JP2016114009A - ファン構成要素の取付角度決定方法および空気調和機 - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、前記アンバランス自体を小さくする技術が種々提案されている(例えば、特許文献1〜2参照)。
前記モータの回転軸をZ軸方向とし、この回転軸と直交する平面をXY軸平面としたときに、前記ファン構成要素のXY軸平面における重心のXY軸の原点からのズレであるアンバランスのベクトルの和が最小になるように当該ファン構成要素の前記取付角度を決定することを特徴としている。
なお、本明細書において「ファン構成要素」とは、ファンユニットを構成する部材ないし要素のうちモータを除く部材ないし要素であって当該モータにより回転させられるものをいい、例えばファン(ファンロータ)、モータシャフト、ファンシャフト、カップリングなどが含まれる。
各モータシャフトに1つのファンが取り付けられており、
モータの一方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和と、当該モータの他方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和との和が最小となるようにファン構成要素の前記取付角度を決定することができる。この場合、モータの両側のアンバランスのベクトル和の和を最小にすることで、ファンユニットの加振力を最小にすることができる。
一方の側のモータシャフトに1つのファンが取り付けられるとともに、他方の側のモータシャフトには、ファンシャフトで連結された2つのファンがカップリングを介して取り付けられており、
モータの一方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和と、当該モータの他方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和との和が最小となるようにファン構成要素の前記取付角度を決定することができる。この場合、モータの両側のアンバランスのベクトル和の和を最小にすることで、ファンユニットの加振力を最小にすることができる。
前記モータシャフトおよびファンを含むファン構成要素の、前記モータの回転軸の軸線に対する取付角度が請求項1に記載の取付角度決定方法により決定されている。
また、本発明の空気調和機によれば、振動を低減させることができる。
図1〜2に示されるファンユニットFは、モータ1、2本のモータシャフト2a、2b、3つのシロッコファン3a、3b、3c、ファンシャフト4、およびカップリング5を備えている。ファンユニットFは、例えば天井埋込型の室内機を構成するケーシング内に配設され、モータ1の回転軸と直交する方向に空気を吹き出す。
以下、図4〜6を参照しつつ、本実施形態に係る取付角度決定方法について説明する。なお、本実施形態では、簡単のために、アンバランスの大きさはすべてのファン構成要素について「1」とし、その方向性だけに着目して取付角度を決定している。厳密には、各ファン構成要素のアンバランスのベクトルの大きさは同一ではないが、その大きさがいずれも「1」であるとの前提で取付角度を決定しても、振動低減の効果が得られることがわかっている。また、モータシャフト2bは、モータシャフト2aに比べて短く、アンバランスも実質的に「0」に近いと考えられることから、当該モータシャフト2bのアンバランスのベクトルについては考慮していない。
モータシャフト2a:モ
シロッコファン3a:A
シロッコファン3b:B
シロッコファン3c:C
ファンシャフト4:フ
カップリング5:カ
図4の例では、シロッコファン3aのアンバランスのベクトルv1は180°の方向であり、また、モータシャフト2aのアンバランスのベクトルv2は315°の方向である。そして、両ベクトルv1、v2の和であるベクトルv3の方向は247.5°の方向である。
図5の例では、シロッコファン3bのアンバランスのベクトルv4およびシロッコファン3cのアンバランスのベクトルv5はいずれも45°の方向であり、カップリング5のアンバランスのベクトルv6は90°の方向であり、また、ファンシャフト4のアンバランスのベクトルv7の方向は225°である。そして、4つのベクトルv4、v5、v6およびv7の和であるベクトルv8の方向は67.5°の方向である。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、モータの一方の側に1つのシロッコファンが設けられ、他方の側に2つのシロッコファンが設けられたファンユニットFに対し、本発明の取付角度決定方法を適用しているが、本発明はこれに限らず、例えば図7〜8に示される構成のファンユニットについても適用することができる。
また、図示は省略しているが、モータの両側にそれぞれ2つのシロッコファンを連結したファンユニットなどにも本発明の取付角度決定方法を適用することができる。
2a:モータシャフト
2b:モータシャフト
3a:シロッコファン
3b:シロッコファン
3c:シロッコファン
4 :ファンシャフト
5 :カップリング
11 :モータ
12a:モータシャフト
12b:モータシャフト
13a:シロッコファン
13b:シロッコファン
21 :モータ
22 :モータシャフト
23 :シロッコファン
F :ファンユニット
Claims (6)
- モータシャフト(2a、2b)を備えたモータ(1)の当該モータシャフト(2a、2b)に少なくとも1つのファンが連結されているファンユニット(F)における前記モータシャフト(2a、2b)およびファン(3a、3b、3c)を含むファン構成要素の、前記モータ(1)の回転軸の軸線に対する取付角度を決定する方法であって、
前記モータ(1)の回転軸をZ軸方向とし、この回転軸と直交する平面をXY軸平面としたときに、前記ファン構成要素のXY軸平面における重心のXY軸の原点からのズレであるアンバランスのベクトルの和が最小になるように当該ファン構成要素の前記取付角度を決定する、ファン構成要素の取付角度決定方法。 - モータ(1)の回転軸の両側にモータシャフト(2a、2b)が設けられており、
各モータシャフト(2a、2b)に1つのファンが取り付けられており、
モータ(1)の一方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和と、当該モータ(1)の他方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和との和が最小となるようにファン構成要素の前記取付角度を決定する、請求項1に記載のファン構成要素の取付角度決定方法。 - モータ(1)の回転軸の両側にモータシャフト(2a、2b)が設けられており、
一方の側のモータシャフト(2a)に1つのファン(3a)が取り付けられるとともに、他方の側のモータシャフト(2b)には、ファンシャフト(4)で連結された2つのファン(3b、3c)がカップリング(5)を介して取り付けられており、
モータ(1)の一方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和と、当該モータ(1)の他方の側のファン構成要素の前記アンバランスのベクトルの和との和が最小となるようにファン構成要素の前記取付角度を決定する、請求項1に記載のファン構成要素の取付角度決定方法。 - 前記ファン(1)が遠心送風機または横断流送風機である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のファン構成要素の取付角度決定方法。
- 前記ファン(1)がシロッコファンである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のファン構成要素の取付角度決定方法。
- モータシャフト(2a、2b)を備えたモータ(1)の当該モータシャフト(2a、2b)に少なくとも1つのファンが連結されているファンユニット(F)が搭載された空気調和機であって、
前記モータシャフト(2a、2b)およびファン(3a、3b、3c)を含むファン構成要素の、前記モータ(1)の回転軸の軸線に対する取付角度が請求項1に記載の取付角度決定方法により決定されている、空気調和機。
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JP2014255052A JP2016114009A (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | ファン構成要素の取付角度決定方法および空気調和機 |
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JP (1) | JP2016114009A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020119047A1 (zh) * | 2018-12-13 | 2020-06-18 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 立式空调室内机 |
CN112628171A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-04-09 | 重庆虎溪电机工业有限责任公司 | 一种基于矢量法的增压风机配平衡方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5038110A (ja) * | 1973-08-10 | 1975-04-09 | ||
JP2000009099A (ja) * | 1998-06-05 | 2000-01-11 | Magneti Marelli Climatizzazione Sarl | 扇風機を組立てるための方法 |
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2014
- 2014-12-17 JP JP2014255052A patent/JP2016114009A/ja active Pending
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