JP2016103122A - 静電容量型タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 座標入力パネルの引き回しパターンからの寄生容量の違いによりタッチ位置ズレが発生するのを防ぐことを目的とする。【解決手段】 座標入力パネル上には面抵抗体が設けられ、該面抵抗体を取り囲む様に多角形の抵抗性周囲電極が配置されており、前記多角形の抵抗性周囲電極の頂点の角部にある検出電極にそれぞれ電気的接続手段である引き回しパターンが二次元的に形成され、パネルの何れか一カ所より抵抗性周囲電極の外側より引き出されて、一カ所に集約された信号接続線を介して信号処理部に接続されており、前記検出電極に接続された信号処理部には、検出電極に流れる電流を計測する信号検出手段とタッチ位置の座標を算出する手段が設けられている静電容量型タッチパネルにおいて、検出電極に流れる寄生容量分の電流を均一化するため、前記各引き回しパターンの長さと幅をほぼ同じにした寄生容量調整パターンを設けた静電容量型タッチパネル装置。【選択図】図4
Description
本発明は、指または座標指示器により座標入力パネルへのタッチ位置を検出する静電容量型タッチパネルに関する。
図2は従来技術である静電容量結合方式のタッチパネルの例であり、座標入力パネル(以下、単にパネルとも呼ぶ)1の構造は四角形なガラス基材4の表面に、均一な面抵抗体2に電気的に接続するように、面抵抗体2の外周を取り囲む抵抗性周囲電極3が配置されており、引き回しパターン5A、5B、5C、5Dは前記周囲電極の4頂点にある検出電極A、B、C、Dからパネル四辺の何れか一カ所より抵抗性周囲電極3の外側より引き出されて、一カ所に集約され信号接続線10を介して信号処理部9に接続されている。
尚、本件では「座標入力パネル」及び「パネル」はタッチパネルの1部分として説明しており、「タッチパネル」及び「静電容量型タッチパネル」は本装置の全体を表す。
座標入力パネル1は、ガラス基材4の表面に均一な面抵抗体2として、スパッタ法によるITO(インジウム酸化物)膜あるいは、CVD法による酸化スズ膜などが形成されている。ガラス基材4は例えばソーダーガラスが使用される。面抵抗体2の上には、抵抗性周囲電極3が形成されている。
抵抗性周囲電極3は、例えば導電性インキを使用し、所望のパターンに印刷・焼成し、
形成する。パネルの各頂点部分から、引き回しパターン5A、5B、5C、5Dを銀インキで印刷・焼成する。
操作者6の指先が座標入力パネル1に触れると面抵抗体2と指先を電極とする静電容量(コンデンサ)が人体の等価抵抗7及び人体の接地インピーダンス8により形成される。この静電容量を介して、AC電流経路ができ、操作者6の指先から面抵抗体2を介して検出電極A、B、C、Dへタッチ位置に比例した電流信号が配分される(以下検出信号とする)。検出電極A、B、C,Dに接続された引き回しパターン5A〜Dと信号接続線10を介して信号処理部9へ電流信号を伝える。
座標入力パネル1は、ガラス基材4の表面に均一な面抵抗体2として、スパッタ法によるITO(インジウム酸化物)膜あるいは、CVD法による酸化スズ膜などが形成されている。ガラス基材4は例えばソーダーガラスが使用される。面抵抗体2の上には、抵抗性周囲電極3が形成されている。
抵抗性周囲電極3は、例えば導電性インキを使用し、所望のパターンに印刷・焼成し、
形成する。パネルの各頂点部分から、引き回しパターン5A、5B、5C、5Dを銀インキで印刷・焼成する。
操作者6の指先が座標入力パネル1に触れると面抵抗体2と指先を電極とする静電容量(コンデンサ)が人体の等価抵抗7及び人体の接地インピーダンス8により形成される。この静電容量を介して、AC電流経路ができ、操作者6の指先から面抵抗体2を介して検出電極A、B、C、Dへタッチ位置に比例した電流信号が配分される(以下検出信号とする)。検出電極A、B、C,Dに接続された引き回しパターン5A〜Dと信号接続線10を介して信号処理部9へ電流信号を伝える。
信号処理部9には、操作者6の指先からの信号を計測するための検出回路、計測された信号をデジタル化するための変換回路、面抵抗体2を電圧振動させるためのドライバー回路や計測された信号を、座標データに変換するためのCPU、及びその演算ソフト・記憶装置が含まれる。
図1は静電容量結合方式のタッチパネルが搭載された入力装置全体の説明図である。
上記装置は簡単かつ直観的なインターフェースを提供するもので、ユーザーはキーボードやマウスを用いるのではなく、画面上で表示されたアイコンに触れたり、文字や絵を描くことで簡単にデータを入力できる。
筐体60に液晶表示装置61が搭載され、その上に透明な静電容量結合方式の座標入力パネル1が配置されている。座標入力パネル1にはフレキシブルケーブルやビニルワイヤ等で構成された信号接続線10を介して信号処理部9に接続されている。信号処理部9はガラスエポキシ基板やベーク基板上に各種電子部品が実装されている。ベゼル62はユーザが座標入力パネル1の入力部以外を触らないようにするためと座標入力パネル1を液晶表示装置61上に密接して固定するために筐体60に取り付けられる。ベゼル62は樹脂成形品や板金などで構成されている。
図1は静電容量結合方式のタッチパネルが搭載された入力装置全体の説明図である。
上記装置は簡単かつ直観的なインターフェースを提供するもので、ユーザーはキーボードやマウスを用いるのではなく、画面上で表示されたアイコンに触れたり、文字や絵を描くことで簡単にデータを入力できる。
筐体60に液晶表示装置61が搭載され、その上に透明な静電容量結合方式の座標入力パネル1が配置されている。座標入力パネル1にはフレキシブルケーブルやビニルワイヤ等で構成された信号接続線10を介して信号処理部9に接続されている。信号処理部9はガラスエポキシ基板やベーク基板上に各種電子部品が実装されている。ベゼル62はユーザが座標入力パネル1の入力部以外を触らないようにするためと座標入力パネル1を液晶表示装置61上に密接して固定するために筐体60に取り付けられる。ベゼル62は樹脂成形品や板金などで構成されている。
図1においてベゼル62はグランドに接地された筐体60に固定されており、ベゼル62が板金や樹脂メッキされた導体の場合、座標入力パネル1と導体のベゼル62の間でコンデンサがグランドに対して形成され(以下寄生容量とする)、前述した操作者6の指先よりも座標入力パネル1との対抗面積が大きいため前記の寄生容量が指先よりも大きくなる。
操作者6の指先がタッチしていない状態の寄生容量を含む電流信号を基準信号として、タッチした時の面抵抗体2を介して検出電極A、B、C、Dへタッチ位置に比例した電流信号が配分される増分の検出信号を信号処理部9にて座標データ化する。
又、引き回しパターン5A〜Dは座標入力パネル4辺の何れか一カ所より引き出されるので、引き回しパターンの長さが図2の引き出しパターンでは5A、5Dが5B、5Cより長くなっている。従って引き回しパターン5A、5Dが5B、5Cより導体のベゼル62間の対向面積が大きくなるので寄生容量が大きくなる。つまり引き回しパターンの幅が同じならば長さに比例して寄生容量が大きくなる。
図3は導体のベゼル62が取り付けられたときの中心から垂直方向の断面の一部である。座標入力パネル1は面抵抗体2に重なるように周囲電極3が配置され、その外側に引き回しパターン40が配置されている。ここでの引き回しパターン40は図2の座標入力パネル1の引き回しパターン5Aまたは5Dに相当する。
導体のベゼル62と引き回しパターン5Aまたは5D間で寄生容量42が形成され、導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3間で寄生容量44が形成される。寄生容量44は導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3の対向距離が同じならば、対向の面積とほぼ同じとなり検出電極A、B、C、Dに均等に寄生容量に比例した信号が検出されるのでタッチ位置への影響が少ない。しかしながら前述した引き回しパターン5A〜Dのからの寄生容量は5Aと5Dが5Bと5Cより大きくなるので、検出電極A、DとB、Cの寄生容量の違いがタッチ位置が左右方向にズレる要因となっていることが実験によりわかっている。
ベゼル62が非導体の場合、前述したベゼル62と引き回しパターン5A〜D間でコンデンサは形成されないが、図2のような操作者6のタッチ位置では腕や手と引き回しパターン5D間でコンデンサが形成されるため、同様に引き回しパターン5A〜Dのからの寄生容量は5Dのみが大きくなるので、検出電極DとA、B、Cの寄生容量による電流信号の違いがタッチ位置が、前記導体ベゼルが取り付けられたときより大きくはないがズレの要因となる。
操作者6の指先がタッチしていない状態の寄生容量を含む電流信号を基準信号として、タッチした時の面抵抗体2を介して検出電極A、B、C、Dへタッチ位置に比例した電流信号が配分される増分の検出信号を信号処理部9にて座標データ化する。
又、引き回しパターン5A〜Dは座標入力パネル4辺の何れか一カ所より引き出されるので、引き回しパターンの長さが図2の引き出しパターンでは5A、5Dが5B、5Cより長くなっている。従って引き回しパターン5A、5Dが5B、5Cより導体のベゼル62間の対向面積が大きくなるので寄生容量が大きくなる。つまり引き回しパターンの幅が同じならば長さに比例して寄生容量が大きくなる。
図3は導体のベゼル62が取り付けられたときの中心から垂直方向の断面の一部である。座標入力パネル1は面抵抗体2に重なるように周囲電極3が配置され、その外側に引き回しパターン40が配置されている。ここでの引き回しパターン40は図2の座標入力パネル1の引き回しパターン5Aまたは5Dに相当する。
導体のベゼル62と引き回しパターン5Aまたは5D間で寄生容量42が形成され、導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3間で寄生容量44が形成される。寄生容量44は導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3の対向距離が同じならば、対向の面積とほぼ同じとなり検出電極A、B、C、Dに均等に寄生容量に比例した信号が検出されるのでタッチ位置への影響が少ない。しかしながら前述した引き回しパターン5A〜Dのからの寄生容量は5Aと5Dが5Bと5Cより大きくなるので、検出電極A、DとB、Cの寄生容量の違いがタッチ位置が左右方向にズレる要因となっていることが実験によりわかっている。
ベゼル62が非導体の場合、前述したベゼル62と引き回しパターン5A〜D間でコンデンサは形成されないが、図2のような操作者6のタッチ位置では腕や手と引き回しパターン5D間でコンデンサが形成されるため、同様に引き回しパターン5A〜Dのからの寄生容量は5Dのみが大きくなるので、検出電極DとA、B、Cの寄生容量による電流信号の違いがタッチ位置が、前記導体ベゼルが取り付けられたときより大きくはないがズレの要因となる。
本発明は、座標入力パネル面上に於けるタッチ位置を検出する装置であって、前記座標入力パネル上には面抵抗体が設けられ、該面抵抗体を取り囲む様に多角形の抵抗性周囲電極が配置されており、前記多角形の抵抗性周囲電極の頂点の角部にある検出電極にそれぞれ電気的接続手段である引き回しパターンが二次元的に形成され、パネルの何れか一カ所より抵抗性周囲電極の外側より引き出されて、一カ所に集約された信号接続線を介して信号処理部に接続されており、前記検出電極に接続された信号処理部には、検出電極に流れる電流を計測する信号検出手段とタッチ位置の座標を算出する手段が設けられている静電容量型タッチパネルにおいて、検出電極に流れる寄生容量分の電流を均一化するため、前記各引き回しパターンの長さと幅をほぼ同じにした寄生容量調整パターンを設けたことを特徴とする静電容量型タッチパネル装置を提案するものである。
本発明で得られた座標入力パネルを用いた結果、導体のベゼルと引き回しパターン間の寄生容量の違いによるタッチ位置のずれが解消された。
さらに樹脂成形のような非導体ベゼルの場合でも、操作者の腕や手と引き回しパターン間の寄生容量の違いによるタッチ位置のずれが解消された。
さらに樹脂成形のような非導体ベゼルの場合でも、操作者の腕や手と引き回しパターン間の寄生容量の違いによるタッチ位置のずれが解消された。
以下、添付図面に従って、本発明に係る静電容量型タッチパネルの好ましい実施の形態について詳説する。図4は、実施の形態になる静電容量型タッチパネルの一例を示す説明図である。
操作者6が座標入力パネル1にタッチした位置(X,Y座標)を検出する静電容量型タッチパネルの構成図である。面抵抗体2は、透明なガラス、樹脂、または不透明な絶縁基材の片面に不透明なカーボン膜、または、スパッタ法によって形成した透明なITO(インジウム錫酸化物)膜、CVD法によって形成したNESA(酸化錫)膜、等を、基材上に均一に成膜したものである。
面抵抗体2の表面は、操作者6の指先が面抵抗体2に直接触れない様に絶縁処理することによって、操作者6の指先と面抵抗体2との静電容量結合による信号伝達をさせるようにしてもよいし、絶縁処理せず、操作者6の指先と面抵抗体2の直接的な電気的接触による信号伝達をさせるようにしてもよい。
均一な面抵抗体2の周囲又は内部に、各辺が直線である四角形な抵抗性周囲電極3を密着配設し、抵抗性周囲電極3上の4頂点に当たる位置を検出電極A、B、C、Dとし、それぞれ1本ずつ、引き回しパターン5A、5B、5C、5Dを接続する。引き回しパターンは信号接続線10へ接続するために座標入力パネル1の4辺のいずれか一カ所へ集約される。引き回しパターン5Bは検出電極Bへ接続する一方で引き回しパターン5Aと抵抗性周囲電極3の間に平行になるように寄生容量調整パターン5B−Sを配置する。このときの注意点として寄生容量調整パターン5B−Sは引き回しパターン5Aとほぼ同じ長さと幅にすることが望ましい。理由は導体のベゼル62が座標入力パネル1の垂直方向へ左右斜めに取り付けられたときでも、引き回しパターン5Aと寄生容量調整パターン5B−Sが導体のベゼル62とほぼ同じ寄生容量になるためである。
尚、前記抵抗性周囲電極3は四角形で説明するが、四角形に限定する必要が無く、各辺の頂点の検出電極より引き回される構成であれば、四角形より多くても、少なくても多角形であれば問題ない。但し、引き回しパターンや以下に説明する寄生容量調整パターンが複雑になるため、実質は八角形以下が好ましい。
同様に引き回しパターン5Cは検出電極Cへ接続する一方で引き回しパターン5Dと抵抗性周囲電極3の間に平行になるように寄生容量調整パターン5C−Sを配置する。
前記引き回しパターン及び寄生容量調整パターンは銀インキなどの低抵抗インキを使用することで、一度に印刷・焼成することができる。
引き回しパターンによって集約され、信号接続線10を介して信号信号処理部9内の検出電極切り替えスイッチ20に接続する。信号接続線10はフレキシブルケーブルやビニルワイヤ等で構成され、引き出しパターンとの接続方法として異方性導電フィルムの熱圧着や半田付けをする。
図5は導体のベゼル62が取り付けられたときの中心から垂直方向の断面の一部である。座標入力パネル1は面抵抗体2に重なるように周囲電極3が配置され、その外側に寄生容量調整パターン41が配置されている。ここでの寄生容量調整パターン41は図4の座標入力パネル1の寄生容量調整パターン5B−Sまたは5C−Sに相当する。
さらにその外側に引き回しパターン40が配置されている。ここでの引き回しパターン40は図4の座標入力パネル1の引き回しパターン5Aまたは5Dに相当する。
導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3間で寄生容量44が形成される。寄生容量44は導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3の対向距離が同じならば、対向の面積とほぼ同じとなり検出電極A、B、C、Dに均等に寄生容量に比例した信号が検出されるのでタッチ位置への影響が少ない、
導体のベゼル62と引き回しパターン40の間で寄生容量42が形成され、同様に寄生容量調整パターン41の間に寄生容量43が形成される。
ここで引き回しパターン40からの寄生容量42と寄生容量調整パターン41からの寄生容量43が同じになるように寄生容量調整パターン41を調整する。つまり引き回しパターン40とほぼ同じ長さと幅とすることで、導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3間の寄生容量44と同様に検出電極A、B、C、Dには均等に寄生容量に比例した信号が検出されるようにして、タッチ位置へ影響を抑えることができる。
操作者6が座標入力パネル1にタッチした位置(X,Y座標)を検出する静電容量型タッチパネルの構成図である。面抵抗体2は、透明なガラス、樹脂、または不透明な絶縁基材の片面に不透明なカーボン膜、または、スパッタ法によって形成した透明なITO(インジウム錫酸化物)膜、CVD法によって形成したNESA(酸化錫)膜、等を、基材上に均一に成膜したものである。
面抵抗体2の表面は、操作者6の指先が面抵抗体2に直接触れない様に絶縁処理することによって、操作者6の指先と面抵抗体2との静電容量結合による信号伝達をさせるようにしてもよいし、絶縁処理せず、操作者6の指先と面抵抗体2の直接的な電気的接触による信号伝達をさせるようにしてもよい。
均一な面抵抗体2の周囲又は内部に、各辺が直線である四角形な抵抗性周囲電極3を密着配設し、抵抗性周囲電極3上の4頂点に当たる位置を検出電極A、B、C、Dとし、それぞれ1本ずつ、引き回しパターン5A、5B、5C、5Dを接続する。引き回しパターンは信号接続線10へ接続するために座標入力パネル1の4辺のいずれか一カ所へ集約される。引き回しパターン5Bは検出電極Bへ接続する一方で引き回しパターン5Aと抵抗性周囲電極3の間に平行になるように寄生容量調整パターン5B−Sを配置する。このときの注意点として寄生容量調整パターン5B−Sは引き回しパターン5Aとほぼ同じ長さと幅にすることが望ましい。理由は導体のベゼル62が座標入力パネル1の垂直方向へ左右斜めに取り付けられたときでも、引き回しパターン5Aと寄生容量調整パターン5B−Sが導体のベゼル62とほぼ同じ寄生容量になるためである。
尚、前記抵抗性周囲電極3は四角形で説明するが、四角形に限定する必要が無く、各辺の頂点の検出電極より引き回される構成であれば、四角形より多くても、少なくても多角形であれば問題ない。但し、引き回しパターンや以下に説明する寄生容量調整パターンが複雑になるため、実質は八角形以下が好ましい。
同様に引き回しパターン5Cは検出電極Cへ接続する一方で引き回しパターン5Dと抵抗性周囲電極3の間に平行になるように寄生容量調整パターン5C−Sを配置する。
前記引き回しパターン及び寄生容量調整パターンは銀インキなどの低抵抗インキを使用することで、一度に印刷・焼成することができる。
引き回しパターンによって集約され、信号接続線10を介して信号信号処理部9内の検出電極切り替えスイッチ20に接続する。信号接続線10はフレキシブルケーブルやビニルワイヤ等で構成され、引き出しパターンとの接続方法として異方性導電フィルムの熱圧着や半田付けをする。
図5は導体のベゼル62が取り付けられたときの中心から垂直方向の断面の一部である。座標入力パネル1は面抵抗体2に重なるように周囲電極3が配置され、その外側に寄生容量調整パターン41が配置されている。ここでの寄生容量調整パターン41は図4の座標入力パネル1の寄生容量調整パターン5B−Sまたは5C−Sに相当する。
さらにその外側に引き回しパターン40が配置されている。ここでの引き回しパターン40は図4の座標入力パネル1の引き回しパターン5Aまたは5Dに相当する。
導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3間で寄生容量44が形成される。寄生容量44は導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3の対向距離が同じならば、対向の面積とほぼ同じとなり検出電極A、B、C、Dに均等に寄生容量に比例した信号が検出されるのでタッチ位置への影響が少ない、
導体のベゼル62と引き回しパターン40の間で寄生容量42が形成され、同様に寄生容量調整パターン41の間に寄生容量43が形成される。
ここで引き回しパターン40からの寄生容量42と寄生容量調整パターン41からの寄生容量43が同じになるように寄生容量調整パターン41を調整する。つまり引き回しパターン40とほぼ同じ長さと幅とすることで、導体のベゼル62と抵抗性周囲電極3間の寄生容量44と同様に検出電極A、B、C、Dには均等に寄生容量に比例した信号が検出されるようにして、タッチ位置へ影響を抑えることができる。
タッチ位置の信号を検出する手段について説明する。AC信号源としての振動電圧発生器31は、振動電圧印加回路21に振動電圧を与え、振動電圧印加回路21は、検出電極A、B、C、Dのうち、検出電極切り替えスイッチ20によって接続されている検出電極を、低インピーダンスで電圧振動させ、且つ、アナログマルチプレクサ22に検出電極から流入した電流を出力する。簡単な例としては、トランジスタのベースをAC信号で振動させ、エミッタを検出電極と接続して、コレクタから電流出力するものがある。
検出電極切り替えスイッチ20は、検出電極A、B、C、Dの2組の対角を同時に接続する組み合わせで動作させる。つまり、検出電極AとCを同時に接続し、検出電極BとDを非接続にする組み合わせと、検出電極BとDを同時に接続し、検出電極AとCを非接続にする組み合わせの2つを交互に実施する。
AC信号源としての振動電圧発生器31によって、面抵抗体2は、全面が電圧振動する。人体は、従来から知られているように、操作者6の指先から人体等価抵抗7及び人体接地インピーダンス8を介してAC信号に対して接地効果を持っている
操作者6の指先が面抵抗体2に接触または近接すると、静電容量結合により、指先を通して面抵抗体2との間にAC信号電流が流れる。検出電極A、B、C、Dは、アナログマルチプレクサ22を通してデジタル信号処理部30に接続しており、デジタル信号処理部30では各検出電極に流れる電流に比例した電圧をデジタル値に変換される。このため、指先から面抵抗体2を通して流れ、検出電極A、B、C、Dのうち、検出電極切り替えスイッチ20によって接続されている検出電極へ配分される電流の値を電圧値としてデジタル値で得ることができる。またデジタル信号処理部30内にあるCPUは、アナログマルチプレクサ22を順番に切り替え(図示せず)、後述するような方法で、操作者6の指先の指示位置の座標を計算し、前記座標データは後段の装置によって利用される。
ガラス基材4は、例えば、ソーダガラスを使用することができるが、特に材質が限定されるものではなく、任意のガラス素材あるいはアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂などの透明な樹脂素材を使用できる。用途によっては不透明な絶縁性の基材を用いてもよい。
検出電極切り替えスイッチ20は、検出電極A、B、C、Dの2組の対角を同時に接続する組み合わせで動作させる。つまり、検出電極AとCを同時に接続し、検出電極BとDを非接続にする組み合わせと、検出電極BとDを同時に接続し、検出電極AとCを非接続にする組み合わせの2つを交互に実施する。
AC信号源としての振動電圧発生器31によって、面抵抗体2は、全面が電圧振動する。人体は、従来から知られているように、操作者6の指先から人体等価抵抗7及び人体接地インピーダンス8を介してAC信号に対して接地効果を持っている
操作者6の指先が面抵抗体2に接触または近接すると、静電容量結合により、指先を通して面抵抗体2との間にAC信号電流が流れる。検出電極A、B、C、Dは、アナログマルチプレクサ22を通してデジタル信号処理部30に接続しており、デジタル信号処理部30では各検出電極に流れる電流に比例した電圧をデジタル値に変換される。このため、指先から面抵抗体2を通して流れ、検出電極A、B、C、Dのうち、検出電極切り替えスイッチ20によって接続されている検出電極へ配分される電流の値を電圧値としてデジタル値で得ることができる。またデジタル信号処理部30内にあるCPUは、アナログマルチプレクサ22を順番に切り替え(図示せず)、後述するような方法で、操作者6の指先の指示位置の座標を計算し、前記座標データは後段の装置によって利用される。
ガラス基材4は、例えば、ソーダガラスを使用することができるが、特に材質が限定されるものではなく、任意のガラス素材あるいはアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂などの透明な樹脂素材を使用できる。用途によっては不透明な絶縁性の基材を用いてもよい。
面抵抗体2を取り囲む抵抗性周囲電極3は、カーボン、銀カーボン、又は銀等を密着配設したものであり、例えば、銀インクのような導電性インクをスクリーン印刷し、焼成する等の手法で作成する。また、抵抗性周囲電極3の抵抗値は面抵抗体2の抵抗値に比べて低い方がよく、面抵抗体2の面抵抗値を150〜1KΩ/□程度とした場合は、抵抗性周囲電極3の隣り合う頂点間の抵抗値を面抵抗値より1/5以上小さく、30〜200Ω/□程度にするのが好ましい。
引き回しパターン5A〜D及び寄生容量調整パターン5B−S、5C−Sは銀インキなどの導電性インキを使用して印刷・焼成する。また抵抗性周囲電極3と同じもの導電性インキを使用することができる場合には、引き回しパターン及び寄生容量調整パターン及び抵抗性周囲電極を一回の処理で印刷・焼成して形成することが可能である。
引き回しパターン5A〜D及び寄生容量調整パターン5B−S、5C−Sは銀インキなどの導電性インキを使用して印刷・焼成する。また抵抗性周囲電極3と同じもの導電性インキを使用することができる場合には、引き回しパターン及び寄生容量調整パターン及び抵抗性周囲電極を一回の処理で印刷・焼成して形成することが可能である。
タッチ位置の座標算出する方法について説明する。座標入力パネルの検出電極A、B、C、Dから検出された信号より座標データを求める計算式は以下のように求められる。
X=2(iB+iC−iA−iD)/(iA+iB+iC+iD)
Y=2(iC+iD−iA−iB)/(iA+iB+iC+iD)
iAはA点に配分される電流、iBはB点に配分される電流、iCはC点に配分され
る電流、iDはD点に配分される電流である。
本発明の静電容量型タッチパネルでは二次元に配置された引き回しパターンにおいて導体のベゼルが取り付けられた場合でも四隅の検出電極からの引き回しパターンの寄生容量を意図的に同じにすることで、タッチ位置のずれを抑えることができた。
また限定的であるが、操作者の手や腕からの寄生容量も同様な効果が得られた。
Y=2(iC+iD−iA−iB)/(iA+iB+iC+iD)
iAはA点に配分される電流、iBはB点に配分される電流、iCはC点に配分され
る電流、iDはD点に配分される電流である。
本発明の静電容量型タッチパネルでは二次元に配置された引き回しパターンにおいて導体のベゼルが取り付けられた場合でも四隅の検出電極からの引き回しパターンの寄生容量を意図的に同じにすることで、タッチ位置のずれを抑えることができた。
また限定的であるが、操作者の手や腕からの寄生容量も同様な効果が得られた。
図4は実施例である。
ソーダガラス(厚さ3mm)を略430×330mmに切断したガラス基材4を用意し
た。表面を洗浄後、CVD法により酸化スズ膜により、面抵抗体値を約500Ω/□となるよう透明面抵抗体膜2を形成した。
ソーダガラス(厚さ3mm)を略430×330mmに切断したガラス基材4を用意し
た。表面を洗浄後、CVD法により酸化スズ膜により、面抵抗体値を約500Ω/□となるよう透明面抵抗体膜2を形成した。
次に面抵抗体2の上に(株)ノリタケカンパニーリミテド製銀ペーストNP−4635Pにガラスフリットとして奥野製薬工業株式会社製G3-6308を重量百分率で25%添加し抵抗調整したペーストを用いて、スクリーン印刷により抵抗性周囲電極3を印刷する。その際、抵抗性周囲電極3の頂点にある検出電極AB間、BC間、CD間、DA間の抵抗値をそれぞれ約50Ωとなるように調整した。
次に(株)ノリタケカンパニーリミテド製銀ペーストNP−4635Pを検出電極A、B、C、Dに密接接続するように、引き回しパターン5A〜Dと寄生容量調整パターン5B−S、5C−Sをスクリーン印刷して、450℃15分間焼成することにより形成した。
更に、面抵抗体2上に、透明絶縁性基材を形成した。透明絶縁性基材を形成するには、面抵抗体2と抵抗性周囲電極3上にガラスペーストを印刷し、熱処理して粉末ガラスを溶融させ、焼結させた。
信号接続線10は柔軟性があるフレキシブルケーブルで、一カ所に集約された引き回しパターンに異方性導電フィルムを用いて熱圧着する。
完成した座標入力パネル1は、図4に示したように信号処理部9に接続する。
次に(株)ノリタケカンパニーリミテド製銀ペーストNP−4635Pを検出電極A、B、C、Dに密接接続するように、引き回しパターン5A〜Dと寄生容量調整パターン5B−S、5C−Sをスクリーン印刷して、450℃15分間焼成することにより形成した。
更に、面抵抗体2上に、透明絶縁性基材を形成した。透明絶縁性基材を形成するには、面抵抗体2と抵抗性周囲電極3上にガラスペーストを印刷し、熱処理して粉末ガラスを溶融させ、焼結させた。
信号接続線10は柔軟性があるフレキシブルケーブルで、一カ所に集約された引き回しパターンに異方性導電フィルムを用いて熱圧着する。
完成した座標入力パネル1は、図4に示したように信号処理部9に接続する。
効果を確かめるため、図2の従来の静電容量型タッチパネルと本発明である図4の静電容量型タッチパネルを比較した結果、座標入力パネルの各点のタッチ位置ずれ平均でズレ量は約半分になり50%改善が見られた。
1 座標入力パネル
2 面抵抗体
3 抵抗性周囲電極
検出電極A
検出電極B
検出電極C
検出電極D
4 ガラス基材
5A 引き回しパターン
5B 引き回しパターン
5C 引き回しパターン
5D 引き回しパターン
5B―S 寄生容量調整パターン
5C―S 寄生容量調整パターン
6 操作者
7 人体等価抵抗
8 人体接地インピーダンス
9 信号処理部
10 信号接続線
20 検出電極切り替えスイッチ
21 振動電圧印加回路
22 アナログマルチプレクサ
30 デジタル信号処理部
31 振動電圧発生器
40 引き回しパターン
41 寄生容量調整パターン
42 寄生容量
43 寄生容量
44 寄生容量
60 筐体
61 液晶表示装置
62 ベゼル
2 面抵抗体
3 抵抗性周囲電極
検出電極A
検出電極B
検出電極C
検出電極D
4 ガラス基材
5A 引き回しパターン
5B 引き回しパターン
5C 引き回しパターン
5D 引き回しパターン
5B―S 寄生容量調整パターン
5C―S 寄生容量調整パターン
6 操作者
7 人体等価抵抗
8 人体接地インピーダンス
9 信号処理部
10 信号接続線
20 検出電極切り替えスイッチ
21 振動電圧印加回路
22 アナログマルチプレクサ
30 デジタル信号処理部
31 振動電圧発生器
40 引き回しパターン
41 寄生容量調整パターン
42 寄生容量
43 寄生容量
44 寄生容量
60 筐体
61 液晶表示装置
62 ベゼル
Claims (1)
- 座標入力パネル面上に於けるタッチ位置を検出する装置であって、前記座標入力パネル上には面抵抗体が設けられ、該面抵抗体を取り囲む様に多角形の抵抗性周囲電極が配置されており、前記多角形の抵抗性周囲電極の頂点の角部にある検出電極にそれぞれ電気的接続手段である引き回しパターンが二次元的に形成され、パネルの何れか一カ所より抵抗性周囲電極の外側より引き出されて、一カ所に集約された信号接続線を介して信号処理部に接続されており、前記検出電極に接続された信号処理部には、検出電極に流れる電流を計測する信号検出手段とタッチ位置の座標を算出する手段が設けられている静電容量型タッチパネルにおいて、検出電極に流れる寄生容量分の電流を均一化するため、前記各引き回しパターンの長さと幅をほぼ同じにした寄生容量調整パターンを設けたことを特徴とする静電容量型タッチパネル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014240640A JP2016103122A (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 静電容量型タッチパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014240640A JP2016103122A (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 静電容量型タッチパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016103122A true JP2016103122A (ja) | 2016-06-02 |
Family
ID=56089483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014240640A Pending JP2016103122A (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 静電容量型タッチパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016103122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018143412A1 (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-09 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
-
2014
- 2014-11-27 JP JP2014240640A patent/JP2016103122A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018143412A1 (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-09 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
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