JP2016111102A - Multiferroic element - Google Patents
Multiferroic element Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016111102A JP2016111102A JP2014245314A JP2014245314A JP2016111102A JP 2016111102 A JP2016111102 A JP 2016111102A JP 2014245314 A JP2014245314 A JP 2014245314A JP 2014245314 A JP2014245314 A JP 2014245314A JP 2016111102 A JP2016111102 A JP 2016111102A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- multiferroic
- layer
- magnetic field
- element according
- electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Hall/Mr Elements (AREA)
Abstract
Description
この発明は、マルチフェロイック素子に関する。 The present invention relates to a multiferroic element.
外部から与えられる電界によって電気抵抗が変化するFTJ(Ferroelectric Tunnel Junction;強誘電トンネル接合)素子が知られている。非特許文献1には、強誘電体の材料として、結晶構造が正方晶であるBiFeO3(ビスマスフェライト)を採用したことにより電気抵抗の変化率を向上させたFTJ素子が開示されている。
There is known an FTJ (Ferroelectric Tunnel Junction) element in which electric resistance is changed by an electric field applied from the outside.
一方、特許文献1にはマルチフェロイック材料を備えたマルチフェロイック素子が開示されている。マルチフェロイック材料は、複数の異なる強秩序性を有し、何れか1つの強秩序性の変化によって、他の強秩序性が連鎖的に変化する性質を有する。マルチフェロイック材料は、電界と磁界の双方によって電気抵抗を変化させることができるため、多値メモリとして利用される他、磁気センサやナノ発電機等、多様な分野への応用が期待されている。
On the other hand,
マルチフェロイック素子を人や動物が発生する微弱な磁界(以下、生体磁界という)を感知する磁気センサに利用することが考えられる。しかし、特許文献1に開示されたマルチフェロイック素子は、生体磁界程度の微弱な外部磁界(約10−8Oe(エルステッド)程度の磁界)によって電気抵抗を大きく変化させることができないため、微弱な外部磁界を感知できない。
It is conceivable to use the multiferroic element for a magnetic sensor that senses a weak magnetic field (hereinafter referred to as a biomagnetic field) generated by a person or an animal. However, the multiferroic element disclosed in
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、より高感度に、外部からの作用を感知できるマルチフェロイック素子を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a multiferroic element capable of sensing an external action with higher sensitivity.
上記目的を達成するために、本発明のマルチフェロイック素子は、一対の電極と、前記一対の電極の間に設けられたマルチフェロイック層と、を備え、前記マルチフェロイック層の厚さは、当該マルチフェロイック層が有する少なくとも2以上の異なる強秩序状態が、外部からの作用によって当該マルチフェロイック層を流れるトンネル電流により変化する厚さに形成されていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, a multiferroic element of the present invention includes a pair of electrodes and a multiferroic layer provided between the pair of electrodes, and the thickness of the multiferroic layer is The multiferroic layer is characterized in that at least two or more different strongly ordered states are formed to a thickness that is changed by a tunnel current flowing through the multiferroic layer due to an external action.
マルチフェロイック層の厚さは10nm以下であることが好ましい。 The thickness of the multiferroic layer is preferably 10 nm or less.
前記マルチフェロイック層は、10−10Oe以上の外部磁場によって磁化及び自発分極が反転することが好ましい。 The multiferroic layer is preferably reversed in magnetization and spontaneous polarization by an external magnetic field of 10 −10 Oe or more.
前記マルチフェロイック層の前記一対の電極と接合する面の面積は100μm2以下であることが好ましい。 The area of the surface of the multiferroic layer that joins the pair of electrodes is preferably 100 μm 2 or less.
前記マルチフェロイック層の結晶構造は菱面体晶であることが好ましい。 The crystal structure of the multiferroic layer is preferably rhombohedral.
前記マルチフェロイック層は、BiFeO3、Cr2O3、GaFeO3、Ni3B7O13I、LiMnPO4、Y3Fe5O12の何れかであることが好ましい。 The multiferroic layer is preferably any one of BiFeO 3 , Cr 2 O 3 , GaFeO 3 , Ni 3 B 7 O 13 I, LiMnPO 4 , and Y 3 Fe 5 O 12 .
前記マルチフェロイック層は、BiFeO3、BiCo3およびその固溶体(BiFexCo1ーxO3:0<x<1)の何れかであってもよい。 The multiferroic layer may be any one of BiFeO 3 , BiCo 3, and a solid solution thereof (BiFexCo 1-x O 3 : 0 <x <1).
前記一対の電極の少なくとも一方は、金属、合金、キャリアドープ半導体、または、これらの2以上の組み合わせの何れかから構成されることが好ましい。 At least one of the pair of electrodes is preferably composed of any one of a metal, an alloy, a carrier-doped semiconductor, or a combination of two or more thereof.
本発明によれば、より高感度に、外部からの作用を感知できる。 According to the present invention, the action from the outside can be sensed with higher sensitivity.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るマルチフェロイック素子(マルチフェロイックトンネル接合(Multiferroic tunnel junction: MFTJ)素子を説明する。 Hereinafter, a multiferroic element (multiferroic tunnel junction (MFTJ) element) according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
本実施形態に係るマルチフェロイック素子1は、強誘電性及び強磁性の双方の性質(強秩序性)を利用して、生体等から発生される微弱な磁界、例えば、頭部(脳)から発生する10−10Oe程度の強度の磁界を高感度に感知するものである。
本実施形態に係るマルチフェロイック素子1は、図1に示すように、基板層11(電極)と、マルチフェロイック層12と、電極層13と、絶縁体層14とを備える。
The
As shown in FIG. 1, the
基板層11は、La−SrTiO3(ランタンストロンチウムチタン系酸化物)等の導体から構成され、マルチフェロイック素子1の一方の電極を構成する。
The
電極層13は、マルチフェロイック素子1の他方の電極を構成し、マルチフェロイック層12上に形成されたCoFe(コバルト鉄合金)層13aと、CoFe層13aの上に形成されたRu(ルテニウム)層13bとの積層体から構成される。CoFe層13aとRu層13bは、それぞれ、2〜6nm、例えば、4〜5nmの厚さに形成されている。
また、電極層13の面積(接合面の面積)は好ましくは100μm2以下、より好ましくは64μm2以下である。マルチフェロイック層12の面積と一致させるためである。
The
The area of the electrode layer 13 (the area of the bonding surface) is preferably 100 μm 2 or less, more preferably 64 μm 2 or less. This is in order to match the area of the
マルチフェロイック層12は、基板層11と電極層13との間に設けられ、マルチフェロイック素子1のトンネル障壁層を構成する。マルチフェロイック層12は、強誘電性及び強磁性の双方を有するマルチフェロイック特性を示し、外部磁界によって電気分極を誘起する効果(電気磁気効果)が得られる。
The
マルチフェロイック層12は、結晶構造が菱面体晶(Rhombohedral)で、空間群がR3cであるBiFeO3(ビスマスフェライト)から構成される。BiFeO3は、図2に示すように、結晶構造または空間群が異なることによって、強誘電性及び強磁性の双方を有するマルチフェロイック特性を有するものと、マルチフェロイック特性を有しないもの(非特許文献1に開示されている構成はこちらに属する)に分けられる。マルチフェロイック層12は、結晶構造が菱面体晶で、空間群がR3cであるBiFeO3から構成されることで、マルチフェロイック特性を有するものである。
The
結晶構造が菱面体晶で、空間群がR3cであるBiFeO3の層は、例えば、[001]結晶面を有するLa−SrTiO3基板層11を300℃〜700℃、例えば、500℃に加熱しつつ、0.2〜0.8Pa、例えば、0.4Pa(O2分圧7%)程度の真空環境の下で、BiFeO3層をエピタキシャル成長させることにより形成される。 The layer of BiFeO 3 having a rhombohedral crystal structure and a space group of R3c, for example, heats the La—SrTiO 3 substrate layer 11 having a [001] crystal plane to 300 ° C. to 700 ° C., for example, 500 ° C. However, it is formed by epitaxially growing a BiFeO 3 layer in a vacuum environment of about 0.2 to 0.8 Pa, for example, 0.4 Pa (O 2 partial pressure 7%).
マルチフェロイック層12の厚さは、10nm以下、好ましくは、5nm以下、より好ましくは3nm以下、1分子層以上に形成される。これにより、基板層11と電極層13との間に電圧が印加された状態で、10−10Oe程度の微弱な外部磁界がマルチフェロイック層12に供給されると、マルチフェロイック層12には、マルチフェロイック層12が有する強誘電性及び強磁性の双方の秩序状態を変化させるトンネル電流が流れ、外部磁界が供給されていないときよりもマルチフェロイック層12の電気抵抗が急激に低くなる効果(この一連の効果を巨大電気抵抗効果という)が得られる。
The thickness of the
より具体的には、基板層11と電極層13との間に電圧が印加された状態で、10−10Oe程度の外部磁界がマルチフェロイック層12に供給されると、マルチフェロイック層12には、外部磁界が印加されていない状態での内部の磁化と自発分極とを反転させるトンネル電流が流れ、マルチフェロイック層12の電気抵抗を著しく低下させる。これにより、マルチフェロイック層12は、10−10Oe程度の磁界を感知できる。なお、マルチフェロイック層の厚さが10nmよりも厚い場合は巨大電気抵抗効果は得られず、微弱な磁界を感知することはできない。
More specifically, when an external magnetic field of about 10 −10 Oe is supplied to the
マルチフェロイック層12の磁化と自発分極とは、それぞれ一定以上の大きさのトンネル電流が供給されたときに反転する。したがって、マルチフェロイック層12は、感知対象の外部磁界、つまり、生体磁界に相当する大きさの外部磁界によって、磁化と自発分極の双方が反転する大きさのトンネル電流を発生させることが必要である。
The magnetization and spontaneous polarization of the
また、マルチフェロイック層12は、その厚さ、基板層11及び電極層13と接合する面の面積(接合面積)が異なると、同じ大きさの磁界が与えられた場合でも、マルチフェロイック層12を流れるトンネル電流の大きさが異なる。したがって、マルチフェロイック層12は、基板層11と電極層13との間に電圧が印加された状態で、10−10Oe程度の外部磁界が供給されたときに、磁化と自発分極の双方を反転させる大きさのトンネル電流が流れるように、その厚さ、接合面積が設定される。さらに、マルチフェロイック層12は、基板層11と電極層13との間に電圧が印加された状態で、10−10Oe程度の外部磁界を供給することによって、整流作用が得られ、基板層11、電極層13との間で、単なる導通状態ではなく、ショットキー接合をすることが可能となる。
Further, when the
磁界の感度は、「TER(Tunnel Electro-Resistance)比/2Hk(%/Oe)」で表され、その値が大きいほど高感度であることを表す。つまり、TER比が大きく、2Hkが小さいほど、磁界の感度は高くなる。なお、Hkは抵抗状態を変化させる磁界の大きさである。感度が高くなれば、外部磁界の検出はより容易となる。 The sensitivity of the magnetic field is expressed by “TER (Tunnel Electro-Resistance) ratio / 2H k (% / Oe)”, and the higher the value, the higher the sensitivity. In other words, large TER ratio, the more 2H k is small, the sensitivity of the magnetic field increases. H k is the magnitude of the magnetic field that changes the resistance state. The higher the sensitivity, the easier it is to detect the external magnetic field.
TER比は、「(Rhigh−Rlow)・磁気応答係数/Rlow」という式で表される。Rhighは高抵抗状態の電気抵抗値(基板層11と電極層13との間の電気抵抗値)であり、自発分極が反転する前(外部磁界が供給されていないとき)の抵抗値を表す。Rlowは低抵抗状態の電気抵抗値であり、自発分極が反転した後(外部磁界が供給されたとき)の抵抗値を表す。また、磁気応答係数はここでは1(100(%))とする。つまり、高抵抗状態と低抵抗状態との電気抵抗値の差が大きく、低抵抗状態の電気抵抗値が小さいほど、TER比は大きくなる。
The TER ratio is expressed by an expression “(R high −R low ) · magnetic response coefficient / R low ”. R high is an electric resistance value in a high resistance state (electric resistance value between the
絶縁体層14は、マルチフェロイック層12及び電極層13を覆う絶縁膜である。絶縁体層14は、例えばSiO2(二酸化シリコン)から構成される。絶縁体層14は、例えばスパッタリングにより生成される。
The
上記構成を有するマルチフェロイック素子1によれば、結晶構造が菱面体晶で、空間群がR3cで、厚さが10nm以下、接合面積が10×10μm2以下のBiFeO3の層をマルチフェロイック層12として採用したことにより、106〜8(%)の範囲のTER比と、10〜1,000(%/Oe)程度の磁界感度を有し、微弱な外部磁界を高感度に感知できる。
According to the
以下、上記構成を有するマルチフェロイック素子1の素子特性を実際に検証した。
まず、検証対象のマルチフェロイック素子1の製造方法を説明する。
まず、図3(a)に示すように、基板層11をLa−SrTiO3、マルチフェロイック層12をBiFeO3、電極層13をCoFe層13a、Ru層13bとし、さらに、その上にレジスト層15を積層した積層体100を作製した。なお、マルチフェロイック層12は、基板層11の温度500℃、圧力0.4Pa(パスカル)の条件下で、[011]結晶面を有する基板層11上にエピタキシャル成長によってBiFeO3を3nm成長させることにより形成された。また、電極層13は、例えば室温及び1Pa(真空)の条件下でスパッタリングにより、CoFe層、Ru層共に4nmの厚さとした。
Hereinafter, the device characteristics of the
First, a method for manufacturing the
First, as shown in FIG. 3A, the
次に、図3(b)に示すように、アルゴンイオンビームによるイオンミリングを行い、積層体100のうち、予め設定された接合面積を有する中央部分と、電圧計測用電極部及び電流計測用電極部とを残すように切削した。 Next, as shown in FIG. 3B, ion milling with an argon ion beam is performed, and a central portion having a preset junction area, a voltage measurement electrode portion, and a current measurement electrode in the laminate 100. It cut so that a part might be left.
つづいて、図3(c)に示すように、スパッタリングによりSiO2を堆積した。絶縁体層14は、電極層13の高さよりも高く積層した。その後、リフトオフ法により、図3(d)に示すように、レジスト層15上のSiO2層を除去した。
Subsequently, as shown in FIG. 3C, SiO 2 was deposited by sputtering. The
続いて、図4(a)に示すように、全面にレジストを塗布してレジスト層15を形成し、4端子法の電極(AU(金))を形成する箇所は開口し、それ以外の箇所のレジスト層15を除去した。そして、図4(b)に示すように、全面に均一にAU(金)を堆積し、デポジット層16を生成した。その後、リフトオフ法により、図4(c)に示すように、残存しているレジスト層15上のデポジット層16を除去し、電極端子を形成した。
Subsequently, as shown in FIG. 4 (a), a resist is applied to the entire surface to form a resist
上記の各工程を経て、接合面のサイズを8×8μm2、17×17μm2、25×25μm2、40×40μm2、70×70μm2、90×90μm2とした6種の検証用マルチフェロイック素子1を形成した。
Through the steps described above, the size of 8 × 8 [mu] m 2 of the joint surface, 17 × 17μm 2, 25 × 25μm 2, 40 × 40μm 2, 70 × 70μm 2, 90 × 90μm 2 and the six verification
次に、外部磁界として106(Oe)の直流磁界を与え、バイアス電圧(基板層11を基準電圧(グランド)とする)と、基板層11と電極層13との間に流れるトンネル電流の電流密度との関係を接合面積毎に検証した。この検証は、図5に示すように、電圧計Vと電流計Aと可変電圧直流電源Eを接続し、四端子法によって行われた。なお、外部磁界は交番磁界によって行われてもよい。また、この検証は、二端子法で行われてもよい。
Next, a DC magnetic field of 10 6 (Oe) is applied as an external magnetic field, a bias voltage (the
その結果、図6に示すように、−1.2〜−0.4V(ボルト)の負電圧が印加された際に、マルチフェロイック素子1における電流密度が大きく変化することが確認された。なお、特に、接合面積が8×8μm2であるマルチフェロイック素子1は、他の接合面積のものと比較して印加電圧の変化に対する電流密度の変化が顕著に大きいことが確認された。このことは、接合面積が小さいほど、トンネル電流の流れる量が多くなって自発分極が反転しやすくなり、これにより巨大なTER比が得られることを表す。一方、正電圧が供給されている場合には、マルチフェロイック素子1における電流密度はほとんど変化しないことが解った。
As a result, as shown in FIG. 6, it was confirmed that when a negative voltage of −1.2 to −0.4 V (volt) was applied, the current density in the
上記実験によって、マルチフェロイック素子1は、107(%)のTER比が得られ、100(%/Oe)の磁界感度が得られることが解った。なお、上記実験において供給された直流磁界の大きさを105(Oe)とした場合は1,000%/Oeの感度を得ることができる。また、実験条件の最適化により108(%)のTER比が得られることも解った。
生体が発する磁界を測定するためには、例えば、心臓で〜100%/Oe、頭部で〜1000%/Oe程度の感度が必要である。厚さが10nm以下、接合面積が10×10μm2以下のマルチフェロイック層12において、頭部(脳)から発生する磁界(10−10(Oe))程度の外部磁界によって巨大電気抵抗効果を得ることができれば、マルチフェロイック素子1は、心臓から発生する磁界(10−8Oe)や、頭部(脳)から発生する磁界(10−10Oe)程度の強度の磁界を高感度に感知することができる。なお、さらに磁界感度の高いマルチフェロイック材料をトンネル障壁として採用することで、マルチフェロイック素子1の磁界感度は、より向上することが期待される。
From the above experiment, it was found that the
In order to measure the magnetic field generated by a living body, for example, a sensitivity of about 100% / Oe for the heart and about 1000% / Oe for the head is required. In the
なお、上記実施の形態においてマルチフェロイック素子1の抵抗状態の変化を検証する実験を行うために、図4(c)に示した積層体100’を作成したが、実際の製品としては、図1に示したマルチフェロイック素子1を製造すればよいため、図4(a)〜(c)に示した工程は行わなくてよい。この場合、マルチフェロイック素子1は、図3(a)〜(d)に示した工程と同様の工程を行って製造すればよい。
In addition, in order to perform the experiment which verifies the change of the resistance state of the
また、マルチフェロイック層12は、上記実施の形態で説明した材料以外を採用してもよい。マルチフェロイック層12は、外部磁場によって磁化と自発分極が反転するものであればよい。
The
例えば、マルチフェロイック固体材料としては、BiFeO3、Cr2O3、GaFeO3、Ni3B7O13I、LiMnPO4、Y3Fe5O12が考えられる。また、マルチフェロイック固体材料として、BiFeO3、BiCo3およびその固溶体(BiFexCo1ーxO3:0<x<1)を使用することも可能である。 For example, BiFeO 3 , Cr 2 O 3 , GaFeO 3 , Ni 3 B 7 O 13 I, LiMnPO 4 , Y 3 Fe 5 O 12 can be considered as the multiferroic solid material. Further, BiFeO 3 , BiCo 3 and a solid solution thereof (BiFexCo 1-x O 3 : 0 <x <1) can be used as the multiferroic solid material.
なお、これら材料を使用する場合もマルチフェロイック層12の厚さは、トンネル効果が生じる程度に十分薄いこと、例えば、10nm以下、望ましくは5nm、さらに好ましくは3nm以下が好ましい。
Even when these materials are used, it is preferable that the thickness of the
また、結晶構造についても上記実施の形態で説明した結晶構造(菱面体晶)以外の結晶構造(例えば単斜晶)を採用してもよい。具体的には、マルチフェロイック層12は、Cr2O3(酸化クロム)、GaFeO3(鉄とガリウムの複酸化物)、Ni3B7O13I(ニッケルヨウ化ボラサイト)、LiMnPO4(リン酸マンガンリチウム)、Y3Fe5O12(酸化鉄イットリウム)等が考えられる。なお、この場合もマルチフェロイック層12の厚さは、10nm以下が好ましい。
As the crystal structure, a crystal structure (for example, monoclinic crystal) other than the crystal structure (rhombohedral crystal) described in the above embodiment may be adopted. Specifically, the
また、基板層11及び電極層13は、上記実施の形態で説明した材料以外を採用してもよく、その厚さや面積も適宜に変更できる。例えば、マルチフェロイック障壁層を挟む電極材料は金属、合金、キャリアドープ半導体、または、これらの2以上の組み合わせの何れかを使用できる。
Further, the
その他、マルチフェロイック素子1は、微弱な磁場を検出する磁気センサ以外に、微弱な応力、微弱な温度、微弱な可視光の波長の変化を検知するセンサとして有効である。特に、磁場については、生体磁場を検出できるセンサとして応用可能である。また、電極間に印加された圧力に応じた電圧を発生する圧電センサ、ナノ発電機、メモリ等、多様な分野に応用可能である。
In addition to the magnetic sensor that detects a weak magnetic field, the
また、これまでの説明で、外部からの作用について磁界を例に説明したが、外部からの作用は微弱な電界、応力、温度、光、音の何れかであってもよい。この場合、マルチフェロイック素子1は、外部から作用する微弱な電界、応力、温度、光、音の何れかによって、少なくとも2以上の異なる強秩序状態が変化することにより、電気抵抗の変化が顕著に表れる。なお、この場合もマルチフェロイック層12の厚さは、10nm以下が好ましい。
In the above description, the action from the outside has been described by taking a magnetic field as an example, but the action from the outside may be any one of a weak electric field, stress, temperature, light, and sound. In this case, the
以上、本発明は、上記実施形態の説明および図面によって限定されるものではなく、上記実施形態および図面に適宜変更等を加えることは可能である。 As described above, the present invention is not limited to the description of the above-described embodiment and the drawings, and appropriate modifications and the like can be added to the above-described embodiment and the drawings.
1 マルチフェロイック素子
11 基板層
12 マルチフェロイック層
13 電極層
14 絶縁体層
15 レジスト層
16 デポジット層
100、100’ 積層体
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記一対の電極の間に設けられたマルチフェロイック層と、を備え、
前記マルチフェロイック層の厚さは、当該マルチフェロイック層が有する少なくとも2以上の異なる強秩序状態が、外部からの作用によって当該マルチフェロイック層を流れるトンネル電流により変化する厚さに形成されている、
マルチフェロイック素子。 A pair of electrodes;
A multiferroic layer provided between the pair of electrodes,
The thickness of the multiferroic layer is such that at least two different strongly ordered states of the multiferroic layer are changed by a tunnel current flowing through the multiferroic layer due to an external action. Yes,
Multiferroic element.
請求項1に記載のマルチフェロイック素子。 The multiferroic layer has a thickness of 10 nm or less.
The multiferroic element according to claim 1.
請求項1または2に記載のマルチフェロイック素子。 In the multiferroic layer, magnetization and spontaneous polarization are reversed by an external magnetic field of 10 −10 Oe or more.
The multiferroic element according to claim 1 or 2.
請求項1から3の何れか1項に記載のマルチフェロイック素子。 The area of the surface joined to the pair of electrodes of the multiferroic layer is 100 μm 2 or less,
The multiferroic element according to any one of claims 1 to 3.
請求項1から4の何れか1項に記載のマルチフェロイック素子。 The crystal structure of the multiferroic layer is rhombohedral.
The multiferroic element according to any one of claims 1 to 4.
請求項1から5の何れか1項に記載のマルチフェロイック素子。 The multiferroic layer is any one of BiFeO 3 , Cr 2 O 3 , GaFeO 3 , Ni 3 B 7 O 13 I, LiMnPO 4 , Y 3 Fe 5 O 12 .
The multiferroic element according to any one of claims 1 to 5.
請求項1から5の何れか1項に記載のマルチフェロイック素子。 The multiferroic layer is any one of BiFeO 3 , BiCo 3 and its solid solution (BiFexCo 1-x O 3 : 0 <x <1).
The multiferroic element according to any one of claims 1 to 5.
請求項1から7の何れか1項に記載のマルチフェロイック素子。 At least one of the pair of electrodes is composed of any one of a metal, an alloy, a carrier-doped semiconductor, or a combination of two or more thereof.
The multiferroic element according to any one of claims 1 to 7.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014245314A JP2016111102A (en) | 2014-12-03 | 2014-12-03 | Multiferroic element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014245314A JP2016111102A (en) | 2014-12-03 | 2014-12-03 | Multiferroic element |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016111102A true JP2016111102A (en) | 2016-06-20 |
Family
ID=56124753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014245314A Pending JP2016111102A (en) | 2014-12-03 | 2014-12-03 | Multiferroic element |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016111102A (en) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018507554A (en) * | 2015-02-13 | 2018-03-15 | インスティテュート オブ フィジックス, チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ | Electromagnetic conversion device and information memory including the same |
US20180351079A1 (en) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
JP2019009304A (en) * | 2017-06-26 | 2019-01-17 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 | Magnetic memory element and method of writing and reading information of magnetic memory element |
US10263181B2 (en) | 2017-05-31 | 2019-04-16 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
US10355201B2 (en) | 2017-05-31 | 2019-07-16 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
WO2019169630A1 (en) * | 2018-03-09 | 2019-09-12 | 中国科学院福建物质结构研究所 | Boracite crystal and non-linear optical device comprising same |
US10461244B2 (en) | 2017-05-31 | 2019-10-29 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012533869A (en) * | 2009-05-18 | 2012-12-27 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイション | Multiferroic nanoscale thin film material, its simple synthesis and magnetoelectric coupling at room temperature |
JP2013539222A (en) * | 2010-09-17 | 2013-10-17 | マイクロン テクノロジー, インク. | Spin injection memory cell structure and method |
JP2014038894A (en) * | 2012-08-11 | 2014-02-27 | Tohoku Univ | Multiferroic thin film, and device arranged by use thereof |
-
2014
- 2014-12-03 JP JP2014245314A patent/JP2016111102A/en active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012533869A (en) * | 2009-05-18 | 2012-12-27 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイション | Multiferroic nanoscale thin film material, its simple synthesis and magnetoelectric coupling at room temperature |
JP2013539222A (en) * | 2010-09-17 | 2013-10-17 | マイクロン テクノロジー, インク. | Spin injection memory cell structure and method |
JP2014038894A (en) * | 2012-08-11 | 2014-02-27 | Tohoku Univ | Multiferroic thin film, and device arranged by use thereof |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018507554A (en) * | 2015-02-13 | 2018-03-15 | インスティテュート オブ フィジックス, チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ | Electromagnetic conversion device and information memory including the same |
US20180351079A1 (en) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
US10263181B2 (en) | 2017-05-31 | 2019-04-16 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
US10355201B2 (en) | 2017-05-31 | 2019-07-16 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
US10461244B2 (en) | 2017-05-31 | 2019-10-29 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
US10629801B2 (en) | 2017-05-31 | 2020-04-21 | Tdk Corporation | Laminated structure and spin modulation element |
JP2019009304A (en) * | 2017-06-26 | 2019-01-17 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 | Magnetic memory element and method of writing and reading information of magnetic memory element |
WO2019169630A1 (en) * | 2018-03-09 | 2019-09-12 | 中国科学院福建物质结构研究所 | Boracite crystal and non-linear optical device comprising same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016111102A (en) | Multiferroic element | |
JP6251130B2 (en) | Magnetic memory element | |
Fechner et al. | Switching magnetization by 180 with an electric field | |
JP5191652B2 (en) | MAGNETIC SENSING DEVICE INCLUDING A SENSENHANCING LAYER | |
KR101908741B1 (en) | Magnetoelectric memory | |
JP6866694B2 (en) | Magneto Resistive Sensor | |
JP6219819B2 (en) | Magnetostrictive layer system | |
JP2007095750A (en) | Magnetoresistive element | |
WO2016127768A1 (en) | Electromagnetic transduction device and information storage comprising electromagnetic transduction device | |
US9263189B2 (en) | Magnetic capacitor | |
WO2016158849A1 (en) | Magnetoresistive effect element | |
JPWO2010134435A1 (en) | Ferromagnetic tunnel junction and magnetoresistive effect element using the same | |
WO2016158926A1 (en) | Magnetoresistive effect element | |
JP2014216333A (en) | Thermoelectric transducer | |
WO2018112889A1 (en) | Voltage control magnetic random storage unit, memory and logic device composed thereby | |
US11222676B2 (en) | Narrow etched gaps or features in multi-period thin-film structures | |
JP3578721B2 (en) | Magnetic control element, magnetic component and memory device using the same | |
JP2014006953A (en) | Devices including tantalum alloy layers | |
KR20170084392A (en) | Magnetic Memory Device | |
JP5051774B2 (en) | Method for manufacturing tunnel magnetoresistive element | |
WO2018146713A1 (en) | Thermoelectric conversion element and method for manufacturing same | |
KR101447131B1 (en) | Oscillator element and method for producing the oscillator element | |
Yin et al. | Novel magnetic nanostructured multilayer for high sensitive magnetoresistive sensor | |
JP2017183355A (en) | Method for manufacturing ferromagnetic tunnel junction structure, ferromagnetic tunnel junction structure and magnetoresistive effect device | |
Singh et al. | Transition Metal Oxide-Based Multiferroic Materials for Spintronics and Energy-Harvesting Applications |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170801 |