JP2016169607A - クロスヘッドのバルブ脱落防止ガイド - Google Patents

クロスヘッドのバルブ脱落防止ガイド Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成でバルブの動作不良に伴うクロスヘッドの位置ずれを防ぎ、コストを削減しながらバルブの脱落を防止し得るクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドを提供する。
【解決手段】一対のアーム部13それぞれの下面に嵌合穴14を設けたクロスヘッド8と、各嵌合穴14にステム12の上端がそれぞれ嵌り込む一対のバルブ4とを備え、クロスヘッド8の一対の嵌合穴14同士を結ぶ直線に関して水平方向両側に、クロスヘッド8を挟むように第一のクロスヘッドガイド18と第二のクロスヘッドガイド19を各々備えてクロスヘッド8の水平方向の変位を阻むよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マルチバルブエンジンにおいてバルブの脱落を防止するためのクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドに関する。
図6は従来におけるマルチバルブエンジンの動弁装置の一例を示し、ここでは一般的な4バルブ形式のものを図示している。図中、1はシリンダ、2は燃焼室、3はピストン、4はバルブ、5はポートをそれぞれ示し、カム6の回転により押し上げられて傾動するロッカーアーム7によりクロスヘッド8を介して一対のバルブ4がスプリング9の弾発力に抗して適切なタイミングで押し下げられ、これによってバルブ4が開作動されて燃焼室2とポート5とが連通されるようになっている。
4バルブエンジンの場合、一対のバルブ4、ポート5、カム6、ロッカーアーム7は、各シリンダ1毎に吸気用のものと排気用のものが略同様の構成で一組ずつ装備される。例えばここで図示している一対のバルブ4が吸気弁である場合には、吸気行程で傾動するロッカーアーム7によりバルブ4が開弁され、吸気用のポート5からの吸気がピストン3の下降により燃焼室2内に取り込まれる。また、一対のバルブ4が排気弁である場合には、排気行程で傾動するロッカーアーム7によりバルブ4が開弁され、燃焼室2内の排気ガスがピストン3の上昇により排気用のポート5へ排気されるようになっている。
クロスヘッド8は、シリンダヘッド10に突設したガイドピン11に対し昇降自在に外嵌され、上部には一対のバルブ4のステム12の上端を同時に押し下げるよう、一対のアーム部13を両側に張り出して備えている。一対のアーム部13の下面にはそれぞれ嵌合穴14が開口し、この嵌合穴14に一対のバルブ4のステム12の上端がそれぞれ嵌合される。エンジンの作動時には、このガイドピン11に沿ったクロスヘッド8の昇降動作に従ってバルブ4が開閉する。
バルブ4は、ステム12をシリンダヘッド10を貫通するバルブガイド15に昇降可能に挿通される。ステム12の上端付近の外周には、円盤状のスプリングアッパーシート16が備えられており、該スプリングアッパーシート16とシリンダヘッド10の上面との間にステム12を取り囲むようにスプリング9を介装している。このスプリング9により、ステム12に固定されたスプリングアッパーシート16を介してバルブ4を上方のクロスヘッド8側に付勢し、この弾発力を利用してバルブ4がバルブガイド15内をクロスヘッド8の動作に従って昇降するようになっている。尚、このスプリングアッパーシート16は、エンジンのメンテナンス時など必要な場合には、ステム12に対しスプリングアッパーシート16をスプリング9の弾発力に抗する方向に押し下げるように動かすことで、ステム12から取り外すことができるようになっている。
ここで、クロスヘッド8は上記したようにシリンダヘッド10に突設したガイドピン11に対し昇降自在に外嵌されており、エンジンの作動時にはこのガイドピン11に沿って上下方向に往復動作する。ガイドピン11にはクロスヘッド8の動作を支えるために荷重がかかり、またクロスヘッド8はガイドピン11に対して常に激しく摺動することになるため、ガイドピン11は摩耗や破損を防ぐために高い硬度と耐久性を有する特殊な素材により構成する必要があり、製造には高いコストがかかる。また、ガイドピン11をシリンダヘッド10に設置するにあたっては、シリンダヘッド10にガイドピン11を突設するための穴を開ける必要もあり、その工程にも手間とコストがかかる。さらに、ガイドピン11は2本のスプリング9の間に配置されるが、このスプリング9同士の間隙が狭い場合がある一方で、ガイドピン11には強度や抜け荷重の制約があるためにある程度の径が必要であり、設計上の自由度が低くなってしまう。このため、図7に示す如く、ガイドピンを廃してクロスヘッドを2本のバルブ4のみによって拘束し、ガイドピンによらずにクロスヘッド8を昇降させるようにした構造のものも登場してきている。
尚、上記したようなマルチバルブエンジンの動弁装置に関する一般的技術水準を示す文献としては、例えば、下記特許文献1や2がある。
特開平10−288011号公報 特開2004−293529号公報
しかしながら、図7に示すようなガイドピンを廃した動弁装置の場合、クロスヘッド8がガイドピンによって動作を拘束されないので、バルブ4が堆積したデポジット等の要因により動作不良を起こしてクロスヘッド8から外れた際、クロスヘッド8が位置ずれを起こし、結果としてバルブ4をアーム部13に再嵌合できずに脱落し、故障を招いてしまう問題があった。
すなわち、上記したような動弁装置においては、エンジンオイルが装置各所に供給されて各部品の動作を潤滑しているが、エンジンの作動に伴い、このエンジンオイル中に排気再循環時の循環排ガスに含まれる燃料の不完全燃焼生成物等の不純物が蓄積してデポジットが発生する。このデポジットは、堆積する場所によっては部品同士の動作を妨げる場合がある。
図7に示した動弁装置において、図8に示す如く、一方のバルブ4(図中左)のステム12の周囲にデポジット17が堆積したとする。すると、ここから一対のバルブ4がスプリング9により上方に移動する動作をした際に、図9に示す如く、このデポジット17がステム12とバルブガイド15の隙間に噛み込んで動きを阻害する。その結果、デポジット17が付着した一方のバルブ4(図中左)は、付着していない他方のバルブ4(図中右)と比較して上方への移動量が小さくなる動作不良を起こす。このとき、クロスヘッド8は、正常に動作しており移動量の大きい他方のバルブ4(図中右)に持ち上げられるので、動作不良を起こした一方のバルブ4(図中左)はクロスヘッド8の動きに追随できず、ステム12の上端がアーム部13から外れてしまう。
ここで、ガイドピンに沿ってクロスヘッド8を昇降させるタイプの動弁装置(図6参照)であれば、クロスヘッド8はガイドピン11と、正常に動作している他方のバルブ4に拘束されているので、一方のバルブ4がアーム部13から外れたとしても一方のバルブ4の上の正常な位置からずれることはなく、続いてクロスヘッド8が下方へ移動した際、一方のバルブ4のステム12上端がクロスヘッド8のアーム部13の嵌合穴14へと再度挿入され、嵌合することができる。ところが、図7に示すようなガイドピンを廃したタイプの動弁装置の場合、一方のバルブ4がアーム部13から外れてしまうと、他方のバルブ4のステム12以外にクロスヘッド8の動きを拘束するものがないので、図10に示す如く、クロスヘッド8が他方のバルブ4(図中手前)のステム12を中心に自由に回転できてしまい、クロスヘッド8の一方のアーム部13が一方のバルブ4(図中奥)の上の正常な位置からずれてしまう。この状態でクロスヘッド8が下方に移動しても、一方のバルブ4のステム10上端はクロスヘッド8のアーム部13の嵌合穴14へ再び嵌合することはできない。
そして、上記したように、スプリングアッパーシート16は、ステム12に対しスプリング9の弾発力に抗する方向に押し下げるように動かすことで、ステム12から取り外すことができるようになっている。図10のようにクロスヘッド8の一方のアーム部13がバルブ4のステム12の上端からずれた位置のまま下方に移動すると、一方のアーム部13はステム12の周囲に備えられたスプリングアッパーシート16の上面に接触し、スプリング9の弾発力に抗する方向に押し下げてしまう。その結果、スプリングアッパーシート16のステム12への固定が解除されてバルブ4が脱落し、バルブ4がシリンダ1内に落下し、ピストン3と接触して故障してしまう。
こうした事態を防止するため、バルブ4のステム12上端がクロスヘッド8のアーム部13から外れないよう、ステム12や嵌合穴14にストッパ機構を備えることも可能であるが、そのような機構を設置することにもまたコストがかかり、部品点数が増えて組み付け手順も煩雑になってしまう。
本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構成でバルブの動作不良に伴うクロスヘッドの位置ずれを防ぎ、コストを削減しながらバルブの脱落を防止し得るクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドを提供しようとするものである。
本発明は、一対のアーム部それぞれの下面に嵌合穴を設けたクロスヘッドと、前記各嵌合穴にステムの上端がそれぞれ嵌り込む一対のバルブとを備え、前記クロスヘッドの前記一対の嵌合穴同士を結ぶ直線に関して水平方向両側に、前記クロスヘッドを挟むように第一のクロスヘッドガイドと第二のクロスヘッドガイドを各々備えて前記クロスヘッドの水平方向の変位を阻むよう構成したことを特徴とするクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドにかかるものである。
而して、このようにすれば、バルブが嵌合穴から外れてクロスヘッドが水平方向に変位しようとした時に、該クロスヘッドを挟むように設置した第一のクロスヘッドガイドまたは第二のクロスヘッドガイドにクロスヘッドが当接するので、該クロスヘッドがそれ以上に水平方向に変位することを防止できる。
本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドにおいては、前記第一のクロスヘッドガイド及び前記第二のクロスヘッドガイドを、前記クロスヘッドガイドの前記一対の嵌合穴同士を結ぶ直線方向における中間部に対向するように配置し、前記第一のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙及び前記第二のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙は、それぞれが前記アーム部の幅の4分の1と前記ステムの上端の半径の2分の1の和未満となるよう構成しているので、バルブが外れて水平方向に位置ずれしたクロスヘッドのアーム部が下降した際、該アーム部がスプリングアッパーシートに当接する前に必ず前記バルブのステム上端に当接させることができ、アーム部がスプリングアッパーシートの上面に当接することを防止することができる。
本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドにおいては、前記第一のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙及び前記第二のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙は、それぞれが前記嵌合穴の開口部の半径と前記ステムの上端の半径の差の2分の1を超えないよう構成しているので、バルブが外れたクロスヘッドのアーム部が変位しても、外れたバルブのステム上端の全体をアーム部の嵌合穴の下方に必ず位置させることができる。
本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドによれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、簡単な構成のクロスヘッドガイドでクロスヘッドの水平方向の変位を防止しているので、高価なガイドピンの設置を廃してコストを低減しつつクロスヘッドの水平方向の変位を防止することができる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、バルブが外れて位置ずれしたクロスヘッドのアーム部が下降した際にスプリングアッパーシートに当接することを防止することができるので、クロスヘッドがスプリングアッパーシートを押し下げてバルブが脱落することを確実に防止することができる。
(III)本発明の請求項3に記載の発明によれば、外れたバルブのステム上端の全体がアーム部の嵌合穴の下方に必ず位置しているので、クロスヘッドのアーム部が下降した際に前記ステム上端が前記嵌合穴に必ず入り込み、バルブを嵌合穴に確実に再嵌合させることができる。
本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドを適用したマルチバルブエンジンの動弁装置を示す概略平面図である。 本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドを適用したマルチバルブエンジンの動弁装置を示す概略側面図であり、図1のII−II方向矢視図である。 本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドを適用したマルチバルブエンジンの動弁装置の要部を拡大して示す概略図であり、(a)は一例、(b)は別の一例をそれぞれ示す。 本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドの作動を説明する概念図である。 本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドの作動を説明する概念図である。 従来のマルチバルブエンジンの動弁装置の一例を示す概略正面図である。 従来のマルチバルブエンジンの動弁装置の別の一例を示す概略正面図である。 従来のマルチバルブエンジンの動弁装置の作動時における動作不良を説明する概略図である。 従来のマルチバルブエンジンの動弁装置の作動時における動作不良を説明する概略図である。 従来のマルチバルブエンジンの動弁装置の作動時における動作不良を説明する概略図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の実施によるクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドの形態の一例を示すものであって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成は図7に示す従来のものと同様である。
本実施例の場合、図1、図2に示す如く、シリンダヘッド10上面の所定位置にクロスヘッドガイド18を立設し、クロスヘッド8の水平方向の変位を阻んで位置ずれを防止するようにしている。このクロスヘッドガイド18は、図1に示す如く、クロスヘッド8やバルブ4を含む動弁装置を平面視した時に、クロスヘッド8の一対の嵌合穴14同士を結ぶ直線Lの一方の側に位置している。また、本実施例のマルチバルブエンジンの場合、前記直線Lの他方の側にはインジェクタ19が位置しており、クロスヘッドガイド18とインジェクタ19とで、クロスヘッド8の水平方向の変位を両側から阻むようになっている。言い換えると、クロスヘッドガイド18とインジェクタ19は直線Lに関して両側に、クロスヘッド8を挟むように位置しており、クロスヘッドガイド18を第一のクロスヘッドガイドとすれば、インジェクタ19は第二のクロスヘッドガイドとして作用する。そして、クロスヘッドガイド(第一のクロスヘッドガイド)18のクロスヘッド8に対向する面A1、およびインジェクタ(第二のクロスヘッドガイド)19のクロスヘッド8に対向する面A2は、それぞれクロスヘッド8の直線L方向における中間部8cと対向するように位置している。
また、面A1、A2は、それぞれクロスヘッド8に対して水平方向に所定の間隙C、Cを挟んで対峙しており、クロスヘッド8が昇降運動において垂直方向のどの位置にあってもクロスヘッド8の中間部8cに対して十分に小さい間隙C、Cを保つことができるよう、図2に示す如く垂直方向に所定の長さにわたって延在している。すなわち、面A1の下端は、クロスヘッド8が昇降運動における最下端(図2中、実線で示した位置)に達した際に、面A1の少なくとも一部がクロスヘッド8の中間部8cと間隙Cを挟んで対峙するような位置に設定され、面A1の上端は、クロスヘッド8が昇降運動における最上端(図2中、二点鎖線で示した位置)に達した際に、面A1の少なくとも一部がクロスヘッド8の中間部8cと間隙Cを挟んで対峙するような位置に設定される。同様に、面A2の下端は、クロスヘッド8が昇降運動における最下端(図1中、実線で示した位置)に達した際に、面A2の少なくとも一部がクロスヘッド8の中間部8cと間隙Cを挟んで対峙するような位置に設定され、面A2の上端は、クロスヘッド8が昇降運動における最上端(図2中、二点鎖線で示した位置)に達した際に、面A2の少なくとも一部がクロスヘッド8の中間部8cと間隙Cを挟んで対峙するような位置に設定される。
クロスヘッド8と面A1、A2との間隙C、Cの大きさは、以下のように設定される。まず、クロスヘッド8の一対のアーム部13の幅をW、バルブ4のステム12上端の半径をRとすると、間隙C、C
<W/4+R/2 ……(1)
<W/4+R/2 ……(2)
を満足する値に設定されることが好ましい。
さらに、本実施例の場合、図3(a)に拡大して示す如く、クロスヘッド8の両アーム部13の下面に開口した嵌合穴14は、それぞれ開口部側に軸方向所定の長さにわたり開口に向かって径が大きくなるテーパ部14aが形成されている。このため、嵌合穴14は、上端付近における径はバルブ4のステム12の径と略一致しているが、下端付近のテーパ部における径はステム12の径より大きくなっている。すなわち、図3(a)に示した例において、嵌合穴14の開口部における半径をR、テーパ部14a以外の上端部付近における半径をRとすると、
W/2≧R>R≒R ……(3)
という大小関係が成り立つ。
そして、上記した面A1、A2とクロスヘッド8との間隙C、Cの大きさは、上記式(1)、式(2)に加えて
≦(R−R)/2 ……(4)
≦(R−R)/2 ……(5)
の関係を満足するように設定される。尚、式(3)より、W/4の値はR/2以上であるので、C、Cの値がそれぞれ式(4)、式(5)を満足する場合、必ず式(1)、式(2)も成立する。本実施例においては、C、Cの値はそれぞれ式(4)、式(5)を満足するよう設定されている。
尚、この面A1、A2とクロスヘッド8との間隙C、Cの値は一定でなくても良い。第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)18や第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19とクロスヘッド8との相対位置はクロスヘッド8の垂直方向位置によって変わり、その際、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19の形状によっては間隙C、Cの大きさも変動し得るが、クロスヘッド8がどの位置にあっても上記式(1)、式(2)ないし式(4)、式(5)で表される関係が成立するよう、面A1、A2が形成されていれば良い。
次に、上記した本実施例の作動を説明する。
上記した動弁装置において、デポジットの堆積等の要因による動作不良の結果、一方のバルブ4が動作不良を起こしてクロスヘッド8のアーム部13から外れてしまったとする。このとき、クロスヘッド8の動きを拘束するのは正常に動作している他方のバルブ4のみとなり、クロスヘッド8はこの他方のバルブ4のステム12を中心として水平方向に回転するように変位しようとする。
ここで、図1、図2に示す如く、クロスヘッド8の周囲には、該クロスヘッド8を挟んでクロスヘッドガイド(第一のクロスヘッドガイド)18とインジェクタ(第二のクロスヘッドガイド)19が位置している。このため、例えば図4に示す如く、クロスヘッド8が正しい位置(二点鎖線で示した位置)からずれて水平方向に回転し、クロスヘッドガイド18側に変位しても、クロスヘッド8は中間部8cがクロスヘッドガイド18の面A1に当接したところで止まり(実線で示した位置)、クロスヘッドガイド18側にそれ以上変位することはない。
このとき、クロスヘッド8の中間部8cの水平方向の変位量は、クロスヘッド8とクロスヘッドガイド18の面A1とのもともとの間隙Cの大きさとほぼ等しい(図中、中央付近の矢印参照)。そして、バルブ4が外れてしまった側のアーム部13の嵌合穴14の水平方向の変位量は、Cの2倍とほぼ等しい(図4中、下方部分の矢印参照)。
ここで、上記したように、Cの大きさが、アーム部13の幅Wの1/4と、ステム12上端の半径Rの1/2の和より小さく設定されていれば(式(1)参照)、バルブ4が外れてしまった側のアーム部13の嵌合穴14の水平方向の変位量(約2×C)が、幅Wの1/2と半径Rの和以上に大きくなることはない。すなわち、
2×C(水平方向の変位量)<W/2+R ……(6)
の関係が成立し、クロスヘッド8が位置ずれを起こしても、アーム部13の少なくとも一部は必ずステム12上端の上方にある(図4中、下方部分参照)。したがって、クロスヘッド8が下降してきた時に、スプリングアッパーシート16の上面に接触する前にアーム部13の下面が必ずステム12の上端に接触することになる。このため、スプリングアッパーシート16が下降してきたクロスヘッド8のアーム部13と接触し、ステム4が脱落してしまう事態が未然に防止される。
さらに、本実施例においては、上記したように、Cの大きさが、嵌合穴14の開口部の半径Rと、ステム12上端の半径Rの差の1/2以下に設定されている(式(4)参照)。このため、図5に示す如く、クロスヘッド8が正しい位置(二点鎖線で示した位置)からずれて水平方向に回転し、クロスヘッドガイド18側に変位しても(実線および破線で示した位置)、バルブ4が外れてしまった側のアーム部13の嵌合穴14の水平方向の変位量(約2×C)が、半径Rと半径Rの差より大きくなることはない。すなわち、
2×C(水平方向の変位量)≦R−R ……(7)
の関係が成立し、バルブ4が外れてしまった側のアーム部13の嵌合穴14が水平方向に変位しても、外れてしまったステム12の上端部は、全体が嵌合穴14の開口部の下方に必ず位置することになる(図5中の破線および図3(a)参照)。
そして、ステム12の上端部全体が嵌合穴14の開口部の下方に位置していると、クロスヘッド8が下降してきた時に、ステム12の上端部全体が嵌合穴14の開口部内に必ず入り込む。さらにクロスヘッド8が下降すると、嵌合穴14の開口部側に形成されたテーパ部14aにより、ステム12の上端部が嵌合穴14の径方向中心に向かうようアーム部13が案内され、ステム12の上端部を嵌合穴14に再度正しく嵌合させることができる。
図4、図5に示したのとは反対側のバルブ4がクロスヘッド8から外れてしまった場合や、バルブ4の外れたクロスヘッド8がインジェクタ(第二のクロスヘッドガイド)19側に変位した場合も、上記図4、図5で説明した場合と対称に作動し、上記と同様の作用効果を奏する。
尚、上記本実施例では、クロスヘッド8の嵌合穴14とバルブ4のステム12との間の位置決めは、嵌合穴14の下面側にテーパ部14aを設けて開口部の半径Rをステム12の上端の半径Rより大きくすることで行っているが、これとは逆に、例えば図3(b)に示す如くステム12の上端部にテーパを設けて先細りの形状にし、ステム12の上端の半径Rを小さくすることによっても位置決めの機構を構成することが可能である。この場合、ステム12の上端の径R、嵌合穴14の開口部における半径R、嵌合穴14のテーパ部14a以外の上端における半径Rの関係は
=R>R ……(8)
となり、Rを小さくすることで上記式(4)、式(5)の関係を満足させることができる。また、嵌合穴14にテーパ部14aを設けると同時にステム12の上端部を先細りにし、
>R>R ……(9)
となるよう構成しても良い。尚、ステム12の上端部を尖らせるようにした場合、半径Rの値は略ゼロとなり、上記式(4)、式(5)におけるRとRの差を大きく取ることができる。
また、上記本実施例においては、第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)18や第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19をクロスヘッド8の直線L方向における中間部8cと対向するように配置しているが、必ずしもこのような配置にする必要はない。シリンダヘッド10の形状やその他の部品の配置の制約により、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19をこの位置に配置できないことも考えられるが、その場合にはクロスヘッドガイド8の水平方向の変位を阻むことのできる位置に第一のクロスヘッドガイド18と第二のクロスヘッドガイド19を適宜配置すれば良い。その際、アーム部13の幅Wや上記半径R、Rに対する間隙C、Cの設定は、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19とクロスヘッド8との位置関係により適宜変更され得る。例えば、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19を、面A1がクロスヘッド8の一対の嵌合穴14同士を結ぶ線分を三等分する点と対向するように配置する場合には、間隙C、C
<W/6+R/3 ……(10)
<W/6+R/3 ……(11)
または
≦(R−R)/3 ……(12)
≦(R−R)/3 ……(13)
の関係を満足する大きさに設定する。また、第一のクロスヘッドガイド18と第二のクロスヘッドガイド19は、クロスヘッド8の周囲にそれぞれ複数配置しても良い。
ただし、上記本実施例のような配置とすれば、クロスヘッド8に対する第一のクロスヘッドガイド18と第二のクロスヘッドガイド19の個数をそれぞれ一個としつつ、間隙C、Cとして設定し得る値に余裕を持たせることができる。すなわち、上記したように、アーム部13がスプリングアッパーシート16と接触することによるバルブ4の脱落を防止し得るようCやCの取り得る範囲は、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッド19の位置によって変わり得る(上記式(1)、(2)、式(10)、(11)参照)。そして、上記本実施例の如く、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19をクロスヘッド8の直線L方向における中間部8cと対向するように配置した時に、間隙Cや間隙Cの取り得る値はW/4+R/2未満(上記式(1)、(2)参照)となり、このとき、アーム部13がスプリングアッパーシート16を接触することによるバルブ4の脱落を防止し得るよう間隙Cや間隙Cの取り得る範囲は最も広くなる。
同様に、バルブ4を確実に嵌合穴14に再嵌合させ得るようCやCの取り得る範囲は、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19の位置によって変わり得るが(上記式(4)、(5)、式(12)、(13)参照)、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19をクロスヘッド8の直線L方向における中間部8cと対向するように配置した時に間隙C、Cの取り得る値の範囲は(R−R)/2以下となり、最も広くなる(上記式(4)、(5)参照)。このように、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19をクロスヘッド8の周囲にそれぞれ一個ずつ配置する場合、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19をクロスヘッド8の直線L方向における中間部8cと対向するように配置すれば、間隙C、Cの取り得る範囲が最も広くなるのである。
そして、本発明のように第一のクロスヘッドガイド18と第二のクロスヘッドガイド19によってクロスヘッド8の変位を阻むようにした場合、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19がクロスヘッド8と当接し得るのはバルブ4が動作不良を起こしてクロスヘッド8から外れた時のみであり、ガイドピン(図6参照)のようにクロスヘッド8と常時摺動することはないので、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19の素材にさほどの強度や耐久性は要求されない。しかも、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19は所定の間隙C、Cを挟んでクロスヘッド8と対向させれば良く、クロスヘッド8との関係において形状に精密さを要求されることもない。よって、第一のクロスヘッドガイド18や第二のクロスヘッドガイド19は安価な素材で構成することができ、製造にかかるコストは最低限で済む。
また、上記本実施例においては、クロスヘッド8の一方への変位を阻むようクロスヘッドガイド(第一のクロスヘッドガイド)18を立設し、クロスヘッド8の他方への変位を阻む第二のクロスヘッドガイドとしてインジェクタ19を用いているが、このように、クロスヘッド8の周囲に該クロスヘッド8の変位を適切に阻み得るような面を有する物体が予め配置されている場合にはそれらの物体を第一のクロスヘッドガイド18または第二のクロスヘッドガイド19として利用すれば良いし、そのような物体が配置されていない場合は、第一のクロスヘッドガイド18または第二のクロスヘッドガイド19を適切な位置に新設すれば良い。また、クロスヘッド8の周囲に何らかの物体が予め配置されているがクロスヘッド8との間隙が適当でない場合には、その物体に新たな部品を追加し、クロスヘッド8の変位を適切に阻み得る面を有するよう改造すれば良い。いずれにしても、既存の動弁装置について簡単な構成によりクロスヘッド8の位置ずれを防止することができる。
以上のように、上記本実施例においては、一対のアーム部13それぞれの下面に嵌合穴14を設けたクロスヘッド8と、各嵌合穴14にステム12の上端がそれぞれ嵌り込む一対のバルブ4とを備え、クロスヘッド8の一対の嵌合穴14同士を結ぶ直線Lに関して水平方向両側に、クロスヘッド8を挟むように第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)18と第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19を各々備えてクロスヘッド8の水平方向の変位を阻むよう構成しているので、バルブ4が嵌合穴14から外れてクロスヘッド8が水平方向に変位しようとした時に、該クロスヘッド8を挟むように設置した第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッド)18または第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19にクロスヘッド8が当接するので、該クロスヘッド8がそれ以上に水平方向に変位することを防止できる。
また、上記本実施例においては、第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)18及び第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19を、クロスヘッド8の一対の嵌合穴14同士を結ぶ直線L方向における中間部8cに対向するように配置し、第一のクロスヘッドガイド18とクロスヘッド8との間隙C及び第二のクロスヘッドガイド19とクロスヘッド8との間隙Cは、それぞれがアーム部13の幅Wの4分の1とステム12の上端の半径Rの2分の1の和未満となるよう構成しているので、バルブ4が外れて水平方向に位置ずれしたクロスヘッド8のアーム部13が下降した際、該アーム部13がスプリングアッパーシート16に当接する前に必ず前記バルブ4のステム12上端に当接させることができ、アーム部13がスプリングアッパーシート16の上面に当接することを防止することができる。
また、上記本実施例においては、第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)18とクロスヘッド8との間隙C及び第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19とクロスヘッド8との間隙Cは、それぞれが嵌合穴14の開口部の半径Rとステム12の上端の半径Rの差の2分の1を超えないよう構成しているので、バルブ4が外れたクロスヘッド8のアーム部13が変位しても、外れたバルブ4のステム12上端の全体をアーム部13の嵌合穴14の下方に必ず位置させることができる。
したがって、上記本実施例によれば、簡単な構成のクロスヘッドガイド(第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)18、第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)19)でクロスヘッド8の水平方向の変位を防止しているので、高価なガイドピンの設置を廃してコストを低減しつつクロスヘッド8の水平方向の変位を防止することができる。
また、バルブ4が外れて位置ずれしたクロスヘッド8のアーム部13が下降した際にスプリングアッパーシート16に当接することを防止することができるので、クロスヘッド8がスプリングアッパーシート16を押し下げてバルブ4が脱落することを確実に防止することができる。
また、外れたバルブ4のステム12上端の全体がアーム部13の嵌合穴14の下方に必ず位置しているので、クロスヘッド8のアーム部13が下降した際に前記ステム12上端が前記嵌合穴14に必ず入り込み、バルブ4を嵌合穴14に確実に再嵌合させることができる。
尚、本発明のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイドは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
4 バルブ
8 クロスヘッド
8c 中間部
12 ステム
13 アーム部
14 嵌合穴
18 第一のクロスヘッドガイド(クロスヘッドガイド)
19 第二のクロスヘッドガイド(インジェクタ)
間隙
間隙
L 直線
半径
半径
W 幅

Claims (3)

  1. 一対のアーム部それぞれの下面に嵌合穴を設けたクロスヘッドと、前記各嵌合穴にステムの上端がそれぞれ嵌り込む一対のバルブとを備え、前記クロスヘッドの前記一対の嵌合穴同士を結ぶ直線に関して水平方向両側に、前記クロスヘッドを挟むように第一のクロスヘッドガイドと第二のクロスヘッドガイドを各々備えて前記クロスヘッドの水平方向の変位を阻むよう構成したことを特徴とするクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイド。
  2. 前記第一のクロスヘッドガイド及び前記第二のクロスヘッドガイドを、前記クロスヘッドの前記一対の嵌合穴同士を結ぶ直線方向における中間部に対向するように配置し、前記第一のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙及び前記第二のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙は、それぞれが前記アーム部の幅の4分の1と前記ステムの上端の半径の2分の1の和未満となるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイド。
  3. 前記第一のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙及び前記第二のクロスヘッドガイドと前記クロスヘッドとの間隙は、それぞれが前記嵌合穴の開口部の半径と前記ステムの上端の半径の差の2分の1を超えないよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のクロスヘッドのバルブ脱落防止ガイド。
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