JP2016212046A - アナログ時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性が高く水平方向全周から視認可能なアナログ時計を提供する。【解決手段】略水平な回転軸13周囲に回転可能とされる時針11分針12と、時針11分針12の回転軸13を駆動する駆動部25と、駆動部25および時針11分針12を鉛直軸線周りに回動可能に支持する支持回動手段30と、時針11分針12が外側から視認可能として、駆動部25および時針11分針12の周囲を囲むカバー21と、を有し、時針11分針12の前表面が視認可能となるように、時針11分針12の後表面およびカバー21に対して時針11分針12の前表面の明度または輝度の状態が設定されてなる。【選択図】図1

Description

本発明はアナログ時計に関し、特に水平方向の全周どの方向からみても視認可能な時計に用いて好適な技術に関する。
アナログ時計としては、視認正面である文字盤に法線方向の軸線に回動可能として取り付けられた時針分針を有するものが一般的であり、このような時計は文字盤に正対する方向からしか正確な時刻を視認できないため、そのデザイン性に制約があった。また、駅のコンコースなど大空間において大人数に対して同時に視認可能とするため、つまり、設置場所の周囲全方向から視認可能とするためには、周囲に複数の時計を配置するか、文字盤を直交して四つ設けた時計を空間中央に配置することが知られている。
また、文字盤が一つだけで、全周方向から見ても時刻の視認を可能とする構成として、普通の時計(1)の正面に遮光板(3)を垂直に固定し、人間の目の残留視覚機能に合わせて、モータ(2)で回転させて、更に、明るくするために環状ランプ(4)或いは電球で投光するとともに、ランプ(4)或いは電球の光線が人間の目に入らないように円筒遮光板(5)を使用する構成が特許文献1に記載されている。
特開平08−062350号公報
しかし、上記文献記載の技術では、既存の時計と、文字盤に直交する遮光板とを取り付けこれらを回転させるため、デザインの自由度は大きく制限されていた。
さらに、このようなアナログ時計では、文字盤およびアナログ時計のムーブメントを回転させることにより時刻のずれが生じる可能性があるという問題がある。また、大きい慣性モーメントを持つ指針等を用いることはできないという課題があった。
また、従来のアナログ時計では、回転駆動トルクが大きい部分に慣性モーメントが大きい部品、すなわち、重量が大きく、立体的な形状などを有する電源あるいは駆動手段などを取り付ける構成では、これらの部品に起因するデザインに対する制約が大きくなってしまうという問題があった。特に、大空間、多人数に対して同時に時刻を表示する場合には、時針等の個々の部品が大きくなるため、強度上や、駆動能力等による制約が特に多くなっていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、デザインの自由度が大きい表示部を備えたアナログ時計を提供すること、時計の全周方向から視認可能なアナログ時計を提供可能とするという目的を達成しようとするものである。
本発明のアナログ時計は、略水平な回転軸周囲に回転可能とされる時針分針と、
該時針分針の回転軸を駆動する駆動部と、
前記駆動部および前記時針分針を鉛直軸線周りに回動可能に支持する支持回動手段と、
前記時針分針が外側から視認可能として、前記駆動部および前記時針分針の周囲を囲むカバーと、を有し、
前記時針分針の前表面が視認可能となるように、前記時針分針の後表面および前記カバーに対して前記時針分針の前表面の明度または輝度の状態が設定されてなることにより上記課題を解決した。
本発明のアナログ時計の前記カバーには、前記時針分針の位置で時刻を表示する時刻表示部が設けられることができる。
本発明のアナログ時計は、前記カバーが略球体とされ、前記時刻表示部が前記鉛直軸線周りで水平な円形に設けられることができる。
本発明のアナログ時計は、前記鉛直軸線に対して前記時針分針が視認側に位置することができる。
本発明のアナログ時計は、前記駆動部の駆動を制御する制御部が前記支持回動手段の回動しない側に設けられることができる。
本発明のアナログ時計は、前記支持回動手段が、前記駆動部を上側から支持するか、または、前記駆動部を下側から支持することができる。
本発明のアナログ時計は、前記駆動部に駆動源としてのモータが設けられ、該モータへ電力を供給する電源が前記支持回動手段の回動しない側に設けられることができる。
本発明のアナログ時計は、前記支持回動手段が、前記電源から前記モータへの電力供給配線とされていることができる。
本発明のアナログ時計は、略水平な回転軸周囲に回転可能とされる時針分針と、
該時針分針の回転軸を駆動する駆動部と、
前記駆動部および前記時針分針を鉛直軸線周りに回動可能に支持する支持回動手段と、
前記時針分針が外側から視認可能として、前記駆動部および前記時針分針の周囲を囲むカバーと、を有し、
前記時針分針の前表面が視認可能となるように、前記時針分針の後表面および前記カバーに対して前記時針分針の前表面の明度または輝度の状態が設定されてなることにより、鉛直軸線周りに時針分針を高速で回転させることで、人間の目の持っている残像現象を利用して、明度または輝度の状態が設定された時針分針の前表面のみを視認させることが可能となる。したがって、鉛直軸線の周囲において全方向から時針分針の前表面の角度位置が視認可能となり、アナログ時計としての時刻表示を視認可能とすることができる。
本発明のアナログ時計の前記カバーには、前記時針分針の位置で時刻を表示する時刻表示部が設けられることにより、鉛直軸線の周囲で回転している時針分針の角度位置によって時刻表示を識別可能とすることができる。
本発明のアナログ時計は、前記カバーが略球体とされ、前記時刻表示部が前記鉛直軸線周りで水平な円形に設けられることにより、鉛直軸線の周囲で回転している時針分針の水平軸周りの角度位置によって時刻表示を識別可能とすることが鉛直軸線の周囲において全方向から可能となる。
本発明のアナログ時計は、前記鉛直軸線に対して前記時針分針が視認側に位置することにより、鉛直軸線の周囲で回転している時針分針の前表面が、時針分針を支持する支持回動軸線によって遮られることがないため、常に回転している時針分針の前表面を視認可能とすることができる。
本発明のアナログ時計は、前記駆動部の駆動を制御する制御部が前記支持回動手段の回動しない基部側に設けられることにより、支持回動手段が回転させるべき大きさ・重さを縮小して、必要な駆動力を小さくすることができる。これにより、支持回動手段そのものを小さくすることが可能となる。
本発明のアナログ時計は、前記支持回動手段が、前記駆動部を上側から支持するか、または、前記駆動部を下側から支持することができ、これにより、デザイン性を向上することが可能となる。
本発明のアナログ時計は、前記駆動部に駆動源としてのモータが設けられ、該モータへ電力を供給する電源が前記支持回動手段の回動しない基部側に設けられることにより、電源を回転する必要がないため、支持回動手段そのものを小さくすることが可能となる。
本発明のアナログ時計は、前記支持回動手段が、前記電源から前記モータへの電力供給配線とされていることにより、駆動部と時針分針とカバーとの支持と、駆動部と時針分針との回動と、駆動部への電力供給と、を兼ねることができる。
本発明によれば、鉛直軸線の周囲において全方向から視認可能で大空間において大人数に対して同時に視認可能とし、かつ、デザイン性に優れるとともに、デザインの自由度に対する制約を極力排するアナログ時計を提供可能とすることができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るアナログ時計の第1実施形態を示す正面図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態の時針分針および駆動部付近を示す拡大正面図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態の時針分針および駆動部付近を示す拡大平面図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態のカバーを示す正面図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態のカバー付近を示す斜視図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態の鉛直軸基端側を示す正面図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態の鉛直軸基端側を示す下面図である。 本発明に係るアナログ時計の第1実施形態の設置例を示す斜視図である。 本発明に係るアナログ時計の第2実施形態示す斜視図である。 本発明に係るアナログ時計の第2実施形態の時針分針および駆動部付近を示す拡大平面図である。 本発明に係るアナログ時計の第2実施形態の設定例を示す斜視図である。
以下、本発明に係るアナログ時計の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるアナログ時計を示す正面図であり、図2は、本実施形態における時針分針および駆動部付近を示す拡大正面図であり、図3は、本実施形態における時針分針および駆動部付近を示す拡大平面図であり、図4は、本実施形態におけるカバーを示す正面図であり、図5は、本実施形態における表示部付近を示す斜視図であり、図6は、本実施形態における基部を示す正面図であり、図7は、本実施形態における基部を示す下面図であり、図8は、本実施形態における設置例を示す斜視図であり、図において、符号10は、アナログ時計である。
本実施形態に係るアナログ時計10は、図1〜図3に示すように、時針11および分針12を有する表示部20と、表示部20を支持するとともに鉛直軸線周りに回転駆動するための鉛直軸部30と、鉛直軸部30を天井等に支持固定する基部40と、駆動制御する制御部50とからなるものとされる。
表示部20は、図1〜図3に示すように、時針11および分針12が収納された球形のカバー21と、カバー21中心位置に配されて時針11および分針12を駆動する駆動部25と、を有する。
鉛直軸部30の先端側がカバー21の頂部中心を貫通して、鉛直軸部30の先端に駆動部25が取り付けられる。
鉛直軸部30の基端側には、基部40が設けられて天井Cに吊り下げるように取り付けられている。鉛直軸部30、基部40は、支持回動手段を構成している。
表示部20において、図1〜図3に示すように、時針11および分針12は、所定の厚みを有する板体とされて、それぞれの一端が同心状とされる水平軸(回転軸)13に接続されて回転駆動可能とされている。
時針11の前表面11aと分針12の前表面12aとがほぼ同色に設定されるとともに、同様に、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bとがほぼ同色に設定されている。また、時針11の前表面11aおよび分針12の前表面12aに対して、時針11の後表面11bおよび分針12の後表面12bの色彩が、時針11および分針12をカバー21外部から視認可能とするために、明度・輝度に差を有するように設定されている。
なお、時針11の前表面11aと後表面11bとを接続する側面は、図3に示すように、前表面11a側と後表面11b側とに二分されており、前表面11a側が前表面11aと同色にされるとともに、後表面11b側が後表面11bと同色になるように設定されている。
前表面11a側と同色の領域と、後表面11b側と同色の領域とにおいて、これらの厚さ方向における幅寸法はそれぞれ時針11における厚さ寸法の半分程度されることができるが、この側面すべてを前表面11aと同色とすることや、側面すべてを後表面11bと同色とすることもできる。
同様に、分針12の前表面12aと後表面12bとを接続する側面は、図3に示すように、前表面12a側と後表面12b側とに二分されており、前表面12a側が前表面12aと同色にされるとともに、後表面12b側が後表面12bと同色になるように設定されている。前表面12a側と後表面12b側との領域において厚さ方向における幅寸法は、それぞれ分針12の厚さ寸法の半分程度されることができるが、この側面すべてを前表面12aと同色とすることや、側面すべてを後表面12bと同色とすることもできる。
時針11および分針12は、平面視した駆動部25の中心に位置する鉛直軸部30に対して、視認側となる前表面11a,12aが、鉛直軸部30によって視線を遮られない位置、つまり、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bとが鉛直軸部30側に近接するように設けられている。
時針11および分針12は、鉛直軸部30と平行な平面内で水平軸13周りを回転するように設けられて、平面視して表示部20の中心となる鉛直軸部30に対して時針11および分針12が外側に位置した状態を維持して回転するように設けられている。
水平軸13は、球状のカバー21の略中心位置に配置され、長い方の分針12先端が、分針12の時刻表示角度および水平方向回転角度に関わらず、カバー21内面に対してほぼ均等な距離を維持するように設定されている。
カバー21は、図1〜図3に示すように、例えば透光性を有する樹脂製の球体とされて、カバー21の色が後述するように時針11および分針12の前表面11a,12aに対して、その明度・輝度を時針11および分針12をカバー21外部から視認可能となるように設定されている。
カバー21には、図4に示すように、時針11および分針12の位置で時刻を表示するための時刻表示部として、鉛直軸線周りで水平な円形に形成された線22a,22b,22c,22d,22eが通常の時計における目盛りとして設けられる。これらの線22a,22b,22c,22d,22eは、それぞれ、1時〜5時および7時〜11時までを示す目盛りに対応している。線22a,22b,22c,22d,22eは、カバー21に対して識別可能な色とされていればよく、例えば、時針11および分針12の前表面11a,12aと同系色とされることができる。
駆動部25は、図1〜図3に示すように、鉛直軸部30の先端に接続されて、この鉛直軸部30周りに回転可能とされている。駆動部25は、鉛直軸部30を介して基部40に設けられた電源に接続されている。駆動部25は、水平軸(回転軸)13を回転駆動するアナログ時計10のムーブメントとされている。この駆動部25内部は、水平軸13を回転駆動する図示しない歯車やステッピングモータ、ロータなどの駆動手段等からなる従来から知られた構成とされることができる。
駆動部25が水平軸13を回転駆動することにより、水平軸13に接続された時針11および分針12が所定の角度を為すように回転駆動され、時刻を表示することが可能とされている。
駆動部25の表面は、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bとカバー21と同系色とされることができる。
鉛直軸部30は、図1〜図7に示すように、略鉛直方向に設けられた同心状の二重管とされ、外管31と内管32とからなるものとされている。
外管31は、図1〜図7に示すように、金属等の導電性を有する管状として形成され、上端側となる基端31aが基部40に固定されるとともに、基部40に備えられた後述する電源42における一方の電極42bに電極33eを介して導通状態を維持するように接続されている。
外管31の下端側となる先端31bは、駆動部25の上面に対向する位置にする開放端とされている。外管31の下端側の途中には、カバー21を貫通する位置としてこのカバー21を固定する環状金具31cに対して外管31が貫通するように固定されている。
外管31の先端31bは、また、駆動部25に備えられた図示しないモータにおける一方の電極25bに対して、駆動部25の回動時においても導通状態を維持するようにブラシ34bを介して接続されている。
ブラシ34bは、図1〜4に示すように、銅等の金属からなる弾性を有する板状の導通体とされ、平面視して外管31から所定距離離間した位置に駆動部25の上面より鉛直上方に突出して設けられた電極25bにその基端が固定されるとともに、先端が外管31表面を押圧するように接触可能として設けられている。本実施形態では、ブラシ34bは、外管31を径方向両側から挟持して押圧するように、2枚設けられている。
内管32は、図1〜図7に示すように、外管31内に同心状内側に位置するとともに、金属等の導電性を有する管状として形成され、外管31に対して回動可能にかつ絶縁状態を維持するように設けられている。内管32としては、強度的に問題がなければ、管状に限定されるものではなく、棒状とすることもできる。
内管32の上端側となる基端32aが基部40側に対向する位置にある外管31の基端31aよりも上側に突出し、駆動部25を鉛直軸周りに回転する回転駆動手段としてのモータ33の駆動軸33aに接続固定されている。
内管32の上端側となる基端32aは、また、基部40に備えられた後述する電源42における一方の電極42aに対して、内管32の回動時においても導通状態を維持するようにブラシ34aを介して接続されている。
ブラシ34aは、図1〜図7に示すように、銅等の金属からなる弾性を有する板状の導通体とされ、平面視して内管32から所定距離離間した位置にモータ33の下面より鉛直下方に突出して設けられた電極33dにその基端が固定されるとともに、先端が外管32表面を押圧するように接触可能として設けられている。本実施形態では、ブラシ34aは、内管32を径方向片側から押圧するように1枚設けられている。
内管32の下端側となる先端32bは、駆動部25の上面側に一体として回転可能なように固定されているとともに、駆動部25に設けられた図示しないモータに接続された電極25aに接続されて導通している。
基部40は、図1〜図7に示すように、その下側を覆うカバー41内に、モータ33および、電源42,43などが収納されて、ネジやピン等の固定具44等により天井Cに固定されている。電源42は、駆動部25への電力を供給可能とされて外管31および内管32等を介して駆動部25に接続され、電源43は、モータ33への電力を供給可能とされて電極43a,43bを介してもター33に接続されている。
基部40には、鉛直軸部30の外管31の外側位置に、ワイヤ36が3本張られて、カバー21頂部付近に固定された環状金具31cに接続固定され、表示部20を吊り下げて支持した際に、表示部20の振動を防止するとともに、鉛直軸部30による表示部20吊り下げ支持に対する固定補助具とされている。
制御部50は、図1に示すように、カバー41内に収納され、駆動部25およびモータ33に接続されるとともに、後述するように駆動部25およびモータ33の駆動を制御する。制御部50は、カバー41内に設けられてもよく、また、基部40とは別体として配置されることもできる。
本実施形態におけるアナログ時計10においては、時針11の前表面11aと分針12の前表面12aとの色が、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bとカバー21と駆動部25表面とに対して、明度差を有して視認可能となるように設定されている。ここで、前表面11a,12aとカバー21等を反対色とするだけでは視認性が高くならないので、これらの色彩が明度差を有するように設定することが必要である。
例えば、時針11の前表面11aと分針12の前表面12aとを、黒系統あるいは紺系統の色彩を有するよう塗装し、カバー21および後表面11b等を黄色系の色に設定することができる。
このように明度差を設定した状態で、制御部50の制御によって、モータ33を駆動して、時針11および分針12を駆動部25とともに内管32の回転に伴って回転させることにより、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bとが同系色のカバー21を透過して視認することによって視認されにくくなるのに対し、時針11の前表面11aと分針12の前表面12aとが反対色となっているカバー21を透過して視認しやすくなるために、時針11の前表面11aと分針12の前表面12aのみが外側から充分視認可能となる。
本実施形態では、鉛直軸線となる内管32によって時針11、分針12を高速で回転させた状態で、黄色い光透過性を有するカバー21を透過し、人間の目の持っている残像現象を利用して、明度差を有する黒色に塗装された時針11と分針12の前表面11a,12aのみを視認させることが可能となる。したがって、鉛直軸線の周囲において全方向から時針11と分針12の前表面11a,12aで形成されるそれぞれの角度位置が視認可能となり、アナログ時計10としての時刻表示を水平方向の全周で視認可能とすることができる。
なお、残像現象を利用して全周から視認させるためには、モータ33による駆動部25の回転を毎秒10回程度に設定することが必要である。また、この回転を毎秒7回程度より小さくすると、残像現象によって全周から時刻視認ができなくなるため好ましくなく、この回転を毎秒15回程度より大きくすると、モータ33への負荷が大きくなるとともに、時針11分針12への遠心力が大きくなりすぎるため好ましくない。
このとき、線22a,22b,22c,22d,22eがカバー21の全周に設けられているので、これらに対して回転する時針11と分針12との角度位置を比較することで正確な時刻を視認することができる。また、鉛直方向の「12時」に関しては、外管31を目盛り代わりとして対応することが可能である。
なお、本実施形態では、時針11の前表面11aおよび分針12の前表面12aに対して、カバー21および後表面11b、後表面12bの色彩が、時針11および分針12をカバー21外部から視認可能とするために、それぞれ、黄色系統の色彩と、黒色系として、明度差を設定したが、他の色組の例として、前表面11a,12aが黒色系、カバー21が白色系の組、前表面11a,12aが赤色系、カバー21が白色系の組、前表面11a,12aが赤色系、カバー21が黄色系の組、前表面11a,12aが青色系、カバー21が黄色系の組、といった組み合わせが可能である。なお、本発明の一様態によれば、前表面11a、12aに対するカバー21および後表面11b、12bの色彩は、常に一定の明度および輝度差を有する必要はなく、例えば前表面11a、12aにのみ蛍光性塗料を塗布しておき、明所下から暗所下に転じた場合において、特に際立った視認性を発揮する構成とすることができる。その他、特定の条件下において明度および輝度の差がより際立つ構成とすることも可能である。
さらに、カバー21および後表面11b、後表面12bを黒・紺系の濃色系に設定し、時針11の前表面11aおよび分針12の前表面12aにLEDあるいは有機ELパネルなどの発光手段を設けて輝度差を有するように設定することで、外部から時針11、分針12を視認可能とすることもできる。この場合でも、電源42,43は表示部20には設けられていない内ので、モータ33を大型化する必要がない。
なお、本実施形態における制御部50の制御により、電源42,43からの電力供給をおこなって駆動部25およびモータ33を駆動する。電源42から駆動部25への電力供給は、一方の回路として、電極42a、電極33d、ブラシ34a、内管32、電極25aを介するとともに、電極42b、電極33e、外管31、ブラシ34b、電極25bを経由することになる。外管31内管32が駆動部25への電力供給配線とされている。
また、電源43がモータ33に接続され、モータ33への電力供給がおこなわれて駆動部25が回転している。ここで、ブラシ34a,34bがそれぞれ内管32,外管31に対する接触状態を維持することで、駆動部25が回動している状態でも、電力供給を途切れずにおこなうことができる。
また、電源42,43を駆動部25に設ける必要がないため、駆動部25を軽量化、小型化して、モータ33への負荷を低減し、モータ33を大型化する必要をなくすことができる。
制御部50では、モータ33による表示部20の回転に同期して、鉛直軸周りの時針11、分針12に対する遠心力の影響で時刻表示の不正確さが生じてしまうことを防止するように駆動部25の駆動を制御するように設定されている。具体的には、時針11、分針12が水平方向に傾いていく場合には、作用する遠心力に対抗するように水平軸13周りの回転を抑え、時針11、分針12が鉛直方向に傾いていく場合には、作用する遠心力を抑えるように水平軸13周りの回転を促すように制御することが可能である。
また、ステッピングモータ等とされる駆動部25の駆動手段にておいて、水平軸13の回転角度を検出する検出手段を設け、この検出手段の出力によって水平軸13の回転駆動を制御するようにしてもよい。
本実施形態に係るアナログ時計10は、このような構成により、表示部20のデザイン自由度が高い状態を維持しながら、大空間で多人数が同時に視認可能とでき、新規で見やすい表示部を有するアナログ時計を実現することができる。また、本発明のアナログ時計では、表示部を取り付けるとき、および、取り外すときの作業性もよい。
本実施形態によれば、上記のような構成としたので、デザインへの制約を低減しつつ、水平方向全周から視認可能なアナログ時計を提供することが可能となる。
これにより、図8に示すように、駅のコンコースなど、大空間において多人数が同時に時刻を視認可能なアナログ時計10を空間中央に1つ設置することで、当該空間内の大部分から時刻を視認可能な状態を実現することができる。
時刻表示部としての円形の線22a,22b,22c,22d,22eは、正面から視認した際に各時刻を示すように上下方向間隔を設定したが、大空間の上側にアナログ時計10を吊り下げた場合には、下からの視線に対応してこの線22a,22b,22c,22d,22eの上下間隔を適宜設定することも可能である。
またカバー21は、前表面11a,12aの視認性を高めることができれば、完全な球体としないこともでき、例えば、頂部付近または底部付近に貫通孔などを設けることも可能である。さらに、カバー21としては、駆動部25および時針11,分針12の周囲を囲んでいればよく、円筒状、円錐状、などの形状とすることも可能である。
以下、本発明に係るアナログ時計の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図9は、本実施形態におけるアナログ時計を示す斜視図であり、図10は、本実施形態におけるアナログ時計の駆動部25付近を示す拡大平面図であり、図11は、本実施形態における設置例を示す斜視図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは基部40が下側に位置するとともに、もう一組の時針11B分針12Bに関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、図9〜図10に示すように、基部40が表示部20よりも下側に位置するとともに、この基部40が下側の状態でアナログ時計10を載置可能なものとされる。
これにともなって、ワイヤ36に換えて、支柱38が3本設けられてカバー21を下から支持するとともに、外管31の上端側が先端31bとなり、基端31aが下端側となって基部40に固定される。
また、内管32の上端側となる先端32bが駆動部25に固定され、下端側となる基端32aが下端側となってモータ33に接続される。
時針11Bおよび分針12Bは、時針11および分針12と略同一の構成とされ、時針11および分針12に対して駆動部25の逆側に設けられる。
時針11Bの前表面11Baと分針12Bの前表面12Baとが、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bと同じ向きになるように水平軸(回転軸)13Bに接続されている。つまり、時針11の後表面11bと分針12の後表面12bとが、時針11Bの後表面11Bbと分針12Bの後表面12Bbと対向するように設けられている。
時針11Bおよび分針12Bは、時針11および分針12と同様、前表面11Ba,12Ba側から見た際に、前表面11a,12aと同一の時刻を表示することができるように、駆動部25内部において、水平軸(回転軸)13Bを駆動するようにムーブメントが構成されている。
また、時針11Bの前表面11Baと分針12Bの前表面12Baとは、時針11および分針12と同様に、時針11Bの後表面11Bbと分針12Bの後表面12Bbとカバー21に対して、その明度が差を有して視認可能となるように設定されている。
前表面11Ba,12Baと、前表面11a,12aとは、同色になるように設定されることができる。
2組の針セットの中間位置つまり、時針11の後表面11bおよび分針12の後表面12b、および、時針11Bの後表面11Bbと分針12Bの後表面12Bbとの間には、回転板26が設けられて、駆動部25と一体として鉛直軸周りに回転されるようになっている。
回転板26は、カバー21内部で回転可能な程度で、かつ、時針11および分針12のセットに対して、時針11Bおよび分針12Bのセットが同時に視認されない程度の直径を有するものとされ、カバー21の内径よりもやや小さい程度に設定されている。また、鉛直軸線周りに回転された際に、時針11、分針12、時針11B、分針12Bに接触することがない程度に剛性を有し、且つ軽量化された構成とされている。回転板26は、鉛直軸部30を通る平面と一致するように駆動部に取り付けられている。
回転板26は、カバー21と同系色とされて、前表面11Ba,12Baおよび前表面11a,12aに対して明度差を有するようになっている。回転板26は、光透過性を有するものでもよいが、不透明なものとすることもできる。
回転板26が不透明とされて光透過性を有さない場合には、後表面11b,12bおよび後表面11Bb,12Bbを、前表面11Ba,12Baおよび前表面11a,12aと同じ色とすることもできる。
これにより、時針11および分針12のセットに対して、時針11Bおよび分針12Bのセットが表裏一体として時刻を表示するとともに、この2組のセットが同時に回転することで水平方向全周から時刻を視認することが可能となる。前表面11Ba,12Baおよび前表面11a,12aに対して、カバー21、駆動部25表面、回転板26が、明度差を有することで前表面11Ba,12Baおよび前表面11a,12aが視認可能となっている。
さらにこのとき、時針11および分針12のセットが観察者に正対する回数に対して、時針11Bおよび分針12Bのセットが観察者に正対する回数が積算されるため、時針11および分針12のセット1組のみを有する第1実施形態に対して、本実施形態における鉛直軸線周りの回転数は略半分程度とすることができる。これにより、モータ33の性能を半分程度にして、小型化、軽量化、省スペース化を図り、製造コストを削減することが可能となる。
本実施形態に係るアナログ時計10は、このような構成により、表示部20のデザイン自由度が高い状態を維持しながら、大空間で多人数が同時に視認可能とでき新規で見やすい表示部を有するアナログ時計を実現することができる。また、本発明のアナログ時計では、表示部を取り付けるとき、および、取り外すときの作業性もよい。
本実施形態に係るアナログ時計10は、図11に示すように、広場、公園等の屋外空間に立設する塔形状に設けることもできる。
このように、本発明は、吊り下げ型か、据置型かを適宜選択することができるため制約を受けずに様々なデザインに対応することが可能となる。
なお、上記の実施形態において鉛直軸部30の外管31、内管32を金属製としたが、導電性を有する材質からなる構成とすることもできる。また、内管32の内部に別に配線となる導線等をもうけて駆動部25に電力供給することも可能である。
本発明の活用例としては、駅のコンコースや公園等、一定の広さを有する空間において多人数が同時に時刻を視認可能なアナログ時計10を空間中央に1つ設置することで、当該空間内の大部分から時刻を視認可能な状態を実現することができる。
10…アナログ時計
11,11B…時針
11a,11Ba…前表面
11b,11Bb…後表面
12,12B…分針
12a,12Ba…前表面
12b,12Bb…後表面
13,13B…水平軸(回転軸)
20…表示部
21…カバー
22a,22b,22c,22d,22e…線(時刻表示部)
25…駆動部
25a,25b…電極
26…回転板
30…鉛直軸部(支持回動手段)
31…外管
31a…基端
31b…先端
31c…環状金具
32…内管
32a…基端
32b…先端
33…モータ
33a…駆動軸
33d,33e…電極
34a,34b…ブラシ
36…ワイヤ
38…支柱
40…基部
41…カバー
42,43…電源
42a,42b…電極
44…固定具
50…制御部

Claims (8)

  1. 略水平な回転軸周囲に回転可能とされる時針分針と、
    該時針分針の回転軸を駆動する駆動部と、
    前記駆動部および前記時針分針を鉛直軸線周りに回動可能に支持する支持回動手段と、
    前記時針分針が外側から視認可能として、前記駆動部および前記時針分針の周囲を囲むカバーと、を有し、
    前記時針分針の前表面が視認可能となるように、前記時針分針の後表面および前記カバーに対して前記時針分針の前表面の明度または輝度の状態が設定されてなることを特徴とするアナログ時計。
  2. 前記カバーには、前記時針分針の位置で時刻を表示する時刻表示部が設けられることを特徴とする請求項1記載のアナログ時計。
  3. 前記カバーが略球体とされ、前記時刻表示部が前記鉛直軸線周りで水平な円形に設けられることを特徴とする請求項1または2記載のアナログ時計。
  4. 前記鉛直軸線に対して前記時針分針が視認側に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のアナログ時計。
  5. 前記駆動部の駆動を制御する制御部が前記支持回動手段の回動しない基部側に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のアナログ時計。
  6. 前記支持回動手段が、前記駆動部を上側から支持するか、または、前記駆動部を下側から支持することを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のアナログ時計。
  7. 前記駆動部に駆動源としてのモータが設けられ、該モータへ電力を供給する電源が前記支持回動手段の回動しない基部側に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のアナログ時計。
  8. 前記支持回動手段が、前記電源から前記モータへの電力供給配線とされていることを特徴とする請求項7記載のアナログ時計。
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