツネームに基づいて判断されてもよい。コンテンツ・リクエスト・パケットがパブリックネットワーク(PEルーティングノードおよびPルーティングノード)にルーティングされる場合に、これらのルーティングノードは、プライベートコンテンツのコンテンツネームを利用することによりコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングできないが、プライベートコンテンツを記憶するコンテナのコンテナ識別を利用することにより、コンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングする必要がある。その理由は、これらのルーティングノードは、プライベートコンテンツのコンテンツネームに対応する転送テーブルエントリを有していないが、コンテナのコンテナ識別子に対応する転送テーブルエントリのみを有しているためである。このように、各PEルーティングノードおよびPルーティングノードにおいてVPNサービスに対する多くの異なるルートテーブルを特別に維持する必要はなく、PEルーティングノードおよびPルーティングノードの転送および維持プロセスは、VPNサービスがセットアップされない場合のものと同じである。
S110におけるリクエストされたコンテンツは、VPNにおけるプライベートコンテンツである。VPNは、第1のコンテナとして考えられてもよく、第1のコンテナは、プライベートコンテンツのセットを記憶するための記憶スペースである。第1のコンテナは、少なくとも1つの第4のルーティングノードを含み、少なくとも1つの第4のルーティングノードのうちの1以上の第4のルーティングノードを通るルーティングにより、第1のコンテナにおいて、リクエストされたコンテンツに到達可能であり、または第1のコンテナを通るルーティングにより、リクエストされたコンテンツに到達可能である。リクエストされたコンテンツの属性コンテナが第1のコンテナである場合に、ルーティングにより第1のコンテナにおいて、リクエストされたコンテンツに到達可能であり、第1のコンテナが、リクエストされたコンテンツの属性コンテナにアクセスサービスを提供する場合に、第1のコンテナを通るルーティングによりリクエストされたコンテンツに到達可能である。第4のルーティングノードは、VPNにおける第1のルーティングノードまたは第2のルーティングノードであってもよく、あるいは、VPNにおける第1のルーティングノードまたは第2のルーティングノードとは異なるノードでなくてもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。任意選択で、第1のコンテナは、1以上の第2のコンテナに対するアクセスコンテナであってもよく、および/または、1以上の第3のコンテナは、第1のコンテナに対するアクセスコンテナであってもよい。アクセスコンテナは、少なくとも1つのコンテナを含み、少なくとも1つのコンテナにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングするための転送テーブルエントリを有するコンテナである。本明細書における「含む」は、例えば、位相関係の意味での「含む」を論理的に「含む」ことを指す。
任意選択で、S110において、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツの属性コンテナ上のコンテナ情報をさらに運んでもよい。属性コンテナ上のコンテナ情報は、属性コンテナの部分的なコンテナ識別子を含んでもよい。例えば、図2に示すように、リクエストされたコンテンツがVPN1のサイト2におけるコンテンツである場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットは、コンテナ2上のコンテナ情報を運んでもよい。リクエストされたコンテンツのコンテンツネームがitlab/2012/June01/test.pptであり、コンテナ1のコンテナ識別子がhuawei.com/site2であると仮定すると、コンテンツ・リクエスト・パケットは、{itlab/2012/June01/test.ppt|site2}を運んでもよく、ここで、site2は、コンテナ2の部分的なコンテナ識別子である。任意選択で、コンテンツ・リクエスト・パケットは、属性コンテナ上の他の情報、例えば、属性コンテナが解析可能か否か、すなわち、属性コンテナに対するアクセスコンテナを取得するために、解析性システムにクエリできるか否かを識別するための属性コンテナの解析性をさらに含んでもよい。VPNのセキュリティのために、VPNにおける第1のルーティングノードから送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットは、第1のコンテナ上のコンテナ情報を運ばず、コンテンツ・リクエスト・パケットがパブリックネットワーク中のPEルーティングノードにルーティングされる場合に、PEルーティングノードは、第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉し、第1のコンテナのコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加する。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。任意選択で、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザに対応するコンテナの部分的なコンテナ識別子をさらに含み、これにより、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットが、リクエストユーザに対応するコンテナにルーティングされ得る。リクエストユーザに対応するコンテナは、リクエストユーザのネットワークからなるコンテナであってもよく、あるいは、企業または組織またはリクエストユーザがいるパブリックな場所のネットワークからなるコンテナであ
ってもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。図2に示すように、VPN1のサイト1においてユーザにより送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットは、コンテナ1の部分的なコンテナ識別子、サイト1を運んでもよい。任意選択で、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのユーザネーム、すなわち、リクエストユーザのネームをさらに運んでもよい。リクエストユーザのネームは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと同じネームスペースに位置し、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと同様である。リクエストユーザのネームは、第1のコンテナ内でのみ拡散され、第1のコンテナにおいて一意的なものである。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツが、プライベートプロパティを運ぶコンテンツ・リクエスト・パケットを受信した後のプライベートコンテンツであると判断する。プライベートコンテンツのコンテンツネームはパブリックネットワークに拡散しないため、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、プライベートコンテンツを記憶する第1のコンテナ(VPNに対応するコンテナ)のコンテナ識別子を捕捉し、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送する必要がある。任意選択で、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードがPEルーティングノードである場合に、登録コンテナテーブルはPEルーティングノード上で維持され、登録コンテナテーブル中の受信インターフェーステーブルエントリは、コンテンツ・リクエスト・パケットの受信インターフェースに基づいて、どのVPNがコンテンツ・リクエスト・パケットを送信するのかを判断するために、予め設定された受信インターフェースおよび予め設定された受信インターフェース二対応するコンテナ識別子を含む。これに応じて、図3に示すように、コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベート識別子を運ぶと判断された場合に、リクエストされたコンテンツを記憶する第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉するS120は、S121およびS122を含む。
S121において、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがあるか否かが判断され、登録コンテナテーブル中の受信インターフェーステーブルエントリは、予め設定された受信インターフェースおよび予め設定された受信インターフェースに対応するコンテナ識別子を含む。
S122において、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがある場合に、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子は、第1のコンテナのコンテナ識別子としてとられる。
任意選択で、パブリックネットワーク中のPEルーティングノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットに第1のコンテナのコンテナ識別子をさらに追加し、これにより、パブリックネットワーク中のPルーティングノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットから第1のコンテナのコンテナ識別子を直接捕捉でき、登録コンテナテーブルを維持する必要はない。これに応じて、方法100はさらにS140を含む。
S140において、第1のコンテナのコンテナ識別子がコンテンツ・リクエスト・パケットに追加され、これにより、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、パブリックネットワークにおける第2のルーティングノードによりコンテンツ・リクエスト・パケットが転送される。
上述した図2における例を再度例としてとる。パブリックネットワークにおける第1のルーティングノードは、第1のコンテナのコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加し、コンテンツ・リクエスト・パケットは、{itlab/2012/June01/test.ppt|huawei.com/site2}を運ぶ。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
任意選択で、別の実施形態として、コンテンツ・リクエスト・パケットは、パブリックネットワークにおける第1のルーティングノードがPルーティングノードである場合に、第1のコンテナのコンテナ識別子をさらに運ぶ。
これに応じて、コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベート識別子を運ぶと判断された場合に、リクエストされたコンテンツを記憶する第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉するS120は、S123を含む。
S123において、コンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれる第1のコンテナのコンテナ識別子が捕捉される。
パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するために、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子を、予め設定されたコンテナ識別子と一致させる。一致は、ロンゲストマッチである。任意選択で、パブリックネットワーク中のルーティングノードは、デフォルトのインターフェースにコンテンツ・リクエスト・パケットを転送してもよく、または、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがない場合には、コンテンツ・リクエスト・パケットを廃棄してもよい。任意選択で、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、一致した転送テーブルエントリ中のネクスト・ホップ・インターフェースにコンテンツ・リクエスト・パケットを転送する。これに応じて、図4に示すように、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するS130は、S131からS132を含む。
S131において、転送情報ベースFIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かが判断され、FIB中の転送テーブルエントリは、予め設定されたコンテナ識別子および予め設定されたコンテナ識別子に対応するインターフェースを含む。
S132において、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットが転送される。
再度、図2を例としてとる。パブリックネットワーク中のルーティングノードがPE1ルーティングノードである場合に、PE1は、FIBにおいて、コンテナidentifier huawei.com/site2に対応する転送テーブルエントリがあるか否かをサーチする。任意選択で、PE1中のFIBは、表1に示すようなものであってもよい。PE1は、FIBにおいて、コンテナ識別子に対応する転送テーブルエントリがあると判断し、このため、PE1は、コンテンツ・リクエスト・パケットをインターフェース0に送信してもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。P1ルーティングノードおよびP2ルーティングノードにより受信されたコンテンツ・リクエスト・パケットは双方とも、コンテナ識別子huawei.com/site2を運び、このため、P1およびP2は、FIBにおいて、コンテナ識別子と一致する転送テーブルエントリをサーチし、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、PE2ルーティングノードにコンテンツ・リクエスト・パケットを転送してもよい。任意選択で、CE2にコンテンツ・リクエスト・パケットを転送する前に、PE2ルーティングノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットから、第1のコンテナであるhuawei.comのコンテナ識別子を削除してもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
任意選択で、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードはさらに、NDNにおいて、ペンディング中の情報テーブル(Pending Information Table、「PIT」と略す)と互換性があってもよい。PIT中のPITエントリは、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードにより受信されたコンテンツネームに対応するコンテンツに対するリクエストと、コンテンツをリクエストするためのコンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースとを記録するために、コンテンツネームおよびコンテンツネームに対応するリクエストインターフェースを含んでもよい。このように、同じリクエストされたコンテンツを繰り返しサーチ、一致および転送することを回避でき、返されたリクエストされたコンテンツに対するネクスト・ホップ・インターフェースも判断できる。このため、任意選択で、図5に示す別の実施形態として、方法100はS150およびS160をさらに含む。
S150において、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する前に、ペンディング中の情報テーブルPITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かが判断される。リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームは、リクエストネームのコンテンツネームおよび第1のコンテナのコンテナ識別子からなる。
S160において、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースが、一致したPITエントリに追加される。
S131において、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合に、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップが実行される。
本願の実施形態では、リクエストされたコンテンツは、第1のコンテナのプライベートコンテンツであり、パブリックネットワークに拡散せず、このため、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームは、ローカルでは一意的であるが、グローバルでは一意的ではないことがあり、すなわち、リクエストされたコンテンツは、第1のコンテナ中のコンテンツネームのみに対応し、外部ネットワークの他のコンテンツのコンテンツネームが、リクエストされたコンテンツのものと同じであることがある。例えば、図2において、コンテナVPN2中のコンテンツネーム「itlab/2012/June01/test.ppt」は、コンテナVPN1中のコンテンツネームと同じであるかもしれないが、同じコンテンツネームは異なるコンテンツを表す。このため、リクエストされたコンテンツの一意性を識別するために、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと第1のコンテナのコンテナ識別子を合成させることにより、パブリックネットワーク中の、すなわち、第1のコンテナ外の、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームを生成させることが必要とされる。これに応じて、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、プライペードプロパティを運ぶコンテンツ・リクエスト・パケットを受信後に、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームに関する正確な一致およびサーチを実行し、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、一致したPITエントリにコンテンツ・リクエスト・パケットの受信インターフェースを追加し、任意選択で、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合に、S130を実行し、新しいPITエントリを形成するために、コンテンツ・リクエスト・パケットに関する情報をPITに追加してもよい。新しいPITエントリは、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを含む。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
任意選択で、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームがVPNに拡散されることがあることから、コンテンツ・リクエスト・パケットが第1のコンテナにルーティングされる場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送してもよく、プライベートプロパティを運ぶコンテンツ・リクエスト・パケットに対する処理方法は、プライベートプロパティを運ばないコンテンツ・リクエスト・パケットに対する処理方法と同じである。具体的に、VPNにおける第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断し、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報があるか否かを判断し、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報は、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つの第4のコンテナを識別するためのコンテナ識別子を含み、コンテンツ・リクエスト・パケットが、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報を運ぶ場合に、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断し、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットを転送する。少なくとも1つの第4のコンテナの部分的なコンテナ識別子は、リクエストされたコンテンツの属性コンテナの部分的なコンテナ識別子を含んでもよく、リクエストされたコンテンツの属性コンテナに対するアクセスコンテナの部分的なコンテナ識別子も含んでもよい。属性コンテナのコンテナ識別子および属性コンテナに対するアクセスコンテナのコンテナ識別子は、第1のコンテンツのコンテナ識別子をプリフィクスとしてとってもよい。部分的なコンテナ識別子は、完全なコンテナ識別子から第1のコンテナのコンテナ識別子を除去することにより得られる完全なコンテナ識別子の一部であってもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
第1のコンテナ内で、コンテンツ・リクエスト・パケットの転送ルートを判断するために、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報は、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームを支援するために利用される。任意選択で、転送情報ベースFIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームのプリフィクスが、FIB中の転送テーブルエントリにおけるコンテンツ・ネーム・プリフィクスと一致するか否かという場合に基づいて、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを含む。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがある場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送する。
任意選択で、VPN中の第3のルーティングノードは、コンテンツ記憶装置(Content Store、「CS」と略す)中のリクエストされたコンテンツをさらにキャッシュしてもよく、これにより、同じコンテンツに対するリクエストの受信時に、ルーティングノードは、CSに記憶されたリクエストされたコンテンツを直接リクエストユーザに送信することができる。このため、コンテンツリクエストのプロセスはより簡潔であり、速い。これに応じて、別の実施形態として、VPN中の第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する前に、コンテンツ記憶装置CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがあるか否かをさらに判断してもよい。CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがある場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットの送信エンドに、一致したコンテンツを転送してもよい。CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがない場合に、VPNの第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行してもよい。
任意選択で、リクエストされたコンテンツに対するリクエストがあるか否かを判断するために、VPN中の第3のルーティングノードは、CSにクエリした後、さらにPITにクエリしてもよい。これに応じて、別の実施形態として、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがない場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かをさらに判断してもよい。PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを、一致したPITエントリに追加してもよい。PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合に、VPNの第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行してもよい。
リクエストされたコンテンツのコンテンツネームが第1のコンテナにおいて一意的であることから、VPN中の第3のルーティングノードは、PITに記憶されたコンテンツネームと、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致させてもよい。任意選択で、VPN中の第3のルーティングノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合に、新しいPITエントリからPITにコンテンツ・リクエスト・パケットに関する情報を追加してもよい。新しいPITエントリは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを含んでもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
任意選択で、別の実施形態として、VPN中の第1のルーティングノードにより送信されたコンテンツ・リクエスト・パケットが、リクエストされたコンテンツのオーナー、すなわち、VPN中の第2のルーティングノードにルーティングされる場合に、第2のルーティングノードはリクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを返してもよい。例えば、VPN1のサイト1中のリクエストユーザにより送信されたコンテンツ・リクエスト・パケットは、VPN1のサイト2に転送され、サイト2中のルーティングノードは、コンテンツ・リスポンス・パケットを返す。任意選択で、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツと、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと、プライベート識別子とを運んでもよく、コンテナ1の部分的なコンテナ識別子サイト1のような、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザに対応するコンテナの部分的なコンテナ識別子をさらに運んでもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。VPN中の第3のルーティングノードは、プライベート識別子およびリクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットの受信時に、コンテンツ・リスポンス・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのネームに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送してもよい。リクエストユーザのネームおよびリクエストされたコンテンツのコンテンツネームは、同じネーム空間に属し、リクエストユーザのネームは、第1のコンテナにのみ拡散され得る。具体的に、VPN中の第3のルーティングノードは、FIBにおいて、コンテンツ・リスポンス・パケット中のリクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断し、FIB中の転送テーブルエントリは、コンテンツ・ネーム・プリフィクスおよびコンテンツ・ネーム・プリフィクスに対応するインターフェースを含み、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがある場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを送信する。VPN中の第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するために、リクエストユーザのネームのプリフィクスを、FIB中のコンテンツ・ネーム・プリフィクスと一致させてもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。任意選択で、VPN中の第3のルーティングノードがCSを有する場合に、第1のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツをCSにさらに記憶してもよく、これにより、VPN中の第3のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストの受信時に、リクエストされたコンテンツを直接返してもよい。
任意選択で、コンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストユーザのコンテナに関する情報をさらに運んでもよい。リクエストユーザのコンテナに関する情報は、リクエストユーザに対応するコンテナの部分的なコンテナ識別子を含んでもよく、リクエストユーザに対応するコンテナに対するアクセスコンテナの部分的なコンテナ識別子をさらに含んでもよい。リクエストユーザに対応するコンテナおよびリクエストユーザに対応するコンテナに対するアクセスコンテナは、第1のコンテナのコンテナ識別子をプリフィクスとして利用してもよく、部分的なコンテナ識別子は、先のコンテナの完全なコンテナ識別子から第1のコンテナのコンテナ識別子を除去することにより得られた先のコンテナの完全なコンテナ識別子の一部である。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。任意選択で、FIBにおいて、リクエストユーザのユーザネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かの場合に基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットの転送ルートを判断してもよい。これに応じて、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを送信する。
任意選択で、別の実施形態として、VPN中の第3のルーティングノードがCSを有する場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツをCSにさらに記憶してもよく、これにより、VPN中の第3のルーティングノードは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストの受信時に、リクエストされたコンテンツを直接返してもよい。
任意選択で、別の実施形態として、VPN中の第3のルーティングノードがPITを有する場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、PITがコンテンツのリクエスト記録を含むか否かを判断することにより、
コンテンツ・リスポンス・パケットの転送ルートを判断してもよい。その理由は、VPN中の第3のルーティングノードにより受信されたコンテンツをリクエストするためのコンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースが、PITに記録され得るためである。これに応じて、VPN中の第3のルーティングノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かをさらに判断する。PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、VPN中の第3のルーティングノードは、一致したPITエントリ中のインターフェースに基づいてコンテンツ・リスポンス・パケットを送信してもよく、PITから、一致したPITエントリを除去してもよい。
任意選択で、別の実施形態として、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、プライベート識別子を運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットの受信時に第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉してもよく、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツ・リスポンス・パケットを転送してもよい。これに応じて、方法100はさらにS170およびS180を含む。
S170において、VPN中の第2のルーティングノードにより返されるコンテンツ・リスポンス・パケットが受信され、コンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツ、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびプライベート識別子を運ぶ。
S180において、コンテンツ・リスポンス・パケットは、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて転送される。
パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断し、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを送信する。任意選択で、別の実施形態として、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードがPITを有する場合に、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断してもよく、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと、第1のコンテナのコンテナ識別子からなる。PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、パブリックネットワーク中の第1のルーティングノードは、一致したPITエントリ中のインターフェースに基づいてコンテンツ・リスポンス・パケットを送信してもよく、PITから、一致したPITエントリを除去してもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法では、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
本願の実施形態において提供される、ICNにおいてパケットを転送するための方法を、例に関連して、以下でさらに詳細に記述する。図6は、本願の別の実施形態に従った、パケットを転送するための方法200の概略的なフローチャートである。方法は、ネットワーク中の第1のノードにより実行されてもよい。図6に示すように、方法200は、S201およびS210を含む。
S201において、第1のノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットを受信し、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームを運ぶ。
コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報をさらに運んでもよい。リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報は、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つのコンテナのコンテナ識別子を含む。任意選択で、リクエストされたコンテンツは、VPN中のプライベートコンテンツである場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットは、プライベートプロパティをさらに運んでもよく、この場合では、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザにより送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報は、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つのコンテナの部分的なコンテナ識別子を含み、これは、リクエストされたコンテンツの属性コンテナの部分的なコンテナ識別子を含んでもよく、この情報は、リクエストされたコンテンツの属性コンテナに対するアクセスコンテナの部分的なコンテナ識別子を含んでもよい。部分的なコンテナ識別子は、完全なコンテナ識別子から、VPNにより構成された第1のコンテナのコンテナ識別子を除去することにより得られる、完全なコンテナ識別子の一部であってもよく、例えば、上述した例では、huawei.com/site2からhuawei.comを除去することにより得られる部分的なコンテナ識別子site2である。任意選択で、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのユーザネームと、リクエストユーザに対応するコンテナのコンテナ識別子をさらに運んでもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
S202において、第1のノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運ぶか否かを判断する。
コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運ぶ場合に、ネットワーク中の異なる場所におけるルーティングノードの動作は異なる。第1のノードによりコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するフローは、プライベートプロパティを運ばないコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するフローと同じであり、すなわち、第1のノードがVPN中のルーティングノードである場合に、S203が実行される。S206は、第1のノードがパブリックネットワーク中のPEノードである場合に、第1のノードにより実行される。S208は、第1のノードがパブリックネットワーク中のPノードである場合に、第1のノードにより実行される。
S203において、第1のノードは、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがあるか否かを判断する。
CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがある場合に、第1のノードがS204を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがない場合に、第1のノードはS205を実行する。
S204において、第1のノードは、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースに送信する。
リクエストされたコンテンツがプライベートコンテンツである場合に、コンテンツ・リスポンス・パケットは、プライベートプロパティを運んでもよい。
S205において、第1のノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する。
FIBにおける転送テーブルエントリは、コンテンツ・ネーム・プリフィクスおよびコンテンツ・ネーム・プリフィクスに対応するインターフェースを含む。第1のノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するために、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームのプリフィクスを、FIB中のコンテンツ・ネーム・プリフィクスと一致させる。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがある場合に、第1のノードがS209を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、第1のノードはS208を実行する。
S206において、第1のノードは、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがあるか否かを判断する。
登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェーステーブルエントリと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがある場合に、第1のノードはS207を実行する、すなわち、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子を、第1のコンテナのコンテナ識別子としてとり、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つのコンテナの完全なコンテナ識別子を構成するためにコンテンツ・リクエスト・パケットにコンテナ識別子を追加し、その後、S208を実行する。登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェーステーブルエントリと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがない場合に、第1のノードがS210を実行する。
S207において、第1のノードは、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加する。
S208において、第1のノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する。
FIB中の転送テーブルエントリは、予め設定されたコンテナ識別子および予め設定されたコンテナ識別子に対応するインターフェースを含む。第1のノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するために、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中の少なくとも1つのコンテナのコンテナ識別子を、FIB中の予め設定されたコンテナ識別子と一致させる。コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運ばない場合に、少なくとも1つのコンテナのコンテナ識別子は、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザにより送信される最初のコンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれる少なくとも1つのコンテナの完全なコンテナ識別子である。コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運び、第1のノードがPEノードまたはPノードである場合に、少なくとも1つのコンテナのコンテナ識別子は、第1のコンテナのコンテナ識別子が追加された後に取得される完全なコンテナ識別子である。コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運び、第1のノードがVPN内のノードである場合に、少なくとも1つのコンテナのコンテナ識別子は、第1のコンテナのコンテナ識別子が追加された後に取得される完全なコンテナ識別子であってもよく、第1のコンテナのコンテナ識別子が追加されない部分的なコンテナ識別子であってもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、第1のノードはS209を実行し、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがない場合に、第1のノードはS210を実行し、その後、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。
S209において、第1のノードは、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを送信する。
S210において、第1のノードは、デフォルトのインターフェースに基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットを送信するか、または、コンテンツ・リクエスト・パケットを廃棄する。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法では、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
任意選択で、第1のノードはPITをさらに維持し、PITにより、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する転送ルートを判断する。図7は、本願のさらに別の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法300の概略的なフローチャートである。図7に示すように、方法300はS301からS313を含む。
S301において、第1のノードはコンテンツ・リクエスト・パケットを受信する。
S302において、第1のノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運ぶか否かを判断する。
コンテンツ・リクエスト・パケットがプライベートプロパティを運ぶ場合に、ネットワーク中の異なる場所におけるルーティングノードの動作は異なる。第1のノードによりコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するフローは、プライベートプロパティを運ばないコンテンツ・リクエスト・パケットを第1のノードにより転送するフローと同じであり、すなわち、第1のノードがVPN中のルーティングノードである場合に、S303が実行される。S307は、第1のノードがパブリックネットワーク中のPEノードである場合に、第1のノードにより実行される。S309は、第1のノードがパブリックネットワーク中のPノードである場合に、第1のノードにより実行される。
S303において、第1のノードは、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがあるか否かを判断する。
CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがある場合に、第1のノードがS304を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがない場合に、第1のノードはS305を実行する。
S304において、第1のノードは、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースに送信する。
S305において、第1のノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断する。
第1のノードのPITにおけるPITエントリは、コンテンツ・ネーム・プリフィクスおよびコンテンツ・ネーム・プリフィクスに対応するインターフェースリストを含む。第1のノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断するために、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームのプリフィクスを、PIT中のコンテンツ・ネーム・プリフィクスと一致させてもよい。PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、第1のノードがS310を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合に、第1のノードはS306を実行する。
S306において、第1のノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する。
FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがある場合に、第1のノードがS313を実行し、第1のノードによりコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するプロセスが終了する。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、第1のノードはS311を実行する。
S307において、第1のノードは、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがあるか否かを判断する。
登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェーステーブルエントリと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがある場合に、第1のノードはS308を実行する、すなわち、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子を、第1のコンテナのコンテナ識別子としてとり、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つのコンテナの完全なコンテナ識別子を構成するためにコンテンツ・リクエスト・パケットにコンテナ識別子を追加し、その後、S309を実行する。登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェーステーブルエントリと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがない場合に、第1のノードがS312を実行する。
S308において、第1のノードは、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加する。
S309において、第1のノードは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断する。
リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよび第1のコンテナのコンテナ識別子からなる。任意選択で、第1のノードは、最初に、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームを、PITエントリと一致させてもよく、そのフロント部が、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、第1のノードは、一致したPITエントリが、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと厳密に一致するか否かを判断するために、第1のコンテナのコンテナ識別子を、一致したPITエントリと一致させ続ける。PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがある場合に、第1のノードがS310を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、第1のノードはS311を実行する。
S310において、第1のノードがPITを更新する。
第1のノードは、一致したPITエントリに、コンテンツ・リクエスト・パケットに関する情報を追加する。特に、S310は、S303およびS305の実行後に、第1のノードによりS310が実行される場合に、第1のノードにより、新しいPITエントリを形成するために、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームとコンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースとをPITに追加するステップを含む。S310は、S309の実行後に、第1のノードによりS310が実行される場合に、第1のノードにより、新しいPITエントリを形成するために、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームとコンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースとをPITに追加するステップを含む。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
S311において、第1のノードは、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する。
FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがある場合に、第1のノードがS313を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがない場合に、第1のノードがS312を実行し、コンテンツ・リクエスト・パケットにおける第1のノードのプロセスが終了する。
S312において、第1のノードは、デフォルトのインターフェースに基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットを送信するか、または、コンテンツ・リクエスト・パケットを廃棄する。
S313において、第1のノードは、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを送信する。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法では、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
上述した各プロセスのシーケンス番号は、実行の順序を意味せず、機能および機能の内部論理に基づいて各プロセスの実行順序が判断されることを理解すべきであり、本願の実施形態の実現プロセスはそれらに限定されない。
図6および図7における例は、当業者が本願の実施形態をより良く理解するように支援し、本願の実施形態の範囲を限定しないことも理解すべきである。当業者は、図6および図7で示される例に基づいて、様々な均等な修正および変更を作成してもよく、修正および変更も本願の実施形態の範囲内にある。
本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法は、図1から図7に関連して詳細に上述され、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのデバイスおよびシステムは、図8から図14に関連して詳細に後述される。
図8は、本願の実施形態に従った、パブリックネットワークにおけるルータ400の概略的なブロック図である。図8に示すように、ルータ400は、受信モジュール410、捕捉モジュール420および送信モジュール430を含む。
受信モジュール410は、仮想プライベートネットワークVPN中の第1のルータから送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットを受信するように構成され、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと、リクエストされたコンテンツがプライベートコンテンツであることを示すプライベート識別子を運ぶ。
捕捉モジュール420は、受信モジュール410により受信されたコンテンツ・リクエスト・パケットがプライベート識別子を運ぶと判断された場合に、リクエストされたコンテンツを記憶する第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉するように構成されている。
送信モジュール430は、捕捉モジュール420により捕捉される第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するように構成され、これにより、コンテンツ・リクエスト・パケットは、VPNにおける第2のルーティングノードに転送され、VPNにおける第2のルータは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいて、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを返す。
そのため、本願の実施形態に従った、パブリックネットワーク中のルータに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
任意選択で、第1のコンテナは、プライベートコンテンツのセットを記憶するための記憶スペースである。第1のコンテナは、少なくとも1つの第4のルータを含む。少なくとも1つの第4のルータのうちの1以上の第4のルータを通るルーティングにより、第1のコンテナにおいて、リクエストされたコンテンツに到達可能であり、または、第1のコンテナを通るルーティングにより、リクエストされたコンテンツに到達可能である。リクエストされたコンテンツのコンテンツネームは、1以上の属性コンテナに対応し、リクエストされたコンテンツの属性コンテナは、そのコンテナを通るルーティングにより、リクエストされたコンテンツに直接到達可能であるコンテナである。第1のコンテナは、1以上の第2のコンテナに対するアクセスコンテナであり、および/または、1以上の第3のコンテナは、第1のコンテナに対するアクセスコンテナである。アクセスコンテナは、少なくとも1つのコンテナを含み、少なくとも1つのコンテナにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングするための転送テーブルエントリを有するコンテナである。
任意選択で、別の実施形態として、捕捉モジュール420は、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがあるかを判断するように構成され、登録コンテナテーブル中の受信インターフェーステーブルエントリが、予め設定された受信インターフェースおよび予め設定された受信インターフェースに対応するコンテナ識別子を含む、捕捉モジュール420であって、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがある場合に、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子を、第1のコンテナのコンテナ識別子としてとるように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、パブリックネットワーク中のルータ400は、さらに、更新モジュール440を含む。
更新モジュール440は、捕捉モジュール420により捕捉された第1のコンテナのコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加するように構成され、これにより、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、パブリックネットワークにおける第2のルータがコンテンツ・リクエスト・パケットを転送する。
任意選択で、別の実施形態として、受信モジュール410により受信されたコンテンツ・リクエスト・パケットはさらに、第1のコンテナのコンテナ識別子を運ぶ。
これに応じて、捕捉モジュール420は、コンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれる第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉するように構成される。
任意選択で、別の実施形態として、図9に示すように、送信モジュール430は、第1の判断ユニット431および送信ユニット432を含む。
第1の判断ユニット431は、転送情報ベースFIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成され、FIB中の転送テーブルエントリは、予め設定されたコンテナ識別子および予め設定されたコンテナ識別子に対応するインターフェースを含む。
送信ユニット432は、FIBにおいて、第1の判断ユニット431が、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、図10に示すように、送信モジュール430は、第2の判断ユニット433および更新ユニット434をさらに含む。
第1の判断ユニット431が、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する前に、第2の判断ユニット433は、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、ペンディング中の情報テーブルPITエントリがあるか否かを判断するように構成され、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよび第1のコンテナのコンテナ識別子からなる。
更新ユニット434は、第2の判断ユニット433が、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがあると判断した場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを、一致したPITエントリに追加するように構成されている。
第1の判断ユニット431は、第2の判断ユニット433が、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがないと判断した場合に、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、受信モジュール410は、VPN中の第2のルータにより返されるコンテンツ・リスポンス・パケットを受信するようにさらに構成され、コンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツ、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびプライベート識別子を運ぶ。
送信モジュール430は、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、受信モジュール410により受信されたコンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成される。
本願の実施形態に従ったルータ400は、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法におけるパブリックネットワーク中の第1のルーティングノードに対応してもよく、ルータ400中の各モジュールの記述したまたは他の動作および/または機能は、簡潔さのために本明細書ではこれ以上記述しない、図1から図7における各方法の対応するフローを実現するためのものである。
そのため、本願の実施形態に従った、パブリックネットワーク中のルータに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
図11は、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステム500の概略的なブロック図である。図11に示すように、システム500は、図8から図10に示すような、パブリックネットワーク中のルータ510、仮想プライベートネットワークVPN中の第1のルータ520、VPN中の第2のルータ530およびVPN中の第3のルータ540を含む。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステムに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
VPN中の第1のルータは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびプライベートプロパティを運ぶコンテンツ・リクエスト・パケットを送信する。VPN中の第3のルータは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいて、パブリックネットワークにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングする。パブリックネットワーク中のPEノードは、コンテナ登録テーブルによりVPNからなる第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉し、第1のコンテナのコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加する。さらに、PEノードは、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、Pノードにコンテンツ・リクエスト・パケットを転送する。Pノードは、コンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれる第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、リクエストされたコンテンツを有するVPN中の第2のルータに、コンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングする。VPN中の第2のルータは、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを返す。コンテンツ・リスポンス・パケットは、同じルートを通してVPN中の第1のルータに返されてもよい。しかし、本願の実施形態はそれらに限定されない。
任意選択で、図12に示すように、VPN中の第3のルータ540は、第1の受信モジュール541、第1の判断モジュール542および第1の送信モジュール543を含む。
第1の受信モジュール541は、VPN中の第1のルータから送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットを受信するように構成される。
第1の判断モジュール542は、転送情報ベースFIBにおいて、第1の受信モジュール541により受信される、コンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成され、FIBにおける転送テーブルエントリは、コンテンツ・ネーム・プリフィクスおよびコンテンツ・ネーム・プリフィクスに対応するインターフェースを含む。
第1の送信モジュール543は、FIBにおいて、第1の判断モジュール542が、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、VPN中の第3のルータ540は、第2の判断モジュール544および第3の判断モジュール545をさらに含む。
第2の判断モジュール544は、第1の判断モジュール543が、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがないと判断した場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットが、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報を運ぶか否かを判断するように構成されており、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報は、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つの第4のコンテナを識別するためのコンテナ識別子を含む。
第3の判断モジュール545は、第2の判断モジュール544の場合に、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成されている。
第1の送信モジュール543は、第3の判断モジュール545が、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを送信するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、VPN中の第3のルータ540は、第4の判断モジュール546をさらに含む。
第4の判断モジュール546は、第1の判断モジュール542が、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあると判断する前に、コンテンツ記憶装置CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがあるか否かを判断するように構成されている。
第1の判断モジュール542は、第4の判断モジュール546が、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがないと判断した場合に、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、VPN中の第3のルータ540は、第5の判断モジュール547および第1の更新モジュール548をさらに含む。
第5の判断モジュール547は、第4の判断モジュール546が、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがないと判断した場合に、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断するように構成されている。
第1の更新モジュール548は、第5の判断モジュール547が、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあると判断した場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを、一致したPITエントリに追加するように構成されている。
第1の判断モジュール542は、第5の判断モジュール547が、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがないと判断した場合に、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、第1の受信モジュール541は、VPN中の第2のルータにより送信されるコンテンツ・リスポンス・パケットを受信するようにさらに構成され、コンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツ、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびプライベート識別子を運ぶ。
これに応じて、VPN中の第3のルータ540は、第6の判断モジュール549をさらに含む。
第6の判断モジュール549は、第1の受信モジュール541により受信されるコンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいてコンテンツ・リスポンス・パケットを転送するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、第1の受信モジュール541により受信されるコンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのネームを運ぶ。
これに応じて、第6の判断モジュール549は、第1の判断ユニット549aおよび第1の送信ユニット549bを含む。
第1の判断ユニット549aは、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成されている。
第1の送信ユニット549bは、第1の判断ユニット549aが、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、第6の判断モジュール549は、第2の判断ユニット549cおよび第3の判断ユニット549dをさらに含む。
第2の判断ユニット549cは、第1の判断ユニット549aが、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがないと判断した場合に、コンテンツ・リスポンス・パケットが、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのコンテナに関する情報を運ぶか否かを判断するように構成されており、リクエストユーザのコンテナに関する情報は、リクエストユーザに対応する少なくとも1つの第5のコンテナを識別するためのコンテナ識別子を含む。
第3の判断ユニット549dは、第2の判断ユニット549cが、コンテンツ・リスポンス・パケットがリクエストユーザのコンテナに関する情報を運ぶと判断した場合に、FIBにおいて、リクエストユーザのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成されている。
第1の送信ユニット549bは、第3の判断ユニット549dが、FIBにおいて、リクエストユーザのコンテナに関する情報中のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、第6の判断モジュール549は、第4の判断ユニット549e、第2の送信ユニット549f、記憶ユニット549gおよび除去ユニット549hを含む。
第4の判断ユニット549eは、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断するように構成されている。
第2の送信ユニット549fは、第4の判断ユニット549eにより判断された一致したPITエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するように構成されている。
記憶ユニット549gは、コンテンツ・リスポンス・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツをCSに記憶するように構成されている。
除去ユニット549hは、第4の判断ユニット549eにより判断される一致したPITエントリをPITから除去するように構成されている。
本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステム500中の各モジュールの記述したまたは他の動作および/または機能は、簡潔さのために本明細書ではこれ以上記述しない、図1から図7における各方法の対応するフローを実現するためのものである。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステムに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
図13は、本願の別の実施形態に従った、パブリックネットワークにおけるルータ600の概略的なブロック図である。図13に示すように、パブリックネットワーク中のルータ600は、プロセッサ610、記憶装置620、バスシステム630、受信機640および送信機650を含む。プロセッサ610、記憶装置620、受信機640および送信機650は、バスシステム630を介して接続される。記憶装置620は、命令を記憶するように構成されている。プロセッサ610は、バスシステム630を介して、記憶装置620に記憶される命令を呼び出す。具体的に、受信機610は、仮想プライベートネットワークVPN中の第1のルータから送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットを受信するように構成され、コンテンツ・リクエスト・パケットは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと、リクエストされたコンテンツがプライベートコンテンツであることを示すプライベート識別子を運ぶ。プロセッサ610は、受信機640により受信されたコンテンツ・リクエスト・パケットがプライベート識別子を運ぶと判断された場合に、リクエストされたコンテンツを記憶する第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉するように構成されている。送信機650は、プロセッサ610により捕捉される第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツ・リクエスト・パケットを転送するように構成され、これにより、コンテンツ・リクエスト・パケットは、VPNにおける第2のルーティングノードに転送され、VPNにおける第2のルータは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいて、リクエストされたコンテンツを運ぶコンテンツ・リスポンス・パケットを返す。
そのため、本願の実施形態に従った、パケットを転送するためのパブリックネットワーク中のルータに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
本願の実施形態では、プロセッサ610は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、「CPU」と略す)であってもよいことを理解すべきである。プロセッサ610はまた、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、他のプログラム可能論理デバイス、離散ゲート、トランジスタ論理デバイス、離散ハードウェアコンポーネントまたはこれらに類するものであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、または、プロセッサは、任意の通常のプロセッサであってもよい。
記憶装置620は、リードオンリーメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ610に対する命令およびデータを提供してもよい。記憶装置620の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでもよい。例えば、記憶装置620は、デバイスのタイプに関する情報をさらに記憶してもよい。
バスシステム630は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、状態信号バス等をさらに含んでもよい。図における様々なバスは、明確さのために、バスシステム630として示される。
実現では、上述の方法の各ステップは、プロセッサ610中のソフトウェア命令またはハードウェア論理集積回路により実現されてもよい。本願の実施形態に関連して開示した方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実現されてもよく、または、プロセッサ中のソフトウェアモジュールおよびハードウェアモジュールの組み合わせにより実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム記憶装置、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラム可能リードオンリーメモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリおよびレジスタのような、技術的に発達した記憶媒体に位置していてもよい。記憶媒体は、記憶装置620に位置しており、プロセッサ610は、記憶装置620中の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアに関連して上述した方法のステップを実現する。繰り返しを避けるため、詳細な記述は省略される。
任意選択で、第1のコンテナは、プライベートコンテンツのセットを記憶するための記憶スペースである。第1のコンテナは、少なくとも1つの第4のルータを含み、少なくとも1つの第4のルータのうちの1以上の第4のルータを通るルーティングにより、第1のコンテナにおいて、リクエストされたコンテンツに到達可能であり、または、第1のコンテナを通るルーティングにより、リクエストされたコンテンツに到達可能である。リクエストされたコンテンツのコンテンツネームは、1以上の属性コンテナに対応し、リクエストされたコンテンツの属性コンテナは、そのコンテナを通るルーティングにより、リクエストされたコンテンツに直接到達可能であるコンテナである。第1のコンテナは、1以上の第2のコンテナに対するアクセスコンテナであり、および/または、1以上の第3のコンテナは、第1のコンテナに対するアクセスコンテナである。アクセスコンテナは、少なくとも1つのコンテナを含み、少なくとも1つのコンテナにコンテンツ・リクエスト・パケットをルーティングするための転送テーブルエントリを有するコンテナである。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ610は、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがあるかを判断するように構成され、登録コンテナテーブル中の受信インターフェーステーブルエントリが、予め設定された受信インターフェースおよび予め設定された受信インターフェースに対応するコンテナ識別子を含み、登録コンテナテーブルにおいて、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースと一致する、受信インターフェーステーブルエントリがある場合に、一致した受信インターフェーステーブルエントリ中のコンテナ識別子を、第1のコンテナのコンテナ識別子としてとるように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ610は、第1のコンテナのコンテナ識別子をコンテンツ・リクエスト・パケットに追加するようにさらに構成され、これにより、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、パブリックネットワークにおける第2のルータがコンテンツ・リクエスト・パケットを転送する。
任意選択で、別の実施形態として、受信機640により受信されたコンテンツ・リクエスト・パケットはさらに、第1のコンテナのコンテナ識別子を運ぶ。
これに応じて、プロセッサ610は、コンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれる第1のコンテナのコンテナ識別子を捕捉するように構成される。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ610は、転送情報ベースFIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成され、FIB中の転送テーブルエントリは、予め設定されたコンテナ識別子および予め設定されたコンテナ識別子に対応するインターフェースを含む。
送信機650は、プロセッサ610が、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ610は、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する前に、ペンディング中の情報テーブルPITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断するようにさらに構成され、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームは、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよび第1のコンテナのコンテナ識別子からなり、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを、一致したPITエントリに追加し、PITにおいて、リクエストされたコンテンツの拡張コンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合に、FIBにおいて、第1のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、受信機640は、VPN中の第2のルータにより返されるコンテンツ・リスポンス・パケットを受信するようにさらに構成され、コンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツ、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびプライベート識別子を運び、送信機650は、第1のコンテナのコンテナ識別子に基づいて、受信機640により受信されるコンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成されている。
本願の実施形態に従ったルータ600は、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するための方法におけるパブリックネットワーク中の第1のルータに対応してもよく、ルータ600中の各モジュールの記述したまたは他の動作および/または機能は、簡潔さのために本明細書ではこれ以上記述しない、図1から図7における各方法の対応するフローを実現するためのものである。
そのため、本願の実施形態に従った、パブリックネットワーク中のルータに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステム700は、図13に示すような、パブリックネットワーク中のルータ710、仮想プライベートネットワークVPN中の第1のルータ720、VPN中の第2のルータ730およびVPN中の第3のルータ740を含む。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステムに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
図14に示すように、VPN中の第3のルータ740は、プロセッサ741、記憶装置742、バスシステム743、受信機744および送信機745を含む。プロセッサ741、記憶装置742、受信機744および送信機745は、バスシステム743を介して接続される。記憶装置742は、命令を記憶するように構成されている。プロセッサ741は、バスシステム743を介して、記憶装置742に記憶される命令を呼び出す。受信機744は、VPN中の第1のルータから送信されるコンテンツ・リクエスト・パケットを受信するように構成される。プロセッサ741は、転送情報ベースFIBにおいて、受信機744により受信されるコンテンツ・リクエスト・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するように構成されている。FIBにおける転送テーブルエントリは、コンテンツ・ネーム・プリフィクスおよびコンテンツ・ネーム・プリフィクスに対応するインターフェースを含む。送信機745は、FIBにおいて、プロセッサ741が、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送するように構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ741は、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、コンテンツ・リクエスト・パケットが、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報を運ぶか否かを判断するようにさらに構成され、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報が、リクエストされたコンテンツを記憶する少なくとも1つの第4のコンテナを識別するためのコンテナ識別子を含み、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するようにさらに構成されている。
送信機745は、プロセッサ741が、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リクエスト・パケットを送信するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ741は、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断する前に、コンテンツ記憶装置CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがあるか否かを判断し、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがない場合には、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップ実行するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ741は、CSにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、コンテンツがない場合には、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断し、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがある場合には、コンテンツ・リクエスト・パケットに対する受信インターフェースを、一致したPITエントリに追加し、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがない場合には、FIBにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するステップを実行するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、受信機744は、VPN中の第2のルータにより送信されるコンテンツ・リスポンス・パケットを受信するようにさらに構成され、コンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツ、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームおよびプライベート識別子を運ぶ。これに応じて、プロセッサ741は、受信機744により受信されるコンテンツ・リスポンス・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツのコンテンツネームに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、受信機744により受信されるコンテンツ・リスポンス・パケットは、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのネームを運ぶ。
これに応じて、プロセッサ741は、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するようにさらに構成されている。
送信機745は、プロセッサ741が、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ741は、FIBにおいて、リクエストユーザのネームと一致する、転送テーブルエントリがない場合に、コンテンツ・リスポンス・パケットが、リクエストされたコンテンツに対するリクエストユーザのコンテナに関する情報を運ぶか否かを判断するようにさらに構成され、リクエストユーザのコンテナに関する情報は、リクエストユーザに対応する少なくとも1つの第5のコンテナを識別するためのコンテナ識別子を含み、コンテンツ・リスポンス・パケットが、リクエストユーザのコンテナに関する情報を運ぶ場合に、FIBにおいて、リクエストユーザのコンテナに関する情報中のコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあるか否かを判断するようにさらに構成されている。
送信機745は、プロセッサ741が、FIBにおいて、リクエストユーザのコンテナに関する情報中のコンテナのコンテナ識別子と一致する、転送テーブルエントリがあると判断した場合に、一致した転送テーブルエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成されている。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ741は、PITにおいて、リクエストされたコンテンツのコンテンツネームと一致する、PITエントリがあるか否かを判断するように構成されている。
送信機745は、プロセッサ741により判断された一致したPITエントリ中のインターフェースに基づいて、コンテンツ・リスポンス・パケットを転送するようにさらに構成されている。
プロセッサ741は、コンテンツ・リスポンス・パケットで運ばれるリクエストされたコンテンツをCSに記憶し、一致したPITエントリをPITから除去するようにさらに構成されている。
本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステム700中の各モジュールの記述したまたは他の動作および/または機能は、簡潔さのために本明細書ではこれ以上記述しない、図1から図7における各方法の対応するフローを実現するためのものである。
そのため、本願の実施形態に従った、ICNにおいてパケットを転送するためのシステムに対して、ICNアーキテクチャ下でVPNサービスを確立するために、コンテンツネームに基づいて、プライベートプロパティおよびコンテンツのコンテナに関する情報を追加することにより、ICNシステムにおけるコンテンツのプロパティが拡張される。パブリックネットワークにおけるルーティングノードは、VPNに対応するコンテナのコンテナ識別子に基づいてコンテンツをリクエストするために、コンテンツ・リクエスト・パケットを転送し、これにより、VPNにおけるコンテンツのコンテンツネームは、VPNの外に拡散することなく、追加のデバイスまたはルートテーブルを増加させることなく、VPNにおけるコンテンツのプライバシーは保証され、それにより、低コストで高品質のサービスを実現し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
本願の実施形態では、「および/または」という用語は、関連のあるオブジェクトに対する関連の関係性を示すためにのみ使用され、3つの関係のことを指すことを理解すべきである。例えば、Aおよび/またはBは、3つの場合を指すことがある。すなわち、Aのみ、AおよびBの双方、ならびに、Bのみである。さらに、「/」という文字は、本明細書では、「/」の前後の関連のあるオブジェクト間に「または」の関係があることを指す。
本明細書で開示した実施形態と関連して記述された各方法におけるユニットおよびステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたはこれらの組み合わせにより実現できることが、当業者により知られてもよい。ハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すために、各実施形態のステップおよび構成物は、先の明細書中において概して機能の観点から記述した。機能が、ハードウェアの方法で、または、ソフトウェアの方法で実行されるかは、技術的解決策および設計の制約条件の適用に依存する。当業者は、記述した機能を実現するために、各適用に対して異なる方法を使用でき、これが、本願の範囲を超えないように考慮される。
記述の簡潔さおよび簡略さのために、上述のシステム、装置およびユニットのオペレーティングプロセスは、本明細書ではこれ以上記述しない、先の方法の実施形態におけるプロセスのことを指してもよいことが、当業者により明確に理解されてもよい。
本願で提供される実施形態では、開示したシステム、装置および方法は、他の方法で実現されてもよいことを理解すべきである。例えば、上述のデバイスの実施形態は概略のみである。例えば、ユニットは、論理機能に基づいて分割され、ユニットは、実際の実現では、別の方法で分割されてもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが、別のシステムに組み合されてもよく、または、一体化されてもよく、あるいは、いくつかの機能は、省略されてもよく、または、実行されなくてもよい。さらに、示したまたは論じた結合、直接的な結合あるいは互いの間の通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、もしくは、電気的な形、機械的な形またはその他の形であってもよい。
別々のコンポーネントとして示されたユニットは、物理的に別々であってもよく、または、物理的に別々でなくてもよく、ユニットとして示されたコンポーネントは、物理的ユニットであってもよく、または、物理的ユニットでなくてもよく、すなわち、コンポーネントは、同じ場所に位置してもよく、または、複数のネットワークユニットに分散してもよい。ユニットの一部または全ては、本願の実施形態の目的を実現するために、実際のニーズに従って選ばれる。
さらに、本願の各実施形態に従った各機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、または、物理的に別のユニットであってもよく、あるいは、2以上のユニットは1つのユニットに一体化されてもよい。上述の一体化されたユニットは、ハードウェアの方法で実現されてもよく、または、ソフトウェア機能ユニットにより実現されてもよい。
一体化されたユニットは、一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットで実現され、別々の製品として販売または利用される場合に、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術的解決策の必須の部分、または、従来の技術に貢献する本願の技術的解決策の部分あるいは技術的解決策の全てまたは一部は、ソフトウェア製品の方法で具現化されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、記憶媒体は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスまたはこれらに類するものであってもよい)に、本願の各実施形態に従った方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む。上述の記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、「ROM」と略す)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、「RAM」と略す)、ディスクおよびコンパクトディスクのような、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
先の記述は、本願の特定の実施形態のみのものであり、本願の保護範囲は先の記述に限定されない。当業者は、本願で開示した技術的範囲内で、様々な均等な修正および代替を考えることが容易であり、これらの修正および代替は、本願の保護範囲内にあるはずである。そのため、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲と一致するはずである。