図1Aは、1または複数の開示されている実施形態が実施されることが可能である例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、コンテンツ、たとえば音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などを複数のワイヤレスユーザに提供するマルチプルアクセスシステムであることが可能である。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。たとえば、通信システム100は、1または複数のチャネルアクセス方法、たとえば符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などを採用することができる。
図1Aにおいて示されているように、通信システム100は、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、およびその他のネットワーク112を含むことができるが、開示されている実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を想定しているということが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作および/または通信を行うように構成されている任意のタイプのデバイスであることが可能である。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されることが可能であり、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式のサブスクライバーユニット、ページャー、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家庭用電化製品などを含むことができる。
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含むこともできる。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースを取るように構成されている任意のタイプのデバイスであることが可能である。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバステーション(BTS)、Node−B、eNode B、Home Node B、Home eNode B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどであることが可能である。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができるということが理解されるであろう。
基地局114aは、RAN104の一部であることが可能であり、RAN104は、その他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、たとえば基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどを含むこともできる。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されることが可能であり、その地理的領域は、セル(図示せず)と呼ばれることもある。セルは、セルセクタへとさらに分割されることが可能である。たとえば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクタへと分割されることが可能である。したがって一実施形態においては、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのそれぞれのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。別の実施形態においては、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)テクノロジーを採用することができ、したがって、セルのそれぞれのセクタごとに複数のトランシーバを利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であることが可能である。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセステクノロジー(RAT)を使用して確立されることが可能である。
より具体的には、上述したように、通信システム100は、マルチプルアクセスシステムであることが可能であり、1または複数のチャネルアクセススキーム、たとえばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどを採用することができる。たとえば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)テレストリアルラジオアクセス(UTRA)などの無線テクノロジーを実施することができ、この無線テクノロジーは、ワイドバンドCDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/またはエボルブドHSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
別の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、エボルブドUMTSテレストリアルラジオアクセス(E−UTRA)などの無線テクノロジーを実施することができ、この無線テクノロジーは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
その他の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、無線テクノロジー、たとえばIEEE 802.16(すなわちワールドワイドインターオペラビリティーフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))、エンハンストデータレートフォーGSMエボリューション(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などを実施することができる。
図1Aにおける基地局114bは、たとえばワイヤレスルータ、Home Node B、Home eNode B、またはアクセスポイントであることが可能であり、局所的なエリア、たとえば事業所、家庭、乗り物、キャンパスなどにおけるワイヤレス接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE 802.11などの無線テクノロジーを実施することができる。別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE 802.15などの無線テクノロジーを実施することができる。さらに別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。図1Aにおいて示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを求められないことが可能である。
RAN104は、コアネットワーク106と通信状態にあることが可能であり、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成されている任意のタイプのネットワークであることが可能である。たとえば、コアネットワーク106は、コール制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供すること、および/またはユーザ認証などのハイレベルセキュリティー機能を実行することが可能である。図1Aにおいては示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用しているその他のRANと直接または間接の通信状態にあることが可能であるということが理解されるであろう。たとえば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線テクノロジーを利用している可能性があるRAN104に接続されていることに加えて、GSM無線テクノロジーを採用している別のRAN(図示せず)と通信状態にあることも可能である。
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能することもできる。PSTN108は、単純旧式電話サービス(POTS)を提供する回路交換電話ネットワークを含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるトランスミッションコントロールプロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されている有線またはワイヤレスの通信ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用している可能性がある1または複数のRANに接続されている別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、別々のワイヤレスリンクを介して別々のワイヤレスネットワークと通信するために複数のトランシーバを含むことができる。たとえば、図1Aにおいて示されているWTRU102cは、セルラーベースの無線テクノロジーを採用している可能性がある基地局114a、およびIEEE 802無線テクノロジーを採用している可能性がある基地局114bと通信するように構成されることが可能である。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bにおいて示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、グローバルポジショニングシステム(GPS)チップセット136、およびその他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保持しながら、上述の要素どうしの任意の下位組合せを含むことができるということが理解されるであろう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられている1もしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、その他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態マシンなどであることが可能である。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、パワー制御、入力/出力処理、および/または、WTRU102がワイヤレス環境において機能することを可能にするその他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されることが可能であり、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合されることが可能である。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内に統合されることが可能であるということが理解されるであろう。
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信するように、または基地局(たとえば、基地局114a)から信号を受信するように構成されることが可能である。たとえば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されているアンテナであることが可能である。別の実施形態においては、送信/受信要素122は、たとえば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されているエミッタ/検知器であることが可能である。さらに別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および受信するように構成されることが可能である。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成されることが可能であるということが理解されるであろう。
加えて、送信/受信要素122は、図1Bにおいては単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMOテクノロジーを採用することができる。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するために、複数の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含むことができる。
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調するように、また、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されることが可能である。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがってトランシーバ120は、WTRU102が、たとえばUTRAおよびIEEE 802.11など、複数のRATを介して通信することを可能にするために複数のトランシーバを含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることが可能であり、そこからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128へ出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすること、およびそれらのメモリにデータを格納することが可能である。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、またはその他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、サブスクライバーアイデンティティモジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。その他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスすること、およびそのメモリにデータを格納することが可能である。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、また、WTRU102内のその他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成されることが可能である。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスであることが可能である。たとえば、電源134は、1または複数の乾電池(たとえば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合されることも可能であり、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成されることが可能である。WTRU102は、GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその情報の代わりに、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信すること、および/または複数の近隣の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて自分の位置を判断することが可能である。WTRU102は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の適切な位置判断方法を通じて位置情報を得ることができるということが理解されるであろう。
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに結合されることが可能であり、その他の周辺機器138は、さらなる特徴、機能、および/または有線接続もしくはワイヤレス接続を提供する1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。たとえば、周辺機器138は、加速度計、e−コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンドフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにUTRA無線テクノロジーを採用することができる。RAN104は、コアネットワーク106と通信状態にあることも可能である。図1Cにおいて示されているように、RAN104は、Node−B140a、140b、140cを含むことができ、これらのNode−Bはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1または複数のトランシーバを含むことができる。Node−B140a、140b、140cはそれぞれ、RAN104内の特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能である。RAN104は、RNC142a、142bを含むこともできる。RAN104は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の数のNode−BおよびRNCを含むことができるということが理解されるであろう。
図1Cにおいて示されているように、Node−B140a、140bは、RNC142aと通信状態にあることが可能である。加えて、Node−B140cは、RNC142bと通信状態にあることが可能である。Node−B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信状態にあることが可能である。RNC142a、142bのそれぞれは、自分が接続されているそれぞれのNode−B140a、140b、140cを制御するように構成されることが可能である。加えて、RNC142a、142bのそれぞれは、その他の機能、たとえば、アウターループパワー制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティー、セキュリティー機能、データ暗号化などを実行またはサポートするように構成されることが可能である。
図1Cにおいて示されているコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイルスイッチングセンター(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上述の要素のうちのそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかの要素が、コアネットワークオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることも可能であるということが理解されるであろう。
RAN104内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106内のMSC146に接続されることが可能である。MSC146は、MGW144に接続されることが可能である。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cと、従来の地上通信線通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
RAN104内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106内のSGSN148に接続されることも可能である。SGSN148は、GGSN150に接続されることが可能である。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
上述したように、コアネットワーク106は、ネットワーク112に接続されることも可能であり、ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線またはワイヤレスのネットワークを含むことができる。
リモートラジオヘッド(RRH)は、複数のHSDPA送信をサポートするシステムの展開を簡略化することができる重要なテクノロジーである。なぜなら、それは、コーディネートされている複数のNode−Bがともに配置されることを可能にし、その一方で、送信される信号を別々のロケーションの無線周波数(RF)ユニットへ配信するためである。RRH構成は、イントラサイトコーディネーテッドマルチプルポイント(CoMP)を伴う同種ネットワーク、高送信(Tx)パワーRRHを伴う同種ネットワーク、別々のセルアイデンティティ(ID)を伴うマクロセルカバレッジ内の低パワーRRHを伴う異種ネットワーク、および同じセルIDを伴うマクロセルカバレッジ内の低パワーRRHを伴う異種ネットワークにおいてなど、ロングタームエボリューション(LTE)Comp送信のために使用されることも可能である。
同じセルIDを伴うマクロセルカバレッジ内の低パワーRRHを伴う異種ネットワークは、特に関心を集める可能性があり、この場合、共通のセルIDが、マクロポイントのカバレッジエリア内の送信ポイント(マクロポイントおよびピコポイント)どうしの間において共有される。独立した複数のセルと同様のセル分割利得を保持しながら、この展開構成は、同期チャネルおよび制御チャネルの改善されたカバレッジの利点を提供することができる。なぜなら、それらは、複数のポイントから共通に送信されることが可能であるためである。加えて、WTRUモビリティーが異種ネットワークにおいて大幅に改善されることが可能であり、特にレンジ拡張の積極的な使用が採用される場合には、ハンドオーバの回数が相当に低減されることが可能である。さらに、改善されたWTRUモビリティーの結果として、ネットワークは、さまざまなマクロセルおよびピコセルどうしの間においてWTRUにデータトラフィックを動的におよびシームレスに割り当てることができ、それは、スケジューリング最適化のためのさらなるリソースプーリング利得につながる。
別の態様においては、上述のセル構成に関連したさらに現実的な展開シナリオが、1つの基地局における複数のアンテナとしてのRRHを考慮すること、または実際に1つの基地局における複数のアンテナから構成されることが可能である。現行のWCDMAダウンリンクMIMOオペレーションは、LTEシステムにおいて最大で2つの空間多重化ストリームに関して指定されているが、8つ程度の空間多重化が可能となる場合がある。MIMOオペレーションを利用するために、複数のアンテナが、送信機および受信機の両方において使用されることが可能である。実際の展開は、LTEシステムおよびWCDMAシステムの両方に関してアンテナのうちのいくつかを共有することができるため、WCDMAに関する多くのサイトが、複数のアンテナへのアクセスを有することができる。
一例においては、4つのMIMOストリームが、HSDPAに関してサポートされることが可能である。この新たな機能(以降では「4DL−MIMO」と呼ばれる)は、既存の仕様と比較した場合に倍増したピークレートを提供するだけでなく、スペクトル効率も改善するポテンシャルを有することができる。たとえば、倍増したピークレートは、単一のキャリアにおいては最大で84Mbpsであること、および8つのダウンリンクキャリアが同時に使用される場合には潜在的に最大で672Mbpsであることが可能である。
図2は、従来の同種ネットワーク展開の一例である。それぞれのセル201(a)、201(b)、および201(c)は、自分自身のネットワークスケジューラ202(a)、202(b)、および202(c)を有する。それぞれのWTRU204(a)、204(b)、および204(c)は、スクランブリングコード203(a)、203(b)、および203(c)を自分自身のネットワークスケジューラ202(a)、202(b)、および202(c)から受信する。
UMTSワイヤレスセルラーシステムにおける同種ネットワーク展開においては、ベースバンドおよびレイヤ2処理の機能を含む無線機器(RE)が、図2において示されているように、送信ポイントとともに配置されることが可能である。それぞれのセルは、地理的エリアをカバーする送信ポイントに関連付けられることが可能であり、この場合、そのエリア内のWTRUは、RE内に配置されているネットワークスケジューラによってスケジュールされたデータ送信を提供されることが可能である。周波数スペクトルの使用を改善するために、1という周波数再利用係数が採用されることが可能であり、それによって、隣のセルが同じ周波数帯域において機能することが可能になる。WTRUがセル探索プロセスにおいてサービングセルを識別するのを支援するために、およびその他のセルからの干渉を軽減するために、一意のスクランブリングコードが、その他のセルからの信号を抑える目的で、WTRUにおけるベースバンド処理のフロントエンドにおいて機能するそれぞれのセルに割り振られることが可能である。共通制御物理チャネル(CCPCH)が、それぞれのセルからブロードキャストされることが可能である。CCPCHは、特別なスクランブリングコードを使用してWTRUによって一意に識別されることが可能であるセルに関連付けられている重要なシステム構成パラメータを搬送することができる。スクランブリングコードは、UMTSシステムにおけるそのセルに関する一意のセルIDとして使用されることが可能である。
図3は、RRHを伴うネットワーク展開の一例であり、そのRRHは、独立したセルとして機能する。それぞれのセル301(a)、301(b)、および301(c)は、自分自身のネットワークスケジューラ302(a)、302(b)、および302(c)を有する。それぞれのWTRU304(a)、304(b)、および304(c)は、スクランブリングコード303(a)、303(b)、および303(c)をそれぞれ自分自身のネットワークスケジューラ302(a)、302(b)、および302(c)から受信する。セル301(b)および301(c)は、それぞれRRH305(b)および305(c)を含み、RRH305(b)および305(c)はそれぞれ、集中化されたロケーション、すなわちセル301(a)に配置されている自分自身のRE306を有する。
RRH305(b)および305(c)を導入することによって、RE306は、送信ポイントから分離されることが可能であり、この場合、RRH305(b)および305(c)は、高速で待ち時間の少ないバックホールリンクによってRE306に接続される。セル構成を変更することなく、展開戦略が図3において示されており、この場合、RRH305(b)または305(c)は、自分自身のスケジューリングエリアを扱う自分自身のスクランブリングコードによって識別される完全に独立したセルとして機能することができるが、RE306は、別々のロケーションにおいて集中化されている。
図4は、UMTSにおけるRRHどうしの間において共通スクランブリングコード(CSC)を利用することの一例である。セル401(b)および401(c)は、それぞれRRH405(b)および405(c)を含み、RRH405(b)および405(c)はそれぞれ、集中化されたロケーション、すなわちセル401(a)に配置されている自分自身のRE406を有する。3つのセル401(a)、401(b)、および401(c)はすべて、共通スクランブリングコード(CSC)403を利用する。データは、別々の送信ポイントから同じWTRU404へ同時に送信されることが可能である。
セルエッジにおけるWTRUに関するスループットパフォーマンスを改善するために、およびWTRUモビリティーを高めるために、RRH405(b)および405(c)の間において共通スクランブリングコード(CSC)403を使用するというコンセプトが、図4において示されているように実施されることが可能である。
共通スクランブリングコードは、下記の6つの技術のうちの任意の1つまたは組合せを使用して別々のRRHの間において利用されることが可能である。
第1の技術においては、共通ブロードキャストチャネルが、同じスクランブリングコードを伴って送信されることが可能である。たとえば、共通ブロードキャストチャネルは、プライマリー/セカンダリー(P/S)CCPCHであることが可能である。
第2の技術においては、1または複数の物理チャネルが、RRHを介して同様に送信されることが可能であり、その一方で、その他は異なることが可能である。たとえば、1または複数の物理チャネルは、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)および高速専用物理制御チャネル(HS−DPCCH)であることが可能である。
第3の技術においては、それぞれのRRHは、スケジューリングの点から単一のセルとして特徴付けられることが可能であり、共通スクランブリングコードを共有しているが、自分自身のリソース管理を有することができる。
第4の技術においては、CSCセット内のスケジューラどうしは、コーディネートされた様式で、共同で(jointly)機能することができる。
第5の技術においては、CSCセット内のセルどうしは、同じ周波数において機能することができる。
第6の技術においては、それぞれのRRHは、動的に変更されることが可能である別々の送信パワーを用いて送信を行うことができる。
さまざまなデータスケジューリングオプションに応じて、CSCを伴う複数のオペレーションモードが使用されることが可能である。さまざまなオペレーションモードが、以降で説明される。
図5は、joint MP−HSDPA transmittionモードの一例である。セル501(b)および501(c)は、それぞれRRH505(b)および505(c)を含み、RRH505(b)および505(c)はそれぞれ、集中化されたロケーション、すなわちセル501(a)に配置されている自分自身のRE506を有する。3つのセル501(a)、501(b)、および501(c)はすべて、CSC503を利用する。それぞれのセル501(a)、501(b)、および501(c)は、自分自身のjointスケジューラ502(a)、502(b)、および502(c)を有する。データは、別々の送信ポイントから同じWTRU504へ同時に送信されることが可能である。
joint MP−HSDPA transmittionにおいては、同じデータを搬送する同じダウンリンク信号どうしが、図5において示されているように、別々の送信ポイントから同じWTRU504へ同時に送信されることが可能である。これらの信号は、WTRU受信機に到着する前に無線を介して結合されることが可能であり、それによってWTRU受信機は、全体として強化された信号を知覚する。この送信モードは、WTRUにとっては、WTRUが深刻なセル間干渉にさいなまれる場合があるセルエッジにおいて特に役立つことができる。すべての物理チャネル(P/S CCPCH、共通パイロットチャネル(CPICH)、高速共有制御チャネル(HS−SCCH)、HS−PDSCH、専用物理データチャネル(DPDCH)など)は、このようにして送信されることが可能である。WTRUは、CPICHによって搬送された結合されているパイロット信号に基づいてチャネル状態情報(CSI)推定およびデータ復調を実行することができるため、あたかも単一のセルによってサービス提供されているかのように機能することができる。
joint MP−HSDPA transmittionモードに関しては、より高位のレイヤからの同じデータストリームが、それぞれのセルのREへ送信されることが可能であり、joint transmittionに関与するそれらのセルのためのスケジューラは、WTRUへの同じデータをスケジュールするために共同で機能していることが可能である。ダウンリンク送信信頼性をさらに強化するために、別々のプリコーディングウェイトが、送信フェーズまたは振幅を個々に調整する目的で送信ポイントを介して適用されることが可能である。プリコーディングウェイトの選択は、WTRUがそれぞれの送信ポイントからの信号経路を個々に区別することを必要とする場合がある。したがって、パイロットは、それぞれのセルごとに識別されることが可能であり、WTRUは、好ましいプリコーディングウェイトを測定すること、およびそれらの好ましいプリコーディングウェイトを、アップリンクフィードバックを介してネットワークにシグナリングすることが可能である。
図6は、同じWTRUどうしへのマルチフローアグリゲーションの一例である。セル601(b)および601(c)は、それぞれRRH605(b)および605(c)を含み、RRH605(b)および605(c)はそれぞれ、集中化されたロケーション、すなわちセル601(a)に配置されている自分自身のRE606を有する。3つのセル601(a)、601(b)、および601(c)はすべて、CSC603を利用する。それぞれのセル601(a)、601(b)、および601(c)は、自分自身のjointスケジューラ602(a)、602(b)、および602(c)を有する。データは、別々の送信ポイントから同じWTRU604へ同時に送信されることが可能である。
同じWTRUどうしへのマルチフローアグリゲーションを使用するオペレーションのモードにおいては、別々のデータが、図6において示されているように、別々の送信ポイントから同じWTRU604へ同時に送信されることが可能である。WTRUは、それぞれのセルからの信号を個々に復調することができ、それぞれのセルからのデータは、より高いスループットを得るためにアグリゲートされることが可能である。マルチフロー送信に関与するすべてのセルに関する同じ周波数および同じスクランブリングコードでのオペレーションに起因して、およびその他の送信ポイントからの干渉に起因して、WTRU復調器における干渉を抑えることが望ましい場合がある。この問題は、送信ポイントどうしの間における空間的差異を探索すること、およびMIMOシステムが行うように空間多重化利得を実現することによって効果的に解決されることが可能である。したがってWTRUは、複数のアンテナと、MIMOタイプの受信機構造とを備えることが可能である。
HSDPA送信に関しては、高速データが、別々のトランスポートブロックサイズまたはコードワードサイズを伴うそれぞれの送信ポイントからのさまざまなHS−PDSCHを介して送信されることが可能であり、それらは、そのセルから送信された対応するHS−SCCHによってWTRUに示されることが可能である。データストリームは、分割されて、それぞれのREへ別々に供給されることが可能である。それぞれのセルにおけるスケジューラどうしは、データを同時にまたは別々の時間インスタンスにおいてスケジュールするように独立して機能することができる。あるいは、スケジューラどうしは、干渉軽減またはその他の側面の点から特定の方法の最適化を達成するようにコーディネートされることも可能である。
MIMO受信機を実装することは、それぞれの送信ポイントに関する信号経路の正確な推定を必要とする場合がある。したがって、区別可能なパイロットまたはCPICHが、チャネル推定を実行するためにそれぞれの送信ポイントごとに設計されることが可能である。より進んだオプションとしては、複数のデータフローが、プリコーディングマトリックスによって処理されて、それぞれの送信ポイントにおいて送信されることが可能である。このプリコーディングマトリックスは、それぞれの信号経路のチャネル状況に基づいてWTRUによって選択されること、またはスケジューリングニーズに従ってネットワークによって選択されることが可能である。結果として、データフローは、プリコーディングマトリックスの構成に応じて、すべての送信ポイントを介して送信されることが可能である。
スケジューリングオプションの一例においては、1つのデータフローがWTRUに送信されることが可能である。しかしながら、このデータ送信は、チャネル状況に応じてセルどうしの間において動的に切り替えられることが可能である。スケジューラどうしは、信号品質に基づいて送信ポイントを選択するように共同で機能することができる。
図7は、単一のWTRUへのシングルセル送信のためのマルチフローアグリゲーションの一例である。セル701(b)および701(c)は、それぞれRRH705(b)および705(c)を含み、RRH705(b)および705(c)はそれぞれ、集中化されたロケーション、すなわちセル701(a)に配置されている自分自身のRE706を有する。3つのセル701(a)、701(b)、および701(c)はすべて、CSC703を利用する。それぞれのセル701(a)、701(b)、および701(c)は、自分自身のネットワークスケジューラ702(a)、702(b)、および702(c)を有する。それぞれのWTRU704(a)、704(b)、および704(c)は、CSC703をそれぞれ自分自身のネットワークスケジューラ702(a)、702(b)、および702(c)から受信する。
図7において示されているように、単一のWTRUへのシングルセル送信は、アグリゲーション送信モードに類似している(ただし、複数のセルから複数のデータフローが送信され、それらの複数のデータフローがさまざまなWTRUに宛てられるという点は除く)。それぞれのWTRUは、自分に宛てられたデータを復調するためには、1つの受信機を必要とするだけでよい。対応するHS−PDSCHデータ送信のための制御情報を搬送するHS−SCCHは、受信側のWTRUの一意のIDによって識別されることが可能である。WTRUは、その他の送信ポイント、または、同じ周波数および同じスクランブリングコードで同時に送信されているその他のデータフローからの干渉を抑えるために、複数のアンテナと、MIMO受信機とを備えることが可能である。データを受信するこの方法は、LTEにおけるマルチユーザMIMO(MU−MIMO)のコンセプトに類似している(ただし、データ送信が、同じスクランブリングコードを使用して複数の送信ポイントを介して搬送されるようになっているという点は除く)。この送信モードの利点は、セル分割利得が実現されることを可能にし、それによって全体的なシステムキャパシティーを効果的に改善するということである。
CSCセットの中のスケジューラどうしは、WTRUどうしの間における相互干渉を最小限に抑えるようにデータをスケジュールするために共同で機能することができる。マルチフロー送信が、送信の前にプリコーディングマトリックスによって処理されることも可能である。WTRUに宛てられるデータフローは、セルよりも、むしろプリコーディングウェイトの特定のセットに関連付けられることが可能である。WTRUは、測定されたチャネル状況に基づいて自分の好ましいプリコーディングウェイトをネットワークに報告することを必要とされることが可能である。相互干渉を少なくする目的で、WTRUが、送信に関与する送信ポイントにとってのすべての信号経路に関するCSIに基づいてプリコーディングウェイトを選択することが望ましい場合がある。
CSCオペレーション用に設計されていないレガシーWTRUをサポートするために、ネットワークスケジューラは、送信のためのスケジューリング決定を行う目的でWTRUによって推定された利用可能なチャネル品質インジケータ(CQI)およびプリコーディング制御インジケータ(PCI)情報に依存することができる。これは、WTRUがマルチポイントオペレーションに気づいていることを必要としない。
図8は、単一のRRHにおいて機能する4ブランチDL−MIMOの一例である。セル802(b)は、集中化されたロケーション、すなわちセル801(a)に配置されている自分自身のRE806を有するRRH805を含む。RRH805は、複数のデータストリーム815をサポートする複数のアンテナ810を含む。
より実際的な展開シナリオとしては、図8において示されているように、それぞれのRRHは、複数のデータストリームをサポートすることができる複数のアンテナを含むこともできる。シングルポイントマルチアンテナ送信オペレーションモード、すなわち4ブランチDL−MIMOにおいては、自分自身のスケジューラによってサポートされているそれぞれのRRHは、3つ以上のレイヤを有するダウンリンクMIMOを伴う独立したシングルポイント送信オペレーションとみなされることが可能である。
図9は、RRHがシンプルなアンテナ拡張として使用される場合の4ブランチDL−MIMOの一例である。セル901は、RRH905(a)、905(b)、および905(c)を含む。RRH905(a)、905(b)、および905(c)は、共通のネットワークスケジューラ902を利用する。
同様の展開シナリオにおいては、RRHのアンテナは、図9において示されているプライマリー基地局のアンテナ拡張とみなされることが可能である。ここでは、個々のRRHに関連付けられるさらなるスケジューラは必要とされないことが可能である。したがって、プライマリー基地局とRRHとの組合せは、共通のスケジューリングエリアを含むことができる。この4DL−MIMO設計は、任意選択のRRH展開を伴ってアンテナどうしが基地局内でともに配置される設計を含むこともできる。
RRH構成を伴う同じセルIDの同様のコンセプトが、LTEコーディネーテッドマルチポイント(CoMP)において提示されており、UMTSセルラーネットワークにおけるHSDPAへ拡張されることが可能である。提示されている一実施形態としては、WTRUモビリティーを改善して制御信号のカバレッジを強化するために、共通スクランブリングコードが、RRHに接続されているセルどうしの間において共有されることが可能である。
パイロット設計が、複数のダウンリンクアンテナ、特に4DL−MIMOに導入されることが可能であり、RRH展開がHSDPAに導入されることが可能である。なぜなら、最大でランク2の送信をサポートすることができる既存のDL−MIMOにおいては、2つのパイロットしか存在しないためである。さらに、本明細書に記載されているコンセプトは、4つのDLアンテナというコンテキストにおいて説明されているが、これらのコンセプトは、その他のアンテナ構成、たとえば8つ以上のDLアンテナに適用されることも可能である。したがって、4ブランチMIMOオペレーションに言及している場合には、これは、4を超えるブランチのオペレーション(たとえば8ブランチMIMOオペレーション)にも言及しているということを理解されたい。
CPICHは、ダウンリンクデータ送信のためにWTRUにおけるチャネル推定を補助するようにUMTSにおいて設計された共通パイロットチャネルである。CPICHは、それぞれのセルごとに一意のスクランブリングコードでスクランブルされることが可能である。したがってCPICHは、セル固有であるとみなされることが可能である。CSCオペレーションにおいて別々の送信モードに対応するために、新たなタイプのパイロットチャネルが使用されることが可能である。
共通パイロットチャネルは、すべての送信ポイントから送信されるパイロットチャネルであり、CSCオペレーションにおいて使用されるスクランブリングコードでスクランブルされることが可能である。共通パイロットチャネルは、CSCエリアにおいてサービス提供されているWTRUのうちのすべてによって受信されることが可能である。20ビット/スロットのスロットフォーマットを有するP−CPICHが使用されることが可能であり、すべて0の変調ビットシーケンスが、この目的のために直接使用されることが可能である。任意選択で、CSCオペレーションを区別するために、その他の変調ビットシーケンスが使用されることも可能である。
REが送信ポイントとともに配置されていない場合には、送信ポイントのうちのそれぞれからの信号どうしが正確に同期化されることを確実にする目的で、REにおいて生じるベースバンド処理のために、進化したタイミング調整が必要とされることがある。この共通パイロットチャネルは、エリア内のWTRUのうちのすべてにサービス提供するように意図されているため、その他の物理チャネルがパフォーマンス強化のためにプリコードされているケースにおいては、この共通パイロットチャネルにクロスサイトプリコーディングウェイトが適用されることは不可能である。
joint transmittionモードに関しては、クロスセルプリコーディングが採用されていない場合に、WTRUがチャネル推定を実行してデータを復調するためには、共通パイロットチャネルで十分である可能性がある。
セル固有のまたは送信ポイント固有のパイロットチャネルにおいては、それぞれのセルは、その他のセルから区別可能なパイロットチャネルを送信することができる。セル固有のパイロットチャネルは、WTRUが送信ポイントへのそれぞれの個々の信号経路に関するチャネル推定を実行することを可能にするように設計されることが可能である。したがって、チャネル推定のための所望の信号を選び出すために、セル固有のパイロットチャネルどうしは、直交していること、またはほぼ直交していることが可能である。
セル固有のパイロットチャネルどうしの直交性は、直交変調ビットシーケンスを使用することによって保持されることが可能である。マップされる変調に供給されるビットシーケンスは、セル固有のパイロットチャネルのうちのそれぞれに関して別々に事前に定義されることが可能である。これらのビットシーケンスは、CPICHの同様のスロットフォーマットの直交バイナリーシーケンスのプールから選択されることが可能である。表1は、パイロットチャネルにおいて使用される直交バイナリービットシーケンスの一例である。
表1において示されているように、バイナリービットシーケンスは、定義されたパターンを有することができ、この場合、シーケンスの長さは、2つのタイムスロットをカバーする。より長い長さ(4または8スロットなど)のビットシーケンスが使用されることも可能であり、これは、より多くの直交選択肢を生成することができる。CSCセルによる直交シーケンスの使用は、UTRANによって割り振られること、ならびに無線リソース制御(RRC)構成においてNode−BおよびWTRUに示されることが可能である。たとえば、Node−BおよびWTRUは、専用のシグナリングまたはシステムインフォメーションブロック(SIB)を介して直交シーケンスを知らされることが可能である。
セル固有のパイロットチャネルどうしの直交性は、別々のチャネライゼーションコードを使用することによって保持されることが可能である。(CPICHと同じ)256に等しくされた拡散係数を伴って、別々のチャネライゼーションコードが、セル固有のパイロットチャネルに適用されることが可能である。それらのチャネライゼーションコードどうしは、もともと直交しているため、パイロットチャネルどうしは、互いから直交していることが可能である。たとえば、チャネライゼーションコード、C256,2およびC256,3は、新たなパイロットチャネルに関する候補であることが可能である。WTRUは、専用のRRCシグナリングを介して、またはSIBを介してチャネライゼーションコードおよびパイロット情報を入手することができる。あるいは、使用される実際のチャネライゼーションコード、およびパイロットパターンが、事前に定義されることも可能である。
セル固有のパイロットチャネルどうしの直交性は、別々のスクランブリングコードを使用することによって保持されることが可能である。セル固有のパイロットチャネルどうしは、別々のスクランブリングコードのもとでそれぞれのセルによって別々に送信されることが可能である。それらのパイロットチャネルどうしは、完全に直交しているとは限らない場合があるが、残りは、WTRU受信機においてチャネル推定を実行するのに十分なだけ小さいと言える。CSCセルどうしによる直交シーケンスの使用は、UTRANによって割り振られて、RRC構成におけるNode−BおよびWTRUに知らされることが可能である。
セル固有のパイロットチャネルどうしの直交性は、パイロットチャネルを時分割多重化(TDM)することによって保持されることが可能である。CSCセット内の送信ポイントどうしは、同じビットシーケンス、チャネライゼーションコード、およびスクランブリングコードを使用して、時間切り替え様式でパイロットチャネルを送信する際にコーディネートされることが可能である。ネットワークがWTRUにパイロットチャネル送信のスケジュールを知らせる限り、WTRUは、指定された持続時間にわたるセルに関する個別のチャネル推定を実行することができる。
セル固有のパイロットチャネルどうしの直交性は、オーバーヘッド削減によって保持されることが可能である。さらなるパイロットチャネルを導入することは、制御チャネルオーバーヘッドを増大させて、ひいてはデータ送信の効率を低下させる場合がある。その影響を軽減するために、指定されたデューティーサイクル内で送信が行われることを可能にするのみであるゲーテッド送信が採用されることが可能である。加えて、セル固有のパイロットチャネルの送信パワーがスケールダウンされることが可能である。そのようなケースにおいては、WTRUは、RRCシグナリングを介してプライマリーCPICHとその他の(1または複数の)パイロットとの間におけるパワー差を知らされることが可能である。これは、WTRUが、真のチャネルを推定するために送信パワーにおける差を補うことを可能にすることができる。
CPICHは、ダウンリンクデータ送信のためにWTRUにおけるチャネル推定を補助するようにUMTSにおいて設計された共通パイロットチャネルである。2−Tx DL MIMOにおいては、それぞれのアンテナは、共通パイロットチャネルを有することができ、それによってWTRUは、そのアンテナに関するチャネル推定値を計算することができる。このコンセプトは、それぞれのアンテナごとに別々の共通パイロットチャネルを伴って、4−Tx DL MIMO、またはさらに多くのアンテナへ拡張されることが可能である。4−Tx DL MIMOがサポートされている場合には、4つの共通パイロットチャネルが、データ復調およびCSIの測定の両方のために送信され使用されることが可能である。4つを超えるアンテナが構成されている場合にも、同様のコンセプトが当てはまることが可能である。
CPICHのうちのそれぞれは、一意のチャネライゼーションコードを使用して拡散されることが可能である。チャネライゼーションコードどうしは直交しているため、WTRUは、それぞれのアンテナごとに一意のチャネル推定値を判断することができることが可能である。しかしながら、これは、その他の物理チャネルのための利用可能なコードの数を減らす場合があり、コード使用が問題になる場合がある。
コード使用に関連したあらゆる問題を回避するために、それぞれのCPICHは、直交パイロットシーケンスを送信すること、および同じチャネライゼーションコードを使用することが可能である。これは、チャネライゼーションコードおよび直交パイロットシーケンスのさまざまな組合せで使用されることが可能である。たとえば、4−Tx DL MIMOにおいては、それぞれのCPICHは、直交パイロットシーケンスを送信することができ、4つのCPICHはすべて、同じチャネライゼーションコード(たとえば、C256,0)、または2つの直交パイロットシーケンスおよび2つの別々のチャネライゼーションコードを伴って拡散されることが可能である。
アンテナごとに1つのCPICHを使用することに関連した別の潜在的な問題は、増大した制御チャネルオーバーヘッドの存在である。さらなるCPICHの影響を少なくするために、Node−Bは、新たなCPICHを定期的に送信すること、および/またはそれらをレガシーCPICHよりも低いパワーで送信することが可能である。新たなCPICHは、より低いパワーで送信される場合には、CSI測定のために使用されることが可能である。新たなCPICHがデータ復調のために必要とされる場合には、Node−Bは、それらの新たなCPICH上でパワーを増大させることができる。しかしながら、それが、正確なCSI測定のために行われる場合には、WTRUは、CPICHパワーにおける変化を知ることを必要とすることがある。また、CPICHパワーを増大させることは、Node−B間干渉を増大させる場合があり、WTRUにおけるさらなるパイロット干渉除去を必要とする場合がある。
ともにスケジュールされる4ブランチMIMOおよびレガシー2ブランチMIMOシステムに関して、共通のパイロット設計を考慮することが可能である。ダウンリンク(2ブランチ)MIMOが構成される場合には、2つのパイロットチャネルP−CPICHおよびS−CPICHは、2つの別々のチャネライゼーションコードを使用することができる。4ブランチMIMOが構成される場合には、4ブランチMIMO WTRUをともにスケジュールすることは困難である可能性があるが、レガシーWTRUは、仮想アンテナを使用することによって、4つの物理アンテナを使用することができ、4ブランチMIMO WTRUと、2つの物理アンテナのみを使用する2ブランチ WTRUとは、ともにスケジュールされることが可能である。したがって、4ブランチ、またはそれを超えるMIMOが構成される場合には、P−CPICHおよびS−CPICHパイロットチャネル設定を、レガシー2ブランチMIMOによって必要とされるものと同じに保持しておくことが有益であることがある。それゆえに、4ブランチMIMOのケースに関しては、第3および第4の共通パイロットCPICH3およびCPICH4は、P−CPICHおよびS−CPICHとの間で2つのチャネライゼーションコードを共有することができ、その一方でパイロットビットパターンは、図10において示されているように、P−CPICHおよびS−CPICHにおいて使用されているものと直交していることが可能である。図10は、4つの共通パイロットチャネルに関する例示的な変調パターンおよびチャネライゼーションコード割り振りである。図10における4つの共通パイロットチャネルは、P−CPICH1001、S−CPICH1002、CPICH3 1003、およびCPICH4 1004である。P−CPICH1001とCPICH3 1003は、チャネライゼーションコードAを共有している。S−CPICH1002とCPICH4 1004は、チャネライゼーションコードBを共有している。
4ブランチMIMO WTRUとレガシー2ブランチMIMO WTRUとの間においてP−CPICHおよびS−CPICHパイロットチャネルを共有する代わりに、別の例は、既存のP−CPICHおよびS−CPICHパイロットチャネルの上に4つの新たな共通パイロットチャネルを導入することであると言える。このパイロット構成スキームの利点としては、レガシー2ブランチMIMO WTRUが4ブランチMIMO WTRUとともにスケジュールされることが可能であり、レガシー2ブランチMIMO WTRUは、4つの物理送信アンテナを同時にフルに活用することができる。4つの新たな共通パイロットチャネルが、CPICH1、CPICH2、CPICH3、およびCPICH4とラベル付けされている場合には、P−CPICHおよびS−CPICHの構成は、図10において示されているようなレガシー2ブランチMIMO WTRUの場合と同じであると言える。
図11は、6つの共通パイロットチャネルに関する第1の例示的な変調パターンおよびチャネライゼーションコード割り振りである。図11における6つの共通パイロットチャネルは、P−CPICH1101、S−CPICH1102、CPICH1 1103、CPICH2 1104、CPICH3 1105、およびCPICH4 1106である。CPICH1 1103とCPICH2 1104は、チャネライゼーションコードCを共有している。CPICH3 1105とCPICH4 1106は、チャネライゼーションコードDを共有している。CPICH1とCPICH2との間における直交性、およびCPICH3とCPICH4との間における直交性は、図11において示されているように、2つの直交パイロットパターンを適用することによって保証されることが可能である。
図12は、6つの共通パイロットチャネルに関する第2の例示的な変調パターンおよびチャネライゼーションコード割り振りである。図12における6つの共通パイロットチャネルは、P−CPICH1201、S−CPICH1202、CPICH1 1203、CPICH2 1204、CPICH3 1205、およびCPICH4 1206である。DLチャネライゼーションコードの使用を省くために、新たな4つの共通パイロットチャネルCPICH1 1203およびCPICH2 1204、CPICH3 1205およびCPICH4 1206は、同じチャネライゼーションコードCを共有しており、その一方で、それらの4つの新たなパイロットチャネルどうしの間における直交性は、表1において示されているような直交パイロットシーケンスを使用することによって保持されることが可能である。
WTRU固有のパイロットチャネルは、セル固有のパイロットチャネルと同様の方法で生成されることが可能である。WTRU固有のパイロットチャネルと、セル固有のパイロットチャネルとの間における差は、WTRU固有のパイロットチャネルが、特定のWTRUまたはWTRUの特定のグループにサービス提供するために導入されるということである。したがって、WTRU固有のパイロットチャネルは、そのWTRUに関するチャネル状況から入手されたプリコーディングウェイトを用いてプリコードされることが可能である。WTRU固有のパイロットチャネルは、1つのセルから送信されること、または複数のセルから共同で(jointly)送信されることが可能である。データ復調のためには、ストリームごとに1つのパイロットが必要とされることが可能であり、その一方で、CSI報告の目的では、アンテナごとに1つのパイロットが必要とされることが可能である。
たとえば、それぞれのスケジュールされた4ブランチMIMO WTRUごとに、最大で4つのWTRU固有のパイロットチャネルが送信されることを必要とすることができ、4ブランチMIMO WTRUおよび2ブランチMIMO WTRUが同じサブフレームにおいてともにスケジュールされることが可能になるように4ブランチMIMOをレガシー2ブランチMIMO WTRUにとって完全にトランスペアレントにする目的での4ブランチMIMO WTRUのためのCSIフィードバック生成のために4つの新たな共通パイロットチャネルが必要とされることも可能である。しかしながら、これは、パイロットチャネルを符号分割多重化することがチャネライゼーションコードに基づいている場合には、ダウンリンクにおいてかなりの量のチャネライゼーションコードを必要とする場合がある。4つの新たな共通パイロットチャネルに関しては、それらのチャネルは、WTRU固有のパイロットチャネルよりも低いデューティーサイクルで送信されることが可能であり、したがってそれらは、時分割多重化様式で送信されることが可能であり、それによって、それらのチャネルは、共通チャネライゼーションコードを共有することができる。
以降で説明される実施形態のうちのいくつかは、WTRU固有のパイロットチャネルの送信に関して必要とされるチャネライゼーションコードの量を著しく削減することができる。
個別のチャネライゼーションコード(符号分割多重化された(CDM))ソリューションの第1のファミリーは、WTRUが個別のチャネライゼーションコードを介してパイロットシンボルを受信することから構成されることが可能である。一実施形態においては、WTRU固有のパイロットチャネルはすべて、1つの共通チャネライゼーションコードを介して送信されることが可能であり、それによって、WTRU固有のパイロットチャネルどうしは、その他のすべてのレガシーのダウンリンクチャネル、たとえばP−CPICH、S−CPICH、およびHS−PDSCHなどと直交していることが可能である。それぞれのWTRU内におけるWTRU固有のパイロットどうしの直交性、および別々のWTRUの間におけるWTRU固有のパイロットどうしの直交性は、同じチャネライゼーションコードのもとで直交パイロットシーケンスを使用することによって達成されることが可能である。この実施形態においては、パイロットリソースは、(RRCによって構成された、静的な)チャネライゼーションコードおよびパイロットシーケンスインデックスによって一意に識別されることが可能である。静的なチャネライゼーションコードを使用して、WTRUは、パイロットシーケンスインデックスによって動的にシグナリングされることを必要とするだけであることが可能である。
別の実施形態においては、1つのサブフレーム内でともにスケジュールされているすべての4ブランチMIMO WTRUに関して、同じWTRUに属しているWTRU固有のパイロットチャネルどうしは、そのWTRUに関連付けられている1つの共通チャネライゼーションコードを共有することができる。別々のWTRUの間におけるWTRU固有のパイロットチャネルどうしの直交性は、同じサブフレームにおいてともにスケジュールされている別々のWTRUに別々のチャネライゼーションコードを適用することによって達成されることが可能である。この実施形態は、ともにスケジュールされている4ブランチMIMO WTRUの数が多くないケースに適していると言える。この実施形態の利点は、4つの直交パイロットシーケンスで十分であり、Node−Bによって使用されるパイロットシーケンスを用いてWTRUにシグナリングする必要性をなくすことができるということである。事前に定義されたパイロットシーケンスのセットが、すべてのWTRUに関して使用されることが可能である。そのようなケースにおいては、それぞれのパイロットリソースが、チャネライゼーションコードインデックスおよびパイロットシーケンスインデックスのペアを構成することができる一方で、チャネライゼーションコード(および送信ランク)のみがWTRUに動的にシグナリングされることが可能である。
別の実施形態においては、複数のWTRU専用パイロットシーケンスが、チャネライゼーションコードおよびパイロットシーケンスの組合せを使用してNode−Bによって送信されて、WTRUによって受信されることが可能である。したがって、それぞれのパイロットリソースは、チャネライゼーションコードインデックスおよびパイロットシーケンスインデックスのペアから構成される。
この実施形態の一例においては、固定された数のパイロットシーケンスが定義され、それぞれのチャネライゼーションコードごとに再利用されることが可能である。したがって、パイロットリソースの総数は、チャネライゼーションコードの数と、定義されたパイロットシーケンスとの積によって与えられる。
別の実施形態においては、WTRUは、RRCシグナリングを介して、専用パイロットに関するチャネライゼーションコードリソースのリストを受信することができる。次いでパイロットリソースは、チャネライゼーションコードリスト、およびそれぞれのチャネライゼーションコードに関するパイロットシーケンスインデックスの順にインデックスを付けるために編成されることが可能である。表2は、パイロットリソースインデックス付けの一例である。
表2は、複数のチャネライゼーションコードとパイロットシーケンスの組合せが利用可能である場合にパイロットリソースがどのようにしてインデックス付けされることが可能であるかの一例を示している。ここでは、Nccは、ネットワークによってシグナリングされるチャネライゼーションコードの数であり、Nseqは、単一のチャネライゼーションコードに関してサポートされるパイロットシーケンスの最大数である。たとえば、単一のチャネライゼーションコードに関してサポートされるパイロットシーケンスの最大数は、仕様において事前に定義されること、またはRRCシグナリングによって構成されることが可能である。
上述の実施形態の1つのケースにおいては、Nseq=1であり、それぞれのチャネライゼーションコードは、1つのパイロットシーケンスのみを搬送することができる。上述の実施形態の別のケースにおいては、Ncc=1であり、ひいては、すべてのパイロットシーケンスは、単一のチャネライゼーションコードを使用して搬送されることが可能である。
このリストへの記入を行うことに関連付けられるシグナリング負荷を軽減するために、ルールのセットが実施されることが可能であり、それによってパイロットリソースインデックスは、必ずしもシグナリングされず、むしろRRC信号の順序付けられたリストから推測される。たとえば、パイロットリソースインデックスは、シグナリングされたパイロットリソース情報の順序に基づいて推測されることが可能である。一例においては、WTRUは、RRCシグナリングを介して専用パイロットチャネライゼーションコードのリストをシグナリングされる。仕様において固定されているか、またはネットワークによって(たとえば、やはりRRCシグナリングを介して)シグナリングされるかにかかわらず、Nseqの知識に基づいて、WTRUは、RRCシグナリングを介して受信されたチャネライゼーションコードリストの順序でパイロットリソースインデックスを判断することができる。
専用パイロットの送信のために使用される方法に応じて、関連付けられているデータ送信のために使用するパイロットリソースをWTRUが判断するための複数のアプローチが使用されることが可能である。わずかなシグナリングオーバーヘッドを有する一方で、リソースを効率よく割り当てるための十分な柔軟性を残すことが望ましい場合がある。
パイロット情報を判断するための方法は、「黙示的」表示方法および「明示的」表示方法として分類されることが可能である。これらの方法は、任意の適用可能な専用パイロットリソース割り当て方法とともに任意の順序または組合せで使用されることが可能である。
黙示的表示方法を使用している場合には、さらなるシグナリングは必要とされないと想定されることが可能であり、WTRUは、固定されたルールに基づいてそれぞれのデータストリームごとにパイロット情報を判断すると想定されることが可能である。
黙示的表示の特定の一方法においては、WTRUは、特定の専用パイロットリソース、または、専用パイロット使用のために構成されている1もしくは複数のHS−SCCHリソースもしくはHS−SCCH番号にリンクされているリソースのセットを伴って、RRC専用シグナリングを介して構成されることが可能である。WTRUは、構成されているHS−SCCHリソースのうちの1つの上で自分の高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を検知した場合には、HS−SCCH構成との関連付けによって、関連付けられているHS−PDSCHに関するパイロット情報を判断することができる。
この方法の一例においては、WTRUは、パイロットシーケンスのセットを伴って事前に構成されることが可能である。たとえば、WTRUは、サポートされるレイヤの最大数までを伴って事前に構成されることが可能である。WTRUは、専用パイロットを伴うHSDPAに関するRRC構成を受信することができる。示されるそれぞれのHS−SCCHリソースに関して、WTRUは、関連付けられているパイロットチャネライゼーションコードを受信することもできる。別の例においては、パイロットチャネライゼーションコードは、RRC仕様において指定されているような「HS−SCCH情報」IEにおける「HS−SCCHチャネライゼーションコード」IEのもとで示されることが可能である。WTRUは、HS−SCCHにおいて自分のH−RNTIを検知した場合には、HS−SCCH番号またはリソースとの関連付けによってパイロットリソースを判断することができる。より具体的には、WTRUは、特定のHS−SCCHリソース上で自分のH−RNTIを検知した場合には、そのHS−SCCHリソースに関連付けられているIE構成インデックスから、関連付けられているHS−SCCH番号を判断することができる。パイロットの数は、明示的に、または、たとえばHS−SCCH上でシグナリングされるトランスポートブロックもしくはコードワードおよび関連付けられているレイヤの数の組合せに基づいて、判断されることが可能である。以降では、トランスポートブロックおよびコードワードは、交換可能に使用される。
この方法の別の例においては、WTRUは、パイロットリソースのセットを伴って事前に構成されることが可能であり、それらのパイロットリソースは、順次インデックス付けされることが可能である(たとえば、表2を参照されたい)。WTRUは、専用パイロットを伴うHSDPAに関するRRC構成を受信することができる。示されるそれぞれのHS−SCCHリソースに関して、WTRUは、ベースパイロットリソースインデックスを受信することもできる。WTRUは、HS−SCCHにおいて自分のH−RNTIを検知した場合には、構成されているルックアップテーブルにおけるHS−SCCH番号またはリソースに関連付けられているパイロットリソースインデックスを使用することによって、パイロットリソース情報(チャネライゼーションコード、パイロットシーケンス)を判断することができる。
HS−SCCH番号/リソースを伴って黙示的アプローチを使用することは、WTRUにとって、HS−PDSCHを受信し始める前にパイロットリソースがわかるという利点を有することができる。
明示的方法を使用する場合には、WTRUは、関連付けられているHS−PDSCH送信のためにどの(1または複数の)専用パイロットリソースを使用すべきかをNode−Bによって明示的に示されることが可能である。
この方法の一例においては、WTRUは、HS−SCCHのパート1において専用パイロットリソース情報を受信することができる。たとえば、専用パイロットリソース情報は、パイロットリソースに対する1または複数のインデックスから構成されることが可能である。別の例においては、専用パイロットリソース情報は、専用パイロットチャネライゼーションコードを示す単一のインデックス、または専用パイロットチャネライゼーションコードに対するインデックスから構成されることが可能であり、そのケースにおいては、WTRUは、パイロットシーケンスの既知の事前に定義されているセットと、HS−SCCHにおけるその他のフィールドからシグナリングされるまたは判断されるレイヤの数とを使用することによって、使用すべき専用パイロットリソースのセットを判断することができる。これは、たとえば、WTRUごとに単一のチャネライゼーションコードが専用パイロット送信のために使用される場合に適していることがある。あるいは、この専用パイロットリソース情報は、たとえば、ベースパイロットリソースインデックスを示す単一のインデックスから構成されることが可能であり、そのケースにおいては、WTRUは、構成されているルックアップテーブルと、たとえばHS−SCCHにおけるその他のフィールドを使用して判断されるレイヤの数とを介して、使用すべき専用パイロットリソースのセットを判断することができる。
下記の例においては、最大で4つのパイロットがランク4送信のために必要とされることが可能であり、パイロット情報の最大で4つのセットがシグナリングされることが必要である。これは、たとえば直交パイロットシーケンスのセットの開始インデックスをシグナリングすることによって達成されることが可能であり、WTRUは、Node−Bからシグナリングされるランク情報を読み取ることによって、パイロットシーケンスのうちの残りの数またはインデックスを得ることができる。このアプローチは、Node−Bが、連続したパイロットインデックスを使用すること、またはWTRUがパイロットインデックスを判断するための固定されたルールが定義されること、ならびにWTRUおよびNode−Bの両方がパイロットインデックスのリストを認識していることを必要とすることが可能である。あるいは、Node−Bは、直交パイロットシーケンスのセットの開始インデックスと、そのWTRUによって使用されることになる直交パイロットシーケンスの数との両方をシグナリングすることができる。このケースにおいては、直交パイロットシーケンスの数がランク表示として使用されることも可能である。したがって、Node−Bがさらなるランク情報をWTRUにシグナリングする必要はないと言える。
図13は、ランク表示を伴うパイロットインデックス付けの一例である。図13は、パイロット1301を含む。開始ポイント1305は、パイロット1301(a)からの開始を示している。ランク情報1310は、WTRUによって復調のために使用され、パイロット1301(a)から1301(b)が復調のために使用されるべきであるということを示している。
図13は、Nが直交パイロットリソースの最大利用可能数である一例を示している。この例においては、WTRUは、パイロット#1を指し示す開始インデックスと、3つのレイヤの復調のためにパイロットインデックス#1〜3を使用するようにWTRUを導くそれらの3つのレイヤのランク情報とを示すことができる。インデックスのラップアラウンドが使用されることも可能である。この例は、ランク4を超える送信をサポートするように拡張されることが可能であり、その場合、Node−BおよびWTRUは、より多くの数のアンテナをサポートする。
HS−SCCHを受信した後に、WTRUは、関連付けられているHS−PDSCHにおけるトランスポートブロックの数、およびそれぞれのトランスポートブロックに関するレイヤの数を判断することができる。それぞれのトランスポートブロックに関するレイヤの数は、固定されたルールと、HS−SCCH上でシグナリングされる明示的な情報との組合せによって判断されることが可能である。
一例においては、それぞれのトランスポートブロックは、仕様によって単一のレイヤに制限されることが可能である。その結果、トランスポートブロックの数と、レイヤの数との間には、1対1のマッピングが存在する。WTRUは、トランスポートブロックの数またはレイヤの数に関する情報をHS−SCCHにおいて(好ましくはパート1において)受信することができる。
次いでWTRUは、それぞれのトランスポートブロックを、HS−SCCHにおいて(たとえば、RRCシグナリングを介して構成される、または仕様における)専用パイロットインデックスの順序で所与のレイヤにシグナリングされる情報に関連付けることができる。たとえば、WTRUは、たとえばRRC構成を介して、パイロットリソースのセットを伴って構成されることが可能である。特定の一例においては、パイロットリソース構成は、パイロットリソースのテーブルに対する開始インデックスから構成されることが可能である。次いで、所与の送信タイムインターバル(TTI)について、WTRUは、HS−PDSCHがN個のレイヤを搬送していることをHS−SCCHを介して示されうる。WTRUは、レイヤの数およびパイロットリソース構成に基づいてそれぞれのレイヤとパイロットとの間における関連付けをさらに判断することができる。たとえば、レイヤ1は、セット内の第1のパイロットに関連付けられることが可能であり、レイヤ2は、セット内の第2のパイロットに関連付けられることが可能である、といった具合である。
別の例においては、それぞれのトランスポートブロックは、2つ以上のレイヤを使用して搬送されることが可能である。実際のトランスポート構成は、仕様によって制限されることが可能である。
表3は、最大で4つの同時トランスポートブロックを伴う、トランスポートブロックからレイヤの数へのマッピングの一例である。
表3は、最大で4つの同時トランスポートブロックを伴う、複数の可能なトランスポート構成またはトランスポートブロックからレイヤの数へのマッピングをリストアップしているテーブルを含む。実際には、サポートされる構成のセットは、表3においてリストアップされているものよりも小さいことが可能である。
1つの実際的な例または構成の削減においては、WTRUは、それぞれのTTIにおいて2つのトランスポートブロックに制限されることが可能であり、したがって、それぞれのトランスポートブロックは、最大で2つのレイヤによって搬送されることが可能である。表4は、最大で4つのレイヤを伴う最大で2つの同時トランスポートブロックに関する削減された構成セットの一例である。
表4は、表3から得られたこのコンセプトの一例を示しており、この場合、4つの送信構成のみがサポートされている。第1および第2のトランスポートブロックに関するレイヤの数(それぞれ、L1、L2)が、最後の列において示されている。
別の例においては、最大で2つのトランスポートブロックが、単一のコードワードへと多重化されることが可能である。この例においては、コードワードは、トランスポートブロックと必ずしも同じとは限らない。単一のトランスポートブロックを含むコードワードは、単一のレイヤを伴って送信されることが可能であり、その一方で、2つのトランスポートブロックを含むコードワードは、2つのレイヤを使用して送信されることが可能である。4DL−MIMOのコンテキストにおいては、WTRUは、最大で2つのコードワードを受信するように構成されることが可能である。
この例においては、WTRUは、トランスポートブロックまたはコードワードの数およびレイヤの数をHS−SCCHにおいて、好ましくはパート1において示されることが可能である。次いでWTRUは、それぞれのトランスポートブロックを専用パイロットインデックスの順序で1つまたは2つのレイヤに関連付けることができる。この関連付けは、たとえば、テーブルルックアップを使用してWTRUによって実行されることが可能である。
一例においては、WTRUは、ルールの固定されたセットを使用して、HS−SCCH、好ましくはパート1における示されているコードワードの数およびレイヤの数に基づいてトランスポートブロックの数を判断することができる。
より一般的には、WTRUは、インデックス付けされることが可能である専用パイロットのセットを伴って構成されると想定されることが可能である。このインデックス付けは、たとえば、上述の方法のうちの任意の1つまたは組合せを使用して達成されることが可能である。そしてpl,kを、トランスポートブロックインデックスl=0,1,...,Ntbのレイヤインデックスk=0,1,...,NLに関連付けられている専用パイロットインデックスとし、この場合、NLおよびNtbは、トランスポートブロックあたりのレイヤの最大数、およびサブフレームに関する同時トランスポートブロックの最大数である。さらに、WTRUは、専用パイロットベースインデックスオフセットbを動的に受信すると想定されることが可能である。
一実施形態においては、パイロットどうしは、はじめにトランスポートブロック、次いでそれぞれのトランスポートブロックに関するレイヤ、という順序で関連付けられることが可能である。たとえば、それぞれが2つのレイヤを伴う2つのトランスポートブロックが送信される場合には、そのWTRUに関する第1および第2の専用パイロットは、それぞれ第1のトランスポートブロックの第1および第2のレイヤに関連付けられることが可能であり、第3および第4の専用パイロットは、それぞれ第2のトランスポートブロックの第1および第2のレイヤに関連付けられることが可能である。
この例示的なアプローチにおいては、レイヤlまたはトランスポートブロックkに関連付けられている専用パイロットインデックスは、下記のように表されることが可能である。
この式は、レイヤの最大数が第1のブロックに割り当てられ、その後に、別のトランスポートブロックがレイヤを割り当てられることが可能になるということを意味することができる。あるいは、トランスポートブロックkに関するレイヤの数は、NL,kとして表されることが可能であり、パイロットインデックスを表す下記の式は、その制約を被らない。
あるいは別のアプローチにおいては、パイロットどうしは、はじめにそれぞれのトランスポートブロックに関するレイヤの順序で関連付けられることが可能である。たとえば、それぞれが2つのレイヤを伴う2つのトランスポートブロックが送信される場合には、そのWTRUに関する第1および第2の専用パイロットは、それぞれ第1および第2のトランスポートブロックの第1のレイヤに関連付けられることが可能である。第3および第4の専用パイロットは、それぞれ第1および第2のトランスポートブロックの第2のレイヤに関連付けられることが可能である。
同様に、この例示的なアプローチにおいては、レイヤlまたはトランスポートブロックkに関連付けられている専用パイロットインデックスは、下記のように表されることが可能である。
この式は、レイヤどうしがそれぞれのTBに順番に割り当てられることを確実にすることができる。最後に、便宜のために、専用パイロットインデックスのラップアラウンドが使用されることも可能であり、そのようなケースにおいては、実際のインデックスpl,k’は、モジュロ演算を介して、たとえば下記のようにして判断されることが可能である。
別の実施形態においては、WTRU固有のパイロットは、HS−PDSCHチャネルと時分割多重化されることが可能である。図14は、WTRU固有のパイロットをHS−PDSCHと時分割多重化することの一例である。図14は、スロット#0 1401(a)、スロット#1 1401(b)、およびスロット#2 1401(c)を含んでいる。スロット#1 1401(b)は、データ1405およびパイロット1410を含んでいることを示すために拡大されている。パイロット1410は、スロット#1 1401(b)の真ん中に挿入されている。図14は、パイロットがHS−PDSCHサブフレームのそれぞれのスロットの真ん中に挿入されている一例を示している。
マルチコード送信が可能であり、その場合、複数のチャネライゼーションコードがHS−PDSCH送信のために単一のWTRUに割り振られることが可能であるため、WTRU固有のパイロットは、図15において示されているように、割り振られているチャネライゼーションコードのうちの1つの上で送信されることを必要とすることができ、その一方で、その他の割り振られているチャネライゼーションコード上のHS−PDSCHチャネルは、レガシーの方法で送信される。図15は、WTRU固有のパイロットを1つのチャネライゼーションコード上のHS−PDSCHと時分割多重化することの一例である。図15は、チャネライゼーションコード#1 1520からコード#15 1530を示している。チャネライゼーションコード#1 1520においては、スロット#0 1501(a)、#1 1501(b)、および#2 1501(c)が、HS−PDSCHサブフレームのデータ1505どうしの間に挿入されたパイロット1510を含んでいる。チャネライゼーションコード#2 1525からコード#15 1530は、それぞれのHS−PDSCHサブフレーム内にデータ1505を含んでいるだけである。
あるいは、WTRU固有のパイロットは、割り振られているチャネライゼーションコードのうちの1つの上で送信されることが可能であり、その他の割り振られているチャネライゼーションコード上のHS−PDSCHのパイロット部分は、送信されないか、または図16において示されているように不連続送信される(DTXされる)。図16は、WTRU固有のパイロットを1つのチャネライゼーションコード上のHS−PDSCHと時分割多重化すること、およびその他のすべてのチャネライゼーションコード上のHS_PDSCHのパイロット部分を不連続送信することの一例である。図16は、チャネライゼーションコード#1 1620からコード#15 1630を示している。チャネライゼーションコード#1 1620においては、スロット#0 1601(a)、#1 1601(b)、および#2 1601(c)が、HS−PDSCHサブフレームのデータ1605どうしの間に挿入されたパイロット1610を含んでいる。チャネライゼーションコード#2 1625からコード#15 1630は、それぞれのHS−PDSCHサブフレームにおけるデータ1605どうしの間に挿入された不連続送信(DTX)1615を含んでいる。
あるいは、WTRU固有のパイロットは、図17において示されているように、それぞれの割り振られているチャネライゼーションコード上のHS−PDSCHと時分割多重化されることが可能である。図17は、WTRU固有のパイロットをすべての割り振られているチャネライゼーションコード(最大で15個)の上のHS−PDSCHと時分割多重化することの一例である。図17は、チャネライゼーションコード#1 1720からコード#15 1730を示している。チャネライゼーションコード#1 1720からコード#151730においては、スロット#0 1701(a)、#1 1701(b)、および#2 1701(c)が、HS−PDSCHサブフレームのデータ1705どうしの間に挿入されたパイロット1710を含んでいる。
あるいは、パイロットシンボルどうしは、1つのコード上で、またはすべてのチャネライゼーションコードにわたって、HS−PDSCHにおける無線スロットを介して均一に拡散されることが可能である。任意の数のパイロットシンボル(Npilot)が、所与のHS−PDSCH無線スロット内に挿入されることが可能である。
表5は、無線スロットあたりのさまざまな数のパイロットシンボルに関するトラフィック対パイロット比の一例である。
表5は、拡散係数(SF)での(1つの無線スロットに関する)パイロット数のそれぞれの値に関する結果として得られるトラフィック対パイロットパワー比(T/P)=16HS−PDSCHであるということを示している。4、5、6、8、9、12、および15というパイロットシンボル数は、使用されることが可能である値の1つの例示的なサブセットに対応するエントリーである。これらの値は、10、11、12、...16dBのT/Pに対応するエントリーを、アップリンクに関して現在定義されているものとして見出すことによって入手された。これらの値は、単一のコードに関する単一の無線スロットに関するものである。リストアップされているT/Pを達成するためには、対応するパイロット数が、それぞれのチャネライゼーションコード上に、およびサブフレームにおけるすべてのスロットに関して挿入されなければならない。
すべてのパイロットシンボルを(図17によって示されているように)単一のチャネライゼーションコード上で搬送させることが、ハードウェア処理の観点からは、より好都合である場合があるため、パイロットを搬送するチャネライゼーションコード上に存在するパイロットシンボルの数は、送信のために使用されているHS−PDSCHコードの実際の数に依存することができる。一方法においては、WTRUは、たとえば、特定のT/Pに関するRRCシグナリングを介して構成されることが可能である。そして、HS−PDSCHコードにおけるすべてのシンボルに関して同じパイロットパワーおよび変調スキームを想定すると、WTRUは、使用されるパイロットの実際の数を判断することができる。
たとえば、Nch HS−PDSCHコードが使用されている(Nch=1,...,15)と想定すると、WTRUは、下記の式を介して、パイロットシンボルを搬送するHS−PDSCHコード上での(1つの無線スロットに関する)パイロットシンボルの数Npilotを判断することができる。
この場合、160は、1つの無線スロットにおけるSFの数=16シンボルに対応し、TPは、dBで表されたT/Pである。式(5)においては下限演算が示されているが、パイロットシンボルの数を判断するために、上限、または最も近い整数への切り上げが使用されることも可能である。
WTRUは、T/Pのそれぞれの可能な構成に関するパイロットシンボルの数と、送信されるHS−PDSCHコードの数とを示す固定されたテーブルを伴って構成されることも可能である。表6は、それぞれのT/Pに関するパイロットの数と、HS−PDSCHコードの数との構成の例示的なテーブルである。
表6は、(式(5)を使用して得られた)そのような構成テーブルの一例を示している。「X」を用いて示されているエントリーは、単一のコードを使用して利用可能であるものよりも多くのパイロットシンボルを必要とすることができ、それによって、使用されることが不可能である。任意選択で、それらのエントリーに関しては、WTRUは、パイロットシンボルの最大数(すなわち、160)を使用して送信を行うように構成されることが可能である。
ネットワークは、WTRU固有のパイロットチャネルと、データチャネル(HS−PDSCH)との間におけるパワー比をWTRUへシグナリングすることもできる。これは、たとえば、RRCシグナリングまたはその他の手段を介して実行されることが可能である。WTRUにおけるCQI評価を支援するために、次のパワー比のうちの1つまたは任意の組合せが、RRCシグナリングを介してNode−BからWTRUへシグナリングされることが可能であり、それらのパワー比とは、共通パイロットパワーと、WTRU固有のパイロットパワーとの間における比率、WTRU固有のパイロットパワーと、データパワーとの間における比率、および共通パイロットパワーと、データパワーとの間における比率である。
WTRU固有のパイロットチャネルに関する直交パイロットシーケンスの構築は、選択される拡散係数に依存することができる。拡散係数が256である場合には、共通パイロットチャネルに関する表1において示されているパイロットシーケンスが再利用されることが可能である。128という拡散係数が選択される場合には、40というビット長を有する直交パイロットビットシーケンスのセットを構築するために、下記のアプローチが使用されることが可能である。
この場合、
および
この場合、1は、バイナリービット00にマップされており、−1は、バイナリービット11にマップされている。これらのバイナリービットは、変調シンボルマッピングのために使用されることが可能である。
拡散係数が4である場合には、4という長さを有する4つの直交パイロットシンボルのセットが、下記のように定義されることが可能である。
この場合、それぞれの行は、1つのパイロットパターンを表しており、1は、バイナリービット00にマップされており、−1は、バイナリービット11にマップされている。したがって、対応するパイロットビットシーケンスの長さは8である。この4シンボル長のパイロットは、8シンボルパイロットを構築するために使用されることが可能であり、その8シンボルパイロットは、下記のように定義される。
ネットワークは、制御チャネルのカバレッジを増大させるために複数のダウンリンク送信アンテナを利用することもできる。さらに、HS−DSCHカバレッジを増大させるために、干渉を少なくするために、およびその特定の制御チャネルに関してさらに少ないパワーリソースを使用するために、プリコーディングまたはビームフォーミングがHS−SCCHに適用されることが可能である。
WTRUが、プリコードされた制御チャネル情報、たとえばHS−SCCHを受信、復調、およびデコードするための方法が、プリコードされたパイロットおよび共通パイロットの両方のシナリオのコンテキストにおいて以降で説明される。それらの方法は、WTRUがHS−SCCHを受信するというコンテキストにおいて説明されるが、その他のチャネルまたはその他のテクノロジーに当てはまることもできる。
一例においては、WTRUは、プリコードされたパイロットを使用してHS−SCCHを受信するように構成されることが可能である。結果として、ネットワークによって使用されるパイロットパワーの量は、動的に適合および最適化されることが可能である。従来のシステムにおいては、HS−SCCHは、共通パイロットを使用して復調されることが可能であり、WTRUは、復調のために使用する拡散コードおよびパイロットシーケンスを認識している。プリコードされたパイロットとともに、パイロットリソースの新たなセットが復調の目的で使用されることを必要とすることができる。どのパイロットリソース(すなわち、チャネライゼーションコード、パイロットシーケンス)を使用すべきかを判断するためにWTRUにおいて使用するための方法が、ここで説明される。
方法の第1のセットにおいては、WTRUは、HS−SCCH、および任意選択で、関連付けられているHS−PDSCHをデコードするための特定のパイロットリソースまたはリソースのセットを伴って構成される。一例においては、WTRUは、RRCシグナリングを介してその構成を受信することができる。次いでWTRUは、その構成されているパイロットリソースを使用してHS−SCCHを復調およびデコードすることを試みることができる。
リソース割り当ての観点から、RNCは、別々のパイロットリソースをそれぞれのWTRUに割り当てることができる。しかしながら、このアプローチは、多数のチャネライゼーションコードを消費する場合があり、非効率的である場合がある。なぜなら、WTRUのうちのごく一部しか、任意の所与のTTI上でHS−DSCH送信を受信することを期待されていないためである。
パイロットリソース割り当ての効率を改善するために、同じパイロットリソースまたはパイロットリソースのセットを2つ以上のWTRUに割り当てることが有利である場合がある。それぞれのパイロットリソースは、一度に単一のWTRUのために使用されることのみが可能である。WTRUは、別々のレイヤのチャネル推定のためにそれぞれのパイロットリソースを使用することができる。パイロットリソースとレイヤとの関連付けは、たとえば、WTRUおよびNode Bの両方によって知られている固定されたルールに基づいて構成可能であること、または黙示的であることが可能である。
できるだけ多くのWTRUがHS−SCCHを伴ってスケジュールされることを可能にするために、パイロットリソースの同じセットが、それぞれのWTRUごとに潜在的に異なるパイロット/レイヤ関連付けを伴って2つ以上のWTRUに割り当てられることが可能である。これは、それぞれのWTRUごとに使用される実際のパイロットリソースが同時に同じになることはないという条件で、単一のTTIにおいて設定された同じパイロットリソースから2つ以上のWTRUを潜在的にスケジュールするための、たとえばMU−MIMOオペレーションのためのさらなる柔軟性をNode Bに提供することができる。
表7は、複数のWTRUへの潜在的なパイロットリソース割り当ての一例である。
それぞれのWTRUは、パイロットリソースのセット(この例においては、P0からP3)を伴って構成されることが可能であり、それぞれのパイロットリソースは、特定のレイヤに関連付けられることが可能である。この例においては、それらのレイヤは、L0、...、L3であり、HS−SCCHは、L0にさらに関連付けられている。それぞれのWTRUが、パイロットリソースの同じセットを伴って構成される一方で、それぞれのリソースは、別々のレイヤに関連付けられることが可能である。
パイロットリソースおよびWTRUの数は、表7において示されているものとは異なることが可能である。たとえば、パイロットリソースからレイヤへの関連付けは、互いに排他的ではないことが可能である。
HS−SCCH受信の信頼性をさらに改善するために、HS−SCCHは、最良の信号品質を有するレイヤ上に配置されることが可能である。Node Bは、パイロットリソースからレイヤへの関連付けを実行する場合には、HS−SCCHに関連付けられているパイロットリソースを、最良のCQIレポートまたは別のタイプのパフォーマンス測定を有するプリコーディングウェイトに適用することをさらに必要とされることが可能である。たとえば、表7においては、WTRU1は、P0を自分の最良のレイヤに割り振ることができ、WTRU4は、P3を自分の最良のレイヤ上で送信させることができる。
方法の第2のセットにおいては、WTRUは、モニタするためのHS−SCCHコードのセットを伴って構成されることが可能であり、それぞれのHS−SCCHコードごとに1または複数の関連付けられているパイロットリソースが存在することが可能である。WTRUは、復調およびチャネルフィルタリングのための関連付けられているパイロットを使用してそれぞれの構成されているHS−SCCHコードをデコードすることを試みる。
制御チャネル復調の目的でネットワークによって確保されるパイロットリソースの数は、HS−SCCHコードの数と同じ程度であるため、関連付けられているHS−PDSCHのために使用されるパイロットリソースは、HS−SCCHのために使用されるパイロットリソースとは異なることが可能である。結果として、Node Bは、異なるプリコーディングウェイトを伴ってHS−SCCHを送信することができる。
図18は、HS−SCCHおよびHS−PDSCHの復調のためのパイロットリソース割り当ての一例である。図18は、HS−SCCH1801およびHS−PDSCH1802を含んでいる。それぞれのチャネル1801および1802は、パイロットリソース#0および#1を含んでいる。パイロットリソース#0は、P0 1804に対応しており、パイロットリソース#1は、P1 1803に対応している。
関連付けられているHS−PDSCHのために使用されるパイロットリソースは、HS−SCCHのために使用されるパイロットリソースと同じであることも可能である。HS−SCCHおよび関連付けられているHS−PDSCHは、時間において重なるため、同じパイロットリソースが、隣接するTTIどうしにおいて使用されることは不可能である。これは、それぞれのHS−SCCHコードごとにパイロットリソースの2つのセットを割り当てて、それらを時間で交代に使用することによって達成されることが可能である。適切な構成が存在するという条件で、これは、パイロットリソースコリジョンを防止することができる。WTRUは、それぞれのHS−SCCHごとにパイロットリソースの2つのセットを伴って構成されることが可能であり、WTRUは、固定されたルールに従って、HS−SCCH、および存在する場合には、関連付けられているHS−PDSCHを復調するために、それらを時間で交代に使用することができる。図18は、P0およびP1が、特定のHS−SCCHコードに関する2つのパイロットリソースであるということを示している。
図19は、送信の存在下でのパイロットリソースモニタリングの一例である。図19は、HS−SCCH1901およびHS−PDSCH1902を含んでいる。それぞれのチャネル1901および1902は、パイロットリソース#0および#1を含んでいる。パイロットリソース#0は、P0 1904に対応しており、パイロットリソース#1は、P1 1903に対応している。
WTRU処理を簡略化するためのさらなるルールが使用されることが可能である。たとえば、WTRUは、HS−PDSCH上の関連付けられているデータとともに実際のHS−SCCHを受信した場合には、後続の連続したHS−DSCH送信上でのチャネル推定のために同じパイロットリソースを使用することができる。これは、WTRUチャネル推定手順を簡略化することができる。なぜなら、後続の送信中に(別々のパイロットリソースからの)2つの別々のチャネル推定を追跡把握する必要性をなくすことができるためである。したがって、WTRUは、HS−SCCH上で自分のH−RNTIを成功裏にデコードした場合には、次なるTTI上でHS−SCCHを復調するために同じパイロットリソースを使用することができる。次なるTTIが、そのWTRUのための送信を搬送しない場合には、WTRUは、その後続のTTI上で、事前に定義されたパイロットリソーススケジュールに戻ることができる。
別の方法においては、WTRUは、HS−SCCHモニタリングのためのパイロットリソースのセットを伴って構成されることが可能であり、HS−SCCHを無分別に復調することができる。WTRUは、それぞれの構成されているHS−SCCHを、自分のH−RNTIを検知するまでに、または検索をやり尽くすまでに構成されるそれぞれのパイロットリソースとともにデコードすることを試みることができる。
別の方法においては、WTRUは、特定のHS−SCCHコードに関して使用するためのパイロットリソースを示すブロードキャストチャネルをモニタするように構成されることが可能である。
共通パイロットシナリオにおいては、WTRUは、共通パイロットチャネルのセットに基づいてチャネルを推定するように構成されることが可能である。これは、リリース7からの従来のMIMOオペレーションと同様であり、この場合、Node Bは、プリコードされたHS−PDSCHチャネルを送信し、プリコーディングウェイトに対するインデックスをWTRUに示す。しかしながら、ここでは、HS−SCCHは、セルカバレッジを改善するためにNode Bによってプリコードされることも可能である。
WTRUが、HS−SCCHプリコーディングのために使用された実際のウェイトを演繹的に認識して、HS−SCCHそのものの上のウェイトが十分ではない可能性があるということを示すことが、復調パフォーマンスの観点から好ましい場合がある。
第1の方法においては、WTRUは、HS−SCCHプリコーディングのために使用されることが可能であるプリコーディングウェイトのセットを伴って構成されることが可能である。一例においては、WTRUは、構成されているセットにおけるそれぞれのプリコーディングウェイトを用いてHS−SCCHをデコードすることを試みることによって、HS−SCCHプリコーディングウェイトを無分別に判断することができる。任意選択で、HS−PDSCHに関するHS−SCCH上で示されるプリコーディングウェイトは、HS−SCCHプリコーディングウェイトと同じであることが可能である。次いでWTRUは、HS−SCCHに関する自分のプリコーディングウェイト推定が最初の段階で誤っている場合には、自分のチャネル推定に対する訂正を行うことができる。
第2の方法においては、WTRUは、プリコーディングウェイトのセットと、HS−SCCHプリコーディングウェイトに関するスケジュールについて記述する1または複数のパラメータとを伴って構成されることが可能である。それぞれのHS−SCCHサブフレームにおいては、WTRUは、構成されているパラメータ、および潜在的に接続フレーム番号(CFN)に基づいて、スケジュールされているHS−SCCHプリコーディングウェイトを判断することができる。WTRUは、HS−SCCHをデコードすることを試みるために、これらのウェイトを使用することができる。ここでは、WTRUは、関連付けられているHS−PDSCHを復調するために、異なるプリコーディングウェイト、たとえば、デコードされるHS−SCCHにおいて示されているプリコーディングウェイトを使用することができる。
第3の方法においては、WTRUは、プリコーディングウェイトのセットを伴って構成されることも可能である。WTRUは、特定のHS−SCCHサブフレームおよびHS−SCCHコードのために使用された実際のウェイトを、Node Bからの別個の信号ブロードキャストに基づいて判断することができる。この新たな信号は、それぞれの構成されているHS−SCCHコードに関するプリコーディングウェイトインデックスを搬送する。
第4の方法においては、HS−SCCHは、このWTRUに送信されたHS−PDSCHの最後のサブフレームにおいて使用されたプリコーディングウェイトに従ってプリコードされることが可能である。WTRUは、使用されたプリコーディングウェイトをメモリ内に格納して、次に来るHS−SCCHをデコードする際にそれを使用することを必要とされることが可能である。ここでは、WTRUは、関連付けられているHS−PDSCHを復調するために、同じまたは異なるプリコーディングウェイト、たとえば、デコードされるHS−SCCHにおいて示されているプリコーディングウェイトを使用することを許可されることが可能である。HS−SCCHは、ダウンリンク送信の最初のサブフレームにおいて、またはWTRUが過大な時間にわたってアイドルである場合に、関連付けられているHS−PDSCHサブフレームに関して搬送された同じプリコーディングウェイトを使用することによってプリコードされることが可能である。ここでは、HS−SCCHの第1のサブフレームは、プリコーディングウェイトのブラインド検知によってデコードされることが可能である。
制御情報処理のための方法は、最大で2つのコードワードまたは4つのコードワードにわたるダウンリンク制御情報をシグナリングするための方法を含むことができる。
最大で2つのコードワードにわたるダウンリンク制御情報をシグナリングするために、非コードブックベースのMIMO送信構造は、データ復調のために送信機において適用されたプリコーダをWTRUが知ることを必要としないことが可能である。その一方で、WTRUは、コードブックベースのMIMO送信のために復調およびデコードを行う目的で、そのような知識を必要とすることが可能である。コードブックベースのMIMO送信および非コードブックベースのMIMO送信の両方のためのシグナリング方法が、以降で論じられる。
前述したように、プリコーディング情報がWTRUへシグナリングされることを必要としないことが可能である。したがって、既存のHS−SCCHタイプ3のプリコーディングウェイト情報フィールドxpwipb1、xpwipb2は、その他の目的で再利用されることが可能である。たとえば、変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報フィールドxms1、xms2、xms3と組み合わされて、プリコーディングウェイト情報フィールドは、ランク4までのランク情報をシグナリングするために使用されることが可能である。表8は、Xpwi、Xmsの第1の例示的なマッピングである。
一例として、表8は、ランク情報をシグナリングするために、既存のウェイト情報フィールドxpwipbおよび変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報フィールドxmsをどのように使用するかを示している。ウェイト情報フィールドxpwipbは、トランスポートブロックの数が2である場合にランク情報(ランク2、3、または4)をシグナリングするために使用されることが可能である。既存のHS−SCCHタイプ3チャネルのパート2上には、まったく変化がなくてもよい。この例の利点は、WTRU側においては、HS−SCCHタイプ3チャネルのデコーディング上に非常にわずかな変化しかなくてもよいということである。変化は、4ブランチDL MIMOが構成される場合のxpwipbフィールドの再解釈だけでよい。
変調スキームおよびランクには、合計で21個の異なる組合せがあるため、それらのすべてを伝達するには、5ビットの情報で十分であると言える。表9は、Xpwi、Xmsの第2の例示的なマッピングである。
表9において示されている別の例として、xpwipbフィールドおよびxmsフィールドの両方が、ランクおよび変調スキームをシグナリングするために合計5ビットで使用されることが可能であり、したがって、変調またはランク情報をシグナリングするためにXccs,7を使用する必要性をなくすことができ、チャネライゼーションコードとセットとのマッピングは、下記のように定義されることが可能である。
コードOで開始するP個の(マルチ)コードが与えられた場合には、情報フィールドは、最初の3つのビット(符号グループインジケータ)に関して整数の符号なし2進数表示を使用して計算されることが可能であり、それらの3つのビットのうちのxccs,1は、下記の式を使用したMSBである。
情報フィールドは、最後の4つのビット(符号オフセットインジケータ)に関して整数の符号なし2進数表示を使用して計算されることが可能であり、それらの4つのビットのうちのxccs,4は、下記の式を使用した最上位ビット(MSB)である。
既存のチャネライゼーションコードセットマッピングアルゴリズムと比較した場合に、この方法は、既存の方法におけるようなHS−SCCH番号を介したPおよびOの選択上の制約をまったく課さないことが可能であり、ひいては、スケジューリングの柔軟性を高めることができる。
リリース7ダウンリンクMIMOにおいては、それぞれのトランスポートブロックは、単一のレイヤにマップされる。ダウンリンク上での最大で4つのレイヤのサポートを伴って、単一のトランスポートブロックが、2つのレイヤを介して、単独で、または(たとえば、1つもしくは2つの異なるレイヤ上の)別のトランスポートブロックと組み合わせて搬送されることが可能である。
表10は、Xpwi、Xmsの第3の例示的なマッピングである。
表10は、表8から得られた代替マッピングの一例を示している。
表11は、Xpwi、Xmsの第4の例示的なマッピングである。
表11は、表9から得られた代替マッピングの一例を示している。
別の代替案においては、トランスポートブロックが1つまたは2つのレイヤを伴って搬送されることのみが可能であり、2つのトランスポートブロックが送信される場合には、Node−Bは、3つまたは4つのレイヤを使用することができると想定されることが可能である。そのような制約を伴うと、Xpwiの単一のビットが、ランクをシグナリングするために必要とされることが可能であり、その他のビットは、その後の使用のために確保されることが可能である。表12は、Xpwi、Xmsの第5の例示的なマッピングである。
表13は、Xpwi、Xmsの第6の例示的なマッピングである。
表13は、表12から得られた代替マッピングの別の例を示しており、その一方で、表9および11においては、Xccs,7は、変調フォーマットを示すために使用されてはいない。この例においては、Xpwiの両方のビットが必要とされることが可能である。それらのビットのうちの1つは、変調スキームおよびトランスポートブロックの数を区別するために使用されることが可能であり、Xccs,7の機能に取って代わる。
コードブックベースのMIMO送信スキームに関しては、ランク情報がWTRUへシグナリングされることを必要とすることができるだけでなく、プリコーディングウェイト情報がシグナリングされることを必要とすることもできる。リリース7のMIMOと比較した場合に、プリコーディングウェイト情報をシグナリングするために、さらなるビットが必要とされることが可能である。したがって、HS−SCCHタイプ3が、4ブランチDL MIMOをサポートするために直接再利用されることまたは拡張されることは不可能であり、新たなタイプのHS−SCCHが設計されることが可能である。一般性を失うことなく、その新たなHS−SCCHチャネルが、HS−SCCHタイプ4と名付けられることが可能である。HS−SCCHタイプ4は、WTRUが4Tx MIMOモードで構成されている場合に使用されることが可能である。
HS−SCCHタイプ4コンテンツに関して、1つのトランスポートブロックが、関連付けられている(1または複数の)HS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。ランク情報の送信は、任意選択であることが可能である。
プリコーディングウェイト情報が、4つのビット、たとえば、xpwipb,1、xpwipb,2、xpwipb,3、xpwipb,4を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
トランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
HS−SCCHタイプ4コンテンツに関して、2つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。ランク情報は、任意選択であることが可能である。
プリコーディングウェイト情報が、4つのビット、たとえば、xpwipb,1、xpwipb,2、xpwipb,3、xpwipb,4を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbssb,1、xtbssb,2、...、xtbssb,6を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCHタイプ4物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
コンテンツの代替実施形態においては、ランク情報がプリコーディング情報から黙示的に得られることが可能であり、したがってランク情報は、実施態様に応じて任意選択になる。そのようなケースにおいては、プリコーディング情報は、固定された数のレイヤを伴って事前に構成されているプリコーディングマトリックスに対するインデックスから構成されることが可能である。
図20は、HS−SCCHタイプ4に関するコーディングチェーンの一例である。図20は、第1のマルチプレクサ2005および第2のマルチプレクサ2010を含む。チャネライゼーションコードセット情報、変調スキームおよびトランスポートブロック情報、ランク情報、ならびにプリコーディングウェイト情報2001が、第1のマルチプレクサ2005内に置かれることが可能である。ランク情報を含めることは、任意であってもよい。次いで、第1のマルチプレクサ2005の出力が、第1のチャネルコーディング2015を使用してチャネルコーディングされることが可能である。次いで、第1のチャネルコーディング2015の出力が、第1のレートマッチング1 2020を使用してレートマッチングされることが可能である。次いで、第1のレートマッチング2020の出力が、WTRU固有のマスキング2025を用いてマスクされることが可能である。WTRUアイデンティティ情報が、WTRU固有のマスキング2025内に含まれることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、ハイブリッドARQプロセス情報、プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、ならびにセカンダリートランスポートブロック2002に関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、第2のマルチプレクサ2010に入力されることが可能である。第2のマルチプレクサ2010の出力が、WTRU固有のCRCアタッチメント2030を受け取ることができる。WTRUアイデンティティ情報が、WTRU固有のCRCアタッチメント2030内に含まれることが可能である。次いで、その出力は、第2のチャネルコーディング2035を使用してチャネルコーディングされることが可能である。次いで、第2のチャネルコーディング2035の出力が、第2のレートマッチング2040を使用してレートマッチングされることが可能である。次いで、第2のレートマッチング2040の出力が、物理チャネルマッピング2045のためにWTRU固有のマスキング2025の出力と結合されることが可能である。
最大で4つのコードワードにわたるダウンリンク制御情報をシグナリングするために、Node−Bは、それぞれのコードワードに関するトランスポートブロックサイズならびに冗長性およびコンステレーションバージョンをシグナリングすることを必要とすることができる。
非コードブックベースのMIMOスキームに関しては、プリコーディングウェイト情報をシグナリングする必要はないと言える。1つのトランスポートブロックが、関連付けられている(1または複数の)HS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
トランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
2つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbssb,1、xtbssb,2、...、xtbssb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
3つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbssb,1、xtbssb,2、...、xtbssb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第3のトランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbs3,1、xtbs3,2、...、xtbs3,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第3のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrv3,1、xrv3,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
4つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信される。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbssb,1、xtbssb,2、...、xtbssb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第3のトランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbs3,1、xtbs3,2、...、xtbs3,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第3のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrv3,1、xrv3,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第4のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrv4,1、xrv4,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
表14は、ビットXri、Xmsの例示的なマッピングである。
表14において示されている変調タイプおよびトランスポートブロックの数の34個の異なる組合せがあるため、リリース7のMIMOにおいて定義されている変調タイプおよびトランスポートブロックの数の9個の異なる組合せのコーディングは、ベースラインとして使用されることが可能である。2個のさらなるビット、xri,1およびxri,2の導入は、4−Tx MIMOに関する変調タイプおよびトランスポートブロックの数をシグナリングするための合計36個の異なる組合せを提供することができる。そのような制御情報をWTRUに示すためにxmsおよびxriを使用することの一例が、表14において示されている。ランク4送信に関しては、変調タイプを示すためにxccs,7を使用する必要はないと言える。
図21は、4つのトランスポートブロックを伴う非コードブックベースのMIMOスキームのためのHS−SCCHに関するコーディングチェーンの一例である。図21は、第1のマルチプレクサ2105および第2のマルチプレクサ2110を含む。チャネライゼーションコードセット情報、変調スキームおよびトランスポートブロック情報、ならびにランク情報2101が、第1のマルチプレクサ2105内に置かれることが可能である。次いで、第1のマルチプレクサ2105の出力が、第1のチャネルコーディング2115を使用してチャネルコーディングされることが可能である。次いで、第1のチャネルコーディング2115の出力が、第1のレートマッチング2120を使用してレートマッチングされることが可能である。次いで、第1のレートマッチング2120の出力が、WTRU固有のマスキング2125を用いてマスクされることが可能である。WTRUアイデンティティ情報が、WTRU固有のマスキング2125内に含まれることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、第3のトランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、第4のトランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、ハイブリッドARQプロセス情報、プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、第3のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、ならびに第4のトランスポートブロック2102に関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、第2のマルチプレクサ2110内に置かれることが可能である。第2のマルチプレクサ2110の出力が、WTRU固有のCRCアタッチメント2130を受け取ることができる。WTRUアイデンティティ情報が、WTRU固有のCRCアタッチメント2130内に含まれることが可能である。次いで、その出力は、第2のチャネルコーディング2135を使用してチャネルコーディングされることが可能である。次いで、第2のチャネルコーディング2135の出力が、第2のレートマッチング2140を使用してレートマッチングされることが可能である。次いで、第2のレートマッチング2140の出力が、物理チャネルマッピング2145のためにWTRU固有のマスキング2125の出力と結合されることが可能である。
変調タイプおよびトランスポートブロックの数の表示は、表14において示されているように、非コードブックベースのスキームにおいて説明されている方法を使用することができる。しかしながら、プリコーディングウェイト情報は、このケースにおいてもシグナリングされることを必要とすることができる。
1つのトランスポートブロックが、関連付けられている(1または複数の)HS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。ランク情報の送信は、任意選択であることが可能である。
プリコーディングウェイト情報が、4つのビット、たとえば、xpwipb,1、xpwipb,2、xpwipb,3、xpwipb,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
トランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
2つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。ランク情報の送信は、任意選択であることが可能である。
プリコーディングウェイト情報が、4つのビット、たとえば、xpwipb,1、xpwipb,2、xpwipb,3、xpwipb,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
トランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpbを使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
3つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。ランク情報の送信は、任意選択であることが可能である。
プリコーディングウェイト情報が、4つのビット、たとえば、xpwipb,1、xpwipb,2、xpwipb,3、xpwipb,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
トランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpbを使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第3のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrv3,1、xrv3,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
4つのトランスポートブロックが、関連付けられているHS−PDSCH上で送信される場合には、下記の情報が、HS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
チャネライゼーションコードセット情報が、7つのビット、たとえば、xccs,1、xccs,2、...、xccs,7を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
変調スキームおよびトランスポートブロックの数情報が、3つのビット、たとえば、xms,1、xms,2、xms,3を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ランク情報が、2つのビット、たとえば、xri,1、xri,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。ランク情報の送信は、任意選択であることが可能である。
プリコーディングウェイト情報が、4つのビット、たとえば、xpwipb,1、xpwipb,2、xpwipb,3、xpwipb,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
トランスポートブロックサイズ情報が、6つのビット、たとえば、xtbspb,1、xtbspb,2、...、xtbspb,6を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
ハイブリッドARQプロセス情報が、4つのビット、たとえば、xhap,1、xhap,2、...、xhap,4を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvpb,1、xrvpbを使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrvsb,1、xrvsb,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第3のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrv3,1、xrv3,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
第4のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、2つのビット、たとえば、xrv4,1、xrv4,2を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
WTRUアイデンティティ情報が、16個のビット、たとえば、xwtru,1、xwtru,2、...、xwtru,16を使用してHS−SCCH物理チャネルを用いて送信されることが可能である。
図22は、4つのトランスポートブロックを伴うコードブックベースのMIMOスキームのためのHS−SCCHに関するコーディングチェーンの一例である。図22は、第1のマルチプレクサ2205および第2のマルチプレクサ2210を含む。チャネライゼーションコードセット情報、変調スキームおよびトランスポートブロック情報、ランク情報、ならびにプリコーディングウェイト情報2201が、第1のマルチプレクサ2205内に置かれることが可能である。次いで、第1のマルチプレクサ2205の出力が、第1のチャネルコーディング2215を使用してチャネルコーディングされることが可能である。次いで、第1のチャネルコーディング2215の出力が、第1のレートマッチング2220を使用してレートマッチングされることが可能である。次いで、第1のレートマッチング2220の出力が、WTRU固有のマスキング2225を用いてマスクされることが可能である。WTRUアイデンティティ情報が、WTRU固有のマスキング2225内に含まれることが可能である。
プライマリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、セカンダリートランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、第3のトランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、第4のトランスポートブロックに関するトランスポートブロックサイズ情報、ハイブリッドARQプロセス情報、プライマリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、セカンダリートランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、第3のトランスポートブロックに関する冗長性およびコンステレーションバージョン、ならびに第4のトランスポートブロック2202に関する冗長性およびコンステレーションバージョンが、第2のマルチプレクサ2210内に置かれることが可能である。第2のマルチプレクサ2210の出力が、WTRU固有のCRCアタッチメント2230を受け取ることができる。WTRUアイデンティティ情報が、WTRU固有のCRCアタッチメント2230内に含まれることが可能である。次いで、その出力は、第2のチャネルコーディング2235を使用してチャネルコーディングされることが可能である。次いで、第2のチャネルコーディング2235の出力が、第2のレートマッチング2240を使用してレートマッチングされることが可能である。次いで、第2のレートマッチング2240の出力が、物理チャネルマッピング2245のためにWTRU固有のマスキング2225の出力と結合されることが可能である。
ランク表示は、プリコーディングウェイト情報に基づいて黙示的に実行されることも可能である。したがってランク表示フィールドは、任意選択であることが可能である。フィールドのサイズは、一例として与えられており、本明細書において提示されているコンセプトは、該当する場合には、それぞれのフィールドごとに別々の数のビットへ拡張されることも可能である。
図23は、それぞれのデータストリームに関するパイロット情報を判断するための方法の一例である。図23は、WTRUが、HSDPAに関するRRC構成情報を含む複数のHS−SCCHリソースを受信し、RRC構成情報は、それぞれの受信されるHS−SCCHリソースに関連付けられている専用パイロット情報を含むこと(2305)を示している。WTRUは、複数のHS−SCCHリソースのうちの1つにおいて、WTRUに関連付けられているH−RNTIを検知しうる(2310)。次いでWTRUは、専用パイロット情報および複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに基づいて、複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに関連付けられている高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)に関するパイロット情報を判断しうる(2315)。専用パイロット情報は、チャネライゼーションコードまたはベースパイロットリソースインデックスのいずれかであってよい。
定義されているさまざまなタイプのパイロットチャネルの可用性に伴って、WTRUは、最良の送信モードに関する、または受信機データにとっての最良の送信ポイントに関する決定を行う際にネットワークスケジューラを支援するために、さまざまな測定を実行することができる。これらの測定は、すべての送信ポイントからの結合されたCQIを含むことができる。これらの測定は、関与しているすべての送信ポイントから共通に送信されるパイロットチャネル、セル固有のパイロットチャネルを探索することによるそれぞれの送信ポイントに関する個々のCQI、クロスサイトプリコーディングスキームのうちのいずれかが構成される場合には、最適なクロスセルプリコーディングウェイト、およびマルチフローアグリゲーションまたはMU−MIMO送信モードが構成されることになる場合には、ランク表示情報の助けによって行われることが可能である。WTRUは、パイロットチャネルをモニタすることによって上述の測定値のうちの任意の1つまたは組合せを同時に取得することができるが、それらの測定値をネットワークに報告することは、アップリンクフィードバック上のオーバーヘッドをもたらす場合がある。WTRUが報告を行っている間のオーバーヘッドを削減するための方法は、下記の方法のうちの任意の1つまたは組合せを含むことができる。
第1の実施形態においては、WTRUは、それぞれの送信ポイントからの個々のCQIおよびレイヤ1(L1)を介したフィードバックを比較し、どの1つのセルにそのWTRUが関連付けられているかを示すCQIを判断する。
第2の実施形態においては、WTRUは、測定されたCQIのすべてを、L1シグナリングを介して報告する。WTRUは、1つのタイプのCQI(たとえば、結合されたCQI)を完全な精度で報告すること、およびその他のタイプのCQIをより低い精度の区別した様式で報告することが可能である。
第3の実施形態においては、WTRUは、送信モードに必要とされるCQIを、L1シグナリングを使用して報告する。WTRUは、その他の測定値を、より高位のレイヤを介して、はるかに遅い更新レートで送信することができる。
第4の実施形態においては、WTRUは、より高位のレイヤにおいて信号品質を報告し、どの送信ポイントを使用すべきかを半動的に再構成する。WTRUは、その送信ポイントに関するCQIのみを、それぞれの構成において、L1シグナリングを使用して報告することができる。
実施形態
1.ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)においてパイロット情報を判断するための方法であって、
高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)に関する無線リソース制御(RRC)構成情報を含む複数の高速共有制御チャネル(HS−SCCH)リソースを受信するステップであり、RRC構成情報は、それぞれの受信されるHS−SCCHリソースに関連付けられている専用パイロット情報を含む、ステップを含むことを特徴とする方法。
2.複数のHS−SCCHリソースのうちの1つにおいて、WTRUに関連付けられている高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワーク送信識別子(H−RNTI)を検知するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態1に記載の方法。
3.専用パイロット情報および複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに基づいて、複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに関連付けられている高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)に関するパイロット情報を判断するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜2のいずれか1つに記載の方法。
4.関連付けられているHS−PDSCHにおけるトランスポートブロックの数、およびそれぞれのトランスポートブロックに関するレイヤの数を判断するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法。
5.それぞれのトランスポートブロックは、2つ以上のレイヤを使用して搬送されることを特徴とする実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
6.トランスポートブロックの数とレイヤの数の組合せが、パイロットの数を判断するために使用されることを特徴とする実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法。
7.WTRUは、判断されたレイヤの数および関連付けられているHS−SCCHリソースに基づいて、それぞれのレイヤに関するパイロット情報を判断することを特徴とする実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法。
8.ランク情報およびプリコーディングウェイト情報が、HS−SCCHにおいて受信されることを特徴とする実施形態1〜7のいずれか1つに記載の方法。
9.専用パイロット情報は、チャネライゼーションコードであることを特徴とする実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
10.専用パイロット情報は、ベースパイロットリソースインデックスであることを特徴とする実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法。
11.複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに関連付けられているHS−SCCH番号を判断するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態1〜10のいずれか1つに記載の方法。
12.HS−PDSCHに関するパイロット情報を判断するステップは、専用パイロット情報およびHS−SCCH番号に基づくことを特徴とする実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
13.パイロット情報を判断するためのワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)であって、
高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)に関する無線リソース制御(RRC)構成情報を含む複数の高速共有制御チャネル(HS−SCCH)リソースを受信するように構成されている受信機であって、RRC構成情報は、それぞれの受信されるHS−SCCHリソースに関連付けられている専用パイロット情報を含む、受信機を含むことを特徴とするWTRU。
14.複数のHS−SCCHリソースのうちの1つにおいて、WTRUに関連付けられている高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワーク送信識別子(H−RNTI)を検知するように構成されているプロセッサ
をさらに含むことを特徴とする実施形態13に記載のWTRU。
15.プロセッサは、専用パイロット情報および複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに基づいて、複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに関連付けられている高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)に関するパイロット情報を判断するようにさらに構成されている
ことを特徴とする実施形態13〜14のいずれか1つに記載のWTRU。
16.プロセッサは、関連付けられているHS−PDSCHにおけるトランスポートブロックの数、およびそれぞれのトランスポートブロックに関するレイヤの数を判断するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態13〜15のいずれか1つに記載のWTRU。
17.それぞれのトランスポートブロックは、複数のレイヤを有することを特徴とする実施形態13〜16のいずれか1つに記載のWTRU。
18.トランスポートブロックの数とレイヤの数の組合せが、パイロットの数を判断するために使用されることを特徴とする実施形態13〜17のいずれか1つに記載のWTRU。
19.WTRUは、判断されたレイヤの数および関連付けられているHS−SCCHリソースに基づいて、それぞれのレイヤに関するパイロット情報を判断することを特徴とする実施形態13〜18のいずれか1つに記載のWTRU。
20.ランク情報およびプリコーディングウェイト情報が、HS−SCCHにおいて受信されることを特徴とする実施形態13〜19のいずれか1つに記載のWTRU。
21.専用パイロット情報は、チャネライゼーションコードであることを特徴とする実施形態13〜20のいずれか1つに記載のWTRU。
22.専用パイロット情報は、ベースパイロットリソースインデックスであることを特徴とする実施形態13〜21のいずれか1つに記載のWTRU。
23.プロセッサは、複数のHS−SCCHリソースのうちの1つに関連付けられているHS−SCCH番号を判断するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態13〜22のいずれか1つに記載のWTRU。
24.HS−PDSCHに関するパイロット情報を判断するステップは、専用パイロット情報およびHS−SCCH番号に基づくことを特徴とする実施形態13〜23のいずれか1つに記載のWTRU。
上記では特徴および要素が特定の組合せで説明されているが、それぞれの特徴または要素は、単独で、またはその他の特徴および要素との任意の組合せで使用されることが可能であるということを当技術分野における標準的な技術者なら理解するであろう。加えて、本明細書に記載されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読メディア内に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実施されることが可能である。コンピュータ可読メディアの例は、(有線接続またはワイヤレス接続を介して伝送される)電子信号、およびコンピュータ可読ストレージメディアを含む。コンピュータ可読ストレージメディアの例は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびに、CD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学メディアを含むが、それらには限定されない。ソフトウェアと関連付けられているプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用されることが可能である。