JP2016140323A - 平地におけるセンダンの育成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通直材に成長しにくい自生樹木は、商品材としての価値が低下する問題があった。【解決手段】苗木を3月頃に平地に植樹して、4月頃に発芽させ、当年およびその翌年の2年目の春と夏の季節にそれぞれ春芽かきと夏芽かきを行うことにより発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断し、そのまま成長を放置し、その後、植樹から約4年ごとに約2回の間伐、樹齢12年目に利用間伐を行い、残樹木の1ha当たりの群集密度を約100本とし、その後、樹齢約20年となるまで成長させることを特徴とする平地におけるセンダンの育成方法を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、平地におけるセンダンの育成方法に関する。
従来、落葉広葉樹は、樹木の硬さや木目の美麗さ等が良好なために家具等に用いられることが多い。例えばサクラ、ケヤキ、白樺、クヌギ、ユーカリ、センダン等の樹木が該当すると共に一般的に輸入材として知られている南洋材等も広葉樹として家具等に用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、センダン以外の広葉樹は硬さや木目の点で優良な樹木ではあるが、成長に長期間を要し、通常、商品材として利用するためには30年から40年以上の樹齢まで待たなければならない。更には、比較的に早生樹とされるセンダン樹木も含めて上記の広葉樹は通直材、いわゆる、直垂成長の樹木となるものがなく、全体的には商品材としての価値が低下する。通常、家具材として利用可能なためには最低約2mの通直材に成長しないと適合しないとされている。
すなわち、家具材としての木材は、平板にカットして家具の構成部材に使用される通直材であることが重要な要素となるため、通直材に成長しにくい自生樹木は、商品材としての価値が低下する問題があった。更には、これら多種の樹木は山地に植生されるため緩斜面や尾根では成長不良となることが多く、また、伐採に30年以上を要し、地球温暖化対策として注目される炭素固定効果も樹木の成長次第であって均一化されないものであった。特に、山地樹木に特有の苗木からの育成作業に伴う労働負荷やコスト負担の大きさは平地植林樹木とは比較にならないものであった。例えば、芽かき時の脚立等の作業什器取扱いが山地の足場のため困難を極め作業安全上も問題があり、施肥効果も山地斜面から肥料が漏出しやすく成長促進効果を減少すると基に、肥料の河川漏出による水質汚濁の問題も生起する。更には、成木の伐採収穫時期も成長が良好な山地谷間でも20年以上、その他の山地では30年以上かかり成長が遅く、伐倒運搬作業も車両の自由乗り入れば困難な地形が多く丸太の集材作業も架線やウインチ等で山間部から一旦平地に搬出した後にトラックで運搬集材することとなり、多大の労働とコストを要する。
この発明では、耕作放棄地等の平地を可及的に有効に利用してかかる平地にセンダン苗木を植樹して育成し、労働面からもコスト面からも山地でのセンダン育成に比して有効性が高く、更には通直材として付加価値も高いセンダン製材とすることができる平地におけるセンダンの育成方法を提供せんとするものである。
すなわち、家具材としての木材は、平板にカットして家具の構成部材に使用される通直材であることが重要な要素となるため、通直材に成長しにくい自生樹木は、商品材としての価値が低下する問題があった。更には、これら多種の樹木は山地に植生されるため緩斜面や尾根では成長不良となることが多く、また、伐採に30年以上を要し、地球温暖化対策として注目される炭素固定効果も樹木の成長次第であって均一化されないものであった。特に、山地樹木に特有の苗木からの育成作業に伴う労働負荷やコスト負担の大きさは平地植林樹木とは比較にならないものであった。例えば、芽かき時の脚立等の作業什器取扱いが山地の足場のため困難を極め作業安全上も問題があり、施肥効果も山地斜面から肥料が漏出しやすく成長促進効果を減少すると基に、肥料の河川漏出による水質汚濁の問題も生起する。更には、成木の伐採収穫時期も成長が良好な山地谷間でも20年以上、その他の山地では30年以上かかり成長が遅く、伐倒運搬作業も車両の自由乗り入れば困難な地形が多く丸太の集材作業も架線やウインチ等で山間部から一旦平地に搬出した後にトラックで運搬集材することとなり、多大の労働とコストを要する。
この発明では、耕作放棄地等の平地を可及的に有効に利用してかかる平地にセンダン苗木を植樹して育成し、労働面からもコスト面からも山地でのセンダン育成に比して有効性が高く、更には通直材として付加価値も高いセンダン製材とすることができる平地におけるセンダンの育成方法を提供せんとするものである。
この発明は、苗木を3月頃に平地に植樹して、4月頃に発芽させ、当年およびその翌年の2年目の春と夏の季節にそれぞれ春芽かきと夏芽かきを行うことにより発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断し、そのまま成長を放置し、その後、植樹から約4年ごとに約2回の間伐、樹齢12年目に利用間伐を行い、残樹木の1ha当たりの群集密度を約100本とし、その後、樹齢約20年となるまで成長させることを特徴とする平地におけるセンダンの育成方法を提供せんとするものである。
また、この発明は、春芽かきを行うに際して頂芽が発生しない場合、切断脇芽より上方位置の幹を切断除去することを特徴とする。
また、この発明は、春芽かきは樹木成長初期の4月から5月頃の季節とすることを特徴とする。
また、この発明は、夏芽かきは6月から9月頃の季節とすることを特徴とする。
また、この発明は、苗木が枝下高4mを超えるまで春芽かき、夏芽かきを行い、その後の成長促進のために地上高約4mから5mの幹を切断することにより樹高成長を抑制し、葉の茂り総葉量を増加させ、その結果、幹の直径成長を増大させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、苗木を3月頃に平地に植樹して、4月頃に発芽させ、当年およびその翌年の2年目の春と夏の季節にそれぞれ春芽かきと夏芽かきを行うことにより発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断し、そのまま成長を放置し、その後、植樹から約4年ごとに約2回の間伐、樹齢12年目に利用間伐を行い、樹齢12年で残樹木の1ha当たりの群集密度約200本のうち約100本を利用間伐する。その後、樹齢約20年となるまで成長させることにより、短期間の間でセンダンの樹木を通直な大径材に育成にすることができる。また、植樹から約4年ごとの約2回の間伐、樹齢12年で利用間伐を行い、残樹木の1ha当たりの群集密度を約100本とすることにより、家具等の板材・突板に適した胸高直径の樹木に育成することができる。特に、センダン以外の樹木では樹齢約40年以上の期間を経て最低約2mの通直材に育成しなければならないが、本育成方法のセンダンにおいては約半分以下の樹齢約20年で短伐期施業をなし得る効果があり、商品価値の高い通直なセンダン樹木を育成できる効果がある。
更にはセンダンの苗木は平地、例えば田畑の耕作放棄地等を利用して植樹するものであるため、山地の緩斜面や尾根の植樹成長に比し成長が良好であり、伐採の期間も約20年と山地と比較して短く、炭素固定効果も山地も比して大となり、地球温暖化対策の有効な手立てとなり得る。植樹の育成作業も芽かきに使用する脚立等の什器も平地のため設置が容易となり、施肥効果も流出が少ないため大となり、家畜糞尿起源の堆肥も有効に用いることができ、間伐の回数は樹木成長を見極めながら2回確実に行うことができ、収穫のための利用間伐も山地での20年以上と比較して約12年後と短く、資金回収等の経済上のメリットも大となる効果を有する。
また、センダン苗木の植樹から芽かき作業、間伐作業、収穫阿形に至る一連の作業は、平地作業となるため、車輌のアクセスが良好で伐倒も安全に行いやすく、伐倒後も丸太の集材もトラック等で直接集材が可能となり、労働負荷を最小限に抑え、コストもその分削減しうる効果がある。
更にはセンダンの苗木は平地、例えば田畑の耕作放棄地等を利用して植樹するものであるため、山地の緩斜面や尾根の植樹成長に比し成長が良好であり、伐採の期間も約20年と山地と比較して短く、炭素固定効果も山地も比して大となり、地球温暖化対策の有効な手立てとなり得る。植樹の育成作業も芽かきに使用する脚立等の什器も平地のため設置が容易となり、施肥効果も流出が少ないため大となり、家畜糞尿起源の堆肥も有効に用いることができ、間伐の回数は樹木成長を見極めながら2回確実に行うことができ、収穫のための利用間伐も山地での20年以上と比較して約12年後と短く、資金回収等の経済上のメリットも大となる効果を有する。
また、センダン苗木の植樹から芽かき作業、間伐作業、収穫阿形に至る一連の作業は、平地作業となるため、車輌のアクセスが良好で伐倒も安全に行いやすく、伐倒後も丸太の集材もトラック等で直接集材が可能となり、労働負荷を最小限に抑え、コストもその分削減しうる効果がある。
また、請求項2の発明によれば、春芽かきを行うに際して頂芽が発生しない場合、切断脇芽より上方位置の幹を切断除去することにより、樹幹を通直にすることができる。
また、請求項3の発明によれば、春芽かきは樹木成長初期の4月から5月頃の季節とすることにより、芽掻き回数の省力化ができ、新芽の段階で切断することで樹幹をより通直にすることができる効果がある。
また、請求項4の発明によれば、夏芽かきは6月から9月頃の季節とすることにより、樹木の成長を妨げることなく葉の付け根にある芽を取り除いて通直な樹幹とすることができる効果がある。
また、請求項5の発明によれば、苗木が枝下高4mを超えるまで春芽かき、夏芽かきを行い、その後の成長促進のために地上高約4mから5mの幹を切断することにより樹高成長を抑制し、葉の茂り総葉量を増加させ、その結果、幹の直径成長を増大させることにより、商品価値の高いセンダン樹木を育成することができる効果がある。
この発明は苗木を3月頃に平地に植樹して、4月頃に発芽させ、当年およびその翌年の2年目の春と夏の季節にそれぞれ春芽かきと夏芽かきを行うことにより発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断し、そのまま成長を放置し、その後、植樹から約4年ごとに約2回の間伐、樹齢12年で利用間伐を行い、残樹木の1ha当たりの群集密度を約100本とし、その後、樹齢約20年となるまで成長させることを特徴とする平地におけるセンダンの育成方法を提供せんとする。
また、春芽かきを行うに際して頂芽が発生しない場合、切断脇芽より上方位置の幹を切断除去する。
また、春芽かきは樹木成長初期の4月から5月頃の季節とする。
また、夏芽かきは6月から9月頃の季節とする。
また、苗木が枝下高4mを超えるまで春芽かき、夏芽かきを行い、その後の成長促進のために地上高約4mから5mの幹を切断することにより樹高成長を抑制し、葉の茂り総葉量を増加させ、その結果、幹の直径成長を増大させることを特徴とする。
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。図1は本発明のセンダンの育成方法を示す作業工程を示す表であり、図2は本発明のセンダンの育成方法を示す模式図であり、図3は本発明の方法における春芽かきを示す工程図であり、図4は本発明の方法における夏芽かきを示す工程図である。
本発明のセンダンの育成方法において重要な点は、平地にセンダン苗木を植樹してから約20年後に伐採するまでの間に行う芽掻きや幹切断等の時期を定めたことで、平地において少ない労力でセンダンを通直に育成できることである。まず、最初にセンダンの分布やその特性について説明する。
センダンSは、日本、台湾、中国、ヒマラヤの暖地に広く分布するセンダン科の落葉広葉樹であり、日本においては九州、四国、小笠原、沖縄に分布する。センダンSは、陽樹で成長が非常に早く、普通、樹高5m〜15m、胸高直径30cm〜40cmになり、大きいものでは樹高20m、胸高直径90cmに達する。樹皮は、暗紫褐色で縦に裂け目を生じる。葉は、互生し、枝先に集まり、2〜3回羽状複葉をなす。花は、5月〜6月に淡紫色の花をまばらにつけ、核果は楕円形平滑で長さ16mm〜17mmであり、熟すと黄色となる。種子は堅い核の中に5個をつける。センダンSは成長時に枝を四方に大きく広げて傘形の樹形になりやすい。
センダンSの材面は桐や欅に似ており、心材は淡黄褐色であり、辺材は黄白色ではなはだ狭く、心辺材の区別は明瞭である。材色は欅より赤みを帯びることが多く、年輪は明瞭で肌目は粗く、材の強さは概して中庸で割裂しやすく、環孔材での比重は0.58である。材の用途としては、建築材、土木用剤、器具材、楽器材、下駄材として主に使用されている。葉は肥料、殺虫剤として使用され、若芽は食用となる。外果皮は薬用とされ、種子は念珠用に使用される。
欅や桐の代替材として使われることが多く、材価は杉や桧に比べても遜色がなく、直径成長が早いため、短伐期で収入が得られる早生樹として期待されている。海外ではアルゼンチンやパラグアイでも広く造林されており、合板や家具等の材料に使用されている。また、センダン科のマホガニーは西インドに産し、良材としても有名である。
本発明のセンダンSの育成方法について図1、図2を参照しながら詳説する。
[1年目 センダン植樹]
センダンSは暖帯に自生する樹種であるので、図1および図2(a)に示すように例えば、苗木を熊本県内では標高500m以下の土壌に3月頃に植樹する。すなわち、苗木を植樹する際には、平地に30cm〜40cm四方、深さ約25〜30cmの植え穴を掘り植栽する。すなわち、地力が高い土地であれば、苗木は植栽間隔4m〜5m、群集密度400〜600本/haとなるように植樹する。センダンSの苗木は乾燥を嫌うので、周辺の落ち葉や腐植などで根本を覆うようにする。また、植栽した後は、施肥を行うことにより大きな成長促進効果が得られる。
[1年目 センダン植樹]
センダンSは暖帯に自生する樹種であるので、図1および図2(a)に示すように例えば、苗木を熊本県内では標高500m以下の土壌に3月頃に植樹する。すなわち、苗木を植樹する際には、平地に30cm〜40cm四方、深さ約25〜30cmの植え穴を掘り植栽する。すなわち、地力が高い土地であれば、苗木は植栽間隔4m〜5m、群集密度400〜600本/haとなるように植樹する。センダンSの苗木は乾燥を嫌うので、周辺の落ち葉や腐植などで根本を覆うようにする。また、植栽した後は、施肥を行うことにより大きな成長促進効果が得られる。
センダンSは養分や水分の要求度が高い樹種であるので土壌の条件次第で大きく成長が異なることとなる。成長が良い土地とは、杉や欅を育成する適地である山の斜面下部や平地であることが好ましい、また、水田跡や果樹園跡地は、水分の条件が良いことから植栽に適している。一方で山の斜面中部から上部にセンダンSを植栽した場合には、著しく成長が悪くなるため植栽には不向きである。
3月に平地に植樹したセンダンSは4月頃に発芽させて成長させる。センダンSの成長は極めて早く、土地の条件や気候条件が初期段階で樹高は年間2m以上伸長して直径は2cm以上も大きく成長する。
なお、センダンSの苗木については挿し木は困難であるため実生による増殖を行う。センダンSの樹高やその直径成長は遺伝性が高いと考えられ樹幹形に大きな影響を与えている。種子は幹の形状が通直な母樹から採取する。
[1、2年目の春芽かき]
図2(b)及び図3に示すように平地において1〜2年目に成長したセンダンSは、樹木成長初期の4月から5月頃の春の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽11を切断するための春芽かきを行う。
図2(b)及び図3に示すように平地において1〜2年目に成長したセンダンSは、樹木成長初期の4月から5月頃の春の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽11を切断するための春芽かきを行う。
[1、2年目の夏芽かき]
図4に示すようにセンダンSは平地において1〜2年目に6月から9月頃の夏の季節に発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽12を切断するための夏芽かきを行い、そのまま平地で成長を放置する。なお、葉13の付け根にある脇芽12が成長を始めたら切断除去し、葉13は幹の成長のためにそのまま残す。このように脇芽を切断除去したもぎり面(切断面)には癒合剤/防腐剤(例えば、チオファネートメチルを含有する)を塗布することが好ましい。
図4に示すようにセンダンSは平地において1〜2年目に6月から9月頃の夏の季節に発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽12を切断するための夏芽かきを行い、そのまま平地で成長を放置する。なお、葉13の付け根にある脇芽12が成長を始めたら切断除去し、葉13は幹の成長のためにそのまま残す。このように脇芽を切断除去したもぎり面(切断面)には癒合剤/防腐剤(例えば、チオファネートメチルを含有する)を塗布することが好ましい。
なお、図5に示すように、上記春芽かきを行うに際して、苗木の頂芽10が成長(発生)しない場合には最上部の脇芽11を残して、その脇芽11より上方位置の幹は切断除去し、以後は最上部の脇芽11を頂芽として成長させる。なお、上方位置の幹は、斜断除去したのち幹の斜断面14に癒合剤/防腐剤(例えば、チオファネートメチルを含有する)を塗布して閉蓋することで腐朽菌の侵入を防ぎつつ癒合を促進することができる。幹を斜断することで雨水が斜断面を滴下するため腐朽しにくい効果がある。
なお、芽かきは、センダンS苗木の植栽後は枝下高が4mを超えるまで行い、センダンSの成長が早ければ植栽2年目に芽かきは終了する。
[3年目の春芽かき]
図2(c)及び図3に示すように、センダンS苗木の枝下高が4mに達していない場合に3年目の春芽かきを行う。すなわち、センダンSは平地において4月から5月頃の春の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽11を切断する春芽かきを行う。
図2(c)及び図3に示すように、センダンS苗木の枝下高が4mに達していない場合に3年目の春芽かきを行う。すなわち、センダンSは平地において4月から5月頃の春の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽11を切断する春芽かきを行う。
[3年目の夏芽かき]
図4に示すようにセンダンS苗木の枝下高が平地において4mに達していない場合には3年目の夏芽かきを行う。すなわち、センダンSは平地において6月から9月頃の夏の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽12を切断するため夏芽かきを行い、そのまま成長を放置する。なお、葉13の付け根にある脇芽12が成長を始めたら切断除去し、葉13は幹の成長のためにそのまま残す。
センダンSは6月から9月頃の夏の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断する夏芽かきを行い、そのまま成長を放置する。なお、葉の付け根にある脇芽が成長を始めたら切断除去し、葉は幹の成長のためにそのまま残す。
図4に示すようにセンダンS苗木の枝下高が平地において4mに達していない場合には3年目の夏芽かきを行う。すなわち、センダンSは平地において6月から9月頃の夏の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽10を残してその下方の脇芽12を切断するため夏芽かきを行い、そのまま成長を放置する。なお、葉13の付け根にある脇芽12が成長を始めたら切断除去し、葉13は幹の成長のためにそのまま残す。
センダンSは6月から9月頃の夏の季節に、発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断する夏芽かきを行い、そのまま成長を放置する。なお、葉の付け根にある脇芽が成長を始めたら切断除去し、葉は幹の成長のためにそのまま残す。
[4年目の間伐]
4年目においてセンダンS苗木の枝下高が平地において4mを超えていれば、2年目や3年目で行った春芽かきや夏芽かきを行わず、センダンSの成長を促すため枝を張らせて直径成長を促進させる。
ここで、センダンSの直径成長が落ちないように1回目の間伐を行う。すなわち、群集密度約300本/haとなるように間伐を行う。間伐を行うことで枝が枯れあがって樹高成長が大きくならない効果がある。
4年目においてセンダンS苗木の枝下高が平地において4mを超えていれば、2年目や3年目で行った春芽かきや夏芽かきを行わず、センダンSの成長を促すため枝を張らせて直径成長を促進させる。
ここで、センダンSの直径成長が落ちないように1回目の間伐を行う。すなわち、群集密度約300本/haとなるように間伐を行う。間伐を行うことで枝が枯れあがって樹高成長が大きくならない効果がある。
また、間伐を基に或いは別途、枝打ちを行うようにしてもよい。枝打ちは幹が通直であって、はっきりした個体では有効であり、鋸を用いた枝打ちが容易である。なお、幹が通直ではなく四方に分岐したような個体では矯正自体が困難である。さらに、枝径が2cm以上の場合に、枝打ちを行うと枝打ち面からの変色が発生しやすく、腐朽に発展しやすい。
4年目の間伐を行ったのちは、そのまま成長を放置する。
[芽かき終了後の直径成長の促進方法]
上述した本育成方法では、センダンS苗木の枝下高が4mを超えるまで芽かきを行っており、芽かきを終えたセンダンSの直径成長を促進するために以下のような方法を行うようにしてもよい。
上述した本育成方法では、センダンS苗木の枝下高が4mを超えるまで芽かきを行っており、芽かきを終えたセンダンSの直径成長を促進するために以下のような方法を行うようにしてもよい。
図6(a)中のセンダンSは、平地で芽かきを終了して枝下高さ4.5m以上に成長している。ここで、放置すると翌春には、地上高が高い位置において複数の枝15が発生する(図6(b)参照)。その後、図6(c)に示すように、センダンSが成長すると上部の枝15のみが茂り、その上部の枝15より下に生えた枝16は、上部の枝15の日陰となり枯れてしまう。センダンSは、枝が枯れることで総葉量が減少するため幹の直径成長が抑制される。
そこで、直径成長を促進するために図6(d)に示すように、センダンSの地上高4.0m〜5.0m、より好ましくは4.5m〜5.0mの幹17を切断する。幹の切断面18には、癒合剤/防腐剤(例えば、チオファネートメチルを含有する)を塗布することが好ましい。
図6(e)に示すように、センダンSは平地において樹高成長を抑制することにより低い地上高で樹冠を発達させることができる。すなわち、枝19を横方向に張り出させて葉の茂り総葉量を増加させる。このようにして、葉量の増加により光合成を活発に行わせてセンダンSの幹の直径成長を増大させる。なお、植樹においては樹木の葉の光合成量が同じならば幹の長さが短尺なほど、幹の直径は大きくなる。
[8年目の間伐]
4年目の間伐後にセンダンSの直径成長が落ちないように8年目に2回目の間伐を行う。すなわち、残樹木の群集密度200本/haとなるように間伐を行い、そのまま成長を放置する。このように平地において植樹木の群集密度を200本/haとすることにより隣接する残樹木間に一定の空間を形成し、大径木の成長を促す。
4年目の間伐後にセンダンSの直径成長が落ちないように8年目に2回目の間伐を行う。すなわち、残樹木の群集密度200本/haとなるように間伐を行い、そのまま成長を放置する。このように平地において植樹木の群集密度を200本/haとすることにより隣接する残樹木間に一定の空間を形成し、大径木の成長を促す。
[12年目の利用間伐]
また、センダンの直径成長の促進するために、平地において4年目、8年目の間伐の後に、植栽12年後に利用間伐を行う。
すなわち、群集密度200本/haに成長したセンダンSは、胸高直径35cm、末口径30cmの4m材に成長するので、100本/haの利用間伐を行い、残存木の群集密度を100本/haとする。
また、センダンの直径成長の促進するために、平地において4年目、8年目の間伐の後に、植栽12年後に利用間伐を行う。
すなわち、群集密度200本/haに成長したセンダンSは、胸高直径35cm、末口径30cmの4m材に成長するので、100本/haの利用間伐を行い、残存木の群集密度を100本/haとする。
[20年目の伐採]
図2(d)に示すように、約4年目と約8年目の2回の間伐を行い群集密度100本/haで成長した残存のセンダンSは、短期間で通直な大径木に育成する。すなわち、センダンSは、胸高直径50cm、末口径46cmの4m材に成長する。この短期間で成長したセンダンSを伐採する。
図2(d)に示すように、約4年目と約8年目の2回の間伐を行い群集密度100本/haで成長した残存のセンダンSは、短期間で通直な大径木に育成する。すなわち、センダンSは、胸高直径50cm、末口径46cmの4m材に成長する。この短期間で成長したセンダンSを伐採する。
上述した本センダンSの育成方法を行うことにより短期間の約20年で成長させて、芽掻きの回数も春と夏の2回で通直としたセンダンSを伐採することができる。また、センダンSの育成中において、植樹から約4年ごとに2回の間伐を行い、残樹木の1ha当たりの群集密度を約100本とすることで、家具等の板材に適した胸高直径の樹木に育成することができる。センダンS以外の樹木では樹齢約20年以上の期間を経て最低約2mの通直材に育成するところを、本育成方法では約半分以下の樹齢約20年で短伐期施業をなし得るものである。
熊本県菊池地域で実施している超短伐期施業について図7のフロー図を用いて説明する。
まず、センダン苗のうち成長が優れている優良家系(18型、M型)を選抜したのち、これら優良家系苗を植栽する。
植栽する土地は、耕作放棄地を利用し、さらに、家畜の糞量を肥料として利用する。植栽する場所の地力を向上することで、植栽したセンダン苗の成長を最大限に引き出す。すなわち、耕作放棄地を利用することにより平地林業を行うことが可能となり、次のような特性を有する。(1)CO2の削減、森林が増えることでの空気浄化等の環境問題を減らす効果がある。(2)センダンの生長を促す効果がある。(3)人件費を節約でき、伐採した木材の運搬費を節約できるメリットを享受できる。
まず、センダン苗のうち成長が優れている優良家系(18型、M型)を選抜したのち、これら優良家系苗を植栽する。
植栽する土地は、耕作放棄地を利用し、さらに、家畜の糞量を肥料として利用する。植栽する場所の地力を向上することで、植栽したセンダン苗の成長を最大限に引き出す。すなわち、耕作放棄地を利用することにより平地林業を行うことが可能となり、次のような特性を有する。(1)CO2の削減、森林が増えることでの空気浄化等の環境問題を減らす効果がある。(2)センダンの生長を促す効果がある。(3)人件費を節約でき、伐採した木材の運搬費を節約できるメリットを享受できる。
その後、センダン苗の成長に伴って、夏芽かき、春芽かきを適宜実施する。これら芽かきについては優良家系苗を地力が高い土地に植栽することで1〜2年で終了することも可能である。
図8のセンダンの植栽から収穫までのフローにおいて、センダン苗は植栽密度400〜600本/haで植栽し、その後、1〜2年目まで芽かきを行う。伐採までに4〜5回の施肥を行い、4年目、8年目の間伐を2回行い、成立密度200本/haとする。さらに植栽12年目後に、利用間伐と称する成立密度100本/haの間伐を行う。植栽20年後、成立密度100本/haで生育したセンダンは、例えば長さ4m、末口径46cmまで大きく成長する。丸太材積 81m3/ha、1m3あたり4万円の収入を得ることが可能となる。
[下刈り]
また、センダンSの樹高成長を促すための下刈りを植栽したのち2年から3年の間に行うようにしてもよい。下刈りの際は、つる性植物がセンダンSに巻きつかないように処理することが好ましい。
また、センダンSの樹高成長を促すための下刈りを植栽したのち2年から3年の間に行うようにしてもよい。下刈りの際は、つる性植物がセンダンSに巻きつかないように処理することが好ましい。
なお、センダンSは、生産目標の材とするために枝下高4mまで幹が通直になるように枝打ちや芽かきを行って仕上げる。しかしながら枝打ちを行っても樹幹形矯正ができない場合には、台切りを行うようにすることが好ましい。
[台切り]
図9に示すように冬季に残樹木うち樹幹形が悪いセンダンSの場合は根本から約10cm残して伐採して台切りを行う。台切りしたセンダンSの根本20付近からは萌芽21が複数成長する。これら萌芽の中で通直でかつ成長の早い1本を残して切断除去する。その後、センダンSの成長にあわせて、春芽かきや夏芽かきを行い枝下高が4mに達するまで芽かきをおこなう。その後、4年目と8年目の間伐を行い、12年目に利用間伐し、残樹木の群集密度100本/haとし、さらに、台切りから約20年となるまで成長を放置する。
図9に示すように冬季に残樹木うち樹幹形が悪いセンダンSの場合は根本から約10cm残して伐採して台切りを行う。台切りしたセンダンSの根本20付近からは萌芽21が複数成長する。これら萌芽の中で通直でかつ成長の早い1本を残して切断除去する。その後、センダンSの成長にあわせて、春芽かきや夏芽かきを行い枝下高が4mに達するまで芽かきをおこなう。その後、4年目と8年目の間伐を行い、12年目に利用間伐し、残樹木の群集密度100本/haとし、さらに、台切りから約20年となるまで成長を放置する。
このように台切りを行ったセンダンSであっても、約20年と短期間で通直な大径木に育成する。
なお、上記春芽かき又は夏芽かきを行ったあとに残る芽かき痕には、癒合剤、例えばチオファネートメチル剤を塗布して殺菌するようにしてもよい。
最後に、センダンの平地植樹した場合の特徴について以下の通り整理する。
(1)芽かきの特徴的態様、芽かき時期
センダン樹高成長は、植樹1年目が約2m、2年目が約3mと見込めるので、春、夏の芽かきは枝下高4.5mを超える2年目で終了することが可能である。
山地に植樹した場合では平地に植樹した場合に比べて、センダンの樹高成長が遅い。平地のように地力が高くなければ、通常、樹高が4.5mを超えるのに5年以上の期間を要することとなり、その場合には芽かきも5年間以上行わなければならないこととなる。
(1)芽かきの特徴的態様、芽かき時期
センダン樹高成長は、植樹1年目が約2m、2年目が約3mと見込めるので、春、夏の芽かきは枝下高4.5mを超える2年目で終了することが可能である。
山地に植樹した場合では平地に植樹した場合に比べて、センダンの樹高成長が遅い。平地のように地力が高くなければ、通常、樹高が4.5mを超えるのに5年以上の期間を要することとなり、その場合には芽かきも5年間以上行わなければならないこととなる。
平地での芽かきスケジュールは以下の通りである。
1年目
春芽かき:4〜5月に1回
夏芽かき:6〜9月に1〜2回
2年目
春芽かき:4〜5月に1〜2回
夏芽かき:6〜9月に2〜3回 芽かきは2年目の夏芽かきの間に終了することが可能となる。
1年目
春芽かき:4〜5月に1回
夏芽かき:6〜9月に1〜2回
2年目
春芽かき:4〜5月に1〜2回
夏芽かき:6〜9月に2〜3回 芽かきは2年目の夏芽かきの間に終了することが可能となる。
(2)一連の育成工程における特徴について
芽かきは1年目と2年目の2年間行う。下刈りは2〜3年間行う。
通常山地植樹での下刈りは5〜10年間要するものであり、本センダン育成方法では平地植樹とすることで下刈り費用すなわち、人件費を大幅に軽減することができる。
芽かきは1年目と2年目の2年間行う。下刈りは2〜3年間行う。
通常山地植樹での下刈りは5〜10年間要するものであり、本センダン育成方法では平地植樹とすることで下刈り費用すなわち、人件費を大幅に軽減することができる。
(3)間伐の時期の特徴について
センダンの平地植樹ではセンダンが短期間で大きく成長することが見込めるので、植栽から4、8年目に間伐を行え、すなわち、従来の杉や檜に比べ早い時期に間伐を行うことができる。以後、12年目に利用間伐、20年目に収穫を実施することができる。
※他の樹種:例えば、国庫補助対象事業では杉や檜の間伐を3〜7齢級(11〜35年生)に数回行う。杉や檜の場合には間伐期間が長期間に渡るので、経済的理由から間伐を実施されず、間伐手遅れになった場合もみられる。
センダンの平地植樹ではセンダンが短期間で大きく成長することが見込めるので、植栽から4、8年目に間伐を行え、すなわち、従来の杉や檜に比べ早い時期に間伐を行うことができる。以後、12年目に利用間伐、20年目に収穫を実施することができる。
※他の樹種:例えば、国庫補助対象事業では杉や檜の間伐を3〜7齢級(11〜35年生)に数回行う。杉や檜の場合には間伐期間が長期間に渡るので、経済的理由から間伐を実施されず、間伐手遅れになった場合もみられる。
(4)樹高成長の抑制を行う特徴について
同じ葉量であれば、センダンの樹高が高く(樹冠が高く)なるほど、幹の直径成長が小さくなる。すなわち、単位葉量に対して炭素固定できる同化部(幹の年間成長部分)の量(材積)は一定である。つまり、必要な幹長4m〜4.5mを確保した後、それより上部の幹の長さを抑制すれば、単位葉量に対する幹の直径成長を維持することができる。
センダンの地上高4.5m〜5mで幹を切断し、側枝を発達させる作業を実施し、このような樹形に誘導することができる。
同じ葉量であれば、センダンの樹高が高く(樹冠が高く)なるほど、幹の直径成長が小さくなる。すなわち、単位葉量に対して炭素固定できる同化部(幹の年間成長部分)の量(材積)は一定である。つまり、必要な幹長4m〜4.5mを確保した後、それより上部の幹の長さを抑制すれば、単位葉量に対する幹の直径成長を維持することができる。
センダンの地上高4.5m〜5mで幹を切断し、側枝を発達させる作業を実施し、このような樹形に誘導することができる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
S センダン
10 頂芽
11 脇芽
12 脇芽
13 葉の付け根
14 斜断面
15,16、17 幹
18 切断面
20 根本
21 萌芽
10 頂芽
11 脇芽
12 脇芽
13 葉の付け根
14 斜断面
15,16、17 幹
18 切断面
20 根本
21 萌芽
Claims (5)
- 苗木を3月頃に平地に植樹して、4月頃に発芽させ、当年およびその翌年の2年目の春と夏の季節にそれぞれ春芽かきと夏芽かきを行うことにより発芽苗木の芽のうち最も高い位置の脇芽である頂芽を残してその下方の脇芽を切断し、そのまま成長を放置し、その後、植樹から約4年ごとに約2回の間伐、樹齢12年目に利用間伐を行い、残樹木の1ha当たりの群集密度を約100本とし、その後、樹齢約20年となるまで成長させることを特徴とする平地におけるセンダンの育成方法。
- 春芽かきを行うに際して頂芽が発生しない場合、切断脇芽より上方位置の幹を切断除去することを特徴とする請求項1に記載の平地におけるセンダンの育成方法。
- 春芽かきは樹木成長初期の4月から5月頃の季節とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の平地におけるセンダンの育成方法。
- 夏芽かきは6月から9月頃の季節とすることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の平地におけるセンダンの育成方法。
- 苗木が枝下高4mを超えるまで春芽かき、夏芽かきを行い、その後の成長促進のために地上高約4mから5mの幹を切断することにより樹高成長を抑制し、葉の茂り総葉量を増加させ、その結果、幹の直径成長を増大させることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の平地におけるセンダンの育成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015019751A JP2016140323A (ja) | 2015-02-03 | 2015-02-03 | 平地におけるセンダンの育成方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109463190A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-03-15 | 湖北省农业科学院果树茶叶研究所 | 一种密植型梨的芽苗建园丰产方法 |
JP2022132000A (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-07 | 均 石井 | 木製家具の作製コスト削減方法。 |
-
2015
- 2015-02-03 JP JP2015019751A patent/JP2016140323A/ja not_active Withdrawn
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