JP2016167370A - 光源装置および光電式変位検出装置 - Google Patents

光源装置および光電式変位検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光源分布や放射指向特性の均一化を図りつつ構造を簡単化して小型化を図ることができる光源装置および光電式変位検出装置を提供。【解決手段】光源装置10は、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備え、透光部材11には、一次光源12からの光を透光部材11の内部に入射させる入射部11Aと、透光部材11の内部から外部に向かって光を出射する出射部11Bと、透光部材11の表面から内部に向かって光を拡散反射する拡散部である拡散反射膜14と、が設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、光を出射する光源装置および光電式変位検出装置に関する。
従来、光電式変位検出装置(光電式エンコーダ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この文献に記載の光電式変位検出装置は、平行光を出射する照明器(光源装置)と、この照明器から出射した平行光を透過させる一対の光学格子と、一方の光学格子が設けられる第1スケールと、他方の光学格子が設けられる第2スケールと、一対の光学格子を透過した光を受光する受光素子と、受光素子からの電気信号に基づいて一対の光学格子の相対変位を算出する演算器と、を備える。この光電式エンコーダに利用される照明器は、光源である発光ダイオード(LED)と、レンズ表面に形成された球面状反射膜と、を有して構成され、発光ダイオードからの光を球面状反射膜に反射させることによって平行光を形成するようになっている。
ところで、光源装置として利用されるLEDは、半導体チップ上のおよそ数百μm大の領域が発光し、ほぼ点光源とみなせる。しかし、発光領域内には、電極とその電極にワイヤボンディングが施されていることが一般的であり、出射した光線が電極等で遮へいされてしまい、出射光の放射指向特性に大きな不均一性を生じることが一般的である。特に、コリメートレンズ等の焦点位置にLED光源を配置して平行光を形成しようとする場合、出射光の放射指向特性が不均一であると、平行光の放射指向特性や、その平行光によって照明された面の照度などに大きな不均一性が生じてしまう。
そのような光源の不均一性を改善するものとして、図15に示す積分球を用いた二次光源装置100が提案されている。ここで、図15(A)は二次光源装置100の断面図であり、図15(B)は二次光源装置100の側面図である。この二次光源装置100は、積分球である中空球体101と、LEDからなる一次光源102と、中空球体101の内面に形成された拡散反射膜103と、を備える。一次光源102から出射された光は、中空球体101の入射部(入射ポート)101Aから内部に入射され、拡散反射膜103で反射を繰り返し、中空球体101の内部全体にわたって光線が重畳して平均化される。このように平均化された光は、中空球体101の一部に設けた出射部(出射ポート)101Bから二次光源として出射され、この二次光源となる光は、光源分布および放射指向特性が均一化されたものとなる。
特開昭63−24126号公報
しかしながら、従来のような二次光源装置100は、積分球である中空球体101を一般的な光電式エンコーダの検出器に内蔵しようとすると、中空球体101を構成するために球殻状の構造を必要とし、実際に組み立てる際には球殻を分割する必要や、分割した部品を結合、保持するための部品が別途必要であり、構造が複雑になるという問題がある。また積分球が占める体積は、球殻の厚さが必要となることから、その内部に包含される球の体積よりも小さくすることができず、小型化しにくいという問題もある。
本発明の目的は、光源分布や放射指向特性の均一化を図りつつ構造を簡単化して小型化を図ることができる光源装置および光電式変位検出装置を提供することである。
本発明の光源装置は、一次光源と、光透過性を有する素材から中実に形成された透光部材と、を備え、前記透光部材には、前記一次光源からの光を該透光部材の内部に入射させる入射部と、該透光部材の内部から外部に向かって光を出射する出射部と、該透光部材の表面から内部に向かって光を拡散反射する拡散部と、が設けられることを特徴とする。
このような本発明によれば、中実な透光部材の内部に入射部から入射された一次光源の光は、透光部材表面の拡散部で拡散反射され、この拡散反射を繰り返して透光部材の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光が透光部材の出射部から二次光源として外部に向かって出射される。従って、光源装置から出射される光(二次光源)の光源分布および放射指向特性を均一化することができる。また、中実な透光部材の表面に拡散部を設ければよいので、透光部材と拡散部とを一体的に形成することができ、拡散部を分割する必要がなく、それを結合、保持するための部品を省略することができ、その構造を簡単化することができる。さらに、透光部材と一体的に拡散部を形成すれば、拡散部を必要最小限の厚さで形成することができ、装置の小型化を図ることができる。
本発明では、前記拡散部は、前記透光部材の表面に形成された拡散反射皮膜を有して構成されることが好ましい。
このような構成によれば、透光部材の表面に拡散反射皮膜を一体的に形成することで、その構造をより一層簡単化することができるとともに、拡散部の厚さを薄く形成して装置をさらに小型化をすることができる。
本発明では、前記拡散部は、前記透光部材の表面に形成された複数の凹凸部と、該複数の凹凸部から前記透光部材の内部に光を反射する反射膜と、を有して構成されてもよい。
このような構成によれば、透光部材の表面に形成した複数の凹凸部の反射膜によって透光部材の内部に光を反射することで、この反射される光が凹凸部の形状に応じて拡散されることになる。従って、射出成形や型押し等によって容易に形成可能な凹凸部と、拡散反射皮膜よりも容易に皮膜形成可能な反射膜と、によって拡散反射可能な拡散部を構成することができ、製造コストを抑制することができる。
本発明では、前記透光部材は、球面を有した球体状に形成され、前記球面に前記拡散部が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、透光部材が球体状に形成され、その球面に拡散部が設けられていることで、透光部材の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができる。
本発明では、前記透光部材は、球面と、球体の中心点を含む平面に沿った平面部と、を有した部分球体状に形成され、前記球面に前記拡散部が設けられ、前記平面部には、該透光部材の内部に光を反射する反射膜が設けられていてもよい。
このような構成によれば、球体の中心点を含む平面に沿った平面部を透光部材が有する、すなわち、平面部によって球体を切断した部分球体状に透光部材が形成されることで、透光部材を小型化することができる。ここで、部分球体状の透光部材としては、球体の中心点を通る一つの平面に沿って球体を切断した半球でもよいし、球体の中心点を通る二つの平面に沿って切断されたものでもよく、さらには三つ以上の平面に沿って切断されたものでもよい。また、球面に拡散部が設けられていることで、透光部材の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができる。さらに、平面部に反射膜が形成されているので、平面部を通して透光部材の外部へ光が漏れるのを防止することができる。
本発明では、前記透光部材は、円周面と、一対の底面と、を有した円柱状に形成され、前記円周面に前記拡散部が設けられ、前記一対の底面各々には、該透光部材の内部に光を反射する反射膜が設けられていてもよい。
このような構成によれば、透光部材が円柱状に形成され、その円周面に拡散部が設けられていることで、透光部材の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができる。また、円柱体の一対の底面に反射膜が設けられるので、底面を通して透光部材の外部へ光が漏れるのを防止することができる。さらに、円柱体の直径よりも軸方向の長さ(一対の底面間の距離)を小さく形成すれば、透光部材を小型化することができる。
この際、前記透光部材は、円周面と、一対の底面と、円柱体の中心軸を含む平面に沿った平面部と、を有した部分円柱体状に形成され、前記一対の底面各々および前記平面部には、該透光部材の内部に光を反射する反射膜が設けられていてもよい。
このような構成によれば、円柱体の中心軸を含む平面に沿った平面部を透光部材が有する、すなわち、平面部によって円柱体を切断した部分円柱体状に透光部材が形成されることで、透光部材を小型化することができる。ここで、部分円柱体状の透光部材としては、円柱体の中心軸を通る一つの平面に沿って円柱体を切断した半円柱でもよいし、円柱体の中心軸を通る二つの平面に沿って切断されたものでもよい。また、円周面に拡散部が設けられていることで、透光部材の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができる。さらに、一対の底面および平面部に反射膜が形成されているので、底面や平面部を通して透光部材の外部へ光が漏れるのを防止することができる。
本発明では、前記出射部は、前記入射部から入射する前記一次光源からの光が直接到達しない位置に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、一次光源からの光が直接到達しない位置に出射部が設けられているので、一次光源の不均一な光が出射部から直接出射されることを抑制して、出射される光をより一層均一化することができる。
本発明の光電式変位検出装置は、前記いずれかの光源装置と、前記光源装置から出射される光を透過させる一対の光学格子と、前記一対の光学格子を透過した透過光を受光する受光手段と、前記受光手段からの電気信号に基づいて前記一対の光学格子の相対変位を算出する演算手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
また、本発明の光電式変位検出装置は、前記いずれかの光源装置と、前記光源装置から出射される光を受けるパターンと、前記パターンを透過または反射した光を集めて前記パターンに対応した像を形成させる結像光学系と、前記結像光学系により形成された像を検出する受光手段と、前記受光手段により得られた像に基づいて前記パターンの位置を算出する演算手段と、を少なくとも備えたものでもよい。
このような本発明によれば、前述の光源装置と同様に、光源分布や放射指向特性の均一化を図りつつ、装置の構造を簡単化して小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る光電式変位検出装置の断面図 本発明の第1実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第2実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第3実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第4実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第5実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第6実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第7実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第8実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第9実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第10実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第11実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の第12実施形態に係る光源装置を示す断面図および側面図 本発明の変形例に係る光電式変位検出装置の概略構成図 本発明の従来技術に係る光源装置を示す断面図および側面図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光電式変位検出装置(光電式エンコーダ)の断面図である。
光電式エンコーダ1は、図1に示すように、後述する光源装置10,20と、光源装置10,20から出射される光を透過させるとともに反射して平行光を形成するコリメートレンズ2と、平行光を透過させる一対の光学格子3,4と、一対の光学格子3,4をそれぞれ保持する一対のスケールである第1スケール5および第2スケール6と、一対の光学格子3,4を透過した透過光を受光して電気信号を生成する受光手段7と、受光手段7からの電気信号に基づいて一対の光学格子3,4の相対変位を算出する演算手段8と、を備える。
コリメートレンズ2は、第2スケール6に固定されるとともに、光源装置10,20からの光を内部に入射させる入射ポート2Aを有する。さらに、コリメートレンズ2は、入射ポート2Aから入射した光を透過する光透過性を有するとともに、入射した光を反射する放物線状の反射面2Bを有して形成されている。入射ポート2Aは、反射面2Bの焦点位置に設けられており、反射面2Bで反射した反射光は、平行光となって一対の光学格子3,4に向かうことになる。
一対の光学格子3,4は、互いに所定間隔だけ離れて平行に設けられ、一定ピッチの光学格子3からなる目盛と、光学格子3と同一ピッチで90°ずつ位相をずらした4個の光学格子4からなる目盛を形成している。これらの光学格子3,4は、コリメートレンズ2からの平行光を透過させるとともに、第1スケール5および第2スケール6の相対移動に応じて互いの目盛の重なりが変化するようになっている。すなわち、光学格子3,4は、互いの目盛の重なりが変化した透過光を受光手段7に向かって透過させるようになっている。
第1スケール5および第2スケール6は、互いに図1中紙面直交方向に沿って平行移動可能に設けられている。これらの第1スケール5および第2スケール6は、それぞれ光透過性を有したガラス等の素材から形成されている。従って、第1スケール5は、一対の光学格子3,4を透過した透過光を受光手段7に向かって透過させ、第2スケール6は、コリメートレンズ2からの平行光を一対の光学格子3,4に向かって透過させるようになっている。
受光手段7は、4個の光学格子4に対応した4個の光電素子から構成され、一対の光学格子3,4の透過光を受光して電気信号を生成する。
演算手段8は、受光手段7からの電気信号を演算して差動信号を得るための差演算器を示し、この差動信号に基づいて、図示しない演算部により一対の光学格子3,4の相対変位を算出し、図示しない制御部や表示部に演算結果を出力する。
〔第1実施形態の光源装置〕
図2は、第1実施形態に係る光源装置10を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
光源装置10は、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備える。一次光源12は、発光部としてのLED12Aを有し、図示しない電源や発光制御部などに接続されている。
透光部材11は、ガラスや熱可塑性樹脂などから全体球状(全球状)に形成され、その表面(球面)の一部には一次光源12からの光を入射させる入射部11Aが設けられ、他の一部には該透光部材11の内部から外部に向かって光を出射する出射部11Bが設けられている。入射部11Aおよび出射部11Bを除く透光部材11の表面全体は、球体の球面に沿った球面部11Cとなっている。
入射部11Aは、透光部材11内部側に向かって凹んだ凹状に形成され、この凹みに光学接着剤からなる接着部13を介して一次光源12が嵌め込み固定されている。この入射部11Aに固定された一次光源12のLED12Aは、透光部材11の球面上に位置するようになっている。
出射部11Bは、球体の球面を削って平面かつ円形に形成され、前記光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2の入射ポート2Aに密接して設けられる。この出射部11Bは、球体の中心点回りに入射部11Aから90°だけ離れて設けられ、すなわち、入射部11Aから入射する一次光源12からの光が直接到達しない位置に出射部11Bは設けられている。
球面部11Cには、透光部材11の表面から内部に向かって光を拡散反射する拡散部としての拡散反射膜14が形成されている。この拡散反射膜14は、球面部11Cに適宜な表面処理や塗装を施すことで皮膜形成されたものでもよいし、薄膜シート状の別部材を球面部11Cに貼付することで形成されたものでもよい。拡散反射膜14は、球面部11Cとの境界面において光を反射するとともに透光部材11の内部に向かって光を放射状に拡散させる。
このような光源装置10によれば、入射部11Aから入射されたLED12Aからの光(一次光)が拡散反射膜14によって拡散反射を繰り返すことで、透光部材11の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光(二次光)が出射部11Bから出射される。従って、光源装置10から出射する光の光源分布および放射指向特性を均一化することができ、均一化した光を光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2に入射させることができる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)均一な光源分布および放射指向特性を有した光を光源装置10から出射することができるので、光電式エンコーダ1における測定精度を向上させることができる。
(2)中実な透光部材11の球面部11C表面に拡散反射膜14が一体的に形成されているので、従来の積分球に比べて光源装置10の構造を簡単化することができるとともに、拡散反射膜14を皮膜によって薄く形成することができ、光源装置10の小型化を図ることができる。
(3)透光部材11が全球状に形成され、その球面部11Cに拡散反射膜14が設けられていることで、透光部材11の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができ、光源装置10から出射される光の光源分布および放射指向特性の均一化を高めることができる。
(4)入射部11Aから入射する一次光源12の光が直接到達しない位置に出射部11Bが設けられているので、LED12Aからの不均一な光が出射部11Bから直接出射されることを抑制して、光源装置10から出射される光をより一層均一化することができる。
〔第2実施形態の光源装置〕
図3は、第2実施形態に係る光源装置10を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置10は、第1実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備える。
本実施形態の光源装置10は、前記第1実施形態の拡散反射膜14に代えて、球面部11Cに形成された複数の凹凸部15と、これら複数の凹凸部15から透光部材11の内部に光を反射する反射膜15Aと、を有して構成されている。凹凸部15は、透光部材11の外側に向かって凸な半球状の小突起からなり、透光部材11と一体成形されている。反射膜15Aは、凹凸部15の表面に適宜な表面処理や塗装を施すことで皮膜形成されたものが好適である。このような凹凸部15は、透光部材11の内部の光を反射するとともに放射状に拡散させる。
このような光源装置10によれば、入射部11Aから入射されたLED12Aからの光(一次光)が凹凸部15によって拡散反射を繰り返すことで、透光部材11の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光(二次光)が出射部11Bから出射される。従って、光源装置10から出射する光の光源分布および放射指向特性を均一化することができ、均一化した光を光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2に入射させることができる。従って、前記第1実施形態における前記(1)、(4)と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(5)中実な透光部材11の球面部11C表面に凹凸部15が一体的に形成されているので、従来の積分球に比べて光源装置10の構造を簡単化することができる。また、射出成形や型押し等によって凹凸部15を透光部材11と一体形成することで、光源装置10の製造コストを抑制することができる。
(6)透光部材11が全球状に形成され、その球面部11Cに凹凸部15が設けられていることで、透光部材11の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができ、光源装置10から出射される光の光源分布および放射指向特性の均一化を高めることができる。
〔第3実施形態の光源装置〕
図4は、第3実施形態に係る光源装置10を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置10は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備える。一方、透光部材11が半球状に形成されている点が前記第1実施形態との相違点である。
本実施形態の光源装置10において、透光部材11は、一次光源12と反対側(図4の上側)の略半分が切り欠かれている。この切り欠かれた部分には、球体の中心点を含む平面に沿うとともに球面部11Cに交差する平面部16が形成されている。この平面部16には、透光部材11の内部に光を反射する反射膜16Aが形成されている。このような平面部16が形成され、平面部16の反射膜16Aによって透光部材11内部の光が反射されることで、透光部材11は、図4に二点鎖線で示すような仮想の球体と同様に機能する。
このような光源装置10によれば、入射部11Aから入射されたLED12Aからの光(一次光)が平面部16の反射膜16Aによって反射されるとともに、球面部11Cの拡散反射膜14によって拡散反射を繰り返すことで、透光部材11の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光(二次光)が出射部11Bから出射される。従って、光源装置10から出射する光の光源分布および放射指向特性を均一化することができ、均一化した光を光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2に入射させることができる。従って、前記第1実施形態における前記(1)、(2)、(4)と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(7)平面部16によって球体を切断した半球状に透光部材11が形成されることで、全球状と比較して透光部材11を略半分の大きさとすることができ、光源装置10をさらに小型化することができる。また、平面部16に反射膜16Aが形成されているので、平面部16を通して透光部材11の外部へ光が漏れるのを防止することができる。
〔第4実施形態の光源装置〕
図5は、第4実施形態に係る光源装置10を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置10は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備える。さらに、光源装置10は、前記第3実施形態と同様に、透光部材11が半球状に形成され、平面部16を有して形成されている。
本実施形態の光源装置10では、一次光源12の位置が前記第3実施形態と相違し、平面部16の中央に一次光源12が設けられている。従って、一次光源12と出射部11Bとが平面部16に沿って球体の径方向(図5中、X方向)に略平行に設けられている。このような本実施形態の光源装置10によれば、前記第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
〔第5実施形態の光源装置〕
図6は、第5実施形態に係る光源装置10を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置10は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備える。一方、透光部材11が半球状に形成されている点が前記第2実施形態との相違点である。
本実施形態の光源装置10では、前記第2実施形態と同様に、透光部材11の球面部11Cに複数の凹凸部15が形成され、これら複数の凹凸部15の表面に反射膜15Aが形成されている。さらに、透光部材11は、前記第3実施形態と同様に、平面部16を有した半球状に形成され、平面部16には、反射膜16Aが形成されている。このような本実施形態の光源装置10によれば、前記第1実施形態における前記(1)、(4)、前記第2実施形態における前記(5)、前記第3実施形態における前記(7)と同様の作用効果を奏することができる。
〔第6実施形態の光源装置〕
図7は、第6実施形態に係る光源装置10を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置10は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材11と、この透光部材11の内部に向かって一次光を入射する一次光源12と、を備える。さらに、光源装置10は、前記第5実施形態と同様に、透光部材11が半球状に形成され、複数の凹凸部15および平面部16を有して形成されている。
本実施形態の光源装置10では、一次光源12の位置が前記第5実施形態と相違し、平面部16の中央に一次光源12が設けられている。従って、一次光源12と出射部11Bとが平面部16に沿って球体の径方向(図7中、X方向)に略平行に設けられている。このような本実施形態の光源装置10によれば、前記第5実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
〔第7実施形態の光源装置〕
図8は、第7実施形態に係る光源装置20を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
光源装置20は、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材21と、この透光部材21の内部に向かって一次光を入射する一次光源22と、を備える。一次光源22は、発光部としてのLED22Aを有し、図示しない電源や発光制御部などに接続されている。
透光部材21は、ガラスや熱可塑性樹脂などから全体円柱状(全円柱状)に形成され、円柱体の円周面に沿った円周面部21Cと、円柱体の一対の底面に沿った一対の底面部21Dと、を有して形成されている。円周面部21Cの一部には一次光源22からの光を入射させる入射部21Aが設けられ、他の一部には該透光部材21の内部から外部に向かって光を出射する出射部21Bが設けられている。すなわち、入射部21Aおよび出射部21Bを除いた部分が円周面部21Cとなっている。
入射部21Aは、透光部材21内部側に向かって凹んだ凹状に形成され、この凹みに光学接着剤からなる接着部23を介して一次光源22が嵌め込み固定されている。この入射部21Aに固定された一次光源22のLED22Aは、透光部材21の円周面上に位置するようになっている。
出射部21Bは、円柱体の円周面を削って平面かつ矩形に形成され、前記光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2の入射ポート2Aに密接して設けられる。この出射部21Bは、円柱体の中心軸回りに入射部21Aから90°だけ離れて設けられ、すなわち、入射部21Aから入射する一次光源22からの光が直接到達しない位置に出射部21Bは設けられている。
円周面部21Cには、透光部材21の表面から内部に向かって光を拡散反射する拡散部としての拡散反射膜24が形成されている。この拡散反射膜24は、円周面部21Cに適宜な表面処理や塗装を施すことで皮膜形成されたものでもよいし、薄膜シート状の別部材を円周面部21Cに貼付することで形成されたものでもよい。拡散反射膜24は、円周面部21Cとの境界面において光を反射するとともに透光部材21の内部に向かって光を放射状に拡散させる。
一対の底面部21Dには、透光部材21の表面から内部に向かって光を反射する反射膜27が形成されている。この反射膜27は、底面部21Dに適宜な表面処理や塗装を施すことで皮膜形成されたものであり、底面部21Dとの境界面において透光部材21の内部の光を反射することで、底面部21Dを通して透光部材21の外部へ光が漏れるのを防止することができる。また、一対の底面部21D間の距離、すなわち透光部材21の軸方向(図8中、Y方向)の幅寸法は、円柱体の直径よりも小さく(薄く)形成されている。
このような光源装置20によれば、入射部21Aから入射されたLED22Aからの光(一次光)が底面部21Dの反射膜27によって反射されるとともに、拡散反射膜24によって拡散反射を繰り返すことで、透光部材21の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光(二次光)が出射部21Bから出射される。従って、光源装置20から出射する光の光源分布および放射指向特性を均一化することができ、均一化した光を光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2に入射させることができる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(8)均一な光源分布および放射指向特性を有した光を光源装置20から出射することができるので、光電式エンコーダ1における測定精度を向上させることができる。
(9)中実な透光部材21の円周面部21C表面に拡散反射膜24が一体的に形成されているので、従来の積分球に比べて光源装置20の構造を簡単化することができるとともに、拡散反射膜24を皮膜によって薄く形成することができ、光源装置20の小型化を図ることができる。
(10)透光部材21が全円柱状に形成され、その円周面部21Cに拡散反射膜24が設けられていることで、透光部材21の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができ、光源装置20から出射される光の光源分布および放射指向特性の均一化を高めることができる。
(11)入射部21Aから入射する一次光源22の光が直接到達しない位置に出射部21Bが設けられているので、LED22Aからの不均一な光が出射部21Bから直接出射されることを抑制して、光源装置20から出射される光をより一層均一化することができる。
(12)一対の底面部21D間の距離が円柱体の直径よりも小さく形成されているので、透光部材21を薄型化することができ、光源装置20をさらに小型化することができる。
〔第8実施形態の光源装置〕
図9は、第8実施形態に係る光源装置20を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置20は、第7実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材21と、この透光部材21の内部に向かって一次光を入射する一次光源22と、を備える。
本実施形態の光源装置20は、前記第7実施形態の拡散反射膜24に代えて、円周面部21Cに形成された複数の凹凸部25と、これら複数の凹凸部25から透光部材21の内部に光を反射する反射膜25Aと、を有して構成されている。凹凸部25は、透光部材21の外側に向かって凸な半円柱状の小突起からなり、透光部材21と一体成形されている。反射膜25Aは、凹凸部25の表面に適宜な表面処理や塗装を施すことで皮膜形成されたものが好適である。このような凹凸部25は、透光部材21の内部の光を反射するとともに放射状に拡散させる。
このような光源装置20によれば、入射部21Aから入射されたLED22Aからの光(一次光)が底面部21Dの反射膜27によって反射されるとともに、凹凸部25によって拡散反射を繰り返すことで、透光部材21の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光(二次光)が出射部21Bから出射される。従って、光源装置20から出射する光の光源分布および放射指向特性を均一化することができ、均一化した光を光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2に入射させることができる。従って、前記第7実施形態における前記(8)、(11)、(12)と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(13)中実な透光部材21の円周面部21C表面に凹凸部25が一体的に形成されているので、従来の積分球に比べて光源装置20の構造を簡単化することができる。また、射出成形や型押し等によって凹凸部25を透光部材21と一体形成することで、光源装置20の製造コストを抑制することができる。
(14)透光部材21が全円柱状に形成され、その円周面部21Cに凹凸部25が設けられていることで、透光部材21の内部における光の拡散反射を適切に繰り返させて、重畳した光線の平均化を図ることができ、光源装置20から出射される光の光源分布および放射指向特性の均一化を高めることができる。
〔第9実施形態の光源装置〕
図10は、第9実施形態に係る光源装置20を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置20は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材21と、この透光部材21の内部に向かって一次光を入射する一次光源22と、を備える。一方、透光部材21が半円柱状に形成されている点が前記第7実施形態との相違点である。
本実施形態の光源装置20において、透光部材21は、一次光源22と反対側(図10の上側)の略半分が切り欠かれている。この切り欠かれた部分には、円柱体の中心軸を含む平面に沿うとともに円周面部21Cに交差する平面部26が形成されている。この平面部26には、透光部材21の内部に光を反射する反射膜26Aが形成されている。このような平面部26が形成され、平面部26の反射膜26Aによって透光部材21内部の光が反射されることで、透光部材21は、前記第7実施形態の全円柱体と同様に機能する。
このような光源装置20によれば、入射部21Aから入射されたLED22Aからの光(一次光)が底面部21Dおよび平面部26の反射膜26A,27によって反射されるとともに、円周面部21Cの拡散反射膜24によって拡散反射を繰り返すことで、透光部材21の内部で光線が重畳して平均化され、平均化された光(二次光)が出射部21Bから出射される。従って、光源装置20から出射する光の光源分布および放射指向特性を均一化することができ、均一化した光を光電式エンコーダ1におけるコリメートレンズ2に入射させることができる。従って、前記第7実施形態における前記(8)、(9)、(11)、(12)と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(15)平面部26によって円柱体を切断した半円柱状に透光部材21が形成されることで、全円柱状と比較して透光部材21を略半分の大きさとすることができ、光源装置20をさらに小型化することができる。また、平面部26に反射膜26Aが形成されているので、平面部26を通して透光部材21の外部へ光が漏れるのを防止することができる。
〔第10実施形態の光源装置〕
図11は、第10実施形態に係る光源装置20を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置20は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材21と、この透光部材21の内部に向かって一次光を入射する一次光源22と、を備える。さらに、光源装置20は、前記第9実施形態と同様に、透光部材21が半円柱状に形成され、平面部26を有して形成されている。
本実施形態の光源装置20では、一次光源22の位置が前記第9実施形態と相違し、平面部26の中央に一次光源22が設けられている。従って、一次光源22と出射部21Bとが平面部26に沿って円柱体の径方向(図11中、X方向)に略平行に設けられている。このような本実施形態の光源装置20によれば、前記第9実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
〔第11実施形態の光源装置〕
図12は、第11実施形態に係る光源装置20を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置20は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材21と、この透光部材21の内部に向かって一次光を入射する一次光源22と、を備える。一方、透光部材21が半円柱状に形成されている点が前記第8実施形態との相違点である。
本実施形態の光源装置20では、前記第8実施形態と同様に、透光部材21の円周面部21Cに複数の凹凸部25が形成され、これら複数の凹凸部25の表面に反射膜25Aが形成されている。さらに、透光部材21は、前記第9実施形態と同様に、平面部26を有した半円柱状に形成され、平面部26には、反射膜26Aが形成されている。このような本実施形態の光源装置20によれば、前記第7実施形態における前記(8)、(11)、(12)、前記第8実施形態における前記(13)、前記第9実施形態における前記(15)と同様の作用効果を奏することができる。
〔第12実施形態の光源装置〕
図13は、第12実施形態に係る光源装置20を示す断面図および側面図であり、(A)がX−Z平面に沿った断面図、(B)がX方向から見た側面図である。
この光源装置20は、前記各実施形態と同様に、光透過性を有する透明な素材から中実に形成された透光部材21と、この透光部材21の内部に向かって一次光を入射する一次光源22と、を備える。さらに、光源装置20は、前記第11実施形態と同様に、透光部材21が半円柱状に形成され、複数の凹凸部25および平面部26を有して形成されている。
本実施形態の光源装置20では、一次光源22の位置が前記第11実施形態と相違し、平面部26の中央に一次光源22が設けられている。従って、一次光源22と出射部21Bとが平面部26に沿って円柱体の径方向(図13中、X方向)に略平行に設けられている。このような本実施形態の光源装置20によれば、前記第11実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、光源装置10,20を光電式エンコーダ(光電式変位検出装置)1に利用したが、本発明の光源装置は、光電式変位検出装置に限らず、均一な光源分布や放射指向特性が必要とされる各種の測定機器や光学機器に利用可能である。
前記実施形態では、光源装置10,20の透光部材11,21が球または円柱の全部または一部を含んで形成されていたが、透光部材の形態は球や円柱に限らず、楕円球や楕円柱、円錐、円錐台、立方体、直方体、多面体など、任意の形態であってもよい。
また、前記第3〜6実施形態では、透光部材11が半球状に形成されていたが、球体を分割した部分球体として透光部材を形成する場合は半球に限らず、球の中心点を含む複数の平面で分割した部分球体であってもよい。さらに、部分球体としては、球の中心点を含む平面で分割されたものに限らず、球体が任意の平面で分割されたものでもよい。
また、前記第9〜12実施形態では、透光部材21が半円柱状に形成されていたが、円柱体を分割した部分円柱体として透光部材を形成する場合は半円柱体に限らず、円柱体の中心軸を含み互いに平行でない二つの平面で分割した部分円柱体であってもよい。さらに、部分円柱体としては、円柱の中心軸を含む平面で分割されたものに限らず、円柱体が任意の平面で分割されたものでもよい。
また、前記実施形態では、光電式エンコーダ(光電式変位検出装置)1が一対の光学格子の相対変位を検出するものであったが、必ずしもこの検出方式の光電式エンコーダに限らない。光源装置の出射する光がその検出方式に適する限り、どのような検出方式の光電式エンコーダであってもよい。例えば、図14に示す光電式エンコーダ1Aは、前記実施形態の光源装置10(20)と、その出射光を平行光にするコリメートレンズ31と、平行光を透過させるスケール32と、スケール32を透過した光を集める結像光学系33と、結像光学系33からの光(像)を受光する受光手段34と、受光手段34により検出した像に基づき算出する演算手段35と、を備えて構成されている。
スケール32は、平行光と直交する図14中上下方向に移動自在に設けられるとともに、その表面に所定のパターン36が設けられている。結像光学系33は、複数のレンズ38,39を有し、パターン36を透過した光を集めてパターン36に対応した像37を受光手段34に結像させる。受光手段34は、受光した像37を検出して電気信号を演算手段35に出力する。演算手段35は、像37に基づき、スケール32(パターン36)の変位を算出する。すなわち、光電式エンコーダ1Aは、結像光学系33により結像されたパターン36の像37を検出し、その像37に基づきパターン36の位置を算出する方式の光電式エンコーダである。ここで、パターン36は、同一ピッチの目盛に限らず、絶対位置情報を含んだ符号など、任意のパターンであってもよい。さらに、パターン36は透過型に限らず、反射型であってもよい。さらに、結像光学系33は、レンズ38,39のような屈折光学系に限らず、反射光学系であってもよいし、その組み合わせであってもよい。
以上のように、本発明は、一次光源の光の光源分布や放射指向特性を均一にして出射する二次光源としての光源装置、この光源装置を備えた光電式変位検出装置に好適に利用できる。
1,1A 光電式エンコーダ(光電式変位検出装置)
3,4 光学格子
7 受光手段
8 演算手段
10,20 光源装置
11,21 透光部材
11A,21A 入射部
11B,21B 出射部
11C 球面部
12,22 一次光源
14,24 拡散反射膜(拡散部)
15,25 凹凸部(拡散部)
15A,25A 反射膜
16,26 平面部
16A,26A 反射膜
21C 円周面部
21D 底面部
27 反射膜
33 結像光学系
34 受光手段
35 演算手段
36 パターン
37 像

Claims (10)

  1. 一次光源と、
    光透過性を有する素材から中実に形成された透光部材と、を備え、
    前記透光部材には、
    前記一次光源からの光を該透光部材の内部に入射させる入射部と、
    該透光部材の内部から外部に向かって光を出射する出射部と、
    該透光部材の表面から内部に向かって光を拡散反射する拡散部と、
    が設けられることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載された光源装置において、
    前記拡散部は、前記透光部材の表面に形成された拡散反射皮膜を有して構成されることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1に記載された光源装置において、
    前記拡散部は、前記透光部材の表面に形成された複数の凹凸部と、該複数の凹凸部から前記透光部材の内部に光を反射する反射膜と、を有して構成されることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された光源装置において、
    前記透光部材は、球面を有した球体状に形成され、前記球面に前記拡散部が設けられていることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された光源装置において、
    前記透光部材は、球面と、球体の中心点を含む平面に沿った平面部と、を有した部分球体状に形成され、前記球面に前記拡散部が設けられ、前記平面部には、該透光部材の内部に光を反射する反射膜が設けられていることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された光源装置において、
    前記透光部材は、円周面と、一対の底面と、を有した円柱状に形成され、前記円周面に前記拡散部が設けられ、前記一対の底面各々には、該透光部材の内部に光を反射する反射膜が設けられていることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された光源装置において、
    前記透光部材は、円周面と、一対の底面と、円柱体の中心軸を含む平面に沿った平面部と、を有した部分円柱体状に形成され、前記一対の底面各々および前記平面部には、該透光部材の内部に光を反射する反射膜が設けられていることを特徴とする光源装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載された光源装置において、
    前記出射部は、前記入射部から入射する前記一次光源からの光が直接到達しない位置に設けられていることを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載された光源装置と、
    前記光源装置から出射される光を透過させる一対の光学格子と、
    前記一対の光学格子を透過した透過光を受光する受光手段と、
    前記受光手段からの電気信号に基づいて前記一対の光学格子の相対変位を算出する演算手段と、
    を少なくとも備えることを特徴とする光電式変位検出装置。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載された光源装置と、
    前記光源装置から出射される光を受けるパターンと、
    前記パターンを透過または反射した光を集めて前記パターンに対応した像を形成させる結像光学系と、
    前記結像光学系により形成された像を検出する受光手段と、
    前記受光手段により得られた像に基づいて前記パターンの位置を算出する演算手段と、
    を少なくとも備えることを特徴とする光電式変位検出装置。
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