JP2016138099A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

水中油型乳化組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2016138099A
JP2016138099A JP2016012425A JP2016012425A JP2016138099A JP 2016138099 A JP2016138099 A JP 2016138099A JP 2016012425 A JP2016012425 A JP 2016012425A JP 2016012425 A JP2016012425 A JP 2016012425A JP 2016138099 A JP2016138099 A JP 2016138099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
water
sugar
water emulsion
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016012425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6653584B2 (ja
Inventor
アマタ チャイキェンカイ
Chaikriangkrai Amata
アマタ チャイキェンカイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Publication of JP2016138099A publication Critical patent/JP2016138099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6653584B2 publication Critical patent/JP6653584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】みずみずしさ及び保湿持続効果に優れる水中油型乳化組成物を提供すること。【解決手段】次の成分(a)〜(c);(a)クルイベロミセス属の酵母による糖発酵物(b)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物(c)両親媒性高分子を含有する水中油型乳化組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、みずみずしい使用感と保湿の持続効果に優れる水中油型乳化組成物に関する。
従来より水中油型乳化組成物は、水性成分及び油性成分の両方に由来する効果を併せ持つことができるうえ、みずみずしい使用感が好まれ、幅広く利用されている。肌への保湿効果を付与するための組成物としても、様々な検討がなされており、例えば、抱水性の高い糖類や多糖類等の水溶性の保湿成分を用いる技術(例えば、特許文献1参照)や、ペースト状又は固形状の油剤により油膜を形成させる技術(例えば、特許文献2参照)等が知られている。しかしこれらの技術は、保湿効果の点では優れているものの、肌に塗りのばす際に、べたつきや油っぽさが気になり、水中油型乳化組成物が本来有する、みずみずしさが感じられないことも多かった。
一方、べたつきのない使用感の水中油型乳化組成物としては、種々のシリコーン化合物を用いる技術(例えば、特許文献3、4等参照)が知られているが、これらはシリコーン化合物に特有のなめらかな使用感は得られるものの、保湿効果及びその持続性の点では満足のいくものではなく、化粧品市場においては、高い保湿機能と優れた使用感を兼ね備えた化粧料の開発が望まれていた。
特開2000−109419号公報 特開2011−026261号公報 特開2004−210662号公報 特開2013−126963号公報
本発明は、高い保湿効果を有しながらも、べたつきや油っぽさがなく、みずみずしい使用感であるとともに、保湿効果の持続性にも優れる水中油型乳化組成物を提供することを課題とする。
上記実情に鑑み、本発明者は鋭意研究した結果、保湿剤としてクルイベロミセス属の酵母による糖発酵物に着目し、これに、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と両親媒性高分子とを組み合わせて配合し、水中油型乳化組成物とすることにより、保湿効果に優れながらも、水が弾けるようなみずみずしい感触であり、さらには保湿効果の持続性にも優れたものが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の成分(a)〜(c);
(a)クルイベロミセス属の酵母による糖発酵物
(b)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
(c)両親媒性高分子
を含有する水中油型乳化組成物に関するものである。
また本発明は、前記成分(b)が、親水性基を有しない部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物である水中油型乳化組成物、前記成分(c)が、疎水変性ポリエーテルウレタンである水中油型乳化組成物、化粧料又は皮膚外用剤である水中油型乳化組成物に関するものである。
本発明の水中油型乳化組成物は、肌に塗りのばす際の、水が弾けるようなみずみずしさと、保湿効果を兼ね備え、かつ保湿効果の持続性にも優れるものである。そのため、使用感と保湿機能に優れた化粧料や皮膚外用剤を提供できる。
以下、本発明について、特にその好ましい形態を中心に具体的に説明する。
本発明に用いられる成分(a)クルイベロミセス属(Kluyveromyces)の酵母による糖発酵物(以下、「成分(a)糖発酵物」ともいう)について説明する。
本発明の成分(a)糖発酵物に用いる「クルイベロミセス属(Kluyveromyces)の酵母」は、特に限定されず、以下の例示の酵母種を1種又は2種以上選択して使用することができる。前記「クルイベロミセス属(Kluyveromyces)酵母」として、例えば、クルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)、クルイベロミセス・アフリカヌス(Kluyveromyces africanus)、クルイベロミセス・フラジリス(Kluyveromyces fragilis)、クルイベロミセス・ラクティス(Kluyveromyces lactis)、クルイベロミセス・ファフィー(Kluyveromyces phaffii)、クルイベロミセス・ウォルティ(Kluyveromyces waltii)、クルイベロミセス・ウィッカーラミ(Kluyveromyces wickerhamii)、クルイベロミセス・ヤロウィ(Kluyveromyces yarrowii)等が挙げられる。このうち、好ましくは、クルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)、クルイベロミセス・ラクティス(Kluyveromyces lactis)及びクルイベロミセス・フラジリス(Kluyveromyces fragilis)、であり、より好ましくはクルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)である。
なお、これらの酵母は、古くからチーズ及びヨーグルト等の乳製品、ワイン、並びに漬物等の発酵食品の製造に使用されている。例えば、クルイベロミセス・サーモトレランスが、ワイン醸造やプラムジャム発酵物から単離される乳酸産生酵母として、その生化学的性質及び生理的性質と共に報告されている(参考文献:The Yeasts.A Taxonomic Study,4th ed.Elsevier Science BV,Amsterdam.240-241(1998))。また、クルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)として、Kluyveromyces thermotolerans MA KT(NITE BP-1420)菌株が挙げられる。このように本発明に用いるクルイベロミセス属酵母は、人体に対して極めて安全な微生物であり、発酵原料である糖も食することが可能であることから、本発明の成分(a)糖発酵物は安全性が高いと考えられる。
本発明において、成分(a)糖発酵物の原料に用いる「糖」は、特に限定されず、ショ糖が含まれるものが好ましい。「糖」は、粉体又は液体等のいずれの形態でもよい。本発明において、成分(a)として、好ましくはサトウキビ由来の糖であり、より好ましくは、サトウキビ茎の搾り汁から得られるサトウキビ糖である。当該サトウキビ由来の糖として、例えば、和三盆、糖蜜、黒蜜、含蜜糖、粗糖、黒糖等の未精製糖;上白糖、グラニュー糖等の精製糖等が挙げられ、これらを1種又は2種以上選択することができる。このうち、上白糖にまで精製されていない未精製糖が好ましく、当該未精製糖のうち、黒糖が好ましい。黒糖は、サトウキビ茎の絞り汁を加熱し、濃縮して製造されたものであり、糖分の分離精製を行なっていないものが好適である。本発明において、「サトウキビ」は、イネ科サトウキビ属の植物(砂糖黍、学名:Saccharum officinarum)であり、カンショ(甘蔗)ともいう。
本発明において、成分(a)糖発酵物は、クルイベロミセス属酵母を糖含有培地にて培養して得た発酵物であるのが好適である。本発明において、糖含有培地中の糖の含有量は、特に限定されないが、好ましくは3〜15質量%、より好ましくは4〜8質量%である。また、本発明において、糖含有培地は液体であるのが好ましい。当該糖含有の液体培地として、例えば、上述した糖と水とを混合した糖水溶液等が挙げられる。当該水としては、特に制限されず、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水、精製水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等が挙げられる。さらに、前記糖含有培地は、通常酵母に使用される培地成分(例えば、炭素源、窒素源、無機塩類等)を含有させたものが、発酵物の生産性向上の点で、好適である。また、前記糖含有培地は、雑菌繁殖を防止する点で、殺菌処理(例えば加熱や膜処理)したものを使用するのが好適である。
前記クルイベロミセス属酵母の培養方法は、通常酵母に使用される培養方法であれば、特に限定されず、公知の手法に従うことができる。例えば、振盪培養、通気培養、静置培養、撹拌培養等が挙げられる。また、バッチ式や連続式の何れでもよい。これらを単独で又は2種以上組み合わせて行うことができる。前記クルイベロミセス属酵母の培養条件(例えば、好気性、嫌気性、培地中のpH、溶存酸素、培養温度及び培養時間等)は、特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明において、成分(a)糖発酵物は、前培養したクルイベロミセス属酵母を接種した糖含有培地にて好気的培養を行い、調製するのが好適である。このとき、糖含有培地に対して前培養液1質量%を添加するのが好適である。また、培地pHを5〜7とし、15〜35℃で、1〜3日間好気的培養を行うのが好適である。当該好適培養として、好気的条件下にて振盪培養や撹拌培養を行うのが望ましい。なお、好気的条件の場合、空気(酸素20体積%程度)を除菌フィルターで処理したものを使用すればよい。また、本発明において、糖発酵物の調製は、酒類製造のように積極的にエタノール発酵をさせるのではなく、調製終了後の糖発酵物中のエタノール濃度が1質量%未満(好適には0.1質量%以下)となるようにするのが、保湿効果の点で、好適である。
本発明において、成分(a)糖発酵物は、上記調製後、そのままの状態で、又は乾燥させた状態で、使用することが可能である。また、糖発酵物の調製後、クルイベロミセス属酵母の菌体を遠心分離や膜処理等の常法にて除去してもよい。また、本発明では、成分(a)糖発酵物を、目的に応じて、希釈液、濃縮液、乾燥物としてもよく、さらに分離精製した分離物や精製物としてもよい。希釈する際には、生理食塩液を用いてもよく、乾燥する際には、フリーズドライ方式やスプレイドライ方式を用いてもよい。分離精製する際には、不純物除去等を目的として、遠心分離法、沈殿法、クロマト法等の常法を用いてもよく、脱臭、脱色等を目的として、活性炭、吸着剤、イオン交換樹脂等を用いてもよい。また、異なる酵母種で得られた糖発酵物を2種以上混合して使用してもよい。
成分(a)の含有量は、特に限定されないが、乾燥残分として0.0001〜0.1質量%が好ましく、この範囲であれば、保湿効果及びみずみずしさに優れた水中油型乳化組成物が得られる。更に0.001〜0.06質量%であると、効果が更に向上するため好ましい。
本発明に用いられる成分(b)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる、一部に三次元架橋構造を有する重合物であり、例えば、特公平8−6035号公報、国際公開第2003/20828号パンフレット、等に記載されているものを使用することができる。成分(b)は通常の化粧料等に汎用されているものであれば特に限定されず、以下の例示の重合物を1種又は2種以上選択して使用することができる。例えば、親水性基を有しない部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーなどの部分架橋型メチルポリシロキサン、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマーなどの部分架橋型メチルフェニルポリシロキサン、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーなどの部分架橋型アルキル変性シリコーン、また親水性基を有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマーなどの部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマーなどの部分架橋型アルキル・ポリエーテル変性シリコーン、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーなどの部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーなどの部分架橋型アルキル・ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。該親水性基としては、ポリエーテル基、ポリグリセリン基が好ましい。
本発明において、成分(b)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、固体状態で配合することも可能であるが、シリコーン油などの油剤で膨潤された状態で化粧料に配合すると、より均一に分散され、保湿持続効果の点で好ましい。また、成分(b)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、シリコーン油などの油剤との混合物として市販されていることが多いが、本発明では、この市販された状態のものも使用できる。これらの市販品としては、部分架橋型メチルポリシロキサンとジメチルポリシロキサンの混合物として、KSG−15、KSG−16、部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンとフェニルトリメチコンの混合物として、KSG−18、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンとジメチルポリシロキサンの混合物として、KSG−210、部分架橋型アルキル・ポリエーテル変性シリコーンと油剤の混合物として、KSG−310、KSG−320、KSG−330、KSG−340、部分架橋型アルキル変性シリコーンと油剤の混合物として、KSG−41、KSG−42、KSG−43、KSG−44、部分架橋型ポリグリセリル変性シリコーンとジメチルポリシロキサンの混合物として、KSG−710(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
これら成分(b)の中でも、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物が、親水性基を有しない部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物から選ばれる1種又は2種以上であると、みずみずしさ及び保湿持続効果の点で特に好ましい。
成分(b)の含有量は、特に限定されないが、固形分換算で0.1〜3質量%であれば、みずみずしさ及び保湿持続効果の点で好ましく、更に0.2〜2質量%であると、効果が更に向上するため好ましい。
本発明に用いられる成分(c)両親媒性高分子は、疎水性基及び親水性基を有する高分子であり、水性媒体及び油性媒体の両者に親和性を有するものであるが、本発明においては、水溶性または水分散性の両親媒性高分子が好ましく挙げられる。成分(c)は、通常の化粧料等に汎用されているものであれば、合成物であっても天然物から抽出、誘導された物であってもよく、該疎水性基及び親水性基が、ランダムに分布しても、ブロック状またはグラフト状に分布してもよい。また成分(c)は、イオン性であっても非イオン性であってもよいが、肌への塗布を考慮すれば、アニオン性または非イオン性が好ましい。該疎水性基としては、例えば、約4から30個の炭素原子を有する、環状、直鎖状または分岐状の炭化水素基、コレステリル基またはコレステロール由来の基、ポリオルガノシロキサン基等が挙げられ、フッ素で置換されていても、酸素、窒素または硫黄等のヘテロ原子を含んでいてもよい。
本発明において、成分(c)両親媒性高分子は、例えば、疎水基変性型のアクリル酸誘導体(アルカリ可溶性(または膨潤性)エマルジョンを含む)等のアニオン性高分子、疎水変性ポリエーテルウレタン、疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等の非イオン性高分子等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を選択して使用することができる。
疎水基変性型のアクリル酸誘導体としては、具体的には、炭素数4〜30の直鎖状または分岐状のアルキル基が好ましく、市販品としては、例えば、アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30)コポリマーである「PEMULEN TR−1」(NOVEON社製)、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマーである「アキュリン22」(ROHM社製)等を挙げることが出来る。
疎水変性ポリエーテルウレタンとしては、下記一般式(1):
R─(O─R)─OCONH─R─NHCOO─[ (R─O)─(R─O)─CONH─R─NHCOO]─(R─O)─R (1)
(上記式(1)中、Rは水素基または炭化水素基を表し、R〜Rは、互いに同一でも異なっても良い炭化水素基を表し、hは1以上の数であり、kおよびn、mは独立に0〜1000の範囲の数であるが、同時に0にはならない。R、RおよびRの炭素数は2〜4、Rの炭素数は1〜30、Rは水素基または炭素数1〜40の炭化水素基であることが好適である。またkは0〜100が好ましく、0〜30がより好ましい。nおよびmは0〜700が好ましく、10〜500がより好ましい。)で表わされるコポリマーが挙げられる。
市販品としては、例えば、PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネートコポリマーである「アデカノールGT−700」(ADEKA(株)製)等を挙げることが出来る。(PPG−12/メチレンジフェニルジイソシアネート)コポリマーである「EXPERT GEL EG 412」(POLYMEREXPERT(株)製)、(PEG−8/メチレンジフェニルジイソシアネート)コポリマーである「POLYOL PREPOLYMER−15」(ベルテックファーマシューティカル(株)製)、ビスメトキシPEG−13(PEG−502/PPG−57/メチレンジフェニルジイソシアネート)コポリマーである「EXPERT GEL EG230」(POLYMEREXPERT(株)製)等を挙げることが出来る。
本発明において、成分(c)両親媒性高分子は、水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物である水性媒体中で、例えば、自己会合して分子集合体粒子を形成したり、分子内に存在する疎水性基を介してエマルション粒子と会合することにより、増粘作用を示すことも有用である。これら成分(c)の中でも、両親媒性高分子が、疎水変性ポリエーテルウレタンから選ばれる1種又は2種以上であると、みずみずしさ及び保湿持続効果の点で特に好ましい。
成分(c)の含有量としては、特に限定されないが、固形分換算で0.01〜5質量%が好ましく、この範囲であれば、本発明の組成物を肌に塗りのばす際に、水が弾けるようなみずみずしい感触と、保湿持続効果を得ることができる。
また本発明の水中油型乳化組成物には、本発明の効果を損なわない量的質的範囲において、上記必須成分の他に、通常の化粧料等に用いられる成分として、水性成分、界面活性剤、油性成分、保湿剤、高分子、粉体、色素、紫外線吸収剤、被膜形成性剤、pH調整剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を、各種の効果の付与のために適宜配合することができる。
水性成分としては、蒸留水、精製水、温泉水、深層水や、ラベンダー水、ローズ水、オレンジフラワー水などの植物由来の水蒸気蒸留水等の水の他、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、グルコースなどの糖アルコールなどが挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。水性成分の配合量としては、成分(a)の配合性を確保し、効果を発揮しやすくするという観点から、化粧料全量中の20〜80質量%であることが好ましい。
界面活性剤としては、通常の化粧料等に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。これらの界面活性剤は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。本発明において、非イオン性界面活性剤を用いる場合は、水中油型乳化物として安定性の観点から、HLB7以上の非イオン性界面活性剤を配合することが好ましい。
油性成分としては、通常の化粧料等に使用されるものであれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液状油、揮発性油の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、油溶性樹脂等が挙げられる。成分(b)と相溶性のある油性成分を含有することが、水中油型乳化物としての安定性と、本願効果を発揮しやすくするという観点で好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物の製造方法は、通常化粧料等の水中油型乳化組成物を製造する方法であり、特に限定されるものではなく、常法により調製される。また本発明の水中油型乳化組成物は、種々の用途の化粧料として利用できる。例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、マッサージ化粧料、パック化粧料、ハンドクリーム、ボディローション、ボディクリーム、メーキャップ化粧料、化粧用下地化粧料等の化粧料を例示することができる。その使用方法は、手や指、コットンで使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。本発明の水中油型乳化組成物は、皮膚外用剤の用途としても利用可能である。例えば、外用液剤、外用ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、ハップ剤、硬膏剤、噴霧剤、エアゾール剤等が挙げられる。またその使用方法は、前記した化粧料と同様に挙げることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
<調製例1:クルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)による黒糖発酵液の調製>
(前培養)
クルイベロミセス・サーモトレランス MA KT(NITE BP-1420)をYPD培地(pH6.0)を用いて液体培養を行った。前記液体培養液を1白金耳とり、YM培地(固体培地)に植菌し、2日間、25℃で前培養を行った。なお、YPD(Yeast Extract-Peptone-Dextrose)培地及びYM(Yeast Mold)培地は、DifcoTM&BBLTM Manual,2nd Editionに記載されている内容に従って作成したものである。Kluyveromyces thermotoleransMA KT(NITE BP-1420)菌株は、原産国:日本/分離源:樹液で採取され、形態観察及び細菌学的性質からLachancea (Kluyveromyces) thermotoleransと分類され、MA KT菌株と命名されたものである。当該菌株は、寄託先:〒292−0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)に、丸善製薬株式会社の中村喜孝によって2012年9月13日に寄託されているものである。
(黒糖水溶液の調製)
黒糖25質量部に純水500質量部を添加し、5質量%黒糖水溶液とした。前記5質量%黒糖水溶液を、通気攪拌型発酵槽とともに殺菌後、適温に調節した。なお、黒糖としては、サトウキビ茎の絞り汁を加熱し、濃縮して製造された市販品を使用した。
(発酵工程)
前記クルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)の前培養により得られたコロニーを生理的食塩水で懸濁して、1.0×109CFU/mL〜1.0×1010CFU/mLとなるよう調製した懸濁液を、前記5質量%黒糖水溶液に、前記5質量%黒糖水溶液の全量の1質量%を添加し、30℃で2日間、振とう培養(振とう条件:100rpm)を行った。振とう培養後の培養液をオートクレーブ(条件:121℃、15分)で滅菌した後、ろ過により不純物や残渣物などを除去した。その後、精製水とフェノキシエタノールを添加し、固形分濃度0.1質量%の、クルイベロミセス・サーモトレランス(Kluyveromyces thermotolerans)の黒糖発酵液を調製した。エタノール含量は0.01%であった。
実施例1〜4及び比較例1〜7:保湿クリーム(水中油型クリーム状)
表1に示す組成及び下記製造方法にて調製し、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1に示した。
(製造方法)
A:成分(1)、(11)〜(20)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(10)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え乳化し、その後35℃まで冷却し、保湿クリーム(水中油型クリーム状)を得た。
<評価方法1 みずみずしさ>
実施例及び比較例の保湿クリームを用いて、専門パネル20名による使用テストを行い、肌に塗りのばす際のみずみずしさ(使用感)について、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し評点を付け、試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価基準)
(評点):(評価)
6点:非常にみずみずしい
5点:みずみずしい
4点:ややみずみずしい
3点:どちらでもない
2点:あまりみずみずしくない
1点:全くみずみずしくない
(判定基準)
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.75点以上
○ :3.5点以上 4.75点未満
△ :2.25点以上 3.5点未満
× :2.25点未満
<評価方法2 保湿効果および保湿効果の持続性>
実施例及び比較例の保湿クリームについて、専門パネル5名に対し、以下の評価を行った。前腕内側部を洗浄後、測定部位(2cm×2cm)をマーキングした。気温20℃、湿度50%下にて20分馴化し、Skicon200(I.B.S Co.Ltd.)にて水分量を測定し、この値を塗布前の値とした。2cm×2cmのティッシュペーパーに試料100μLを含浸させてから、測定部位にのせ、5分間静置した後、ティッシュペーパーを剥がして、指で試料を皮膚に塗布した。塗布完了から1時間後及び12時間後にSkicon200(I.B.S Co.Ltd.)にて水分量を測定した。それぞれの値を1時間後の値、12時間後の値として、パネル毎に以下の値を算出し、その平均値を下記の評価基準を用いて判定した。
保湿効果 = 1時間後の値/塗布前の値
保湿効果の持続性 = 12時間後の値/1時間後の値
(保湿効果の評価基準)
(判定):(変化率)
◎ :3以上
○ :2以上 3未満
△ :1以上 2未満
× :1未満
(保湿効果の持続性の評価基準)
(判定):(変化率)
◎ :0.500以上
○ :0.250以上 0.5未満
△ :0.125以上 0.25未満
× :0.125未満
表1の結果からも明らかなように、本発明に係わる本発明品1〜4は、みずみずしさ、保湿効果、保湿効果の持続性に優れる水中油型乳化組成物であった。これに対して、成分(a)を含有しない比較例1は、保湿効果及び保湿効果の持続性に劣るものであった。成分(b)を含有しない比較品2〜4は、みずみずしさ及び保湿効果の持続性に劣るものであった。成分(c)を含有しない比較品5〜7は、水が弾けでるようなみずみずしさはなく、使用感が劣るものであった。
以上の検討結果から、成分(a)〜(c)の全てを含有することにより、高い保湿効果を有しながらも、べたつきや油っぽさがなく、みずみずしい使用感であるとともに、保湿効果の持続性にも優れる水中油型乳化組成物が得られた。
実施例5 マッサージクリーム(水中油型クリーム状)
(成分) (%)
1.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 40.0
2.部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンと
フェニルトリメチコンの混合物(※2) 3.0
3.ジメチコン(10cs) 6.0
4.スクワラン 2.0
5.トリエチルヘキサノイン 4.0
6.ポリソルベート80 2.0
7.PEG−40水添ヒマシ油 1.0
8.セラミド2 0.1
9.PEG−240/デシルテトラデセス−20/
ヘキサメチルジイソシアネートコポリマー(※5) 2.0
10.カルボマー 1.0
11.水酸化ナトリウム 0.3
12.グリセリン 10.0
13.1,3ーブチレングリコール 10.0
14.精製水 残 量
15.エタノール 1.0
16.香料 0.05
17.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(製造方法)
A:成分(1)、(9)〜(14)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(8)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え、乳化し、その後35℃まで冷却し、成分(15)〜(17)を加え、均一に混合し、マッサージクリーム(水中油型クリーム状)を得た。
(結果)
実施例5のマッサージクリーム(水中油型クリーム状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿効果の持続性に優れるものであった。
実施例6 美白乳液(水中油型乳液状)
(成分) (%)
1.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 20.0
2.部分架橋型メチルポリシロキサンと
ジメチルポリシロキサンの混合物(※1) 1.5
3.部分架橋型メチルフェニルポリシオキサンと
フェニルトリメチコンの混合物(※2) 1.5
4.ホホバ油 2.0
5.流動パラフィン 4.0
6.ベヘネスー30 2.0
7.ステアロイルメチルタウリンNa 1.0
8.PEG−240/デシルテトラデセス−20/
ヘキサメチルジイソシアネートコポリマー(※5) 2.0
9.カルボマー 1.0
10.水酸化ナトリウム 0.6
11.グリセリン 2.0
12.1,3ーブチレングリコール 10.0
13.PEG−8 1.0
14.PEG−150 1.0
15.アスコルビルグルコシド 2.0
16.精製水 残 量
17.エタノール 1.0
18.香料 0.05
19.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
20.フェノキシエタノール 0.3
(製造方法)
A:成分(1)、(8)〜(16)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(7)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え、乳化し、その後35℃まで冷却し、成分(17)〜(20)を加え、均一に混合し、美白乳液(水中油乳化型乳液状)を得た。
(結果)
実施例6の美白乳液(水中油型乳液状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿効果の持続性に優れるものであった。
実施例7 リキッドファンデーション(水中油型クリーム状)
(成分) (%)
1.1,3ブチレングリコール 5.0
2.水素添加大豆リン脂質 0.5
3.酸化チタン 5.0
4.ベンガラ 0.1
5.黄酸化鉄 1.0
6.黒酸化鉄 0.05
7.部分架橋型アルキル・ポリエーテル変性シリコーンと
流動パラフィンの混合物(※4) 3.0
8.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 1.0
9.セトステアリルアルコール 3.0
10.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
11.イソノナン酸イソトリデシル 2.0
12.メドウフォーム油 2.0
13.水素添加大豆リン脂質 1.0
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.フェノキシエタノール 0.1
16.セラミド2 0.1
17.セラミド3 0.03
18.モノステアリン酸グリセリン 0.3
19.モノオレイン酸POE(20モル)ソルビタン 0.1
20.トリオレイン酸POE(20モル)ソルビタン 0.1
21.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0
22.イソデカン 1.0
23.トコフェノール 0.01
24.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 10.0
25.PPG−38ブテス−37 2.0
26.精製水 残 量
27.グリセリン 5.0
28.エタノール 1.0
29.香料 0.02
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を分散する。
B:成分(7)〜(23)を70℃で均一に混合する。
C:成分(24)〜(27)を70℃で均一に混合する。
D:CにBを加えて75℃にて乳化し、35℃まで冷却する。
E:DにA、成分(28)〜(29)を加え、リキッドファンデーション(水中油型クリーム状)を得た。
(結果)
実施例7のリキッドファンデーション(水中油型クリーム状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿持続効果に優れるものであった。
実施例8 パック化粧料(水中油型乳液状)
(成分) (%)
1.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 20.0
2.部分架橋型メチルポリシロキサンと
ジメチルポリシロキサンの混合物(※1) 3.0
3.ジメチコン(6cs) 6.0
4.スクワラン 2.0
5.トリエチルヘキサノイン 4.0
6.PEG−11メチルエーテルジメチコン 2.0
7.PEG−40水添ヒマシ油 1.0
8.セラミド2 0.1
9.(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)
コポリマー(※8) 2.0
10.カルボマー 1.0
11.水酸化ナトリウム 0.3
12.グリセリン 10.0
13.1,3−ブチレングリコール 10.0
14.精製水 残 量
15.エタノール 1.0
16.香料 0.05
17.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
18.ソルビトール 0.1
19.ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0
20.エタノール 1.0
21.香料 0.05
(※8)アキュリン22(ROHM社製)
(製造方法)
A:成分(1)、(9)〜(18)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(8)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え、乳化し、その後35℃まで冷却し、成分(19)〜(21)を加え、均一に混合し、パック化粧料(水中油型乳液状)を得た。
(結果)
実施例8のパック化粧料(水中油型乳液状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿持続効果に優れるものであった。
実施例9 アイクリーム(水中油型クリーム状)
(成分) (%)
1.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 40.0
2.部分架橋型アルキル変性シリコーンと
トリエチルヘキサノインの混合物(※9) 5.0
3.ジメチコン(10cs) 1.0
4.スクワラン 5.0
5.トリエチルヘキサノイン 4.0
6.流動パラフィン 4.0
7.ポリソルベート80 1.0
8.PEG−40水添ヒマシ油 0.5
9.(PPG−12/SMDI)コポリマー(※10) 3.0
10.カルボマー 1.0
11.水酸化ナトリウム 0.3
12.グリセリン 10.0
13.1,3ーブチレングリコール 10.0
14.精製水 残 量
15.エタノール 1.0
16.香料 0.05
17.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(※9)KSG−43((信越化学工業社製)
(※10)EXPERT GEL EG 412(POLYMEREXPERT社製)
(製造方法)
A:成分(1)、(9)〜(14)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(8)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え、乳化し、その後35℃まで冷却し、成分(15)〜(17)を加え、均一に混合し、マッサージクリーム(水中油型クリーム状)を得た。
(結果)
実施例9のアイクリーム(水中油型クリーム状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿効果の持続性に優れるものであった。
実施例10 保湿日焼け止めジェル(水中油型クリーム状)
(成分) (%)
1.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 20.0
2.部分架橋型メチルポリシロキサンと
ジメチルポリシロキサンの混合物(※1) 2.0
3.部分架橋型メチルフェニルポリシオキサンと
フェニルトリメチコンの混合物(※2) 2.0
4.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(※11) 10.0
5.ビスエチルヘキシルオキシフェノール
メトキシフェニルトリアジン (※12) 1.0
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル
安息香酸ヘキシル (※13) 2.0
7.ジカプリン酸プロピレングリコール(※14) 15.0
8.ポリオキシエチレンフィトステロール 2.0
9.セトステアリルアルコール 1.0
10.PEG−240/デシルテトラデセス−20/
ヘキサメチルジイソシアネートコポリマー(※5) 1.5
11.カルボマー 0.4
12.水酸化ナトリウム 0.1
13.グリセリン 2.0
14.1,3ーブチレングリコール 5.0
15.精製水 残 量
16.エタノール 1.0
17.香料 0.05
18.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
19.フェノキシエタノール 0.3
(※11)UVINUL MC80(BASF社製)
(※12)TINOSORB S(BASF社製)
(※13)UVINUL A PLUS GRANULAR(BASF社製)
(※14)NIKKOL PDD(日本サーファクタント工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)、(10)〜(15)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(9)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え、乳化し、その後35℃まで冷却し、成分(16)〜(19)を加え、均一に混合し、保湿日焼け止めジェル(水中油型クリーム状)を得た。
(結果)
実施例10の保湿日焼け止めジェル(水中油型クリーム状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿効果の持続性に優れるものであった。
実施例11 ネッククリーム(水中油型クリーム状)
(成分) (%)
1.調製例1の黒糖発酵液(固形分濃度0.1質量%) 40.0
2.部分架橋型アルキル変性シリコーンと
トリエチルヘキサノインの混合物(※9) 5.0
3.スクワラン 5.0
4.トリエチルヘキサノイン 4.0
5.流動パラフィン 4.0
6.セトステアリルアルコール 2.0
7.ベヘニルアルコール 2.0
8.ポリソルベート80 1.0
9.PEG−40水添ヒマシ油 0.5
10.(PEG−8/SMDI)コポリマー(※15) 1.5
11.ビスメトキシPEG−13(PEG−438/
PPG−110/SMDI)コポリマー(※16) 1.5
12.カルボマー 1.0
13.水酸化ナトリウム 0.3
14.グリセリン 10.0
15.1,3ーブチレングリコール 10.0
16.精製水 残 量
17.エタノール 1.0
18.香料 0.05
19.ポリビニルピロリドン(※17) 0.3
(※15)POLYOL PREPOLYMER−15(ベルテックファーマシューティ
カル社製)
(※16)EXPERT GEL EG 56(POLYMEREXPERT社製)
(※17)LUVISKOL K30 (バディッシュ社製)
(製造方法)
A:成分(1)、(10)〜(16)を70℃で均一に混合する。
B:成分(2)〜(9)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加え、乳化し、その後35℃まで冷却し、成分(17)〜(19)を加え、均一に混合し、ネッククリーム(水中油型クリーム状)を得た。
(結果)
実施例11のネッククリーム(水中油型クリーム状)は、みずみずしさ、保湿効果、保湿効果の持続性に優れるものであった。
NPMD NITE BP−01420

Claims (4)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)クルイベロミセス属の酵母による糖発酵物
    (b)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
    (c)両親媒性高分子
    を含有する水中油型乳化組成物。
  2. 前記成分(b)が、親水性基を有しない部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物である請求項1記載の水中油型乳化組成物。
  3. 前記成分(c)が、疎水変性ポリエーテルウレタンである請求項1または2記載の水中油型乳化組成物。
  4. 化粧料又は皮膚外用剤である請求項1〜3の何れかの項記載の水中油型乳化組成物。
JP2016012425A 2015-01-27 2016-01-26 水中油型乳化組成物 Active JP6653584B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015013662 2015-01-27
JP2015013662 2015-01-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016138099A true JP2016138099A (ja) 2016-08-04
JP6653584B2 JP6653584B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=56559837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016012425A Active JP6653584B2 (ja) 2015-01-27 2016-01-26 水中油型乳化組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6653584B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020019743A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
JP2020164429A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社ダリヤ 水中油型化粧料組成物
WO2020203775A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
JP2021080234A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 花王株式会社 乳化組成物

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020019743A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
CN112566620A (zh) * 2018-08-01 2021-03-26 株式会社资生堂 水包油型乳化化妆品
EP3831361A4 (en) * 2018-08-01 2022-05-04 Shiseido Company, Ltd. OIL-IN-WATER EMULSION COSMETIC
CN112566620B (zh) * 2018-08-01 2023-05-02 株式会社资生堂 水包油型乳化化妆品
JP7306802B2 (ja) 2018-08-01 2023-07-11 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
JP2020164429A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社ダリヤ 水中油型化粧料組成物
JP7231213B2 (ja) 2019-03-28 2023-03-01 株式会社ダリヤ 水中油型化粧料組成物
WO2020203775A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
JP7429221B2 (ja) 2019-03-29 2024-02-07 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
JP2021080234A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 花王株式会社 乳化組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6653584B2 (ja) 2020-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101768058B1 (ko) 칸디다 속 미생물에 의해 발효된 동물성 오일 발효물
JP6653584B2 (ja) 水中油型乳化組成物
CN105120958B (zh) 高香叶醇含量的冬季香薄荷精油以及用于处理油性皮肤和/或相关美学缺陷的用途
KR101921211B1 (ko) 단풍취 추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 함유하는 피부 재생용 화장료 조성물
KR101985354B1 (ko) 여드름 병변 예방 및 개선효과가 있는 한방발효추출물을 포함하는 조성물
JP2010018560A (ja) バイオサーファクタント含有油中水型乳化化粧品組成物
KR101687353B1 (ko) 오죽 추출물을 함유하는 피부 온도 조절용 화장료 조성물
KR102270709B1 (ko) 복합 세라마이드 및 천연 추출물을 포함하는 피부개선용 화장료 조성물
KR20150062394A (ko) 방부력이 우수한 피부 외용제 조성물
TWI636797B (zh) moisturizer
KR20190050357A (ko) 영실 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR102003186B1 (ko) 안디로바 오일 및 프라칵시 오일을 함유하는 화장료 조성물 및 그의 제조방법
KR20190021114A (ko) 식물 추출물을 포함하는 피부 항염, 피지 분비 억제용, 또는 여드름 개선용 조성물
JP2009102242A (ja) 美白剤、及び美白用皮膚外用剤
JP6984910B2 (ja) 皮膚用化粧料用原料とこれを配合してなる皮膚用化粧料
KR20190048881A (ko) 도인 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR20190050364A (ko) 호로파 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR20190050350A (ko) 계지 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR102093879B1 (ko) 당잔대뿌리 추출물을 유효성분으로 함유하는 피부주름 개선용 화장료 조성물
CN101283086A (zh) 抑制形成脚臭的微生物
KR102001244B1 (ko) 홍화자 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR102001237B1 (ko) 백편두 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR102001240B1 (ko) 상엽 추출물을 유효성분으로 포함하는 미생물 균총 개선용 조성물
KR20220039115A (ko) 2,3-부탄다이올을 포함하는 조성물
KR20230118669A (ko) 식물 추출 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181016

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6653584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250