JP2016512160A - 保護要素を備えた軽量ミッドソール部材を有するソール構造およびフットウェア製品 - Google Patents

保護要素を備えた軽量ミッドソール部材を有するソール構造およびフットウェア製品 Download PDF

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Abstract

運動競技用フットウェアを含むフットウェア製品のためのソール構造は、少なくとも一つのより硬質および/もしくは高密度のケージ(保護)部品ならびに/または他の保護部品によって部分的に覆われた相対的に軟質かつ軽量のフォームミッドソール部品を含む。

Description

関連出願データ
本出願は、(a)2013年3月15日に出願された「Sole Structures and Articles of Footwear Having a Lightweight Midsole Member with Protective Elements」と題する米国特許出願第13/835,715号;(b)2013年3月15日に出願された「Sole Structures and Articles of Footwear Having a Lightweight Midsole Member with Protective Elements」と題する米国特許出願第13/838,051号、および(c)2013年3月15日に出願された「Sole Structures and Articles of Footwear Having a Lightweight Midsole Member with Protective Elements」と題する米国特許出願第13/837,967号への優先権を主張する。これらの優先権出願それぞれは参照により全体として本明細書に組み入れられる。
発明の分野
本発明はフットウェアの分野に関する。より具体的には、本発明の局面は、保護部品によって部分的に覆われた相対的に軟質および/または軽量のフォームミッドソール部品を含むソール構造および/またはフットウェア製品(たとえば運動競技用フットウェア)に関する。
背景
従来の運動競技用フットウェア製品は、2つの主要要素、すなわちアッパーおよびソール構造を含む。アッパーは、足をしっかりと受け、ソール構造に対して配置する、足のための覆いを提供する。加えて、アッパーは、足を保護し、通気を提供し、それによって足を冷やし、汗を除去する構成を有し得る。ソール構造は、アッパーの下面に固定され、概して、足と任意の接触面との間に配置される。ソール構造は、地面反力を減衰させ、エネルギーを吸収することに加えて、トラクションを提供し、潜在的に有害な足の動き、たとえば過回内を抑制し得る。アッパーおよびソール構造の一般的特徴および構成を以下さらに詳細に説明する。
アッパーは、足を受けるための空所をフットウェアの内部に形成する。空所は足のおおよその形状を有し、空所へのアクセスが足首開口に提供される。したがって、アッパーは、足の甲および足指区域の上に、足の内側面および外側面に沿って、かつ足の踵区域の周囲に延びている。多くの場合、足首開口のサイズを選択的に変え、装用者がアッパーの特定の寸法、特に足囲を変更することを可能にして様々な広さの足を受け入れるために、レーシングシステムがアッパーに組み込まれる。加えて、アッパーは、フットウェアのここちよさを高めるためにレーシングシステムの下に延びている舌革を含み得(たとえば、靴紐によって足に加えられる圧力を緩和するため)、また、踵の動きを制限もしくは抑制するためのヒールカウンタを含み得る。
ソール構造は概して、慣例的に「インソール」、「ミッドソール」、および「アウトソール」と呼ばれる複数の層を組み込む。インソール(中敷きを構成してもよい)とは、フットウェアのここちよさを高める、たとえば湿気を吸い取り、軟らかでここちよい感触を提供するための、アッパー内で足底面(下面)に隣接して配置される薄い部材である。従来からアッパーの全長に沿ってアッパーに取り付けられるミッドソールは、ソール構造の中間層を形成し、足の動きの制御および衝撃力の減衰を含む多様な目的を果たす。アウトソールは、フットウェアの接地要素を形成し、通常、トラクションを改善するための模様または他の特徴を含む耐久性、耐摩耗性の材料から形成されている。
従来のミッドソールの主な要素は、フットウェアの全長にわたって延びている、ポリウレタンフォームまたはエチル酢酸ビニル(「EVA」)フォームのような弾性ポリマーフォーム材料である。ミッドソール中のポリマーフォーム材料の性質は、主として、ミッドソールの寸法構成およびポリマーフォームのために選択される材料の固有の特性、たとえばポリマーフォーム材料の密度および/または硬さを含む要因に依存する。ミッドソール全体を通してこれらの要因を変化させることにより、剛比、地面反力減衰度、およびエネルギー吸収性を、そのフットウェアが使用される予定である活動に特異的な要求を満たすように変化させ得る。
数多くの利用可能なフットウェアモデルおよび特性にもかかわらず、新たなフットウェアモデルおよび構造が開発され続けており、当技術分野において歓迎される進歩である。
この概要は、詳細な説明において以下さらに説明する本発明に関連するいくつかの全般的概念を簡略化形態で導入するために提供される。この概要は、本発明の重要な特徴または不可欠な特徴を特定することを意図したものではない。
本発明の局面は、潜在的には任意の所望のタイプまたはスタイルのシューズに有用であるが、バスケットボールシューズ、ランニングシューズ、クロストレーニングシューズ、クリート付きシューズ、テニスシューズ、ゴルフシューズなどを含む運動競技用フットウェア製品に使用されるソール構造に特に適用され得る。
本発明のより具体的な局面は、装用者の足の少なくとも踵および中足部区域を支持するための第一のポリマーフォーム部材を含むフットウェア製品のソール構造に関する。この第一のポリマーフォーム部材の露出した外縁が、少なくともいくつかの例において、第一のポリマーフォーム部材の内側中足部または前足部区域から後方踵区域を取り囲んで第一のポリマーフォーム部材の外側中足部または前足部区域まで連続的に延びているビロー(billow)構造を含む。本発明の少なくともいくつかの例においては、他のビロー構造、たとえば織り合わされたビロー、支えリブなどが提供されてもよい。これらのビロー構造は、2〜8つのビロー外側リッジを含んでもよく、それらは隣接するビロー外側リッジ間に位置するビロー隙間区域によって接続されている。
本発明の他の例のソール構造は、装用者の足の少なくとも踵および中足部区域を支持するためのポリマーフォーム部材(任意で、軽量低密度ポリマーフォーム材料、たとえば0.25g/cm3未満の密度を有するフォーム材料)を含み得る。このポリマーフォーム部材の露出した外縁が、
(a)第一の外側ビローリッジ、第二の外側ビローリッジ、第三の外側ビローリッジ、第一の外側ビローリッジと第二の外側ビローリッジとの間に位置する第一の隙間領域、および第二の外側ビローリッジと第三の外側ビローリッジとの間に位置する第二の隙間領域を含む、第一のビロー構造と、
(b)第四の外側ビローリッジ、第五の外側ビローリッジ、および第四の外側ビローリッジと第五の外側ビローリッジとの間に位置する第三の隙間領域を含む、第二のビロー構造と
を含んでよく、第四の外側ビローリッジは第一の隙間領域において始まっており、第五の外側ビローリッジは第二の隙間領域において始まっている。ポリマーフォーム部材の露出した外縁はさらに、別のビロー構造を含んでもよく、たとえば、そのビロー構造の外側ビローリッジは第三の隙間領域において始まっている。1つのビロー構造がソール構造の後方踵区域の周囲に延びていてよく、一方で、もう1つがソール構造の側方中足部領域に位置してよい。アウトソール部品は、ポリマーフォーム部材の底面と係合し得る。
本発明のいくつかの例の別のソール構造は、装用者の足の少なくとも踵区域を支持するための第一のポリマーフォーム部材を含み、第一のポリマーフォーム部材は、(a)外側壁、(b)内側壁、(c)内側壁と外側壁とを接続する後方踵壁、(d)内側壁と外側壁と後方踵壁とを接続する底壁、および(e)後方踵区域とは反対側の開口端を有する外殻を構成し、この第一のポリマーフォーム部材はソール構造の後方踵区域の周囲に延びている。第二のポリマーフォーム材料が、第一のポリマーフォーム部材の外殻によって画定される空間中に少なくとも部分的に受けられる踵部分を有し、第二のポリマーフォーム部材の前足部端が第一のポリマーフォーム部材の開口端を越えて延びている。この第二のポリマーフォーム部材は第一のポリマーフォーム部材の密度よりも低い密度を有し、第二のポリマー部材の底面の一部分がフットウェア製品の底前足部区域に露出している。必要に応じて、1つまたは複数の保護要素が底前足部区域において第二のポリマーフォーム部材の底面と係合してもよい。
本発明のいくつかの例のさらに別のソール構造は、(a)装用者の足底面全体を支持するための、0.25g/cm3未満の密度を有するフォーム材料を含むポリマーフォーム部材と、(b)ポリマーフォーム部材の底面の表面積の少なくとも80%を覆うための、ポリマーフォーム部材と係合した保護部材とを含み、保護部材はウェブベース面を構成し、ウェブベース面は、ウェブベース面から下に延びている複数のトラクション要素を備え、複数のトラクション要素間の位置におけるウェブベース面の大部分の厚さは2mm未満である。
本発明のさらなる局面は、アッパーと係合した上記様々なタイプのソール構造を含むフットウェア製品に関する。本発明のなおさらなる局面は、上記(かつ以下さらに詳細に説明する)様々なタイプのソール構造および/またはフットウェア製品を製造する方法に関する。本発明のより具体的な局面を以下さらに詳細に説明する。
前記発明の概要および以下の発明の詳細な説明は、添付図面と併せて考察されると、よりよく理解されよう。図中、類似の参照番号は、その参照番号が見られる様々な図面すべてにおいて同一または類似の要素を指す。
本発明の一例のソール構造を示す。 本発明の一例のソール構造を示す。 本発明の一例のソール構造を示す。 本発明の一例のソール構造を示す。 本発明の一例のソール構造を示す。 本発明の一例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造の特徴を示す。 本発明の別の例のソール構造の特徴を示す。 本発明のいくつかの例にしたがってソール構造に含まれ得るフォーム部品の一部分の踵区域を示す。 本発明の一例のバスケットボールシューズを示す。 本発明の一例のランニングシューズを示す。 本発明の一例のトレーニングシューズを示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造を示す。 本発明の別の例のソール構造の分解図である。 本発明の別の例のソール構造の特徴を示す。 本発明の別の例のソール構造の特徴を示す。 本発明の別の例のフットウェア製品の様々な図を提供する。 本発明の別の例のフットウェア製品の様々な図を提供する。 本発明の別の例のフットウェア製品の様々な図を提供する。 本発明の別の例のフットウェア製品の様々な図を提供する。 本発明の別の例のフットウェア製品の様々な図を提供する。 本発明の別の例のフットウェア製品の様々な図を提供する。
発明の詳細な説明
本発明のフットウェア構造および部品の様々な例の以下の説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明の局面が実現され得る様々な例示的構造および環境が実例として示されている添付図面を参照する。本発明の範囲を逸脱することなく、他の構造および環境を利用してもよく、具体的に記載する構造および機能に対して構造的および機能的変更を加えてもよいことが理解されよう。
I. 本発明の局面の概説
本発明のいくつかの局面は、少なくとも1つのより硬質および/または高密度のケージ(保護)部品および/または他の保護部品によって部分的に覆われた相対的に軟質かつ軽量のフォームミッドソール部品を含む、ソール構造および/またはフットウェア製品(たとえば運動競技用フットウェア)に関する。本発明のより具体的な特徴および局面は以下さらに詳細に説明される。
A. 本発明の例のソール構造およびフットウェア製品の特徴
本発明のいくつかの局面は、フットウェア製品のためのソール構造と、そのようなソール構造を有する、運動競技用フットウェアを含むフットウェア製品(または他の足受け装置)とに関する。本発明の少なくともいくつかの例のフットウェア製品のソール構造は、装用者の足の少なくとも踵および中足部区域を支持するための第一のポリマーフォーム部材を含み得る。この第一のポリマーフォーム部材の露出した外縁は、第一のポリマーフォーム部材の内側中足部または前足部区域から後方踵区域を取り囲んで第一のポリマーフォーム部材の外側中足部または前足部区域まで連続的に延びているビロー構造を含む。このビロー構造は2〜8つのビロー外側リッジを含んでよく、それらは、隣接するビロー外側リッジ間に位置するビロー隙間区域によって接続されている。
本発明の少なくともいくつかの例のソール構造は、フォーム保護部品および/またはフォームミッドソール部品の1つまたは複数の底面に、アウトソール部品(たとえばゴム、phylon、phylite、熱可塑性ポリウレタンなどでできている)を含み得る(たとえば露出空間の1つ中に)。アウトソール部品は、たとえば、硬さ、強さ、耐摩耗性、およびトラクションを提供し得る(たとえば、ソール構造の底面に模様、クリート、または他のトラクション増強構造を提供することにより)。本発明のいくつかの例示的構造においては、ソール構造の底の周囲の様々な別々の位置にいくつかの独立したアウトソール部品が提供される。アウトソール部品はまた、軽量ミッドソール部品のための「保護」部品とみなされ得る。
必要に応じて、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、より軽量および/もしくは低密度のフォームミッドソール材料部品ならびに/またはより高密度の保護部品(任意で、より高重量またはより高密度のポリマーフォーム材料から作製される)の1つまたは複数の外側縁の少なくともいくらかの部分がビロー化構造を含み得る(以下さらに詳細に説明する)。追加的または代替的に、必要に応じて、フォームミッドソール部品の少なくともいくらかの部分が、たとえば任意で1つまたは複数の保護部品のビロー化構造(保護部品がビロー化されている場合)に隣接するビロー化構造を含み得る。本発明を逸脱することなく、様々な部品において任意の個数のビロー構造が可能であるが、いくつかの例においては、個々のソール構造が上下方向に2〜8つのビロー、いくつかの例においては3〜6つのビローを含み得る。
本発明の他の例のソール構造は、装用者の足の少なくとも踵および中足部区域を支持するためのポリマーフォーム部材(任意で、軽量低密度ポリマーフォーム材料、たとえば0.25g/cm3未満の密度を有するフォーム材料)を含み得る。このポリマーフォーム部材の露出した外縁が、
第一の外側ビローリッジ、第二の外側ビローリッジ、第三の外側ビローリッジ、第一の外側ビローリッジと第二の外側ビローリッジとの間に位置する第一の隙間領域、および第二の外側ビローリッジと第三の外側ビローリッジとの間に位置する第二の隙間領域を含む、第一のビロー構造と、
第四の外側ビローリッジ、第五の外側ビローリッジ、および第四の外側ビローリッジと第五の外側ビローリッジとの間に位置する第三の隙間領域を含む、第二のビロー構造と
を含み得、第四の外側ビローリッジは第一の隙間領域において始まっており、第五の外側ビローリッジは第二の隙間領域において始まっている。ポリマーフォーム部材の露出した外縁はさらに、別のビロー構造を含んでもよく、たとえば、そのビロー構造の外側ビローリッジは第三の隙間領域において始まっている。1つのビロー構造がソール構造の後方踵区域の周囲に延びていてよく、一方で、もう1つがソール構造の側方中足部領域に位置してよい。アウトソール部品はポリマーフォーム部材の下面と係合し得る。
本発明のいくつかの例の別の例示的ソール構造は、装用者の足の少なくとも踵区域を支持するための第一のポリマーフォーム部材を含み、第一のポリマーフォーム部材は、(a)外側壁、(b)内側壁、(c)内側壁と外側壁とを接続する後方踵壁、(d)内側壁と外側壁と後方踵壁とを接続する底壁、および(e)後方踵区域とは反対側の開口端を有する外殻を構成し、この第一のポリマーフォーム部材はソール構造の後方踵区域の周囲に延びている。第二のポリマーフォーム材料が、第一のポリマーフォーム部材の外殻によって画定される空間中に少なくとも部分的に受けられる踵部分を有し、第二のポリマーフォーム部材の前足部端が第一のポリマーフォーム部材の開口端を越えて延びている。この第二のポリマーフォーム部材は第一のポリマーフォーム部材の密度よりも低い密度を有し、第二のポリマー部材の底面の一部分がフットウェア製品の底前足部区域に露出している。必要に応じて、保護要素が底前足部区域において第二のポリマーフォーム部材の底面と係合してもよい。
本発明のいくつかの例のさらに別のソール構造は、(a)装用者の足底面全体を支持するための、0.25g/cm3未満の密度を有するフォーム材料を含むポリマーフォーム部材と、(b)ポリマーフォーム部材の底面の表面積の少なくとも80%を覆うための、ポリマーフォーム部材と係合した保護部材とを含み、保護部材はウェブベース面を構成し、ウェブベース面は、ウェブベース面から下に延びている複数のトラクション要素を備え、複数のトラクション要素間の位置におけるウェブベース面の大部分の厚さは2mm未満である。
本発明のなおさらなる局面は、上記(かつ以下さらに詳細に説明する)様々なタイプのソール構造と係合したアッパー(たとえば、従来の設計、構成、または構造を含む任意の所望の設計、構成、または構造の)を含むフットウェア製品に関する。
本発明のさらなる局面は、フットウェア製品またはその様々な部品を製造する方法に関する。本発明の1つのより具体的な局面は、上記様々なタイプおよび構成のフットウェア製品のためのソール構造を製造する方法に関する。本発明の局面のソール構造およびフットウェア製品の様々な部品およびパーツは、当技術分野において従来から公知でありかつ使用されているやり方で製造され得るが、本発明の方法局面の例は、ソール構造および/またはフットウェアパーツを合わせ、それらを、上記様々な構造を製造するやり方で互いに係合させることに関する。
上記で提供した本発明の特徴、局面、構造、および構成を概説したうえで、以下、本発明の具体的な例示的ソール構造、フットウェア製品、および方法をより詳細に説明する。
II. 本発明の例示的ソール構造およびフットウェア製品の詳細な説明
図面および以下の詳細な説明を参照して、本発明の様々なソール構造、フットウェア製品、およびそれらの特徴を開示する。図示し、詳細に説明するソール構造およびフットウェアは運動競技用シューズであるが、このフットウェアの様々な局面に関して開示される概念は、非限定的にウォーキングシューズ、テニスシューズ、サッカーシューズ、フットボールシューズ、バスケットボールシューズ、ランニングシューズ、クロストレーニングシューズ、クリート付きシューズ、ゴルフシューズなどを含む広い範囲の運動競技用フットウェアスタイルに適用され得る。加えて、本発明の少なくともいくつかの概念および局面は、作業ブーツ、サンダル、ローファー、およびドレスシューズを含む広い範囲の非運動競技用フットウェアにも適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に開示されるとおりの態様に限定されず、フットウェア全般に適用される。
図1A〜1Fは、本発明の少なくともいくつかの局面および特徴を含むフットウェア製品のための例示的ソール構造100の様々な図を示す。本開示の趣旨に関して、図1Aに示すように、フットウェア製品(およびその様々な部品パーツ)の部分は、フットウェアを正しいサイズの足に装着したときフットウェア製品のその部分またはその近くに位置する足の部位に基づいて識別され得る。たとえば、図1Aに示すように、フットウェア製品および/またはソール構造は、足の前部の「前足部領域」、足の中間部または土踏まず区域の「中足部」領域および足の後部の「踵領域」を有するものとみなされ得る。フットウェアおよび/またはソール構造はまた、「外側」(足の「外側」または「小指側」)および「内側」(足の「内側」または「親指側」)を含む。前足部領域は概して、足指および中足骨を指節骨と接続する関節に対応するフットウェアの部分を含む。中足部領域は概して、土踏まずに対応するフットウェアの部分を含む。踵領域は概して、踵骨を含む足の後方部分に対応する。フットウェアの外側および内側は、前足部領域、中足部領域、および踵領域を通って延びており、概してフットウェアの両側面に対応する(そして、中心縦軸によって分けられているとみなされ得る)。これらの領域(図1Aでは分割線によって分けられている)および側面は、フットウェアの正確な区域を画することを意図したものではない。むしろ、語「前足部領域」、「中足部領域」、「踵領域」、「外側」、および「内側」は、以下に続く説明を補助するために、フットウェア製品のおおよその区域およびその様々な部品を表すことを意図したものである。
図1Aはソール構造100の上面図を示し、図1Bはその外側面図を示し、図1Cはその内側面図を示し、図1Dはその底面図を示し、図1Eはその踵または背面図を示し、図1Fはその足指または正面図を示す。図1A〜1Fに示すように、この例示的ソール構造100は、この特定の構造100中を連続的に延びており、すなわち、ソール100の後方踵区域からソール100の前方足指区域まで、かつ、ソール100の外側縁から内側縁まで延びており、装用者の足底面全体を支持する1個のミッドソール部品102を含む。他のミッドソール構成が可能であるが、本発明のいくつかの例にしたがって、ミッドソール部品102は、フォーム材料(たとえばエチル酢酸ビニル(「EVA」)フォーム、ポリウレタンフォーム、phylonフォームなど)を構成し得る。ミッドソール部品102の上面102aは、たとえば装用者の足底面をここちよく支持する、および/または配置する助けとなるように付形され得る。
本発明のいくつかの例において、ミッドソール部品102は、少なくとも部分的に、0.25g/cm3未満の密度(いくつかの例においては、0.2g/cm3未満、0.075〜0.2g/cm3の範囲、さらには0.1〜0.18g/cm3の範囲の密度)を有するフォーム材料から作製される。必要に応じて、ミッドソール部品102のフォーム材料は、その中に画定された1つまたは複数の開口および/またはそれに含まれる別の衝撃力減衰部品、たとえば流体充填ブラダ、機械的衝撃吸収部材などを含んでもよい。本発明のいくつかの態様において、ミッドソール部品102全体がこの軽量フォーム材料(たとえば、上記の密度特徴を有する)を構成し、装用者の足全体(たとえば足底面全体)を支持するように延びている。図1A〜1Fに示す例示的構造100において、フォームミッドソール部品102は、接合線106(この接合線106は、これらの図中、材料102/104間の位置の変化を強調するために、説明の補助として提供されている)によって保護部品104(たとえば、別の、より高密度または硬質のミッドソール材料(たとえばポリマーフォーム材料);アウトソール材料;「ケージ」または「キャリヤ部材」などの1つまたは複数)から切り離されたパーツとして示されている。この図示する例において、ミッドソール部品102は概して保護部品104の上に位置する(かつ、少なくとも部分的に保護部品104によって包含されてもよい)。他のオプションとして、必要に応じて、ミッドソール部品102を、複数の部品ミッドソール(たとえばフォーム)パーツから作製してもよく、および/またはソール構造100が複数の保護部品パーツ104を含んでもよい。
いくつかのさらに具体的な例として、ミッドソール部品102の少なくともいくらかは、たとえば米国特許第7,941,938号(参照により全体として本明細書に組み入れられる)に記載されているフォーム材料から作製されてもよい。本発明の少なくともいくつかの例示的ソール構造100において、ミッドソール部品102のすべて、実質的にすべて、または少なくともいくらかの部分は、水素化または非水素化アクリロニトリルブタジエンコポリマー約10〜約100部、改質水素化アクリロニトリルブタジエンコポリマー0〜約40部、およびαオレフィンコポリマー0〜約90部の反応生成物と、フォーム材料を形成するのに適した量の少なくとも1つの添加物とを含むフォーム材料を含み得る。このフォーム材料は軽量のスポンジ様感触を有し得る。フォーム材料の密度は概して、0.25g/cm3未満、0.20g/cm3未満、18g/cm3未満、0.15g/cm3未満、0.12g/cm3未満、いくつかの例においては約0.10g/cm3であり得る。例示的範囲として、軽量フォーム密度は、たとえば0.05〜0.25g/cm3の範囲または上記様々な範囲に入り得る。
また、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、ミッドソール部品102のためのフォーム材料の弾力性は、40%よりも大、45%よりも大、少なくとも50%、1つの局面においては50〜70%であり得る。圧縮永久ひずみは、60%以下、50%以下、45%以下、いくつかの例においては20〜60%の範囲内であり得る。この例示的ミッドソール部品102のためのフォーム材料の硬さ(デュロメータアスカーC)は、フットウェアのタイプに依存して、たとえば25〜50、25〜45、25〜35、または35〜45であり得る。フォーム材料102の引張り強さは、少なくとも15kg/cm2、典型的には15〜40kg/cm2であり得る。伸び率(%)は150〜500、典型的には250超である。引裂き強さは6〜15kg/cm、典型的には7超である。本発明の少なくともいくつかの例示的構成において、ミッドソール部品102の少なくともいくらかの部分のフォーム材料は、従来のEVAフォームよりも少ないエネルギー損失を有し得、従来のEVAフォームよりも軽量であり得る。エネルギー損失は、30%未満、任意で約20%〜約30%の範囲内であり得る。さらなる例として、必要に応じて、ミッドソール部品102の少なくともいくらかの部分は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているLUNARファミリーのフットウェア製品に使用されているフォーム材料から作製されてもよい。
上記段落は本発明のいくつかの例のミッドソール部品102のためのフォーム材料の潜在的性質および特徴を記載するが、当業者は、本発明を逸脱することなく、ミッドソール部品102が他の所望の性質、特徴、および/または特徴の組み合わせを有し得ることを理解するであろう。また、他の軽量および/または低密度フォームが使用されてもよい。以下さらに詳細に説明する保護部品104により、軽量フォームミッドソール部品102は、必ずしも、使用中に地面と直接接触するのに十分な硬さ、耐久性、および/または耐摩耗性を有する必要はない(少なくとも、衝突力が高めのいくつかの接地位置では必要はない)。
本発明を逸脱することなく、この例示的ソール構造100における保護部品104は任意の所望の材料から作製され得る。たとえば、保護部品104は、従来のアウトソール材料、たとえばゴム、熱可塑性ポリウレタン(TPU)などから作製され得る。別の例として、保護部品104は、少なくとも部分的に、上記米国特許第7,941,938号に記載されているようなポリマーフォームケージまたはキャリヤ材料から作製され得る。また、他の従来のポリマーフォーム材料が保護部品104のために使用されてもよい。
本発明を逸脱することなく、フォームミッドソール部品102および保護部品104は、当技術分野において公知でありかつ使用されているような従来のやり方を含む任意の所望のやり方で、互いに係合してもよい(たとえばセメントまたは接着剤によって、メカニカルコネクタによって、など)。この図示する例において、保護部品104は、ポリマーフォーム部品102の底面および/または側面に形成された1つまたは複数の凹みの中に嵌まる。凹みは、存在する場合、軽量フォーム部品102が形成される成形プロセス(または他の形成プロセス)中に形成され得る。代替として、凹みは、軽量フォーム部品102が形成されたのち、たとえば切削または研削作業によって製造されてもよい。保護部品104は、当技術分野において公知でありかつ使用されているような従来のトラクション要素を含む、使用中に地面または他の接触面と係合するためのトラクション要素または他の特徴、たとえばヘリンボン構造、隆起リブまたはリッジ、凹んだ溝などを含み得る。さらなる例として、保護部品104の底面を、取り外し可能なクリートを受けるための受け部を含むように形成してもよく、および/またはその底面から延びているクリート要素そのものを含むように形成してもよい。
図1Dにさらに示すように、保護部品104の底面はミッドソール部品102の底面を完全に覆う必要はない。それどころか、いくつかの空間または穴が保護部品104中に設けられてもよく、それを通して軽量フォーム材料102の底面が露出する。この特徴はいくつかの潜在的利点を提供することができる。たとえば、保護部品104のいくらかを除去すると、ソール構造100の重量を減らし得る。加えて、図1Dに示すように、保護部品104中の切れ目または裂け目が保護部品104の所望の撓み線に沿って設けられ(たとえば、図1Dに示す前足部区域中の細長いスロットまたは裂け目)、それにより、ソール構造100全体の全可撓性(および、任意で、より自然な可撓性)を維持する助けとなり得る。この例示的ソール構造100の踵区域における保護部品104の大きな開口は、たとえば、装用者の踵が地面を打つとき、たとえばステップまたはジャンプで着地するとき、より良好なここちよさおよび感触を提供するために、踵のための相対的に大きく軟らかい「クラッシュパッド」を提供する。当業者は、本開示の利点を与えられると、保護部品104中の開口が任意であり、存在する場合、本発明を逸脱することなく、それらが任意の所望のサイズ、形状、および/または数で設けられ得ることを理解するであろう。しかし、好ましくは、ソール構造100の底面の高摩耗区域は、ミッドソール部品102の構造完全性を保護する助けとなるための、軽量(かつ比較的脆い)ポリマーミッドソール部品102にかぶさる保護部品104の何らかの層を含む。
図1Cおよび1Dに最良に示すように、この例示的ソール構造100は、さらなる要素、すなわち、このソール構造100の中央または中足部区域に提供された支持プレート108を含む。この支持プレート108は、このソール構造100の土踏まず区域のためのさらなる支持を提供する。図1Cおよび1D中、支持プレート108は、接合線110によってミッドソール部品102および/または保護部品104から切り離された状態で示されている。この接合線110は、これらの図中、支持プレート108と材料102/104との間の位置の変化を強調するために、図中に説明の補助として提供されている。この図示される例において、支持プレート108は、少なくともソール構造100の土踏まず区域においてミッドソール部品102と保護部品104との間に少なくとも部分的に挿入または積層され得る。支持プレート108は、接着剤またはセメントによって、メカニカルコネクタによって、および/または当技術分野において公知であるかまたは使用されている従来のやり方を含む任意の所望のやり方によって、ミッドソール部品102および/または保護部品104の1つまたは複数と係合させ得る。本発明を逸脱することなく、支持プレート108は、当技術分野において公知であり、かつ使用されているような従来の土踏まず支持材料および/またはパーツを含む任意の所望の数のピースまたはパーツから、および/または任意の所望の材料から作製され得る。いくつかのより具体的な材料の例は、熱可塑性ポリウレタン類、ナイロン系ポリマー材料(たとえばPEBAX)、炭素繊維強化ポリマー材料、ガラス繊維強化ポリマー材料、他の複合材料などを含む。
図1A〜1Fは、本発明の少なくともいくつかの例にしたがってソール構造100に含まれ得る別の特徴を示す。これらの図に示すように、ミッドソールフォーム部品102および/または保護部品104の外縁または外側の少なくともいくらかの部分が「ビロー化構造」120を含み得る。本明細書の中で使用される語「ビロー化構造」または「ビロー構造」とは、要素の外面形状が、大きな波(billow)、たとえば一連の波頭(最外部分またはリッジ)および波頭と波頭との間の波谷を有する波様構造の外面形状を有することをいう。ソール構造において、「ビロー化構造」は、従来の蛇腹と同じやり方で膨張および圧縮する必要はなく、むしろ、この語は、より広く、構造の外面形状に関する。図示される例示的ソール構造100において、軽量ミッドソールフォーム部品102は、41/2個の連続するビロー122(たとえば、後方踵区域の周囲に積み重ねられた4つのディスクのように見える)を有し、保護部品104は1/2個のビロー124を含む(このソール構造100においては、ミッドソールフォーム部品102の下1/2個のビロー122とつながって最下部ビローを完成させる)。ビロー化構造120の少なくともいくらかの部分は、たとえば、ミッドソール部品102が装用者の足を少なくとも部分的に取り巻くよう(たとえば少なくとも踵区域で)、ミッドソール部品102の上面102aから上がっているミッドソール部品102(およびそのビロー化構造120)の側壁に提供され得る。いくつかのより具体的な例として、ミッドソール部品102の外殻(その中に形成されたビロー構造120を含む)は、外側壁130、内側壁132、内側壁132と外側壁130とを接続する後方踵壁134、および内側壁132と外側壁130と後方踵壁134とを接続する上足底支持面102aを含み得る。上足底支持面102aは、たとえば中央踵区域において上面102aから下に約10〜20mm延びているおよび/または前足部(たとえば中足骨頭部支持)区域において上面102aから下に約8〜16mm延びているポリマーフォームの層(任意で、その中に含まれた1つまたは複数の流体充填ブラダを含む)を構成し得る。壁130、132、および134は、上面102aから上に延びていてよく、テーパ状であってよく、またはその高さが、たとえば前足部区域における0〜5mmから、後方踵区域における25〜50mm(またはより大きく)まで変化してよい。ビロー構造120の41/2個のビローの少なくともいくつかの部分は、外側壁130、後方踵壁134、および内側壁132の外面の周囲に連続的に延びていてもよい。
ビロー化構造120のサイズ、数、形状、および/または他の特徴は、フットウェア製品の感触を制御するように選択され得る。一般に、深めのビロー(すなわち、波頭から隣接する波谷の底までの寸法が大きい)は、より反発性の(たとえば、元の形状への復元が速い)感触を提供する。ミッドソール部品102および/または保護部品104のサイズ、密度、および/または硬さもまた、装用者の足に対するソール構造100の感触の制御を可能にするように制御され得る。この図示される例示的ソール構造100のビロー構造120は、ミッドソール部品102の内側中足部または前足部区域(図1Cを参照)からミッドソール部品102の外側中足部または前足部区域(図1Dを参照)まで連続的かつ途切れずに延びている。この具体的な全体的ビロー構造120は5つのビロー外側リッジを含み、それらが、5つのビロー外側リッジの隣接するビロー外側リッジ間に位置する4つのビロー隙間区域によって接続されている。
本発明を逸脱することなく、ビロー構造は多様な形態をとり得る。たとえば、図1B、1C、1E、および1Fは、個々のビローの壁が「段」の構造を有し、個々のビローそれぞれの最外側リッジが相対的に鋭利な角を構成することを示す。これらは必須要件ではない。さらなる例として、必要に応じて、ビロー側壁は、滑らか、まっすぐ、および/またはカーブ状であってもよい。加えて、本発明を逸脱することなく、各ビローの最外側の縁またはリッジは、より鋭利でない角として作製されたもの、滑らかにカーブするもの、仕切られたものなどであってもよい。また、ビロー構造は、壁130、132、および134の反対の内面でも同様に見え得るが(たとえば、ビローピークが「くり抜かれ」ている。たとえば図9を参照)、この図示する例において、壁130、132、および134の内面は滑らかである(すなわち、これらのビローは中実であり、くり抜かれていない)。
また、この図示する例示的ソール構造100においては、ソール構造100が水平面に向けられたとき、ミッドソール部品102の後方踵区域において、最高部ビロー外側リッジ(一番上のビローリッジ)は最低部ビロー外側リッジ(一番下にある)から少なくとも1.5インチの垂直距離によって垂直に離れている。追加的または代替的に、このソール構造100においては、ソール構造100が水平面に向けられたとき、ミッドソール部品102の後方踵区域において、中央ビロー外側リッジ(この例においては3番目のビロー)が後方に最大距離だけ延びている。これらの特徴は、たとえば図1Bおよび1Cでよく見ることができる。
また、図1B、1C、および1Fに最良に示すように、この例示的ソール構造100の保護部品104の露出した外縁が、ソール構造100の前方足指区域の周囲に延びているビロー構造140を含む。この例示的ビロー構造140は、3つのビロー外側リッジを含み、それらが、3つのビロー外側リッジの隣接するビロー外側リッジ間に位置する2つのビロー隙間区域によって接続されている。図示するように、この例示的ソール構造100の保護部品104のビロー構造140はミッドソール部品102のビロー構造120と連続していない。それどころか、保護部品104のビロー構造140は、ソール構造100の、それぞれ外側前足部区域および内側前足部区域に提供された移行区域142、144によってミッドソール部品102のビロー構造120から分離されている。移行区域142および/または144は、ミッドソール部品102、保護部品104、および/または別のソール部品から作製され得る。また、移行区域142および/または144は、別のビロー構造、1つまたは複数の隆起リブ、または他の支持部品などを含む任意の所望の構造を有し得る。
図1A〜1Fに示すソール構造100は、個々のビロー122、124の少なくともいくつかがミッドソール部品102および/または保護部品104の周囲をそれらの外側端からそれらの内側端まで連続的かつ途切れずに延びているビロー構成120を有する。これは必須要件ではない。それどころか、図2A〜2Fは、図1A〜1Fのソール構造100に類似したパーツおよび構成を有するが、異なるビロー構成を有する、類似したソール構造200を示す。
簡潔に説明するために、図1A〜1Fと図2A〜2Fとの間の類似パーツは本明細書において詳細には説明しない。むしろ、以下の説明は、図2A〜2Fに示す構造と図1A〜1Fに示す構造とを比べてそれらの違いを重点的に示す。当業者が理解することができるように、図2A〜2Fに関して以下で詳細には説明しないパーツは、図1A〜1Fに関して上述した類似のパーツおよび構造と同一または類似の構造および/または同一または類似の特徴および/またはオプションを有し得る。
個々のビロー122、124の少なくともいくつかがミッドソール部品102および/または保護部品104の周囲をそれらの外側端からそれらの内側端まで連続的かつ途切れずに延びている図1A〜1Fに示すビロー構造120とは異なり、図2A〜2Fのビロー構造220は、混在するビローまたは織り合わされたビローを含む。図2B、2C、および2Eから最良に見てとれるように、このソール構造200の後方踵区域におけるビロー構造220aは、図1A〜1Fのソール構造100の後方踵区域におけるビロー構造120と類似した構造を有する(たとえば、5つのビロー外側リッジおよび4つのビロー隙間区域を有する)。しかし、同じく図2B、2Cおよび2Eから最良に見てとれるように、この例示的ソール構造200におけるビロー構造220は、外側踵区域および内側踵区域に沿ってそこから前方に延びている異なる構造を有する。より具体的には、図2Bに示すように、新たな一連のビロー220bが、踵区域の、後方ビロー構造220aの上3つのビローの間に設けられた隙間区域250内から始まっている。新たな一連のビロー220bの新たなビローの起点が、図2B中、隙間区域250中の点252で示されている。3つの隙間ビローは、それらの起点252から、より大きな幅および高さへとテーパ状に延びており、それらの最外点254の両側に最外のビローリッジを形成する。また、新たな一連のビロー220bの隙間ビローは、一連の後方踵ビロー220aを完全に超えるのに十分に大きなサイズへとテーパ状に延びている(たとえば、後方踵ビロー220aは、新たな一連のビロー220bの隙間区域内の位置に起点220fを有することに注目されたい)。加えて、必須要件ではないが、図2Bに示す例示的ソール構造200において、新たな一連のビロー220bの外側リッジ254は、それらのピーク区域から前方に終点256まで移動しながらテーパ状にサイズを減らす。図2Bに示すような別の一連のビロー構造を含む他の支持構造が、新たなビロー構造220b間の隙間区域および/または新たなビロー構造220bの外側(たとえば点258から)で始まっており、ソール構造200中を前方に移動することができる。したがって、少なくとも図2Bに示す外踵側において、新たな一連のビロー220bは中央ビロー構造を構成し得、後方ビロー構造が踵に向かって延びており(起点220fから)、前方ビロー構造が中足部区域まで延びている(起点258から)。
このソール構造200の内側においては、図2Cに示すように、別の新たな一連のビロー220cが、踵区域の、後方ビロー構造220aの上3つのビローの間に設けられた隙間区域250内で始まっている。新たな一連のビロー220cの新たなビローの起点が、図2C中、隙間区域250中の点260で示されている。3つの隙間ビローは、それらの起点260から、より大きな幅および高さへとテーパ状に延びており、一連の後方踵ビロー220aを完全に超える(たとえば、後方踵ビロー220aは、新たな一連のビロー220cの隙間区域内の位置に起点220fを有することに注目されたい)。
図2A〜2Fの例示的ビロー構造は、内側と外側とで異なる隙間ビロー構造を示す。これは必須要件ではない。それどころか、必要に応じて、本発明を逸脱することなく、図2Bのようなビロー構造を内側に提供してもよく、および/または図2Cのようなビロー構造を外側に提供してもよい。
図2Dはさらに、このソール構造200が、ソール構造100の保護部品104の底面(図1Dに示す)と比べていくぶん異なるふうに構成された底面を保護部品204上に有することを示す。これは、ソール構造200の底面に露出するミッドソール材料102の異なるパターンを生じさせる。図2A〜2F中、保護部品204と軽量ミッドソール材料202との間の接合区域が線206によって強調されている。また、図2A〜2F中、中足部支持要素208(たとえば、図1A〜1Fの支持要素108に類似)と軽量ミッドソール材料202および/または保護部品204との間の接合区域が線210によって強調されている。保護部品204の底面はまた、トラクション要素などおよび図10Aおよび10Bに関して以下さらに詳細に説明するいくつかの特徴を含む。
本発明のいくつかの例の別の例示的な代替ソール構造300が図3Aおよび3Bに関連して示されている。上記他のソール構造100、200と同様に、ソール構造300は、たとえば接着剤またはセメントによって保護部品304と係合した軽量フォームミッドソール材料302を含む。より高密度または耐久性のポリマーフォームおよび/またはアウトソール材料から作製され得る保護要素304が、ソール構造300の底面の少なくとも一部分を提供する。図3Aおよび3Bのソール構造300は、図2A〜2Fに示すソール構造200と構造および機能が概して類似し得るが、本発明を逸脱することなく、他の構造および機能が可能である。簡潔に説明するために、図2A〜2Fと図3A〜3Bとの間の類似パーツは本明細書において詳細には説明しない。むしろ、以下の説明は、図3A〜3Bに示す構造と図2A〜2Fに示す構造とを比べてそれらの違いを重点的に示す。当業者が理解することができるように、図3A〜3Bに関して以下で詳細には説明しないパーツは、図1A〜2Fに関して上述した類似のパーツおよび構造と同一または類似の構造および/または同一または類似の特徴および/またはオプションを有し得る。
上記例示的ソール構造100、200において、ビロー構造は、軽量ミッドソール部品102、202の踵区域全体の周囲に途切れなく延びているものであった。これは必須要件ではない。それどころか、図3Aおよび3Bに示すように、この例示的軽量ミッドソール部品302の後方踵区域はその上側に切抜きまたは切欠き区域310を含む。本発明を逸脱することなく、この切欠き区域310はミッドソール部品302中に任意の所望の垂直距離だけ延びていてよい。図3Bに示すように、この例示的構造300において、切欠き区域310は、少なくとも2個(任意でより多く)の個々のビロー構造を通って下に延びているが、本発明を逸脱することなく、他の構成が可能である。切欠き区域310はまた、切欠き区域310にすぐに隣接するソール構造300(および/またはミッドソール部品302)の全垂直高(H)の25%〜65%だけ下に延びていてよい。また、図3Aおよび3Bは、ミッドソール部品302のみの中の切欠き区域310を示すが、切欠き区域310はまた、特に、保護部品304が切欠き区域310の位置で垂直寸法により大きく存在するソール構造の場合、保護部品304中に設けられることもできる。
この例示的ソール構造300の切欠き区域310は、ミッドソール部品302の後方縁にV字形の開口区域を設けるために、いくぶんV字形である。本発明を逸脱することなく、切欠き区域310のための他の形状、たとえばU字形、長方形または正方形、円形、星形、ロゴ形、および/または任意の他の所望の形状が可能である。この例示的切欠き区域310は、ソール構造300全体に対し、特にミッドソール部品302に対し、外側−内側方向の可撓性を提供する助けとなる。これは、ユーザがウォーキングまたは他の活動、たとえばランニング、ジャンプの着地などに従事するとき、より自然な動きまたは感触を提供することができる。これらのタイプのさらなるまたは他の代替切欠き区域がソール構造300の周囲の他の位置に設けられてもよい(すなわち、後方踵区域に限定されない)。たとえば、ソール構造300の外側および/または内側に沿う切欠き区域310(たとえば前足部区域における)は、ソール構造のための撓み線を提供し、確立する助けとなり得る(任意で、ソール構造300の可撓性を高めて、自然な足の屈曲性により近く対応する、またはそれを支持するために)。
この例示的ソール構造300の切欠き区域310において、フォームミッドソール材料302の露出縁は縁要素312、たとえば成形熱可塑性ポリウレタン部材、別のプラスチック部材などによって覆われている。ヒールクリップとして形成されるこの縁要素312は、フォームミッドソール材料302の露出縁を保護する助けとなり、興味深い見た目または設計の機会を提供する助けとなる。このタイプの縁要素312はまた、必要に応じて、切欠き区域310の形状を変更することを可能にする。本発明を逸脱することなく、この縁要素312は、存在する場合、任意の所望のやり方で、フォームミッドソール部品302および/または全ソール構造300および/またはフットウェア構造の別の部分に固定され得る。いくつかのより具体的な例として、これらの部品を、接着剤またはセメント、メカニカルコネクタなどを使用して、互いに係合してもよい。縁要素312はまた、ソール構造300の撓み特性または剛性に影響するように使用することもできる。
図3Bにさらに示すように、この構造300のフォームミッドソール部品302の様々なビロー区域のいくつかは、切欠き区域310の縁またはその近くに位置する起点360を有する。切欠き区域310によって途切れた個々のビローは切欠き区域310の縁にその起点360を有し得るが、この図示される例示的ソール構造300においては、切欠き区域310より下に位置するさらなるビロー区域もまた、後方踵区域に位置するその起点360を有する。または、必要に応じて、本発明を逸脱することなく、下寄りのビロー区域は、後方踵区域の周囲に途切れずに連続的に延びていてもよい(任意で、サイズを変えながら)。また、本発明を逸脱することなく、切欠き区域310より上および/または下の他のビロー構造が使用されてもよい。
上記では「切抜き」または「切欠き」区域312と説明されているが、この区域312は、切断動作によってソール構造300の任意の部分に設けられる必要はない。それどころか、本発明を逸脱することなく、区域312を、たとえばレーザ、ナイフ、ブレード、ダイ、または他の切断システムによる切断動作の使用を含む任意の所望のやり方で、ソール構造300の所望の部品に設けることもできる。代替的に、区域312を、その製造プロセス中に、たとえばフォームミッドソール部品302および/または保護部品304の構造中に直接成形することにより、ソール構造部品(たとえば部品302および/または304)中に直接形成することもできる。したがって、これに関連しておよび/またはこのタイプの部品または構造に関して本明細書の中で使用される語「切欠き区域」は、その区域がどのようなやり方で部品中に設けられるのかにかかわらず、このタイプの構造の区域を含むものと解釈されるべきである。
図3Aおよび3Bはまた、この例示的構造300において、後方踵区域において切欠き区域310に隣接するビロー間の区域のいくつかが、ミッドソール部品302の側壁を完全に通過して延びている窓362を有することを示す。図示される例300において、窓362は、窓の上および下に位置するビローの縁に沿って延びているが(ビローがその起点360へとテーパ状に延びているように)、本発明を逸脱することなく、窓362のための他の形状を使用してもよい。窓362は、この例示的なソール構造300の後方踵区域におけるミッドソール部品302の可撓性に影響し得る。本発明を逸脱することなく、切欠き区域310の両側のより多数または少数の窓362を含め(片側または両側に窓362を有しないことを含む)、より多数または少数の窓362がソール構造300中に設けられ得る。
窓362は、本発明を逸脱することなく、切断動作(たとえばレーザ、ナイフ、ブレード、ダイ、または他の切断システムによる)の使用を含む任意の所望のやり方で、その製造プロセス中にソール構造部品(たとえば部品302および/または304)中に、直接窓362を一体形成することにより(たとえば、フォームミッドソール部品302および/または保護部品304の構造中に直接窓362を成形することにより)など、ソール構造300の所望の部品に設けられ得る。
図1A〜3Bのソール構造100、200、300はすべて、相対的に均一な形状であるいくつかの区域の上に3〜5個の個々のビロー構造を有するビロー構造を示すが、これは必須要件ではない。別の例として、図4は、ビロー構造402が、垂直または上下方向に向けられた3つのビローを含む別の例示的ソール部品400の一部分を示す。図4の表示は、この例示的なビロー構造402の外側面図を示すが、たとえばソール部品400の内側および/またはソール部品400の後方踵区域に類似した構造を提供することもできる。この例示的ビロー構造402を、図4に示すようにフォームミッドソール部品(たとえば、上述した部品102、202、および/または302に類似した)中に提供してもよく、または保護部品、たとえばポリマーフォーム保護部品および/または図1A〜3Bに関連して上述した部品104、204、304のような部品中に提供してもよい。また、図4にはソール部品400の踵区域しか示されていないが、当業者は、本開示の利点を与えられると、本発明を逸脱することなく、装用者の足底面全体(またはその任意の部分)を支持するためのソール部品を提供することもできることを容易に理解するであろう。
図4のビロー構造402は、ビローの形状において、図1A〜3Bに関して上述した他のビロー構造のいくつかとは異なる。より具体的には、図4に示すように、この例示的なビロー構造402の中央ビロー402bは上下両方向に凹状である(または外に膨らんでいる)。図4に示すように、中央ビロー402bと上ビロー402aとの間の隙間区域404aの谷底は上向き凹状にカーブして、そのカーブの頂点が中央側踵区域に位置するようになっている。同様に、中央ビロー402bと下ビロー402cとの間の隙間区域404bの谷底は下向き凹状にカーブして、そのカーブの下点が中央側踵区域に位置するようになっている。この配置によって、上ビロー402aは、上向きにカーブして、そのカーブの最上点が図4に示す配置において上ビロー402aの中央区域に位置するように成形されている。同様に、下ビロー402cは、下向きにカーブして、そのカーブの最下点が図4に示す配置において下ビロー402cの中央区域に位置するように成形されている。これは、図1A〜3Bに示すビロー構造の少なくともいくつかと比べていくぶん球状の形をビロー構造402全体に与える。
特に、ビロー構造402は、図1A〜1Fに示すビロー構造におけるより段状の側壁と比べ、より滑らかな側壁を有する(図2A〜3Bのビロー構造も同様)。また、図2A〜4のビロー構造は、鋭利な角として形成された個々のビローの外側リッジを有する。しかし、本発明を逸脱することなく、これらの側壁および/または角の他の構造オプションが可能である。
図5、6、および7は、本発明の他の例のソール構造500、600、および700を含むフットウェア製品550、650、および750の様々な異なる例の側面図を示す。図5はバスケットボールシューズ650を示し、図6はランニングシューズ650を示し、図7はクロストレーニングシューズ750を示す。ソール構造500、600、および700は、それぞれアッパー552、652、および752と係合して、完全なフットウェア構造550、650、および750を提供する。本発明を逸脱することなく、アッパー552、652、および752を、当技術分野において公知でありかつ使用されているような従来のやり方を含む任意の所望のやり方で、それぞれのソール構造500、600、および700と係合させてもよい。いくつかのより具体的な例として、アッパー552、652、および752と、ソール構造500、600、および700とを、接着剤またはセメントにより、メカニカルコネクタにより、ステッチングもしくは縫合により、および/または他の接続技術によって互いに係合させてもよい。
図5〜7のフットウェア構造500、600、および700をさらに説明する中で、例示的アッパーの様々な特徴(アッパー552、652、および752の潜在的特徴を含む)を説明する。この説明は、図1A〜4のソール構造100、200、300、および400と係合され得るアッパーの例を含む、本発明の少なくともいくつかの例にしたがってフットウェア構造に含められ得るアッパーの特徴の例を含む。図5〜7のソール構造500、600、および700は概して類似した構造を有するため、これらのソール構造500、600、および700の間のいくつかの違いを図5〜7に関して説明する。その後、図5〜7のソール構造500、600、および700の構成およびパーツのより詳細な特徴を図8A〜8Fに関してさらに詳細に説明する。
本発明のフットウェア製品構造550、650、および750のためのアッパー552、652、および752は、セメントまたは接着剤の使用、メカニカルコネクタの使用、および/または融着技術(たとえばホットメルト材料の溶融または融着など)を含む、フットウェア技術分野において公知でありかつ使用されているような従来のやり方を含む任意の所望のやり方で互いに係合され得る1つまたは複数の部品パーツ構造を構成し得る。いくつかの構成技術の非限定的な例を以下さらに詳細に説明する。
本発明を逸脱することなく、アッパー552、652、752は、任意の所望の材料および/または材料の組み合わせから作製され得る。たとえば、アッパー552、652、752は、いくつかの層が全アッパー区域の全部または一部を覆う多層構造を含み得る。いくつかのより具体的な例において、アッパー552、652、752は、内部布または織物層(たとえば足とのここちよい接触のため)および外部「スキン」層(たとえば、特定の区域により良い支持を提供する、特定の区域に耐摩耗性を提供する、所望の見た目を提供する、などのために、熱可塑性ポリウレタンフィルムから作製された)によって、少なくともいくつかの区域において被覆および/または挿入された中間メッシュ層を含み得る。内部布または織物層、メッシュ層および/またはスキン層のいずれも、アッパー552、652、752の全面を覆うように延びている必要はない。むしろ、それぞれの層の位置は、たとえば、特定の区域でスキン層を省くことによって通気性を改善すること、可撓性を改善すること、異なる見た目を提供すること(たとえば、スキン層に開口を設けて下のメッシュ材料から「ロゴ」または他のデザイン特徴を作り出す)などにより、アッパー552、652、752の性質を制御するように選択され得る。また、当技術分野において公知であるように、アッパー552、652、752は足首開口を画定し得、必要に応じて、その周りに、ここちよさを改善するフォームまたは布のリングを提供してもよい。アッパー552、652、752の底面は、アッパー材料の内側と外側とを接続し、それによってアッパー552、652、752を封止する内部ストローベル部材を含み得る(たとえば、ストローベル部材は、アッパーの内側縁および外側縁に縫い付けられてもよい)。ソール構造500、600、700を、たとえばセメントまたは接着剤、ステッチングまたは縫合、メカニカルコネクタなどを使用して、その下縁およびストローベルでアッパー552、652、752と係合してもよい。
本発明を逸脱することなく、多層アッパー構造は、フットウェア技術分野において公知でありかつ使用されているような従来のやり方を含む所望のやり方で、製造され得る。たとえば、必要に応じて、スキン層は、従来のやり方で接着剤またはホットメルト材料を使用して、たとえば熱および/または圧力の適用によって下のメッシュ層(または他の層)に接着され得る「縫製のない(no-sew)」タイプ材料から作製されてもよい。さらなる例として、必要に応じて、スキン層を、セメントまたは接着剤によって、および/または縫い目によって、下のメッシュ層(または他の層)と係合させてもよい。なおさらなる例として、必要に応じて、アッパー552、652、752(またはその部分)を、たとえば米国特許出願公開公報第2011/0088282号および米国特許出願公開公報第2011/0088285号(いずれも参照により全体として本明細書に組み入れられる)に記載されているような融着技術を使用して様々な材料層を接着することによって構成してもよい。
アッパー552、652、752は、所望の位置に、たとえば外部スキン層と下のメッシュ層との間に挿入された他の支持要素を含み得る。たとえば、装用者の踵により多くの支持を提供するために、ヒールカウンタを踵区域に提供してもよい。ヒールカウンタは、存在する場合、薄い硬質プラスチック材料、たとえばPEBAX、TPU、または他のポリマー材料から作製してもよく、1つまたは複数の開口を含んでもよい(たとえば、可撓性、通気性、支持特性を制御するため、重量を減らすため、など)。必要ならばまたは必要に応じて、さらなる支持を、シューズ550、650、750の他の区域、たとえば前足部または足指区域(保護および耐摩耗性を提供するため、など)、第5中足骨頭部に近い外側区域などに提供してもよい。
本発明の少なくともいくつかの例にしたがってアッパー552、652、752に使用され得る他の潜在的材料は、合成皮革、天然皮革、織物、これらの材料の任意の組み合わせおよび/またはこれらの材料と上記他の材料のいずれかとの組み合わせの1つまたは複数を含む。別の潜在的特徴として、必要に応じて、アッパー552、652、752の少なくともいくらかの部分がニット編み手法によって形成されてもよい。任意で、本発明の少なくともいくつかの例において、アッパー552、652、752の少なくとも大部分(またはすべて)がニット編み手法によって形成されてもよい。ニット編み繊維部品は、軽量かつ通気性でここちよいアッパー構造を提供するために使用することができる。
次に図5に戻り、この例示的フットウェア構造550のさらなる詳細を説明する。この例示的フットウェア構造550はバスケットボールシューズである。アッパー552は、皮革、多層融着材料、または他の材料から作製された構造および/または当技術分野において公知でありかつ使用されているような構造を含む、任意の従来のバスケットボールシューズのような構造を有し得る。この例のソール構造500は、ソール構造500の前足部外側区域から、後方踵区域を取り囲み、ソール構造500の前足部内側区域まで連続的に延びている5段重ねの一連のビローを含め、先に詳述した図1A〜1Fに示すソール構造100に類似したおおよその外観を有する。この例示的ソール構造500の5段ビロー構造は、今日のバスケットボールシューズにおいて一般的であるようないくぶん高めの踵構造を作り出すため、バスケットボールシューズに好適である。
ビローの外観は類似しているが、図5のソール構造500は、図1A〜1Fのソール構造100とは造りがかなり異なる。このソール構造500の造りの詳細な説明は以下の図8A〜8Fの説明のためにとっておくが、現段階では、ソール構造500の露出した後方部分504が、ミッドソール部品502の一部分を少なくとも部分的に保持しかつ包含する保護要素を構成するというだけで十分である。後方保護部品504は、上記様々な保護部品104、204、304のような材料(たとえば、1つまたは複数のビロー構造をその外壁縁に有するポリマーフォーム材料を含む)から作製され得る。この例におけるソール構造500の前方部分502は、上記のような軽量ミッドソール部品102、202、302に類似し得る軽量フォームミッドソール材料502(同一または類似の材料を含む)の露出部分を構成する。ミッドソール部品502はなおも装用者の足底面のすべてまたは実質すべてを支持するように延びていてもよいが、この図示される例示的構造500においては、軽量ミッドソール部品502の少なくともいくらか、任意で大部分が保護部品504の中に包含される。このように、フットウェア構造550の後部で、保護部品504は、軽量フォーム部品502のためのケージまたはキャリヤとして働く。以下さらに詳細に説明するように、フォームミッドソール部品502は、保護部品504の前方(開放)端から外に延びている。
次に図6を参照して、この例示的フットウェア構造650のさらなる詳細を説明する。この例示的フットウェア構造650はランニングシューズである。アッパー652は、多層融着材料、織物、メッシュ、ニット材料、または他の材料から作製された構造および/または当技術分野において公知でありかつ使用されているような構造を含む、任意の従来のランニングシューズのような構造を有し得る。この例のソール構造600は、たとえば、ソール構造600の後方踵区域を取り囲んで延びている第一の一連の重なったビロー610と、ソール構造600の踵区域から前方に中足部および前足部区域に向かって延びている、位置をずらした一連の前方ビロー612とを含め、先に詳述した図2A〜2Fに示すソール構造200に類似したおおよその外観を有する。一連の前方ビロー612は、一連の後方踵ビロー610の各ビロー間の隙間区域において始まっている。一連の前方ビロー612の上ビローは一連の後方踵ビロー610の上ビローの上で始まっている。一連の後方踵ビロー610は、踵から中足部区域、たとえば一連の前方ビロー612の個々のビローの間またはそれらに沿う隙間区域で終端している。図6は外側面図のみを示すが、このシューズ構造650の内側面図は類似した隙間ビロー構造を有し得る。
このランニングシューズ650の例のソール構造600は、図2A〜2Fのソール構造200および図5のソール構造500よりもいくぶん短く、より低いプロフィールである。特に、ソール構造600は、後方踵区域に垂直に重ねられた3つのビロー610(図2A〜2Fに示す5つのビローの代わりに)および踵ビロー610から位置をずらせた、垂直に重ねられた3つの前方ビロー612を含む。必要とされるわけではないが、このビロー数の減少は、ソール構造600の踵区域にいくぶん小さい垂直高さを提供する。
また、図5のソール構造500と同様に、ソール構造600の露出した後方部分604は、軽量フォームミッドソール部品602の一部分を少なくとも部分的に保持しかつ包含する保護要素を構成する。後方保護部品604は、上記様々な保護部品104、204、304のような材料(たとえば、その外壁縁に形成された1つまたは複数のビロー構造を有するポリマーフォーム材料を含む)から作製され得る。この例におけるソール構造600の前方部分602は、上記のような軽量ミッドソール部品102、202、302に類似し得る軽量フォームミッドソール材料602(同一または類似の材料を含む)の露出部分を構成する。ミッドソール部品602はなおも装用者の足底面のすべてまたは実質すべてを支持するように延びていてもよいが、この例示的構造600においては、軽量ミッドソール部品602の少なくともいくらか、任意で大部分が保護部品604の中に包含される。このように、フットウェア構造650の後部で、保護部品604は、軽量フォーム部品602のためのケージまたはキャリヤとして働く。以下さらに詳細に説明するように、フォームミッドソール部品602は保護部品604の前方(開放)端から外に延びている。
図6に示す垂直方向(たとえば、シューズ650が水平接触面に向く)に関して、踵および/または中足部区域は、一連の後方踵ビロー610からのビローと一連の前方ビロー612からのビローとが織り合わされたビローを含む。換言するならば、ソール構造600の踵および/または中足部区域の少なくともいくらかの部分において垂直方向に動くと(たとえば線614によって示す)、一連の後方踵ビロー610の個々のビローの面の間に位置する一連の前方ビロー612の個々のビローの面に遭遇する。これらの重なった、および/または織り合わされた一連のビローが、この踵/中足部区域にさらなる支持を提供し、ランニングシューズソールのための良好な支持を提供する。
図7はトレーニングシューズ750を示す。アッパー752は、融着材料、織物、メッシュ、ニット材料、または他の材料から作製された構造および/または当技術分野において公知でありかつ使用されているような構造を含む、任意の従来のランニングシューズのような構造を有し得る。この例のソール構造700は、以下さらに詳細に説明する、隙間ビローを有する構成を有する。図5のソール構造500と同様に、ソール構造700の露出した後方部分704は、ミッドソール部品702の一部分を少なくとも部分的に保持しかつ包含する保護要素を構成する。後方保護部品704は、上記様々な保護部品104、204、304のような材料(たとえば、その外壁縁に形成されたビロー構造を有するポリマーフォーム材料を含む)から作製され得る。この例におけるソール構造700の前方部分702は、上記のような軽量ミッドソール部品102、202、302に類似し得る軽量フォームミッドソール材料702(同一または類似の材料を含む)の露出部分を構成する。ミッドソール部品702はなおも装用者の足底面のすべてまたは実質すべてを支持するように延びていてもよいが、この例示的構造700においては、軽量ミッドソール部品702の少なくともいくらか、任意で大部分が保護部品704の中に包含される。このようにして、フットウェア構造750の後部で、保護部品704は、軽量フォームミッドソール部品702のためのケージまたはキャリヤとして働く。以下さらに詳細に説明するように、フォームミッドソール部品702は保護部品704の前方(開放)端から外に延びている。
この例示的ソール構造700において、保護部品704の後方踵区域およびミッドソールフォーム部品702の前方足指区域のいずれも、垂直に重ねられた3つのビローの構造を含む(踵ビローは前足部ビローよりもいくぶん深い)。しかし、少なくともシューズ750の外側に沿って、いくつかの異なるタイプの支持特徴が中足部から前足部区域に提供されている(ただし、必要に応じて、類似した構造を内側に提供することもできる)。図7中で垂直方向に移動すると、第一の支えリブまたは要素710がソール構造700の外側の底に沿って提供されている(この例においては、フォームミッドソール部品702中に)。この第一の支えリブまたは要素710は、ソール構造700の第5中足骨頭部支持区域から垂直に下方かつそれに隣接して位置する。第二の支えリブまたは要素712が、第一の支えリブまたは要素710からいくぶん後方かつ上方に提供されている。この第二の支えリブまたは要素712は、この例示的構造700においてフォームミッドソール部品702と保護部品704との間の接合部に掛かり、ソール構造700の中足部または土踏まず領域でよりとがっている。第二の支えリブまたは要素712は、第一の支えリブまたは要素710よりも長い全縦方向寸法を端部間に有し得る。第三の支えリブまたは要素714が、第二の支えリブまたは要素712からいくぶん前方かつ上方に提供されている。この第三の支えリブまたは要素714の少なくとも大部分(潜在的には全部)はフォームミッドソール部品702中に形成されている。第三の支えリブまたは要素714は、第一の支えリブまたは要素710と垂直方向に重なり、ソール構造700の第5中足骨頭部支持区域から垂直に下方かつそれに隣接して位置する。この第三の支えリブまたは要素714は、第一の支えリブまたは要素710よりも短い縦方向寸法(端部間)を有し得る。第四の支えリブまたは要素716が、第三の支えリブまたは要素714からいくぶん後方かつ上方に提供されている。この第四の支えリブまたは要素716もまた、フォームミッドソール部品702と保護部品704との間の接合部に掛かるが、その大部分は、ミッドソール部品702中、第二の支えリブまたは要素712の前方に位置している。第五の支えリブまたは要素718が、第四の支えリブまたは要素716からいくぶん前方かつ上方に提供されている。この第五の支えリブまたは要素718の少なくとも大部分(潜在的には全部)はフォームミッドソール部品702中に形成されている。第五の支えリブまたは要素718は、第一の支えリブまたは要素710および第三の支えリブまたは要素714と垂直方向に重なり、ソール構造700の第5中足骨頭部支持区域に隣接して位置する。第五の支えリブまたは要素718は、第一の支えリブまたは要素710および/または第三の支えリブまたは要素714よりも短い縦方向寸法を有し得る。
したがって、第一の支えリブまたは要素710、第二の支えリブまたは要素712、第三の支えリブまたは要素714、第四の支えリブまたは要素716、および第五の支えリブまたは要素718は、後方踵保護部品704中のビロー構造と前方フォームミッドソール部品702中のビロー構造との間でビロー構造に不連続部を作り出す。これらの支えリブまたは要素710、712、714、716、および/または718は、たとえば装用者の足の第5中足骨頭部の近くの区域において、このソール構造700の外側中足部および/または前足部区域のためのさらなる支持を提供する。これは、トレーニング活動中、たとえば、鋭いターンまたは急旋回動作を行うときに足の外側で蹴り出すときなどに、装用者のためのさらなる支持を提供する。
他の具体的な構造が可能であるが、この図示する例において、支えリブまたは要素710、712、714、716、718は、ソール構造700の側面から外に延びている隆起した角錐様構造として形成されている。支えリブまたは要素710、712、714、716、718は、いくぶん、上記いくつかの他の図面に示す織り合わされたビロー構造のように配向され得る。より具体的には、図7に示すように、支えリブまたは要素712および716は、支えリブまたは要素710、714、および718間の隙間区域において始まっている。支えリブまたは要素710、712、714、716、718はまた、支えリブまたは要素の前方および/または後方に位置するビロー間の隙間区域において始まっていてよい。特に、支えリブまたは要素712、716、および718の外に延びているピークは上前方から下後方に実質的に整合している。また、支えリブまたは要素710、714、および718の外に延びているピークは、上から下へと垂直方向にも実質的に整合している。
図7の支えリブまたは要素構造は、単に、外側および/または内側の支持を提供する(および/またはソール700の支持特徴を変更または制御する)ための構造の例を構成する。本発明を逸脱することなく、異なるリブの数、異なるリブの配設、異なるリブの形状、および/または互いに対する異なるリブの相対的配向を含む他の支持変更構成が使用され得る。また、必要に応じて、たとえば、隣接するビロー構造間に簡単な間隙を提供して、たとえば間隙における支持または感触を変化させることもできる。「間隙」は、ビロー構造間のフォーム材料または滑らかなフォーム材料における実際の間隔を含み得る。
図5〜7のソール構造500、600、および700の1つの例示的構造を図8A〜8Fに関連してさらに詳細に説明する。図8Aは、後方保護部品804および保護部品804の自由端から前方かつ外に延びているフォームミッドソール部品802を含む例示的ソール構造800の底斜視図を示す。図8Aは、たとえば接着剤またはセメントを使用して互いに固着される前の、嵌め合わされた保護部品804およびフォーム部品802を示す。図8Bは、互いから分離されたこれら2つのパーツの底面図を示し、図8Cは、互いから分離されたこれら2つのパーツの上面図を示す。これらの図から見てとれるように、保護部品804は、フォームミッドソール部品802の後方部分を包含するケージまたはキャリヤとして働く。フォームミッドソール部品802は、装用者の足底面のすべてまたは実質すべてを支持するための上支持面802aを有する(しかし、必要に応じて、保護部品804はまた、装用者の足底面の少なくともいくらかの部分を直接支持するための面を提供することもできる)。フォームミッドソール部品802は、保護部品804の前方自由端から外に延びていることに加えて、保護部品804の底面に画定された踵開口806を通して露出する。この底開口806を設けることで、重量を減らすことができ、ソール構造800全体の可撓性を制御し、変化させることが可能になり得る。
この例示的構造800において、本発明を逸脱することなく、フォームミッドソール部品802は、部品102、202、302に関連して上述したタイプの軽量フォーム材料を含む任意の所望のフォーム材料(またはフォーム材料の組み合わせ)から作製され得る。任意で、必要に応じて、フォームミッドソール部品802は、その中に埋め込まれたまたは包含された、1つまたは複数の流体充填ブラダ、機械的衝撃吸収構造、および/または衝突力減衰を提供する他の構造を含み得る。しかし、この図示する例において、フォームミッドソール部品802は、フォーム材料、好ましくは上記の軽量および/またはより低密度のフォーム材料の1つの、1個の中実ピースを構成する。
この図示する例示的ソール構造800の保護部品804はまた、フットウェア技術分野においてミッドソール材料として公知でありかつ使用されているような従来のポリマーフォーム材料を含むポリマーフォーム材料を構成し得る。いくつかのより具体的な例として、保護部品804は、ポリウレタンフォーム、エチル酢酸ビニル(「EVA」)フォーム、phylon、または他の公知のミッドソールフォームもしくは材料から作製され得る。本発明のいくつかの例示的構造において、保護部品804のために使用されるポリマーフォーム材料は、フォームミッドソール部品802に使用されるフォーム材料よりも高重量、高密度、および/または耐久性のフォーム材料(たとえば、より耐摩耗性など)であろう。
図8A〜8Cにさらに示すように、保護部品804のポリマーフォーム材料は、その周縁の少なくとも一部分の周囲に形成されたビロー構造を含み得る。より具体的には、図8A〜8Cは、保護部品804が、ビロー構造(図5〜7のビロー構造のような)を含む外殻であって、外側壁804a;内側壁804b;内側壁804bと外側壁804aとを接続する後部踵壁804c;および内側壁804bと外側壁804aと後方踵壁804cとを接続する底壁804dを含む外殻を構成し得ることを示す。本発明の少なくともいくつかの例において、保護部品804のポリマーフォーム材料のビロー構造は、外側壁804aの少なくとも一部分、後方踵壁804cおよび内側壁804bの少なくとも一部分の外面の周囲に連続的に延びている。保護部品804のポリマーフォーム材料のビロー構造はまた、織り合わされたビロー、支えリブまたは要素、垂直リブ、間隙、および/または上記他のビロー構造、特徴、および/またはオプションのいずれかを含み得る。
図8A〜8Cはさらに、フォームミッドソール部品802の少なくとも踵部分が、保護部品804の外側壁804a、内側壁804b、後方踵壁804c、および底壁804dの間に画定される空間に受けられることを示す。この例示的構造800において、フォームミッドソール部品802の前足部端は、外側壁804aの前端および内側壁804bの前端を越えて延びている。フォームミッドソール部品802のこの前足部端は、完成したソール構造800中に少なくとも部分的に露出し得る。
少なくとも図7に関して上述したように、保護部品804の外側縁面およびフォームミッドソール部品802の外側縁面のいずれもビロー構造を含み得る。たとえば、保護部品804のビロー構造は、ソール構造の外側〜後方踵〜内側の周囲に延びていてもよい(連続的または不連続に(たとえば、織り合わされたビロー、他の支持体、および/または他の特徴のため))。追加的または代替的に、フォームミッドソール部品802は、ソール構造800の前方足指区域の周囲に延びているビロー構造を含み得る。この具体的な図示される例において、フォームミッドソール部品802のビロー構造は、2つのビロー隙間区域によって接続された3つのビロー外側リッジを含む。
両方の部品802および804がビロー構造を有するとき、フォームミッドソール部品802のビロー構造は、保護部品804のビロー構造と連続的に延びていてもよく、または連続的に延びていなくてもよい。本発明を逸脱することなく、これらのビロー構造は、たとえば、支えリブまたは他の要素によって、隙間ビローによって、ソール構造中の間隙によって、滑らかなフォーム材料によって、外部プラスチックまたは複合材支持体によって、移行区域などによって途切れていてもよい。ビロー構造におけるそのような「途切れ」は、任意の所望の位置、たとえばソール構造の外側前足部区域とソール構造の内側前足部区域(たとえば、より自然な撓み動を支持する位置を提供するため)、ソール構造の外側前足部区域(たとえば、急旋回またはターン動作のためのさらなる支持を提供するため)、および/または他の所望の位置(たとえば、自然な撓み動特性を含む所望の支持および/または可撓性を提供するため)に提供され得る。
フォームミッドソール部品802および/または保護部品804のいずれかまたは両方の底面は、さらなる部品を備え得る。たとえば、使用中に地面と接触するソール構造800の少なくともいくつかの部分のために、それらの耐摩耗性および耐久性特徴を改善するために、耐摩耗性材料がこれらの部品の底面の少なくとも一部分に適用され得る。図8Dは、保護部品804の底面に、任意で保護部品804の踵区域に形成された(たとえば成形または切削された)受け部822の中に適用され得る例示的アウトソール部品820を示す。図8Eは、フォームミッドソール部品802の底面に、任意でフォームミッドソール部品802の前足部区域(区域826)に形成された(たとえば成形または切削された)受け部または他の区域の中に適用され得る例示的アウトソール部品824を示す。図8Fは、これらのパーツおよびそれらを嵌め合わせる方法を示す。本発明を逸脱することなく、これらのアウトソール部品820および824は、ゴム、熱可塑性ポリウレタン類などを含む任意の所望の材料(またはアウトソール材料の組み合わせ)から作製され得る。追加的または代替的に、アウトソール部品820、824の1つまたは複数が、クリート構造または着脱可能なクリート構造を受けるための受け部を構成してもよい。
図9は、本発明のいくつかの例の別の例示的ソール構造900の分解図を提供する。このソール構造900において、軽量フォームミッドソール部品902(たとえば上記タイプの)は、装用者の足底面のすべてまたは実質すべてを支持するための支持面902aを含む。フォーム保護部品904(任意で、任意の所望のタイプのビロー構造を含む)がミッドソール部品902の少なくとも側面の周囲に延びており、それが収容するフォームミッドソール部品902のその部分のためのケージまたはキャリヤとして働く(この例においては、外側中足部または前足部区域から後方踵区域を取り囲んで内側中足部または前足部区域まで)。フォームミッドソール部品902の底(および/または、保護部品904がソール構造900の外底面に露出するならば、その保護部品904の底)の様々な区域を保護するために、複数のアウトソール保護部品906a、906b、906c、および906dが提供されている。この図示される例において、アウトソール部品906aは、フォームミッドソール部品902(および/または保護部品904)の一方の踵側を保護し、アウトソール部品906bは、フォームミッドソール部品902(および/または保護部品904)の後方踵側を保護し、アウトソール部品906cは、フォームミッドソール部品902(および/または保護部品904)の他方の踵側を保護する。前足部区域における相対的に大きなアウトソール保護部品906dが、フォームミッドソール部品902(および/または保護部品904)の底の前足部区域の多く(すべてではないとしても)を覆う。これら様々な部品を、任意の所望のやり方で、たとえばセメントもしくは接着剤により、メカニカルコネクタにより、または当技術分野において公知でありかつ使用されているような任意の他のやり方で互いに係合させてもよい。これらの部品は、たとえば、対応するパーツに関して上述した材料のいずれかから製造され得る。また、本発明を逸脱することなく、図9において示すかまたは上述した個々の部品のいずれも、1つまたは複数の別々の部品から作製されてもよい。
図5〜9は、軽量ミッドソール部品が踵および/または前足部区域において保護部品によって少なくとも部分的に覆われている(かつ、外に延びてソール構造の前足部区域で露出する)ソール構造を示すが、本発明を逸脱することなく、他の構成が可能である。たとえば、必要に応じて、軽量ミッドソール部品および保護部品の露出部分は、軽量ミッドソール部品が前足部および/または中足部区域において保護部品によって覆われる(かつ、外に延びてソール構造の踵区域で露出する)ように、本質的に図5〜9の構造において端部を「方向転換する」ことができる。また、本発明を逸脱することなく、サイズ、形状、および/または軽量ミッドソール部品と保護部品との間の接合区域への修飾は広く異なり得る。
図10Aおよび10Bは、本発明の少なくともいくつかの例にしたがってソール構造に含められ得るさらなる特徴を示す。図10Aは、先に詳述したような軽量ミッドソール部品1002の底面1002aを示す。この例示的軽量ミッドソール部品1002の底面1002aは、ミッドソール部品1002の様々な位置に複数の突出したまたは「球状」の区域を含む。1つの球状区域1004aがミッドソール部品1002の後方踵区域に提供され、たとえば装用者がステップまたはジャンプで着地するとき、さらなる衝撃力減衰および/またはここちよい軟らかな感触を提供する。ソール構造1000の前足部区域にさらなる球状区域が提供されている。より具体的には、たとえばミッドソール部品1002の外側の第5中足骨頭部領域の下に球状区域1004bが提供されている。第三の球状領域1004cが、球状区域1004bの中心に対していくぶん前方かつ内側に位置している(たとえば、ソールの第1中足骨頭部支持区域の下に位置する外側(すなわち、親指の中足骨頭部区域の下))。第四の球状領域1004dが第三の球状領域1004cの前方に位置している(たとえば、親指および/または隣接する指の下に位置する外側)。
この例示的構造1002における球状区域1004a〜1004dは、ランニング(またはウォーキング)、ステップまたはジャンプの着地、ジャンプの踏み切りなどのような特定の活動中に装用者の足の下でさらなる衝撃力減衰および/またはここちよい軟らかな感触を提供するように配設されている。一般的なステップサイクル中、ランナーは足の踵の外側から着地する。球状区域1004aは、この踵衝突時にさらなる衝撃力減衰および/またはここちよい軟らかな感触を提供するために、このミッドソール部品1002の後方踵区域に提供されている。ステップが続くとともに、足は前方にロールし、ソールの外側縁が接地する。球状区域1004bは、ステップサイクルのこの時点でさらなる衝撃力減衰および/またはここちよい軟らかな感触を提供するために、このミッドソール部品1002の外側区域(小指の下)に提供されている。足が前方にロールを続けると、足は内側に向かって内方にロールし始め、最終的に、ランナーは、第1中足骨頭部区域および/または親指(およびおそらくは隣接する指)を使用して地面を蹴る。球状区域1004cおよび1004dは、ステップサイクルのこれらの時点でさらなる衝撃力減衰および/またはここちよい軟らかな感触を提供するために、このミッドソール部品1002の内側前足部側区域(拇指球および/または親指区域の下)に提供されている。
図10Bは、図10Aを参照して上述したタイプのミッドソール部品1002をその中に組み込んだソール構造1000の底面1000aの図を示す。この図に示すように、ソール構造1000の底は、球状区域1004a〜1004dの下に位置するトラクション要素および/または他の特徴を含む(たとえば、以下さらに詳細に説明するように、薄いウェブタイプ保護部品の一部として形成されている)。様々な位置におけるソール構造1000の球状の特性およびそれらの位置の上のフォーム材料が、球状区域1004a〜1004dにおいて良好な衝撃力減衰を提供する助けとなる。追加的または代替的に、ミッドソール部品1002のフォーム材料が十分に反発性であるならば、これらの球状区域1004a〜1004dの少なくともいくつかが、戻りエネルギーを足に提供し得る(たとえば、衝撃力が減少し(次のステップのための足が上がるとき)、フォームミッドソール部品1002がその元の形状に戻るとき、足を上げる力を装用者の足底面に適用し得る)。
4つの別々の球状区域が記載され、図10Aを参照して上述したやり方で離間しているが、これは必須要件ではない。それどころか、本発明を逸脱することなく、より多数または少数の球状区域を含め、任意の所望のパターンの球状区域がミッドソール部品中に提供されてもよい。本発明の例のソール構造は、0、1つ、2つ、またはより多数の球状区域を含め、任意の数の球状区域(任意の所望のやり方で配設された)を含み得る。球状区域は、任意でシューズの使用目的に応じて、衝撃力減衰、軟らかな感触、および/または戻りエネルギーを任意の所望の位置に提供するように配設され得る。これらのタイプの球状区域はまた、図2B〜2F、3A、3B、および7に示すソール構造の底にも見られ、任意の所望の構造に含まれ得る。
図11A〜11Cは、本発明の少なくともいくつかの例のソール構造1100を含む別の例示的バスケットボールシューズ1150を示す。図11Aはシューズ1150の外側面図であり、図11Bはシューズ1150の内側面図であり、図11Cはシューズ1150の後方踵図である。このシューズ1150は、多層融着タイプのアッパー構造を有するアッパー1152を含むが、本発明を逸脱することなく、他の構造が使用されてもよい。アッパー1152は、本発明の少なくともいくつかの例の特徴を含むソール構造1100と係合している。本発明を逸脱することなく、アッパー1152は、当技術分野において公知でありかつ使用されているような従来のやり方を含む任意の所望のやり方で、ソール構造1100と係合されていてよい。いくつかのより具体的な例として、アッパー1152およびソール構造1100を、たとえばセメントまたは接着剤によって、メカニカルコネクタによって、縫合などによって互いに係合させてもよい。
この図示される例のソール構造1100は3つの主要な部品パーツを含む。第一のパーツは、たとえば上記様々なタイプの軽量(かつ低密度)ミッドソール部品1102を構成する。このフォームミッドソール部品1102は、装用者の足底面のすべてまたは実質すべてを支持するように延びていてもよい。この図示される例においては、ミッドソール部品1102の部分が、(a)少なくとも中足部区域で外側縁に沿う位置(図11Aを参照);(b)前方足指区域(任意で、少なくとも外側で、図11Aを参照);(c)内側縁のすべてまたは実質すべてに沿う位置(図11Bを参照);および(d)アッパー後方踵区域の内側の一部分(図11Cを参照)を含む様々な位置で、フットウェア構造1150の外面に露出している。このフォームミッドソール部品1102は、他の軽量フォームミッドソール構造に関して概して上述したように、装用者の足にとって軟らかでここちよい感触を提供する。
この例示的なソール構造1100の第二のパーツは、フォームミッドソール部品1102を少なくとも部分的に包含する保護部品1104である。この図示される例の保護部品1104は、軽量フォームミッドソール部品1102のフォーム材料よりも高密度または高重量のフォーム構造を有し得るポリマーフォームタイプ保護部品を構成する。この図示される例において、保護部品1104の一部分が、ソール構造1100の外側前足部および/または踵区域からソール構造1100の後方踵区域を取り囲んでソール構造1100の内側踵区域まで延びている。図11Cに最良に示すように、フォームミッドソール部品1102は、保護部品1104の背後から外方に延びており、このソール構造1100の後方踵区域でシューズ1150の外面に露出している。保護部品1104の別の部分が、図11Aに示すようにシューズ1150の外側前足部区域に提供されている。保護部品1104のこの外側前足部部分を、後方踵区域における保護部品パーツ1104と一体に単一の1ピース構造として形成してもよく、または別個のパーツであってもよい。この例の保護部品1104の別の部分が、ソール構造1100の最前方足指区域に提供されて、前方足指区域の周囲を内側から外側まで延びている。保護部品1104のこの前方足指外側前足部は、上記他の保護部品パーツ1104の1つまたは複数と一体に形成されてもよく(単一の1ピース構造として)、または別個のパーツであってもよい。
この例示的ソール構造1100の第三のパーツは、ミッドソールフォーム部品1102の底側および/またはポリマーフォーム保護部品1104の1つまたは複数の底側と係合する、同じく保護部品として機能し得る、アウトソール要素1106である。この例示的ソール構造1100のアウトソール要素1106は、シューズ1150の底面の大部分を覆う。これは、トラクション要素、たとえば溝、リッジ、突起物、ヘリンボン、および/または他のトラクション増強部品を含み得る。1つまたは複数のアウトソール突起物、たとえば突起物1108が、フォームミッドソール部品1102の底面の球状区域(図10Aに関連して上述した球状区域のような)を覆い、それと直接接触して、ソール構造1100の軟らかな接触区域を提供し得る。また、図11Bに示すように、この例示的アウトソール部品1106は、それを通して画定された開口を含み、その開口からミッドソール部材1102の底面が露出する。
アウトソール要素1106は、3mm未満のベース面厚さ(すなわち、突起物、隆起リブ、トラクション要素などを有しない位置におけるそのベースシートまたはウェブ面の厚さ)、いくつかの例においては2mm未満、1.5mm未満、またはいくつかの例においてはさらに1mm未満のベース厚さを有し得る、薄くて可撓性の高い材料から作製され得る。この薄くて可撓性のアウトソール要素1106は、フットウェアアウトソールに従来から使用される合成ゴム化合物に類似した硬さおよび他の性質を有する合成ゴムから形成され得る。この薄いアウトソールウェブ構造は、アウトソール要素1106が隣接するラグ1108および/または他の構造部品間で有意に撓むことを可能にする。いくつかのソール構造において、アウトソール要素1106の部分は、アウトソール要素1106の他の部分よりも硬く、耐久性であるゴム化合物から形成され得る。より高い耐久性のゴムは、たとえば、踵領域内および/または一般により速く摩耗する特定の他の高圧領域中に位置するラグの底に配置されるクラッシュパッドに使用することができる。
図11Aに示すように、この例示的ソール構造1100の保護部品1104は、少なくともいくつかの点で図4に関連して上述したビロー構造に類似して見えるビロー構造(3つの外側ビローリッジを有する)を有する。図11Aに示すように、踵区域の周囲に延びている保護要素1104の中央ビローは、外側中足部区域でフォームミッドソール部品1102中に提供された2段ビロー構造のビローリッジの間で終端している(終端点1110で)。外側前足部保護部品1104のための別の前方ビロー構造の一部分が、フォームミッドソール部品1102の2つのビローリッジ間の隙間区域中の点1112において始まっている。フォームミッドソール部品1102のビロー構造は、フォームミッドソール部品1102のそのビロー構造の前方および後方に位置する保護要素1104のビロー間の隙間区域において始まっている(点1114を参照)。
図11Cに示すように、保護部品1104の外側の3段ビロー構造は、保護部品1104の底内側踵側の2段ビロー構造へと縮小する。フォームミッドソール部品1102が後方踵区域で保護部品1104の下から出現するとともに、フォームミッドソール部品1102は、ソール構造1100の内側で保護部品1104の2つのビローの上にかぶさる2段ビロー構造を形成する。したがって、この例示的ソール構造1100において、踵の周囲に延びているビロー構造は、一方の側における3段ビロー構造から他方の側における4段ビロー構造へと形を変える。ソール構造1100の内側において、図11Bに示すように、保護部品1104のビロー構造はソール構造1100の低い内側踵領域で終端する。フォームミッドソール部品1102のビロー構造はさらに前方に延びており、このビロー構造の上部外側リッジはいくぶん波形またはカーブ状に前方に延びている。図11Aおよび11Bに示すように、独立した浅めのビロー構造が、保護部品1104および/または露出したフォームミッドソール部品1102の側縁に沿って足指区域の周囲に延びている。
上記例示的ソール構造のいくつかは、(a)たとえば軽量フォーム材料でできたフォームミッドソール部品と、(b)任意で、より高重量かつ高密度のポリマーフォーム材料から作製された、保護要素としての別のフォームポリマー材料とを含むものであったが、本発明のソール構造が2つの異なるポリマーフォーム材料を有するということは必須要件ではない。むしろ、たとえば図1A〜2Fに関して上述したように、必要に応じて、アウトソール部品の形態の保護部品が、軽量でより低密度のフォームミッドソール部品の底の少なくとも一部分に提供されて、ソール構造中の別のポリマーフォーム保護部品の必要がなくてもよい。図12A〜12Cは、軽量でより低密度のフォームミッドソール部品1202(たとえば上記タイプの)がその底面の少なくとも一部分をアウトソール部品1206によって保護され、ソール構造1200中の任意の他の位置に別のポリマーフォーム保護材料を含める必要がない、別の例示的ソール構造1200を示す。
図12Aは、本発明のこの例のこの例示的ソール構造1200およびフットウェア製品1250の外側面図を示し、図12Bはその内側面図を示し、図12Cはその底面図を示す。この例示的フットウェア製品1250はランニングシューズであり、たとえば上記様々な材料のいずれかで構成されたアッパー1252を含む。いくつかのより具体的な例として、アッパー1252は、少なくとも部分的に、繊維材料、たとえばメッシュ材料、ニット編み材料などから作製され得る。アッパー1252を、任意の従来のやり方で、たとえば接着剤またはセメントを使用して、ソール構造1200と係合してもよい。
任意のビロー構造を有することを求められないが、本例示的構造1200の軽量ミッドソール部品1202の側面1202aは様々なビロー構造を含むが、このソール1200のビロー構造全体は、いくつかの点で、上記様々な他のビロー構造とは異なる。図12Aに示すように、この例示的ミッドソール部品1202の踵区域は、後方踵区域からシューズ1250の外側までぐるりと延びている3層ビロー構造1210を含む。2層ビロー構造1212がこのミッドソール部品1202の中足部区域に提供され、2層ビロー構造1212は、滑らかなポリマーフォーム材料のセグメント1214(軽量ミッドソール部品1202の一部分)によって後方踵3層ビロー構造1210から隔てられ、それにより、シューズ1200の外側のビロー構造中に間隙を提供している。一連の中足部2層ビロー1212はソール構造1200の中足部/前足部区域で終端している。ポリマー材料の別のセグメント1216(軽量ミッドソール部品1202の一部分)が、一連の中足部2層ビロー1212と、シューズ1250の足指区域の周囲に延びている1個のビロー1218(または隆起リブ構造)との間に間隙を作り出している。
この例示的構造の1個の前足部隆起リブ1218は、図12Aおよび12Bに示すように、シューズ1250の外側から前方足指区域を取り囲んで内側まで延びている。それらの図面に示すように、1個のビロー1218は内側前足部区域で終端する。ビローを有しない別の短い間隙1220(このミッドソール部品1202の滑らかなポリマーフォームセグメント1220が提供されている)ののち、一連の2層ビロー1222が始まっており、前足部区域を通過して後方に延びている。一連の2層ビロー1222の下ビローは中足部区域で終端し、そこにはミッドソール材料1202の別の滑らかなセグメント1224が提供されている。しかし、一連の2層ビロー1222の上ビローは、ミッドソール部品1202とアッパー1252との接合部で、ミッドソール部品1202の上縁に沿って連続的に延びている。滑らかなセグメント1224ののち、踵ビロー区域1210がソール構造1200の内側で始まっている。特に、一連の前足部ビロー1222の上ビローは一連の後方踵ビロー1210の上ビローを形成する。
ミッドソール部品1202の滑らかなポリマーフォーム材料のセグメント、たとえばセグメント1214、1216、1220、および1224は、様々なビロー構造によって支持される区域と比べて垂直方向にいくぶん補剛されている区域を提供する。この例示的構造1200においては、特に、1つの滑らかな間隙セグメント1214が、ソール構造1200の外側踵区域に提供されている。このセグメント1214は、ランニングステップサイクル中に着地するときランナーの足のためにさらなる支持を提供する。ソール構造1200の外側でも、滑らかな間隙セグメント1216がソール構造1200の第5中足骨頭部区域またはその近くに位置している。この位置においては、ステップサイクル継続中に足が前方にロールするとき、いくぶん補剛された滑らかなセグメント1216が第5中足骨頭部区域の下にさらなる支持を提供する。滑らかな間隙セグメント1220が、ソール構造1200の内側前足部または足指区域に位置し、たとえばステップサイクルの蹴り出し段階で装用者の親指区域のためのさらなる支持を提供する。滑らかな間隙セグメント1224が、シューズ1250の土踏まず区域に提供され、装用者のためのさらなる土踏まず支持を提供する。
この例示的ソール構造1200の踵ビロー構造1210は、内側踵側区域において、斜めに向けられた一連の支えリブ1230によって途切れている。この図示される例において、支えリブ1230は上後方から下前方に斜めである。しかし、本発明を逸脱することなく、リブ1230は、ソール1200が水平面に載るときの垂直な角度(水平線から90°)を含む任意の所望の角度に向けられ得る。さらなる例として、リブ1230は、水平方向に対して25°〜90°の範囲内の角度に向けられてもよい(ソール1200が水平面に載るとき)。リブ1230は、垂直以外の角度にあるとき、図12Bに示す方向とは反対の方向、すなわち下後方〜上前方に斜めであってもよい。1つよりも多いリブが存在する場合、一連のリブ中のすべてのリブが他のリブと同じ角度に延びている必要はない(しかし、必要に応じて、すべてのリブが平行であってもよい)。
これらのリブ1230は、たとえばステップサイクル中に過回内を防ぐために、ステップサイクル中に足の内側のためのさらなる支持を提供する。他の構造が可能であるが、この図示される例示的ソール構造1200において、区域のリブ1230は、一連の後方踵ビロー1210の上ビロー要素から下ビロー要素まで延びている。このようにして、リブ1230は、上下のビローリッジから一体的に延びており、リブ1230は、一連の3層ビロー1210の中央ビローを途切れさせる。また、図12Bには3つの支えリブ要素1230が示されているが、本発明を逸脱することなく、このタイプの1つ、2つ、またはより多くのリブ要素1230を、このタイプの内側踵支持体として提供することもできる。
また、本発明を逸脱することなく、個々のシューズ1250の一連のリブ1230は、三角形の断面形状、丸い断面形状、フラットまたは長方形の断面形状などを含む任意の所望の形状を有し得る。複数のリブがソール構造1200上に一連に存在する場合、その一連のリブのそれぞれのリブ1230がすべて、同一の形状および/または同じおおよその形状さえも有しなければならないわけではない。それどころか、本発明を逸脱することなく、リブ要素1230の形状は個々のシューズ1250の中でさえ広く異なってもよい。
次に図12Cを参照して、この例示的なフットウェア製品1250のアウトソール構造1206(または保護要素)をさらに詳細に説明する。アウトソール要素1206は、たとえばセメントまたは接着剤を使用して、ミッドソールフォーム部品1202の底側と係合させ得る。この例示的ソール構造1200のアウトソール要素1206は、シューズ1250の底面の大部分を覆う。任意の所望のタイプのトラクション要素および/またはトラクション要素構成を含み得るが、この図示される例において、トラクション要素は主に、ソール構造1200の底の周囲に概して行列パターンで離間した隆起した突起物(またはラグ)1240を構成する。必要に応じて、1つまたは複数のアウトソール突起物1240が、フォームミッドソール部品1202の底面の球状区域(図10Aに関連して上述した球状区域のような)を覆い、それと直接接触して、ソール構造1200の軟らかな接触区域を提供してもよい。
このアウトソール要素1206は、3mm未満のベース面厚さ(すなわち、突起物1240間の位置1242におけるそのベースシートまたはウェブ面の厚さ)、いくつかの例においては2mm未満、1.5mm未満、またはさらに1mm未満のベースシートまたはウェブ面厚さを有し得る、薄くて可撓性の高い材料から作製される。図12Cは、突起物1240を、概して正方形または長方形であり、実質的に行または列(行列として)に配置された状態で示すが、本発明を逸脱することなく、任意の所望の突起物形状および/または突起物配置および/または間隔がソール構造上に提供され得る。この例示的ソール構造1202のアウトソール要素1206はまた、2012年12月4日に出願された「Article of Footwear」と題する米国特許出願第13/693,596号(参照により全体として本明細書に組み入れられる)に記載されている類似した薄いソール部品の構造、特徴、または特性のいずれかを有し得る。
この薄くて可撓性のアウトソール要素1206は、たとえば、フットウェアアウトソールのために従来から使用されている合成ゴム化合物に類似した硬さおよび他の特性を有する剛性ゴムから、シート様材料として形成され得る。この薄いアウトソールウェブ構造は、アウトソール要素1206を非常に軽量にし、隣接する突起物1242間で有意に撓むことを可能にする。いくつかのソール構造において、アウトソール要素1206の部分は、アウトソール要素1206の他の部分よりも硬く、耐久性であるゴム化合物で形成してもよく、またはアウトソール部品ウェブ区域1242は、いくつかの区域を他の区域よりも厚く作製してもよい。より高い耐久性またはより大きな厚さのゴムを、たとえば、踵領域内に、一般により速く摩耗する特定の他の高圧領域中に位置するラグの底の上に、アウトソール1206の外側縁に沿ってなど配置されるクラッシュパッド区域1244に使用することができる。図12Cはさらに、この例示的な薄いウェブタイプアウトソール構造1206が、いくつかの位置で(たとえば、この例においては前足部および中足部区域で)で穿孔されていることを示す。また、さらに示すように、突起物のサイズ(たとえば高さ、断面寸法、断面形状など)は、アウトソール構造1206の様々な区域にかけて異なり得る。
薄いウェブアウトソール部材1206は、ポリマーフォーム部材と係合して、ミッドソール部品1202の底面の表面積の少なくとも60%、いくつかの例においてはこの表面積の少なくとも80%、少なくとも90%、またはさらに少なくとも95%を覆う。ウェブベース面の少なくとも大部分(トラクション要素間の表面積の大部分)は、2mm未満、いくつかの例においては1.5mm未満またはさらに1mm未満である厚さを有する。必要に応じて、ウェブベース面(トラクション要素間の表面積)の少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも90%、またはさらに少なくとも95%が、上記厚さ特性を有する。
III. 結び
本発明は、上記および添付図面において、多様な例を参照して開示されている。しかし、本開示によって果たされる目的は、本発明の範囲を限定することではなく、本発明に関連する様々な特徴および概念の例を提供することである。構造および特徴の具体的な組み合わせが記載されていないとしても、1つの例示的構造の特徴が他の構造のいくつかの中で提供、使用、および/または交換されてもよい。当業者は、特許請求の範囲によって画定される本発明の範囲を逸脱することなく、上記構造に対して数多くの変更および修飾を加え得ることを理解するであろう。

Claims (18)

  1. アッパーと、アッパーと係合したソール構造とを含み、
    ソール構造が、
    外側壁、内側壁、内側壁と外側壁とを接続する後方踵壁、内側壁と外側壁と後方踵壁とを接続する底壁、および後方踵壁とは反対側の開口端を含み、ソール構造の後方踵区域の周囲に延びている、装用者の足の少なくとも踵区域を支持するための第一のポリマーフォーム部材と;
    第二のポリマーフォーム部材の前足部端が第一のポリマーフォーム部材の開口端を越えて延びており、第二のポリマーフォーム部材が第一のポリマーフォーム部材の密度よりも低い密度を有し、第二のポリマーフォーム部材の底面の一部分がフットウェア製品の底前足部区域で露出している、第一のポリマーフォーム部材の外側壁、内側壁、後方踵壁、および底壁の間に画定される空間中に少なくとも部分的に受けられる踵部分を有する第二のポリマーフォーム部材と;
    底前足部区域において第二のポリマーフォーム部材の底面と係合している保護要素と
    を含む、
    フットウェア製品。
  2. 第二のポリマーフォーム部材が、0.25g/cm3未満の密度を有するフォーム材料を含む、請求項1記載のフットウェア製品。
  3. 保護要素が、第二のポリマーフォーム部材の底面と係合しているトラクション要素を含む、請求項1記載のフットウェア製品。
  4. 第一のポリマーフォーム部材の底壁が、それを通して画定された開口を含み、第二のポリマーフォーム部材の底面が該開口を通して露出している、請求項1記載のフットウェア製品。
  5. 第一のポリマーフォーム部材の底面が、それと係合している少なくとも1つのアウトソール部品を含む、請求項1記載のフットウェア製品。
  6. 第二のポリマーフォーム部材が、装用者の足の足底面全体を支持するようにサイズ決めされている、請求項1記載のフットウェア製品。
  7. アッパーがバスケットボールシューズアッパーを構成し、ソール構造が、垂直に重ねられた少なくとも4つのビロー(billow)構造を踵区域に含む、請求項1記載のフットウェア製品。
  8. 垂直に重ねられた少なくとも4つのビロー構造が、第一のポリマーフォーム部材の外側壁、内側壁、および後方踵壁において、少なくとも部分的に形成されている、請求項7記載のフットウェア製品。
  9. アッパーがニット編み構造を含む、請求項1記載のフットウェア製品。
  10. ソール構造が、垂直に重ねられた少なくとも3つのビロー構造を含む第一の一連のビローを踵区域に含む、請求項1記載のフットウェア製品。
  11. ソール構造が、
    ソール構造の中足部区域に位置する、垂直に重ねられた少なくとも2つのビロー構造を含む第二の一連のビロー
    を含む、請求項10記載のフットウェア製品。
  12. 第二の一連のビローの垂直に重ねられたビロー構造の2つが、第一の一連のビローの垂直に重ねられたビロー構造の3つの間に画定された隙間区域の中に延びている、請求項11記載のフットウェア製品。
  13. 第一の一連のビローおよび第二の一連のビローが、織り合わされたビロー構造を含む、請求項11記載のフットウェア製品。
  14. 織り合わされたビロー構造がソール構造の外側踵側区域に位置している、請求項13記載のフットウェア製品。
  15. ソール構造が、
    ソール構造の前足部区域に位置する、垂直に重ねられた少なくとも3つのビロー構造を含む第二の一連のビロー
    を含む、請求項10記載のフットウェア製品。
  16. 第一の一連のビローおよび第二の一連のビローが、複数の支えリブによって隔てられている、請求項15記載のフットウェア製品。
  17. 第一の一連のビローと第二の一連のビローとを隔てている複数の支えリブが、垂直に向けられた3つのリブ要素を含む、請求項16記載のフットウェア製品。
  18. 垂直に向けられた3つのリブ要素が、ソール構造の第5中足骨頭部支持区域に沿って配置される、請求項17記載のフットウェア製品。
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