JP2016203131A - 太陽電池式水浄化システム - Google Patents

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正幸 ▲高▼橋
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正之 奥村
Masayuki Okumura
正之 奥村
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Abstract

【課題】被災地域や社会インフラが整っていない地域において、水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる太陽電池式水浄化システムを提供する。【解決手段】可撓性を有し、巻き取り可能な太陽光発電シート21,22と、太陽光発電シート21,22により発電された電力を蓄える二次電池3と、水を浄化する浄水装置4と、浄化対象の水を吸引し、浄水装置4へ供給することにより、浄化対象の水を浄水装置4によって浄化させるポンプ5と、浄化された水を蓄える浄化水タンク6と、太陽光発電シート21,22、二次電池3、浄水装置4、ポンプ5、及び浄化水タンク6を収容するコンテナ10と、コンテナ10を搭載する車両11とを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池により発電された電力を用いて水を浄化する太陽電池式水浄化システムに関する。
従来、河川や湖沼の水を汲み上げてフィルタで濾過する浄水装置において、水を濾過フィルタに供給するために、ポンプが用いられている。そのため、浄水装置で水を浄化するために、ポンプを駆動するための電源が必要となる。そこで、太陽電池で発電した電力でポンプを駆動することで、水を浄化する水浄化システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−34148号公報
ところで、台風や地震などの自然災害により断水や停電が生じた場合に、断水地域近くの河川や湖沼の水を浄化して、断水地域の被災者に供給したいというニーズがある。また、上水道や電力供給の社会インフラが整っていない国や地域でも、上述のような水浄化システムが望まれている。
しかしながら、断水が生じるような自然災害が発生する場所を予め予測することは困難である。そのため、自然災害が発生してから上述のような水浄化システムを被災地域に設置しようとすると、システムが稼働するまでに時間がかかり、緊急時に水の供給が間に合わないという不都合があった。
また、上水道や電力供給の社会インフラが整っていない地域で、水源となる河川や湖沼に上述のような水浄化システムを設置した場合においても、水源近くで得られた浄化水を水源から遠く離れた地域の住人に供給することは容易でない。
本発明の目的は、被災地域や社会インフラが整っていない地域において、水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる太陽電池式水浄化システムを提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池式水浄化システムは、太陽電池と、前記太陽電池により発電された電力を蓄える二次電池と、雨水を受け止める雨水受止部と、水を浄化する浄水装置と、前記雨水受止部により受け止められた雨水を浄化対象の水として前記浄水装置へ供給することにより、前記浄化対象の水を前記浄水装置によって浄化させるポンプと、前記浄水装置によって浄化された水を蓄える浄化水タンクと、前記二次電池、前記浄水装置、前記ポンプ、及び前記浄化水タンクを収容するコンテナと、前記コンテナを搭載する車両とを備える。
この構成によれば、太陽電池を備えることにより、水の浄化に必要な電力を太陽光発電によって賄うことができるので、被災地域や電力インフラが整っていない地域において、水を浄化することができる。また、車両によって、自由に移動することができるので、自然災害が発生した場合のような緊急時であっても、被災地域へ速やかに移動することができ、かつ被災地域が停電している場合であっても太陽光発電により速やかに浄化水の供給を開始することができる。その結果、被災地域で水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる。また、車両に雨水受止部と浄化水タンクが搭載されているので社会インフラが整っていない地域において、雨水受止部によって雨水を受け止め、ポンプによってその雨水を浄水装置へ供給し、その雨水を浄水装置によって浄化した浄化水を浄化水タンクに貯水し、その浄化水を車両によって人の居住地区に運搬することができる。その結果、社会インフラが整っていない地域において、水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる。
また、前記雨水受止部により受け止められた雨水を貯水する貯水部をさらに備え、前記ポンプは、前記貯水部から前記浄化対象の水を吸引し、前記浄水装置へ供給することが好ましい。
この構成によれば、雨水受止部により受け止められた雨水を、貯水部で一旦貯水することができるので、雨天で太陽光が弱く、従って浄水するための電力が乏しいときに貯水した雨水を、晴天になって浄水するための電力が十分に得られるときに浄水することができる。
また、前記雨水受止部は、前記コンテナの天板を含むことが好ましい。
この構成によれば、車両に搭載されたコンテナの天板を用いて雨水を集めることができるので、車両の外に雨水受付部を設置する必要がない。従って、車両を駐車するスペースがあれば太陽電池式水浄化システムを用いることができ、太陽電池式水浄化システムの省スペース化を図ることが容易となる。
また、前記コンテナは、略矩形形状であり、前記コンテナの各側壁のうち少なくとも一つは、上方に開閉可能な開閉扉であり、前記開閉扉を、水平よりも上向きに傾斜した姿勢で支持する支持機構をさらに備え、前記雨水受止部は、前記水平よりも上向きの姿勢で支持された前記開閉扉を含むことが好ましい。
この構成によれば、開閉扉により、コンテナの側壁部を大きく開閉することができるので、作業性やメンテナンス性が向上する。また、開閉扉を拡げて雨水を集めることができるので、雨水の受け止め量を増大させることができる。
また、前記太陽電池は、可撓性を有し、巻き取り可能な太陽光発電シートであることが好ましい。
この構成によれば、太陽光発電シートは、可撓性を有し、巻き取り可能にされているので、車両が走行する際は、巻き取ってコンパクトにすることで、コンテナ内に容易に収納可能にされている。そして、発電する際は、太陽光発電シートを拡げて太陽光の受光面積を大きくすることができるので、収納及び輸送を容易にしつつ、太陽光の受光面積を増大させて発電量を増大させることができる。
また、前記コンテナの天井と、前記浄化水タンクの上面との間には、前記太陽光発電シートを巻き取った状態で収納可能な収納空間が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、コンテナ内の収納スペースを有効活用して、コンテナ内にコンパクトに太陽光発電シート式水浄化システムを収容することが可能となる。
また、前記太陽電池は、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池からなる太陽電池パネルであってもよい。
単結晶シリコン太陽電池及び多結晶シリコン太陽電池は、変換効率が高い点で、前記太陽電池として好ましい。
また、前記太陽電池は、可撓性を有し、巻き取り可能な太陽光発電シートと、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池からなる太陽電池パネルとを含んでもよい。
太陽光発電シートと、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池とを併用するようにすれば、太陽光発電シートの利点と、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池の利点とが得られる。
また、前記太陽電池パネルは、前記コンテナの上面に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、余分な搭載スペースを要することなく良好な日射量が得られる位置に、太陽光発電装置を搭載することができる。
また、内燃機関を用いて発電し、当該発電により得られた電力を前記二次電池に充電する発電機をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、曇天時や夜間など、太陽光発電シートによる発電量が充分に得られない場合であっても、発電機を用いて水の浄化に必要な電力を発電することができる。
また、前記浄化対象の水を貯水する貯水槽をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、浄化対象の水を、一旦貯水槽に蓄えてから浄水することができるので、泥や小石などを貯水槽に沈殿させてから浄水装置で浄化することができる。従って、浄水装置の負担を軽減することができる。
また、前記車両は運転席の後方に荷台を有する貨物自動車であり、前記コンテナは、前記荷台に搭載され、前記浄化水タンクは、前記浄水装置及び前記ポンプよりも前記車両の前方側に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、浄水装置及びポンプよりも、浄化水を貯水した場合に非常に重量が重くなる浄化水タンクが前方に配置されるので、車両の重量バランスが改善される。その結果、車両の走行安定性が向上する。
また、前記浄水装置は、逆浸透膜を備え、前記ポンプから供給される浄化対象の水を、前記逆浸透膜により濾過することによって浄化することが好ましい。
この構成によれば、逆浸透膜によって水が浄化されるので、少ない電力で飲用可能なレベルの浄化水を得ることができる。従って、水の浄化に必要な電力を太陽光発電シートで賄うことが容易である。
このような構成の太陽電池式水浄化システムは、被災地域や社会インフラが整っていない地域において、水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池式水浄化システムの構成の一例を示す斜視図である。 図1に示すコンテナを斜め上方から見下ろした状態を示す斜視図である。 図2に示す雨水受止部の変形例を示す斜視図である。 図2に示す雨水受止部の変形例を示す斜視図である。 図1に示す太陽電池式水浄化システムの構成の一例を概念的に示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池式水浄化システムの構成の一例を示す斜視図である。図1に示す太陽電池式水浄化システム1は、車両11の荷台112にコンテナ10が搭載されて、構成されている。
車両11は、運転席111の後方に荷台112を有する貨物自動車である。コンテナ10には、太陽光発電シート21,22、二次電池3、浄水装置4、ポンプ5、浄化水タンク6、発電機7、太陽電池パネル8、付属品収納ボックス9、貯水タンク13(貯水部)、配管14,15、バルブ52,53、及び操作スイッチSWが収容されている。付属品収納ボックス9には、簡易組み立て式の一次貯水槽91(貯水槽)と、手押しポンプ92とが収容されている。また、コンテナ10には、後述するACインバータ31がさらに収容されている。
浄化水タンク6は、浄水装置4及びポンプ5よりも車両11の前方側に配設されている。浄化水タンク6は、例えば500kg〜2t程度の水を貯水可能であり、浄化水で満たされた浄化水タンク6は、太陽電池式水浄化システム1の各部の中で最も重い。もし仮に、このように重量の重い浄化水タンク6が荷台112の後端近くに配置されると、車両11の重量が後方に偏り前部が浮き上がってしまうおそれがある。
そこで、浄化水タンク6よりも軽い浄水装置4及びポンプ5を荷台112の後方に配置し、浄化水タンク6を浄水装置4及びポンプ5よりも車両11の前方側に配置することにより、車両11の重量バランスが改善され、車両11の走行を安定化させることが可能となる。
太陽光発電シート21,22は、可撓性を有するシート状のいわゆる太陽電池シートである。太陽光発電シート21,22としては、例えばアモルファスシリコン型の太陽電池や軽量の薄膜型太陽電池を用いることができる。太陽光発電シート21,22は、巻き取り可能に構成されている。太陽光発電シート21,22を使用するときは、ユーザが、巻き取られた状態の太陽光発電シート21,22を拡げて太陽光を当てることによって、太陽光発電シート21,22が発電する。
太陽光発電シート21,22は、例えばユーザが手作業で巻き取ってもよく、モータやゼンマイ動力により太陽光発電シート21,22を巻き取る巻き取り機構を備えてもよい。また、2つの太陽光発電シート21,22を備える例を示したが、太陽光発電シートは1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
コンテナ10の天井と、浄化水タンク6の上面との間には、太陽光発電シート21,22を巻き取った状態で収納可能な収納空間204が設けられている。これにより、収納スペースを有効活用して、コンテナ10内に、コンパクトに太陽光発電シート式水浄化システム1を収容することが可能となる。
コンテナ10は、略矩形形状である。コンテナ10の四方を囲む側壁のうち、車両11の左方の側壁は開閉扉101とされ、車両11の後方の側壁は開閉扉102とされ、車両11の右方の側壁は開閉扉103とされている。開閉扉101,102,103は、それぞれコンテナ10の天板(屋根)との連結部を中心に回動することで、上方に開閉可能にされている。また、上方に開かれた開閉扉101,102,103を、それぞれ、水平よりも上向きの姿勢で支持する支持アーム16,17,18(支持機構)が設けられている。図1は、開閉扉101,102,103が開かれた状態で支持アーム16,17,18によって、開閉扉101,102,103が水平よりも上向きの姿勢で支持されている状態を示している。以下、図1に示す開閉扉の状態を、扉開放姿勢と称する。
開閉扉101,102,103により、コンテナ10の側壁部を大きく開閉することができるので、作業性やメンテナンス性が向上する。
図2は、開閉扉101,102,103が扉開放姿勢とされた状態で、コンテナ10を斜め上方から見下ろした状態を示す斜視図である。図2に示すように、コンテナ10の天板100と、開閉扉101,102,103の連結部に沿って、樋201,202,203が延設され、樋201と樋202、樋202と樋203がそれぞれ連結されている。開閉扉101,102,103が扉開放姿勢とされた状態で、天板100、天板100上に設置された太陽光発電装置8、及び開閉扉101,102,103は、雨水を受け止める雨水受止部12として機能する。
樋201と樋202の連結部分には排水口212が形成され、樋202と樋203の連結部分には排水口223が形成されている。排水口212は、配管14によって貯水タンク13と接続されている。排水口223は、配管15によって貯水タンク13と接続されている。
開閉扉101,102,103は、水平よりも上向きの姿勢で支持されているので、開閉扉101,102,103で受け止められた雨水は、開閉扉101,102,103の傾斜に沿って樋201,202,203へ流れ落ち、集められた雨水が、樋201,202,203の排水口212,223から配管14,15によって貯水タンク13へ運ばれ、貯水タンク13で貯水される。同様に、天板100及び太陽光発電装置8で受け止められた雨水も、樋201,202,203へ流れ込んで排水口212,223から配管14,15によって貯水タンク13へ運ばれ、貯水タンク13で貯水される。
このように、雨水受止部12、樋201,202,203、排水口212,223、配管14,15、及び貯水タンク13によって、雨水を集めて貯水タンク13に貯水することができる。
図3、図4は、図2に示す雨水受止部12の変形例を示す斜視図である。図3に示す雨水受止部12aは、太陽光発電装置8の代わりに太陽光発電シート23が、上方に凸となるように山なりに変形されて天板100上に設置されている点が異なる。太陽光発電シート23は、山なりの低くなった両辺(山裾部分)が、樋201,203の延在方向と沿うように設置されている。
太陽光発電シート23は、太陽光発電シート21,22と同様に構成されている。太陽光発電シート23は、例えば天板100上に、上方に円弧状に凸となるように設けられた図略の基台上に貼付されて設置されている。その他の点では、雨水受止部12aは、雨水受止部12と同様に構成されている。
雨水受止部12aによれば、太陽光発電シート23によって受け止められた雨水は、太陽光発電シート23の山なりの傾斜に沿って樋201,203へ流れ込む。従って、太陽光発電シート23によって受け止められた雨水が、太陽光発電シート23上に溜まることなくスムーズに樋201,203へ流れ込み、貯水タンク13に貯水される。
図4に示す雨水受止部12bは、雨水受止部12とは、開閉扉101,102,103のコンテナ10上部への連結位置から凹陥し、上方が開口した箱状の雨水容器200(貯水部)を備えている点で雨水受止部12とは異なる。そして、雨水容器200の底部に太陽光発電装置8が配設されている。
雨水受止部12bによれば、雨水受止部12bによって、雨水を集めるのみならず、雨水容器200で雨水を貯水することができる。従って、貯水タンク13を備えない構成とすることができる。
図5は、図1に示す太陽電池式水浄化システム1の構成の一例を概念的に示すブロック図である。図5においては、車両11及びコンテナ10の記載を省略している。
開閉扉101,102,103の先端部には、太陽光発電シート21,22と係合する係合フックが取り付けられている。開閉扉101,102,103を開いた状態で、開閉扉101,102,103の係合フックに太陽光発電シート21,22の端部に取り付けられた係合部を係合することによって、図1に示すように、太陽光発電シート21,22を上方からつり下げるようにして太陽光に晒すことができる。
太陽光発電シート21,22は、可撓性を有し、巻き取り可能にされているので、車両11が走行する際は、巻き取ってコンパクトにすることで、コンテナ10内に容易に収納可能にされている。そして、発電する際は、太陽光発電シート21,22を拡げて太陽光の受光面積を大きくすることができるので、収納及び輸送を容易にしつつ、太陽光の受光面積を増大させて発電量を増大させることができる。
コンテナ10の天板上面には、太陽電池パネル8が取り付けられている。太陽電池パネル8は、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池からなる板状の太陽電池パネルである。
なお、必ずしも太陽電池パネル8を備える例に限らない。しかしながら、コンテナ10の天板上面は、通常、良好な日射量が得られる場所であり、かつ、余分な搭載スペースを必要としない点で、コンテナ10の天板上面に太陽電池パネル8を設けることが好ましい。また、太陽光発電シート21,22を備えず、太陽電池として太陽電池パネル8のみを備える構成であってもよい。
発電機7は、例えばガソリンを燃料とする内燃機関を用いて発電を行う発電機である。例えば曇天のときや夜間など、太陽光発電シート21,22の発電量が不足する場合に発電機7を稼働させることによって、天候や時間帯に限られず、発電を行うことができる。なお、必ずしも発電機7を備える必要はない。
二次電池3は、例えば酸化鉄リチウムイオン二次電池である。二次電池3は、例えば浄化水タンク6の下方に配設されている。なお、二次電池3は、酸化鉄型に限られず、あるいはニッケル水素二次電池や鉛蓄電池等の二次電池であってもよい。二次電池3は、太陽光発電シート21,22及び発電機7により発電された電力を蓄える。二次電池3は、蓄えた電力をACインバータ31へ供給する。
ACインバータ31は、二次電池3から出力された直流電力を交流電力に変換してポンプ5へ供給する。ACインバータ31は、例えば操作スイッチSWがオンされたとき、ポンプ5への電力供給を開始する。なお、ポンプ5として直流電力駆動型のポンプを用いることで、ACインバータ31を備えない構成としてもよい。
一次貯水槽91は、小さく折りたたみ可能にされており、折りたたんだ状態で付属品収納ボックス9に収納されている。浄水を実行する際、ユーザは、付属品収納ボックス9から折りたたまれた一次貯水槽91を取り出し、その一次貯水槽91を組み立てることにより、浄化対象の水を貯水可能となる。
手押しポンプ92は、手動操作により水を吸い上げる手押しポンプである。浄水を実行する際、ユーザは、手押しポンプ92を操作することによって、水源となる河川や湖沼から、一次貯水槽91へ浄化対象の水を汲み上げることができる。
なお、必ずしも一次貯水槽91及び手押しポンプ92を備える必要はない。しかしながら、一次貯水槽91及び手押しポンプ92を備え、水源の水を、一旦、一次貯水槽91に溜め、小石や泥を沈殿させることにより、濾過フィルタ41や逆浸透膜42の目詰まりが生じるおそれを低減できる。
ポンプ5は、二次電池3に蓄電された電力に基づき動作する。ポンプ5は、例えば交流電力で動作する加圧ポンプである。ポンプ5の入口(給水)側には、バルブ52,53が接続されている。ポンプ5は、バルブ52を介してホース51が接続されている。また、ポンプ5は、バルブ53を介して貯水タンク13に接続されている。これにより、ユーザは、例えば河川等の水源の水を浄化したいときはバルブ52を開け、バルブ53を閉じることにより、ホース51で吸い上げた水を浄化することができる。一方、ユーザは、貯水タンク13に貯水された雨水を浄化したいときは、バルブ52を閉じ、バルブ53を開けることにより、貯水タンク13に貯水された雨水を浄化できるようになっている。
具体的には、ユーザが例えば河川等の水源の水を浄化したいときは、バルブ52を開け、バルブ53を閉じ、一次貯水槽91に浄化対象の水を溜め、ホース51を一次貯水槽91に差し入れた後、操作スイッチSWをオン操作することによって、二次電池3に蓄えられた電力がACインバータ31で交流に変換され、ポンプ5に供給される。電力供給を受けたポンプ5は、一次貯水槽91から処理対象の水を吸い上げて、浄水装置4へ圧力をかけて送水する。
同様に、ユーザが貯水タンク13に貯水された雨水を浄化したいときは、バルブ52を閉じ、バルブ53を開け、操作スイッチSWをオン操作することによって、二次電池3に蓄えられた電力がACインバータ31で交流に変換され、ポンプ5に供給される。電力供給を受けたポンプ5は、貯水タンク13から処理対象の雨水を吸い上げて、浄水装置4へ圧力をかけて送水する。
浄水装置4は、濾過フィルタ41と、逆浸透膜42とを備えている。濾過フィルタ41は、例えばカーボン繊維やメッシュ、活性炭等により構成されたフィルタである。濾過フィルタ41は、ポンプ5から送られてきた水を濾過し、比較的大きな汚染物質を除去する。
逆浸透膜42は、直径0.5nm以下といった極めて微細な孔を有する膜である。逆浸透膜42の一方面側に、濾過フィルタ41で濾過された水がポンプ5による圧力と共に供給されると、ほとんど水分子のみが逆浸透膜42を通り抜け、人が飲用可能なレベルに濾過された浄化水が浄化水タンク6に供給される。このようにして浄化水が浄化水タンク6に蓄えられる。一方、逆浸透膜42を通り抜けることができなかった汚染物質や細菌を含み、不純物が濃縮された濃縮水は、排水される。逆浸透膜42は、洗浄可能にされており、洗浄により、繰り返し利用可能とされている。
太陽電池式水浄化システム1は、逆浸透膜42を用いて水を浄化するので、水を煮沸したり、消毒剤を用いたりすることなく、人が飲用可能なレベルの清浄な水を得ることができる。従って、水を沸騰させる必要がないので、少ないエネルギーで水を浄化できる。その結果、太陽光発電シート21,22や太陽電池パネル8による発電電力で水を浄化することが容易となる。また、消毒剤を必要としないので、低コストで水を浄化することができる。
浄化水タンク6は、例えば500kg〜2t程度の水を貯水可能な水槽である。浄化水タンク6には、水栓61が取り付けられている。ユーザが水栓61を操作することにより、浄化水タンク6に貯水された浄化水が水栓61から流れ出る。
上述のように構成された太陽電池式水浄化システム1は、太陽光発電シート21,22、及び太陽電池パネル8を備えることにより、水の浄化に必要な電力を太陽光発電によって賄うことができるので、被災地域や電力インフラが整っていない地域において、水を浄化することができる。また、逆浸透膜42を用いて水を浄化するので、飲用にできるレベルの浄化水を、太陽光発電で賄える程度の少ない消費電力で得ることができる。
また、太陽電池式水浄化システム1は、車両11によって、自由に移動することができる。従って、自然災害が発生した場合のような緊急時であっても、被災地域へ速やかに移動することができ、かつ被災地域が停電している場合であっても太陽光発電により速やかに浄化水の供給を開始することができる。その結果、被災地域で水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる。
また、太陽電池式水浄化システム1は、車両11に浄化水タンク6が搭載されている。従って、社会インフラが整っていない地域において、水源地が人の居住地区から遠く離れている場合であっても、太陽電池式水浄化システム1は、水源地で浄化した浄化水を浄化水タンク6に貯水し、その浄化水を車両11によって人の居住地区に運搬することができる。その結果、社会インフラが整っていない地域において、水を必要とする人にすみやかに浄化された水を供給することができる。
また、水の浄化に必要な機材がコンテナ10内に収納されているので、緊急時に備えていつでも速やかに水の浄化、供給を開始できる状態で、太陽電池式水浄化システム1を待機させておくことができると共に、車両11の走行時に機材が落下するなどの不都合が防止される。
1 太陽電池式水浄化システム
3 二次電池
4 浄水装置
5 ポンプ
6 浄化水タンク
7 発電機
8 太陽光発電装置
9 付属品収納ボックス
10 コンテナ
11 車両
12 雨水受止部
13 貯水タンク(貯水部)
14,15 配管
16,17,18 支持アーム(支持機構)
21,22,23 太陽光発電シート
31 インバータ
41 濾過フィルタ
42 逆浸透膜
51 ホース
52,53 バルブ
61 水栓
91 一次貯水槽
92 手押しポンプ
101,102,103 開閉扉
111 運転席
112 荷台
200 雨水容器(貯水部)
201,202,203 樋
204 収納空間
SW 操作スイッチ

Claims (13)

  1. 太陽電池と、
    前記太陽電池により発電された電力を蓄える二次電池と、
    雨水を受け止める雨水受止部と、
    水を浄化する浄水装置と、
    前記雨水受止部により受け止められた雨水を浄化対象の水として前記浄水装置へ供給することにより、前記浄化対象の水を前記浄水装置によって浄化させるポンプと、
    前記浄水装置によって浄化された水を蓄える浄化水タンクと、
    前記二次電池、前記浄水装置、前記ポンプ、及び前記浄化水タンクを収容するコンテナと、
    前記コンテナを搭載する車両とを備える太陽電池式水浄化システム。
  2. 前記雨水受止部により受け止められた雨水を貯水する貯水部をさらに備え、
    前記ポンプは、前記貯水部から前記浄化対象の水を吸引し、前記浄水装置へ供給する請求項1記載の太陽電池式水浄化システム。
  3. 前記雨水受止部は、前記コンテナの天板を含む請求項1又は2記載の太陽電池式水浄化システム。
  4. 前記コンテナは、略矩形形状であり、
    前記コンテナの各側壁のうち少なくとも一つは、上方に開閉可能な開閉扉であり、
    前記開閉扉を、水平よりも上向きに傾斜した姿勢で支持する支持機構をさらに備え、
    前記雨水受止部は、前記水平よりも上向きの姿勢で支持された前記開閉扉を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  5. 前記太陽電池は、可撓性を有し、巻き取り可能な太陽光発電シートである請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  6. 前記コンテナの天井と、前記浄化水タンクの上面との間には、前記太陽光発電シートを巻き取った状態で収納可能な収納空間が設けられている請求項5に記載の太陽電池式水浄化システム。
  7. 前記太陽電池は、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池からなる太陽電池パネルである請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  8. 前記太陽電池は、可撓性を有し、巻き取り可能な太陽光発電シートと、単結晶シリコン太陽電池又は多結晶シリコン太陽電池からなる太陽電池パネルとを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  9. 前記太陽電池パネルは、前記コンテナの上面に配設されている請求項7又は8記載の太陽電池式水浄化システム。
  10. 内燃機関を用いて発電し、当該発電により得られた電力を前記二次電池に充電する発電機をさらに備える請求項1〜9のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  11. 前記浄化対象の水を貯水する貯水槽をさらに備える請求項1〜10のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  12. 前記車両は運転席の後方に荷台を有する貨物自動車であり、
    前記コンテナは、前記荷台に搭載され、
    前記浄化水タンクは、前記浄水装置及び前記ポンプよりも前記車両の前方側に配設されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
  13. 前記浄水装置は、逆浸透膜を備え、前記ポンプから供給される浄化対象の水を、前記逆浸透膜により濾過することによって浄化する請求項1〜12のいずれか1項に記載の太陽電池式水浄化システム。
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