JP2016509694A - 音声信号を合成するための装置及び方法、デコーダ、エンコーダ、システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

音声信号を合成するための装置及び方法、デコーダ、エンコーダ、システム及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

音声信号を合成するための方法及び装置が記載される。音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブック(202)のコードにスペクトルチルトを適用する。スペクトルチルトは、音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいている。更に、本発明の方策に従って動作する音声デコーダが記載される。【選択図】図3

Description

本発明は、音声符号化の分野に関し、より具体的には、音声信号の合成の分野に関する。各実施例は、スピーチ符号化に関し、特に、コード励振線形予測符号化(CELP)と呼ばれるスピーチ符号化技術に関する。各実施例は、新規又は固定コードブックにおけるCELPのコードの形状付けにおける適応チルト補償のための方策を提供する。
CELP符号化方式は、スピーチ通信において広く用いられており、スピーチを符号化する効率的な方法である。CELPでは、2つの励振の合計を線形予測フィルタ(例えばLPC合成フィルタ1/A(z))へ運ぶことで音声信号を合成する。一方の励振は、復号された過去から来ており、これは適応コードブックと呼ばれる。他方の寄与分は、固定コードが入力された固定または新規コードブックから来ている。CELP符号化方式における1つの問題として、低ビットレートでは、スピーチの細かい構造を効率的にモデル化するために十分に新規コードブックへの入力がなされないため、知覚品質が低下し、合成された出力信号がノイズを有して聞こえるというものがある。
符号化アーティファクトを軽減するために、様々な解決策が既に提案されており、参考文献[非特許文献1]及び[特許文献1]に記載されている。これらの参考文献においては、音声信号の現在フレームのフォルマントに対応するスペクトル領域を強化することによって新規コードブックのコードを適応的及びスペクトル的に形状付けている。フォルマント位置及び形状は、エンコーダ及びデコーダの両方で利用可能な係数であるLPC係数から直接導き出すことができる。新規コードブックのコードc(n)のフォルマント強化は、単純なフィルタリング演算によって行われる。
Figure 2016509694
このフィルタリングプロセスにおいては、f(n)は、以下の伝達関数を有するフィルタのインパルス応答である。
Figure 2016509694
ここで、w1及びw2は、伝達関数F(z)の、多かれ少なかれフォルマント的な構造を強調する2つの重み付け定数である。その結果得られる新規コードブックの形状付けられたコードは、スピーチ信号の1つの特徴を受け継いでおり、合成された信号はよりノイズが少なく聞こえる。
CELP符号化方式においては、新規コードブックのコードにスペクトルチルトを加算することが一般的であり、これは以下のような新規コードブックからのコードのフィルタリングによって行われる。
Figure 2016509694
因数βは、先行音声フレームの有声音に関するものであり、この有声音は、適応コードブックからのエネルギー寄与分から推定することができる。例えば、先行フレームが有声音である場合、現在フレームもまた有声音であること、及びコードが低周波数でより多くのエネルギーを有する、即ちスペクトルが負のチルトを有することが予測される。
米国特許第6,678,651号明細書
本発明の目的は、音声信号を合成するための向上した方策を提供することである。
この目的は、請求項1に記載の装置及び請求項19に記載の方法によって達成される。
本発明は、音声信号を合成するための装置であって、前記音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブックのコードにスペクトルチルトを適用するように構成された処理部を備え、前記スペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいている、装置を提供する。
本発明は、音声信号を合成するための方法であって、前記音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブックのコードにスペクトルチルトを適用するステップを備え、前記スペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいて決定される、方法を提供する。
本願の発明者等は、音声信号の合成において、信号の合成後に音声信号のスペクトルチルトの性質を利用して、達成可能な符号化ゲインを向上させることによって、音声信号の合成を低ビットレートでも高ビットレートでも更に向上させることができることを発見した。実施例によると、本発明は、例えばCELPスピーチ符号化技術を用いたスピーチ符号化であって、CELPの符号化ゲインの強化を可能にすることによって、復号または合成された信号の知覚品質を強化するものを提供する。本発明の方策は、この向上が、コードブックのコード、例えばCELP新規コードブックのコードのスペクトルチルトを、現在処理している実際の入力信号のスペクトルチルトの関数として適合することによって達成することができるという発明者等の知見に基づくものである。本発明の方策は、符号化ゲインが強化されることに加えて、スピーチの細かい構造を効率的にモデル化するために十分に新規コードブックへの入力が行われない低ビットレートで、更なるフォルマント強化をも可能にする点で有利である。新規コードブックへの入力が十分に行われる高ビットレートでは、本発明の方策を適用することで符号化ゲインが強化される。より具体的には、高ビットレートでは、スピーチの細かい構造を適切にモデル化するために十分に新規コードブックが大きいため、フォルマント強化は必要ではない場合もあり、フォルマントを更に強化すれば合成信号が過度に合成的に聞こえるようになる。しかしながら、最適なコードはスペクトル的に平坦ではなく、スペクトルチルトを追加することによって符号化ゲインが強化される。実施例によると、新規コードブックのコードに適用されるべき最適チルトがより正確に推定される。より具体的には、最適チルトが入力信号の現在フレームのチルトと相関関係にある。
実施例によると、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームについてのスペクトル包絡情報に基づいて決定され、前記スペクトル包絡情報は、LPC係数によって規定され得る。この実施例は、エンコーダ及びデコーダの両方で容易に入手可能な情報、即ちLPC係数に基づいて現在フレームのスペクトルチルトを決定できる点で有利である。
更なる実施例によると、前記LPC係数に基づく、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、LPC合成フィルタの切り捨て無限インパルス応答に基づいて決定され得る。実施例によると、この切り捨ては、新規コードブックのサイズ、即ち新規コードブックのコードの数によって決定され得る。この方策は、新規コードブックの実際のサイズに対してスペクトルチルトの決定を直接関係付けることができる点で有利である。
更なる実施例によると、前記無限インパルス応答は、重み付けされていない伝達関数又は重み付けられた伝達関数を有するLPC合成フィルタのものであり得る。重み付けされていない伝達関数を用いれば、簡略化された態様でスペクトルチルトを決定することが可能となり、重み付けされた伝達関数を用いれば、最適なチルトにより近いスロープを有するスペクトルチルトを得ることができる点で有利である。
実施例によると、前記決定されたスペクトルチルトは、前記スペクトルチルトを含む伝達関数に基づいて前記コードブックから前記コードをフィルタリングすることによってそれぞれの前記コードに適用される。この実施例は、簡単なフィルタリングプロセスで強化を達成できる点で有利である。
更に別の実施例によると、前記現在フレームのスペクトルチルトは、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数と組み合わせることができ、例えば、前記スペクトルチルト及び前記因数を含む伝達関数に基づいて前記コードブックから前記コードをフィルタリングすることによってこれを行う。この方策は、最適チルトの更に良い推定を得ることができる点で有利である。
本発明は、音声信号を合成するための本発明の装置を含む音声デコーダを提供する。
本発明は、音声信号を復号するための音声デコーダであって、前記音声デコーダは、前記音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブックのコードにスペクトルチルトを適用するように構成され、前記スペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいている、音声デコーダを提供する。
本発明は、音声信号を符号化するためのエンコーダであって、前記音声エンコーダは、前記音声信号の現在フレームを表すコードブックのコードについてのスペクトルチルトを、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトから決定するように構成される、エンコーダを提供する。
本発明は、システムであって、本発明の音声デコーダと、本発明の音声エンコーダと、を備えるシステムを提供する。
本発明は、コンピュータにおいて実行された際に、音声信号を合成するための本発明の方法を実行するための命令を格納した非一時的コンピュータ媒体を提供する。
以下、本発明の実施例について、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
図1は、第1実施例における音声信号を合成するための本発明の装置の概略図である。 図2は、本発明の第2実施例における、CELP方式に基づいて動作する信号合成器の簡略化したブロック図である。 図3は、本発明の更なる実施例における、先行フレームの有声音を組み込んだCELP符号化方式を適用した信号合成器の簡略化したブロック図である。 図4は、デコーダ、例えば本発明の教示事項に従って動作するスピーチデコーダの一実施例を示す図である。 図5は、エンコーダ、例えば本発明の教示事項に従って動作するスピーチエンコーダの一実施例を示す図である。
以下、本発明の方策の各実施例について説明する。以下の説明においては、同様の要素・ステップは、同じ参照符号で呼ぶものとする。
図1は、第1実施例における音声信号を合成するための本発明の装置の概略図を示す。装置100は、入力部102にて、符号化された信号、例えば、スピーチ信号等の符号化された音声信号を受け取る。音声信号を復号するために、装置100は、複数のコードを含むコードブック104を含む。現在フレームの処理の際、入力部102で受け取った符号化信号に基づいて信号を合成するために、コードブック104から適切なコード又はコードワードを選択し、合成器又は合成フィルタ106に供給する。本発明によると、当該装置は、音声信号の現在フレーム、即ち装置100によって現在処理されている音声信号のフレームのスペクトルチルトに基づいて、概略的に110で示すコードブック104から読み出されたコードc(n)に適用されるべきスペクトルチルトを決定する処理部108を含む。変更後のコードc(n)γは合成フィルタ106に適用され、合成フィルタ106は、変更後のコードに基づいて合成信号を生成し、これが装置100の出力部112に与えられる。処理部108は、現在フレームについてのスペクトル包絡情報、例えば、装置100で利用可能な合成フィルタ106のフィルタ係数に基づいて、スペクトルチルトを決定することができる。
更なる実施例により、CELP新規コードブックのコードを形状付けるための適応チルト補償について説明する。図2は、本発明の第2実施例における信号合成器200であって、CELP方式に基づいて動作するものの簡略化したブロック図を示す。CELP方式に従い、合成器200は、固定又は新規コードブック202及び適応コードブック204を含む。符号化信号に応じて、合成器200によって現在処理されている現在フレームについて、それぞれのコードブック202,204からコードが出力される。合成器200は、それぞれのコードブック202,204から受け取ったコードを組み合わせるための加算器又は組み合わせ器206を含む。加算器206の出力はLPC合成フィルタ208に接続され、LPC合成フィルタ208は、実際の音声信号を合成し、これを出力210として出力する。実施例によると、合成器200は、固定コードブック202からの寄与分を所望のコードゲインによって乗算するための第1の増幅器212を含み得る。更に、適応コードブック204からの寄与分を、ピッチゲインによって乗算するための第2の増幅器214を設けることができ、適応コードブックからの寄与分はスピーチのピッチをモデル化する。別の実施例によると、合成器200を含むデコーダにおいて利用可能なLPC係数を記憶するためのメモリ等のLPC係数記憶部216もまた設けることができる。所望のLPC合成フィルタリングを可能にするために、LPC係数が合成フィルタ208に入力される。
合成器200は、固定コードブック202と第1の増幅器212との間に接続されたフィルタ218を含む。フィルタ218は、記憶部216から、現在フレームについてのLPC係数を受け取る。本発明の構造によって、現在処理中の音声フレームのチルトは、記憶部216に記憶されている既に送信されたLPC係数から回復される。図2の実施例によると、f(n)は、伝達関数F(z)=1/A(z)を有するLPC合成フィルタ208のインパルス応答であり、チルトは、フィルタ218によって以下のように決定されるものとする。
Figure 2016509694
ここで、Nは、無限インパルス応答f(n)の切り捨てのサイズである。実施例によると、Nは、新規コードブックのサイズに等しく、即ち、Nは、新規コードブックに記憶されたコード又はコードワードの数に等しい。図2の実施例によると、スペクトルチルトが、固定コードブック202から検索されたコードc(n)に対して、フィルタ218で行われるフィルタリング演算によって適用される。フィルタリング演算は以下のように規定される。
Figure 2016509694
ここで、ft1(n)は、以下の伝達関数のインパルス応答である。
Figure 2016509694
図2の実施例は、符号化ゲインを強化することによって復号信号の知覚品質を強化することができる点で有利である。符号化ゲインの強化は、LPC合成フィルタ208の伝達関数のインパルス応答に基づいて決定されるスペクトルチルトを含む伝達関数によって固定コードブック202から検索されたコードワード又はコードをフィルタリングすることによって達成される。
第3実施例によると、スペクトルチルトを更に向上させて最適チルトに近づける、即ち入力信号の現在フレームの実際のチルトに近づけるために、LPC合成フィルタ208は、以下の伝達関数を有する。
Figure 2016509694
ここで、w1=0.8、w2=0.9である。この場合、スペクトルチルトは以下のように規定される。
Figure 2016509694
重み付け定数w1,w2を用いて、スペクトル包絡の動性を制御する。例えば、w1=0且つw2=1であれば、F(z)は真の信号包絡に極めて厳密に従う。その結果得られるスペクトルチルトγは、高い動性を示し、過度に変動し得る。このことは、コードブックが決定的にチルト構造を欠く極めて低いビットレートでは解決策となり得る。しかしながら、知覚範囲では、スペクトル包絡の平滑なものからスペクトルチルトγを導き出す方が好ましいことが分かった。上述の値がw1=0.8、w2=0.9の場合に良好な平滑化が達成されることが判明し、これは広範囲に亘るビットレートで良好なトレードオフを示す。実施例によると、w1及びw2は、ビットレートに依存する。極めて高いレートでは、コードブックが十分に大きく、且つ任意のスペクトルチルトγをモデル化できる場合、w1=w2=1を設定することでスペクトルチルトγの影響を消去することができる。
最適チルトが有するよりも急勾配のスロープを有するチルトをもたらす第2実施例と比較して、「重み付けされた」伝達関数を用いる第3実施例は、現在フレームの実際のチルトに対してより近いチルトをもたらす。
図3は、本発明の第4実施例による信号合成器200’であって、やはりCELP符号化方式を適用するものの更なる簡略化したブロック図を示す。図2に関して説明した実施例と比較すると、図3に関して説明する実施例は、更に、先行フレームの有声音に関係した上述の因数を適用する。図3から分かるように、合成器200’の構造は、図2の合成器200の構造と略同じであるが、これに加えて、増幅器214の出力と、加算器206によって出力される新規及び適応コードブックからの寄与分を組み合わせたものとを受け取る有声音推定器220が設けられる点で異なっている。有声音推定器は、フィルタ280に信号を出力することによって、新規コードブック202から得られたコード又はコードワードが、決定されたチルト(図2及び上記の説明を参照)を有声音因数と組み合わせたものに基づいて変更されるようにする。より具体的には、図3の実施例によると、決定されたスペクトルチルトを、先行フレームの有声音に関係する因数βと組み合わせる。図3に関して記載した方策は、図1,2に関して説明した実施例と比べて、コードワードに適用されるべきチルトについて更に良い推定を得ることができる点で有利である。コード又はコード形状付けの変更も、以下の伝達関数を用いたフィルタリング演算として考えることができる。
Figure 2016509694
ここで、a及びbは定数である。好ましい実施例では、a=0.5であり、b=0.25である。因数βは、以下のように先行フレームの有声音から導き出すことができる。
Figure 2016509694
そして、実際の因数βは、以下のように規定することができる。
Figure 2016509694
定数aおよびbは、有声音チルトβ及びスペクトルチルトγを混合したものを制御するように適用される。重み付け定数w1及びw2に関して上述したように、低〜中ビットレートでは、スペクトルチルトγに基づいて低周波数又は高周波数を尖鋭化することでコードブックを形状付けることが重要であり得る。また、信号がより有声音的であるほど、高周波数を尖鋭化することが好ましいことが判明した。定数a及びbを用いて、チルト因数β及びγを正規化してこれらの強さを重み付けし、所望の通りこれら2つの効果を組み合わせることができる。実施例によると、定数a及びbは、知覚品質を推定することによって経験的に求めることができる。これにより、略同程度の強さが両方の因数に与えられる。即ち、γは−1と1との間に制限されるため、b・γは−0.25と0.25との間であり、βは0と0.5との間に制限されるため、a・βは0と0.25との間に制限される。重み付け定数w1及びw2については、定数a及びbもまたビットレートに依存するものとすることができる。
第4実施例によると、図3に示す音声合成は、適応コードブック寄与分が、ピッチゲインと呼ばれるゲインによって乗算され、寄与分がスピーチのピッチをモデル化するようなものとなっている。まず、新規コードをFt2(z)によってフィルタリングしてスペクトルチルトをコードに加算し、ここで上述のようにチルトは合成されるべき信号の現在フレームのチルトと相関関係にある。フィルタ218の出力をコードゲインによって乗算し、2つの寄与分、適応コードブックからの乗算された寄与分、及び新規コードブックからの乗算された変更後の寄与分を、加算器206によって合計してから合成フィルタによってフィルタリングし、出力210で合成出力信号を生成する。
図4は、デコーダ、例えば本発明の教示事項に従って動作するスピーチデコーダの一実施例を示す。デコーダ300は、上述の実施例の1つによる合成器100,200,200’を含む。デコーダは、デコーダで処理される符号化信号を受ける入力部302と、デコーダ300の出力部304で復号信号を生成するための合成器とを有する。
図5は、エンコーダ、例えば本発明の教示事項に従って動作するスピーチエンコーダの一実施例を示す。エンコーダ400は、音声信号を符号化するための処理部402を含む。更に、処理部は、音声信号の現在フレームのスペクトルチルト(例えばエンコーダにおいて利用可能なLPC係数)から、音声信号の現在フレームを表すデコーダにおけるコードブックのコードについてのスペクトルチルトを表す情報を決定する。この情報は、符号化された音声信号とともにデコーダ側へ送信することができ、ここで音声信号の合成後にこの情報を適用することができる。スペクトルチルトは、エンコーダにおいて、図1〜3に関して上述した態様で決定することができ、図1〜3に関して上述のようにデコーダで適用することができる。従って、本発明の実施例は、音声信号を復号するための音声デコーダとともに図5に示す上述の音声エンコーダを提供し、この音声デコーダは、スペクトルチルトを必ずしも必要とせず、むしろ、エンコーダから受け取ったスペクトルチルトを、音声信号の現在フレームの合成に用いられるコードブックのコードに適用するように構成される。例えば、デコーダが有する合成器は、図1〜3の1つと同じであり得るが、ただし、処理部108又はフィルタ218が、エンコーダで算出されてそこから送信されたチルトを受け取る点で異なり得る。受け取ったチルトは、例えば記憶部216又は別の記憶部において記憶されるようにすることができる。
装置の説明でいくつかの局面を記載したが、これらの局面は対応の方法の記載をも表すものであり、ブロック又は装置は、方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応することは明らかである。同様に、方法ステップの説明で記載した局面は、対応の装置の対応のブロック若しくは項目又は特徴の記載をも表す。方法ステップのいくつか又は全ては、ハードウェア装置、例えば、マイクロプロセッサ、プログラム可能コンピュータ又は電子回路によって(又はこれらを用いて)実行され得る。いくつかの実施例においては、最も重要な方法ステップの1つ以上が、そのような装置によって実行され得る。
特定の実現要件に応じて、本発明の実施例はハードウェア又はソフトウェアによって実現され得る。その実現は、非一時的記憶媒体、例えば、デジタル記憶媒体、例えばフロッピーディスク、DVD,ブルーレイ、CD、ROM、PROM及びEPROM、EEPROM又はフラッシュメモリであって、電子的に読み出し可能な制御信号を格納しており、プログラム可能なコンピュータシステムと協働する(又は協働可能である)ことによりそれぞれの方法が実行されるようにするものを用いて実行され得る。従って、デジタル記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能であり得る。
本発明のいくつかの実施例は、プログラム可能なコンピュータシステムと協働可能であることによって本願明細書に記載の方法の1つが実行されるようにする、電子的に読み出し可能な制御信号を有するデータキャリアを含む。
一般的には、本発明の実施例は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行されるときに上記プログラムコードが上記方法の1つを実行するように動作するものとして実現され得る。プログラムコードは、例えば、機械読み取り可能キャリアに格納され得る。
他の実施例は、機械読み取り可能キャリアに格納された、本願明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。
従って、換言すると、本発明の方法の一実施例は、コンピュータプログラムであって、このコンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるときに、本願明細書に記載の方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するものである。
従って、本発明の方法の更なる実施例は、データキャリア(又はデジタル記憶媒体若しくはコンピュータ読み取り可能媒体)であって、そこに記録された、本願明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含むものである。データキャリア、デジタル記憶媒体又は記録された媒体は、典型的には、タンジブル及び/又は非一時的である。
従って、本発明の方法の更なる実施例は、本願明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリーム又は信号シーケンスである。データストリーム又は信号シーケンスは、例えば、インターネットを介したデータ通信接続を介して転送されるように構成され得る。
更なる実施例は、本願明細書に記載の方法の1つを実行するように構成又はプログラムされた処理手段、例えばコンピュータ又はプログラム可能論理装置を含む。
更なる実施例は、本願明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムをインストールしたコンピュータを含む。
本発明の更なる実施例は、本願明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを受信機へ(例えば電子的又は光学的に)転送するように構成された装置又はシステムを含む。受信機は、例えば、コンピュータ、移動機器、メモリデバイス等であり得る。装置又はシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信機へ転送するためのファイルサーバを含み得る。
いくつかの実施例においては、プログラム可能論理装置(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を用いて、本願明細書に記載の方法におけるいくつか又は全ての機能を実行しても良い。いくつかの実施例においては、フィールドプログラマブルゲートアレイは、マイクロプロセッサと協働して、本願明細書に記載の方法の1つを実行しても良い。一般的に、当該方法は、どのようなハードウェア装置によって実行されても良い。
上述の各実施例は、単に本発明の原理を例示するものである。本願明細書に記載の構成及び詳細を変更及び変形したものが当業者には明らかであることが理解される。従って、本願明細書における各実施例の記載及び説明として提示された特定の詳細によってではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図される。

Claims (33)

  1. 音声信号を合成するための装置であって、
    前記音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブック(104,202)のコードにスペクトルチルトを適用するように構成された処理部(108,110,218)を備え、
    前記スペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいている、装置。
  2. 請求項1に記載の装置であって、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトを、前記音声信号の現在フレームについてのスペクトル包絡情報に基づいて決定するように構成される、装置。
  3. 請求項2に記載の装置であって、前記スペクトル包絡情報は、LPC係数によって規定され、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    (n):伝達関数F(z)=1/A(z)を有するLPC合成フィルタ(106,208)の無限インパルス応答
    N:無限インパルス応答f(n)の切り捨てのサイズ
    である、装置。
  4. 請求項2に記載の装置であって、前記スペクトル包絡情報は、LPC係数によって規定され、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    (n):以下の伝達関数を有するLPC合成フィルタ(106,208)の無限インパルス応答
    Figure 2016509694

    N:無限インパルス応答f(n)の切り捨てのサイズ
    w1,w2:伝達関数F(z)のフォルマント構造を規定するための重み付け定数
    である、装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の装置であって、Nは、前記コードブック(104,202)におけるコードの数に等しい、装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の装置であって、前記処理部(108,110,218)は、前記スペクトルチルトを含む伝達関数に基づいて前記コードブック(104,202)から前記コードをフィルタリングすることによって前記スペクトルチルトを適用するように構成される、装置。
  7. 請求項6に記載の装置であって、前記スペクトルチルトを含む伝達関数は、
    Figure 2016509694
    と規定される、装置。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の装置であって、前記処理部(108,110,218)は、更に、前記音声信号の現在フレームの決定されたスペクトルチルトを、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数と組み合わせるように構成される、装置。
  9. 請求項8に記載の装置であって、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数は、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    Figure 2016509694
    である、装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の装置であって、前記処理部(108,110,218)は、前記スペクトルチルトと、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数とを含む伝達関数に基づいて、前記コードブック(104,202)から前記コードをフィルタリングすることによって前記スペクトルチルトを適用するように構成される、装置。
  11. 請求項10に記載の装置であって、前記スペクトルチルトを含む伝達関数は、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    a,b:定数
    である、装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の装置であって、前記音声信号はスピーチ信号であり、前記スペクトルチルトを適用するための処理部は、フィルタ(218)を含み、前記装置は更に、
    適応コードブック(204)と、
    固定コードブック(202)と、
    前記固定コードブック(202)に結合され、前記決定されたスペクトルチルトを前記固定コードブック(202)のコードに適用することで前記固定コードブック(202)のフィルタリング済コードを得るように構成された、フィルタ(218)と、
    前記適応コードブック(204)及び前記フィルタ(218)に結合され、前記適応コードブック(204)からのコードと、前記固定コードブック(202)のフィルタリング済みコードとを組み合わせて組み合わせコードを得るように構成された、加算器(206)と、
    前記加算器(206)に結合されたLPC合成フィルタ(208)と、
    を備える、装置。
  13. 請求項12に記載の装置であって、更に、
    前記適応コードブック(204)及び前記加算器(206)間に結合され、前記適応コードブック(204)からのコードをピッチゲインによって乗算するように構成されたピッチゲイン増幅器(214)と、
    前記フィルタ(218)及び前記加算器(206)間に結合され、前記固定コードブック(202)のフィルタリング済コードをコードゲインによって乗算するように構成されたコードゲイン増幅器(212)と、
    を備える、装置。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の装置であって、更に、
    前記適応コードブック(204)及び前記加算器(206)に結合され、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数を前記フィルタ(218)に出力するように構成された、有声音推定器(220)と、
    前記音声信号の現在フレームについてのスペクトル包絡情報を表すLPC係数を記憶するように構成され、前記フィルタ(218)に結合された、記憶部(216)と、
    を備える、装置。
  15. 請求項1又は請求項14のいずれかに記載の音声信号を合成するための装置を含む音声デコーダ。
  16. 音声信号を復号するための音声デコーダであって、前記音声デコーダは、前記音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブック(104,202)のコードにスペクトルチルトを適用するように構成され、前記スペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいている、音声デコーダ。
  17. 音声信号を符号化するための音声エンコーダであって、前記音声エンコーダは、前記音声信号の現在フレームを表すコードブック(104,202)のコードについてのスペクトルチルトを、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトから決定するように構成される、音声エンコーダ。
  18. システムであって、
    請求項15に記載の音声デコーダと、
    請求項16に記載の音声エンコーダと、
    を備える、システム。
  19. 音声信号を合成するための方法であって、
    前記音声信号の現在フレームを合成するために用いられるコードブック(104,202)のコードにスペクトルチルトを適用するステップを備え、
    前記スペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトに基づいて決定される、方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、前記音声信号の現在フレームについてのスペクトル包絡情報に基づいて決定される、方法。
  21. 請求項20に記載の方法であって、前記スペクトル包絡情報は、LPC係数によって規定され、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    (n):伝達関数F(z)=1/A(z)を有するLPC合成フィルタ(106,208)の無限インパルス応答
    N:無限インパルス応答f(n)の切り捨てのサイズ
    である、方法。
  22. 請求項20に記載の方法であって、前記スペクトル包絡情報は、LPC係数によって規定され、前記音声信号の現在フレームのスペクトルチルトは、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    (n):以下の伝達関数を有するLPC合成フィルタ(106,208)の無限インパルス応答
    Figure 2016509694
    N:無限インパルス応答f(n)の切り捨てのサイズ
    w1,w2:伝達関数F(z)のフォルマント構造を規定するための重み付け定数
    である、方法。
  23. 請求項21又は請求項22に記載の方法であって、Nは、前記コードブック(104,202)におけるコードの数に等しい、方法。
  24. 請求項19から請求項23のいずれかに記載の方法であって、前記スペクトルチルトを適用するステップは、前記スペクトルチルトを含む伝達関数に基づいて前記コードブック(104,202)から前記コードをフィルタリングするステップを含む、方法。
  25. 請求項24に記載の方法であって、前記スペクトルチルトを含む伝達関数は、
    Figure 2016509694
    と規定される、方法。
  26. 請求項19から請求項23のいずれかに記載の方法であって、更に、前記音声信号の現在フレームの決定されたスペクトルチルトを、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数と組み合わせるステップを備える、方法。
  27. 請求項26に記載の方法であって、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数は、以下のように規定され、
    Figure 2016509694

    ここで、
    Figure 2016509694
    である、方法。
  28. 請求項26又は請求項27に記載の方法であって、前記スペクトルチルトを適用するステップは、前記スペクトルチルトと、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数とを含む伝達関数に基づいて、前記コードブック(104,202)から前記コードをフィルタリングするステップを含む、方法。
  29. 請求項28に記載の方法であって、前記スペクトルチルトを含む伝達関数は、以下のように規定され、
    Figure 2016509694
    ここで、
    a,b:定数
    である、方法。
  30. 請求項19から29のいずれかに記載の方法であって、前記音声信号はスピーチ信号であり、前記音声信号を合成するステップは、前記音声信号のフレームについて、
    前記決定されたスペクトルチルトを固定コードブック(202)のコードに適用することで前記固定コードブック(202)のフィルタリング済コードを得るステップと、
    適応コードブック(204)からのコードと、前記固定コードブック(202)のフィルタリング済みコードとを組み合わせて組み合わせコードを得るステップと、
    前記組み合わせコードをLPC合成フィルタ(208)によってフィルタリングするステップと、
    を含む、方法。
  31. 請求項30に記載の方法であって、更に、前記適応コードブック(204)からのコードをピッチゲインによって乗算するステップと、前記固定コードブック(202)のフィルタリング済コードをコードゲインによって乗算するステップと、を備える、方法。
  32. 請求項30又は請求項31に記載の方法であって、更に、
    前記適応コードブック(204)からのコード及び前記組み合わせコードに基づいて、前記音声信号の先行フレームの有声音に関係付けられた因数を生成するステップと、
    前記音声信号の現在フレームについてのスペクトル包絡情報を表すLPC係数を記憶するステップと、
    を備える、方法。
  33. コンピュータにおいて実行された際に、請求項19から請求項32のいずれかに記載の音声信号を合成するための方法を実行するための命令を格納した非一時的コンピュータ媒体。
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