JP2016162113A - 無線通信タグ及びタグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】人間自身が備える電気特性などの影響を抑制し、パッシブタイプの無線通信タグの性能を改善する技術を提供する。
【解決手段】チップとアンテナとを有するパッシブタイプのタグシートが所定の厚さの基板に添付され、前記タグシートの長手方向に沿って金属板が配置された無線通信タグ。
【選択図】 図1
【解決手段】チップとアンテナとを有するパッシブタイプのタグシートが所定の厚さの基板に添付され、前記タグシートの長手方向に沿って金属板が配置された無線通信タグ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信タグ及びタグ装置に関する。
マラソン競技では、多数のランナーをスタート地点、ゴール地点、さらには中継地点等において一意に識別し、順位や所要時間等を記録する必要がある。そこで、各ランナーを識別するための識別情報を記憶した無線通信タグをランナーに装着することが提案されている(特許文献1参照)。
ランナーに装着される無線通信タグには電池有りのアクティブタイプのものと、電池を内蔵しないパッシブタイプのものとがあるが、取り扱いの容易さにより後者がより好まれる。
しかしながら、パッシブタイプはアクティブタイプに比べて通信性能が落ちるため、性能の改善が求められている。また、マラソン競技では、タグをランナー自身が身につけるため、人間自身(生体組織)が備える電気特性やそれに影響を与える汗などを考慮する必要がある。
そこで本発明は、人間自身が与える電気特性などの影響を抑制し、パッシブタイプの無線通信タグの性能を改善する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する一つの側面に対応する本発明は、チップとアンテナとを有するパッシブタイプのタグシートが所定の厚さの基板に添付され、前記タグシートの長手方向に沿って金属板が配置された無線通信タグである。
上記課題を解決する他の側面に対応する本発明は、上記の無線通信タグを少なくとも2つ組み合わせたタグ装置である。
本発明によれば、生体組織が備える電気特性等の影響を抑制したパッシブタイプ無線通信タグの性能を改善することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施形態1]
本発明を適用する無線通信タグの外観構成の一例を図1(a)に示す。タグ100は、無線通信用のタグシート101が基板102に貼り付けられるとともに、タグシートのアンテナ部分にそって長手方向に金属板103を有している。
本発明を適用する無線通信タグの外観構成の一例を図1(a)に示す。タグ100は、無線通信用のタグシート101が基板102に貼り付けられるとともに、タグシートのアンテナ部分にそって長手方向に金属板103を有している。
タグシート101は、PET基盤上にアンテナ111が形成され、アンテナの一部にチップ112が接続された、パッシブタイプのICタグである。パッシブタイプのICタグは自発的に電波を発射することはできず、電子タグの送信エネルギーにはリーダ/ライタからの搬送波の電力のみを利用し、それ以外の電力は供給されない電子タグである。当該タグシート101としては、例えばSMARTRAC社製のDogBoneを使用することができる。当該DogBoneは、アンテナの横幅が約85mmで、高さが約24mmとなっている。チップ112には、Impinj Monza 4QTが使用されており、動作周波数は860から960MHzである。
基板102は、比誘電率が好ましくは1から1.5の誘電体材料を用いることができる。比誘電率はあまり大きくなると人体に装着したのと同じでチップ112のインピーダンスに影響を与えるため、この範囲であることが好ましい。誘電体材料としては、例えば発泡ポリプロピレンを用いることができる。発泡ポリプロピレンのシートの比誘電率は実測値で約1.4であった。基板102の横幅と高さはタグシート101を添付できるのに十分な大きさであればよく、厚さを15mm程度にすることができる。基板102の材料としては、発泡ポリプロピレン以外の他の発泡材料、紙、段ボール紙等でも上記の条件を満たす比誘電率を有するものを用いることができる。
金属板103は、例えば銅製の平板であって幅を3mmから5mm程度とし、長さを使用周波数の波長(λ)の約1/2(λ/2)の長さとすることができる。例えば、光速を約3×108とすると、使用周波数が920MHzの場合には、3×108/920×106=0.32(m)で、その1/2であるから長さは約160mmとなる。なお、金属板103の長さはλ/2に限定されるものではなく、λ/2に基づく範囲で値を決定することができる。例えば、140から180mmの範囲のいずれかの数値としても良いが、更に絞り込んで140から160mmの範囲、あるいは150mmとしてもよい。また、金属板103の材料として、例えば、アルミニウム、形状記憶合金(チタンーニッケル合金)、ステンレス、誘電体などを使用することもできる。
金属板103の設置位置は、タグシート101の長辺側の端部付近がよい。図1(a)では、タグシート101の上側の端部付近に設置した場合を示しているが、下側の端部付近に設置しても良い。また金属板103とタグシート101の端部との位置関係は、端部の上に金属板103が重畳されていてもよいし、端部を超えたタグシート101の外側の近傍に位置していても良い。
つぎに、発明の実施形態に対応する構成のタグ100を用いた実験結果を説明する。図2は本実施形態における実験環境を示す図である。当該実験環境は屋内でも屋外でも共通である。タグ100は、水平方向に移動が可能な(可動式)設置台200上に設置されている。設置台は台車202上にスタンド201が設置されている。タグ100は、一例として地面から約110cmの高さに設置されている。この高さは平均的なマラソンランナーの上半身にタグ100を取り付けた場合を想定して決定したものである。
設置台200から一定距離離れた場所には、タグ100と通信を行うためのアンテナ211が地面に設置されている。アンテナ211を地面に設置して実験を行うのは、マラソン競技では無線通信タグと通信するためのアンテナがスタート地点やゴール地点の地表に設置されるためである。アンテナ211は、タグ100との通信を行うためのリーダ/ライタ212と接続されている。リーダ/ライタ212は処理装置(パソコン)213と接続されている。処理装置213はリーダ/ライタ212を制御し、リーダ/ライタ212からアンテナ211を介してタグ100の情報を取得する。各装置の接続は例えばUSB等の有線接続により行うことができるが、接続形態は有線、無線の通信種別、さらには通信プロトコルを問わない。
本実施形態の実験ではリーダ/ライタ212はリードモードにて動作し、アンテナ211を介してタグシート101に対して、周波数920MHz、250mWのリード信号を送信し、タグ100から送信された信号を受信する。リーダ/ライタ212は、受信した信号のレベルに基づき受信信号強度(RSSI)を処理装置213に出力する。なお、リーダ/ライタ212がタグ100からの信号を受信できなかった場合、受信エラーを処理装置213に出力する。
次に、図2の実験環境において行った実験結果について説明する。まず図3(a)はタグシート101を単体で用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付けて用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付け、金属板103を追加したタグ100を用いた場合のそれぞれについて、屋内での測定結果を示す。ここで示すように、タグシート101単体とタグシート101と基板102との組み合わせは特性に大きな違いはないが、金属板103を追加しタグ100として構成した場合は、アンテナ111との距離が短くなるほど特性が改善し、感度が改善されていることが分かる。
図3(b)は、屋内での実験結果を表にまとめたものである。タグシート101単体、タグシート101と基板102との組み合わせ、タグ100とでは、途切れずに測定した距離には大きな差はないが、タグ100は他の2つの条件と比べて測定値の最大値、最小値が最も大きくなっており、特性が全体的に改善されていることが分かる。このように、タグシート101単体で用いた場合に比べ、金属板103が追加されたタグ100では大きく特性が改善されることが分かる。
図4(a)は、基板102の厚さを比較した結果を示す。ここでは、5mmと15mmとの2種類を用いた場合を比較している。図4(a)では、全体的な特性にそれほど大きな違いはないが、15mmの方がより大きな測定値が観測されていることが分かる。図4(b)は、金属板103の長さを比較した結果を示す。ここでは、長さを55mmから200mmまで12段階で設定して比較している。図4(b)では、200mmから140mmではほぼ同じような出力特性が得られており、他の例に比べてよい結果となっている。200mmから140mmの間では、総合的には150mmがより好ましいことが分かった。金属板103の長さと使用周波数との関係を考慮すると、本実施形態の実験条件では使用周波数を920MHzとしたので、波長λは3×108/920×106=0.32(m)となる。λ/2は約160mmとなる。実験結果において特性の改善が期待できる金属板103の長さは200mmから140mmの範囲であったが、当該範囲は、波長の半分の長さを含む範囲を基準に絞り込めることが実験で裏付けられた。
次に図4(c)は、金属板103の幅を比較した結果を示す。ここでは、幅を3mmと5mmとの2種類を用いた場合を比較している。図4(c)では、3mmの方がより大きな測定値が観測されていることが分かる。次に図4(d)は、金属板103の位置を比較した結果を示す。ここでは、タグシート101の長手方向に添付する金属板103の位置を5つの段階に変化させてその測定値を比較している。具体的には図1(b)に示すように、金属板103の位置をそれぞれタグの真上103A、タグのチップ112の上103B、チップ112上103C、チップ112の下103D、タグの真下103Eの5段階である。図4(d)の測定結果からはタグの真上103Aの位置において最も良い特性が得られており、反応距離が最も長く、かつ、アンテナ211に近づくについて特性が最も改善している。なお、タグの真下103Eの場合も真上103Aに次いで良い特性が得られている。このように金属板103はタグシート101の長辺端部付近に設置される方が、特性改善に貢献することが分かる。なお、チップ112と金属板103とが重なる場合(103C)は、測定値が得られない。よって、金属板103は少なくともチップ112とは重ならない位置であって、より長辺端部に近い位置に設置する方が良好な特性が得られることが分かる。
次に、屋外での実験結果について説明する。実験方法は図2で説明した方法と同様である。まず図5(a)はタグシート101を単体で用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付けて用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付け、金属板103を追加したタグ100を用いた場合のそれぞれについての屋外での測定結果を示す。ここで示すように、タグシート101単体とタグシート101と基板102との組み合わせは特性に大きな違いがないが、タグ100は、他の2つの方法に比べて常に高い特性が得られている。
また、図3(a)と比較すると、屋内では、信号が所々受信できない状況が発生していたのに対し、屋外での実験ではアンテナ211からの距離が離れるに従ってRSSI値が減衰しつつも、信号の受信状態は継続しており、屋外の方がよい特性が得られている。これは屋内では、マルチパスの影響により電波の屈折や反射が生じてノイズが発生し、電波同士が打ち消しあうのに対し、屋外は、マルチパスの影響を受けにくいためと考えられる。但し、屋外で得られる結果も、基本的には屋内で得られる結果と同傾向であるため、屋外のデータについては一部のみを記載し、残りは屋内と同傾向として省略する。
図5(b)は、屋外での実験結果を表にまとめたものである。タグシート101単体、タグシート101と基板102の組み合わせ、タグ100とでは、タグ100が、信号が途切れずに測定が継続できた距離が最も長く、また、測定値の最大値が最も大きく、かつ、最小値も最も大きくなっている。よって、屋外においてもタグ100を用いた場合が最もよい特性が得られていることが分かる。
次に、図6はタグシート101を単体で用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付けて用いた場合、タグ100のそれぞれについて、屋外の自由空間での指向性を測定した結果を示す。タグシート101単体とタグシート101と基板102との組み合わせとでは指向性の改善度合いにそれ程大きな装置はないが、タグ100では指向性が全方位において大幅に改善されていることが分かる。このように、金属板103の追加により指向性が大きく改善されることが分かる。
次に、人体に装着した場合を想定して行った測定結果について説明する。ここでは、図2の実験環境においてスタンド201として水の入った1リットルサイズのペットボトルを人体代わりに用いて測定を行った。
まず屋内での測定結果を説明する。図7(a)はタグシート101を単体で用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付けて用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付け、金属板103を追加したタグ100を用いた場合のそれぞれについての屋内での測定結果を示す。ここで示すように、タグシート101単体では測定値が得られなかった。タグシート101と基板102との組み合わせでは測定値は得られたものの、金属板103を追加したタグ100の方がより高い特性が得られている。
図7(b)は、実験結果を表にまとめたものである。タグシート101単体では結果が得られなかった。タグシート101と基板102との組み合わせと、タグ100とでは、タグ100が、信号が途切れずに測定が継続できた距離が最も長く、また、測定値の最大値が最も大きく、かつ、最小値も最も大きくなっている。このように、人体に用いる場合にはタグシート101単体では機能しないため、基板102によりタグシート101を人体から隔離する必要があることが分かる。その場合、金属板103を更に追加することで特性をより改善できることが分かる。
図8(a)は、基板102の厚さを比較した結果を示す。ここでは、5mmと15mmとの2種類を用いた場合を比較している。図8(a)によると、5mmでは測定値は得られなかった。これに対し、15mmでは値が得られている。なお、図では省略しているが10mmでも測定値は得られていない。このように、タグシート101に対する人体からの影響を排除するためには、一定距離を確保してタグシート101を人体から隔離する必要がある。図8(b)は、金属板103の長さを比較した結果を示す。ここでは、長さを55mmから200mmまで12段階で設定して比較している。しかし、長さが120mmになるまでは測定値が得られないままであり、150mmにおいて最も高い出力特性が得られているが、200mmになると150mmよりも特性が低下してしまっている。
次に図8(c)は、金属板103の幅を比較した結果を示す。ここでは、幅を3mmと5mmとの2種類を用いた場合を比較している。図8(c)では2つの場合について特性に大きな差はないが、3mmの方が距離に関する特性がより良好である。次に図8(d)は、金属板103の位置を比較した結果を示す。ここでは、タグシート101の長手方向に添付する金属板103の位置を5つの段階に変化させてその測定値を比較している。位置は図1(b)に示したものと同様である。図8(d)の測定結果からはタグの真上103Aの位置において最も良い特性が得られており、反応距離が最も長くなっている。
また、2番目に良い特性はチップ112の上側(103B)であり、3番目がタグシート101の真下(103E)となっている。チップ112に重なる位置と、チップ112の下側は値が得られていない。これはタグ100を人体に装着することでインピーダンス特性が変化したためと考えられ、チップ112の下側において特性が特に低下したものと考えられる。図4(d)に示した場合と同様、チップ112と金属板103とが重なる位置(103C)では測定値が得られていない。また、チップ112に対して同一の側(103Aと103B、又は、103Dと103E)では、チップ112の近傍よりもタグシートの長辺端部付近の方がより高い特性が得られている。
次に、屋外での測定結果を説明する。図9(a)はタグシート101を単体で用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付けて用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付け、金属板103を追加したタグ100を用いた場合のそれぞれについての屋外での測定結果を示す。ここで示すように、タグシート101単体では測定値が得られなかった。タグシート101と基板102との組み合わせでは測定値は得られたものの、タグ100の方がより高い特性が得られている。特にタグ100では計測可能な距離として、アンテナ111から約1.4メートルが確保できている。これに対しタグシート101と基板102のみでは離散的にしか測定値が得られておらず、しかも、アンテナ111から1メートル離れてしまうと測定値は得られなくなっている。
図9(b)は、実験結果を表にまとめたものである。タグシート101単体では結果が得られなかった。タグシート101と基板102との組み合わせと、タグ100とでは、タグ100が、信号が途切れずに測定が継続できた距離が最も長く、また、測定値の最大値が最も大きく、かつ、最小値も最も大きくなっている。また、図7(a)と比較すると、屋内での結果に比べて、屋外では金属板103の有無が測定結果に与える影響が大きく、金属板103により特性が大きく改善されることが分かる。
次に、図10はタグシート101を単体で用いた場合、タグシート101を基板102に貼り付けて用いた場合、タグ100として用いた場合のそれぞれについて、人体に装着した場合を想定した指向性の測定結果を示す。タグシート101単体では測定値は得られない。タグシート101を基板102に貼り付けたものに比べ、タグ100では測定値が得られる範囲が広がっており、特性が改善されていることが分かる。
以上に説明した本実施形態では、タグシートを所定の厚みの基板に添付し、金属板を配置した無線通信タグについて説明した。本実施形態の無線通信タグによれば、人体に装着された場合であっても通信用アンテナと約1.4メートル離れた位置から通信を行うことが可能であり、マラソン競技のランナー識別用のタグとして用いられた場合であっても、精度良くランナーの情報を取得し、スタート地点、中継地点、ゴール地点等の通過を確実に検出することが可能となる。
<実施形態2>
次に、第2の実施形態を説明する。上記第1の実施形態では、タグシート101を基板102に貼り付け、金属板103を追加したタグ100を単体で使用した。これに対し本実施形態ではタグ100をクロスダイポール型に組み合わせてタグ装置1100として使用する。図11はクロスダイポール型のタグ装置1100の構成例を示す図である。2つのタグ100とは接着されていても良いし、或いはタグ装置1100周囲をスポンジ素材などで覆っても良い。例えば、ぬいぐるみなどの中にタグ装置1100を挿入しても良い。
次に、第2の実施形態を説明する。上記第1の実施形態では、タグシート101を基板102に貼り付け、金属板103を追加したタグ100を単体で使用した。これに対し本実施形態ではタグ100をクロスダイポール型に組み合わせてタグ装置1100として使用する。図11はクロスダイポール型のタグ装置1100の構成例を示す図である。2つのタグ100とは接着されていても良いし、或いはタグ装置1100周囲をスポンジ素材などで覆っても良い。例えば、ぬいぐるみなどの中にタグ装置1100を挿入しても良い。
図11では、タグ100を中心で直角に交差させているが、これに限らず、タグ100に内蔵されているチップ112が互いに接せず、かつ、互いのタグが接しないよう配置すれば、交差角度は0度から90度の間の任意の角度とすることができる。
図12は、クロスダイポール型のタグ装置1100につき、タグ100を使用した場合と、金属板103を用いずにタグシート101と基板102との組み合わせた場合とで、特性を比較したグラフである。ここで示すように、金属板がある場合の方がよりよい特性が得られている。
以上に説明した本実施形態では、実施形態1の無線通信タグを組み合わせて構成されたタグ装置について説明した。本実施形態のタグ装置によれば、2つの無線通信タグを交差させて用いるので、人体に装着された場合であっても人体との距離を確保することができるので、通信精度を確保することが可能となる。また、クロスダイポール型とすることで受信範囲を広げることも可能となる。
Claims (12)
- チップとアンテナとを有するパッシブタイプのタグシートが所定の厚さの基板に添付され、前記タグシートの長手方向に沿って金属板が配置された無線通信タグ。
- 前記基板は誘電体材料で構成されている、請求項1に記載の無線通信タグ。
- 前記誘電体材料の比誘電率は1.0から1.5の範囲に含まれる、請求項2に記載の無線通信タグ。
- 前記基板の厚さは15mmである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信タグ。
- 前記金属板の長さは、前記無線通信タグが通信する周波数の波長のほぼ半分である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信タグ。
- 前記金属板の長さは、前記周波数が920MHzの場合に、140mmから160mmの範囲を有する請求項5に記載の無線通信タグ。
- 前記金属板の幅は、3mmから5mmの範囲内である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線通信タグ。
- 前記金属板は、前記タグシートの長辺側の端部付近に設置された、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線通信タグ。
- 前記金属板は、前記チップと重ならない位置に設置された、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線通信タグ。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の無線通信タグを少なくとも2つ組み合わせたタグ装置。
- 前記少なくとも2つの無線通信タグは所定の交差角度を有する、請求項10に記載のタグ装置。
- 前記少なくとも2つの無線通信タグは互いに上下に配置されている、請求項10または11に記載のタグ装置。
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