JP2016143247A - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現実の被写体に対応して記憶された関連情報の中から、実際にその被写体との関連がある情報を選択的に表示させること。【解決手段】情報処理装置は、撮像画像を取得し、情報装置から所定の範囲に存在する装置であって、撮像画像の被写体に関連する情報を記憶装置に登録することが可能な装置の識別子を取得し、取得された識別子に関連して記憶装置に記憶された情報を取得し、取得された情報を、撮像画像に合成する。【選択図】 図8

Description

本発明は、撮像画像内の被写体に関連する情報をその撮像画像に付加して表示する技術に関する。
デジタルカメラ又は携帯電話等で撮像した現実環境の画像中に、人物や物体などの被写体に関連する属性情報を合成して表示する、拡張現実感(AR:Augumented Reality)技術が実現されている。例えば、特許文献1には、撮像画像に対して、GPS(Global Positioning System)等による位置情報から現実空間と仮想空間との対応を判定し、仮想空間と撮像画像とを重畳させて表示する技術が記載されている。また、特許文献2には、人物の顔や物体の輪郭などの、被写体に関する特徴情報を利用してその被写体を特定し、撮像画像中の被写体の近傍にその被写体に関連する情報を合成して表示する技術が記載されている。
特開2013−242865号公報 特開2002−305717号公報
被写体に関連する情報は、例えば、サービスの利用者が管理サーバに登録することにより、利用可能とすることができる。しかしながら、このようなサービスの利用者が管理サーバに被写体に関連する情報を登録するシステムでは、特定の利用者が、本来登録されるべきでない情報や誤った情報を登録してしまう場合があった。この結果、他の利用者がこの本来登録されるべきでない又は誤った情報を取得して表示してしまうことにより、サービスの質が低下してしまうという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、現実の被写体に対応して記憶された関連情報の中から、実際にその被写体との関連がある情報を選択的に表示させるための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、撮像画像を取得する第1の取得手段と、前記情報処理装置から所定の範囲に存在する装置であって、前記撮像画像の被写体に関連する情報を記憶手段に登録することが可能な装置の識別子を取得する第2の取得手段と、取得された前記識別子に関連して前記記憶手段に記憶された前記情報を取得する第3の取得手段と、取得された前記情報を、前記撮像画像に合成する合成手段と、を有する。
本発明によれば、現実の被写体に対応して記憶された関連情報の中から、実際にその被写体との関連がある情報を選択的に表示させることができる。
画像表示システムの構成例を示す図。 画像表示装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 画像表示装置の機能構成例を示すブロック図。 利用者が他の利用者の関連情報を参照している状態を示す概念図。 利用者が他の利用者の関連情報を参照している状態を示す概念図。 利用者が他の利用者の関連情報を参照している状態を示す概念図。 統計情報の構成例を示す図。 画像表示システムで行われる処理の流れの例を示すシーケンス図。 画像表示システムで行われる処理の流れの例を示すシーケンス図。 画像表示システムで行われる処理の流れの例を示すシーケンス図。 画像表示装置が実行する処理の流れの例を示すフローチャート。 画像表示装置が実行する処理の流れの例を示すフローチャート。 画像表示装置が実行する処理の流れの例を示すフローチャート。 画像表示システムで行われる処理の流れの別の例を示すシーケンス図。 画像表示装置が実行する処理の流れの別の例を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(システム構成)
図1に、本実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す。本実施形態において、第1の画像表示装置10は、撮像機能、表示機能、及び無線LAN(Local Area Network)等による通信機能を有する。なお、無線LANによる通信機能は、例えば、IEEE802.11規格に準拠する通信機能である。ここで、通信機能は、無線LANによる通信機能でなくてもよく、少なくとも撮像機能によって撮像される範囲に存在する、他の装置に関する後述の識別子を取得できるような機能であれば足りる。例えば、通信機能は、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、RFID、などの他の無線通信規格を利用してもよい。第1の画像表示装置10は、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話、スマートフォン、PC(Personal Computer)、ノートPC等でありうる。
また、第1の画像表示装置10は、被写体となるオブジェクトの特徴情報に基づいて、撮像画像中からそのオブジェクトを特定する機能等を有する情報処理装置でもある。第1の画像表示装置10は、特定した被写体に関連する情報(属性情報)を、撮像画像中の被写体の近傍に重ね合わせて表示する。本実施形態では、特に言及のない限りは、第1の画像表示装置10が被写体として撮像するオブジェクト(被写体)は第2の利用者21であるものとする。図1では、第1の画像表示装置10が第2の利用者21に関する特徴情報に基づいて、撮像画像中から第2の利用者21を特定する関係が二点鎖線矢印で示されている。なお、第1の利用者11は、第1の画像表示装置10を所有する利用者である。
第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30は、第1の画像表示装置10と同様の画像表示装置であり、また、情報処理装置である。また、第2の利用者21は、第2の画像表示装置20を所有する利用者であり、第3の利用者31は、第3の画像表示装置30を所有する利用者である。第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30は画像表示装置でなくてもよく、通信機能によって利用者の属性情報を管理装置(記憶装置)に登録することが可能で、かつ、それぞれが対応する利用者の近傍に存在することが想定される装置であれば足りる。なお、第2の利用者21及び第3の利用者31は、人物である必要はなく、物体であってもよい。すなわち、利用者と画像表示装置との関係は、物体と通信によって少なくともその物体に関する属性情報を管理装置(記憶装置)に登録可能な装置との組み合わせの関係によって置き換えられてもよい。利用者が物体に置き換えられる場合であっても、その属性情報が対応する装置から登録されていればよい。
なお、本実施形態では、第1の画像表示装置10、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30には、それぞれの装置を特定することを可能とする一意の識別子が割り当てられている。なお、この識別子は、装置を識別するものでなく、その装置に対応する(その装置を所有する)利用者又は物体を一意に識別するための情報であってもよい。すなわち、1人の利用者が複数の装置に対応付けられている(複数の装置を所有している)場合は、それらの装置に対しては、同一の識別子が割り当てられていてもよい。この識別子は、無線LAN通信における、IEEE802.11規格で規定されたビーコン・フレームのInformation Elementの一要素として、他の装置に通知されうる。なお、識別子は、対応する装置の位置情報と第1の画像表示装置10の位置情報との関係に基づいて、第1の画像表示装置10の近傍、例えば撮像機能による撮像範囲に存在する装置に関するものが、第1の画像表示装置10に通知されるようにしてもよい。図1では、第1の画像表示装置10、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30が、他の装置の識別子を取得する関係が破線矢印で示されている。
無線AP40は、第1の画像表示装置10、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30における無線LAN通信を中継する無線アクセスポイントである。ネットワーク50は、無線AP40、及び管理サーバ60が接続するネットワークである。ネットワーク50は、例えば、有線LAN、無線LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネット等でありうる。なお、第1の画像表示装置10、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30は、各装置間において直接、または無線AP40を経由して通信することができる。各装置は、直接通信する場合、例えば、無線LAN通信機能におけるアドホックモードを用いる。また、各装置は、無線AP40を経由して通信する場合、例えば、無線LAN通信機能におけるインフラモードを利用する。図1では、このインフラモードまたはアドホックモードを用いた通信が実線矢印で示されている。 管理サーバ60は、各装置に割り当てられた識別子、各装置に対応する利用者又は物体に関する属性情報、及び被写体となる利用者または物体を撮像画像中から被写体として特定するための画像の特徴情報を関連付けて記憶し、管理する。なお、本実施形態では、管理サーバ60は、第1の利用者11に関して、第1の利用者11を特定するための画像の特徴情報である第1の特徴情報と、その第1の特徴情報を有する被写体に対応させてその被写体の近傍に表示されうる第1の属性情報とを管理する。同様に、管理サーバ60は、第2の利用者21に関して、第2の特徴情報及び第2の属性情報を管理し、第3の利用者31に関して、第3の特徴情報及び第3の属性情報を管理する。なお、本実施形態では、第3の利用者31が、第2の利用者21を撮像してその画像の特徴を第3の特徴情報とすると共に、関連する情報として第3の属性情報を管理サーバ60に登録したものとする。したがって、第2の特徴情報と第3の特徴情報とは、互いに一致又は類似しているものとする。
以上のような構成により、第1の画像表示装置10は、例えば、属性情報を登録することが可能な装置のうち、近傍に存在する装置の識別子を取得し、その識別子を取得できたものが登録した属性情報のみを選択的に取得することができる。したがって、ある被写体に対して、本来関係しない第三者が登録した情報については、その第三者が近傍に存在しない限りは、選択的な表示の対象外とすることができる。
(画像表示装置の構成例)
次に、本実施形態に係る画像表示装置の構成例について詳細に説明する。図2に、本実施形態に係る第1の画像表示装置10のハードウェア構成例を示す。なお、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30も、第1の画像表示装置10と同様の構成でありうる。なお、ここでの第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30は、上述のように、人物又は物体に関連する属性情報を管理サーバ60に登録可能な装置であればよく、必ずしも、第1の画像表示装置10と同様の構成を有しなくてもよい。
図2において、CPU201は、第1の画像表示装置10全体を制御する、1つ以上の中央処理装置(Central Processing Unit)である。ROM202は、変更を必要としないプログラムやパラメタを格納し、CPU201とデータ通信可能な読み出し専用メモリ(Read Only Memory)である。RAM203は、補助記憶装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶し、CPU201とデータ通信可能なランダムアクセスメモリである。
補助記憶装置204は、撮像部205で撮像した画像や動画などをコンテンツデータとして記憶する記憶装置であり、例えば、メモリカード、ハードディスク等である。撮像部205は、例えば、被写体となる対象物からレンズを通して入力された光を、アナログ信号データからデジタル信号データへ変換して、撮像画像のRAWデータを生成する。画像処理プロセッサ206は、例えば、撮像画像のRAWデータに対して、補完、色空間変換、ガンマ特性変換などの様々な画像補正処理を適用し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データを生成する。なお、本実施形態では、撮像画像データはJPEGデータ形式であるものとするが、これに限られず、ビットマップデータ、GIF(Graphics Interchange Format)データ等の、他の画像データ形式が用いられてもよい。また、画像処理プロセッサ206は、画像の特徴情報に基づき、撮像画像中の被写体となる被写体の画像認識処理を行い、撮像画像中の被写体を特定する。さらに、画像処理プロセッサ206は、被写体に関する属性情報を、撮像画像中の被写体の近傍に重ね合わせた合成画像を生成する。
表示部207は、第1の利用者11が第1の画像表示装置10を操作するためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。また、表示部207は、画像処理プロセッサ206において生成された撮像画像及び合成画像を表示する。操作部208は、第1の利用者11が第1の画像表示装置10を操作するための入力インタフェースである。無線LAN通信部209は、アンテナ210を制御して、無線AP40、又は、第2の画像表示装置20若しくは第3の画像表示装置30との無線通信を行う。なお、表示部207及び操作部208は、例えばタッチパネルなどにより、1つの装置として構成されてもよい。同様に、上述の他の機能部も、1つの装置によって構成されてもよいし、さらに分割されて複数の装置によって構成されてもよい。
図3に、本実施形態に係る第1の画像表示装置10の機能構成例を示す。図3において、制御部301は、第1の画像表示装置10の機能全体(302〜316)の制御を行う。無線LAN通信制御部302は、無線LAN通信部209を制御して、無線AP40、又は、第2の画像表示装置20若しくは第3の画像表示装置30との無線通信のための制御を行う。撮像制御部303は、撮像部205を制御し、被写体を含む所定の範囲を対象として撮像を行う。また、撮像制御部303は、撮像画像を、画像コンテンツデータとして、記憶制御部306を介して、補助記憶装置204に記憶する。表示制御部304は、表示部207を制御して、第1の画像表示装置10におけるGUIの表示制御を行う。また、表示制御部304は、撮像画像や合成画像の表示制御を行う。操作制御部305は、操作部208を制御し、第1の画像表示装置10における第1の利用者11からの操作入力制御を行う。記憶制御部306は、補助記憶装置204を制御し、画像コンテンツデータや動画コンテンツデータを記憶する。
識別子通知部307は、無線LAN通信制御部302を制御して(無線LAN通信部209を介して)、周囲の装置から送信された識別子取得要求を受信し、第1の画像表示装置10に割り当てられた一意の識別子の情報を送信する。識別子通知部307は、例えば、無線LAN通信制御部302を制御して、IEEE802.11規格におけるプローブ・レスポンス・フレームにより、第1の画像表示装置10の識別子を周囲の装置へ送信する。識別子取得部308は、無線LAN通信制御部302を制御して、周囲の装置に対して識別子の取得を要求する。識別子取得部308は、例えば、無線LAN通信制御部302を制御して、IEEE802.11規格におけるプローブ・リクエスト・フレームをブロードキャストで送信する。そして、識別子取得部308は、無線LAN通信制御部302を介して、周囲の装置が通知した識別子の情報を取得する。
特徴情報取得部309は、無線LAN通信制御部302を介して、識別子取得部308が取得した識別子に対応付けられて記憶されている被写体の特徴情報を、管理サーバ60から取得する。属性情報取得部310は、無線LAN通信制御部302を介して、識別子取得部308が取得した識別子対応付けられて記憶されている被写体の属性情報を、管理サーバ60から取得する。すなわち、特徴情報取得部309及び属性情報取得部310は、識別子取得部308が取得した識別子に対応する周囲の装置に関連付けられた情報のみを取得する。これにより、周囲に存在する他の装置とは異なる装置によって登録された情報は取得されないこととなる。
オブジェクト特定部311は、画像処理プロセッサ206を制御し、特徴情報取得部309が取得した識別子に対応付けられて記憶されている被写体の特徴情報に基づき、撮像制御部303から取得した撮像画像中に含まれている被写体を特定する。画像合成部312は、撮像画像に含まれており、オブジェクト特定部311によって特定された被写体に関する属性情報を、撮像制御部303によって得られた撮像画像に重ねあわせて合成画像を生成する。なお、画像合成部312は、例えば、属性情報を、撮像画像中の、オブジェクト特定部311によって特定された被写体の近傍に重ね合わせる。
同一オブジェクト特定判断部313は、画像処理プロセッサ206を制御し、特徴情報取得部309において取得した複数の特徴情報に関してオブジェクト特定部311において被写体を特定した際、同一の被写体が特定されたか否かを判断する。すなわち、同一オブジェクト特定判断部313は、撮像画像中の特定の被写体に一致又は類似する特徴情報が複数個存在するか否かを判断する。統計情報取得部314は、無線LAN通信制御部302を介して、識別子取得部308が取得した識別子に基づいて、管理サーバ60から特徴情報に基づいた被写体特定に関する統計情報700を取得する。統計情報700は、1つの被写体に複数の特徴情報が一致又は類似する場合に、いずれの特徴情報に関連する属性情報を撮像画像に合成するかを判定するのに用いられる情報である。なお、統計情報取得部314は、同一オブジェクト特定判断部313が、1つの被写体に複数の特徴情報が一致又は類似する場合に、その複数の特徴情報に対応する統計情報700を取得するようにしてもよい。ヒット率算出部315は、統計情報取得部314において取得した統計情報700に基づき、被写体特定に関するヒット率を算出する。統計情報700及びヒット率については後述する。
優先順位決定部316は、同一オブジェクト特定判断部313において同一の被写体を特定した複数の特徴情報に対して、ヒット率算出部315において算出した被写体特定に関するヒット率に基づいて、優先順位を決定する。そして、優先順位決定部316は、画像合成部312に対して、優先順位が最も高い特徴情報に関連する属性情報を用いた合成画像の生成を指示する。オブジェクト特定結果送信部317は、無線LAN通信制御部302を介して、オブジェクト特定部311または優先順位決定部316における被写体特定に関する結果を、管理サーバ60に送信する。
図7に、本実施形態に係る統計情報700の構成例を示す。統計情報700は、被写体特定に関する結果を、識別子に関する被写体の特徴情報ごとに集計した情報である。登録日701は、特徴情報が管理サーバ60に登録された日時である。更新日702は、利用者などによって特徴情報の内容が更新された日時である。総特定数703は、登録日701から、その特徴情報に基づいて被写体が特定されたトータルの回数である。総特定数703は、オブジェクト特定結果送信部317によって送信された被写体特定に関する結果に基づいて集計される。更新後特定数704は、更新日702から、その特徴情報に基づいて被写体が特定された回数である。更新後特定数704も、総特定数703と同様に集計される。警告数705は、その特徴情報に一致又は類似する他の特徴情報が存在した回数である。警告数705も、オブジェクト特定結果送信部317によって通知された情報に基づいて特定される。
本実施形態では、ヒット率は、被写体の特定にその特徴情報が用いられた回数に関し、例えば、図7に示す総特定数703又は更新後特定数704に基づいて算出される。また、ヒット率は、例えば、総特定数703又は更新後特定数704の値そのものでありうる。なお、ヒット率は、図7の、登録日701、更新日702、総特定数703、更新後特定数704、及び警告数705の任意の組み合わせに基づいて算出されてもよい。なお、特徴情報が被写体の特定に用いられた回数ではなく、その特徴情報に関連する属性情報が撮像画像に合成された回数に応じてヒット率が定められてもよい。
(処理の概要)
続いて、上述の画像表示システムにおける処理の概要について説明する。図4は、第1の利用者11が、第2の利用者21の属性情報を参照している状態を示す概念図である。図4の例では、第1の利用者11は、第1の画像表示装置10を用いて、被写体である第2の利用者21を撮像する。第1の画像表示装置10は、第2の特徴情報及び第3の特徴情報を管理サーバ60から取得する。ここで、第2の特徴情報及び第3の特徴情報が一致又は類似しているとすると、撮像画像中の被写体特定の結果、第2の利用者21の撮像画像22に対して、第2の特徴情報及び第3の特徴情報が合致(ヒット)する。このため、第1の画像表示装置10は、図4に示すように、撮像画像における第2の利用者21の近傍に、第2の属性情報及び第3の属性情報の両方を表示してしまう。この問題は、例えば第3の利用者31が第2の利用者21の情報を誤登録してしまった場合などに生じうる。また、相異なる被写体(第2の利用者21及び第3の利用者31)が偶然類似する特徴情報を有する場合にも、同様の問題が生じうる。
これに対して、本実施形態に係る第1の画像表示装置10は、第1の画像表示装置10から所定の範囲に存在する他の装置(第2の画像表示装置20又は第3の画像表示装置30)から、それぞれ識別子を取得する。なお、この所定の範囲は、例えば、第1の画像表示装置10が、直接又は1つ若しくは所定数の他の装置(AP)のみを介して無線通信可能な範囲でありうる。また、所定の範囲は、例えば、第1の画像表示装置10が撮像する範囲に関する範囲(例えば、その画角に対応する範囲、又は、画角とその周辺を含む所定の範囲)でありうる。そして、第1の画像表示装置10は、識別子を取得できた装置が登録した特徴情報及び属性情報のみを取得し、取得した特徴情報を用いた被写体特定と、属性情報の合成とを行う。
ここで、例えば、第2の利用者21に対して、第2の画像表示装置20が第2の特徴情報を登録し、第3の画像表示装置30が第3の特徴情報を登録したものとする。この場合、第2の利用者21の周囲には第2の画像表示装置20は存在しても、第3の画像表示装置30は存在しないことが多いと考えられる。したがって、まず、第1の画像表示装置10は、第2の利用者21の周囲に第3の画像表示装置30が存在しなければ、第3の特徴情報を用いた被写体特定は行わないこととなる。この結果、第1の画像表示装置10において、第2の利用者21の属性情報としては適切でない第3の属性情報が表示される確率を大幅に抑えることが可能となる。
また、その結果、第3の特徴情報が被写体特定に用いられる回数の増加速度は、第2の特徴情報が被写体特定に用いられる回数の増加速度に比べて遅くなる。したがって、統計的に、第2の特徴情報が被写体特定に用いられる回数が、第3の特徴情報が被写体特定に用いられる回数より多くなる。このため、仮に第2の利用者21の周囲に第3の画像表示装置30が存在したとしても、図5のように、第3の画像表示装置30が登録した第3の特徴情報の統計情報に基づいて、第3の属性情報が表示されることが防止される。
(処理の流れ)
続いて、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。図8は、第1の画像表示装置10が、第2の利用者21を撮像し、第2の利用者21を被写体として特定するまでの処理の流れの例を示すシーケンス図である。まず、第1の画像表示装置10は、M801において、第2の利用者21を被写体として撮像を行い、撮像画像を画像コンテンツデータとして記憶する。続いて、第1の画像表示装置10は、M802及びM803において、周囲の装置に対して各装置の識別子の取得要求を送信する。ここでは、周囲の装置として、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30が存在し、この識別子の取得要求を受信するが、いずれか一方のみが第1の画像表示装置10の周囲に存在して識別子の取得要求を受信するのであってもよい。
第2の画像表示装置20は、識別子の取得要求を受信すると、M804において、第1の画像表示装置10に対して、第2の画像表示装置20に割り当てられた第2の識別子を送信する。同様に、第3の画像表示装置30は、識別子の取得要求を受信すると、M805において、第1の画像表示装置10に対して、第3の画像表示装置30に割り当てられた第2の識別子を送信する。
第1の画像表示装置10は、周囲の装置から識別子を受信すると、M806及びM809において、管理サーバ60に、受信した識別子に関連付けられて記憶された被写体の特徴情報の取得要求を送信する。なお、図8の場合では、第1の画像表示装置10は、周囲に第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30が存在するため、それぞれの識別子に関連付けられて記憶された被写体の特徴情報(第2の特徴情報及び第3の特徴情報)の取得要求を送信する。
ここで、第1の画像表示装置10の周囲に、第2の画像表示装置20しか存在しない場合は、第3の画像表示装置30の識別子に関連する第3の特徴情報に対する取得要求は送信されないこととなる。これにより、第2の利用者21を撮像した場合に、第3の画像表示装置30を所有する第3の利用者31が存在しなければ、(例えば誤って登録された)第2の利用者21に関する第3の特徴情報によって、第2の利用者21が特定されることはなくなる。そして、このときには、第3の特徴情報に関連付けられて登録された第3の属性情報が、撮像画像に合成されて表示されることもなくなる。これにより、撮像画像中の、被写体に関連する(例えは被写体が所有する)装置であって、その装置が登録した特徴情報以外の特徴情報を被写体の特定から除外することにより、誤った属性情報が撮像画像に合成されて表示されることを防ぐことが可能となる。
一方、図8の例では、第1の画像表示装置10は、周囲に第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30が存在するため、M807及びM810において、管理サーバ60から、第2の特徴情報及び第3の特徴情報を取得することとなる。ここで、上述したように、第2の特徴情報及び第3の特徴情報は、共に第2の利用者21に関する特徴情報であるから、互いに一致又は類似した情報であり、かつ、これらのいずれの情報によっても第2の利用者21を特定することが可能である。このため、第1の画像表示装置10は、M808及びM811において、第2の特徴情報と第3の特徴情報とのいずれによっても、第2の利用者21を特定することとなる。なお、上述のM806〜M808とM809〜M811の処理は実行される順序が逆であってもよいし、例えば、M806とM809とが同時または略同時に行われ、その他の処理は、他の装置からの応答が到来したタイミングに応じて行われてもよい。
続いて、第1の画像表示装置10は、被写体として、第2の利用者21を特定した後に、複数の特徴情報がその被写体の特徴に類似又は一致したかを判定し、類似又は一致した場合に、その複数の特徴情報の優先順位の決定処理を行う。この処理の流れを図9に示す。図9は、第1の画像表示装置10が、被写体(第2の利用者21)を特定した後に、特徴情報の優先順位を決定するまでの処理の流れの例を示すシーケンス図である。
第1の画像表示装置10は、M901において、第2の特徴情報及び第3の特徴情報で特定した被写体が同一であるかを判定する。すなわち、複数の特徴情報によって、1つの被写体が特定されたかが判定される。ここで、1つの特徴情報のみによって被写体が特定されている場合は、図9において、これ以上の処理は行われない。すなわち、統計情報の取得、ヒット率の算出及び優先順位の決定は行われない。処理の対象となる特徴情報が1つしかなく、優先順位を決定するまでもなく、その特徴情報に関連する属性情報が表示されることとなるからである。
一方、本実施形態では、M808及びM811において、第2の特徴情報及び第3の特徴情報によって同一の第2の利用者21が特定されているため、特定された被写体が同一であると判定される。このため、第1の画像表示装置10は、M902及びM905において、管理サーバ60に、第2の特徴情報及び第3の特徴情報のそれぞれに基づいた被写体特定に関する統計情報の取得要求を送信する。そして、第1の画像表示装置10は、M903及びM906において、管理サーバ60から、第2の特徴情報に基づく被写体特定に関する第2の統計情報と、第3の特徴情報に基づく被写体特定に関する第3の統計情報とを取得する。そして、第1の画像表示装置10は、M904及びM907において、取得した第2の統計情報及び第3の統計情報のそれぞれに基づいて、第2の特徴情報及び第3の特徴情報のそれぞれに基づく被写体特定に関する第2のヒット率及び第3のヒット率を算出する。
ここでは、例えば、特徴情報の登録後または更新後にその特徴情報を用いて被写体が特定された回数に応じて、ヒット率が算出される。例えば、特徴情報の登録後または更新後にその特徴情報を用いて被写体が特定された回数そのものがヒット率として用いられてもよい。また、特徴情報の登録後または更新後にその特徴情報を用いて被写体が特定された回数から、複数の特徴情報によって1つの被写体が特定された回数を減じた値がヒット率として算出されてもよい。さらに、複数の特徴情報によって1つの被写体が特定された回数のうち、後述する優先順位の決定において、優先順位が高いと判定された回数の比率に応じて、ヒット率が算出されてもよい。いずれの場合においても、統計情報は、このようなヒット率が計算されうるような情報として構成される。なお、第1の画像表示装置10は、統計情報を取得してヒット率を計算してもよいし、管理サーバ60が統計情報からヒット率を計算して、第1の画像表示装置10はそのヒット率を取得するようにしてもよい。すなわち、第1の画像表示装置10は、統計情報に基づいて後述する優先順位の決定を行うが、統計情報の加工(ヒット率の算出)などについては他の装置が行ってもよい。
なお、上述のM902〜M904とM905〜M907とは、処理の順序が逆であってもよいし、M902及びM905の要求の送信が同時または略同時に実行され、その後の処理は応答を受信したタイミングに応じて実行されてもよい。すなわち、M902〜M907の処理の順序は、図9に示す順序と一致していなくてもよい。
その後、第1の画像表示装置10は、M908において、M904及びM907において算出した第2のヒット率と第3のヒット率とを比較し、特徴情報の優先順位を決定する。すなわち、ヒット率が高い特徴情報の優先順位を高く、一方でヒット率が低い特徴情報の優先順位を低く、それぞれ決定する。
ここで、例えばヒット率が特徴情報の登録後または更新後にその特徴情報を用いて被写体が特定された回数そのものであった場合について検討する。第2の利用者21は第2の画像表示装置20の所有者であるため、第2の利用者21が撮像されるときにその撮像装置の周囲に第2の画像表示装置20が存在する確率は高い。このため、第2の利用者21を撮像した際に、第2の画像表示装置20の識別子に関連付けられた第2の特徴情報によって第2の利用者21が特定される回数(第2のヒット率)が多くなる。一方、第2の利用者21は、第3の画像表示装置30の所有者ではなく、第2の利用者21の撮像時に、第3の利用者31が第2の利用者21に接近している場合にのみ、その撮像装置の周囲に第3の画像表示装置30が存在することとなる。したがって、第3の画像表示装置30の識別子に関連付けられた第3の特徴情報によって第2の利用者21が特定される回数(第3のヒット率)は多くないと考えられる。このように、本実施形態では、第2のヒット率の方が、第3のヒット率より高くなる。したがって、以下では、第2のヒット率の方が、第3のヒット率より高く、第2の特徴情報の優先順位が高く決定され、第3の特徴情報の優先順位が低く決定されたものとする。
その後、第1の画像表示装置10は、図10のようにして、属性情報の取得、属性情報の撮像画像への合成、及び合成画像の表示を行う。図10は、第1の画像表示装置10が、属性情報を取得して撮像画像に合成し、統計情報が更新されるまでの処理の流れの例を示すシーケンス図である。
第1の画像表示装置10は、M1001において、優先順位が高いと決定された第2の特徴情報に関連付けられた第2の属性情報の取得要求を、管理サーバ60へ送信する。ここで、管理サーバ60への要求は、第2の特徴情報に関連付けられた第2の画像表示装置20の識別子が指定されることによって行われうる。そして、第1の画像表示装置10は、M1002において、管理サーバ60から第2の属性情報を取得する。そして、第1の画像表示装置10は、M1003及びM1004において、管理サーバ60から取得した第2の属性情報を、撮像画像中の第2の利用者21の近傍に合成した合成画像を生成し、その合成画像を表示する。
一方、第1の画像表示装置10は、M1005及びM1007において、管理サーバ60に、M908において優先順位が決定された、第2の特徴情報及び第3の特徴情報による被写体特定結果を送信する。本実施形態では、第2の特徴情報による被写体特定結果は成功であり、第3の特徴情報による被写体特定結果は失敗である。管理サーバ60は、M1006及びM1008において、第2の特徴情報及び第3の特徴情報による被写体特定結果に基づいて、第2の統計情報及び第3の統計情報を更新する。すなわち、管理サーバ60は、第2の統計情報において、総特定数及び更新後特定数を増加させる。また、管理サーバ60は、複数の特徴情報が同一の被写体を特定した場合の、その複数の特徴情報による特定成功数と特定失敗数とを管理してもよい。この場合、第2の統計情報の、複数の特徴情報が同一の被写体を特定した場合の特定成功数を1増加させ、第3の統計情報の、複数の特徴情報が同一の被写体を特定した場合の特定失敗数を1増加させてもよい。なお、特定失敗数に代えて、複数の特徴情報が同一の被写体を特定した回数が管理されてもよい。これらの場合、複数の特徴情報が同一の被写体を特定した回数に対する、複数の特徴情報が同一の被写体を特定した場合の特定成功数の比率などによってヒット率が算出されうる。なお、このような複数の特徴情報が同一の被写体を特定した場合の特定成功数と、1つの特徴情報のみが同一の被写体を特定した場合の特定成功数との関数によってヒット率が算出されてもよい。
続いて、第1の画像表示装置10が実行する処理の流れについて、図11から図13を用いて説明する。まず、処理が開始されると、撮像制御部303が被写体を撮像する(S1101)。そして、識別子取得部308が、第1の画像表示装置10の周囲(例えば、撮像される範囲又は直接若しくはAPを介して無線通信可能な範囲)に存在する装置に対して識別子の取得を要求する(S1102)。そして、識別子取得部308は、周囲の装置から識別子を取得できたか否かを判定する(S1103)。第1の画像表示装置10は、識別子を取得できた場合(S1103でYES)は処理をS1104へ進め、識別子を取得できなかった場合(S1103でNO)は処理を終了する。
S1104では、特徴情報取得部309が、管理サーバ60から、S1103で受信した識別子のそれぞれに関連付けられて記憶された特徴情報を取得する。そして、オブジェクト特定部311は、S1104で取得した特徴情報に基づいて、撮像画像中に含まれる被写体を特定する処理を行い、被写体を特定できたかを判定する(S1105)。第1の画像表示装置10は、被写体を特定できた場合(S1105でYES)は処理をS1106へ進め、被写体を特定できなかった場合(S1105でNO)は処理をS1107へ進める。
S1106では、オブジェクト特定部311が、S1105での被写体の特定の結果を一時的に保持する。その後、S1107において、制御部301が、S1102で取得した全ての識別子に対して、被写体特定処理の実行が完了したかを判定する。そして、第1の画像表示装置10は、全ての識別子に対する被写体特定処理が完了している場合(S1107でYES)は処理を終了する。一方、第1の画像表示装置10は、全ての識別子に対する被写体特定処理が完了していない場合(S1107でNO)は、処理を完了していない識別子に対する被写体特定処理を行うために、処理をS1104へ戻す。
第1の画像表示装置10は、図11の被写体特定処理を、取得した全ての識別子に対して実行し終わると、続いて、図12の処理を実行する。図12の処理では、まず、同一オブジェクト特定判断部313が、S1106で保持した被写体特定結果に基づいて、複数の特徴情報によって同一の被写体が特定されたかを判定する(S1201)。第1の画像表示装置10は、複数の特徴情報によって同一の被写体が特定された場合(S1201でYES)、処理をS1202に進め、複数の特徴情報によって同一の被写体が特定されていない場合(S1201でNO)は処理を終了する。
S1202では、統計情報取得部314が同一の被写体を特定した複数の特徴情報のそれぞれに関連する統計情報を、管理サーバ60から取得する。そして、ヒット率算出部315が、S1202で取得した統計情報に基づいて、それぞれの特徴情報について、被写体特定に関するヒット率を算出する(S1203)。S1202及びS1203の処理は、同一の被写体を特定した複数の特徴情報の全てについてヒット率を算出するまで繰り返される。同一の被写体を特定した複数の特徴情報の全てについてヒット率が算出されると(S1204でYES)、優先順位決定部316が、算出された全てのヒット率に基づいて、特徴情報の優先順位を決定する(S1205)。優先順位決定部316は、例えば、最も高いヒット率が算出された特徴情報を、被写体を特定する特徴情報として決定し、最も高い優先順位を付与し、他の特徴情報には低い優先順位を付与する。
第1の画像表示装置10は、図12の優先順位決定処理を実行し終わると、続いて、図13の処理を実行する。図13では、まず、属性情報取得部310が、S1205において決定された優先順位の高い特徴情報に関連付けられた属性情報を、管理サーバ60から取得する(S1301)。なお、この属性情報の取得処理は、例えば、管理サーバ60に、優先順位が高い特徴情報に関連付けられた識別子を送信して属性情報を要求することによって行われる。
そして、画像合成部312が、S1301で取得した属性情報を、撮像画像中の特定された被写体の近傍に重ね合わせて、合成画像を生成する(S1302)。そして、表示制御部304は、その生成した合成画像を表示する(S1303)。また、オブジェクト特定結果送信部317は、S1105及びS1205における被写体特定の結果を、管理サーバ60に送信する(S1304)。
以上の各処理により、撮像画像に合成される属性情報は、撮像画像内の被写体に真に関係があるものに限定される。すなわち、まず、被写体が撮像されるときに、撮像装置(すなわち、その被写体)の近傍に存在する装置が登録した属性情報のみを取得するようにする。これにより、被写体に関係せず、その被写体の近傍に存在しない装置が登録した属性情報が撮像画像に合成されることを防ぐこととなる。また、被写体は、その被写体が保持する又は被写体の近傍にある確率の高い装置が登録した特徴情報によって、特定される回数が多くなる。したがって、複数の特徴情報によって1つの被写体が特定される場合に、いずれの特徴情報がその被写体を特定するのに最も相応しいかを、特徴情報ごとの被写体の特定回数に応じた統計情報に基づいて推定することができる。この結果、被写体と関連がない装置によって誤って登録されるなどした、被写体と関係のない属性情報が撮像画像に合成されることを防ぐことができる。
すなわち、本実施形態では、第2の利用者21が被写体である場合に第3の属性情報が表示されるには、第3の利用者31が保持する第3の画像表示装置30が、第2の利用者21の近くに存在する必要がある。しかしながら、第2の利用者21は、第3の画像表示装置30が第2の利用者21の近傍に存在しない状態では、第2の画像表示装置20が登録した第2の特徴情報に基づく被写体特定が行われ、一方で、第3の特徴情報に基づく被写体特定は行われない。その結果、第2の統計情報における総特定数は増加していくが、第3の統計情報における総特定数は増加しない。このため、第3の画像表示装置30が第2の利用者21の近傍に存在するようになった場合であっても、撮像画像中の第2の利用者21を特定する際に、第2の統計情報の総特定数の方が、第3の統計情報の総特定数よりも大きくなる。したがって、統計情報の総特定数に基づいて算出されるヒット率は、第2の特徴情報に関する値の方が、第3の特徴情報に関する値よりも大きくなる。したがって、第1の画像表示装置10は、撮像画像中の第2の利用者21の近傍に、第2の利用者21に真に関連する第2の属性情報を合成して表示することが可能となる。これによって、利用者が、誤った情報を参照し得る事象を解消し、サービスを安心して利用できるようになるため、利用者の利便性が向上する。
なお、第3の特徴情報として、当初は第3の利用者31の特徴に関する情報が登録されていたが、その後、第2の利用者21に関する情報に更新されてしまった場合について検討する。この場合、第3の利用者31が撮像される際には、その近傍に、第3の利用者31が保持する第3の画像表示装置30が存在する確率が高い。このため、第3の利用者31が撮像されるたびに第3の統計情報の総特定数は増加していく。その後、何らかの理由で、第3の特徴情報が第2の利用者21に関するものに更新されたとする。このとき、第3の統計情報は、そのまま引き継がれたとすると、第3の統計情報の総特定数が、第2の統計情報の総特定数よりも大きくなる場合がある。そして、この状態で、第2の利用者21を撮像し、被写体特定処理が実行されると、ヒット率が逆転し、第3の特徴情報によって第2の利用者21が特定されてしまう可能性がある。
これを防ぐため、ヒット率の算出において、総特定数ではなく更新後特定数が用いられてもよい。なお、総特定数と更新後特定数とが組み合わせられてヒット率が算出されてもよい。この場合、第3の特徴情報が第2の利用者21に関するものに更新された時点では、第3の統計情報における更新後特定数はゼロになる。したがって、この更新後特定数をヒット率に反映することで、第2の統計情報と第3の統計情報とにおけるヒット率の逆転を防ぐことができ、第2の利用者21に真に関連する属性情報を撮像画像に合成することが可能となる。
また、第2の利用者21が、第2の画像表示装置20の電源を切っている場合又は第2の画像表示装置20を所有していない場合は、第1の画像表示装置10は、第2の識別子を取得できず、結果的に第2の特徴情報を取得することができない。このため、例えば、この状態において第3の画像表示装置30が第2の利用者21を撮像してその特徴を第3の特徴情報として更新すると、その時点から第3の属性情報が撮像画像に合成表示されることとなりうる。これを防ぐために、ヒット率を算出する際に、統計情報中の更新日がさらに組み合わせられてもよい。例えば、実際に更新したタイミングから所定時間以上経過しないと、特徴情報の更新を有効にしないようにする。または、更新日からの経過時間とヒット率とを比例させて、特徴情報の更新直後はヒット率を大幅に下げるようにしてもよい。
上述の説明では、第2のヒット率と第3のヒット率との高低によって、優先順位が決定されると説明したが、これに限られない。すなわち、第2のヒット率と第3のヒット率との差が所定値以下である場合には、第2の特徴情報と第3の特徴情報とのいずれにも高い優先順位を決定しなくてもよい。この場合、図6に示すように、第1の画像表示装置10は、撮像画像における第2の利用者21の近傍に、複数の特徴情報の候補が存在することを示す警告メッセージを表示してもよい。
図14に、このような処理についての画像表示システムの処理の流れの例を示す。図14では、第1の画像表示装置10は、まず、M1401において、M904及びM908で算出した第2のヒット率及び第3のヒット率の差が所定値以下か否かを判定する。すなわち、例えば、第2の統計情報と第3の統計情報とにおける、総特定数の差、又は総特定数などから算出される値の差が、所定値以下であるかが判定される。なお、ここでは、ヒット率の差は所定値以下であるものとする。第1の画像表示装置10は、M1402及びM1403において、撮像画像中の第2の利用者21の近傍に、複数の特徴情報の候補が存在する旨を示す警告メッセージを合成した画像を生成し、生成した合成画像を表示する。そして、第1の画像表示装置10は、M1404及びM1408において、第2の特徴情報及び第3の特徴情報による被写体特定結果を送信する。なお、第1の画像表示装置10は、第2の特徴情報に関して、被写体特定結果は失敗であり、さらに、他に同等のヒット率を有する特徴情報が存在したことを示す情報を送信する。また、第1の画像表示装置10は、第3の特徴情報に関しても、被写体特定結果は失敗であり、さらに、他に同等のヒット率を有する特徴情報が存在したことを示す情報を送信する。
管理サーバ60は、M1405及びM1409において、第2の特徴情報と第3の特徴情報とから通知された、被写体特定結果及び同等のヒット率を有する他の特徴情報が存在したことを示す情報に基づいて、第2の統計情報及び第3の統計情報を更新する。そして、管理サーバ60は、M1406及びM1410において、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30に、他に同等のヒット率を有する特徴情報が存在する旨の警告メッセージを送信する。そして、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30は、それぞれM1407及びM1411において、他に同等のヒット率を有する特徴情報が存在する旨の警告メッセージを表示する。
図15は、第1の画像表示装置10の処理の流れの例を示すフローチャートである。図15では、まず、優先順位決定部316が、S1205における優先順位の決定において、最も高いヒット率との差が所定値以下のヒット率を有する他の特徴情報が存在するかを判定する(S1501)。第1の画像表示装置10は、最高のヒット率との差が所定値以下のヒット率を有する他の特徴情報が存在する場合(S1501でYES)は処理をS1506へ進め、一方でそのような特徴情報が存在しない場合(S1501でNO)は処理をS1502へ進める。S1502からS1505の処理は、S1301からS1304と同様であるため、説明を省略する。S1506では、画像合成部312が、撮像画像に対して、複数の特徴情報の候補が存在する旨を示す警告メッセージを、特定された被写体の近傍に重ね合わせた合成画像を生成する。
このように、第1の画像表示装置10は、被写体特定時に複数の特徴情報の候補が存在し、最も高いヒット率との差が所定値以下のヒット率を有する他の特徴情報が存在する場合、複数の特徴情報の候補が存在する旨を示す警告メッセージを撮像画像に合成する。これにより、第1の利用者11は、第2の利用者21に対して複数の特徴情報の候補が存在することを認識することができる。なお、このときに、第1の利用者11のさらなる操作によって、複数の特徴情報に関連する複数の属性情報を閲覧することができるようにしておいてもよい。この場合、本来、第2の利用者21に関連しない属性情報が表示されうるが、第1の利用者11は、複数の特徴情報の候補が存在することを知っているため、これらの情報が、第2の利用者21に関連しない可能性があることを知ることができる。これにより、第1の利用者11が誤った情報を、被写体に真に関係がある情報であると信じる確率を減らすことができる。
また、第1の画像表示装置10が、ヒット率の差が所定値以下であったことを管理サーバ60に通知し、管理サーバ60がその通知に基づいて第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30に警告メッセージを送信する。そして、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30は、警告メッセージを受信すると、画面上に警告メッセージを通知する。これにより、第2の利用者21は、第2の利用者21の近辺に、自身と類似する特徴情報を登録した第2の画像表示装置20以外の装置が存在することを認識することができる。また、第3の利用者31も、第2の利用者21の近辺に、第2の利用者21と類似する特徴情報を登録した第2の画像表示装置20以外の装置が存在することを認識することができる。これにより、例えば第3の利用者31が、誤って第2の利用者21に関して第3の特徴情報を登録した場合に、第3の利用者31がその誤りに気付くことができるようになる。また、故意にそのような誤った情報を登録した者に対して、警告を送ることができ、かつ、被写体の人物に、近辺にそのような誤情報登録者がいることを知らせることができるようになる。
また、ヒット率の差が所定値以下であったことを管理サーバ60に通知し、管理サーバ60は、その通知がある度に、統計情報中の警告数を増加させることができる。この場合、第1の画像表示装置10は、統計情報中の警告数を組み合わせてヒット率を算出することができる。第1の画像表示装置10は、例えば、警告数が大きくなるとヒット率を下げるようにする。また、管理サーバ60は、統計情報中の警告数に基づいて、第2の画像表示装置20及び第3の画像表示装置30に警告メッセージを送信するか否かを決定してもよい。例えば、管理サーバ60は、警告数が少ない場合は警告メッセージを送信せず、警告数が所定数より大きくなった場合に警告メッセージを送信するようにしてもよい。
また、上述の例では、第1の画像表示装置10は、撮像画像中の第2の利用者21の近傍に警告メッセージを合成して表示したが、これに限られず、警告メッセージを表示しなくてもよい。例えば、第1の利用者11が、多数の利用者が存在する場所で第1の画像表示装置10を利用した場合、第1の画像表示装置10の画面上には多数の他の利用者の属性情報が表示され、警告メッセージをさらに表示することにより視認性が低下する可能性がある。したがって、このような場合、第1の画像表示装置10は、特定した被写体に対して、複数の特徴情報の候補が存在する場合は何も表示しなくてもよい。これによって、第1の利用者11の視認性を向上することが可能となり、利用者の利便性がさらに向上する。
なお、上述の各説明では、第1の画像表示装置10が、撮像と、識別子の取得と、識別子に関連する特徴情報の取得と、撮像画像中の被写体の特定と、被写体に関する属性情報の取得及び合成と、合成画像の表示とを行ったが、これに限られない。例えば、第1の画像表示装置10が撮像した画像を例えばデータ通信によって取得して、上述の各種処理を実行した後に合成画像を生成し、その合成画像を第1の画像表示装置10へ送信する情報処理装置が、第1の画像表示装置10とは別に設けられてもよい。
<<その他の実施形態>>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10:第1の画像表示装置、20:第2の画像表示装置、30:第2の画像表示装置、308:識別子取得部、309:特徴情報取得部、310:属性情報取得部、311:オブジェクト特定部、312:画像合成部、313:同一オブジェクト特定判断部、314:統計情報取得部、315:ヒット率算出部、316:優先順位決定部、317:オブジェクト特定結果送信部

Claims (13)

  1. 情報処理装置であって、
    撮像画像を取得する第1の取得手段と、
    前記情報処理装置から所定の範囲に存在する装置であって、前記撮像画像の被写体に関連する情報を記憶手段に登録することが可能な装置の識別子を取得する第2の取得手段と、
    取得された前記識別子に関連して前記記憶手段に記憶された前記情報を取得する第3の取得手段と、
    取得された前記情報を、前記撮像画像に合成する合成手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 取得された前記識別子および前記情報に関連して前記記憶手段に記憶された、被写体の特徴情報を取得する第4の取得手段と、
    前記撮像画像から、前記特徴情報に一致または類似する被写体を特定する特定手段と、
    をさらに有し、
    前記合成手段は、前記撮像画像に、前記特定手段で特定された被写体に関連する前記情報を合成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 同一の被写体に対して複数の特徴情報が一致または類似する場合、前記複数の特徴情報のそれぞれが用いられて被写体が特定された回数に関する統計情報に基づいて、前記複数の特徴情報のうちのいずれに関連する前記情報を、前記撮像画像に合成するかを決定する決定手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記統計情報は、前記特徴情報が登録されてから、当該特徴情報が用いられて被写体が特定された回数に関する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記統計情報は、前記特徴情報が更新されてから、当該特徴情報が用いられて被写体が特定された回数に関する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記複数の特徴情報のうち、前記回数または当該回数に関する値が大きい特徴情報に関連する前記情報を、前記撮像画像に合成すると決定する、
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記決定手段は、前記複数の特徴情報のそれぞれに関する前記回数または当該回数に関する値の差が所定値以下である場合、当該複数の特徴情報のそれぞれに関する前記情報を、いずれも前記撮像画像に合成しないと決定する、
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記複数の特徴情報のそれぞれに関する前記回数または当該回数に関する値の差が所定値以下である場合、複数の前記情報が存在することを示す情報を、前記撮像画像に合成すると決定する、
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記合成手段により合成された画像を表示する表示手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1の取得手段は、撮像によって前記撮像画像を取得する撮像手段である、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第2の取得手段は、前記撮像画像における撮像の範囲に関連する範囲に存在する装置の識別子を取得する、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 情報処理装置の制御方法であって、
    第1の取得手段が、撮像画像を取得する第1の取得工程と、
    第2の取得手段が、前記情報処理装置から所定の範囲に存在する装置であって、前記撮像画像の被写体に関連する情報を記憶手段に登録することが可能な装置の識別子を取得する第2の取得工程と、
    第3の取得手段が、取得された前記識別子に関連して前記記憶手段に記憶された前記情報を取得する第3の取得工程と、
    合成手段が、取得された前記情報を、前記撮像画像に合成する合成工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  13. 情報処理装置に備えられたコンピュータに、
    撮像画像を取得する第1の取得工程と、
    前記情報処理装置から所定の範囲に存在する装置であって、前記撮像画像の被写体に関連する情報を記憶手段に登録することが可能な装置の識別子を取得する第2の取得工程と、
    取得された前記識別子に関連して前記記憶手段に記憶された前記情報を取得する第3の取得工程と、
    取得された前記情報を、前記撮像画像に合成する合成工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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