以下、本発明による情報処理装置等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、情報処理装置11と、2以上のナビゲーション装置12とを備える情報システム1について説明する。情報処理装置11は、2以上のナビゲーション装置12から、1以上のユーザ依存情報を受信する。ユーザ依存情報の詳細については、後述する。そして、情報処理装置11は、受信した1以上のユーザ依存情報を、当該1以上のユーザ依存情報を送信したナビゲーション装置12とは異なるナビゲーション装置12に送信する。また、ナビゲーション装置12は、1以上のユーザ依存情報を情報処理装置11から受信する。そして、ナビゲーション装置12は、受信した1以上のユーザ依存情報のうち、利用できる1以上のユーザ依存情報を用いてナビゲーションを行う。そして、ナビゲーション装置12は、ナビゲーションに利用した情報、ナビゲーションの際に取得した情報などを含む1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置11に送信する。
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。図1において、情報処理装置11と、ナビゲーション装置12とは、通信手段13を介して通信が可能である。情報処理装置11は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレット型PC、ノートPCなどの携帯端末である。また、ナビゲーション装置12は、移動体(いわゆる乗物)に設置されている。移動体は、例えば、自動車、バイク、自転車、船舶(船)などである。つまり、ナビゲーション装置12は、例えば、自動車用のナビゲーションシステム、バイク用のナビゲーションシステム、自転車用のナビゲーションシステム、船舶用のナビゲーションシステムなどである。また、移動体は、例えば、レンタル対象物であってもよい。レンタル対象物とは、レンタルの対象となる物である。例えば、レンタル対象物が自動車である場合、当該自動車は、例えば、レンタカー、カーシェアリング用の自動車、などである。また、例えば、レンタル対象物が自転車である場合、当該自転車は、例えば、レンタサイクルなどである。また、通信手段13は、通常、近距離(短距離)の無線通信手段である。通信手段13は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)、赤外線などである。
また、図2は、本実施の形態における情報処理装置11およびナビゲーション装置12のブロック図である。情報処理装置11は、格納部111、受信部112、蓄積部113、受付部114、取得部115、送信部116、実行部117を備える。また、ナビゲーション装置12は、ナビ格納部121、ナビ受信部122、ナビ蓄積部123、ナビゲーション部124、ナビ送信部125を備える。
格納部111には、1以上のユーザ依存情報が格納される。ユーザ依存情報とは、ユーザに依存する情報である。また、ユーザ依存情報とは、ユーザのナビゲーションに利用される情報である。また、ユーザ依存情報は、通常、ナビゲーション装置12において利用される情報である。また、ユーザ依存情報は、例えば、ユーザの移動に関する情報であるとも言える。また、ユーザ依存情報は、例えば、過去に、異なる2以上のナビゲーション装置12のいずれかにおいて利用された情報であるとも言える。ユーザ依存情報は、例えば、地点情報、経路情報、移動手段情報などである。地点情報とは、地点を示す情報である。また、経路情報とは、経路を示す情報である。また、移動手段情報は、移動手段を示す情報である。以下、これらの情報の詳細について、順に説明する。
地点情報は、通常、地点の位置を示す情報を有する。位置を示す情報を、以下、適宜、位置情報とする。位置は、通常、経緯度である。また、位置は、例えば、地図上の座標であってもよい。また、位置は、例えば、高さ(高度)を含んでもよい。また、地点情報は、例えば、地点の名称を示す情報、地点の住所を示す情報、地点の種類を示す情報などを有していてもよい。
また、地点情報が示す地点は、例えば、出発地、経由地、目的地、現在位置、自宅、在籍している会社、在籍している学校、定期的に乗車する駅、定期的に降車する駅などである。出発地は、例えば、現在位置、自宅、在籍している会社、在籍している学校、定期的に乗車する駅、定期的に降車する駅などである。また、経由地は、例えば、定期的に乗車する駅、定期的に降車する駅などである。また、目的地は、例えば、自宅、在籍している会社、在籍している学校、定期的に乗車する駅、定期的に降車する駅などである。また、定期的に乗車する駅は、例えば、自宅の最寄駅、在籍している会社の最寄駅、在籍している学校の最寄駅などである。定期的に降車する駅は、定期的に乗車する駅と同様である。
また、経路情報は、通常、経路の出発地、経路の目的地、経路が通過する地点などの位置を示す2以上の位置情報を有する。当該位置情報は、例えば、地点情報であってもよい。また、経路情報は、例えば、2つの地点間を結ぶ通路に関する情報を有していてもよい。当該通路とは、例えば、道路、線路などである。また、当該通路に関する情報は、例えば、通路の端点の位置を示す情報、通路の名称を示す情報などを有する。
また、経路情報が示す経路は、例えば、出発地から目的地までの経路、出発地から経由地を経由する目的地までの経路などである。
また、経路情報は、例えば、ナビゲーション装置12において探索された経路を示す情報であってもよい。また、経路情報は、例えば、ナビゲーション装置12が設置されている移動体が実際に移動した経路(軌跡)を示す情報であってもよい。前者の経路情報を、以下、適宜、探索経路情報とする。また、後者の経路情報を、以下、適宜、移動経路情報とする。
また、例えば、移動体が、探索経路情報が示す経路のとおりに移動(走行)した場合、移動経路情報は、通常、探索経路情報と一致する。また、例えば、移動体が、探索経路情報が示す経路のとおりに移動(走行)しなかった場合、移動経路情報は、通常、探索経路情報と一致しない。
また、移動手段情報が示す移動手段は、例えば、自動車、バイク、自転車などである。つまり、移動手段情報は、例えば、自動車で移動することを示す情報、バイクで移動することを示す情報、自転車で移動することを示す情報などである。また、移動手段は、例えば、徒歩であってもよい。つまり、移動手段情報は、例えば、徒歩で移動することを示す情報であってもよい。
また、ユーザ依存情報には、例えば、ユーザ依存種類情報が対応付いていてもよい。ユーザ依存種類情報とは、ユーザ依存情報の種類を示す情報である。つまり、ユーザ依存種類情報は、例えば、ユーザ依存情報が地点情報であること、ユーザ依存情報が経路情報であること、ユーザ依存情報が移動手段情報であること、などを示す情報である。また、ユーザ依存種類情報は、例えば、ユーザ依存情報が出発地を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が経由地を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が目的地を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が現在位置を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が自宅を示す地点情報であること、などを示す情報である。また、ユーザ依存種類情報は、例えば、ユーザ依存情報が出発地から目的地までの経路を示す経路情報であること、ユーザ依存情報が出発地から経由地を経由する目的地までの経路を示す経路情報であること、などを示す情報である。また、ユーザ依存種類情報は、例えば、ユーザ依存情報が自動車で移動することを示す移動手段情報であること、ユーザ依存情報がバイクで移動することを示す移動手段情報であること、ユーザ依存情報が自転車で移動することを示す移動手段情報であること、などを示す情報である。
また、ユーザ依存情報には、例えば、送信条件が対応付いていてもよい。送信条件とは、後述の送信部116により、ユーザ依存情報がナビゲーション装置12に送信される条件である。また、送信条件は、後述の取得部115により、ユーザ依存情報が取得される条件でもある。
送信条件は、通常、ユーザ依存情報の送信先の装置の種類に関する条件である。当該送信先の装置は、ナビゲーション装置12である。つまり、送信条件は、例えば、ナビゲーション装置12が、自動車用であること(自動車に設置されているナビゲーション装置12であること)、ナビゲーション装置12が、バイク用であること(バイクに設置されているナビゲーション装置12であること)、ナビゲーション装置12が、自転車用であること(自転車に設置されているナビゲーション装置12であること)、などである。
また、送信条件は、例えば、1または2以上のナビ種類情報であってもよい。ナビ種類情報とは、ナビゲーション装置12の種類を示す情報である。この場合、送信条件は、ナビゲーション装置12の種類が、当該1または2以上のナビ種類情報が示す種類のいずれかと同一であること、を意味する。また、ナビ種類情報は、例えば、上記、ユーザ依存種類情報に含まれてもよい。
なお、格納部111に1以上のユーザ依存情報が蓄積される過程は、問わない。格納部111には、例えば、ユーザが入力した1以上のユーザ依存情報が蓄積される。また、格納部111には、例えば、ナビゲーション装置12から受信した1以上のユーザ依存情報が蓄積される。つまり、格納部111には、例えば、入力デバイス、通信回線、記録媒体などを介して、ユーザ依存情報が蓄積される。
受信部112は、1以上のユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置12のうちのいずれかから受信する。当該「いずれかから受信する」とは、通常、同時に、2以上のナビゲーション装置12から1以上のユーザ依存情報を受信しない、ことを意味する。つまり、受信部112は、例えば、一の受信においては、一のナビゲーション装置12から1以上のユーザ依存情報を受信するが、他の受信においては、他のナビゲーション装置12から1以上のユーザ依存情報を受信してもよい。また、受信部112が受信する1以上のユーザ依存情報には、例えば、ユーザ依存種類情報、ナビ種類情報などが対応付いていてもよい。当該ナビ種類情報は、ユーザ依存情報を送信するナビゲーション装置12の種類を示す情報である。
蓄積部113は、受信部112が受信した1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。このとき、蓄積部113は、当該ユーザ依存情報に対応付いている情報と共に、当該ユーザ依存情報を蓄積する。
受付部114は、送信指示を受け付ける。送信指示とは、1以上のユーザ依存情報を送信する指示である。また、送信指示は、例えば、ナビ種類情報を有していてもよい。また、受付部114は、通常、ユーザから、送信指示を受け付ける。また、受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の読み出し、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
また、受付部114は、例えば、ユーザ依存情報を受け付けてもよい。当該ユーザ依存情報には、例えば、ユーザ依存種類情報、送信条件などが対応付いていてもよい。なお、受付部114が受け付けたユーザ依存情報は、通常、当該ユーザ依存情報に対応付いている情報と共に、格納部111に蓄積される。当該蓄積は、例えば、蓄積部113が行う。
また、受付部114における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。受付部114は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
取得部115は、受付部114による送信指示の受け付けに応じて、格納部111から、1以上のユーザ依存情報を取得する。このとき、取得部115は、例えば、(1)予め決められた条件を満たす1以上のユーザ依存情報を取得する。また、取得部115は、例えば、(2)すべてのユーザ依存情報を取得する。当該(1)、(2)の各場合について、以下、順に説明する。
(1)取得部115は、格納部111に格納されている1以上の各ユーザ依存情報が予め決められた条件を満たすか否かを判断する。そして、取得部115は、満たすと判断したユーザ依存情報を取得する。
(1−1)取得部115は、例えば、ナビ種類情報を予め保持している。そして、取得部115は、当該ナビ種類情報が満たす送信条件が対応付いている1以上のユーザ依存情報を、格納部111から取得する。
なお、上記、取得部115が予め保持しているナビ種類情報は、例えば、ユーザから受け付けたナビ種類情報である。この場合、当該ナビ種類情報は、受付部114が受け付けた送信指示が有するナビ種類情報である。また、上記、取得部115が予め保持しているナビ種類情報は、例えば、1以上のユーザ依存情報の送信先のナビゲーション装置12から受信したナビ種類情報である。この場合、例えば、ユーザにより、情報処理装置11が、送信先のナビゲーション装置12に向けられた場合に、受信部112が、当該ナビゲーション装置12からナビ種類情報を受信する。
(1−2)取得部115は、例えば、取得条件を予め保持している。取得条件とは、ユーザ依存情報を取得する条件である。また、取得条件は、ユーザ依存情報の種類に関する条件である。そして、取得部115は、取得条件を満たすユーザ依存種類情報が対応付いている1以上のユーザ依存情報を、格納部111から取得する。
なお、上記「ユーザ依存情報の種類に関する条件」を、以下、適宜、ユーザ依存種類条件とすると、ユーザ依存種類条件は、例えば、ユーザ依存情報が地点情報であること、ユーザ依存情報が経路情報であること、ユーザ依存情報が移動手段情報であること、などである。また、ユーザ依存種類条件は、例えば、ユーザ依存情報が出発地を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が経由地を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が目的地を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が現在位置を示す地点情報であること、ユーザ依存情報が自宅を示す地点情報であること、などである。また、ユーザ依存種類条件は、例えば、ユーザ依存情報が出発地から目的地までの経路を示す経路情報であること、ユーザ依存情報が出発地から経由地を経由する目的地までの経路を示す経路情報であること、などである。また、ユーザ依存種類条件は、例えば、ユーザ依存情報が自動車で移動することを示す移動手段情報であること、ユーザ依存情報がバイクで移動することを示す移動手段情報であること、ユーザ依存情報が自転車で移動することを示す移動手段情報であること、などである。
(2)取得部115は、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を取得する。このとき、取得部115は、例えば、予め決められた移動手段を示す移動手段情報が格納部111に格納されている場合に、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を取得してもよい。当該予め決められた移動手段とは、例えば、取得部115が予め保持しているナビ種類情報が示すナビゲーション装置12の種類に一致する移動手段である。つまり、例えば、ナビ種類情報が「自動車用」である場合、取得部115は、例えば、移動手段情報「自動車」が格納されている場合に、すべてのユーザ依存情報を取得する。また、例えば、ナビ種類情報が「バイク用」である場合、取得部115は、例えば、移動手段情報「バイク」が格納されている場合に、すべてのユーザ依存情報を取得する。
なお、上記(1)において、取得部115が取得したユーザ依存情報は、ナビゲーション装置12の種類に応じたユーザ依存情報であるとも言える。また、上記(1)において、取得部115は、通常、ユーザ依存情報のみを取得する。また、上記(1)において、取得部115は、例えば、ユーザ依存情報を、当該ユーザ依存情報に対応付いている情報と共に取得してもよい。
また、上記(2)において、取得部115は、通常、ユーザ依存情報に対応付いている情報と共に、ユーザ依存情報を取得する。
送信部116は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置12のうちのいずれかに送信する。当該「いずれかに送信する」とは、同時に、2以上のナビゲーション装置12に1以上のユーザ依存情報を送信しない、ことを意味する。つまり、送信部116は、例えば、一の送信においては、一のナビゲーション装置12に1以上のユーザ依存情報を送信するが、他の送信においては、他のナビゲーション装置12に1以上のユーザ依存情報を送信してもよい。
また、送信部116は、通常、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、当該ユーザ依存情報に対応付いている情報と共に送信する。
また、例えば、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報が、ナビゲーション装置12からの受信により、格納部111に蓄積されたユーザ依存情報である場合、送信部116は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、当該ナビゲーション装置12の種類とは異なるナビゲーション装置12に送信する。なお、異なるナビゲーション装置12への送信は、通常、ユーザからの指示により行われる。
実行部117は、格納部111に格納されているユーザ依存情報を用いて、位置情報ゲームを実行する。当該ユーザ依存情報は、移動経路情報であることが好適である。また、位置情報ゲームとは、当該位置情報ゲームを実行する主体となる装置の位置情報、当該位置情報に基づく移動距離などを用いて進行するゲームである。また、位置情報ゲームは、例えば、位置登録ゲーム、位置ゲームなどとも呼ばれるゲームである。また、当該位置情報ゲームは、当該移動経路情報が有する1または2以上の位置情報を用いる。また、当該位置情報ゲームにおいては、以下のようなことが行われる。
(1)位置情報が示す位置を含む地域を記録する。
(2)位置情報が示す位置を含む地域に対応するアイテムを獲得する。
(3)位置情報が示す位置に応じたポイントを獲得する。
(4)位置情報により算出される距離に応じたポイントを獲得する。
上記「地域」とは、例えば、行政区画、地方区分などである。行政区画は、例えば、現代のもの(例えば、都道府県、市区町村など)であってもよいし、過去の時代のもの(例えば、令制国など)であってもよい。また、地方区分は、例えば、関東地方、近畿地方などである。また、上記「位置情報」が示す位置は、例えば、ユーザが訪れた位置であるとも言える。また、位置情報(ここでは、移動経路情報が有する位置情報)を用いて位置情報ゲームを実行する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
ナビゲーション装置12が備えるナビ格納部121には、1以上のユーザ依存情報が格納される。ナビ格納部121に1以上のユーザ依存情報が蓄積される過程は、問わない。ナビ格納部121には、例えば、ユーザが入力した1以上のユーザ依存情報が蓄積される。また、格納部111には、例えば、情報処理装置11から受信した1以上のユーザ依存情報が蓄積される。つまり、ナビ格納部121には、例えば、入力デバイス、通信回線、記録媒体などを介して、ユーザ依存情報が蓄積される。また、ユーザが入力した1以上のユーザ依存情報、または、情報処理装置11から受信した1以上のユーザ依存情報は、例えば、ナビゲーション装置12に設定された情報であるとも言える。
また、ナビ格納部121に格納される1以上のユーザ依存情報は、例えば、後述のナビゲーション部124が取得したユーザ依存情報であってもよい。当該ユーザ依存情報は、例えば、経路情報(探索経路情報、移動経路情報)である。また、後述のナビゲーション部124が取得したユーザ依存情報は、例えば、ナビゲーション装置12が動作した結果に関する情報であるとも言える。
ナビ受信部122は、情報処理装置11から、1以上のユーザ依存情報を受信する。
ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。このとき、ナビ受信部122は、例えば、(1)受信した1以上のユーザ依存情報のうち、予め決められた条件を満たす1以上のユーザ依存情報を蓄積する。また、ナビ蓄積部123は、例えば、(2)受信した1以上のユーザ依存情報のすべてを蓄積する。
上記(1)において、「予め決められた条件を満たす1以上のユーザ依存情報」は、例えば、ナビゲーション装置12が利用することができる1以上のユーザ依存情報でもある。
また、上記(1)の場合、ナビ蓄積部123は、例えば、ナビ種類情報を予め保持している。そして、ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報から、当該ナビ種類情報が満たす送信条件が対応付いている1以上のユーザ依存情報を取得する。そして、ナビ蓄積部123は、取得した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
また、上記(1)の場合、ナビ蓄積部123は、例えば、蓄積条件を予め保持している。蓄積条件とは、ユーザ依存情報の種類に関する条件である。そして、ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報から、当該蓄積条件を満たすユーザ依存種類情報が対応付いている1以上のユーザ依存情報を取得する。そして、ナビ蓄積部123は、取得した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
なお、上記(1)の場合は、通常、情報処理装置11の取得部115が、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を取得した場合である。また、上記(2)の場合は、通常、情報処理装置11の取得部115が、ナビ種類情報が満たす送信条件が対応付いている1以上のユーザ依存情報を取得した場合である。
また、ナビ蓄積部123は、通常、ユーザ依存情報のみを蓄積する。また、ナビ蓄積部123は、例えば、ユーザ依存情報に対応付いている情報と共に蓄積してもよい。
また、ナビ蓄積部123によるユーザ依存情報の蓄積は、通常、一時的な蓄積である。また、当該蓄積は、例えば、恒久的な蓄積であってもよい。
ナビゲーション部124は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。当該1以上のユーザ依存情報は、通常、ナビ蓄積部123がナビ格納部121に蓄積したユーザ依存情報である。従って、当該1以上のユーザ依存情報は、例えば、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報である。また、当該1以上のユーザ依存情報は、例えば、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報のうち、予め決められた条件を満たす1以上のユーザ依存情報である。また、ナビゲーション部124が行うナビゲーションとは、例えば、経路の探索(探索経路情報の取得)、探索経路情報の出力、移動体に応じた経路に関する音声案内(経路の案内に関する音声の出力)、地図の表示、移動経路情報の取得などである。
ナビゲーション部124は、例えば、ナビ格納部121に格納されている地点情報が示す地点を略中心とする、予め決められた大きさの地図を示す情報を取得し、出力する。当該情報を、出力地図情報とする。この場合、ナビゲーション部124は、例えば、地図に関する情報である地図情報を予め保持している。当該地図情報は、例えば、ナビ格納部121に格納されていてもよい。そして、ナビゲーション部124は、当該地図情報から、ナビ格納部121に格納されている地点情報を用いて、出力地図情報を取得する。
なお、一の地図情報(ここでは、ナビゲーション部124が予め保持している地図情報)から、当該地図情報が示す地図の一部を示す地図情報(ここでは、出力地図情報)を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、ナビゲーション部124は、例えば、地図情報と、ナビ格納部121に格納されている出発地を示す情報と、経由地を示す情報と、目的地を示す情報とを用いて、当該出発地から、当該経由地を経由する、当該目的地までの経路を示す経路を探索する。そして、ナビゲーション部124は、当該経路を示す経路情報を取得し、出力する。また、ナビゲーション部124は、取得した経路情報を、例えば、ナビ格納部121に蓄積してもよい。
なお、経路の探索には、通常、最短経路問題の解法(アルゴリズム)を用いる。「最短経路問題の解法」は、例えば、ダイクストラ法や、A*アルゴリズムなどである。また、これらの解法や、経路情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、ナビゲーション部124は、例えば、ナビゲーション装置12が設置されている移動体の移動に応じて、移動経路情報を取得する。この場合、ナビゲーション部124は、例えば、現在位置を示す情報である現在位置情報を定期的に取得する。現在位置情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。そして、ナビゲーション部124は、当該現在位置情報と、上記地図情報とを用いて、例えば、予め決められた地点(例えば、交差点など)を通過するたびに、当該通過したタイミングで取得した現在位置情報を、移動経路情報が有する位置情報として取得する。以上のようにして、ナビゲーション部124は、例えば、出発地を出発してから、目的地に到着するまでの間に移動した経路を示す移動経路情報を取得する。当該移動経路情報は、例えば、予め決められた地点を通過するたびに取得した1または2以上の現在位置情報から構成される。そして、ナビゲーション部124は、取得した移動経路情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
ナビ送信部125は、ナビゲーション部124が用いた1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置11に送信する。当該「ナビゲーション部124が用いた1以上のユーザ依存情報」は、ナビゲーション部124が取得したユーザ依存情報も含む。また、ナビ送信部125は、例えば、ユーザからの指示を受け付けた場合に、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置11に送信する。当該「ユーザからの指示を受け付けた場合」とは、例えば、ナビゲーション装置12が備えるナビ受付部(図示せず)が、ユーザによる操作により、ユーザ依存情報を情報処理装置11に送信する指示を受け付けた場合である。また、当該「ユーザからの指示を受け付けた場合」とは、例えば、ナビ受信部122が、情報処理装置11からユーザ依存情報要求指示を受信した場合である。ユーザ依存情報要求指示とは、ユーザ依存情報を要求する指示である。そして、ナビ送信部125は、ユーザからの指示に応じて、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を取得し、送信する。当該ユーザ依存情報の取得は、例えば、ナビゲーション装置12が備えるナビ取得部(図示せず)が行ってもよい。
また、上記、ユーザ依存情報要求指示を受信する過程は、例えば、次のとおりである。例えば、ユーザが、任意のタイミングで、情報処理装置11に対し、ナビゲーション装置12からユーザ依存情報を受信するための操作を行ったとする。当該任意のタイミングは、例えば、ナビゲーション装置12が設置されている移動体が、目的地に到着した後などである。すると、受付部114は、ユーザ依存情報受信指示を受け付ける。ユーザ依存情報受信指示とは、ユーザ依存情報を受信する指示である。そして、情報処理装置11が備える送信部116は、当該ユーザ依存情報受信指示の受け付けに応じて、ユーザ依存情報要求指示を、ナビゲーション装置12に送信する。そして、ナビ受信部122は、情報処理装置11から送信されたユーザ依存情報要求指示を受信する。
なお、格納部111、ナビ格納部121は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、格納部111などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して格納部111などに記憶されてもよい。
また、受信部112、ナビ受信部122は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、蓄積部113、取得部115、実行部117、ナビ蓄積部123、ナビゲーション部124は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、取得部115などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、取得部115などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、送信部116、ナビ送信部125は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
次に、情報システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)情報処理装置11は、受付部114が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)情報処理装置11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS303)送信部116は、受付部114がユーザ依存情報受信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
(ステップS304)送信部116は、ユーザ依存情報要求指示をナビゲーション装置12に送信する。
(ステップS305)蓄積部113は、受信部112が、ステップS304でユーザ依存情報要求指示を送信したナビゲーション装置12から、1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS305に戻る。
(ステップS306)蓄積部113は、ステップS305で受信した1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
(ステップS307)取得部115は、受付部114が送信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS308に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS308)取得部115は、格納部111に1以上のユーザ依存情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS309に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS309)取得部115は、格納部111から1以上のユーザ依存情報を取得する。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS310)送信部116は、ステップS309で1以上のユーザ依存情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS311)送信部116は、ステップS309で取得した1以上のユーザ依存情報を、ナビゲーション装置12に送信する。
(ステップS312)情報処理装置11は、受付部114が電源OFFの指示を受け付けたか否を判断する。受け付けた場合は、ステップS313に進み、そうでない場合は、ステップS303に戻る。
(ステップS313)情報処理装置11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図4は、図3のフローチャートのステップS309のユーザ依存情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートにおいて、格納部111には、m個のユーザ依存情報が格納されているものとする。また、当該m個の各ユーザ依存情報には、送信条件が対応付いているものとする。
(ステップS401)取得部115は、受付部114が受け付けた送信指示がナビ種類情報を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS407に進む。
(ステップS402)取得部115は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS403)取得部115は、ユーザ依存情報[i]に対応付いている送信条件である送信条件[i]を、送信指示が有するナビ種類情報が満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS404に進み、そうでない場合は、ステップS405に進む。
(ステップS404)取得部115は、ユーザ依存情報[i]を格納部111から取得する。
(ステップS405)取得部115は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS406に進む。
(ステップS406)取得部115は、iを1インクリメントする。そして、ステップS403に戻る。
(ステップS407)取得部115は、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を取得する。そして、上位処理にリターンする。
次に、ナビゲーション装置12の全体動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)ナビゲーション装置12は、図示しないナビ受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS502に進み、そうでない場合は、ステップS501に戻る。
(ステップS502)ナビゲーション装置12は、電源ONの処理を行う。
(ステップS503)ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が、情報処理装置11から1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS504に進み、そうでない場合は、ステップS505に進む。
(ステップS504)ナビ蓄積部123は、ステップS503で受信した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS505)ナビゲーション部124は、図示しないナビ受付部がナビゲーション指示を受け付けたか否かを判断する。ナビゲーション指示とは、ナビゲーションを実行する指示である。そして、受け付けた場合は、ステップS506に進み、そうでない場合は、ステップS510に進む。
(ステップS506)ナビゲーション部124は、ステップS505で受け付けたナビゲーション指示により指示されたナビゲーションの実行に必要なユーザ依存情報が、ナビ格納部121に格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS507に進み、そうでない場合は、ステップS510に進む。
(ステップS507)ナビゲーション部124は、ナビ格納部121に格納されているユーザ依存情報を用いて、ステップS505で受け付けたナビゲーション指示により指示されたナビゲーションを実行する。
(ステップS508)ナビゲーション部124は、ナビゲーションを実行した結果、経路情報を取得したか否かを判断する。当該経路情報は、探索経路情報または移動経路情報である。そして、取得した場合は、ステップS509に進み、そうでない場合は、ステップS510に進む。
(ステップS509)ナビゲーション部124は、取得した経路情報をナビ格納部121に蓄積する。
(ステップS510)図示しないナビ取得部は、ナビ受信部122が、情報処理装置11からユーザ依存情報要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS511に進み、そうでない場合は、ステップS513に進む。
(ステップS511)図示しないナビ取得部は、ナビ格納部121に格納されているすべてのユーザ依存情報を取得する。
(ステップS512)ナビ送信部125は、ステップS511で取得したユーザ依存情報を、ユーザ依存情報要求指示を送信してきた情報処理装置11に送信する。
(ステップS513)ナビゲーション装置12は、図示しないナビ受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS514に進み、そうでない場合は、ステップS503に戻る。
(ステップS514)ナビゲーション装置12は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図6は、図5のフローチャートのステップS504のユーザ依存情報の蓄積処理を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートにおいて、ナビ受信部122は、m個のユーザ依存情報受信しているものとする。
(ステップS601)ナビ蓄積部123は、ナビ種類情報を予め保持しているか否かを判断する。保持している場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS608に進む。
(ステップS602)ナビ蓄積部123は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS603)ナビ蓄積部123は、ユーザ依存情報[i]に対応付いている送信条件である送信条件[i]を、予め保持しているナビ種類情報が満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS604に進み、そうでない場合は、ステップS605に進む。
(ステップS604)ナビ蓄積部123は、ユーザ依存情報[i]を取得する。
(ステップS605)ナビ蓄積部123は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS607に進み、そうでない場合は、ステップS606に進む。
(ステップS606)ナビ蓄積部123は、iを1インクリメントする。そして、ステップS603に戻る。
(ステップS607)ナビ蓄積部123は、ステップS604で取得したユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS608)ナビ蓄積部123は、蓄積条件を予め保持しているか否かを判断する。保持している場合は、ステップS509に進み、そうでない場合は、ステップS515に進む。
(ステップS609)ナビ蓄積部123は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS610)ナビ蓄積部123は、ユーザ依存情報[i]に対応付いているユーザ依存種類情報であるユーザ依存種類情報[i]が、予め保持している蓄積条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS611に進み、そうでない場合は、ステップS612に進む。
(ステップS611)ナビ蓄積部123は、ユーザ依存情報[i]を取得する。
(ステップS612)ナビ蓄積部123は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS614に進み、そうでない場合は、ステップS613に進む。
(ステップS613)ナビ蓄積部123は、iを1インクリメントする。そして、ステップS610に戻る。
(ステップS614)ナビ蓄積部123は、ステップS611で取得したユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS615)ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信したすべてのユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、上位処理にリターンする。
なお、上記で説明した情報システム1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報システム1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例1)
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置11は、スマートフォン(以下、適宜、スマホとする)であるものとする。また、レンタル対象物は、カーシェアリング用の自動車であり、ナビゲーション装置12は、当該自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。
(例1)
本例において、情報処理装置11が、ナビゲーション装置12から1以上のユーザ依存情報を受信し、蓄積する例について説明する。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、カーシェアリング用の自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビAに対し、目的地を設定する操作を行ったとする。すると、カーナビAのナビ受付部(図示せず)は、当該目的地を示す情報(以下、適宜、目的地情報とする)を受け付ける。そして、ナビ蓄積部123は、当該目的地を示す情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、カーナビAのナビゲーション部124は、予め保持している地図情報と、当該目的地を示す情報とを用いて、現在位置から目的地までの経路を探索し、当該経路を示す探索経路情報を出力する。このとき、ナビゲーション部124は、地図上に、探索した経路が表示されるように、当該経路情報を、地図情報と共に出力する。そして、ナビゲーション部124は、当該探索経路情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aの運転を開始し、上記で設定した目的地まで走行したとする。この間、ナビゲーション部124は、定期的に現在位置情報を取得し、地図情報を参照しながら、交差点を通過するたびに、当該交差点の通過時に取得した現在位置情報を、移動経路情報を構成する位置情報として、ナビ格納部121に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aを目的地にある駐車場に駐車し、所持しているスマホに対し、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信するための操作を行ったとする。すると、スマホの受付部114は、ユーザ依存情報受信指示を受け付ける。そして、送信部116は、カーナビAに、ユーザ依存情報要求指示を送信する。
次に、カーナビAのナビ受信部122は、ユーザが所持しているスマホから、ユーザ依存情報要求指示を受け付ける。そして、ナビ送信部125は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を、スマホに送信する。当該1以上のユーザ依存情報は、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報である。
次に、スマホの受信部112は、カーナビから、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該3つのユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
(例2)
本例において、情報処理装置11が、ナビゲーション装置12に、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を送信する例について説明する。なお、本例において、格納部111には、図7に示すユーザ依存情報が格納されているものとする。当該ユーザ依存情報には、レコードを一意に特定するためのIDと、ユーザ依存種類情報(項目名:種類1、種類2)とが対応付いている。「種類1」のユーザ依存種類情報は、ユーザ依存情報が、地点情報、経路情報、移動手段情報のいずれであるかを示す情報である。また、「種類2」のユーザ依存種類情報は、地点情報が示す地点の種類、経路情報が示す経路の種類、移動手段情報が示す移動手段の種類を示す情報である。また、当該ユーザ依存情報は、例えば、例1のようにして、1または2以上のナビゲーション装置12から受信したものであるものとする。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、例1とは異なるカーシェアリング用の自動車(以下、適宜、自動車Bとする)に乗り込み、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、カーナビBに送信するための操作を行ったとする。すると、受付部114は、送信指示を受け付ける。そして、取得部115は、図7のユーザ依存情報を含む、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、格納部111から取得する。そして、送信部116は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、カーナビBに送信する。
次に、カーナビBのナビ受信部122は、スマホから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。
次に、ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。ここで、ナビ蓄積部123は、蓄積条件「種類=地点」を予め保持しているものとする。当該蓄積条件は、ユーザ依存情報の種類が、地点情報であることを意味する。すると、ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報のうち、地点情報のみを、ナビ格納部121に蓄積する。例えば、図7のユーザ依存情報であれば、ナビ蓄積部123は、ユーザ依存種類情報「地点」が対応付いている「ID=011」から「ID=014」までのユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
次に、ユーザが、カーナビBに対し、現在位置から自宅までの経路を表示するための操作を行ったとする。すると、図示しないナビ受付部は、現在位置から自宅までの経路を表示するナビゲーション指示を受け付ける。そして、ナビゲーション部124は、予め保持している地図情報と、ナビ格納部121に格納されている自宅を示す地点情報(図7の「ID=011」の地点情報)と、を用いて、現在位置から自宅までの経路を探索し、当該経路を示す探索経路情報を出力する。このとき、ナビゲーション部124は、地図上に、探索した経路が表示されるように、当該経路情報を、地図情報と共に出力する。そして、ナビゲーション部124は、当該探索経路情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
(例3)
本例において、情報処理装置11が、ナビゲーション装置12に、格納部111に格納されている1以上のユーザ依存情報のうち、送信条件を満たすユーザ依存情報のみを送信する例について説明する。なお、本例において、格納部111には、図8に示すユーザ依存情報が格納されているものとする。当該ユーザ依存情報には、レコードを一意に特定するためのIDと、ユーザ依存種類情報(項目名:種類1、種類2)と、送信条件(項目名:条件)とが対応付いている。「種類1」のユーザ依存種類情報は、ユーザ依存情報が、地点情報、経路情報、移動手段情報のいずれであるかを示す情報である。また、「種類2」のユーザ依存種類情報は、地点情報が示す地点の種類、経路情報が示す経路の種類、移動手段情報が示す移動手段の種類を示す情報である。また、当該送信条件は、ナビ種類情報である。また、当該ユーザ依存情報は、例えば、例1のようにして、1または2以上のナビゲーション装置12から受信したものであるものとする。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、例1、例2とは異なるカーシェアリング用の自動車(以下、適宜、自動車Cとする)に乗り込み、当該自動車CのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Cに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビCとする)の電源がONになる。
次に、スマホとカーナビCは、通信を確立させる。当該通信の確立の過程において、ナビ送信部125は、ナビ種類情報「カーナビ」を、スマホに送信する。そして、スマホの受信部112は、当該ナビ種類情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該ナビ種類情報を、予め決められた記憶領域に蓄積する。当該記憶領域は、例えば、格納部111であってもよい。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、格納部111に格納されている1以上のユーザ依存情報のうち、カーナビCが使用することができるユーザ依存情報(カーナビであるナビゲーション装置12の種類に応じたユーザ依存情報)を、カーナビに送信するための操作を行ったとする。すると、受付部114は、送信指示を受け付ける。
次に、取得部115は、図8のユーザ依存情報を含む、格納部111に格納されている1以上のユーザ依存情報のうち、予め決められた記憶領域に格納されているナビ種類情報「カーナビ」が満たす送信条件が対応付いているユーザ依存情報を、格納部111から取得する。例えば、図8のユーザ依存情報であれば、取得部115は、「ID=011」から「ID=014」までのユーザ依存情報に対応付いている送信条件「カーナビ」を、予め決められた記憶領域に格納されているナビ種類情報「カーナビ」が満たすと判断する。そして、取得部115は、図8の「ID=011」から「ID=014」までのユーザ依存情報を、格納部111から取得する。
次に、送信部116は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、カーナビCに送信する。
次に、カーナビCのナビ受信部122は、スマホから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、ナビ蓄積部123は、ナビ受信部122が受信した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
次に、ナビゲーション部124は、ユーザからの指示に応じて、ナビ格納部121に格納されているユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。当該ナビゲーションを行う例は、例2と同様であるので、説明を省略する。
(例4)
本例において、情報処理装置11が、ナビゲーション装置12から受信したユーザ依存情報を用いて、位置情報ゲームを実行する例について説明する。当該ユーザ依存情報は、移動経路情報が有する位置情報であるものとする。また、当該位置情報ゲームは、当該位置情報が示す位置を含む都道府県を、地図上に記録するゲームであるものとする。
まず、例1のようにして、カーナビからスマホに移動経路情報が送信され、スマホの格納部111に、移動経路情報が蓄積されたとする。
次に、ユーザが、スマホに対して、位置情報ゲームを開始するための操作を行ったとする。すると、実行部117は、当該位置情報ゲームを実行する。そして、当該位置情報ゲームは、格納部111から、移動経路情報を取得し、当該移動経路情報が有する位置情報を、自身が使用する記憶領域に保存する。そして、当該位置情報ゲームは、当該位置情報が示す位置を含む都道府県を、地図上に記録し、当該記録後の地図を表示する。当該表示の例は、例えば、図9である。図9において、黒色に塗りつぶされている都道府県が、移動経路情報が有する位置情報が示す位置を含む都道府県である。
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、一のナビゲーション装置においてナビゲーションに利用された1以上のユーザ依存情報を、他のナビゲーション装置でも利用することができる。これにより、ユーザは、例えば、カーシェアリング用の自動車にて通勤するような場合など、使用する移動体が毎回異なる場合でも、ナビゲーション装置に対して、容易に、目的地の設定を行うことができる。つまり、本実施の形態による情報システム1によれば、情報処理装置をハブとして、異なるナビゲーション装置間で、ユーザ依存情報を共有することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、情報処理装置21と、2以上のナビゲーション装置22と、サーバ装置23とを備える情報システム2について説明する。情報処理装置21は、ナビゲーション装置22またはサーバ装置23から、1以上のユーザ依存情報を受信し、蓄積する。そして、情報処理装置21は、保持している1以上のユーザ依存情報を、ユーザが指定するナビゲーション装置22に送信する。また、ナビゲーション装置22は、1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置21またはサーバ装置23から受信する。そして、ナビゲーション装置22は、受信した1以上のユーザ依存情報のうち、利用できる1以上のユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。そして、ナビゲーション装置22は、ナビゲーションに利用した情報、ナビゲーションの際に取得した情報などを含む1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置21またはサーバ装置23に送信する。また、サーバ装置23は、情報処理装置21またはナビゲーション装置22から、1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ装置23は、受信したユーザ依存情報を、情報処理装置21またはユーザが指定するナビゲーション装置22に送信する。
つまり、例えば、情報処理装置21は、一のナビゲーション装置22からユーザ依存情報を受信し、蓄積する。そして、情報処理装置21は、ユーザからの指示に応じて、蓄積されているユーザ依存情報を、サーバ装置23を介して、2以上のナビゲーション装置22のうちのいずれかに送信する。
また、例えば、サーバ装置23は、一のナビゲーション装置22からユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ装置23は、当該ユーザ依存情報を、情報処理装置21に送信する。そして、情報処理装置21は、サーバ装置23からユーザ依存情報を受信し、蓄積する。そして、情報処理装置21は、ユーザからの指示に応じて、蓄積されているユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置22のうちのいずれかに送信する。
また、例えば、サーバ装置23は、一のナビゲーション装置22からユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ装置23は、当該ユーザ依存情報を、情報処理装置21に送信する。そして、情報処理装置21は、サーバ装置23からユーザ依存情報を受信し、蓄積する。そして、情報処理装置21は、ユーザからの指示に応じて、蓄積されているユーザ依存情報を、サーバ装置23を介して、2以上のナビゲーション装置22のうちのいずれかに送信する。
また、図10は、本実施の形態における情報システム2の概念図である。図10において、情報処理装置21と、2以上の各ナビゲーション装置22とは、通信手段24を介して通信が可能である。また、情報処理装置21および2以上の各ナビゲーション装置22と、サーバ装置23とは、通信手段25を介して通信が可能である。情報処理装置21は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレット型PC、ノートPCなどの携帯端末である。また、ナビゲーション装置22は、移動体(いわゆる乗物)に設置されている。また、通信手段24は、通常、近距離(短距離)の無線通信手段である。通信手段24は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)、赤外線などである。また、通信手段25は、無線または有線の通信回線である。通信手段25は、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。
また、図11は、本実施の形態におけるサーバ装置23のブロック図である。サーバ装置23は、サーバ受信部231、サーバ送信部232を備える。
なお、本実施の形態における情報処理装置21およびナビゲーション装置22のブロック図は、図2と同様であるので、説明を省略する。つまり、情報処理装置21のブロック図は、図2において、「受信部112」を「受信部212」に、「送信部116」を「送信部216」に読み替えたものである。また、ナビゲーション装置22のブロック図は、図2において、「ナビ受信部122」を「ナビ受信部222」に、「ナビ送信部125」を「ナビ送信部225」に読み替えたものである。
情報処理装置21が備える受信部212は、ナビゲーション装置22またはサーバ装置23から、1以上のユーザ依存情報を受信する。また、ナビゲーション装置22から受信する場合、受信部212は、通常、2以上のナビゲーション装置22のうちのいずれかから受信する。
送信部216は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、ナビゲーション装置22またはサーバ装置23に送信する。また、ナビゲーション装置22に送信する場合、送信部216は、通常、2以上のナビゲーション装置22のうちのいずれかに送信する。
また、例えば、ユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置22およびサーバ装置23のいずれに送信するかは、通常、ユーザにより選択される。つまり、例えば、受付部114が、2以上のナビゲーション装置22のうちの一のナビゲーション装置22にユーザ依存情報を送信する送信指示を受け付けた場合、送信部216は、当該一のナビゲーション装置22に、ユーザ依存情報を送信する。また、例えば、受付部114が、サーバ装置23にユーザ依存情報を送信する送信指示を受け付けた場合、送信部216は、サーバ装置23に、ユーザ依存情報を送信する。
また、サーバ装置23にユーザ依存情報を送信する場合、送信部216は、例えば、装置識別情報を対応付けて送信する。装置識別情報とは、装置を識別する情報である。装置識別情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、個体識別番号、いわゆるIDなどである。また、送信部216がユーザ依存情報に対応付けて送信する装置識別情報は、2以上のナビゲーション装置22のうちのいずれかを識別する装置識別情報である。また、当該装置識別情報により識別されるナビゲーション装置22は、サーバ装置23を介して、送信部216が送信したユーザ依存情報が送信されるナビゲーション装置22である。また、当該装置識別情報は、例えば、送信部216が予め保持している。また、当該装置識別情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されている。また、ナビゲーション装置22を識別する装置識別情報を、以下、適宜、ナビ識別情報とする。
ナビゲーション装置22が備えるナビ受信部222は、情報処理装置21またはサーバ装置23から、1以上のユーザ依存情報を受信する。
ナビ送信部225は、ナビゲーション部124が用いた1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置21またはサーバ装置23に送信する。なお、ユーザ依存情報を、情報処理装置21およびサーバ装置23のいずれに送信するかは、通常、ユーザにより選択される。つまり、例えば、ナビ受信部222が、情報処理装置21からユーザ依存情報要求指示を受信した場合、ナビ送信部225は、情報処理装置21に、ユーザ依存情報を送信する。また、例えば、ナビゲーション装置22が備えるナビ受付部(図示せず)が、ユーザによる操作により、ユーザ依存情報をサーバ装置23に送信する指示を受け付けた場合、ナビ送信部225は、サーバ装置23に、ユーザ依存情報を送信する。
なお、上記、ユーザ依存情報要求指示を受信する過程は、実施の形態1において説明済みであるので、説明を省略する。
また、サーバ装置23にユーザ依存情報を送信する場合、ナビ送信部225は、例えば、予め決められたタイミングで送信してもよい。当該予め決められたタイミングは、例えば、ナビゲーション部124によるナビゲーションが終了した後、ナビゲーション装置22が設置されている移動体が移動を停止した後、などである。
また、サーバ装置23にユーザ依存情報を送信する場合、ナビ送信部225は、例えば、ナビ識別情報を対応付けて送信する。また、この場合、ナビ送信部225は、例えば、当該ユーザ依存情報を送信する情報処理装置21を識別する装置識別情報を対応付けて送信してもよい。情報処理装置21を識別する装置識別情報を、以下、適宜、端末識別情報とする。また、当該装置識別情報(ナビ識別情報および端末識別情報)は、例えば、ナビ送信部225が予め保持している。また、当該装置識別情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されている。また、端末識別情報は、例えば、ユーザを識別する情報であるとも言える。
サーバ受信部231は、情報処理装置21またはナビゲーション装置22から、1以上のユーザ依存情報を受信する。
サーバ送信部232は、サーバ受信部231が受信した1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置21またはナビゲーション装置22に送信する。
例えば、サーバ受信部231が、情報処理装置21からユーザ依存情報を受信した場合、サーバ送信部232は、当該ユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報により識別されるナビゲーション装置22に、当該ユーザ依存情報を送信する。
また、例えば、サーバ受信部231が、ナビゲーション装置22からユーザ依存情報を受信した場合、サーバ送信部232は、当該ユーザ依存情報に対応付いている装置識別情報を用いて、情報処理装置21に当該ユーザ依存情報を送信する。具体的に、例えば、当該装置識別情報が、端末識別情報である場合、サーバ送信部232は、当該端末識別情報により識別される情報処理装置21に、ユーザ依存情報を送信する。また、例えば、当該装置識別情報が、ナビ識別情報である場合、サーバ送信部232は、当該ナビ識別情報に対応する端末識別情報を取得する。そして、サーバ送信部232は、当該取得した端末識別情報により識別される情報処理装置21に、ユーザ依存情報を送信する。
なお、上記、ナビ識別情報に対応する端末識別情報を取得する手順は、例えば、次のとおりである。サーバ送信部232は、例えば、1以上の装置管理情報を予め保持している。装置管理情報とは、一の端末識別情報と、1または2以上のナビ識別情報とが対応付いた情報である。また、当該装置管理情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されていてもよい。そして、サーバ送信部232は、サーバ受信部231が受信したユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報に対応する端末識別情報を、当該装置管理情報から取得する。
なお、受信部212、ナビ受信部222、サーバ受信部231は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、送信部216、ナビ送信部225、サーバ送信部232は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
次に、情報システム2の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置21の全体動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1201)情報処理装置21は、受付部114が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1202に進み、そうでない場合は、ステップS1201に戻る。
(ステップS1202)情報処理装置21は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1203)送信部216は、受付部114がユーザ依存情報受信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1204に進み、そうでない場合は、ステップS1207に進む。
(ステップS1204)送信部216は、ユーザ依存情報要求指示をナビゲーション装置12に送信する。
(ステップS1205)蓄積部113は、受信部212が、ステップS1204でユーザ依存情報要求指示を送信したナビゲーション装置22から、1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1206に進み、そうでない場合は、ステップS1205に戻る。
(ステップS1206)蓄積部113は、ステップS1205で受信した1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
(ステップS1207)蓄積部113は、受信部212が、サーバ装置23から、1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1208に進み、そうでない場合は、ステップS1209に進む。
(ステップS1208)蓄積部113は、ステップS1207で受信した1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
(ステップS1209)取得部115は、受付部114が送信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1210に進み、そうでない場合は、ステップS1214に進む。
(ステップS1210)取得部115は、格納部111に1以上のユーザ依存情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS1211に進み、そうでない場合は、ステップS1214に進む。
(ステップS1211)取得部115は、格納部111から1以上のユーザ依存情報を取得する。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明済みであるので、説明を省略する。
(ステップS1212)送信部216は、ステップS1211で1以上のユーザ依存情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、ステップS1213に進み、そうでない場合は、ステップS1214に進む。
(ステップS1213)送信部216は、ステップS1211で取得した1以上のユーザ依存情報を、ナビゲーション装置22またはサーバ装置23に送信する。例えば、情報処理装置21とナビゲーション装置22との通信が確立されている状態において、受付部114が、送信指示を受け付けた場合、送信部216は、当該ナビゲーション装置22に、当該ユーザ依存情報を送信する。また、例えば、情報処理装置21とサーバ装置23との通信が確立されている状態において、受付部114が、送信指示を受け付けた場合、送信部216は、当該サーバ装置23に、当該ユーザ依存情報を送信する。
(ステップS1214)情報処理装置21は、受付部114が電源OFFの指示を受け付けたか否を判断する。受け付けた場合は、ステップS1215に進み、そうでない場合は、ステップS1203に戻る。
(ステップS1215)情報処理装置21は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1201に戻る。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、ナビゲーション装置22の全体動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1301)ナビゲーション装置22は、図示しないナビ受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1302に進み、そうでない場合は、ステップS1301に戻る。
(ステップS1302)ナビゲーション装置22は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1303)ナビ蓄積部123は、ナビ受信部222が、1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1304に進み、そうでない場合は、ステップS1305に進む。
(ステップS1304)ナビ蓄積部123は、ステップS1303で受信した1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明済みであるので、説明を省略する。
(ステップS1305)ナビゲーション部124は、図示しないナビ受付部がナビゲーション指示を受け付けたか否かを判断する。ナビゲーション指示とは、ナビゲーションを実行する指示である。そして、受け付けた場合は、ステップS1306に進み、そうでない場合は、ステップS1310に進む。
(ステップS1306)ナビゲーション部124は、ステップS1305で受け付けたナビゲーション指示により指示されたナビゲーションの実行に必要なユーザ依存情報が、ナビ格納部121に格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS1307に進み、そうでない場合は、ステップS1310に進む。
(ステップS1307)ナビゲーション部124は、ナビ格納部121に格納されているユーザ依存情報を用いて、ステップS1305で受け付けたナビゲーション指示により指示されたナビゲーションを実行する。
(ステップS1308)ナビゲーション部124は、ナビゲーションを実行した結果、経路情報を取得したか否かを判断する。当該経路情報は、探索経路情報または移動経路情報である。そして、取得した場合は、ステップS1309に進み、そうでない場合は、ステップS1310に進む。
(ステップS1309)ナビゲーション部124は、取得した経路情報をナビ格納部121に蓄積する。
(ステップS1310)ナビ送信部225は、ユーザ依存情報の送信先が、情報処理装置21、サーバ装置23のいずれであるかを判断する。当該判断は、例えば、当該送信先を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、ユーザ依存情報の送信先が情報処理装置21である場合は、ステップS1312に進み、サーバ装置23である場合は、ステップS1311に進む。
(ステップS1311)ナビ送信部225は、ユーザ依存情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。送信するタイミングである場合は、ステップS1313に進み、そうでない場合は、ステップS1315に進む。
(ステップS1312)ナビ送信部225は、ナビ受信部222が、情報処理装置21からユーザ依存情報要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1313に進み、そうでない場合は、ステップS1315に進む。
(ステップS1313)図示しないナビ取得部は、ナビ格納部121に格納されているすべてのユーザ依存情報を取得する。
(ステップS1314)ナビ送信部225は、ステップS1313で取得したユーザ依存情報を、所定の送信先に送信する。つまり、ステップS1310で、送信先が情報処理装置21であると判断した場合、ナビ送信部225は、当該ユーザ依存情報を、情報処理装置21に送信する。また、ステップS1310で、送信先がサーバ装置23であると判断した場合、ナビ送信部225は、当該ユーザ依存情報を、サーバ装置23に送信する。
(ステップS1315)ナビゲーション装置22は、図示しないナビ受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1316に進み、そうでない場合は、ステップS1303に戻る。
(ステップS1316)ナビゲーション装置22は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1301に戻る。
なお、図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、サーバ装置23の全体動作について、図14のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1401)サーバ送信部232は、サーバ受信部231が1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1402に進み、そうでない場合は、ステップS1401に戻る。
(ステップS1402)サーバ送信部232は、ステップS1401で受信した1以上のユーザ依存情報の送信元が、情報処理装置21、ナビゲーション装置22のいずれであるかを判断する。当該送信元が、情報処理装置21である場合は、ステップS1403に進み、ナビゲーション装置22である場合は、ステップS1404に進む。
(ステップS1403)サーバ送信部232は、ステップS1401で受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報により識別されるナビゲーション装置22に、当該ユーザ依存情報を送信する。そして、ステップS1401に戻る。
(ステップS1404)サーバ送信部232は、ステップS1401で受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報に対応する端末識別情報を、装置管理情報から取得する。
(ステップS1405)サーバ送信部232は、ステップS1401で受信した1以上のユーザ依存情報を、ステップS1404で取得した端末識別情報により識別される情報処理装置21に送信する。そして、ステップS1401に戻る。
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、上記で説明した情報システム2の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報システム2の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例2)
次に、情報システム2の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、前述の具体例1において説明した処理などは、適宜、説明を省略するものとする。また、情報処理装置21は、スマートフォン(以下、適宜、スマホとする)であるものとする。また、ナビゲーション装置22は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。また、サーバ装置23は、ユーザ依存情報を、情報処理装置21から受信した場合は、指定されたナビゲーション装置22に送信し、ナビゲーション装置22から受信した場合は、対応する情報処理装置21に送信するサーバ(以下、適宜、サーバとする)であるものとする。
(例1)
本例において、ユーザ依存情報が、情報処理装置21からナビゲーション装置22に、直接送信される例、および、ユーザ依存情報が、ナビゲーション装置22から情報処理装置21に、サーバ装置23を経由して送信される例について説明する。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、所有している自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビAに対して操作を行ったり、自動車Aの運転を開始したりした結果、ナビ蓄積部123およびナビゲーション部124が、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報などの1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積したとする。
次に、ユーザが、自動車Aを駐車場に駐車し、所持しているスマホに対し、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信するための操作を行ったとする。すると、スマホの受付部114は、ユーザ依存情報受信指示を受け付ける。そして、送信部216は、カーナビAに、ユーザ依存情報要求指示を送信する。
次に、カーナビAのナビ受信部222は、ユーザが所持しているスマホから、ユーザ依存情報要求指示を受け付ける。そして、ナビ送信部225は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を取得する。当該1以上のユーザ依存情報は、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報である。そして、ナビ送信部225は、取得した1以上のユーザ依存情報に、カーナビAを識別するナビ識別情報を対応付ける。そして、ナビ送信部225は、当該ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部231は、カーナビAから、ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ送信部232は、サーバ受信部231が受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報に対応する端末識別情報を、予め保持している装置管理情報から取得する。当該端末識別情報は、ユーザが所持しているスマホを識別する情報である。そして、サーバ送信部232は、当該端末識別情報を用いて、ユーザが所持しているスマホに、サーバ受信部231が受信した1以上のユーザ依存情報を送信する。
次に、スマホの受信部212は、サーバから、1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aから他の自動車(以下、適宜、自動車Bとする)に乗り換え、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、カーナビBに送信するための操作を行ったとする。ここで、格納部111には、図7のユーザ依存情報を含む1以上のユーザ依存情報が格納されているものとする。すると、受付部114は、送信指示を受け付ける。そして、取得部115は、図7のユーザ依存情報を含む、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、格納部111から取得する。そして、送信部216は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報を、カーナビBに送信する。
次に、カーナビBのナビ受信部222は、スマホから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、ナビ蓄積部123は、当該受信したユーザ依存情報のうち、ユーザ依存種類情報が、予め保持している蓄積条件を満たす1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、ナビゲーション部124は、ユーザの操作に応じて、当該蓄積されたユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。
(例2)
本例において、ユーザ依存情報が、情報処理装置21からナビゲーション装置22に、サーバ装置23を経由して送信される例、および、ユーザ依存情報が、ナビゲーション装置22から情報処理装置21に、直接送信される例について説明する。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、所有している自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビAに対して操作を行ったり、自動車Aの運転を開始したりした結果、ナビ蓄積部123およびナビゲーション部124が、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報などの1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積したとする。
次に、ユーザが、自動車Aを駐車場に駐車し、所持しているスマホに対し、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信するための操作を行ったとする。すると、スマホの受付部114は、ユーザ依存情報受信指示を受け付ける。そして、送信部216は、カーナビAに、ユーザ依存情報要求指示を送信する。
次に、カーナビAのナビ受信部222は、ユーザが所持しているスマホから、ユーザ依存情報要求指示を受け付ける。そして、ナビ送信部225は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を取得する。当該1以上のユーザ依存情報は、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報である。そして、ナビ送信部225は、取得した1以上のユーザ依存情報を、スマホに送信する。
次に、スマホの受信部212は、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aから他の自動車(以下、適宜、自動車Bとする)に乗り換え、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、カーナビBに送信するための操作を行ったとする。ここで、格納部111には、図7のユーザ依存情報を含む1以上のユーザ依存情報が格納されているものとする。すると、受付部114は、送信指示を受け付ける。そして、取得部115は、図7のユーザ依存情報を含む、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、格納部111から取得する。そして、送信部216は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報に、カーナビBを識別するナビ識別情報を対応付ける。そして、送信部216は、当該ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部231は、スマホから、ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ送信部232は、当該1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報を用いて、カーナビBに、当該1以上のユーザ依存情報を送信する。
次に、カーナビBのナビ受信部222は、サーバから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、ナビ蓄積部123は、当該受信したユーザ依存情報のうち、ユーザ依存種類情報が、予め保持している蓄積条件を満たす1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、ナビゲーション部124は、ユーザの操作に応じて、当該蓄積されたユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。
(例3)
本例において、ユーザ依存情報が、情報処理装置21からナビゲーション装置22に、サーバ装置23を経由して送信される例、および、ユーザ依存情報が、ナビゲーション装置22から情報処理装置21に、サーバ装置23を経由して送信される例について説明する。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、所有している自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビAに対して操作を行ったり、自動車Aの運転を開始したりした結果、ナビ蓄積部123およびナビゲーション部124が、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報などの1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積したとする。
次に、ユーザが、自動車Aを駐車場に駐車し、所持しているスマホに対し、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信するための操作を行ったとする。すると、スマホの受付部114は、ユーザ依存情報受信指示を受け付ける。そして、送信部216は、カーナビAに、ユーザ依存情報要求指示を送信する。
次に、カーナビAのナビ受信部222は、ユーザが所持しているスマホから、ユーザ依存情報要求指示を受け付ける。そして、ナビ送信部225は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を取得する。当該1以上のユーザ依存情報は、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報である。そして、ナビ送信部225は、取得した1以上のユーザ依存情報に、カーナビAを識別するナビ識別情報を対応付ける。そして、ナビ送信部225は、当該ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部231は、カーナビAから、ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ送信部232は、サーバ受信部231が受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報に対応する端末識別情報を、予め保持している装置管理情報から取得する。当該端末識別情報は、ユーザが所持しているスマホを識別する情報である。そして、サーバ送信部232は、当該端末識別情報を用いて、ユーザが所持しているスマホに、サーバ受信部231が受信した1以上のユーザ依存情報を送信する。
次に、スマホの受信部212は、サーバから、1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該1以上のユーザ依存情報を、格納部111に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aから他の自動車(以下、適宜、自動車Bとする)に乗り換え、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、カーナビBに送信するための操作を行ったとする。ここで、格納部111には、図7のユーザ依存情報を含む1以上のユーザ依存情報が格納されているものとする。すると、受付部114は、送信指示を受け付ける。そして、取得部115は、図7のユーザ依存情報を含む、格納部111に格納されているすべてのユーザ依存情報を、格納部111から取得する。そして、送信部216は、取得部115が取得した1以上のユーザ依存情報に、カーナビBを識別するナビ識別情報を対応付ける。そして、送信部216は、当該ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部231は、スマホから、ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ送信部232は、当該1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報を用いて、カーナビBに、当該1以上のユーザ依存情報を送信する。
次に、カーナビBのナビ受信部222は、サーバから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、ナビ蓄積部123は、当該受信したユーザ依存情報のうち、ユーザ依存種類情報が、予め保持している蓄積条件を満たす1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、ナビゲーション部124は、ユーザの操作に応じて、当該蓄積されたユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。
以上、本実施の形態による情報システム2によれば、一のナビゲーション装置においてナビゲーションに利用された1以上のユーザ依存情報を、他のナビゲーション装置でも利用することができる。これにより、ユーザは、例えば、カーシェアリング用の自動車にて通勤するような場合など、使用する移動体が毎回異なる場合でも、ナビゲーション装置に対して、容易に、目的地の設定を行うことができる。つまり、本実施の形態による情報システム2によれば、情報処理装置をハブとして、異なるナビゲーション装置間で、ユーザ依存情報を共有することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態において、情報処理装置31と、2以上のナビゲーション装置32と、サーバ装置33とを備える情報システム3について説明する。情報処理装置31は、ナビゲーション装置32から、1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、情報処理装置31は、当該ユーザ依存情報を、サーバ装置33に送信する。また、情報処理装置31は、サーバ装置33に、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに1以上のユーザ依存情報を送信する指示を送信する。また、ナビゲーション装置32は、1以上のユーザ依存情報を、サーバ装置33から受信する。そして、ナビゲーション装置32は、受信した1以上のユーザ依存情報のうち、利用できる1以上のユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。そして、ナビゲーション装置32は、ナビゲーションに利用した情報、ナビゲーションの際に取得した情報などを含む1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置31またはサーバ装置33に送信する。また、サーバ装置33は、情報処理装置31またはナビゲーション装置32から、1以上のユーザ依存情報を受信し、蓄積する。また、サーバ装置33は、情報処理装置31から、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに1以上のユーザ依存情報を送信する指示を受信する。そして、サーバ装置33は、当該指示に従い、保持している1以上のユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに送信する。
つまり、例えば、サーバ装置33は、ナビゲーション装置32から送信されたユーザ依存情報を受信し、蓄積する。そして、そして、サーバ装置33は、情報処理装置31からの指示に従い、蓄積されているユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに送信する。
また、例えば、サーバ装置33は、ナビゲーション装置32から送信されたユーザ依存情報を、情報処理装置31を介して受信し、蓄積する。そして、サーバ装置33は、情報処理装置31からの指示に従い、蓄積されているユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに送信する。
また、図15は、本実施の形態における情報システム3の概念図である。図15において、情報処理装置31と、2以上の各ナビゲーション装置32とは、通信手段34を介して通信が可能である。また、情報処理装置31および2以上の各ナビゲーション装置32と、サーバ装置33とは、通信手段35を介して通信が可能である。情報処理装置31は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレット型PC、ノートPCなどの携帯端末である。また、ナビゲーション装置32は、移動体(いわゆる乗物)に設置されている。また、通信手段34は、通常、近距離(短距離)の無線通信手段である。通信手段34は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)、赤外線などである。また、通信手段35は、無線または有線の通信回線である。通信手段35は、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。
また、図16は、本実施の形態における情報処理装置31、サーバ装置33のブロック図である。情報処理装置31は、受信部312、受付部314、送信部316を備える。また、サーバ装置33は、サーバ格納部333、サーバ受信部331、サーバ蓄積部334、サーバ取得部335、サーバ送信部332を備える。
なお、本実施の形態におけるナビゲーション装置32のブロック図は、図2と同様であるので、説明を省略する。つまり、ナビゲーション装置32のブロック図は、図2において、「ナビ受信部122」を「ナビ受信部322」に、「ナビ送信部125」を「ナビ送信部325」に読み替えたものである。
情報処理装置31が備える受信部312は、ナビゲーション装置32から、1以上のユーザ依存情報を受信する。このとき、受信部312は、通常、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかから受信する。
受付部314は、送信指示を受け付ける。当該送信指示は、通常、サーバ装置33に対して、サーバ装置33が保持している1以上のユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに送信する指示である。また、当該送信指示は、通常、当該2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかを識別するナビ識別情報を有する。また、当該送信指示は、例えば、ナビ種類情報を有していてもよい。
また、受付部314における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるもの、キーボードなど、何でもよい。受付部314は、メニュー画面の制御ソフトウェア、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
送信部316は、受信部312が受信した1以上のユーザ依存情報を、サーバ装置33に送信する。また、送信部316は、受付部114が受け付けた送信指示を、サーバ装置33に送信する。また、1以上のユーザ依存情報および送信指示を送信する場合、送信部316は、例えば、情報処理装置31を識別する端末識別情報を対応付けて送信する。当該端末識別情報は、例えば、送信部316が予め保持している。また、当該端末識別情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されている。
ナビゲーション装置32が備えるナビ受信部322は、サーバ装置33から、1以上のユーザ依存情報を受信する。
ナビ送信部325は、ナビゲーション部124が用いた1以上のユーザ依存情報を、情報処理装置31またはサーバ装置33に送信する。なお、ユーザ依存情報を、情報処理装置31およびサーバ装置33のいずれに送信するかは、通常、ユーザにより選択される。つまり、例えば、ナビ受信部322が、情報処理装置31からユーザ依存情報要求指示を受信した場合、ナビ送信部325は、情報処理装置31に、ユーザ依存情報を送信する。また、例えば、ナビゲーション装置32が備えるナビ受付部(図示せず)が、ユーザによる操作により、ユーザ依存情報をサーバ装置33に送信する指示を受け付けた場合、ナビ送信部325は、サーバ装置33に、ユーザ依存情報を送信する。
なお、上記、ユーザ依存情報要求指示を受信する過程は、実施の形態1において説明済みであるので、説明を省略する。
また、サーバ装置33にユーザ依存情報を送信する場合、ナビ送信部325は、例えば、予め決められたタイミングで送信してもよい。当該予め決められたタイミングとは、例えば、ナビゲーション部124によるナビゲーションが終了した後、ナビゲーション装置32が設置されている移動体が移動を停止した後、などである。
また、サーバ装置33にユーザ依存情報を送信する場合、ナビ送信部325は、例えば、装置識別情報を対応付けて送信する。当該装置識別情報は、通常、ナビ識別情報である。また、当該装置識別情報は、例えば、端末識別情報であってもよい。また、当該装置識別情報は、例えば、ナビ送信部325が予め保持している。また、当該装置識別情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されている。
サーバ装置33が備えるサーバ格納部333には、1以上のユーザ依存情報が格納される。当該ユーザ依存情報は、後述のサーバ受信部331が受信し、サーバ蓄積部334が蓄積したユーザ依存情報である。また、当該ユーザ依存情報には、例えば、端末識別情報が対応付いている。また、サーバ格納部333には、例えば、1以上の装置管理情報が格納されてもよい。
また、サーバ格納部333は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、サーバ格納部333などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体、通信回線、入力デバイスなどを介してサーバ格納部333などに記憶されてもよい。
サーバ受信部331は、情報処理装置31またはナビゲーション装置32から、1以上のユーザ依存情報を受信する。また、サーバ受信部331は、情報処理装置31から、送信指示を受信する。
サーバ蓄積部334は、サーバ受信部331が受信した1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333に蓄積する。このとき、サーバ蓄積部334は、通常、当該1以上のユーザ依存情報に、端末識別情報を対応付けて、サーバ格納部333に蓄積する。
例えば、サーバ受信部331が、情報処理装置31からユーザ依存情報を受信した場合、当該ユーザ依存情報には、通常、当該情報処理装置31を識別する端末識別情報が対応付いている。従って、この場合、サーバ蓄積部334は、当該ユーザ依存情報を、当該ユーザ依存情報に対応付いている端末識別情報と共に、サーバ格納部333に蓄積する。
また、例えば、サーバ受信部331が、ナビゲーション装置32からユーザ依存情報を受信した場合、当該ユーザ依存情報には、通常、当該ナビゲーション装置32を識別するナビ識別情報、または、情報処理装置31を識別する端末識別情報が対応付いている。従って、例えば、サーバ受信部331が受信したユーザ依存情報に、ナビ識別情報が対応付いている場合、サーバ蓄積部334は、例えば、当該ナビ識別情報に対応する端末識別情報を、サーバ格納部333に格納されている装置管理情報から取得する。そして、ナビ蓄積部334は、当該ナビ識別情報に代えて、取得した端末識別情報を対応付けて、サーバ受信部331が受信したユーザ依存情報を、サーバ格納部333に蓄積する。また、例えば、サーバ受信部331が受信したユーザ依存情報に、端末識別情報が対応付いている場合、サーバ蓄積部334は、当該ユーザ依存情報を、当該ユーザ依存情報に対応付いている端末識別情報と共に、サーバ格納部333に蓄積する。
サーバ取得部335は、サーバ受信部331が送信指示を受信した場合に、サーバ格納部333から、1以上のユーザ依存情報を取得する。具体的に、サーバ取得部335は、例えば、当該送信指示に対応付いている端末識別情報に対応する1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333から取得する。また、例えば、当該送信指示がナビ種類情報を有する場合、サーバ取得部335は、例えば、当該ナビ種類情報が満たす送信条件が対応付いている1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333から取得する。
なお、サーバ取得部335が1以上のユーザ依存情報を取得する方法や手順などは、サーバ受信部331が受信した送信指示を用いること、サーバ格納部333から取得すること以外は、実施の形態1の取得部115が1以上のユーザ依存情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
サーバ送信部332は、サーバ取得部335が取得した1以上のユーザ依存情報を、2以上のナビゲーション装置32のうちのいずれかに送信する。当該ナビゲーション装置32は、サーバ受信部331が受信した送信指示が有するナビ識別情報により識別されるナビゲーション装置32である。
なお、受信部312、ナビ受信部322、サーバ受信部331は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、送信部316、ナビ送信部325、サーバ送信部332は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、サーバ蓄積部334、サーバ取得部335は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、サーバ蓄積部334、サーバ取得部335の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、サーバ蓄積部334、サーバ取得部335は、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、情報システム3の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置31の全体動作について、図17のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1701)情報処理装置31は、受付部314が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1702に進み、そうでない場合は、ステップS1701に戻る。
(ステップS1702)情報処理装置31は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1703)送信部316は、受付部314がユーザ依存情報受信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1704に進み、そうでない場合は、ステップS1707に進む。
(ステップS1704)送信部316は、ユーザ依存情報要求指示をナビゲーション装置32に送信する。
(ステップS1705)送信部316は、受信部312が、ステップS1704でユーザ依存情報要求指示を送信したナビゲーション装置32から、1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1706に進み、そうでない場合は、ステップS1705に戻る。
(ステップS1706)送信部316は、ステップS1705で受信した1以上のユーザ依存情報を、サーバ装置33に送信する。
(ステップS1707)送信部316は、受付部314が送信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1708に進み、そうでない場合は、ステップS1709に進む。
(ステップS1708)送信部316は、ステップS1707で受け付けた送信指示を、情報処理装置31を識別する端末識別情報を対応付けて、サーバ装置33に送信する。
(ステップS1709)情報処理装置31は、受付部314が電源OFFの指示を受け付けたか否を判断する。受け付けた場合は、ステップS1710に進み、そうでない場合は、ステップS1703に戻る。
(ステップS1710)情報処理装置31は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1701に戻る。
なお、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、ナビゲーション装置32の全体動作について説明する。ナビゲーション装置32の全体動作は、図18のフローチャートであるが、当該フローチャートは、図13のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
次に、サーバ装置33の全体動作について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1901)サーバ蓄積部334は、サーバ受信部331が1以上のユーザ依存情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1902に進み、そうでない場合は、ステップS1906に進む。
(ステップS1902)サーバ蓄積部334は、ステップS1901で受信した1以上のユーザ依存情報の送信元が、情報処理装置31、ナビゲーション装置32のいずれであるかを判断する。当該送信元が、情報処理装置31である場合は、ステップS1903に進み、ナビゲーション装置32である場合は、ステップS1904に進む。
(ステップS1903)サーバ蓄積部334は、ステップS1901で受信した1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333に蓄積する。
(ステップS1904)サーバ蓄積部334は、ステップS1901で受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報に対応する端末識別情報を、装置管理情報から取得する。
(ステップS1905)サーバ蓄積部334は、ステップS1901で受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報を、ステップS1904で取得した端末識別情報に代えて、当該1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333に蓄積する。
(ステップS1906)サーバ取得部335は、サーバ受信部331が、情報処理装置31から、送信指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1907に進み、そうでない場合は、ステップS1901に戻る。
(ステップS1907)サーバ取得部335は、サーバ格納部333に1以上のユーザ依存情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS1908に進み、そうでない場合は、ステップS1901に戻る。
(ステップS1908)サーバ取得部335は、サーバ格納部333から1以上のユーザ依存情報を取得する。この処理の詳細は、図20のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1909)サーバ送信部332は、ステップS1908で取得した1以上のユーザ依存情報を、ステップS1906で受信した送信指示が有するナビ識別情報により識別されるナビゲーション装置32に送信する。そして、ステップS1901に戻る。
なお、図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図20は、図19のステップS1908のユーザ依存情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図20のフローチャートにおいて、サーバ格納部333には、m個のユーザ依存情報が格納されているものとする。また、当該m個の各ユーザ依存情報には、端末識別情報および送信条件が対応付いているものとする。
(ステップS2001)サーバ取得部335は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS2002)サーバ取得部335は、ユーザ依存情報[i]に対応付いている端末識別情報が、サーバ受信部331が受信した送信指示に対応付いている端末識別情報である受信端末識別情報と同じであるか否かを判断する。同じである場合は、ステップS2003に進み、そうでない場合は、ステップS2004に進む。
(ステップS2003)サーバ取得部335は、ユーザ依存情報[i]をサーバ格納部333から取得する。
(ステップS2004)サーバ取得部335は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS2006に進み、そうでない場合は、ステップS2005に進む。
(ステップS2005)サーバ取得部335は、iを1インクリメントする。そして、ステップS2002に戻る。
ここで、ステップS2003におけるユーザ依存情報の取得により、サーバ取得部335は、n個のユーザ依存情報を取得したものとする。
(ステップS2006)サーバ取得部335は、サーバ受信部331が受信した送信指示がナビ種類情報を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS2007に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS2007)サーバ取得部335は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS2008)サーバ取得部335は、取得済みのユーザ依存情報[i]に対応付いている送信条件である送信条件[i]を、サーバ受信部331が受信した送信指示が有するナビ種類情報が満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS2009に進み、そうでない場合は、ステップS2010に進む。
(ステップS2009)サーバ取得部335は、取得済みのm個のユーザ依存情報から、ユーザ依存情報[i]を取得する。
(ステップS2010)サーバ取得部335は、iがnであるか否かを判断する。nである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS2011に進む。
(ステップS2011)サーバ取得部335は、iを1インクリメントする。そして、ステップS2008に戻る。
なお、上記で説明した情報システム2の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報システム2の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例3)
次に、情報システム3の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、前述の具体例1、具体例2において説明した処理などは、適宜、説明を省略するものとする。また、情報処理装置31は、スマートフォン(以下、適宜、スマホとする)であるものとする。また、ナビゲーション装置32は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。また、サーバ装置33は、受信したユーザ依存情報を、指定されたナビゲーション装置32に送信するサーバ(以下、適宜、サーバとする)であるものとする。
(例1)
本例において、ナビゲーション装置32と、サーバ装置33との間で、1以上のユーザ依存情報を送受信する例について説明する。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、所有している自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビAに対して操作を行ったり、自動車Aの運転を開始したりした結果、ナビ蓄積部123およびナビゲーション部124が、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報などの1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積したとする。
次に、ユーザが、自動車Aを駐車場に駐車した結果、ナビゲーション部124によるナビゲーションが終了したとする。すると、ナビ送信部325は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を取得する。当該1以上のユーザ依存情報は、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報である。そして、ナビ送信部325は、取得した1以上のユーザ依存情報に、カーナビAを識別するナビ識別情報を対応付ける。そして、ナビ送信部325は、当該ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部331は、カーナビAから、ナビ識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、サーバ蓄積部334は、サーバ受信部331が受信した1以上のユーザ依存情報に対応付いているナビ識別情報に対応する端末識別情報を、予め保持している装置管理情報から取得する。当該端末識別情報は、ユーザが所持しているスマホを識別する情報である。そして、サーバ蓄積部334は、サーバ受信部331が受信した1以上のユーザ依存情報に、当該端末識別情報を対応付ける。そして、サーバ蓄積部334は、当該端末識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aから他の自動車(以下、適宜、自動車Bとする)に乗り換え、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、自身のユーザ依存情報を、カーナビBに送信するための操作を行ったとする。すると、受付部314は、カーナビBを識別するナビ識別情報を有する送信指示を受け付ける。そして、送信部316は、当該送信指示に、スマホを識別する端末識別情報を対応付ける。そして、送信部316は、当該端末識別情報が対応付いた送信指示を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部331は、端末識別情報が対応付いた送信指示を、スマホから受信する。ここで、サーバ格納部333には、図7のユーザ依存情報を含む1以上のユーザ依存情報が格納されているものとする。また、当該1以上の各ユーザ依存情報には、端末識別情報が対応付いているものとする。
次に、サーバ取得部335は、サーバ受信部331が受信した送信指示に対応付いている端末識別情報と同一の端末識別情報が対応付いている1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333から、取得する。そして、サーバ送信部332は、サーバ受信部331が受信した送信指示が有するナビ識別情報を用いて、サーバ取得部335が取得した1以上のユーザ依存情報を、カーナビBに送信する。
次に、カーナビBのナビ受信部322は、サーバから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、ナビ蓄積部123は、当該受信したユーザ依存情報のうち、ユーザ依存種類情報が、予め保持している蓄積条件を満たす1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、ナビゲーション部124は、ユーザの操作に応じて、当該蓄積されたユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。
(例2)
本例において、ユーザ依存情報が、ナビゲーション装置32からサーバ装置33に、情報処理装置31を経由して送信される例、および、ユーザ依存情報が、サーバ装置33からナビゲーション装置32に、直接送信される例について説明する。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、所有している自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビAに対して操作を行ったり、自動車Aの運転を開始したりした結果、ナビ蓄積部123およびナビゲーション部124が、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報などの1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積したとする。
次に、ユーザが、自動車Aを駐車場に駐車し、所持しているスマホに対し、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信するための操作を行ったとする。すると、スマホの受付部314は、ユーザ依存情報受信指示を受け付ける。そして、送信部316は、カーナビAに、ユーザ依存情報要求指示を送信する。
次に、カーナビAのナビ受信部322は、ユーザが所持しているスマホから、ユーザ依存情報要求指示を受け付ける。そして、ナビ送信部325は、ナビ格納部121に格納されている1以上のユーザ依存情報を取得する。当該1以上のユーザ依存情報は、目的地情報、探索経路情報、移動経路情報である。そして、ナビ送信部325は、取得した1以上のユーザ依存情報を、スマホに送信する。
次に、スマホの受信部312は、カーナビAから、1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、送信部316は、当該1以上のユーザ依存情報に、スマホを識別する端末識別情報を対応付ける。そして、送信部316は、当該端末識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部331は、端末識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、スマホから受信する。そして、サーバ蓄積部334は、当該端末識別情報が対応付いた1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。
次に、ユーザが、自動車Aから他の自動車(以下、適宜、自動車Bとする)に乗り換え、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、自身のユーザ依存情報を、カーナビBに送信するための操作を行ったとする。すると、受付部314は、カーナビBを識別するナビ識別情報を有する送信指示を受け付ける。そして、送信部316は、当該送信指示に、スマホを識別する端末識別情報を対応付ける。そして、送信部316は、当該端末識別情報が対応付いた送信指示を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部331は、端末識別情報が対応付いた送信指示を、スマホから受信する。ここで、サーバ格納部333には、図7のユーザ依存情報を含む1以上のユーザ依存情報が格納されているものとする。また、当該1以上の各ユーザ依存情報には、端末識別情報が対応付いているものとする。
次に、サーバ取得部335は、サーバ受信部331が受信した送信指示に対応付いている端末識別情報と同一の端末識別情報が対応付いている1以上のユーザ依存情報を、サーバ格納部333から、取得する。そして、サーバ送信部332は、サーバ受信部331が受信した送信指示が有するナビ識別情報を用いて、サーバ取得部335が取得した1以上のユーザ依存情報を、カーナビBに送信する。
次に、カーナビBのナビ受信部322は、サーバから送信された1以上のユーザ依存情報を受信する。そして、ナビ蓄積部123は、当該受信したユーザ依存情報のうち、ユーザ依存種類情報が、予め保持している蓄積条件を満たす1以上のユーザ依存情報を、ナビ格納部121に蓄積する。そして、ナビゲーション部124は、ユーザの操作に応じて、当該蓄積されたユーザ依存情報を用いて、ナビゲーションを行う。
以上、本実施の形態による情報システム3によれば、一のナビゲーション装置においてナビゲーションに利用された1以上のユーザ依存情報を、他のナビゲーション装置でも利用することができる。これにより、ユーザは、例えば、カーシェアリング用の自動車にて通勤するような場合など、使用する移動体が毎回異なる場合でも、ナビゲーション装置に対して、容易に、目的地の設定を行うことができる。つまり、本実施の形態による情報システム3によれば、サーバ装置をハブとして、異なるナビゲーション装置間で、ユーザ依存情報を共有することができる。
なお、上記実施の形態において、情報処理装置からナビゲーション装置に1以上のユーザ依存情報が送信される経路は、問わない。また、上記実施の形態において、ナビゲーション装置から情報処理装置に1以上のユーザ依存情報が送信される経路は、問わない。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザのナビゲーションに利用される情報であり、ユーザに依存する情報である1以上のユーザ依存情報が格納される格納部にアクセス可能なコンピュータを、1以上のユーザ依存情報を用いてナビゲーションを行う装置であるナビゲーション装置から、1以上のユーザ依存情報を受信する受信部、前記受信部が受信した1以上のユーザ依存情報を、前記格納部に蓄積する蓄積部、前記1以上のユーザ依存情報を送信する指示である送信指示を受け付ける受付部、前記送信指示の受け付けに応じて、前記格納部から、1以上のユーザ依存情報を取得する取得部、前記取得部が取得した1以上のユーザ依存情報を、前記ナビゲーション装置とは異なるナビゲーション装置に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態におけるナビゲーション装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、携帯端末から、ユーザのナビゲーションに利用される情報であり、ユーザに依存する情報である1以上のユーザ依存情報を受信するナビ受信部、前記ナビ受信部が受信した1以上のユーザ依存情報のうち、予め決められた条件を満たす1以上のユーザ依存情報を用いてナビゲーションを行うナビゲーション部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図21は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図21において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図22は、コンピュータシステム9のブロック図である。図22において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9012と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9013と、MPU9012に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9014と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。