JP2016191986A - 電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の処理を確実に実行させることができ、操作者にとっての利便性を向上することができる電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置を提供する。【解決手段】電子ペン20による紙媒体12への記載に対応して生成されたストロークデータ及び専用ペン30による紙媒体120への記載に対応して生成されたストロークデータ、を送信する電子筆記装置100に接続されたスマートフォン10の演算装置12に対し、電子筆記装置100から送信されたストロークデータを受信し、受信したストロークデータのうち、電子ペン20によるストロークデータを筆記データ(通常文字)とするとともに、専用ペン30によるストロークデータを筆記データに対する所望の処理の指示とみなす。【選択図】図1
Description
本発明は、操作者による筆記内容を電子データ化する電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置に関する。
操作者(ユーザ)が筆記具を用いて筆記した内容を電子データ化する電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置(筆記入力装置)が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術では、操作者による筆記内容を、操作者の意図する分類で仕分けして外部記憶装置(パソコンやスマートフォン等)に保存される。
上記のようにして、操作者は、筆記そのものとは別に、操作者の筆記動作に関連付けして所望の処理を行うことができれば、操作者にとって利便性を図ることができる。
しかしながら、上記従来技術では、保存に関する特別なアクションを実行するものであって、例えば、筆記内容に付随するような所望の処理までは対応しきれていなかった。
本発明の目的は、所望の処理を確実に実行させることができ、操作者にとっての利便性を向上することができる電子筆記プログラム及び電子筆記装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、第1周波数の第1筆記信号を発する第1筆記手段による被筆記媒体への記載に対応して生成された第1ストロークデータ、及び、第2周波数の第2筆記信号を発する第2筆記手段による前記被筆記媒体への記載に対応して生成された第2ストロークデータ、を送信する電子筆記装置に接続された操作端末の演算手段に対し、前記電子筆記装置から送信された前記第1ストロークデータ及び前記第2ストロークデータを受信するストロークデータ受信手順と、前記ストロークデータ受信手順で受信した前記第1ストロークデータ及び前記第2ストロークデータのうち、前記第1ストロークデータを記憶対象とする内容の記載に対応した筆記データとするとともに、前記第2ストロークデータを前記筆記データに対する所望の処理の指示とみなすデータ処理手順と、を実行させることを特徴とする。
本願発明においては、操作者が筆記手段(第1筆記手段)を用いて筆記した内容を電子データ化することができる。すなわち、操作者が、所定の紙媒体などからなる被筆記媒体に対し第1筆記手段を用いて所望の記載を行うと、電子筆記装置が、筆記動作により移動する第1筆記手段の複数の位置情報を用いて上記被筆記媒体への記載に対応したストロークデータ(第1ストロークデータ)を生成する。
ここで、本願発明では、上記のようにして生成された第1ストロークデータに対し、所望の処理(例えば筆記内容を電子データ化する場合に操作者が意図するような分類に仕分けて保存する場合の仕分け先の振り分け等)を行うことが可能である。その際には、操作者は、上記筆記用の第1筆記手段とは別の、第2筆記手段により適宜の図像等を上記被筆記媒体に対し記載する(描かれる図像の種類とこれに対応する上記処理の内容とは、所定の相関によって予め事前に対応づけられている)。電子筆記装置は、上記と同様、上記図像等の記載に対応したストロークデータ(第2ストロークデータ)を生成する。
そして、本願発明の電子筆記処理プログラムが操作端末の演算手段で実行されると、まず、ストロークデータ受信手順で、電子筆記装置から送信された上記第1ストロークデータ及び第2ストロークデータが受信される。その後、データ処理手順で、上記第1ストロークデータについては記憶対象とする内容の記載に対応した筆記データであると識別され、その一方で、上記第2ストロークデータについてはその筆記データに対する所望の処理の指示であるとみなされる。
このように、筆記データ用の第1ストロークデータを生成するための第1筆記手段と、処理の指示用の第2ストロークデータを生成するための第2筆記手段とを別々に構成することで、それらを区別せず共用する場合に発生しうる、ストロークデータの混同(所望の指示をしたにもかかわらずそのように認識されない状態)を防止することができる。これにより、上記所望の処理を確実に実行させることができ、操作者にとっての利便性を向上することができる。
本発明によれば、所望の処理を確実に実行させることができ、操作者にとっての利便性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<システム概略>
本実施の形態のシステムSは、図1に示すように、操作端末としてのスマートフォン10と、操作者の筆記動作を検出してスマートフォン10にストロークデータを送信する電子筆記装置100と、を有する。これらスマートフォン10と電子筆記装置100とは、相互に無線通信インターフェース(例えば、WiFiダイレクト、BlueTooth(登録商標)等)を介した無線通信ネットワークNTを通じて情報を送受可能となっている。
本実施の形態のシステムSは、図1に示すように、操作端末としてのスマートフォン10と、操作者の筆記動作を検出してスマートフォン10にストロークデータを送信する電子筆記装置100と、を有する。これらスマートフォン10と電子筆記装置100とは、相互に無線通信インターフェース(例えば、WiFiダイレクト、BlueTooth(登録商標)等)を介した無線通信ネットワークNTを通じて情報を送受可能となっている。
<スマートフォン10の概略構成>
スマートフォン10は、内部に、マイクロコンピュータ等の演算装置(演算手段)12と、メモリ装置14と、を備える。また、スマートフォン10は、タッチパネル方式の表示部16を主たる操作部として兼用している。また、演算装置12には、電話機能等の他、例えば、メモリ装置14に格納した本実施の形態にかかる電子筆記処理プログラムを実行する機能を備えている。なお、メモリ装置14は、内蔵メモリのほか、着脱可能(例えば、マイクロSD−CARD等)な各種メモリ等を用いてもよい。
スマートフォン10は、内部に、マイクロコンピュータ等の演算装置(演算手段)12と、メモリ装置14と、を備える。また、スマートフォン10は、タッチパネル方式の表示部16を主たる操作部として兼用している。また、演算装置12には、電話機能等の他、例えば、メモリ装置14に格納した本実施の形態にかかる電子筆記処理プログラムを実行する機能を備えている。なお、メモリ装置14は、内蔵メモリのほか、着脱可能(例えば、マイクロSD−CARD等)な各種メモリ等を用いてもよい。
<電子筆記装置100の概略構成>
次に、本実施の形態の電子筆記装置100の概略構成を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、及び左下側を、電子筆記装置100の左側、右側、上側、下側、後側、及び前側として説明する。
次に、本実施の形態の電子筆記装置100の概略構成を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、及び左下側を、電子筆記装置100の左側、右側、上側、下側、後側、及び前側として説明する。
図1において、電子筆記装置100は、公知の電磁誘導式の筆記具である第1筆記手段として電子ペン20を用いた操作者の筆記動作を検出する。つまり、操作者が電子ペン20を用いて、電子筆記装置100を見開いた状態のときの支持体110L,110Rに装着したノート状の紙媒体120に情報を筆記した際に、電子ペン20の位置を経時的に検出し電子化する、薄型軽量の手書き入力装置である。また、本実施の形態では、電子ペン20とは別の、第2筆記手段としてのアクション専用の電子ペン(以下、「専用ペン」と称する。)30を用いて操作者の筆記動作を検出する。
<電子ペン20、専用ペン30>
電子ペン20と専用ペン30とは、例えば、電子ペン20のインク色を黒、専用ペン30のインク色を赤、などのように色を異ならせることにより、通常の筆記用の筆記動作と、アクション指令用の筆記動作とを使い分けることができる。なお、電子ペン20と専用ペン30とは、例えば、発信周波数を異ならせることによって電子筆記装置100でのペン種類の識別が可能となっている。また、電子ペン20と専用ペン30とは、電子筆記装置100でのペン種類のための識別信号(発信周波数)やインクの色が異なるのみで、その他の機能等は同一であるが、必要に応じて異ならせてもよい。したがって、以下の説明においては、特に断りのない限り、電子ペン20の構成を説明し、専用ペン30に関しては符号のみをカッコ内に付して省略する。なお、電子ペン20から発信されるペン種類識別のための発信周波数が特許請求の範囲における第1周波数として使用され、専用ペン30から発信されるペン種類識別のための発信周波数が特許請求の範囲における第2周波数として使用される。したがって、電子ペン20及び専用ペン30を用いた筆記動作時における筆記信号も、電子ペン20では第1周波数の第1筆記信号となり、専用ペン30では第2周波数の第2筆記信号となる。
電子ペン20と専用ペン30とは、例えば、電子ペン20のインク色を黒、専用ペン30のインク色を赤、などのように色を異ならせることにより、通常の筆記用の筆記動作と、アクション指令用の筆記動作とを使い分けることができる。なお、電子ペン20と専用ペン30とは、例えば、発信周波数を異ならせることによって電子筆記装置100でのペン種類の識別が可能となっている。また、電子ペン20と専用ペン30とは、電子筆記装置100でのペン種類のための識別信号(発信周波数)やインクの色が異なるのみで、その他の機能等は同一であるが、必要に応じて異ならせてもよい。したがって、以下の説明においては、特に断りのない限り、電子ペン20の構成を説明し、専用ペン30に関しては符号のみをカッコ内に付して省略する。なお、電子ペン20から発信されるペン種類識別のための発信周波数が特許請求の範囲における第1周波数として使用され、専用ペン30から発信されるペン種類識別のための発信周波数が特許請求の範囲における第2周波数として使用される。したがって、電子ペン20及び専用ペン30を用いた筆記動作時における筆記信号も、電子ペン20では第1周波数の第1筆記信号となり、専用ペン30では第2周波数の第2筆記信号となる。
電子ペン20(30)の、芯22(32)は、コイルスプリング等の導電性の弾性部材24(34)により常に先端方向に付勢されている。芯22(32)は、ユーザが紙媒体120に文字等を筆記する場合の押圧力によって、弾性部材24(34)の付勢力に抗して電子ペン20(30)の内部にやや退入する。この退入によって、芯22(32)の後端部に配置した検出スイッチ26(36)をオン状態とする。これによって、電池28(38)と弾性部材24(34)とが導通して電池28(38)から弾性部材24(34)に向かって電流が流れ、弾性部材24(34)に磁界を発生させる。
<電子筆記装置100>
電子筆記装置100は、平面視で上下方向に長い薄型の直方体状の形状を呈する左右見開きタイプであり、その見開き状態において左側の支持体110Lと、右側の支持体110Rと、支持体110Lと支持体110Rとを見開き状態と閉じ状態とで開閉可能に保持するヒンジ部110Hと、備えている。
電子筆記装置100は、平面視で上下方向に長い薄型の直方体状の形状を呈する左右見開きタイプであり、その見開き状態において左側の支持体110Lと、右側の支持体110Rと、支持体110Lと支持体110Rとを見開き状態と閉じ状態とで開閉可能に保持するヒンジ部110Hと、備えている。
電子筆記装置100の支持体110Rの上部には、表示通信ユニット部130を備える。表示通信ユニット部130は、3つのLED表示部132,134,136,138を備える。LED表示部132は、点灯することで電源ON状態にあることを提示する。LED表示部134は、点灯することでBlueTooth(登録商標)の通信中状態にあることを提示する。LED表示部136は、点灯することで電子ペン20によるペンタッチの筆記検出中にあることを提示する。LED表示部138は、点灯することで専用ペン30によるペンタッチの筆記検出中にあることを提示する。
なお、LED表示部136とLED表示部138とは、電子ペン20及び専用ペン30とで共用し、例えば、電子ペン20のペンタッチの筆記検出中は緑色で点灯、専用ペン30のペンタッチの筆記検出中は赤色で点灯のように切り替えることで識別可能としてもよい。
また、例えば、LED表示部132は点滅することでバッテリ容量が残り僅かであることを提示し、LED表示部134は点滅することで電波状態が弱いことを提示し、LED表示部136及びLED表示部138は点滅することで後述する待機時間の最中であることを提示する待機時間報知部としても機能する。
支持体110L及び支持体110Rには、被筆記媒体としての紙媒体120が載置されるとともに、支持体110L及び支持体110Rとほぼ同一の範囲となるように座標検出部112L及び座標検出部112R(以下、左右両方を含めて「座標検出部112」とも称する。図2参照)を有する。
座標検出部112L及び座標検出部112Rは、電子ペン20の位置を表す座標情報を検出する。そして、支持体110L及び支持体110Rは、紙媒体120を支持体110L及び支持体110Rに適正に載置したときに、左ページ120L及び右ページ120Rとして利用可能となる。この際、支持体110L及び支持体110Rのそれぞれの左上部をXY座標の原点(0,0)とする。したがって、左右の支持体110L及び支持体110Rは、それぞれに載置した左ページ120L及び右ページ120Rの左上の隅部が原点(0,0)に一致する姿勢で保持する。なお、紙媒体120がノート状である場合には、厚さに起因するページずれによる原点ずれは、手動又は自動で補正するのが好ましい。
<電子ペン20(及び専用ペン30)の座標情報の検出>
電子筆記装置100の座標検出部112は、弾性部材24(34)から発生する磁界を電磁誘導に基づき検出する。なお、この検出は公知の手法で足りるので、詳細な説明は省略する。
電子筆記装置100の座標検出部112は、弾性部材24(34)から発生する磁界を電磁誘導に基づき検出する。なお、この検出は公知の手法で足りるので、詳細な説明は省略する。
CPU140は、この座標検出部112の検出結果に基づき、ユーザが電子ペン20(30)を用いて紙媒体120へ筆記動作を行ったときの電子ペン20(30)の移動に対応する、複数の位置情報(すなわち、上記座標情報)を取得する。なお、前述したように、本実施の形態では、座標検出部112の左上部の座標(X,Y)を原点(0,0)とし、右方向をX軸、下方向をY軸とする座標系を用いる。すなわち、X座標の値が座標検出部112における左右方向の位置を表し、Y座標の値が上下方向の位置を表す。
<電子筆記装置100の電気的構成>
図2を参照して、電子筆記装置100の電気的構成について説明する。図2に示すように、電子筆記装置100は、CPU140と、ROM142と、RAM144と、フラッシュメモリ148と、LED表示部130と、駆動回路152L,152Rと、通信制御部154と、を備えている。なお、通信制御部154は、ネットワーク通信回線NTを介した電子筆記装置100とスマートフォン(通信端末)10との情報送受信の制御を行う。
図2を参照して、電子筆記装置100の電気的構成について説明する。図2に示すように、電子筆記装置100は、CPU140と、ROM142と、RAM144と、フラッシュメモリ148と、LED表示部130と、駆動回路152L,152Rと、通信制御部154と、を備えている。なお、通信制御部154は、ネットワーク通信回線NTを介した電子筆記装置100とスマートフォン(通信端末)10との情報送受信の制御を行う。
ROM142、RAM144、及びフラッシュメモリ148は、CPU140に電気的に接続されている。ROM142は、プログラム記憶領域142Aと、画像データ記憶領域142Bと、を備えている。プログラム記憶領域142Aには、CPU140が電子筆記装置100を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。画像データ記憶領域142Bには、後述する紙媒体120のフォーマット情報に対応した画像のデータが記憶されている。
RAM144は、種々のデータを一時的に記憶する記憶領域として使用する。フラッシュメモリ148は、座標情報記憶領域148Aを備える。座標情報記憶領域148Aは、座標情報データテーブルを記憶する。
<紙媒体120の構成>
紙媒体120は、ノート状に綴じられており、見開き状態で左ページ120L及び右ページ120Rとして使用できるよう、両面に所定の枠や文字等が書誌的事項として印刷されている。また、紙媒体120は、例えば、書誌的事項の記入欄の全部又は一部を、左ページ120L及び右ページ120Rの原点(0,0)対する厚さに起因するページずれにおけるずれ補正値を算出するための所定エリア枠線として使用してもよい。
紙媒体120は、ノート状に綴じられており、見開き状態で左ページ120L及び右ページ120Rとして使用できるよう、両面に所定の枠や文字等が書誌的事項として印刷されている。また、紙媒体120は、例えば、書誌的事項の記入欄の全部又は一部を、左ページ120L及び右ページ120Rの原点(0,0)対する厚さに起因するページずれにおけるずれ補正値を算出するための所定エリア枠線として使用してもよい。
<ストロークデータの生成>
次に、ストロークデータについて説明する。ストロークデータは、座標検出部112の検出結果に基づきCPU140で取得された複数の座標情報からなる、ペン位置データ列である。図3及び図4は、2つの文字「a」「b」の例を示している。
次に、ストロークデータについて説明する。ストロークデータは、座標検出部112の検出結果に基づきCPU140で取得された複数の座標情報からなる、ペン位置データ列である。図3及び図4は、2つの文字「a」「b」の例を示している。
図3及び図4において、文字「a」は第1ストロークデータに区分されており、電子ペン20による文字「a」の書き始めから書き終わりまでの一筆書き部分の軌跡を表すデータである。
文字「a」は、時系列に沿って、ペン位置番号T1,T2,・・,T11それぞれに対応した、11個の座標情報(X1,Y1),(X2,Y2),・・,(X11,Y11)を含む。
文字「b」は、第2ストロークデータに区分されており、電子ペン30による文字「b」の書き始めから書き終わりまでの一筆書き部分の軌跡を表すデータである。文字「b」は、時系列に沿って、ペン位置番号T12,T13,・・,T21それぞれに対応した、10個の座標情報(X12,Y12),(X13,Y13),・・(X21,Y21)を含む。
このようにして、CPU140は、座標検出部112の検出結果に応じた複数の座標情報を用いて、ユーザ(操作者)が電子ペン20(30)を用いて紙媒体120へ筆記した内容に対応した、ストロークデータを生成する。なお、本実施の形態においては。電子ペン20を用いた筆記動作によるストロークデータ(第1ストロークデータ)と、専用ペン30を用いた筆記動作によるストロークデータ(第2ストロークデータ)とは区別する。
なお、本実施の形態においては、例えば、文字「a」における位置T1,T2,・・,T11それぞれに対応した、11個の座標情報(X1,Y1),(X2,Y2),・・,(X11,Y11)の各々をストロークデータとする。また、文字「a」を構成する位置T1,T2,・・,T11それぞれに対応した、11個の座標情報(X1,Y1),(X2,Y2),・・,(X11,Y11)の全体、すなわち、第1ストロークデータを文字「a」を構成するためのストロークデータの集合体とする。そして、文字「a」及び文字「b」を構成するためのストロークデータの全てをストロークデータ群とする。
<手書き入力から文字認識までの流れ>
以上説明した本実施の形態のシステムにおいて、ユーザ(操作者)の手書き入力から文字認識するまでの概略的な流れを説明する。
以上説明した本実施の形態のシステムにおいて、ユーザ(操作者)の手書き入力から文字認識するまでの概略的な流れを説明する。
<電子ペン20の通常文字認識>
例えば、支持体110Rの右ページ120Rに対して操作者が電子ペン20を用いた筆記動作により任意の文字列を手書き入力する。そして、操作者が電子ペン20を用いて電子筆記装置100に対して所定の操作を行うことで、電子筆記装置100が右ページ120Rに手書きした文字列に対するストロークデータを生成する。さらに、電子筆記装置100は、このストロークデータをスマートフォン10に送信する。本実施の形態においては、電子筆記装置100は、このストロークデータの生成までを実行する。
例えば、支持体110Rの右ページ120Rに対して操作者が電子ペン20を用いた筆記動作により任意の文字列を手書き入力する。そして、操作者が電子ペン20を用いて電子筆記装置100に対して所定の操作を行うことで、電子筆記装置100が右ページ120Rに手書きした文字列に対するストロークデータを生成する。さらに、電子筆記装置100は、このストロークデータをスマートフォン10に送信する。本実施の形態においては、電子筆記装置100は、このストロークデータの生成までを実行する。
<専用ペン30のアクション認識>
例えば、支持体110Rの右ページ120Rに対して操作者が専用ペン30を用いた筆記動作により任意のアクションを手書き入力する。そして、操作者が専用ペン30を用いて電子筆記装置100に対して所定の操作を行うことで、電子筆記装置100が右ページ120Rに手書きしたアクションに対するストロークデータを生成する。さらに、電子筆記装置100は、このストロークデータをスマートフォン10に送信する。本実施の形態においては、電子筆記装置100は、このストロークデータの生成までを実行する。
例えば、支持体110Rの右ページ120Rに対して操作者が専用ペン30を用いた筆記動作により任意のアクションを手書き入力する。そして、操作者が専用ペン30を用いて電子筆記装置100に対して所定の操作を行うことで、電子筆記装置100が右ページ120Rに手書きしたアクションに対するストロークデータを生成する。さらに、電子筆記装置100は、このストロークデータをスマートフォン10に送信する。本実施の形態においては、電子筆記装置100は、このストロークデータの生成までを実行する。
ストロークデータを受信したスマートフォン10は、ストロークデータの集合体から認識を行い、その認識結果をページ単位を1画面として表示部16に画面表示する。なお、表示状態の拡大縮小等はスマートフォン10の公知の機能によって実現可能である。
<本実施の形態の特徴>
ところで、本発明の特徴は、電子ペン20とは異なるアクション用の専用ペン30を用いた筆記及び認識(解析)を可能としている点である。
ところで、本発明の特徴は、電子ペン20とは異なるアクション用の専用ペン30を用いた筆記及び認識(解析)を可能としている点である。
そこで、スマートフォン10は、操作者による筆記が電子ペン20を用いたものであるのか、専用ペン30を用いたものであるのかを識別したうえで、ストロークデータの集合体からアクションを特定し、アクション内容を実行する。この際、スマートフォン10は、専用ペン30を用いた筆記動作が、例えば、アクション実行としての筆記操作であるのか、色違いのペンを用いたことによる筆記操作であるのかを識別するようになっている。
例えば、図5に示すように、「3/6 14:00〜 B社打合 RGB」と電子ペン20を用いていた筆記に対し、文字列「B社打合」の下に、専用ペン30を用いた所定のアクション(例えば、指定範囲の文字をボールド(太字)にする)の指定を行った場合、形状が微妙に異なっていると、アクションと認識するのか、アンダーラインを引いたのかの識別が困難となる。同様に、文字「R」を○で囲んだ場合、文字「R」に対するアクションの指定なのか、強調の囲みなのかの識別が困難となる。
そこで、本実施の形態では、例えば、図6に示すように、文字列「B社打合」の下に引かれた一連の線分からなるストロークデータが、上の文字列「B社打合」の最下端のY座標と下のラインの最上端のY座標とが所定以上に離間している場合には、アンダーラインとして扱って赤色のアンダーラインを表示する。
一方、図7に示すように、文字列「B社打合」の下に引かれた一連の線分からなるストロークデータが、上の文字列「B社打合」の最下端のY座標と下のラインの最上端のY座標とが所定以上に接近している場合には、アクションの指定として扱って文字列「B社打合」を太文字で表示する。
また、図8に示すように、文字等の記載のない空白エリアにアクションの指令と類似する2重の○(楕円)が書かれていた場合、所定時間経過してもその中に何も筆記がなされなかった(又はなされていなかった)場合には、例外適用条件であるとして単なる図柄として識別し、所定時間経過前に文字(例えば、「3/13 見積」)が記載された場合、その文字に対するアクションの指令として扱うこともできる。なお、アクションの種類は特に限定されるものではないので、以下の説明においては、単なるアクションとして説明する。また、以下の説明においては、電子ペン20を用いた通常の筆記文字は「通常文字」、専用ペン30を用いたアクション以外のアンダーラインや2重の○のような図柄等は「特殊文字」、専用ペン30を用いたアクションの指令は「アクション」として説明する。また、専用ペン30を用いた筆記に対するストロークデータには、直前に使用した電子ペン20の最後の筆記終了から専用ペン30における最初の筆記開始までの時間が図示しないタイマにより計測され、その計測結果を待機時間として含んでいる。
まず、図9のフロー図に基づいて、電子筆記装置100のCPU140が処理する処理ルーチンを説明する。
(ステップS1)
ステップS1において、CPU140は、初期化処理を実行し、ステップS2へと移行する。
ステップS1において、CPU140は、初期化処理を実行し、ステップS2へと移行する。
(ステップS2)
ステップS2において、CPU140は、例えば、支持体110Rの右ページ120Rに対して操作者が電子ペン20を用いた筆記動作により任意の文字列を手書き入力する等、入力操作(書き込み操作)があったか否かを判定する。そして、CPU140は、入力ありを判定した場合(Yes)にはステップS3へと移行し、入力ありを判定しなかった場合(No)には継続してこのルーチンを監視する。
ステップS2において、CPU140は、例えば、支持体110Rの右ページ120Rに対して操作者が電子ペン20を用いた筆記動作により任意の文字列を手書き入力する等、入力操作(書き込み操作)があったか否かを判定する。そして、CPU140は、入力ありを判定した場合(Yes)にはステップS3へと移行し、入力ありを判定しなかった場合(No)には継続してこのルーチンを監視する。
(ステップS3)
ステップS3において、CPU140は、入力が専用ペン30によるものなのか否かを判定する。そして、CPU140は、専用ペン30による筆記であると判定した場合(Yes)にはステップS4へと移行し、専用ペン30による筆記であると判定しなかった場合(No)にはステップS5へと移行する。
ステップS3において、CPU140は、入力が専用ペン30によるものなのか否かを判定する。そして、CPU140は、専用ペン30による筆記であると判定した場合(Yes)にはステップS4へと移行し、専用ペン30による筆記であると判定しなかった場合(No)にはステップS5へと移行する。
(ステップS4)
ステップS4において、CPU140は、専用ペン30による書き込みであることから、アクション用のストロークデータを生成してステップS6へと移行する。
ステップS4において、CPU140は、専用ペン30による書き込みであることから、アクション用のストロークデータを生成してステップS6へと移行する。
(ステップS5)
ステップS5において、CPU140は、電子ペン20による書き込みであることから、通常文字用のストロークデータを生成してステップS6へと移行する。
ステップS5において、CPU140は、電子ペン20による書き込みであることから、通常文字用のストロークデータを生成してステップS6へと移行する。
(ステップS6)
ステップS6において、CPU140は、紙媒体120に予め設けた書誌的事項の記入欄の「保存」にチェックマークが記入されたか否かを判定する。なお、チェックマークの記入は電子ペン20と専用ペン30との何れでもよい。そして、CPU140は、チェックマークが記入されたと判定した場合(Yes)には、ステップS7へと移行し、チェックマークが記入されたと判定しなかった場合(No)には、ステップS2にループして、以降、チェックマークが記入されたと判定するまで、上記のルーチンを繰り返す。
ステップS6において、CPU140は、紙媒体120に予め設けた書誌的事項の記入欄の「保存」にチェックマークが記入されたか否かを判定する。なお、チェックマークの記入は電子ペン20と専用ペン30との何れでもよい。そして、CPU140は、チェックマークが記入されたと判定した場合(Yes)には、ステップS7へと移行し、チェックマークが記入されたと判定しなかった場合(No)には、ステップS2にループして、以降、チェックマークが記入されたと判定するまで、上記のルーチンを繰り返す。
(ステップS7)
ステップS7において、CPU140は、通信制御部154からネットワーク通信回線NWを介してスマートフォン(通信端末)10にストロークデータを送信する。
ステップS7において、CPU140は、通信制御部154からネットワーク通信回線NWを介してスマートフォン(通信端末)10にストロークデータを送信する。
次に、第1周波数の第1筆記信号を発する電子ペン20による紙媒体120への記載に対応して生成された第1ストロークデータ(ステップS5)、及び、第2周波数の第2筆記信号を発する専用ペン30による紙媒体120への記載に対応して生成された第2ストロークデータ(ステップS4)、を送信する電子筆記装置100に接続されたスマートフォン10の演算装置12におけるストロークデータの処理ルーチンを説明する。
(ステップS11)
ステップS11において、演算装置12は、電子筆記装置100から送信された第1ストロークデータ及び第2ストロークデータを受信し(ストロークデータ受信手順)、ステップS12へと移行する。
ステップS11において、演算装置12は、電子筆記装置100から送信された第1ストロークデータ及び第2ストロークデータを受信し(ストロークデータ受信手順)、ステップS12へと移行する。
(ステップS12)
ステップS12において、演算装置12は、ステップS11(ストロークデータ受信手順)で受信した第1ストロークデータ及び第2ストロークデータのうち、第1ストロークデータを記憶対象として、スマートフォン10のメモリ装置14に記憶し(図示しないサーバ装置へ転送して記憶してもよい)、ステップS13へと移行する。
ステップS12において、演算装置12は、ステップS11(ストロークデータ受信手順)で受信した第1ストロークデータ及び第2ストロークデータのうち、第1ストロークデータを記憶対象として、スマートフォン10のメモリ装置14に記憶し(図示しないサーバ装置へ転送して記憶してもよい)、ステップS13へと移行する。
(ステップS13)
ステップS13において、演算装置12は、ステップS11(ストロークデータ受信手順)で受信した第1ストロークデータ及び第2ストロークデータのうち、第2ストロークデータを記憶対象として、スマートフォン10のメモリ装置14に記憶し(図示しないサーバ装置へ転送して記憶してもよい)、ステップS14へと移行する。
ステップS13において、演算装置12は、ステップS11(ストロークデータ受信手順)で受信した第1ストロークデータ及び第2ストロークデータのうち、第2ストロークデータを記憶対象として、スマートフォン10のメモリ装置14に記憶し(図示しないサーバ装置へ転送して記憶してもよい)、ステップS14へと移行する。
(ステップS14)
ステップS14において、演算装置12は、全てのストロークデータにおける記憶処理が終了したか否かを判定し、全てのストロークデータに対する記憶処理が終了したと判定した場合(Yes)にはステップS15へと移行し、全てのストロークデータに対する記憶処理が終了したと判定しなかった場合(No)にはステップS12へとループして、以降全てのストロークデータに対する記憶処理が終了したと判定するまでこのルーチンを繰り返す。
ステップS14において、演算装置12は、全てのストロークデータにおける記憶処理が終了したか否かを判定し、全てのストロークデータに対する記憶処理が終了したと判定した場合(Yes)にはステップS15へと移行し、全てのストロークデータに対する記憶処理が終了したと判定しなかった場合(No)にはステップS12へとループして、以降全てのストロークデータに対する記憶処理が終了したと判定するまでこのルーチンを繰り返す。
(ステップS15)
ステップS15において、演算装置12は、メモリ装置14に記憶した第2ストロークデータが、筆記データに対する所望の処理の指示アクションであるのか、特殊文字であるのか、を解析し、ステップS16に移行する。なお、このステップS15におけるアクションの解析ステップが、特許請求の範囲におけるデータ処理手順に準ずる。
ステップS15において、演算装置12は、メモリ装置14に記憶した第2ストロークデータが、筆記データに対する所望の処理の指示アクションであるのか、特殊文字であるのか、を解析し、ステップS16に移行する。なお、このステップS15におけるアクションの解析ステップが、特許請求の範囲におけるデータ処理手順に準ずる。
また、このアクション解析ルーチンであるステップS15では、演算装置12は、上記各ステップでは、電子筆記装置100における第1ストロークデータの生成と第2ストロークデータの生成との時間的前後関係を問わず、第1ストロークデータを筆記データとするとともに、第2ストロークデータを筆記データに対する所望の処理(アクションの指定)の指示とみなしている。
そこで、このステップS16の解析では、第2ストロークデータが、所定の条件を含んでいるか否かによってアクションの指定であるか特殊文字であるかを解析する。
具体的には、
(1)ストロークデータがアクションの種類として予め登録してあるストロークデータに類するものであるか否かによって解析を行う。
(2)第1ストロークデータの直前(上行)又は直後(下行)の筆記に含まれるストロークデータの最下位又は最上位のY座標と、第2ストロークデータの最上位又は最下位のY座標とが所定距離(しきい値)だけ接近しているか否かによって解析を行う。
(3)第2ストロークデータの集合体(例えば、2重の○全体)のXY座標エリアに第1ストロークデータが含まれる場合、第1ストロークデータ及び第2ストロークデータの先後と、先の書き終わりから後の書き始めまでの時間が所定時間以内か否かによって解析を行う。
(1)ストロークデータがアクションの種類として予め登録してあるストロークデータに類するものであるか否かによって解析を行う。
(2)第1ストロークデータの直前(上行)又は直後(下行)の筆記に含まれるストロークデータの最下位又は最上位のY座標と、第2ストロークデータの最上位又は最下位のY座標とが所定距離(しきい値)だけ接近しているか否かによって解析を行う。
(3)第2ストロークデータの集合体(例えば、2重の○全体)のXY座標エリアに第1ストロークデータが含まれる場合、第1ストロークデータ及び第2ストロークデータの先後と、先の書き終わりから後の書き始めまでの時間が所定時間以内か否かによって解析を行う。
そして、演算装置12は、これらの所定の条件のうち、(1)と(2)又は(1)と(3)とを満たしている場合には、アクションとしての解析を行い、それ以外の場合(否)には例外適用条件であるとして特殊文字の解析を行う。なお、上記(1)〜(3)は、これらに限定されるものではなく、単なる例示であって、アクションの種類やアクション記号等によって異なる。
(ステップS16)
ステップS16において、演算装置12は、第2ストロークデータに基づくアクション解析の全てが終了したか否かを判定し、全てのアックション解析が終了したと判定した場合(Yes)にはステップS17へと移行し、全てのアックション解析が終了したと判定しなかった場合(No)にはステップS16のルーチンを繰り返して実行する。
ステップS16において、演算装置12は、第2ストロークデータに基づくアクション解析の全てが終了したか否かを判定し、全てのアックション解析が終了したと判定した場合(Yes)にはステップS17へと移行し、全てのアックション解析が終了したと判定しなかった場合(No)にはステップS16のルーチンを繰り返して実行する。
(ステップS17)
ステップS17において、演算装置12は、ステップS15による解析結果に応じて、第1ストロークデータに基づく通常文字に、例えば、太字等のアクションを実行した文字、或は、アンダーライン等の特殊文字を適宜反映させて表示部16に表示してこのルーチンを終了する。なお、特殊文字の表示には、専用ペン30を用いた紙媒体120への書き込みと同様に、電子ペン20の黒文字とは異なる赤色で表示する。
ステップS17において、演算装置12は、ステップS15による解析結果に応じて、第1ストロークデータに基づく通常文字に、例えば、太字等のアクションを実行した文字、或は、アンダーライン等の特殊文字を適宜反映させて表示部16に表示してこのルーチンを終了する。なお、特殊文字の表示には、専用ペン30を用いた紙媒体120への書き込みと同様に、電子ペン20の黒文字とは異なる赤色で表示する。
このように、操作者が筆記手段(電子ペン20)を用いて筆記した内容を電子データ化することができる。すなわち、操作者が、所定のノート等の紙媒体120に対して電子ペン20を用いて所望の記載を行うと、電子筆記装置100が、筆記動作により移動する電子ペン20の複数の位置情報を用いて上記紙媒体120への記載に対応したストロークデータ(第1ストロークデータ)を生成する。
そして、生成した第1ストロークデータに対し、スマートフォン10では、所望の処理(例えば、筆記内容を電子データ化する場合に操作者が意図するような分類に仕分けて保存する場合の仕分け先の振り分け等)を行うことが可能である。その際、操作者は、電子ペン20とは別の専用ペン30により適宜の図像等を紙媒体120に対し記載する。なお、描かれる図像の種類とこれに対応するアクションの処理内容とは、所定の相関によって予め事前に対応づけられている。電子筆記装置100は、第1ストロークデータと同様に、専用ペン30による図像等の記載に対応したストロークデータ(第2ストロークデータ)を生成する。
そして、電子筆記処理プログラムをスマートフォン10の演算装置12で実行すると、まず、ストロークデータ受信手順で、電子筆記装置100から送信した第1ストロークデータ及び第2ストロークデータを受信する。
その後、データ処理手順で、第1ストロークデータについては記憶対象とする内容の記載に対応した筆記データであると識別する一方、第2ストロークデータについてはその筆記データに対する所望の処理の指示であるとみなす。
このように、筆記データ用の第1ストロークデータを生成するための電子ペン20と、アクションの処理のための第2ストロークデータを生成するための専用ペン30とを別々に構成することで、それらを区別せず共用する場合に発生しうる、ストロークデータの混同(所望の指示をしたにもかかわらずそのように認識されない状態)を防止することができる。これにより、所望の処理を確実に実行させることができ、操作者にとっての利便性を向上することができる。
また、アクション指定の専用操作やチェックマーク等を不要として、アクションか特殊文字かの識別を電子ペン20と専用ペン30との書き込みの先後にかかわらず、確実に識別することが可能となる。
ところで、上記実施の形態では、図10のフローに示した処理をスマートフォン10において行い、図9のフローに示した処理を電子筆記装置100で行ったが、これに限られない。すなわち、図9のフロー及び図10のフローに示した処理をすべて電子筆記装置100で行ってもよい。
この場合、電子筆記装置100で取得したストロークデータを、CPU140が上記バッファに展開する。その後、CPU140によって上記図10のステップS15と同等のアクション解析手順が実行され、ストロークデータのアクションを実行する。なお、この場合、このような処理を実行するためのプログラムが、上記ROM142に記憶されている。この場合も、上記と同様の効果を得ることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施の形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
また、電子ペン20及び専用ペン30は、それぞれ別のものとして使い分けてもよいが、例えば、図11に示すように、1本のペンの両端を使用し、その一端を電子ペン20、他端を専用ペン30としてもよい。また、公知の多色ペン(2色ペン)のように、スライド式で出し入れするものでもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 スマートフォン(操作端末)
12 演算装置(演算手段)
20 電子ペン(第1筆記手段)
30 専用ペン(第2筆記手段)
100 電子筆記装置
120 被筆記媒体
12 演算装置(演算手段)
20 電子ペン(第1筆記手段)
30 専用ペン(第2筆記手段)
100 電子筆記装置
120 被筆記媒体
Claims (14)
- 第1周波数の第1筆記信号を発する第1筆記手段による被筆記媒体への記載に対応して生成された第1ストロークデータ、及び、第2周波数の第2筆記信号を発する第2筆記手段による前記被筆記媒体への記載に対応して生成された第2ストロークデータ、を送信する電子筆記装置に接続された操作端末の演算手段に対し、
前記電子筆記装置から送信された前記第1ストロークデータ及び前記第2ストロークデータを受信するストロークデータ受信手順と、
前記ストロークデータ受信手順で受信した前記第1ストロークデータ及び前記第2ストロークデータのうち、前記第1ストロークデータを記憶対象とする内容の記載に対応した筆記データとするとともに、前記第2ストロークデータを前記筆記データに対する所望の処理の指示とみなすデータ処理手順と、
を実行させるための、電子筆記処理プログラム。 - 請求項1記載の電子筆記処理プログラムにおいて、
前記データ処理手順では、
前記電子筆記装置における前記第1ストロークデータの生成と前記第2ストロークデータの生成との時間的前後関係を問わず、前記第1ストロークデータを前記筆記データとするとともに、前記第2ストロークデータを前記筆記データに対する所望の処理の指示とみなす
ことを特徴とする電子筆記処理プログラム。 - 請求項1又は請求項2記載の電子筆記処理プログラムにおいて、
前記演算手段に対し、さらに
前記第2ストロークデータが、所定の例外適用条件を満たすか否かを判定する判定手順を実行させ、
前記データ処理手順では、
前記判定手順で前記例外適用条件が満たされると判定された場合には、前記第1ストロークデータに加え、前記第2ストロークデータを前記筆記データとする
ことを特徴とする電子筆記処理プログラム。 - 請求項3記載の電子筆記処理プログラムにおいて、
前記判定手順では、
前記第2ストロークデータにより構成される図像と、この図像に対し最も近い、前記第1ストロークデータにより構成されるテキスト文字との距離が、予め定められたしきい値以上である場合には、前記例外適用条件が満たされると判定する
ことを特徴とする電子筆記処理プログラム。 - 請求項3記載の電子筆記処理プログラムにおいて、
前記判定手順では、
前記第2ストロークデータにより構成される図像が、前記第1ストロークデータにより構成されるテキスト文字を包囲しない場合には、前記例外適用条件が満たされると判定する
ことを特徴とする電子筆記処理プログラム。 - 請求項1乃至請求項5記載の電子筆記処理プログラムにおいて、
前記第1筆記手段は、前記被筆記媒体に筆記するための第1インク色を備えており、前記第2筆記手段は、前記被筆記媒体に筆記するための、前記第1インク色とは異なる第2インク色を備えている
ことを特徴とする電子筆記処理プログラム。 - 請求項1乃至請求項6記載の電子筆記処理プログラムにおいて、
前記演算手段に対し、さらに、
前記第1ストロークデータに対し第1表示色で表示するための第1表示識別子を付与するとともに、前記第2ストロークデータに対し前記第1表示色とは異なる第2表示色で表示するための第2表示識別子を付与する、表示識別子付与手順を実行させる
ことを特徴とする電子筆記処理プログラム。 - 被筆記媒体を保持する保持手段と、
第1筆記手段から発せられた第1周波数の第1筆記信号、及び、第2筆記手段から発せられた、前記第1周波数とは異なる第2周波数の第2筆記信号をそれぞれ受信する受信手段と、
前記受信手段による受信結果に基づき、前記被筆記媒体に対する前記第1筆記手段又は前記第2筆記手段の移動に伴う複数の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した前記複数の位置情報を含み、前記第1筆記手段による前記被筆記媒体への記載に対応した、第1ストロークデータを生成する第1ストロークデータ生成手段と、
前記位置取得手段で取得した前記複数の位置情報を含み、前記第2筆記手段による前記被筆記媒体への記載に対応した、第2ストロークデータを生成する第2ストロークデータ生成手段と、
を有する電子筆記装置であって、
前記ストロークデータ生成手段により生成した前記第1ストロークデータ及び前記第2ストロークデータのうち、外部記憶対象とする内容の記載に対応した筆記データを一時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した前記筆記データを、外部記憶装置へ記憶するために通信により送信する通信手段と、
前記第1ストロークデータを前記筆記データとするとともに、前記第2ストロークデータを前記筆記データに対する所望の処理の指示とみなすデータ処理手段と、
を有することを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項8記載の電子筆記装置において、
前記データ処理手段は、
前記第1ストロークデータの生成と前記第2ストロークデータの生成との時間的前後関係を問わず、前記第1ストロークデータを前記筆記データとするとともに、前記第2ストロークデータを前記筆記データに対する所望の処理の指示とみなす
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項8又は請求項9記載の電子筆記装置において、
前記第2ストロークデータ生成手段により生成された前記第2ストロークデータが、所定の例外適用条件を満たすか否かを判定する判定手段を有し、
前記データ処理手段は、
前記判定手段により前記例外適用条件が満たされると判定された場合には、前記第1ストロークデータに加え、前記第2ストロークデータを前記筆記データとする
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項10記載の電子筆記装置において、
前記判定手段は、
前記第2ストロークデータにより構成される図像と、この図像に対し最も近い、前記第1ストロークデータにより構成されるテキスト文字との距離が、予め定められたしきい値以上である場合には、前記例外適用条件が満たされると判定する
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項10記載の電子筆記装置において、
前記判定手段は、
前記第2ストロークデータにより構成される図像が、前記第1ストロークデータにより構成されるテキスト文字を包囲しない場合には、前記例外適用条件が満たされると判定する
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項8乃至請求項12記載の電子筆記装置において、
前記第1筆記手段は、前記被筆記媒体に筆記するための第1インク色を備えており、前記第2筆記手段は、前記被筆記媒体に筆記するための、前記第1インク色とは異なる第2インク色を備えている
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項8乃至請求項13記載の電子筆記装置において、
前記第1ストロークデータに対し第1表示色で表示するための第1表示識別子を付与するとともに、前記第2ストロークデータに対し前記第1表示色とは異なる第2表示色で表示するための第2表示識別子を付与する、表示識別子付与手段を有する
ことを特徴とする電子筆記装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015070276A JP2016191986A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015070276A JP2016191986A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016191986A true JP2016191986A (ja) | 2016-11-10 |
Family
ID=57246712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015070276A Pending JP2016191986A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 電子筆記処理プログラム及び電子筆記装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016191986A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107678669A (zh) * | 2017-09-26 | 2018-02-09 | 上海顺砾智能科技有限公司 | 一种电子书写本及与移动端的数据互联处理方法 |
CN113260963A (zh) * | 2019-03-08 | 2021-08-13 | 深圳市柔宇科技股份有限公司 | 书写笔记信息的传输方法及其传输系统、电子设备 |
-
2015
- 2015-03-30 JP JP2015070276A patent/JP2016191986A/ja active Pending
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