JP2016104319A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】保留表示の変化を、より楽むことができる遊技機を提供すること。【解決手段】遊技機は、始動口入賞により乱数を取得する乱数取得手段と、取得した乱数により大当たりか否かを判定する判定手段と、先読み処理手段と、保留アイコンRIを画像表示部20に表示する保留表示手段と、保留アイコンを変化させる変化用表示を表示画面20aに表示する演出表示手段と、を備える。演出表示手段は、態様変化用保留表示としての吸込対象保留アイコンRIVを使用して、変化用表示としてのキャラクタを、すまし顔の第1の表示態様MS1から笑顔の第2の表示態様MS2に変化させ、そして、変化用保留アイコンRICを、第1保留表示RINから、先読み処理手段の判定結果に応じた第2保留表示RIMaxに、変える。【選択図】図65

Description

本発明は、先読み処理して判定した判定結果に対応して、保留アイコン等の保留表示を変化させる遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機では、先読み処理により、保留表示としての保留アイコンの当初の表示から、判定結果の期待度の程度により、通常の保留アイコンと異なる保留アイコンを表示したり、さらに、特図変動中の保留アイコン自体を変化させるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、他のパチンコ遊技機では、保留アイコンを変化させるものとして、既に表示されている保留アイコンから放たれる矢等の動くアイテムが当てられて、当てられた保留アイコンが変化するものもあった(特開2012−90898号公報)。
特開2013−240379号公報 特開2012−90898号公報
しかし、従来の遊技機では、期待度の低い保留アイコンが幾つか表示されても、さらに期待度の高い保留アイコンが表示されなければ、遊技者は、満足して遊技し難い。また、保留アイコンを変化させる弓等の動くアイテムが別の保留アイコンに表示されなければ、保留アイコンの変化を望めず、換言すれば、保留アイコンに付随して所定の保留アイコンを直接的に変化させる動くアイテムが表示されなければ、遊技者は、保留アイコンの変化を楽しめない。
そのため、保留アイコン等の保留表示の変化に関し、工夫の余地が有る。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、保留表示の変化を、より楽しむことができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、所定条件の成立により乱数を取得する乱数取得手段と、
取得した前記乱数に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行なうか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定に先立ち、取得した前記乱数を判定する先読み処理手段と、
取得した前記乱数を記憶したことを表示する保留表示を、前記先読み処理手段の判定結果に応じて、所定の保留表示部に表示する保留表示手段と、
前記保留表示を変化させる変化用表示を、所定の画像表示部に表示する演出表示手段と、
を備え、
前記演出表示手段が、
前記先読み処理手段の所定の判定結果により、前記保留表示部に表示した前記保留表示を態様変化用保留表示として使用して、前記画像表示部に表示した前記変化用表示を、第1の表示態様から第2の表示態様に変え、
前記保留表示手段が、前記変化用表示の前記第1の表示態様から前記第2の表示態様に変化したことにより、前記先読み処理手段の判定対象の前記保留表示を、第1保留表示から、前記先読み処理手段の判定結果に応じた第2保留表示に、変えることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、保留表示の変化をより楽しむことができる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 実施形態のパチンコ遊技機の電気系統の概略ブロック図である。 実施形態のパチンコ遊技機の振分部材の作動を説明する概略正面図である。 実施形態の可変入賞装置とゲートとを一体化した組付ユニットを示す概略正面図と概略斜視図である。 実施形態の組付ユニットの作動時を示す概略縦断面図である。 実施形態のパチンコ遊技機の第1始動口と第2始動口とへの入賞に伴なう大当たりの内訳を説明する図である。 実施形態のパチンコ遊技機のメイン制御部が行うメイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW(スイッチ)処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 電チュー処理のフローチャートである。 実施形態のパチンコ遊技機の演出制御部が行うサブ側メイン処理のフローチャートである。 サブ側タイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 演出ボタン処理のフローチャートである。 先読み判定結果解析処理のフローチャートである。 保留表示パターン決定処理のフローチャートである。 大当たり、小当たり、及び、ハズレの各判定結果の場合における各保留表示の表示割合と表示パターンとを説明する表である。 実施形態のパチンコ遊技機の画像音響制御部が行う保留表示処理のフローチャートである。 初期保留アイコン表示処理のフローチャートである。 保留アイコン移動更新処理のフローチャートである。 保留アイコン変化準備処理のフローチャートである。 保留アイコン変化準備処理の変形例のフローチャートである。 保留アイコン変化準備処理の他の変形例のフローチャートである。 変化用表示画像処理のフローチャートである。 当該変動保留表示処理のフローチャートである。 代替変化用表示画像処理のフローチャートである。 画像表示部での保留アイコンの表示例を説明する図である。 画像表示部での保留アイコンが変化する状態を説明する図である。 変化した保留アイコンに対応する装飾図柄変動を説明する図である。 第1始動口か第2始動口のどちらの入賞に伴なう変動演出かを報知する状態を示す図である。 画像表示部での保留アイコンが変化する状態を説明する図であり、装飾図柄変動を跨いで変化する場合を示す。 画像表示部での保留アイコンが変化する状態を説明する図であり、後続の入賞の保留アイコンを利用する場合を示す。 画像表示部で保留アイコンが変化する状態を説明する図であり、当該変動時(特図変動中)の保留アイコンを、代替表示体を利用して変化させる場合を示す。 図38に示す変動時において、第1始動口か第2始動口のどちらの入賞に伴なう変動演出かを報知する状態を示す図である。 画像表示部で保留アイコンが変化する状態を説明する図であり、当該変動時(特図変動中)の保留アイコンを、代替表示体だけを利用して変化させる場合を示す。 画像表示部で保留アイコンが変化する状態を説明する図であり、当該変動前(特図変動前)の状態で、代替表示体だけを利用して変化させる場合を示す。 画像表示部で保留アイコンが変化する際、変化用保留アイコンの対象がずれる場合を示す図である。 実施形態のパチンコ遊技機のランプ制御部が行う当該変動報知処理のフローチャートである。 実施形態のパチンコ遊技機の画像音響制御部が行う当該変動報知処理のフローチャートである。 画像表示部での第1始動口か第2始動口のどちらの入賞に伴なう変動演出かを報知する状態を示す図である。 実施形態のパチンコ遊技機の演出制御部が行う先読み演出判定処理のフローチャートである。 実施形態のパチンコ遊技機の演出制御部が行う演出選択処理のフローチャートである。 実施形態のパチンコ遊技機の演出制御部が行う変動演出終了中処理のフローチャートである。 変形例の演出選択処理のフローチャートである。 他の変形例の演出選択処理のフローチャートである。 実施形態のパチンコ遊技機の特別図柄変動(特図変動)、大入賞口の作動、装飾図柄変動、演出モード、遊技状態、ゲートSWのON・OFF、及び、電チューの開閉状態を示すタイムチャート図であり、潜伏確変若しくは小当たりの判定結果を表示する前に、繰り上げて変更演出(モード変更案内演出)を表示する場合を示す。 特別図柄変動(特図変動)、大入賞口の作動、装飾図柄変動、演出モード、及び、遊技状態を示すタイムチャート図であり、特別図柄の変動停止による潜伏確変若しくは小当たりの判定結果を表示した後に、繰り下げた変更演出(モード変更案内演出)を表示する場合を示す。 画像表示部に、繰上変更演出(繰り上げた変更案内演出)を表示する前の状態を示す図であり、第1演出モードの状態の装飾図柄変動演出を示す。 図53の後の状態を示すもので、装飾図柄変動演出とともに、画像表示部に繰上変更演出を表示する状態を示す。 図54の後の状態を示すもので、第2演出モードの状態での装飾図柄変動演出を示す。 特殊遊技を実行する直前の状態として、図55の後の状態を示すもので、画像表示部に、差し替え演出としての第2演出モードの装飾図柄変動演出を表示する状態を示す。 図56の後の状態を示すもので、大当たり判定結果を表示する装飾図柄変動演出を示す。 画像表示部に、繰下変更演出(繰り下げた変更案内演出)を表示する前(4変動前)の状態を示す図であり、第1演出モードの状態の装飾図柄変動演出を示す。 特殊遊技を実行する直前の状態として、図58の後の状態を示すもので、画像表示部に、差し替え演出としての第1演出モードの装飾図柄変動演出を表示する状態を示す。 図59の後の状態を示すもので、画像表示部に、繰下変更演出(繰り下げた変更案内演出)を表示する直前の状態を示す図であり、第1演出モードの状態の装飾図柄変動演出を示す。 図60の後の状態を示すもので、装飾図柄変動演出とともに、画像表示部に繰下変更演出を表示する状態を示す。 図61の後の状態を示すもので、第2演出モードの状態での装飾図柄変動演出を示す。 特殊遊技を実行する判定結果の停止表示時、画像表示部に、装飾図柄変動演出とともに、変更演出(変更案内演出)を表示し、ついで、特殊遊技を実行した後の第2演出モードに移行した状態での装飾図柄変動演出に示す。 画像表示部に、装飾図柄変動演出とともに、変更案内演出の表示する場合において、予備案内演出を表示せずに、直ちに、本案内演出を表示する場合を示す。 変形例の変化用表示における第1の表示態様と第2の表示態様とを説明する図である。 さらに他の例の変化用表示の表示態様を説明する図である。 変形例の報知ランプを説明する図である。 さらに、変形例の報知ランプの点灯状態を示す図である。 変形例の報知画像の表示状態を示す図である。 報知期間の他の例を説明する図である。 図70に示す例のコマンド受信処理のフローチャートである。 図70に示す例の当該変動報知処理のフローチャートである。 さらに、変形例の報知ランプの点灯状態を説明する図である。 図73に示す例のコマンド受信処理のフローチャートである。 図73に示す例の先読み判定結果解析処理のフローチャートである。 先読み報知情報処理のフローチャートである。 報知情報処理のフローチャートである。
(1)パチンコ遊技機の構造
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の遊技機としてのパチンコ遊技機10は、図1に示すように、遊技機枠11の内部に遊技盤15を取り付けて構成される。遊技機枠11は、外枠12、内枠13、及び、前面側のガラス扉部14、を備える。外枠12は、パチンコ遊技機10の外郭部となる枠体であり、内枠13は、遊技盤15が取り付けられる枠体であり、ガラス扉部14は、遊技盤15を保護するとともに発射ハンドル63等が配設される前枠である。ガラス扉部14は、遊技盤15の前面側における遊技球の転動する遊技領域16や遊技球の転動を予定していない非遊技領域17を目視できるように、それらの前側を覆う透明なガラス部14aと、そのガラス部14aの下方の皿ユニット部14bとを備える。
ガラス扉部14は、外枠12や内枠13に対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在とされ、内枠13は、外枠12とガラス扉部14とに対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在としている。
ガラス扉部14の前面側には、ガラス部14aの下方の皿ユニット部14bに、上皿62aと下皿62bとを有した球受け皿62、発射ハンドル63、下皿62bの球を抜く皿球抜きボタン64、上皿62aの球を下皿62bに移す通路球抜きボタン65、演出キー67、及び、操作手段(操作装置)としての演出ボタン装置108の演出ボタン109が、配設されている。また、ガラス扉部14の前面側には、上部側に、スピーカ68や枠ランプ69が配設されている。
遊技盤15には、発射ハンドル63の操作により発射された遊技球が転動する遊技領域16が、レール部材58で囲まれて形成されている。遊技領域16には、遊技球を誘導する多数の図示しない障害釘や風車が突設され、さらに、盤ランプ70が埋設されている。
遊技領域16の中央には、略円環状に囲む枠体部18aを備えたセンター役物装置18が、配設されている。センター役物装置18には、中央の後部側に、演出手段としての画像表示部20の表示画面20aが配置されている。実施形態の画像表示部20は、液晶表示装置であり、表示画面20aは液晶画面としている。画像表示部20は、客待ち用のデモ表示、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出等を表示画面20aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定、特別図柄抽選ともいう)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。また、大当たり抽選は、遊技球の後述する第1始動口31や第2始動口32,47への入賞に対して行われる。
さらに、画像表示部20は、図32〜42に示すように、保留表示としての保留アイコンRI、所定の保留アイコンRICを変化させるための変化用表示若しくは貯留量表示としてのメータ表示MSや代替用表示体MTPも、表示画面20aに表示する。
さらにまた、画像表示部20には、装飾図柄変動演出時、後述する通常判定基準で大当たり判定(抽選)されている場合には、概ね、第1演出モードAM1の下で、変動演出が表示画面20aに表示され(図53参照)、有利判定基準で大当たり判定されている場合には、概ね、第2演出モードAM2の下で、変動演出が表示画面20aに表示されるように(図62参照)、構成されている。また、第1演出モードAM1から第2演出モードAM2に演出モードを変更する際には、モード変更案内演出(適宜、モード変更演出、あるいは、単に、変更演出ともいう)ACが表示画面20aに表示される(図54,61参照)。具体的には、第1演出モードAM1の装飾図柄変動演出における装飾図柄の変動停止後、モード変更案内演出ACが表示画面20aに表示され、その表示後に、第2演出モードAM2の装飾図柄変動演出が開始される構成としている。
なお、実施形態の場合、第1演出モードAM1は、図53に示すように、キャラクタCHが歩いているモード、すなわち、歩くキャラクタCHWが装飾図柄変動の背景で表示されるモードとしてる。また、第2演出モードAM2では、図62に示すように、キャラクタCHが走っているモード、すなわち、走るキャラクタCHRが装飾図柄変動の背景で表示されるモードとしている。
また、モード変更案内演出は、後述する長当たりA,Bや短当たりCの大当たり演出(図34,38)が例示できる。さらに、実施形態の場合、モード変更案内演出ACとして、予備案内演出ACPと本案内演出ACMとから構成されるものがある。予備案内演出ACPは、図54の1〜3に示すように、通常の装飾図柄変動と同様に、歩くキャラクタCHWを背景に表示させて、まず、図54の1に示すように、左装飾図柄と右装飾図柄とが変動し、図54の2に示すように、左装飾図柄が停止表示され、つぎに、図54の3に示すように、右装飾図柄も停止表示される状態としている。本案内演出ACMは、図54の4,5に示すように、表示画面20aに「探索モード突入」と「ダイヤを探せ!」との文字等を大きく表示しつつ、装飾図柄変動を表示画面20aの右下の小エリア部位20bに表示するもので、演出モードが変更されるような印象を、遊技者に与える演出としている。
また、図1に示すように、センター役物装置18の枠体部18aの左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部18cへ遊技球を流出させるワープ部18bが配設されている。枠体部18aの下部のステージ部18cは、ワープ部18bから流入した遊技球を、上面で転動させて、第1始動口31や第2始動口32に入賞可能な始動入賞装置21の入球口22へと案内したり、あるいは、そのまま、入球口22の上方より左右にずれた位置から、落下させる。
遊技領域16の左右方向における中央下部には、既述の始動入賞装置21が設けられている。始動入賞装置21は、図1,3に示すように、入球口22から入球した遊技球Bを、左側の第1始動口31と右側の第2始動口32とのどちらかに入賞するように振り分ける振分手段としての振分部材23を備えて構成される。振分部材23は、上方へ延びる上片24と下方の二又状に延びる下片25,26とを備え、遊技盤15の直交方向に配設される中心軸27を回転中心として、左右に揺動するように、配設されている。この振分部材23は、入球口22から遊技球Bが入球してくると、遊技球Bは、例えば、上端を右側に向けるように傾斜した上片24の上面側となる左面24aを転動して、左側に位置する下片25を押し下げ、第1始動口SW31aを設けた第1始動口31に入賞する。この時、上片24は、遊技球Bに押された下片25の揺動に伴ない、上端を左側に向けるように傾斜し、つぎの遊技球Bが入球口22から入球してくれば、遊技球Bは、上片24の上面側の右面24bを転動して、右側に位置する下片26を押し下げ、第2始動口SW32aを設けた第2始動口32に入賞することとなる。すなわち、実施形態の場合、振分部材23は、入球口22から入球する遊技球Bを、第1始動口31と第2始動口32とへ交互に入賞させるように振り分けている。
また、遊技領域16の右側には、図1,4,5に示すように、可変入賞装置として電動チューリップ(以下、適宜、電チューともいう)44により開閉される第2始動口47が配設されている。電チュー44は、前後方向に延びた皿形状の受け皿部45を備えて構成され、この受け皿部45の上面側の開口部位が第2始動口47を構成する。そして、この電チュー44では、受け皿部45が、電チューソレノイド46(図2,5参照)により前後方向に往復駆動され、遊技盤15から突出する前進移動時に、遊技盤15から突出した受け皿部45の上面側の第2始動口47に、上方から流下する遊技球Bが流入して入賞する。すなわち、第2始動口47は、電チュー44が前進移動した開状態となっているときのみ、遊技球Bが入賞可能となる。なお、入賞した遊技球Bは、受け皿部45の後方の流下口45aから流下して第2始動口SW47aを通過する。
さらに、実施形態の場合、電チュー44は、電チューソレノイド46とともに、上方のゲート49と一体的な組付ユニット35として、遊技盤15に取り付けられる構成としている。組付ユニット35は、合成樹脂等から形成される保持枠部36を備え、保持枠部36は、遊技盤15の前面側に取り付けられる取付基板37を備えるとともに、上側から順に、上枠部38、中間枠部39、ガイド部40、及び、下枠部41を備えて構成されている。上枠部38は、ゲート49を構成するゲートSW49aを保持し、中間枠部39は、取付基板37の後面側で、電チューソレノイド46を保持し、ガイド部40は、受け皿部45を前後移動可能に保持するように構成され、下枠部41は、第2始動口SW47aを保持するように構成されている。ガイド部40は、取付基板37に、受け皿部45の前面壁45bを挿通させるガイド孔40aを開口させており、受け皿部45が後退しているときには、前面壁45bが、ガイド孔40aを塞ぐことから、第2始動口47が閉状態となって、遊技球Bは第2始動口47へ入賞しない。また、取付基板37の前面側には、ガイド孔40aの左右両側に、前進移動時の受け皿部45に遊技球Bが受け止られて、第2始動口47に入賞し易いように、遊技球Bの左右へのブレを抑制する規制壁42が、突設されている。
受け皿部45は、後面側に、電チューソレノイド46の前後移動する横向きU字形状のプランジャ46aを結合させ、電チューソレノイド46は、通電時、プランジャ46aを引き込んで、受け皿部45を前進移動させ、その後、通電を停止させれば、ばね46bの付勢力により、プランジャ46aを繰り出させて、受け皿部45を後退移動させ、第2始動口47を閉じるように構成されている。
ゲート49は、遊技球Bを入球させる入球口を構成し、遊技球Bの入球をゲートSW49aが検知し、検知信号を入力した後述するメイン制御部75が、電チューソレノイド46に通電し、電チュー44の第2始動口47を所定時間開口させる。なお、実施形態の場合、開口時間は、通常作動パターンでの短い開口時間Ts(図51参照)の0.1秒と、開放延長作動パターンでの長い開口時間Te(図51参照)の0.6秒と、の2パターンがある。そして、ゲート49と前後移動する受け皿部45との配置状態(上下方向の離隔距離)は、電チュー44の0.1秒の開口時間の場合には、すなわち、電チュー44の通常作動パターンの動作時には、ゲート49を通過した遊技球Bは、受け皿部45が前進移動して、一旦、0.1秒間、第2始動口47を開口させ、ついで、後退移動して第2始動口47を閉じた後に、ガイド孔40aの前面側を通過する状態、換言すれば、殆ど、第2始動口47に遊技球Bが入賞しない状態としている。そして、電チュー44の0.6秒の開口時間の場合には、すなわち、開放延長作動パターンの場合には、ゲート49を通過する遊技球Bは、殆ど全て、受け皿部45を前進移動させて開口した第2始動口47に入賞するように、構成されている。
なお、実施形態の場合、電チュー44の作動中に、ゲート49を遊技球Bが通過して、メイン制御部75に検知信号が出力されても、メイン制御部75は、その通過を記憶すること無く(通過の権利を保留すること無く)、電チュー44の作動完了後において、新たなゲートSW49aの通過検知信号を入力されたことを条件として、メイン制御部75は、所定の作動パターンで電チュー44を作動させる構成としている。また、このような構成、すなわち、所謂、作動ゲートの構成では、メイン制御部75は、ゲートSW49aにおける遊技球Bの入球の検知信号を入力すれば、通常作動パターンであっても、開放延長作動パターンであっても、共に、同じ所定のタイミングで(実施形態では検知信号の有力があれば直ちに)、電チューソレノイド46を作動させている。
また、遊技領域16には、大入賞装置(特別可変入賞装置)51が設けられている。大入賞装置51は、始動入賞装置21の右方に配置されており、大入賞口53と、大入賞口ソレノイド51a(図2参照)により動作する開閉部材51bとを備えている。大入賞口53は、開閉部材51bにより開閉される。
また、遊技領域16には、複数の普通入賞装置54が設けられている。各普通入賞装置54は、始動入賞装置21の左方に配置されている。各普通入賞装置54に入った遊技球は、その普通入賞装置54内の普通入賞口55に入賞する。
さらに、センター役物装置18の枠体部18aの下部側には、数字の「1」と「2」との形を模した報知ランプ71,72が配設されている。これらの報知ランプ71,72は、現在の特別図柄変動(特図変動)している遊技球Bが、第1始動口31への入賞によるものか、あるいは、第2始動口32への入賞によるものかを、遊技者による演出ボタン装置108の演出ボタン109の所定(適正)操作時に、点灯される。
また、遊技領域16の外側の非遊技領域17であって遊技盤15の右下部には、表示器類が配置されている。パチンコ遊技機10には、表示器類として、第1特別図柄表示器59a、及び、第2特別図柄表示器59bが設けられるとともに、第1特別図柄保留ランプ60a、及び、第2特別図柄保留ランプ60b等が設けられている。
なお、実施形態のパチンコ遊技機10は、ゲート49の遊技球の通過に伴なって、電チュー44を開閉する判定(抽選)を行わない構成であるため、普通図柄表示器や普通図柄保留ランプは配設されていない。
第1特別図柄表示器59a、第2特別図柄表示器59bは、それぞれ、遊技球の第1始動口31、第2始動口32,47への入賞を契機として行われる大当たり判定(抽選)の結果を、変動表示を経て停止表示される特別図柄により報知する(これを「特別図柄変動」あるいは「特図変動」という)ものである。実施形態の第1特別図柄表示器59aと第2特別図柄表示器59bとは、それぞれ、エイトセグメントとドットとを備えて構成され、それらの所定部位の点滅と点灯表示とにより、特別図柄の変動と停止表示とを行なう構成としている。そして、これらの第1特別図柄表示器59aや第2特別図柄表示器59bに停止表示された特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口53を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。簡単に述べれば、始動口31,32,47への入賞による判定条件の成立により、大当たり判定(抽選)が行われ、その判定結果が大当たりであれば、遊技者に有利な特別遊技としての大当たり遊技が実行されることとなる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口31または第2始動口32,47に入賞すると、メイン制御部75(図2参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口31への入賞であれば第1特図保留記憶部78aに、第2始動口32,47への入賞であれば第2特図保留記憶部78bに、特図保留記憶として記憶し、さらに、その入賞順も、入賞順記憶部78cに記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた特図保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ60a、第2特別図柄保留ランプ60bは、それぞれ、第1特図保留記憶部78a、第2特図保留記憶部78bに記憶されている特図保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1特図保留記憶部78a、第2特図保留記憶部78bに記憶される特図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされて、合計8個の保留を記憶できるものの、第1特図保留記憶部78aに4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口31に入賞したときや、第2特図保留記憶部78bに4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口32,47に入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。そして、実施形態の場合、これらの特図保留記憶は、第1特別図柄保留ランプ60aや第2特別図柄保留ランプ60bの表示とともに、図32に示すように、画像表示部20の表示画面20aの下縁側に、既述した保留表示、すなわち、保留アイコンRIとして表示される構成としている。表示画面20aには、入賞順に、台マークVMの左側で左側に向かって並ぶように、保留アイコンRIが表示される。台マークVM上の保留アイコンRIは、変動中の保留アイコン(当該変動保留アイコン)RIを表示しており、変動停止後に、台マークVM上の保留アイコンRIは消去され、左側の後続の保留アイコンRIが、順次、右隣に移動し、次変動の保留アイコンRIが台マークVM上に表示される。
また、遊技領域16の下端には、入賞しなかった遊技球が排出されるアウト口57が配設されている。
(2)パチンコ遊技機の電気系統
つぎに、実施形態のパチンコ遊技機10の電気系統について説明する。図2に示すように、パチンコ遊技機10は、メイン制御部75、払出制御部80、演出制御手段としてのサブ制御部85を備え、サブ制御部85は、演出制御部90、画像音響制御部95、及び、ランプ制御部100を備えている。そして、払出制御部80及び演出制御部90はメイン制御部75に接続され、画像音響制御部95及びランプ制御部100は演出制御部90に接続されている。各制御部は、CPU76,80a,91,96,101、ROM77,80b,92,97,102、RAM78,80c,93,98,103等を備えている。また、メイン制御部75は、RAM78内に、第1特図保留記憶部78a、第2特図保留記憶部78b、及び、入賞順記憶部78cを備えている。さらに、演出制御部90は、RTC(リアルタイムクロック)94を備えている。RTC94は、日時を計測しており、パチンコ遊技機10の電源が遮断されても図示しないバックアップ電源により計測動作を継続する。
メイン制御部75は、大当たりの判定(抽選)や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御部75には、第1始動口31に入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)31a、第2始動口32,47に入賞した遊技球を検出する第2始動口SW32a,47a、電チュー44を駆動する電チューソレノイド46、ゲート49を通過した遊技球を検出するゲートSW49a、大入賞口53内に設けられて大入賞口53に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW53a、開閉部材51bを駆動する大入賞口ソレノイド51a、各普通入賞口55内にそれぞれ設けられてその普通入賞口55に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW55a、第1特別図柄保留ランプ60a、第2特別図柄保留ランプ60b、第1特別図柄表示器59a、及び、第2特別図柄表示器59bがそれぞれ接続され、矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御部75に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御部75から信号が出力される。
また、メイン制御部75は、払出制御部80に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御部80から信号を受信する。払出制御部80には、払出部82が接続され、払出制御部80は、メイン制御部75から受信したコマンドに従って払出部82を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御部75には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板105が接続されている。メイン制御部75は、払出制御部80から取得済みの払い出した賞球数の情報やメイン制御部75の状態等の情報を、盤用外部情報端子基板105を介して、ホストコンピュータに送信する。
払出制御部80は、払出部(払出駆動モータ)82、払出球検出SW82a、球有り検出SW82b、満タン検出SW82c、及び、発射部83と接続される。
払出制御部80は、払出部(払出駆動モータ)82に対して入賞時の賞球数を払い出す制御を行なう。払出部82は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すための払出駆動モータからなる。そして、払出制御部80は、払出部82に対して各入賞口(第1始動口31、第2始動口32,47、大入賞口53、普通入賞口55)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御を行なう。
また、払出制御部80は、発射部83に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部83は、遊技のための遊技球を発射するものであり、発射ハンドル63からの遊技者による遊技操作を検出するセンサや遊技球を発射させるソレノイド等を備える。払出制御部80は、発射部83のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤15の遊技領域16に遊技球を送り出す。
また、払出制御部80は、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、既述の払出球検出SW82a、球有り検出SW82b、満タン検出SW82c等がある。
さらに、払出制御部80には、ホールに設置された図示しないホストコンピュータに対して各種情報を送信する枠用外部情報端子基板106が接続されている。払出制御部80は、払出部(払出駆動モータ)82を駆動させて払い出した賞球数の情報等を枠用外部情報端子基板106を介してホストコンピュータに送信し、また、同様の情報をメイン制御部75にも送信する。
また、メイン制御部75は、演出制御部90に対し各種コマンドを送信し、演出制御部90は、画像音響制御部95との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像音響制御部95には画像表示部20及びスピーカ68が接続され、画像音響制御部95は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、画像表示部20の表示画面20aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ68から音声を出力する。
具体的には、画像音響制御部95のROM97には、画像表示部20において表示する装飾図柄、背景、キャラクタ、アイテム等の画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて又は画像データとは独立にスピーカ68から出力する音声、楽曲、効果音等の音響データが記憶されている。画像音響制御部95のCPU96は、ROM97に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した画像データを用いて装飾図柄等の画像を表示するための画像処理を行い、また、読み出した音響データを用いて音声等の音響を出力するための音声処理を行う。そして、画像音響制御部95は、画像処理された画像データに基づいて画像表示部20に画像を表示し、音声処理された音響データに基づいてスピーカ68から音響を出力する。
また、演出制御部90は、ランプ制御部100との間でもコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御部100には、枠ランプ69、盤ランプ70、報知ランプ71,72、及び、可動役物装置112の図示しない駆動モータやセンサが接続され、ランプ制御部100は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、ランプ69,70,71,72を点灯・消灯するとともに、可動役物装置112の駆動モータを駆動させて、可動役物装置112の可動体としての星型の可動役物113(図1参照)を左右に揺動させるように動作させる。
具体的には、ランプ制御部100のROM102には、演出制御部90にて決定される演出内容に応じたランプ69,70の発光パターンデータ(点灯/点滅や発光色に関するデータ)が記憶されている。ランプ制御部100のCPU101は、ROM102に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した発光パターンデータに従ってランプ69,70の発光を制御する。また、ランプ制御部100のROM102には、演出制御部90にて決定される演出内容に応じた可動役物装置112の動作パターンデータが記憶されている。ランプ制御部100のCPU101は、読み出した動作パターンデータに従って、可動役物装置112の動作を制御する。
報知ランプ71,72は、数字の「1」と「2」とを模して構成され、点灯時、特別図柄変動している遊技球が第1始動口31に入賞したものに基づく場合には、「1」を模した報知ランプ71が点灯され、特別図柄変動している遊技球が第2始動口32,47に入賞したものに基づく場合には、「2」を模した報知ランプ72が点灯されることとなる。
また、演出制御部90には、操作手段としての演出ボタン装置108における遊技者が操作する演出ボタン109(図1,19参照)が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW110が接続されており、演出ボタン109が押下されると、演出ボタン検出SW110から演出制御部90に対して信号が出力される。さらに、演出キー67のキー検出SW67aも演出制御部90に接続されている。演出キー67は、遊技者によってキー操作されると、キー操作に対応したキー検出SW67aの信号が演出制御部90へ入力される。
(3)遊技状態等の説明
実施形態のパチンコ遊技機10では、設定される遊技状態として、通常遊技状態、時短遊技付き(所謂、電チューサポート付き・電サポ付き)の確変遊技状態、及び、電サポの無い潜確(潜伏確変)遊技状態の3つの遊技状態がある。また、実施形態のパチンコ遊技機10では、大当たり判定の結果実行される遊技として、大当たり遊技と小当たり遊技とがある。
時短遊技付き(電サポ付き)とは、可変入賞装置としての電チュー44の開口時間を長くして(開放延長作動パターンの状態として)、第2始動口47に入賞し易い状態をいう。実施形態では、既述したように、電チュー44の開口時間を、電サポの付かない状態(通常作動パターンの状態)では、短い開口時間Tsの0.1秒として、殆ど、第2始動口47へ入賞し難い状態としているのに対し、電サポ付きの状態では、電チュー44の開口時間を、長い開口時間Teの0.6秒として、ゲート49を通過した遊技球が、第2始動口47へ殆ど入賞する状態としている。
確変遊技状態とは、通常遊技状態での通常判定基準よりも、大当たりの判定結果を得易い(大当たりに当選し易い)有利判定基準で判定される状態をいう。実施形態の場合、通常遊技状態の通常判定基準では、例えば、大当たり当選確率が1/200であるのに対して、確変遊技状態の有利判定基準では、大当たり当選確率が4/200となっている。また、電サポ付きの確変遊技状態では、特別図柄が変動を開始して停止表示するまでの変動時間が、平均的に、通常遊技状態より短くした変動時間短縮状態としている。例えば、通常遊技状態では、最短の変動時間を4秒、最長の変動時間を100秒として、平均変動時間を10秒としていても、電サポ付きの確変遊技状態では、最短の変動時間を3秒、最長の変動時間を70秒として、平均変動時間を5秒としている。
潜確遊技状態とは、大当たり判定が、通常遊技状態と相違して、確変遊技状態と同じ有利判定基準で判定される状態をいう。但し、潜確遊技状態では、電サポの付かない状態とし、かつ、変動時間短縮状態とならず、通常遊技状態と同じ状態の変動時間非短縮状態としている。
そして、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)通常遊技状態であり、大当たりの判定結果を得ると(大当たりに当選すると)、大入賞口53を所定回数開閉する遊技者に有利な特別遊技としての大当たり遊技を経て、大当たりの判定(抽選)基準が通常判定基準から有利判定基準に移行するとともに、大当たりの種類に応じた遊技状態(電サポ付きの確変遊技状態若しくは電サポの付かない潜確遊技状態)に移行する。大当たりの種類には、図6に示すように、多くの賞球を獲得可能な長当たりとして、16R(ラウンド)確変大当たりの長当たりAと、4Rの確変大当たりの長当たりBと、があり、殆ど賞球の獲得が望めない短当たりとして、2R(ラウンド)突然確変(突確)大当たりの短当たりCと、2R潜伏確変(潜確)大当たりの短当たりDとがある。なお、ラウンドとは大入賞口53の開放期間を言う。
16R確変大当たりの長当たりAは、大入賞口53を16回開放する大当たり遊技を行った後、電サポ付きの確変遊技状態に移行し、4R確変大当たりの長当たりBは、大入賞口53を4回開放する大当たり遊技を行った後、電サポ付きの確変遊技状態に移行する。2R突確大当たりの短当たりCは、大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技を行った後、電サポ付きの確変遊技状態に移行し、2R潜確大当たりの短当たりDは、大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技を行った後、電サポの無い潜確遊技状態に移行する。
なお、当たり判定の種類としては、上記の大当たりの他に小当たりがあり、小当たりの当選確率は、実施形態の場合、2/200としている。小当たりは、見かけ上、2R潜確大当たりの短当たりDと変わらない動作をするもので、大入賞口53を極短時間2回開放する小当たり遊技を行うが、遊技状態は変化せず、大当たり確率を通常判定基準の低確率としたままの通常遊技状態を維持する。
ちなみに、2R潜確大当たりの短当たりDと小当たりとは、大入賞口53を極短時間2回開放するものの、その後、電サポが付かないことから、見かけ上、遊技者は、どちらの当たりか判断し難く、そのため、実施形態では、これらの場合の大入賞口53を極短時間2回開放させる遊技を、特殊遊技としている。
また、電サポ付きの確変大当たり、すなわち、長当たりA,Bと短当たりCとは、大当たり遊技後、70回分の特別図柄変動が行なわれれば、電サポが無くなる。さらに、大当たり遊技後、大当たり確率を高確率の有利判定基準として判定(抽選)する回数は、特別図柄の変動回数が74回分まで行われ、その終了回数までに大当たりの判定結果を得られなければ、通常遊技状態に移行する。
そして、大当たり及び小当たりの抽選(判定)は大当たり乱数を用いて行われ、大当たりに当選した場合に、当選した大当たりがいずれの種類の大当たりとなるかの抽選は、大当たり図柄乱数を用いて行われる。大当たり乱数は、例えば、0〜199までの範囲で値をとることとされ、通常遊技状態時では、大当たりに当選する割合が1/200となるよう大当たりに当選する乱数値が定められるとともに、小当たりに当選する割合が2/200となるよう、小当たりに当選する乱数値が定められている。また、大当たり乱数は、電サポ付きか否かに拘らず、確変遊技状態時や潜確遊技状態時には、大当たりに当選する割合が4/200となるよう、大当たりに当選する乱数値が定められている。なお、実施形態の場合、確変遊技状態時や確変遊技状態時には、小当たりに当選しないように、設定されている。
さらに、大当たり図柄乱数に関し、図6に示すように、第1始動口31への入賞に対しては、16R確変大当たりの長当たりAに当選する確率が、1%、4R確変大当たりの長当たりBに当選する確率が、54%、2R突確大当たりの短当たりCに当選する確率が、10%、2R潜確大当たりの短当たりDに当選する確率が、35%としている。また、第2始動口32,47への入賞に対しては、16R確変大当たりの長当たりAと4R確変大当たりの長当たりBの2種類のものしか無く、共に、50%ずつとしている。
そのため、実施形態の場合には、振分手段としての振分部材23により入賞が第1始動口31と第2始動口32とに振り分けられているものの、第2始動口32への入賞に基づく大当たりが、短当たりC,Dが無い分、第1始動口31への入賞に基づく大当たりと比較して、遊技者に利益が大きい当たりに当選し易くなっており、第1始動口31と第2始動口32とへの入賞に伴なう特別遊技に、差が生じている。
また、大当たり抽選の結果がハズレであった場合に、特別図柄変動に並行して行われる装飾図柄変動演出において装飾図柄をリーチ状態とするか否かは、リーチ乱数を用いて行われ、後述するように、ハズレの内のリーチを行なう確率は、15%、ハズレの内のリーチを行なわないバラハズレの確率は、残りの85%としている(図22参照)。
(4)パチンコ遊技機の動作
≪メイン制御部での処理≫
つぎに、図7〜15に基づいてメイン制御部75の動作について説明する。なお、後述する各カウンタは、RAM78に設けられ、パチンコ遊技機10の電源投入時にゼロクリアされる。
メイン制御部75は、電源の供給が開始されると、図示しない起動処理や電源遮断監視処理等を含んだメイン制御処理の実行を開始し、メイン制御部75への電源の供給中、このメイン制御処理を継続的に実行する。そして、メイン制御部75は、このメイン制御処理に対して、所定周期毎(例えば4ms毎)、図7に示すタイマ割込処理を割り込ませて実行する。
[メイン側タイマ割込処理]
メイン制御部75は、図7に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。すなわち、乱数更新処理(S201)、始動口SW処理(S202)、大入賞口SW処理(S203)、普通入賞口SW処理(S204)、特別図柄処理(S205)、大入賞口処理(S206)、電チュー処理(S207)、賞球処理(S208)、及び、出力処理(S209)を繰り返して行う。
[乱数更新処理]乱数更新処理(S201)では、図示しないが、メイン制御部75は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たり図柄の種類(16R確変図柄、4R確変図柄、2R突確図柄、あるいは、2R潜確図柄)を決めるための大当たり図柄乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、装飾図柄変動演出の変動パターン(例えばSPリーチ演出、SPSPリーチ演出等を行うか等)を決めるための変動パターン乱数等を更新する乱数更新処理を行う。
[始動口SW処理]
始動口SW処理(S202)では、図8に示すように、メイン制御部75は、第1始動口SW31aがONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければステップS308に進み、ONしていれば(S301でYES)、第1特図保留記憶部78aに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定し(S302)、4未満でない場合は処理を終え、4未満の場合は、U1に1を加算し(S303)、ステップS304に移行する。
一方、ステップS308では、第2始動口SW32a,47aがONしたか否かを判定し、ONしていなければ(S308でNO)、処理を終え、ONしていれば(S308でYES)、第2特図保留記憶部78bに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定し(S309)、4未満でない場合は処理を終え、4未満の場合は、U2に1を加算し(S310)、ステップS304に移行する。
ステップS304では、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して、入賞した第1始動口31と第2始動口32,47とに対応させて、各種乱数を、第1特図保留記憶部78a若しくは第2特図保留記憶部78bに格納するとともに、その入賞順を入賞順記憶部78cに記憶し、そして、ステップS305に進んで、格納した各種乱数に関して、先読みし(事前判定し)、大当たり判定、大当たり図柄判定、リーチ判定、変動パターン判定を行ない、それらの判定結果を先読み判定結果コマンドとしてセットするとともに(S306)、第1始動口31や第2始動口32,47への入賞種別や入賞順の情報を含んだ保留増加コマンドをセットして(S307)、始動口SW処理を終える。
[大入賞口SW処理]大入賞口SW処理(S203)では、図示しないが、大入賞口SW53aがONしていれば、大当たり遊技中又は小当たり遊技中(後述する当たり遊技フラグがON)か否かを判定して、大当たり遊技中又は小当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値に1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
[普通入賞口SW処理]普通入賞口SW処理(S204)は、図示しないが、普通入賞口SW55aがONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
[特別図柄処理]
特別図柄処理(S205)では、メイン制御部75は、図9に示すように、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、又は、短当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば特別図柄処理を終え、ONでなければ特別図柄の変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS409に進み、変動中でなければ、保留があるか否か、すなわち、第2始動口保留カウンタの値U2又は第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定する(S403)。そして、U2及びU1が1以上でなければ特別図柄処理を終え、U2又はU1が1以上であれば、判定する保留のU2又はU1から1を減算するとともに入賞順位を繰り上げ(S404)、判定するためにステップS304で格納しておいた大当たり乱数等を用いて後述する大当たり判定処理(S405)を行い、次いで、後述する変動パターン選択処理を行う(S406)。
その後、メイン制御部75は、第1特別図柄表示器59aまたは第2特別図柄表示器59bにおいて特別図柄の変動を開始し(S407)、変動開始コマンドをセットして(S408)、ステップS409に進む。ステップS409では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理を終えるが、経過していれば特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を確定表示し(S410)、変動停止コマンドをセットする(S411)。そして、後述する停止中処理(S412)を行って、特別図柄処理を終える。
(大当たり判定処理)
大当たり判定処理(S405)では、メイン制御部75は、図10に示すように、遊技状態に応じた大当たり判定用テーブルを用いて、大当たり乱数が大当たりか否かの判定を行う(S501)。そして、大当たりであれば(S502でYES)、ステップS304で格納しておいた大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを判定し(S503)、その大当たり図柄をセットする(S504)。なお、大当たり図柄によって、既述したように、大当たりの種類が決まる。一方、大当たり乱数が大当たりでないが(S502でNO)、小当たりであれば(S505でYES)、小当たり図柄をセットする(S506)。小当たりでもなければ(S505でNO)、ハズレ図柄をセットする(S507)。
(変動パターン選択処理)
変動パターン選択処理(S406)では、メイン制御部75は、図11に示すように、直前の大当たり判定処理(図10参照)で大当たりと判定していれば(S601でYES)、変動パターンテーブルとして大当たり用テーブルをセットし(S602)、小当たりと判定していれば(S601でNO、S603でYES)、変動パターンテーブルとして小当たり用テーブルをセットする(S604)。大当たりでも小当たりでもない場合には(S603でNO)、リーチ乱数判定テーブルを参照してステップS304で格納しておいたリーチ乱数がリーチ有りを示すものであるか否かの判定を行い(S605)、リーチ有りである場合は(S606でYES)、変動パターンテーブルとしてリーチハズレ用テーブルをセットし(S607)、リーチ無しである場合は(S606でNO)、変動パターンテーブルとしてバラハズレ用テーブルをセットする(S608)。ここで、バラハズレとは、装飾図柄をリーチ状態としないで停止表示させる変動パターンのことをいう。装飾図柄のリーチ状態とは、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄と3つある装飾図柄のうちの2つを同じ装飾図柄で停止表示させた状態をいう。各装飾図柄は、例えば「1」〜「9」までの数字を装飾した図柄などから構成される。
次に、メイン制御部75は、上記のようにセットした変動パターンテーブルを参照して、ステップS304で格納しておいた変動パターン乱数がいずれの変動パターンを示すかの判定を行い(S609)、その変動パターン乱数が示す変動パターンをセットする(S610)。なお、変動パターンには変動時間を示す情報が含まれている。また、変動パターン乱数は、例えば、0〜10363までの値をとり、大当たり抽選の結果が大当たりであるか小当たりであるかハズレであるか、大当たりである場合は大当たり図柄の種類が何であるか、ハズレである場合はリーチハズレであるかバラハズレであるか、によって異なる変動パターンテーブルを参照して判定されて、およそ180種類ある変動パターンの中から1つの変動パターンを決めるための乱数である。
(停止中処理)
停止中処理(S412)では、メイン制御部75は、図12に示すように、時短遊技状態か否かを示す時短遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでない場合はステップS705に進むが、ONの場合は、時短遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える時短変動カウンタの値Jを1減算し(S702)、Jが0であれば時短遊技状態を終えるために時短遊技フラグをOFFして(S703,S704)、ステップS705に進む。なお、時短変動カウンタのJの値は、当初、70としている(図14参照)。
ステップS705では、メイン制御部75は、確変遊技状態か否かを示す確変遊技フラグ又は潜確遊技状態か否かを示す潜確遊技フラグがONか否かを判定し(S705)、ONでない場合はステップS709に進むが、ONの場合は、確変遊技状態中又は潜確遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える確変潜確変動カウンタの値Xを1減算し(S706)、Xが0であれば確変遊技状態又は潜確遊技状態を終えるために確変潜確遊技フラグをOFFして(S707,S708)、ステップS709に進む。なお、確変潜確変動カウンタのXの値は、当初、74としている(図14参照)
ステップS709では、メイン制御部75は、大当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が大当たり図柄か否か)を判定し、大当たりである場合は(S709でYES)、その大当たりが長当たりであるか否か判定する(S710)。長当たりである場合は、長当たり遊技フラグをセットし(S711)、一方、長当たりでない場合は、短当たりであるので、短当たりフラグをセットする(S712)。そして、時短変動カウンタの値J及び確変潜確変動カウンタの値Xをゼロクリアするとともに(S713)、時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグをOFFして(S714)、ステップS717に進む。
一方、大当たりでない場合は(S709でNO)、メイン制御部75は、小当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が小当たり図柄か否か)を判定し(S715)、小当たりでない場合には停止中処理を終え、小当たりである場合には、小当たり遊技フラグをONして(S716)、ステップS717に進む。
ステップS717では、メイン制御部75は、当たり遊技(大当たり遊技又は小当たり遊技)のオープニングを開始するとともに(S717)、オープニングコマンドをセットして(S718)、停止中処理を終える。
[大入賞口処理]
大入賞口処理(S206)では、メイン制御部75は、図13に示すように、まず、当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S801)、ONでなければ大入賞口処理を終えるが、ONであれば、オープニング中であるか否かを判定する(S802)。オープニングとは、当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。メイン制御部75は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S803)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば、当たりの種類に応じた最大R数(ラウンド数)と作動パターンとを設定する(S804)。そして、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S805)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S806)、大入賞口53の作動(開放)を開始する(S807)。
次に、メイン制御部75は、大入賞口53の作動時間(開放時間。実施形態では、長当たりであれば29.5秒、短当たりまたは小当たりであれば0.1秒)が経過したか否かを判定し(S808)、経過していれば大入賞口53を閉口し(S810)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数(実施形態では、9個)であるか否かを判定して(S809)、規定個数でなければ大入賞口処理を終え、規定個数であれば大入賞口53を閉口する(S810)。
そして、メイン制御部75は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S811)、最大R数でなければ大入賞口処理を終え、最大R数であれば、エンディングを開始して(S812)、エンディングコマンドをセットし(S813)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S814)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、メイン制御部75は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S817)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば後述する遊技状態設定処理を行って(S818)、当たり遊技フラグをOFFして(S819)、大入賞口処理を終える。
一方、メイン制御部75は、ステップS802においてオープニング中でないと判定したときは、大入賞口53がエンディング中であるか否かを判定し(S815)、エンディング中であればステップS817に移行し、エンディング中でなければ大入賞口53の作動中か否かを判定する(S816)。そして、作動中でなければステップS805に移行し、作動中であればステップS808に移行する。
(遊技状態設定処理)
遊技状態設定処理(S818)では、メイン制御部75は、図14に示すように、終了する当たり遊技が、小当たりであれば(S901でYES)、遊技状態を移行させないので遊技状態設定処理を終え、小当たりでなく(S901でNO)、確変大当たりであれば(S902でYES)、確変遊技状態に移行させるため確変遊技フラグをONするとともに(S903)、時短遊技フラグをONして(S905)、時短変動カウンタの値Jを70として(S906)、ステップS907に移行する。また、確変大当たりでなければ(S902でNO)、潜確遊技状態に移行するために、潜確遊技フラグをONして(S904)、ステップS907に移行する。
そして、ステップS907において、確変潜確変動カウンタの値Xを74として、遊技状態設定処理を終える。
[電チュー処理]
電チュー処理(S207)では、メイン制御部75は、図15に示すように、電チュー作動フラグがONか否かを判定し(S1001)、ONであれば、ステップS1008に移行し、ONでなければ(S1001でNO)、ゲートSW49aがONか否かを判定し(S1002)、ONでなければ、処理を終え、ONであれば、時短遊技フラグがONか否か判定する(S1003)。時短遊技フラグがONでなければ(S1003でNO)、通常作動パターンをセットし(S1004)、時短遊技フラグがONであれば(S1003でYES)、開放延長作動パターンをセットして(S1005)、ステップS1006に移行する。
ステップS1006では、開放延長作動パターン(実施形態では、第2始動口47を0.6秒開口させる作動パターン)若しくは通常作動パターン(実施形態では、第2始動口47を0.1秒開口させる作動パターン)のどちらかの作動パターンとして、メイン制御部75が、電チューソレノイド46の作動を開始させ、電チュー作動フラグをONして(S1007)、ステップS1008に移行する。
ステップS1008では、所定の作動パターンの作動時間が経過した否かを判定し、経過していなければ、処理を終え、経過していれば(S1008でYES)、電チューソレノイド46を復帰させるように、電チュー44の作動を停止させ(S1009)、電チュー作動フラグをOFFして(S1010)、処理を終える。
[賞球処理]賞球処理(S208)においては、図示しないが、遊技球の入球に応じた大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり15球)、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり10球)、及び、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり3球)を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする。
[出力処理]出力処理(S209)においては、図示しないが、各種コマンドを払出制御部80及び演出制御部90に出力する。
≪演出制御部での処理≫
以上のメイン制御部75における処理と並行して、サブ制御部85の演出制御部90では図16,17に示すようなサブ側メイン処理とサブ側タイマ割込処理を行う。
[サブ側メイン処理]
演出制御部90は、図16に示すように、まず、起動時に初期設定を行い(S2001)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S2002)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しつつ(S2003)、タイマ割り込み処理を受け付ける。
[サブ側タイマ割込処理]
演出制御部90は、図17に示すようなサブ側タイマ割込処理を例えば1msecといった短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、コマンド受信処理(S2101、図18参照)と、演出ボタン処理(S2102、図19参照)と、コマンド受信処理及び演出ボタン処理でセットしたコマンドを画像音響制御部95やランプ制御部100に送信するコマンド送信処理(S2103)とを行う。コマンド送信処理が実行されると、各種コマンドを受信した画像音響制御部95やランプ制御部100は、各種演出装置(画像表示部20、スピーカ68、枠ランプ69、盤ランプ70、報知ランプ71,72、及び、可動役物装置112)を用いて各種演出(装飾図柄変動演出、大当たり演出、報知演出等)を実行する。
[コマンド受信処理]
コマンド受信処理(S2101)では、演出制御部90は、図18に示すように、メイン制御部75から保留増加コマンド(S307参照)を受信したか否かを判定し(S2201)、受信していなければ(S2201でNO)、ステップS2203に移行し、受信していれば(S2201でYES)、その増加する保留(保留記憶)の保留情報を画像音響制御部95に送信する保留情報コマンドをセットする(S2202)。なお、この保留情報コマンドは、第1始動口31若しくは第2始動口32,47のどちらの入賞に基づく保留(保留記憶)であるかや、入賞順等の情報である。
ついで、演出制御部90は、ステップS2203において、メイン制御部75から先読み判定結果コマンド(S306参照)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S2203でNO)、ステップS2205に移行し、受信していれば(S2203でYES)、後述するように、その先読み判定結果を解析処理し(S2204)、ステップS2205に移行する。
ステップS2205では、演出制御部90は、メイン制御部75から変動開始コマンド(S408参照)を受信しているか否か判定し、受信していなければ(S2205でNO)、ステップS2208に移行し、受信していれば(S2205でYES)、画像音響制御部95に送信する変動開始コマンドとランプ制御部100に送信するための変動開始する当該変動保留情報コマンドとをセットして(S2206)、後述する演出選択処理に移行し(S2207)、その後、ステップS2208に移行して、メイン制御部75から変動停止コマンド(S411参照)を受信しているか否かを判定し、受信していなければ(S2208でNO)、ステップS2212に移行し、受信していれば(S2208でYES)、画像音響制御部95に送信するための保留減少コマンドをセットし(S2209)、さらに、ランプ制御部100に送信するための報知ランプ71,72の点灯期間の終了に関する報知期間完了コマンドをセットして(S2210)、後述する変動演出終了中処理に移行し(S2211)、さらに、ステップS2212に移行する。
ステップS2212では、メイン制御部75からオープニングコマンド(S718参照)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S2212でNO)、ステップS2214に移行し、受信していれば(S2212でYES)、当たり演出選択処理を行なって(S2213)、ステップS2214に移行する。なお、当たり演出選択処理(S2213)は、演出制御部90が、オープニングコマンドを解析し、当たり演出パターンを選択して、画像音響制御部95に送信するためのオープニング演出開始コマンドをセットする処理である。
ステップS2214では、メイン制御部75からエンディングコマンド(S813参照)を受信したか否かを判定して、受信していなければ(S2214でNO)、処理を終え、受信していれば(S2214でYES)、エンディング演出選択処理を行って(S2215)、処理を終える。なお、エンディング演出選択処理(S2215)は、演出制御部90が、エンディングコマンドを解析し、エンディング演出パターンを選択して、画像音響制御部95に送信するためのエンディング演出開始コマンドをセット処理である。
[演出ボタン処理]
演出ボタン処理(S2102)では、演出制御部90は、図19に示すように、演出ボタン検出SW110からの演出ボタン109が押下されたON信号を受信したか否かを判定し(S2301)、受信していなければ(S2301でNO)、処理を終え、受信していれば(S2302でYES)、演出ボタンコマンドをセットして(S2302)、処理を終える。
[先読み判定結果解析処理]
先読み判定結果解析処理(S2204)では、演出制御部90は、図20に示すように、後述する保留表示パターン決定処理を行い(S2401)、ついで、後述する先読み演出判定処理(S2402)を行なう。
[保留表示パターン決定処理]
保留表示パターン決定処理(S2401)は、保留表示としての保留アイコンRIの表示形態の変化パターンを決定する処理であり、演出制御部90は、図21に示すように、まず、受信した先読み判定結果、すなわち、大当たり乱数に基づく先読み判定結果が、大当たりか否かを判定し(S2501)、大当たりであれば(S2501でYES)、大当たりの保留表示選択テーブルをセットし(S2503)、大当たりでなければ(S2501でNO)、小当たりか否かを判定し(S2502)、小当たりであれば(S2502でYES)、小当たりの保留表示選択テーブルをセットし(S2504)、小当たりでなければ(S2502でNO)、ハズレであり、ハズレの保留表示選択テーブルをセットする(S2505)。なお、この時、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数の先読み判定結果も参酌して、所定の保留表示パターンを選択する(S2506)。そして、保留情報を参酌しつつ(S2507)、画像音響制御部95へ送信するための選択された保留表示パターンコマンドをセットし(S2508)、処理を終える。なお、この保留表示パターンコマンドには、保留アイコンRIが変化する変化用表示付きか否か、ステップアップ付きか否か、及び、その保留の変動時の変動時間の他に、入賞順、第1,2始動口31,32,47のいずれの入賞に伴なうものか等のステップS2507で参酌した保留情報も含まれる。
保留表示パターンとしては、図22に示す各種パターンがある。まず、保留表示としての保留アイコンRIとしては、大当たりの期待度の低いものから順に、通常状態(期待度の無い)の白色アイコンRIN、期待度小の青色アイコンRIL、期待度中の黄色アイコンRIM、期待度大(期待度高)の橙色アイコンRIH、期待度最大の赤色アイコンRIMaxの5種類がある。そして、大当たり判定の判定結果が長当たりA,B,Cの場合には、変化用表示としてのメータ表示MSを利用して、保留アイコンRIを変化させる割合が、50%あり、当初の保留アイコンRIの表示が、表のように、種々あっても、最終的に、期待度最大の赤色アイコンRIMaxに変化することとなる。また、変化しないものは、長当たりA,B,Cの内の30%が該当し、それぞれ、当初の表示された保留アイコンRIのままの表示として、変化しないこととなる。さらに、当初の表示からステップアップするものが、長当たりA,B,Cの内の20%が該当し、さらに、それらの半分ずつ(50%ずつ)が、期待度中の黄色アイコンRIMから期待度大の橙色アイコンRIHと期待度最大の赤色アイコンRIMaxとに変化する。
特殊遊技を実行する短当たりDの内、半分の50%とした変動時間の長い(100秒)場合、すなわち、短当たりD1の場合には、メータ表示MSを利用して、保留アイコンRIが変化するものの、メータ表MSが満タン表示MSF(例えば、図33の3参照)されずに、未完表示MSM(例えば、図37の4参照)として、変化し、残りの50%、すなわち、短当たりD2の場合は、変動時間が短い(4秒)場合としており、保留アイコンRIを変化させないパターンとしている。
大当たり判定の判定結果が短当たりDと同様な特殊遊技を実行する小当たりの場合には、短当たりD1,D2に対応して、50%ずつ、変動時間や変化状態を対応させて、パターンが設定されている。
大当たり判定の判定結果がハズレの場合には、ハズレの内、変動時間の100秒や50秒と長いSPSPリーチやSPリーチとなったり、あるいは、未完表示MSMとなるものの、メータ表示MSを利用して、保留アイコンRIが変化するパターンが、それぞれ、2%、3%、10%あり、他に、白色アイコンRINから期待度小の青色アイコンRILや期待度中の黄色アイコンRIMにステップアップするものが、ハズレの内の10%の半分ずつ(10%分の半分(50%)ずつ)あり、何も変化しない場合が、ハズレの内の75%として、保留アイコンRIの表示パターンが設定されている(すなわち、ハズレの内の75%の中で、その90%が白色アイコンRIN、5%が青色アイコンRIL、4%が黄色アイコンRIM、1%が橙色アイコンRIHとして表示される)。
なお、図22の各保留アイコンRI(RIN,RIL,RIM,RIH,RIMax)の欄の下方の種々の%の数値は、当初に表示される保留アイコンRIの割合が、左右の並びの中で何%となるかの割合を示すものである。
≪画像音響制御部での処理≫
保留表示としての保留アイコンRIの表示について説明すれば、実施形態の場合、画像音響制御部95が、演出制御部90の後述する演出選択処理時に送信される変動開始コマンドに対応して、画像表示部20の表示画面20aに所定の装飾図柄変動演出を表示し、かつ、スピーカ68から所定の音を発生させるとともに、所定のタイミングで割込処理して、演出制御部90から送信される保留表示決定パターンコマンド、保留減少コマンド、変動開始コマンド等を受信して、図23に示す保留表示処理の各種処理が実行される。
[保留表示処理]
保留表示処理では、画像音響制御部95は、図23に示すように、所定のタイミング(例えば4msec毎)で、初期保留アイコン表示処理(S4001)、保留アイコン移動更新処理(S4002)、保留アイコン変化準備処理(S4003)、変化用表示画像処理(S4004)、及び、当該変動保留表示処理(S4005)が、順次、実行される。そして、これらの各種処理により、図32〜42に示すように、画像表示部20の表示画面20aに、種々の保留アイコンRI、変化用表示(若しくは貯留量表示)としてのメータ表示MS、増加量表示MTとしての期待度あり(期待度小以上の)保留アイコンMTI、メータ表示MSを利用して変化する変化用保留アイコンRIC等が、表示される。なお、表示画面20aの下縁側の中央には、既述したように、当該変動保留、すなわち、特図変動中の保留アイコンRIを載せるようにして表示する変動表示用の台マークVMが、適宜、表示される。
[初期保留アイコン表示処理]
初期保留アイコン表示処理(S4001)では、画像音響制御部95は、図24に示すように、まず、保留表示パターンコマンド(S2508参照)を受信したか否かを判定し(S4101)、受信していなければ(S4101でNO)、処理を終え、受信していれば(S4101でYES)、その保留表示パターンの情報を解析し、その保留の入賞順位、第1,2始動口31,32,47のどちらの入賞に伴なうものか、大当たりの有無、変動時間、変化形態等の情報を記憶し(S4102)、ついで、変化用表示(若しくは貯留量表示)としてのメータ表示MSを利用して、保留変化があるパターンか否かを判定し(S4103)、変化なしであれば(S4103でNO)、ステップS4108に移行して、選択された保留表示パターンの当初の保留アイコンRIを表示画面20aに表示させて、処理を終える。
そして、ステップS4103において、保留変化のあるパターンであれば(S4103でYES)、変化用フラグが既にONか否かを判定し(S4104)、ONでなければ(S4104でNO)、変化用フラグをONし(S4105)、ステップS4109に移行し、選択された保留表示パターンの当初の保留アイコンRIを表示画面20aに点滅表示させて(図32の5参照)、処理を終える。
一方、ステップS4104において、既に、変化用フラグがONされていれば(S4104でYES)、対象を変更するか否かを判定し(S4106)、変更が必要であれば(S4106でYES)、変化させる対象を変更して、既に点滅していた保留アイコンRICの点滅表示を停止し(S4107)、新たな保留アイコンを表示画面20aに点滅表示させて、処理を終え、変更が必要でなければ(S4106でNO)、選択された当初の保留アイコンRIを表示画面20aに表示させて(S4108)、処理を終える。
なお、ステップS4106での変化させる保留アイコンRICの変更の有無は、当初、変化させるように保留アイコンRICを点滅表示させていた変化対象保留が、ハズレの保留に基づくものであったり、あるいは、変化有でも、未完表示MSMであるケースの場合、その後の新たな変化対象保留が、大当たりの長当たりA,Bや短当たりCに基づく保留変化有りの場合には、変更することとしている。すなわち、この場合には、保留変化の対象を変更した方が、遊技者に楽しく保留変化を楽しませることができため、変更するように設定されている。
[保留アイコン移動更新処理]
保留アイコン移動更新処理(S4002)では、画像音響制御部95は、図25に示すように、まず、保留減少コマンド(S2209参照)を受信したか否かを判定し(S4201)、受信していなければ(S4201でNO)、処理を終え、受信していれば(S4201でYES)、表示している全ての保留アイコンRIの内、ステップアップするものがあるか否かを判定し(S4202)、ステップアップするものがなければ(S4202でNO)、ステップS4205に移行し、ステップアップするものがあれば(S4202でYES)、先行する保留がない状態でなく、ステップアップが可能であれば(S4203でYES)、該当保留アイコンRIをステップアップした保留アイコンRIに差し替えつつ(S4204)、ステップS4205に移行する。ステップS4205では、最先の保留アイコンRI(保1の保留アイコンRI)を、表示画面20aにおける下縁側中央に表示した変動表示用の台マークVW(図32参照)の上に移動させて当該変動保留とするように、消去する(台マークVW上には後述するステップS4503で移動後の保留アイコンRIが表示される)とともに、残りの保留アイコンRIを、順次、表示画面20aの下縁中央側の台マークVWに接近させるように、移動させる(図32の2〜4参照)。なお、変動していた当該変動保留は、後述するステップS4518(図30参照)により、台マークVWの上から消去される。
[保留アイコン変化準備処理]
保留アイコン変化準備処理(S4003)では、画像音響制御部95は、図26に示すように、まず、待機フラグがONか否かを判定し(S4301)、ONであれば(S4301でYES)、ステップS4308に移行し、ONでなければ(S4301でNO)、ステップS4302に移行して、変化用フラグがONか否か判定し、ONでなければ(S4302でNO)、処理を終え、ONであれば(S4302でYES)、ステップS4303に移行して、S4102で記憶しておいた先行保留表示情報を参照し、さらに、ステップS4304に移行して、期待度小以上の保留アイコンRI(RIのL以上、すなわち、RIL,RIM,RIH等)が、例えば、複数となる2個以上あるか否かを判定し、2個以上あれば(S4304でYES)、変化用表示としてのメータ表示MSを表示するための変化用表示フラグをONして(S4306)、処理を終える。
また、ステップS4304において、期待度小以上の保留アイコンRIが2個未満であれば(S4304でNO)、ステップS4305に移行して、先行保留があるか否かを判定し、先行保留がなければ(S4305でNO)、処理を終え、先行保留があれば(S4305でYES)、後続の保留として、期待度小以上の保留アイコンRIが発生することを考慮して、待機フラグをONして(S4307)、処理を終える。
一方、待機フラグがONとして(S4301でYES)、ステップS4308に移行した場合には、ステップS4308において、S4102で記憶する後続の保留表示情報を参照し、ついで、ステップS4309に移行して、先行した保留アイコンRI(ステップアップしている場合もある)と後続の保留アイコンRIとにおいて、期待度小以上の保留アイコンRIが合計2個以上となったか否かを判定し、2個以上となれば(S4309でYES)、変化用表示フラグをONして(S4306)、処理を終える。
そして、ステップS4309において、期待度小以上の保留アイコンRIが2個未満のままであれば(S4309でNO)、ステップS4310に移行して、先行保留が無いか否かを判定し、先行保留があれば(S4310でNO)、処理を終え、先行保留が無ければ(S4310でYES)、ステップS4311に移行して、特図変動中であった当該変動保留の変動時間が終了したか否かを判定し(換言すれば、保留減少コマンドを受信したか否かを判定し)、終了していなければ(S4311でNO)、変動中に第1,2始動口31,32に入賞して期待度小以上の保留アイコンRIが発生する可能性があることから、処理を終え、終了していれば(S4311でYES)、期待度小以上の保留アイコンRIが発生しないことから、待機フラグをOFFして(S4312)、処理を終える。
[変化用表示画像表示処理]
変化用表示画像処理(S4004)では、画像音響制御部95は、図29に示すように、まず、タイミングフラグがONか否か判定し(S4401)、ONであれば(S4401でYES)、ステップS4408に移行し、ONでなければ(S4401でNO)、ステップS4402に移行して、変化用表示フラグがONか否かを判定し、変化用表示フラグがONでなければ(S4402でNO)、処理を終え、変化用表示フラグがONであれば(S4402でYES)、ステップS4403の変化用表示画像表示に移行して、変化用表示としてのメータ表示MSを表示画面20aに表示するとともに(図33の1参照)、増加量表示MTとしての吸込対象保留アイコンRIVを特定し(S4404)、さらに、ステップS4405の吸込画像演出速度・放出タイミングの設定処理に移行する。
ステップS4405の吸込画像演出速度・放出タイミングの設定処理においては、変化用保留アイコンRICの保留変化パターンが、ステップS4102で記憶した種々の情報に基づき、メータ表示MSに貯留させた貯留媒体を放出するときに、第1の表示態様の空表示MS0から、第2の表示態様となる満タン表示MSF若しくは未完表示MSMのどちらであるかを参酌して、現在の特図変動中の変動時間の残存時間から、どのような速度の吸込動作で吸込画像演出を行うかの演出速度の設定とともに、第1の表示態様から第2の表示態様となる満タン表示MSF若しくは未完表示MSMに到達させ、さらに、貯留媒体を放出して変化用保留アイコンRICを変化させるまでのタイミング(経過時間)を何時にするか、を設定する。
なお、このステップS4405においては、例えば、現在の特図変動中の変動時間の残存時間が少なく、吸込画像演出を表示し、かつ、貯留媒体を放出して変化用保留アイコンRICを変化させる時間を確保できなれば、現在の特図変動が停止表示された後の次変動の変動停止までの変動を跨ぐタイミング(経過時間)を設定してもよい(図36参照)。
その後、ステップS4406に移行して、タイミングフラグをONし、さらに、ステップS4407に移行して、表示画面20aにおいて、設定した演出速度に対応させて、メータ表示MSの貯留量を増加させつつ、増加量表示MTとしての吸込対象保留アイコンRIVを吸い込むような吸込画像の表示を開始し(図33の1参照)、ステップS4408に移行する。
ステップS4408では、変化用保留アイコンRICを変化させる所定のタイミングに到達したか否か(換言すれば、メータ表示MSが所定の貯留量に到達したか否か)を判定し、到達していなければ(S4408でNO)、処理を終え、到達していれば(S4408でYES)、タイミングフラグをOFFして(S4409)、ステップS4410に移行して、表示画面20aに、メータ表示MSの所定貯留量(未完表示MSM若しくは満タン表示MSF)の貯留媒体が変化用保留アイコンRICに放出される放出画像を表示し、そして、ステップS4411の表示差し替え処理に移行して、変化前の変化用保留アイコンRICを、最終表示の保留アイコンRIに差し替える(図33の2〜4参照)。
その後、ステップS4412に移行して、表示画面20aから変化用表示としてのメータ表示MSを消去し、さらに、ステップS4413に移行して、変化用表示フラグをOFFするとともに、変化用フラグをOFFして、処理を終える。
[当該変動保留表示処理]
当該変動保留表示処理(S4005)では、画像音響制御部95は、図30に示すように、まず、ステップS4501において、Vが1か否かを判定し、Vが1であれば(S4501でYES)、ステップS4517に移行し、Vが1でなければ(S4501でNO)、ステップS4502に移行して、変動開始コマンド(S2206参照)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S4502でNO)、処理を終え、受信していれば(S4502でYES)、ステップS4503に移行して、変動前の保留アイコンRIを表示画面20aの台マークVM上に表示し、変化用フラグがONか否か判定して(S4504)、変化用フラグがONでなければ(S4504でNO)、ステップS4516に移行し、変化用フラグがONであれば(S4504でYES)、ステップS4505に移行し、当該変動保留が変化対象の保留アイコンRICか否かを判定し、変化対象で無ければ(S4505でNO)、ステップS4516に移行し、変化対象であれば(S4505でYES)、ステップS4506に移行して、表示画面20aに、変化用表示としてのメータ表示MSを表示し、ステップS4507に移行する。
ステップS4507では、後続の保留アイコンRIにおいて、期待度小以上の保留アイコンMTIが2個以上あるか否かを判定し、2個以上あれば(S4507でYES)、ステップS4509に移行し、それらの保留アイコンMTIを吸込対象として特定し、そして、ステップS4510に移行して、表示画面20aでの吸込対象を吸い込むような吸込画像の表示を開始し、ステップS4511に移行する。
一方、ステップS4507において、後続の保留アイコンRIにおいて、期待度小以上の保留アイコンMTIが2個以上なければ(S4507でNO)、ステップS4508に移行して、不足分の代替用表示体MTPを表示画面20aに表示し、そして、ステップS4509に移行し、それらの代替用表示体MTPや後続の保留アイコンMTIを吸込対象として特定し、そして、ステップS4510に移行して、表示画面20aでの吸込対象を吸い込むような吸込画像の表示を開始し(図38の2参照)、ステップS4511に移行する。
ステップS4511では、予定貯留量(未完表示MSM若しくは満タン表示MSF)まで到達させるように、表示画面20aに表示し、さらに、ステップS4512に移行して、貯留媒体を当該変動中の保留アイコンRICに放出する放出画像を表示画面20aに表示し、ついで、ステップS4513の表示差し替え処理に移行して、変化前の当該変動保留アイコンRICを、最終表示の保留アイコンRIに差し替え、ステップS4514に移行して、表示画面20aから変化用表示としてのメータ表示MSを消去し、さらに、ステップS4515に移行して、変化用フラグをOFFし、ステップS4516に移行し、Vに1を入れ、ステップS4517に移行する。
ステップS4517では、保留減少コマンド(S2209参照)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S4517でNO)、処理を終え、受信すれば(S4517でYES)、ステップS4518に移行して、表示画面20aの台マークVM上の当該変動保留アイコンRIの表示を消去して、当該変動保留表示処理を終える。
<画像表示部の表示画面での保留アイコンの表示例>
上記の保留表示処理(初期保留アイコン表示処理(S4001)、保留アイコン移動更新処理(S4002)、保留アイコン変化準備処理(S4003)、変化用表示画像処理(S4004)、及び、当該変動保留表示処理(S4005))の一例を説明する。
(先行保留アイコンで変化用保留アイコンが変化する場合)
例えば、図32に示すように、順次、第1始動口31と第2始動口32とに遊技球が入賞したとする。この場合、初期保留アイコン表示処理(S4001、図24参照)、保留アイコン移動更新処理(S4002、図25参照)、当該変動保留表示処理(S4005、図30参照)を経て、図32の1に示すように、表示画面20aの装飾図柄変動が停止表示されて、台マークVM上の当該変動保留が消え(図30の当該変動保留表示処理のステップS4517,S4518参照)、ついで、図32の2に示すように、最先の保留アイコンRI(RIL)が、当該変動保留となって、表示画面20aの下縁側中央の変動表示用の台マークVM上に表示されるとともに、順次、保留アイコンRIが台マークVMに接近するように、移動したとする(図25の保留アイコン移動更新処理のステップS4201のYES→S4202のNO→S4205参照)。そして、図32の3に示すように、装飾図柄変動が停止表示され、さらに、順次、つぎの当該変動保留アイコンRIが台マークVM上に載って、後続の保留アイコンRIが移動し、図32の4の示すように、装飾図柄変動が開始されたとする。
なお、順次表示される保留アイコンRIは、例えば、図24の初期保留アイコン表示処理のステップS4101でYES→S4102→S4103でNO→S4108を経て、図22の割合で選択されたものが、表示されることとなる。
その後、新たな保留アイコンRIが、図24の初期保留アイコン表示処理のステップS4101でYES→S4102→S4103でYES→S4104でNO→S4105→S4109を経たものであれば、保留変化有りのものとなって、図32の5に示すように、点滅表示する変化用保留アイコンRICとして、表示画面20aに表示されることとなる。
そして、図32の5では、図26の保留アイコン変化準備処理のS4301でNO→S4302でYES→S4303→S4304でYES、すなわち、先行の保留アイコンRIの内、増加量表示MTとなる期待度ありの保留アイコンMTIとして、二つの期待度小の青色アイコンRILと一つの期待度中の黄色アイコンRIMとがあることから、ステップS4306を経て、変化用表示フラグがONとなる。そして、図29の変化用表示画像処理のS4401でNO→S4402でYES→S4403→S4404→S4405→S4406→S4407を経て、図33の1,2に示すように、変化用表示(若しくは貯留量表示)のメータ表示MSが、表示画面20aの左側に表示されるとともに、増加量表示MTとしての保留アイコンMTI(吸込対象保留アイコンRIV)を吸い込むような吸込画像が表示画面20aに表示され、貯留量が順次増加する演出が表示される。
その後、S4408でNO→S4401でYES→S4408でYESとして、メータ表示MSが所定の貯留量(図例では満タン表示MSF)となる所定タイミングとなれば、ステップS4409→S4410→S4411を経て、図33の3,4に示すように、貯留媒体が変化用保留アイコンRICに放出されて、変化前の点滅表示されていた白色アイコンRINから期待度最大の赤色アイコンRIMaxに変化する。
そして、ステップS4412→S4413を経た後、順次、先行した保留アイコンが特図変動を終了させて、変化した赤色アイコンRIMaxの保留が、図34の1,2に示すように、当該変動に該当することとなれば、特図変動の停止表示ととともに、装飾図柄変動が停止表示されて、例えば、喜ぶキャラクタCHPがハシャグ演出を背景に表示させつつ、大当たりを表示する装飾図柄を停止表示させることとなる。
(変動を跨いで変化用保留アイコンが変化する場合)
また、図29に示す変化用表示画像処理のステップS4405において、現在の特図変動中の変動時間の残存時間が少なく、吸込画像演出を表示し、かつ、貯留媒体を放出して変化用保留アイコンRICを変化させる時間を確保できなれば、現在の特図変動が停止表示された後の次変動の変動停止までの変動を跨ぐタイミング(経過時間)を設定する場合がある。その場合には、図29の変化用表示画像処理のステップS4406→S4407を経て、図36の1,2に示すように、変化用表示(貯留量表示)のメータ表示MSが、表示画面20aの左側に表示されるとともに、増加量表示MTとしての保留アイコンMTI(RIV)を吸い込むような吸込画像が表示画面20aに表示され、貯留量が順次増加する演出が表示される。その後、S4408でNO→S4401でYES→S4408でYESとなる間に、図36の2,3に示すように、変動を跨ぎ、メータ表示MSが所定の貯留量(図例では満タン表示MSF)となる所定タイミングとなって、ステップS4409→S4410→S4411を経て、図36の4に示すように、貯留媒体が変化用保留アイコンRICに放出されて、変化前の点滅表示されていた白色アイコンRINから期待度最大の赤色アイコンRIMaxに変化することとなる。
勿論、変動を跨いで、メータ表示MSの貯留量を所定量(未完表示MSM若しくは満タン表示MSF)まで到達させ、貯留媒体を放出して変化用保留アイコンRICを変化させる場合、現在の特図変動中の変動時間が少ない場合に限らず、ステップS4102において記憶した先行保留情報を参照し、最先の保留が変動を開始しても、吸込対象となる保留アイコンMTI(RIV)が、変動を開始せずに、表示画面20aに表示される状態であれば、適宜、ステップS4405において、変動を跨ぐタイミングを設定してもよい。すなわち、吸込対象となる保留アイコンMTIが、変動を開始せずに、表示画面20aに表示される状態であれば、一つの変動を跨ぐ場合に限らず、複数の変動を跨ぐタイミングを、設定してもよい。
(後続の保留アイコンを利用して変化用保留アイコンが変化する場合)
さらに、図26の保留アイコン変化準備処理において、ステップS4301でNO→S4302でYES→S4303→S4304でNO→S4305でYESの場合、すなわち、例えば、図37の1に示す状態では、S4307で待機フラグがONされる。その後、新たな第1始動口31や第2始動口32への入賞があり、例えば、図37の2に示す状態となれば、ステップS4301でYES→S4308→S4309でYES→S4306となる。そのため、図29の変化用表示画像処理が実行され、S4401でNO→S4402でYES→S4403〜S4407が実行され、適宜、S4408でNO→S4401でYESが実行され、そして、S4408でYES→S4409〜S4413が実行されて、図37の3〜5に示すように、メータ表示MSが表示されて、吸込対象の期待度あり保留アイコンMTIを吸い込むような画像が表示され、そして、所定量の未完表示MSMとなり、ついで、変化用保留アイコンRICの白色アイコンRINが、貯留媒体を放出されて、橙色アイコンRIHに変化することとなる。
(当該変動保留アイコンが変化する場合)
そして、図26の保留アイコン変化準備処理において、ステップS4301でYES→S4308→S4309でNO→S4310でYES→S4311でYESの場合、すなわち、図38の1に示すように、変化用保留アイコンRICが、先行の保留アイコンRIに、吸込対象となる期待度あり保留アイコンMTIが無く、さらに、後続の保留アイコンRIに、複数の吸込対象となる期待度あり保留アイコンMTIが無い状態で、その保留が変動開始するように、台マークVM上に移動する場合がある。そのような場合でも、図30に示す当該変動保留表示処理において、ステップS4501でNO→S4502でYES→S4503を経て、図38の1に示すように、台マークVM上に変化用保留アイコンRICが移動し、ついで、S4504でYES→S4505でYES→S4506→S4507でNO→S4508→S4509→S4510と移行すれば、図38の2に示すように、メータ表示MSが表示されるとともに、表示画面20aの例えば右側に2個の代替用表示体(図例の場合には星マークとしている)MTPが表示され、そして、それらの代替用表示体MTPと後続の保留アイコンMTIとを吸込み対象として特定して、それらの代替用表示体MTPや保留アイコンMTIを吸い込む画像を表示することとなる。そして、S4511→S4512→S4513に移行すれば、図38の3,4に示すように、所定量貯留されたメータ表示MSの貯留媒体が変化用保留アイコンRICに放出され、変化用保留アイコンRICの白色アイコンRINが、例えば、赤色アイコンRIMaxに変化することとなる。なお、S4513〜S4516、さらに、S4517でYES→S4518と移行すれば、表示画面20aでは、図38の4〜6に示すように、メータ表示MSが消去されて、装飾図柄変動が停止表示され、そして、変化した赤色アイコンRIMaxが消去されることとなる。
(代替用表示体だけを利用して当該変動保留アイコンが変化する場合)
また、図40の1に示すように、変化用保留アイコンRICが、先行の保留アイコンRIに、吸込対象となる期待度あり保留アイコンMTIが無く、さらに、後続の保留アイコンRIに、複数の吸込対象となる期待度あり保留アイコンMTIが一つも無い状態で、その保留が変動開始するように、台マークVM上に移動する場合がある。その場合でも、S4504でYES→S4505でYES→S4506→S4507でNO→S4508〜S4518と移行して、図40の2〜6に示すように、メータ表示MSが表示され、かつ、表示画面20aに、複数、例えば3個の代替用表示体MTPが表示され、そして、それらの代替用表示体MTPを吸込み対象として特定して、それらの代替用表示体MTPを吸い込む画像を表示し、さらに、所定量貯留されたメータ表示MSの貯留媒体が変化用保留アイコンRICに放出され、変化用保留アイコンRICの白色アイコンRINが、例えば、赤色アイコンRIMaxに変化し、さらに、メータ表示MSが消去されて、装飾図柄変動が停止表示され、そして、図示していないが、変化した赤色アイコンRIMaxが消去されることとなる。
(代替用表示体だけを利用して変化用保留アイコンが変化する場合)
なお、代替用表示体MTPを利用する場合には、例えば、図41の1〜4に示すように、変化用保留アイコンRICが変動開始する前に、代替用表示体MTPを利用して、変化させてもよい。この場合、例えば、図27に示すように、保留アイコン変化準備処理において、図26のステップS4311とS4312との間に、ステップS4313,S4314,S4315を加えたものとして処理できる。
すなわち、図27のステップS4310において先行保留が無ければ、S4310でYESと判定されて、ステップS4311に移行し、当該変動時間が終了前であれば(S4311でNO)、ステップS4313に移行して、当該変動時間の終了までに、代替用表示体MTPを利用した変化表示(代替変化用表示)が可能か否かを判定し、表示できれば(S4313でYES)、ステップS4314の代替変化用表示画像処理に移行して、さらに、待機フラグをOFFして(S4312)、処理を終える。
[代替変化用表示画像処理]
代替変化用表示画像処理(S4314)では、画像音響制御部95が、図31に示すように、変化用表示を画像表示するとともに(S4601)、代替用表示体を表示し(S4602)、さらに、それらの代替用表示体を吸い込む画像を表示する(S4603)。すなわち、この時、図41の2に示すように、表示画面20aに、変化用表示としてのメータ表示MSが表示されるとともに、複数(例えば3個)の代替用表示体MTPが表示され、そして、それらの代替用表示体MTPを吸い込む画像が表示される。その後、予定貯留量に到達した画像を表示し(S4604)、放出画像を表示し(S4605)、変化用保留アイコンを変化させ(S4606)、変化用表示MSを消去するとともに(S4607)、変化用フラグをOFFして(S4608)、処理を終える。すなわち、この時、図41の3,4に示すように、メータ表示MSが例えば満タン表示MSFされ、貯留媒体が白色アイコンRINに放出されて、赤色アイコンRIMaxに変化し、メータ表示MSが消去される。そしてその後、装飾図柄変動が停止表示されることとなる。
(変化用保留アイコンが変化しない場合)
なお、図27に示す保留アイコン変化準備処理では、S4311において、当該変動時間が終了する場合(S4311でYES)や、当該変動時間が終了しなくとも(S4311でNO)、ステップS4313において、代替変化用表示を表示できる時間がなければ(S4313でNO)、ステップS4315に移行して、変化用保留アイコンRICの点滅を停止させるとともに変化用フラグをOFFし、さらに、待機フラグをOFFして(S4312)、処理を終えることから、変化用保留アイコンRICは、変化することなく、単に、白色アイコンRINの表示を維持して、その後、装飾図柄の変動停止とともに、白色アイコンRINが消去されることとなる。
(先行保留アイコンや後続保留アイコンを利用せずに変化用保留アイコンを変化させる場合)
また、図31に示す代替変化用表示画像処理を利用する場合、先行保留に複数(例えば2個)の期待度あり保留アイコンがなければ、後続の保留を待つこと無く、代替用表示体MTPを利用して、変化用保留アイコンRICを変化させても良い。
この場合、例えば、図28に示す保留アイコン変化準備処理を実行すればよい。図28に示す保留アイコン変化準備処理では、図26に示す保留アイコン変化準備処理と相違して、ステップS4301,S4308〜S4312が無く、そして、ステップS4305,S4307の代わりに、ステップS4313,S4314,S4315が採用されている。この図28に示す保留アイコン変化準備処理では、ステップS4302において、変化用フラグがONされていれば(S4302でYES)、ステップS4303を経て、ステップS4304に移行し、先行の保留アイコンRIに期待度あり保留アイコンMTIが複数なければ(S4304でNO、図41の1参照)、ステップS4313に移行し、代替変化用表示が可能か否かを判定し、表示できれば(S4313でYES)、ステップS4314の代替変化用表示画像処理(図31参照)に移行して、処理を終えることとなる。
そして、代替変化用表示画像処理(S4314)では、画像音響制御部95が、図31に示す処理を実行して、既述したように、図41の2〜4に示すように、表示画面20aに所定の画像を表示することとなる。
また、図28に示す保留アイコン変化準備処理のステップS4313において、代替変化用表示を表示できる時間がなければ(S4313でNO)、ステップS4315に移行して、変化用保留アイコンRICの点滅を停止させるとともに変化用フラグをOFFして、処理を終えることから、変化用保留アイコンRICは、変化することなく、その後、装飾図柄の変動停止とともに、白色アイコンRINが消去されることとなる。
(変化用保留アイコンがずれる場合)
さらに、図42の1に示すように、変化用保留アイコンRICを特定して、点滅表示していても、その後の保留が、例えば、図22に示す変化有りとした期待度の高い長当たりAであれば、図24の初期保留アイコン表示処理において、ステップS4101でYES→S4102→S4103でYES→S4104でYES→S4106でYESとなって、ステップS4107,S4109に移行して、既に点滅していた保留アイコンRICの点滅を停止して、新たな変化用保留アイコンRICを点滅表示させることとなる。すなわち、表示画面20aには、図42の1〜3に示すように、当初の点滅表示されていた変化用保留アイコンRICが、点滅を停止させて、新たに表示される保留アイコンRIを変化用保留アイコンRICとして点滅表示させることとなり、その後、図42の3,4に示すように、その新たに点滅表示された変化用保留アイコンRICが、メータ表示MSの貯留媒体を放出されて、変化することとなる。
≪演出制御部での装飾図柄変動演出の処理≫
[先読み判定処理]
つぎに、演出制御部90での制御に戻り、図20の先読み演出判定処理(S2402)について説明する。
先読み演出判定処理(S2402)では、演出制御部90は、図46に示すように、まず、ステップS3001において、図18のステップS2203で受信した先読み判定結果コマンドを解析した先読み判定結果を記憶し、ステップS3002に移行して、先読み判定結果の大当たりが、特図の変動開始から停止表示するまでの変動時間が4秒と短く、かつ、特殊遊技を実行する判定結果となる短当たりD2若しくは小当たりBであるか否かを判定し、該当しなければ(S3002でNO)、処理を終え、該当すれば(S3002でYES)、ステップS3003に移行して、先行先読み判定結果を参照し、ついで、ステップS3004に移行して、先行した先読み判定結果の内、変動時間に余裕のある最先のハズレSPリーチ若しくはハズレSPSPリーチがあるか否かを判定し、あれば(S3004でYES)、ステップS3006に移行し、最先のハズレSPリーチ若しくはハズレSPSPリーチが無ければ(S3004でNO)、ステップS3005に移行して、変更演出設定可能な先行先読み判定結果があるか否か、換言すれば、モード変更演出(詳しくは、モード変更案内演出であり、適宜、単に変更演出ともいう)ACを実行可能な変動時間とした保留があるか否かを判定し、あれば(S3005でYES)、ステップS3006に移行し、無ければ(S3005でNO)、処理を終える。
なお、このモード変更演出AC(図54の1〜5参照)は、従来のパチンコ遊技機が短当たりDによる特殊遊技の実行時に表示画面20aに表示していた演出と同様な印象を遊技者に与える演出である。すなわち、特別図柄の変動を表示する特別図柄表示器59a,59bにおいて、短当たりDの判定結果を、変動表示後に停止表示して、特殊遊技を実行する時、遊技者は、特図(特別図柄)の停止図柄(停止表示)に着目する。そして、この特殊遊技は、小当たりとの判定結果の表示時も同様であり、遊技者は、停止表示された特別図柄が、小当たりのものか、短当たりDのものかに、着目し、小当たりのものであれば、遊技者によっては、その後の装飾図柄変動演出が価値の無いものになってしまう。そのため、小当たりと短当たりとの特図の停止表示への着目度合いを低減できるように、実施形態では、従来、小当たりと短当たりとに伴なう特殊遊技の実行時に、あるいは、特殊遊技を実行する判定結果の表示時に、表示されていた演出を、モード変更演出ACとして、小当たり若しくは短当たり、特に、実施形態では、短い変動時間とした小当たりBと短当たりD2、の判定結果を表示する時には、表示せずに、遊技者に解り難くなるように、そのタイミングとずらして、演出表示し(換言すれば、モード変更演出ACのタイミングのずれた実行により、小当たりB若しくは短当たりD2の判定結果が何時表示されたのか、遊技者に曖昧にし)、小当たりB若しくは短当たりD2の判定結果に注目し難くして、純粋に、表示画面20aでの装飾図柄変動演出を遊技者に楽しんでもらえるように、それらの判定結果の変動表示より前の所定の変動時、あるいは、それらの判定結果の停止表示した後の所定の変動時に、モード変更演出ACを表示することとしている。
また、特殊遊技の実行を伴なう短当たりD2と小当たりBとは、その当たり判定の判定結果を、特別図柄変動を停止表示させて報知するが、実施形態の場合、その特図変動の開始から停止表示までの変動時間を4秒としている。また、特殊遊技は、判定結果の停止表示直後に、所定の極短時間のオープニング(図12のS717)、極短時間の2Rのラウンド遊技(図14のS811,S812)、及び、所定の極短時間のエンディング(図13のS812)により、実行されることとなり、その全体の経過時間は、実施形態の場合、2秒としている。そのため、短当たりD2や小当たりBの判定結果を停止表示する特図の変動時間と特殊遊技を終了する合計の時間、換言すれば、特殊遊技の判定実行時間が、実施形態の場合、6秒となる。そのため、特殊遊技の判定実行時間と同等、若しくは、それ以上の時間をかけて、モード変更演出ACを実行すれば、遊技者は、その演出に注目し易くなる。そのため、モード変更演出ACを設定する場合には、その設定する保留が変動する際の変動時間に、余裕のあるものが望まれる。
そして、図46のステップS3004若しくはS3005から移行したステップS3006では、S3004若しくはS3005でYESの判定とした先行保留のその装飾図柄変動演出時、変更演出(モード変更演出・モード変更案内演出)を実行するように、その保留に先行変更演出(繰上変更演出)を設定し、ついで、ステップS3007に移行して、先行変更演出フラグをONし、かつ、ステップS3008に移行して、差し替えフラグをONして、処理を終える。
[演出選択処理]
図18のステップS2207での演出選択処理では、演出制御部90は、図47に示すように、まず、ステップS3101において、ステップS2205で受信した変動開始コマンドを解析して、ステップS3102に移行して、繰下変更演出フラグがONされているか否かを判定し、ONされていなければ(S3102でNO)、ステップS3103に移行して、変動開始する保留が短当たりD2若しくは小当たりBであるか否かを判定し、該当すれば(S3103でYES)、ステップS3109に移行し、該当しなければ(S3103でNO)、ステップS3104に移行して、先行変更演出フラグがONか否か判定し、ONでなければ(S3104でNO)、ステップS3106に移行し、ONであれば(S3104でYES)、ステップS3105に移行して、変動を開始する保留が先行変更演出を設定したものであるか否か判定し、設定したものであれば(S3105でYES)、ステップS3113に移行して、先行変更演出フラグをOFFし、ステップS3114に移行して、繰上変更演出の開始コマンドをセットし、処理を終える。
なお、繰上変更演出は、モード変更案内演出ACを、実際の短当たりD2や小当たりBの当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも前の特図変動時に実行するものであり、繰上変更演出の表示には、その特図の変動時間内において、すなわち、特図の変動開始から変動停止するまでの間に、後述するように(図54の1〜5参照)、モード変更案内演出ACが表示画面20aに表示される。
一方、ステップS3105において、変動を開始する保留が先行変更演出を設定したものでなければ(S3105でNO)、ステップS3106に移行して、モードフラグを参照して、ステップS3107に移行して、通常の変動演出パターン選択処理を行ない、さらに、ステップS3108に移行して、選択したパターンの変動演出を開始するコマンドをセットし、処理を終える。
また、ステップS3103でYESとして移行したステップS3109では、差し替えフラグがONか否かを判定し、ONであれば(S3109でYES)、差し替えフラグをOFFして(S3110)、ステップS3112に移行し、差し替えフラグがONでなければ(S3109でNO)、ステップS3111に移行して繰下変更フラグをONして(なお、この繰下変更フラグをONする場合には、後述する待機変動数カウンタ(ステップS3118参照)に初期値の2を入れる)、ステップS3112に移行し、移行したステップS3112では、差し替え演出の開始のコマンドをセットして、処理を終える。なお、この差し替え演出は、特殊遊技の判定実行時間の6秒間、後述するように(図56の1〜3参照、若しくは、図59の1〜4参照)、直前の変動時と同様な第2演出モードAM2の下、若しくは、第1演出モードAM1の下で、表示画面20aに、装飾図柄変動演出を表示するものであり、極力、特殊遊技における極短時間の2Rのラウンド遊技(大入賞口53の開閉)に着目されないようにする演出である。
一方、ステップS3102でYESとして移行したステップS3115では、短当たりD2と小当たりBとを除く当たりであるか否かを判定し、当たりでなければ(S3115でNO)、ステップS3117に移行し、当たりであれば(S3115でYES)、ONされていた所定のフラグ(繰下変更演出フラグ、差し替えフラグ、後述する待機フラグ)をOFFして、ステップS3106,S3107,S3108に移行し、処理を終える。
また、移行したステップS3117では、待機フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S3117でYES)、ステップS3121に移行し、ONでなければ(S3117でNO)、ステップS3118に移行して、待機変動数カウンタ(既述したように、ステップS3111において、待機変動数カウンタの初期値は2と設定される)を−1とし、ステップS3119に移行して、待機変動数カウンタが0か否かを判定し、0でなければ(S3119でNO)、ステップS3106,S3107,S3108に移行し、処理を終える。一方、待機変動数カウンタが0であれば(S3119でYES)、ステップS3120に移行して、待機フラグをONし、ステップS3121に移行し、当該変動時に、繰下変更演出が可能か否かを判定し、変動時間に余裕がなく、可能でなければ(S3121でNO)、ステップS3106,S3107,S3108に移行して、処理を終え、変動時間に余裕があって、繰下変更演出が可能であれば(S3121でYES)、ステップS3122に移行し、待機フラグをOFFするとともに、ステップS3123に移行し、繰下変更演出フラグをOFFして、さらに、ステップS3124に移行し、繰下変更演出を開始するコマンドをセットして、処理を終える。
なお、この繰下変更演出は、モード変更案内演出ACを、実際の短当たりD2や小当たりBの当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも後(実施形態では、待機変動数カウンタの初期値の2とした2変動後移行)の特図変動時に実行するものであり、繰下変更演出の表示には、その特図の変動時間内において、すなわち、特図の変動開始から変動停止するまでの間に、後述するように(図61の1〜5参照)、モード変更案内演出ACが表示画面20aに表示される。
[変動演出終了中処理]
図18のステップS2211での変動演出終了中処理では、演出制御部90は、図48に示すように、まず、ステップS3201において、ステップS2208で受信した変動停止コマンドを解析し、ステップS3202において、その変動停止が、変動演出(繰上変動演出若しくは繰下変動演出)の変動停止か否かを判定し、変更演出の変動停止であれば(S3202でYES)、ステップS3205に移行する。
一方、ステップS3202において、変更演出の変動停止でなければ(S3202でNO)、ステップS3203に移行して、現在のモード(演出モード)が第2演出モードAM2であるか否かを判定し、第2演出モードAM2でなく、第1演出モードAM1であれば(S3203でNO)、ステップS3204に移行して、変動停止される判定結果が、短当たりD2や小当たりB以外の当たりを示すものであれば(S3204でYES)、ステップS3205に移行し、ステップS3204でNOであれば、ステップS3208に移行し、変動演出終了コマンドをセットして、処理を終える。
そして、ステップS3202でYES、あるいは、ステップS3204でYESとして、移行したステップS3205では、モードフラグ変更処理を実行して、第1演出モードAM1から第2演出モードAM2に変更するように、モードフラグを変更して、ステップS3206に移行し、変動停止した変更演出が小当たりA,Bに基づくものであったか否かを判定し、小当たりA,Bに基づくものでなければ(S3206でNO)、ステップS3208に移行し、小当たりA,Bに基づく変更演出であれば(S3206でYES)、復帰フラグをONして(S3207)、ステップS3208に移行し、変動演出終了コマンドをセットして、処理を終える。なお、ステップS3207において復帰フラグをONする時、後述する復帰カウンタ(ステップS3210参照)に初期値の10を入れる。
一方、ステップS3203において、現在のモード(演出モード)が第2演出モードAM2であれば(S3203でYES)、ステップS3209に移行し、復帰フラグがONか否か判定し、ONであれば(S3209でYES)、ステップS3210に移行して、復帰カウンタ(ステップS3207において初期値に10が設定される)を−1して、ステップS3211に移行し、復帰カウンタが0であるか否かを判定する。0でなければ(S3211でNO)、ステップS3208に移行し、変動演出終了コマンドをセットして、処理を終え、0であれば(S3211でYES)、ステップS3212に移行し、復帰フラグをOFFし、ステップS3214に移行する。
また、ステップS3209において、復帰フラグがONされていなければ(S3209でNO)、ステップS3213に移行して、S3201で解析した変動停止に関し、確変/潜確遊技フラグがONからOFFに移行する変動停止か否かを判定し、該当しなければ(S3213でNO)、ステップS3208に移行し、変動演出終了コマンドをセットして、処理を終え、該当すれば(S3213でYES)であれば、ステップS3214に移行する。
そして、ステップS3214では、小当たりで移行していたフェイクの第2演出モードAM2を、正すように、第1演出モードAM1に復帰させたり、あるいは、長当たりA,Bの判定結果を得られずに、確変遊技状態や潜確遊技状態での変動回数が74回を経過すれば、通常遊技状態に戻す必要があることから、第2演出モードAM2を第1演出モードAM1に復帰させるように、モードフラグ変更処理を行ない、そして、ステップS3208に移行し、変動演出終了コマンドをセットして、処理を終える。
<画像表示部の表示画面でのモード変更案内演出の表示例>
1.モード変更案内演出を、実際の短当たりD2の大当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも前の特図変動時に実行する場合
上記の演出選択処理(S2207、図47参照)と変動演出終了中処理(S2211、図48参照)とに基づき、装飾図柄変動演出の一例を説明する。順次、図51に示すタイムチャート図のように、第1始動口31や第2始動口32に遊技球が入賞したとする。なお、図51では、左端で特別図柄(特図)を変動させるものが、最先の入賞球に基づくものであって、現在、図53の1に示すように、最先の当該変動保留が、台マークVM上に位置して、変動中(特図変動中)とし、保留が保1〜保6まである状態とする。なお、保1は、大当たり判定がハズレの保留であるものの、変動時間(100秒)の長いリーチの期待度中としており(メータ表示MSの未完表示MSMの貯留媒体を放出された変化後のものである)、黄色アイコンRIMとして表示され、保2〜保5は、大当たり判定をハズレとした保留であり、かつ、変動時間が短く期待度の無いものとしており、白色アイコンRINとして表示されている。そして、最後に入賞した保6は、先読み判定(S305)による大当たり判定が短当たりD2として、変動時間を4秒とし、期待度小の青色アイコンRILとして表示されている。
ちなみに、これらの保留アイコンRIの表示態様は、既述したように、保留表示パターン決定処理(S2401、図21参照)や図23の保留表示処理の初期保留アイコン表示処理(S4001、図24)等により、決定されている。
そして、図53の1に示す保6が発生すると、メイン制御部75における図8の始動口SW処理のステップS305〜S307、演出制御部90における図18のコマンド受信処理のステップS2203、S2204等を経て、図20の先読み判定結果解析処理のステップS2402の処理、すなわち、図46に示す先読み演出判定処理に移行する。この図46の先読み演出判定処理において、ステップS3001→S3002でYES→S3003→S3004でNOと判定されるものの、保1で変動時間に余裕のある期待度中の黄色アイコンRIMとして表示されている保1があることから、S3005においてYESと判定され、S3006において、保1の変動時にモード変更演出ACを行なうように設定されて、先行変更演出フラグがONされ(S3007)、さらに、差し替えフラグがONされる(S3008)。
そして、演出選択処理(S2207、図47参照)では、ステップS3101→S3102でNOを経て、ステップS3103に移行すると、図53の1に示すように、現時点で変動を開始する(図例では変動途中を表示している)保留は、台マークVM上の白色アイコンRINで表示されるものであって、短当たりD2や小当たりBで無いことから、S3103でNOとなり、S3104に移行し、S3104でYES→S3105でNO→S3106→S3107→S3108に移行することとなり、さらに、変動演出終了処理(S2211、図48参照)において、ステップS3201→S3202でNO→S3203でNO→S3204でNO→S3208を経て、図53の2,3に示すように、装飾図柄変動を停止表示し、装飾図柄変動演出を終了させることとなる。
その後、図54の1に示すように、保1であった期待度中の黄色アイコンRIMの保留が、変動を開始するように、台マークVM上の移動する際、その変動を開始しようとする保留は、先行変更演出を行なうように設定されているものであり、演出選択処理(S2207、図47参照)において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3104でYES→S3105でYESとなり、ステップS3113に移行して、先行変更演出フラグをOFFし、ステップS3114に移行して、繰上変更演出を開始するコマンドをセットする。
そのため、表示画面20aでは、図54の1〜5に示すように、黄色アイコンRIMの変動時間(100秒)内において、演出モードが潜確遊技状態のモードに変更されるような印象を遊技者に与えるモード変更案内演出ACが表示されることとなる。すなわち、その変動時間内において、モード変更案内演出ACの予備案内演出ACPが、図54の1〜3に示すように表示されて、まず、図54の1に示すように、左装飾図柄と右装飾図柄とが変動し、ついで、図54の2に示すように、左装飾図柄が停止表示され、さらに、図54の3に示すように、右装飾図柄も停止表示され、ついで、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMが表示され、図54の4,5に示すように、表示画面20aに「探索モード突入」と「ダイヤを探せ!」の文字が大きく表示される。
そして、変動演出終了中処理(S2211、図48参照)において、ステップS3201→S3202でYES→S3205に移行して、第1演出モードAM1から第2演出モードAM2に変更するように、モードフラグが変更され、ステップS3206でNO→S3208として変動演出終了コマンドがセットされることから、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMにおいて、図54の4,5に示すように、表示画面20aの右下隅の小エリア部位20bにおいて、装飾図柄変動が、変動表示された後、ハズレを表示するように、停止表示される。
なお、第1演出モードAM1では、図53の1〜3や図54の1〜3等に示すように、歩くキャラクタCHWが装飾図柄変動の背景に表示されるモードとしている。また、モード変更後の第2演出モードAM2では、図55の1〜3等に示すように、走るキャラクタCHRが装飾図柄変動の背景で表示されるモードとしている。
そのため、次変動時には、すなわち、図53の1に示した保2の変動時には、演出選択処理(図47参照)のステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108と処理され、図55の1〜3に示すように、走るキャラクタCHRが装飾図柄変動の背景で表示される第2演出モードAM2として、装飾図柄変動演出が実行されることとなる。
そして、図53に示した保2から保5までの4回分の特図変動が終了して、図53に示した保6が変動開始する状態となる際には、演出選択処理(図47参照)のステップS3101→S3102でNOとして、S3103に移行する際、保6が、大当たり判定の短当たりD2であることから、ステップS3103でYESとなって、ステップS3109に移行し、S3109でYES→S3110→S3122に移行して、差し替え演出を開始するコマンドをセットする。
この差し替え演出は、既述したように、直前の装飾図柄変動演出と同じ演出モードで、特殊遊技の判定実行時の時間(6秒)内において、装飾図柄変動演出を実行するものであり、図例の場合には、図56の1〜3に示すように、第2演出モードAM2として、走るキャラクタCHRが装飾図柄変動の背景で表示されて、小エリア部位20bにおいて、装飾図柄が変動表示され、そして、変動演出終了中処理(S2211、図48)を経て(ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でNO→S3213でNO→S3208)、ハズレの装飾図柄を停止表示させて、装飾図柄変動を終えることとなる。
勿論、この装飾図柄変動を実行する際には、特別図柄処理(S205、図9参照)の大当たり判定処理(S405、図10参照)において、短当たりD2として判定されることから、短当たりD2の判定結果が第1特別図柄表示器59a若しくは第2特別図柄表示器59bに停止表示され、さらに、大入賞口処理され(S206、図13、特に、ステップS807〜S814参照)、特殊遊技として、大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技が実行されて(図51参照)、短当たりD2の判定結果を停止表示する変動時間と特殊遊技を終了する判定実行時間の6秒が経過する。
そのため、差し替え演出では、走るキャラクタCHRが、装飾図柄変動の変動開始から表示され、特図変動時間の4秒が経過して特別図柄が停止表示され、その停止に伴ない、装飾図柄が表示画面20aの小エリア部位20bで停止表示されても(図56の3参照)、特殊遊技が終了するまでの2秒間、小エリア部位20bで停止表示された装飾図柄の背景で、大入賞口53の開放に注目されないように、走るキャラクタCHRが走り続けるように、演出表示されることとなる。
そして、特殊遊技が終了すれば、遊技状態は、遊技状態設定処理(S818、図14、特に、S904参照)を経て、潜確遊技状態となることから、大当たり判定の基準が、通常判定基準から有利判定基準に変更されるが、装飾図柄変動の演出モードとしては、モード変更案内演出ACが実行された後の第2演出モードAM2が維持された状態となる。
すなわち、その後の図56の保留表示の保1や保2の変動時には、図47の演出選択処理において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108と処理され、第2演出モードAM2の下での装飾図柄変動演出が実行され、図55の1〜3に示すと同様な装飾図柄変動演出が実行される(但し、図55の1〜3の保留アイコンの表示とは相違する)。
その後、図56に示す保3の保留は、例えば、大当たり判定を長当たりAとして、変化用表示としてのメータ表示MSを利用せず、かつ、保留アイコンRIがステップアップしない期待度大の橙色アイコンとしている。そのため、保3の変動時には、図47の演出選択処理において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108と処理され、第2演出モードAM2の下での大当たりの変動演出が実行される。すなわち、図57の1〜3に示すように、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMで表示された「ダイヤを探せ!」に対応して、表示画面20aにダイヤDMが出現し、ダイヤDMを手にして喜ぶキャラクタCHPが小躍してハシャグ演出が表示され、そして、変動演出終了中処理(S2211、図48)を経て(ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でNO→S3213でNO→S3208)、大当たりの装飾図柄が停止表示されることとなる。
その後、図51に示すように、所定の長当たりAの大当たり遊技が実行され、さらに、この大当たり遊技が実行された後には、後述するように、電サポ付きの確変遊技状態となる。
<小当たり>
モード変更案内演出ACを、実際の小当たりBの大当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも前の特図変動時に実行する場合
この場合には、演出選択処理は、短当たりD2と同様であるが、変動演出終了中処理(S2211、図48)において、ステップS3207において、復帰フラグがONされるとともに、復帰カウンタに初期値10が設定され、その後の変動停止毎に、ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でYESとして、その後のステップS3210とS3211とにおいて、復帰カウンタが0となれば、ステップS3212において復帰フラグがOFFされ、ステップS3214において、モードフラグを第2演出モードAM2から第1演出モードAM1に変更されることから、モード変更案内演出ACの表示後、10回の変動回数分、第2演出モードAM2での装飾図柄変動演出を実行した後、図51のカッコ内で図示したように、モード変更案内演出ACの表示前の状態、すなわち、第1演出モードAM1での演出表示に、復帰するととなる。
2.モード変更案内演出を、実際の短当たりD2の大当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも後の特図変動時に実行する場合
例えば、図58の1に示すように、保留の保1が、先読み判定(S305)による大当たり判定が短当たりD2として、変動時間を4秒とし、期待度中の黄色アイコンRIMとして表示され、現在の変動中の保留が、ハズレの期待度なしとした白色アイコンRINとして、表示されていることとする。また、図例の場合、台マークVM上の保留が変動中において、図58の2,3に示すように、順次、保2〜保5が入賞したとする。また、保4は、先読み判定(S305)による大当たり判定がハズレであるものの、変動時間を50秒とするSPリーチを伴なう期待度小の青色アイコンRILとして、表示されている。なお、これらの入賞は、順次、図52に示すタイムチャート図のように、第1始動口31や第2始動口32に遊技球が入賞したとする。
そして、保1の入賞時には、先読み演出判定処理(S2402、図46)において、ステップS3001→S3002でYES→S3003→S3004でNO→S3005でNOとして、先行変更演出フラグや差し替えフラグがONされずに、処理が終る。その後、台マークVMに保留アイコンRINを表示していた装飾図柄変動が、図58の3に示すように、変動表示から停止表示され、ついで、図59の1に示すように、保1の保留が、台マークVM上に移動して、変動を開始しようとする。
その変動開始時、演出選択処理(S2207、図47)において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でYES→S3109に移行し、ステップS3109では、差し替えフラグがONされていないことから、NOとなって、ステップS3111に移行して、繰下変更演出フラグがONされるとともに待機変動数の初期値に2がセットされ、ステップS3112に移行して、差し替え演出を開始するコマンドをセットする。
この差し替え演出は、直前の装飾図柄変動演出と同じ演出モードで、特殊遊技の判定実行時の時間(6秒)内において、装飾図柄変動演出を実行するものであり、図例の場合には、図59の1〜4に示すように、第1演出モードAM1として、表示画面20aに、歩くキャラクタCHWが装飾図柄変動の背景で表示されて、後述する変動演出終了中処理(S2211、図48)を経て、図59の4に示すように、ハズレの装飾図柄を停止表示させて、装飾図柄変動を終えることとなる。
勿論、この装飾図柄変動を実行する際には、特別図柄処理(S205、図9)の大当たり判定処理(S405、図10)において、短当たりD2として判定され、大入賞口処理され(S206、図13、特に、ステップS807〜S814参照)、特殊遊技として、大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技が実行される(図50参照)。
そのため、この差し替え演出では、歩くキャラクタCHWが、装飾図柄変動の変動開始から表示され、特図変動時間の4秒が経過して、特別図柄が停止表示されるのに伴ない、装飾図柄も停止表示されて、その後、特殊遊技が終了するまでの2秒間、装飾図柄が停止表示された背景において、大入賞口53の短時間開放に着目されないように、キャラクタCHWの歩く状態が、演出表示されることとなる。
なお、この場合の変動演出終了中処理(S2211、図48)では、ステップS3201→S3202でNO→S3203でNO→S3204でNO→S3208として処理され、モードフラグを変更せず、また、復帰フラグのONも無く、処理を終える。
その後、図58の2に示した保2が変動を開始する際には、演出選択処理(S2207、図47)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でNO→S3188→S3119でNO(待機変動数カウンタは初期値2から−1の1となる)→S3106→S3107→S3108を経て、処理を終える。さらに、この場合の変動演出終了中処理(S2211、図48)でも、ステップS3201→S3202でNO→S3203でNO→S3204でNO→S3208として処理され、モードフラグを変更せず、また、復帰フラグのONも無く、処理を終えることから、図60の1〜3に示すように、歩くキャラクタCHWが背景に表示されつつ、装飾図柄が変動表示され、そして、停止表示されることとなる。
その後、図58の2に示した保3が、変動を開始する際には、上記の保2と略同様であるが、演出選択処理(S2207、図47)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でNO→S3188を経るとき、待機変動数カウンタが0となることから、S3119でYESとなって、待機フラグがONとなり(S3120)、ステップS3121に移行するものの、この保3は変動時間が4秒として短いことから、S3121でNO→S3106→S3107→S3108を経て、処理を終えることとなる。
そして、図58の2に示した保4が、変動を開始する際には、演出選択処理(S2207、図47)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でYES→S3121でYESとなって、移行するステップS3122で待機フラグをOFFし、移行したステップS3123で繰下変更演出フラグをOFFし、繰下変更演出を開始するコマンドをセットして(S3124)、処理を終える。そのため、図61の1〜5に示すように、表示画面20aには、青色アイコンRILの変動時間(50秒)内において、モード変更案内演出ACが表示される。すなわち、まず、モード変更案内演出ACの予備案内演出ACPとして、図61の1に示すように、左装飾図柄と右装飾図柄とが変動し、ついで、図61の2に示すように、左装飾図柄が停止表示され、さらに、図61の3に示すように、右装飾図柄も停止表示される。そして、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMとして、まず、図61の4に示すように、表示画面20aに、「探索モード突入」が表示され、ついで、図61の5に示すように、「ダイヤを探せ!」が表示され、装飾図柄変動が小エリア部位20bに表示されることとなる。
そして、この場合の変動演出終了中処理(S2211、図48)では、ステップS3201→S3202でYESとなり、移行したステップS3205において、第1演出モードAM1から第2演出モードAM2に変更するように、モードフラグが変更され、ステップS3206でNO→S3208として変動演出終了コマンドがセットされることから、図61の5に示すように、青色アイコンRILの変動時間の終了とともに、表示画面20aの右下隅の小エリア部位20bにおいて、装飾図柄変動が、ハズレを表示するように、停止表示される。
その後、図58の2に示した保5の変動時には、演出選択処理(S2207、図47)において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108として、第2演出モードAM2での装飾図柄変動が開始され、変動演出終了中処理(S2211、図48)において、ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でNO→S3213でNO→S3208として、第2演出モードAM2での装飾図柄変動が、変動停止されることとなり、表示画面20aには、図62の1〜3のように、表示されることとなる。
<小当たり>
モード変更案内演出を、実際の小当たりBの判定結果を停止表示する特図変動時よりも後の特図変動時に実行する場合
この場合には、演出選択処理は、短当たりD2と同様であるが、変動演出終了中処理(S2211、図48)において、ステップS3201→S3202でYESとなる場合に、ステップS3205に移行し、さらに、ステップS3206でYES→S3207と移行し、ステップS3207において、復帰フラグがONされるとともに復帰カウンタに初期値の10が設定されることから、その後の変動停止毎に、ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でYESとして、その後のステップS3210とS3211とにおいて、復帰カウンタが0となれば、ステップS3212において復帰フラグがOFFされ、ステップS3214において、モードフラグが第2演出モードから第1演出モードに変更されることから、モード変更案内演出ACの表示後、10回の変動回数分、第2演出モードAM2での装飾図柄変動を実行した後、図52のカッコ内に示すように、モード変更案内演出ACの表示前の状態、すなわち、第1演出モードAM1での演出表示に、復帰することとなる。
なお、図58の1では、保留の保1が、短当たりD2として例示したが、短当たりD2より先行する保留が一つ、あるいは、複数あっても、それらの先行保留が、繰上変更演出できるような変動時間に余裕の無いもの、例えば、ハズレSPリーチ等で無いものであれば、上記と同様に、モード変更案内演出は、実際の短当たりD2の大当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも後の特図変動時に実行されることとなる。
なぜなら、先読み演出判定処理(S2402、図46参照)において、短当たりD2若しくは小当たりBと判定されても、その判定結果より先行した先読み判定結果の内、変動時間に余裕のある最先のハズレSPリーチ若しくはハズレSPSPリーチ等が無ければ(S3004でNO)、ステップS3005に移行して、変更演出設定可能な先行先読み判定結果があるか否か、換言すれば、繰上変更演出としてのモード変更演出(詳しくは、モード変更案内演出であり、適宜、単に変更演出ともいう)ACを実行可能な変動時間とした保留があるか否かを判定し、無ければ(S3005でNO)、先行変更演出フラグや差し替えフラグをONさせずに処理を終え、図58の1に示すと同様な状態となるからである。
3.モード変更案内演出を、実際の短当たりD2の大当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも前の特図変動時に実行する、若しくは、その大当たり判定時に実行する場合
この場合には、演出選択処理として、図49に示すように、処理すればよい。すなわち、図47における繰下変更演出関係のステップS3102、S3115〜S3124を無くし、図47のステップS3111の変わりに、真正変更演出を開始するコマンドをセットするステップS3125を入れて対処する。
図49に示す演出選択処理では、図46の先読み演出判定処理、図49の演出選択処理、及び、変動演出終了中処理(S2211、図48参照)とに基づいて、図53〜57の表示画面20aに示す装飾図柄変動演出と同様な処理を行える。
すなわち、この場合も、現在、図53の1に示すように、最先の当該変動保留が、台マークVM上に位置して、変動中(特図変動中)とし、保留が保1〜保6まである状態とする。なお、保1は、既述したように、大当たり判定がハズレの保留であるものの、長い変動時間(100秒)のリーチあり期待度中とした黄色アイコンRIMとして表示され、保2〜保5は、大当たり判定をハズレとした保留であり、かつ、変動時間が短く期待度の無いものとしており、白色アイコンRINとして表示されている。そして、最後に入賞した保6は、先読み判定(S305)による大当たり判定が短当たりD2として、変動時間を4秒とし、期待度小の青色アイコンRILとして表示されている。
この保6が発生すると、既述したように、メイン制御部75における図8の始動口SW処理のステップS305〜S307、演出制御部90における図18のコマンド受信処理のステップS2203、S2204等を経て、図20の先読み判定結果解析処理のステップS2402の処理、すなわち、図46に示す先読み演出判定処理に移行し、図46の先読み演出判定処理において、S3001→S3002でYES→S3003→S3004でNOと判定されるものの、変動時間(100秒)に余裕のある期待度中の黄色アイコンRIMとして表示されている保1があることから、S3005においてYESと判定され、S3006において、保1の変動時にモード変更演出を行なうように設定されて、先行変更演出フラグがONされ(S3007)、さらに、差し替えフラグがONされる(S3008)。
そして、演出選択処理(S2207、図49参照)では、ステップS3101→S3103でNO(変動中の台マークVM上の白色アイコンRINで表示されるものは、短当たりD2や小当たりBで無い)→S3104でYES→S3105でNO→S3106→S3107→S3108に移行することなり、さらに、変動演出終了処理(S2211、図48参照)において、S3201→S3202でNO→S3203でNO→S3204でNO→S3208を経て、図53の2,3に示すように、装飾図柄を停止表示し、装飾図柄変動演出を終了させることとなる。
その後、図54の1に示すように、保1であった期待度中の黄色アイコンRIMの保留が、変動を開始するように、台マークVM上の移動する際、その変動を開始しようとする保留は、その変動時間内において、先行変更演出を行なうように設定されているものであり、演出選択処理(S2207、図49参照)において、ステップS3101→S3103でNO→S3104でYES→S3105でYESとなり、ステップS3113に移行して、先行変更演出フラグをOFFし、ステップS3114に移行して、繰上変更演出を開始するコマンドをセットする。そのため、表示画面20aでは、図54の1〜5に示すように、モード変更案内演出ACが表示されることとなる。すなわち、モード変更案内演出ACの予備案内演出ACPが表示されて、図54の1に示すように、左装飾図柄と右装飾図柄とが変動し、図54の2に示すように、左装飾図柄が停止表示され、つぎに、図54の3に示すように、右装飾図柄も停止表示される状態としている。ついで、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMとして、図54の4,5に示すように、表示画面20aに「探索モード突入」と「ダイヤを探せ!」の文字等が表示される。そして、変動演出終了中処理(S2211、図48参照)において、ステップS3201→S3202でYES→S3205に移行して、第1演出モードAM1から第2演出モードAM2に変更するように、モードフラグが変更され、ステップS3206でNO→S3208として変動演出終了コマンドがセットされることから、図54の5に示すように、表示画面20aの右下隅の小エリア部位20bにおいて、装飾図柄変動が、ハズレを表示するように、停止表示される。
ついで、次変動時には、すなわち、図53の1に示した保2の変動時には、演出選択処理(図49参照)のステップS3101→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108と処理され、図55の1〜3に示すように、走るキャラクタCHRが装飾図柄変動の背景で表示される第2演出モードAM2として、装飾図柄変動演出が実行されることとなる。
そして、図53に示した保2から保5までの4回分の特図変動が終了して、図53に示した保6が変動開始する状態となる際には、演出選択処理(図49参照)のステップS3101からS3103に移行する際、保6が、大当たり判定の短当たりD2であることから、ステップS3103でYESとなって、ステップS3109に移行し、S3109でYES→S3110→S3122に移行して、差し替え演出を開始するコマンドをセットする。
この差し替え演出は、直前の装飾図柄変動演出と同じ演出モードで、特殊遊技の判定実行時の時間(6秒)内において、装飾図柄変動演出を実行するものであり、図例の場合には、図56の1〜3に示すように、第2演出モードAM2として、走るキャラクタCHRが装飾図柄変動の背景で表示されて、小エリア部位20bにおいて、装飾図柄が変動表示され、そして、変動演出終了中処理(S2211、図48)を経て(ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でNO→S3213でNO→S3208)、ハズレの図柄を停止させて、装飾図柄変動を終えることとなる。
勿論、この装飾図柄変動を実行する際には、特別図柄処理(S205、図9)の大当たり判定処理(S405、図10)において、短当たりD2として判定され、大入賞口処理され(S206、図13、特に、ステップS807〜S814参照)、特殊遊技として、大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技が実行される(図49参照)。そのため、短当たりD2の判定結果を停止表示する変動時間(4秒)と特殊遊技(2秒)を終了する合計の時間分(実施形態では6秒分)、差し替え演出が実行される。
すなわち、この差し替え演出でも、走るキャラクタCHRが、装飾図柄変動の変動開始から表示され、特図変動時間の4秒が経過して、特別図柄が停止表示され、その停止に伴ない、装飾図柄が表示画面20aの小エリア部位20bで停止表示されても、特殊遊技が終了するまでの2秒間、大入賞口53の短開放に注目されないように、走るキャラクタCHRが走り続けるように、停止表示された装飾図柄の背景で、演出表示されることとなる。
そして、特殊遊技が終了すれば、遊技状態は、遊技状態設定処理(S818、図14、特に、S904参照)を経て、潜確遊技状態となることから、大当たり判定の基準が、通常判定基準から有利判定基準に変更されるが、装飾図柄変動の演出モードとしては、モード変更案内演出ACが実行された後の第2演出モードAM2が維持された状態となる。
すなわち、その後の図56の保留表示の保1や保2の変動時には、図49の演出選択処理において、ステップS3101→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108と処理され、第2演出モードAM2の下での装飾図柄変動演出が実行され、図55の1〜3に示すと同様な装飾図柄変動演出が実行される(但し、図55の1〜3の保留アイコンの表示は相違する)。
その後、図56の1に示す保3の保留は、例えば、大当たり判定を長当たりAとして、変化用表示としてのメータ表示MSを利用せず、かつ、保留アイコンRIがステップアップしない期待度大の橙色アイコンとしている。そのため、保3の変動時には、図49の演出選択処理において、ステップS3101→S3103でNO→S3104でNO→S3106→S3107→S3108と処理され、第2演出モードAM2の下での大当たりの変動演出が実行され、図57の1〜3に示すように、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMで表示された「ダイヤを探せ!」に対応して、表示画面20aにダイヤDMが出現し、走るキャラクタCHRがダイヤDMを手にした演出が表示され、そして、変動演出終了中処理(S2211、図46参照)を経て(ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でNO→S3213でNO→S3208)、大当たりの装飾図柄が停止表示されることとなる。
その後、図51に示すように、所定の長当たりAの大当たり遊技が実行される。
一方、図58の1に示すように、保留の保1が、先読み判定(S305)による大当たり判定を短当たりD2として、変動時間を4秒とし、期待度中の黄色アイコンRIMとして表示され、現在の変動中の保留が、ハズレの期待度なしとした白色アイコンRINとして、表示されているとする。
しかし、この保1の入賞時には、先読み演出判定処理(S2402、図44参照)において、ステップS3001→S3002でYES→S3003→S3004でNO→S3005でNOとして、先行変更演出フラグや差し替えフラグがONされずに、処理が終る。その後、台マークVMに保留アイコンRINを表示していた装飾図柄変動が、図58の1〜3に示すように、変動表示から停止表示され、ついで、図59の1に示すように、保1の保留が、台マークVM上に移動して、変動を開始しようとする。
その変動開始時、演出選択処理(S2207、図49参照)において、ステップS3101→S3103でYES→S3109に移行し、ステップS3109では、差し替えフラグがONされていないことから、NOとなって、ステップS3125に移行し、短当たりD2の大当たりの判定に伴なって、モード変更案内演出を実行するように、真正の変更演出の開始コマンドをセットして、処理を終える。また、この場合の変動演出終了中処理(S2211、図48)では、ステップS3201→S3202でYES→S3205→S3206でNO→S3208の処理が行われて、モードフラグを変更して、処理を終える。そのため、図63の1〜5に示すように、変動開始とともに、モード変更案内演出ACの予備案内演出ACPが表示されて、図63の1に示すように、左装飾図柄と右装飾図柄とが変動し、図63の2に示すように、左装飾図柄が停止表示され、つぎに、図63の3に示すように、右装飾図柄も停止表示される状態とし、さらに、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMとして、図63の4,5に示すように、表示画面20aに「探索モード突入」と「ダイヤを探せ!」の文字等が表示される。また、本案内演出ACMの表示開始には、小エリア部位20bに、ハズレの装飾図柄が停止表示される。
そして、ハズレの装飾図柄が停止表示されれば、特殊遊技としての大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技が実行されることととなる。
その後、第1始動口31若しくは第2始動口32への入賞に伴ない、装飾図柄変動が開始されれば、図63の6に示すように、第2演出モードAM2での装飾図柄変動演出が表示画面20aに表示されることとなる。
4.モード変更案内演出を、実際の短当たりD2の大当たり判定の判定結果を停止表示する特図変動時よりも後の特図変動時に実行する場合
この場合は、演出選択処理として、図50に示すように、処理すればよい。すなわち、図47における繰上変更演出関係のステップS3104,S3105,S3109,S3110,S3113,S3114を無くして対処する。また、図50に示す演出選択処理を実行する際には、図44の先読み演出判定処理を行なわずに、図50に示す演出選択処理と、変動演出終了中処理(S2211、図48参照)とに基づいて、図58〜62の表示画面20aに示す装飾図柄変動演出と同様な処理を行える。
すなわち、例えば、図58の1に示すように、保留の保1が、先読み判定(S305)による大当たり判定が短当たりD2として、変動時間を4秒とし、期待度中の黄色アイコンRIMとして表示され、現在の変動中の保留が、ハズレの期待度なしとした白色アイコンRINとして、表示されている。また、図例の場合、台マークVM上の保留が変動中において、図58の2,3に示すように、順次、保2〜保5が入賞することとする。また、保4は、先読み判定(S305)による大当たり判定がハズレであるものの、変動時間を50秒とするSPリーチを伴なう期待度小の青色アイコンRILとして、表示されることとする。なお、これらの入賞は、順次、既述した図52に示すタイムチャート図のように、第1始動口31や第2始動口32に遊技球が入賞したとする。また、これらの保1〜保5等の入賞時には、先読み演出判定処理(S2402、図46)は無いものの、それらの保留アイコンRIの表示態様としては、既述したように、保留表示パターン決定処理(S2401、図21)や図23の保留表示処理の初期保留アイコン表示処理(S4001、図24)等により処理されて、所定の保留表示として、表示画面20aに表示されることとなる。
そして、現在、台マークVMに保留アイコンRIを表示していた装飾図柄変動が、図58の1〜3に示すように、変動表示から停止表示され、ついで、図59の1に示すように、保1の保留が、台マークVM上に移動して、変動を開始しようとする。
この変動開始時、演出選択処理(S2207、図50)において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でYES→S3111に移行して、繰下変更演出フラグをONするとともに待機変動数カウンタに初期値の2を設定し、ステップS3112に移行して、差し替え演出を開始するコマンドをセットする。
この差し替え演出は、既述したように、直前の装飾図柄変動演出と同じ演出モードで、特殊遊技の判定実行時間(6秒)内において、装飾図柄変動演出を実行するものであり、図例の場合には、図59の1〜3に示すように、第1演出モードAM1として、表示画面20aに、歩くキャラクタCHWが装飾図柄変動の背景で表示されて、変動演出終了中処理(S2211、図48)を経て(ステップS3201→S3202でNO→S3203でNO→S3204でNO→S3208として処理され、モードフラグを変更せず、また、復帰フラグのONも無く、処理を終える)、図59の4に示すように、ハズレの装飾図柄を停止表示させて、装飾図柄変動を終えることとなる。
勿論、この時の装飾図柄変動を実行する際には、特別図柄処理(S205、図9)の大当たり判定処理(S405、図10)において、短当たりD2として判定され、大入賞口処理され(S206、図13、特に、ステップS807〜S814参照)、特殊遊技として、大入賞口53を極短時間2回開放する大当たり遊技が実行される。そして、既述したように、この差し替え演出でも、歩くキャラクタCHWが、装飾図柄変動の変動開始から表示され、特図変動時間の4秒が経過して、特別図柄が停止表示されとともに、装飾図柄変動も停止表示されて、その後、特殊遊技が終了するまでの2秒間、大入賞口53の2回の短開放に注目されないように、装飾図柄が停止表示された背景において、キャラクタCHWの歩く状態が、演出表示されることとなる。
その後、図58の2に示した保2が変動を開始する際には、演出選択処理(S2207、図50)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でNO→S3188→S3119でNO(待機変動数カウンタは初期値の2の−1の1となる)→S3106→S3107→S3108を経て、処理を終える。さらに、この場合の変動演出終了中処理(S2211、図48)でも、ステップS3201→S3202でNO→S3203でNO→S3204でNO→S3208として処理され、モードフラグを変更せず、また、復帰フラグのONも無く、処理を終えることから、図60の1〜3に示すように、歩くキャラクタCHWが背景に表示されつつ、装飾図柄が変動表示され、そして、停止表示されることとなる。
その後、図58の2に示した保3が、変動を開始する際には、上記の保2と略同様であるが、演出選択処理(S2207、図50)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でNO→S3188に移行するときに、待機変動数カウンタが0となることから、S3119でYESとなって、待機フラグがONとなり(S3120)、ステップS3121に移行するものの、この保3は変動時間が4秒として短いことから、S3121でNO→S3106→S3107→S3108を経て、処理を終えることとなる。
そして、図58の2に示した保4が、変動を開始する際には、演出選択処理(S2207、図50)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でYES→S3121でYESとなって、移行するステップS3122で待機フラグをOFFし、移行したステップS3123で繰下変更演出フラグをOFFし、繰下変更演出を開始するコマンドをセットして(S3124)、処理を終える。そのため、図61の1〜5に示すように、表示画面20aに、青色アイコンRILの変動時間(50秒)内において、モード変更案内演出ACが表示される。すなわち、まず、モード変更案内演出ACの予備案内演出ACPとして、図61の1に示すように、左装飾図柄と右装飾図柄とが変動し、ついで、図61の2に示すように、左装飾図柄が停止表示され、さらに、図61の3に示すように、右装飾図柄も停止表示される。そして、モード変更案内演出ACの本案内演出ACMとして、まず、図61の4に示すように、表示画面20aに、「探索モード突入」が表示され、ついで、図61の5に示すように、「ダイヤを探せ!」が表示され、装飾図柄変動が小エリア部位20bに表示されることとなる。
そして、この場合の変動演出終了中処理(S2211、図48参照)では、ステップS3201→S3202でYESとなり、移行したステップS3205において、第1演出モードAM1から第2演出モードAM2に変更するように、モードフラグが変更され、ステップS3206でNO→S3208として変動演出終了コマンドがセットされることから、図61の5に示すように、表示画面20aの右下隅の小エリア部位20bにおいて、装飾図柄変動が、ハズレを表示するように、停止表示される。
その後、図58の2に示した保5の変動時には、演出選択処理(S2207、図50)において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3106→S3107→S3108として、第2演出モードAM2での装飾図柄変動が開始され、変動演出終了中処理(S2211、図48)において、ステップS3201→S3202でNO→S3203でYES→S3209でNO→S3213でNO→S3208として、第2演出モードAM2での装飾図柄変動が、変動停止されることとなり、表示画面20aには、図62の1〜3のように、表示されることとなる。
5.モード変更案内演出の変形例
なお、演出選択処理のステップS3114やステップS3124でセットした繰上変更や繰下変更のモード変更案内演出ACとして、図54の1〜5や図61の1〜5に示すように、予備案内演出ACPと本案内演出ACMとから構成される場合を例示したが、モード変更案内演出ACとして、図64の2,3に示すように、本案内演出ACMだけで構成してもよい。すなわち、図64の1に示すように、モード変更案内演出の表示前の装飾図柄変動が停止表示された後、図64の2,3に示すように、表示画面20aに、大きく「探索モード突入」と「ダイヤを探せ!」とを表示して、小エリア部位20bに、装飾図柄の変動表示と停止表示とを表示させてもよい。
6.短当たりDで無い場合のモード変更案内演出の例
通常遊技状態で、長当たりA,Bや短当たりCと判定されれば、既述したように、図34や図38に示すように、モード変更案内演出(特に、図34の2や図38の6のキャラクタCHが喜ぶ演出)が表示される。この場合には、長当たりA,Bや短当たりCに伴なう大当り遊技後には、通常判定基準から有利判定基準に移行することから、モード変更案内演出(特に、図34の2や図38の6の喜ぶキャラクタCHPが小躍りしてハシャグ演出)より前の第1演出モードAM1の装飾図柄変動演出(図33参照)から、図62の1〜3に示すように、第2演出モードAM2の装飾図柄変動の演出が、表示画面20aに表示されることとなる。
<実施形態のパチンコ遊技機の電チューの作動状態>
実施形態のパチンコ遊技機10では、図51に示すように(図57の3参照)、例えば、所定の大当たり(長当たりA)の大当たり遊技が実行された後には、電サポ付きの確変遊技状態となる。
その際、遊技者は、大入賞口53の配設されている遊技盤15の右側領域に遊技球を打ち込む大当たり遊技に引き続いて、ゲート49の配設されている遊技盤15の右側領域に遊技球を打ち込む。すると、遊技球がゲート49を通過することから、電チュー処理(S207、図15参照)において、ステップS1001でNO→S1002でYESとなって、ステップS1003に移行する。この時、既に、遊技状態設定処理(S818、図14参照)のステップS905において、時短遊技フラグがONされていることから、ステップS1003でYESとなり、ステップS1005で開放延長作動パターンがセットされ、S1006→S1007と進み、図5のA,Bに示すように、長い開口時間Te(図51参照)の0.6秒、第2始動口47が開口し、その作動時間が経過すれば、S1008でYESとなって、電チュー44の作動が停止され(S1008)、電チュー作動フラグがOFFされ(S1010)、処理を終える。
この電チュー44の開放延長作動パターンでの動作時には、ゲート49を通過する遊技球Bは、全て、受け皿部45を前進移動させて開口した第2始動口47に、入賞することとなる。
また、この電チュー44の作動時には、電チュー作動フラグがONされていれば、ステップS1001でYES→S1008となって、開放延長作動パターンがセットされず、すなわち、遊技球Bがゲート49と通過しても、新たに開放延長作動パターンがセットされず、作動中の電チュー44がその作動時間を経過させて、一旦、第2始動口47を閉じた後でないと、電チュー44は作動されない。そして、第2始動口47を閉じた後に、新たな遊技球Bがゲート49を通過すれば、開放延長作動パターンがセットされて、電チュー44が作動され、第2始動口47が開口することとなる。
さらに、実施形態では、時短遊技状態でなければ、ステップS1003でNOとなり、0.1秒の開口時間となる通常作動パターンがセットされる。この時、既述したように、この電チュー44の通常作動パターンの動作時には、ゲート49を通過した遊技球Bは、受け皿部45が前進移動して、一旦、0.1秒間、第2始動口47を開口させ、ついで、後退移動して第2始動口47を閉じた後に、ガイド孔40aの前面側を通過する状態、換言すれば、殆ど、第2始動口47に入賞しない状態となる。
なお、通常、発射ハンドル63の操作時には、遊技球Bは1分間に100個程度発射され、すなわち、0.6秒間隔で、遊技球Bがゲート49付近を通過することから、実施形態の構成では、ゲート49を通過して、直ちに、電チュー44が開状態として、開放延長作動パターンにおいて0.6秒開口していても、後続の遊技球Bがゲート49を通過する時点では、開いていた電チュー44が既に閉状態となっており、新たにセットされた開放延長パターンとして、第2始動口47を開状態とするように、電チュー44が作動される。
そして、実施形態の場合、電チュー44の作動中に、ゲート49を遊技球Bが通過して、メイン制御部75に検知信号が出力されても、メイン制御部75は、その通過を記憶すること無く(通過の権利を保留すること無く)、電チュー44の作動完了後において、新たなゲートSW49aの通過検知信号を入力されたことを条件として、メイン制御部75は、所定の作動パターンで電チュー44を作動させる構成としている。そのため、メイン制御部75での従来必要であった普通図柄処理やその表示が不要となり、メイン制御部75での負荷を軽減することができる。
<当該変動中の報知>
≪演出制御部とともにランプ制御部が行なう当該変動報知処理≫
実施形態のパチンコ遊技機10では、演出ボタン109の押下操作に伴ない、特図変動中(装飾図柄変動中ともいえる)の遊技球の入賞が、第1始動口31への入賞に基づくものか、あるいは、第2始動口32への入賞に基づくものかを、図43に示す当該変動報知処理により、報知する構成としている。
図43に示す当該変動報知処理は、実施形態の場合、演出制御部90から送信される各種コマンドを利用して、ランプ制御部100が行う処理としており、ランプ制御部100は、まず、ステップS6001において、報知フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S6001でYES)、ステップS6010に移行し、ONでなければ(S6001でNO)、ステップS6002に移行して、変動中フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S6002でYES)、ステップS6006に移行し、ONでなければ(S6002でNO)、ステップS6003に移行し、当該変動保留情報コマンド(図18のステップS2206でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S6003でNO)、処理を終え、受信していれば(S6003でYES)、ステップS6004に移行し、コマンドを解析して、変動中フラグをONし(S6005)、ステップS6006に移行する。
ステップS6006では、報知期間完了コマンド(図18のステップS2210でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していれば(S6006でYES)、ステップS6013に移行し、受信していなければ(S6006でNO)、ステップS6007に移行し、演出ボタン109の押下操作に伴なう演出ボタンコマンド(図19のステップS2302でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S6007でNO)、処理を終え、受信していれば(S6007でYES)、ステップS6008に移行して、ステップS6004での解析結果に基づいて、報知ランプ71,72の内の対応ランプを点灯させて、報知フラグをONし(S6009)、ステップS6010に移行する。
ステップS6010では、報知期間完了コマンド(図18のステップS2210でセットされるコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S6010でNO)、処理を終え、受信すれば(S6010でYES)、ステップS6011に移行して、点灯した報知ランプ71若しくは報知ランプ72を消灯し、報知フラグをOFFし(S6012)、ステップS6013に移行して、変動中フラグをOFFし、処理を終える。
上記の報知ランプ71,72の点灯を図例を用いて説明すれば、例えば、図33の1〜4を経て、変化用保留アイコンRICが、白色アイコンRINから期待度最大の赤色アイコンRIMaxに変化し、そして、図34の1に示すように、その赤色アイコンRIMaxの保留が変動を開始した際、遊技者が演出ボタン109を押下操作する。すると、図43の当該変動報知処理では、ステップS6001でNO→S6002でNO→S6003でYES→S6004→S6005→S6006でNOを経て、ステップS6007において、演出ボタンコマンドを受信することから、S6007でYESとなって、対応するランプ、図例の場合には、図35に示すように、報知ランプ72を点灯させることとなり(あるいは、図39に示すように、報知ランプ71を点灯させることもある)、遊技者に、当該変動中の入賞が、第2始動口32への入賞に基づくものである、と報知されることとなる。
そして、報知フラグがONされて(S6009)、報知ランプ72若しくは報知ランプ71の点灯が維持されて、その後、報知期間完了コマンドが受信されれば(S6010でYES)、報知ランプ72若しくは報知ランプ71が消灯されることとなる。
なお、変動開始から変動終了までの間、換言すれば、図18でセットされる当該変動保留情報コマンドを受信して、報知期間完了コマンドを受信するまでの間に、演出ボタン装置108の演出ボタン109が押下されずに、演出ボタンコマンドを受信しなければ、S6007でNO→S6001でNO→S6002でYES→S6006でNO→S6007のステップを繰り返し、そして、当該変動が終了すれば、ステップS6006でYESとなって、S6013に移行して、処理を終えることから、報知ランプ71,72が点灯せず、遊技者への報知をせずに、次変動に移行することとなる。
≪演出制御部とともに画像音響制御部が行う当該変動報知処理≫
また、報知ランプ71,72を利用せずに、画像表示部20において、遊技者に報知してもよい。この場合、演出制御部90から送信される各種コマンドを利用して、画像音響制御部95が、当該変動報知処理を行ってもよい。
すなわち、画像音響制御部95では、図44に示すように、まず、ステップS5001において、報知フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S5001でYES)、ステップS5010に移行し、ONでなければ(S5001でNO)、ステップS5002に移行して、変動中フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S5002でYES)、ステップS5006に移行し、ONでなけば(S5002でNO)、ステップS5003に移行し、当該変動保留情報コマンド(図18のステップS2206でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S5003でNO)、処理を終え、受信していれば(S5003でYES)、ステップS5004に移行して、コマンドを解析して、変動中フラグをONし(S5005)、ステップS5006に移行する。
ステップS5006では、報知期間完了コマンド(図18のステップS2210でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していれば(S5006でYES)、ステップS5013に移行し、受信していなければ(S5006でNO)、ステップS5007に移行し、演出ボタン109の押下操作に伴なう演出ボタンコマンド(図19のステップS2302でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S5007でNO)、処理を終え、受信していれば(S5007でYES)、ステップS5008に移行して、ステップS5004での解析結果に基き、対応する報知画像RFを表示画面20aに表示し(図45参照)、報知フラグをONし(S5009)、ステップS5010に移行する。
ステップS5010では、報知期間完了コマンド(図18のステップS2210でセットされるコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S5010でNO)、処理を終え、受信すれば(S5010でYES)、ステップS5011に移行して、表示した報知画像RFを消去し、報知フラグをOFFして(S5012)、ステップS5013に移行し、変動中フラグをOFFして、処理を終える。
なお、図45では、電チュー側の第2始動口32への入賞に基づく表示であるが、第1始動口31への入賞に基づくものであれば、「ヘソ入賞の変動だよ!」等とした報知画像RFとすればよい。
(5)実施形態のパチンコ遊技機の作用・効果、及び、変形例
A.
1.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
所定条件の成立により乱数を取得する乱数取得手段(始動口SW処理(S202、図8参照)でのS304の処理を行なうメイン制御部75)と、
取得した乱数に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行なうか否かを判定する判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)と、
判定手段の判定に先立ち、取得した乱数を判定する先読み処理手段(先読み判定(S306、図8参照)を行なうメイン制御部75)と、
取得した乱数を記憶したことを表示する保留表示(保留アイコンRI)を、所定の保留表示部(表示画面20a)に表示する保留表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
保留表示を変化させる変化用表示(メータ表示MS)を、所定の画像表示部20に表示する演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
を備え、
演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)が、
先読み処理手段(先読み判定(S306、図8参照)を行なうメイン制御部75)の所定の判定結果により、画像表示部20に表示した変化用表示(メータ表示MS)を、第1の表示態様(空表示MS0)から第2の表示態様(未完表示MSM若しくは満タン表示MSF)に変え、
保留表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)が、変化用表示(メータ表示MS)の第1の表示態様(空表示MS0)から第2の表示態様(未完表示MSM若しくは満タン表示MSF)に変化したことにより、先読み処理手段(先読み判定(S306、図8参照)を行なうメイン制御部75)の判定対象の保留表示(変化用保留アイコンRIC)を、先読み処理手段(先読み判定(S306、図8参照)を行なうメイン制御部75)の判定結果に応じた保留表示RIに、変えている。
実施形態のパチンコ遊技機10では、図33や図36〜42に示すように、変化用表示としてのメータ表示MSが第1の表示態様である空表示MS0から、第2の表示態様である未完表示MSM若しくは満タン表示MSFに変化すれば、当初の保留表示RICから、先読み処理手段の判定結果に応じて、所定の期待度の保留表示RIMax、RIH、RIMに変わり、変化用表示としてのメータ表示MSの変化態様に注目しつつ、楽しく遊技できる。
したがって、実施形態のパチンコ遊技機10では、保留表示の変化前に、変化用表示の表示態様の変化を視認できることから、保留表示の変化をより楽しむことができる。
2.
そして、実施形態のパチンコ遊技機10では、
変化用表示が、
貯留状態を表示可能で、かつ、貯留量の変化を表示可能な貯留量表示としてのメータ表示MSと、
貯留量表示と別に表示される増加用表示としての期待度あり保留アイコンMTIや代替用表示体MTPと、
を備えてなり、
演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)が、
先読み処理手段の所定の判定結果により、増加用表示の表示を利用して、第1の表示態様としての初期状態(空表示MS0)から、貯留量を増加させた第2の表示態様(未完表示MSM若しくは満タン表示MSF)とするように、貯留量表示(メータ表示MS)を変える構成としている。
このような構成では、貯留量を表示できるメータ表示MSが、図33,36,38,40〜42に示すように、増加量表示MTとしての期待度あり保留アイコンMTIや代替用表示体MTPが複数表示されて、貯留量を増加させ、そして、空表示MS0から、貯留量を増加させた満タン表示MSFとすることができることから、増加量表示MTが出現することにより、それらの変化する保留アイコンRICが期待度の高いものに変化する期待を抱いて遊技できる。
なお、実施形態では、貯留量表示(メータ表示)MSの貯留量を増加させる際、出現した増加量表示MT(保留アイコンMTIや代替用表示体MTP)からエネルギーを吸い込むような吸込演出を表示して、メータの桝目を増加させたが、メータの増加の桝目を、保留アイコンRIの期待度の程度に応じて、増減させるように、予め設定しておいてもよい。
また、貯留量表示MSを増加させる際、出現した増加量表示MT(保留アイコンMTIや代替用表示体MTP)の吸込演出時、吸い込む増加量表示MTの色を、順次、足し合わせるような色に変化させつつ、貯留量の桝目を増加させてても良い。
さらに、貯留量表示MSを増加させる際、特別図柄変動に伴なう装飾図柄の変動演出時において、例えば、大当たりの期待を抱かせるリーチ演出やSP演出等に、適宜、星マークやハートマーク、あるいは、「熱」の文字等からなる所定の増加量表示MTを出現させ、その表示された増加量表示MTの数、形、大きさ、色、模様、柄等に応じて、貯留量を増加させても良い。この場合、複数回の装飾図柄変動に跨って、演出中に表示される増加量表示により、順次、貯留量を増加させたり、あるいは、大当たりの期待度の高い演出時には、表示される一つ増加量表示若しくは複数の増加量表示を利用して、一気に、満タン表示MSFとなるように大きく貯留量を増加させてもよい。そして、貯留量表示MSを所定の貯留量としたならば、変化対象の保留表示を期待度の高いものに変化させることとなる。
3.
実施形態では、変化する保留アイコンRICが、代替用表示体MTPを利用せずに、図33,36,37,42に示すように、複数の期待度あり保留アイコンRIM,RIL等を利用して、変化できることから、それらの複数の期待度ありの保留アイコンRIM,RIL自体が、期待度を高くしていなくとも、それらが出現すれば、他の期待度の無い保留アイコンRINを期待度の高いものに変化させることが期待できて、楽しく遊技することができる。
4.
そして、実施形態では、これらの期待度ありの保留アイコンRIM,RIL等は、変化用アイコンRICより先に保留記憶されている先行保留アイコンに限らず、図37に示すように、その後に保留記憶される後続保留アイコンを利用しても良い構成としている。そして特に、実施形態の場合には、保留アイコンとして最大8個表示させることができて、期待度ありの複数の保留アイコンを利用して、変化対象の保留アイコンを容易に変化させ易くなる。
勿論、先読み処理処理手段を利用して、複数の先行保留アイコンだけによって、変化対象の保留アイコンを変化させてもよい。
5.
実施形態では、変化用表示として、貯留量が目視できる貯留量表示としてのメータ表示MSを利用した場合を示したが、変化用表示が、第1の表示形態から第2の表示形態に変化できるものであれば、メータ表示MSに限定されず、例えば、表示画面20aに表示する所定のキャラクタやアイテム等を変化用表示としてもよい。例えば、図65に示すように、所定のキャラクタが、第1の表示態様MS1、例えば、すまし顔の状態から、第2の表示態様MS2の笑顔の状態に変化する、あるいは、キャラクタが着ている服、身に付けているかばんや帽子が、保留アイコンに例示した期待度の低い色とした第1の表示態様から、第2の表示態様とした期待度の高い色に変化したことを契機として、先読み処理の判定結果に対応して、変化対象の保留表示(保留アイコン)RICを赤色アイコンRIMaxに変化させてもよい。さらに、変化対象の保留表示(保留アイコン)を変化させる際、他の保留表示と関連させずに(例えば、図65のようなエネルギーを吸い込むような演出を行なわずに)、図66に示すように、所定のキャラクタが、第1の表示態様MS1から第2の表示態様MS2に変化したことにより、赤色アイコンRIMaxに変化させてもよい。また、変化対象の保留表示は、図65に示すように、点滅等させて特定させず、図66に示すように、変化させる直前に、矢印等で特定して、変化させてもよい。
6.
また、貯留量の表示状態としては、実施形態の棒グラフ(あるいは貯留タンク)のような直線状の表示に限らず、円グラフ(あるいはタコメータ)のような表示状態としてもよい。
7.
実施形態では、基本的に、変化用表示MSを、変化用保留アイコンRICが出現した後、その変化用保留アイコンRICが変化を完了させるまでの間だけ、画像表示部20に表示させているが、それ以外のときにも、適宜、表示してもよい。また、勿論、保留表示を変化させる場合を含めて、常時、変化用表示MSを、表示しておいてもよい。
8.
実施形態では、保留表示を表示画面20aに表示した保留アイコンRIとしたが、ランプの点灯表示で保留表示される場合でも良く、その場合でも、先読み処理の判定結果に対応して、変化させればよく、例えば、点灯時の色を変える、点滅させる、点滅させつつ色を変える、あるいは、点滅速度を変える等を行うようにしてもよい。
B.
1.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
所定条件の成立により乱数を取得する乱数取得手段(始動口SW処理(S202、図8参照)でのS304の処理を行なうメイン制御部75)と、
取得した乱数に基づく大当たり判定を、大当たりと判定し易い有利判定基準と、有利判定基準より大当たりと判定し難い通常判定基準と、のいずれかの判定基準の下で判定する大当たり判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)と、
大当たり判定手段の判定毎に、所定の画像表示部20に所定の変動演出を表示する演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
有利判定基準と通常判定基準とのいずれかの判定基準の下で遊技状態を制御する遊技制御手段(遊技状態設定処理(S818、図14)を行なうメイン制御部75)と、
大当たり判定手段が大当たり判定(長当たりA,Bや短当たりC,D1,D2)若しくは所定のハズレ判定(小当たりA,B)をすると、遊技制御手段に制御されて、遊技球の入賞口(大入賞口)53を判定結果に対応させて所定回数開閉させるラウンド遊技を実行可能な特別入賞手段(特別可変入賞装置51)と、
を備え、
遊技制御手段(メイン制御部75)は、
通常判定基準により遊技状態を制御しているときに、大当たり判定手段が大当たり判定(長当たりA,Bや短当たりC,D1,D2)をすると、特別入賞手段にラウンド遊技を実行させて、通常判定基準から有利判定基準に変更する構成とするとともに、
大当たり判定手段が所定の大当たり判定(短当たりD2の判定)、若しくは、所定のハズレ判定(小当たりBの判定)をすると、共に、特殊遊技として、入賞口を開閉する回数を同じとした同等のラウンド遊技を、特別入賞手段に実行させる構成とし、さらに、
大当たり判定手段が特殊遊技を実行させる所定のハズレ判定(小当たりBの判定)をするときには、通常判定基準から有利判定基準に変更しない構成として、
演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)は、
変動演出の演出モードとして、第1演出モードAM1と、第1演出モードと異なる第2演出モードAM2と、を有して、第1演出モードから第2演出モードにモードを変更するときには、モード変更案内演出ACを、画像表示部20に表示する構成とするとともに、
大当たり判定手段の判定に基づき、遊技制御手段が特別入賞手段に特殊遊技を実行させるときには、その後の所定の変動演出を表示するときに、
モード変更案内演出ACを画像表示部20に表示して、モード変更案内演出ACの表示後に、モード変更案内演出ACの表示前の第1演出モードAM1から、第2演出モードAM2に変更している。
このような構成では、図52のタイムチャート図や図58〜61に示すように、大当たり判定手段の判定に基づき、図59の4の直後に特殊遊技を実行させるときには、その後の所定の変動演出を表示するとき、すなわち、図61に示すタイミングで、モード変更案内演出ACを画像表示部20に表示することから、実際の特殊遊技を実行することとなる大当たり判定手段の判定時のタイミングとずれて、モード変更案内演出ACが画像表示部20に表示され、遊技者は、タイミングのずれたモード変更案内演出により、特殊遊技を実行する判定時期が解り難くなって、特殊遊技を実行する判定結果に注目せずに、遊技を楽しむことができて、遊技の趣向性を向上させることができる。
2.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
所定条件の成立により乱数を取得する乱数取得手段(始動口SW処理(S202、図8参照)でのS304の処理を行なうメイン制御部75)と、
取得した乱数に基づく大当たり判定を、大当たりと判定し易い有利判定基準と、有利判定基準より大当たりと判定し難い通常判定基準と、のいずれかの判定基準の下で判定する大当たり判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)と、
大当たり判定手段の判定に先立って、取得した乱数を事前判定する先読み処理手段(先読み判定(S306、図8参照)を行なうメイン制御部75)と、
大当たり判定手段の判定毎に、所定の画像表示部20に所定の変動演出を表示する演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
有利判定基準と通常判定基準とのいずれかの判定基準の下で遊技状態を制御する遊技制御手段(遊技状態設定処理(S818、図14)を行なうメイン制御部75)と、
大当たり判定手段が大当たり判定(長当たりA,Bや短当たりC,D1,D2)若しくは所定のハズレ判定(小当たりA,B)をすると、遊技制御手段に制御されて、遊技球の入賞口(大入賞口)53を判定結果に対応させて所定回数開閉させるラウンド遊技を実行可能な特別入賞手段(特別可変入賞装置51)と、
を備え、
遊技制御手段(メイン制御部75)は、
通常判定基準により遊技状態を制御しているときに、大当たり判定手段が大当たり判定(長当たりA,Bや短当たりC,D1,D2)をすると、特別入賞手段にラウンド遊技を実行させて、通常判定基準から有利判定基準に変更する構成とするとともに、
大当たり判定手段が所定の大当たり判定(短当たりD2の判定)、若しくは、所定のハズレ判定(小当たりBの判定)をすると、共に、特殊遊技として、入賞口を開閉する回数を同じとした同等のラウンド遊技を、特別入賞手段に実行させる構成とし、さらに、
大当たり判定手段が特殊遊技を実行させる所定のハズレ判定(小当たりBの判定)をするときには、通常判定基準から有利判定基準に変更しない構成として、
演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)は、
変動演出の演出モードとして、第1演出モードAM1と、第1演出モードと異なる第2演出モードAM2と、を有して、第1演出モードから第2演出モードにモードを変更するときには、モード変更案内演出ACを、画像表示部20に表示する構成とするとともに、
先読み処理手段が、特殊遊技を実行する所定の大当たり(短当たりD2)若しくは所定のハズレ(小当たりB)と事前判定すると、大当たり判定手段による所定の大当たり(短当たりD2)若しくは所定のハズレ(小当たりB)の判定時に表示する変動演出より前時点の所定の変動演出を表示するときに、モード変更案内演出ACを画像表示部20に表示して、モード変更案内演出ACの表示後に、モード変更案内演出ACの表示前の第1演出モードAM1から、第2演出モードAM2に変更している。
このような構成では、図51のタイムチャート図や図53〜57に示すように、大当たり判定手段の判定に基づき、図56の3の直後に特殊遊技を実行させるときには、先読み処理手段を利用して、特殊遊技を実行させる大当たり判定手段の判定時に表示する図56の変動演出より前時点の所定の変動演出を表示するときに、すなわち、図54に示すときに、モード変更案内演出ACを画像表示部20に表示することから、実際の特殊遊技を実行することとなる大当たり判定手段の判定時のタイミングとずれて、モード変更案内演出ACが画像表示部20に表示され、遊技者は、タイミングのずれたモード変更案内演出により、特殊遊技を実行する判定時期が解り難くなって、特殊遊技を実行する判定結果に注目せずに、遊技を楽しむことができて、遊技の趣向性を向上させることができる。
3.
そして、実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)が、大当たり判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)による所定の大当たり(短当たりD2)若しくは所定のハズレ(小当たりB)の判定時に表示する変動演出時には、モード変更案内演出ACを表示しない構成としている。
すなわち、先読み演出判定処理(S2402、図46参照)において、先読み判定結果が短当たりD2若しくは小当たりBであれば、ステップS3002でYESとなって、さらにそれより先行した先読み判定結果において、モード変更案内演出を実行可能なものがあれば、その変動演出時に、モード変更案内演出が実行される。すなわち、ステップS3002でYES→S3003→S3004でYES若しくはS3005でYES→S3006→S3007→S3008と処理される。そして、演出選択処理(S2207、図47参照)において、モード変更案内演出を設定された特図変動が開始されることとなれば、ステップS3101→S3102でNO→S3103でNO→S3104でYES→S3105でYES→S3113→S3114と処理され、短当たりD2若しくは小当たりBの判定時に表示する変動演出時よりも前の変動演出時に、モード変更案内演出AC(図54参照)が実行される。
そして、変動開始する特図変動が短当たりD2若しくは小当たりBであれば、演出選択処理(S2207、図47参照)において、ステップS3101→S3102でNO→S3103でYES→S3109に移行し、既に、モード変更案内演出ACが実行されていれば、ステップS3109でYESとなり、繰下変更演出フラグをONすることなく、差し替えフラグをOFFして(S3110)、差し替え演出(図56参照)が実行される(S3112)。一方、S3109に移行した後、未だ、モード変更案内演出ACが実行されていなければ、ステップS3109でNOとなって、繰下変更演出フラグがONされて(S3111)、差し替え演出(図59参照)が実行される(S3112)。その後、演出選択処理(S2207、図47参照)において、ステップS3101→S3102でYES→S3115でNO→S3117でYES→S3121でYESと処理されて、モード変更案内演出が実行可能となれば、ステップS3122→S3123→S3124と処理され、モード変更案内演出AC(図61参照)が実行される。
したがって、実施形態では、短当たりD2若しくは小当たりBの判定時に表示する変動演出時に、差し替え演出が実行され、そして、その変動以前若しくはその後の変動時に、モード変更案内演出ACが実行されることとなり、必ず、実際の特殊遊技を実行することとなる大当たり判定手段の判定時のタイミングとずれて、モード変更案内演出ACが画像表示部20に表示されることとなるため、遊技者は、何時、特殊遊技を実行する判定がなされたか不明となって、特殊遊技を実行する判定結果に注目せずに、遊技を楽しむことができて、遊技の趣向性を向上させることができる。
特に、実施形態では、既述したように、先読み演出判定処理(S2402、図46参照)において、短当たりD2若しくは小当たりBと判定されても、その判定結果より先行した先読み判定結果の内、変動時間に余裕のある最先のハズレSPリーチ若しくはハズレSPSPリーチ等が無ければ(S3004でNO)、ステップS3005に移行して、変更演出設定可能な先行先読み判定結果があるか否か、換言すれば、繰上変更演出としてのモード変更演出(詳しくは、モード変更案内演出であり、適宜、単に変更演出ともいう)ACを実行可能な変動時間とした保留があるか否かを判定し、無ければ(S3005でNO)、先行変更演出フラグや差し替えフラグをONさせずに処理を終える。そして、演出選択処理(S2207、図47参照)において、順次、先行する保留が消化されて、短当たりD2若しくは小当たりBと判定された保留が変動を開始する際には、図58,59に示すように、特殊遊技の実行時に差し替え演出が実行され、そして、変動時間に余裕のある変動時に、繰下変更演出としてのモード変更演出ACを実行することとなる。そのため、実施形態では、短当たりD2若しくは小当たりBの判定時に表示する変動演出時に、差し替え演出が実行され、そして、その変動以前若しくはその後の変動時に、円滑に、モード変更案内演出ACが実行されることとなる。
4.
実施形態では、先行してモード変更案内演出ACを実行する際、すなわち、繰上変更演出を実行する際(ステップS3114参照)、変動時間に余裕のある特図変動時にモード変更案内演出ACを実行するように設定しているが(ステップS3004やS3005参照)、短当たりD2若しくは小当たりBの判定時に表示する変動演出時の2変動前等と、予め、設定しておいたり、あるいは、抽選により、設定してもよい。
5.
また、短当たりD2若しくは小当たりBの判定時に表示する変動演出時の後の変動時に、モード変更案内演出ACを実行する際、すなわち、繰下変更演出を実行する際(ステップS3124参照)、2回の特図変動を跨ぎ(待機変動数カウンタの初期値が2としている)、そして、その後の変動時間に余裕のある特図変動時にモード変更案内演出ACを実行するように設定しているが(ステップS3121参照)、短当たりD2若しくは小当たりBの判定時に表示する変動演出後、3変動後以降(待機変動数カウンタの初期値が3以上とする)、あるいは、抽選により、設定してもよい。
6.
さらに、実施形態では、短当たりD2と判定された際、モード変更案内演出ACを実行した後、第2演出モードAM2において、10回(S3207の復帰フラグをONする際、S3210の復帰カウンタに初期値10がセットされる)の特図変動回数分の装飾図柄変動演出がなされた後、第1演出モードAM1に復帰することとしているが、その復帰するまでの変動回数は、10回未満、11回以上、あるいは、抽選を利用して、適宜、変更してもよい。そして例えば、先読み判定結果の小当たりBに基づいて、繰上変更演出としてのモード変更案内演出ACが実行された場合には、小当たりBとの判定結果を表示する時の装飾図柄変動演出時、あるいは、特殊遊技を実行した直後の装飾図柄変動演出時に、第1演出モードAM1に復帰させるようにして、特殊遊技を実行した大当たり判定の判定結果が小当たりBであったことを報知するように構成してもよい。
7.
実施形態では、短当たりD1と小当りAの場合には、共に、その判定時に表示する変動演出が、変動時間がより長い(100秒)ものの、図63の示す状態と同様な演出としている。すなわち、短当たりD1,D2や小当たりA,Bの内、変動時間の短い短当たりD2と小当たりBとの判定時に、差し替え演出を実行し、かつ、タイミングをずらして、モード変更案内演出を実行している。しかし、短当たりを、短当たりD2だけの1種類とし、また、小当たりを、小当たりBだけの1種類として、それらの判定結果を停止表示する変動時間を、最も短い、例えば、実施形態のように、4秒とする構成してもよい。
なお、このように、短当たりD2と小当たりBとの変動時間が短い場合に、差し替え演出を実行し、かつ、タイミングをずらして、モード変更案内演出を実行する構成では、直ちに、次変動に移行できて、短当たりD2や小当たりBの判定件の停止表示後の特殊遊技を見過ごし易くなって、遊技者は、何時、特殊遊技を実行する判定がなされたか、より、不明となって、特殊遊技を実行する判定結果に注目せずに、遊技を楽しむことができる。
8.
さらに、実施形態では、特殊遊技を実行する判定結果を表示する際、差し替え演出とした装飾図柄変動演出を実行して、装飾図柄変動を停止させずに、特殊遊技のエンディングに対応させて、表示画面20aや小エリア部位20bで表示していた装飾図柄の変動を停止させてもよい。換言すれば、図56の3や図59の3で停止表示していた装飾図柄を、変動表示し、特殊遊技のエンディングに対応させて、それらの装飾図柄変動を停止表示させてもよい。
9.
なお、実施形態では、短当たりD2や小当たりBの判定結果に基づいて、モード変更案内演出ACを実行しているが、短当たりD2や小当たりBの判定結果に基づかずに、モード変更案内演出ACと同じ演出を表示してもよい。その場合、その演出後、第1演出モードAM1のままの装飾図柄変動演出を実行してもよいし、第1演出モードAM1への復帰を条件として、第2演出モードAM2での装飾図柄変動演出を、所定変動回数分、実行してもよい。
C.
1.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
遊技球の入賞し難い閉状態と遊技球の入賞し易い開状態とに開閉可能な可変入賞装置(電チュー)44と、
遊技球の入球を検知し、かつ、検知した遊技球を通過させる入球口(ゲート)49と、
可変入賞装置への遊技球の入賞により取得した乱数に基づいて大当たりを判定する大当たり判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)と、
大当たり判定手段の判定結果により、所定の変動時間を経て、所定の図柄を表示部(第1特別図柄表示器59aや第2特別図柄表示器59b)に停止表示するとともに、入球口の遊技球の入球の検知信号に基づいて可変入賞装置の開閉動作を制御する制御手段(電チュー処理(S207、図15)を行なうメイン制御部75)と、
を備え、
制御手段が、
大当たり判定手段の所定の判定結果により、遊技球の入球の検知信号に基づく可変入賞装置の開状態を通常遊技状態に比べて長くする開放延長状態と、変動時間を通常遊技状態に比べて短くする変動時間短縮状態と、を実行可能な開放延長変動短縮実行手段(時短遊技フラグをONさせる(S905)遊技状態設定処理(S818、図14)を行なうメイン制御部75)を備え、
可変入賞装置は、開放延長変動短縮手段の実行時に、入球口に入球する遊技球を入賞させるように、制御手段により、開状態に制御されている。
実施形態のパチンコ遊技機10では、開放延長変動短縮手段の実行時に、入球口(ゲート)49に入球する遊技球を入賞させるように、制御手段(メイン制御部)75により、可変入賞装置(電チュー)44が開状態に制御されることから、電チュー44へ遊技球が入賞し易くなる。そのため、開放延長変動短縮手段の実行時、換言すれば、電サポ付きの確変遊技状態での遊技時、迅速に、遊技球Bが第2始動口47に入賞して大当たりか否か判定されることとなって、遊技者は、つぎの大当たりを短い時間で得ることが可能となる。
2.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
制御手段(電チュー処理(S207、図15)を行なうメイン制御部75)は、可変入賞装置(電チュー44)の動作時を除く検知信号の入力毎に、可変入賞装置を閉状態から開状態に動作させ、ついで、閉状態に動作させるように、可変入賞装置の動作を制御するとともに、
可変入賞装置は、入球口(ゲート)49に入球する遊技球を入賞させるように、制御手段により、開状態に制御されることを特徴とする。
このような構成(所謂、作動ゲートの構成)では、メイン制御部75は、開放延長変動短縮手段の実行時において、ゲート49の遊技球の通過検知により、電チュー44の作動中を除き、電チュー44を開状態に制御する。すなわち、メイン制御部75は、ゲート49の遊技球の通過検知の入力毎に、電チュー44の作動中を除き、単に、電チュー44を開状態に制御するだけでよく、電チュー44の作動中にゲート49を通過する際に、その遊技球の通過する検知信号を記憶する必要が無く、また、ゲート49を通過した際に、電チュー44の開状態にするか否かの判定(抽選)を行なわなくともよい。そのため、従来のパチンコ遊技機で搭載していた普通図柄表示器や普通図柄保留ランプ、あるいは、普通図柄の記憶領域、判定領域が、メイン制御部75から不要となり、メイン制御部75の負荷を軽減することができる。
なお、上記C.の1.の作用・効果を得られれば、作動ゲートの構成でなくとも、メイン制御部75に接続される普通図柄の表示器や保留ランプを設けるとともに、メイン制御部75に普通図柄の記憶領域や判定領域を設けて、ゲート49の遊技球の通過時、所定の乱数を取得して、通常遊技状態か否かにより開放延長状態とするか否かの判定基準の下で、取得した乱数の当たり判定を行なって、電チュー44の開状態を制御してもよい。
3.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
制御手段(電チュー処理(S207、図15)を行なうメイン制御部75)は、開放延長変動短縮手段の非実行時における入球口(ゲート)49への遊技球の入球時、入球口(ゲート)49を通過した遊技球が開閉後の閉状態とした可変入賞装置(電チュー)44に到達するように、可変入賞装置(電チュー)44の動作を制御している。
すなわち、実施形態では、電チュー44が0.1秒の開口時間で作動する通常作動パターンの場合には、ゲート49を通過した遊技球Bは、受け皿部45が前進移動して、一旦、短時間の開口時間Ts(0.1秒間)、第2始動口47を開口させ、ついで、後退移動して第2始動口47を閉じた後に、ガイド孔40aの前面側を通過する状態、換言すれば、殆ど、第2始動口47に遊技球Bが入賞しない状態としている。そのため、確変遊技状態でない通常遊技状態において、遊技者が右打ちして、遊技球がゲート49を通過しても、電チュー44には入賞せず、意図しない電チュー44への入賞を防止することができる。
一方、開放延長作動パターンの場合には、ゲート49を通過する遊技球Bは、殆ど全て、受け皿部45を前進移動させて開口した第2始動口47に入賞することから、確変遊技状態での遊技を、すなわち、変動短縮状態での遊技を、迅速に行うことができて、右打ちでのつぎの大当たりを得やすく、遊技者は一層楽しく遊技できる。
なお、上記のような、開放延長変動短縮手段の非実行時に電チュー44へ入賞し難くする構成は、例えば、ゲート49と電チュー44の前後移動する受け皿部45との配置状態(上下方向の離隔距離)に関し、ゲート49の遊技球の入球検知信号の入力後の電チュー44の作動開始タイミングと、電チュー44の開口時間Tsと、を合算し、そして、その合算した時間に対応する遊技球の移動距離(流下距離)を算出し、その算出値より、僅かに長く相互に離せばよい。
なお、電チュー44の構成を既述したように作動ゲートにより構成しない場合、すなわち、遊技球がゲートを通過して取得した所定の乱数により、普通図柄を変動表示させ、そして、当たり若しくはハズレの図柄で停止させ、当たりの場合に可変入賞装置としての電チューを開口させる構成の場合でも、ゲートを通過した遊技球が電チューに入賞するように、例えば、ゲートと電チューとを、所定距離分、離して、配置することで、対処することができる。このように構成すれば、開放延長変動短縮手段の実行時、ゲートを通過させた遊技球を、殆ど100%、開口した電チューに入賞させることが可能となる。
この場合、例えば、ゲートを通過した遊技球が開口した電チューに容易に入賞できるように、遊技球を開口した電チューに案内するガイド壁や樋、あるいは、所定数の遊技釘等のガイド部材を、電チューの周囲に配置してもよい。そして勿論、ゲートと電チューとが一定の距離を隔てて配置位置されていれば、開放延長パターンでない通常作動パターンでは、電チューの開口時間が短いことから、ゲートを通過した遊技球は、普通図柄判定で当たりとなって、電チューが一旦開口することとなっても、閉じた後に電チューの配置位置に到達することとなって、入賞し難く、意図しない電チューへの入賞を防止することができる。
4.
実施形態のパチンコ遊技機10では、図4,5に示すように、ゲート49と可変入賞装置としての電チュー44とが、組付ユニット35として一体的に遊技盤15に組み付けられる構成としている。そのため、ゲート49と電チュー44とを別々に遊技機10(遊技盤15)に組み付ける場合に比べて、パチンコ遊技機10の組付工数を低減できる。また、別々に取り付ける場合に比べて、ねじ等の組付部品を兼用できて、省スペースで設置できることから、組付ユニット35がコンパクトに形成されていることと相俟って、搭載スペースに制限のある遊技機に対し、容易に、ゲート49と可変入賞装置としての電チュー44とを搭載することができる。
D.
1.
実施形態のパチンコ遊技機10では、
第1始動装置(第1始動口)31及び第2始動装置(第2始動口32)と、
入球する遊技球Bを第1始動口31若しくは第2始動口32のどちらかへ入賞するように振り分ける振分手段(振分部材)23と、
第1始動口31及び第2始動口32への入賞に基づき、遊技者に有利な特別遊技(長当たりA,Bや短当たりC,D1,D2等の大当たり)を実行するか否かの判定を行なう特別遊技判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)と、
特別遊技判定手段が特別遊技を実行すると判定する場合に、第1始動口31への入賞と第2始動口32への入賞とにより、特別遊技に差を設けて、特別遊技を実行する遊技制御手段(時短遊技フラグをONさせる(S905)等する遊技状態設定処理(S818、図14)を行なうメイン制御部75)と、
特別遊技判定手段の判定毎に、所定の画像表示部20に所定の変動演出(装飾図柄変動演出)を表示する演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン装置108の演出ボタン109)と、
操作手段(演出ボタン)109の操作を検知する操作検知手段(演出ボタン検出SW110とその検知信号を入力する演出制御部90)と、
画像表示部20による変動演出の表示中において、操作手段109の操作が操作検知手段より検知されると、第1始動口31若しくは第2始動口32の何れの入賞に基づく変動演出かを判別可能に、遊技者に報知する報知手段(演出制御部90とランプ制御部100若しくは画像音響制御部95)と、
を備えている。
実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技者が操作手段として演出ボタン109を操作すれば、第1始動口31若しくは第2始動口32の何れの入賞に基づく変動演出かを判別可能に、図35,39に示すように、報知ランプ71若しくは報知ランプ72が点灯され、あるいは、図45に示すように、画像表示部20で報知画像RFが表示されて、遊技者に報知されることから、遊技者は、図柄変動中のものが第1始動口31若しくは第2始動口32の何れの入賞に基づくものか、知ることができ、そして、図34や図38のリーチ演出等の画像表示部20での装飾図柄変動演出とともに、遊技をより楽むことができる。
特に、実施形態のパチンコ遊技機10では、図33や図38に示すように、変動前や変動時の保留アイコンRIの表示形態に関し、期待度の無い表示の保留アイコンRINから期待度が高まる保留アイコンRIMaxに変化して、当該変動保留アイコンとして、変動中に表示されることから、一層、遊技者は、第1始動口31若しくは第2始動口32の何れの入賞に基づく変動演出かを、知りたくなり、それに対応して、演出ボタン109の操作により、報知されることから、より楽しく遊技することができる。
さらに、実施形態のパチンコ遊技機10では、画像表示部20の表示画面20aに、保留記憶を表示する保留アイコンRIが最大8個表示されることから、多く始動口31,32へ入賞して特別遊技(大当たり)の判定が入賞順に行なわれる際、どちらの始動口31,32への入賞であったか判別し難くなり易く、遊技者の自発的な操作により、いずれの始動口31,32への入賞に基づく変動かが報知されれば、遊技者に便利となる。
2.
実施形態では、特図変動中の入賞が第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかを、報知ランプ71,72の点灯や画像表示部20で表示する報知画像RFにより、報知しているが、これらの報知と別に、あるいは、これらの報知と適宜組み合わせて、画像音響制御部95を利用し、スピーカから発する音により、報知してもよい。
3.
特図変動中の入賞が第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかをランプ等を点灯させて報知する場合、第2始動口への入賞だけを報知するように、所定のランプ、例えば、報知ランプ72だけ設け、該当しなければ、報知ランプ72を点灯させないように構成しても良い。さらに、点灯して報知するランプ等の点灯部材は、遊技盤15から離れた遊技機枠11、例えば、上皿62aに設けてもよい。さらにまた、点灯して報知するランプ等の点灯部材として、一種類を使用する場合では、光り方を変えて、例えば、第1始動口31への入賞に基づく場合に比べて、第2始動口32への入賞に基づく場合には、図67の2に示す報知ランプ73のように、視覚に強く訴える赤色として点灯したり、輝度を高める等として、報知してもよい。なお、図67に示す報知ランプ73では、第1始動口31への入賞に基づく場合の報知時には、図67の1に示すように、彩度の低い青色で点灯して、報知するように構成されている。
4.
特図変動中の入賞が第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかをランプ等を点灯させて報知する場合、直ちに、対応するランプを点灯させずに、不明状態にするようにしても良い。すなわち、図68のA〜Cに示すように、報知ランプ71,72を所定回数(例えば3回)交互に点灯させ、その後、対応する例えば報知ランプ72を点灯させるようにしてもよい。なお、この場合には、図43の当該変動報知処理のステップS6008において、報知ランプ71,72を交互に点灯させて、その後、対応するランプを点灯させればよい。
5.
さらに、第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかを、報知画像RFを利用する報知する場合においても、図69のAに示すように、第1始動口31への入賞であることをイメージさせる画像(キャラクタ)CH1と第2始動口32への入賞であることをイメージさせる画像(キャラクタ)CH2とを、表示して、図69のBに示すように、両者を対決させ、第1始動口31への入賞に基づくものであれば、図69のC,Dに示すように、対応するキャラクタ、例えば、キャラクタCH1に勝利させる等して、このキャラクタCH1の表示により、第1始動口31への入賞に基づく変動であることを報知するようにしてもよい。この場合、第2始動口32への入賞に基づくものであれば、図69のE,Fに示すように、キャラクタCH2に勝利させる等の表示を行えばよい。なお、このような報知画像RFを利用する場合、図44の当該変動報知処理のステップS5008において、まず、両者の画像(キャラクタCH1若しくはキャラクタCH2)を並存(混合)させ、そして、対応する一方の画像を残すように、画像表示20の表示画面20aに表示させるようにすればよい。
6.
また、特図変動中の入賞が第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかを報知する場合、特図変動に対応する表示画面20aの装飾図柄変動の図柄停止のタイミングに応じて、報知するように構成してもよい。
図70に示すPR1の期間は、実施形態のように、特図変動に対応する装飾図柄変動が開始されて停止するまでの間を報知期間としているが、例えば、図70に示すPR2の期間は、左、中、右の三つの装飾図柄のうち、例えば、二つの装飾図柄が停止表示されるまでを報知期間としており、その報知期間中に、演出ボタン109の押下操作があれば、対応するランプを点灯させる例としている。
この処理は、例えば、図71に示すように、演出制御部90がコマンド受信処理を実行する際、ステップS2207の演出選択処理のつぎのステップS2216において、ランプ制御部100に送信する報知情報コマンドをセットする。この報知情報は、ステップS2207の演出選択処理において、図47のステップS3107等で選択された装飾図柄変動のパターンが判明しており、その装飾図柄変動での所定の装飾図柄の停止タイミングも予め判明していることから、その変動開始から停止タイミングまでの報知期間と、第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくものかの種別と、を表す情報であり、それらの報知情報は、コマンド送信処理(図17のステップSS2103参照)の実行により、ランプ制御部110へ送信されることとなる。
そして、報知情報コマンドを受信するランプ制御部100では、図72に示す当該変動報知処理を実行すればよい。すなわち、ランプ制御部100では、まず、ステップS6001において、報知フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S6001でYES)、ステップS6010に移行し、ONでなければ(S6001でNO)、ステップS6002に移行して、変動中フラグがONか否かを判定し、ONであれば(S6002でYES)、ステップS6006に移行し、ONでなければ(S6002でNO)、ステップS6003に移行し、報知情報コマンド(図71のステップS2216でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S6003でNO)、処理を終え、受信していれば(S6003でYES)、ステップS6004に移行し、コマンドを解析して、変動中フラグをONし(S6005)、ステップS6006に移行する。なお、この報知情報コマンドは、既述したように、特図変動するものの報知期間と入賞の種別(第1始動口31か第2始動口32のいずれの入賞に基づくものか)の情報を含んだものである。
ステップS6006では、報知期間が完了したか否かを判定し、完了していれば(S6006でYES)、ステップS6013に移行し、完了していなければ(S6006でNO)、ステップS6007に移行し、演出ボタン109の押下操作に伴なう演出ボタンコマンド(図19のステップS2302でセットされたコマンド)を受信したか否かを判定し、受信していなければ(S6007でNO)、処理を終え、受信していれば(S6007でYES)、ステップS6008に移行して、ステップS6004での解析結果に基づいて、報知ランプ71,72の内の対応ランプを点灯させて、報知フラグをONし(S6009)、ステップS6010に移行する。
ステップS6010では、報知期間が完了したか否かを判定し、完了していなければ(S6010でNO)、処理を終え、完了していれば(S6010でYES)、ステップS6011に移行して、点灯した報知ランプ71若しくは報知ランプ72を消灯し、報知フラグをOFFし(S6012)、ステップS6013に移行して、変動中フラグをOFFし、処理を終える。
以上のように、特図変動の開始から二つの装飾図柄が停止表示されるまでの図70の期間PR2を、報知期間として、その期間内に演出ボタン109の押下操作があれば、対応する報知ランプ71,72を点灯させるように構成してもよい。
なお、特図変動の開始後における二つの装飾図柄が同じ図柄で停止表示されて、リーチ状態となった時点から報知期間を開始させても良い。すなわち、図70の期間PR3を報知期間とするものである。
この場合でも、上記と同様な図71,72の処理が実行されて、その報知期間の期間内に演出ボタン109の押下操作があれば、例えば、第2始動口32への入賞に基づく変動であれば、図35に示すように、装飾図柄がリーチ状態を表示している際に、報知ランプ72が点灯することとなる。ちなみに、図70の期間PR3を報知期間(操作受付期間ともいえる)としている場合には、リーチ状態(左、中、右の三つの装飾図柄の内の先に変動停止する二つの装飾図柄が同じ図柄となる)の変動でなければ、図71のステップS2216において、報知情報コマンドがセットされない。そして、報知情報コマンドがセットされなければ、図72のステップS6003でNOとなり、演出ボタン109を押下操作しても、報知ランプ71,72は点灯しない。すなわち、このような構成の場合、特図変動毎に、必ず、報知ランプ71,72が点灯されるわけでは無く、このように構成してもよい。
なお、図70の期間PR3を報知期間として設定している場合において、リーチ状態とならない特図変動であったり、あるいは、報知期間外で演出ボタン109の押下操作があった場合には、例えば、盤ランプ70や枠ランプ69等の報知ランプ71,72以外の所定の点灯させるようにしてもよい。
7.
また、実施形態では、先読み判定処理を行なっており、先読み判定して、その先読み判定結果が、大当たり(例えば、長当たりA,B)で、かつ、例えば、第2始動口32への入賞に基づく場合には、当該変動中のものからその大当たりとなる特図変動の開始まで、報知ランプ72を点灯させるようにしても良い。すなわち、図73のAに示すように、最終的にハズレとなる変動中に、保4として、先読み判定を長当たりAとする入賞球が第2始動口32に入賞したとする。この場合、保4が変動を開始するまで、先行する保留の変動時における報知期間において、適正に、演出ボタン109を押下操作すると、第1始動口31への入賞に基づくものであっても、図73のAに示すように、報知ランプ72を点灯させる。そして、このような場合には、遊技者は、報知ランプ72の点灯が続くことから、何かが起こると期待できる。
この処理では、まず、演出制御部90が、図74のコマンド受信処理におけるステップS2204の先読み判定結果解析処理において、図75に示すように、ステップS2402の先読み演出判定処理のつぎのステップS2403において、先読み報知情報処理を行う。
この先読み報知情報処理は、図76に示すように、演出制御部90が、まず、ステップS2701において、先読み判定結果が大当たり(長当たりA若しくは長当たりB)か否かを判定し、大当たりでなければ(S2701でNO)、処理を終え、大当たりであれば(S2701でYES)、ステップS2702に移行して、ステップS2202でセットした保留情報を参照して、第2始動口32への入賞に基づくものか否かを判定する。第2始動口32への入賞に基づくものであれば(S2702でYES)、ステップS2703に移行して、偽装フラグをONして処理を終え、第2始動口32への入賞に基づかないものであれば(S2702でNO)、偽装フラグをONせずに、処理を終える。
そして、演出制御部90は、図74のコマンド受信処理における演出選択処理(S2207)のつぎのステップS2217において、報知情報処理を実行する。
この報知情報処理は、図77に示すように、演出制御部90が、まず、ステップS3501において、偽装フラグがONか否かを判定し、ONでなければ(S3501でNO)、ステップS3504に移行して、真正の報知情報コマンドをセットし、処理を終える。なお、この真正報知情報は、報知期間に演出ボタン109が押下操作されれば、第1始動口31若しくは第2始動口32への入賞に対応する報知ランプ71,72を点灯させるコマンドである。
一方、ステップS3501において、偽装フラグがONであれば、ステップS3502に移行して、装飾図柄変動(特図変動)するものが偽装フラグをONさせた対象変動保留か否かを判定し、対象変動保留でなければ(S3502でNO)、ステップS3505に移行し、偽装報知情報コマンドをセットして処理を終える。この偽装報知情報は、報知期間に演出ボタン109が押下操作されれば、報知ランプ72を点灯させるコマンドである。
また、装飾図側変動するものが偽装フラグをONさせた対象変動保留であれば(S3502でYES)、ステップS3503に移行し、偽装フラグをOFFして、ステップS3504に移行し、真正の報知情報コマンドをセットして、処理を終える。
そして、ランプ制御部100では、図72に示す当該変動報知処理が実行され、ステップS6003において、真正報知情報コマンド若しくは偽装報知情報コマンドを受信し、図6のA,Bに示すように、先読み判定結果が長当たりA,Bの場合、保4が変動を開始するまで、すなわち、当該変動中のもの、さらに、保1〜保3の特図変動中において、報知期間(変動開始から変動停止までの期間)内に、演出ボタン109を押下操作すると、第1始動口31への入賞に基づく変動であっても、報知ランプ72が点灯されることとなる。このように構成してもよい。
8.
特図変動中の入賞が第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかを報知する際、実施形態では、演出ボタン109を利用しているが、装飾図柄変動演出において、別途、演出ボタン109の押下を促す演出がある場合には、操作手段として、演出キー67を利用し、演出キーの適性操作時に、図35や図39,67あるいは、図45に示すように、報知ランプ71,72,73や報知画像RF、あるいは、スピーカからの報知音等を利用して、特図変動中の入賞が、第1始動口31若しくは第2始動口32へのいずれの入賞に基づくかを報知するようにしてもよい。
勿論、装飾図柄変動演出において、別途、演出ボタン109の押下を促す演出があっても、併用して、演出ボタン109の押下時、報知ランプ71,72,73や報知画像RF、あるいは、スピーカからの報知音等を利用して、報知しても良い。
さらに、操作手段としては、演出ボタン109や演出キー67ばかりでなく、ダイヤル操作するように回したり、引っ張って操作するダイヤルタイプ・ハンドルタイプ・レバータイプ等の操作手段、あるいは、表示画面20aや皿ユニット部14b等の遊技機枠11の部位に設けるタッチパネルタイプ等の操作手段、さらに、遊技者が、直接、触れて操作するタイプに限らず、遊技者が指や手等を近づければ、スイッチをONさせることができる非接触タイプの近接スイッチ、赤外線センサを利用したスイッチ等を、操作手段として利用できる。
9.
さらに、演出ボタン109や演出キー67等の操作手段の操作により、特図変動中の入賞が、第1始動口31若しくは第2始動口へのいずれの入賞に基づくかを報知する場合、操作開始の始期を明示させるように、操作案内を表示画面20aに表示し、そして、操作有効期間内に操作がある場合に限り、報知するように構成しても良い。
10.
実施形態では、振分手段として、一つの入球口22から入球した遊技球Bを第1始動口31と第2始動口32とに交互に振り分ける振分部材23を使用したが、振分部材23を間欠的に揺動させて、入球した遊技球Bを、同じ所定時間ずつ、若しくは、適宜変動させた所定時間ずつ、第1始動口31若しくは第2始動口32に振り分ける構成としてもよい。あるいは、入賞する個数を適宜決めて、その入賞数に対応させるようにして、振分部材23を揺動させて振り分けてもよい。そして、実施形態では、第1始動口31と第2始動口32への入賞順に大当たり判定を行うこととしたが、入賞順でなく、適宜、第2始動口32を優先的に大当たり判定しても良い。
11.
振分手段としての振分部材23の部位に到達する遊技球の入球口22は、一つで無く、複数設けてもよい。
12.
実施形態では、第1始動口31と第2始動口32とへの入賞による特別遊技の差として、図6に示すように、短当たりC,Dの有無を例示したが、他に、大当り遊技時のラウンド数や、大当たり遊技後の時短遊技の変動回数に差を設ける等してもよい。
13.
実施形態では、当該変動中の保留アイコンRIを、台マークVN上に載せるようにして、画像表示部20の表示画面20aに表示したが、変動中に保留アイコンを表示しないタイプの遊技機に、本発明を適用してもよい。
E.
1.
そして、実施形態の遊技機10では、所定条件の成立により乱数を取得する乱数取得手段(始動口SW処理(S202、図8参照)でのS304の処理を行なうメイン制御部75)と、
取得した乱数に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行なうか否かを判定する判定手段(大当たり判定処理(S405、図10)のS501,S502,S505を行うメイン制御部75)と、
判定手段の判定に先立ち、取得した乱数を判定する先読み処理手段(先読み判定(S306、図8参照)を行なうメイン制御部75)と、
取得した乱数を記憶したことを表示する保留表示(保留アイコンRI)を、前記先読み処理手段の判定結果に応じて、所定の保留表示部(表示画面20a)に表示する保留表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
前記保留表示を変化させる変化用表示(図65に示す変化用表示MS1)を、所定の画像表示部20に表示する演出表示手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、
を備え、
前記演出表示手段が、
前記先読み処理手段の所定の判定結果により、前記保留表示部に表示した前記保留表示を態様変化用保留表示(RIV)として使用して、前記画像表示部に表示した前記変化用表示を、第1の表示態様(MS1)から第2の表示態様(MS2)に変え、
前記保留表示手段が、前記変化用表示の前記第1の表示態様(MS1)から前記第2の表示態様(MS2)に変化したことにより、前記先読み処理手段の判定対象の前記保留表示(RIC)を、第1保留表示(RIN)から、前記先読み処理手段の判定結果に応じた第2保留表示(RIMax)に、変えることを特徴とする。
実施形態のパチンコ遊技機10では、図65の1〜4に示すように、態様変化用保留表示としての吸込対象保留アイコンRIVを使用して、変化用表示としてのキャラクタを、すまし顔の第1の表示態様MS1から笑顔の第2の表示態様MS2に変化させ、そして、変化用保留アイコンRICが、第1保留表示RINから、先読み処理手段の判定結果に応じた第2保留表示RIMaxに、変わっており、当初の保留表示RINから、先読み処理手段の判定結果に応じて、所定の期待度の保留表示RIMaxに変わり、変化用表示としてのキャラクタがすまし顔SM1から笑顔SM2に変化する変化態様に注目しつつ、変化対象保留表示RICの第1保留表示RINから第2保留表示RIMaxへの変化を見て、楽しく遊技できる。
したがって、実施形態のパチンコ遊技機10では、保留表示の変化前に、変化用表示の表示態様の変化を視認できることから、保留表示の変化をより楽しむことができる。
10…(遊技機)パチンコ遊技機、
20…(保留表示部)画像表示部、
75…(乱数取得手段・判定手段・先読み処理手段)メイン制御部、
90…(保留表示手段・演出表示手段)演出制御部、
95…(保留表示手段・演出表示手段)画像音響制御部、
RI…(保留表示)保留アイコン、
MS…(変化用表示・貯留量表示)メータ表示、
MS0…(第1の表示態様)空表示、
MSM…(第2の表示態様)未完表示、
MSF…(第2の表示態様)満タン表示、
MS1…変化用表示の第1の表示態様、
MS2…変化用表示の第1の表示態様、
MT…増加量表示、
MTI…(期待度あり)保留アイコン、
MTP…代替表示体。

Claims (1)

  1. 所定条件の成立により乱数を取得する乱数取得手段と、
    取得した前記乱数に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行なうか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定に先立ち、取得した前記乱数を判定する先読み処理手段と、
    取得した前記乱数を記憶したことを表示する保留表示を、前記先読み処理手段の判定結果に応じて、所定の保留表示部に表示する保留表示手段と、
    前記保留表示を変化させる変化用表示を、所定の画像表示部に表示する演出表示手段と、
    を備え、
    前記演出表示手段が、
    前記先読み処理手段の所定の判定結果により、前記保留表示部に表示した前記保留表示を態様変化用保留表示として使用して、前記画像表示部に表示した前記変化用表示を、第1の表示態様から第2の表示態様に変え、
    前記保留表示手段が、前記変化用表示の前記第1の表示態様から前記第2の表示態様に変化したことにより、前記先読み処理手段の判定対象の前記保留表示を、第1保留表示から、前記先読み処理手段の判定結果に応じた第2保留表示に、変えることを特徴とする遊技機。
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