JP2016200221A - 無端ベルト - Google Patents

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浩之 谷屋
Hiroyuki Taniya
浩之 谷屋
東英 岡村
Haruhide Okamura
東英 岡村
良寛 小西
Yoshihiro Konishi
良寛 小西
学 山崎
Manabu Yamazaki
学 山崎
暁彦 栗谷
Akihiko Kuritani
暁彦 栗谷
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Abstract

【課題】弾性層の長寿命化を図った無端ベルトを提供する。
【解決手段】弾性材料を含む弾性層12と、前記弾性層12上に設けられ、ゴム糊18を含浸させた無端状編布16を含む補強層14とを備える無端ベルト10において、前記弾性材料は、エステル系ウレタンゴム材料であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、無端ベルトに関し、特に搬送用に使用される無端ベルトに関する。
無端ベルトは、自動車、産業機械などにおける伝動用ベルトや搬送用ベルトなどの用途に使用されている。このような無端ベルトは、例えば、繊維材(例えば編布)などの補強材とゴムなどの弾性材料とから構成されている(特許文献1参照)。
搬送用途で用いられるベルトは、ベルト同士の摩擦や剥離が繰り返されることがあり、搬送面には耐摩耗性が要求される。耐引裂き性およびモジュラスといったベルトの物性を高めるために、弾性材料にカーボンブラックが配合されているが、この場合には、無端ベルトの柔軟性が損なわれて伸び難くなり、弾性材料本来の特性が損なわれる(特許文献2参照)。
特開2002−255324号公報 特開2002−322358号公報
本発明は、弾性層の長寿命化を図った無端ベルトを提供することを目的とする。
本発明に係る無端ベルトは、弾性材料を含む弾性層と、前記弾性層上に設けられ、ゴム糊を含浸させた無端状編布を含む補強層とを備える無端ベルトにおいて、前記弾性材料は、エステル系ウレタンゴム材料であることを特徴とする。
本発明によれば、無端ベルトは、弾性層を構成する弾性材料がエステル系ウレタンゴム材料を含み、この弾性層の上に補強層が設けられている。その結果、無端ベルトは、耐久性が維持されて長寿命化を図ることができる。
本実施形態に係る無端ベルトの構成を示す説明図である。 他の実施形態に係る無端ベルトの構成を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.全体構成
図1に示す無端ベルト10は、弾性材料を含む弾性層12と、ゴム糊18を含浸させた無端状編布16を含む補強層14とが積層された構造を有する。
<弾性層>
弾性層12は、エステル系ウレタンゴム材料を弾性材料として用いて形成されている。ウレタンゴムは、機械的強度および耐摩耗性が他のゴムより格段に高く、エステル系の場合には耐油性が優れている。表面の耐摩耗性が特に優れていることから、ミラブルウレタンを用いることが好ましい。
エステル系ウレタンゴム材料には、イソチアゾロン系化合物、アゾール系化合物、ブロノポール系化合物、クロロタロニル、メチルスルホニルテトラクロルピリジン、ベンゾイミダゾール系化合物(チアベンダゾール、カルベンダジム)、フルオロフォルペット、二酢酸ナトリウム、ジヨードメチルパラトリルスルホン、オルトフェニルフェノール、ビフェニル、イミダゾール系化合物(イマザリル)、有機臭素系化合物、有機窒素硫黄系化合物、有機窒素ハロゲン化合物、ジチオカーバメート系化合物、サリチルアニリド系化合物、有機窒素化合物、クロロキシレノール(パラクロロメタキシレノール)、フェノールエーテル系化合物、銀系無機抗菌剤などから選択される添加剤を、例えば、エステル系ウレタンゴム材料100重量部に対して0.1〜3.0重量部程度の量で添加することができる。添加剤の量は、エステル系ウレタンゴム材料100重量部に対して2.0重量部以下としてもよい。
弾性層12中の前述の添加剤は、例えばフーリエ変換赤外分光法(FT−IR)、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC−MS)、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC−MS)で観察することによって存在を確認し、定性・定量することができる。
弾性層12中には、カルボジイミド等の加水分解防止剤が含有されていてもよい。加水分解防止剤は、エステル系ウレタンゴム材料100重量部に対して1.0、好ましくは2.0〜5.0重量部程度の量で弾性層12中に含有されていれば、弾性材料本来の特性を損なわずにエステル結合の加水分解を防止することができる。弾性層12中の加水分解防止剤は、例えばFT−IRで観察することによって存在を確認し、定量することができる。
弾性層12には、加工助剤、可塑剤、着色剤、紫外線吸収剤、老化防止剤などがさらに含有されていてもよい。また、弾性層12の厚みは、無端ベルト10の用途などによって適宜設定することができる。弾性層12の厚みは、例えば0.5〜1.0mm程度とすることができるが、特に限定されない。
<補強層>
補強層14は、ゴム糊18が無端状編布16に含浸されたものである。
無端状編布16は、繊維を編んで得られたものであれば特に限定されない。繊維の編み方は、経編または緯編のいずれでもよい。無端状編布16を構成する繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、綿糸などが挙げられる。無端状編布16は1種の繊維のみを用いて得られたものでもよく、2種以上の繊維を用いて得られたものでもよい。無端状編布16を形成する繊維の太さは特に限定されず、例えば70〜280T(デシテックス)程度である。
ゴム糊18には、例えば、ゴム成分および溶剤が含有される。ゴム成分は、例えばニトリルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、ミラブルウレタンゴム、アクリルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、熱硬化性ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリエステル、およびカルボキシル化ニトリルゴムからなる群から選択することができる。
溶剤は、ゴム成分を溶解し得るものであれば特に限定されず、例えば、メチルエチルケトン(MEK)、トルエンなどが挙げられる。
ゴム糊18には、カーボン系添加剤(カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維など)、または金属系添加剤(銅、鉄、アルミニウムなど金属微粉末)を、ゴム成分100重量部に対して、例えば22重量部程度の量で添加することができる。さらに、加硫剤、加硫促進剤、共架橋材、接着剤などがゴム糊18に添加されていてもよい。加硫剤などの加工助剤の量は、ゴム成分100重量部に対して、例えば5〜10重量部程度とすることができる。
通常、ゴム糊18は、上述の溶剤で希釈して、固形分濃度が10重量%程度となるように調整されている。なお、ゴム糊18は、糊状のものだけでなく、無端状編布16に塗布できれば、低粘度の液状のものであってもよい。
ゴム糊18は、固形分換算で好ましくは1.0〜4.0mg/cmの割合で、無端状編布16に塗布される。ゴム糊18の割合は、2.5〜4.0mg/cmがより好ましい。
2.製造方法
無端ベルト10は、弾性層12と補強層14とが固着して剥離しないような方法であれば、任意の方法により製造することができる。
弾性層12の原料は、エステル系ウレタンゴム材料に対して、必要に応じて添加剤等を加えて混合することにより調製することができる。得られた原料を用いて、カレンダー装置によりウレタンゴム製シートを作製する。ウレタンゴム製シートは、無端状編布16と固着させることにより無端ベルト10の弾性層12となる。ウレタンゴム製シートの大きさは、無端状編布16の大きさに合わせておく。
一方、所望する無端ベルト10の大きさに応じた円筒状金型を準備する。この円筒状金型の外面に、無端状編布16を被せる。無端状編布16は、金型に被せて外れない大きさ(周長)を有している。無端状編布16には、予めゴム糊18が含浸されている。ゴム糊18は必要に応じて添加剤等を加え、コーターや刷毛などの塗布手段を用いて無端状編布16に含浸させることができる。あるいは、ゴム糊18に無端状編布16を浸漬して、ゴム糊18を無端状編布16に含浸させてもよい。
次いで、無端状編布16の大きさに合わせて準備されたウレタンゴム製シートを、無端状編布16に重ねるように円筒状金型の外面に被せる。その後、加熱加圧条件下で、ウレタンゴム製シートと無端状編布16とを固着させて、無端ベルト10が得られる。例えば、ゴム糊18に加硫剤が含まれる場合、ウレタンゴム製シート(弾性層12)と無端状編布16とが加硫成形(加硫接着)によって固着される。
このようにして得られた無端ベルト10は、用途に応じて所望の大きさとすることができる。例えば、幅は8〜200mm程度、周長は80〜1500mm程度、厚みは0.6〜2.0mm程度である。無端ベルト10は、弾性層12および補強層14のいずれの面を、ベルトの表面(例えば、搬送用ベルトとして使用する場合は搬送面)として使用してもよい。
3.作用及び効果
本実施形態に係る無端ベルトにおいては、エステル系ウレタンゴム材料によって弾性層が構成されている。さらに、実施形態に係る無端ベルトにおいては、補強層が弾性層の上に設けられている。弾性材料本来の特性は維持されており、無端ベルトに通常要求される柔軟性を損なわずに耐久性が維持されて、実施形態の無端ベルトは長寿命化を図ることができる。
したがって、実施形態の無端ベルトは、自動車、産業機械などにおける伝動用ベルトや搬送用ベルトなどとして好適に使用される。
4.変形例
本発明は、ここに記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、本発明の無端ベルトは、弾性層22a,22bと補強層24とを備えていれば、図2に示すように3層構造を有する無端ベルトであってもよい。図2に示す無端ベルト20は、ゴム糊28を含浸させた無端状編布26を含む補強層24を挟むように、弾性層22a、22bが形成されている。弾性層22a,22b、無端状編布26およびゴム糊28については上述の通りとすることができる。
10,20 無端ベルト
12,22a,22b 弾性層
14,24 補強層
16,26 無端状編布
18,28 ゴム糊

Claims (1)

  1. 弾性材料を含む弾性層と、
    前記弾性層上に設けられ、ゴム糊を含浸させた無端状編布を含む補強層と
    を備える無端ベルトにおいて、
    前記弾性材料は、エステル系ウレタンゴム材料であることを特徴とする無端ベルト。
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