JP2016130050A - 飲料容器ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車のハンドルに取り付けられたカップホルダーの取り付け角度に寄らず、簡単な構造でカップを略垂直に保持する。【解決手段】カップホルダー100は、エラストマー等の弾性材料で形成され、上面に開口部を有するとともに底面を有する中空の略円筒状の外形形状を備え、カップが開口部から挿入され底面の複数のフィン部116がそれぞれ弾性変形してカップの側面を保持する弾性保持部110と、この弾性保持部110よりも硬質の材料(たとえばポリプロピレン)で形成され、弾性保持部110の外周面114に嵌合する内周面132を備え、弾性保持部110と一体化される硬質保持部130とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自転車またはオートバイのハンドル、自動車のエアコン吹き出し口のルーバー等の被係止物に係止され、飲料が収納された容器を保持する飲料容器ホルダーに関し、特に、被係止物に係止された飲料容器ホルダーの角度に寄らず、簡単な構造で飲料容器を略垂直に保持する(飲料が収納された容器が紙製のカップである場合においてカップ開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持する)ことのできる飲料容器ホルダーに関する。
自転車またはオートバイに取り付けることにより、運転者が常に飲料容器を片手に持ち続ける必要をなくし、片手運転の不便および危険性を解消することができる飲料容器ホルダーが、実用新案登録第3010882号公報(特許文献1)、実用新案登録第3067762号公報(特許文献2)に開示されている。
また、このような飲料容器ホルダーを自動車に適用したものとして、自動車の冷暖気噴出し口(ダッシュボード前面に設けられたエアコン噴出し口のルーバー)に取り付け、その噴出し口より放出される冷気または暖気によって飲料容器を冷却または加温する自動車用ドリンクホルダーが、実用新案登録第2572800号公報(特許文献3)に開示されている。
実用新案登録第3010882号公報 実用新案登録第3067762号公報 実用新案登録第2572800号公報
しかしながら、上述した特許文献に開示されたドリンクホルダーでは以下に示すような問題がある。
特許文献1に開示された飲料容器ホルダーを自転車のハンドル部に取り付ける場合には、取付部の上片および下片を開いてその間にハンドル部を挟み上片および下片とハンドル部とを密接させ、上片および下片の両先端部に形成されたボルト挿入用の孔にボルトを挿入し下方からナットを螺合させ締め付け固定する。この場合において、飲料容器内の飲料がこぼれないようにするためには、ハンドルの傾きに合わせてこの飲料容器ホルダーに収納される飲料容器が略垂直になるように取り付けなければならない。さらに、たとえ、そのように取り付けることができたとしても、使用中に自転車の振動による螺合の緩み等により取付部がハンドル周りに回動して、収納される飲料容器が略垂直にならずに斜めになると飲料容器内の飲料がこぼれてしまう。
このような問題に対して、特許文献2に開示された自転車用小物入れ(小物の一例として飲料缶が開示)は、上方が開口する収容カップと、収容カップの上部に固定され、自転車のハンドルアームに上から引っ掛けて係止する係止体と、収容カップの下部に固定され、自転車のハンドルステムに係合して収容カップの姿勢を一定に保持する姿勢保持体とを具備する。このように収容カップおよび係止体に加えて、ハンドルアーム回りの回転を規制し収容カップが上方に開口する一定姿勢に維持する姿勢保持体を設けている。より具体的には、姿勢保持体のハンドルステムとの当接面はハンドルステムの傾斜に合わせて形成してあり、姿勢保持体をハンドルステムに係合させたときに収容カップが真っ直ぐに起立した一定姿勢に保持するようになっている。このため、
<第1の問題点>収容カップおよび係止体に加えて別部材の姿勢保持体が必要になり取り付け作業が面倒かつ製品価格が高くなる、
<第2の問題点>この姿勢保持体はハンドルステムの傾斜に合わせて形成された当接面を備えなければならず、多種多様なハンドルの形状に合わせた多種多様な姿勢保持体が必要
になる、
<第3の問題点>ハンドルの形状が異なる別の自転車に代えると(姿勢保持体も代えない限り)収容カップが真っ直ぐに起立した一定姿勢を維持できなくなる、
が存在する。
特許文献3に開示された自動車用ドリンクホルダーは、エアコンの冷気または暖気によって飲料容器を冷却または加温できる点で好ましい。その取り付けについては、予め水平方向の位置調整がされているクリップを冷暖気噴出し口のルーバーに挟着することにより取り付けられる。ここで、ルーバーは通常風向を変えるために回動可能に設置されているため、ホルダー本体の後面下部付近(底板の後縁)に形成された当接部を冷暖気噴出し口またはその周辺部(ダッシュボード)と当接させることにより、一定の姿勢(好ましくは水平)に支持されて取り付けると特許文献3には記載されている。しかしながら、このように自動車用ドリンクホルダーを取り付けたのでは、冷暖気噴出し口またはその周辺部(ダッシュボード)の傾斜角度により自動車用ドリンクホルダー取り付け角度が決定されてしまうために、ホルダー本体が傾いて取り付けられてしまうことが多い。このような問題を解決するために上述した特許文献2のような姿勢保持体を設けることも考えられるが、上述した<第1の問題点>〜<第3の問題点>と同一または類似する問題点が存在する。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、被係止物(自転車またはオートバイのハンドル、自動車のエアコン吹き出し口のルーバー等)に係止して取り付けられた飲料容器ホルダーの角度に寄らず、簡単な構造で飲料容器を略垂直に保持する(飲料が収納された容器が紙製のカップである場合においてカップ開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持する)ことのできる飲料容器ホルダーを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る、飲料容器ホルダーは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、この飲料容器ホルダーは、飲料が入った容器を保持する。この飲料容器ホルダーは、弾性材料で形成され、上面に開口部を有するとともに底面を有する中空の略円筒状または略角柱状の外形形状を備え、前記容器が前記開口部から挿入され前記底面が弾性変形して前記容器の側面を保持する弾性保持部と、前記弾性保持部よりも硬質の材料で形成され、前記外形形状の側面に嵌合する内面形状を備え、前記弾性保持部と一体化される硬質保持部とを備える。この前記硬質保持部の外周側に一体的に形成された、被係止物に係止される係止部を備える。
好ましくは、前記弾性保持部の底面は一部が切り欠かれた形状を備え、前記容器が前記開口部から挿入されることにより前記一部以外の部分が弾性変形して前記容器の側面を保持するように構成することができる。
さらに好ましくは、前記弾性保持部の底面は対称形状の切欠部を備え、前記容器が前記開口部から挿入されることにより前記切欠部以外の対称形状のフィン部が弾性変形して前記容器の側面を保持するように構成することができる。
さらに好ましくは、前記弾性保持部の底面は対称形状の複数のフィン部を備え、前記飲料容器ホルダーが斜めである場合に、前記容器が前記開口部から略垂直に挿入されることにより各前記フィン部が他のフィン部とは異なる形状に弾性変形することにより前記容器の側面を前記異なる形状で保持するように構成することができる。
さらに好ましくは、前記底面が弾性変形して前記容器を略垂直に保持するように構成することができる。
本発明の飲料容器ホルダーによれば、被係止物(自転車またはオートバイのハンドル、自動車のエアコン吹き出し口のルーバー等)に係止して取り付けられた飲料容器ホルダーの角度に寄らず、簡単な構造で飲料容器を略垂直に保持する(飲料が収納された容器が紙製のカップである場合においてカップ開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持する)ことができる飲料容器ホルダーを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る飲料容器ホルダー(カップホルダー)についての(A)斜視図、(B)側面図、(C)弾性保持部の斜視図、(D)硬質保持部の斜視図である。 図1(C)の弾性保持部についての(A)上面図、(B)側面図、(C)第1の変形例の上面図、(D)第2の変形例の上面図である。 図1(D)の硬質保持部についての(A)上面図、(B)側面図、(C)下面図である。 図1の飲料容器ホルダー(カップホルダー)を自転車のハンドルに装着した状態を示す斜視図である。 図1の飲料容器ホルダー(カップホルダー)の使用態様を説明するための側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る飲料容器ホルダー(以下においてカップホルダーと記載する場合がある)100を、図面に基づき詳しく説明する。なお、以下においては、被係止物が自転車のハンドルであるとして自転車のハンドルに紙製のカップや樹脂製のカップを保持するカップホルダー100を取り付ける場合について説明するが、本発明に係る飲料容器ホルダーはオートバイのハンドルに取り付けても構わない。また、特許文献3に開示された自動車用ドリンクホルダーのホルダー本体に代えて本発明に係る飲料容器ホルダーを採用し、本発明に係る飲料容器ホルダーに特許文献3に開示された一対の係合部材(クリップ)を設けてこの係合部材を自動車の冷暖気噴出し口の所定のルーバーに挟着することにより、本発明に係る飲料容器ホルダーを自動車に取り付けるようにしても構わない。この場合、被係止物はルーバーであって、係止部は一対の係合部材(クリップ)である。
さらに、被係止物はこれらのハンドル、ルーバーに限定されるものではなく、本発明に係る飲料容器ホルダーの係止部を介して係止できる対象物であればいかなる被係止物であっても構わない。さらに、飲料容器は、紙製のカップや樹脂製のカップに限定されるものではなく(カップに着脱自在に取り付けられる蓋の有無も限定されない)、飲料缶であっても紙製パックであっても構わない。
[カップホルダー構造]
以下において、図1〜図5を参照して、本実施の形態に係るカップホルダー100の構造について説明する。ここで、図1〜図3は、カップホルダー100またはカップホルダー100を構成する弾性保持部110および硬質保持部130についての斜視図または三面図であって、図4および図5はカップホルダー100の使用態様を示す図である。さらに詳しくは、このカップホルダー100について、図1(A)にその斜視図を、図1(B)にその側面図を、図1(C)に弾性保持部110の斜視図を、図1(D)に硬質保持部130の斜視図を、それぞれ示す。また、この弾性保持部110について、図2(A)にその上面図を、図2(B)にその側面図を、図2(C)に弾性保持部についての第1の変形例の上面図を、図2(D)に弾性保持部についての第2の変形例の上面図を、それぞれ示す。また、この硬質保持部130について、図3(A)にその上面図を、図3(B)にその側面図を、図3(C)にその下面図を、それぞれ示す。
これらの図1〜図3に示すカップホルダー100は、図4の斜視図に示すように自転車のハンドルHに取り付けられる。詳しくは後述するが、図5に示すように、被係止物である自転車のハンドルHに係止して取り付けられたカップホルダー100の角度に寄らず、飲料容器を略垂直に保持する(飲料が収納された容器が紙製のカップCである場合においてカップ開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持してカップ開口面が略水平を維持する)ことができる。
これらの図に示すように、このカップホルダー100は、図4に示すように、自転車のハンドルHに取り付けられて、飲料が入った容器(代表的にはコーヒーショップやコンビニエンスストア等でテイクアウト販売されている蓋付きのカップC)を保持する。
このカップホルダー100は、エラストマー等の弾性材料で形成され、上面に開口部を有するとともに底面(この底面はフィン部116および切欠部118で構成される)を有する中空の略円筒状(または略角柱状であっても構わない)の外形形状を備え、カップCが開口部から挿入され底面のフィン部116が弾性変形してカップCの側面を保持する弾性保持部110と、この弾性保持部110よりも硬質の材料(たとえばポリプロピレン)で形成され、弾性保持部110の外周面114に嵌合する内周面132を備え、弾性保持部110と一体化される硬質保持部130とを備える。弾性保持部110は大略的には中空円筒形状を備え、弾性保持部110の周壁は上方に広がったテーパを備えた内周面112および外周面114で構成される。硬質保持部130も大略的には中空円筒形状を備え、硬質保持部130の周壁は上方に広がったテーパを備えた内周面132および外周面134で構成される。なお、弾性保持部110の内周面112の下側断面積は、カップCの上側断面積よりも小さいことが好ましく、このようにすれば、カップCがカップホルダー100から抜け落ちることがない。また、後述する使用方法を実現するために、カップCの径に対してカップホルダー100の内径は比較的余裕を持たせている。
カップホルダー100は、図1(C)に示す弾性保持部110の外周面114と図1(D)に示す硬質保持部130の内周面132とが嵌合されて一体化されている。2部品を一体化してカップホルダー100を形成する方法は特に限定されるものではなく、弾性保持部110および硬質保持部130とそれぞれ射出成形等で別々に製造した後に嵌合させて一体化させても構わないし、2色成形により製造するようにしても構わない。
なお、図1および図3に示すように、硬質保持部130の外周面134側には、硬質保持部130と一体的に形成された、被係止物に係止される係止部134を備える。この係止部134は、自転車のハンドルHの断面形状が円形状であることに鑑みて構成されたものであって、その円形状の直径に合致させた系を備えた係止穴140と、係止穴140を構成する上片にはなべ小ねじ等のねじ部材が挿入される穴136および係止穴140を構成する下片にはなべ小ねじ等のねじ部材に螺合する六角ナットを回転不可能に保持する六角穴138がそれぞれ設けられている。自転車のハンドルHにカップホルダー100を取り付ける場合には、上片および下片を開いて係止穴140を広げて係止穴140にハンドルHを挟み、なべ小ねじ等のねじ部材を穴136に挿入して、六角穴138に六角ナットを嵌合させて、なべ小ねじと六角ナットとを螺合させて係止穴140をハンドルHに締め付け固定する。なお、なべ小ねじは、弾性保持部110に設けられた切片120により隠される。
大略的にこのような構造を備えたカップホルダー100は、弾性保持部110の底面を構成するフィン部116が弾性変形してカップCの姿勢が略垂直になるように、フィン部116がカップCの側面を保持することを特徴とする。この特徴について以下に説明する。
図1(C)および図2に示すように、弾性保持部110の底面は一部が切り欠かれた形状を備える。弾性保持部110の底面は、切欠部118とそれ以外のフィン部116とで構成される。そして、カップCが開口部から挿入されることにより切り欠かれた一部である切欠部118以外のフィン部116が弾性変形してカップCの側面を保持する。
この場合において、このフィン部116(切欠部118)は、図2(A)に示すように対称形状の切欠部118を備え、この切欠部118以外の対称形状のフィン部116を備えるようにしても構わないし、対称形状でなくても構わない。なお、フィン部116の個数は3個以上であることが好ましい。このため、図2(A)に示すように本実施の形態に係るカップホルダー100の弾性保持部110が4個のフィン部116を備えるものに限定されるものではなく、かつ、フィン部116の形状に限定されるものでもない。
たとえば、第1の変形例として図2(C)に示す弾性保持部210が8個のフィン部216(切欠部218)を備えるものであってもよく、そのフィン部216の形状もフィン部116の形状と異なるものであってもよい。さらに、第2の変形例として図2(D)に示す弾性保持部310が4個のフィン部316(切欠部318)を備えるものであってもよく、そのフィン部316の形状もフィン部116およびフィン部216の形状と異なる
ものであってもよい。第2の変形例においては、切欠部318を設けているが、この切欠部318は単なる切断線であっても構わない。
いずれの弾性保持部においても、図2(B)に示すように、フィン部116は、弾性保持部の周壁(内周面112および外周面114で構成)から連続して形成され、断面視でL字状に折れ曲がり、底面(上述したようにこの底面はフィン部116および切欠部118で構成される)を構成している。このような複数のフィン部116を備え、カップホルダー100が斜めである場合に、カップCが略垂直に挿入されることにより各フィン部116が他のフィン部116とは異なる形状に弾性変形するために、カップCの側面を各フィン部116がそれぞれ異なる形状で保持する。このようにして、フィン部116および切欠部118で構成される弾性保持部110の底面が弾性変形してカップCを略垂直に保持する。
[使用方法]
以上のような構造を備える本実施の形態に係るカップホルダー100の使用方法を図4および図5を参照して説明する。
図4に示すように、自転車のハンドルHは必ずしも地面に水平ではなく、デザイン上の理由から多くの場合、自転車のハンドルHは地面に水平でなく、かつ、複雑な曲線で構成されている。このようなハンドルHに上述した方法でカップホルダー100の角度を考慮することなく取り付けると、図4に示すようにカップホルダー100の垂直軸H(1)−H(2)(以下においてH軸と記載する場合がある)が垂直にならない。本実施の形態に係るカップホルダー100はこのように取り付けられた場合であっても、カップCを略垂直に保持する(カップCの開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持してカップ開口面が略水平を維持する)ことができる。
図5(A)に示すように、カップホルダー100の垂直軸H(1)−H(2)が略垂直である場合に、カップホルダー100にカップCを挿入すると、カップホルダー100の垂直軸C(1)−C(2)(以下においてC軸と記載する場合がある)も略垂直となる。この場合において、全てのフィン116(ここではフィン部116Aおよびフィン部116Bで代表させている)が略同じように弾性変形している。
ところが、図5(B)または図5(C)に示すように、カップホルダー100の垂直軸H(1)−H(2)が略垂直でない場合に、カップホルダー100にカップCを挿入する。この場合において、全てのフィン116が略同じように弾性変形してしまうと図5(A)に示すようになり、カップCは斜めになる(図5の紙面を斜めに傾けた場合の図5(A))。
しかしながら、カップホルダー100の垂直軸H(1)−H(2)が略垂直でない場合に、カップホルダー100にカップCを挿入する場合に、カップホルダー100が斜めであることを挿入者が意識して、カップホルダー100の水平面が下がっている方向においてカップCをあまり挿入させないで、かつ、カップホルダー100の水平面が上がっている方向においてカップCをより深く挿入させる。カップホルダー100が斜めである場合には、このようにカップCをカップホルダー100に挿入する。
そうすると、図5(B)に示すように、カップホルダー100の水平面が下がっている方向のフィン部116AにおいてカップCをあまり挿入させない状態でのフィン部116Aの弾性変形の形状と、カップホルダー100の水平面が上がっている方向のフィン部116BにおいてカップCをより深く挿入させた状態でのフィン部116Bの弾性変形の形状とが異なり、カップCのC軸を略垂直に維持することができるようになる。また、図5(C)に示すように、カップホルダー100の水平面が下がっている方向のフィン部116BにおいてカップCをあまり挿入させない状態でのフィン部116Bの弾性変形の形状と、カップホルダー100の水平面が上がっている方向のフィン部116AにおいてカップCをより深く挿入させた状態でのフィン部116Aの弾性変形の形状とが異なり、カップCのC軸を略垂直に維持することができるようになる。
以上のようにして、本実施の形態に係るカップホルダー100によると、カップホルダー100のH軸が略垂直でない場合に、カップホルダー100の水平面が下がっている方
向においてカップCをあまり挿入させないで、かつ、カップホルダー100の水平面が上がっている方向においてカップCをより深く挿入させることにより、カップホルダー100のフィン部116Aが他のフィン部Bとは異なる形状に弾性変形するのでカップCの側面を各フィン部が異なる形状で保持して、カップCのC軸を略垂直に維持することができる。その結果、被係止物(ここでは自転車のハンドル)に係止して取り付けられたカップホルダー100の取り付け角度に寄らず、簡単な構造でカップCを略垂直に保持する(カップCの開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持してカップ開口面が略水平を維持する)ことができ、飲料がこぼれることがない。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
たとえば、本発明の飲料容器ホルダーの係止部に指を挿入して立食パーティ用の飲料容器ホルダーとすることも、さらにこのような使用態様において本発明の飲料容器ホルダーの硬質保持部に食べ物を載置する皿部をさらに設けるようにして立食パーティ用の飲食物ホルダーとすることも、特許請求の範囲内における変更である。
本発明は、飲料容器を保持する点で好適であり、被係止物(自転車またはオートバイのハンドル、自動車のエアコン吹き出し口のルーバー等)に係止して取り付けられた飲料容器ホルダーの角度に寄らず、簡単な構造で飲料容器を略垂直に保持する(飲料が収納された容器が紙製のカップである場合においてカップ開口面が略垂直上方に開口する一定姿勢を維持する)ことができる点で特に好適である。
100 カップホルダー
110、210、310 弾性保持部
116、216、316 フィン部
118、218、318 切欠部
130 硬質保持部

Claims (5)

  1. 飲料が入った容器を保持する飲料容器ホルダーであって、
    弾性材料で形成され、上面に開口部を有するとともに底面を有する中空の略円筒状または略角柱状の外形形状を備え、前記容器が前記開口部から挿入され前記底面が弾性変形して前記容器の側面を保持する弾性保持部と、
    前記弾性保持部よりも硬質の材料で形成され、前記外形形状の側面に嵌合する内面形状を備え、前記弾性保持部と一体化される硬質保持部とを備え、
    前記硬質保持部の外周側に一体的に形成された、被係止物に係止される係止部を備える、飲料容器ホルダー。
  2. 前記弾性保持部の底面は一部が切り欠かれた形状を備え、前記容器が前記開口部から挿入されることにより前記一部以外の部分が弾性変形して前記容器の側面を保持する、請求項1に記載の飲料容器ホルダー。
  3. 前記弾性保持部の底面は対称形状の切欠部を備え、前記容器が前記開口部から挿入されることにより前記切欠部以外の対称形状のフィン部が弾性変形して前記容器の側面を保持する、請求項1に記載の飲料容器ホルダー。
  4. 前記弾性保持部の底面は対称形状の複数のフィン部を備え、前記飲料容器ホルダーが斜めである場合に、前記容器が前記開口部から略垂直に挿入されることにより各前記フィン部が他のフィン部とは異なる形状に弾性変形することにより前記容器の側面を前記異なる形状で保持する、請求項3に記載の飲料容器ホルダー。
  5. 前記底面が弾性変形して前記容器を略垂直に保持する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の飲料容器ホルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3378743A1 (de) * 2017-03-22 2018-09-26 Kettler Alu-Rad GmbH Fahrradkindersitz mit integriertem getränkehalter
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