JP2016205868A - 振動監視装置 - Google Patents

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敬祐 早房
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Abstract

【課題】容易に設置作業およびメンテナンス作業を行うことができる振動監視装置を提供する。
【解決手段】本発明の振動監視装置30は、振動を検出し、該振動を振動データとして出力する振動センサ31と、振動データを無線により送信する送信機33と、振動によって電力を生成し、振動センサ31および送信機33に電力を供給する振動発電器34と、振動データを受信する受信機36と、振動データを表示する振動モニタ32で構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転機械、内燃機関、および輸送機などの機械の運転時に発生する振動を監視する振動監視装置に関する。
回転機械(例えば、ポンプ、タービン、コンプレッサー、送風機、発電機など)、内燃機関(例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなど)、輸送機(例えば、航空機、船舶、自動車、電車など)などの機械を運転した時に、これら機械からは振動が発生する。さらに、機械の運転時に発生した振動は、該機械の付帯設備(例えば、配管など)に伝わる。このような振動は、機械および付帯設備を故障させる原因となる。さらに、振動によって発生した応力が機械および付帯設備に繰り返し与えられると、亀裂などの疲労破壊につながることがある。疲労破壊は、大事故の原因になり得る。そこで、機械の運転時に発生する振動を監視するための振動監視装置を、該機械に設けることがある。
図7は、従来の振動監視装置が設けられた立軸ポンプを示す模式図である。図7に示される立軸ポンプは、吸込ベルマウス101a及び吐出しボウル101bを有するポンプケーシング101と、ポンプケーシング101を吸込水槽105内に吊り下げる吊下管103と、吊下管103の上端に接続される吐出曲管104と、ポンプケーシング101内に収容される羽根車110と、羽根車110が固定される回転軸(主軸)106とを備えている。吊下管103は、吸込水槽105の上部のポンプ据付床122に形成された挿通口124を通して下方に延びる。吊下管103は、該吊下管103の上端に設けられた据付用ベース123を介してポンプ据付床122に固定される。
回転軸106は吐出曲管104から上方に突出して、駆動源118に連結されており、駆動源118を運転することにより回転軸106を介して羽根車110が回転される。駆動源118は、ポンプ据付床122に固定された架台119上に固定されている。羽根車110を回転させたときに、吸込水槽105内の取扱液(例えば、水)が吸込ベルマウス101aから吸い込まれ、吐出しボウル101b、吊下管103、吐出曲管104を通って吐出配管120に移送される。
図7に示した立軸ポンプには、該立軸ポンプの運転時に発生する振動を監視する振動監視装置130が設けられる。振動監視装置130は、複数の振動センサ131と、複数の振動センサ131が検出した振動データ(例えば、振動の周波数、波形、振幅、加速度など)を表示する表示器132とを有する。振動センサ131は、送信ケーブル135を介して表示器132に接続されており、振動データは、送信ケーブル135を介して表示器132に伝えられる。振動センサ131には、電源ケーブル(図示せず)が接続されている。この電源ケーブルを介して、振動センサ131を駆動させるための電力が振動センサ131に供給される。電源ケーブルの代わりに、振動センサ131内に電池を配置して、該電池の電力により振動センサ131を駆動させてもよい。
図7に示すように、通常、ポンプケーシング101および吊下管103は、ポンプ据付床122に固定された据付用ベース123のみによって支持される。そのため、立軸ポンプを運転したときに、据付用ベース123よりも下方に位置するポンプケーシング101および/または吊下管103は大きな振動を発生することがある。したがって、本来であれば、振動センサ131は、据付用ベース123よりも下方に位置する吊下管103および/またはポンプケーシング101に取り付けられるのが好ましい。
特開2006−170625号公報 特開2013−11312号公報
しかしながら、据付用ベース123よりも下方の空間は、吸込水槽105の内部空間であるため、取扱液が存在する。また、据付用ベース123よりも下方の空間は、非常に狭く、暗いため、作業空間として適さない。したがって、作業員が据付用ベース123よりも下方の空間で振動センサ131の取付作業と、送信ケーブル135および電源ケーブルの配線作業を行う場合、多くの労力とコストが必要となる。さらに、振動センサ131、送信ケーブル135、および電源ケーブルを定期的にメンテナンスする必要がある。メンテナンス時に、送信ケーブル135および/または電源ケーブルに異常が発見された場合、作業員は送信ケーブル135および/または電源ケーブルを再配線しなければならない。これらメンテナンス作業および再配線作業も、据付用ベース123よりも下方の空間が作業空間として適していないために多くの労力とコストが必要となる。電源ケーブルの代わりに、電池を用いる場合は、電池の交換作業または充電作業が必要である。
このような理由から、据付用ベース122の下方に位置する吊下管103および/またはポンプケーシング101に振動センサ131を取り付けることは現実的ではなかった。そのため、従来の振動監視装置では、振動センサ131を、架台119および駆動源118などの据付用ベース123よりも上方に位置する構造体に取り付け、これら振動センサ131によって検出された振動から、据付用ベース123よりも下方に位置する吊下管103およびポンプケーシング101で発生している振動を推定していた。しかしながら、振動の測定箇所が振動の発生箇所から遠く離れているため、正確な振動測定を行うことができなかった。
立軸ポンプ以外の機械でも、振動が発生する箇所は、通常、作業員が立ち入ることが困難な場所にあることが多く、振動センサを所望の位置に取り付けることができないことがある。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、容易に設置作業およびメンテナンス作業を行うことができる振動監視装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、振動を検出し、該振動を振動データとして出力する振動センサと、前記振動データを無線により送信する送信機と、振動によって電力を生成し、前記電力を前記振動センサおよび前記送信機に供給する振動発電器と、前記送信機から送信された前記振動データを受信する受信機と、前記受信機によって受信された前記振動データを表示する振動モニタで構成されることを特徴とする振動監視装置である。
本発明の好ましい態様は、前記振動センサ、前記送信機、および前記振動発電器は、一つの容器であるユニットケースに収納され一体化され、振動検出ユニットを構成することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記送信機は前記振動センサ内に配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記振動モニタは、前記受信機が受信した振動データ、およびその振動データが取得された時間を記憶する記憶部を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記振動発電器が生成した電力を蓄え、前記振動センサおよび前記送信機に電力を供給する蓄電器をさらに備えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記振動データには、振動の周波数、波形、振幅、および加速度のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記振動モニタは、前記振動データに含まれる振動の振幅が所定の閾値を超えたときに、警報を発することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記振動モニタは、前記振動データに含まれる振動の振幅が所定の閾値を超えたときに、ポンプの運転を停止することを特徴とする。
本発明によれば、振動センサを振動モニタに接続する送信ケーブル、および振動センサに電力を供給するための電源ケーブルが不要である。さらに、振動センサ、送信機、振動発電器、およびユニットケースは、一体化された振動検出ユニットを構成する。したがって、振動検出ユニットを所望の場所に容易に設置することができる。また、送信ケーブルおよび電源ケーブルのメンテナンスが不要である。さらに、振動検出ユニットが故障した場合には、故障が発生している振動検出ユニットを新たな振動検出ユニットに置き換えるだけでよい。したがって、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る振動監視装置が設けられた立軸ポンプを示す模式図である。 図1に示される振動監視装置を示す模式図である。 図2のA−A線断面図である。 別の実施形態に係る振動監視装置を示す模式図である。 複数の振動検出ユニットが設けられた立軸ポンプを示す模式図である。 図2に示される振動監視装置が飛行機の隔壁に設けられた例を示す模式図である。 従来の振動監視装置が設けられた立軸ポンプを示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る振動監視装置30が設けられた立軸ポンプを示す模式図である。図2は、図1に示される振動監視装置30を示す模式図である。図3は、図2のA−A線断面図である。
図1に示すように、立軸ポンプは、吸込ベルマウス1a及び吐出しボウル1bを有するポンプケーシング1と、ポンプケーシング1を吸込水槽5内に吊り下げる吊下管3と、吊下管3の上端に接続される吐出曲管4と、ポンプケーシング1内に収容される羽根車10と、羽根車10が固定される回転軸(主軸)6とを備えている。吊下管3は、吸込水槽5の上部のポンプ据付床22に形成された挿通口24を通して下方に延び、吊下管3の上端に設けられた据付用ベース23を介してポンプ据付床22に固定される。回転軸6は、吐出曲管4、吊下管3、及びポンプケーシング1内を通って鉛直方向に延びている。
吸込ベルマウス1aは下方を向いて開口し、吸込ベルマウス1aの上端は吐出しボウル1bの下端に接続されている。羽根車10は回転軸6の下端に固定されており、羽根車10と回転軸6とは一体的に回転する。この羽根車10の上方(吐出側)には複数のガイドベーン14が配置されている。これらのガイドベーン14は吐出しボウル1bの内周面に固定されている。回転軸6は、水中軸受15、および水中軸受12により回転自在に支持されている。水中軸受12は吐出しボウル1b内に収容されており、羽根車10の上方に配置されている。水中軸受12を支持する支持部材7は吐出しボウル内室13の内面に固定されており、さらに、吐出しボウル内室13はガイドベーン14を介してポンプケーシング1に支持されている。メカニカルシール11は回転軸6を円滑に回転させ且つ回転軸6からの取扱い液を外部に漏れないように設置されており、水中軸受12,15は回転軸6を円滑に回転させ且つ回転軸6を支える。
回転軸6は吐出曲管4から上方に突出して、駆動源18に連結されている。駆動源18は、ポンプ据付床22に固定された架台19上に固定されている。駆動源18を運転することにより回転軸6を介して羽根車10を回転させると、吸込水槽5内の水(取扱液)が吸込ベルマウス1aから吸い込まれ、吐出しボウル1b、吊下管3、吐出曲管4を通って吐出配管20に移送される。
図1に示した立軸ポンプには、本発明の一実施形態に係る振動監視装置30が設けられている。図2および図3に示されるように、振動監視装置30は、振動を検出し、該振動を振動データとして出力する振動センサ31と、振動センサ31から出力された振動データを受け取り、該振動データを無線により送信する送信機33と、振動によって電力を生成し、該電力を振動センサ31および送信機33に供給する振動発電器34と、送信機33から送信された振動データを受信する受信機36と、受信機36によって受信された振動データを表示する表示部32aを有する振動モニタ32と、振動センサ31、送信機33、および振動発電器34を収容するユニットケース38と、を備えている。
振動センサ31、送信機33、振動発電器34、およびユニットケース38は、一体化された振動検出ユニット39を構成する。振動検出ユニット39は、ポンプ据付床22に固定された据付用ベース23よりも下方に位置する吊下管3に取り付けられる一方で、振動モニタ32は、ポンプ据付床22よりも上方に位置される。振動検出ユニット39は、ねじなどの固定具(図示せず)などにより吊下管3に固定される。振動センサ31が検出する振動は、例えば、振動の周波数、波形、振幅、および加速度の少なくとも1つにより表わされる。したがって、振動データには、振動の周波数、波形、振幅、および加速度のうちの少なくとも1つが含まれる。
図2に示されるように、本実施形態では、送信機33は、振動センサ31内に配置されている。送信機33を、ユニットケース38内で振動センサ31から離れた位置に設けてもよい。送信機33には、振動センサ31が検出した振動を表す振動データを受信機36に送信するための送信アンテナ41が接続されている。振動発電器34は、電源ケーブル40を介して振動センサ31に接続されている。振動発電器34は、例えば、振動を電力に変換することができる圧電素子を有しており、振動発電器34は、立軸ポンプの運転時に発生する振動によって発電する。振動発電器34によって生成された電力は、電源ケーブル40を介して振動センサ31、および振動センサ31内に配置された送信機33に供給される。振動発電器34は、振動を電力に変換することができるので、振動が続く限り半永久的に電力を振動センサ31および送信機33に供給することができる。
振動センサ31および振動発電器34は、市場で入手可能である。無線により振動データを送信することができる振動センサ31は、例えば、マイクロストーン株式会社製の高速3チャンネル小型無線振動記録計(型式:MVP-RF3-HC)を用いることができる。振動発電器34は、例えば、スター精密株式会社製の小型振動発電ユニット(型式:EH12,EH13,EH15)を用いることができる。
図2に示されるように、受信機36は、振動モニタ32内に配置されている。受信機36を、振動モニタ32とは別に設けてもよい。受信機36には、送信機33から送信された振動データを受信するための受信アンテナ42が接続される。振動モニタ32は、さらに、受信機36が受信した振動データ、および振動データが取得された時間を記憶する記憶部45を有している。記憶部45を振動モニタ32とは別に設けてもよい。記憶部45に保存されている振動データ、および振動データが取得された時間は、振動モニタ32の表示部32aに表示することができる。例えば、振動モニタ32の表示部32aに、振動データを時間軸に沿って表示させることができる。振動モニタ32は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよいし、タブレット型端末機器であってもよい。
図3に示されるように、振動センサ31、送信機33、および振動発電器34を収容するユニットケース38は、底板38aと、底板38aに固定された箱体38bと、を有する。振動センサ31および振動発電器34は、底板38aに取り付けられ、底板38aと箱体38bとによって形成されるユニットケース38の内部空間38dに収容される。したがって、立軸ポンプの運転時に発生する振動は、底板38aを通じて振動センサ31に伝わり、この振動の振動データが振動センサ31によって検出される。さらに、箱体38bの側面には、貫通孔38cが形成され、該貫通孔38cを通って、送信アンテナ41がユニットケース38の外部まで延びる。本実施形態では送信機33は振動センサ31内に配置されているが、送信機33は底板38aまたは箱体38bに固定されてもよい。また、本実施形態では振動発電器34は底板38aに固定されているが、箱体38bに固定されてもよい。
ユニットケース38は、アルミニウムなどの金属、プラスチックなどの合成樹脂、またはアルミナなどのセラミックなどから構成される。ユニットケース38の底板38aと箱体38bは、同一の材料から構成されてもよいし、異なる材料から構成されてもよい。例えば、底板38aをアルミニウムから構成する一方で、箱体38bをプラスチックから構成してもよい。本実施形態では、底板38aと箱体38bは、互いに固定したときに内部空間38bを形成する第1ユニットケース部材および第2ユニットケース部材をそれぞれ構成する。第1ユニットケース部材として、底板38aに代えて、箱体38bのようなフランジ部を有する箱形状のものを使用してもよい。
図4は、別の実施形態に係る振動監視装置30を示す模式図である。図4に示されるように、本実施形態では、振動検出ユニット39は、振動発電器34によって生成された電力を蓄える蓄電器47を有している。振動検出ユニット39内に蓄電器47が設けられている以外の構成は、図2に示した実施形態の構成と同一であるため、その重複する説明を省略する。蓄電器47は、例えば、コンデンサーまたは二次電池である。蓄電器47が設けられる場合、電源ケーブル40は、振動発電器34を蓄電器47に電気的に接続する一次側電源ケーブル40aと、蓄電器47を振動センサ31および送信機33に電気的に接続する二次側電源ケーブル40bとで構成される。
蓄電器47は、振動発電器34によって生成された電力を蓄えることができる。したがって、立軸ポンプの運転開始などの時に、振動発電器34が振動センサ31および送信機33を駆動させるために十分に発電できていないときでも、振動センサ31によって振動を検出し、送信機33によって振動データを受信機36に送信することができる。
図5は、複数の振動検出ユニット39が設けられた立軸ポンプを示す模式図である。図5に示されるように、複数の振動検出ユニット39を立軸ポンプに設けてもよく、これら振動検出ユニット39が検出した振動データは、1台または複数台の振動モニタ32に送信される。複数の振動検出ユニット39を設けた場合、立軸ポンプに発生している振動の複数の振動データを集めることができるので、振動を複合的に解析することができる。
上述した実施形態に係る振動監視装置30によれば、振動センサ31が検出した振動を表す振動データは、無線により振動モニタ32に送信される。したがって、振動センサ31を振動モニタ32に接続するための送信ケーブルが不要である。また、振動発電器34によって生成された電力で振動センサ31および送信機33が駆動されるので、振動センサ31および送信機33に電力を供給するための電源ケーブルが不要である。さらに、振動センサ31、送信機33、振動発電器34、およびユニットケース38は、一体化された振動検出ユニット39を構成するので、振動検出ユニット39を所望の場所に容易に設置することができる。
さらに、送信ケーブルおよび電源ケーブルのメンテナンスを行う必要がない。振動検出ユニット39のユニットケース38に収容される振動センサ31、送信機33、および振動発電器34のいずれかが故障した場合は、この故障が発生した振動検出ユニット39を新たな振動検出ユニット39に置き換えればよい。したがって、メンテナンス作業を容易に行うことができる。その結果、図1および図5に示されるように、従来は設置コストおよびメンテナンスコストが非常に高いために振動センサを配置することが困難であった据付用ベース23よりも下方に位置する吊下管3に、振動検出ユニット39(すなわち振動センサ31)を配置することができる。
振動モニタ32は、受信機36が受信した振動データ、および振動データが取得された時間を記憶する記憶部45を有しており、記憶部45に保存されている振動データ、および振動データが取得された時間を振動モニタ32の表示部32aに表示させることができる。作業者は、振動モニタ32の表示部32aに表示された振動データに基づいて、立軸ポンプのメンテナンス時期を判断することができる。例えば、振動モニタ32は、振動の振幅と回数から立軸ポンプの構成要素(例えば、ポンプケーシング1および吊下管3など)に発生した応力の大きさと、応力の発生回数とを算出し、さらに応力の大きさと応力の発生回数とから機械的疲労を計算し、この機械的疲労の計算値がある閾値に到達した場合に、該構成要素の交換を促す警報を発してもよい。また、例えば、振動の振幅が徐々に大きくなっていく場合は、回転軸6を回転可能に支持する水中軸受15、および水中軸受12の摩耗が進行していることが想定される。したがって、振動の振幅が所定の設定値を超えたときに、各軸受のメンテナンスまたは交換を実施してもよい。立軸ポンプのメンテナンス時期を正確に判断するために、振動検出ユニット39の最適な設置位置をシミュレーションや実験などから決定するのが好ましい。
振動モニタ32に、所定の閾値を予め記憶させ、受信機36が受信した振動データに含まれる振動の振幅が所定の閾値を超えた場合には、振動モニタ32が警報を発してもよい。例えば、立軸ポンプを運転することにより発生した振動の周波数が、立軸ポンプの固有振動数に近づくと、立軸ポンプに共振が発生することがある。共振が発生したときには、非常に大きな振動が発生するので、振動モニタ32は、警報を発すると共に、羽根車10の回転速度を変更するようにしてもよい。また、立軸ポンプに比較的大きな異物が吸い込まれることがある。この場合も、立軸ポンプに大きな振動が発生するので、受信機36が受信した振動データに含まれる振幅が所定の閾値を超えた場合には、振動モニタ32は、警報を発すると共に、立軸ポンプの運転を停止させてもよい。
図6は、図2に示される振動監視装置30が飛行機50の隔壁51に設けられた例を示す模式図である。隔壁51は、飛行機50の飛行中に人が立ち入る与圧区域(例えば、客室、操縦室、および貨物室)55とそれ以外の非与圧区域56を隔てる機体設備である。
飛行機50は、非常に高い高度で飛行するため、飛行高度では気圧が低い。そのため、飛行機50の飛行中は、人が立ち入る与圧区域を空気で加圧して、該与圧区域内の圧力を地上の気圧と同程度(例えば、0.8気圧程度)に維持している。飛行機50が飛行している間、与圧区域55と非与圧区域56とを隔てる隔壁51には、与圧区域55と非与圧区域56との間の差圧に起因する応力が生じる。飛行機50が地上に戻ったとき、与圧区域55と非与圧区域56との間の差圧がなくなるため、隔壁51に応力は生じない。したがって、飛行機50が飛行高度と地上との間を繰り返し移動した場合、隔壁51には応力の負荷が繰り返される。その結果、隔壁51に亀裂が発生し、隔壁51の疲労破壊につながることがある。
隔壁51は、乗客が目にする機体設備であるため、隔壁51の表面は、プラスチック製カバーなどの室内装飾52が施される。したがって、室内装飾52を外さなければ、隔壁51に生じた亀裂を発見するのが困難である場合が多い。そこで、図6に示されるように、振動検出ユニット39を隔壁51の背面(すなわち、非与圧区域56側)に取り付ける。その一方で、振動モニタ32を与圧区域55内に配置し、飛行機50が飛行中に隔壁51に発生する振動を与圧区域55の内部から監視する。隔壁51に亀裂が生じた場合、振動検出ユニット39から得られる振動データが変化する。したがって、作業員は、振動データの変化から隔壁51に亀裂が発生しているか否かを判断することができる。
このように、本実施形態の振動監視装置30によれば、人が通常立ち入らない非与圧区域56に配置された振動検知ユニット39によって、人が通常立ち入る与圧区域55から隔壁51の亀裂の発生を監視することができる。その結果、隔壁51の疲労破壊を未然に防止することができる。さらに、本実施形態の振動監視装置30によれば、振動検出ユニット39を人が通常立ち入らない非与圧区域56側の隔壁51に配置することができる。したがって、与圧区域55側の外観を損ねることがない。一方で、振動モニタ32を与圧区域55内に配置することができるので、隔壁51の振動の監視は、通常人が立ち入る与圧区域55の内部から行うことができる。
上述した実施形態では、立軸ポンプと飛行機に、本発明の一実施形態に係る振動監視装置30を適用した例を説明したが、本発明の振動監視装置30は、立軸ポンプと飛行機以外の機械にも適用が可能である。例えば、本発明の振動監視装置30を、立軸ポンプ以外のポンプに適用してもよい。さらに、タービン、コンプレッサー、送風機、および発電機などの回転機械、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンなどの内燃機関、船舶、自動車、および電車などの輸送機に適用することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 ポンプケーシング
3 吊下管
4 吐出曲管
5 吸込水槽
6 回転軸
10 羽根車
11 メカニカルシール
12 水中軸受
15 水中軸受
22 ポンプ据付床
23 据付用ベース
30 振動監視装置
31 振動センサ
32 振動モニタ
33 送信機
34 振動発電器
36 受信機
38 ユニットケース
39 振動検出ユニット
40 電源ケーブル
41 送信アンテナ
42 受信アンテナ
45 記憶部
47 蓄電器
50 飛行機
51 隔壁
52 室内装飾
55 与圧区域
56 非与圧区域

Claims (8)

  1. 振動を検出し、該振動を振動データとして出力する振動センサと、
    前記振動データを無線により送信する送信機と、
    振動によって電力を生成し、前記電力を前記振動センサおよび前記送信機に供給する振動発電器と、
    前記送信機から送信された前記振動データを受信する受信機と、
    前記受信機によって受信された前記振動データを表示する振動モニタで構成されることを特徴とする振動監視装置。
  2. 前記振動センサ、前記送信機、および前記振動発電器は、一つの容器であるユニットケースに収納され一体化され、振動検出ユニットを構成することを特徴とする請求項1に記載の振動監視装置。
  3. 前記送信機は前記振動センサ内に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の振動監視装置。
  4. 前記振動モニタは、前記受信機が受信した振動データ、およびその振動データが取得された時間を記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の振動監視装置。
  5. 前記振動発電器が生成した電力を蓄え、前記振動センサおよび前記送信機に電力を供給する蓄電器をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動監視装置。
  6. 前記振動データには、振動の周波数、波形、振幅、および加速度のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の振動監視装置。
  7. 前記振動モニタは、前記振動データに含まれる振動の振幅が所定の閾値を超えたときに、警報を発することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の振動監視装置。
  8. 前記振動モニタは、前記振動データに含まれる振動の振幅が所定の閾値を超えたときに、ポンプの運転を停止することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の振動監視装置。
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