JP2016131405A - 画像復号装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像復号処理の効率向上を図る。【解決手段】画像符号化装置は、テクスチャ画像とデプス画像を符号化する。この際、画像符号化装置は、符号化制御パラメータにしたがってデプス情報を利用したテクスチャ画像の符号化と、デプス情報を利用しないテクスチャ画像の符号化を行う。また、画像符号化装置は、テクスチャ画像の符号化に際してデプス情報を利用したか否かを示す利用結果情報を符号化する。画像復号装置は、テクスチャ画像とデプス画像を復号する。この際、画像復号装置は、復号した利用結果情報がデプス情報を利用したことを示す場合にはデプス画像を復号し、デプス情報を利用していないことを示す場合にはデプス画像の復号処理を省略する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、画像復号方法およびプログラムに関する。
動画像符号化方式としてMPEG(Moving Picture Experts Group)−2、MPEG−4、MPEG−4 AVC(Advanced Video Coding)/H.264方式などが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
これらの動画像符号化方式では、動き補償フレーム間予測符号化を行う。動き補償フレーム間予測符号化は、動画像の時間方向の相関性を利用して符号量を削減する。この動き補償フレーム間予測符号化では、符号化対象の画像をブロック単位に分割し、ブロック毎に動きベクトルを求めて、さらに動きベクトルにより示される参照画像のブロックの画素値を予測に用いることで、効率的な符号化を実現している。
また、近年、H.264規格において、複数のカメラで同一の被写体や背景を撮影した複数の動画像から成る多視点動画像を符号化するための拡張規格であるMVC(Multiview Video Coding)がAnnexHとして策定された。この符号化方式では、カメラ間の相関性を表す視差ベクトルを利用して符号量の削減を図る視差補償予測符号化を用いている。
さらに、現状では、MPEGのアドホックグループであるMPEG−3DVにおいて撮影装置により撮影した映像をテクスチャ画像と定め、そのテクスチャ画像と合わせてデプス(奥行き)画像も伝送するようにした新しい規格が策定されている。
デプス画像とはカメラから被写体までの距離を表した情報である。このデプス画像は、例えば、撮影装置の近傍に設置された距離を測定する装置から取得することにより生成することができる。また、デプス画像は、複数視点の撮影装置により撮影された画像を解析することによって生成することもできる。
更に、H.264/AVCやMVCでは、符号化されるシーケンスのカラーフォーマットやピクチャの表示順序などのシーケンス全体についてのシーケンス情報を作成し、このシーケンス情報を符号化可能であることも規定されている。具体的に、このようなシーケンス情報は、そのパラメータセットであるSPS(Sequence Parameter Set)として符号化される。
このようなことを背景として、デプス画像に基づく情報を利用してテクスチャ画像を符号化することが提案されている。例えば、特許文献1の映像符号化装置は、基準視点以外のテクスチャ画像を符号化する際に、基準視点画像に対応するデプス画像とカメラの位置関係に基づいて基準視点画像を符号化対象のテクスチャ画像の視点に変換するようにして視差補償画像を生成する。そして、特許文献1の映像符号化装置は、符号化対象のテクスチャ画像と視差補償画像との差分により視差差分画像、つまり、基準視点以外のテクスチャ画像を生成し、これを符号化するというものである。
特開2009−207183
ITU−T Rec. H.264(03/2009)−Advanced video coding for generic audiovisual services
例えばMPEG−3DVなどの規格の下では、デプス画像の情報を利用したテクスチャ画像の符号化を行うか否かについては、例えばアプリケーションなどに応じて任意に選択することが可能である。このことは、例えば、符号化画像において、デプス画像の情報を利用して圧縮されたテクスチャ画像と、デプス画像の情報を利用して圧縮されていないテクスチャ画像が混在し得ることを意味する。この場合において、復号装置は、デプス画像の情報を利用して圧縮されたテクスチャ画像についてはデプス画像を復号に利用する必要があるが、デプス画像の情報を利用して圧縮されていないテクスチャ画像についてはデプス画像の情報を復号に利用する必要がない。
しかし、例えば特許文献1や非特許文献1に記載される技術の下では、デプス画像の情報を利用して符号化されたテクスチャ画像と、デプス画像の情報を利用せずに符号化されたテクスチャ画像とを復号前の段階で区別して認識することができない。
このため、復号装置は、テクスチャ画像の復号にデプス画像の情報を利用する可能性があるために、デプス画像の情報を利用する必要が無い場合であっても、必ずデプス画像を復号する処理を実行しなければならない。これにより、本来は不要な信号処理が定常的に実行されることになってしまい、例えば復号処理の効率を低下させる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、画像復号処理の効率向上を図ることを目的とする。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様としての画像復号装置は、テクスチャ画像及びデプス画像を含むビットストリームを受信する受信部と、前記テクスチャ画像を復号するテクスチャ画像復号部と、前記デプス画像を復号するデプス画像復号部と、利用結果情報フラグを復号する利用結果情報復号部と、を備え、前記テクスチャ画像復号部は、前記利用結果情報フラグを用いて前記デプス画像を前記テクスチャ画像の復号に際して利用するか否かを判定し、前記デプス画像を利用する場合には、前記デプス画像を利用して前記テクスチャ画像を復号することを特徴とする。
本発明によれば、画像復号処理の効率向上が図られるという効果が得られる。
本発明の実施形態としての画像処理システムの構成例を示す図である。 本実施形態における画像符号化装置の構成例を示す図である。 本実施形態における画像符号化装置が実行する処理手順例を示す図である。 本実施形態における画像符号化装置が実行する処理手順例を示す図である。 本実施形態における画像復号装置の構成例を示す図である。 本実施形態における画像復号装置が実行する処理手順例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態における画像符号化装置と画像復号装置を備える画像処理シ
ステムの構成例を示している。
この図に示す画像処理システムは、撮影装置100−1、100−2、画像前置処理部200、画像符号化装置300、画像復号装置400を備える。
撮影装置100−1、100−2は、互いに異なる位置(視点)に設置され、同一の視野(被写空間)に含まれる被写体の画像を、予め定めた時間間隔(例えば1/30秒ごとに1回)で撮影し、撮影した画像内容の画像信号を出力する。
撮影装置100−1、100−2が出力する画像信号は、それぞれテクスチャ画像(texture map;二次元画像)Ptx1、Ptx2である。このテクスチャ画像としての画像信号は、被写空間に含まれる被写体や背景の色彩や濃淡を表す信号値(輝度値)を二次元平面に配置された画素ごとに有する信号である。また、このテクスチャ画像としての画像信号は、画素ごとの色空間を表す信号値を有する画像信号である。このような色空間を表す信号値を有する画像信号の一例は、RGB信号である。RGB信号は、赤色成分の輝度値を表すR信号、緑色成分の輝度値を示すG信号、青色成分の輝度値を示すB信号を含む。
画像前置処理部200は、撮影装置100−1から入力したテクスチャ画像Ptx1に対応するデプス画像Pdp1を生成する。また、撮影装置100−2から入力したテクスチャ画像Ptx2に対応するデプス画像Pdp2を生成する。
このために、画像前置処理部200は、例えば、まず、撮影装置100−1から入力したテクスチャ画像Ptx1を基準画像と定める。そして、画像前置処理部200は、この基準画像と、他の撮影装置(この例では撮影装置100−2)から入力したテクスチャ画像Ptx2との視差を画素ごとに算出する。これにより、画像前置処理部200は、撮影装置100−1により撮影されたテクスチャ画像Ptx1に対応するデプス画像Pdp1を生成する。
デプス画像(「depth map(デプスマップ)」、「深度画像」、「距離画像」ともいう)とは、被写空間に含まれる被写体や背景などの対象物に対する視点(図1では撮影装置100−1、100−2となる)からの距離を示す信号値(「デプス値」、「深度値」、「デプス」などともいう)を二次元平面に配置された画素ごとの信号値(画素値)とした画像信号である。デプス画像を形成する画素は、基準画像を形成する画素と対応する。デプス画像は、被写空間を二次元平面に射影した際の基準画像を用いて三次元の被写空間を表現するための情報である。
また、テクスチャ画像は、例えばフレーム単位により生成される。これに応じて、デプス画像も例えばフレーム単位により生成される。
次に、画像前置処理部200は、他の撮影装置(この場合は撮影装置100−2)から入力したテクスチャ画像Ptx2を基準画像とする。そして、上記撮影装置100−1により撮影されたテクスチャ画像に対応するデプス画像Pdp1を生成するのと同様の処理によって、撮影装置100−2のテクスチャ画像Ptx2に対応するデプス画像Pdp2を生成する。
そして、画像前置処理部200は、撮影装置100−1により撮影されテクスチャ画像Ptx1と撮影装置100−2により撮影されたテクスチャ画像Ptx2をフレームごとに交互に出力する。これとともに、画像前置処理部200は、撮影装置100−1により撮影されたテクスチャ画像Ptx1に対応するデプス画像Pdp1と、撮影装置100−2により撮影されたテクスチャ画像Ptx2に対応するデプス画像Pdp2をフレームごとに交互に出力する。
なお、以降において、テクスチャ画像Ptx1とPtx2とを特に区別して言及する必要のない場合には、テクスチャ画像Ptxと記載する。また、デプス画像Pdp1とPdp2とを特に区別して言及する必要のない場合には、デプス画像Pdpと記載する。
画像符号化装置300は、上記のように画像前置処理部200から出力されるテクスチャ画像Ptx1、Ptx2と、デプス画像Pdp1、Pdp2を入力する。また、符号化制御パラメータpmtを入力する。
なお、テクスチャ画像Ptx1、Ptx2は、例えば撮影装置100−1と100−2の撮影画像である。つまり、テクスチャ画像Ptxは、複数の視点ごとに応じた画像として画像符号化装置300に入力される。また、デプス画像Pdpは、一部のテクスチャ画像Ptxに対応するもののみが入力されてもよいし、すべてのテクスチャ画像Ptxごとに対応するデプス画像Pdpが入力されてもよい。また、テクスチャ画像Ptx、デプス画像Pdpは動画像に対応するものであってもよいし、静止画像に対応するものであってもよい。
また、画像符号化装置300は、入力した符号化制御パラメータpmtを利用してテクスチャ画像Ptx1、Ptx2とデプス画像Pdp1、Pdp2をそれぞれ符号化(圧縮)する。
また、画像符号化装置300は、入力した符号化制御パラメータpmtを利用して、シーケンス情報を生成する。シーケンス情報は、画像(テクスチャ画像とデプス画像)のシーケンスについての情報であり、例えば、画像サイズ、アスペクト比、フレームレート、ビットレート、カラーフォーマット、ピクチャ表示順などの情報を含む。
そのうえで、画像符号化装置300は、シーケンス情報についても符号化(圧縮)する。この際、画像符号化装置300は、例えばシーケンス情報をSPS(Sequence
Parameter Set)の形式となるように符号化する。
そして、画像符号化装置300は、符号化テクスチャ画像と、符号化デプス画像と、生成したシーケンス情報を多重化したビットストリームeを生成し、このビットストリームeを伝送路500経由で画像復号装置400に出力する。
画像復号装置400は、伝送路500経由で伝送されるビットストリームeを入力し、このビットストリームeから符号化テクスチャ画像と符号化デプス画像とシーケンス情報を分離する。
そして、画像復号装置400は、分離された符号化テクスチャ画像についてシーケンス情報を利用して復号を行ってテクスチャ画像Ptx1_dec、Ptx2_decを生成する。テクスチャ画像Ptx1_dec、Ptx2_decは、それぞれ符号化前のテクスチャ画像Ptx1、Ptx2に対応する。
また、画像復号装置400は、分離された符号化デプス画像についてシーケンス情報を利用して復号を行ってデプス画像Pdp1_dec、Pdp2_decを生成する。画像復号装置400は、このように生成したテクスチャ画像Ptx1_dec、Ptx2_decと、デプス画像Pdp1_dec、Pdp2_decを外部に出力する。
また、画像復号装置400にはデプス画像要求信号RQdが入力される。デプス画像要求信号RQdは、画像復号装置400が復号した信号を利用する装置やアプリケーションがデプス画像を要求しているか否かを示す信号であり、例えばユーザの操作に応じて出力される。なお、デプス画像要求信号RQdに応じた画像復号装置400の動作については後述する。
画像復号装置400から出力されたテクスチャ画像Ptx1_dec、Ptx2_de
cとデプス画像Pdp1_dec、Pdp2_decは、例えば図示しない再生装置や再生回路が入力して再生を行うことで、例えば多視点画像の表示が行われる。
なお、図1に示す画像処理システムでは、2つの撮影装置100−1、100−2を備えた例が示されているが、これに限定されるものではなく、3以上の撮影装置が備えられてよい。また、画像符号化装置300が入力するテクスチャ画像Ptxとデプス画像Pdpは、撮影装置100−1、100−2が撮影した画像に基づくものでなくともよく、例えば、コンピュータグラフィックスなどにより予め生成された画像であってもよい。
また、伝送路500は、例えば映像信号を伝送するケーブルのようなものであってもよいし、ネットワークであってもよい。また、画像復号装置400は、伝送路500により接続されない独立した装置とされ、例えばビットストリームeに相当するデータが記録された記録媒体からテクスチャ画像Ptxとデプス画像Pdpを生成するものであってもよい。
図2は、画像符号化装置300の構成例を示している。画像符号化装置300は、制御部310、テクスチャ画像符号化部320、デプス画像符号化部330、シーケンス情報符号化部340および多重化部350を備える。
制御部310は、符号化に関する管理を実行する。制御部310は、例えば図示するように、符号化管理部311とデプス情報利用可否判定部312を備える。
符号化管理部311は、符号化制御パラメータpmtを入力し、この入力した符号化制御パラメータpmtを利用してシーケンス情報Dseqを生成し、テクスチャ画像およびデプス画像に関連するヘッダ情報(NAL(Network Abstraction Layer)ユニットヘッダ)などを生成する。シーケンス情報Dseqは、シーケンス情報符号化部340に入力される。
デプス情報利用可否判定部312は、テクスチャ画像Ptxを、そのテクスチャ画像Ptxに対応するデプス画像Pdpに基づく情報であるデプス情報Ddpを利用して符号化すべきか否かを判定する。このために、デプス情報利用可否判定部312は、符号化制御パラメータpmtを入力する。符号化制御パラメータpmtは、テクスチャ画像Ptxを符号化する際に、デプス情報Ddpを利用すべきか否かを指示するデプス情報利用指示情報を含む。
テクスチャ画像符号化部320は、例えばデプス画像符号化部330がデプス画像Pdpを符号化する際に生成する情報であるデプス情報Ddpを利用してテクスチャ画像を符号化することができる。例えばデプス情報Ddpを利用してテクスチャ画像Ptxを符号化することにより、デプス情報Ddpを利用しない場合よりも符号化効率を高くすることができる。
ただし、符号化制御パラメータpmtに含まれるデプス情報利用指示情報が、デプス情報を利用した符号化を実行してはならない旨を指示している場合には、デプス情報を利用せずにテクスチャ画像Ptxを符号化する必要がある。
そこで、デプス情報利用可否判定部312は、符号化制御パラメータpmtにおけるデプス情報利用指示情報を参照することで、テクスチャ画像Ptxの符号化に際してデプス画像Pdpについての情報(デプス情報Ddp)を利用すべきか否かを判定する。そして、その判定結果にしたがって、デプス情報利用可否判定部312は、デプス情報Ddpを利用すべきか否かをテクスチャ画像符号化部320に指示する。この際、デプス情報利用可否判定部312は、デプス情報Ddpを利用すべきか否かを指示する指示信号Siをテクスチャ画像符号化部320に対して出力する。
テクスチャ画像符号化部320は、テクスチャ画像Ptx1、Ptx2を入力し、この入力したテクスチャ画像Ptx1、Ptx2を符号化して符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encを生成する。なお、以降において、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encについて特に区別しない場合には、符号化テクスチャ画像Ptx_encと記載する。
そのうえで、テクスチャ画像符号化部320は、テクスチャ画像Ptxを符号化する際に、デプス画像符号化部330から入力されるデプス情報Ddpを利用して符号化することができる。しかし、制御部310がデプス情報Ddpを利用した符号化を実行してはならないと判定した場合には、デプス情報Ddpを利用せずにテクスチャ画像Ptxを符号化する。
このために、テクスチャ画像符号化部320は、例えばテクスチャ画像符号化処理部321とデプス情報入力部322を備える。
テクスチャ画像符号化処理部321は、テクスチャ画像Ptx1、Ptx2を入力して符号化処理を実行することで符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encを生成する。この際に、デプス情報入力部322からデプス情報Ddpが出力される場合には、このデプス情報入力部322が出力するデプス情報Ddpを利用してテクスチャ画像Ptx1、Ptx2を符号化する。これに対して、デプス情報入力部322からデプス情報Ddpが出力されていない場合には、デプス情報Ddpを利用せずにテクスチャ画像Ptx1、Ptx2を符号化する。
デプス情報入力部322は、デプス画像符号化部330からデプス情報Ddpを入力し、制御部310から指示信号Siを入力する。デプス情報入力部322は、指示信号Siがデプス情報Ddpを利用すべきことを指示している場合、デプス画像符号化部330から入力したデプス情報Ddpをテクスチャ画像符号化処理部321に出力する。これにより、テクスチャ画像符号化処理部321は、デプス情報Ddpを利用したテクスチャ画像Ptxの符号化を行う。
一方、デプス情報入力部322は、指示信号Siがデプス情報Ddpを利用すべきでないことを指示している場合、デプス画像符号化部330から入力したデプス情報Ddpをテクスチャ画像符号化処理部321に出力しない。これにより、テクスチャ画像符号化処理部321は、デプス情報Ddpを利用せずにテクスチャ画像Ptxの符号化を行う。
このような構成により、テクスチャ画像符号化部320は、デプス情報を利用したテクスチャ画像Ptxの符号化と、デプス情報を利用しないテクスチャ画像Ptxの符号化とで、符号化の動作を切り替えることができる。
なお、テクスチャ画像符号化処理部321におけるテクスチャ画像Ptxの符号化方式については特に限定されるものではないが、例えば、MPEG−2を採用することができる。また、現在、ITU−Tの「VCEG」とISO/IECの「MPEG」が共同で設立したJVT(Joint Video Team)で標準策定中の次世代映像符号化規格であるHEVC(High Efficiency Video Coding)に準拠する方式を採用することもできる。
デプス画像符号化部330は、デプス画像Pdp1、Pdp2を入力し、この入力したデプス画像Pdp1、Pdp2について符号化処理を行って符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encを生成する。なお、以降において、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encについて特に区別しない場合には、符号化デプス画像Pdp_encと記載する。
また、デプス画像符号化部330は、符号化処理を行ったデプス画像Pdpに関する所定の情報を有するデプス情報Ddpを生成し、テクスチャ画像符号化部320に出力する
また、デプス画像符号化部330は、フレーム単位のテクスチャ画像Ptxに対応するデプス画像Pdpに基づくデプス情報Ddpを生成する。
一例として、デプス画像符号化部330は、以下のようにデプス情報Ddpを生成する。つまり、デプス画像符号化部330は、フレーム単位による符号化デプス画像Pdp_encについて逆処理、すなわち、復号を行って復号デプス画像を生成する。この復号デプス画像は、画像復号装置400において復号されるデプス画像Pdpと同一のデータである。このように、画像符号化装置300と画像復号装置400とでデプス画像を同一とすることにより、生成される予測ベクトルを一致させることができる。
そして、デプス画像符号化部330は、例えばこの復号デプス画像の画素値を、デプス情報Ddpとして出力する。
また、デプス情報Ddpは、デプス画像を符号化した際の各ブロックの符号化モードや分割方法(例えば16×16、8×8など)や、動きベクトル、視差ベクトル、または、参照画像を指定するインデックスなどの情報のすべてあるいは一部を含むようなものであってもよい。
なお、デプス画像符号化部330が対応するデプス画像の符号化方式としては、例えばH.264/AVC方式やHEVCに準拠する方式を採用することができる。また、テクスチャ画像Ptxの各視点に対応するデプス画像Pdpがデプス画像符号化部330に入力される場合には、H.264/MVCの復号方式に対応する符号化方式を用いて符号化することができる。
シーケンス情報符号化部340は、シーケンス情報Dseqを入力し、この入力したシーケンス情報Dseqを符号化して、符号化シーケンス情報Dseq_encを生成する。
ここで、符号化テクスチャ画像Ptx_encがデプス情報Ddpを利用して符号化されたものである場合、その復号に際しては、デプス情報Ddpが必要になる。一方、符号化テクスチャ画像Ptx_encがデプス情報Ddpを利用して符号化されたものでない場合、その復号に際してデプス情報Ddpは不要である。
そこで、シーケンス情報符号化部340は、テクスチャ画像Ptxの符号化処理の結果にしたがって、テクスチャ画像Ptxごとに対応のデプス情報Ddpを利用して符号化を行ったか否かを示す利用結果情報(independent_flag)を生成する。この利用結果情報は、復号側においては、符号化テクスチャ画像Ptx_encの生成のために符号化デプス画像Pdp_encを復号すべきか否かを示す情報として利用される。シーケンス情報符号化部340は、生成した利用結果情報を含めるように符号化シーケンス情報Dseq_encを生成する。
このために、シーケンス情報符号化部340は、シーケンス情報符号化処理部341と、利用結果情報符号化部342を備える。
シーケンス情報符号化処理部341は、シーケンス情報Dseqを入力して符号化処理を実行し、符号化シーケンス情報Dseq_encを生成する。また、シーケンス情報符号化処理部341は、利用結果情報符号化部342から符号化利用結果情報が入力されるのに応じて、この符号化利用結果情報を付加して符号化シーケンス情報Dseq_encを生成する。
利用結果情報符号化部342は、利用結果情報を符号化する。
このために、利用結果情報符号化部342は、シーケンス情報Dseqを入力して、こ
のシーケンス情報Dseqに含まれるデプス情報利用指示情報を参照する。利用結果情報符号化部342は、デプス情報利用指示情報がデプス情報Ddpを利用した符号化を指示していれば、テクスチャ画像Ptxの符号化に際してデプス情報Ddpを利用したことを示す利用結果情報を生成する。一方、利用結果情報符号化部342は、デプス情報利用指示情報がデプス情報Ddpを利用した符号化を指示していなければ、テクスチャ画像Ptxの符号化に際してデプス情報Ddpを利用していないことを示す利用結果情報を生成する。
そして、利用結果情報符号化部342は、上記のように生成した利用結果情報を符号化する。
多重化部350は、テクスチャ画像符号化部320により生成された符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、デプス画像符号化部330により生成された符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encと、シーケンス情報符号化部340により生成された符号化シーケンス情報Dseq_encを入力する。
そして、多重化部350は、入力したこれらの符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encと、符号化シーケンス情報Dseq_encを例えば時分割により多重化してビットストリームeとして伝送路500に出力する。
このように、画像符号化装置300は、圧縮符号化されたテクスチャ画像とデプス画像に対して、テクスチャ画像Ptxの符号化に際して対応のデプス情報Ddpを利用したか否かを示す利用結果情報をシーケンス情報に付加して出力することができる。
なお、ビットストリームeに含まれる符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encは、例えばNALユニットである。
NALユニットは、例えばMPEG−4 AVC/H.264において規定されている。
MPEG−4 AVC/H.264におけるビットストリームのシンタックスにおいては、VCL(Video Coding Layer)とNAL(Network Abstraction Layer)の2層構造であるべきことが規定されている。
このようにNALが規定される場合、画像のコンテンツは、複数種類のNALユニットに分割して符号化される。そして、このようなNAL構造を有することで、例えば符号化したデータをMP4などのファイルフォーマットに格納したり、RTP(Real−time_Transport_Protocol)のパケットに分割して伝送するなど、多様な用途に適用することが可能となる。
そして、本実施形態においては、複数種類のNALユニットのうちの一部として、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encの各NALユニットの種類が生成される。
これらのNALユニットは、ユニット識別子(nal_unit_type)を含む。このユニット識別子により、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encの各NALユニットは、シーケンス情報、テクスチャ画像、デプス画像のいずれの種類であるのかが識別できる。
また、NALユニットは、VCL−NALユニットと、非VCL−NALユニットに分
類される。コンテンツのデータの実体に相当する符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encのNALユニットは、VCL−NALユニットに該当する。また、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encのNALユニットもVCL−NALユニットに該当する。これに対して、例えばSPSとして生成される符号化シーケンス情報Dseq_encのNALユニットは、非VCL−NALユニットに該当する。
図3および図4のフローチャートは、画像符号化装置300が実行する処理手順例を示している。
図3において、制御部310における符号化管理部311は、符号化制御パラメータpmtを入力し(ステップS101)、シーケンス情報Dseqを生成する(ステップS102)。
また、制御部310におけるデプス情報利用可否判定部312は、符号化制御パラメータpmtにおけるデプス情報利用指示情報を参照して、テクスチャ画像Ptxを符号化するにあたりデプス情報Ddpを利用すべきか否かについて判定する(ステップS103)。
そして、デプス情報利用可否判定部312は、ステップS103の判定結果にしたがって、テクスチャ画像Ptxを符号化するにあたりデプス情報Ddpを利用すべきか否かについての指示をテクスチャ画像符号化部320に行う(ステップS104)。この際、デプス情報利用可否判定部312は、上記の判定結果に応じて、デプス情報Ddpを利用すべきことを指示する指示信号Siとデプス情報Ddpを利用すべきでないことを指示する指示信号Siのいずれかをテクスチャ画像符号化部320に出力する。
次に、デプス画像符号化部330は、デプス画像Pdpを入力して符号化処理を行うことで符号化デプス画像Pdp_encを生成し、多重化部350に出力する(ステップS105)。また、デプス画像符号化部330は、符号化対象のデプス画像Pdpに基づくデプス情報を生成してテクスチャ画像符号化部320に出力する(ステップS105)。
多重化部350は、ステップS105により生成された符号化デプス画像Pdp_encをビットストリームeに対して時分割多重する(ステップS106)。
次に、テクスチャ画像符号化部320は、テクスチャ画像Ptxの符号化に際してデプス情報Ddpを利用すべきことの指示が制御部310から行われたか否かについて判定する(ステップS107)。このため、例えば、テクスチャ画像符号化部320におけるデプス情報入力部322は、指示信号Siがデプス情報Ddpを利用すべきことを示しているか否かについて判定する。
デプス情報Ddpを利用すべきことの指示が行われたと判定した場合(ステップS107−YES)、デプス情報入力部322は、デプス画像符号化部330から出力されるデプス情報Ddpをテクスチャ画像符号化処理部321に入力させる。これにより、テクスチャ画像符号化処理部321は、デプス情報Ddpを利用してテクスチャ画像Ptxを符号化して、符号化テクスチャ画像Ptx_encを生成する(ステップS108)。
一方、デプス情報Ddpを利用すべきとの指示が行われていないと判定した場合(ステップS107−NO)、デプス情報Ddpをテクスチャ画像符号化処理部321に入力させない。これにより、テクスチャ画像符号化処理部321は、デプス情報Ddpを利用せずにテクスチャ画像Ptxを符号化して、符号化テクスチャ画像Ptx_encを生成する(ステップS109)。
多重化部350は、ステップS108により生成された符号化テクスチャ画像Ptx_
encをビットストリームeに対して時分割多重する(ステップS110)。
また、図4に示すように、シーケンス情報符号化部340におけるシーケンス情報符号化処理部341は、ステップS102にて生成されたシーケンス情報Dseqを入力し、シーケンス情報を符号化する(ステップS111)。
また、シーケンス情報符号化部340における利用結果情報符号化部342は、入力したシーケンス情報Dseqに含まれるデプス情報利用指示情報が、テクスチャ画像Ptxの符号化にあたりデプス情報を利用すべきことを示しているか否かについて判定する(ステップS112)。
ここで、利用結果情報は、例えば1ビットの情報であり、「0」のときにデプス情報を利用してテクスチャ画像を符号化したことを示し、「1」のときにデプス情報を利用してテクスチャ画像を符号化していないことを示す。
そこで、利用結果情報符号化部342は、デプス情報利用指示情報がデプス情報を利用すべきことを示している場合(ステップS112−YES)、「0」の値を有する利用結果情報を生成する(ステップS113)。
一方、デプス情報利用指示情報がデプス情報を利用すべきでないことを示している場合、利用結果情報符号化部342は、「1」の値を有する利用結果情報を生成する(ステップS114)。
そして、利用結果情報符号化部342は、ステップS113またはS114により生成し符号化した利用結果情報を符号化して、符号化利用結果情報を生成する(ステップS115)。
シーケンス情報符号化処理部341は、ステップS111により生成した符号化シーケンス情報に、ステップS115により生成された符号化利用結果情報を付加して、符号化シーケンス情報Dseq_encとして出力する(ステップS116)。
多重化部350は、ステップS116により出力された符号化シーケンス情報Dseq_encを入力し、ビットストリームeに対して時分割多重する(ステップS117)。
多重化部350は、すべての画像の符号化が終了したか否かについて判定し(ステップS118)、符号化が終了したのであれば(ステップS118−YES)、この図に示す処理を終了する。これに対して、符号化が終了していなければ(ステップS118−NO)、多重化部350はステップS101に戻る。これにより、画像符号化装置300は、次の画像の符号化を実行する。
次に、画像復号装置400について説明する。
図5は、画像復号装置400の構成例を示している。この図に示す画像復号装置400は、分離部410、シーケンス情報復号部420、テクスチャ画像復号部430、デプス画像復号部440を備える。
前述のようにビットストリームeには、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encとが多重化されている。
分離部410は、入力したビットストリームeから、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encと、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encとを分離する。
前述のように、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx_encと、符号化デプス画像Pdp_encは、それぞれ、NALユニットである。そして、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx_encと、符号化デプス画像Pdp_encは、それぞれのNALユニットヘッダにおいて、ユニット識別子(nal_unit_type)を含んでいる。そして、ユニット識別子は、それぞれ、そのNALユニットとしての内容がシーケンス情報とテクスチャ画像とデプス画像のいずれであるのかを示している。
そこで、分離部410は、ビットストリームeからNALユニットを分離し、このNALユニットが含むユニット識別子を抽出し、抽出したユニット識別子が示すデータの内容を認識する。
分離部410は、ユニット識別子がシーケンス情報を示していると認識した場合、このNALユニットのデータを符号化シーケンス情報Dseq_encとしてシーケンス情報復号部420に出力する。
また、分離部410は、ユニット識別子がテクスチャ画像を示していると認識した場合には、そのユニット識別子を含むNALユニットのデータを符号化テクスチャ画像Ptx_encとしてテクスチャ画像復号部430に出力する。
また、分離部410は、ユニット識別子がデプス画像を示していると認識した場合には、そのユニット識別子を含むNALユニットのデータを符号化デプス画像Pdp_encとしてデプス画像復号部440に出力する。
シーケンス情報復号部420は、符号化シーケンス情報Dseq_encを復号してシーケンス情報Dseqを生成する。また、シーケンス情報復号部420は、符号化シーケンス情報Dseq_encに付加されている符号化利用結果情報も復号して、利用結果情報を復元する。
このために、シーケンス情報復号部420は、例えばシーケンス情報復号処理部421と利用結果情報復号部422を備える。
シーケンス情報復号処理部421は、符号化シーケンス情報Dseq_encを復号してシーケンス情報を生成する。また、シーケンス情報復号処理部421は、利用結果情報復号部422から入力した復号後の利用結果情報を、生成したシーケンス情報に付加する。そして、シーケンス情報復号処理部421は、このように利用結果情報が付加されたシーケンス情報Dseqを、テクスチャ画像復号部430とデプス画像復号部440出力する。
利用結果情報復号部422は、符号化シーケンス情報Dseq_encから符号化利用結果情報を抽出し、抽出した符号化利用結果情報を復号して利用結果情報を生成する。
テクスチャ画像復号部430は、符号化テクスチャ画像Ptx1_enc、Ptx2_encを復号して、テクスチャ画像Ptx1_dec、Ptx2_decを生成する。この復号に際して、テクスチャ画像復号部430は、復号されたシーケンス情報Dseqを利用する。また、符号化テクスチャ画像Ptx_encがデプス情報を利用して符号化されている場合には、符号化のときと同じデプス情報がデプス画像復号部440にて生成される。テクスチャ画像復号部430は、このようにデプス情報が生成された場合、この生成されたデプス情報も利用して符号化テクスチャ画像Ptx_encを復号する。
デプス画像復号部440は、符号化デプス画像Pdp1_enc、Pdp2_encを復号し、デプス画像Pdp1_dec、Pdp2_decを生成する。また、復号されたデプス画像Pdp_decを利用して、符号化の際に利用されたのと同じデプス情報Ddpを生成し、テクスチャ画像復号部430に出力する。
そのうえで、デプス画像復号部440は、デプス情報Ddpが符号化テクスチャ画像P
tx_encの符号化に際して利用されていたことが利用結果情報により示されている場合、符号化デプス画像Pdp_encを復号する復号処理を実行する。また、デプス画像復号部440は、デプス情報Ddpが符号化テクスチャ画像Ptx_encの符号化に際して利用されていないことが利用結果情報により示されている場合、上記の復号処理を省略する。つまり、このときのデプス画像復号部440は、符号化デプス画像Pdp_encの復号を行わない。
このために、デプス画像復号部440は、復号可否判定部441とデプス画像復号処理部442を備える。
復号可否判定部441は、シーケンス情報Dseqを入力し、このシーケンス情報Dseqに付加されている利用結果情報を抽出する。そして、復号可否判定部441は、抽出した利用結果情報の内容(値)を認識する。
ここで、「0」の値を有する利用結果情報は、テクスチャ画像Ptxの符号化に際してデプス情報Ddpが利用されていたことを示す。この場合、符号化テクスチャ画像Ptx_encを復号したテクスチャ画像Ptxを再生するにあたっては、そのテクスチャ画像Ptxに対応するデプス画像Pdpを必要とする。
そこで、復号可否判定部441は、利用結果情報の値が「0」であると認識した場合、符号化デプス画像Pdp_encについて復号処理を実行すべきであると判定する。
一方、「1」の値を有する利用結果情報は、符号化テクスチャ画像Ptx_encの符号化に際してデプス情報Ddpが利用されずに符号化されていたことを示す。この場合、符号化テクスチャ画像Ptx_encを復号したテクスチャ画像Ptxを再生するにあたっては、そのテクスチャ画像Ptxに対応するデプス画像Pdpは不要である。
そこで、復号可否判定部441は、利用結果情報の値が「1」であると認識した場合、符号化デプス画像Pdp_encについて復号処理を実行すべきでないと判定する。
また、復号可否判定部441は、デプス画像要求信号RQdを入力する。
デプス画像要求信号RQdがデプス画像の要求を示している場合、復号可否判定部441は、利用結果情報の値が「0」と「1」のいずれであるのかに係わらず、デプス画像を復号する。
一方、デプス画像要求信号RQdがデプス画像の要求を示していない場合、復号可否判定部441は、利用結果情報にしたがう。つまり、復号可否判定部441は、利用結果情報の値が「0」であると認識した場合にはデプス画像を復号し、利用結果情報の値が「1」であると認識した場合にはデプス画像の復号を省略する。
なお、図5の構成の場合、復号可否判定部441はシーケンス情報Dseqから利用結果情報を抽出するようにしているが、例えばシーケンス情報復号部420の利用結果情報復号部422から、直接に復号された利用結果情報を入力するようにしてもよい。
デプス画像復号処理部442は、復号可否判定部441により復号処理を実行すべきであると判定された場合には、判定対象とされた符号化デプス画像Pdp_encの復号処理を実行してデプス画像Pdp_decを生成する。
一方、デプス画像復号処理部442は、復号可否判定部441により復号処理を実行すべきでないと判定された場合には、判定対象とされた符号化デプス画像Pdp_encの復号処理を実行しないようにする。
なお、符号化デプス画像Pdp_encが復号されない場合には、復号されたデプス画像Pdp_decに基づくデプス情報Ddpも生成されない。
また、復号されない符号化デプス画像Pdp_encは、以降の画像再生において利用されない。そこで、デプス画像復号処理部442は、復号処理を実行しなかった符号化デプス画像Pdp_encについては、例えば破棄するようにする。
このように、本実施形態の画像復号装置400は、デプス情報Ddpを利用して符号化された符号化テクスチャ画像Ptx_encに対応する符号化デプス画像Pdp_encのみを復号する。そして、デプス情報Ddpを利用せずに符号化された符号化テクスチャ画像Ptx_encに対応する符号化デプス画像Pdp_encについては復号しない。これにより、本実施形態の画像復号装置400では、無駄な復号処理が省略されることとなって処理負荷が大幅に軽減され、例えば復号処理効率が向上する。
図6は、画像復号装置400が実行する処理手順例を示している。
分離部410は、入力されるビットストリームeから例えばNALユニット単位のデータを分離する(ステップS201)。次に、分離部410は、分離したNALユニットのデータに含まれるユニット識別子の内容を認識した結果、この分離したNALユニットのデータが符号化シーケンス情報Dseq_encであるか否かについて判定する(ステップS202)。
符号化シーケンス情報Dseq_encである場合(ステップS202−YES)、シーケンス情報復号部420におけるシーケンス情報復号処理部421は、NALユニットとしての符号化シーケンス情報Dseq_encを復号する(ステップS203)。また、シーケンス情報復号部420における利用結果情報復号部422は、この符号化シーケンス情報Dseq_encに付加されていた符号化利用結果情報を抽出し、この抽出した符号化利用結果情報を復号する(ステップS204)。
そして、シーケンス情報復号処理部421は、ステップS203により復号したシーケンス情報に対して、ステップS204により復号した利用結果情報を付加する。そして、シーケンス情報復号処理部421は、利用結果情報の付加されたシーケンス情報Dseqをテクスチャ画像復号部430とデプス画像復号部440に出力する(ステップS205)。
分離したNALユニットのデータが符号化シーケンス情報Dseq_encでない場合、(ステップS202−NO)分離部410は、さらに、この分離したNALユニットのデータが符号化テクスチャ画像Ptx_encであるか否かについて判定する(ステップS206)。
分離したNALユニットのデータが符号化テクスチャ画像Ptx_encである場合(ステップS206−YES)、テクスチャ画像復号部430は、分離された符号化テクスチャ画像Ptx_encを復号してテクスチャ画像Ptx_decを生成する(ステップS207)。
一方、分離したNALユニットのデータが符号化テクスチャ画像Ptx_encでない場合(ステップS206−NO)、分離部410は、さらに、その分離したNALユニットのデータが符号化デプス画像Pdp_encであるか否かについて判定する(ステップS208)。
分離したNALユニットのデータが符号化デプス画像Pdp_encである場合(ステップS208−YES)、デプス画像復号部440における復号可否判定部441は、デプス画像要求信号RQdがデプス画像の要求を示しているか否かについて判定する(ステ
ップS209)。
デプス画像の要求を示している場合(ステップS209−YES)、復号可否判定部441は、利用結果情報の値に係わらず、符号化デプス画像Pdp_encの復号をすべきと判定し、後述のステップS211に進む。
一方、デプス画像の要求を示していない場合(ステップS209−NO)、復号可否判定部441は、さらにシーケンス情報Dseqに付加されている利用結果情報の値が「0」と「1」のいずれであるのかを判定する(ステップS210)。
前述のように、「0」の値の利用結果情報は、符号化テクスチャ画像Ptx_encがデプス情報Ddpを利用して符号化されたことを示している。したがって、利用結果情報の値が「0」であると判定した場合(ステップS210−「0」)、復号可否判定部441は、符号化デプス画像Pdp_encの復号をすべきと判定したことになる。
このように符号化デプス画像Pdp_encの復号をすべきと判定された場合、デプス画像復号処理部442は、符号化デプス画像Pdp_encを復号してデプス画像Pdp_decを生成する(ステップS211)。これとともに、デプス画像復号処理部442は、デプス画像Pdp_decに基づくデプス情報Ddpを生成する(ステップS211)。
一方、「1」の値の利用結果情報は、符号化テクスチャ画像Ptx_encがデプス情報Ddpを利用せずに符号化されたことを示している。したがって、利用結果情報の値が「1」であると判定した場合(ステップS210−「1」)、復号可否判定部441は、符号化デプス画像Pdp_encの復号をすべきでないと判定したことになる。
この場合、デプス画像復号処理部442は、判定結果にしたがって、ステップS211の符号化デプス画像Pdp_encの復号処理を省略する。つまり、符号化デプス画像Pdp_encの復号処理を実行しないようにする。
なお、分離したNALユニットのデータが符号化デプス画像Pdp_encではない場合(ステップS208−NO)、そのNALユニットのデータは、符号化シーケンス情報Dseq_encと、符号化テクスチャ画像Ptx_encと符号化デプス画像Pdp_encのいずれでもない。この場合、図5に示していない所定の機能部において、そのNALユニットのデータの種別に応じた所定の処理が実行される(ステップS212)。
ここまでの処理を経ると、分離部410は、例えばすべてのデータの復号が終了したか否かについて判定する(ステップS213)。これについては、例えばビットストリームeにおける終端が検出されたか否かにより判定することができる。
すべてのデータの復号が終了していない場合(ステップS213−NO)、分離部410は、ステップS201に戻る。これに対して、すべてのデータの復号が終了した場合には(ステップS213−YES)、この図に示す復号のための処理が終了される。
なお、図2に示す画像符号化装置300は、例えば独立した装置として具現化することができる。また、図5に示す画像復号装置400も、独立した装置として具現化することができる。
また、図2に示す画像符号化装置300を構成する機能部である、制御部310、テクスチャ画像符号化部320、デプス画像符号化部330、シーケンス情報符号化部340および多重化部350の一部またはすべてについて、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路として具現化してよい。または、画像符号化装置300を構成する機能部の一部またはすべてをIC(Integrated Circuit)などによるチップセットとして具現化してもよい。
同様に、図5に示す画像復号装置400を構成する機能部である分離部410、シーケンス情報復号部420、テクスチャ画像復号部430、デプス画像復号部440の一部またはすべてについてLSIなどの集積回路として具現化してよい。または、画像符号化装置300を構成する機能部の一部またはすべてをICなどによるチップセットとして具現
化してもよい。
この場合において、画像符号化装置300または画像復号装置400を構成する各機能部は、個別にプロセッサ化されてもよいし、その一部またはすべてが集積されてプロセッサ化されてもよい。
また、画像符号化装置300または画像復号装置400を集積回路化するにあたっては、例えば専用回路として具現化されてもよいし、汎用プロセッサにより具現化されてもよい。
また、上記実施形態においては、例えばMPEG−4 AVC/H.264の符号化方式に準拠した例を挙げているが、これに限定されるものではない。つまり、本発明は、本実施形態のテクスチャ画像とデプス画像に相当する種類の画像を符号化、復号する各種の符号化方式に適用してよい。
また、図2の画像符号化装置300や図5の画像復号装置400における各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより多視点画像の符号化と復号を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100 撮影装置
200 画像前置処理部
300 画像符号化装置
310 制御部
311 符号化管理部
312 デプス情報利用可否判定部
320 テクスチャ画像符号化部
321 テクスチャ画像符号化処理部
322 デプス情報入力部
330 デプス画像符号化部
340 シーケンス情報符号化部
341 シーケンス情報符号化処理部
342 利用結果情報符号化部
350 多重化部
400 画像復号装置
410 分離部
420 シーケンス情報復号部
421 シーケンス情報復号処理部
422 利用結果情報復号部
430 テクスチャ画像復号部
440 デプス画像復号部
441 復号可否判定部
442 デプス画像復号処理部
500 伝送路

Claims (2)

  1. テクスチャ画像及びデプス画像を含むビットストリームを受信する受信部と、
    前記テクスチャ画像を復号するテクスチャ画像復号部と、
    前記デプス画像を復号するデプス画像復号部と、
    利用結果情報フラグを復号する利用結果情報復号部と、を備え、
    前記テクスチャ画像復号部は、前記利用結果情報フラグを用いて前記デプス画像を前記テクスチャ画像の復号に際して利用するか否かを判定し、前記デプス画像を利用する場合には、前記デプス画像を利用して前記テクスチャ画像を復号することを特徴とする画像復号装置。
  2. 前記受信部は、前記ビットストリームに含まれるNALユニットのユニット識別子に基づいて前記NALユニットの内容が前記テクスチャ画像又は前記デプス画像であることを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
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