JP2016195334A - Wireless device, loopback test device, and loopback test method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、無線装置、折り返し試験装置、折り返し試験方法に関する。 Embodiments described herein relate generally to a wireless device, a folding test device, and a folding test method.
従来、複数の通信データを多重化して無線伝送するための多重無線装置が知られている。現在、公共業務用の多重無線装置で用いられる周波数帯として、6.5GHz帯、7.5GHz帯、12GHz帯が割り当てられている。例えば、6.5GHz帯の場合、送信周波数と受信周波数との間は160MHzだけ離されており、送信周波数と受信周波数とは相互に異なる周波数である。 2. Description of the Related Art Conventionally, a multiplex radio apparatus for multiplexing a plurality of communication data and transmitting the radio data is known. Currently, 6.5 GHz band, 7.5 GHz band, and 12 GHz band are allocated as frequency bands used in multiple wireless apparatuses for public business. For example, in the case of the 6.5 GHz band, the transmission frequency and the reception frequency are separated by 160 MHz, and the transmission frequency and the reception frequency are different from each other.
上述の多重無線装置単体で送信機能と受信機能とを試験するための試験装置として、折り返し試験装置がある。折り返し試験装置は、多重無線装置の送信部から出力される無線周波の送信周波数を受信周波数に変換して受信部に折り返し入力する。これにより、アンテナから実際に電波を放射することなく、多重無線装置単体で送信部および受信部の両機能を試験することができる。 As a test apparatus for testing the transmission function and the reception function with the multiplex radio apparatus alone, there is a folding test apparatus. The loopback test apparatus converts the radio frequency transmission frequency output from the transmission section of the multiplex radio apparatus into a reception frequency, and loops back and inputs it to the reception section. Thereby, both functions of the transmission unit and the reception unit can be tested by a single multiplex radio apparatus without actually radiating radio waves from the antenna.
折り返し試験装置は、送信周波数を受信周波数に変換するための要素として、例えばアップコンバータとダウンコンバータとを備える。この場合、折り返し試験装置は、アップコンバータとダウンコンバータとを制御するための手段も必要とする。このため、折り返し試験装置の構成が複雑になり、装置コストが上昇するという問題がある。 The loopback test apparatus includes, for example, an up converter and a down converter as elements for converting a transmission frequency to a reception frequency. In this case, the loopback test apparatus also requires means for controlling the upconverter and the downconverter. For this reason, there is a problem that the configuration of the folding test apparatus becomes complicated and the apparatus cost increases.
本発明が解決しようとする課題は、装置構成の複雑化および装置コストの上昇を抑制することができる無線装置、折り返し試験装置、折り返し試験方法を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide a wireless device, a folding test device, and a folding test method capable of suppressing the complexity of the device configuration and the increase in device cost.
実施形態の無線装置は、送信部、受信部、折り返し試験装置を持つ。前記送信部は、送信信号に対し所定の送信処理を実施して第1周波数信号を出力する。前記受信部は、第2周波数信号に対し所定の受信処理を実施して受信信号を出力する。前記折り返し試験装置は、前記送信部から出力された前記第1周波数信号を周波数変換して前記第2周波数信号を発生させ、前記第2周波数信号を前記受信部に入力する。前記折り返し試験装置は、局部発振器、周波数混合器を持つ。前記局部発振器は、所定周波数の局部発振周波数信号を発生させる。前記周波数混合器は、ローカル端子と中間周波端子と無線周波端子とを有し、前記送信部から前記ローカル端子に入力された前記第1周波数信号と前記局部発振器から前記中間周波端子に入力された前記局部発振周波数信号とに基づいて前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号との和差信号を生成し、前記和差信号を前記第2周波数信号として前記無線周波端子から出力する。 The wireless device according to the embodiment includes a transmission unit, a reception unit, and a folding test device. The transmitter performs a predetermined transmission process on the transmission signal and outputs a first frequency signal. The reception unit performs a predetermined reception process on the second frequency signal and outputs a reception signal. The folding test apparatus frequency-converts the first frequency signal output from the transmission unit to generate the second frequency signal, and inputs the second frequency signal to the reception unit. The folding test apparatus has a local oscillator and a frequency mixer. The local oscillator generates a local oscillation frequency signal having a predetermined frequency. The frequency mixer has a local terminal, an intermediate frequency terminal, and a radio frequency terminal, and the first frequency signal input to the local terminal from the transmitter and the intermediate frequency terminal input to the intermediate frequency terminal. Based on the local oscillation frequency signal, a sum / difference signal between the first frequency signal and the local oscillation frequency signal is generated, and the sum / difference signal is output as the second frequency signal from the radio frequency terminal.
以下、実施形態の無線装置、折り返し試験装置、折り返し試験方法を図面を参照して説明する。
なお、以下では、実施形態の折り返し試験装置を多重無線装置に適用した場合を例として説明するが、この例に限らず、実施形態の折り返し試験装置は、任意の無線装置に適用可能である。
Hereinafter, a wireless device, a folding test device, and a folding test method according to embodiments will be described with reference to the drawings.
In the following description, the case where the loopback test apparatus of the embodiment is applied to a multiplex radio apparatus will be described as an example. However, the present invention is not limited to this example, and the loopback test apparatus of the embodiment can be applied to any radio apparatus.
図1は、実施形態の多重無線装置100A〜100Fを備えた通信システム1の全体構成例を模式的に示すブロック図であり、複数の局舎に複数の多重無線装置100A〜100Fを分散配置した例を示す。
図1に示す例では、本局1000には、本局装置1001によって管理される多重無線装置100Aおよび多重無線装置100Bが配置されている。中継局2000には、多重無線装置100Cおよび多重無線装置100Dが配置されている。これら多重無線装置100Cと多重無線装置100Dとの間は同軸ケーブルにより接続されている。支局3000には、多重無線装置100Eが配置され、支局4000には多重無線装置100Fが配置されている。なお、図1において、「FT」は送信周波数を表し、「FR」は受信周波数を表している。
FIG. 1 is a block diagram schematically illustrating an example of the overall configuration of a communication system 1 including
In the example shown in FIG. 1, a
各局舎に配置された多重無線装置100A〜100Fのそれぞれは、後述の図2に示す多重無線装置100と同様の構成を有している。図1の例では、複数の多重無線装置100A〜100Fののうち、本局1000の多重無線装置100Aのみが実施形態の折り返し試験装置50を備えている。ただし、折り返し試験装置50は、多重無線装置100Aから取り外して、他の多重無線装置100B〜100Fの何れにも取り付けることが可能となっている。即ち、折り返し試験装置50は、複数の多重無線装置100A〜100Fのそれぞれに対して着脱可能に構成されており、試験対象となる任意の多重無線装置に取り付け可能となっている。
Each of the
図1の例では、本局1000の多重無線装置100Aと支局3000の多重無線装置100Eとの間の通信は、中継局2000の多重無線装置100C,100Dを通じて実施される。また、本局1000の多重無線装置100Bは、支局4000の多重無線装置100Fと直接的に通信が実施される。
In the example of FIG. 1, communication between the
図2は、実施形態の折り返し試験装置50が適用された多重無線装置100の構成例を示すブロック図である。図2に示す多重無線装置100は、上述の図1に示す多重無線装置100A〜100Fのそれぞれに対応している。
多重無線装置100は、1つの周波数帯で複数のデータ信号を送信または受信するための装置であり、上記周波数帯として、例えば、6.5GHz帯、7.5GHz帯、12GHz帯が用いられる。多重無線装置100は、送信に関与する要素として、分配部11、現用系の送信部12A、予備系の送信部12B、スイッチ回路(SW)13を備えている。また、多重無線装置100は、受信に関与する要素として、ハイブリッド回路(H)21、現用系の受信部22A、予備系の受信部22B、切替部23を備えている。更に、多重無線装置100は、送信と受信とで共用される要素として、サーキュレータ30およびアンテナ40を備えている。
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration example of the
The
分配部11の入力部には、複数の送信データ信号STX1,STX2,…,STXn(nは任意の自然数)が送信信号として入力され、分配部11の第1出力部(111)および第2出力部(112)には、それぞれ、現用系の送信部12Aおよび予備系の送信部12Bの各入力部が接続されている。現用系の送信部12Aおよび予備系の送信部12Bの各出力部は、それぞれ、同軸ケーブルを通じてスイッチ回路13の第1入力部および第2入力部と接続されている。スイッチ回路13の出力部は、導波管を通じてサーキュレータ30の第1ポートと接続されている。
A plurality of transmission data signals STX1, STX2,..., STXn (n is an arbitrary natural number) are input as transmission signals to the input unit of the
サーキュレータ30の第2ポートにはアンテナ40が接続されている。サーキュレータ30の第3ポートは、導波管を通じてハイブリッド回路21の入力ポートと接続されている。ハイブリッド回路21の第1出力ポートおよび第2出力ポートは、それぞれ、同軸ケーブルを通じて現用系の受信部22Aおよび予備系の受信部22Bの各入力部と接続されている。現用系の受信部22Aの出力部は、切替部23の第1入力部(231)に接続され、予備系の受信部22Bの出力部は、切替部23の第2入力部(232)に接続されている。
An
ここで、送信に関与する分配部11は、多重無線装置100に入力される複数の送信データ信号STX1,STX2,…,STXnを、現用系の送信部12Aおよび予備系の送信部12Bに分配するための要素である。具体的には、分配部11は、複数の送信データ信号STX1,STX2,…,STXnを現用系の送信部12Aと予備系の送信部12Bとに分配する。
Here, the
現用系の送信部12Aは、通常的に送信を担う要素であり、分配部11により分配された複数の送信データ信号STX1,STX2,…,STXnに対し所定の送信処理を実施して第1周波数信号RF1を出力する。現用系の送信部12Aは、同期部121、多重部122、変調部123、アップコンバータ(U/C)部124を備えている。このうち、同期部121は、分配部11の第1出力部(111)から現用系の送信部12Aに入力された複数の送信データ信号STX1,STX2,…,STXnを同期化するための要素である。
The
多重部122は、同期部121により同期化された複数の送信データ信号を多重化して一つの送信データ信号に束ねるための要素である。変調部123は、多重部122により多重化された送信データ信号をデジタル変調するための要素である。上記デジタル変調方式として、例えば、4PSK(Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、128QAM等が用いられる。
The
アップコンバータ部124は、変調部123によりデジタル変調された送信データ信号を所望の帯域の無線周波信号である第1周波数信号RF1に周波数変換するための要素である。アップコンバータ部124により周波数変換された第1周波数信号RF1は、送信部12Aからスイッチ回路13に出力される。
The up-
予備系の送信部12Bは、例えば現用系の送信部12Aの保守点検を実施する場合や、現用系の送信部12Aに異常が発生した場合など、現用系の送信部12Aを運用できない状況において、現用系の送信部12Aに代わって送信を担う要素であり、上述の現用系の送信部12Aと同様に構成され、その構成の詳細は省略する。予備系の送信部12Bは、分配部11により分配される複数の送信データ信号STX1,STX2,…,STXnを同期化し、多重化し、デジタル変調し、周波数変換して第1周波数信号RF1を出力する。
In a situation where the
スイッチ回路13は、現用系の送信部12Aから出力される第1周波数信号RF1と予備系の送信部12Aから出力される第1周波数信号RF1とのうち、何れか1つを選択してサーキュレータ30に供給するための要素である。具体的には、スイッチ回路13は、通常の送信時に送信部12Aから出力される第1周波数信号RF1をサーキュレータ30の第1ポートに供給し、予備系の送信部12Bから出力される第1周波数信号RF1をサーキュレータ30の第1ポートに供給する。
The
次に、受信に関与するハイブリッド回路21は、サーキュレータ30の第3ポートから供給される第2周波数信号RF2を現用系の受信部22Aと予備系の受信部22Bとに分配するための要素である。
Next, the
現用系の受信部22Aは、通常的に受信を担う要素であり、第2周波数信号RF2に対し所定の受信処理を実施して受信データ信号SRX1,SRX2,…,SRXnを切替部23に出力する。現用系の受信部22Aは、ダウンコンバータ(D/C)部221、復調部222、分離部223、同期部224を備えている。このうち、ダウンコンバータ部221は、ハイブリッド回路21から現用系の受信部22Aに入力された無線周波の第2周波数信号RF2を所定の中間周波信号に周波数変換するための要素である。
The
復調部222は、ダウンコンバータ部221により周波数変換された中間周波信号を復調して、複数の受信データ信号(SRX1,SRX2,…,SRXn)が多重化された受信データ信号を得るための要素である。分離部223は、復調部222により復調された受信データ信号に含まれる多重化された複数の受信データ信号を分離するための要素である。同期部224は、分離部223により分離された複数の受信データ信号を同期化するための要素である。同期部224により同期化された複数の受信データ信号は、受信部22Aの第1入力部(231)に出力され、切替部23を通じて複数の受信データ信号SRX1,SRX2,…,SRXn(受信信号)として出力される。
The
予備系の受信部22Bは、例えば現用系の受信部22Aの保守点検を実施する場合や、現用系の受信部22Aに異常が発生した場合など、現用系の受信部22Aを運用できない状況において、現用系の受信部22Aに代わって受信を担う要素であり、上述の現用系の受信部22Aと同様に構成され、その構成の詳細は省略する。予備系の受信部22Bは、ハイブリッド回路21により分配される第2周波数信号RF2に含まれる複数の受信データ信号を周波数変換し、復調し、分離し、同期化して切替部23の第2入力部(232)に出力する。
In a situation where the
切替部23は、通常の受信時に、受信部22Aから入力される受信データ信号を受信データ信号SRX1,SRX2,…,SRXnとして出力し、現用系の受信部22Aを運用できない場合に、受信部22Bから入力される受信データ信号を受信データ信号SRX1,SRX2,…,SRXnとして出力するための要素である。
The switching
また、多重無線装置100は、折り返し試験装置50を備えている。折り返し試験装置50は、送信部12Aから出力された第1周波数信号RF1を周波数変換して第2周波数信号RF2を発生させ、第2周波数信号RF2を受信部22Aに折り返して入力するための要素である。なお、予備系の送信部12Bの出力部と、予備系の受信部22Bの入力部との間にも、同様に折り返し試験装置50が接続可能となっている。
In addition, the
図2の例では、折り返し試験装置50は、送信部12Aの出力部に接続された同軸ケーブル上に設けられた第1中間端子(符号なし)と、受信部22Aの入力部に接続された同軸ケーブル上に設けられた第2中間端子(符号なし)との間に接続されている。ただし、この例に限らず、折り返し試験装置50は、現用系の送信部12Aから出力される第1周波数信号RF1の伝送経路上の任意の部位と、現用系の受信部22Aに入力される第2周波数信号RF2の伝送経路上の任意の部位との間に接続され得る。
In the example of FIG. 2, the
ここで、折り返し試験装置50を用いた折り返し試験は、例えば多重無線装置100を局舎(本局、中継局、支局)に設置する際に行われる試験であり、試験時に送信部12Aから出力される第1周波数信号RF1を周波数変換して第2周波数信号RF2を生成し、この第2周波数信号RF2を受信部22Aの入力部に供給することにより、対向側の多重無線装置を要することなく、送信部12Aおよび受信部22Aの試験を実施できる。従って、折り返し試験によれば、アンテナ40から実際に電波を放射することなく、多重無線装置100の送信部12Aおよび受信部22Aの両機能を試験することができる。即ち、多重無線装置100単体で多重無線装置100の送受信機能を試験することができる。
Here, the loopback test using the
図3は、実施形態の折り返し試験装置50の構成例を示す図である。
折り返し試験装置50は、入力端子TIN、出力端子TOUT、局部発振器51、周波数混合器52を備えて構成される。入力端子TINは、上述の現用系の送信部12Aの出力部に接続された同軸ケーブル上の第1中間端子と接続されている。入力端子TINには、現用系の送信部12Aから第1周波数信号RF1が供給される。また、出力端子TOUTは、上述の現用系の受信部22Aの入力部に接続された同軸ケーブル上の第2中間端子と接続されている。
FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration example of the
The
局部発振器51は、所定周波数の局部発振周波数信号MFを発生させるための要素である。局部発振器51が発生させた局部発振周波数信号MFは、周波数混合器52の中間周波端子(IF)に供給される。局部発振器51は、局部発振周波数信号を発生させる発振器であり、例えば水晶発振器である。
The
周波数混合器52は、送信部12Aから出力された第1周波数信号RF1と局部発振器51が発生させた局部発振周波数信号MFとに基づいて、第1周波数信号RF1と局部発振周波数信号MFとの和差信号を生成するための要素である。実施形態では、周波数混合器52は、送信部12Aから出力された第1周波数信号RF1と局部発振器51が発生させた局部発振周波数信号MFとを乗算することにより、第1周波数信号RF1と局部発振周波数信号MFとの和差信号を生成する。周波数混合器52は、ローカル端子(Lo)、中間周波端子(IF)、無線周波端子(RF)を有している。ここで、周波数混合器52のローカル端子(Lo)は、入力端子TINと接続されている。周波数混合器52の中間周波端子(IF)は、局部発振器51の出力部と接続されている。周波数混合器52の無線周波端子(RF)は出力端子TOUTと接続されている。
The
従って、周波数混合器52のローカル端子(Lo)には、入力端子TINを通じて第1周波数信号RF1が入力され、中間周波端子(IF)には、局部発振器51から局部発振周波数信号MFが入力される。周波数混合器52は、送信部からローカル端子(Lo)に入力された第1周波数信号RF1と局部発振器51から中間周波端子(IF)に入力された局部発振周波数信号MFとを乗算して、第1周波数信号RF1と局部発振周波数信号MFとの和差信号を生成する。周波数混合器52により生成された和差信号は、第2周波数信号RF2として無線周波端子(RF)から出力端子TOUTを通じて受信部22Aに出力される。
Therefore, the first frequency signal RF1 is input to the local terminal (Lo) of the
周波数混合器52は、次式(1)の乗算演算を行うミキサーから構成される。
sinω1t×sinω2t = [cos(ω1-ω2)t−cos(ω1+ω2)t]/2 …(1)
ここで、ω1=2πf1,ω2=2πf2であり、f1は、第1周波数信号RF1の周波数であり、f2は、局部発振周波数信号MFの周波数である。
The
sinω 1 t × sinω 2 t = [cos (ω 1 −ω 2 ) t−cos (ω 1 + ω 2 ) t] / 2 (1)
Here, ω 1 = 2πf 1 , ω 2 = 2πf 2 , f 1 is the frequency of the first frequency signal RF 1, and f 2 is the frequency of the local oscillation frequency signal MF.
上式(1)から理解されるように、周波数混合器52の無線周波端子(RF)から出力される和差信号(第2周波数信号RF2)には、第1周波数信号RF1の周波数f1と局部発振周波数信号MFの周波数f2との和信号の周波数成分(f1+f2)と、差信号の周波数成分(f1−f2)とが含まれている。このような周波数混合器52の演算特性は、後述するように、折り返し試験装置50において、送信データ信号の第1周波数信号RF1を周波数変換して受信データ信号の第2周波数信号RF2を得るために利用される。
As understood from the above equation (1), the sum / difference signal (second frequency signal RF2) output from the radio frequency terminal (RF) of the
なお、ローカル端子(Lo)に入力される信号の周波数から中間周波端子(IF)に入力される信号の周波数を減算した差信号の周波数成分(f1−f2)と、ローカル端子(Lo)に入力される信号の周波数に中間周波端子(IF)に入力される信号の周波数を加算した和信号の周波数成分(f1+f2)とを得ることができることを限度に、周波数混合器52は、任意のミキサーであり得る。
The frequency component (f 1 −f 2 ) of the difference signal obtained by subtracting the frequency of the signal input to the intermediate frequency terminal (IF) from the frequency of the signal input to the local terminal (Lo), and the local terminal (Lo) The
次に、折り返し試験装置50に着目して多重無線装置100の動作を説明する。
ここでは、多重無線装置100を局舎に設置する際に、折り返し試験装置50を用いて多重無線装置100単体で送信部12Aおよび受信部22Aの両機能を試験する場合を例として説明する。
Next, focusing on the
Here, a case will be described as an example where both functions of the transmitting
折り返し試験を実施する場合、設置作業の担当者は、送信データ信号STX1,STX2,…,STXnとして試験用の送信データ信号を多重無線装置100に外部から入力する。多重無線装置100に入力された試験用の送信データ信号は、分配部11により送信部12Aに分配される。送信部12Aは、分配部11により分配された試験用の送信データ信号に対して所定の送信処理(同期化、多重化、デジタル変調、周波数変換)を実施して無線周波の第1周波数信号RF1を出力する。
When performing the loopback test, the person in charge of the installation work inputs the test transmission data signal to the
送信部12Aから出力された第1周波数信号RF1は、折り返し試験装置50の入力端子TIN(図3)に供給される。入力端子TINに供給された第1周波数信号RF1は、周波数混合器52のローカル端子(Lo)に入力される。また、周波数混合器52の中間周波端子(IF)には、局部発振器51から所定周波数の局部発振周波数信号MFが入力されている。
The first frequency signal RF1 output from the
上述の第1周波数信号RF1と局部発振周波数信号MFが入力される周波数混合器52の動作を説明する。
ここでは、送信部12Aから折り返し試験装置50の入力端子TINに供給される第1周波数信号RF1の周波数を7450MHzとし、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから出力される第2周波数信号RF2の周波数として、7290MHz(7450MHz−160MHz)の差信号周波数を得る場合を例に説明する。この場合、周波数混合器52のローカル端子(Lo)には、7450MHzの第1周波数信号RF1が入力され、周波数混合器52の中間周波端子(IF)には、160MHzの局部発振周波数信号MFが入力される。
The operation of the
Here, the frequency of the first frequency signal RF1 supplied from the
図4は、実施形態の折り返し試験装置50に備えられた周波数混合器52の動作例の説明図であり、周波数混合器52のローカル端子(Lo)に入力される第1周波数信号RF1のスペクトラムと、中間周波端子(IF)に入力される局部発振周波数信号MFのスペクトラムと、無線周波端子(RF)から出力される第2周波数信号RF2(RF2L,RF2H)のスペクトラムを模式的に示している。
なお、後述するスペクトラムの反転現象の理解の容易化のため、図4では、第1周波数信号RF1、第2周波数信号RF2H,RF2Lの各スペクトラムの形状を非対称の台形状としており、実際のスペクトラムの形状とは異なっている。
FIG. 4 is an explanatory diagram of an operation example of the
In order to facilitate understanding of the spectrum inversion phenomenon described later, in FIG. 4, the shape of each spectrum of the first frequency signal RF1, the second frequency signal RF2H, and RF2L is an asymmetric trapezoid, and the actual spectrum It is different from the shape.
図4の例では、第1周波数信号RF1のスペクトラムは、7450MHzを中心とした10MHzの帯域幅を有している。第2周波数信号RF2Lは、周波数混合器52により得られる差信号であり、第2周波数信号RF2Lの周波数は、第1周波数信号RF1の周波数「7450MHz」から局部発振周波数信号MFの周波数「160MHz」を減算した周波数「7290MHz」である。図4の例では、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムは、7290MHzを中心とした10MHzの帯域幅を有している。
In the example of FIG. 4, the spectrum of the first frequency signal RF1 has a bandwidth of 10 MHz centered on 7450 MHz. The second frequency signal RF2L is a difference signal obtained by the
第2周波数信号RF2Hは、周波数混合器52により得られる和信号であり、第2周波数信号RF2Hの周波数は、第1周波数信号RF1の周波数「7450MHz」と局部発振周波数信号MFの周波数「160MHz」を加算した周波数「7610MHz」である。図4の例では、第2周波数信号RF2Hのスペクトラムは、7610MHzを中心とした10MHzの帯域幅を有している。
なお、図4の例では、説明の簡略化のため、第1周波数信号RF1および第2周波数信号RF2H,RF2Lの各スペクトラムの帯域幅を10MHzとしているが、各帯域は任意に設定し得る。
The second frequency signal RF2H is a sum signal obtained by the
In the example of FIG. 4, for simplification of explanation, the bandwidth of each spectrum of the first frequency signal RF1 and the second frequency signals RF2H and RF2L is 10 MHz, but each band can be set arbitrarily.
局部発振周波数信号MFのスペクトラムは、中心周波数の160MHzに集中している。このことは、局部発振器51から発生される局部発振周波数信号MFの周波数が帯域を殆ど持っていないこと、即ち、局部発振周波数信号MFが所定の発振周波数以外の周波数成分を殆ど含んでいないことを意味する。ここで、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの反転現象が生じないたいめには、理想的には、局部発振器51により発生される局部発振周波数信号MFの周波数が帯域を持たず、且つ、局部発振周波数信号MFの周波数が、帯域を有する第1周波数信号RF1のスペクトラムの帯域に含まれる周波数(図4の例では、7445MHz〜7455MHzの周波数)よりも小さい周波数であればよい。実施形態では、局部発振器51として水晶発振器を用いることにより、帯域を持たない局部発振周波数信号MFを生成している。ただし、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの反転現象が生じないことを限度として、局部発振周波数信号MFが或る程度の帯域を持つことは許容され、その限りにおいて、局部発振器51として水晶発振器以外の発振手段を用いることも可能である。
The spectrum of the local oscillation frequency signal MF is concentrated at the center frequency of 160 MHz. This means that the frequency of the local oscillation frequency signal MF generated from the
上述のように周波数混合器52のローカル端子(Lo)に第1周波数信号RF1が入力されると、周波数混合器52は、ローカル端子(Lo)に入力される周波数「7450MHz」の第1周波数信号RF1と、中間周波端子(IF)に局部発振器51から入力される周波数「160MHz」の局部発振周波数信号MFとの差信号として、周波数「7290MHz」の第2周波数信号RF2Lを無線周波端子(RF)から発生させると共に、和信号として周波数「7610MHz」の第2周波数信号RF2Hを無線周波端子(RF)から発生させる。
As described above, when the first frequency signal RF1 is input to the local terminal (Lo) of the
ここで注目すべきことは、周波数混合器52が第1周波数信号RF1から第2周波数信号RF2L,RF2Hを発生させる過程で、第2周波数信号RF2Lおよび第2周波数信号RF2Hの何れもスペクトラムが反転しないことである。即ち、第2周波数信号RF2L,RF2Hのスペクトラムの向きは、第1周波数信号RF1のスペクトラムの向きと同じである。このようにスペクトラムの反転現象が生じない理由を次に説明する。
What should be noted here is that in the process in which the
周波数混合器52が第1周波数信号RF1から差信号の第2周波数信号RF2Lを発生させる場合、前述の式(1)に従って、差信号である第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの上限周波数は、第1周波数信号RF1のスペクトラムの上限周波数「7455MHz」から局部発振周波数信号MFの周波数「160MHz」を減算した周波数「7295MHz」になる。
When the
ここで、局部発振周波数信号MFのスプリアスの帯域は極めて小さいので、第1周波数信号RF1から減算される局部発振周波数信号MFの周波数は単一の値「160MHz」をとる。このため、第1周波数信号RF1の周波数から局部発振周波数信号MFの周波数を減算して得られる第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの上限周波数は、周波数「7295MHz」に決定される。 Here, since the spurious band of the local oscillation frequency signal MF is extremely small, the frequency of the local oscillation frequency signal MF subtracted from the first frequency signal RF1 takes a single value “160 MHz”. Therefore, the upper limit frequency of the spectrum of the second frequency signal RF2L obtained by subtracting the frequency of the local oscillation frequency signal MF from the frequency of the first frequency signal RF1 is determined to be the frequency “7295 MHz”.
また、前述の式(1)に従って、差信号である第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの下限周波数は、第1周波数信号RF1のスペクトラムの下限周波数「7445MHz」から局部発振周波数信号MFの周波数「160MHz」を減算した周波数「7295MHz」になる。この場合も局部発振周波数信号MFの周波数は単一の値「160MHz」をとるため、第1周波数信号RF1の周波数から局部発振周波数信号MFの周波数を減算して得られる第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの下限周波数は、周波数「7285MHz」に決定される。 Further, according to the above equation (1), the lower limit frequency of the spectrum of the second frequency signal RF2L that is the difference signal is from the lower limit frequency “7445 MHz” of the spectrum of the first frequency signal RF1 to the frequency “160 MHz” of the local oscillation frequency signal MF. The frequency becomes “7295 MHz”. Also in this case, since the frequency of the local oscillation frequency signal MF takes a single value “160 MHz”, the spectrum of the second frequency signal RF2L obtained by subtracting the frequency of the local oscillation frequency signal MF from the frequency of the first frequency signal RF1. Is determined to be a frequency “7285 MHz”.
結局、前述の式(1)に従って周波数混合器52が第1周波数信号RF1から差信号の第2周波数信号RF2Lを発生させる過程で、第1周波数信号RF1のスペクトラムの下限周波数に対応して第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの下限周波数が決定され、第1周波数信号RF1のスペクトラムの上限周波数に対応して第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの上限周波数が決定される。従って、周波数に関して、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムは、第1周波数信号RF1のスペクトラムを局部発振周波数信号MFの周波数「160MHz」だけ平行移動させたものとなる。このため、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの向きは、第1周波数信号RF1のスペクトラムの向きと一致し、スペクトラムの反転現象は生じない。
Eventually, in the process in which the
ただし、図3の構成において、ローカル端子(Lo)と中間周波端子(IF)の各信号を入れ替えると、スペクトラムの反転現象が生じる場合があるが、その詳細は後述する。従って、実施形態の折り返し試験装置50の構成は、図3の構成において、ローカル端子(Lo)と中間周波端子(IF)の各信号を入れ替えた構成を含まない。
However, if the local terminal (Lo) and the intermediate frequency terminal (IF) are interchanged in the configuration of FIG. 3, a spectrum inversion phenomenon may occur, but the details will be described later. Therefore, the configuration of the
前述の式(1)に従って得られる和信号の第2周波数信号RF2Hについては、原理上、スペクトラムの反転は発生し得ない。即ち、図4において、仮に局部発振周波数信号MFのスペクトラムの帯域が10MHzであったとしても、第2周波数信号RF2Hの上限周波数および下限周波数は、何れも第1周波数信号RF1の上限周波数および下限周波数を局部発振周波数信号MFの周波数分だけ一様に増加させた周波数になる。即ち、第2周波数信号RF2Hのスペクトラムは、第1周波数信号RF1のスペクトラムを局部発振周波数信号MFの周波数「160MHz」だけ平行移動したものとなる。このため、第2周波数信号RF2Hのスペクトラムの向きは、第1周波数信号RF1のスペクトラムの向きと一致し、スペクトラムの反転は生じない。この結果、実施形態の折り返し試験装置50によれば、図4に示すように、第2周波数信号RF2L,RF2Hの各スペクトラムは共に反転しない。
In principle, spectrum inversion cannot occur for the second frequency signal RF2H of the sum signal obtained according to the above-described equation (1). That is, in FIG. 4, even if the spectrum band of the local oscillation frequency signal MF is 10 MHz, the upper limit frequency and the lower limit frequency of the second frequency signal RF2H are both the upper limit frequency and the lower limit frequency of the first frequency signal RF1. Is a frequency that is uniformly increased by the frequency of the local oscillation frequency signal MF. That is, the spectrum of the second frequency signal RF2H is obtained by translating the spectrum of the first frequency signal RF1 by the frequency “160 MHz” of the local oscillation frequency signal MF. For this reason, the direction of the spectrum of the second frequency signal RF2H coincides with the direction of the spectrum of the first frequency signal RF1, and the inversion of the spectrum does not occur. As a result, according to the
折り返し試験装置50の出力端子TOUTから出力される第2周波数信号RF2には、上述の差信号成分と和信号成分が含まれている。このため、例えば、差信号成分のみを通過させる帯域フィルタを用いれば、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから出力される第2周波数信号RF2から差信号成分の周波数「7290MHz」を有する第2周波数信号RF2Lのみを取り出すことができる。
The second frequency signal RF2 output from the output terminal TOUT of the
上述した折り返し試験装置50から出力される周波数「7290MHz」の第2周波数信号RF2Lは、受信部22Aに入力される。受信部22Aは、折り返し試験装置50から入力される第2周波数信号RF2Lに含まれる受信データ信号を復調分離し、切替部23を通じて複数の受信データ信号SRX1,SRX2,…,SRXnを出力する。この場合、折り返し試験装置50から受信部22Aに入力される第2周波数信号RF2Lのスペクトラムは反転しておらず、送信部12Aから出力される第1周波数信号RF1と同じ向けのスペクトラムであるから、多重無線装置100に故障等の異常が存在しなければ、第2周波数信号RF2Lから複数の受信データ信号SRX1,SRX2,…,SRXnを正常に復調することができる。
The second frequency signal RF2L having the frequency “7290 MHz” output from the
以上により、多重無線装置100の分配部11に入力された送信データ信号が折り返し試験装置50により折り返されて受信データ信号として切替部23から出力される。そして、送信データ信号と受信データ信号とから例えば符号化エラーレートを算出し、この符号化エラーレートが許容値以下であれば、送信部12Aと受信部22Aとの両機能に異常がないことが分かる。また、符号化エラーレートが許容値を超えていれば、現用系の送信部12Aと受信部22Aとの何れかに異常が存在することが推定される。これにより、多重無線装置100の送信機能と受信機能の両方を同時的に試験することができる。
As described above, the transmission data signal input to the
ここで、上述の式(1)によれば、図3の構成において、周波数混合器52のローカル端子(Lo)と中間周波端子(IF)とにそれぞれ入力される信号を入れ替えた場合も差信号と和信号を得ることができる。しかしながら、この場合、次に説明するように差信号である第2周波数信号RF2Lのスペクトラムが反転するため、第2周波数信号RF2Lから受信データ信号を正常に復調することができなくなる場合が起こり得る。従って、実施形態の折り返し試験装置50は、図3の構成においてローカル端子(Lo)と中間周波端子(IF)とにそれぞれ入力される信号を入れ替えた構成を含まない。
Here, according to the above equation (1), the difference signal is also obtained when the signals input to the local terminal (Lo) and the intermediate frequency terminal (IF) of the
図5および図6を参照して、図3の構成において周波数混合器52のローカル端子と中間周波端子とに入力される信号を入れ替えた場合に第2周波数信号RF2Lのスペクトラムが反転する理由を説明する。
図5は、実施形態の折り返し試験装置50に含まれない構成を示す参考図である。図5の例では、周波数混合器52の中間周波端子(IF)は、入力端子TINと接続されている。周波数混合器52のローカル端子(Lo)は、局部発振器51の出力部と接続されている。周波数混合器52の無線周波端子(RF)は出力端子TOUTと接続されている。即ち、図5の構成は、上述の図3の構成において、周波数混合器52のローカル端子(Lo)と中間周波端子(IF)に入力される信号が入れ替えられた構成に相当する。
With reference to FIGS. 5 and 6, the reason why the spectrum of the second frequency signal RF2L is inverted when the signals input to the local terminal and the intermediate frequency terminal of the
FIG. 5 is a reference diagram illustrating a configuration that is not included in the
図5の例では、周波数混合器52の中間周波端子(IF)には、折り返し試験装置50の入力端子TINを通じて第1周波数信号RF1が入力され、ローカル端子(Lo)には、局部発振器51から局部発振周波数信号MFが入力される。これら第1周波数信号RF1と局部発振周波数信号MFとを周波数混合器52により乗算して得られる和差信号は、第2周波数信号RF2として無線周波端子(RF)から折り返し試験装置50の出力端子TOUTを通じて出力される。
In the example of FIG. 5, the first frequency signal RF <b> 1 is input to the intermediate frequency terminal (IF) of the
図6は、実施形態の折り返し試験装置50に含まれない図5に示す構成の動作の参考説明図であり、周波数混合器52のローカル端子(Lo)に入力される局部発振周波数信号MFのスペクトラムと、中間周波端子(IF)に入力される第1周波数信号RF1のスペクトラムと、無線周波端子(RF)から出力される第2周波数信号RF2(RF2L,RF2H)のスペクトラムを模式的に示している。図6の例では、無線周波端子(RF)から出力される第2周波数信号RF2Lの周波数として「7170MHz」を得ることを想定しており、そのため、局部発振器51から発生される局部発振周波数信号MFの周波数は「7310MHz」に設定され、第1周波数信号RF1の周波数は「140MHz」に設定されている。
FIG. 6 is a reference explanatory diagram of the operation of the configuration shown in FIG. 5 that is not included in the
差信号である第2周波数信号RF2Lの周波数は、局部発振周波数信号MFの周波数「7310MHz」から第1周波数信号RF1の周波数「140MHz」を減算した周波数「7170MHz」になる。ここで、第2周波数信号RF2Lを発生させる過程で、周波数混合器52のローカル端子(Lo)に入力される局部発振周波数信号MFの周波数「7310MHz」から、中間周波端子(IF)に入力される第1周波数信号RF1のスペクトラムの上限周波数「145MHz」を減算すると、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの下限周波数「7165MHz」が得られる。また、局部発振周波数信号MFの周波数「7310MHz」から第1周波数信号RF1のスペクトラムの下限周波数「135MHz」を減算すると、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの上限周波数「7175MHz」が得られる。
The frequency of the second frequency signal RF2L that is the difference signal is a frequency “7170 MHz” obtained by subtracting the frequency “140 MHz” of the first frequency signal RF1 from the frequency “7310 MHz” of the local oscillation frequency signal MF. Here, in the process of generating the second frequency signal RF2L, the frequency “7310 MHz” of the local oscillation frequency signal MF input to the local terminal (Lo) of the
この場合、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムの上限周波数および下限周波数は、それぞれ、第1周波数信号RF1のスペクトラムの下限周波および上限周波数に対応している。このことは、第1周波数信号RF1のスペクトラムに対して第2周波数信号RF2Lのスペクトラムが反転していることを意味する。このようなスペクトラムの反転現象は、周波数混合器52が、帯域を持たない局部発振周波数信号MFの周波数(7310MHz)から、帯域を持つ第1周波数信号RF1の周波数(135MHz〜145MHz)を減算することに起因している。このように第2周波数信号RF2Lのスペクトラムが反転していると、第2周波数信号RF2Lから受信データ信号を正常に復調することができなくなる。これに対し、図3に示す実施形態の折り返し試験装置50によれば、前述したように、第2周波数信号RF2Lのスペクトラムは反転せず、第2周波数信号RF2Lから受信データ信号を正常に復調することができる。
In this case, the upper limit frequency and the lower limit frequency of the spectrum of the second frequency signal RF2L correspond to the lower limit frequency and the upper limit frequency of the spectrum of the first frequency signal RF1, respectively. This means that the spectrum of the second frequency signal RF2L is inverted with respect to the spectrum of the first frequency signal RF1. In such a spectrum inversion phenomenon, the
上述した実施形態によれば、スペクトルの反転を生じることなく、送信部から出力された第1周波数信号RF1を周波数変換して、第2周波数信号RF2を発生させることができる。従って、アンテナ40によって受信される受信データ信号と同様のスペクトルを有する第2周波数信号RF2を多重無線装置100内部で発生させることができ、多重無線装置100単体で送受信機能を正しく試験することができる。
According to the above-described embodiment, it is possible to generate the second frequency signal RF2 by performing frequency conversion on the first frequency signal RF1 output from the transmission unit without causing inversion of the spectrum. Therefore, the second frequency signal RF2 having the same spectrum as the received data signal received by the
次に、前述の図1を参照して、実施形態の折り返し試験装置50を用いた折り返し試験の一例を説明する。
図1の例に示す通信システム1では、局舎間の通信に用いられる周波数は、7450MHz、7610MHz、7600MHz、7440MHz、7620MHz、7460MHzの6種類である。具体的には、本局1000の多重無線装置100Aの送信周波数FTは7450MHzに設定され、受信周波数FRは7610MHzに設定されている。同じく本局1000の多重無線装置100Bの送信周波数FTは7620MHzに設定され、受信周波数FRは7460MHzに設定されている。中継局2000の多重無線装置100Cの送信周波数FTは7610MHzに設定され、受信周波数FRは7450MHzに設定されている。同じく中継局2000の多重無線装置100Dの送信周波数FTは7600MHzに設定され、受信周波数FRは7440MHzに設定されている。支局3000の多重無線装置100Eの送信周波数FTは7440MHzに設定され、受信周波数FRは7600MHzに設定されている。支局4000の多重無線装置100Fの送信周波数FTは7460MHzに設定され、受信周波数FRは7620MHzに設定されている。
Next, an example of a folding test using the
In the communication system 1 shown in the example of FIG. 1, there are six types of frequencies used for communication between offices: 7450 MHz, 7610 MHz, 7600 MHz, 7440 MHz, 7620 MHz, and 7460 MHz. Specifically, the transmission frequency FT of the
本局1000に設置された多重無線装置100Aの折り返し試験を実施する場合、折り返し試験装置50を多重無線装置100Aに取り付け、折り返し試験装置50の入力端子TINには図2の送信部12Aから送信周波数「7450MHz」の第1周波数信号RF1を入力し、折り返し試験装置50に備えられた図3の局部発振器51が発生させる局部発振周波数信号MFの周波数を「160MHz」に設定すればよい。この場合、受信周波数「7610MHz」の第2周波数信号RF2Hが、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから和信号として図2の受信部22Aに出力される。
When performing the loopback test of the
また、本局1000に設置された多重無線装置100Bの折り返し試験を実施する場合、折り返し試験装置50を多重無線装置100Bに付け替えて、折り返し試験装置50の入力端子TINに周波数「7620MHz」の第1周波数信号RF1を入力し、局部発振器51が発生させる局部発振周波数信号MFの周波数を「160MHz」に設定すればよい。この場合、周波数「7460MHz」の第2周波数信号RF2Lが、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから差信号として出力される。
Further, when performing the loopback test of the
また、本局1000の多重無線装置100Aと通信する中継局2000の多重無線装置100Cの折り返し試験を実施する場合、折り返し試験装置50を多重無線装置100Cに付け替えて、折り返し試験装置50の入力端子TINに送信周波数「7610MHz」の第1周波数信号RF1を入力し、局部発振器51が発生させる局部発振周波数信号MFの周波数を「160MHz」に設定すればよい。この場合、受信周波数「7450MHz」の第2周波数信号RF2Lが、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから差信号として出力される。
Also, when performing a loopback test of the
また、中継局2000の多重無線装置100Dの折り返し試験を実施する場合、折り返し試験装置50を多重無線装置100Dに付け替えて、折り返し試験装置50の入力端子TINに送信周波数「7600MHz」の第1周波数信号RF1を入力し、局部発振器51が発生させる局部発振周波数信号MFの周波数を「160MHz」に設定すればよい。この場合、受信周波数「7440MHz」の第2周波数信号RF2Lが、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから差信号として出力される。
When the loopback test of the
また、中継局2000の多重無線装置100Dと通信する支局3000の多重無線装置100Eの折り返し試験を実施する場合、折り返し試験装置50を多重無線装置100Eに付け替えて、折り返し試験装置50の入力端子TINに送信周波数「7440MHz」の第1周波数信号RF1を入力し、局部発振器51が発生させる局部発振周波数信号MFの周波数を「160MHz」に設定すればよい。この場合、受信周波数「7600MHz」の第2周波数信号RF2Hが、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから和信号として出力される。
When performing a loopback test of the
また、支局4000の多重無線装置100Fの折り返し試験を実施する場合、折り返し試験装置50を多重無線装置100Fに付け替えて、折り返し試験装置50の入力端子TINに送信周波数「7460MHz」の第1周波数信号RF1を入力し、局部発振器51が発生させる局部発振周波数信号MFの周波数を「160MHz」に設定すればよい。この場合、受信周波数「7620MHz」の第2周波数信号RF2Hが、折り返し試験装置50の出力端子TOUTから和信号として出力される。
以上のように、折り返し試験装置50を用いれば、多重無線装置から実際に電波を放射することなく、各局舎に設置された多重無線装置100A〜100Fの各機能を試験することができる。
When the loopback test is performed on the multiplex radio apparatus 100F of the
As described above, by using the
実施形態の折り返し試験装置50は、折り返し試験方法として表現することもできる。この場合、実施形態の折り返し試験方法は、無線装置に備えられた送信部から出力される第1周波数信号を周波数変換して第2周波数信号を発生させ、前記第2周波数信号を前記無線装置に備えられた受信部に折り返して入力する折り返し試験方法であって、局部発振器が、所定周波数の局部発振周波数信号を発生させる段階と、ローカル端子と中間周波端子と無線周波端子とを有する周波数混合器が、前記送信部から前記ローカル端子に入力された前記第1周波数信号と前記局部発振器から前記中間周波端子に入力された前記局部発振周波数信号とに基づいて前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号との和差信号を生成し、前記和差信号を前記第2周波数信号として前記無線周波端子から出力する段階と、を含むことを特徴とする折り返し試験方法として表現することができる。
The
前記折り返し試験方法において、例えば、前記周波数混合器は、前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号とを乗算することにより前記和差信号を生成してもよい。
また、前記折り返し試験方法において、例えば、前記局部発振器により発生される前記局部発振周波数信号の周波数は帯域を持たず、且つ、前記局部発振周波数信号の周波数は、前記第1周波数信号のスペクトラムの帯域に含まれる周波数よりも小さい周波数であることが望ましい。このように、局部発振器から周波数混合器の中間周波端子に入力される局部発振周波数信号を、帯域を持たない搬送波(CW)とすることにより、周波数混合器の無線周波端子から出力される第2周波数信号のスペクトラムの反転を防止し、折り返し試験におおける周波数変換を正しく行うことが可能になる。
In the folding test method, for example, the frequency mixer may generate the sum / difference signal by multiplying the first frequency signal and the local oscillation frequency signal.
In the loopback test method, for example, the frequency of the local oscillation frequency signal generated by the local oscillator has no band, and the frequency of the local oscillation frequency signal is a band of the spectrum of the first frequency signal. It is desirable that the frequency be lower than the frequency included in the. As described above, the local oscillation frequency signal input from the local oscillator to the intermediate frequency terminal of the frequency mixer is a carrier wave (CW) having no band, so that the second output from the radio frequency terminal of the frequency mixer. It is possible to prevent the inversion of the spectrum of the frequency signal and correctly perform the frequency conversion in the folding test.
以上述べた少なくともひとつの実施形態の送信システムによれば、装置構成の複雑化および装置コストの上昇を抑制することができる。 According to the transmission system of at least one embodiment described above, it is possible to suppress a complicated apparatus configuration and an increase in apparatus cost.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the spirit of the invention. These embodiments and their modifications are included in the scope and gist of the invention, and are also included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
1…通信システム、11…分配部、12A,12B…送信部、13…スイッチ回路、21…ハイブリッド回路、22A,22B…受信部、23…切替部、30…サーキュレータ、40…アンテナ、50…折り返し試験装置、51…局部発振器、52…周波数混合器、100,100A〜100F…多重無線装置、121…同期部、122…多重部、123…変調部、124…アップコンバータ部、221…ダウンコンバータ部、222…復調部、223…分離部、224…同期部、1000…本局、1001…本局装置、2000…中継局、3000,4000…支局、TIN…入力端子、TOUT…出力端子。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Communication system, 11 ... Distribution part, 12A, 12B ... Transmission part, 13 ... Switch circuit, 21 ... Hybrid circuit, 22A, 22B ... Reception part, 23 ... Switching part, 30 ... Circulator, 40 ... Antenna, 50 ... Folding
Claims (9)
第2周波数信号に対し所定の受信処理を実施して受信信号を出力する受信部と、
前記送信部から出力された前記第1周波数信号を周波数変換して前記第2周波数信号を発生させ、前記第2周波数信号を前記受信部に入力する折り返し試験装置と、
を備え、
前記折り返し試験装置は、
所定周波数の局部発振周波数信号を発生させる局部発振器と、
ローカル端子と中間周波端子と無線周波端子とを有し、前記送信部から前記ローカル端子に入力された前記第1周波数信号と前記局部発振器から前記中間周波端子に入力された前記局部発振周波数信号とに基づいて前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号との和差信号を生成し、前記和差信号を前記第2周波数信号として前記無線周波端子から出力する周波数混合器と、
を備えた無線装置。 A transmitter that performs a predetermined transmission process on the transmission signal and outputs a first frequency signal;
A receiving unit that performs a predetermined receiving process on the second frequency signal and outputs a received signal;
A folding test apparatus that frequency-converts the first frequency signal output from the transmission unit to generate the second frequency signal, and inputs the second frequency signal to the reception unit;
With
The folding test apparatus comprises:
A local oscillator for generating a local oscillation frequency signal of a predetermined frequency;
A local terminal, an intermediate frequency terminal, and a radio frequency terminal; the first frequency signal input from the transmitter to the local terminal; and the local oscillation frequency signal input from the local oscillator to the intermediate frequency terminal; A frequency mixer that generates a sum / difference signal between the first frequency signal and the local oscillation frequency signal based on the output signal, and outputs the sum / difference signal as the second frequency signal from the radio frequency terminal;
A wireless device comprising:
前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号とを乗算することにより前記和差信号を生成する、請求項1に記載の無線装置。 The frequency mixer is
The radio apparatus according to claim 1, wherein the sum / difference signal is generated by multiplying the first frequency signal and the local oscillation frequency signal.
所定周波数の局部発振周波数信号を発生させる局部発振器と、
ローカル端子と中間周波端子と無線周波端子とを有し、前記送信部から前記ローカル端子に入力された前記第1周波数信号と前記局部発振器から前記中間周波端子に入力された前記局部発振周波数信号とに基づいて前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号との和差信号を生成し、前記和差信号を前記第2周波数信号として前記無線周波端子から出力する周波数混合器と、
を備えた折り返し試験装置。 A folding test apparatus for generating a second frequency signal by frequency-converting a first frequency signal output from a transmission unit provided in a wireless device, and inputting the second frequency signal to the reception unit,
A local oscillator for generating a local oscillation frequency signal of a predetermined frequency;
A local terminal, an intermediate frequency terminal, and a radio frequency terminal; the first frequency signal input from the transmitter to the local terminal; and the local oscillation frequency signal input from the local oscillator to the intermediate frequency terminal; A frequency mixer that generates a sum / difference signal between the first frequency signal and the local oscillation frequency signal based on the output signal, and outputs the sum / difference signal as the second frequency signal from the radio frequency terminal;
Folding test device with
前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号とを乗算することにより前記和差信号を生成する、請求項4に記載の折り返し試験装置。 The frequency mixer is
The folding test apparatus according to claim 4, wherein the sum / difference signal is generated by multiplying the first frequency signal and the local oscillation frequency signal.
局部発振器が、所定周波数の局部発振周波数信号を発生させる段階と、
ローカル端子と中間周波端子と無線周波端子とを有する周波数混合器が、前記送信部から前記ローカル端子に入力された前記第1周波数信号と前記局部発振器から前記中間周波端子に入力された前記局部発振周波数信号とに基づいて前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号との和差信号を生成し、前記和差信号を前記第2周波数信号として前記無線周波端子から出力する段階と、
を有する折り返し試験方法。 A folding test method for generating a second frequency signal by frequency-converting a first frequency signal output from a transmission unit provided in a wireless device, and inputting the second frequency signal to a reception unit provided in the wireless device Because
A local oscillator generating a local oscillation frequency signal of a predetermined frequency;
The frequency mixer having a local terminal, an intermediate frequency terminal, and a radio frequency terminal includes the first frequency signal input from the transmission unit to the local terminal and the local oscillation input from the local oscillator to the intermediate frequency terminal. Generating a sum / difference signal between the first frequency signal and the local oscillation frequency signal based on a frequency signal, and outputting the sum / difference signal as the second frequency signal from the radio frequency terminal;
Folding test method having
前記第1周波数信号と前記局部発振周波数信号とを乗算することにより前記和差信号を生成する、請求項7に記載の折り返し試験方法。 The frequency mixer is
The folding test method according to claim 7, wherein the sum / difference signal is generated by multiplying the first frequency signal and the local oscillation frequency signal.
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