JP2016127663A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置を実効的、かつ、確実に保護する。【解決手段】実施形態の電力変換装置の昇圧チョッパは、スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力し、電圧測定部は、昇圧チョッパの出力電圧を測定する。判別部は、出力電圧指令値と電圧測定部で測定された出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、スイッチング素子の開放故障であると判別する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
従来、鉄道車両には、架線からの直流電力を所定電圧の直流電力に変換して車内設備(冷暖房装置、ドア開閉装置、表示装置など)に供給する鉄道車両用補助電源装置(以下、電力変換装置)が設けられている。
このような電力変換装置において、架線から集電装置を介して受電した直流電力を昇圧チョッパにより一定の直流電圧に安定化した後、単相インバータにより交流に変換し、変圧器により、架線と低圧回路を電気的に絶縁した後、整流して直流電力を負荷に対して出力するものがある。
特開平6−327261号公報
ところで、従来の電力変換装置においては、一般に昇圧チョッパを構成しているスイッチング素子の短絡故障を検出する機能を有しており、例えば、昇圧動作中の昇圧チョッパの電圧降下を検出するようにしていた。
したがって、従来の電力変換装置においては、昇圧チョッパを構成しているスイッチング素子の開放故障を検出することはできなかった。
このような開放故障が発生した場合には、昇圧チョッパの出力端から出力される電圧は、架線電圧と等しくなってしまい、電圧安定化が図れなくなる虞があった。
上述した課題を解決するために、実施形態の電力変換装置の昇圧チョッパは、スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力する。
電圧測定部は、昇圧チョッパの出力電圧を測定する。
これらの結果、判別部は、出力電圧指令値と電圧測定部で測定された出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、スイッチング素子の開放故障であると判別する。
図1は、第1実施形態の鉄道車両用の電力変換装置の概要構成ブロック図である。 図2は、第1実施形態のコントローラの論理判定回路の等価回路の説明図である。 図3は、第2実施形態の鉄道車両用の電力変換装置の概要構成ブロック図である。 図4は、第2実施形態のコントローラの論理判定回路の等価回路の説明図である。 図5は、第2実施形態のコントローラの論理判定回路の他の等価回路の説明図である。 図6は、第3実施形態の鉄道車両用の電力変換装置の概要構成ブロック図である。 図7は、第3実施形態のコントローラの論理判定回路の等価回路の説明図である。
以下、図面を参照して実施形態の電力変換装置を詳細に説明する。
実施形態の電力変換装置は、例えば、架線からの直流電力を所定電圧の直流電力に変換して負荷である車内設備(冷暖房装置、ドア開閉装置、表示装置など)に供給する鉄道車両用補助電源装置として用いられる。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の鉄道車両用の電力変換装置の概要構成ブロック図である。
電力変換装置10は、直流架線(直流き電線)11から直流電力が供給されるパンタグラフ12と、線路13を介して接地された車輪14と、の間の電流経路に開放接触器(遮断器)15及び入力直流電圧を測定する直流電圧測定装置(DCPT)16が直列に接続されている。
また、直流電圧測定装置16の後段には、入力直流電圧を昇圧する昇圧チョッパ(非絶縁型昇圧チョークコンバータ)17が接続されている。
また、昇圧チョッパ17の後段には、昇圧チョッパ17の出力から高周波成分を除去するためのフィルタコンデンサ18と、フィルタコンデンサ18と並列に接続され、昇圧チョッパ17の出力直流電圧を測定する直流電圧測定装置(DCPT)19と、が接続されている。
上記構成において、昇圧チョッパ17は、開放接触器15に直列に接続されたコイル(チョッパリアクトル)21と、制御信号SCが入力されてチョッピング動作を行うスイッチング素子22と、逆流防止ダイオード23と、を備えている。
さらに、電力変換装置10は、直流電圧測定装置16の測定した入力直流電圧及び直流電圧測定装置19の測定した出力直流電圧に基づいて、出力直流電圧が所定の電圧となるように制御信号SCを出力するコントローラ24を備えている。
ここで、コントローラ24は、制御信号SCに対応する出力直流指令電圧値と実際の出力直流電圧との差が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子22の開放故障であると判別する。すなわち、コントローラ24は、昇圧動作を行うための制御信号SCが出力されているにもかかわらず、昇圧動作がなされていない場合に、スイッチング素子22の開放故障であると判別することとなる。
さらに、コントローラ24は、通信機能を有する入出力インタフェースを備え、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介してスイッチング素子22の開放故障等の異常を乗務員に対して報知するようにされている。
次に第1実施形態の動作を説明する。
電力変換装置10は、直流架線(直流き電線)11からパンタグラフ12を介して直流電力が供給されると、開放接触器15を介して直流電力が昇圧チョッパ17に供給される。
これにより、直流電圧測定装置16は、入力直流電圧を測定し、入力直流電圧検出信号Vinをコントローラ24に出力する。
初期状態において、コントローラ24は、予め設定された出力指令電圧Vcoutと、入力直流電圧検出信号Vinに対応する入力直流電圧を比較し、昇圧チョッパ17において、入力直流電圧を出力指令電圧(値)に等しい電圧にするためのスイッチング素子22のスイッチング周波数及びオンデューティに対応する制御信号SCを出力する。
これにより、昇圧チョッパ17のスイッチング素子22は、制御信号SCに基づくスイッチング周波数及びオンデューティでオン/オフし、入力直流電圧を昇圧して、出力する。
このとき、フィルタコンデンサ18は、昇圧チョッパ17の出力から高周波成分を除去して、出力する。
これに伴い、直流電圧測定装置19は、昇圧チョッパ17の出力直流電圧を測定し、出力直流電圧検出信号Voutをコントローラ24に出力する。
図2は、第1実施形態のコントローラの論理判定回路の等価回路の説明図である。
コントローラ24の論理判定回路24Aは、出力指令電圧Vcoutと出力直流電圧検出信号Voutとの差(=電圧差)を算出する減算器31と、減算器31が算出した電圧差と閾値電圧Vthとの差に基づいて開放故障検出信号Sopenを出力する比較器32を備えている。
ここで、比較器32が出力する開放故障検出信号Sopenは、減算器31が算出した電圧差と閾値電圧Vthとの差が所定値以上である場合に、開放故障を検出したことを表す“H”レベルとなる。
一方、減算器31が算出した電圧差と閾値電圧Vthとの差が所定値未満である場合には、比較器32が出力する開放故障検出信号Sopenは、開放故障が未検出であることを表す“L”レベルとなる。
したがって、コントローラ24は、開放故障が検出された場合には、図示しない入出力インタフェースを介して、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介してスイッチング素子22の開放故障異常を乗務員に対して報知する。
この結果、乗務員は、昇圧チョッパ17のスイッチング素子22の開放故障異常を的確、かつ、迅速に把握でき、対処することが可能となる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、昇圧チョッパを有する電力変換装置において、昇圧チョッパを構成しているスイッチング素子の開放故障を的確に把握して、迅速な対応を行うことができる。
[2]第2実施形態
図3は、第2実施形態の鉄道車両用の電力変換装置の概要構成ブロック図である。
電力変換装置40は、直流架線(直流き電線)41から直流電力が供給されるパンタグラフ42と、線路43を介して接地された車輪44と、の間の電流経路に開放接触器(遮断器)45及び入力直流電圧を測定する直流電圧測定装置(DCPT)46が直列に接続されている。
また、直流電圧測定装置46の後段には、入力直流電圧を昇圧する昇圧チョッパ(非絶縁型昇圧チョークコンバータ)47が接続されている。
また、昇圧チョッパ47の後段には、昇圧チョッパ47の出力から高周波成分を除去するためのフィルタコンデンサ48と、フィルタコンデンサ48の後段には、高周波成分除去後の昇圧チョッパ47の出力である昇圧後の直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ49が接続されている。
ここで、インバータ49は、出力端子から出力する交流電力の周波数を商用電源の周波数(50Hzあるいは60Hz)のn倍(n:2以上の整数、実際には、数倍から数十倍)とする。
さらにインバータ49の出力端子には、インバータ49の出力した交流電力の全波整流を行って再び直流電力とするダイオード整流器50が接続され、ダイオード整流器50の出力端には、ダイオード整流器50の出力信号に含まれる高周波成分を除去するフィルタコンデンサ51が接続されている。
さらにフィルタコンデンサ51と並列に接続され、ダイオード整流器50の出力直流電圧を測定する直流電圧測定装置(DCPT)52と、が接続されている。
上記構成において、昇圧チョッパ47は、開放接触器45に直列に接続されたコイル(チョッパリアクトル)61と、制御信号SCが入力されてチョッピング動作を行うスイッチング素子62と、逆流防止ダイオード63と、を備えている。
ダイオード整流器50は、上アームを構成するダイオード71、72と、下アームを構成するダイオード73、74と、を備え、ダイオード71及びダイオード73は直列接続され、ダイオード72及びダイオード74は、直列接続されている。
さらに、電力変換装置40は、直流電圧測定装置46の測定した入力直流電圧及び直流電圧測定装置52の測定した出力直流電圧に基づいて、出力直流電圧が所定の電圧となるように制御信号SCを出力するコントローラ81を備えている。
ここで、コントローラ81は、制御信号SCに対応する出力直流電圧指示値と実際の出力直流電圧との差が所定の閾値以上である場合、すなわち、昇圧動作を行うための制御信号SCが出力されているにもかかわらず、昇圧動作がなされていない場合に、スイッチング素子62の開放故障であると判別する。
さらにコントローラ81は、通信機能を有する入出力インタフェースを備え、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介してスイッチング素子62の開放故障等の異常を乗務員に対して報知するようにされている。
次に第2実施形態の動作を説明する。
電力変換装置40は、直流架線(直流き電線)41からパンタグラフ42を介して直流電力が供給されると、開放接触器45を介して直流電力が昇圧チョッパ47に供給される。
これにより、直流電圧測定装置46は、入力直流電圧を測定し、入力直流電圧検出信号Vinをコントローラ81に出力する。
初期状態において、コントローラ81は、予め設定された出力指令電圧Vcout1と、入力直流電圧検出信号Vinに対応する入力直流電圧を比較し、昇圧チョッパ47において、入力直流電圧を出力指令電圧に等しい電圧にするためのスイッチング素子62のスイッチング周波数及びオンデューティに対応する制御信号SCを出力する。
これにより、昇圧チョッパ47のスイッチング素子62は、制御信号SCに基づくスイッチング周波数及びオンデューティでオン/オフし、入力直流電圧を昇圧して、出力する。
このとき、フィルタコンデンサ48は、昇圧チョッパ47の出力から高周波成分を除去して、出力する。
これによりインバータ49は、高周波成分除去後の昇圧チョッパ47の出力である昇圧後の直流電力を交流電力に変換してダイオード整流器50に出力する。
ダイオード整流器50は、入力された交流電力を再び直流電力に変換して出力する。
フィルタコンデンサ51は、ダイオード整流器50の出力した直流電力の高周波成分を除去して出力する。
これに伴い、直流電圧測定装置52は、ダイオード整流器50の出力直流電圧を測定し、出力直流電圧検出信号Vout1をコントローラ81に出力する。
図4は、第2実施形態のコントローラの論理判定回路の等価回路の説明図である。
コントローラ81の論理判定回路81Aは、ダイオード整流器50の出力指令電圧Vcout1と出力直流電圧検出信号Vout1との差(=電圧差)を算出する減算器85と、減算器85が算出した電圧差と閾値電圧Vth1との差に基づいて開放故障検出信号Sopenを出力する比較器86を備えている。
ここで、比較器86が出力する開放故障検出信号Sopenは、減算器85が算出した電圧差と閾値電圧Vth1との差が所定値以上である場合に、開放故障を検出したことを表す“H”レベルとなる。
一方、減算器85が算出した電圧差と閾値電圧Vth1との差が所定値未満である場合には、比較器86が出力する開放故障検出信号Sopenは、開放故障が未検出であることを表す“L”レベルとなる。
したがって、コントローラ81は、開放故障検出信号Sopen=“H”となり、開放故障が検出された場合には、図示しない入出力インタフェースを介して、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介してスイッチング素子62の開放故障異常を乗務員に対して報知する。
この結果、乗務員は、昇圧チョッパ47のスイッチング素子62の開放故障異常を的確、かつ、迅速に把握でき、対処することが可能となる。
以上の説明のように、本第2実施形態によっても、昇圧チョッパ、インバータ及び整流器を有する電力変換装置において、昇圧チョッパを構成しているスイッチング素子の開放故障を的確に把握して、迅速な対応を行うことができる。
次に第2実施形態の変形例について説明する。
図5は、第2実施形態のコントローラの論理判定回路の他の等価回路の説明図である。
以上の説明においては、ダイオード整流器50の出力指令電圧Vcout1と出力直流電圧検出信号Vout1との差に基づいて開放故障を検出する構成としていたが、本変形例は、入力直流電圧検出信号Vinと出力直流電圧検出信号Vout1との差に基づいて開放故障を検出する場合の例である。
コントローラ81の論理判定回路81Bは、入力直流電圧検出信号Vinと出力直流電圧検出信号Vout1との差(=電圧差)を算出する減算器87と、減算器87が算出した電圧差と閾値電圧Vth2との差に基づいて開放故障検出信号Sopen1を出力する比較器88を備えている。
ここで、比較器88が出力する開放故障検出信号Sopen1は、減算器87が算出した入力直流電圧検出信号Vinと出力直流電圧検出信号Vout1との電圧差と閾値電圧Vth2との差が所定値以上である場合に、開放故障を検出したことを表す“H”レベルとなる。
一方、減算器87が算出した入力直流電圧検出信号Vinと出力直流電圧検出信号Vout1との電圧差と閾値電圧Vth2との差が所定値未満である場合には、比較器88が出力する開放故障検出信号Sopen1は、開放故障が未検出であることを表す“L”レベルとなる。
したがって、コントローラ81は、開放故障検出信号Sopen=“H”となり、開放故障が検出された場合には、図示しない入出力インタフェースを介して、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介してスイッチング素子62の開放故障異常を乗務員に対して報知する。
この結果、本第2実施形態の変形例によっても、乗務員は、昇圧チョッパ47のスイッチング素子62の開放故障異常を的確、かつ、迅速に把握でき、対処することが可能となる。
[3]第3実施形態
図6は、第3実施形態の鉄道車両用の電力変換装置の概要構成ブロック図である。
電力変換装置90は、直流架線(直流き電線)91から直流電力が供給されるパンタグラフ92と、線路93を介して接地された車輪94と、の間の電流経路に開放接触器(遮断器)95及び入力直流電圧を測定する直流電圧測定装置(DCPT)96が直列に接続されている。
また、直流電圧測定装置96の後段には、入力直流電圧を昇圧する第1昇圧チョッパ97が接続されるとともに、第1昇圧チョッパ97と直列に第2昇圧チョッパ98が接続されている。
また、第1昇圧チョッパ97の後段には、第1昇圧チョッパ97の出力から高周波成分を除去するためのフィルタコンデンサ99と、フィルタコンデンサ99と並列に接続され、第1昇圧チョッパ97の出力直流電圧を測定する直流電圧測定装置100と、が接続されている。
同様に、第2昇圧チョッパ98の後段には、第2昇圧チョッパ98の出力から高周波成分を除去するためのフィルタコンデンサ101と、フィルタコンデンサ101と並列に接続され、第2昇圧チョッパ98の出力直流電圧を測定する直流電圧測定装置102と、が接続されている。
上記構成において、第1昇圧チョッパ97は、開放接触器95に直列に接続されたコイル(チョッパリアクトル)111と、制御信号SC1が入力されてチョッピング動作を行うスイッチング素子112と、逆流防止ダイオード113と、を備えている。
一方、第2昇圧チョッパ98は、第1昇圧チョッパ97とコイル111を共用し、制御信号SC2が入力されてチョッピング動作を行うスイッチング素子114と、逆流防止ダイオード115と、を備えている。
さらに、電力変換装置90は、直流電圧測定装置96の測定した入力直流電圧、直流電圧測定装置100の測定した第1出力直流電圧及び直流電圧測定装置102の測定した第2出力直流電圧に基づいて、第1出力直流電圧及び第2出力直流電圧が所定の電圧となるように制御信号SC1、SC2を出力するコントローラ120を備えている。
ここで、コントローラ120は、制御信号SC1あるいは制御信号SC2に対応する出力直流電圧指示値と実際の出力直流電圧との差が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子112あるいはスイッチング素子114の開放故障であると判別する。すなわち、コントローラ120は、昇圧動作を行うための制御信号SC1あるいは制御信号SC2が出力されているにもかかわらず、昇圧動作がなされていない場合に、スイッチング素子112あるいはスイッチング素子114の開放故障であると判別している。
なお、スイッチング素子112あるいはスイッチング素子114のいずれか一方が開放故障となると、いずれか他方は、動作不能状態となる。
上記構成において、コントローラ120は、通信機能を有する入出力インタフェースを備え、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介してスイッチング素子112あるいはスイッチング素子114の開放故障等の異常を乗務員に対して報知するようにされている。
次に第3実施形態の動作を説明する。
電力変換装置90は、直流架線(直流き電線)91からパンタグラフ92を介して直流電力が供給されると、開放接触器95を介して直流電力が第1昇圧チョッパ97及び第2昇圧チョッパ98に供給される。
また、直流電圧測定装置96は、入力直流電圧を測定し、入力直流電圧検出信号Vinをコントローラ120に出力する。
初期状態において、コントローラ120は、各昇圧チョッパ97、98に対して予め設定された出力指令電圧Vcoutと、入力直流電圧検出信号Vinに対応する入力直流電圧を2分圧した電圧(=2直列の昇圧チョッパを用いている場合。m直列の昇圧チョッパを用いる場合は、m分圧した電圧)を比較し、第1昇圧チョッパ97及び第2昇圧チョッパ98において、入力直流電圧を出力指令電圧Vcoutに等しい電圧にするためのスイッチング素子112あるいはスイッチング素子114のスイッチング周波数及びオンデューティに対応する制御信号SC1、SC2を出力する。
これにより、第1昇圧チョッパ97のスイッチング素子112は、制御信号SC1に基づくスイッチング周波数及びオンデューティでオン/オフし、入力直流電圧を昇圧して、出力する。フィルタコンデンサ99は、昇圧チョッパ97の出力から高周波成分を除去して、出力する。これに伴い、直流電圧測定装置100は、第1昇圧チョッパ97の出力直流電圧を測定し、出力直流電圧検出信号Vout11をコントローラ120に出力する。
また、第2昇圧チョッパ98のスイッチング素子114は、制御信号SC2に基づくスイッチング周波数及びオンデューティでオン/オフし、入力直流電圧を昇圧して、出力する。フィルタコンデンサ101は、第2昇圧チョッパ98の出力から高周波成分を除去して、出力する。これに伴い、直流電圧測定装置102は、第2昇圧チョッパ98の出力直流電圧を測定し、出力直流電圧検出信号Vout12をコントローラ120に出力する。
図7は、第3実施形態のコントローラの論理判定回路の等価回路の説明図である。
コントローラ120の論理判定回路120Aは、実際には一対設けられており、出力直流電圧検出信号Vout11及び出力直流電圧検出信号Vout12のそれぞれについて処理を行うようにされている。
論理判定回路120Aは、入力直流電圧検出信号Vinの電圧を2分圧する除算器121と、入力直流電圧検出信号Vinの電圧を2分圧した電圧Vin/2から出力直流電圧検出信号Vout11又は出力直流電圧検出信号Vout12に対応する電圧の差(=電圧差)を算出する減算器122と、減算器122が算出した電圧差と閾値電圧Vth3との差に基づいて開放故障検出信号Sopen2を出力する比較器123と、を備えている。
ここで、比較器123が出力する開放故障検出信号Sopen2は、減算器122が算出した電圧差と閾値電圧Vth3との差が所定値以上である場合に、開放故障を検出したことを表す“H”レベルとなる。
一方、減算器122が算出した電圧差と閾値電圧Vth3との差が所定値未満である場合には、比較器123が出力する開放故障検出信号Sopen2は、開放故障が未検出であることを表す“L”レベルとなる。
したがって、コントローラ120は、開放故障が検出された場合には、図示しない入出力インタフェースを介して、運転台の計器盤あるいはモニタ装置を介して第1昇圧チョッパ97を構成しているスイッチング素子112及び第2昇圧チョッパ98を構成しているスイッチング素子114の開放故障異常を乗務員に対して報知する。
この結果、乗務員は、第1昇圧チョッパ97を構成しているスイッチング素子112及び第2昇圧チョッパ98を構成しているスイッチング素子114の開放故障異常を的確、かつ、迅速に把握でき、対処することが可能となる。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、昇圧チョッパを有する電力変換装置において、直列接続された複数の昇圧チョッパを構成しているスイッチング素子の開放故障を的確に把握して、迅速な対応を行うことができる。
[4]実施形態の効果
以上の説明のように、各実施形態によれば、昇圧チョッパを構成しているスイッチング素子の開放故障を検出することができる。
[5]実施形態の変形例
以上の説明においては、詳細に述べなかったが、コントローラ24、コントローラ81あるいはコントローラ120を、ロジック回路として構成しても良いし、マイクロコンピュータとして、構成することも可能である。
この場合において、コントローラ24、コントローラ81あるいはコントローラ120としてのマイクロコンピュータで実行される制御プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されるようにしてもよい。
本実施形態のマイクロコンピュータで実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のマイクロコンピュータで実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態のマイクロコンピュータで実行される制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、40、90 電力変換装置
11、41、91 直流架線
16、19、46、52、96、100、102 直流電圧測定装置(電圧測定部)
17、47 昇圧チョッパ
24、81、120 コントローラ(判別部)
31、85、87、122 減算器
32、86、123 比較器(判別部)
49 インバータ
97 第1昇圧チョッパ
98 第2昇圧チョッパ
121 除算器
Sopen、Sopen1、Sopen2 開放故障検出信号
Vth、Vth1、Vth2、Vth3 閾値電圧

Claims (5)

  1. スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力する昇圧チョッパと、
    前記昇圧チョッパの出力電圧を測定する電圧測定部と、
    前記出力電圧指令値と前記電圧測定部で測定された前記出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、前記スイッチング素子の開放故障であると判別する判別部と、
    を備えた電力変換装置。
  2. スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力する昇圧チョッパと、
    前記供給される直流電力の入力電圧を測定する第1の電圧測定部と、
    前記昇圧チョッパの出力電圧を測定する第2の電圧測定部と、
    前記第1の電圧測定部で測定された前記入力電圧と、前記第2の電圧測定部で測定された前記出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、前記スイッチング素子の開放故障であると判別する判別部と、
    を備えた電力変換装置。
  3. スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力する昇圧チョッパと、
    前記昇圧チョッパの出力した直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータが出力した交流電力を整流し、直流電力に変換する整流部と、
    前記整流部の出力電圧を測定する電圧測定部と、
    前記出力電圧指令値と前記電圧測定部で測定された前記出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、前記スイッチング素子の開放故障であると判別する判別部と、
    を備えた電力変換装置。
  4. スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力する直列接続された複数の昇圧チョッパと、
    前記複数の昇圧チョッパの出力電圧をそれぞれ測定する複数の電圧測定部と、
    前記出力電圧指令値といずれかの前記電圧測定部で測定された前記出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、いずれかの前記スイッチング素子の開放故障であると判別する判別部と、
    を備えた電力変換装置。
  5. スイッチング素子を有し、供給される直流電力を、入力された出力電圧指令値に基づく所定の電圧値に昇圧して出力する直列接続された複数の昇圧チョッパと、
    前記供給される直流電力の入力電圧を測定する第1の電圧測定部と、
    前記複数の昇圧チョッパの出力電圧をそれぞれ測定するm個(m:2以上の整数)の第2の電圧測定部と、
    前記入力電圧をm分圧した電圧といずれかの前記電圧測定部で測定された前記出力電圧との差が、所定の閾値電圧以上である場合に、いずれかの前記スイッチング素子の開放故障であると判別する判別部と、
    を備えた電力変換装置。
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