JP2016159123A - 脊髄損傷患者の褥瘡手術後用腹臥位マット - Google Patents

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裕高 六崎
Hirotaka Mutsuzaki
裕高 六崎
安良 和田野
Yasuyoshi WADANO
安良 和田野
如代 清水
Yukiyo SHIMIZU
如代 清水
亮子 竹内
Ryoko TAKEUCHI
亮子 竹内
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【課題】脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の皮膚の障害である褥瘡の手術後に長期間腹臥位で生活することを可能にする。【解決手段】脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の皮膚の障害である褥瘡の手術後に本マット上で腹臥位となる。マットはウレタンフォーム製で、患者の体重や体格によりサイズがあり、身体を支えるマットの下部と身体に接する上部の硬度に違いがある。前胸部と骨盤全体で体幹を支えるマット側部、腹部の圧迫を避け手術後に尿を回収するドレーンが配置できるような腹部と下腹部の彫り込み、肘や腕を置くためマット側部の頭側は無いといった形状を有する。これにより、褥瘡手術を行った後、快適に腹臥位で数週間生活・治療を行うことができ、また、マット上で上半身の運動を行うことも可能であり、褥瘡の完治後即座に活動的な生活に復帰できることを可能にする。【選択図】図1

Description

本発明は、脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の皮膚の障害である褥瘡の手術後に用いる寝具に関する。具体的には、本発明の器具は、褥瘡手術後長期に腹臥位で生活し褥瘡の再発を防止するために利用する。
褥瘡の発症には、不動による圧迫壊死によるタイプと、活動的で骨と座面との剪断力によるタイプがある。前者の原因には、安静臥床、圧迫、皮膚への尿や便からの感染、低栄養状態、関節硬縮、活動性の低下、糖尿病や心不全等の基礎疾患を有する等があげられる。一方、脊髄損傷患者の褥瘡は、前者と後者の両方のタイプと言える。つまり、坐骨部・仙骨部における車椅子への移乗時に生じる強いずれる力(剪断力)と、骨と座面の圧迫による血流障害である。車椅子を多用する比較的全身状態の良好な患者に好発し、加療により一度治癒が得られても、車椅子の利用の再開に伴って再発しやすい。現在、本邦には10万人以上の脊髄損傷者が存在し、毎年5,000人以上の新たな脊髄損傷が発生している。脊髄損傷患者における最も多い二次的障害は褥瘡であり、23.7%の患者に発症するといわれている。また、褥瘡の外科的治療を受けた脊髄障害患者のうち54%に褥瘡再発が見られたという報告もある。この報告をもとに計算すると、1万人以上の脊髄損傷患者に褥瘡の再発がみられるということになる。
脊髄損傷患者の褥瘡手術後の再発に関して、我々の経験においても過去の報告と同様の傾向を示している。褥瘡の手術後、看護師や患者自身での他動・自動体位交換では高率に褥瘡の再発が認められてきた。このような事情に鑑み、褥瘡の手術後約4週間腹臥位で生活するウレタン製のマットを考案した。本腹臥位マットは患者の体重や体格を考え、使用するウレタンはマットの下部は硬く、上部は柔らかい素材にした。これにより、初期の坐骨部、仙骨部に生じる圧迫力・剪断力が防止でき、創治癒が妨げられない。また、長期間快適に腹臥位が保てることが期待できる。しかし、これまでは手作りで行っていたこともあり、患者に合わせて加工することに時間と労力が必要であった。今後は、参画を希望する企業と連携し、本腹臥位マットにいくつかのサイズバリエーションを設けるなどの工夫を考えている。本腹臥位マットが製品化されれば、脊髄損傷患者の褥瘡手術後再発の可能性が高い患者に適応になり得る。
褥瘡手術後の脊髄損傷患者はこれまで、ベッド上で安静とされ決められた時間で定期的に看護師によって受動的に体位変換を行ってきた。この方法では、手術部に加わる圧迫力や剪断力は制御することはできない。また、腹臥位に長時間寝るための製品はあったが、脊髄損傷の患者の多くは下半身麻痺であり、上半身は健常あるいは麻痺は不全である。そのため、腹臥位から日常への復帰を考えた際、単に腹臥位で安静にしているのではなく、上半身の運動が可能な製品が好ましい。再び車椅子での日常生活を行うには、上半身の筋力を維持することは大切なことである。しかし、上半身の運動が可能な腹臥位のマットはこれまで考案されていない。また、長期間快適に腹臥位を維持できる機能が必要である。
特開2012−183312号公報 特開2010−110620号公報 特開2004−089697号公報 特開2001−178784号公報 特開平08−033682号公報 特開平07−246134号公報 特表2013−540559号公報
六崎裕高、清水如代、和田野安良.褥瘡手術後の脊髄損傷患者専用腹臥位マットの製作とその有用性についての検証.リハビリテーションスポーツ 31(1):6−10.2012
本発明は、上述のような事情に鑑み、褥瘡が発生した脊髄損傷患者に対して、褥瘡手術を行った後に腹臥位のマット上で数週間生活しながら治療を行い、マット上で上半身の運動を行い、褥瘡の完治後に再び活動的な生活を実現しようとするものである。また、長期間快適に腹臥位を維持できる機能が必要である。
本発明は、脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の皮膚の障害である褥瘡の手術後に用いる寝具に関する。具体的には、本発明の器具は、褥瘡手術後長期に腹臥位で生活し褥瘡の再発を防止するために利用する。本発明の装置は、脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の褥瘡の手術後に患者を腹臥位で生活させ、リハビリテーションを行うことができるウレタンフォームでできたマットである。ウレタンフォームには患者の体重や体格によりサイズとマットの硬度の種類がある。使用するウレタンは身体を支えるマットの下部は硬く、身体に接する上部は柔らかい素材にしてある。前胸部と骨盤全体で体幹を支える側部がある。また、腹部の圧迫を避ける目的と、手術後に尿を回収するドレーンが配置できるように腹部と下腹部は彫り込んである。肘や腕を置くために側部の頭側は無い。
本件発明の概略図(尾側から頭側) 本件発明の概略図(頭側から尾側)
脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の褥瘡の手術後に腹臥位維持期間中は1日24時間本マット上で生活する。上肢機能を有する脊髄損傷患者に適応するため、患者は随時小刻みにマット上で能動的に体位を移動することができる。また、プッシュアップ等のリハビリテーションも本マット上で行うことができる。

Claims (3)

  1. 脊髄損傷患者の坐骨部・仙骨部の皮膚の障害である褥瘡の手術後に用い、褥瘡手術後長期に腹臥位で生活し褥瘡の再発を防止するため使用する方法。
  2. マットはウレタンフォーム製で、患者の体重や体格によりサイズがあり、身体を支えるマットの下部と身体に接する上部の硬度に違いがあることが特徴のマットの形状。
  3. 前胸部と骨盤全体で体幹を支えるマット側部、腹部の圧迫を避け手術後に尿を回収するドレーンが配置できるような腹部と下腹部の彫り込み、肘や腕を置くためマット側部の頭側は無いといったことが特徴のマットの形状。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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