JP2016224646A - ログ保存条件生成装置、ログ保存条件生成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、正常データと異常データとを比較して相違集合を算出し、障害発生条件を算出できるかを判断し、障害発生条件の算出の可否に基づき取得する入出力信号を変化させる発明が開示されている。
本発明にかかるソフトウエアモジュールのログ情報を保存する条件をコンピュータが生成するログ保存条件生成方法は、自動車用電子制御装置を構成する複数のソフトウエアモジュールのログ情報を保存する条件を生成する方法である。本発明にかかるソフトウエアモジュールに関するログ情報を保存する条件を生成する方法は、入力される、ベンダー、品質レベル、検証観点の少なくとも1つを含むソフトウエアモジュールの性質、および入力される保存ルールに基づき、複数のソフトウエアモジュールに関するログ情報を取得するタイミング、および取得する情報をコンピュータが決定する。
以下、図1〜6を参照して、本発明によるログ保存条件生成装置の第1の実施の形態を説明する。
図2では、プログラム14を構成するソフトウエアモジュールA〜Tのうち、一部のみを図示している。いずれのソフトウエアモジュールも構成が同じなので、以下ではソフトウエアモジュールAを用いて説明する。それぞれのソフトウエアモジュールが取得するログ情報は、ログ保存領域13に保存される。
ログ管理関数112にはログ取得条件111が含まれていないため、以下のような利点を有する。たとえばログ管理関数112を含むモジュールを制作委託する場合に、モジュールの制作を委託する段階ではログ情報を取得する条件を網羅的に示せばよく、ログ情報を取得する条件を確定させる必要がない。
ログ保存条件生成装置102は、入力部102aおよび不図示のCPU、ROM、RAMを備える計算機である。CPUは、ROMに保存されている後述する動作を行うプログラムをRAMに展開して実行する。生成部102bは、このプログラムの機能を機能ブロックとして表したものである。入力部102aは、通信インタフェースまたはキーボードであり、後述する性質表103および取得ルール104が入力される。
図4に取得ルール104の一例を示す。取得ルール104は、ログ取得条件と、ソフトウエアモジュールの性質との組み合わせから構成される。
ログ取得条件は、タイミングと、取得内容と、消去条件とから構成される。
ログ保存条件生成装置102の動作例を説明する。
ログ保存条件生成装置102の生成部102bは、入力部102aに性質表103および取得ルール104が入力されると、以下の動作を行う。すなわち、生成部102bは、性質表103に記載されたモジュールごとに取得ルール104に記載されたいずれかのソフトウエアモジュールの性質に該当するか否かを判断する。生成部102bは、該当する性質があるとそのモジュールのログ取得条件111として出力する。生成部102bは、該当する性質がない場合はログ取得条件111をブランクにする。この場合、そのモジュールのログ情報は取得されない。
ログ管理関数112は、ログ取得条件111の記述に従ってログ情報を取得し、ログ保存領域13に保存する。ログ保存領域13には、ログ管理関数112が取得したログ情報に加えて、ログ情報の通し番号、およびログ情報を取得したモジュールの名称が保存される。
(1)本発明にかかるログ保存条件生成装置102は、自動車用電子制御装置、すなわちECU100に含まれる複数のソフトウエアモジュールのログ情報を保存する条件、すなわちログ取得条件111を生成する。ログ保存条件生成装置102は、複数のソフトウエアモジュールの性質、すなわち性質表103、および取得ルール104が入力される入力部102aと、ソフトウエアモジュールの性質および保存ルールに基づき、各々のソフトウエアモジュールに関するログ情報を取得するタイミング、および取得する情報を決定する条件生成部、すなわち生成部102とを備える。
ログ保存条件生成装置102をこのように構成したので、ソフトウエアモジュールの性質に応じてログ情報の取得条件を設定できる。
複数のベンダーにより開発されたソフトウエアモジュールが混在する場合に、最も品質レベルの低いモジュールに水準を合せて全モジュールのログを出力すると、過剰にログが出力される。しかし、ログ保存条件生成装置102はソフトウエアモジュールの性質に応じて、それぞれのログ情報の取得条件を設定できるので、このような問題が生じない。
ログ保存条件生成装置102は、オペレータによる操作を必要とせずにログ取得条件111を生成することができる。
そのため生成部102bは、モジュールのベンダーが自社であるか否か、品質レベルの高低、および検証観点に基づき、ログ情報の取得条件を設定できる。
(3)品質レベルとは、IEC規格61508における安全度水準である。
そのため、客観的な基準を用いて品質レベルを評価することができる。
第1の実施の形態では、入力部102aから性質表103および取得ルール104が入力された。しかし、性質表103および取得ルール104のいずれか一方が、ログ保存条件生成装置102のROMに保存されていてもよい。
(変形例2)
第1の実施の形態では、性質表103の「品質レベル」は、IEC61508の安全度水準に基づき決定された。しかし、他の基準に基づいて決定されてもよい。
図7〜10を参照して、本発明によるログ保存条件生成装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、一部のソフトウエアモジュールのみがログ管理関数を備える点で、第1の実施の形態と異なる。
以下では、ある機能を実現する複数のソフトウエアモジュールのグループを機能ブロックと呼ぶ。いずれのソフトウエアモジュールも、同じ機能ブロック内の他のソフトウエアモジュールの要求に応じて処理内容や変数の値を送信する。ログ保存条件生成装置102が決定したソフトウエアモジュールのみログ管理関数112を備える。
ログ保存条件生成装置102には、性質表103および取得ルール104に加えて、モジュール間の接続および機能ブロックの構成を示す接続表105が入力される。
ログ保存条件生成装置102の生成部102bの動作を、フローチャートを用いて説明する。以下に説明する各ステップの実行主体は、ログ保存条件生成装置102のCPUである。ログ保存条件生成装置102は、入力部102aに性質表103、取得ルール104、および接続表105が入力されると動作を開始する。
図10は、第2の実施の形態における生成部102bの動作を示すフローチャートである。
ステップS202において、機能グループごとに、同一グループ内で接続数が最大のモジュールを算出し、ステップS203に進む。
ステップS203において、機能グループごとに、ステップS202において算出した同一グループ内で接続数が最大のモジュールに、ログ管理関数112を備えさせステップS204に進む。
ステップS204において、ステップS203においてログ管理関数112を備えさせたモジュールに、そのモジュールが属する機能ブロック内の全てのモジュールに対応するログ取得条件を設定し、図10に示すフローチャートを終了する。
(1)入力部102aには、ノードにより接続される複数のソフトウエアモジュール同士の接続関係が接続表105として入力される。生成部102bは、ソフトウエアモジュールに接続されるノードの数に基づき、ログを取得するソフトウエアモジュールを決定する。
そのため、生成部102bが同一機能グループ内で多くのノードが接続されたモジュールをログ取得関数を備えるモジュールとして決定することで、効率よくログ情報を収集することができる。
他の機能ブロックに属するモジュールと接続されるモジュールには多くの情報が集まるので、そのモジュールにおいてログ情報を取得することにより、効率よくログ情報を収集することができる。
第1の実施の形態では、当該モジュールの性質に基づきログ取得条件が決定された。しかし、隣接するモジュールの性質に基づきログ取得条件が決定されてもよい。
たとえば、取得ルール104が隣接するモジュールのベンダーが自社であるか否かを判断条件の1つに含んでもよい。
上記、第2の実施の形態の変形例1において、さらに、性質表103にモジュールの性質として、同じ機能ブロック内の他のモジュールからの要求に応じた処理内容や変数の値の送信の可否(以下、ログ情報転送の可否)、およびログ管理関数112の具備の可否が設定されていてもよい。
ログ情報転送が不可能なモジュールに関するログ情報は、当該モジュール自身がログ管理関数112を備える場合か、他のモジュールから間接的に得られる場合に得られる。たとえば、ログ情報転送が不可能なモジュールAから、ログ情報転送が可能なモジュールBに変数が出力された場合に、以下のように間接的に情報が得られる。すなわち、モジュールAのログ情報として出力した変数を得ることはできないが、モジュールBのログ情報として入力された変数を得ることにより、間接的にモジュールAが出力した変数が間接的に得られる。
この変形例によれば、モジュールのソースコードが不明であり、ライブラリ形式など変更が不可能な形式で提供された場合に、そのモジュールに関するログ情報を取得することができる。
第2の実施の形態では、プログラム14がA〜Gの7つの機能ブロックから構成された。しかし、プログラム14を構成する機能ブロックの数はこれに限定されない。たとえば、プログラム14が1つの機能ブロックのみから構成され、プログラム14が1つのログ管理関数112のみを備えてもよい。
図11〜12を参照して、本発明によるログ保存条件生成装置の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ログ取得条件がモジュールに組み込まれない点で、第1の実施の形態と異なる。
図12は、第3の実施の形態に係るログ保存条件生成装置およびECU100の概念図である。ログ管理関数112は、フラッシュメモリ12に保存されるログ取得条件111の記載に基づき動作する。すなわち、プログラム14にはログ取得条件111が組み込まれていない。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100 … ECU
102 … ログ保存条件生成装置
102 … 生成部
102a … 入力部
102b … 生成部
103 … 性質表
104 … 取得ルール
105 … 接続表
111 … ログ取得条件
112 … ログ管理関数
Claims (6)
- 自動車用電子制御装置に含まれる複数のソフトウエアモジュールのログ情報を保存する条件を生成するログ保存条件生成装置であって、
前記複数のソフトウエアモジュールの性質、および保存ルールが入力される入力部と、
前記ソフトウエアモジュールの性質および前記保存ルールに基づき、各々の前記ソフトウエアモジュールに関するログ情報を取得するタイミング、および取得する情報を決定する条件生成部とを備えるログ保存条件生成装置。 - 請求項1に記載のログ保存条件生成装置において、
前記ソフトウエアモジュールの性質とは、
ベンダー、品質レベル、検証観点の少なくとも1つを含み、
前記条件生成部は、ソフトウエアモジュールの性質、および前記保存ルールに基づき、
ベンダーが自社でない場合、品質レベルが低い場合、および検証観点が少ない場合の少なくとも1つを満たす場合に、
ログ情報を取得する頻度を増加させる、またはログ情報として取得する情報を増加させる、ログ保存条件生成装置。 - 請求項2に記載のログ保存条件生成装置において、
前記品質レベルとは、IEC規格61508における安全度水準であるログ保存条件生成装置。 - 請求項1に記載のログ保存条件生成装置において、
前記入力部には、ノードにより接続される前記複数のソフトウエアモジュール同士の接続関係がさらに入力され、
前記条件生成部は、前記ソフトウエアモジュールに接続されるノードの数に基づき、ログ情報を取得するソフトウエアモジュールを決定するログ保存条件生成装置。 - 請求項4に記載のログ保存条件生成装置において、
前記入力部には、前記複数のソフトウエアモジュールが機能に基づきグループ分けされた情報がさらに入力され、
前記条件生成部は、他の前記グループに属するソフトウエアモジュールと接続されるノードの数に基づき、ログ情報を取得するソフトウエアモジュールを決定するログ保存条件生成装置。 - 自動車用電子制御装置を構成する複数のソフトウエアモジュールのログ情報を保存する条件をコンピュータが生成するログ保存条件生成方法であって、
前記複数のソフトウエアモジュールの性質、および保存ルールがコンピュータに入力されるステップと、
入力された前記複数のソフトウエアモジュールの性質および入力された前記保存ルールに基づき、前記複数のソフトウエアモジュールに関するログ情報を取得するタイミング、および取得する情報をコンピュータが生成するステップと、を実行するログ保存条件生成方法。
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