JP2016217853A - 配線チェッカー - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、建築物の配線の正誤及び漏電の有無を検査できる配線チェッカーを提供することである。【解決手段】交流電源の常態接続側電圧電路に直列に配置された第1報知装置と、当該常態接続側電圧電路と接地側電路に並列に接続された第2報知電路に直列に接続された第2報知装置と、当該常態接続側電圧電路と選択接続電圧側電路に対し並列に接続された第3報知電路に直列に接続された第3報知装置とによって構成された配線チェッカーである。【選択図】図1

Description

本発明は、配線、例えば建築物における配線が正しく結線されているか、換言すれば、電路が正しく構築されているか検査するための配線チェッカーに関する。
特に、配線がコンセントに接続されていない場合であっても、配線を検査することができる配線チェッカーに関する。
さらには、配線の極性を考慮せずに検査することができる配線チェッカーに関する。
さらにまた、交流電路及び直流電路の両方に適用可能な配線チェッカーに関する。
電路における結線の正誤を検査するには、所謂、テスター(電路試験器)を用いるのが一般的である。しかし、テスターは、配線の両端に端子を接続して検査するので、小型機器における配線を検査するには適しているが、建築物のような大型構造物の電路の場合には相当距離が離れている場合があり、勢い複数人作業になり、好ましくない。
そこで、建築物における配線検査に適した第1の従来技術として、接地線付単相配線の3本の電線において、各配線に信号を伝達する携帯発信機と、各配線の先に配されたコンセント端子に接続して各配線の信号を受信し、コンセント端子の配線の正誤を検知する検知機とから成り、携帯発信機に、直列に配した複数個の電池の両極端と、複数個の電池の中間地点とから3本のリード線を配したことを特徴とするコンセント配線チェッカーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
第2の従来技術として、コンセントまたはソケット要素に接続して二線式の屋内電気配線の状態を検査する電気配線検査装置であって、配線検査器と導通検査器を備えており、前記配線検査器は、電圧側極と接地側極のみからなるブレード要素と、ブレード要素の電圧側極と接地側極に両極がそれぞれ接続された直流電源と、ブレード要素の電圧側極と前記直流電源の正極の間に設けられ、電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに発光して報知する発光ダイオードと、を備え、前記導通検査器は、電圧側極と接地側極のみからなるブレード要素と、ブレード要素の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段と、を備え、前記配線検査器には、電気配線のコンセントに前記ブレード要素を接続して電気配線のコンセントにつながれた電気機器の漏電を検査するために、コンセントまたはソケット要素と、一方側のブレードを前記電気機器の金属部分に接触し他方側のブレードを前記コンセントまたはソケット要素につないだ延長コードが設けられており、該コンセントまたはソケット要素は、電圧側極と接地側極を同じくして前記ブレード要素(11)に導通している、電気配線検査装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
第2711518号(図1〜図9、段落番号0006〜0019) 特許第4185434号(図1〜図8、段落番号0006〜0018)
第1の従来技術において、接地線付単相配線の無通電状態の各配線は、各配線における信号を受信して配線の正誤を検知する。すなわち、複数個の電池を直列に接続した場合、電池の直列状態の両極端と中間部とから流れる微弱電流が携帯発信機の信号となる。また、異なる2色一対のLED を並列に逆接続して形成した正誤体を2組設け、この正誤体における各LEDの発光の有無により各配線の正誤を表示する。さらに、漏電遮断器の二次側配線から伝達される信号で、各配線用遮断器の系統と、コンセント端子の配線の正誤を判断するものである。詳述すれば、単相3線式配線の漏電遮断器の二次側配線に、携帯発信機から信号を伝達する。次に、この信号を受信する検知機をコンセント端子に接続する。そして、各配線用遮断器の入、切(ON,OFF動作)を一系統ずつ切り替えることで、チェックしているコンセント端子がどの配線用遮断機の系統にあるかを検知し、また、その配線が正確であるかどうかを調べる。したがって、この第1の技術においては、検知器を接続するコンセント端子が接続されていない場合、検知器を接続できないので配線の正誤を検査することが出来ない問題がある。すなわち、建築物における配線は、最初に配線を施工し、全ての配線が終了した後、壁材を設置した後、当該壁材の一部を開口させて当該開口にコンセントを設置するので、配線作業と配線検査とを並行して行うことができず、作業効率が低い大きな問題がある。
また、各配線に対して微弱電流を供給する特殊な携帯発信器、及び、各配線における微弱電流を検知するための検知装置が必要であり、高価である問題は解決することができない。
さらに、携帯発信器は直流電源によって作動されるため、交流電源によっては利用することができない問題がある。
さらにまた、引用文献1においては携帯発信器及び検知機が正常に機能しているかモニター出来ない問題がある。
第2の従来技術において、配線検査装置により配線検査を行う場合、ブレード要素とコンセント要素の極は合わせる必要がある。なぜなら、ブレード要素は直流電源に接続されるため電流の流れ方向が一義的に決定されるからである。したがって、当該極性合わせのため、検査作業が繁雑になる問題がある。
本発明の基本的目的である第1の目的は、コンセントが接続されていない状態であっても配線の正誤を検査できると共に、極性を合わせる必要がな配線チェッカーを提供することである。
本発明の従たる目的である第2の目的は、第1の目的に加え、安価な配線チェッカーを提供することである。
本発明の従たる目的である第3の目的は、第1の目的に加え、交流電源によっても利用可能な配線チェッカーを提供することである。
本発明の従たる目的である第4の目的は、第1の目的に加え、配線チェッカーが正常に機能しているか否か検査できる配線チェッカーを提供することである。
本発明の従たる目的である第5の目的は、第1の目的に加え、交流電源又は直流電源が選択的に使用される場合において、二つの電源をトラブル無く切り替えできる配線チェッカーを提供することである。
この目的を達成するため、本発明に係る第1の発明は以下のように構成されている。
少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記切替スイッチと前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
を備えることを特徴とする配線チェッカー
である。
第2の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記切替スイッチと前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する点検電路に配置した点検報知装置と、
を備えることを特徴とする配線チェッカーである。
第3の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記切替スイッチと前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、
を備えることを特徴とする配線チェッカーである。
第4の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記切替スイッチと前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、
前記交流電源の電路に配置した交流電路開閉器と、
前記直流電源接続された電路に配置した直流電路開閉器と、
前記交流電路開閉器と前記直流電路開閉器とを逆位相で開閉する電磁石と、
を有することを特徴とする配線チェッカーである。
第5の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記切替スイッチと前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、
前記交流電源の電路に配置した交流電路開閉器と、
前記直流電源に接続された電路に配置した直流電路開閉器と、
前記交流電路開閉器と前記直流電路開閉器とを逆位相で開閉する電磁石と、
前記交流電源の一次側に接続された開閉器と、
を有することを特徴とする配線チェッカーである。
第1の発明において、交流電源に接続された常態接続電圧側検知子を検知しようとする配線の電圧側電線又は接地側電線の一方に、接地側検知子を検知しようとする他方の電圧側電線又は接地側電線に接続することにより、配線チェッカーにおける交流電源の高電位側から低電位側に電流が流れるようとする。配線が正常な場合において、例えば建築物の配線における電圧側電線と接地側電線は非導通状態にあるため、常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置には電流が流れず、常態接続電圧側電路に電気的に接続された第1報知装置は電流が流れないことを表す報知状態を継続する。しかし、常態接続電圧側電路と選択接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置には電流が流れるため、第2報知装置は電流が流れていることを報知する。すなわち、配線チェッカーが正常に機能していることを報知する。更に、検査している配線以外の何れかの配線における配線を強制的に短絡させた場合、当該短絡部を介すことで常態接続電圧側電路に電流が流れるので、第1報知装置は電流が流れていることを報知する。したがって、点検者は第2報知装置、及び、第1報知装置の報知内容を確認することにより、配線チェッカーが正常に機能していることと同時に、配線が正しいことを確認することができる。
一方、誤配線である場合、例えば、同一電線に接続されている場合、当該配線は短絡状態にあることから、常態接続電圧側電路に電流が流れ、第1報知装置が電流が流れていることを報知するので、誤配線であることを認識することができる。この場合、配線を見直して正常な接続に修正した後、再度配線を検査する。
電圧側電線又は接地側電線に対する結線不良による誤配線であって、かつ、電圧側電線が接地状態でない場合、換言すれば、断線状態である場合、切替スイッチと常態接続電圧側電路との間の第2報知電路に配置された第2報知装置に電流が流れて第2報知装置は配線チェッカーが正常に機能していることを報知するが、常態接続電圧側電路には電流が流れないので、第1報知装置は電流が流れていることを報知しない。更に、前述のように、検査している配線以外の何れかの配線における配線を強制的に短絡させた場合、断線のため当該短絡部を介して常態接続電圧側電路に電流が流れないので、第1報知装置は電流が流れていないことを報知する。この場合、断線であると判断できるので、点検した配線を見直して断線箇所を見つけ出した後、正しく接続し直し、再度同様に配線検査を行う。
次に配線を電圧側電線に対して接続すべきところ接地側電線に接続し、逆に接地側電線に接続すべきところ電圧側電線に接続した場合、常態接続電圧側電路には電流が流れないので第1報知装置は電流が流れていないことを報知し、第2報知電路に電流が流れるので第2報知装置が電流が流れていることを報知し、かつ、前述のように他の配線を強制的に短絡させた場合、第1報知装置が電流が流れていることを報知し、第2報知装置も電流が流れていることを報知する。このため、この場合は配線が逆になっていても正常であると判定する。なぜなら、交流回路であるので、電気的には何ら問題が無いからである。
次に漏電状態を検査する場合、切替スイッチを接地側電路から選択接続電圧側電路に切り替える。漏電していない正常な場合、常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置に電流が流れることはないので、第1報知装置は電流が流れていないことを報知する。漏電している場合には常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置に電流が流れるので、第1報知装置は電流が流れていることを報知する。また、第3報知電路にも電流が流れるため、第3報知装置が電流が流れていることを報知する。しかし、第2報知電路は交流電源に接続されていないので、電流が流れず、第2報知装置は電流が流れていないことを報知する。したがって、第1報知装置〜第3報知装置の報知状況に基づいて、漏電状態を判別することができる。
したがって、本第1の発明においては、コンセントが装着されていない状態において誤配線を検査することができると共に、接続の極性を問わないので、配線と配線検査とを同時並行的に行うことができ、更に、極性を合わせる必要もないので作業効率を大幅に高めることができることから、本願発明の基本的目的である第1の目的を達成できる利点がある。
なお、第2乃至第5の発明においては、本願発明の基本的目的たる第1の目的に加え、他の目的をも達成できるが、少なくとも第1の目的を達成できる場合には、本願発明の技術的範囲に属するものである。
第2の発明においては、第1の発明と同様に、交流電源、常態接続電圧側電路、切替スイッチ、接地側電路、選択接続電圧側電路、第1報知装置、過電流保護装置、第2報知装置、及び、第3報知装置を有するので、本願発明の基本的目的である第1の目的を達成できる利点がある。
さらに、常態接続電圧側電路と切替スイッチ電路とを接続する点検電路に点検スイッチと点検報知装置を配置したので、点検スイッチによって閉路した場合、正常であれば、点検報知装置に電流が流れるので当該点検報知装置が電流が流れていることを報知するので、作業者は配線チェッカーが正常に機能していることを判別することができ、本願発明の従的な目的である第2の目的を達成できる利点がある。
第3の発明においては、第1の発明と同様に、交流電源、常態接続電圧側電路、切替スイッチ、接地側電路、選択接続電圧側電路、第1報知装置、過電流保護装置、第2報知装置、及び、第3報知装置を有するので、本願発明の基本的目的である第1の目的を達成できる利点がある。
さらに、交流電源と反対位相において接続される直流電源を備えるので、交流電源が存在しない場合や交流電源が使用できない場合であっても、この直流電源から電気を供給することによって配線の正誤に関する検査を行える利点があり、本願発明の従的な目的である第3の目的を達成できる利点がある。
第4の発明においては、第1の発明と同様に、交流電源、常態接続電圧側電路、切替スイッチ、接地側電路、選択接続電圧側電路、第1報知装置、過電流保護装置、第2報知装置、及び、第3報知装置を有するので、本願発明の基本的目的である第1の目的を達成できる利点がある。
さらに、交流電源と直流電源とは電磁石によって逆位相で開閉される。換言すれば、常態接続電圧側電路と選択接続電圧側電路とは、電磁石によって逆位相で交流電源又は直流電源に接続されることから、本願発明の従的目的たる第4の目的を達成できる利点がある。
第5の発明においては、第1の発明と同様に、交流電源、常態接続電圧側電路、切替スイッチ、接地側電路、選択接続電圧側電路、第1報知装置、過電流保護装置、第2報知装置、及び、第3報知装置を有するので、本願発明の基本的目的である第1の目的を達成できる利点がある。
また、常態接続電圧側電路、接地側電路、及び、選択接続電圧側電路が交流電源と直流電源とに選択的に電磁石によって自動的に接続されることから、本願発明の従的目的たる第4の目的を達成できる利点がある。
さらに、交流電源の一次側に接続された開閉器を備えることから、当該開閉器が解放されている場合には、一次側が電源に接続された場合であっても交流電源に接続されず、開閉器が閉結された後初めて通電されることになる。したがって、常態接続電圧側電路における開閉器を常開形式にすることによって、本開閉器が閉結されない限り、常態接続電圧側電路に電流が流れることは無い。よって突発的に常態接続電圧側電路が電源に接続されないので作業者の安全性が高まり、本発明の第5の目的を達成できる利点がある。
図1は、本発明にかかる実施例の配線チェッカーの全体斜視図である。 図2は、本発明にかかる実施例の配線チェッカーの電路図である。 図3は、本発明にかかる実施例の配線チェッカーを用いて検査する建築物の第1の配線図である。 図4は、本発明にかかる実施例の配線チェッカーを用いて建築物の第1の配線を検査した場合の報知装置の報知状態図である。 図5は、本発明にかかる実施例の配線チェッカーを用いて検査する建築物の第2の配線図である。 図5は、本発明にかかる実施例の配線チェッカーを用いて建築物の第2の配線を検査した場合の報知装置の報知状態図である。
本発明の最良の形態は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置としてのブザーと、前記常態接続電圧側電路における前記ブザーに対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置としてのフューズと、前記切替スイッチと前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置としての赤色LEDと、前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置としての緑色LEDと、前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、前記交流電源の電路に配置した交流電路開閉器と、前記直流電源電路に配置した直流電路開閉器と、前記交流電路開閉器と前記直流電路開閉器とを逆位相で開閉する電磁石と、前記交流電源の一次側に接続された開閉器と、
を有することを特徴とする配線チェッカーである。
まず配線チェッカー100の外観を、主に図1を参照して説明する。
配線チェッカー100は、例えば箱形の筐体102内に配線及び交流電源104としての変圧器106等が内蔵され、筐体102の外面には一次側開閉器108、切替スイッチ110、点検スイッチ112、点検報知装置114、過電流保護装置116、第1報知装置118、第2報知装置120、及び、第3報知装置122、及び、常態接続電圧側接続ジャック124、接地側接続雌型ジャック126、及び、選択接続電圧側雌型ジャック128が所定の位置に配置されている。
次に図2を参照しつつ本実施例の電路(回路)を図2を参照しつつ説明する。
本実施例においては、交流電源104としての変圧器106、一次側開閉器108、電磁リレー132、常態接続電圧側電路134、切替スイッチ電路136、切替スイッチ110、接地側電路140、選択接続電圧側電路142、第1報知装置118、過電流保護装置146、第2報知電路148、第2報知装置120、第3報知電路154、第3報知装置122、及び、直流電源158が所定の機能を発揮するように、所定の関係に接続されている。
まず変圧器106を説明する。
変圧器106は、一次側コイルに印可された交流電力の電圧及び電流を電磁誘導を利用して変換することで二次側コイルに伝える機能を有し、本実施例においては一次コイル162及び二次コイル164を含んでいる。
一次コイル162は、一次側開閉器108が直列に接続されている交流電路166を介して交流電源端子168に接続される。交流電源端子168は、商用交流電源のコンセントを用いる場合は刃状のプラグであり、コンセントが設置されていない場合、例えば、建築物が建設中である場合、仮設された交流電源のコンセントを用いる。商用電源が接続されていない場合、携帯型交流発電機等(図示せず)のコンセントに交流電源端子168を挿入する。したがって、交流電源104たる変圧器106の一次コイル162に印加される電圧は日本の場合、100V又は200Vであり、二次コイル164の出力は12V又は24Vに設定する。しかし、日本以外で用いる場合、当該国における一次側電圧及び二次側電圧に適合させる必要がある。
次に二次コイル164を説明する。
二次コイル164は、一次コイル162に印可される交番電流に基づく電磁誘導によって、変圧された交番電流を生じる機能を有し、その出力端子は、電磁リレー132における交流電路開閉器184の入力端子に接続されている。
次に一次側開閉器108を説明する。
一次側開閉器108は、交流電路166を閉路又は開路する機能を有し、本実施例においては、手動型の単投式トグルスイッチ186を採用している。したがって、一次側開閉器108を閉結することにより、交流電路166は閉路されて一次コイル162に交番電流が流れ、開放することによって交流電路166が開かれて一次コイル162に交番電流が供給されない。なお、一次側開閉器108は同様の機能を有する単投式トグルスイッチ186以外のスイッチに変更することができる。
次に電磁リレー132を説明する。
電磁リレー132は、少なくとも変圧器106の二次コイル164と常態接続電圧側電路134と切替スイッチ電路136とを電磁的に接続又は開放する機能を有し、本実施例においては、交流電路開閉器184、直流電路開閉器188、及び、電磁コイル192を含んでいるが、少なくとも交流電路開閉器184及び電磁コイル192を含んでいれば良い。
交流電路開閉器184は、二次コイル164の一端と常態接続電圧側電路134、及び、二次コイル164の他端と切替スイッチ電路136とを断接する機能を有し、本実施例においては、所謂A接点としての第1接点189、第2接点190及び第3接点191とを含んでいる。第1接点189は、二次コイル164の一端に接続された第1接触端子196と常態接続電圧側電路134の一端部に接続された第2接触端子198に対し接触及び離隔可能な第1可動接触子202によって構成され、第2接点190は二次コイル164の他端に接続された第3接触端子204と切替スイッチ110に接続された第4接触端子206に対し接触及び離隔可能な第2可動接触子208によって構成され、第3接点191は、二次コイル164と第1接触端子196との間の配線に接続した接触端子197と交流報知器199に接続された接触端子201に対し接触可能な第3可動接触子203によって構成されている。第1可動接触子202、第2可動接触子208及び第3可動接触子203は同一位相において、対応する接触端子に接触し、又は、離隔する。換言すれば、第1接点189、第2接点190、及び、第3接点191とは実質同時に閉路し、又は、開路する。
直流電路開閉器188は、後述の直流電源158の一端と常態接続電圧側電路134、及び、直流電源158の他端と切替スイッチ電路136とを断接する機能を有し、本実施例においては、所謂B接点としての第4接点193、第5接点195、及び、第6接点205とを含んでいる。第4接点193は直流電源158の一端に接続された第5接触端子212と常態接続電圧側電路134の一端に接続された第6接触端子214に対し接触及び離隔可能な第4可動接触子216によって構成されている。第5接点195は直流電源158の他端に接続された第9接点218と切替スイッチ電路136に接続された第8接触端子222に対し接触及び離隔可能な第5可動接触子224によって構成されている。第6接点205は直流電源158の正極端子と第5接触端子212との間に接続された接触端子229と直流報知器230に接続された接触端子231に対し接触及び離隔可能な第6可動接触子220によって構成されている。したがって、第4可動接触子216、第5可動接触子224、及び、第6可動接触子220は同一位相において、対応する接触端子に接触し、又は、離隔するように構成されている。換言すれば、第4接点193、第5接点195、及び、第6接点205とは実質同時に閉結し、又は、開路される。直流電路開閉器188は、単投式トグルスイッチ186の閉状態において、電源端子210が交流電源104に接続された場合の不測の不具合を防止するため、交流電路開閉器184と逆位相で自動的に切り替えられる開閉器であることが好ましい。
すなわち、第1可動接触子202、第2可動接触子208及び第3可動接触子203に対し、第4可動接触子216、第5可動接触子224、及び、第6可動接触子220は逆位相において対応する接触端子に接触、又は、離隔するように構成されている。交流電源104又は直流電源158に対し選択的に接続するためである。
電磁コイル192は、第1可動接触子202、第2可動接触子208、第3可動接触子203、第4可動接触子216、第5可動接触子224、及び、第6可動接触子220を連動して移動させ、前述の接触又は離隔のための移動をさせる機能を有し、本実施例においては、電磁石194によって構成されている。電磁コイル192はその一端が交流電路166における単投式トグルスイッチ186と一次コイル162との間に接続され、他端は他の電路に接続され、単投式トグルスイッチ186が閉結された場合、電磁石194が励磁されるように構成されている。したがって、交流電源端子168がコンセントに接続された状態において、単投式トグルスイッチ186が閉結された場合、電磁石194が励磁され、初めて第1接点189、第2接点190、及び、第3接点191が閉結され、第4接点193、第5接点195、及び、第6接点205が開放され、常態接続電圧側電路134に電圧が印加される。
次に切替スイッチ110を説明する。
切替スイッチ110は、第2接点190を常態接続電圧側電路134又は選択接続電圧側電路142に選択的に接続する機能、換言すれば、配線検査モードにするか、漏電検査モードにするかを切り替える機能を有し、本実施例においては、第2接点190及び第5接点195を常態接続電圧側電路134又は選択接続電圧側電路142に選択的に接続する機能を有し、切替子228、第9接点232、及び、第10接点234によって構成される、所謂C接点である双投式トグルスイッチ236が用いられ、1回路2接点のスイッチである。したがって、切替スイッチ110は本実施例以外の同様の機能を有するスイッチに変更することができる。切替子228は、選択的に第9接点232、又は、第10接点234に接触する2位置のスイッチ機能を有し、本実施例においては、通常、第9接点232に接触するように構成してある。第9接点232は、第5接点195における第8接触端子222に対し切替スイッチ電路136を介して接続されている。
次に常態接続電圧側電路134を説明する。
常態接続電圧側電路134は、少なくとも交流電源104に接続され、所定の装置が直列に接続される機能を有し、本実施例においては一端が第1接点189に接続され、第2接触端子198側から順に第1報知装置118及び過電流保護装置146が直列に接続されると共に、他端には、雌型の常態接続電圧側接続ジャック124が接続してある。また、常態接続電圧側電路134の一端は、直流電源158の正極端子と第4接点193を介して接続されている。換言すれば、常態接続電圧側電路134は、通常は直流電源158に接続されるが、電磁リレー132が作動した場合は交流電源104に接続される。換言すれば、常態接続電圧側電路134は、選択的に交流電源104又は直流電源158に接続される。
次に第1報知装置118を説明する。
第1報知装置118は、常態接続電圧側電路134に電流が流れたことを報知する機能を有し、本実施例においては音によって報知するブザー238が用いられている。しかし、第1報知装置118は同様の機能を有する報知装置であれば良く、LED等の発光体や文字表示器であっても良い。発光体を用いる場合には、他の報知装置と区別をするため、色違いにすることが好ましい。
次に過電流保護装置116を説明する。
過電流保護装置116は、常態接続電圧側電路134に過電流が流れた場合、自動的に当該電路を遮断する機能を有し、本実施例においてはヒューズ242を用いている。しかし、過電流保護装置116はヒューズ242に限定されず、同一機能を有する電気的遮断機等であってもよい。ヒューズ242としては、一般的に用いられているガラス管ヒューズ、自動車用ヒューズ等を用いることができ、図1は自動車用ヒューズを用いた例である。自動車用ヒューズは門型に形成されるので、取り扱いが容易だからである。したがって、常態接続電圧側電路134に所定値以上の過電流が流れた場合、ヒューズ242内の導線が瞬時に溶断し、当該過電流が実質的に常態接続電圧側電路134を流れることは無い。これによって、過電流による不測の事故を防止できる。
次に点検スイッチ112を説明する。
点検スイッチ112は、少なくとも交流電源104の二次コイル164側に電圧が印加されているか検査する機能を有し、本実施例においては交流電源104の二次コイル164側又は直流電源158から電圧が印加されているか検査する機能を有し、一端が切替スイッチ電路136に接続され、他端が第1接点189と第1報知装置118との間の常態接続電圧側電路134に接続された点検電路244に、点検報知装置114としての白色LEDランプ245と直列に接続された単投式トグルスイッチ247である。したがって、第1接点189及び第2接点190が閉結され、かつ、二次コイル164に電圧が印加されている場合において、点検スイッチ112を閉結した場合、点検電路244に電流が流れるので、点検報知装置114たる白色LEDランプ245が報知(点灯)し、正常であることを認識することができる。また、直流電源158に接続され、かつ、同様に電圧が印加されている場合、同様に作用する。なお、点検報知装置114はランプに代えてブザー等の音で報知する方式又は他の報知方式に変更することができるが、本構成は必須ではないので設けないこともできる。
次に接地側電路140を説明する。
接地側電路140は、少なくとも切替スイッチ110を介して交流電源104を接地する機能を有し、本実施例においては切替スイッチ110を介して交流電源104又は直流電源158を接地する機能を有し、第2報知電路148にその一端が接続され、他端には雌型の接地側接続雌型ジャック126が接続されている。
したがって、切替スイッチ110はノーマル状態において、切替子228が第9接点232と接触しているので、接地側電路140は、通常、接地されている。すなわち、通常、接地側電路140は切替スイッチ110を介して直流電源158の負極側に接続され、常態接続電圧側電路134は直流電源158の正極側に接続されるとと共に、常態接続電圧側接続ジャック124と接地側接続ジャック間は非道通であるので、常態接続電圧側電路134には電流が流れず、第1報知装置118たるブザー238は発音しないが、第2報知電路148には電流が流れ、第2報知装置120は電流が流れていることを報知する。交流電源104に接続された場合も同様である。
次に選択接続電圧側電路142を説明する。
選択接続電圧側電路142は、少なくとも交流電源104の接地側に選択的に接続される機能を有し、本実施例においては、交流電源104の接地側又は直流電源158の負極が、切替スイッチ110を介して接続され、他端が選択接続電圧側雌型ジャック128に接続されている。したがって、切替スイッチ110が人為的に第10接点234側に切り替えられた場合、選択接続電圧側電路142は交流電源104の接地側又は直流電源158の負極に接続される。これにより、選択接続電圧側雌型ジャック128に対し相対的に高電位の電圧が印加された場合、選択接続電圧側電路142に電流が流れなくなり、第3報知電路154に電流が流れなくなり、第3報知装置122が電流が流れていないことを報知する。点検者はこれを認識して漏電が生じていると判断できる。
次に、第2報知電路148を説明する。
第2報知電路148は、切替スイッチ110の第9接点232と、第1接点189と第1報知装置118との間の常態接続電圧側電路134とを接続する機能を有し、本実施例においては一端が第9接点232に接続され、他端は点検電路244と後述の第3報知電路154との接側部との間の常態接続電圧側電路134に接続されている。
次に、第2報知装置120を説明する。
第2報知装置120は、第2報知電路148に電流が流れているか流れていないか、換言すれば、異常等を報知する機能を有し、第2報知電路148に直列に接続された電気ランプ、発音機、又は、表示装置等によって構成され、本実施例においては赤色LEDランプ254が採用されている。したがって、切替スイッチ110が接地側電路140(第9接点232)に接続されている場合において、第1接点189及び第2接点190が接続され、更に二次コイル164に電流が流れた場合、第2報知電路148に電流が流れ、第2報知装置120としての赤色LEDランプ254が点灯する。換言すれは、交流電源104から給電されている場合、赤色LEDランプ254が点灯する。常態接続電圧側電路134が直流電源158に接続されている場合、同様に、赤色LEDランプ254が点灯する。
次に第3報知電路154を説明する。
第3報知電路154は、常態接続電圧側電路134と選択接続電圧側電路142とを電気的に接続する機能を有し、本実施例においては、選択接続電圧側電路142の中間と常態接続電圧側電路134の中間、具体的は第2報知電路148の接続部と第1報知装置118との間の常態接続電圧側電路134に接続されている。第3報知電路154には第3報知装置122が接続されている。
次に、第3報知装置122を説明する。
第3報知装置122は、第3報知電路154に電流が流れたことを報知する機能を有し、第3報知電路154に直列に接続された電気ランプ、発音機、又は、表示装置等によって構成され、本実施例においては緑色LEDランプ256が採用されている。したがって、切替スイッチ110における切替子228が選択接続電圧側電路142(第10接点234)に接続されている場合において、第1接点189及び第2接点190が接続され、更に二次コイル164に電流が流れた場合、第3報知電路154に電流が流れ、第3報知装置122としての緑色LEDランプ256が点灯する。換言すれは、交流電源104から給電されている場合、緑色LEDランプ256が点灯する。もし、漏電が発生した場合、第3報知電路154の方が抵抗が大きいため第3報知電路154を流れる電流は極めて少なくなるので、緑色LEDランプ256は実質的に消灯する。直流電源158に接続されている場合も同様である。したがって、切替子228を選択接続電圧側電路142側の第10接点234に切り替えた場合において、緑色LEDランプ256が点灯しな場合、漏電状態にあることが解る。
次に、直流電源158を説明する。
直流電源158は、交流電源104が使用出来ない場合、交流電源104を電源として使用出来ない場合、又は、利用者に選択されて使用される場合、第1報知装置118、第2報知装置120、及び、第3報知装置122を機能させる電源としての機能を有し、本実施例においては充電できない一次電池、充電可能な二次電池、又は、適時に発電する燃料電池が選択されて使用される。しかし、配線チェッカー100は携帯できることが好ましいので、小型であっても十分な蓄電量を確保できる一次電池又は二次電池が適している。
直流電源158の電圧は、12V又は24Vを用いる。万が一の場合の作業者の安全のためである。
直流電源158の正極は第5接触端子212に接続され、負極は第9接点218に接続されている。したがって、本実施例においては電磁リレー132の電磁コイル192が励磁されていない場合、第4接点193及び第5接点195が閉結状態にあるので、電流は直流電源158の正極から常態接続電圧側電路134に流れ第2報知電路148及び切替スイッチ110を経由して直流電源158の負極に戻る電路が形成される。これにより、赤色LEDランプ254が点灯する。しかし、常態接続電圧側接続ジャック124と接地側接続雌型ジャック126との間の電路は接続されていないので、第1報知装置118たるブザー238は発音しない。なお、直流電源158と第4接点193又は第5接点195との間の電路に開閉スイッチ(図示せず)を配置し、配線チェッカー100の保管時の直流電源158の無駄な消耗を防止することが好ましいが、保管時は直流電源158を電路から切り離すようにしてもよい。
次に交流報知器199を説明する。
交流報知器199は、二次コイル164に電流が流れ、かつ、交流電路開閉器184が閉結されているかを発光、発音等によって報知する機能を有し、本実施例においては、接触端子201と第4接触端子206とを接続する電路に直列に接続された青色発光ダイオードである。また、この電路には切替スイッチ電路136が接続されている。したがって、二次コイル164に電流が交流電路開閉器184を介して流れている場合、交流報知器199たる青色発光ダイオードが発光し、報知する。すなわち、交流報知器199は、交流電源104及び交流電路開閉器184が正常に機能していることを報知する機能を有する。
次に直流報知器230を説明する。
直流報知器230は、直流電源158が所定の電圧を有し、かつ、直流電路開閉器188が閉結されているかを発光、発音等によって報知する機能を有し、本実施例においては、接触端子231と第4接触端子206とを接続する電路に直列に接続されたオレンジ色発光ダイオードである。また、この電路には切替スイッチ電路136が接続されている。したがって、直流電路開閉器188を介して電流が流れている場合、直流報知器230たる黄色発光ダイオードが発光し、報知する。すなわち、直流報知器230は、直流電源158及び直流電路開閉器188が正常に機能していることを報知する機能を有する
次に図1を参照しつつ配線チェッカー100の筐体102の外表面における構成を説明する。
筐体102の上面における右上端部には一次側開閉器108、具体的には単投式トグルスイッチ186が配置されている。
一次側開閉器108の下方には、切替スイッチ110である双投式トグルスイッチ236が配置されている。
双投式トグルスイッチ236の左側方には、点検スイッチ112としての単投式トグルスイッチ262が配置され、これの上方かつ一次側開閉器108の左側方に点検報知装置114が配置されている。筐体102の上面のほぼ中央であって、点検スイッチ112の左側方に第1報知装置118、具体的にはブザー238用のスピーカー開口258が配置され、第1報知装置118の左側方には、第2報知装置120及び第3報知装置122が並列に配置されている。
筐体102上面の左端部には、常態接続電圧側接続ジャック124、接地側接続雌型ジャック126及び選択接続電圧側雌型ジャック128が縦方向に所定の間隔で一列に配置されている。なお、これら装置の位置は適宜選択可能である。
次に常態接続電圧側接続ワイヤ268を説明する。
常態接続電圧側接続ワイヤ268は、常態接続電圧側接続検知子264、及び、常態接続電圧側接続雄型接続ジャック270を含み、常態接続電圧側接続ジャック124と常態接続電圧側接続検知子264たる常態接続電圧側鰐口クリップ266とを電気的に接続する機能を有する。
常態接続電圧側接続ジャック124には、先端に常態接続電圧側接続検知子264としての常態接続電圧側鰐口クリップ266が接続された常態接続電圧側接続ワイヤ268の基部に接続した常態接続電圧側接続雄型接続ジャック270が挿入され、それらが電気的に接続されると共に所定の力で保持されている。常態接続電圧側接続検知子264として、一般に用いられる鰐口クリップを用いることができるが、例えばテスターにおける検知針状の形状であっても良く、また、それらを交換可能に構成してもよい。以下の接地側接続検知子274及び選択接続電圧側検知子284も同様である。
次に接地側接続ワイヤ278を説明する。
接地側接続ワイヤ278は、接地側接続検知子274、及び、接地側接続雄型接続ジャック280を含み、接地側接続雌型ジャック126と接地側接続鰐口クリップ276とを接続する機能を有している。
接地側接続雌型ジャック126は、先端に接地側接続検知子274としての接地側接続鰐口クリップ276が接続された接地側接続ワイヤ278の基部に接続した接地側接続雄型接続ジャック280が挿入され、それらが電気的に接続されると共に所定の力で保持されている。
次に選択接続側接続ワイヤ288を説明する。
選択接続側接続ワイヤ288は、選択接続電圧側雌型ジャック128と選択接続電圧側検知子284とを接続する機能を有し、本実施例においては選択接続電圧側鰐口クリップ286、及び、選択接続電圧側雄型ジャック290を含んでいる。
選択接続電圧側雌型ジャック128には、先端に選択接続電圧側検知子284としての選択接続電圧側鰐口クリップ286が接続された選択接続側接続ワイヤ288の基部に接続した選択接続電圧側雄型ジャック290が挿入され、それらが電気的に接続されると共に所定の力で保持されている。
次に本発明に係る配線チェッカー100を用いて検査する建築物内の配線の例を図3を用いて説明する。
図3は一般住宅用として普及している単相3線式配線の例である。柱上変圧器又はパッドマウント変圧器から受電者への配線は、当該変圧器における二次側コイルの両端から電圧側電路L1(赤)、電圧側電路L2(黒)として引き出され、二次コイルの中央から引き出した中性線N(白)が引き出され、配電盤172におけるアンペアブレーカー174の入力端子に接続される。アンペアブレーカー174の出力端子は漏電ブレーカー176の入力端子に出力され、漏電ブレーカー176の出力は第1電圧線298、第2電圧線300、及び、中性線302に接続されている。そして、第1電圧線298、第2電圧線300、又は、中性線302は、サブブレーカ306-1〜306-2を介して各電気機器に対する第1配線312-1、第2配線312-2に接続されている。本実施例において、第n配線312-nは200V仕様であるため、中性線302は接続されていない。しかし、第n配線312-nが100V仕様である場合、当該第n配線312-nに対しても中性線302は接続される。第1配線312-1〜第n配線312-nは、必要な電圧毎に第1電圧線298、第2電圧線300、又は、中性線302に接続されている。本実施例においては、第1配線312-1及び第2配線312-2は100Vを供給するため、第1電圧線298に接続された第1電圧側配線314-1と、接地側電線182たる中性線302に接続された接地側配線314-2、及び、アース線314-3によって構成されている。第2配線312-2は、第2電圧線300に接続された第2電圧側配線314-4、中性線302に接続された接地側配線314-2、及び、アース線314-3によって構成されている。第n配線312-nは200Vを供給するため、第1電圧線298に接続された第1電圧側配線314-1と、第2電圧線300に接続された第2電圧側配線314-4、及び、アース線314-3によって構成されている。そして、これら第1配線312-1〜第n配線312-nに対し個別にコンセント304や照明機器308、冷蔵庫316、エアコンディショナー318等の電気機器の複数が個別配線320を介して接続される。本実施例においては説明の便のため、第1配線312-1に1のコンセント304の照明機器308、及び、冷蔵庫316が接続されるように配線してあるが、コンセント304のみが個別配線320に接続されているのみであり、第1配線312-1におけるコンセント304のみであ照明機器308等は接続されていない個別配線320のみが設置されている。本配線チェッカー100を使用する場合、コンセント304が装着されていない場合、仮設交流電源に設置されたコンセントを使用することができる。
次に前述の単相3線式配線における第1配線312-1〜第n配線312-nの正誤を本配線チェッカー100を用いて検査する方法について図4をも参照しつつ説明する。
本発明は、各電気機器への配線の端末にコンセント等の接続器具が接続されていない状態での検査が可能であることを特徴としているが、コンセント等の配線が完了した後であっても配線の検査に用いることができる。
図3においては、第1配線312-1に接続されたコンセント304が1つのみ設置されている。また、配線を検査する場合、アンペアブレーカー174は開路しておく。
まず、配線チェッカー100が正常に機能するか点検する。正常な検査が可能であるか確認するためである。
コンセント304への配線検査前であるので、原則、このコンセント304から電源をとることは出来ないことから、交流電源104は使用できない。したがって、直流電源158を用いてこの確認を行う。
直流電源158の正極は、b接点である直流電路開閉器188における第4接点193を介して常態接続電圧側電路134に接続され、負極は第5接点195を介して接地側電路140に接続されるが、常態接続電圧側接続検知子264及び接地側接続検知子274間は非導通であるため、第1報知装置118たるブザー238は発音せず、第2報知電路148が切替スイッチ110、切替スイッチ電路136、及び、直流電路開閉器188を介して直流電源158に接続され、第2報知電路148に電流が流れるので、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯して電流が流れていることを報知する。さらに、第5接点195及び第6接点205を介して直流報知器230に電流が流れるので、オレンジ色発光ダイオードが発光し、直流電源158に接続されていることを報知する。一方、交流報知器199たる青色発光ダイオードは、第2接点190及び第3接点191が開放されていることから発光せず、交流電源104は接続されていないことを報知する。
点検スイッチ112を閉結することにより、点検電路244に電流が流れるため、点検報知装置114たる白色LEDランプ245が点灯する。これらによって、配線チェッカー100が正常に動作していることを確認できる。第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯せず、点検スイッチ112を閉結しても白色LEDランプ245が点灯しない場合、直流電源158が不良であったり、断線しているなどで配線チェッカー100が異常であるので、点検修理するか、又は、異なる配線チェッカー100に交換する。
次に第1配線312-1及びコンセント304への個別配線320が正常であるか検査する。
まず正常配線である場合を説明する。
常態接続電圧側接続検知子264をコンセント304の一方の挿入孔に挿入し、接地側接続検知子274を他方の挿入口に挿入し、それぞれ電気的に接続される。選択接続電圧側検知子284は、接地されている金属機器、例えば、コンセント304の金属製のスイッチボックス等に接続して接地する。
この場合、切替スイッチ110における切替子228は第9接点232に接触しているので、第2報知電路148は直流電源158の負極に接続されていることから、直流電源158の正極から第4接点193、常態接続電圧側電路134、第2報知電路148、切替スイッチ110、切替スイッチ電路136、及び、第5接点195を経由して直流電源158の負極に至る閉電路が形成される。これによって、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯する。しかし、常態接続電圧側接続検知子264と接地側接続検知子274との間は非導通であるから、第1報知装置118たるブザー238は発音せず、さらに、第3報知電路154は切替スイッチ110によって直流電源158に接続されていないので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない(図4ア)。したがって、少なくとも第1報知装置118及び第2報知装置120の報知状態に基づいて、第1配線312-1及びコンセント304への個別配線320が正常であることを判別できる。
さらに、コンセント304の個別配線320以外の個別配線、例えば、照明機器308の個別配線における電圧側配線と接地側配線の先端をニッパ等で掴んで強制的に短絡させた場合、当該短絡を介して電流が流れるため、換言すれば、常態接続電圧側電路134に電流が流れるため、第1報知装置118たるブザー238が発音する。さらに、第2報知電路148にも電流が流れるので第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が発光する。検査者は、これらより、コンセント304までの配線が正常であることを判別することができる。
しかし、誤配線が存在する場合、後述するように第1報知装置118及び第2報知装置120は前述と異なる報知をするので、これらの異なる報知の場合は、異常状態、即ち誤配線であると判定できる。誤配線の場合の報知状態については後述する。
次に第1配線312-1において漏電が存在するか検査する。
漏電を検査する場合、切替スイッチ110における切替子228を第10接点234に接触させ、選択接続電圧側電路142を直流電源158の負極に接続する。
漏電が存在しない場合、第1配線312-1及びコンセント304に対する個別配線320において、常態接続電圧側接続検知子264を経由して電流が流れないので、第1報知装置118たるブザー238は発音しない。また、選択接続電圧側雌型ジャック128を経由して選択接続電圧側電路142にも電流は流れないので、直流電源158の正極から、第4接点193、常態接続電圧側電路134、第3報知電路154、選択接続電圧側電路142、切替スイッチ110、切替スイッチ電路136、第5接点195、及び、直流電源158の負極に至る電気回路に電流が流れるので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256が点灯する(図4イ)。
漏電している場合、常態接続電圧側接続検知子264を経由して電流が流れるので、第1報知装置118たるブザー238が発音するが、相対的に抵抗が大きい第3報知電路154には電流が流れないので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない(図4ウ)。よって、第1報知装置118及び第3報知装置122の報知に基づいて、漏電の有無を判別することができる。
なお、検査済みの仮設の交流電源に交流電源端子168を接続し、又は、携帯発電機のコンセントに交流電源端子168を接続することにより交流電源104を用いて、コンセント304の検査をすることができる。この場合も、第1報知装置118、第2報知装置120、又は、第3報知装置122の報知状況は直流電源158の状況と同一である。
次に照明機器308、冷蔵庫316、又は、エアコンディショナー318の個別配線に対する検査について説明する。
これらの検査をする場合、直流電源158の消耗を抑制するため、交流電源104に切り替えることが好ましい。交流電源に切り替える場合、まず交流電源端子168を先に点検し、異常が無いと判断された第1配線312-1のコンセント304に差し込み、次いで、一次側開閉器108、すなわち、単投式トグルスイッチ186を手動によって閉結する。これにより、一次コイル162に交番電流が印加される。同時に電磁コイル192にも交番電流が印加されるので、電磁コイル192は磁化されることから、自動的に交流電路開閉器184が閉路されると共に、これと反対位相において、直流電路開閉器188が開路される。これにより、変圧器106の二次コイル164は第1接点189を介して常態接続電圧側電路134に接続され、第2接点190を介して切替スイッチ電路136に接続され、さらに、切替スイッチ110を介して接地側電路140に接続される。そして、二次コイル164において、電磁誘導によってコイルの巻き数との関係で所定の電圧、本実施例においては12Vが発生し、この電圧は交流電路開閉器184を介して常態接続電圧側電路134に印加される。さらにまた、第2接点190及び第3接点191を介して交流報知器199に電流が流れるので、青色発光ダイオードが発光し、交流電源104の二次コイル164が正常に機能していることを報知する。一方、第5接点195及び第6接点205は開放されるので、直流報知器230には電流が流れないので直流電源158からは電流が供給されていないことを報知する。
この状態において、配線チェッカー100は正常に作動しており、かつ、常態接続電圧側接続検知子264と接地側接続検知子274とは導通してないので、第1報知装置118たるブザー238は発音しないが、交流電源104、常態接続電圧側電路134、切替スイッチ110、及び、切替スイッチ電路136による閉回路が形成されることから、第2報知電路148に電流が流れ、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯するが、第3報知電路154には電流が流れないので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない(図4ア)。したがって、少なくとも第1報知装置118及び第2報知装置120の報知状況によって、検査者は配線チェッカー100が正常に機能していることを判定することができる。
次に、照明機器308に対する個別配線320が正常であるか検査する方法を説明する。この個別配線320の端部には、照明機器308が接続されていないので、例えば、電圧側配線に常態接続電圧側接続検知子264を接続し、接地側配線に接地側接続検知子274を接続し、アース線に選択接続電圧側検知子284を接続する。
照明機器308に対する個別配線320が正常である場合、常態接続電圧側接続検知子264と接地側接続検知子274とは導通しないので、常態接続電圧側電路134には電流が流れず、第1報知装置118たるブザー238は発音しないが、前述のように第2報知電路148には電流が流れるので、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯する。しかし、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256には電流が流れないので点灯しない(図4ア)。さらに、例えば、冷蔵庫316に対する個別配線320における電圧側電線と接地側電線とをニッパ等によって強制的に短絡させた場合、前述のように第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯するが、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。したがって、第1報知装置118及び第2報知装置120による報知状況に基づいて、正常な配線であることを判断できる。
照明機器308に対する個別配線320に異常が無い場合、次に漏電の検査を行う。
漏電の検査を行う場合、切替スイッチ110の切替子228を第9接点232から第10接点234に切り替え、選択接続電圧側電路142に接続する。
まず、漏電が発生していない場合を説明する。
漏電していない場合、常態接続電圧側接続検知子264を介して電流が流れない、換言すれば、常態接続電圧側電路134に電流が流れないので第1報知装置118たるブザー238は発音せず、また選択接続電圧側検知子284に電圧が印加されないので、選択接続電圧側電路142には電流が流れず、二次コイル164、第1接点189、常態接続電圧側電路134、第3報知電路154、選択接続電圧側電路142、切替スイッチ110、切替スイッチ電路136、第2接点190、及び、二次コイル164の閉回路が構成されるので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯する(図4イ)。検査者は第1報知装置118及び第3報知装置122の状況に基づいて、漏電が発生していないことを判別する。
次に、漏電が発生している場合を説明する(図4ウ)。
照明機器308に対する個別配線320において漏電が生じている場合、常態接続電圧側電路134に電流が流れるので、第1報知装置118たるブザー238が発音すると共に、第3報知電路154が二次コイル164の一方の端子、第1接点189、常態接続電圧側電路134、切替スイッチ110、切替スイッチ電路136、及び、第2接点190を介して二次コイル164の他方の端子に接続されるので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256が点灯する。また、接地側接続雌型ジャック126には電圧が印加されないので、第2報知電路148には電流が流れず、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯しない(図4ウ)。したがって、検査者はこれらの状況によって、当該個別配線に起因する漏電が発生していることを判別できる。
次に個別配線320において同一線に結線された誤配線、換言すれば、短絡している場合(図4エ)について説明する。
まず配線の正誤検査をする場合を説明する。したがって、切替スイッチ110において、切替子228は第9接点232に接触している。
この場合、常態接続電圧側接続検知子264と接地側接続検知子274とは導通するので、第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知電路148は二次コイル164に接続されるので電流が流れ、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯し、第3報知電路154には電流が流れないので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。したがって、検査者これらの状況から第2配線312-2が誤配線であること判断し、当該誤配線を探索の上、修正する。そして、修正後、再度前述の検査を行い、誤配線が解消されたことを確認する。正常配線を確認した後、前述のように、漏電の検査を行う。
次に第2配線312-2において断線又は結線されない(接地はしていない)誤配線がなされた場合(図4オ)の検査について説明する。
まず配線の正誤検査をする場合を説明する。
この場合、常態接続電圧側接続検知子264と接地側接続検知子274とは導通しないので常態接続電圧側電路134には電流が流れず、第1報知装置118たるブザー238は発音しないが、第2報知電路148には電流が流れるので、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯し、第3報知電路154は交流電源104に接続されていないので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。この第1報知装置118、第2報知装置120、及び、第3報知電路154の報知状況は、配線が正常な場合と同一である。しかし、例えば、冷蔵庫316に対する個別配線320における電圧側電線と接地側電線とをニッパ等によって強制的に短絡させた場合、断線状態であるので、第1報知装置118たるブザー238は発音せず、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯するが、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。検査者これらの状況から断線状態であることを判断し、当該誤配線を探索し、修正する。そして、再度前述の検査を行い、誤配線が解消されたことを確認する。正常配線を確認した後、前述のように、漏電の検査を行う。
次に個別配線320において接地された誤配線がなされた場合(図4カ)の検査について説明する。
まず配線の正誤検査をする場合を説明する。
この場合、切替スイッチ110は、切替子228が第9接点232に接触しているが、常態接続電圧側電路134を介して接地側へ電流が流れるので、第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知電路148及び接地側接続雌型ジャック126を介して接地側へにも電流が流れるので、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254も点灯するが、第3報知電路154には電流が流れないので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。検査者これらの状況から短絡配線であること判断し、誤配線箇所を探索し、修正する。そして、再度前述の検査を行い、誤配線が解消されたことを確認する。正常配線を確認した後、前述のように、漏電の検査を行う。
次に第n配線312-nにおけるエアコンディショナー318に対する個別配線320の誤配線を検査する場合(図4キ)を説明する。すなわち、単相200Vの配線を検査する場合の例である。
第1配線312-1における個別配線320の検査をする場合と同様に、常態接続電圧側接続検知子264を一方の第1電圧側配線314-1又は第2電圧側配線314-4に接続し、選択接続電圧側検知子284は他方の第1電圧側配線314-1又は第2電圧側配線314-4に接続し、接地側接続検知子274はアース線314-3に接続する。
まずエアコンディショナー318に対する個別配線320が正常である場合を説明する。
切替スイッチ110は、切替子228が第9接点232に接触している。
常態接続電圧側電路134には電流が流れないので、第1報知装置118たるブザー238は発音せず、第2報知電路148には電流が流れるので第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯し、第3報知電路154には電流が流れないので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。さらに、第n配線312-nにおける他の配線、例えば、電磁調理器(図示せず)に対する個別配線における電圧側電線どうしをニッパ等によって強制的に短絡させた場合、前述のように第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯するが、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。したがって、第1報知装置118及び第2報知装置120による報知状況に基づいて、正常な配線であることを判断できる。(図4キ)。
次に、この状態において漏電を検査する場合を説明する(図4ク)。
前述のように、切替スイッチ110の切替子228の接触を第10接点234に切り替える。
まず漏電が生じていない場合を説明する。
漏電してない場合、常態接続電圧側電路134に電流が流れないので第1報知装置118たるブザー238は発音せず、また、切替スイッチ110を介して第3報知電路154に電流が流れるため第3報知装置122たる緑色LEDランプ256が点灯し、さらに、第2報知電路148には電流が流れず、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯しない(図4イと同一)。検査者はこれらの状況に基づいて、漏電していないことを判断する。
次に漏電している場合を説明する。
漏電している場合、常態接続電圧側電路134に電流が流れるので、第1報知装置118たるブザー238が発音し、また、第3報知電路154には電流が流れるので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯し、さらに、第2報知電路148には電流が流れず、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯しない(図4ク)。検査者はこれらの状況から漏電していることを判断し、修正する。
なお、例えば短絡等により、常態接続電圧側電路134に過電流が流れた場合、過電流保護装置116たるヒューズ242が溶断することで、電気回路に電流が流れないようにし、もって、電気回路及び検査者を保護する。また、検査者が感電した場合、直流電源158及び交流電源104とも最大で24Vであるので、人体に悪影響を及ぼすことはない。
次に一般住宅用として従前に普及していた単相2線式配線を検査する実施例2を図5をも参照しつつ説明する。
図5は単相2線式配線の例であり、単相3線式と同一部分には同一符号を付し、異なる構成を説明する。
単相2線式配線は、第2電圧側電路たる第2電圧線300が無い以外単相3線式と同一構成である。すなわち、漏電ブレーカー176に続いて電圧側電線178及び接地側電線182が接続されている。また、それら電圧側電線178及び接地側電線182に対しサブブレーカ306-1〜306-nをそれぞれ介して第3配線312-3から第n配線312-nが接続されている。第3配線312-3から第n配線312-nには、それぞれ、コンセント304や照明機器308、冷蔵庫316等の電気機器への個別配線320が接続されている。
次に、実施例1で説明した配線チェッカー100を用いて単相2線式配線を検査する方法を説明する。この場合も単相3線式配線と同様に、アンペアブレーカー174を切断しておき、電圧側電線178に電圧が印加されない状態にしておく。また、配線チェッカー100の一次側開閉器108も切断状態にしておく。
まず、第3配線312-3及びそれに接続された個別配線320を検査する場合、単相3線式配線の場合と同様に、交流電源端子168をコンセント304に接続し、交流電源104を商用電源に接続する。なお、コンセント304に対する個別配線320については、実施例1と同様に正常であることを既に点検してある。
次に点検する個別配線320に常態接続電圧側接続検知子264及び接地側接続検知子274をそれぞれ接続する。例えば、照明機器308の個別配線320の端子に常態接続電圧側接続検知子264及び接地側接続検知子274をそれぞれ接続する。
次に一次側開閉器108を閉結する。
まず照明機器308の配線が正常である場合を説明する(図6ア)。
照明機器308の配線が正常である場合、常態接続電圧側電路134には電流が流れないため第1報知装置118たるブザー238は発音しないが、第2報知電路148は直流電源158に接続されるため第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯する。しかし、第3報知電路154には電流が流れないので、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない(図6ア)。また、他の個別配線320をニッパ等を用いて強制的に短絡させた場合、常態接続電圧側電路134には電流が流れるため、第1報知装置118たるブザー238は発音し、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯する。しかし、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯しない。これらの状況から、検査者は照明機器308の配線が正常であることを判別する。
次に照明機器308の配線における漏電を検査する。
まず漏電が発生していない場合を説明する。
切替スイッチ110を選択接続電圧側電路142に切り替える。
漏電が発生していない場合、常態接続電圧側電路134には電流が流れないため第1報知装置118たるブザー238は発音せず、第2報知電路148にも電流が流れないので第2報知装置120たる赤色LEDランプ254も点灯しないが、第3報知電路154は交流電源104に接続されているので電流が流れ、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256が点灯する(図6イ)。
したがって、点検者はこれらの情報から、漏電が発生していないことを判断する。
次に漏電が発生している場合を説明する。
漏電が発生している場合、常態接続電圧側電路134に電流が流れるため、第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知電路148には電流が流れないため第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯せず、また、第3報知電路154には電流が流れるため、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は点灯する(図6ウ)。したがって、点検者はこれらの情報から、照明機器308に対する個別配線320において漏電が生じていることを判別できる。
次に、冷蔵庫316に対する個別配線320が誤っている場合を説明する。
最初に、個別配線320が同一の電圧側電線又は接地側電線に接続されている、換言すれば、短絡の誤配線の場合を説明する(図6エ)。この誤配線の場合、常態接続電圧側接続検知子264と接地側接続検知子274間が導通するので、常態接続電圧側電路134に電流が流れるため、第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知電路148は電流が流れるため、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254は点灯し、第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は電源に接続されていないので消灯する(図6エ)。検査者はこれらの状況から、短絡の誤配線であるこを判断する。この後、誤配線を修復した後、再度配線の検査をし、正常であることを判別した後、前述のように漏電の検査を行う。
次に、個別配線320が電圧側電線又は接地側電線に接続されておらず、かつ、接地もしていない誤配線、換言すれば断線の場合を説明する(図6オ)。
この場合、常態接続電圧側電路134に電流が流れないので、第1報知装置118たるブザー238は発音せず、第2報知電路148に電流が流れるので第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯し、第3報知電路154には電流が流れないので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は消灯する(図6オ)。この場合、前述のように、他の個別配線320を強制的に短絡した場合であっても、第1報知装置118たるブザー238は発音しないが、第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯し、第3報知電路154には電流が流れないので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は消灯する。検査者はこれらの状況から、断線たる誤配線であるこを判断し、修復する。誤配線を修復した後、再度配線の検査をし、正常であることを判別した後、前述のように漏電の検査を行う。
次に、個別配線320が電圧側電線又は接地側電線に接続されておらず、かつ、接地している誤配線、即ち短絡の場合を説明する(図6カ)。
まず配線の検査を説明する。
この場合、常態接続電圧側電路134に電流が流れるので第1報知装置118たるブザー238が発音し、第2報知電路148には交流電源104から電流が流れるので第2報知装置120たる赤色LEDランプ254が点灯し、第3報知電路154には電流が流れないので第3報知装置122たる緑色LEDランプ256は消灯する(図6カ)。検査者はこれらの状況から、誤配線であるこを判断し、修復する。誤配線を修復した後、再度配線の検査をし、正常であることを判別した後、前述のように漏電の検査を行う。
前述と同一の作業を第n配線312-nまで繰り返し、配線検査と並行して誤配線を修復する。誤配線修復後は、修復した配線を再度検査し、正常であること、及び、漏電がないことを確認する。
上記のように、本発明によれば、配線がコンセント等に接続されていな状態において、かつ、極性を合わせる必要なく、誤配線を検知することができる効果がある。
104 交流電源
108 一次側開閉器
110 切替スイッチ
114 点検報知装置
118 第1報知装置
120 第2報知装置
122 第3報知装置
134 常態接続電圧側電路
136 切替スイッチ電路
140 接地側電路
142 選択接続電圧側電路
146 過電流保護装置
148 第2報知電路
154 第3報知電路
158 直流電源
166 交流電路
184 交流電路開閉器
188 直流電路開閉器
192 電磁コイル
244 点検電路
264 常態接続電圧側接続検知子
274 接地側接続検知子
284 選択接続電圧側検知子
この目的を達成するため、本発明に係る第1の発明は以下のように構成されている。
少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記接地側電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、を備え、
前記第1報知装置は、前記常態接続電圧側電路と前記第2報知電路及び前記第3報知電路との接続点よりも前記常態接続電圧側接続検知子側に配置されている
ことを特徴とする配線チェッカーである。
第2の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記接地側電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する点検電路に配置した点検報知装置と、を備え、
前記第1報知装置は、前記常態接続電圧側電路と前記第2報知電路及び前記第3報知電路との接続点よりも前記常態接続電圧側接続検知子側に配置されている
ことを特徴とする配線チェッカーである。
第3の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記接地側電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、を備え、
前記第1報知装置は、前記常態接続電圧側電路と前記第2報知電路及び前記第3報知電路との接続点よりも前記常態接続電圧側接続検知子側に配置されている
ことを特徴とする配線チェッカーである。
第4の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記接地側電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、
前記交流電源の電路に配置した交流電路開閉器と、
前記直流電源に接続された電路に配置した直流電路開閉器と、
前記交流電路開閉器と前記直流電路開閉器とを逆位相で開閉する電磁石と、を備え、
前記第1報知装置は、前記常態接続電圧側電路と前記第2報知電路及び前記第3報知電路との接続点よりも前記常態接続電圧側接続検知子側に配置されている
ことを特徴とする配線チェッカーである。
第5の発明は、少なくとも交流電源に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側検知子として機能する常態接続電圧側電路と、
前記交流電源に対し切替スイッチ電路を介して接続された切替スイッチと、
一端が前記切替スイッチに接続されて選択的に前記交流電源に接続されると共に他端が接地側検知子として機能する接地側電路と、
一端が前記切替スイッチに接続されて前記接地側電路と反対位相によって前記交流電源に接続されると共に他端が選択接続側検知子として機能する選択接続電圧側電路と、
前記常態接続電圧側電路に接続された第1報知装置と、
前記常態接続電圧側電路における前記第1報知装置に対し前記常態接続電圧側検知子側に配置された過電流保護装置と、
前記接地側電路と前記常態接続電圧側電路とを接続する第2報知電路に配置された第2報知装置と、
前記常態接続電圧側電路と前記選択接続電圧側電路とを接続する第3報知電路に配置された第3報知装置と、
前記切替スイッチ電路と前記常態接続電圧側電路に対し、前記交流電源と反対位相において接続される直流電源と、
前記交流電源の電路に配置した交流電路開閉器と、
前記直流電源に接続された電路に配置した直流電路開閉器と、
前記交流電路開閉器と前記直流電路開閉器とを逆位相で開閉する電磁石と、
前記交流電源の一次側に接続された開閉器と、を備え、
前記第1報知装置は、前記常態接続電圧側電路と前記第2報知電路及び前記第3報知電路との接続点よりも前記常態接続電圧側接続検知子側に配置されている
ことを特徴とする配線チェッカーである。

Claims (5)

  1. 少なくとも交流電源(104)に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側接続検知子(264)として機能する常態接続電圧側電路(134)と、
    前記交流電源(104)に対し切替スイッチ電路(136)を介して接続された切替スイッチ(110)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて選択的に前記交流電源(104)に接続されると共に他端が接地側接続検知子(274)として機能する接地側電路(140)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて前記接地側電路(140)と反対位相によって前記交流電源(104)に接続されると共に他端が選択接続電圧側検知子(284)として機能する選択接続電圧側電路(142)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)に接続された第1報知装置(118)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)における前記第1報知装置(118)に対し前記常態接続電圧側接続検知子(264)側に配置された過電流保護装置(146)と、
    前記切替スイッチ(110)と前記常態接続電圧側電路(134)とを接続する第2報知電路(148)に配置された第2報知装置(120)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)と前記選択接続電圧側電路(142)とを接続する第3報知電路(154)に配置された第3報知装置(122)と、
    を備えることを特徴とする配線チェッカー。
  2. 少なくとも交流電源(104)に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側接続検知子(264)として機能する常態接続電圧側電路(134)と、
    前記交流電源(104)に対し切替スイッチ電路(136)を介して接続された切替スイッチ(110)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて選択的に前記交流電源(104)に接続されると共に他端が接地側接続検知子(274)として機能する接地側電路(140)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて前記接地側電路(140)と反対位相によって前記交流電源(104)に接続されると共に他端が選択接続電圧側検知子(284)として機能する選択接続電圧側電路(142)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)に接続された第1報知装置(118)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)における前記第1報知装置(118)に対し前記常態接続電圧側接続検知子(264)側に配置された過電流保護装置(146)と、
    前記切替スイッチ(110)と前記常態接続電圧側電路(134)とを接続する第2報知電路(148)に配置された第2報知装置(120)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)と前記選択接続電圧側電路(142)とを接続する第3報知電路(154)に配置された第3報知装置(122)と、
    前記切替スイッチ電路(136)と前記常態接続電圧側電路(134)とを接続する点検電路(244)に配置した点検報知装置(114)と、
    を備えることを特徴とする配線チェッカー。
  3. 少なくとも交流電源(104)に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側接続検知子(264)として機能する常態接続電圧側電路(134)と、
    前記交流電源(104)に対し切替スイッチ電路(136)を介して接続された切替スイッチ(110)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて選択的に前記交流電源(104)に接続されると共に他端が接地側接続検知子(274)として機能する接地側電路(140)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて前記接地側電路(140)と反対位相によって前記交流電源(104)に接続されると共に他端が選択接続電圧側検知子(284)として機能する選択接続電圧側電路(142)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)に接続された第1報知装置(118)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)における前記第1報知装置(118)に対し前記常態接続電圧側接続検知子(264)側に配置された過電流保護装置(146)と、
    前記切替スイッチ(110)と前記常態接続電圧側電路(134)とを接続する第2報知電路(148)に配置された第2報知装置(120)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)と前記選択接続電圧側電路(142)とを接続する第3報知電路(154)に配置された第3報知装置(122)と、
    前記切替スイッチ電路(136)と前記常態接続電圧側電路(134)に対し、前記交流電源(104)と反対位相において接続される直流電源(158)と、
    を備えることを特徴とする配線チェッカー。
  4. 少なくとも交流電源(104)に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側接続検知子(264)として機能する常態接続電圧側電路(134)と、
    前記交流電源(104)に対し切替スイッチ電路(136)を介して接続された切替スイッチ(110)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて選択的に前記交流電源(104)に接続されると共に他端が接地側接続検知子(274)として機能する接地側電路(140)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて前記接地側電路(140)と反対位相によって前記交流電源(104)に接続されると共に他端が選択接続電圧側検知子(284)として機能する選択接続電圧側電路(142)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)に接続された第1報知装置(118)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)における前記第1報知装置(118)に対し前記常態接続電圧側接続検知子(264)側に配置された過電流保護装置(146)と、
    前記切替スイッチ(110)と前記常態接続電圧側電路(134)とを接続する第2報知電路(148)に配置された第2報知装置(120)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)と前記選択接続電圧側電路(142)とを接続する第3報知電路(154)に配置された第3報知装置(122)と、
    前記切替スイッチ電路(136)と前記常態接続電圧側電路(134)に対し、前記交流電源(104)と反対位相において接続される直流電源(158)と、
    前記交流電源(104)の交流電路(166)に配置した交流電路開閉器(184)と、
    前記直流電源(158)に接続された電路に配置した直流電路開閉器(188)と、
    前記交流電路開閉器(184)と前記直流電路開閉器(188)とを逆位相で開閉する電磁コイル(192)と、
    を有することを特徴とする配線チェッカー。
  5. 少なくとも交流電源(104)に一端が常態的に接続され、他端が常態接続電圧側接続検知子(264)として機能する常態接続電圧側電路(134)と、
    前記交流電源(104)に対し切替スイッチ電路(136)を介して接続された切替スイッチ(110)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて選択的に前記交流電源(104)に接続されると共に他端が接地側接続検知子(274)として機能する接地側電路(140)と、
    一端が前記切替スイッチ(110)に接続されて前記接地側電路(140)と反対位相によって前記交流電源(104)に接続されると共に他端が選択接続電圧側検知子(284)として機能する選択接続電圧側電路(142)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)に接続された第1報知装置(118)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)における前記第1報知装置(118)に対し前記常態接続電圧側接続検知子(264)側に配置された過電流保護装置(146)と、
    前記切替スイッチ(110)と前記常態接続電圧側電路(134)とを接続する第2報知電路(148)に配置された第2報知装置(120)と、
    前記常態接続電圧側電路(134)と前記選択接続電圧側電路(142)とを接続する第3報知電路(154)に配置された第3報知装置(122)と、
    前記切替スイッチ電路(136)と前記常態接続電圧側電路(134に対し、前記交流電源(104)と反対位相において接続される直流電源(158)と、
    前記交流電源(104)の交流電路(166)に配置した交流電路開閉器(184)と、
    前記直流電源(158)に接続された電路に配置した直流電路開閉器(188)と、
    前記交流電路開閉器(184)と前記直流電路開閉器(188)とを逆位相で開閉する電磁コイル(192)と、
    前記交流電源(104)の一次側に接続された開閉器(108)と、
    を有することを特徴とする配線チェッカー。
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