JP2016139244A - 情報処理装置、情報処理方法、及び、コンピュータ・プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び、コンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザが操作対象に対する操作を中断してから再開する際に、中断した際の操作内容を想起する負荷を軽減可能な履歴情報を提供する。【解決手段】 情報処理装置1300は、表示手段に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付け、当該操作の中断及び再開を判定する操作状態判定手段1301と、上記操作の内容を含む、それぞれの上記操作に関する操作情報を保持する操作履歴記憶手段1302と、上記操作が中断された状態から再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報を用いて、上記操作履歴記憶手段に保持された上記操作情報から1以上の上記操作情報を選択し、当該選択した上記操作情報を用いて、上記操作の履歴を表す履歴情報を生成する履歴情報決定手段1303と、を備える。【選択図】 図13

Description

本発明は、ユーザによる画面を用いた作業(操作)の遂行を支援する技術に関する。
近年、コンピュータ等を含む各種情報処理装置が、各種業務において一般的に利用されている。しかしながら、利用者(ユーザ)の業種によっては、当該ユーザが係る情報処理装置を利用する際、情報処理端末を常時参照あるいは操作しているとは限らない。
例えば、医療電子カルテシステムを使用する場合、医師は患者を問診あるいは診察しながら、電子カルテの記入を行なう。また、例えば、営業活動として顧客に対して各種商材を説明する場合、説明者は、紙の資料と情報処理端末とを併用しながら、顧客に対して必要な情報を提示したり、入力作業を行ったりする。
上記したような情報処理端末を利用する場面において、ユーザ等(例えば、情報処理端末の操作者、あるいは、操作者から説明を聞く患者や顧客)の視線は、常に情報処理端末の画面に向けられるわけではない。ユーザ等が一度画面から視線を外した後に再度画面を参照する場合、当該ユーザは、画面における操作対象を探す、あるいは、操作内容を思い出す必要がある。この場合、係るユーザには、画面における操作対象を探し出す(特定する)、あるいは操作内容を思い出すための負荷(短期記憶負荷)がかかる。
ユーザが以前に行った作業を思い出す際に当該ユーザにかかる負荷の程度によっては、無駄な作業により作業効率が低下するか、あるいは、作業漏れや見落とし等のエラーが発生する危険性がある。また、例えば、営業活動における情報処理端末の活用を想定すると、情報処理端末を操作するユーザに加え、説明をうける顧客側にも上記説明した負荷がかかる場合がある。これにより、ユーザと顧客との間の円滑な合意形成が妨げられる虞れがある。
ところで、ユーザにかかる記憶負荷を軽減可能な情報として、例えば、ユーザの操作履歴に関する情報を用いることができる。ユーザの操作履歴を扱う技術に関連して、以下の特許文献が開示されている。
特許文献1(特開2008−193332号公報)は、監視対象の端末装置における操作履歴及び表示画面等を記録可能な、端末監視装置に関する技術を開示する。特許文献1に開示された技術は、監視対象端末から取得した操作ログに基づいて、操作イベントに関する操作評価値を算出する。特許文献1に開示された技術は、算出した操作評価値に基づいて、ユーザに対して明示する必要があると判断した操作イベントを強調する画像を生成し、当該画像をユーザに表示する。
特許文献2(特開2008−146455号公報)は、ユーザに対して機器の操作手順を案内し、当該機器に対する操作の習熟を補助する技術を開示する。特許文献2に開示された技術は、ユーザの操作履歴を記録し、特定の操作パターンの発生頻度などから、所定のルールに基づいてユーザの目的を推定する。特許文献2に開示された技術は、推定した操作目的に関するヘルプ情報を、操作画面に表示する。
特許文献3(特開2005−25361号公報)は、診療情報の入力と参照との履歴を、時系列かつ視覚的に辿ることを可能とする技術を開示する。特許文献3に開示された技術は、診察情報に関する操作記録(例えば、操作時刻、操作内容、対象画面等)を、患者ごとに操作履歴としてデータベースに蓄積する。特許文献3に開示された技術は、ユーザが選択した再生方法(例えば、通常再生、早送り、巻き戻し、等)により、当該蓄積された操作履歴を表示画面上に再生(表示)する。
特許文献4(特開2001−051762号公報)は、コンピュータにおいて扱われるオブジェクト(ファイルや、リンク等)に対するユーザのアクセス状況を画面上に提示する技術を開示する。特許文献4に開示された技術は、コンピュータにおいて扱われる情報(オブジェクト)に対するユーザのアクセス状況(アクセス履歴)を記録し、係るアクセス状況を視認しやすく表示するアイコンを生成する。特許文献4に開示された技術は、係るアイコンを、上記オブジェクトを表すアイコンの近傍に表示する。
特許文献5(特開2004−110096号公報)は、ユーザにより実行された各種操作を記録したログ(履歴)情報を、操作対象の画像に重畳して表示可能な技術を開示する。特許文献5に開示された技術は、画像に対するユーザの操作履歴を記録する。特許文献5に開示された技術は、記録された操作履歴を、当該操作が実行されたシーンに重畳して、視覚的に認識可能な方法を用いてユーザに提示する。特許文献5に開示された技術は、操作対象の画像に重畳して、ユーザによる操作(マウスクリック)が実行された空間的な場所を示すマーカを表示する。
なお、表示画面においてマウスカーソルが存在する位置を任意のタイミングで強調表示する技術が知られている(非特許文献1)。
特開2008−193332号公報 特開2008−146455号公報 特開2005−025361号公報 特開2001−051762号公報 特開2004−110096号公報
"Windows(登録商標) XP のアクセシビリティ機能"、[online]、日本マイクロソフト株式会社、[平成26年12月17日検索]、インターネット <URL:http://www.microsoft.com/ja−jp/enable/products/windowsxp/locatepointer.aspx>
上記各文献が開示する技術は、いずれも、ユーザが中断した操作内容を思い出す際に、記憶の想起を支援し、作業効率を向上させるには不十分である。
例えば、特許文献1に開示された技術は、記録された操作画面を再生する過程において、特定の操作イベントに関連する操作(マウスカーソルの移動やキーボード操作)を強調表示するのみである。係る強調表示は不正操作の明確化を目的としており、ユーザが中断した操作内容を想起する際に提示する情報としては不十分な場合がある。
また、特許文献2においてユーザに提示される係るヘルプ情報は、ユーザが中断した操作内容を想起する際に用いることを想定した情報ではなく、操作の補助を目的とした情報に過ぎない。
また、特許文献3に開示された技術は、記録された操作履歴を単純に再生するのみである。ユーザは、係る再生操作を自発的かつ明示的に実行する必要があり、再生された操作履歴の中から着目すべき操作履歴を自ら判断する必要がある。
また、特許文献4に開示された技術は、ファイルやアプリケーションが参照あるいは変更された履歴を、アイコンを用いて時系列に視覚化する。しかしながら、アクセス履歴を表すアイコンは、ファイルやアプリケーションに関して中断された具体的な操作内容を想起するための情報としては粒度が粗い。
また、特許文献5に開示された技術は、ユーザが実行した具体的な操作の履歴と、係る操作の際に画面上に提示された情報とをユーザに提示可能である。しかしながら、特許文献5に開示された技術を採用した場合、蓄積されている全ての操作履歴がユーザに提示されことから、ユーザに提示される情報が多すぎる(あるいは少なすぎる)場合がある。これより、特許文献5に開示された技術は、ユーザの作業効率をかえって低下させる可能性がある。
また、非特許文献1に開示された方法においては、画面上のマウスカーソル(ポインタ)の位置が必ずしも直前の操作箇所であるわけではない。このため、係るマウスカーソルの強調表示が、ユーザの操作に関する記憶を想起するための情報として有効とは限らない。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、ユーザが操作対象に対する操作を中断してから再開する際に、中断した際の操作内容を想起する負荷を軽減可能な履歴情報を提供する情報処理装置等を提供することを、主たる目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明の一態様に係る情報処理装置は、以下の構成を備える。即ち、本発明の一態様に係る情報処理装置は、表示手段に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付け、当該操作の中断及び再開を判定する操作状態判定手段と、上記操作の内容を含む、それぞれの上記操作に関する操作情報を保持する操作履歴記憶手段と、上記操作状態判定手段により、上記操作が中断された状態から、再開された状態に変化したと判定された際、上記操作が中断された状態から再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報に基づいて、上記操作履歴記憶手段に保持された上記操作情報から1以上の上記操作情報を選択し、当該選択した上記操作情報を用いて、上記操作の履歴を表す履歴情報を生成する履歴情報決定手段と、を備える。
また、本発明の一態様に係る情報処理方法は、以下の構成を備える。即ち、本発明の一態様に係る情報処理方法は、情報処理装置が、表示手段に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付け、当該操作の中断及び再開を判定し、上記操作の内容を含む上記操作に関する操作情報を保持し、上記操作状態判定手段により、上記操作が中断された状態から、再開された状態に変化したと判定された際、上記操作が中断された状態から再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報に基づいて、上記操作履歴記憶手段に保持された上記操作情報から1以上の上記操作情報を選択し、当該選択した上記操作情報を用いて、上記操作の履歴を表す履歴情報を生成する。
また、同目的は、上記構成を有する情報処理装置、並びに対応する情報処理方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及び、そのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体等によっても達成される。
本発明によれば、ユーザが操作対象に対する操作を中断してから再開する際に、中断した際の操作内容を想起する負荷を軽減可能な履歴情報を提供することが可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る履歴表示装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る操作履歴の具体例を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る表示ルールの具体例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る操作履歴が表示された画面の具体例を示す図(その1)である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る操作履歴が表示された画面の具体例を示す図(その2)である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る操作履歴が表示された画面の具体例を示す図(その3)である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る操作履歴が表示された画面の具体例を示す図(その4)である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係る履歴表示装置の動作を例示するフローチャートである。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る履歴表装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る集中度算出情報の具体例を示す図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る作業負荷推定情報の具体例を示す図である。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る表示ルールの具体例を示す図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係る履歴表示装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 図14は、本発明の各実施形態に係る履歴表示装置(情報処理装置)を実現可能なハードウェアの構成を例示する図である。
次に、本発明を実施する形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の各実施形態においては、本発明に係る情報処理装置を、「履歴表示装置」と称する。以下の各実施形態に記載されている履歴表示装置の構成は単なる例示であり、本発明の技術範囲はそれらには限定されない。
以下の各実施形態において説明される履歴表示装置は、専用のハードウェア装置、あるいは、専用のハードウェア装置の組合せにより構成されたシステムとして実現されてもよい。また、係る情報処理装置は、1以上の物理的なコンピュータ又は仮想的なコンピュータ又はそれらの組合せにより構成されるシステムとして実現されてもよい。係る情報処理装置を実現するハードウェア構成例(図14)については後述する。
複数の物理的あるいは論理的に離間した構成要素(上記ハードウェア装置、各種コンピュータ等)を用いて本発明に係る履歴表示装置を実現する場合、それらの構成要素は、任意の通信ネットワークを用いて、相互に通信可能性に接続されていてもよい。係る通信ネットワークは、無線、有線、あるいはそれらの組合せにより構成されてもよい。なお、本発明に係る履歴表示装置が、仮想的なコンピュータを用いて実現される場合、上記通信ネットワークは、仮想的な通信ネットワークとして構成されてもよい。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態における履歴表示装置100の機能的な構成を例示するブロック図である。
本実施形態における履歴表示装置100は、入力部101と、操作状態判定部102と、履歴情報表示決定部103と、履歴情報描画部104と、出力部105とを備える。また、本実施形態における履歴表示装置100は、更に、操作履歴記憶部106と、表示ルール記憶部107とを備える。本実施形態におけるこれらの構成要素の間は、任意の通信手段により通信可能に接続されていてもよい。以下、これらの構成要素について説明する。
入力部101は、例えば、操作対象に対して各種入力機器を介して入力された、ユーザによる入力操作を受け付ける。上記操作対象は、例えば、各種表示装置における表示画面等を介してユーザに提示(表示)されるGUI(Graphical User Interface)の構成要素であってもよい。係るGUIの構成要素は、例えば、GUIを構成する各種部品(ウィンドウ、ボタン、テキストボックス、アイコン、その他のコントロール部品等)であってもよい。上記表示装置は、例えば、各種液晶ディスプレイや、プロジェクタ等、表示機能を有する任意の装置であってよい。上記各種入力機器は、各種マウス、トラックボール、タッチパッド、タッチパネル、キーボード、デジタルペンなど、ユーザが操作可能な入力デバイスであってもよい。
入力部101は、ユーザから受け付けた入力操作を表す情報を含む入力操作データを、後述する操作状態判定部102に通知してもよい。係る入力操作データは、例えば、ユーザによる入力操作の内容(キー入力、マウスクリック等)、操作位置、係る操作に伴いユーザが入力したデータ等を含んでもよい。
操作状態判定部102は、ユーザによる操作の有無、及び、入力操作を含む入力操作データを所定のタイミングで入力部102から取得する。操作状態判定部102は、入力部101から所定のタイミングで通知される入力操作データを受け付けてもよい。操作状態判定部102は、上記取得した情報に基づいて、ユーザ操作の有無、及び、ユーザが操作を中断してから再開するまでの経過時間を判定する。
より具体的には、操作状態判定部102は、上記入力部101から受け付けた入力操作データに基づいて、ユーザによる入力操作の内容(操作内容)を表す情報を操作履歴記憶部106に出力する。上記操作内容を表す情報は、例えば、上記入力操作データに含まれる情報(操作の種類、操作位置、係る操作に伴いユーザが入力したデータ(入力情報))を含んでもよい。上記操作内容を表す情報は、更に、操作時刻、操作対象部品(ボタン、テキストボックス、アイコン等)、操作に伴い発生した画面遷移に関する情報等、ユーザが実行した操作に関するその他の任意の情報を含んでもよい。
上記操作の種類は、例えば、マウスのクリックや、キー入力等、ユーザにより実行された操作の種類を特定可能な情報である。上記操作位置は、例えば、操作対象に対するユーザの操作が実行された、表示画面における位置を表す情報である。より具体的には、係る操作位置は、例えば、操作対象に対するマウスのクリックが発生した位置、あるいは、キー入力が発生した等を表す情報である。上記操作時刻は、ユーザによる操作が実行された時刻を表す情報である。入力情報は、ユーザが操作対象に対して入力したデータを表す。例えば、操作対象がGUIを構成するテキストボックスやテキストエリア等の任意の入力可能な部品である場合、入力情報は、係る操作対象に入力された入力データ(テキスト等)である。これらの情報は、例えば、入力部101から取得した入力操作データから取得可能である。なお、操作状態判定部102は、例えば、GUIを提供するウィンドウシステムにおいて、アクティブウィンドウが変化したか否かを検出することにより、画面遷移の有無を検知してもよい。上記各情報の取得方法は、周知の技術を適宜採用可能であることから、詳細な説明を省略する。
操作状態判定部102は、操作対象に対するユーザの操作が停止(中断)した停止時刻(中断時刻)、及び、操作対象に対するユーザの操作が開始(再開)された開始時刻(再開時刻)を測定する。なお、以下においては、説明の便宜のため、ユーザによる操作の中断は、ユーザが操作対象に対する操作を単に停止した場合と、再開を予定して中断した場合と、の両方を含んでよいものとする。
操作状態判定部102は、操作が中断された中断時刻から、操作が再開された開始時刻までの経過時間を算出し、後述する履歴情報表示決定部103に通知する。なお、操作状態判定部102は、ユーザによる操作の中断、及び、再開を履歴情報表示決定部103に通知してもよい。その際、操作状態判定部102は、上記中断時刻、及び、再開時刻を履歴情報表示決定部103に通知してもよい。
操作状態判定部102は、例えば、入力部101がn秒以上ユーザからの操作を受け付けていない場合、ユーザによる操作がn秒前に中断されたと判定してもよい。また、操作状態判定部102は、例えば、入力部101からn秒以上入力操作データの通知がない場合、ユーザによる操作がn秒前に中断されたと判定してもよい。上記において、例えば、nは任意の0以上の実数としてもよい。操作状態判定部102は、操作が中断されたと判定された時刻(n秒前)を、中断時刻とする。操作状態判定部102は、係る操作の中断を判断した後、初めて入力部101がユーザからの操作を受け付けた際(入力部101から入力操作データの通知を受けた際)、操作が開始(再開)されたと判定してもよい。操作状態判定部102は、係る操作が開始されたと判定した時刻を操作再開時刻として、操作中断から再開までの経過時間を算出可能である。
操作履歴記憶部106は、操作情報判定部102から出力される、操作内容を表す情報(操作情報)を操作履歴として保持する。操作履歴記憶部106は、上記操作内容を表す情報と共に、操作情報判定部102が判定した操作の状態を表す情報を操作履歴として保持してもよい。
より具体的には、操作履歴記憶部106は、例えば、図2に例示するような形式で、上記操作内容を表す情報を、操作の履歴を表すデータ(履歴データ)として保持してもよい。図2に例示するように、操作利器記憶部106は、操作の履歴を表す単位(一つの操作)ごとに識別情報(操作ID(Identifier)201)を割り当てる。操作利器記憶部106は、上記操作内容に含まれる操作時刻202、操作種類203、操作位置204、対象部品205、入力情報206、及び画面遷移207を、操作ID201に関連付けて保持する。
例えば、図2の1行目のデータ(操作ID「001」)は、ユーザが、時刻「9:00:00」に画面上の座標位置「(245,500)」にあるテキストボックスに「1234567」という文字をキーボードから入力したことを表す履歴データである。また、この履歴データは、当該操作による画面遷移はなかったことを表す。操作履歴を構成する上記各情報(201乃至207)は、それぞれ機械解釈可能な任意の形式により表現され得る。なお、操作履歴記憶部106は、図2に例示する形式に限定されず、他の任意の形式を用いて操作内容を表す情報を保持してもよい。
表示ルール記憶部107は、ユーザが操作を中断してから再開するまでの経過時間に応じて、ユーザが操作を再開した際に表示する情報(履歴情報)の内容と、その表示方法とが定められた表示ルールを保持する。
より具体的には、表示ルール記憶部107は、例えば図3のような形式により、表示ルールを保持してもよい。図3に例示するように、表示ルール記憶部107は、表示ルールの一単位(一つのルール)ごとに、識別情報(表示ルールID301)を割り当てる。表示ルール記憶部107は、表示ルールID301に対して、経過時間302、操作IDの遡及数303、遡及画面遷移数304、及び、履歴情報の表示方法305を関連付けて保持する。
経過時間302には、操作状態判定部102において算出された、ユーザによる操作の中断から再開までの経過時間を表す情報が設定される。
操作IDの遡及数303には、ユーザによる操作が中断されたタイミングから遡及して、履歴情報に含まれる操作の数を表す情報が設定される。より具体的には、操作IDの遡及数303は、例えば、履歴情報を生成する際に、上記操作利器記憶部106が保持する操作履歴の中から選択される操作の数を表す。
遡及画面遷移数304は、ユーザによる操作が中断されたタイミングから遡及して表示する画面遷移の数を表す。より具体的には、遡及画面遷移数304は、例えば、履歴情報を生成する際に、上記操作利器記憶部106が保持する操作履歴の中から選択される、画面遷移が発生した操作の数を表す。
履歴情報の表示方法305は、履歴情報をユーザに対して表示する具体的な方法を規定する情報である。
表示ルールを構成する上記各情報(301乃至305)は、それぞれ機械解釈可能な任意の形式により表現される。表示ルール記憶部107は、図3に例示する形式に限定されず、他の任意の形式を用いて操作内容を表す情報を保持してもよい。
以下、図3に示す具体例を用いて、表示ルール記憶部107が保持する表示ルールについて具体的に説明する。図3に示す具体例において、例えば、表示ルールID301が「R001」である表示ルールは、操作中断から再開までの経過時間(経過時間302)が「1分未満」の場合に選択される表示ルールである。この場合、操作IDの遡及数303は「1」であることから、中断直前の1つの操作が履歴情報に含まれる。そして、係る履歴情報は、「遡及した操作IDに該当する操作用部品を強調表示する」、及び、「遡及した操作IDに該当する操作がキー入力の場合、入力文字を強調表示する」という表示方法により表示される(履歴情報の表示方法305)。
同様に、例えば、表示ルールID301が「R002」である表示ルールは、経過時間(経過時間302)が「1分から3分まで」の場合に選択される表示ルールである。この場合、操作IDの遡及数303は「最大3操作」であることから、中断直前から遡って最大3操作分の操作が履歴情報に含まれる。また、この場合、遡及画面遷移数304が「0」である。これより、中断直前から遡及した3つの操作の中に画面遷移が発生する操作が含まれる場合には、当該画面遷移が発生する操作の前までの操作が履歴情報に含まれる。即ち、この場合、画面遷移が発生する操作は履歴情報には含まれない。また、係る履歴情報は、「遡及した操作IDに該当する操作用部品を強調表示する」、及び、「遡及した操作IDの操作順序を明示する」という表示方法により表示される(履歴情報の表示方法305)。
表示ルールIDが「R002」、「R003」の表示ルールにおいては、操作ID遡及数303に2以上の値が設定されていることから、複数の操作が履歴情報に含まれる。また、履歴情報の表示方法305には、「遡及した操作IDの操作順序を明示する」という表示方法が設定されている。これより、係る表示ルールに基づいて履歴情報が表示される場合、履歴情報に含まれる操作の順序が、数値(序数)の重畳表示、あるいは、表現の強弱等により明示されてもよい。なお、この場合、操作の順序が明示できる表現であれば、本実施形態に記載の表現方法に限らず、任意の表現方法が採用されてよい。
履歴情報表示決定部103は、ユーザによる操作が再開された際、操作が中断されてから再開されるまでの経過時間に応じて、表示ルール記憶部107が保持する表示ルールに基づいて、ユーザに対して提示する履歴情報を生成する。
より具体的には、履歴情報表示決定部103は、操作状態判定部102からユーザによる操作の再開を通知された際、表示ルール記憶部107が保持する表示ルールを参照する。この際、履歴情報表示決定部103は、表示ルール記憶部107が保持する表示ルールにおける経過時間302(図3)を確認し、操作状態判定部102から通知された経過時間に対応する表示ルールID301を選択する。履歴情報表示決定部103は、当該選択した表示ルールID301に関連付けされた、操作IDの遡及数303と、遡及画面遷移数304とを取得する。履歴情報表示決定部103は、操作状態判定部102から通知された操作の中断時刻と、表示ルールから取得した操作IDの遡及数303と、遡及画面遷移数304とを用いて、操作履歴記憶部106から、履歴データを選択する。履歴情報表示決定部103は、上記選択した表示ルールにおける履歴情報の表示方法305に基づいて、上記選択した履歴データを用いて、表示画面に表示可能な履歴情報を生成する。履歴情報表示決定部103は、生成した履歴情報を、後述する履歴情報描画部104に通知する。
以下、係る履歴情報の生成及び表示について、図4乃至図7に例示する具体例を用いて説明する。
図4は、ユーザが、操作対象400(あるいはその構成要素)に対する操作を60秒未満の期間中断した後、操作を再開した際に表示される操作履歴の具体例を示す図である。係る操作対象400は、例えば、表示画面に表示されたGUIを構成するウィンドウであり、ユーザは、係る操作対象400を構成する構成部品を操作可能であることを想定する。図4に示す具体例は、操作状態判定部102により判定された中断時刻の直前に操作された構成部品が401だった場合の、履歴情報の表示例である。この場合、履歴情報表示決定部103は、表示ルール記憶部107に保持された表示ルール(図3)から、経過時間302を参照して、表示ルールID「R001」により特定される表示ルールを選択する。履歴情報表示決定部103は、表示ルールID「R001」に関連付けられた、操作IDの遡及数303及び遡及画面遷移数304を確認し、操作履歴記憶部106から履歴データを選択する。この場合は、構成部品401に関する操作を表す履歴データが選択される。履歴情報表示決定部103は、表示ルールID「R001」に関連付けられた、履歴情報の表示方法305に設定された表示方法に基づいて、履歴情報を生成する。この場合、表示ルールID「R001」に関連付けられた、履歴情報の表示方法305には「遡及した操作IDに該当する操作用部品を強調表示する」という表示方法が設定されている(図3)。これより、履歴情報表示決定部103は、構成部品401を強調表示する履歴情報を生成する。後述する履歴情報描画部104、及び出力105により、係る履歴情報が表示画面に表示された際、図4に示す具体例のように、構成部品401が強調表示される。なお、操作対象を強調表示する方法は、図4に例示する具体例に限定されない。操作対象を強調表示する方法は、例えば、操作対象あるいはその周囲の色または輝度を変更して表示する方法であってもよい。また、操作対象を強調表示する方法は、例えば、操作対象を任意の形状の枠線等で囲んで表示する方法であってもよい。また、操作対象を強調表示する方法は、例えば、操作対象を任意のマーカ(矢印等)により指示す方法であってもよい。また、操作対象を強調表示する方法は、例えば、操作対象を点滅あるいは明滅させて表示する方法であってもよい。また、操作対象を強調表示する方法は、例えば、上記例示した方法を組み合わせた方法であってもよい。操作対象を強調表示する方法は、上記に限定されず、表示対象(例えば構成部品401)を、各種の表現により強調して表示可能な任意の方法を採用してよい。
図5は、ユーザが、操作対象500(あるいはその構成要素)に対する操作を、1分以上3分未満中断した後、操作を再開した際に表示される操作履歴の具体例を示す図である。係る操作対象500は、例えば、上記図4における操作対象400と同様、GUIの構成要素である。図5に示す具体例は、操作状態判定部102により判定された中断時刻より前の3回分の操作が、操作対象500の構成部品(図5の501、502、503)に対して、501、502、503の順序で実行された場合の、履歴情報の表示例である。
この場合、履歴情報表示決定部103は、表示ルール記憶部107に保持された表示ルール(図3)から、経過時間302を参照して、表示ルールID「R002」により特定される表示ルールを選択する。履歴情報表示決定部103は、表示ルールID「R002」に関連付けられた、操作IDの遡及数303及び遡及画面遷移数304を確認し、操作履歴記憶部106から履歴データを選択する。この場合は、構成部品(図5の501、502、503)を操作した履歴データが選択される。履歴情報表示決定部103は、表示ルールID「R002」に関連付けられた、履歴情報の表示方法305に設定された表示方法に基づいて、履歴情報を生成する。この場合、表示ルールID「R002」に関連付けられた、履歴情報の表示方法305には「遡及した操作IDに該当する操作用部品を強調表示する」、「遡及した操作IDの操作順序を明示する」という表示方法が設定されている(図3)。これより、履歴情報表示決定部103は、構成部品(501、502、503)を強調表示すると共に、これらの操作順序を明示する履歴情報を生成する。後述する履歴情報描画部104、及び出力105により、係る履歴情報が表示された際、図5に示す具体例のように、構成部品(501、502、503)が強調表示される。図5に示す具体例においては、上記構成部品に対する操作の順序を明示するために、操作の順序が時系列において後になる程、その操作の対象である構成部品に対する強調度が大きくなる。即ち、図5に例示する具体例においては、構成部品501、502、503の順序でそれぞれの構成部品に対する操作が実行されることから、構成部品503が最も強調される。
図6は、図5と同様の構成において、構成部品(501、502、503)に対する操作順序がより明確に分かるように、各構成部品に操作順序が重畳表示された具体例を表す図である。即ち、図6に例示する具体例においては、構成部品(501、502、503)に対する操作順序が、「1」(図6の601)、「2」(図6の602)、「3」(図6の603)と明示される。
上記図5、図6に例示したように、ユーザが操作を中断した時間(経過時間)が、特定の基準(第1の経過時間基準)を超える場合、履歴情報表示決定部103は、表示ルールに基づいて、特定の数(第1の特定数)の操作履歴を表すデータを選択する。係る第1の経過時間基準は、図3に例示する具体例においては、例えば「1分」、「3分」等(経過時間302)と設定される。また、係る第1の特定数は、図3に例示する具体例においては、例えば「最大3操作」、「最大6操作」等(操作IDの遡及数303)と設定される。そして、履歴情報表示決定部103は、表示ルールに基づいて、上記選択した操作履歴を表すデータを用いて、履歴情報を生成する。
図5、6に示した具体例は、履歴として表示される複数の操作の順序を明確にユーザに伝達可能な表示方法の一例であり、本実施形態における表示方法はこれらに限定されない。
図7は、ユーザが、操作対象700(あるいはその構成要素)に対する操作を、10分以上中断した後、操作を再開した際に表示される操作履歴の具体例を示す図である。係る操作対象700は、例えば、上記操作対象400、上記操作対象500と同様、GUIの構成要素である。図7に示す具体例は、操作状態判定部102により判定された中断時刻より前の3回分の画面遷移を伴う操作が、図7の(A)乃至(D)の順番で実行された場合の、履歴情報の表示例である。より具体的には、図7は、操作対象700の構成部品(図7の701、702、703、704)に対して、701、702、703、704の順序で操作が実行された場合の、履歴情報の表示例である。この場合、履歴情報表示決定部103は、表示ルール記憶部107に保持された表示ルール(図3)から、経過時間302を参照して、表示ルールID「Rn」により特定される表示ルールを選択する。履歴情報表示決定部103は、表示ルールID「Rn」に関連付けられた、操作IDの遡及数303及び遡及画面遷移数304を確認し、操作履歴記憶部106から履歴データを選択する。この場合は、構成部品(図7の701、702、703、704)を操作した履歴データが選択される。履歴情報表示決定部103は、表示ルールID「Rn」に関連付けられた、履歴情報の表示方法305に設定された表示方法に基づいて、履歴情報を生成する。この場合、表示ルールID「002」に関連付けられた、履歴情報の表示方法305には「画面上にサムネイルを表示し、遡及した画面遷移を含む一連の操作をプレビューとして表示する。」という表示方法が設定されている(図3)。これより、履歴情報表示決定部103は、構成部品(701、702、703、704)に関する操作をサムネイル上でプレビュー表示する履歴情報を生成する。
上記図7に例示したように、ユーザが操作を中断した時間(経過時間)が、特定の基準(第2の経過時間基準)を超える場合、履歴情報表示決定部103は、表示ルールに基づいて、特定の数(第2の特定数)の画面遷移を含む操作履歴を選択する。係る第2の経過時間基準は、図3に例示する具体例においては、例えば「10分」(経過時間302)等と設定される。また、係る第2の特定数は、図3に例示する具体例においては、例えば「3」(遡及画面遷移数304)等と設定される。そして、履歴情報表示決定部103は、表示ルールに基づいて、上記選択した操作履歴を表すデータを用いて、履歴情報を生成する。
後述する履歴情報描画部104及び出力部105により係る履歴情報が表示された際、操作部品701を操作した画面のサムネイルを表す(A)から、操作部品704を操作した画面のサムネイルを表す(D)まで、順次サムネイルがプレビュー表示される(図7)。なお、係るプレビューの表示方法は、サムネイルに限定されず、例えば、操作対象物を表示する表示画面に、プレビュー用の表示画像を重畳する方法等、任意の方法を採用してよい。
上記したように、履歴情報表示決定部103は、生成した履歴情報を、履歴情報描画部104に通知する。
履歴情報描画部104は、上記履歴情報表示決定部103から通知された履歴情報を表示画面に描画可能な描画データを生成する。係る描画データは、例えば、表示画面に表示される画像データ(ビットマップ)であってもよい。履歴情報描画部104は、生成した描画データを、後述する出力部105に通知する。
出力部105は、履歴情報描画部104から通知された描画データを、表示画面に出力する。なお、出力部105は、当該出力部105が出力した描画データを描画するよう、表示画面を制御してもよい。
上記説明した本実施形態における履歴表示装置100の動作は、例えば、図8に例示するフローチャートを用いて表すことが可能である。図8に例示するフローチャートは、ユーザによる操作が中断してから再開するまでの経過時間に応じて、表示ルールに基づいて履歴情報を生成し、表示する処理の過程を表す。
まず、履歴表示装置100(操作状態判定部102)は、ユーザによる操作が中断されたか否かを判定する(ステップS801)。履歴表示装置100は、例えば、ユーザから特定の時間(期間)以上入力がない場合(入力部101から入力操作データの通知がない場合)、操作が中断されたと判定してもよい。具体的には、この場合、操作状態判定部102が、入力部101からの入力操作データの通知に基づいて、操作が中断されたか否かを判定してもよい。
ステップS801における判定の結果、操作が中断されていない場合(ステップS802においてNO)、履歴表装置100は、ステップS801から処理を再開してもよい。
ステップS801における判定の結果、操作が中断されていた場合(ステップS802においてYES)、履歴表装置100(操作状態判定部102)は、上記説明したように、操作が中断された時刻を算出する(ステップS803)。
次に、履歴表装置100(操作状態判定部102)はユーザによる操作が再開されたか否かを判定する(ステップS804)。具体的には、履歴表示装置100は、上記操作の中断を判定した後、初めてユーザの入力操作が発生した際(入力部101から入力操作データの入力があった際)、操作が再開されたと判定してもよい。
ステップS804における判定の結果、操作が再開されていない場合(ステップS805においてNO)、履歴表示装置100は、ステップS804から操作を再開してもよい。
ステップS804における判定の結果、操作が再開された場合(ステップS805においてYES)、履歴表示装置100は、再開時刻を算出する。そして、履歴表示装置100は、算出した再開時刻と、上記ステップS803において算出した中断時刻とを用いて経過時間を算出する(ステップS806)。
次に、履歴表示装置100(履歴情報表示決定部103)は、上記算出した経過時間に応じて、表示ルール記憶部107から特定の表示ルールを選択する(ステップS807)。具体的には、履歴表示装置100は、例えば、表示ルール記憶部107が保持する表示ルールにおける経過時間302(図3)を確認し、上記経過時間に対応する表示ルールを選択してもよい。
次に、履歴表示装置100(履歴情報表示決定部103)は、ステップS807において選択した表示ルールに基づいて、操作履歴記憶部106から、履歴データを選択する。そして、履歴表示装置100(履歴情報表示決定部103)は、表示ルールに基づいて、選択した履歴データを用いて、表示画面に表示する履歴情報を生成する(ステップS808)。
次に、履歴表示装置100(履歴情報描画部104、及び出力部105)は、上記ステップS808において生成された履歴情報を表示画面に表示可能な描画データを生成し、当該描画データを表示画面に出力する(ステップS809)。
次に、本実施形態における履歴表示装置100が奏する効果について説明する。本実施形態における履歴表示装置100は、ユーザによる操作が中断してから再開した際に、中断前の操作を操作履歴としてユーザに提示可能である。なぜならば、履歴表示装置100は、ユーザによる入力操作を履歴(履歴データ)として保持し、ユーザによる操作の中断及び再開を検知することで、表示ルールに基づいて係る履歴データをユーザに提示可能だからである。更に、本実施形態における履歴表示装置100は、ユーザによる操作が中断されてから再開されるまでの経過時間に応じて、ユーザに提示する履歴の表示内容、表示量、表示方法等を調整可能である。なぜならば、履歴表示装置100は、経過時間に応じた履歴情報の表示方法が設定された表示ルールに基づいて、履歴情報をユーザに提示するからである。例えば、係る経過時間が比較的短い場合は、ユーザに係る記憶負荷が少ない(小さい)と考えられる。この場合、ユーザに対して比較的少ない数の操作履歴を表示するような表示ルールが設定される(例えば、図3におけるルールID「R001」等)。係る経過時間が比較的長い場合は、ユーザに係る記憶負荷が多い(大きい)と考えられる。この場合、ユーザに対して比較的多い数の操作履歴を、その操作順序も含めて表示するような表示ルールが設定される(例えば、図3におけるルールID「R003」等)。履歴表示装置100は、このように設定された表示ルールに基づいて、ユーザに提示する履歴情報を生成することから、ユーザにかかる記憶負荷を効果的に低減可能である。また、履歴表示装置100は、ユーザに対して、よりわかりやすい方法(例えばプレビュー表示等)を用いて、履歴情報を提示可能である。以上により、本実施形態における履歴表示装置100は、ユーザが操作を中断して後に操作を再開する際、当該ユーザが操作内容を想起するために要する負荷(記憶負荷)を軽減可能である。即ち、本実施形態における履歴表示装置100によれば、ユーザが操作対象に対する操作を中断してから再開する際に、中断した際の操作内容を想起する負荷を軽減可能な履歴情報を提供することが可能である。これにより、ユーザは、記憶を想起するために必要な情報(操作履歴等)を確認する手間が省けることから、円滑に操作を再開できるようになる。結果として、ユーザが実行する作業全体について、効率の向上が期待できる。よって、本実施形態における履歴表示装置100は、ユーザによる作業全体の効率化が可能であり、見落とし等のエラー低減が可能である。
なお、上記説明した履歴表示装置100の構成は一つの具体例であり、本実施形態はこれに限定されない。例えば、図1に例示する履歴表示装置100の各構成要素(101乃至107)は、その一部又は全部が統合された構成要素として実現されてもよい。また、上記各構成要素の間の機能的な役割分担は、適宜変更されてもよい。例えば、図1に例示する履歴表示装置100の構成要素の内、特定の構成要素により提供する機能が、他の構成要素により提供されるよう、各構成要素の機能的な役割分担が変更されてもよい。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、上記第1の実施形態と同様の構成については同様の参照符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
図9は、本実施形態における履歴表示装置900の機能的な構成を例示するブロック図である。本実施形態における履歴表示装置900は、上記第1の実施形態における履歴表示装置と、以下の構成において相違する。即ち、本実施形態における履歴表示装置900は、上記第1の実施形態に対して、集中度提供部908(後述)を更に有する。また、履歴表示装置900における表示ルール記憶部907、及び、履歴情報表示決定部903における処理が、上記第1の実施形態と相違する。また、履歴表示装置900は、作業情報提供装置909(後述)と、任意の通信手段により通信可能に接続されている。以下、上記第1の実施形態と相違する構成について説明する。なお、その他の構成要素(入力部901、操作状態判定部902、履歴情報描画部904、出力部905、及び、操作履歴記憶部906)は、上記第1の実施形態と同様としてよいので、詳細な説明を省略する。
集中度提供部908は、ユーザが、操作対象に対する操作を中断してから再開するまでの間(中断期間)に実行した他の割り込み作業の内容(作業内容)と、中断期間の長さ(経過時間)とに基づいて、当該割り込み作業に関する集中度を提供する。集中度提供部908は、例えば、割り込み作業の内容と中断期間とから、予め設定された演算方法に基づいて集中度を算出し、算出した集中度を提供してもよい。また、集中度提供部908は、例えば、図9に例示するようなテーブル等を用いて、集中度を算出してもよい。
上記説明したように、ユーザが操作対象に対する操作を中断した後、当該操作を再開する際、当該ユーザには中断した操作を想起するための記憶負荷がかかる。係る記憶負荷は、中断期間中にユーザが実行した作業(割り込み作業)の負荷(作業負荷)により影響される。即ち、割り込み作業の作業負荷が大きい場合には、記憶負荷が大きく、割り込み作業の作業負荷が小さい場合には、記憶負荷が小さいと考えられる。
中断期間中の割り込み作業による作業負荷は、当該中断期間中にユーザが実行した割り込み作業の作業内容により異なる。例えば、係る割り込み作業が、雑談や休憩等であれば作業負荷は比較的小さいと考えられる。これに対して、係る割り込み作業が、医療現場における患者との間の会話(問診等)、あるいは、商談における同僚との相談等である場合、作業負荷は比較的大きいと考えられる。更に、係る割り込み作業が、医療現場における医療機器を用いた診察や検査、商談シーンにおける顧客との相談等である場合、作業負荷は更に大きいと考えられる。
集中度提供部908は、ユーザが操作中断している間に実行した割り込み作業の内容を、作業情報提供装置909(後述)から提供される情報に基づいて推定する。より具体的には、集中度提供部908は、上記推定した割り込み作業の内容と、経過時間とを用いて、当該割り込み作業による作業負荷を算出してもよい。集中度提供部908は、例えば、係る経過時間を操作状態判定部902から取得してもよい。
集中度提供部908には、例えば、経過時間tと作業負荷の大きさとに基づいて集中度を算出可能な情報(集中度算出情報)が、予め設定されてもよい。係る集中度算出情報は、例えば、図10に例示する表ような形式であってもよいが、これには限定されない。
図10は、集中度提供部908が、経過時間(t)と、作業負荷とに基づいて、割り込み作業の集中度を算出可能な表(テーブル)の具体例をあらわした図である。図10に例示する表において、横軸は、ユーザが操作を中断している時間(経過時間)tを表す。また、図10に例示する表において、縦軸は、中断期間中にユーザが実行した割り込み作業に関する作業負荷の大きさを表す。図10に示す具体例においては、例えば、ユーザが中断期間中に作業負荷「小」の作業を10分以上行っていた場合、集中度提供部908は、割り込み作業の集中度を「2」と算出する(図10の1001)。
集中度提供部908には、例えば、ユーザが中断期間中に実行する作業の内容(作業内容)に基づいて、作業負荷を推定可能な情報(作業負荷推定情報)が、予め設定されてもよい。係る作業負荷推定情報は、例えば、図11に例示するような形式であってもよいが、これには限定されない。
図11は、上記説明した作業負荷(図11の1101)に対して、ユーザが中断期間中に実行する作業内容(図11の1102)と、当該作業内容を推定する推定方法(図11の1103)とを関連付けて表した表である。図11に例示する表は、一つの具体例であり、本実施形態はこれには限定されない。
図11に例示するように、例えば、作業負荷「小」(図11の1101a)には、作業内容「休憩」(図11の1102a)が含まれる。そして、当該作業内容「休憩」は、ユーザが使用するコンピュータ等におけるスケジューラアプリケーションに登録されたスケジュール情報から推定される(図11の1103a)。図11に例示するその他の具体例においても同様に、作業内容1102に設定された作業内容は、推定方法1103に設定された推定方法を用いて推定される。
集中度提供部908は、中断期間中におけるユーザの作業内容を、センサ情報や音声データ、ユーザのスケジュール情報、PC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)その他の機器における操作履歴等、様々な情報から推定可能である。係る情報は、作業情報提供装置909から提供されてもよい。なお、中断期間中におけるユーザの作業内容を推定する具体的な方法は、任意に選択可能であり、図11に例示される推定方法1103には限定されない。
作業情報提供装置909は、履歴表示装置900に対して、中断期間中にユーザが実行した作業内容を推定可能な情報を提供する任意の装置である。係る作業情報提供装置909は、例えば、履歴表示装置に接続された任意のセンサ(例えば、マイクロフォン等の集音センサ等)であってもよい。また、係る作業情報用提供装置909は、ユーザが中断期間中に操作した任意の外部装置、あるいは、当該外部装置に対するユーザの操作内容を検出可能な任意の装置であってもよい。係る外部装置は、例えば、ユーザが使用する医療機器等の装置であってもよく、あるいは、ユーザが使用する他のコンピュータであってもよい。この場合、作業情報提供装置909である外部機器は、履歴表示装置900(特には集中度提供部908)に対して、当該外部装置に対するユーザの操作内容を表す情報を提供(通知)してもよい。あるいは、履歴表示装置900(特には集中度提供部908)が、当該外部装置から、ユーザの操作内容を表す情報を取得してもよい。
また、作業情報提供装置909が、コンピュータ等の任意の情報処理装置である場合、当該作業情報提供装置909は、自装置において実行されるアプリケーションに関する情報を、履歴表示装置900(特には集中度提供部908)に対して提供してもよい。係るアプリケーションに関する情報は、例えば、ユーザが中断期間中に当該アプリケーションに対して実行した操作履歴を表す情報であってもよい。係るアプリケーションは、例えば、webブラウザや、スケジューラ等を含んでもよい。
なお、図9に示す具体例においては、作業情報提供装置909は、履歴表示装置900とは別の独立した装置として表されているが、本実施形態はこれには限定されない。作業情報提供装置909は、例えば、履歴表示装置900の一部として実現されてもよい。より具体的には、例えば、履歴表示装置900がコンピュータ等の情報処理装置により実現される場合、作業情報提供装置909の機能の実現可能なソフトウェア・プログラムが、当該情報処理装置において実行されてもよい。
次に、本実施形態における表示ルール記憶部907について説明する。本実施形態における表示ルール記憶部907は、図12に例示するような形式の表示ルールを保持する。即ち、係る表示ルールにおいては、表示ルールID901に対して、集中度1202、操作IDの遡及数1203、遡及画面遷移数1204、及び、履歴情報の表示方法1205が関連付けられる。本実施形態における表示ルールにおいて、表示ルールID1201、操作IDの遡及数1203、遡及画面遷移数1204、及び、履歴情報の表示方法1205は、それぞれ、上記第1の実施形態と同様としてよい。
当該表示ルールにおいては、集中度提供部908において算出された集中度1202に対して、ユーザに提示する履歴情報に含まれる操作を特定可能な情報(1203及び1204)と、当該履歴情報の表示方法(1205)とが関連付けされる。例えば、集中度1202が「1」の場合、履歴情報表示決定部903は、図12に例示する表示ルールに基づいて、中断直前の1操作分のみ操作を含む履歴情報を生成する。また、集中度1202が「2」の場合、履歴情報表示決定部903は、図12に例示する表示ルールに基づいて、画面遷移のない最大6操作までの操作を含む履歴情報を生成する。この場合、係る履歴情報に含まれる操作と、その操作順序がユーザに対して履歴情報として提示される。また、集中度1202が「3」の場合、履歴情報表示決定部903は、3回分の画面遷移まで遡った操作の履歴を含み、プレビューとしてサムネイル又は重畳表示によりユーザに提示される履歴情報を生成する。なお、図12に例示する表示ルールは一つの具体例であり、本実施形態はこれには限定されない。
本実施形態における履歴情報表示決定部903は、集中度提供部908から提供された集中度の情報を用いて、表示ルール907に保持される表示ルールから、当該集中度に関する表示ルールを選択する。そして、履歴情報表示決定部903は、当該選択した表示ルールに基づいて、操作履歴記憶部906が保持する履歴データを用いて、履歴情報を生成する。
例えば、図12に例示する具体例においては、履歴情報表示決定部903は、上記集中度が特定の基準(第1の集中度基準)以上の場合には、特定の数(第3の特定数)分の操作を含む履歴情報を生成してもよい。上記第1集中度基準は、図12に例示する具体例においては、例えば、「2」(集中度1202)等と設定される。上記第3の特定数は、図12に例示する具体例においては、例えば、「最大6操作」(操作IDの遡及数1203)等と設定される。また、履歴情報表示決定部903は、上記集中度度が第2の集中度基準(例えば、集中度1202が「3」)以上の場合には、第4の特定数(例えば、遡及画面遷移数1204が「3」)分の画面遷移を含む履歴情報を生成してもよい。
なお、履歴情報表示決定部903の具体的な動作は、集中度提供部908により提供される集中度を用いる点と、表示ルール907に保持される表示ルールが一部異なる点を除いて、上記第1の実施形態と同様としてもよい。
以上により、本実施形態における履歴表示装置900は、上記第1の実施形態と同様、ユーザによる操作が中断してから再開した際に、中断前の操作を操作履歴としてユーザに提示可能である。なぜならば、履歴表示装置900は、ユーザによる入力操作を履歴として保持し、ユーザによる操作の中断及び再開を検知することで、表示ルールに基づいて係る履歴をユーザに提示可能だからである。更に、本実施形態における履歴表示装置900は、ユーザによる操作が中断されてから再開されるまでの中断期間中にユーザが実行した割り込み作業の作業負荷に応じて、ユーザに提示する履歴の表示内容、表示量、表示方法等を調整可能である。なぜならば、履歴表示装置900は、中断期間中にユーザが実行した作業の内容を推定可能な情報を取得可能であり、作業負荷に応じた履歴情報の表示方法が設定された表示ルールに基づいて、履歴情報をユーザに提示するからである。例えば、係る作業負荷が比較的小さい場合は、ユーザに係る記憶負荷が少ない(小さい)と考えられる。この場合、ユーザに対して比較的少ない数の操作履歴を表示するような表示ルールが設定される(例えば、図12におけるルールID「R201」等)。係る作業負荷が比較的大きい場合は、ユーザに係る記憶負荷が多い(大きい)と考えられる。この場合、ユーザに対して比較的多い数の操作履歴を、その操作順序も含めて表示するような表示ルールが設定される(例えば、図12におけるルールID「R202」等)。以上により、本実施形態における履歴表示装置900は、上記第1の実施形態と同様、ユーザが操作を中断して後に操作を再開する際、当該ユーザが操作内容を想起するために要する負荷(記憶負荷)を軽減可能である。即ち、本実施形態における履歴表示装置900によれば、ユーザが操作対象に対する操作を中断してから再開する際に、中断した際の操作内容を想起する負荷を軽減可能な履歴情報を提供することが可能である。これにより、本実施形態における履歴表示装置900は、ユーザによる作業全体の効率化が可能であり、見落とし等のエラー低減が可能である。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について図13を参照して説明する。図13は、本実施形態における情報処理装置1300の機能的な構成を例示するブロック図である。上記各実施形態同様、以下、本実施形態における情報処理装置1300を、履歴表示装置1300と称する。
図13に例示するように、本実施形態における履歴表示装置1300は、操作状態判定部1301と、操作履歴記憶部1302と、履歴情報決定部1303とを備える。履歴表示装置1300を構成するこれらの構成要素の間は、任意の通信手段により通信可能に接続されていてもよい。
操作状態判定部1301は、表示部(不図示)に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付ける。そして、操作状態判定部1301は、受け付けた情報に基づいて、当該操作の中断及び再開を判定する。上記表示部は、例えば、各種液晶ディスプレイや、プロジェクタ等、表示機能を有する任意の装置であってよい。また、上記操作対象は、例えば、各種表示装置における表示画面等を介してユーザに提示されるGUI(Graphical User Interface)の構成要素である。なお、操作状態判定部1301は、上記各実施形態における操作状態判定部102、あるいは、操作状態判定部902と同様としてもよい。
操作履歴記憶部1302は、上記入力操作の内容を含む、それぞれの上記操作に関する操作情報を保持する。操作履歴記憶部1302は、例えば、上記操作状態判定部1301が受け付けた入力操作の内容を表す情報を、履歴として保持してもよい。また、上記操作状態判定部1301が判定した操作の状態(操作の中断及び再開)を保持してもよい。なお、本実施形態における操作履歴記憶部1302は、上記各実施形態における操作履歴記憶部106、あるいは、操作履歴記憶部906と同様としてもよい。
次に、履歴情報決定部1303は、上記操作状態判定部1301により、ユーザによる操作が中断された状態から、再開された状態に変化したと判定された際、ユーザによる操作の履歴を表す履歴情報を生成する。
より具体的には、履歴情報決定部1303は、ユーザによる操作が中断された状態から、再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報を参照する。係る記憶負荷情報は、例えば、上記第1の実施形態において説明したように、ユーザによる操作が中断された状態から、再開された状態に変化するまでの経過時間を表す情報であってもよい。また、係る記憶負荷情報は、例えば、上記第2の実施形態において説明したように、操作の中断期間中にユーザが実行した割り込み作業に関する作業負荷、あるいは、当該割り込み作業に関する集中度を表す情報であってもよい。なお、記憶負荷情報は、上記に限定されず、ユーザの記憶負荷に影響を与えうる任意の事象を表す情報であってもよい。
履歴情報決定部1303は、上記記憶負荷情報を用いて、上記操作履歴記憶部1302に保持された操作情報から1以上の操作情報を選択する。そして、履歴情報決定部1303は、当該選択した操作情報を用いて、ユーザによる操作の履歴を表す履歴情報を生成する。
なお、履歴情報決定部1303は、上記各実施形態における履歴情報表示決定部103、あるいは、履歴情報表示決定部903と同様としてもよい。
以上のように構成された本実施形態における履歴表示装置1300は、ユーザによる操作が中断してから再開した際に、中断前の操作を操作履歴としてユーザに提示可能である。なぜならば、履歴表示装置1300は、ユーザによる入力操作を履歴として保持し、ユーザによる操作の中断及び再開を検知することで、操作が中断された期間中の記憶負荷情報を用いて、ユーザに提示する履歴情報を生成可能だからである。更に、本実施形態における履歴表示装置1300は、ユーザによる操作が中断されてから再開されるまでのユーザの記憶負荷に応じて、ユーザに提示する履歴の表示内容、表示量、表示方法等を調整可能である。即ち、履歴表示装置1300は、記憶負荷情報を用いて、ユーザに提示する履歴情報を生成することから、ユーザにかかる記憶負荷を効果的に低減可能である。以上により、本実施形態における履歴表示装置1300によれば、ユーザが操作対象に対する操作を中断してから再開する際に、中断した際の操作内容を想起する負荷を軽減可能な履歴情報を提供することが可能である。これにより、本実施形態における履歴表示装置1300は、ユーザによる作業全体の効率化が可能であり、見落とし等のエラー低減が可能である。
<ハードウェア及びソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)の構成>
以下、上記説明した各実施形態を実現可能なハードウェア構成について説明する。
以下の説明において、上記各実施形態において説明した履歴表示装置(100、900、及び1300)をまとめて、単に「履歴表示装置」と称する。また履歴表示装置の各構成要素を、単に「履歴表示装置の構成要素」と称する。
上記各実施形態において説明した履歴表示装置は、専用のハードウェア装置により構成してもよい。その場合、上記各図に示した各構成要素は、一部又は全部を統合したハードウェア(処理ロジックを実装した集積回路等)として実現してもよい。
例えば、履歴表示装置をハードウェアにより実現する場合、履歴表示装置の構成要素は、それぞれの機能を提供可能な集積回路をSoC(System on a Chip)等により実装されてもよい。この場合、例えば、履歴表示装置の構成要素が保持するデータは、SoCとして統合されたRAM(Random Access Memory)領域やフラッシュメモリ領域に記憶されてもよい。
また、この場合、履歴表示装置の各構成要素を接続する通信回線としては、周知の通信バスを採用してもよい。また、各構成要素を接続する通信回線はバス接続に限らず、それぞれの構成要素間をピアツーピアで接続してもよい。
また、上述した履歴表示装置は、図14に例示するような汎用のハードウェアと、係るハードウェアによって実行される各種ソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)とによって構成されてもよい。
図14における演算装置1401は、汎用のCPU(中央処理装置:Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置1401は、例えば後述する不揮発性記憶装置1403に記憶された各種ソフトウェア・プログラムを記憶装置1402に読み出し、係るソフトウェア・プログラムに従って処理を実行してもよい。例えば、上記各実施形態における履歴表示装置の構成要素は、演算装置1401により実行されるソフトウェア・プログラムとして実現可能である。
記憶装置1402は、演算装置1401から参照可能な、RAM等のメモリ装置であり、ソフトウェア・プログラムや各種データ等を記憶する。なお、記憶装置1402は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
不揮発性記憶装置1403は、例えば磁気ディスクドライブや、フラッシュメモリによる半導体記憶装置のような、不揮発性の記憶装置である。不揮発性記憶装置1403は、各種ソフトウェア・プログラムやデータ等を記憶可能である。
ネットワークインタフェース1406は、通信ネットワークに接続するインタフェース装置であり、例えば有線及び無線のLAN(Local Area Network)接続用インタフェース装置等を採用してもよい。
ドライブ装置1404は、例えば、後述する記録媒体1405に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
記録媒体1405は、例えば光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
入出力インタフェース1407は、外部装置との間の入出力を制御する装置である。
上述した各実施形態を例に説明した本発明における履歴表示装置は、例えば、図14に例示したハードウェア装置により構成されてもよい。この場合、係るハードウェア装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なソフトウェア・プログラムを供給することにより、本発明が実現されてもよい。より具体的には、例えば、係る装置に対して供給したソフトウェア・プログラムを、演算装置1401が実行することによって、本発明が実現されてもよい。
上述した各実施形態において、上記各図(例えば、図1、図9、及び図13)に示した各部は、上述したハードウェアにより実行されるソフトウェア・プログラムの機能(処理)単位である、ソフトウェアモジュールとして実現することができる。ただし、これらの図面に示した各ソフトウェアモジュールの区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。
例えば、上記各部をソフトウェアモジュールとして実現する場合、これらのソフトウェアモジュールは、不揮発性記憶装置1403に記憶されてもよい。そして、演算装置1401が、それぞれの処理を実行する際に、これらのソフトウェアモジュールを記憶装置1402に読み出してもよい。
また、これらのソフトウェアモジュールの間は、共有メモリやプロセス間通信等の適宜の方法により、相互に各種データを伝達できるように構成してもよい。このような構成により、これらのソフトウェアモジュールの間は、相互に通信可能に接続可能である。
更に、上記各ソフトウェア・プログラムは記録媒体1405に記録されてもよい。この場合、上記各ソフトウェア・プログラムは、上記通信装置等の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜ドライブ装置1404を通じて不揮発性メモリ1403に格納されるよう構成されてもよい。
なお、上記の場合において、上記履歴表示装置への各種ソフトウェア・プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは出荷後のメンテナンス段階等において、適当な治具を利用して当該装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、各種ソフトウェア・プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用してもよい。
そして、このような場合において、本発明は、係るソフトウェア・プログラムを構成するコード、あるいは係るコードが記録されたところの、コンピュータ読み取り可能な記録媒体によって構成されると捉えることができる。
また、上述した履歴表示装置、あるいは、当履歴表示装置の構成要素は、図14に例示するハードウェア装置を仮想化した仮想化環境と、当該仮想化環境において実行される各種ソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)とによって構成されてもよい。この場合、図14に例示するハードウェア装置の構成要素は、当該仮想化環境における仮想デバイスとして提供される。なお、この場合も、図14に例示するハードウェア装置を物理的な装置として構成した場合と同様の構成にて、本発明を実現可能である。
以上、本発明を、上述した模範的な実施形態に適用した例として説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態に記載した範囲には限定されない。当業者には、係る実施形態に対して多様な変更又は改良を加えることが可能であることは明らかである。そのような場合、係る変更又は改良を加えた新たな実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。更に、上述した各実施形態、あるいは、係る変更又は改良を加えた新たな実施形態を組み合わせた実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。そしてこのことは、特許請求の範囲に記載した事項から明らかである。
100 履歴表示装置
101 入力部
102 操作状態判定部
103 履歴情報表示決定部
104 履歴情報描画部
105 出力部
106 操作履歴記憶部
107 表示ルール記憶部
100 履歴表示装置
901 入力部
902 操作状態判定部
903 履歴情報表示決定部
904 履歴情報描画部
905 出力部
906 操作履歴記憶部
907 表示ルール記憶部
908 集中度提供部
909 作業情報提供装置
1301 操作状態判定部
1302 操作履歴記憶部
1303 履歴情報決定部
1401 演算装置
1402 記憶装置
1403 不揮発性記憶装置
1404 ドライブ装置
1405 記録媒体
1406 ネットワークインタフェース
1407 入出力インタフェース

Claims (10)

  1. 表示手段に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付け、当該入力操作の中断及び再開を判定する操作状態判定手段と、
    前記入力操作の内容を含む、それぞれの前記入力操作に関する操作情報を保持する操作履歴記憶手段と、
    前記操作状態判定手段により、前記入力操作が中断された状態から、再開された状態に変化したと判定された際、前記入力操作が中断された状態から再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報に基づいて、前記操作履歴記憶手段に保持された前記操作情報から1以上の前記操作情報を選択し、
    当該選択した前記操作情報を用いて、前記入力操作の履歴を表す履歴情報を生成する
    履歴情報決定手段と、を備える
    情報処理装置。
  2. 前記操作履歴記憶手段は、前記操作状態判定手段が受け付けた前記入力操作の内容を表す情報と、当該入力操作が実行された時刻を表す情報と、当該入力操作が実行された前記操作対象を特定可能な情報と、を含む前記操作情報を時系列に保持し、
    前記履歴情報決定手段は、前記記憶負荷情報に応じて前記履歴情報の生成に用いられる1以上の前記操作情報を特定可能な情報と、前記履歴情報を前記表示手段に表示する表示方法とを含む表示ルールに基づいて、前記操作履歴記憶手段が保持する前記操作情報を取得すると共に、当該取得した前記操作情報を用いて前記履歴情報を生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶負荷情報は、前記操作対象に対する入力操作が中断されてから再開されるまでの間の経過時間を表す情報であり、
    前記履歴情報決定手段は、前記経過時間に対応する前記表示ルールに基づいて、
    前記操作履歴記憶手段から、前記入力操作が中断される前に実行された1以上の前記操作情報を選択し、
    当該選択した1以上の前記操作情報により特定される前記操作対象と、当該操作対象に対する前記入力操作の内容との、少なくともいずれかを強調表示可能な前記表示情報を生成する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記履歴情報決定手段は、前記経過時間が第1の経過時間基準よりも長い場合には、
    前記表示ルールに基づいて、前記操作履歴記憶手段から、第1の特定数以下の前記操作情報を選択し、
    当該選択した前記操作情報により特定される前記入力操作が実行された順序を表示可能な前記表示情報を生成する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記履歴情報決定手段は、前記経過時間が第2の経過時間基準よりも長い場合には、
    前記表示ルールに基づいて、前記操作履歴記憶手段から、前記操作対象が表示される画面の遷移が発生した、第2の特定数以下の前記操作情報を選択し、
    当該選択した前記操作情報により特定される前記入力操作を、前記画面の遷移を含めたプレビュー画像を用いて表示可能な前記表示情報を生成する
    請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記記憶負荷情報は、前記入力操作が中断された状態から、再開された状態に変化するまでの間の経過時間と、当該経過時間の間にユーザが実行した作業の内容とに基づいて算出される作業集中度を表す情報であり、
    ユーザが実行した前記作業の内容を検知可能な作業内容検知手段を更に備え、
    前記履歴情報決定手段は、前記入力操作が中断された状態から、再開された状態に変化するまでの間の経過時間と、前記作業内容検知手段により検知された前記作業の内容と、に基づいて前記作業集中度を算出し、
    当該算出した作業集中度に応じて、前記操作履歴記憶手段から、前記入力操作が中断される前に実行された1以上の前記操作情報を選択し、
    当該選択した1以上の前記操作情報により特定される前記操作対象と、当該操作対象に対する入力操作の内容との、少なくともいずれかを強調表示可能な前記表示情報を生成する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記履歴情報決定手段は、前記作業集中度が第1の集中度基準を超える場合には、
    前記表示ルールに基づいて前記操作履歴記憶手段から第3の特定数以下の前記操作情報を選択し、
    当該選択した前記操作情報により特定される前記入力操作が実行された順序を表示可能な前記表示情報を生成する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記履歴情報決定手段は、前記作業集中度が第2の集中度基準を超える場合には、
    前記表示ルールに基づいて、前記操作履歴記憶手段から、前記操作対象が表示される画面の遷移が発生した、第4の特定数以下の前記操作情報を選択し、
    当該選択した前記操作情報により特定される前記入力操作を、前記画面の遷移を含めたプレビュー画像を用いて表示可能な前記表示情報を生成する
    請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置が、
    表示手段に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付け、当該入力操作の中断及び再開を判定し、
    前記入力操作の内容を含む前記入力操作に関する操作情報を保持し、
    前記入力操作状態判定手段により、前記入力操作が中断された状態から、再開された状態に変化したと判定された際、前記入力操作が中断された状態から再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報に基づいて、前記操作履歴記憶手段に保持された前記操作情報から1以上の前記操作情報を選択し、
    当該選択した前記操作情報を用いて、前記入力操作の履歴を表す履歴情報を生成する
    情報処理方法。
  10. 表示手段に表示された操作対象に対するユーザによる入力操作の内容を表す情報を受け付け、当該入力操作の中断及び再開を判定する処理と、
    前記入力操作の内容を含む前記入力操作に関する操作情報を保持する処理と、
    前記入力操作状態判定手段により、前記入力操作が中断された状態から、再開された状態に変化したと判定された際、前記入力操作が中断された状態から再開された状態に変化するまでの間のユーザの記憶負荷に影響する要因を表す記憶負荷情報を用いて、前記操作履歴記憶手段に保持された前記操作情報から1以上の前記操作情報を選択する処理と、
    当該選択した前記操作情報を用いて、前記入力操作の履歴を表す履歴情報を生成する処理と、をコンピュータに実行させる
    コンピュータプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018156613A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 富士通株式会社 作業ナビゲーションプログラム、作業ナビゲーション方法、及び作業ナビゲーション装置
JP2019028947A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 株式会社Nttドコモ プログラム

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