JP2016192014A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、第2のセンサと所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行する処理部を備える、情報処理装置が提供される。【選択図】図15
Description
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
複数の画像センサの相対位置を求める技術が開発されている。画像センサから得られる画像に基づいて複数の画像センサの相対位置を求める技術としては、例えば下記の特許文献1に記載の技術が挙げられる。
例えば、ユーザなどのオブジェクトの動きの認識結果に基づいて、アプリケーションの実行などの操作を可能とするシステムでは、ユーザの操作可能範囲の拡大や、操作の操作認識精度の向上などのUX(User Experience)を向上させるために、センサが空間内に複数配置される場合がある。
本開示では、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提案する。
本開示によれば、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行する処理部を備える、情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップを有する、情報処理装置により実行される情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
本開示によれば、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握されうる他の効果が奏されてもよい。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る情報処理方法
2.本実施形態に係る情報処理装置
3.本実施形態に係るプログラム
1.本実施形態に係る情報処理方法
2.本実施形態に係る情報処理装置
3.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る情報処理方法)
本実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を、本実施形態に係る情報処理装置が行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
本実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を、本実施形態に係る情報処理装置が行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
[1]本実施形態に係る情報処理方法の概要
まず、本実施形態に係る情報処理方法の概要を説明する。
まず、本実施形態に係る情報処理方法の概要を説明する。
上述したように、ユーザなどのオブジェクトの動きの認識結果に基づいて、アプリケーションの実行などの操作を可能とするシステムでは、UXを向上させるために、センサが空間内に複数配置される場合がある。
図1は、本実施形態に係る情報処理方法の概要を説明するための説明図であり、ユーザが、UI(User Interface)が表示されるスクリーンSC(表示画面の一例)に対して、指差し動作などの身体を利用した操作を行い、UIを操作するユースケースを示している。図1のAは、スクリーンSCに対して左右にセンサS1、S2が配置されている例を示しており、図1のBは、スクリーンSCに対して前後にセンサS1、S2が配置されている例を示している。
ここで、本実施形態に係るセンサとしては、例えば、ステレオイメージセンサを構成するイメージセンサなどの画像センサや、TOF(Time-Of-Flight)方式などの任意の方式のデプスセンサが挙げられる。また、本実施形態に係るセンサは、例えば、空間をセンシング範囲とし、空間内におけるジェスチャの認識に用いることが可能な出力情報を出力することが可能な、任意のセンサであってもよい。つまり、本実施形態に係るセンサは、例えば、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサである。図1のAに示す例では、センサS1、S2がステレオイメージセンサを構成する画像センサである場合を示している。また、図1のBに示す例では、センサS1が、スクリーンSCにより近い範囲をセンシング範囲とするデプスセンサであり、センサS2が、スクリーンSCにより遠い範囲をセンシング範囲とするデプスセンサである例を示している。
図1に示すようなユースケースのように、センサが複数配置されるシステムでは、例えば、各センサの出力情報に基づいて、ジェスチャの認識や、アプリケーションの実行などのセンサの出力情報に基づく処理が行われる。
ここで、上記のようなシステムを用いるユーザのUXを向上させるための一の方法としては、センサの検出精度をより高めることが挙げられる。また、センサの検出精度をより高めるための一の方法としては、例えば、センサが新たに設置された場合や、センサが設置されている位置が移動した場合などにおいて、センサのキャリブレーションを行うことが挙げられる。
センサのキャリブレーションは、例えば、本願出願人が出願した特開2009−071844号公報に記載の発光球体や、キャリブレーションボードなどの専用のキャリブレーション治具を用いることなどによって、実現することが可能である。
しかしながら、例えば、センサが新たに設置されるごとや、センサが設置されている位置が移動したごとなど、センサのキャリブレーションを行うことが望ましい事態が生じるごとに、上記のような専用のキャリブレーション治具を用いたセンサのキャリブレーションが行われる場合には、ユーザに過度の負担をかける恐れがある。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、キャリブレーションが行われているセンサの出力情報を利用して、新たにキャリブレーションを行う対象のセンサのキャリブレーションを行う。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、上記のようにキャリブレーションが行われた各センサの出力情報に基づいて、所定の処理を行ってもよい。本実施形態に係る所定の処理としては、例えば、ジェスチャを認識する処理など、センサの出力情報を用いて実現することが可能な任意の処理が挙げられる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、ジェスチャを認識する処理などのセンサの出力情報に基づく処理を、制御対象に行わせてもよい。本実施形態に係る制御対象としては、例えば、自装置(本実施形態に係る情報処理装置)と、本実施形態に係る情報処理装置の外部装置との一方または双方が挙げられる。また、本実施形態に係るセンサの出力情報に基づく処理としては、例えば、アプリケーションの実行や、UIの制御に係る処理など、様々な処理が挙げられる。
例えば上記のように、本実施形態に係る情報処理装置が、キャリブレーションが行われているセンサの検出結果を利用して、新たにキャリブレーションを行う対象のセンサのキャリブレーションを行うことによって、ユーザは、センサが新たに設置されるごとなどに、上記のような専用のキャリブレーション治具を用いたセンサのキャリブレーションを行う必要はない。
また、上記のようにキャリブレーションが行われた各センサの出力情報に基づいて、所定の処理が行われることによって、例えば図1に示すユースケースに係るシステムを例に挙げると、当該システムを利用するユーザは、ジェスチャを行うによって意図したUI操作を行うことができる。
よって、本実施形態に係る情報処理方法が用いられることによって、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
[2]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理
次に、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明する。
次に、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図2は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う情報処理装置100を含む、本実施形態に係る情報処理システム1000の一例を示している。
本実施形態に係る情報処理システムは、例えば、情報処理装置100と、センサ200A、200B、…とを有する。以下では、本実施形態に係る情報処理システムに含まれる複数のセンサを総称して、または、本実施形態に係る情報処理システムに含まれるセンサの1つを指して、「センサ200」と示す場合がある。
なお、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、情報処理装置100とセンサ200とが一体の装置であってもよい。以下では、情報処理装置100とセンサ200とが、図1に示すように、別体の装置である場合を例に挙げる。
[2−1]センサ200
センサ200は、例えば図1のセンサS1、S2に示すように、空間内に設けられる。センサ200は、空間内のセンシング範囲をセンシングし、出力情報(データ)を、情報処理装置100へ送信する。図1に示すユースケースを例に挙げると、センサ200の出力情報を用いることによって、例えば、ユーザの身体部分(例えば、腕や、指など)などを、オブジェクトとして検出する。
センサ200は、例えば図1のセンサS1、S2に示すように、空間内に設けられる。センサ200は、空間内のセンシング範囲をセンシングし、出力情報(データ)を、情報処理装置100へ送信する。図1に示すユースケースを例に挙げると、センサ200の出力情報を用いることによって、例えば、ユーザの身体部分(例えば、腕や、指など)などを、オブジェクトとして検出する。
ここで、センサ200が送信する出力情報としては、例えば、撮像された画像データや、デプス値を示すデータなど、センシング範囲内の対象の位置情報を得ることが可能なデータが挙げられる。
また、センサ200の出力情報に基づく位置情報としては、例えば、センサ200に対する相対的な空間座標系の座標値で位置が表される座標データが挙げられる。例えば、出力情報が撮像された画像データやデプス値を示すデータである場合、出力情報に基づく位置情報を得る処理は、例えば、情報処理装置100、または、サーバなどの情報処理装置100の外部装置において行われる。情報処理装置100や外部装置は、例えば、出力情報が撮像された画像データやデプス値を示すデータなどから位置情報を得ることが可能な、任意の方法に係る処理によって、位置情報を得る。
なお、本実施形態に係る出力情報は、例えば、センサ200に対する相対的な空間座標系の座標値で位置が表される座標データであってもよい。以下では、センサ200それぞれにおけるセンサ200に対する相対的な空間座標系における座標を、「相対空間座標」と示す場合がある。
図3は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図であり、センサ200に対する相対的な空間座標系の一例を示している。なお、図3では、便宜上、センサ200を上面からみた場合の座標系の一例を示している。
例えば図3に示すように、相対空間座標は、例えば、センサ200の位置を原点とする空間座標で表される。つまり、センサ200に対する相対的な空間座標系は、センサ200ごとに異なる。
センサ200は、例えば、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、無線または有線で、情報処理装置100と通信を行う。本実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
[2−2]情報処理装置100
情報処理装置100は、センサ200それぞれから出力情報を取得する。そして、情報処理装置100は、センサ200それぞれの出力情報に基づいて、例えば下記の(1)対応付け処理を、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として行う。
情報処理装置100は、センサ200それぞれから出力情報を取得する。そして、情報処理装置100は、センサ200それぞれの出力情報に基づいて、例えば下記の(1)対応付け処理を、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として行う。
(1)対応付け処理
情報処理装置100は、キャリブレーションが行われているセンサ200の出力情報を利用して、新たにキャリブレーションを行う対象のセンサ200のキャリブレーションを行う。
情報処理装置100は、キャリブレーションが行われているセンサ200の出力情報を利用して、新たにキャリブレーションを行う対象のセンサ200のキャリブレーションを行う。
ここで、本実施形態に係るキャリブレーションが行われているセンサ200としては、所定の座標系に対応付けられているセンサ200が挙げられる。以下では、所定の座標系に対応付けられているセンサ200を、「第1のセンサ」または「基準センサ」と示す場合がある。また、以下では、所定の座標系に対応付けられているセンサ200の出力情報を、「第1の出力情報」と示す場合がある。
本実施形態に係る所定の座標系としては、例えば、図1に示すスクリーンSCの任意の位置を原点とする空間座標系(以下、「スクリーン座標系」と示す場合がある。)が挙げられる。ここで、図1に示すスクリーンSCには、センサS1、S2(センサ200の一例)の出力情報に基づいて操作される操作対象(例えば、UIに係るアイコンなど)が表示される表示画面である。つまり、スクリーン座標系は、センサ200の出力情報に基づいて操作される操作対象が表示される表示画面に関連付けられた座標系であるといえる。
なお、本実施形態に係る所定の座標系は、上記スクリーン座標系に限られず、空間における位置を表すことが可能な任意の位置を原点とする空間座標系が挙げられる。つまり、空間における位置は、所定の座標系の原点を基準とした絶対位置を示す座標で表すことが可能である。以下では、本実施形態に係る所定の座標系により表される座標を、「絶対空間座標」と示す場合がある。
ここで、本実施形態に係る基準センサ(第1のセンサ)としては、例えば、本願出願人が出願した特開2009−071844号公報に記載の発光球体などの専用のキャリブレーション治具を用いて所定の座標系と対応付けられたセンサ200など、所定の座標系と対応付けることが可能な任意の方法によって、所定の座標系と対応付けられたセンサ200が挙げられる。また、本実施形態に係る基準センサは、例えば、本実施形態に係る情報処理方法によって、所定の座標系と対応付けられたセンサ200であってもよい。
また、本実施形態に係るキャリブレーションを行う対象のセンサ200は、基準センサ(第1のセンサ)と異なるセンサ200である。以下では、基準センサ(第1のセンサ)と異なるセンサ200を、「第2のセンサ」または「対象センサ」と示す場合がある。また、以下では、対象センサ(第2のセンサ)の出力情報を、「第2の出力情報」と示す場合がある。本実施形態に係る対象センサ(第2のセンサ)の具体例については、後述する。
より具体的には、情報処理装置100は、例えば、基準センサ(第1のセンサ)から取得される第1の出力情報と、対象センサ(第2のセンサ)から取得される第2の出力情報とに基づいて、対象センサ(第2のセンサ)と所定の座標系とを対応付ける。
ここで、センサ200の出力情報に基づくセンサ200の位置情報は、例えば図3に示すように、センサ200ごとの相対的な空間座標系に対応する相対空間座標で表される。情報処理装置100は、対象センサであるセンサ200(第2のセンサ)を、所定の座標系に対応付ける対応付け処理を行うことによって、センサ200のキャリブレーションを行う。
ここで、本実施形態に係る対応付け処理とは、例えば、対象センサであるセンサ200の出力情報(第2の出力情報)に基づいて所定の座標系における所定の座標値を算出するために利用する情報を生成する処理である。より具体的には、本実施形態に係る対応付け処理としては、例えば、対象センサであるセンサ200の出力情報(第2の出力情報)を、所定の座標系における座標値へ変換する処理に利用される情報を生成する処理である。
以下では、本実施形態に係る第2の出力情報を所定の座標系における座標値へ変換する処理に利用される情報(すなわち、第2の出力情報に基づいて所定の座標系における所定の座標値を算出するために利用する情報)を、「変換情報」、または「スクリーン座標系変換情報」と示す場合がある。
情報処理装置100は、例えば、複数のセンサ200のうちの基準センサ(第1のセンサ)と同一のオブジェクトを検出したセンサ200を、対象センサ(第2のセンサ)とする。そして、情報処理装置100は、例えば、基準センサの第1の出力情報と、対象センサの第2の出力情報とに基づいて、対象センサを所定の座標系に対応付けるための変換情報(本実施形態に係る第2の出力情報を所定の座標系における座標値へ変換する処理に利用される情報)を生成する。
ここで、基準センサと対象センサとの双方において同一のオブジェクトが検出される場合には、基準センサの第1の出力情報に基づく絶対空間座標と、対象センサの第2の出力情報に基づく絶対空間座標とが一致するはずである。よって、情報処理装置100は、基準センサの第1の出力情報に基づく絶対空間座標と、対象センサの第2の出力情報に基づく絶対空間座標とを一致させる変換情報を生成することによって、対象センサを所定の座標系に対応付ける。
具体的には、本実施形態に係る対象センサ(第2のセンサ)としては、例えば、下記の(a)〜(c)に示すセンサ200が挙げられる。
(a)所定の座標系と対応付けられていないセンサ200
(b)所定の座標系と対応付けられているセンサ200のうち、所定の座標系との対応付けにずれが生じたセンサ200
(c)所定の座標系と対応付けられているセンサ200のうち、設定されている信頼度が設定されている閾値以下のセンサ200、または、当該信頼度が当該閾値より小さいセンサ200
(a)所定の座標系と対応付けられていないセンサ200
(b)所定の座標系と対応付けられているセンサ200のうち、所定の座標系との対応付けにずれが生じたセンサ200
(c)所定の座標系と対応付けられているセンサ200のうち、設定されている信頼度が設定されている閾値以下のセンサ200、または、当該信頼度が当該閾値より小さいセンサ200
上記(a)に係る対象センサとしては、例えば、新規に配置されるセンサ200が挙げられる。情報処理装置100は、例えば、新たなセンサ200との通信が確立された場合に、当該センサ200を、上記(a)に係る対象センサと認識する。
また、上記(b)に係る対象センサとしては、例えば、所定の座標系と対応付けられているセンサ200のうちの、配置されている位置が変わった可能性があるセンサ200が挙げられる。
情報処理装置100は、例えば、所定の座標系と対応付けられているセンサ200から取得される配置位置に関する情報に基づいて、センサ200の位置が変わったか否かを判定し、位置が変わったと判定されたセンサ200を、上記(b)に係る対象センサと認識する。
本実施形態に係る配置位置に関する情報としては、例えば、GPS(Global Positioning System)デバイスなどの位置検出デバイスにより検出されたセンサ200の位置データや、加速度センサやジャイロセンサなどの動きを検出することが可能なセンサにより検出されたセンサ200の動きを示すデータが挙げられる。上記位置検出デバイスや、上記動きを検出することが可能なセンサは、例えば、センサ200が備えるデバイスであってもよいし、センサ200に接続される外部のデバイスであってもよい。
情報処理装置100は、例えば、センサ200から取得される配置位置に関する情報を用いた閾値処理などを行うことによって、センサ200の位置が変わったか否かを判定する。
なお、センサ200の位置が変わったか否かを判定する方法は、上記に限られない。
例えば、情報処理装置100は、所定の座標系と対応付けられているセンサ200の検出結果に基づいて、センサ200の位置が変わったか否かを判定することも可能である。所定の座標系と対応付けられているセンサ200の検出結果に基づきセンサ200の位置が変わったか否かを判定し、所定の座標系との対応付けを再度行う処理の一例については、後述する。
また、上記(c)に係る信頼度は、例えば下記に示す指標によって、情報処理装置100、または、サーバなどの情報処理装置100の外部装置によって、所定の座標系と対応付けられているセンサ200それぞれに対して設定される。なお、本実施形態に係る信頼度が、下記に示す指標によって設定されることに限られないことは、言うまでもない。
・所定の座標系と対応付けられてからの経過時間(例えば、経過時間が長くなる程、信頼度が低くなるように、信頼度は設定される。また、例えば、経過時間が長くなる程、信頼度が高くなるように、信頼度が設定されてもよい。)
・図1のユースケースにおける指差し動作などのユーザの所定の動作が検出され続けている期間(例えば、当該期間が長くなる程、信頼度が低くなるように、信頼度は設定される。)
・上記経過時間、および所定の動作が検出され続けている期間の組み合わせ
・所定の座標系と対応付けられてからの経過時間(例えば、経過時間が長くなる程、信頼度が低くなるように、信頼度は設定される。また、例えば、経過時間が長くなる程、信頼度が高くなるように、信頼度が設定されてもよい。)
・図1のユースケースにおける指差し動作などのユーザの所定の動作が検出され続けている期間(例えば、当該期間が長くなる程、信頼度が低くなるように、信頼度は設定される。)
・上記経過時間、および所定の動作が検出され続けている期間の組み合わせ
また、上記(c)に係る閾値は、予め設定されている固定値であってもよいし、情報処理装置100のユーザなどの操作によって変更可能な可変値であってもよい。
情報処理装置100は、例えば上記のように、基準センサと同一のオブジェクトを検出したセンサ200を対象センサとし、基準センサの第1の出力情報と、対象センサの第2の出力情報とに基づいて、対象センサを所定の座標系に対応付ける。
よって、情報処理装置100は、キャリブレーションが行われているセンサ200である基準センサの第1の出力情報を利用して、新たにキャリブレーションを行う対象のセンサ200である対象センサのキャリブレーションを行うことができる。
情報処理装置100は、例えば上記(1)の処理(対応付け処理)を、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として行う。
ここで、情報処理装置100は、上記(1)の処理(対応付け処理)において、基準センサ(第1のセンサ)の第1出力情報と、対象センサ(第2のセンサ)の第2出力情報とに基づいて、対象センサを所定の座標系に対応付ける。
よって、キャリブレーションが行われているセンサ200である基準センサの出力情報を利用して、新たにキャリブレーションを行う対象のセンサ200である対象センサのキャリブレーションを行うことができるので、ユーザへの過度な負担をかけることなくセンサ200をいくつでも、空間内のどこにでも設置することが可能となる。
したがって、情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1)の処理(対応付け処理)を行うことによって、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、上記(1)の処理(対応付け処理)に限られない。例えば、情報処理装置100は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、さらに下記の(2)実行処理を行うことも可能である。
(2)実行処理
情報処理装置100は、所定の座標系に対応付けられているセンサ200それぞれの出力情報に基づいて、所定の処理を行う。情報処理装置100は、基準センサ(第1のセンサ)から取得される第1の出力情報と、所定の座標系に対応付けられた対象センサ(第2のセンサ)から取得される第2の出力情報との一方または双方に基づいて、所定の処理を行う。
情報処理装置100は、所定の座標系に対応付けられているセンサ200それぞれの出力情報に基づいて、所定の処理を行う。情報処理装置100は、基準センサ(第1のセンサ)から取得される第1の出力情報と、所定の座標系に対応付けられた対象センサ(第2のセンサ)から取得される第2の出力情報との一方または双方に基づいて、所定の処理を行う。
本実施形態に係る所定の処理としては、上述したように、例えば、ジェスチャを認識する処理など、センサの出力情報を用いて実現することが可能な任意の処理が挙げられる。
また、情報処理装置100は、例えば、ジェスチャを認識する処理などのセンサの出力情報に基づく処理を、制御対象に行わせてもよい。
情報処理装置100が処理を行わせる制御対象としては、例えば、自装置(情報処理装置100)と、情報処理装置100の外部装置との一方または双方が挙げられる。
情報処理装置100は、例えば、第1の出力情報に基づく位置情報の変化と、第2の出力情報に基づく位置情報の変化との一方または双方によって、空間におけるオブジェクトの位置の変化を検出する。なお、上記オブジェクトの位置の変化の検出に係る処理は、サーバなどの情報処理装置100の外部装置において行われてもよい。
情報処理装置100は、例えば、空間におけるオブジェクトの位置の変化に基づいて、ジェスチャを認識する。
また、情報処理装置100は、空間におけるオブジェクトの位置の変化に基づいて、制御対象に実行させる出力情報に基づく処理を決定する。例えば、情報処理装置100は、ジェスチャと処理とが対応付けられているテーブル(またはデータベース)を用いて、認識されたジェスチャに対応する処理を、出力情報に基づく処理として決定する。そして、情報処理装置100は、決定された処理を実行させるための命令を含む処理要求を、制御対象に伝達することによって、制御対象に、出力情報に基づく処理を行わせる。
ここで、出力情報に基づく処理としては、例えば、スクリーンSCに表示されたUIに対する操作に応じて操作に対応するアプリケーションを実行させる処理(図1に示すユースケースにおける例)など、センサ200の出力情報を用いて行うことが可能な、任意の処理が挙げられる。出力情報に基づく処理の具体例については、後述する。
情報処理装置100は、例えば上記(1)の処理(対応付け処理)、および上記(2)の処理(実行処理)を、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として行うことも可能である。
ここで、情報処理装置100は、上記(2)の処理(実行処理)において、所定の座標系と対応付けられているセンサ200、すなわち、キャリブレーションが行われているセンサ200の出力情報に基づいて、上記のような所定の処理を行う。
よって、上記(2)の処理(実行処理)が行われることによって、例えば、空間内の対象がより正確に検出された結果を利用して制御対象に処理を行わせることができるので、例えば、図1に示すようなUIを操作するユースケースにおいて、ユーザの動作によりユーザが意図した処理が行われる可能性を高めることが可能となる。また、上記(2)の処理(実行処理)が行われることによって、ユーザの操作性や利便性をより高めることができる。
したがって、情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)を行うことによって、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、例えば、上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)を、1つの処理と捉えることが可能であり、また、上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)を、(任意の切り分け方によって)2以上の処理と捉えることも可能である。
[3]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の具体例
以下、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について具体的に説明する。以下では、情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)を行う場合を例に挙げる。また、以下では、情報処理システム1000が、図1に示すUIを操作するユースケースに適用される場合を主に例に挙げる。
以下、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について具体的に説明する。以下では、情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)を行う場合を例に挙げる。また、以下では、情報処理システム1000が、図1に示すUIを操作するユースケースに適用される場合を主に例に挙げる。
(1)対応付け処理
情報処理装置100は、上述したように、基準センサ(第1のセンサ)の第1出力情報と、対象センサ(第2のセンサ)の第2出力情報とに基づいて、対象センサを所定の座標系に対応付ける。
情報処理装置100は、上述したように、基準センサ(第1のセンサ)の第1出力情報と、対象センサ(第2のセンサ)の第2出力情報とに基づいて、対象センサを所定の座標系に対応付ける。
図4は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。
情報処理装置100は、例えば、センサ200それぞれから取得される出力情報に基づいて、センサ200ごとの対象世界モデルM1を更新し、センサ200それぞれにおける相対空間座標(センサ200に対する相対的な空間座標系における座標)を管理する。
図5は、本実施形態に係る対象世界モデルを示すデータの一例を示す説明図である。図5のAは、図5に示すセンサ200Aの対象世界モデルM1を示すデータの一例を示しており、図5のB、図5のCは、それぞれ図5に示すセンサ200B、200Cの対象世界モデルM1を示すデータの一例を示している。
対象世界モデルM1とは、例えば、センサ200の出力情報に基づき検出された空間内の対象(以下、「オブジェクト」と示す。)と、当該オブジェクトの相対空間座標とが対応付けられて、時系列に保持されるデータモデルである。対象世界モデルM1を示すデータとしては、例えば図5に示すような、センサ200の出力情報に基づき検出されたオブジェクトを示すデータと、当該オブジェクトの相対空間座標とが対応付けられて、時系列に記録されるテーブル(またはデータベース)が挙げられる。
情報処理装置100は、例えば、センサ200から取得される出力情報に基づいて、情報処理装置100が備える記憶部(後述する)や、情報処理装置100に接続されている外部の記録媒体などの、記録媒体に記憶されている対象世界モデルM1を示すデータを適宜更新する。なお、上述したように、出力情報に基づき位置情報を得る処理は、情報処理装置100において行われてもよいし、情報処理装置100の外部装置において行われてもよい。
情報処理装置100は、例えば図5に示すような対象世界モデルM1を示すデータを参照することによって、センサ200の出力情報に基づき検出されたオブジェクトの相対空間座標の変化、すなわち、センサ200からみた当該オブジェクトの動きを取得することができる。
なお、対象世界モデルM1を示すデータは、図5に示す例に限られない。例えば、対象世界モデルM1を示すデータには、センサ200から取得される出力情報に対応する時間を示すデータが、さらに対応付けられていてもよい。センサ200から取得される出力情報に対応する時間としては、例えば、当該出力情報が取得された時刻を示すデータや、当該出力情報のタイムスタンプが示す時刻を示すデータなどが挙げられる。
また、情報処理装置100は、例えば、センサ200ごとのスクリーン座標系変換情報Tを用いることによって、対象世界モデルM1を示すデータが示す相対空間座標を、絶対空間座標に変換する。
ここで、センサ200に対応するスクリーン座標系変換情報Tのうち、少なくとも1つのセンサ200に対応するスクリーン座標系変換情報Tは、予め与えられる。予め与えらるスクリーン座標系変換情報Tは、例えば、本願出願人が出願した特開2009−071844号公報に記載の発光球体などの専用のキャリブレーション治具を用いて、相対空間座標を絶対空間座標に変換するパラメータを求めることによって、得られる。
また、スクリーン座標系変換情報Tが予め与えられているセンサ200以外の他のセンサ200に対応するスクリーン座標系変換情報Tは、本実施形態に係る対応付け処理によって生成される。なお、センサ200に対応するスクリーン座標系変換情報Tが存在している場合には、本実施形態に係る対応付け処理によって、スクリーン座標系変換情報Tは、更新される。
例えば、センサ200の設置初期の段階、すなわち、各センサ200の対応関係がとられていない段階では、センサ200Aにスクリーン座標系変換情報Tが与えられ、他のセンサ200であるセンサ200B、200C、…のスクリーン座標系変換情報Tは、設定されない(すなわち、センサ200B、200C、…のスクリーン座標系変換情報Tは、未知である。)。
センサ200の設置初期の段階が上記の例である場合、情報処理装置100は、例えば、センサ200Aを基準センサ(第1のセンサ)とし、基準センサであるセンサ200Aのセンシング範囲とセンシング範囲が重複するセンサ200Bが、対象センサ(第2のセンサ)とされる。
例えば、図4に示す例において、センサ200Aが基準センサである場合には、基準センサのセンシング範囲とセンシング範囲が重複するセンサ200は、センサ200Bである。また、図4に示す例において、センサ200Bが基準センサである場合には、基準センサのセンシング範囲とセンシング範囲が重複するセンサ200は、センサ200Aとセンサ200Cである。また、図4に示す例において、センサ200Cが基準センサである場合には、基準センサのセンシング範囲とセンシング範囲が重複するセンサ200は、センサ200Bである。
そして、情報処理装置100は、基準センサであるセンサ200Aの出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に関する情報(例えば、図4に示す対象世界モデルA、およびスクリーン座標系変換情報A)と、対象センサであるセンサ200Bの出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に関する情報(例えば、図4に示す対象世界モデルB)とを用いて、センサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tを生成する。情報処理装置100は、例えば、センサ200Bの出力情報に対応する相対空間座標を、センサ200Aの出力情報に対応する絶対空間座標に変換するパラメータを求めることによって、スクリーン座標系変換情報Tを生成する。
例えば上記にように、センサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tが生成されることによって、センサ200Bの検出結果は、所定の座標系に対応付けられる。
また、所定の座標系に対応付けられたセンサ200Bは、基準センサの役目を果たすことが可能となる。よって、センサ200Bが基準センサとされる場合には、情報処理装置100は、基準センサであるセンサ200Bのセンシング範囲とセンシング範囲が重複するセンサ200Cを対象センサとして、センサ200Cに対応するスクリーン座標系変換情報Tを生成して、センサ200Cの検出結果を、所定の座標系に対応付けることができる。
情報処理装置100は、例えば上記のように、所定の座標系に対応付けられたセンサ200を基準センサとすることによって、基準センサのセンシング範囲とセンシング範囲が重複するセンサ200である対象センサのスクリーン座標系変換情報Tを生成または更新することができる。また、対象センサのスクリーン座標系変換情報Tを生成または更新することによって、情報処理装置100は、対象センサを所定の座標系に対応付けることができる。
また、情報処理装置100は、例えば、対象となる空間全体における対象世界モデルM2によって、センサ200それぞれに対応する対象世界モデルM1を統合する。
図6は、本実施形態に係る対象世界モデルを示すデータの一例を示す説明図であり、処理対象となる空間全体における対象世界モデルM2を示すデータの一例を示している。
空間全体における対象世界モデルM2とは、例えば、対象となる空間から検出されたオブジェクトと、当該オブジェクトの絶対空間座標と、センサ200の対象世界モデルM1におけるオブジェクトを示す情報とが対応付けられるデータモデルである。対象世界モデルM2を示すデータとしては、例えば図6に示すような、対象となる空間から検出されたオブジェクトを示すデータと、当該オブジェクトの絶対空間座標と、センサ200の対象世界モデルM1におけるオブジェクトを示すIDとが対応付けられるテーブル(またはデータベース)が挙げられる。
なお、対象世界モデルM2を示すデータは、図6に示す例に限られない。例えば、対象世界モデルM1を示すデータに、センサ200から取得される出力情報に対応する時間を示すデータが対応付けられている場合などには、対象世界モデルM2を示すデータには、センサ200から取得される出力情報に対応する時間を示すデータが、さらに対応付けられていてもよい。
情報処理装置100は、対応するスクリーン変換情報Tが存在する場合には、センサ200に対応する対象世界モデルM1を示すデータを、対応するスクリーン変換情報Tを用いて、対象世界モデルM2を示すデータに反映させる。また、対応するスクリーン変換情報Tが存在しない場合には、情報処理装置100は、対象世界モデルM1を示すデータを、対象世界モデルM2を示すデータに反映させない。
以下、本実施形態に係る対応付け処理の具体例として、図4に示すような対象世界モデルM1、対象世界モデルM2を用いた処理の一例を示す。
図7は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を示す流れ図である。
情報処理装置100は、センサ200それぞれから取得される出力情報に基づいて、センサ200に対応する対象世界モデルM1を示すデータを、作成または更新する(S100)。
情報処理装置100は、センサ200それぞれに対して、スクリーン座標系変換情報Tが設定されているか否かを判定する(S102)。情報処理装置100は、例えば、記憶部(後述する)などの記録媒体に、センサ200に対応するスクリーン座標系変換情報Tが記憶されている場合に、スクリーン座標系変換情報Tが設定されていると判定する。
複数のセンサ200のうち、ステップS102においてスクリーン座標系変換情報Tが設定されていると判定されたセンサ200に対しては、情報処理装置100は、例えば後述するステップS110の処理を行う。
また、例えば、複数のセンサ200のうち、ステップS102においてスクリーン座標系変換情報Tが設定されていると判定されないセンサ200は、対象センサとなるセンサ200である。ステップS102においてスクリーン座標系変換情報Tが設定されていると判定されない対象センサに対しては、情報処理装置100は、空間全体における対象世界モデルM2を示すデータに含まれるオブジェクトと、対象センサであるセンサ200の対象世界モデルM1を示すデータに含まれるオブジェクトとから、同一の移動ベクトルを有するオブジェクトを検出する(S104)。
そして、情報処理装置100は、同一の移動ベクトルを有するオブジェクトが検出されたか否かを判定する(S106)。ここで、ステップS106の判定は、基準センサの第1の出力情報と対象センサの第2の出力情報とに基づいて、同一のオブジェクトが検出されたか否かの判定に該当する。情報処理装置100は、例えば、対応する時刻のデータから同じ量の移動ベクトルが検出された場合に、同一の移動ベクトルを有するオブジェクトが検出されたと判定する。
ステップS106において同一の移動ベクトルを有するオブジェクトが検出されたと判定されない場合には、情報処理装置100は、対象センサに対する対応付け処理を終了する。
また、ステップS106において同一の移動ベクトルを有するオブジェクトが検出されたと判定された場合には、情報処理装置100は、対象センサであるセンサ200に対して、スクリーン座標系変換情報Tを設定する(S108)。情報処理装置100は、例えば、基準センサであるセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に関する情報(例えば、対象世界モデルを示すデータ、およびスクリーン座標系変換情報)と、対象センサであるセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に関する情報(例えば、対象世界モデルを示すデータ)とを用いて、対象センサであるセンサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tを設定する。
ここで、一例として、例えば、図6に示す対象世界モデルM2を示すデータにおけるオブジェクト“a”、すなわち、図5のAに示すセンサ200Aの出力情報に基づくオブジェクト“IDA001”の検出結果と、図5のBに示すセンサ200Bの出力情報に基づくオブジェクト“IDB001”とが、同じ量の移動ベクトルを有する場合を例に挙げる。このとき、情報処理装置100は、基準センサに該当するセンサ200Aの出力情報と、対象センサに該当するセンサ200Bの出力情報とに基づいて同一のオブジェクトが検出されたことを利用し、例えば、センサ200Aに対応するスクリーン座標系変換情報Tから、センサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tを生成する。また、作成されたスクリーン座標系変換情報Tが、記憶部(後述する)などの記録媒体に記録されることによって、対象センサであるセンサ200Bに対して、スクリーン座標系変換情報Tが設定される。
また、上記のように、センサ200Aに対応するスクリーン座標系変換情報Tからセンサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tが生成された場合には、情報処理装置100は、例えば、センサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tの生成に係る時点において、センサ200Aとセンサ200Bとにおいてスクリーン座標系変換情報Tが共有された旨を示すデータを、記憶部(後述する)などの記録媒体に記録してもよい。上記センサ200Aとセンサ200Bとにおいてスクリーン座標系変換情報Tが共有された旨を示すデータは、例えば、テーブル形式など、任意の形式で記録される。また、上記センサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tの生成に係る時点としては、例えば、センサ200Bに対応するスクリーン座標系変換情報Tが生成された時点や、センサ200Aに対応するスクリーン座標系変換情報Tが参照された時点などが挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図4に示すセンサ200Cなどの他のセンサ200についても、同様にスクリーン座標系変換情報Tを設定することができる。
情報処理装置100は、スクリーン座標系変換情報Tが設定されているセンサ200それぞれに対応する対象世界モデルM1を示すデータを、センサ200それぞれに対応するスクリーン座標系変換情報Tを用いて、対象世界モデルM2を示すデータに反映させる(S110)。情報処理装置100は、センサ200それぞれの出力情報に対応する相対空間座標を、対応するスクリーン座標系変換情報Tを用いて絶対空間座標に変換して、センサ200それぞれに対応する対象世界モデルM1を示すデータを、対象世界モデルM2を示すデータに反映させる。
情報処理装置100は、本実施形態に係る対応付け処理として、例えば図7に示す処理を行う。
なお、本実施形態に係る対応付け処理は、図7に示す例に限られない。
例えば、図7に示すステップS102において、スクリーン座標系変換情報Tが設定されていると判定されたセンサ200に対して、設定されている信頼度に係る判定をさらに行ってもよい。信頼度に係る判定を行う場合、情報処理装置100は、例えば、設定されている信頼度が閾値以下の場合、または、当該信頼度が当該閾値より小さい場合に、ステップS104からの処理を行う。
また、上述したように、情報処理装置100は、所定の座標系に対応付けられているセンサ200の検出結果に基づきセンサ200の位置が変わったか否かを判定し、所定の座標系との対応付けを再度行うことも可能である。
図8は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例を示す流れ図である。
情報処理装置100は、例えば、空間全体における対象世界モデルM2を示すデータに反映されるオブジェクトから、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトを検出する(S200)。そして、情報処理装置100は、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトが存在するか否かを判定する(S202)。
ここで、ステップS202の判定は、所定の座標系に対応付けられているセンサ200のうち、所定の座標系との対応付けにずれが生じたセンサ200が存在するか否かの判定に相当する。また、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトが存在すると判定された場合が、所定の座標系との対応付けにずれが生じた可能性があるセンサ200が存在することに該当する。
ステップS202において、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトが存在すると判定されない場合には、情報処理装置100は、図8に示す処理を終了する。
また、ステップS202において、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトが存在すると判定された場合には、情報処理装置100は、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトを検出したセンサ200の中から、基準センサを特定する(S204)。
情報処理装置100は、例えば、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトを検出したセンサ200に、センサ200の設置初期の段階においてスクリーン座標系変換情報Tが与えられていたセンサ200が含まれている場合には、当該スクリーン座標系変換情報Tが与えられていたセンサ200を、基準センサとして特定する。また、情報処理装置100は、例えば、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトを検出したセンサ200のうち、ステップS204の処理を行う時点から設定されている所定の期間内に、スクリーン座標系変換情報Tが設定されたセンサ200を、基準センサとして特定してもよい。また、情報処理装置100は、例えば、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトを検出したセンサ200のうち、設定されている信頼度がより高いセンサ200を、基準センサとして特定することも可能である。
ステップS204において、基準センサが特定された場合には、情報処理装置100は、例えば、図7のステップS108と同様に、基準センサの出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に関する情報に基づいて、他方のセンサ200に対応するスクリーン座標系変換情報Tを再設定する(S206)。
また、ステップS204において、基準センサが特定されない場合には、情報処理装置100は、例えば、同じ移動ベクトルを有し、異なる絶対座標値を有するオブジェクトを検出したセンサ200それぞれのスクリーン座標系変換情報Tを、リセットする(S210)。情報処理装置100は、例えば、スクリーン座標系変換情報Tを、記憶部(後述する)などの記録媒体から削除するなど、スクリーン座標系変換情報Tが使用できない状態とすることによって、スクリーン座標系変換情報Tをリセットする。
また、スクリーン座標系変換情報Tがリセットされた場合には、情報処理装置100は、例えば、所定の座標系との対応付けとのずれが修正されなかった旨の通知を、ユーザに対して行わせてもよい。情報処理装置100は、例えば、文字や画像を表示画面に表示させることや、ランプを点灯させることなどによる視覚的な通知や、音声をスピーカなどの音声出力デバイスから出力させることによる聴覚的な通知、あるいは、これらの通知を組み合わせた通知を行わせることによって、所定の座標系との対応付けとのずれが修正されなかった旨を、ユーザに対して通知させる。
情報処理装置100が、例えば図8に示す処理を行うことによって、センサ200の位置が変わった可能性がある場合に、所定の座標系との再度の対応付けが実現される。
情報処理装置100は、本実施形態に係る対応付け処理として、例えば上記のような処理を行うことによって、対象センサの検出結果を所定の座標系に対応付ける。
なお、本実施形態に係る対応付け処理は、上記に示す例に限られない。
例えば、情報処理装置100は、所定の座標系との対応付けに係る通知を、自装置(情報処理装置100)または、センサ200などの外部装置に行わせることも可能である。
情報処理装置100は、例えば、文字や画像を表示画面に表示させることや、ランプを点灯させることなどによる視覚的な通知や、音声をスピーカなどの音声出力デバイスから出力させることによる聴覚的な通知、あるいは、これらの通知を組み合わせた通知を行わせることによって、所定の座標系との対応付けに係る通知の内容を、ユーザに伝える。
本実施形態に係る所定の座標系との対応付けに係る通知の例としては、例えば、下記の(i)〜(iii)に示す例が挙げられる。
(i)所定の座標系との対応付けに係る通知の第1の例
情報処理装置100は、例えば、複数のセンサ200それぞれにおける所定の座標系との対応付けの状態を、通知させる。
情報処理装置100は、例えば、複数のセンサ200それぞれにおける所定の座標系との対応付けの状態を、通知させる。
具体例を挙げると、情報処理装置100は、例えば、スクリーン座標系変換情報Tが設定されているセンサ200(所定の座標系との対応付けがされているセンサ200)と、スクリーン座標系変換情報Tが設定されていないセンサ200(所定の座標系との対応付けがされていないセンサ200)とに、ランプから異なる色の光を発光させる。また、情報処理装置100は、例えば、スクリーン座標系変換情報Tが設定されているセンサ200にランプを発光させ、スクリーン座標系変換情報Tが設定されていないセンサ200にはランプを発光させなくてもよい。
情報処理装置100は、例えば、通信部(後述する)を構成する通信デバイスや、接続されている外部の通信デバイスに、発光命令を含む信号を、センサ200に対して送信させることによって、上記ランプの発光による通知を制御する。
上記のように、ランプの発光による所定の座標系との対応付けの状態の通知が行われることによって、情報処理システム1000を利用するユーザは、例えば、設置されているセンサ200がキャリブレーションが行われているかや、設置されているセンサ200が情報処理システム1000に統合されているかなどを、視覚的に把握することができる。
なお、複数のセンサ200それぞれにおける所定の座標系との対応付けの状態に係る通知の例は、上記に示す例に限られない。
例えば、情報処理装置100は、図1示すスクリーンSCなどの表示画面への表示によって、複数のセンサ200それぞれにおける所定の座標系との対応付けの状態を通知させることも可能である。
図9は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図9のAは、図1と同様のユースケースを示しており、図9のBは、スクリーンSCなどの表示画面への表示による、センサ200における所定の座標系との対応付けの状態の通知の一例を示している。
例えば図9のBに示す例では、図9のAに示す空間を上から見た画像に、所定の座標系との対応付けがされているセンサ200の検出範囲を表示させることによって、センサ200における所定の座標系との対応付けの状態が通知される。センサ200の検出範囲は、例えば、AR(Augmented Reality)技術などを利用して表示される。
なお、図9のAに示すユースケースにおける通知の例は、図9のBに示す例に限られない。
例えば、情報処理装置100は、スクリーンSCの中心位置からみた空間を表示させてもよい(例えば、鏡像のように表示される)。
センサ200が画像センサであるとき、スクリーンSCの中心位置からみた空間を表示させる場合には、センサ200から取得される画像に基づいて、表示させる画像が生成される。
ここで、センサ200から取得される画像には、当該センサ200は含まれないが、所定の座標系との対応付けがされているセンサ200については、センサ200の絶対空間座標から、センサ200に相当する画像が合成される。また、センサ200を合成する場合には、センサ200に設定されている信頼度に係る表示が、さらになされてもよい。信頼度に係る表示としては、例えば、信頼度を示す値(例えば、[%]で表される値)が表示される表示や、色によって信頼度が表される表示などが挙げられる。
また、センサ200の検出範囲は、AR技術などを利用して表示されてもよい。また、センサ200の検出範囲内で検出されているオブジェクトに対しては、例えば、赤などの色が付された棒状のオブジェクトなどが重畳されることなどによって、検出されていることを示す表示がされてもよい。
図10は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図10のAは、表示画面への表示による、センサ200における所定の座標系との対応付けの状態の通知の一例を示している。また、図10のBは、表示画面への表示の他の例を示している。また、図10のA、図10のBそれぞれは、空間を上からみた図を示している。
例えば、図10のAに示す例では、情報処理システム1000の設計時におけるセンサの検出範囲Rと、実際の検出結果(オブジェクトの認識強度)とが色によって表されることによって、センサ200における所定の座標系との対応付けの状態と、センシング範囲とが表されている。また、表示画面への表示による通知は、例えば図10のBに示すように、実際の検出結果(オブジェクトの認識強度)とが色によって表されることによって実現されてもよい。
(ii)所定の座標系との対応付けに係る通知の第2の例
情報処理装置100は、例えば、新たなセンサ200が検出された場合、または、所定の座標系と対応付けられていたセンサ200の位置の移動が検出された場合に、所定の座標系との対応付けに関する所定の動作を行わせるための通知を行わせる。
情報処理装置100は、例えば、新たなセンサ200が検出された場合、または、所定の座標系と対応付けられていたセンサ200の位置の移動が検出された場合に、所定の座標系との対応付けに関する所定の動作を行わせるための通知を行わせる。
図11は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図11は、センサの位置のずれが検出された場合、すなわち、所定の座標系と対応付けられていたセンサ200の位置の移動が検出された場合に表示される画像の一例を示している。
上述したように、所定の座標系との対応付けは、例えば、基準センサと対象センサとにおいて、同一のオブジェクトを検出した検出結果に基づき行われる。よって、例えば図11に示すような、所定の座標系との対応付けを行わせるための所定の動作をユーザに行わせるための画像を表示画面に表示させて、ユーザに当該所定の動作を促すことによって、情報処理装置100は、所定の座標系との再度の対応付けを実現させることができる。
ここで、ユーザに腕を動かさせる方向は、例えば、基準センサの位置と、位置が移動する前のセンサ200の位置とを利用して設定される。
図12は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図12のA〜図12のCは、新たなセンサ200が検出された場合に表示される画像の一例を示している。また、図12は、センサ200が、画像センサである例を示している。
新たなセンサ200が検出された場合、情報処理装置100は、まず、図12のAに示す画像を表示画面に表示させ、その後、図12のBに示す画面に遷移させる。
図12のBに示す画面では、所定の座標系と対応付けられているセンサ200から得られる画像が、所定の座標系と対応付けられていることを示す枠F1により表される。所定の座標系と対応付けられていることを示す枠F1としては、例えば、青色の枠など、所定の座標系と対応付けられていることを示す色が付された枠が挙げられる。
また、図12のBに示す画面では、例えば、所定の座標系と対応付けられているセンサ200から得られる画像を、ボタンBtnによって切り替えることが可能である。
また、図12のBに示す画面では、所定の座標系と対応付けられていないセンサ200から得られる画像が、所定の座標系と対応付けられていないことを示す枠F2により表される。所定の座標系と対応付けられていないことを示す枠F2としては、例えば、赤色の枠など、所定の座標系と対応付けられていないことを示す色が付された枠が挙げられる。
図12のBに示す画面では、所定の座標系との対応付けの状態によって、センサ200から得られる画像上に表示される枠の表示が変化する。
ここで、センサ200から得られる画像上に表示される枠は、設定される信頼度によって変化してもよい。
例えば、図12のBに示す画面では、図12のBにおいてR1、R2で示されるように、センサ200から得られる画像において重複する領域、すなわち、センサ200における重複する検出範囲が明示され、ユーザが当該重複する領域において、腕を動かすなどの動作を行うことによって、新たなセンサ200の信頼度が向上する。そして、その結果、図12のBにおいて枠F3で示されるように、センサ200から得られる画像上に表示される枠は、色が変化するなどによって、変化する。
また、情報処理装置100は、ユーザが図12のBに示すセンサ200から得られる画像において重複する領域R1、R2において操作を行った結果を、例えば図12のCに示すように表示させる。
例えば図12のCに示すような表示が表示画面に表示されることによって、センサ200の重複する検出範囲での操作をユーザにより行わせ易くする効果が、期待される。
例えば図12のA〜図12のCに示す表示によって、センサ200の重複する検出範囲をユーザに通知し、ユーザにセンサ200のキャリブレーションを促すことができる。
(iii)所定の座標系との対応付けに係る通知の第3の例
情報処理装置100は、例えば、上記(i)に示す第1の例に係る通知と、上記(ii)に示す第2の例に係る通知との双方を、順次に、または並列に行うことも可能である。
情報処理装置100は、例えば、上記(i)に示す第1の例に係る通知と、上記(ii)に示す第2の例に係る通知との双方を、順次に、または並列に行うことも可能である。
(2)実行処理
情報処理装置100は、所定の座標系と対応付けられているセンサ200の出力情報に基づいて、所定の処理を行う。
情報処理装置100は、所定の座標系と対応付けられているセンサ200の出力情報に基づいて、所定の処理を行う。
所定の座標系と対応付けられているセンサ200それぞれのセンシング範囲のうち、他のセンサ200と重複していないセンシング範囲では、情報処理装置100は、例えば、基準センサ(第1のセンサ)の第1の出力情報と、所定の座標系に対応付けられた対象センサ(第2のセンサ)の第2の出力情報との一方に基づいて、所定の処理を行う。
また、所定の座標系と対応付けられているセンサ200それぞれのセンシング範囲のうち、他のセンサ200と重複しているセンシング範囲では、情報処理装置100は、例えば、基準センサ(第1のセンサ)の第1の出力情報と、所定の座標系に対応付けられた対象センサ(第2のセンサ)の第2の出力情報との一方に基づいて、所定の処理を行う。情報処理装置100は、例えば、センサ200の信頼度がより高いセンサ200の出力情報を利用することや、ランダムに選択されたセンサ200の出力情報を利用することによって、上記第1の出力情報と上記第2の出力情報との一方を用いる。また、情報処理装置100は、例えば、上記第1の出力情報に基づく位置情報が示す座標と、上記第2の出力情報に基づく位置情報が示す座標との平均をとることなどによって、上記第1の出力情報と上記第2の出力情報との双方を用いることも可能である。
図13、図14は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図13は、本実施形態に係る実行処理により行われる出力情報に基づく処理に係るUIの一例を示している。また、図14は、本実施形態に係る実行処理により行われる出力情報に基づく処理の一例を示している。
本実施形態に係る出力情報に基づく処理に係るUIとしては、例えば、図13のAに示すような実在感のある空間演出に係るUIや、図13のBに示すインタラクティブな情報配信に係るUI、図13のCに示すクロスメディアによる仮想体験に係るUIなど、図1に示すスクリーンSCなどの表示画面に対するハンズフリー操作に係るUIが挙げられる。また、本実施形態に係る出力情報に基づく処理としては、例えば、図14に示すように、図13に示すような表示画面に対するハンズフリー操作に係るUIに対する操作に対応する処理が挙げられる。
なお、本実施形態に係る出力情報に基づく処理に係るUI、および本実施形態に係る出力情報に基づく処理の例が、図13、図14に示す例に限られないことは、言うまでもない。
情報処理装置100は、上述したように、例えば、空間におけるオブジェクトの位置の変化に基づいて、制御対象に実行させる出力情報に基づく処理を決定する。そして、情報処理装置100は、決定された処理を実行させるための命令を含む処理要求を、制御対象に伝達することによって、制御対象に、出力情報に基づく処理を行わせる。
ここで、所定の座標系と対応付けられている複数のセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果が、同一のオブジェクトの検出結果である場合、情報処理装置100は、例えば、いずれか1つのセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に基づき、制御対象に実行させる出力情報に基づく処理を決定する。そして、情報処理装置100は、決定された処理に対応する処理要求を、制御対象に伝達することによって、制御対象に、出力情報に基づく処理を行わせる。
なお、上記複数のセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果が、同一のオブジェクトの検出結果である場合における処理は、上記に限られない。
例えば、情報処理装置100は、所定の座標系と対応付けられている複数のセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果が、同一のオブジェクトの検出結果である場合には、センサ200それぞれに設定されている信頼度に基づいて、出力情報に基づく処理を行わせてもよい。
情報処理装置100は、例えば、信頼度がより高いセンサ200の出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に基づき、制御対象に実行させる出力情報に基づく処理を決定する。また、情報処理装置100は、例えば、同一のオブジェクトの検出に係るセンサ200それぞれの出力情報に基づくオブジェクトの検出結果を、センサ200それぞれの信頼度に応じて重み付けし、信頼度により重み付けがなされた出力情報に基づくオブジェクトの検出結果に基づき、制御対象に実行させる出力情報に基づく処理を決定してもよい。そして、情報処理装置100は、決定された処理に対応する処理要求を、制御対象に伝達することによって、制御対象に、出力情報に基づく処理を行わせる。
[4]本実施形態に係る情報処理方法が用いられることにより奏される効果の一例
本実施形態に係る情報処理方法が用いられることによって、例えば下記に示す効果が奏される。なお、本実施形態に係る情報処理方法が用いられることにより奏される効果が、下記に示す例に限られないことは、言うまでもない。
・センサ200を追加することなどによってセンシング範囲を拡張可能な連続した一つの広い空間において、ロバストなポインティング操作やジェスチャ操作の認識を実現することができる。
・センサ200の数を増やせば増やす程、情報処理システム1000におけるポインティング操作やジェスチャ操作の認識精度の向上を図ることができる(性能向上効果)。
・センサ200の位置が何らかの原因で移動したとしても、センサ200と所定の座標系との再度の対応付けを行うことができる(所定の座標系との対応付けの自律的な修正)
・上記所定の座標系との対応付けの自律的な修正がなされなかった場合(例えば、スクリーン座標系変換情報Tがリセットされた場合)には、所定の座標系との対応付けとのずれが修正されなかった旨の通知を、ユーザに対して通知させることができる。
本実施形態に係る情報処理方法が用いられることによって、例えば下記に示す効果が奏される。なお、本実施形態に係る情報処理方法が用いられることにより奏される効果が、下記に示す例に限られないことは、言うまでもない。
・センサ200を追加することなどによってセンシング範囲を拡張可能な連続した一つの広い空間において、ロバストなポインティング操作やジェスチャ操作の認識を実現することができる。
・センサ200の数を増やせば増やす程、情報処理システム1000におけるポインティング操作やジェスチャ操作の認識精度の向上を図ることができる(性能向上効果)。
・センサ200の位置が何らかの原因で移動したとしても、センサ200と所定の座標系との再度の対応付けを行うことができる(所定の座標系との対応付けの自律的な修正)
・上記所定の座標系との対応付けの自律的な修正がなされなかった場合(例えば、スクリーン座標系変換情報Tがリセットされた場合)には、所定の座標系との対応付けとのずれが修正されなかった旨の通知を、ユーザに対して通知させることができる。
(本実施形態に係る情報処理装置)
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について、説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として上記(1)の処理(対応付け処理)を行う、本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す。
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について、説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として上記(1)の処理(対応付け処理)を行う、本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す。
図15は、本実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、例えば、通信部102と、制御部104とを備える。
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部104が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部104により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、情報処理装置100が備える記憶手段であり、例えば、センサ200ごとの対象世界モデルM1を示すデータや、対象となる空間全体における対象世界モデルM2を示すデータ、センサ200ごとの変換情報などの、本実施形態に係る情報処理方法に係るデータや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
操作部(図示せず)としては、後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、表示部(図示せず)としては、後述する表示デバイスが挙げられる。
[情報処理装置100のハードウェア構成例]
図16は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
図16は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサや、各種処理回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部104として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、例えば、後述する処理部110の役目を果たす。なお、処理部110は、処理を実現可能な専用の(または汎用の)回路(例えば、MPU150とは別体のプロセッサなど)で構成されていてもよい。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、センサ200ごとの対象世界モデルM1を示すデータや、対象となる空間全体における対象世界モデルM2を示すデータ、センサ200ごとの変換情報などの、本実施形態に係る情報処理方法に係るデータや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス162は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode Display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、情報処理装置100の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチパネルなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、センサ200などの外部装置と、無線または有線で通信を行うための通信部102として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図16に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う。なお、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成は、図16に示す構成に限られない。
例えば、情報処理装置100は、接続されている外部の通信デバイスを介して外部装置などと通信を行う場合には、通信インタフェース164を備えていなくてもよい。また、通信インタフェース164は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な構成であってもよい。
また、情報処理装置100は、例えば、記録媒体156や、操作入力デバイス160、表示デバイス162を備えない構成をとることが可能である。
また、例えば、図16に示す構成(または変形例に係る構成)は、1、または2以上のIC(Integrated Circuit)で実現されてもよい。
再度図15を参照して、情報処理装置100の構成の一例について説明する。通信部102は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、センサ200などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、通信部102は、例えば制御部104により通信が制御される。
ここで、通信部102としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部102の構成は、上記に限られない。例えば、通信部102は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。また、通信部102は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な構成であってもよい。
制御部104は、例えばMPUなどで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部104は、例えば処理部110を備え、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
処理部110は、上記(1)の処理(対応付け処理)を主導的に行う役目を果たし、基準センサ(第1のセンサ)から取得される第1の出力情報と、対象センサ(第2のセンサ)から取得される第2の出力情報とに基づいて、対象センサと所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行する。
処理部110は、例えば、所定の座標系と対応付けられているセンサ200ごとに信頼度を設定する処理と、所定の座標系との対応付けに係る通知などの通知を行わせる通知制御処理との一方または双方を、さらに行ってもよい。
また、処理部110は、さらに、上記(2)の処理(実行処理)を行ってもよい。上記(2)の処理(実行処理)を行う場合、処理部110は、所定の座標系と対応付けられているセンサ200の出力情報に基づいて、所定の処理を行う。
制御部104は、例えば、処理部110を備えることによって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理(例えば、“上記(1)の処理(対応付け処理)”や、“上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)”)を主導的に行う。
情報処理装置100は、例えば図15に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理(例えば、“上記(1)の処理(対応付け処理)”や、“上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)”)を行う。
したがって、情報処理装置100は、例えば図15に示す構成によって、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、例えば図15に示す構成によって、情報処理装置100は、上述したような本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が行われることにより奏される効果を、奏することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置の構成は、図15に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、図15に示す対応付け処理部110を、制御部104とは個別に備える(例えば、別の処理回路で実現する)ことができる。
また、上述したように、 “上記(1)の処理(対応付け処理)”や“上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)”は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実現するための構成は、図15に示す対応付け処理部110に限られず、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の切り分け方に応じた構成をとることが可能である。
また、例えば、通信部102と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、通信部102を備えていなくてもよい。
以上、本実施形態として、情報処理装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバなどのコンピュータや、空間に設置されている本実施形態に係るセンサ、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、タブレット型の装置など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えばクラウドコンピューティングなどのように、ネットワークへの接続(または各装置間の通信)を前提とした、複数の装置からなるシステムに適用されてもよい。つまり、上述した本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、複数の装置により本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う情報処理システムとして実現することも可能である。複数の装置により本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う情報処理システムとしては、例えば、当該情報処理システムを構成する第1の装置において、上記(1)の処理(対応付け処理)が行われ、該情報処理システムを構成する第2の装置において、上記(2)の処理(実行処理)が行われるシステムが挙げられる。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(1)の処理(対応付け処理)”や“上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)”など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(1)の処理(対応付け処理)”や“上記(1)の処理(対応付け処理)および上記(2)の処理(実行処理)”など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、センサが複数配置される場合において、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理によって奏される効果を、奏することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行する処理部を備える、情報処理装置。
(2)
前記対応付け処理は、前記第2の出力情報に基づいて前記所定の座標系における所定の座標値を算出するために利用する情報を生成する処理である、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記対応付け処理は、前記第2の出力情報に基づいて得られる対象の位置情報を、前記所定の座標系における座標値へ変換する処理に利用される情報を生成する処理である、(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記所定の座標系は、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報との一方または双方に基づいて操作される操作対象が表示される表示画面に関連付けられた座標系である、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(5)
前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられていないセンサである、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(6)
前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられているセンサのうち、前記所定の座標系との対応付けにずれが生じたセンサである、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(7)
前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられているセンサのうち、前記所定の座標系に対応付けられているセンサに設定されている信頼度が、設定されている閾値以下のセンサ、または、前記信頼度が前記閾値より小さいセンサである、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(8)
前記処理部は、前記所定の座標系に対応付けられているセンサごとに、前記信頼度を設定する、(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記処理部は、前記第1のセンサ、前記第2のセンサそれぞれにおける前記所定の座標系との対応付けの状態を、通知させる、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(10)
前記処理部は、新たなセンサが検出された場合、または、前記所定の座標系に対応付けられていたセンサの位置の移動が検出された場合には、前記所定の座標系との対応付けに関する所定の動作を行わせるための通知を行わせる、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(11)
前記第1のセンサと前記第2のセンサとは、イメージセンサである、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(12)
前記処理部は、第1の出力情報と、前記所定の座標系に対応付けられた前記第2のセンサから取得される第2の出力情報との一方または双方に基づいて、所定の処理を行う、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(13)
前記処理部は、前記所定の処理として、ジェスチャを認識する、(12)に記載の情報処理装置。
(14)
ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップを有する、情報処理装置により実行される情報処理方法。
(15)
ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(1)
ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行する処理部を備える、情報処理装置。
(2)
前記対応付け処理は、前記第2の出力情報に基づいて前記所定の座標系における所定の座標値を算出するために利用する情報を生成する処理である、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記対応付け処理は、前記第2の出力情報に基づいて得られる対象の位置情報を、前記所定の座標系における座標値へ変換する処理に利用される情報を生成する処理である、(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記所定の座標系は、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報との一方または双方に基づいて操作される操作対象が表示される表示画面に関連付けられた座標系である、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(5)
前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられていないセンサである、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(6)
前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられているセンサのうち、前記所定の座標系との対応付けにずれが生じたセンサである、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(7)
前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられているセンサのうち、前記所定の座標系に対応付けられているセンサに設定されている信頼度が、設定されている閾値以下のセンサ、または、前記信頼度が前記閾値より小さいセンサである、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(8)
前記処理部は、前記所定の座標系に対応付けられているセンサごとに、前記信頼度を設定する、(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記処理部は、前記第1のセンサ、前記第2のセンサそれぞれにおける前記所定の座標系との対応付けの状態を、通知させる、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(10)
前記処理部は、新たなセンサが検出された場合、または、前記所定の座標系に対応付けられていたセンサの位置の移動が検出された場合には、前記所定の座標系との対応付けに関する所定の動作を行わせるための通知を行わせる、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(11)
前記第1のセンサと前記第2のセンサとは、イメージセンサである、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(12)
前記処理部は、第1の出力情報と、前記所定の座標系に対応付けられた前記第2のセンサから取得される第2の出力情報との一方または双方に基づいて、所定の処理を行う、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(13)
前記処理部は、前記所定の処理として、ジェスチャを認識する、(12)に記載の情報処理装置。
(14)
ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップを有する、情報処理装置により実行される情報処理方法。
(15)
ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
100 情報処理装置
102 通信部
104 制御部
110 対応付け処理部
200、200A、200B、200C、S1、S2 センサ
1000 情報処理システム
102 通信部
104 制御部
110 対応付け処理部
200、200A、200B、200C、S1、S2 センサ
1000 情報処理システム
Claims (15)
- ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行する処理部を備える、情報処理装置。
- 前記対応付け処理は、前記第2の出力情報に基づいて前記所定の座標系における所定の座標値を算出するために利用する情報を生成する処理である、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記対応付け処理は、前記第2の出力情報に基づいて得られる対象の位置情報を、前記所定の座標系における座標値へ変換する処理に利用される情報を生成する処理である、請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記所定の座標系は、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報との一方または双方に基づいて操作される操作対象が表示される表示画面に関連付けられた座標系である、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられていないセンサである、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられているセンサのうち、前記所定の座標系との対応付けにずれが生じたセンサである、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2のセンサは、前記所定の座標系に対応付けられているセンサのうち、前記所定の座標系に対応付けられているセンサに設定されている信頼度が、設定されている閾値以下のセンサ、または、前記信頼度が前記閾値より小さいセンサである、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記所定の座標系に対応付けられているセンサごとに、前記信頼度を設定する、請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記第1のセンサ、前記第2のセンサそれぞれにおける前記所定の座標系との対応付けの状態を、通知させる、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、新たなセンサが検出された場合、または、前記所定の座標系に対応付けられていたセンサの位置の移動が検出された場合には、前記所定の座標系との対応付けに関する所定の動作を行わせるための通知を行わせる、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1のセンサと前記第2のセンサとは、イメージセンサである、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、第1の出力情報と、前記所定の座標系に対応付けられた前記第2のセンサから取得される第2の出力情報との一方または双方に基づいて、所定の処理を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記所定の処理として、ジェスチャを認識する、請求項12に記載の情報処理装置。
- ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップを有する、情報処理装置により実行される情報処理方法。
- ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、所定の座標系に対応付けられている第1のセンサから取得される第1の出力情報と、ユーザの操作指示をセンシングするためのセンサであり、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサから取得される第2の出力情報とに基づいて、前記第2のセンサと前記所定の座標系とを対応付ける対応付け処理を実行するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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-
2015
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