JP2016127558A - 送信装置、送信方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
WiMAXの場合、一つの通信事業者が運用するシステムの他に、電波干渉となる無線システムが存在しない環境で運用される。このため、WiMAXの場合における一般的なフレーム構成では、基地局装置から端末装置への方向にデータを送信する下り方向のデータフレームと、端末装置から基地局装置への方向にデータを送信する上り方向のデータフレームを、それぞれ、一定のフレーム長、一定のサブチャネル数、および一定の送信周期で送受する。
一態様として、送信装置は、前記送信対象のデータは、複数の端末装置のそれぞれに宛てられるデータを含む、構成が用いられてもよい。
一態様として、送信装置は、キャリアセンスの処理の結果に基づいて、前記複数のサブキャリアについて前記オン状態とするサブキャリアおよび前記オフ状態とするサブキャリアを決定し、前記送信対象のデータを前記オン状態とするサブキャリアに割り当てる制御部を備える、構成が用いられてもよい。
一態様として、送信装置は、OFDMAの方式が用いられる、構成が用いられてもよい。
一態様として、送信装置は、無線LANシステムのアクセスポイント装置である、構成が用いられてもよい。
上記の課題を解決するために、一態様に係るプログラムは、複数のサブキャリアにマッピングされた送信対象のデータを用いて送信波を生成する場合に、前記複数のサブキャリアのそれぞれごとに通信に使用するオン状態と通信に使用しないオフ状態とを切り替えるステップと、前記切り替えにより生成された送信波を送信するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
図1は、本発明の一実施形態に係る送信装置1の概略的な構成を示すブロック図である。
送信装置1は、サブキャリアマップ部11と、逆フーリエ変換部12と、GI付加部13と、無線送受信部14と、メモリ部15と、中央制御部16と、アンテナ21を備える。サブキャリアマップ部11は、サブキャリアオンオフ部31を備える。
本実施形態では、送信装置1は、無線LANの基地局であるアクセスポイント(AP:Access Point)装置である。送信装置1は、OFDMAの方式により、無線通信を行う。
中央制御部16は、送信装置1において行われる各種の処理を制御する。
図2において、横軸は時間を表しており、縦軸は周波数を表している。本実施形態では、送信装置1により使用することが可能な全体の周波数帯域が80MHzである。そして、帯域幅が80MHzである全体の周波数帯域が、それぞれの帯域幅が20MHzである4個の周波数帯域に区分されている。帯域幅が20MHzである各周波数帯域が各サブチャネルとされる。つまり、帯域幅が80MHzである全体の周波数帯域に、それぞれの帯域幅が20MHzである4個のサブチャネル(周波数が高い方から低い方への順に、Ch1〜Ch4)とされる。
本実施形態では、同様に、送信装置1は、干渉が発生しているサブチャネルの状況が他の状況であるときにおいても、干渉が発生していないサブチャネルのすべてを使用してデータ送信を行う。
ここで、サブキャリアは、サブチャネルを構成する複数の副搬送波のことである。それぞれのサブキャリアは、互いに直交するため、周波数軸上で隣接して並べられても、互いに干渉しない。
図3の例では、横軸に周波数に対応するサブキャリア番号を示してあり、縦軸にキャリアの存在を示してある。具体的には、中心(0)に対して上側(高周波数側)にサブキャリア番号が+2〜+122である121個のサブキャリアが存在し、中心(0)に対して下側(低周波数側)にサブキャリア番号が−2〜−122である121個のサブキャリアが存在する。上側の121個のサブキャリアのうちで、所定のサブキャリア番号(+11、+39、+75、+103)のサブキャリアにはパイロット(Pilot)用のサブキャリアが割り当てられ、残りのサブキャリアにはデータ用のサブキャリアが割り当てられる。下側の121個のサブキャリアのうちで、所定のサブキャリア番号(−11、−39、−75、−103)のサブキャリアにはパイロット用のサブキャリアが割り当てられ、残りのサブキャリアにはデータ用のサブキャリアが割り当てられる。本実施形態では、上下それぞれ、データ用サブキャリアの数が117個、パイロット用サブキャリアの数が4個である。
なお、図3の例では、256ビットの情報を用いており、横軸の目盛の端が+127および−128となっている。この目盛りの値は従来技術による一例であり、他の例として、0〜+256などが用いられてもよい。また、サブキャリアが存在しないビットは使用されない。
図4の例では、上側のサブキャリア番号が大きい部分の割り当ての例を示してある。
本実施形態では、サブキャリア番号が+123〜+127である部分は、例えばガードバンドとするために、未使用(不使用)とされる。サブキャリア番号が+102〜+122である部分(NA(=20)個のサブキャリア)は、所定の端末装置Aに宛てる送信データを格納するために使用される。同様に、サブキャリア番号が(+101−NB)〜+101である部分(NB個のサブキャリア)は、他の所定の端末装置Bに宛てる送信データを格納するために使用される。同様に、他のサブキャリア番号の部分が、他のサブチャネルに割り当てられ、他の所定の端末装置に割り当てられる。
図4に示されるように、各端末装置に対する送信データは、当該各端末装置に割り当てられたサブチャネルにおいて、所定のタイムスロットにわたって、所定の順序で、データ用サブキャリアに格納される。また、パイロット用サブキャリアには、伝送路推定用の既知のデータ列が格納される。
送信装置1は、各端末装置に宛ててデータを送信する場合における変調レベルに合わせて、1スロットごとにデータ(本実施形態では、ビットデータ)を埋めていく。この場合、送信装置1は、パイロット用に確保されているサブキャリアについては飛ばしてデータ(本実施形態では、ビットデータ)を埋めていき、パイロット用サブキャリアには伝送路推定用の既知のデータ列を埋める。
送信装置1は、同一の時間タイミングで、複数の端末装置に対するデータを送信することが可能である。
まず、中央制御部16は、OFDMAのフレームを送信する場合、事前に無線送受信部14にキャリアセンスを指示する。
無線送受信部14は、キャリアセンスの指示を受け、キャリアセンスの処理を行う。具体的には、無線送受信部14は、全体の周波数帯域(使用することが想定されている無線の周波数帯域の全域)にわたって、他の無線装置による無線使用の有無を判定(確認)する。これにより、無線送受信部14は、全体の周波数帯域のうち使用可能な周波数帯域(サブチャネル)を識別する。
無線送受信部14は、キャリアセンスの処理の結果として、全体の周波数帯域でOFDM波の送信が可能であること、または、全体の周波数帯域の一部で干渉などによりOFDM波の送信が不可能であること、または、所定の周波数帯域の全体で干渉などによりOFDM波の送信が不可能であること、のいずれかを判定する。無線送受信部14は、当該判定した結果を示す情報を中央制御部16に出力して通知する。
中央制御部16は、無線送受信部14から通知された情報に基づいて、全体の周波数帯域のうちで、使用可能な周波数帯域と使用不可能な周波数帯域を判定して決定する。そして、中央制御部16は、使用可能であると判定された周波数帯域(本実施形態では、0MHz〜80MHzのうちのいずれかの幅)を使用する態様で、データ用サブキャリアおよびパイロット用サブキャリアの配置のパターンを決定し、当該決定した配置のパターンを示す情報をサブキャリアマップ部11に出力して通知する。
ここで、後位の装置は、例えば、送信装置1に接続されたインターネットのインタフェース装置などである。各端末装置に送信するデータ(送信データ)のデータ列は、後位の装置から送信装置1に入力される。
なお、例えば、あらかじめ、常に使用することが不可能なバッファ(サブキャリア)を示す情報が設定されてもよい。この場合、この情報がサブキャリアマップ部11(例えば、サブキャリアオンオフ部31)に設定されてもよく、または、この情報が中央制御部16に設定されて、当該情報が中央制御部16からサブキャリアマップ部11(例えば、サブキャリアオンオフ部31)に出力されて通知されてもよい。
ここで、本実施形態では、サブキャリアオンオフ部31をオンオフの状態(オン状態とオフ状態)のスイッチとして示したが、例えば、ソフトウェアによりオンオフの状態を切り替えるスイッチが用いられてもよい。具体例として、サブキャリアオンオフ部31は、各バッファに格納されたデータ列を逆フーリエ変換部12に出力する前に、オフ状態に対応するバッファに所定のデータ(例えば、0のデータ)を上書きしてもよい。
なお、他の構成例として、サブキャリアオンオフ部31は、サブキャリアマップ部11に入力されたデータ列のうちで、オフ状態に対応するバッファに格納されるデータ列については、そもそも当該バッファに格納しないことによって、当該バッファのデータを所定のデータ(例えば、0のデータ)に保持してもよい。
GI付加部13は、逆フーリエ変換部12から出力されたデータ列(OFDMの信号列)の各タイムスロット分について、その後端の一定期間を複写(コピー)してその先端に繋ぎ合わせて挿入する。この挿入部分は、OFDMのシンボルのガードインターバル(GI:Guard Interval)となる。GI付加部13は、GIが付加されたデータ列(OFDMの信号列)をベースバンドのOFDM波として無線送受信部14に出力する。
これにより、当該データ列(OFDMの信号列)が、RF帯のOFDM波として、アンテナ21を介して無線空間に出力(無線送信)される。
本実施形態に係る送信装置1における無線送信の手順は、無線LANの11ac方式の無線送信の手順において、例えば、使用可能なサブチャネルに基づいてサブキャリアの割り当てを行うことにより、より効率的なOFDM波の構成が実現可能となる。
なお、CSMA/CAに必要なランダムな時間の送信待機および送信取り止めの制御は、中央制御部16が統括して行う。このような機能は、通常の無線LANシステムの装置が備える機能であり、詳しい説明を省略する。
本実施形態では、サブキャリアのオンオフの状態に関わらず、無線送受信部14において、アップコンバートに用いる中心周波数(本例では、5210MHz)をそのまま変化させない。なお、従来技術では、使用可能な周波数帯域が変わると、それに合わせて、アップコンバータに用いる中心周波数が変化させられていた。
図5(A)の例では、サブキャリア番号が−128〜−123は使用不可でありスイッチをオフ状態にし、サブキャリア番号が−122〜−6(本例では、40MHz幅に対応する。)は使用可能でありスイッチをオン状態にし、サブキャリア番号が−5〜+127は使用不可でありスイッチをオフ状態にする。
図5(B)の例では、サブキャリア番号が−128〜−123は使用不可でありスイッチをオフ状態にし、サブキャリア番号が−122〜−70(本例では、20MHz幅に対応する。)は使用可能でありスイッチをオン状態にし、サブキャリア番号が−69〜+5は使用不可でありスイッチをオフ状態にし、サブキャリア番号が+6〜+58(本例では、20MHz幅に対応する。)は使用可能でありスイッチをオン状態にし、サブキャリア番号が+59〜+127は使用不可でありスイッチをオフ状態にする。
図6(A)に示されるチャネル配置のパターン1では、1個の80MHz幅の周波数帯域が配置される。
図6(B)に示されるチャネル配置のパターン2では、プライマリ(Primary)のチャネルである1個の40MHz幅の周波数帯域が低周波数側に配置され、セカンダリ(Secondary)のチャネルである1個の40MHz幅の周波数帯域が高周波数側に配置される。
図6(C)に示されるチャネル配置のパターン3では、低周波数側から高周波数側に向かって、プライマリ(Primary)のチャネルである1個の20MHz幅の周波数帯域、およびセカンダリ(Secondary)のチャネルである3個の20MHz幅の周波数帯域が配置される。
他の例として、プライマリあるいはセカンダリのチャネルのまとまりとは無関係に、各サブキャリアごとにオンオフの状態の制御が行われてもよい。
したがって、本実施形態に係る送信装置1では、例えば、他の無線システムによって電波の干渉が存在する環境などにおいても、周波数の利用効率を向上させることができ、伝送効率の向上を図ることができる。また、送信装置1では、例えば、送信に使用するチャネルが限定された状況において送信機会を得ることが容易になる。
このように、本実施形態に係る送信装置1によると、使用可能な周波数帯域に応じて柔軟なOFDM波の送信を行うことができる。
図7は、比較技術に係るデータ送信の概要を示す図である。
比較技術は、使用する周波数帯域に応じて中心周波数を変化させて、当該中心周波数の上下に必要なサブキャリアを対称に配置することでOFDM波を形成する技術とする。
また、本実施形態では、OFDMA多重を例としたが、他の例として、送信データを複数の端末装置に向けて多重することが行われないOFDM送信を行う基地局装置などに適用することも可能である。
一構成例として、送信装置1では、送信対象のデータは、複数の端末装置のそれぞれに宛てられるデータを含む。
一構成例として、送信装置1では、キャリアセンスの処理の結果に基づいて、複数のサブキャリアについてオン状態とするサブキャリアおよびオフ状態とするサブキャリアを決定し、送信対象のデータをオン状態とするサブキャリアに割り当てる制御部(本実施形態では、中央制御部16)を備える。
一構成例として、送信装置1では、OFDMAの方式が用いられる。
一構成例として、送信装置1は、無線LANシステムのアクセスポイント装置である。
一構成例として、プログラムは、複数のサブキャリアにマッピングされた送信対象のデータを用いて送信波を生成する場合に、複数のサブキャリアのそれぞれごとに通信に使用するオン状態と通信に使用しないオフ状態とを切り替えるステップと、切り替えにより生成された送信波(一例として、OFDM波)を送信するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (8)
- 複数のサブキャリアにマッピングされた送信対象のデータを用いて送信波を生成する場合に、前記複数のサブキャリアのそれぞれごとに通信に使用するオン状態と通信に使用しないオフ状態とを切り替えるサブキャリアオンオフ部と、
前記サブキャリアオンオフ部による切り替えにより生成された送信波を送信する送信部と、
を備える送信装置。 - 前記送信部は、前記複数のサブキャリアから構成される周波数帯域について、固定された中心周波数を用いてアップコンバートを行う、
請求項1に記載の送信装置。 - 前記送信対象のデータは、複数の端末装置のそれぞれに宛てられるデータを含む、
請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の送信装置。 - キャリアセンスの処理の結果に基づいて、前記複数のサブキャリアについて前記オン状態とするサブキャリアおよび前記オフ状態とするサブキャリアを決定し、前記送信対象のデータを前記オン状態とするサブキャリアに割り当てる制御部を備える、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送信装置。 - OFDMAの方式が用いられる、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の送信装置。 - 無線LANシステムのアクセスポイント装置である、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の送信装置。 - 複数のサブキャリアにマッピングされた送信対象のデータを用いて送信波を生成する場合に、前記複数のサブキャリアのそれぞれごとに通信に使用するオン状態と通信に使用しないオフ状態とを切り替え、
前記切り替えにより生成された送信波を送信する、
送信方法。 - 複数のサブキャリアにマッピングされた送信対象のデータを用いて送信波を生成する場合に、前記複数のサブキャリアのそれぞれごとに通信に使用するオン状態と通信に使用しないオフ状態とを切り替えるステップと、
前記切り替えにより生成された送信波を送信するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2015002289A JP2016127558A (ja) | 2015-01-08 | 2015-01-08 | 送信装置、送信方法およびプログラム |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002319917A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-10-31 | Victor Co Of Japan Ltd | マルチキャリア信号の生成方法、マルチキャリア信号の復号方法、マルチキャリア信号生成装置、及びマルチキャリア信号復号装置 |
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