JP2016217762A - 災害対応判断支援装置及び災害対応判断支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時における適切な対応の実施を支援することができる災害対応判断支援装置及び災害対応判断支援プログラムを提供する。
【解決手段】リスク種類設定部10が将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクの種類を設定し、変化情報取得部12が、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する。予測部16は、リスク種類設定部10が設定したリスクの発生の可能性を判断するための判断基準を記憶部24から読み出して取得し、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、上記判断基準とに基づき、上記設定された種類のリスクについて発生の可能性の有無を予測する。予測部16が、リスク発生の可能性が有ると予測した場合には、リスク発生の可能性が有ると予測された地域に警報部18が警報を発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、災害リスク予測装置及び災害リスク予測プログラムに関する。
例年、台風、大雨等の風水害に起因する自然災害により大きな被害が発生している。このような自然災害からの被害を低減するために、事前に災害の予測を行うシステムが種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、風水害の発生を精度よく予測するための災害発生予測装置が開示されている。また、下記特許文献2には、気象庁等から提供される汎用気象情報に基づいて局地的な気象予測を的確に行うための気象予測方法及び装置が開示されている。
しかし、風水害の発生や気象を予測しても、それにより、生活上にどのようなリスクが発生するかを判断し、災害に対してどのような対応をすべきかを検討し、決定することは容易ではない。
特開2002−312533号公報 特開平10−96790号公報
本発明の目的は、災害時における適切な対応の実施を支援することができる災害対応判断支援装置及び災害対応判断支援プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、災害対応判断支援装置であって、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクについて、当該リスクの種類を設定するリスク種類設定手段と、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する変化情報取得手段と、前記リスクの判断基準を格納する判断基準格納手段と、前記変化情報取得手段が取得した将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、前記判断基準格納手段に格納された判断基準とに基づき、前記リスク種類設定手段が設定した種類のリスクについて発生の可能性を予測する予測手段と、前記予測手段が前記リスクの発生を予測したときに警報を発生する警報手段と、を備えることを特徴とする。
上記リスクは、鉄道の運行規制、道路の通行規制、土砂災害の発生、または都市部における内水氾濫とすることができる。
また、上記警報手段が警報を発生する地域を、予め登録された地域情報に基づいて判定する警報地域判定手段を備えるのが好適である。
上記地域情報は、地域毎に警報の発生を通知する対象である被通知対象者の情報を含むのが好適である。
また、上記地域情報は、警報の発生を通知する対象である被通知対象者毎に決定された地域について設定されていてもよい。
また、本発明の他の実施形態は、災害対応判断支援プログラムであって、コンピュータを、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクについて、当該リスクの種類を設定するリスク種類設定手段、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する変化情報取得手段、前記リスクの判断基準を格納する判断基準格納手段、前記変化情報取得手段が取得した将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、前記判断基準格納手段に格納された判断基準とに基づき、前記リスク種類設定手段が設定した種類のリスクについて発生の可能性を予測する予測手段、前記予測手段が前記リスクの発生を予測したときに警報を発生する警報手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、災害時における適切な対応の実施を支援することができる。
実施形態に係る災害対応判断支援装置の例の機能ブロック図である。 実施形態に係る災害対応判断支援装置の動作例のフロー図である。 図2に示された災害対応判断支援装置の動作例の変形例のフロー図である。 実施形態に係る災害対応判断支援装置を、鉄道の運行規制に適用した場合の動作例のフロー図である。 実施形態に係る災害対応判断支援装置を、道路の通行規制に適用した場合の動作例のフロー図である。 実施形態に係る災害対応判断支援装置を、都市部における内水氾濫に適用した場合の動作例のフロー図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、実施形態に係る災害対応判断支援装置の例の機能ブロック図が示される。図1において、災害対応判断支援装置は、リスク種類設定部10、変化情報取得部12、判断基準格納部14、予測部16、警報部18、警報地域判定部20、通信部22、記憶部24及びCPU26を含んで構成されている。この災害対応判断支援装置は、CPU26、ROM、RAM、不揮発性メモリ、I/O、通信インターフェース等を備え、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されており、上記各機能は、例えばCPU26とCPU26の処理動作を制御するプログラムとにより実現される。
リスク種類設定部10は、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクについて、その発生の可能性を判断する対象であるリスクの種類を設定する。ここで、リスクとは、鉄道の運行規制(運休等)、土砂災害(崖崩れ、土石流、地すべり)、道路の通行規制(通行止め等)、大規模降雨に伴う都市部における内水氾濫(側溝、下水道の処理能力を超える雨量により、側溝、下水道の水がはけずに市街地に氾濫する現象)等が挙げられるが、これらには限定されない。また、将来とは、現在から近い将来であり、例えば数時間〜数日の範囲の将来である。具体的には、5〜6時間後であってよい。また、気象その他の自然現象の変化とは、例えば台風、大雨、強風等の風水害である。リスク種類設定部10は、例えばキーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス等の入力装置を介して入力されたリスクの種類に関する情報を受け付け、上記発生の可能性を判断する対象として設定する構成とすることができる。また、上記リスクの種類は、記憶部24に記憶させておいたリスクの種類を予め定めた順番に読み出して順次設定する構成としてもよい。また、リスク種類設定部10は、設定したリスクの発生の可能性を判断するための判断基準を記憶部24から読み出し、予測部16に出力する構成としてもよい。
変化情報取得部12は、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する。ここで、気象その他の自然現象の変化に関連する情報とは、気象庁が提供する台風情報(12時間後の台風の進路、25m/s以上の暴風警戒域予測等)、解析雨量・降水短時間予報(60分更新、6時間後予測)、降水ナウキャスト(5分更新、1時間後予測)、土砂災害警戒判定メッシュ情報(5kmメッシュ、10分更新)や気象業務支援センターが提供するメソ数値予測モデルGPV(12時間後の風速予測)等が挙げられるが、これらには限定されない。また、変化情報取得部12は、上記情報をインターネットその他の適宜な通信回線を介して通信部22により上記情報の提供者から取得する構成とすることができる。取得した情報は、記憶部24に記憶させる。
判断基準格納部14は、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクが発生する可能性があるか否かを判断するための判断基準を格納する。判断基準は、鉄道事業者が定める運行規制の基準(風速、雨量)、国土交通省が提供する道路防災情報、事前通行規制情報(異常気象時における道路の通行規制区間情報であって、路線、規制開始地点〜終了地点、規制基準雨量(連続雨量)等)、内水氾濫の発生を予測するための1時間雨量、人口密度、道路・建物による被覆割合等が挙げられるが、これらには限定されない。なお、格納場所は記憶部24である。また、上記判断基準は、例えばキーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス等の入力装置を介して入力し、記憶部24に格納(記憶)させてもよいし、インターネットその他の適宜な通信回線を介して通信部22により上記情報の提供者から取得して記憶部24に格納(記憶)させてもよい。
予測部16は、上記変化情報取得部12が取得した将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、上記判断基準格納部14が記憶部24に格納した判断基準とに基づき、リスク種類設定部10が設定した種類のリスクについて発生の可能性を予測する。この場合に使用する判断基準は、予測部16が記憶部24から読み出してもよいし、リスク種類設定部10から取得してもよい。また、この判断基準は、リスク種類設定部10が判断したリスクの種類に応じたものを使用する。なお、予測方法については後述する。
警報部18は、上記予測部16が上記リスクの発生を予測したときに警報を発生する。警報の内容は、予め記憶部24に記憶しておき、警報を発生する際に警報部18が読み出して使用する構成とすることができる。
警報地域判定部20は、上記警報部18が警報を発生する地域を、予め記憶部24に記憶して登録された地域情報に基づいて判定する。地域情報は、警報を発生する地域を決定するための情報であり、地域毎に警報の発生を通知する対象(個人、団体等)である被通知対象者の情報を含むのが好適である。ここで地域とは、上記リスクが発生することを予測部16が予測する地域であって、例えば日本全国をいくつかの地理的区分(地方)に分割したものである。例えば、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、南西諸島等が挙げられるが、これには限定されず、さらに細分化し、あるいは広域化してもよい。警報部18が発生する警報は、地域毎に通知するか否かを警報地域判定部20が判定し、通知すると判定した地域における非特定の、あるいは特定の被通知対象者に通知する構成が好適である。
また、地域情報は、警報の発生を通知する対象である被通知対象者毎に決定された地域について設定されていてもよい。この場合、予測部16は、被通知対象者毎に決定された地域についてリスクの発生の可能性を予測する構成としてもよい。例えば、被通知対象者Aに対しては九州、被通知対象者Bに対しては四国の地域についてリスクの発生の可能性を予測し、リスクの発生が予測されたときに警報部18が警報を通知する構成等が例示される。
通信部22は、適宜なインターフェースにより構成され、無線または有線の通信回線を介してCPU26が外部のサーバー等とデータ(将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報等)をやり取りするために使用する。
記憶部24は、ハードディスク装置、ソリッドステートドライブ(SSD)等の不揮発性メモリで構成され、上記各種情報等、及びCPU26の動作プログラム等の、対象物情報表示装置が行う各処理に必要な情報を記憶させる。なお、記憶部24としては、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、電気的消去および書き換え可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ等を使用してもよい。また、記憶部24には、主としてCPU26の作業領域として機能するランダムアクセスメモリ(RAM)、及びBIOS等の制御プログラムその他のCPU26が使用するデータが格納される読み出し専用メモリ(ROM)を含めるのが好適である。
図2には、本実施形態に係る災害対応判断支援装置の動作例のフロー図が示される。図2において、リスク種類設定部10が将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクについて、その発生の可能性を判断する対象であるリスクの種類を設定する(S1)。設定したリスクの種類は、記憶部24に記憶させる。
また、変化情報取得部12は、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する(S2)。取得した情報は、記憶部24に記憶させる。
予測部16は、リスク種類設定部10が設定したリスクの発生の可能性を判断するための判断基準を記憶部24から読み出して取得する(S3)。この判断基準は、判断基準格納部14が記憶部24に格納したものである。なお、予測部16は、上記判断基準をリスク種類設定部10から取得する構成としてもよい。
次に、予測部16は、変化情報取得部12が取得した将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、上記判断基準とに基づき、リスク種類設定部10が設定したリスクの種類を記憶部24から読み出し、このリスクについて発生の可能性の有無を予測する(S4)。リスク発生の可能性の有無は、上記判断基準に含まれる閾値(例えば、鉄道が運休となる風速/雨量、道路が通行規制される雨量、内水氾濫が発生する雨量等)と、気象その他の自然現象の変化に関連する情報として取得した風速、雨量等の将来予測値とを比較し、将来予測値が閾値を超えた場合にリスク発生の可能性有りと予測する。
S4において、予測部16が、リスク発生の可能性が無いと予測した場合(S4でN)には、S2からのステップを繰り返す。
一方、S4において、予測部16が、リスク発生の可能性が有ると予測した場合(S4でY)には、警報地域判定部20が記憶部24から地域情報を読み出して取得し(S5)、リスク発生の可能性が有ると予測された地域に警報を発生するか否かを判断する(S6)。この判断は、上記地域情報にリスク発生の可能性が有ると予測された地域が含まれているか否かにより行い、含まれている場合に警報を発生し、含まれていない場合に警報を発生しない。
S6において、警報地域判定部20が警報を発生しない(S6でN)と判断した場合には、S2からのステップを繰り返す。
一方、S6において、警報地域判定部20が警報を発生する(S6でY)と判断した場合には、警報部18に指示して当該地域に警報を発生する(S7)。警報の発生は、当該地域に登録されている被通知対象者に対して、インターネットその他の適宜な通信手段により行う。上述したように、被通知対象者は、地域毎に登録者として地域情報に含まれ、記憶部24に記憶されている。あるいは、所定の受信機を有する不特定の被通知対象者に警報を送信することにより警報の発生を行ってもよい。
S7まで終了すると、S1に戻り、リスク種類設定部10が新たなリスクの種類を設定して上記ステップを繰り返す。
以上のようにして警報を発生することにより、企業その他の防災担当者等が、近い将来に発生することが予測されるリスクへの対応を容易に行うことができる。
図3には、図2に示された災害対応判断支援装置の動作例の変形例のフロー図が示される。図3においては、まず警報地域判定部20が、地域情報に基づき被通知対象者毎に決定された地域を、予測部16がリスクの発生の可能性を予測する予測地域として設定する(S11)。
S11のステップに続いてS12〜S16のステップを実行するが、S12〜S16のステップは、図2のS1〜S4、S7と同じ動作であるので、説明を省略する。
図4には、本実施形態に係る災害対応判断支援装置を、鉄道の運行規制に適用した場合の動作例のフロー図が示される。図4において、リスク種類設定部10が、リスクの種類として鉄道の運行規制を設定すると(S21)、変化情報取得部12が、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報として台風情報(S22)、雨量情報(S23)、風速情報(S24)を取得する。これらの気象その他の自然現象の変化に関連する情報のうち、台風情報としては、例えば気象庁が提供する台風情報(12時間後の台風の進路、25m/s以上の暴風警戒域予測等)が挙げられ、雨量情報としては、例えば解析雨量・降水短時間予報(60分更新、6時間後予測)及び降水ナウキャストの情報(5分更新、1時間後予測)が挙げられ、風速情報としては、例えば気象業務支援センターが提供するメソ数値予測モデルGPV(12時間後の風速予測)が挙げられる。なお、変化情報取得部12が取得する情報には、車両のワイパーの稼働状況等を降雨状況の確認のための参考情報として加えてもよい。なお、図4の例では、変化情報取得部12が取得する気象その他の自然現象の変化に関連する情報として台風情報、雨量情報、風速情報の3種類を挙げたが、これらに限定されるものではない。また、これらの情報は本フロー図の順序に従って取得される必要はなく、自由に順序を変えることができる。
予測部16は、リスク種類設定部10が設定したリスクとしての鉄道の運行規制(運休等)の発生の可能性を判断するための判断基準を記憶部24から読み出して取得する(S25)。この判断基準としては、鉄道事業者が定める運行規制の基準(風速、雨量)等が挙げられる。
次に、予測部16は、変化情報取得部12が取得した台風情報、雨量情報、風速情報を参照し、これらに含まれる風速、雨量の予測値が上記判断基準に含まれる風速、雨量の閾値を超えるか否かを判断する(S26)。風速、雨量の予測値が閾値以下の場合(S26でN)には、リスクが発生しないと予測し、S22からのステップを繰り返す。
一方、風速、雨量の予測値が閾値を超えると判断した場合(S26でY)には、鉄道の運休等のリスクが発生すると予測し、S27〜S29のステップを実行する。なお、S27〜S29のステップは、図2のS5〜S7と同じ動作であるので、説明を省略する。
図5には、本実施形態に係る災害対応判断支援装置を、道路の通行規制に適用した場合の動作例のフロー図が示される。図5において、リスク種類設定部10が、リスクの種類として道路の通行規制を設定すると(S31)、変化情報取得部12が、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報として雨量情報(S32)を取得する。雨量情報の内容は、参考情報を含めて図4の例と同様である。
予測部16は、リスク種類設定部10が設定したリスクとしての道路の通行規制の発生の可能性を判断するための判断基準を記憶部24から読み出して取得する(S33)。この判断基準としては、国土交通省が提供する事前通行規制情報(異常気象時における道路の通行規制区間情報であって、路線、規制開始地点〜終了地点、規制基準雨量(連続雨量))等が挙げられる。
次に、予測部16は、変化情報取得部12が取得した雨量情報を参照し、これらに含まれる雨量の予測値が上記判断基準に含まれる雨量の閾値を超えるか否かを判断する(S34)。雨量の予測値が閾値以下の場合(S34でN)には、リスクが発生しないと予測し、S32からのステップを繰り返す。
一方、雨量の予測値が閾値を超えると判断した場合(S34でY)には、道路の通行規制等のリスクが発生すると予測し、S35〜S37のステップを実行する。なお、S35〜S37のステップは、図2のS5〜S7と同じ動作であるので、説明を省略する。
また、図5の例では、予測するリスクとして道路の通行規制を例示したが、これには限定されず、道路の土砂災害(崖崩れ、土石流、地すべり)を予測すべきリスクに設定し、判断基準として国土交通省が提供する道路防災情報を使用してもよい。また、道路の通行規制と土砂災害の両方をリスクとして設定し、雨量の予測値に対して上記両方のリスクの発生を予測してもよい。なお、土砂災害は道路において発生するものには限定されず、宅地、河川その他あらゆる場所で発生する土砂災害を予測することができる。
図6には、本実施形態に係る災害対応判断支援装置を、都市部における内水氾濫に適用した場合の動作例のフロー図が示される。図6において、リスク種類設定部10が、リスクの種類として都市部における内水氾濫を設定すると(S41)、変化情報取得部12が、将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報として雨量情報を取得する(S42)。雨量情報の内容は、参考情報を含めて図4の例と同様である。また、S41において変化情報取得部12は、予測するリスクとして都市部における内水氾濫を設定する際に、いずれの都市における内水氾濫であるかも指定する構成とする。なお、指定される都市の情報は、リスクの情報に含ませておく構成としてもよいし、リスクの種類を入力装置から入力する際に指定する都市の情報も入力する構成としてもよい。
また、変化情報取得部12は、上記都市に関する情報として、人口に関する情報(人口規模、人口密度)、道路・建物による被覆割合等の都市情報を取得する(S43)。都市情報には、窪地(メッシュごとの標高データをもとに算出された、周辺に比べて低くなっている箇所)に関する情報、過去の実績から予め設定されている道路冠水危険箇所の情報を含めてもよい。これらの基礎的な都市情報は、総務省や国土交通省がホームページ等で公開しており、入手が可能である。
予測部16は、リスク種類設定部10が設定したリスクとしての都市部における内水氾濫の発生の可能性を判断するための判断基準を記憶部24から読み出して取得する(S44)。この判断基準としては、1時間雨量(閾値として、例えば50mm/時間)、人口密度(閾値として、例えば4000人/km)、道路・建物による被覆割合(閾値として、例えば80%)等が挙げられる。
次に、予測部16は、S42において変化情報取得部12が取得した雨量情報を参照し、雨量の予測値が上記判断基準に含まれる1時間雨量の閾値を超えるか否かを判断する(S45)。雨量の予測値が1時間雨量の閾値以下と判断した場合(S45でN)には、S42からのステップを繰り返す。
一方、雨量の予測値が1時間雨量の閾値を超えると判断した場合(S45でY)には、次に予測部16が、S43において変化情報取得部12が取得した都市情報を参照し、指定された都市の人口密度が上記判断基準に含まれる人口密度の閾値を超えるか否かにより人口集中地域か否かを判断する(S46)。人口集中地域でないと判断した場合(S46でN)には、処理を終了する。
一方、人口集中地域であると判断した場合(S46でY)には、次に予測部16が、S43において変化情報取得部12が取得した都市情報を参照し、指定された都市の道路・建物による被覆割合が上記判断基準に含まれる被覆割合の閾値を超えるか否かを判断する(S47)。被覆割合が閾値以下と判断した場合(S47でN)には、処理を終了する。
一方、被覆割合が閾値を超えると判断した場合(S47でY)には、S48〜S50のステップを実行するが、S48〜S50のステップは、図2のS5〜S7と同じ動作であるので、説明を省略する。
上述した、図2〜図6の各ステップを実行するためのプログラムは、記録媒体に格納することも可能であり、また、そのプログラムを通信手段によって提供しても良い。その場合、例えば、上記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明または「データ信号」の発明として捉えても良い。
10 リスク種類設定部、12 変化情報取得部、14 判断基準格納部、16 予測部、18 警報部、20 警報地域判定部、22 通信部、24 記憶部、26 CPU。

Claims (8)

  1. 将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクについて、当該リスクの種類を設定するリスク種類設定手段と、
    将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する変化情報取得手段と、
    前記リスクの判断基準を格納する判断基準格納手段と、
    前記変化情報取得手段が取得した将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、前記判断基準格納手段に格納された判断基準とに基づき、前記リスク種類設定手段が設定した種類のリスクについて発生の可能性を予測する予測手段と、
    前記予測手段が前記リスクの発生を予測したときに警報を発生する警報手段と、
    を備える災害対応判断支援装置。
  2. 前記リスクが、鉄道の運行規制である、請求項1に記載の災害対応判断支援装置。
  3. 前記リスクが、道路の通行規制または土砂災害の発生である、請求項1に記載の災害対応判断支援装置。
  4. 前記リスクが、都市部における内水氾濫である、請求項1に記載の災害対応判断支援装置。
  5. 前記警報手段が警報を発生する地域を、予め登録された地域情報に基づいて判定する警報地域判定手段を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の災害対応判断支援装置。
  6. 前記地域情報は、地域毎に警報の発生を通知する対象である被通知対象者の情報を含む、請求項5に記載の災害対応判断支援装置。
  7. 前記地域情報は、警報の発生を通知する対象である被通知対象者毎に決定された地域について設定されている、請求項5に記載の災害対応判断支援装置。
  8. コンピュータを、
    将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に伴うリスクについて、当該リスクの種類を設定するリスク種類設定手段、
    将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報を取得する変化情報取得手段、
    前記リスクの判断基準を格納する判断基準格納手段、
    前記変化情報取得手段が取得した将来発生する可能性のある、気象その他の自然現象の変化に関連する情報と、前記判断基準格納手段に格納された判断基準とに基づき、前記リスク種類設定手段が設定した種類のリスクについて発生の可能性を予測する予測手段、
    前記予測手段が前記リスクの発生を予測したときに警報を発生する警報手段、
    として機能させる、災害対応判断支援プログラム。
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