JP2016178467A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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貴義 小嶋
Takayoshi Kojima
貴義 小嶋
中野 智之
Tomoyuki Nakano
智之 中野
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Abstract

【課題】コピーの繰り返しによる文字品質の劣化を回避する。
【解決手段】印字物の読み取りにより得られた画像データに補正を施す画像処理装置であって、前記画像データから文字領域を検出する文字領域検出部と、前記文字領域に含まれる文字の大きさおよび太さを検出し、当該検出した文字の大きさに対応する基準の文字太さと、当該検出した文字の太さとの比較に応じて前記補正の強度を決定する補正強度決定部と、前記決定された強度に従って前記画像データに前記補正を実行する補正処理部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
原稿をコピーして得られた複写物を原稿とし、この複写物をコピーする行為が行われることがある。このような、複写物をコピーして複写物を得る行為をジェネレーションコピーとも言う。
関連する技術として、入力画像データに対する画像処理を設定されたパラメーターに応じた特性で行なう画像処理手段と、入力画像データに合成された所定のパターンを認識するパターン認識手段と、通常コピー用のパラメーターとジェネレーションコピー用のパラメーターを記憶する記憶手段と、前記パターンが認識されなかった画像データに対しては、通常コピー用のパラメーターを前記記憶手段から読み出して前記画像処理手段に設定することによって画像処理を行なわせ、前記パターンが認識された画像データに対しては、ジェネレーションコピー用のパラメーターを前記記憶手段から読み出して前記画像処理手段に設定することによって画像処理を行なわせる制御手段とを備える画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平8‐181873号公報
コピー機等によるコピー処理の過程では、読み取って得た画像データに対して画像補正が施されるのが一般的である。ジェネレーションコピーでは、当該画像補正が施されて印字された複写物を原稿にしてコピーするため、当該画像補正が繰り返し施された状態の複写物が得られる。このようなジェネレーションコピーの結果、過剰な補正により画質が却って劣化した複写物が得られることがあった。
特に、文字において、このような過剰な補正による劣化が見られる。具体的には、ジェネレーションコピーが繰り返された結果、得られた複写物上の文字が必要以上に太くなる傾向が見られる。なお、前記文献1は、通常コピーかジェネレーションコピーかを判断するために入力画像データに所定のパターンを合成する必要があるため、処理が煩雑であった。
本発明は上述の課題を鑑みてなされたものであり、文字品質を損なわないように画像補正を行う画像処理装置および画像処理方法を提供する。
本発明の態様の一つは、印字物の読み取りにより得られた画像データに補正を施す画像処理装置であって、前記画像データから文字領域を検出する文字領域検出部と、前記文字領域に含まれる文字の大きさおよび太さを検出し、当該検出した文字の大きさに対応する基準の文字太さと、当該検出した文字の太さとの比較に応じて前記補正の強度を決定する補正強度決定部と、前記決定された強度に従って前記画像データに前記補正を実行する補正処理部と、を備える。
当該構成によれば、印字物の読み取りで得られた画像データに含まれる文字の太さと、当該文字の太さに関する基準値(基準の文字太さ)との比較に応じて、画像データに施す補正の強度が決定される。そのため、基準の文字太さとの比較で既に十分な太さである文字について、さらに強い補正を施して文字を太らせてしまうといったことを、回避できる。
本発明の態様の一つは 前記補正強度決定部は、前記検出した文字の太さが前記基準の文字太さを超えている場合、前記補正の強度を0に決定し、前記補正処理部は、前記決定された強度が0より高い場合に、前記決定された強度に従って前記補正としてエッジ強調処理を実行するとしてもよい。
当該構成によれば、文字の太さが基準の文字太さを超えている場合は、エッジ強調処理が実行されないため、エッジ強調処理の繰り返しにより当該文字が太ってしまうことを回避できる。
本発明の態様の一つは 前記補正強度決定部は、前記基準の文字太さに対する前記検出した文字の太さの比率が大きい値であるほど、前記決定する補正の強度を低い値とし、前記補正処理部は、前記決定された強度に従って前記補正としてエッジ強調処理を実行するとしてもよい。
当該構成によれば、基準の文字太さに対する前記検出した文字の太さの比率に応じて、文字を必要以上に太らせない程度の適切な強度によるエッジ強調処理が実行される。
本発明の態様の一つは、前記補正強度決定部は、前記文字領域に含まれる複数の文字毎の大きさの統計値に対応する基準の文字太さと、当該複数の文字毎の太さの統計値とを比較して前記補正の強度を決定するとしてもよい。
当該構成によれば、複数の文字を含む文字領域の全体に対して適切な強度による補正を容易に行うことができる。
本発明の技術的思想は、画像処理装置という物以外によっても実現される。例えば、本発明は、画像処理装置の各部が実行する工程を含んだ方法(画像処理方法)、あるいは当該方法をコンピューターに実行させるコンピュータープログラム、さらには当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体、といった各種カテゴリーにて実現されてもよい。
本実施形態にかかる構成を例示するブロック図。 補正強度決定工程を示すフローチャート。 文字の大きさ、太さを検出する処理の一例を説明するための図。 鮮鋭化フィルターを例示する図。 画像データを模式的に例示する図。
以下、各図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
1.概略的説明:
図1は、本実施形態にかかるシステム10の構成を例示するブロック図である。システム10は、スキャナー20、画像処理装置30およびプリンター40を含んでいる。画像処理装置30は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するIC(integrated circuit)や、その他の記憶媒体等を含んで構成される。画像処理装置30では、CPUが、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することにより、様々な機能(文字領域検出部31、補正強度決定部32、補正処理部33等)を実現する。画像処理装置30は、本発明にかかる画像処理方法の実行主体である。
システム10を構成するスキャナー20、画像処理装置30およびプリンター40は、例えば、それぞれが独立した装置であるとしてもよい。つまり、これら独立した複数の装置が有線あるいは無線による通信で接続されることで、システム10が構築される。
あるいは、スキャナー20、画像処理装置30およびプリンター40は、それらが一体的に構成された(共通の筐体に収容された)物であってもよい。つまりシステム10の実態は、スキャナー20、画像処理装置30およびプリンター40それぞれに該当する構成を含んだ複合機(複合機10)であってもよい。この場合、複合機10を画像処理装置と称してもよい。
あるいは、画像処理装置30は、スキャナー20の構成の一部に含まれるとしてもよい。つまり、スキャナー20が搭載するIC等の回路が画像処理装置30としての各種機能(文字領域検出部31、補正強度決定部32、補正処理部33)を実現するとしてもよい。この場合、スキャナー20を画像処理装置と称してもよい。
あるいは、画像処理装置30は、プリンター40の構成の一部に含まれるとしてもよい。つまり、プリンター40が搭載するIC等の回路が画像処理装置30としての各種機能(文字領域検出部31、補正強度決定部32、補正処理部33)を実現するとしてもよい。この場合、プリンター40を画像処理装置と称してもよい。
スキャナー20は、原稿台、光源、撮像素子等、スキャナーとしての一般的な構成を有し、原稿を光学的に読み取った結果から画像データを生成する機能(読み取り機能)を少なくとも有する。スキャナー20による読み取り機能自体は、一般的な機能であるため説明を省く。
プリンター40は、プリントエンジン、印刷媒体の搬送機構等、プリンターとしての一般的な構成を有し、取得した画像データに基づいて、適宜色変換処理やハーフトーン処理等を実行した上で印刷媒体へ印刷を実行して印字物を出力する機能(印刷機能)を少なくとも有する。プリンター40による印刷機能自体は、一般的な機能であるため説明を省く。プリントエンジンが採用し得る印刷方式は、インクジェット方式やレーザー方式等様々であり、特に限定されない。
画像処理装置30は、印字物の読み取りにより得られた画像データに補正を施すことが可能である。図1では、スキャナー20が原稿(印字物50)を読み取って生成した画像データを、画像データAと表記している。画像データAは、文字領域検出部31と補正処理部33へ入力される。文字領域検出部31は、入力した画像データAから文字領域を検出する(文字領域検出工程)。補正強度決定部32は、文字領域検出部31により検出された文字領域に含まれる文字の大きさおよび太さを検出し、当該検出した文字の大きさに対応する基準の文字太さと、当該検出した文字の太さとの比較に応じて、補正の強度を決定する(補正強度決定工程)。補正処理部33は、補正強度決定部32により決定された補正の強度に従って、入力した画像データAの補正を実行する(補正処理工程)。
図1では、補正処理部33による処理後の画像データを、画像データA´と表記している。プリンター40は、補正処理部33から画像データA´を入力し、画像データA´に基づいて印刷媒体へ印刷を実行して印字物60を出力することが可能である。図1の例では、印字物60は、印字物50をコピーして得られた複写物である。印字物50が複写物であれば、印字物60はジェネレーションコピーの結果得られた複写物である。システム10では、当然、印字物60を新たな原稿としてさらにジェネレーションコピーをすることも可能である。
2.文字領域検出工程の説明:
画像データAのフォーマットは種々考えられるが、ここでは例えば、画像データAは、画素毎にRGB(レッド、グリーン、ブルー)を階調(例えば、0〜255の256階調)で表現するビットマップデータ(RGBデータ)であるとする。文字領域検出部31は、このような画像データAから、文字が含まれる領域(文字領域)を検出する。文字領域の検出方法は特に限定されず、文字検出(文字抽出、文字認識)のためのあらゆる手法を採用可能である。文字領域検出部31は、例えば、エッジ検出やパターンマッチング等の手法により、画像データA内から文字検出を試み、文字検出に成功した領域をまとめて文字領域とする。
3.補正強度決定工程の説明:
図2は、補正強度決定工程を示すフローチャートである。
また、図3は、補正強度決定工程の一部である、文字の大きさや太さを検出する処理の一例を説明するための図である。図3では、文字領域に含まれている「K」という一文字を例にして処理の流れを示している。ここでは、便宜上、図3に示した文字「K」を、文字の大きさや太さを検出する対象という意味で、対象文字と呼ぶ。むろん、対象文字は「K」に限定されない。
補正強度決定部32は、先ず、画像データAから検出された文字領域を2値化してモノクロ画像に変換する(ステップS10)。当該2値化により、文字を構成する画素は黒画素(R=G=B=0)となり、文字を構成しない画素は白画素(R=G=B=255)となる。
次に、補正強度決定部32は、対象文字の大きさCSを検出する(ステップS11)。対象文字の大きさCSとは、例えば、文字の高さである。補正強度決定部32は、対象文字を構成する黒画素のうち文字の垂直方向(上下方向)の最も上端の画素と最も下端の画素とを特定し、垂直方向における当該上端の画素と下端の画素との距離(画素数)を、当該対象文字の高さとする。あるいは、補正強度決定部32は、対象文字を内部に収める最小の矩形の大きさを、当該対象文字の大きさCSとしてもよい。
補正強度決定部32は、前記検出した対象文字の大きさCSに対応する基準の文字太さTsを特定する(ステップS12)。基準の文字太さTsとは、文字の大きさCSに対して理想的とされる、文字を構成する線の太さである。基本的には、文字の大きさCSが大きい値であるほど、対応する基準の文字太さTsも大きな値となる。例えば、文字の大きさCSと基準の文字太さTsとの対応関係は予めテーブルで規定されているとする。当該テーブルは、所定のメモリーに格納されており、補正強度決定部32は当該テーブルを参照することで、前記検出した対象文字の大きさCSに対応する基準の文字太さTsを特定することができる。基準の文字太さTsも画素数で示される。
また、補正強度決定部32は、対象文字の太さTrを検出する(ステップS13)。この場合、図3に例示したように、補正強度決定部32は、対象文字上に予め決められた複数本の水平方向(左右方向)の走査線(例えば、走査線SL1,SL2,SL3,SL4,SL5)を設定し、走査線SL1,SL2,SL3,SL4,SL5毎に、線上の黒画素数をカウントする。複数の走査線SL1,SL2,SL3,SL4,SL5は、例えば、対象文字の高さの範囲内で垂直方向において等間隔に設定する。そして、補正強度決定部32は、走査線SL1,SL2,SL3,SL4,SL5毎にカウントした黒画素数のうち、最小値を、対象文字の太さTrとする。
対象文字の具体的形状にも依るが、1本の走査線上で、黒画素が連続する範囲(走査線が文字を構成する線と交わっている範囲)が離れて複数存在する場合がある。図3に示した文字「K」に設定した走査線SL1,SL2,SL3,SL4,SL5の中にも、文字を構成する線と複数回(2回)交わっている走査線が在る。このように1本の走査線上で、黒画素が連続する範囲が離れて複数存在する場合に、当該走査線上の黒画素数をそのまま対象文字の太さTrとすることは不適切であると言える。そこで、1本の走査線上で、黒画素が連続する範囲が離れて複数存在する場合は、黒画素が連続する範囲毎に黒画素数をカウントしつつ、当該範囲別の黒画素数の平均値を、当該1本の走査線についての黒画素数のカウント結果とする。このような処理により、対象文字の太さ(文字を構成する線の太さ)Trを正確に検出することができる。
ちなみに図3では、走査線SL1,SL2,SL3,SL4,SL5毎に、このような黒画素数のカウント結果を括弧書きで例示している。当該例によれば、最小値である3.5が、対象文字の太さTrということになる。ステップS13は、ステップS11,S12よりも先に実行してもよいし、ステップS11,S12と並行して実行してもよい。
ステップS11〜S13の処理について説明を補足する。ステップS11〜S13の処理は、文字領域に含まれるいずれかの一文字を対象文字に設定して実行するとしてもよいが、文字毎の太さにばらつきがあることを鑑みると、複数の文字について行った方が好適であるとも言える。そこで補正強度決定部32は、文字領域に含まれる各文字をそれぞれ対象文字に設定し、対象文字毎に、文字の大きさCSおよび太さTrを検出する(ステップS11,S13)。補正強度決定部32は、対象文字毎に検出した文字の大きさCSの統計値を求め、当該統計値に対応する基準の文字太さTsを特定する(ステップS12)。また、補正強度決定部32は、対象文字毎に検出した文字の太さTrの統計値を求め、この統計値を、ステップS13で検出した文字の太さTrとして扱う。ここで言う統計値とは、例えば、最頻値、平均値、中央値等のいずれか一つである。
このように、対象文字についての太さTrと基準の文字太さTsを得られたら、補正強度決定部32は、この太さTrと基準の文字太さTsとを比較し、当該比較の結果に応じて、補正の強度を決定する(ステップS14)。ここで言う比較とは、比率を求めたり差分を求めたりすることを指す。いずれにしても当該比較の結果、文字の太さTrが、基準の文字太さTsと比較してどの程度太いのか(あるいは細いのか)が把握される。ステップS14で決定する補正の強度とは、補正処理部33が画像データAに対して実行する少なくとも1種類の補正処理についての度合いを直接あるいは間接的に示す情報であればよく、情報の具体的形式は様々である。
補正処理部33が画像データAに対して実行する補正処理とは、基本的には画像を強調、鮮鋭化するような補正処理であり、ここでは特に、エッジ(輪郭)強調処理を実行する場合を例にして説明を行う。この場合、ステップS14では、補正強度決定部32は、エッジ強調処理の強度(強調の度合い)を決定する。文字についてエッジ強調処理を施した場合、エッジ強調処理をしなかった場合と比べて印刷結果において文字の線が太くなる傾向が見られる。スキャナー20が読み取りをした原稿が複写物である場合、当該原稿自体が、このような強調処理を施された上で出力された物であると言える。つまり、ジェネレーションコピーをする場合、スキャナー20による読み取りで得られた画像データAにエッジ強調処理を施すと、エッジ強調処理の繰り返しにより、文字がさらに太ってしまい文字品質が劣化することがある。そのため、補正強度決定部32は、このような文字品質の劣化が回避されるように補正の強度を決定する。
ステップS14の一つの実施例として、補正強度決定部32は、文字の太さTrが基準の文字太さTsを超えている場合(つまり、基準の文字太さTsに対する文字の太さTrの比率であるTr/Ts>1、の場合)、補正の強度(エッジ強調処理の強度)を0に決定するとしてもよい。エッジ強調処理の強度が0とは、エッジ強調処理を実行しないことを意味する。この場合、Tr/Ts≦1であれば、Tr/Tsが大きい値であるほど(1に近いほど)、決定する補正の強度(エッジ強調処理の強度)を低い値(より0に近い値)とする。
あるいはステップS14の他の実施例として、補正強度決定部32は、前記比率Tr/Tsが、大きい値であるほど、決定する補正の強度(エッジ強調処理の強度)を低い値(より0に近い値)とするとしてもよい。これは、Tr/Ts>1である場合にもエッジ強調処理を禁止しない実施例である。
4.補正処理工程の説明:
補正処理部33は、ステップS14で決定された強度に従って、画像データAに対する補正としてエッジ強調処理を実行することにより、画像データA´を得る。この場合、補正処理部33は、前記決定された強度が0より高い場合に、前記決定された強度に従ってエッジ強調処理を実行する。そのため、補正処理部33がエッジ強調処理以外の補正処理を実行しないのであれば、前記決定された強度が0である場合は、画像データA=画像データA´となる。
補正処理部33は、例えば、図4に示すような鮮鋭化フィルターFを画像データAに適用する(アンシャープマスキング処理する)ことにより画像データAをエッジ強調する。つまり、画像データAの各画素を注目画素とし、鮮鋭化フィルターFを用いた畳み込み演算により注目画素の画素値を補正する。鮮鋭化フィルターは、N×N(例えば、3×3,5×5,7×7等の)サイズを有して要素を2次元状に配列させたフィルターである。鮮鋭化フィルターFを適用することで、元画像(画像データA)と元画像を平滑化した画像との差分を元画像に足した後の画像、つまりエッジ部分が強調された画像が得られる。
鮮鋭化フィルターFにおけるkは係数であり、係数kを高くすることで、より強調の効果を上げることができる。また、鮮鋭化フィルターFは、そのフィルターサイズを大きくすることで、より強調の効果を上げ易い。補正処理部33は、ステップS14で決定された強度に従って、鮮鋭化フィルターFの係数k及び又はフィルターサイズを設定することで、当該強度に従ったエッジ強調処理を実現する。つまり、補正処理部33は、当該強度が高い値であるほど、強調効果をより高くするための設定(係数k及び又はフィルターサイズの設定)をした鮮鋭化フィルターFを用いるようにする。
補正処理部33は、画像データAにエッジ強調処理を施す場合、画像の全体を対象としてもよいし、画像の一部だけを対象としてもよい。
図5は、画像データAを模式的に例示している。画像データA内に符号C(C1,C2)で示す領域は、文字領域検出部31によって検出された文字領域Cであるとする。補正処理部33は、検出された文字領域Cを対象にしてエッジ強調処理を実行してもよいし、文字領域C以外の領域(例えば、写真画像やCG画像等が配置された領域)も含めて画像データAにエッジ強調処理を実行してもよい。
5.まとめ:
このような本実施形態によれば、画像処理装置30は、印字物の読み取りで得られた画像データAに含まれる文字の太さTrと、当該文字の太さTrに関する基準値(文字の大きさCSに対応する基準の文字太さTs)との比較に応じて、画像データAに施す補正の強度を決定し、当該決定した強度に従って画像データAに補正を施す。この場合、基準の文字太さTsに対する文字の太さTrの比率(Tr/Ts)が大きい値であるほど前記補正の強度(エッジ強調処理の強度)を低くする。そのため、基準の文字太さTsとの比較で既に十分な太さである文字について、過剰な強調処理を施して文字を太らせてしまう(印刷結果における文字品質を劣化させる)といったことを回避できる。これにより、ジェネレーションコピーをした場合に特に生じ易かった文字品質の劣化を防ぐことができる。
なお、補正強度決定部32がステップS14で決定する補正の強度は、補正処理部33が補正(エッジ強調処理)に使用する鮮鋭化フィルターFのパラメーターを設定するための間接的な値ではなく、当該パラメーターそのものであってもよい。鮮鋭化フィルターFのパラメーターとは、例えば、上述の係数kであったりフィルターサイズであったりする。つまり補正処理部33は、補正強度決定部32が前記基準の文字太さTsと文字の太さTrとの比較結果に応じて決定したこれらパラメーターにより設定される鮮鋭化フィルターFを用いて、画像データAに対する補正(エッジ強調処理)を実行するとしてもよい。
6.変形例:
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような各変形例を採用可能である。上述の実施形態や各変形例を適宜組み合わせた構成も本発明の開示範囲に入る。以下の説明においては、上述の実施形態と共通の事項は説明を適宜省略する。
補正処理部33は、検出された文字領域Cに対して全て共通の強度にてエッジ強調処理を施すとしてもよいが、ある程度の領域毎に、異なる強度によるエッジ強調処理を実行するとしてもよい。この場合、補正強度決定部32は、文字領域Cのうちの複数の領域(例えば、領域C1,C2)毎に、前記補正の強度を決定する。つまり、領域C1に含まれる文字を対象文字として前記統計値(文字の大きさCSの統計値、文字の太さTrの統計値)を求めることにより領域C1についての補正の強度を決定し、同様に、領域C2に含まれる文字を対象文字として前記統計値(文字の大きさCSの統計値、文字の太さTrの統計値)を求めることにより領域C2についての補正の強度を決定する。
そして補正処理部33は、領域C1について決定された補正の強度に従って領域C1へエッジ強調処理を施し、領域C2について決定された補正の強度に従って領域C2へエッジ強調処理を施す。このような構成によれば、文字領域に含まれるある程度狭い領域単位で、より適切な強度による補正が実行され、文字品質の劣化を回避することができる。
補正強度決定部32は、検出された文字領域内で対象文字とし得る文字を具体的に限定するとしてもよい。例えば、漢字はその構成上、画数が多く複雑な文字が多いため、図3で説明したような手法で文字の太さ(文字を構成する線の太さ)Trを検出しようとしたとき、正確に検出することが比較的困難である。一方、例えば、数字、アルファベット、ギリシャ文字、平仮名、片仮名等は、比較的構成が単純であるため、前記手法で文字の太さTrを検出しようとしたとき、比較的正確に検出できると言える。
そこで、補正強度決定部32は、検出された文字領域内から、予め対象文字とし得る文字として定めておいて所定文字(例えば、数字、アルファベット、ギリシャ文字、平仮名、片仮名)をパターンマッチング等で抽出し、このように抽出した文字の中から対象文字を設定し、図2,3で説明した処理を行うとしてもよい。このような構成によれば、文字の太さTrの検出精度が向上し、文字品質を劣化させないための適切な補正の強度を決定することができる。
文字領域検出部31は、スキャナー20から取得した画像データAそのものを対象として文字領域の検出を実行してもよいが、処理時間を短縮するために、画像データAを所定の縮小率で縮小した画像を対象として、文字領域の検出を実行するとしてもよい。
10…システム(複合機)、20…スキャナー、30…画像処理装置、31…文字領域検出部、32…補正強度決定部、33…補正処理部、40…プリンター

Claims (5)

  1. 印字物の読み取りにより得られた画像データに補正を施す画像処理装置であって、
    前記画像データから文字領域を検出する文字領域検出部と、
    前記文字領域に含まれる文字の大きさおよび太さを検出し、当該検出した文字の大きさに対応する基準の文字太さと、当該検出した文字の太さとの比較に応じて前記補正の強度を決定する補正強度決定部と、
    前記決定された強度に従って前記画像データに前記補正を実行する補正処理部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正強度決定部は、前記検出した文字の太さが前記基準の文字太さを超えている場合、前記補正の強度を0に決定し、
    前記補正処理部は、前記決定された強度が0より高い場合に、前記決定された強度に従って前記補正としてエッジ強調処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正強度決定部は、前記基準の文字太さに対する前記検出した文字の太さの比率が大きい値であるほど、前記決定する補正の強度を低い値とし、
    前記補正処理部は、前記決定された強度に従って前記補正としてエッジ強調処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正強度決定部は、前記文字領域に含まれる複数の文字毎の大きさの統計値に対応する基準の文字太さと、当該複数の文字毎の太さの統計値とを比較して前記補正の強度を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 印字物の読み取りにより得られた画像データに補正を施す画像処理方法であって、
    前記画像データから文字領域を検出する文字領域検出工程と、
    前記文字領域に含まれる文字の大きさおよび太さを検出し、当該検出した文字の大きさに対応する基準の文字太さと、当該検出した文字の太さとの比較に応じて前記補正の強度を決定する補正強度決定工程と、
    前記決定された強度に従って前記画像データに前記補正を実行する補正処理工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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WO2024070437A1 (ja) * 2022-09-26 2024-04-04 マクセル株式会社 空中浮遊映像表示装置

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WO2024070437A1 (ja) * 2022-09-26 2024-04-04 マクセル株式会社 空中浮遊映像表示装置

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