JP2016152874A - 光源装置 - Google Patents

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Yoshihiro Hayashi
佳宏 林
友輝 池田
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友輝 池田
徹 向木
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徹 向木
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Abstract

【課題】複数の回転式ターレットを用いて、光源より入射される照射光から特定の波長域の光を順次取り出すことが可能な光源装置を提供する。【解決手段】光源装置を、照射光を射出する光源と、光源より入射される照射光から特定の波長域の光を取り出す特定波長光通過領域を含む複数の光通過領域が円周方向に等角度ピッチで並べて配置された複数の回転式ターレットと、各回転式ターレット261A、261Bを回転させることにより、該各回転式ターレット261A、261Bに配置された複数の光通過領域を所定の撮像周期と同期したタイミングで照射光の光路に順次挿入する駆動手段とを備える構成とする。各回転式ターレット261A、261Bは、配置されている特定波長光通過領域の種類の数が互いに異なる一方、配置されている光通過領域の数が同じに揃えられている。駆動手段は、各回転式ターレットを所定の位相差を保ちつつ同じ速度で回転させる。【選択図】図2

Description

本発明は、被写体に光を照射する光源装置に関する。
特殊な画像を撮影することが可能な内視鏡システムが知られている。例えば特許文献1や特許文献2に、この種の内視鏡システムの具体的構成が記載されている。
特許文献1や特許文献2に記載の内視鏡システムは、光源装置を備えている。特許文献1に記載の光源装置には、回転フィルタが搭載されている。この回転フィルタには、3つの光バンドパスフィルタ(550nm帯の光を選択的に透過させる光バンドパスフィルタが2つ、650nm帯の光を選択的に透過させる光バンドパスフィルタが1つ)と白色光を透過させる通常観察用フィルタが円周方向に並べて配置されている。コントローラは、回転フィルタを一定の回転周期で回転駆動させて、各フィルタを白色光の光路に順次挿入し、各フィルタを透過した照射光による生体組織の撮像を順次行う。コントローラは、各光バンドパスフィルタを用いて撮像された画像のデータに基づいて生体組織中の生体分子の分布を示す画像(例えばヘモグロビンの酸素飽和度の分布を示す画像)を生成し、生成された分布画像を、通常観察用フィルタを用いて撮像された通常観察画像と並べて表示画面内に表示させる。
特許文献2に記載の光源装置には、光学フィルタが搭載されている。この光学フィルタは、ヘモグロビンの吸収が大きい帯域に透過ピークを有する狭帯域フィルタであり、狭帯域観察画像の撮像時には照射光の光路に配置され、通常観察画像の撮像時には照射光の光路より退避される。コントローラは、狭帯域フィルタを用いて撮像された狭帯域観察画像や、狭帯域フィルタを用いないで撮像された通常観察画像を表示画面内に表示させる。
国際公開第2014/192781号パンフレット 特開2014−36759号公報
撮像可能な特殊画像の種類を増やすため、特許文献1に記載の光源装置に特許文献2に記載の狭帯域フィルタを組み合わせる構成が考えられる。すなわち、特許文献1に記載の回転フィルタ、特許文献2に記載の狭帯域フィルタのそれぞれを照射光の光路に配置する構成が考えられる。この構成において、狭帯域観察画像と分布画像とを順に撮像する場合は、特許文献1に記載の回転フィルタを回転させつつ通常観察用フィルタが光路に挿入される期間だけ特許文献2に記載の狭帯域フィルタを光路に挿入する必要がある。
しかし、特許文献2に記載の狭帯域フィルタの機械的応答速度を考えると、特許文献1に記載の通常観察用フィルタが光路に挿入されるタイミングで狭帯域フィルタを適時に挿入すること、通常観察用フィルタが光路より退避されるタイミングで狭帯域フィルタを適時に退避させることは難しい。
そこで、特許文献2に記載の狭帯域フィルタを、通常観察用フィルタと狭帯域フィルタとを備える回転フィルタに代えることが考えられる。ここでは、説明の便宜上、この回転フィルタを「第二の回転フィルタ」と記し、第二の回転フィルタに備えられる通常観察用フィルタを「第二の通常観察用フィルタ」と記し、特許文献1に記載の回転フィルタを「第一の回転フィルタ」と記し、第一の回転フィルタに備えられる通常観察用フィルタを「第一の通常観察用フィルタ」と記す。この構成では、第二の回転フィルタを回転させることにより、第二の通常観察用フィルタと狭帯域フィルタとを撮像周期と同期したタイミングで光路に挿入させることが可能となる。
しかし、上記の構成では、狭帯域観察画像と分布画像とを撮像する場合、例えば、第一の回転フィルタに備えられる3つの光バンドパスフィルタが光路に順次挿入される期間中、第二の回転フィルタについては第二の通常観察用フィルタが光路に挿入される位置で停止させると共に、第一の回転フィルタに備えられる第一の通常観察用フィルタが光路に挿入される期間中、第二の回転フィルタについては第一の通常観察用フィルタとタイミングを合わせて狭帯域フィルタを光路に挿入させるなど、少なくとも一方の回転フィルタの回転周期や位相を複雑に制御しなければならないという問題が指摘される。
そこで、本発明の一実施形態に係る光源装置は、照射光を射出する光源と、光源より入射される照射光から特定の波長域の光を取り出す特定波長光通過領域を含む複数の光通過領域が円周方向に等角度ピッチで並べて配置された複数の回転式ターレットと、各回転式ターレットを回転させることにより、該各回転式ターレットに配置された複数の光通過領域を所定の撮像周期と同期したタイミングで照射光の光路に順次挿入する駆動手段とを備える。各回転式ターレットは、配置されている特定波長光通過領域の種類の数が互いに異なる一方、配置されている光通過領域の数が同じに揃えられている。駆動手段は、各回転式ターレットを所定の位相差を保ちつつ同じ速度で回転させる。
本発明の一実施形態によれば、各回転式ターレットの回転周期や位相を複雑に制御することなく、各回転式ターレットを用いて、光源より入射される照射光から特定の波長域の光を順次取り出すことができる。
また、本発明の一実施形態において、複数の回転式ターレットは、例えば、第一、第二の回転式ターレットを含むものであり、第一の回転式ターレットに配置される特定波長光通過領域の数と、第二の回転式ターレットに配置される特定波長光通過領域の数とが互いに等しい。
また、本発明の一実施形態において、光通過領域は、例えば、照射光に含まれる白色光を通過させる白色光通過領域を含んでおり、第一の回転式ターレットに配置される白色光通過領域の数と、第二の回転式ターレットに配置される白色光通過領域の数とが互いに等しい。
また、本発明の一実施形態において、白色光通過領域は、例えば、白色光を透過させる光学フィルタ又は光学フィルタの無い開口部である。
また、本発明の一実施形態において、第一の回転式ターレットは、第一の特定波長光通過領域、白色光通過領域、透過させる光の波長域が該第一の特定波長光通過領域と異なる第二の特定波長光通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで円周方向に順に配置された構成であってもよい。また、第二の回転式ターレットは、透過させる光の波長域が第一及び第二の特定波長通過領域と異なる第三の特定波長通過領域、白色光通過領域、該第三の特定波長通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで円周方向に順に並べて配置された構成であってもよい。
また、本発明の一実施形態において、駆動手段は、第一の回転式ターレットと第二の回転式ターレットとを、白色光通過領域の位置が互いに90°ずれる位相差で回転させる構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る光源装置は、観察モードを切り替える観察モード切替手段を備える構成としてもよい。この構成において、駆動手段は、観察モードが切り替えられると、第一の回転式ターレットを白色光通過領域が光路に挿入された位置で停止又は該第一の回転式ターレットを該光路より退避させた状態で、第二の回転式ターレットを、各光通過領域が撮像周期と同期したタイミングで該光路に順次挿入される速度で回転させる、又は第二の回転式ターレットを白色光通過領域が光路に挿入された位置で停止又は該第二の回転式ターレットを該光路より退避させた状態で、第一の回転式ターレットを、各光通過領域が撮像周期と同期したタイミングで該光路に順次挿入される速度で回転させる。
また、本発明の一実施形態において、複数の光通過領域は、回転式ターレットの外周側と内周側の夫々の周領域に円周方向に並べて配置された構成としてもよい。この構成において、光源装置は、光源と各回転式ターレットとを相対移動させることにより、該各回転式ターレットの外周側と内周側の一方の周領域を照射光の光路に配置する、相対移動手段を備えるものであってもよい。
また、本発明の一実施形態において、第一の回転式ターレットは、外周側の周領域に、第一の特定波長光通過領域、白色光通過領域、第二の特定波長光通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで円周方向に順に配置され、内周側の周領域に、第一の特定波長通過領域、白色光を減光させて通過させる減光光通過領域、第二の特定波長通過領域、該減光光通過領域が90°の角度ピッチで円周方向に順に配置された構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、第二の回転式ターレットは、外周側の周領域に、第三の特定波長光通過領域、白色光通過領域、該第三の特定波長光通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで円周方向に順に配置され、内周側の周領域に、第三の特定波長通過領域、減光光通過領域、該第三の特定波長通過領域、該減光光通過領域が90°の角度ピッチで円周方向に順に配置された構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、各特定波長通過領域は、例えば、外周側と内周側の両方の周領域に亘って広がる形状を持つ。
また、本発明の一実施形態において、各光通過領域は、例えば、略同一の角度範囲に広がる形状を持つ。
本発明の一実施形態によれば、各回転式ターレットの回転周期や位相を複雑に制御することなく、各回転式ターレットを用いて、光源より入射される照射光から特定の波長域の光を順次取り出すことが可能な光源装置が提供される。
550nm付近を拡大したヘモグロビンの吸収スペクトルである。 本発明の実施例1に係る電子内視鏡システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係るプロセッサに備えられる一方の回転フィルタ部を集光レンズ側から見た正面図である。 本発明の実施例1に係るプロセッサに備えられる他方の回転フィルタ部を集光レンズ側から見た正面図である。 本発明の実施例1に係る回転フィルタ部に備えられる狭帯域観察用フィルタの分光特性例を示す図である。 本発明の実施例1において「通常/酸素飽和度観察モード」設定時の各処理のタイミング及び期間を示す図である。 本発明の実施例1において「通常/狭帯域観察モード」設定時の各処理のタイミング及び期間を示す図である。 本発明の実施例1において「狭帯域/酸素飽和度観察モード」設定時の各処理のタイミング及び期間を示す図である。 本発明の実施例2に係る電子内視鏡システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るプロセッサに備えられる一方の回転フィルタ部を集光レンズ側から見た正面図である。 本発明の実施例2に係るプロセッサに備えられる他方の回転フィルタ部を集光レンズ側から見た正面図である。 図10、図11の各図中矢印A方向から回転フィルタ部付近を視たときのプロセッサの内部構成を示す図である。 本発明の実施例2に係るプロセッサに備えられるスライドアクチュエータ部の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、本発明の一実施形態として電子内視鏡システムを例に取り説明する。本実施形態に係る電子内視鏡システムは、波長域の異なる光で撮像した複数の画像に基づいて被写体の生体情報(例えば酸素飽和度)を定量的に分析して画像化することが可能であり、また、特定の生体構造(例えば血管)を強調する分光画像を生成することが可能なシステムである。
[ヘモグロビンの分光特性及び酸素飽和度の計算原理]
本実施形態に係る電子内視鏡システムの構成を詳細に説明する前に、ヘモグロビンの分光特性と、本実施形態における酸素飽和度の計算原理について説明する。
図1に、550nm付近のヘモグロビンの吸収スペクトルを示す。ヘモグロビンは、550nm付近にポルフィリンに由来するQ帯と呼ばれる強い吸収帯を有している。ヘモグロビンの吸収スペクトルは、酸素飽和度(全ヘモグロビンのうち酸素化ヘモグロビンが占める割合)に応じて変化する。図1における実線の波形は、酸素飽和度が100%の場合の(すなわち、酸素化ヘモグロビンHbOの)吸収スペクトルを示し、長破線の波形は、酸素飽和度が0%の場合の(すなわち、還元ヘモグロビンHbの)吸収スペクトルを示す。また、短破線は、その中間の酸素飽和度(10、20、30、・・・90%)におけるヘモグロビン(酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの混合物)の吸収スペクトルを示す。
図1に示されるように、Q帯において、酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンは互いに異なるピーク波長を有している。具体的には、酸素化ヘモグロビンは、波長542nm付近に吸収ピークP1を有しており、波長578nm付近に吸収ピークP3を有している。一方、還元ヘモグロビンは、558nm付近に吸収ピークP2を有している。図1は、各成分(酸素化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン)の濃度の和が一定となる2成分系の吸収スペクトルであるため、各成分の濃度(すなわち酸素飽和度)によらず吸収が一定となる等吸収点E1、E2、E3、E4が現れる。以下の説明では、等吸収点E1とE2とで挟まれた波長領域を「波長域R1」と記し、等吸収点E2とE3とで挟まれた波長領域を「波長域R2」と記し、等吸収点E3とE4とで挟まれた波長領域を「波長域R3」と記す。また、等吸収点E1とE4とで挟まれた波長領域(すなわち波長域R1、R2及びR3を合わせたもの)を「波長域R0」と記す。
図1に示されるように、隣接する等吸収点間では、酸素飽和度に対して吸収が単調に増加又は減少する。また、隣接する等吸収点間では、ヘモグロビンの吸収は、酸素飽和度に対してほぼ線形的に変化する。
具体的には、波長域R1、R3におけるヘモグロビンの吸収AR1、AR3は酸素化ヘモグロビンの濃度(酸素飽和度)に対して線形的に単調増加し、波長域R2におけるヘモグロビンの吸収AR2は還元ヘモグロビンの濃度(1−酸素飽和度)に対して線形的に単調増加する。従って、次式(1)により定義される指標Xは、酸素化ヘモグロビンの濃度(酸素飽和度)に対して線形的に単調増加する。
(式1)
X=(AR1+AR3)-AR2
従って、予め実験的に酸素飽和度と指標Xとの定量的な関係を取得すれば、指標Xの値から酸素飽和度を計算することができる。
[電子内視鏡システムの構成]
(実施例1)
図2は、本発明の実施例1に係る電子内視鏡システム1の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、本実施例1に係る電子内視鏡システム1は、電子スコープ100、プロセッサ200及びモニタ300を備えている。
プロセッサ200は、システムコントローラ202及びタイミングコントローラ204を備えている。システムコントローラ202は、メモリ212に記憶された各種プログラムを実行し、電子内視鏡システム1全体を統括的に制御する。また、システムコントローラ202は、操作パネル214に接続されている。システムコントローラ202は、操作パネル214より入力される術者からの指示に応じて、電子内視鏡システム1の各動作及び各動作のためのパラメータを変更する。タイミングコントローラ204は、各部の動作のタイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡システム1内の各回路に出力する。
ランプ208は、ランプ電源イグナイタ206による始動後、照射光Lを射出する。ランプ208は、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高輝度ランプやLED(Light Emitting Diode)である。照射光Lは、主に可視光領域から不可視である赤外光領域に広がるスペクトルを持つ光(又は少なくとも可視光領域を含む白色光)である。
ランプ208より射出された照射光Lは、回転フィルタ部260A、260Bに順に入射される。図3、図4はそれぞれ、回転フィルタ部260A、260Bを集光レンズ210側から見た正面図である。回転フィルタ部260Aは、図3に示されるように、回転式ターレット261A、DCモータ262A、フォトインタラプタ264Aを備えており、回転フィルタ部260Bは、図4に示されるように、回転式ターレット261B、DCモータ262B、フォトインタラプタ264Bを備えている。また、回転フィルタ部260A及び260Bは共通の構成として、ドライバ263を備えている。
図3に示されるように、回転式ターレット261Aには、4つの光学フィルタが配置されている。具体的には、回転式ターレット261Aには、通常観察用(白色光用)フィルタFn、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、通常観察用フィルタFn、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2が円周方向に順に並べて配置されている。各光学フィルタは、略同一の角度範囲に広がる扇形状を有しており、90°の角度ピッチで配置されている。
図4に示されるように、回転式ターレット261Bにも、4つの光学フィルタが配置されている。具体的には、回転式ターレット261Bには、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3が円周方向に順に並べて配置されている。各光学フィルタは、回転式ターレット261Aに配置された各光学フィルタと略同一の角度範囲に広がる扇形状を有しており、90°の角度ピッチで配置されている。
なお、回転式ターレット261A、261Bの各光学フィルタは、何れも誘電体多層膜フィルタであるが、他の方式の光学フィルタ(例えば、誘電体多層膜を反射膜として用いたエタロンフィルタ等)であってもよい。
第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1は、550nm帯の光を選択的に透過させる光バンドパスフィルタである。図1に示されるように、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1は、等吸収点E1からE4までの波長域(すなわち、波長域R0)の光を低損失で透過させ、それ以外の波長領域の光を遮蔽する分光特性を持つ。第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2は、等吸収点E2からE3までの波長域(すなわち、波長域R2)の光を低損失で透過させ、それ以外の波長領域の光を遮蔽する分光特性を持つ。
通常観察用フィルタFnは、紫外線カットフィルタである。通常観察用フィルタFnは、単なる開口(光学フィルタの無いもの)や絞り機能を兼ねたスリット(光学フィルタの無いもの)に置き換えてもよい。
図5に、狭帯域観察用フィルタFs3の分光特性を2つ例示する。図5(a)、図5(b)の各図中、縦軸は、正規化された透過率を示し、横軸は波長(単位:nm)を示す。図5(a)、図5(b)の各図に示されるように、狭帯域観察用フィルタFs3は、ヘモグロビンに対する吸収特性の高い波長域(420nm付近や550nm付近の波長域)にピークを持つ半値幅の狭い透過特性を持つ。420nm付近の波長域の光は表層付近の血管構造を観察するのに適しており、550nm付近の波長域の光は深層の血管構造を観察するのに適している。
ドライバ263は、システムコントローラ202による制御下でDCモータ262A及び262Bを駆動する。DCモータ262A、262Bはそれぞれ、ドライバ263より駆動電流が供給されると、回転式ターレット261A、261Bを一定速度で回転させる。
回転フィルタ部260Aは、回転式ターレット261AがDCモータ262Aによって回転動作することにより、通常観察用フィルタFn、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、通常観察用フィルタFn、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2の各光学フィルタを照射光Lの光路に撮像周期(フレーム周期)と同期したタイミングで順次挿入する。これにより、ランプ208より入射された照射光Lから、スペクトルの異なる照射光がフレーム周期と同期したタイミングで順次取り出される。
ここで、説明の便宜上、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1透過後の照射光Lを「第一の酸素飽和度観察光Ls1」と記し、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2透過後の照射光Lを「第二の酸素飽和度観察光Ls2」と記し、狭帯域観察用フィルタFs3透過度の照射光Lを「狭帯域観察光Ls3」と記し、通常観察用フィルタFn透過後の照射光Lを「通常光Ln」と記す。
回転式ターレット261Aは、回転動作中、循環的に、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1より第一の酸素飽和度観察光Ls1を取り出し、通常観察用フィルタFnより通常光Lnを取り出し、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2より第二の酸素飽和度観察光Ls2を取り出し、通常観察用フィルタFnより通常光Lnを取り出す。
また、回転フィルタ部260Bは、回転式ターレット261BがDCモータ262Bによって回転動作することにより、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3の各光学フィルタを照射光Lの光路に撮像周期(フレーム周期)と同期したタイミングで順次挿入する。これにより、回転フィルタ部260Aより入射された照射光から、通常光Lnと狭帯域観察光Ls3とがフレーム周期と同期したタイミングで交互に取り出される。
なお、回転式ターレット261A、261Bの回転位置や回転の位相はそれぞれ、回転式ターレット261A、261Bの外周付近に形成された開口(不図示)をフォトインタラプタ264A、264Bによって検出することにより制御される。また、以降の説明において「フレーム」は「フィールド」に置き替えてもよい。本実施例1において、フレーム周期、フィールド周期はそれぞれ、1/30秒、1/60秒である。
システムコントローラ202は、操作パネル214より入力される術者からの指示に応じて、電子内視鏡システム1の観察モードを切り替える。本実施例1で切替設定可能な観察モードは、「通常/酸素飽和度観察モード」、「通常/狭帯域観察モード」、「狭帯域/酸素飽和度観察モード」である。
図6に、「通常/酸素飽和度観察モード」設定時の各処理のタイミング及び期間を示し、図7に、「通常/狭帯域観察モード」設定時の各処理のタイミング及び期間を示し、図8に、「狭帯域/酸素飽和度観察モード」設定時の各処理のタイミング及び期間を示す。図6〜図8の各図(a)は、照射光により被写体(体腔内)が照射される期間を示す。
各図(a)では、説明の便宜上、照射光による照射期間を「照射光の符号(序数)」の表記で示す。例えば、図6(a)中、「Ls1(1)」は、第一の酸素飽和度観察光Ls1による初回の照射期間を示し、「Ls1(2)」は、第一の酸素飽和度観察光Ls1による2回目の照射期間を示す。
「通常/酸素飽和度観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Bを通常観察用フィルタFnが光路に挿入される位置で停止させた状態で、又は回転式ターレット261Bを図示省略された周知の退避機構によって光路より退避させた状態で、回転式ターレット261Aを各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(4フレームで一回転する速度)で回転させる。
回転式ターレット261Aの各光学フィルタより取り出された照射光は、回転式ターレット261Bの通常観察用フィルタFnを通過する際に実質的にフィルタリングされない。そのため、被写体は、図6(a)に示されるように、第一の酸素飽和度観察光Ls1、通常光Ln、第二の酸素飽和度観察光Ls2、通常光Lnによりフレーム周期と同期したタイミングで順次照射される。
「通常/狭帯域観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Aを通常観察用フィルタFnが光路に挿入される位置で停止させた状態で、又は回転式ターレット261Aを退避機構(不図示)によって光路より退避させた状態で、回転式ターレット261Bを各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(4フレームで一回転する速度)で回転させる。
ランプ208より射出された照射光Lは、回転式ターレット261Aの通常観察用フィルタFnを通過する際に実質的にフィルタリングされることなく、回転式ターレット261Bの各光学フィルタに入射してフィルタリングされる。そのため、被写体は、図7(a)に示されるように、通常光Lnと狭帯域観察光Ls3とによりフレーム周期と同期したタイミングで交互に照射される。
「狭帯域/酸素飽和度観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261A及び261Bを、所定の位相差を保ったまま、各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(何れの回転式ターレットについても4フレームで一回転する速度)で回転させる。より詳細には、回転式ターレット261Aは、回転式ターレット261Bに対して通常観察用フィルタFnが90°遅れる位相差で回転される。そのため、回転式ターレット261A、261Bの各回転式ターレットの通常観察用フィルタFnは、照射光Lの光路にフレーム周期と同期したタイミングで交互に挿入される。
ランプ208より射出された照射光Lは、1フレーム期間中、回転式ターレット261Aの第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1により第一の酸素飽和度観察光Ls1にフィルタリングされて、回転式ターレット261Bの通常観察用フィルタFnを通過する。照射光Lは、続く1フレーム期間中、回転式ターレット261Aの通常観察用フィルタFnを通過して、回転式ターレット261Bの狭帯域観察用フィルタFs3により狭帯域観察光Ls3にフィルタリングされる。照射光Lは、続く1フレーム期間中、回転式ターレット261Aの第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2により第二の酸素飽和度観察光Ls2にフィルタリングされて、回転式ターレット261Bの通常観察用フィルタFnを通過する。照射光Lは、続く1フレーム期間中、回転式ターレット261Aの通常観察用フィルタFnを通過して、回転式ターレット261Bの狭帯域観察用フィルタFs3により狭帯域観察光Ls3にフィルタリングされる。そのため、被写体は、図8(a)に示されるように、第一の酸素飽和度観察光Ls1、狭帯域観察光Ls3、第二の酸素飽和度観察光Ls2、狭帯域観察光Ls3によりフレーム周期と同期したタイミングで順次照射される。
ここで、回転式ターレット261Aは、3種類の光学フィルタ(第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2、通常観察用フィルタFn)を備えており、回転式ターレット261Bは、2種類の光学フィルタ(狭帯域観察光Ls3、通常観察用フィルタFn)を備えている。各回転式ターレットにおいて各光学フィルタを1種類につき1つ配置すると、回転式ターレット261Aは3つの光学フィルタを備える構成となり、回転式ターレット261Bは2つの光学フィルタを備える構成となる。この構成において被写体を図8(a)に示される照射光で照射するためには、少なくとも一方の回転式ターレットの回転周期や位相を複雑に制御しなければならない。
そこで、本実施例1では、回転式ターレット261A、261Bの各回転式ターレットに配置される光学フィルタの数が4つに揃えられている。また、回転式ターレット261A、261Bの何れにおいても、各光学フィルタが円周方向に等角度ピッチ(90°ピッチ)で並べて配置されている。これにより、回転式ターレット261Aと回転式ターレット261Bを所定の位相差を保ちつつ同じ速度で回転させるという簡易な回転制御で、一方の回転式ターレットに備えられる特定の光学フィルタ(回転式ターレット261Aの第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、回転式ターレット261Bの狭帯域観察用フィルタFs3、回転式ターレット261Aの第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2)をフレーム周期と同期したタイミングで照射光Lの光路に順次挿入しつつ、他方の回転式ターレットに備えられる通常観察用フィルタFnをフレーム周期と同期したタイミングで照射光Lの光路に順次挿入することができる。すなわち、本実施例1によれば、回転式ターレット261A、261Bの回転周期や位相を複雑に制御することなく、被写体を図8(a)に示される照射光で照射することができる。
回転フィルタ部260A、260Bより取り出された照射光(第一の酸素飽和度観察光Ls1、第二の酸素飽和度観察光Ls2、狭帯域観察光Ls3、通常光Ln)は、集光レンズ210によって集光されながら羽根絞り(不図示)を介して適正な光量に制限されて、LCB(Light Carrying Bundle)102の入射端面に集光されてLCB102内に入射される。
LCB102内に入射された照射光(第一の酸素飽和度観察光Ls1、第二の酸素飽和度観察光Ls2、狭帯域観察光Ls3、通常光Ln)は、LCB102内を伝播して電子スコープ100の先端に配置されたLCB102の射出端面より射出され、配光レンズ104を介して被写体に照射される。照射光により照射された被写体からの戻り光は、対物レンズ106を介して固体撮像素子108の受光面上で光学像を結ぶ。
固体撮像素子108は、ベイヤ型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子108は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画像信号を生成して出力する。なお、固体撮像素子108は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子108はまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよい。以下、説明の便宜上、第一の酸素飽和度観察光Ls1により照射された被写体の画像信号を「第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1」と記し、第二の酸素飽和度観察光Ls2により照射された被写体の画像信号を「第二の酸素飽和度観察用画像信号Ss2」と記し、狭帯域観察光Ls3により照射された被写体の画像信号を「狭帯域観察用画像信号Ss3」と記し、通常光Lnにより照射された被写体の画像信号を「通常観察用画像信号Sn」と記す。
電子スコープ100の接続部内には、ドライバ信号処理回路110が備えられている。ドライバ信号処理回路110は、固体撮像素子108より入力される各フレームの画像信号に対して所定の処理を施して、プロセッサ200の前段信号処理回路220に出力する。
ドライバ信号処理回路110はまた、メモリ112にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ112に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば、固体撮像素子108の画素数や感度、動作可能なフレームレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路110は、メモリ112より読み出された固有情報をシステムコントローラ202に出力する。
システムコントローラ202は、電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ202は、生成された制御信号を用いて、プロセッサ200に接続されている電子スコープに適した処理がなされるようにプロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを制御する。
タイミングコントローラ204は、システムコントローラ202によるタイミング制御に従って、ドライバ信号処理回路110にクロックパルスを供給する。ドライバ信号処理回路110は、タイミングコントローラ204から供給されるクロックパルスに従って、固体撮像素子108をプロセッサ200側で処理される映像のフレームレートに同期したタイミングで駆動制御する。
前段信号処理回路220は、ドライバ信号処理回路110より入力される各フレームの画像信号に対して所定の信号処理を施してフレームメモリ230に出力する。
フレームメモリ230は、3つのフレームメモリ(第一のフレームメモリ230mA、第二のフレームメモリ230mB、第三のフレームメモリ230mC)を有している。各フレームメモリには、前段信号処理回路220より入力される各フレームの画像信号が書き込まれる(上書きされる)。フレームメモリ230は、各フレームメモリの画像信号をタイミングコントローラ204からのクロックパルスに同期させて後段信号処理回路240に順次出力する。
図6〜図8の各図(b)は、第一のフレームメモリ230mAへの画像信号の書き込みタイミング及び保持期間を示す。図6〜図8の各図(c)は、第二のフレームメモリ230mBへの画像信号の書き込みタイミング及び保持期間を示す。図6〜図8の各図(d)は、第三のフレームメモリ230mCへの画像信号の書き込みタイミング及び保持期間を示す。
図6〜図8の各図(b)〜(d)において、各フレームメモリへの画像信号の書き込みタイミング及び保持期間は、説明の便宜上「画像信号の符号(序数)」の表記で示される。例えば、図6(b)中、「Ss1(1)」は、第一の酸素飽和度観察光Ls1(初回)により照射された被写体の第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1を第一のフレームメモリ230mAへ書き込むタイミング及び書き込まれた該画像信号の保持期間を示し、「Ss1(2)」は、第一の酸素飽和度観察光Ls1(2回目)により照射された被写体の第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1を第一のフレームメモリ230mAへ書き込むタイミング及び書き込まれた該画像信号の保持期間を示す。
図6〜図8の各図(e)は、第一のフレームメモリ230mAに保持された画像信号が読み出される期間を示す。図6〜図8の各図(f)は、第二のフレームメモリ230mBに保持された画像信号が読み出される期間を示す。図6〜図8の各図(g)は、第三のフレームメモリ230mCに保持された画像信号が読み出される期間を示す。
図6〜図8の各図(e)〜(g)において、画像信号の読み出し期間は、説明の便宜上「画像信号の符号(序数)」の表記で示される。例えば、図6(e)中、「Ss1(1)」は、第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1(初回)が第一のフレームメモリ230mAから読み出される期間を示し、「Ss1(2)」は、第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1(2回目)が第一のフレームメモリ230mAから読み出される期間を示す。
なお、図6〜図8の例では、各フレームメモリへの画像信号の書き込み開始タイミング(図6〜図8の各図(b)〜(d))が照射光の照射開始タイミング(図6〜図8の各図(a))に対して1フレーム期間遅延して示され、画像信号の読み出し開始タイミング(図6〜図8の各図(e)〜(g))がフレームメモリへの画像信号の書き込み開始タイミングと同じタイミングで示されている。但し、これらのタイミングは、区切り良く便宜的に示されたものである。照射、書き込み、読み出しの各処理は、実際には、図6〜図8に示されるタイミングで開始されるのではなく、極僅かな遅延を持って順次開始される。また、図6〜図8の例では、照射、保持、読み出しの各処理は、実行期間長が一律にフレーム単位長となっているが、これらの実行期間長も区切り良く便宜的に示されたものである。照射、保持、読み出しの各処理の実行期間長は、実際には異なる長さとなっている。
「通常/酸素飽和度観察モード」では、図6(b)〜(g)に示されるように、前段信号処理回路220より出力される第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1、第二の酸素飽和度観察用画像信号Ss2、通常観察用画像信号Snはそれぞれ、第一のフレームメモリ230mA、第二のフレームメモリ230mB、第三のフレームメモリ230mCに書き込まれ、フレーム周期と同期したタイミングで後段信号処理回路240に順次出力される。
「通常/狭帯域観察モード」では、図7(b)〜(g)に示されるように、前段信号処理回路220より出力される狭帯域観察用画像信号Ss3、通常観察用画像信号Snはそれぞれ、第一のフレームメモリ230mA、第三のフレームメモリ230mCに書き込まれ、フレーム周期と同期したタイミングで後段信号処理回路240に順次出力される。
「狭帯域/酸素飽和度観察モード」では、図8(b)〜(g)に示されるように、前段信号処理回路220より出力される第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1、第二の酸素飽和度観察用画像信号Ss2、狭帯域観察用画像信号Ss3はそれぞれ、第一のフレームメモリ230mA、第二のフレームメモリ230mB、第三のフレームメモリ230mCに書き込まれ、フレーム周期と同期したタイミングで後段信号処理回路240に順次出力される。
「通常/酸素飽和度観察モード」では、後段信号処理回路240は、フレームメモリ230より入力される第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1及び第二の酸素飽和度観察用画像信号Ss2に基づいて酸素飽和度分布画像データを生成すると共に、フレームメモリ230より入力される通常観察用画像信号Snを用いて通常観察用画像データを生成する。
酸素飽和度分布画像データの生成について、より詳細には、後段信号処理回路240は、上記式(1)を用いて、フレームメモリ230より入力される第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1及び第二の酸素飽和度観察用画像信号Ss2から指標Xを計算する。後段信号処理回路240が備える不揮発性メモリ(不図示)には、予め実験的に取得されたヘモグロビンの酸素飽和度と指標Xの値との定量的関係を示す数値表が記憶されている。後段信号処理回路240は、この数値表を参照して、上記式(1)を用いて算出された指標Xの値に対応する酸素飽和度SatO(x,y)を取得する。後段信号処理回路240は、取得された酸素飽和度SatO(x,y)に所定の定数を乗じた値を各画素(x,y)の画素値とする画像データ(酸素飽和度分布画像データ)を生成する。
「通常/狭帯域観察モード」では、後段信号処理回路240は、フレームメモリ230より入力される狭帯域観察用画像信号Ss3を用いて狭帯域観察用画像データを生成すると共に、フレームメモリ230より入力される通常観察用画像信号Snを用いて通常観察用画像データを生成する。
「狭帯域/酸素飽和度観察モード」では、後段信号処理回路240は、フレームメモリ230より入力される第一の酸素飽和度観察用画像信号Ss1及び第二の酸素飽和度観察用画像信号Ss2に基づいて酸素飽和度分布画像データを生成すると共に、フレームメモリ230より入力される狭帯域観察用画像信号Ss3を用いて狭帯域観察用画像データを生成する。
後段信号処理回路240は、生成された画像データを所定のビデオフォーマット信号に変換する。変換されたビデオフォーマット信号は、モニタ300に出力される。これにより、「通常/酸素飽和度観察モード」では、酸素飽和度分布画像や通常観察画像がモニタ300の表示画面に表示され、「通常/狭帯域観察モード」では、狭帯域観察画像や通常観察画像がモニタ300の表示画面に表示され、「狭帯域/酸素飽和度観察モード」では、酸素飽和度分布画像や狭帯域観察画像がモニタ300の表示画面に表示される。
術者は、操作パネル214を操作することにより、観察画像の表示形態を設定することができる。観察画像の表示形態としては、例えば、2種類の観察画像(「通常/酸素飽和度観察モード」では、酸素飽和度分布画像と通常観察画像、「通常/狭帯域観察モード」では、狭帯域観察画像と通常観察画像、「狭帯域/酸素飽和度観察モード」では、酸素飽和度分布画像と狭帯域観察画像)を同一サイズで一画面に並べて表示させる形態、一方の画像を親画面表示し、他方の画像を子画面表示する形態、術者の操作に従って選択された一方の画像を全画面表示させる形態、一方の画像に他方の画像をオーバレイ表示させる形態がある。また、表示画面には、操作パネル214によって入力された内視鏡観察に関する情報(例えば、術者名、患者名、観察日時、観察に使用した照射光の種別等)をスーパーインポーズ表示させることができる。
(実施例2)
図9は、本発明の実施例2に係る電子内視鏡システム1zの構成を示すブロック図である。なお、本実施例2に係る電子内視鏡システム1zにおいて、本実施例1に係る電子内視鏡システム1と同じ構成については、同じ符号を付して説明を適宜簡略又は省略する。
図9に示されるように、本実施例2に係る電子内視鏡システム1zは、回転フィルタ部260Az及び260Bzを備えている。図10、図11はそれぞれ、回転フィルタ部260Az、260Bzを集光レンズ210側から見た正面図である。回転フィルタ部260Azは、図10に示されるように、回転式ターレット261Az、DCモータ262A、フォトインタラプタ264A、スライドアクチュエータ部265Aを備えており、回転フィルタ部260Bzは、図4に示されるように、回転式ターレット261Bz、DCモータ262B、フォトインタラプタ264B、スライドアクチュエータ部265Bを備えている。また、回転フィルタ部260Az及び260Bzは共通の構成として、ドライバ263を備えている。
図10、図11のそれぞれに示されるように、回転式ターレット261Az、261Bzの外周側、内周側のそれぞれの周領域に、組合せの異なる光学フィルタが配置されている。
具体的には、回転式ターレット261Azの外周側の周領域には、通常観察用フィルタFn、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、通常観察用フィルタFn、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2が円周方向に順に並べて配置されており、回転式ターレット261Azの内周側の周領域には、減光フィルタFn’、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、減光フィルタFn’、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2が円周方向に順に並べて配置されている。減光フィルタFn’は、照射光Lを適正な光量に減光するフィルタである。回転式ターレット261Azの各光学フィルタは、扇形状を有しており、外周側、内周側の各周領域において90°の角度ピッチで配置されている。第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1及び第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2は、外周側と内周側の両方の周領域に亘って広がる扇形状を持つ。
また、回転式ターレット261Bzの外周側の周領域には、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3が円周方向に順に並べて配置されており、回転式ターレット261Bzの内周側の周領域には、減光フィルタFn’、狭帯域観察用フィルタFs3、減光フィルタFn’、狭帯域観察用フィルタFs3が円周方向に順に並べて配置されている。回転式ターレット261Bzの各光学フィルタは、扇形状を有しており、外周側、内周側の各周領域において90°の角度ピッチで配置されている。狭帯域観察用フィルタFs3は、外周側と内周側の両方の周領域に亘って広がる扇形状を持つ。
図12は、図10中(図11中)矢印A方向から回転フィルタ部260Az(回転フィルタ260Bz)付近を視たときのプロセッサ200の内部構成を示す図である。図13は、スライドアクチュエータ部265A(スライドアクチュエータ部265B)の概略構成を示す図である。図13に示されるように、スライドアクチュエータ部265A(スライドアクチュエータ部265B)は周知の構成を有したものであり、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)を照射光Lの光路(図13では紙面に対して垂直な方向)と直交する方向(以下、「光路直交方向」と記す。)にスライドさせることができる。
スライドアクチュエータ部265A(スライドアクチュエータ部265B)は、光路直交方向に延びるガイドレール265aを有している。ガイドレール265aには、支持フレーム265bがガイドレール265aの軸線方向(光路直交方向)にスライド可能に保持されている。支持フレーム265bにはDCモータ262A(DCモータ262B)が保持されている。DCモータ262A(DCモータ262B)は、モータ軸262aが回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の中心を貫通する軸受穴に圧入されている。
スライドアクチュエータ部265A(スライドアクチュエータ部265B)は、術者による操作パネル214の操作に従って駆動するステッピングモータ265cを有している。ステッピングモータ265cのモータ軸には、両端が支持ブラケット265dにより回転可能に支持されたリードスクリュ265eが連結している。リードスクリュ265eには、リードナット265fがリードスクリュ265eの回転に伴ってリードスクリュ265eの軸線方向(ガイドレール265aの軸線方向と平行な方向であって、光路直交方向)に進退可能に保持されている。リードナット265fと支持フレーム265bは、アーム265gを介して連結されている。
ステッピングモータ265cが術者の操作に従って駆動すると、リードスクリュ265eが回転し、リードナット265fがリードスクリュ265eの回転に応じて光路直交方向(リードスクリュ265eの軸線方向)に進退する。アーム265gを介してリードナット265fと連結された支持フレーム265bは、リードナット265fと共に光路直交方向(ガイドレール265aの軸線方向)にスライドする。これにより、支持フレーム265bに保持されたDCモータ262A(DCモータ262B)及びそのモータ軸262aに軸支された回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)が光路直交方向に移動する。
スライドアクチュエータ部265A(スライドアクチュエータ部265B)が回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)を光路直交方向に移動させると、ランプ208(照射光Lの光路)に対する回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の位置がシフトする。回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の外周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている場合は、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)が光路直交方向にシフトすることにより、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の内周側の周領域が照射光Lの光路に配置され、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の内周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている場合は、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)が光路直交方向にシフトすることにより、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の外周側の周領域が照射光Lの光路に配置される。
ドライバ263は、システムコントローラ202による制御下でDCモータ262A(DCモータ262B)を駆動する。DCモータ262A(DCモータ262B)は、ドライバ263より駆動電流が供給されると、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)をモータ軸262a中心に一定速度で回転させる。
回転式ターレット261Azの外周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている場合を考える。以下、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の外周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている状態を「外周配置状態」と記す。外周配置状態において、回転式ターレット261AzがDCモータ262Aによって回転動作することにより、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、通常観察用フィルタFn、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2、通常観察用フィルタFnの各光学フィルタが照射光Lの光路に撮像周期(フレーム周期)と同期したタイミングで順次挿入される。これにより、ランプ208より入射された照射光Lから、第一の酸素飽和度観察光Ls1、通常光Ln、第二の酸素飽和度観察光Ls2、通常光Lnがフレーム周期と同期したタイミングで順次取り出される。
回転式ターレット261Azの内周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている場合を考える。以下、回転式ターレット261Az(回転式ターレット261Bz)の内周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている状態を「内周配置状態」と記す。内周配置状態において、回転式ターレット261AzがDCモータ262Aによって回転動作することにより、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、減光フィルタFn’、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2、減光フィルタFn’の各光学フィルタが照射光Lの光路に撮像周期(フレーム周期)と同期したタイミングで順次挿入される。これにより、ランプ208より入射された照射光Lから、第一の酸素飽和度観察光Ls1、通常減光光Ln’(減光フィルタFn’により減光された照射光L)、第二の酸素飽和度観察光Ls2、通常減光光Ln’がフレーム周期と同期したタイミングで順次取り出される。
回転式ターレット261Bzの外周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている場合を考える。外周配置状態において、回転式ターレット261BzがDCモータ262Bによって回転動作することにより、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3の各光学フィルタが照射光Lの光路に撮像周期(フレーム周期)と同期したタイミングで順次挿入される。これにより、回転フィルタ部260Azより入射された照射光から、通常光Lnと狭帯域観察光Ls3とがフレーム周期と同期したタイミングで交互に取り出される。
回転式ターレット261Bzの内周側の周領域が照射光Lの光路に配置されている場合を考える。内周配置状態において、回転式ターレット261BzがDCモータ262Bによって回転動作することにより、減光フィルタFn’、狭帯域観察用フィルタFs3、減光フィルタFn’、狭帯域観察用フィルタFs3の各光学フィルタが照射光Lの光路に撮像周期(フレーム周期)と同期したタイミングで順次挿入される。これにより、回転フィルタ部260Azより入射された照射光から、通常減光光Ln’と狭帯域観察光Ls3とがフレーム周期と同期したタイミングで交互に取り出される。
システムコントローラ202は、操作パネル214より入力される術者からの指示に応じて、電子内視鏡システム1zの観察モードを切り替える。本実施例2において切替設定可能な観察モードは、本実施例1と同じく、「第一の通常/酸素飽和度観察モード」、「第二の通常/酸素飽和度観察モード」、「第一の通常/狭帯域観察モード」、「第二の通常/狭帯域観察モード」、「狭帯域/酸素飽和度観察モード」である。なお、本実施例2において、各モード設定時の各処理のタイミング及び期間は、図6〜図8を利用して説明する。
「第一の通常/酸素飽和度観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Az及び261Bzを外周配置状態に配置する。システムコントローラ202は、次いで、回転式ターレット261Bzを通常観察用フィルタFnが光路に挿入される位置で停止させた状態で、又は回転式ターレット261Bzを退避機構(不図示)によって光路より退避させた状態で、外周配置状態の回転式ターレット261Azを各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(4フレームで一回転する速度)で回転させる。これにより、被写体は、図6(a)の例と同じく、第一の酸素飽和度観察光Ls1、通常光Ln、第二の酸素飽和度観察光Ls2、通常光Lnによりフレーム周期と同期したタイミングで順次照射される。
「第二の通常/酸素飽和度観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Azを内周配置状態に配置し、且つ回転式ターレット261Bzを外周配置状態に配置する。システムコントローラ202は、次いで、回転式ターレット261Bzを通常観察用フィルタFnが光路に挿入される位置で停止させた状態で、又は回転式ターレット261Bzを退避機構(不図示)によって光路より退避させた状態で、内周配置状態の回転式ターレット261Azを各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(4フレームで一回転する速度)で回転させる。これにより、被写体は、第一の酸素飽和度観察光Ls1、通常減光光Ln’、第二の酸素飽和度観察光Ls2、通常減光光Ln’によりフレーム周期と同期したタイミングで順次照射される。
「第一の通常/狭帯域観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Az及び261Bzを外周配置状態に配置する。システムコントローラ202は、次いで、回転式ターレット261Azを通常観察用フィルタFnが光路に挿入される位置で停止させた状態で、又は回転式ターレット261Azを退避機構(不図示)によって光路より退避させた状態で、外周配置状態の回転式ターレット261Bzを各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(4フレームで一回転する速度)で回転させる。これにより、被写体は、図7(a)の例と同じく、通常光Lnと狭帯域観察光Ls3とによりフレーム周期と同期したタイミングで交互に照射される。
「第二の通常/狭帯域観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Azを外周配置状態に配置し、且つ回転式ターレット261Bzを内周配置状態に配置する。システムコントローラ202は、次いで、回転式ターレット261Azを通常観察用フィルタFnが光路に挿入される位置で停止させた状態で、又は回転式ターレット261Azを退避機構(不図示)によって光路より退避させた状態で、内周配置状態の回転式ターレット261Bzを各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(4フレームで一回転する速度)で回転させる。これにより、被写体は、通常減光光Ln’と狭帯域観察光Ls3とによりフレーム周期と同期したタイミングで交互に照射される。
「狭帯域/酸素飽和度観察モード」では、システムコントローラ202は、ドライバ263を制御することにより、回転式ターレット261Az及び261Bzを外周配置状態に配置する。システムコントローラ202は、次いで、外周配置状態の回転式ターレット261Az及び261Bzを、所定の位相差を保ったまま、各光学フィルタがフレーム周期と同期したタイミングで光路に順次挿入される速度(何れの回転式ターレットについても4フレームで一回転する速度)で回転させる。より詳細には、回転式ターレット261Azは、回転式ターレット261Bzに対して通常観察用フィルタFnが90°遅れる位相差で回転される。これにより、被写体は、図8(a)に示されるように、第一の酸素飽和度観察光Ls1、狭帯域観察光Ls3、第二の酸素飽和度観察光Ls2、狭帯域観察光Ls3によりフレーム周期と同期したタイミングで順次照射される。
このように、本実施例2では、被写体に照射される通常光Lnを通常減光光Ln’に代えることができる。例えば、「第一の通常/酸素飽和度観察モード」、「第一の通常/狭帯域観察モード」では、通常観察画像は、通常観察用フィルタFnでフィルタリングされる光量が少ないため、酸素飽和度分布画像や狭帯域観察画像に対して明るすぎることがあり、場合によっては飽和する。そこで、本実施例2では、これらの観察モードを「第二の通常/酸素飽和度観察モード」、「第二の通常/狭帯域観察モード」に変更することにより、通常観察画像の撮像時に被写体に照射される照射光の光量が抑えられる。これにより、通常観察画像の明るさが抑えられて、通常観察画像と酸素飽和度分布画像や狭帯域観察画像との明るさのバランスを取ることができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば、明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
上記の実施形態では、光源装置をプロセッサ200に内蔵しているが、別の実施形態では、プロセッサ200と光源装置とを分離した構成としてもよい。この場合、プロセッサ200と光源装置との間でタイミング信号を送受信するための有線又は無線の通信手段が設けられる。
また、上記の実施形態では、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFnが回転式ターレット261に配置されているが、別の実施形態では、赤外光観察用フィルタや蛍光観察用フィルタなど、他の分光特性を持つ光学フィルタが回転式ターレット261Az、Bzに配置されてもよい。
また、上記の実施形態では、回転フィルタ部260Az及び260Bzがランプ208側に設けられ、照射光Lに対してフィルタリングを行う構成が採用されているが、本発明はこの構成に限らない。例えば、回転フィルタ部260Az及び260Bzが固体撮像素子108側に設けられ、被写体からの戻り光に対してフィルタリングを行う構成が採用されてもよい。
また、上記の実施形態では、回転式ターレット261Azの外周側の周領域に、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、通常観察用フィルタFn、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2、通常観察用フィルタFnが配置され、回転式ターレット261Azの内周側の周領域に、第一の酸素飽和度観察用フィルタFs1、減光フィルタFn’、第二の酸素飽和度観察用フィルタFs2、減光フィルタFn’が配置されている。また、回転式ターレット261Bzの外周側の周領域に、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFn、狭帯域観察用フィルタFs3、通常観察用フィルタFnが配置され、回転式ターレット261Bzの内周側の周領域に、狭帯域観察用フィルタFs3、減光フィルタFn’、狭帯域観察用フィルタFs3、減光フィルタFn’が配置されている。これに対し、別の実施形態では、外周側と内周側に配置される通常観察用フィルタFnと減光フィルタFn’が上記と逆であってもよい。
1、1z 電子内視鏡システム
100 電子スコープ
102 LCB
104 配光レンズ
106 対物レンズ
108 固体撮像素子
110 ドライバ信号処理回路
112 メモリ
200 プロセッサ
202 システムコントローラ
204 タイミングコントローラ
206 ランプ電源イグナイタ
208 ランプ
210 集光レンズ
212 メモリ
214 操作パネル
220 前段信号処理回路
230 フレームメモリ
230mA 第一のフレームメモリ
230mB 第二のフレームメモリ
230mC 第三のフレームメモリ
240 後段信号処理回路
260A、260B、260Az、260Bz 回転フィルタ部
261A、260B、261Az、261Bz 回転式ターレット
Fs1、Fs2 酸素飽和度観察用フィルタ
Fs3 狭帯域観察用フィルタ
Fn 通常観察用フィルタ
262A、262B DCモータ
263 ドライバ
264A、264B フォトインタラプタ
265A、265B スライドアクチュエータ部

Claims (11)

  1. 照射光を射出する光源と、
    前記光源より入射される照射光から特定の波長域の光を取り出す特定波長光通過領域を含む複数の光通過領域が円周方向に等角度ピッチで並べて配置された複数の回転式ターレットと、
    各前記回転式ターレットを回転させることにより、該各回転式ターレットに配置された複数の光通過領域を所定の撮像周期と同期したタイミングで前記照射光の光路に順次挿入する駆動手段と、
    を備え、
    前記各回転式ターレットは、
    配置されている前記特定波長光通過領域の種類の数が互いに異なる一方、配置されている前記光通過領域の数が同じに揃えられており、
    前記駆動手段は、
    前記各回転式ターレットを所定の位相差を保ちつつ同じ速度で回転させる、
    光源装置。
  2. 前記複数の回転式ターレットは、
    第一、第二の回転式ターレットを含み、
    前記第一の回転式ターレットに配置される特定波長光通過領域の数と、前記第二の回転式ターレットに配置される特定波長光通過領域の数とが互いに等しい、
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光通過領域は、
    前記照射光に含まれる白色光を通過させる白色光通過領域を含む、
    請求項1又は請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第一の回転式ターレットに配置される白色光通過領域の数と、前記第二の回転式ターレットに配置される白色光通過領域の数とが互いに等しい、
    請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記白色光通過領域は、
    前記白色光を透過させる光学フィルタ又は光学フィルタの無い開口部である、
    請求項3又は請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記第一の回転式ターレットは、
    第一の特定波長光通過領域、前記白色光通過領域、透過させる光の波長域が該第一の特定波長光通過領域と異なる第二の特定波長光通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで前記円周方向に順に配置されており、
    前記第二の回転式ターレットは、
    透過させる光の波長域が前記第一及び前記第二の特定波長通過領域と異なる第三の特定波長通過領域、前記白色光通過領域、該第三の特定波長通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで前記円周方向に順に並べて配置されている、
    請求項3から請求項5の何れか一項に記載の光源装置。
  7. 前記駆動手段は、
    前記第一の回転式ターレットと前記第二の回転式ターレットとを、前記白色光通過領域の位置が互いに90°ずれる位相差で回転させる、
    請求項6に記載の光源装置。
  8. 観察モードを切り替える観察モード切替手段
    を備え、
    前記駆動手段は、
    前記観察モードが切り替えられると、
    前記第一の回転式ターレットを前記白色光通過領域が前記光路に挿入された位置で停止又は該第一の回転式ターレットを該光路より退避させた状態で、前記第二の回転式ターレットを、各前記光通過領域が前記撮像周期と同期したタイミングで該光路に順次挿入される速度で回転させる、又は、
    前記第二の回転式ターレットを前記白色光通過領域が前記光路に挿入された位置で停止又は該第二の回転式ターレットを該光路より退避させた状態で、前記第一の回転式ターレットを、各前記光通過領域が前記撮像周期と同期したタイミングで該光路に順次挿入される速度で回転させる、
    請求項3から請求項7の何れか一項に記載の光源装置。
  9. 前記複数の光通過領域は、
    前記回転式ターレットの外周側と内周側の夫々の周領域に前記円周方向に並べて配置されており、
    前記光源装置は、
    前記光源と前記各回転式ターレットとを相対移動させることにより、該各回転式ターレットの前記外周側と前記内周側の一方の周領域を前記照射光の光路に配置する、相対移動手段
    を備える、
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載の光源装置。
  10. 前記第一の回転式ターレットは、
    前記外周側の周領域に、前記第一の特定波長光通過領域、前記白色光通過領域、前記第二の特定波長光通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで前記円周方向に順に配置されており、
    前記内周側の周領域に、前記第一の特定波長通過領域、前記白色光を減光させて通過させる減光光通過領域、前記第二の特定波長通過領域、該減光光通過領域が90°の角度ピッチで前記円周方向に順に配置されている、
    請求項6を引用する請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記第二の回転式ターレットは、
    前記外周側の周領域に、前記第三の特定波長光通過領域、前記白色光通過領域、該第三の特定波長光通過領域、該白色光通過領域が90°の角度ピッチで前記円周方向に順に配置されており、
    前記内周側の周領域に、前記第三の特定波長通過領域、前記減光光通過領域、該第三の特定波長通過領域、該減光光通過領域が90°の角度ピッチで前記円周方向に順に配置されている、
    請求項6を引用する請求項9又は請求項10に記載の光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109310285A (zh) * 2016-09-01 2019-02-05 Hoya株式会社 电子镜及电子内窥镜系统
CN110337259A (zh) * 2017-02-24 2019-10-15 富士胶片株式会社 内窥镜系统、处理器装置及内窥镜系统的工作方法

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