JP2016185494A - 空気混入防止装置及びガス処理システム - Google Patents

空気混入防止装置及びガス処理システム Download PDF

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Takehito Yasui
威公 安井
博宗 鈴木
Hiromune Suzuki
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Abstract

【課題】小流量の大気放出であっても空気の混入を抑制することが可能な空気混入防止装置及びガス処理システムを提供することを目的とする。【解決手段】空気混入防止装置6は、下方に設けられたガス流入口62から流入した空気より比重の重い炭酸ガスが、流入上昇経路R1を通って上方に移動した後、折り返されて下降経路R2に入り、当該下降経路R2を通って下方に移動して、下方から流出上昇経路R3を通って上方に移動してガス流出口63から流出する。【選択図】図2

Description

本発明は、空気混入防止装置及びガス処理システムに関する。
従来、製油所において使用される水素製造装置から副生する炭酸ガスは、その多くが炭酸ガス放出スタックから放出され、一部が液化炭酸ガスやドライアイスとして回収されていた(特許文献1)。
しかし、近年の製油所減産に伴い、発生する炭酸ガスの量も減少し、液化炭酸ガスやドライアイスの製造に用いる炭酸ガスの慢性的な原料不足が生じている。そのため、現状では炭酸ガス放出スタックから放出する炭酸ガスの量を減少させ、液化炭酸ガスやドライアイスとして回収する量を増加させる必要が生じた。
特開2007−161545号公報
しかしながら、炭酸ガス放出スタックから大気放出される炭酸ガスの放出量を下げると、炭酸ガス放出スタックから空気が逆流して、炭酸ガスを処理する液化炭酸ガスプラントなどに酸素が混入し、不純物濃度増大により液化炭酸ガスプラントの操業に影響を与える懸念があった。これを避けるため炭酸ガス放出スタックの放出流路に流量調整弁や逆止弁を設けることも考えられるが、流路閉塞により上流設備の圧力が設計圧力以上になるおそれがあり、安全弁を設けるなどの追加対策が必要になってしまう。
本発明は、小流量の大気放出であっても空気の混入を抑制することが可能な空気混入防止装置及びガス処理システムを提供することを目的とする。
上記目的は、以下の本発明によって解決される。
即ち、請求項1記載の本発明は、空気より比重の重いガスを大気中に放出するガス放出装置に備えられ、下方に設けられるとともに前記ガスが流入するガス流入口と、流入した前記ガスが流通するガス流通経路と、上方に設けられるとともに前記ガスが流出するガス流出口と、からなる空気混入防止装置であって、
前記ガス流通経路が、前記ガス流入口から流入した前記ガスを上方に導く流入上昇経路と、該流入上昇経路から折り返して前記ガスを下方に導く下降経路と、前記ガスを上方に導き前記ガス流出口から流出させる流出上昇経路と、を含むことを特徴とする空気混入防止装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の本発明において、前記下降経路と前記流出上昇経路との間に、前記下降経路から下方に導かれた前記ガスを溜めるガス溜り部が設けられたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、空気より比重の重いガスを発生するガス発生部と、
前記ガス発生部で発生したガスの一部を処理するガス処理部と、
前記ガス発生部で発生したガスの一部を前記ガス処理部に送るための圧縮機と、
前記ガス処理部で処理される以外のガスの一部を大気中に放出するガス放出装置と、を備えるガス処理システムであって、
前記ガス放出装置が、請求項1又は2に記載の空気混入防止装置を備えることを特徴とするガス処理システムである。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の本発明において、前記ガス放出装置内のガス流量を測定するガス流量計と、
前記ガス流量計の測定値に基づいて前記ガス発生部から前記ガス処理部に送る前記ガスの量を調整する調整部と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、下方から流入した空気より比重の重いガスが流入上昇経路により上方に導かれ、下降経路により流入上昇経路から折り返されて下方に導かれ、流出上昇経路により上方に導かれて、上方に設けられたガス流出口から放出される。このような構成により、比重の重いガスが下降経路と流出上昇経路との間に溜まり、ガス流通経路をガスでシールすることができる。したがって、ガス流出口の下流(上方)から空気が逆流してきた場合でも、ガス流通経路がガスでシールされているため、空気混入防止装置より上流(下方)に空気が混入することを抑制することができる。
請求項2に記載の本発明によれば、下降経路と流出上昇経路との間に、下降経路から下方に導かれたガスを溜めるガス溜り部が設けられている。このような構成により、比重の重いガスを下降経路と流出上昇経路との間により多く溜めることができ、シール効果を高めることができる。したがって、空気混入防止装置より上流(下方)に空気が混入することをより抑制することができる。
請求項3に記載の本発明によれば、ガス処理システムが請求項1又は2に記載の空気混入防止装置を備えている。したがって、空気混入防止装置より上流に位置するガス発生部やガス処理部などの他の設備に空気が混入することを抑制することができる。
請求項4に記載の本発明によれば、ガス放出装置内のガス流量計の測定値に基づいて、ガス発生部からガス処理部に送るガスの量を調整することができる。このような構成により、ガス放出装置におけるガス流量が少なくなった場合には、ガス発生部からガス処理部に送るガスの量を減らし、ガス放出装置に送るガスの量を多くすることにより、空気混入防止装置より上流(下方)への空気の逆流を防いで、空気の混入を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るガス処理システムを示した概略図である。 図1に示すガス処理システムが備える空気混入防止装置の断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る空気混入防止装置及びガス処理システムについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、ガス処理システム1を示した概略図である。図2は、図1に示すガス処理システム1が備える空気混入防止装置6を示したものである。なお、図2に記載された矢印は、ガス流通経路Rを示したものである。
図1に示すように、ガス処理システム1は、ガス発生部としての脱炭酸設備2と、ガス処理部としての液化炭酸ガスプラント3と、脱炭酸設備2で発生したガスの一部を液化炭酸ガスプラント3に送るための圧縮機4と、ガス放出装置5と、後述するガス流量計52の測定値に基づいて脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3に送る炭酸ガスの量を調整する調整部7と、調整部7により調整される流量調整弁8と、を備えている。
脱炭酸設備2は、空気より比重の重いガスである炭酸ガス(CO2)を発生する設備である。本実施形態においては、空気より比重の重いガスとして炭酸ガスを例に挙げて説明する。脱炭酸設備2は、例えば、製油所において使用される水素の精製工程において用いられる。
脱炭酸設備2で発生した炭酸ガスは、その一部がガス送給管L1により圧縮機4へ送給され、圧縮機4からガス送給管L2により液化炭酸ガスプラント3へ送給される。また、脱炭酸設備2で発生した炭酸ガスの他の一部は、ガス送給管L3によりガス放出装置5へ送給される。ガス放出装置5内において、炭酸ガスは空気混入防止装置6へ送給され、ガス送給管L4により炭酸ガス放出スタック51へ送給される。
液化炭酸ガスプラント3は、脱炭酸設備2から送給された炭酸ガスを液化炭酸ガスへと変換する設備である。液化炭酸ガスプラント3は、圧縮機4により脱炭酸設備2から送られてきた炭酸ガスを高圧圧縮機で圧縮して精製し、十分に水分を除去して液化する。
圧縮機4は、気体を圧縮して圧力を高め、連続的に送り出す装置である。
ガス放出装置5は、炭酸ガス放出スタック51と、脱炭酸設備2の下流であって炭酸ガス放出スタック51の上流に設けられた空気混入防止装置6と、空気混入防止装置6の下流であって炭酸ガス放出スタック51の上流に設けられたガス流量計52と、を備えている。なお、ガス放出装置5を構成する、炭酸ガス放出スタック51及び空気混入防止装置6の内部圧力は、大気圧とほぼ等しくなっている。
炭酸ガス放出スタック51は、空気混入防止装置6を経由して送給された炭酸ガスを大気中に放出するための垂直に立てられた配管である。
空気混入防止装置6は、上流の脱炭酸設備2から送給された炭酸ガスを、下流の炭酸ガス放出スタック51に送給する一方、炭酸ガス放出スタック51から逆流した空気が、上流に設けられた脱炭酸設備2や液化炭酸ガスプラント3へ混入することを抑制する機能を有する。図2に示すように、空気混入防止装置6は、容器61と、容器61の下方に設けられたガス流入口62と、容器61においてガス流入口62の上方に設けられて炭酸ガスを容器61内から流出させるガス流出口63と、容器61内において、ガス流入口62とガス流出口63との間に設けられたガス流通経路Rと、を備えている。
容器61は、炭酸ガスが流通するガス流通経路Rを内部に設け、縦長に形成された容器である。容器61は、長さ方向中央部が円筒状で、長さ方向両端部がその先端に向かうにしたがって開口が窄まるように形成されている。容器61の下方側の窄まった開口はガス流入口62を形成しており、当該ガス流入口62には、上流(下方)に続く筒状の管であるガス送給管L3が接続されている。また、容器61の上方側の窄まった開口はガス流出口63を形成しており、当該ガス流出口63には、下流(上方)に続く筒状の管であるガス送給管L4が接続されている。ガス送給管L4は、ガス流出口63から流出した容器61内の炭酸ガスを下流(上方)に送給し、炭酸ガス放出スタック51へ送給する。
ガス流出口63には、ガス流出口63から略垂直方向下方に延びて形成された略筒状のガス送給管L6が接続されている。ガス送給管L6とガス送給管L4とはガス流出口63を経由して一体に形成されている。ガス送給管L6のガス流出口63とは反対側の先端部には開口65が形成されている。なお、「先端部」とは、先端を含む先端に近い一定の範囲をいう。開口65の下方には、後述する底部64aが配されるように有底円筒状のガス受け部64が設けられている。
ガス受け部64は、容器61内の略中央部に配され、水平方向と平行な板状部材である底部64aと、底部64aの縁に沿って底部64aから上方に立設した側壁64bと、を備えている。底部64aは、開口65の下方に隙間を空けて配されている。側壁64bは、開口65よりも上方まで延びて設けられている。ガス受け部64は、後述する下降経路R2から下方に移動してきた炭酸ガスを底部64aに溜めて、下降経路R2から後述する流出上昇経路R3へと続く、開口65を含む折り返し経路近傍に炭酸ガスを溜めることができる。これにより、下降経路R2と流出上昇経路R3との間に炭酸ガスを溜めるガス溜り部を設けることができる。なお、ガス溜り部とは、ガス受け部64において、底部64aから開口65よりもやや上方の位置までを指す。
容器61内におけるガス流通経路Rは、ガス流入口62から流入した炭酸ガスを上方に導く流入上昇経路R1と、該流入上昇経路R1から折り返して炭酸ガスを下方に導く下降経路R2と、炭酸ガスを上方に導きガス流出口63から流出させる流出上昇経路R3と、を含んで構成されている。容器61内において、流入上昇経路R1は、容器61の内周面とガス受け部64の側壁64bの外周面との間で構成されている。また、容器61内において、下降経路R2は、ガス送給管L4の外周面とガス受け部64の側壁64bの内周面との間で構成されている。また、容器61内において、流出上昇経路R3は、ガス送給管L6により構成されている。流入上昇経路R1と、下降経路R2と、流出上昇経路R3と、は容器61内において、同心状に形成されている。
ガス流量計52は、ガス送給管L4に設けられており、空気混入防止装置6から炭酸ガス放出スタック51へ送給される炭酸ガスの流量を測定する。ガス流量計52は、測定値に基づく信号を調整部7へ送信する。
調整部7は、ガス流量計52の測定値に基づいて流量調整弁8を調整することにより、脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3に送る炭酸ガスの量を調整する。流量調整弁8は、ガス送給管L1とガス送給管L2とを接続する流量調整管L5に設けられ、圧縮機4と並列に設けられている。流量調整弁8は、調整部7からの制御信号に基づき、開度を調整する。流量調整弁8が開かれると圧縮機4による液化炭酸ガスプラント3への流量が下がる。一方、流量調整弁8が閉じられると圧縮機4により液化炭酸ガスプラント3への流量があがる。
調整部7は、ガス流量計52から測定値に基づく信号を受信すると、それに基づく制御信号を流量調整弁8へ送信する。例えば、調整部7は、ガス流量計52の測定値に基づき、空気混入防止装置6から炭酸ガス放出スタック51へ送給される炭酸ガスの流量が少ないと判断した場合には、炭酸ガス放出スタック51からの空気の逆流を生じるおそれがあるため、流量調整弁8を開くように調整し、ガス放出装置5に送給する炭酸ガスの流量を増加させる。一方、空気混入防止装置6から炭酸ガス放出スタック51へ送給される炭酸ガスの流量が多いと判断した場合には、液化炭酸ガスプラント3への流量を増やすべく、流量調整弁8を閉じるように調整する。
次に、本実施形態に係る空気混入防止装置6の空気混入防止作用及びガス処理システム1におけるガス処理作用を説明する。
脱炭酸設備2で発生した炭酸ガスは、その一部が圧縮機4により液化炭酸ガスプラント3へと送給される。また、脱炭酸設備2で発生した炭酸ガスの他の一部は、ガス放出装置5へと送給される。ガス放出装置5へと送給された炭酸ガスは、ガス送給管L3からガス流入口62を経由して、空気混入防止装置6の容器61内へと送給される。図2に示すように、炭酸ガスは容器61の下方に設けられたガス流入口62から流入し、下方から上方へとさらに流入してくる炭酸ガスに押し上げられて、容器61の内周面とガス受け部64の側壁64bの外周面との間(流入上昇経路R1)を通り上方に移動していく。上方に移動した炭酸ガスは、容器61内の上方の内面に沿って、容器61の幅方向内側(ガス送給管L6側)に向かって移動し、側壁64bの上方を通って側壁64bを乗り越える。炭酸ガスは、側壁64bを乗り越えることで流入上昇経路R1から折り返される。
流入上昇経路R1から折り返された炭酸ガスは、ガス送給管L6の外周面とガス受け部64の側壁64bの内周面との間(下降経路R2)に導かれる。容器61内の圧力は大気圧とほぼ等しいため、空気より比重の重い炭酸ガスは、上方から下降経路R2を通って下方に移動する。下方に移動してきた炭酸ガスは、ガス受け部64の底部64a上(ガス溜り部)に溜り、底部64aと開口65との間の隙間は炭酸ガスで塞がれる。この時、下降経路R2の下方側と流出上昇経路R3の下方側とが炭酸ガスで充填されている。これにより、ガス流通経路Rが炭酸ガスでシールされる。
底部64a上に溜まった炭酸ガスは、下方から上方へと容器61内に次々と流入してくる炭酸ガスに押し上げられて、ガス送給管L6を通って(流出上昇経路R3)上方に移動していき、ガス流出口63を経由して容器61から流出し、ガス送給管L4内を下流(上方)に移動していく。炭酸ガスは、ガス送給管L4により炭酸ガス放出スタック51へ送給され、炭酸ガス放出スタック51から大気中へ放出される。
ガス送給管L4内の炭酸ガスの流量はガス流量計52により測定され、ガス流量計52は、測定値に基づく信号を調整部7へ送信する。ガス送給管L4内の炭酸ガス流量が少ない場合には、調整部7は、流量調整弁8を開く制御信号を流量調整弁8へ送信し、脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3への流量を減らすことによりガス放出装置5への炭酸ガスの流量を増やす。一方、ガス送給管L4内の炭酸ガス流量が多い場合には、調整部7は、流量調整弁8を閉じる制御信号を流量調整弁8へ送信し、脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3への流量を増やす。
本実施形態に係る空気混入防止装置6は、下方に設けられたガス流入口62から流入した空気より比重の重い炭酸ガスが、流入上昇経路R1を通って上方に移動した後、折り返されて下降経路R2に入り、当該下降経路R2を通って下方に移動して、下方から流出上昇経路R3を通って上方に移動してガス流出口63から流出する。このような構成により、空気より比重の重い炭酸ガスは、下降経路R2の下方側と流出上昇経路R3の下方側に溜まり、ガス流通経路Rを炭酸ガスで塞いでシールする。したがって、本実施形態に係る空気混入防止装置6は、空気混入防止装置6より上流(下方)に空気が混入することを抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気混入防止装置6は、ガス放出装置5に調整弁や逆止弁を設けることなく、大気中に放出する炭酸ガスを上流から流すことのみで空気の逆流を防ぐことができる。そのため、ガス放出装置5の流路閉塞による、脱炭酸設備2や液化炭酸ガスプラント3などの上流設備の圧力が設計圧力以上になるリスクが生じにくい。また、上流設備の圧力が設計以上になるリスクが生じにくいことから、空気混入防止装置6より上流(下方)に配された上流設備保護のための安全弁などの設置が不要となり、設備を単純化することができる。
また、本実施形態に係る空気混入防止装置6は、ガス受け部64により、下降経路R2と流出上昇経路R3との間にガス溜り部を設けることができる。このような構成により、下降経路R2と流出上昇経路R3との間により多く炭酸ガスを溜めることができ、シール効果を高めることができる。したがって、空気混入防止装置6より上流(下方)に空気が混入することをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気混入防止装置6は、ガス受け部64の底部64aが、ガス流入口62の下方に隙間を空けて配され、ガス受け部64の側壁64bが、ガス流出口63よりも上方まで延びて設けられている。このような構成により、ガス受け部64に多くの炭酸ガスを溜めることができ、シール効果を高めることができる。したがって、空気混入防止装置6より上流(下方)に空気が混入することをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態に係るガス処理システム1は、空気混入防止装置6を備えている。このような構成により、空気混入防止装置6より上流(下方)に配された脱炭酸設備2や液化炭酸ガスプラント3などの上流設備に空気が混入することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るガス処理システム1は、ガス送給管L4内の炭酸ガスの流量を測定するガス流量計52と、ガス流量計52の測定値に基づいて脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3に送給する炭酸ガスの量を調整する調整部7と、を備えている。このような構成により、ガス送給管L4内の炭酸ガス流量が少ない場合には、調整部7は、脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3への流量を減らすことによりガス放出装置5への流量を増やすことができる。したがって、適切にガス放出装置5への流量を上げて、空気の逆流を抑制し、空気混入防止装置6より上流(下方)に配された脱炭酸設備2や液化炭酸ガスプラント3などの上流設備に空気が混入することを抑制することができる。
一方、ガス送給管L4内の炭酸ガス流量が多い場合には、調整部7は、脱炭酸設備2から液化炭酸ガスプラント3への流量を増やすことができる。したがって、ガス放出装置5から大気放出される炭酸ガスの量を最小限とし、液化炭酸ガスプラント3へ送給する炭酸ガスの量を最大化することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、当該実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の空気混入防止装置6及びガス処理システム1の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上記実施形態においては、空気より比重の重いガスとして炭酸ガスを例に挙げて説明したが、空気より比重の重いガスであればよく、これに限定されることはない。例えば、空気より比重の重いガスとしては、ブタンガス、プロパンガスなどが挙げられる。また、上記実施形態においては、ガス発生部を脱炭酸設備2として説明したが、上記のような空気より比重の重いガスを発生する設備であればこれに限定されることはない。
また、上記実施形態においては、ガス処理部を液化炭酸ガスプラント3とし、炭酸ガスを液化炭酸ガスに変換すると説明したが、空気より比重の重いガスを処理するガス処理部であれば、これに限定されることはない。また、液化炭酸ガスプラント3において、炭酸ガスから変換された液化炭酸ガスを用いてドライアイスを製造してもよい。
また、上記実施形態においてガス流通経路Rは容器61内に設けられる構成としたが、下方に設けられたガス流入口62から流入した炭酸ガスを上方に導く流入上昇経路R1と、流入上昇経路R1から折り返された炭酸ガスを下方に導く下降経路R2と、炭酸ガスを上方に導き炭酸ガスをガス流出口63から流出させる流出上昇経路R3と、を含んで構成されていれば特に限定されることはない。例えば、容器61を用いず、略筒状の管を用いて、流入上昇経路R1と、下降経路R2と、流出上昇経路R3と、を連続して形成し、これをガス流出経路Rとしてもよい。この場合であっても、炭酸ガスは空気より比重が重いため、下降経路R2から流出上昇経路R3へと続く折り返し経路近傍を塞ぎ、ガス流通経路Rを炭酸ガスで塞いでシールすることができる。
また、上記実施形態においてガス流通経路Rは、流入上昇経路R1と、下降経路R2と、流出上昇経路R3と、は容器61内において同心状に形成されている構成としたが、これに限定されることはなく、同心状に形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態においてガス流通経路Rは、下降経路R2と流出上昇経路R3との間にガス溜り部を設ける構成としたが、これに限定されることはなく、ガス溜り部を設けなくてもよく、さらに他の構成を含んでもよい。例えば、下降経路R2から折り返されて上昇経路を設けた後、再度別の下降経路を設けて炭酸ガスを下方に移動させてから流出上昇経路R3により炭酸ガスをガス流出口63から流出させる構成としてもよい。
また、上記実施形態において容器61は、長さ方向中央部が円筒状で、長さ方向両端部の先端に向かうにしたがって開口が窄まるように形成されている構成としたが、流入した炭酸ガスが流通する流通経路が設けられていればこれに限定されることはない。例えば、容器61は、長さ方向中央部が円筒状でなくてもよく、長さ方向両端部が先端に向かうにしたがって開口が窄まるように形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態において底部64aは、水平方向と平行な板状部材であるとして説明したが、下降経路R2と流出上昇経路R3とを流通しうる形状であれば、これに限定されることはない。例えば、底部の形状が三角錐や四角錐のように先端が尖ったような形状でもよく、半球のような形状でもよい。
また、上記実施形態において空気混入防止装置6は、炭酸ガス放出スタック51とは別の構成とし、炭酸ガス放出スタック51の上流に設けられる構成としたが、これに限定されることはない。例えば、空気混入防止装置6を炭酸ガス放出スタック51内に設けてもよい。
また、上記実施形態においてガス放出装置5は、ガス流量計52を備える構成としたが、これに限定されることはなく、ガス流量計52を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態においてガス流量計52は、ガス送給管L4に設けられており、空気混入防止装置6から炭酸ガス放出スタック51へ送給される炭酸ガスの流量を測定する構成としたが、これに限定されることはない。例えば、ガス流量計52を空気混入防止装置6の上流に設けてもよく、また、炭酸ガス放出スタック51内に設けることにより、空気混入防止装置6から炭酸ガス放出スタック51へ送給される炭酸ガスの流量を測定してもよい。
また、上記実施形態においてガス処理システム1は、圧縮機4、調整部7及び流量調整弁8を備える構成としたが、これに限定されることはなく、備えていなくてもよい。
また、圧縮機4としては、気体を圧縮して圧力を高め、連続的に送り出すことができれば特に限定されることはない。例えば、圧縮機4としては、コンプレッサーやブロアなどが挙げられる。
1 ガス処理システム
2 脱炭酸設備(ガス発生部)
3 液化炭酸ガスプラント(ガス処理部)
4 圧縮機
5 ガス放出装置
52 ガス流量計
6 空気混入防止装置
64 ガス受け部
7 調整部
R ガス流通経路
R1 流入上昇経路
R2 下降経路
R3 流出上昇経路

Claims (4)

  1. 空気より比重の重いガスを大気中に放出するガス放出装置に備えられ、下方に設けられるとともに前記ガスが流入するガス流入口と、流入した前記ガスが流通するガス流通経路と、上方に設けられるとともに前記ガスが流出するガス流出口と、からなる空気混入防止装置であって、
    前記ガス流通経路が、前記ガス流入口から流入した前記ガスを上方に導く流入上昇経路と、該流入上昇経路から折り返して前記ガスを下方に導く下降経路と、前記ガスを上方に導き前記ガス流出口から流出させる流出上昇経路と、を含むことを特徴とする空気混入防止装置。
  2. 前記下降経路と前記流出上昇経路との間に、前記下降経路から下方に導かれた前記ガスを溜めるガス溜り部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の空気混入防止装置。
  3. 空気より比重の重いガスを発生するガス発生部と、
    前記ガス発生部で発生したガスの一部を処理するガス処理部と、
    前記ガス発生部で発生したガスの一部を前記ガス処理部に送るための圧縮機と、
    前記ガス処理部で処理される以外のガスの一部を大気中に放出するガス放出装置と、を備えるガス処理システムであって、
    前記ガス放出装置が、請求項1又は2に記載の空気混入防止装置を備えることを特徴とするガス処理システム。
  4. 前記ガス放出装置内のガス流量を測定するガス流量計と、
    前記ガス流量計の測定値に基づいて前記ガス発生部から前記ガス処理部に送る前記ガスの量を調整する調整部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のガス処理システム。
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