JP2016103697A - ネットワークシステム、制御装置、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

ネットワークシステム、制御装置、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】連想メモリを有する通信装置及びネットワークの消費電力や処理負荷の低減に貢献する。【解決手段】通信装置は、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備える。制御装置は、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する第1の制御部と、前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示する第2の制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークシステム、制御装置、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムに関し、特に、通信装置を制御する制御装置が配置されたネットワークシステム、制御装置、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムに関する。
インターネットやVPN(Virtual Private Network)などのパケット網において、パケット内のフィールド値をマッチ条件とし、当該パケットに対する処理内容を定義した検索テーブルを用いて、特定のパケットに帯域制御やポリシーに基づいたルーティングなどを行う処理が用いられている。これらの技術を応用し、パケット毎に動作を詳細に規定することで、仮想ネットワークを構築する技術が普及し始めており、それを、制御サーバなどから制御することで実現をする、SDN(Software Defined Network)が実用化され始めている。非特許文献1、2は、SDNを実現する技術として知られているオープンフローのホワイトペーパーと仕様書である。
これらの技術における通信装置は、大量のパケットを処理するため高速に大量のテーブルエントリを検索する必要がある。このため、この種の通信装置の検索テーブルには、CAM(Content Addressable Memory)、TCAM(Ternary Content Addressable Memory)が利用されている。特許文献1は、ネットワーク間中継装置の一例であり、運用や管理の容易化のため複数のCAMを備えた構成を採用している。
また、特許文献2には、通信装置におけるテーブルを2つに分け、そのうちの一つをCAMで構成し、並行して検索を行うことで転送すべきパケットに設定すべき宛先アドレスを高速化する方法が開示されている。
また、特許文献3には、通信装置(ネットワーク中継装置)のテーブル領域の圧縮をすることで、少ないテーブル領域に高速にノードアドレスを登録し、検索できるようにする方法が開示されている。
特開2002−368793号公報 国際公開第2009/110445号 特開2010−233083号公報
Nick McKeownほか7名、"OpenFlow: Enabling Innovation in Campus Networks"、[online]、[平成26(2014)年10月22日検索]、インターネット〈URL: http://archive.openflow.org/documents/openflow-wp-latest.pdf〉 "OpenFlow Switch Specification" Version 1.1.0 Implemented (Wire Protocol 0x02)、[online]、[平成26(2014)年10月22日検索]、インターネット〈URL: http://archive.openflow.org/documents/openflow-spec-v1.1.0.pdf〉
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。上記した通信装置内のテーブルに用いられている上記TCAMやCAMといった連想メモリは、フィールド値を柔軟に検索でき、大量のエントリを高速に検索できるという利点がある。その一方で、連想メモリは、検索エントリが保持されるすべてのメモリにおいて電力を消費することから、エントリ数の増加と検索回数の増加により、消費電力が増大してしまうという問題点がある。近年、SDNが適用され始めているデータセンタやキャリアネットワークにおいては、10Gbps、40Gbps、100Gbpsレベルの高速なイーサネット(登録商標)を代表とする技術が使われ始めており、また、仮想ネットワークの数やその中に存在する仮想的なネットワーク数、端末数に応じて、検索するテーブルエントリも増加している。このため、消費電力が、SDNにおける高速化やスケーラビリティに対する制約となりつつある。
また、扱う検索テーブルエントリが多くなると、通信装置への登録の際に、並べ替え処理やエントリの移動処理が必要となる場合があり、通信制御のための負荷が大きくなって、時間がかかるようになる。これらも、高速化やスケーラビリティに対する制約となる。
本発明は、上記連想メモリを有する通信装置の消費電力や処理負荷の低減に貢献できるネットワークシステム、制御装置、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の視点によれば、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と、前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する第1の制御部と、前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示する第2の制御部と、を備えた制御装置と、を含むネットワークシステムが提供される。
第2の視点によれば、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と接続され、前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する第1の制御部と、前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示する第2の制御部と、を備えた制御装置が提供される。
第3の視点によれば、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備え、所定の制御装置からの指示に従い、前記連想メモリブロックにエントリを設定する通信装置が提供される。
第4の視点によれば、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と接続された制御装置が、前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示するステップと、前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示するステップと、を含む通信制御方法が提供される。本方法は、通信装置及びそのパケットフローの上流側に位置する装置を制御する制御装置という、特定の機械に結びつけられている。
第5の視点によれば、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と接続された制御装置を構成するコンピュータに、前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する処理と、前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示する処理と、を実行させるコンピュータプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な(非トランジエントな)記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明によれば、連想メモリを有する通信装置の消費電力や処理負荷の低減に貢献することが可能となる。
本発明の一実施形態の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態のコアネットワークの詳細構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態のコア間接続ネットワークの詳細構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるカプセル化処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態のコア収容通信装置(上流側)のテーブルに設定されるエントリの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の別のコア収容通信装置(下流側)のテーブルに設定されるエントリの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態のコア間接続通信装置のテーブルに設定されるエントリの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態のコア内通信装置のテーブルに設定されるエントリの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態のコア間接続通信装置のテーブルに設定されるエントリの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置のテーブル(ハッシュ検索テーブル)と選択回路の詳細構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置のテーブル(順序検索テーブル)と選択回路(比較回路)の詳細構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の制御装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置のテーブル(ハッシュ検索テーブル)に設定するアドレスの生成方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置のテーブル(順序検索テーブル)に設定するアドレスの生成方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置における指定ビット列に設定される情報の一例を説明するための図である。 連想メモリの消費電力を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の効果を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の領域指定ヘッダの付加処理を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の端末及び通信装置が保持するテーブルを説明するための図である。
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明は、その一実施形態において、図1に示すように、通信装置20a、20bと、制御装置10と、を含むネットワークシステムにて実現できる。通信装置20bは、複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブル21bと、受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部22bと、前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部23bとを備える。
一方、制御装置10は、通信装置20bの前記選択部22bにおける前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置20bの上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する第1の制御部11と、前記通信装置20bの前記テーブル21bに設定するエントリを作成して、前記通信装置20bに対し、前記領域指定情報に対応する前記連想メモリブロックにエントリを設定するよう指示する第2の制御部12と、を備える。
上記構成によれば、制御装置10は、ある通信装置(例えば通信装置20b)の上流側の装置20aに対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する。通信装置20bは、パケットを受信すると、前記受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、受信パケットを処理するためのエントリを検索する連想メモリブロックを決定する。そして、通信装置20bは、選択部22bにて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理する。このようにすることで、テーブル21b全体を動作させずに済むため消費電力を飛躍的に低減することが可能となる。また、テーブル21bへのエントリの登録や並び替え等も領域毎に行えば済むため、制御装置の負荷を低減することができる。
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。図2を参照すると、3つのコアネットワーク102とコア間接続ネットワーク103とをコア間接続通信装置105で接続したサービスネットワーク101が示されている。サービスネットワーク101には、コア収容通信装置104が複数配置されており、端末106は、コア収容通信装置104を介してサービスネットワーク101に接続されている。
データセンタにおいては、図2に示したサービスネットワーク101がデータセンタ間ネットワークに相当し、端末106がデータセンタ内サーバにおけるVM(Virtual Machine)に相当する。また、キャリアVPN(Virtual Private Network)においては、図2に示したサービスネットワーク101が通信キャリアのコアネットワークに相当し、端末106がCPE(Customer Premises Equipment)におけるキャリア側インタフェースに相当する。
図3は、コアネットワーク102の詳細構成を示す図であり、図4は、コア間接続ネットワーク103の詳細構成を示す図である。図3、図4に示すように、コアネットワーク102、コア間接続ネットワーク103内は、コア内通信装置201が配置され、コア内通信装置201を介して、コア収容通信装置104とコア間接続通信装置105が接続されている。
図2の制御装置107は、コア収容通信装置104、コア間接続通信装置105及びコア内通信装置201(以下、「各通信装置104/105/201」とも記す)のテーブルにエントリを設定し、これらの装置を制御する。また、制御装置107は、サービスネットワーク101で使用するMACアドレスの制御を行う。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるカプセル化処理を説明するための図である。コア収容通信装置104は、制御装置107からの指示に従って、端末106からサービスネットワーク101へ送られてくるパケット(オリジナルパケット)401に対して外付けヘッダ403を付与しカプセル化したパケット402に変換する。サービスネットワーク101では、各通信装置104/105/201は、外付けヘッダ403のフィールドの値とテーブルとを照合して転送先を決定し、転送処理を行う。なお、図5に示した外付けヘッダ403の制御情報としては、IEEE802.1ah等において定義されたものを使用できる。本発明は、図5に例示した特定の外付けヘッダへ限定するものではなく、その他方式を用いることができ、外付けヘッダによってカプセル化する技術全般を適用可能である。
このように各通信装置104/105/201を制御することで、制御装置107は、コア収容通信装置104から、別のコア収容通信装置104に対してMAC−in−MACトンネル(以下、MACトンネル)により仮想回線を作り、端末106の属する仮想ネットワークを構成する。サービスネットワーク101内では次のようにカプセル化したパケット402の制御が行われる。
続いて、図2の制御装置107が、各通信装置104/105/201のテーブルに設定するエントリについて説明する。図6は、コア収容通信装置104に設定されるエントリの例を示す図である。図6のエントリは、端末106からサービスネットワーク101方向のパケットの処理に用いられる。具体的には、コア収容通信装置104は、受信パケットの宛先MACアドレスがマッチ条件に設定されたエントリを選択して、宛先となる端末を収容するコア収容通信装置104を識別する。そして、コア収容通信装置104は、そのエントリに定められた内容に従い、パケットに外付けヘッダを付加して、識別した宛先に応じ、サービスネットワーク101内で宛先コア収容通信装置104を表す外付け宛先MACアドレスと、図3で示したコアネットワーク102内を転送する際に参照する外付け送信元MACアドレスとを設定し、宛先方向の出力ポートから送信する。このとき設定された外付け送信元MACアドレスは、コア間接続ネットワーク103を経由する場合は最寄りのコア間接続通信装置105までのものとなる。コア間接続通信装置105における外付けヘッダの付け替えは、後に詳述する。なお、図6のようなエントリは、コア収容通信装置104が、宛先となる端末106から送られてきたパケットを受信した際に外付けヘッダ内のアドレスや受信ポートを学習する等の方法により作成することができる。
図7は、コア収容通信装置104に設定される別のエントリの例を示す図である。図7のエントリは、サービスネットワーク101から端末106方向のパケットの処理に用いられる。具体的には、コア収容通信装置104は、図7の上段の第1のテーブルから受信パケットの外付け宛先MACアドレスがマッチ条件に設定されたエントリを選択して、受信パケットから外付けヘッダ403を取り除く。そして、コア収容通信装置104は、そのエントリに定められた内容に従い、そのネットワークのFDB(Filtering Database、図6の下段のテーブルに相当)を再度検索する。コア収容通信装置104は、検索結果に応じ、宛先方向の出力ポートから受信パケットを送信する。なお、図7の下段のFDBはイーサネット(登録商標)における動的MAC学習などにより形成される。また、図7に示す2つのテーブルは、非特許文献2に規定されているマルチテーブルによって構成することもできる。
図8は、コア間接続通信装置105に設定されるエントリの例を示す図である。コア間接続通信装置105は、図8のエントリの中から、受信パケットの外付け宛先MACアドレスがマッチ条件に設定されたエントリを選択することで宛先となる端末を収容するコア収容通信装置を識別する。そして、コア間接続通信装置105は、そのエントリに定められた内容に従い、図4で示したコア間接続ネットワーク103内を転送する際に参照する外付け送信元MACアドレスに書換え、宛先方向の出力ポートから書き換え後のパケットを送信する。
図9は、コア内通信装置201に設定されるエントリの例を示す図である。コア内通信装置201は、図9のエントリの中から、受信パケットの外付け送信元MACアドレスがマッチ条件に設定されたエントリを選択することで、宛先となる端末を収容するコア収容通信装置又はコア間接続通信装置を識別する。そして、コア内通信装置201は、そのエントリに定められた出力ポートから受信パケットを送信する。
なお、宛先のコア収容通信装置に到る途中に別のコア間接続ネットワーク103を経由する場合、当該コア間接続ネットワーク103と接続する第2のコア間接続通信装置105が、外付け送信元MACアドレスを書き換えることができる。図10は、2つのコア間接続通信装置105に挟まれたコア内通信装置201における転送動作を表した図である。コア間接続通信装置105は、外付け宛先MACアドレスを参照して、外付け送信元MACアドレスを書き換えてから、図10のポート1経由でコア内通信装置201に転送する。コア内通信装置201は、外付け送信元MACアドレスを参照して、宛先となる端末を収容するコア収容通信装置又はコア間接続通信装置を識別し、宛先方向(図10のポート3)へと転送する。そして、図10の上段のコア間接続通信装置105は、外付け宛先MACアドレスを参照して、図示省略するコア収容通信装置に到る経路上のコア内通信装置201への転送動作を継続する。
本実施形態では、サービスネットワーク101内をいくつかのエリアに分割し、それぞれのエリアをコアネットワーク102又はコア間接続ネットワーク103としている。通常、送信元MACアドレスは送信元を表すのに使うが、以上のような本実施形態によれば、それぞれのエリア内での転送に、外付け送信元MACアドレスを、同一のコア収容通信装置104やコア間接続通信装置105向けの通信を集約したアドレスとして使用する。このように転送することで、コア内通信装置201におけるエントリ数の効率化を図り、また、障害などによる経路変更を、少数のエントリで書換え、かつ短時間で対応できるような効果を生む。これは、SDNにおいては、本来使われていた用途とは別にフィールドを再定義して使えることを利用している。
続いて、以上のような通信装置のエントリを格納するテーブルについて説明する。図2における制御装置107に対し、コア収容通信装置104間の通信経路を確立するよう指示すると、制御装置107は、通信装置間のトポロジー構成や仮想ネットワーク設定情報に基づいて、端末間を接続する仮想ネットワークを構成し、当該端末間の経路上の通信装置に設定するエントリを作成する。この際、仮想ネットワークの数だけ外付け宛先MACアドレスが必要になることから、スケーラビリティを増大させるためには、コア収容通信装置、コア間接続通信装置における検索テーブルの収容可能エントリ数が大きい必要がある。
ここで、収容可能エントリ数を大きくするために好適な2タイプのテーブル構成について説明する。図11は、ハッシュ値を用いてテーブル内の連想メモリブロックを選択する選択回路を用いた構成を示している。図11の例では、テーブルは、いくつかのエントリを格納可能なN個の連想メモリブロックに分割されている。連想メモリブロックは、TCAM等を用いて実現される。選択回路は、パケットのあるビット列(領域指定情報)から計算によりハッシュ値を導くことで連想メモリブロックを選択する。なお、本実施形態では、領域指定情報として先述の外付け宛先MACアドレスや外付け送信元MACアドレスを用いることとしている。なお、ハッシュ値の計算方法としては、通常の除算による余りを求める方法を用いることができる。また、領域指定情報として外付けMACアドレスに加え、VLANタグなどを含めてもよい。以上のような構成とすることで、収容可能エントリ数が大きいテーブルの検索領域(走査領域)を限定する仕組みを実現することができる。
図12に、閾値との比較によりテーブル内の連想メモリブロックを選択する比較回路を用いた構成を示している。図12の例においても、テーブルは、いくつかのエントリを格納可能なN個の連想メモリブロックに分割されている。各連想メモリブロックは、TCAM等を用いて実現される。各連想メモリブロックは、エントリのビット列を数値とみて、降順または昇順にエントリが配置されるよう制御される。選択回路は、各連想メモリブロックの先頭のエントリの値を保持して閾値として用い、入力されたパケットのあるビット列を抜き出して大小比較し、どの連想メモリブロックを検索領域(走査領域)とすべきかを決定する。そして、上から順に検索して最初にヒットしたエントリの情報に従い、制御が行われる。以上のような構成によっても、収容可能エントリ数が大きいテーブルの検索領域(走査領域)を限定する仕組みを実現することができる。
なお、上記のようなエントリを設定する制御装置107の機能が、上述した第1、第2の制御部に相当する。その他図1、図2に示した各装置の各部(処理手段)は、これらの装置を構成するコンピュータに、そのハードウェアを用いて、上記した各処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することもできる。
続いて、本実施形態におけるMACアドレスの生成動作について図面を参照して詳細に説明する。通常SDNにおいては、エントリの検索に用いるマッチ条件に制約はなく自由に設定可能であるが、本実施形態では、いくつかの制約が存在する。図11のハッシュ値を用いて連想メモリブロックを選択する方式を採った場合、ハッシュ値が同値であると、登録できるエントリ数に限りがあるため、使用できないアドレスが存在してしまう。また、図12の閾値との比較を行う方式の場合、エントリの登録時に順序の並べ替えが必要となり、頻繁にエントリの変更を行うSDNにおいては処理負荷がかかる。
本実施形態では、これらを解決するために、制御装置107が、通信装置が使用するMACアドレスを決めることで解決を図っている。
図13は、制御装置107の構成例及び処理の流れを表した図である。制御端末1201から、仮想ネットワークの設定情報の入力を受け付けると、制御装置107の仮想ネットワーク制御部1202は、通信装置間のトポロジー構成や仮想ネットワーク設定情報に基づいて、どのコア収容装置間にMACトンネルを生成すればよいかを判断し、MACトンネル制御部1203にトンネル生成を指示する。
なお、仮想ネットワーク制御部1202における通信装置間のトポロジー構成の把握の仕組みとしては、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)等の仕組みを用いることができる。もちろん、ネットワーク運用者が通信装置間のトポロジー構成を格納したデータベースを作成する方法等も採用可能である。
MACトンネル制御部1203は、MACアドレス生成部1204に対して、該当する端末間のMACトンネルで使用する外付けヘッダ用のMACアドレスの生成を指示する。MACアドレス生成部1204は、後述する図14、図15に示すような方法により、外付けヘッダ用のMACアドレスを生成する。さらに、MACアドレス生成部1204は、通信装置104/105/201に対して、前記外付けヘッダ用のMACアドレスの登録可否を確認し、登録可能なアドレスを得る。通信装置104/105/201から登録可能との応答が得られると、MACアドレス生成部1204は、MACトンネル制御部1203に、外付けヘッダ用のMACアドレスを送る。前記外付けヘッダ用のMACアドレスを得たMACトンネル制御部1203は、エントリ設定部1206に対し、図6〜図9に示したエントリの設定を指示する。エントリ設定部1206は、前記指示に基づいて、サービスネットワーク内の経路上の通信装置104/105/201に対して、MACトンネルを実現するエントリの設定を行う。
このように制御装置107が通信装置に問い合わせてから、外付けヘッダ用のMACアドレスを生成させる方法を採ることで、通信装置のテーブルにエントリを効率的に登録でき、スケーラビリティを向上させることが可能となる。
続いて、MACアドレスの決め方の詳細について説明する。図14は、ハッシュ値を用いてテーブルの検索領域(走査領域)となる連想メモリブロックを選択する構成におけるMACアドレスの決定方法を示す。図14に示すように、MACアドレス生成部1204は、候補となる外付けヘッダ用のMACアドレスを生成し、指定ビット列と調整用ビット列に分ける。ここで、指定ビットは、アドレスのビット列に意味を持たせるために制御装置107が値を決めたい場合に使用するビット列である。なお、指定ビットのビット列は連続するビットの列である必要は無く、飛び飛びのビットを集めてビット列として扱ってもよい。例えば、プライベートネットワークでは、ローカルアドレスにはlocalビットを立てるのが通例であるので、そのビットを1固定とするなどして指定ビットに含めてもよい。上記のようにして生成した外付けヘッダ用のMACアドレスと同じハッシュ値となるエントリが、既に通信装置のテーブルの該当連想メモリブロックに多数登録済みである場合、ハッシュ値の衝突が起こり、同じ検索ブロックに登録できないので、通信装置からその旨回答される。この場合、MACアドレス生成部1204は、調整用ビット列を替える等して、別ブロックを指定するMACアドレスの候補を作成し通信装置に対し登録可否を照会する。
なお、選択回路におけるハッシュ値の計算方法がわからない場合は、指定ビット列の値を指定できないことがあるが、少なくとも既存エントリと異なるビット列を、調整ビットとして用いて、2進数の0から1ずつインクリメントすることで登録可能なMACアドレスを見つけることができる。また、前記ハッシュ値の計算方法としては、例えば特定のアドレス中の下位12ビットなどのビット列をハッシュ値としたり、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号などを用いて剰余を計算するなどの方法が挙げられる。また、ハッシュ値の計算方法によっては、計算に使用するビット列に偏りがある場合もある。ハッシュ計算に際して、ビット列を入れ替える場合もある。より好ましくは、図14の例のように、ハッシュ値を分散しやすいビット列を調整ビットに割り当てて、通信装置のテーブルに登録可能なアドレスを生成する。なお、図14のハッシュ値を用いた方式においては、同一連想メモリブロック内や連想メモリブロック間のエントリの順序配置は任意であり該当ブロックの空いている領域にエントリを格納すればよい。
図15は、閾値との比較によりテーブルの検索領域(走査領域)を選択する構成におけるMACアドレスの決定方法を示す。図15に示すように、MACアドレス生成部1204は、候補となる外付けヘッダ用のMACアドレスを生成し、指定ビット列と調整用ビット列に分ける。図14の例と同様に、指定ビットは、アドレスのビット列に意味を持たせるために制御装置107が値を決めたい場合に使用するビット列である。また、本方式においても、指定ビットのビット列は連続するビットの列である必要は無く、飛び飛びのビットを集めてビット列として扱ってもよい。
但し、閾値との比較によりテーブルの検索領域(走査領域)となる連想メモリブロックを選択する構成においては、エントリを降順または昇順に並べて格納する必要があり、並び順の指定が必要となる。このため、既存登録エントリがある場合、既存エントリの中のどの位置に入れれば良いかを検索したうえで、順番を決め、既存エントリの順番を移動させたのちに新しいエントリを登録する必要があり、登録数が増えると処理に時間を要するようになる。
これはスケーラビリティを向上する妨げとなるため、下記のようなビット列の決め方を好ましく用いることができる。まず、上位ビット側に、登録可能エントリ数以上の2進数が数えられるビット数分の調整用ビットを確保する。そのうえで、調整用ビットのすべてが1となる数値から順にデクリメントした値を、各アドレスの上位ビットとする。このようにすると、調整用ビットがnビットの場合、検索順がm番目のエントリは2^n−mを2進数化したビット列を調整用ビット列とするエントリを作ることができる。これにより、アドレスの割り当てが必要になった時に、順番にエントリを作ればよく、新規のエントリは降順に作成されるため、並び替えの処理負荷が不要となる。なお、一度登録したエントリを削除した場合は、間に欠番が生じるため、次に作成するMACアドレスとして、未使用となっている当該空いている順番のアドレスを生成して、空いている位置に登録すればよい。
なお、通信装置側が、連想メモリブロック内に空いている領域があると詰めてしまう場合、前記詰められたエントリを再び移動する必要があるが、制御装置107の処理上は、並び替えは発生しないということが発生しうる。これについては、制御装置107が、通信装置に対し、空きエントリを詰めないように指示できるようにするか、あるいは、空き領域にダミーのエントリを登録しておくことで、通信装置内部での並び替えや移動の発生を防ぐことができる。
ここで、指定ビット列に値を指定することの利点について説明する。例えば、図16に示すようにMACアドレスの上位12ビットをコア収容通信装置番号(拠点番号)、13ビットから24ビットをコア収容通信装置104に接続される端末が所属するVLAN番号や転送種別(レイヤ2転送かレイヤ3転送の種別)を識別する情報のように意味を持たせることができる。このようにすることで、コア内通信装置201などで、部分一致検索を組み合わせてコア収容通信装置104向けのパケットの統計情報を収集し、ネットワークの使用状態の監視などに利用することができる。また、指定ビット列中のグループ番号は、例えば、いくつかのVLANをグルーピングし、同じコア収容通信装置宛てであっても経路が複数ある場合に、グループ毎にどの経路を使うかを割り当てたりするのに使うことができる。さらに、部分一致検索と組み合わせることにより、グループ番号毎の統計情報などにより、消費帯域の少ない複数のグループには同一の経路を割り当てたり、消費帯域の多いグループには専用の経路を割り当てるなど、経路を分散して帯域を効率的に活用することもできる。このように外付けヘッダ用のMACアドレスとして集約された番号等を用いる場合は、エントリ数は少なくて済むため、検索するフィールドや順番が自由な部分一致検索テーブルをTCAMにより実現しても、消費電力を抑えることができ、高速かつ大規模なネットワークにおいても柔軟な通信制御を行うことができる。
また、閾値との比較によりテーブルの検索領域(走査領域)となる連想メモリブロックを選択する方法を採った場合でも、上記のように並べ替えの負荷をなくすことで、エントリ数が増えた状態においても、処理時間をかけることなく、高速なエントリ登録が可能となる。また、処理時間の長期化は、スケーラビリティの制約となるが、本実施形態では、並べ替えに要する負荷が軽減されているため、スケーラビリティの向上に、寄与することができる。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、ネットワーク全体、とりわけ通信装置の消費電力の増加を抑えることができる。その理由を、図17と図18を用いて説明する。図17は常にテーブル全体を検索するエントリ検索動作を表した図である。図18は、複数の連想メモリブロックで構成されたテーブルを用いて、特定の連想メモリブロックだけを検索する本発明のエントリ検索動作を表した図である。図17の例では、検索が発生する度に、テーブルを構成するTCAM全体に電流が流れるため、消費電力は、検索する範囲が広いほど増大する。また、ネットワークが高速化すると、1秒間に扱うパケット数が増大し、パケット毎に一致するエントリを探すため検索回数が増大する。一方、図18の例では、特定ブロックだけを検索すれば済むので、消費電力を抑えることができる。両者の差は、ネットワークの高速化、エントリ量の増大に従い、顕著となる。消費電力の増大は、設計上の難しさやコストアップにつながるため、制約となり得るが、本発明は、この制約を排除することに大きく寄与する。
また本実施形態は、テーブルの複数のブロックを分ける方法における通信装置に登録可能なアドレスのビット列の生成方法も提案している。この方法は、通信装置に登録可能なアドレスのビット列に生じる制約の影響を排除するとともに、エントリの登録の処理負荷を抑えることにも成功している。
換言すれば、本実施形態は、図11や図12で示したようなハッシュ値や閾値との比較により連想メモリブロックを選択することにより、テーブルの検索範囲を絞っている。その際に、登録できるアドレスの衝突や、アドレス登録の処理負荷が制約となる。本実施形態は、この影響を排除するため、図14や図15の方法により大量のエントリ登録を可能とする方法を採用し、これを制御装置107が行うことにより、サービスネットワーク101内におけるトンネルの作成と、トンネルに使われるMACアドレスの制御を統合的に行うことを可能としている。ひいては、本実施形態は、消費電力の増加を抑え、登録可能なエントリの制約や処理負荷による影響を排除して、高速、大規模な仮想ネットワークを構築することを可能としている。
[第2の実施形態]
続いて、上記した第1の実施形態の変形した第2の実施形態について説明する。端末のMACアドレスを自由に設定できない場合、図19のように領域指定ヘッダを追加し、そのヘッダ値により、通信装置がテーブル内の連想メモリブロックを特定できる仕組みを導入することができる。
これは、通信装置のテーブル内の連想メモリブロックへの登録を効率的に行うための情報を直接パケットに付与してしまうという考え方である。但し、この場合、通信装置、端末とも、MACアドレスに対するハッシュ計算用データの値を学習する拡張学習機能が必要となる。その一方で、通信装置と端末に、この拡張学習機能を具備させることにより、より多くの端末をコア収容装置で収容して通信させることができる。
図20は、上記拡張学習機能を説明するための図である。ハッシュ計算用データの値を格納する領域指定ヘッダを用いる場合、端末と通信装置において、MACアドレスに対応するハッシュ計算用データの値を合わせて学習するために、それぞれが端末拡張テーブル1801、コア収容通信装置拡張テーブル1802を持つ必要がある。ハッシュ計算用データの値の付与は、制御装置107が登録されたアドレスに対して割り当ててもよいし、通信装置がMAC学習をして、連想メモリブロックを決める際に、同時に付与してもよい。
図19のオリジナルパケット401を扱うコア収容通信装置と端末は、これらのハッシュ計算用データを同時に学習する必要がある。また、コア収容通信装置においては、領域指定ヘッダ内の値を理解し、それに基づいて連想メモリブロックを割り当てるしくみを実装する必要がある。領域指定ヘッダ1702としては、VLANタグなどを利用してもよいし、新たにヘッダを定義して図20のように拡張パケット404中に挿入してもよい。ただし、この場合、端末と通信装置に、そのヘッダは連想メモリブロック決定用のものであり、VLANの識別用とはみなさないような機能を実装しておく必要がある。
また、以上の説明では、イーサネット(登録商標)への適用を中心に記述したが、本発明は、IP転送にも適用することができる。この場合、収容通信装置において、特定の宛先MACアドレスにヒットした場合、続けてIPアドレスで検索するような構成にすればよい。さらに、これら以外のフィールドへの適用ももちろん可能である。この場合、IPアドレスがどの拠点(収容通信装置)に収容されているかを知る必要があるが、その方法は本発明では触れない。管理者による静的な設定など、何らかの方法により制御装置が所在を把握していればよい。また、ネットワークの出口側では、外付け宛先MACアドレスの種別フィールドを見ることで、L2転送をするべきか、L3転送をするべきか判断し、所定の動作をするようにアクションを指定すればよい。
また、端末の部分に相当するデータセンタのVMやVPNユーザのCPEのインタフェースに対しても自由にMACアドレスを割り当てられる場合は、コア収容通信装置において、端末側からのパケットも、より効率的に収容することが可能となる。VMにおいては仮想NICの仮想MACアドレスを指定できる仕組みを作ることで本発明を適用可能となる。また、CPEにおいてはイーサネット(登録商標)の終端点となるような場合、例えば、IPインタフェースを持ち、IP転送によりコア収容通信装置とつながる場合や、CPEからMACトンネルを別のCPEに対して確立してVPNを構築するような場合にも本発明を適用可能である。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、各図面に示したネットワーク構成、各要素の構成、メッセージの表現形態は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。上記した実施形態では、通信装置が同一の構成のテーブルを持つものとして説明したが、本発明は、ネットワーク全体で通信装置のテーブル構成を統一できない場合にも適用可能である。この場合、制御装置が、ネットワーク内のすべての種類の装置で使用できるアドレスかどうかを確認する仕組みを導入すればよい。また、エリア(コアネットワーク)ごとに通信装置の種類やアドレス管理の方法を分けて、接続点となるコア間接続通信装置105において、アドレスの付け替えをするなどして、違う仕組みにより検索範囲を限定する複数種類の通信装置が配置されたネットワークに適用することができる。
最後に、本発明の好ましい形態を要約する。
[第1の形態]
(上記第1の視点によるネットワークシステム参照)
[第2の形態]
第1の形態のネットワークシステムにおいて、
前記選択部は、前記領域指定情報のハッシュ値を求めることで前記連想メモリブロックを決定するハッシュ計算回路を含んで構成され、
前記第1の制御部は、指定ビット列に、前記ハッシュ値が得られるような調整用ビット列を付加することで前記領域指定情報を作成するネットワークシステム。
[第3の形態]
第1又は第2の形態のネットワークシステムにおいて、
前記選択部は、前記領域指定情報の指定ビットを所定の閾値と比較することで前記連想メモリブロックを決定する大小比較回路を含んで構成され、
前記第1の制御部は、指定ビット列の先頭に、前記先頭ビットと比較するための付加ビット列を付加することで前記領域指定情報を作成するネットワークシステム。
[第4の形態]
第1から第3いずれか一の形態のネットワークシステムにおいて、
前記制御装置は、さらに、
前記領域指定情報の作成時に、前記通信装置に対して、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックにエントリを格納可能であるか否かを問い合わせる手段を備えるネットワークシステム。
[第5の形態]
第1から第4いずれか一の形態のネットワークシステムにおいて、
前記第1の制御部は、前記通信装置の下流側の装置に対し、該当パケットから前記領域指定情報を削除する処理又は前記領域指定情報を付け替える処理を実行させるネットワークシステム。
[第6の形態]
第1から第5いずれか一の形態のネットワークシステムにおいて、
複数のコアネットワークと、前記複数のコアネットワーク間を接続するコア間接続ネットワークに、前記通信装置が複数配置され、
前記コアネットワーク及び前記コア間接続ネットワーク内の通信装置に、マッチング条件として、前記領域指定情報を用いて転送させるネットワークシステム。
[第7の形態]
前記通信装置の上流側の装置は、仮想トンネルの端点を構成し、
前記第1の制御部は、前記領域指定情報として、前記仮想トンネルのトンネルヘッダに格納されるユニークな値を選択するネットワークシステム。
[第8の形態]
(上記第2の視点による制御装置参照)
[第9の形態]
(上記第3の視点による通信装置参照)
[第10の形態]
(上記第4の視点による通信制御方法参照)
[第11の形態]
(上記第5の視点によるプログラム参照)
なお、上記第8〜第11の形態は、第1の形態と同様に、第2〜第7の形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献および非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10 制御装置
11 第1の制御部
12 第2の制御部
20a、20b 通信装置
21b テーブル
22b 選択部
23b パケット処理部
101 サービスネットワーク
102 コアネットワーク
103 コア間接続ネットワーク
104 コア収容通信装置
105 コア間接続通信装置
106 端末
107 制御装置
201 コア内通信装置
401 オリジナルパケット
402 カプセル化したパケット
403 外付けヘッダ
404 拡張パケット
1201 制御端末
1202 仮想ネットワーク制御部
1203 MACトンネル制御部
1204 MACアドレス生成部
1206 エントリ設定部
1702 領域指定ヘッダ
1801 端末拡張テーブル
1802 コア収容通信装置拡張テーブル

Claims (10)

  1. 複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、
    受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、
    前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と、
    前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する第1の制御部と、
    前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示する第2の制御部と、
    を備えた制御装置と、
    を含むネットワークシステム。
  2. 前記選択部は、前記領域指定情報のハッシュ値を求めることで前記連想メモリブロックを決定するハッシュ計算回路を含んで構成され、
    前記第1の制御部は、指定ビット列に、前記ハッシュ値が得られるような調整用ビット列を付加することで前記領域指定情報を作成する請求項1のネットワークシステム。
  3. 前記選択部は、前記領域指定情報の先頭ビットを所定の閾値と比較することで前記連想メモリブロックを決定する大小比較回路を含んで構成され、
    前記第1の制御部は、指定ビット列の先頭に、前記先頭ビットと比較するための付加ビット列を付加することで前記領域指定情報を作成する請求項1のネットワークシステム。
  4. 前記制御装置は、さらに、
    前記領域指定情報の作成時に、前記通信装置に対して、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックにエントリを格納可能であるか否かを問い合わせる手段を備える請求項1から3いずれか一のネットワークシステム。
  5. 前記第1の制御部は、前記通信装置の下流側の装置に対し、該当パケットから前記領域指定情報を削除する処理又は前記領域指定情報を付け替える処理を実行させる請求項1から4いずれか一のネットワークシステム。
  6. 複数のコアネットワークと、前記複数のコアネットワーク間を接続するコア間接続ネットワークに、前記通信装置が複数配置され、
    前記コアネットワーク及び前記コア間接続ネットワーク内の通信装置に、マッチング条件として、前記領域指定情報を用いて転送させる請求項1から5いずれか一のネットワークシステム。
  7. 前記通信装置の上流側の装置は、仮想トンネルの端点を構成し、
    前記第1の制御部は、前記領域指定情報として、前記仮想トンネルのトンネルヘッダに格納されるユニークな値を選択する請求項1から6いずれか一のネットワークシステム。
  8. 複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、
    受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、
    前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と接続され、
    前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示する第1の制御部と、
    前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示する第2の制御部と、
    を備えた制御装置。
  9. 複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、
    受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、
    前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備え、
    所定の制御装置からの指示に従い、前記連想メモリブロックにエントリを設定する通信装置。
  10. 複数の連想メモリブロックによって構成されたテーブルと、
    受信パケットに付与された領域指定情報に基づいて、前記受信パケットに適合するマッチ条件を持つエントリを検索する連想メモリブロックを決定する選択部と、
    前記選択部にて選択された連想メモリブロックを参照して、受信パケットに適用する処理内容を決定し、受信パケットを処理するパケット処理部と、を備えた通信装置と接続された制御装置が、
    前記通信装置の前記選択部における前記連想メモリブロックを決定する規則に基づいて、前記通信装置の上流側の装置に対し、該当パケットに前記領域指定情報を付与するよう指示するステップと、
    前記通信装置の前記連想メモリブロックに設定するエントリを作成して、前記通信装置に対し、前記領域指定情報に対応する連想メモリブロックに前記エントリを設定するよう指示するステップと、
    を含む通信制御方法。
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