JP2016096818A - ペット用吸収性シート - Google Patents

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【課題】長時間使用したとしても排泄部分の腐敗を抑制することができるペット用吸収性シートを提供する。【解決手段】ペット用吸収性シート10は、透液性の表面シート12と、不透液性の裏面シート14と、表面シート12と裏面シート14との間に設けられた吸収コア20と、表面シート12側から視認可能な有色領域18と、を有する。吸収コア20よりも表面シート12側に抗菌剤及び/又は制菌剤30が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、ペットの排泄物すなわち尿を吸収するペット用吸収性シートに関する。
ペットの排泄物すなわち尿を吸収するペット用吸収性シートが知られている。特開2014−117185号(以下、特許文献1と称する。)は、ペットの排泄物の隠蔽性に優れたペット用吸収性シートを開示している。特許文献1に記載のペット用吸収性シートは、排泄面側に向けられる透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に設けられた吸収体と、を有する。このペット用吸収性シートは、排泄面側から視認可能な第1〜第3の配色領域を有する。第1〜第3の配色領域によって配色パターンが形成されることで、ペット用吸収性シート上に排泄された排泄物の痕跡が目立たなくなる。
特開2014−117185号
上述のペット用吸収性シートでは、排泄物の痕跡が目立たなくなるため、ペット用吸収性シートに排泄物の痕跡があったとしても、視覚的な不快感は低下する。これにより、ユーザはペット用吸収性シートを長時間使用することが可能となる。しかしながら、一度排泄物が付着したペット用吸収性シートを長時間放置しておくと、排泄物が付着した部分(排泄部分)が腐敗してしまうおそれがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、長時間使用したとしても排泄部分の腐敗を抑制することができるペット用吸収性シートを提供することを目的とする。
本開示に係るペット用吸収性シートは、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に設けられた吸収コアと、表面シート側から視認可能な有色領域と、を有する。吸収コアよりも表面シート側に抗菌剤及び/又は制菌剤が設けられている。
本発明によれば、長時間使用したとしても排泄部分の腐敗を抑制することができるペット用吸収性シートを提供することができる。
第1の実施形態に係るペット用吸収性シートの平面図である。 図1に示したA−A線に沿ったペット用吸収性シートの断面図である。 第2の実施形態に係るペット用吸収性シートの断面図である。 第3の実施形態に係るペット用吸収性シートの断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るペット用吸収性シートについて説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
本明細書において、「ペット」は、脊椎動物や無脊椎動物を広く包含し、典型的には、猫、犬、ウサギ、ハムスターなどの愛玩動物を含む。
(1)ペット用吸収性シートの構成
図1は、ペット用吸収性シートの平面図である。図2は、図1に示したA−A線に沿ったペット用吸収性シートの断面図である。ペット用吸収性シート10は、平坦なシートである。シートの一方の面はペットの排泄物を受ける面であり、以下では「排泄面」とも称される。なお、図1は、排泄面側から見たペット用吸収性シートの平面図である。
ペット用吸収性シート10は、表面シート12と、裏面シート14と、吸収コア20と、を有する。吸収コア20は、表面シート12と裏面シート14との間に設けられている。
表面シート12は、ペットの排泄物のような液体を透過する透液性のシートである。表面シート12は、特に制限されないが、例えばエアスルー不織布を用いることができる。裏面シート14は、ペットの排泄物のような液体を透過しない不透液性のシートである。裏面シート14は、特に制限されないが、例えば樹脂フィルムシートを用いることができる。
吸収コア20は、パルプ及び吸収材を含んでいる。吸収材は、例えば、親水性繊維もしくは高吸収性ポリマー、又はこれらの組み合わせが挙げられる。吸収コア20は1000g/m以上、好ましくは2000g/m以上の保水力を有し、40mLの水を吸収させた吸収コア20から3分後に染み出す水の量が10g以下、好ましくは5g以下である。
吸収コア20は、コアラップ16で巻かれていてよい。コアラップ16は、例えばティッシュから形成することができる。表面シート12と吸収コア20との間には、少なくとも1層のカバー層40が設けられていてもよい。カバー層40は、ティッシュ又はSMS不織布から形成されていてよい。
図2に示す実施形態では、1層のカバー層40が図示されている。このカバー層40がティッシュから形成されている場合、カバー層40はコアラップ16とともに吸収コア20を包み込む。
吸収コア20よりも表面シート12側に、高吸収性ポリマー34が設けられていてよい。好ましくは、この高吸収性ポリマー34は、吸収コア20と表面シート12との間に設けられている。より好ましくは、高吸収性ポリマー34は、吸収コア20とカバー層40との間に設けられている。
好ましくは、吸収コア20内に設けられている吸収材の吸収速度は、吸収コア20よりも表面シート12側に設けられた高吸収性ポリマー34の吸収速度よりも早い。一例として、吸収コア20内の吸収材の吸収速度は18秒以下である。なお、本明細書において、「吸収速度」は、ボルテックス法により測定された吸水速度を意味する。
吸収コア20よりも表面シート12側に抗菌剤及び/又は制菌剤30が設けられていてよい。好ましくは、抗菌剤及び/又は制菌剤30は、表面シート12よりも吸収コア20側に設けられている。カバー層40は、表面シート12と抗菌剤及び/又は制菌剤30との間に設けられていることが好ましい。
好ましくは、抗菌剤及び/又は制菌剤30は粉体状である。より好ましくは、抗菌剤及び/又は制菌剤30は粉体状の無機物から形成されている。さらに、粉体状の抗菌剤及び/又は制菌剤30は、吸収コア20よりも表面シート12側に設けられた高吸収性ポリマー34の表面に付着されていてよい。
抗菌剤は、第4級アンモニウム塩やパラオシキ安息香酸エステルなどの有機系抗菌剤であってもよい。あるいは、抗菌剤は、Ag、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znなどの無機物を含む無機系抗菌剤であってもよい。これらの代わりに、抗菌剤は、茶葉やコーヒー抽出残渣などの天然素材を含む抗菌作用物質であってもよい。制菌剤は、有機酸や有機酸塩などの制菌作用物質であってよい。また、上記の例示の抗菌作用物質や制菌作用物質は、互いに混合されていてもよい。
ペット用吸収性シート10は、吸収コア20よりも表面シート12側に設けられた香料32を有していてよい。香料32は、カバー層40と吸収コア20との間に設けられていてよい。
好ましくは、香料32はシクロデキストリンに包接されている。より好ましくは、シクロデキストリンはバインダにより固化されている。バインダは、例えば、アラビアガム、ブドウ糖、グリセリンなどが挙げられる。シクロデキストリンとバインダとが結着した粒子の粒径が30μm以上であることが好ましい。
シクロデキストリンは、α−シクロデキストリンやβ−シクロデキストリンなどの任意の種類のものであってよい。香料32を包接するシクロデキストリンは、水溶性のものであってよい。
本実施形態では、抗菌剤及び/又は制菌剤30と香料32とが同一の層内に設けられている。これに限らず、ペット用吸収性シートは、互いに別の層内に抗菌剤及び/又は制菌剤30と香料32とを有していてもよい。また、一実施形態によれば、ペット用吸収性シートは、抗菌剤、制菌剤及び香料のうちの少なくとも一種を包含していればよい。
図3は、第2の実施形態に係るペット用吸収性シートの断面図である。なお、第1の実施形態と同一又は類似の構成要素には、同一又は類似の符号を付している。第2の実施形態に係るペット用吸収性シートは、第1の実施形態と同様に、表面シート12と、裏面シート14と、吸収コア20と、コアラップ16と、抗菌剤及び/又は制菌剤30と、香料32と、を有する。
第2の実施形態では、ペット用吸収性シートは、表面シート12よりも吸収コア20側に設けられたカバー層42を有する。カバー層42は、コアラップ16よりも排泄面側に配置されている。カバー層42は、ティッシュ又は不織布から形成されていてよい。好ましくは、カバー層42は、SMS不織布から形成される。
図4は、第3の実施形態に係るペット用吸収性シートの断面図である。なお、第1の実施形態と同一又は類似の構成要素には、同一又は類似の符号を付している。第3の実施形態に係るペット用吸収性シートは、第1の実施形態と同様に、表面シート12と、裏面シート14と、吸収コア20と、コアラップ16と、抗菌剤及び/又は制菌剤30と、香料32と、を有する。
第3の実施形態では、ペット用吸収性シートは、抗菌剤及び/又は制菌剤30や香料32と表面シート12との間に、カバー層42及びパルプ材46が設けられている。カバー層42は、ティッシュ又は不織布から形成されていてよい。カバー層42がパルプ材46の排泄面側に配置されていてもよいし、パルプ材46がカバー層42の排泄面側に配置されていてもよい。
パルプ材46は、吸収コア20とともにコアラップ16より包まれている。パルプ材46は、ペットの排泄物を速やかに吸収コア20の方へ透過する。これにより、ペットが排泄物を排泄した後に、表面シート12の乾きを促進することができる。
第1〜第3の実施形態では、1層のカバー層40又は42のみが図示されている。この代わりに、ペット用吸収性シートは、複数のカバー層を有していてもよい。
第1〜第3の実施形態において、ペット用吸収性シート10は、表面シート12側から視認可能な有色領域18を有する。有色領域18は、表面シート12上に形成されていてもよい。その代わりに、有色領域18は、表面シート12よりも吸収コア20側に設けられたカバー層40,42に形成されていてもよい。あるいは、有色領域18は、吸収コア20に形成されていてもよい。
好ましくは、有色領域18は、表面シート12よりも吸収コア20側に形成されており、表面シート12が有色領域18を覆っている。この場合、表面シート12の全光線透過率が40〜80%であり、有色領域18の、L*a*b*表色系のL*値が、50以下であることが好ましい。ここで、全光線透過率は、JIS K 7105に準拠した試験方法により測定できる。
L*a*b*表色系のL*値が50以下であるとは、いわゆる暗色であることを示す。暗色系は、液状の排泄物による色彩を吸収するため、排泄物を目立たなくする。表面シート12の全光線透過率は、表面シート12の厚み、表面シート12を形成する材料、表面シート12を形成する合成繊維の繊維密度などによって適宜調節できる。
(2)作用・効果
上記実施形態に係るペット用吸収性シート10では、有色領域18により、ユーザは、排泄物の痕跡を視認し難くなり、それゆえペット用吸収性シート10を交換したくなるという衝動が抑制される。このように排泄物の痕跡が視認し難くなるため、視覚的な不快感が低下する。それゆえ、ユーザは、ペット用吸収性シート10を長時間使用することが可能となる。このようにペット用吸収性シート10を長時間使用したとしても、抗菌剤及び/又は制菌剤30が排泄部分の腐敗を抑制することができる。抗菌剤及び/又は制菌剤30が吸収コア20よりも表面シート12側に配置されているので、ペットの排泄物は、吸収コア20に達する前に抗菌剤及び/又は制菌剤30を通過する。ペットの排泄物はより確実に抗菌剤及び/又は制菌剤30に触れるため、排泄物の腐敗を抑制する効果が向上する。
ペット用吸収性シート10は一般に以下の2通りの使用態様がある。1つの使用態様では、ペット用吸収性シート10は、ペットが排泄を行う上側部分とペットの排泄物を受ける下側部分とを含むシステムトイレで使用される。ペット用吸収性シート10は、このシステムトイレの下側部分に設置される。この場合、ペットが排泄をする際、ペットはシステムトイレの上側部分に乗り、ペット用吸収性シート10に直接乗ることはない。したがって、ペット用吸収性シート10にペットの負荷がかからない。もう1つの使用態様では、ペット用吸収性シート10は、ペットがペット用吸収性シート10に直接乗った状態で使用される。この場合、抗菌剤及び/又は制菌剤30が表面シート12の表面に付着していると、抗菌剤及び/又は制菌剤30がペットに刺激を与えるおそれがある。一実施形態では、抗菌剤及び/又は制菌剤30が表面シート12よりも吸収コア20側、すなわち内側に設けられているため、ペットがペット用吸収性シート10上に直接乗ったとしても、抗菌剤及び/又は制菌剤30がペットに与える刺激を低減できる。
一実施形態では、ペット用吸収性シート10は、表面シート12と抗菌剤及び/又は制菌剤30との間に設けられたカバー層をさらに有する。カバー層は、抗菌剤及び/又は制菌剤30が表面シート12へ漏洩することを抑制できる。特にカバー層としてティッシュ層を利用する場合、ティッシュ層の編目の大きさは一般に表面シート12の編目の大きさよりも小さいため、抗菌剤及び/又は制菌剤30の漏洩抑制効果が高い。
一実施形態では、抗菌剤及び/又は制菌剤30は粉体状である。抗菌剤及び/又は制菌剤30が液体状ではなく粉体状であるため、ペット用吸収性シート10に負荷がかかったとしても、抗菌剤及び/又は制菌剤30が表面シート12まで染み出すことが抑制される。これにより、抗菌剤及び/又は制菌剤30がペットに与える刺激をより低減できる。
抗菌剤及び/又は制菌剤30が無機物から形成された粉体状である場合、抗菌剤及び/又は制菌剤30は水に溶けない。これにより、抗菌剤及び/又は制菌剤30は、表面シート12及び/又はカバー層によりブロックされ、ペット用吸収性シート10の表面へ滲み出し難くなる。
一実施形態では、ペット用吸収性シート10は、吸収コア20と表面シート12との間に設けられた高吸収性ポリマー34を有し、抗菌剤及び/又は制菌剤30は高吸収性ポリマー34の表面に付着した粉体でから形成される。高吸収性ポリマー34は、吸収コア20が保水し切れない水分又は吸収コア20から染み出した水分を吸収することができる。また、抗菌剤及び/又は制菌剤30は高吸収性ポリマー34の表面に存在するため、吸収コア20が保水し切れない水分又は吸収コア20から染み出した水分中に抗菌剤及び/又は制菌剤30が分散しやすい。これにより、抗菌効果又は制菌効果が効率的に発揮される。その結果、ペット用吸収性シート10を長時間使用したとしても、微生物の繁殖が防止され、ペット用吸収性シート10の腐敗や悪臭を抑制することができる。また、抗菌剤及び/又は制菌剤30が高吸収性ポリマー34の表面に付着しているため、抗菌剤及び/又は制菌剤30が少量であっても、吸収コア20の上に容易に均一に分散させることができる。さらに、ペット用吸収性シート10の製造時に、高吸収性ポリマー34と抗菌剤及び/又は制菌剤30とを別々に散布する工程が必要でなく、抗菌剤及び/又は制菌剤30を高吸収性ポリマー34と同時に散布することができる。これにより、吸収コア20上に高吸収性ポリマー34と抗菌剤及び/又は制菌剤30とを含むペット用吸収性シート10を容易に製造することができる。
一実施形態によれば、吸収コア20内に設けられている吸収材の吸収速度は、高吸収性ポリマー34の吸収速度よりも早い。吸収コア20よりも表面シート12側に設けられた高吸収性ポリマー34の吸収速度を遅くすることで、排泄物をできるだけ吸収コア20へ吸収させることができる。また、吸収コア20内に設けられている吸収材の吸収速度を早くすることで、尿を迅速に保水し、尿の拡散を抑制することができる。これにより、ペット用吸収性シート10に一度尿が付着したとしても、尿の痕跡が付着していない領域が大きくなる。その結果、ペット用吸収性シート10を複数回使用することができる。
一実施形態によれば、吸収コア20は1000g/m以上、好ましくは2000g/m以上の保水力を有し、40mLの水を吸収させた吸収コア20から3分後に染み出す水の量が10g以下、好ましくは5g以下である。これにより、吸収コア20に吸収された水分の量を増やし、吸収コア20に吸収仕切れない水分又は一度吸収コア20に吸収された後に吸収コア20から染み出した水分を極力減らすことができる。これにより、ペット用吸収性シート10の腐敗や微生物の繁殖を抑制することができる。また、排泄物の痕跡が存在したとしても、ペット用吸収性シート10が湿っていない状態に維持される。そのため、ペットが、嫌がることなくペット用吸収性シート10を複数回使用することができる。また、吸収コア20の保水力を大きくすることで、吸収コア20内での排泄物の拡散が抑止される。これにより、ペット用吸収性シート10に一度排泄物が付着したとしても、排泄物の痕跡が付着していない領域が大きくなる。その結果、ペット用吸収性シート10を複数回使用することができる。
一実施形態によれば、ペット用吸収性シート10は、吸収コア20よりも表面シート12側に設けられた香料32をさらに有する。これにより、吸収コア20で吸収できなかった水分の臭いや、ペット用吸収性シート10を構成する不織布などの素材に付着した排泄物の臭いを、長時間消臭することができる。
一実施形態によれば、香料32はシクロデキストリンに包接されている。シクロデキストリンの香料徐放効果により、香料32による消臭効果を長時間維持することができる。また、シクロデキストリンに包接されている香料32は水分により放出されるため、ペット用吸収性シート10に排泄物が付着したときに、より多くの香料32を解放する。したがって、ユーザは、香料32の匂いによってペットが排泄をしたことを認知することができる。
一実施形態によれば、シクロデキストリンはバインダにより固化されている。バインダにより、シクロデキストリンとバインダとが結合した結合粒子の粒子径が大きくなり、これにより結合粒子が表面シート12又はカバー層を通過しにくくなる。それゆえ、ペット用吸収性シート10の製造又は使用中に、シクロデキストリン及び香料32がロスすることを抑制することができる。これにより、製造時のコスト効率が向上したり、消臭効果を長時間維持したりすることができる。
一実施形態によれば、表面シート12は有色領域18を覆っており、表面シート12の全光線透過率が40〜80%であり、有色領域18の、L*a*b*表色系のL*値が、50以下である。有色領域18のL*値が50以下であるため、吸収コア20が濡れた痕跡、すなわち排泄物の痕跡が目立たなくなる。また、有色領域18を覆う表面シート12の全光線透過率を低くすることで、排泄物の痕跡の隠蔽性が向上する。さらに、L*値が低い有色領域18は人の視覚に対して強いインパクトを与え得るが、全光線透過率が低い表面シート12が有色領域18を覆っているため、有色領域18の存在感を低減することができる。上記構成により、ユーザは、ペット用吸収性シート10に付着した排泄物の痕跡を視認し難くなり、快適に長時間ペット用吸収性シート10を使用することができる。
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10・・・ペット用吸収性シート
12・・・表面シート
14・・・裏面シート
16・・・コアラップ
18・・・有色領域
20・・・吸収コア
30・・・抗菌剤及び/又は制菌剤
32・・・香料
34・・・高吸収性ポリマー
40・・・カバー層
42・・・カバー層
46・・・パルプ材

Claims (12)

  1. ペット用吸収性シートであって、
    透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収コアと、前記表面シート側から視認可能な有色領域と、を有し、
    前記吸収コアよりも前記表面シート側に抗菌剤及び/又は制菌剤が設けられている、ペット用吸収性シート。
  2. 前記抗菌剤及び/又は前記制菌剤は、前記表面シートよりも前記吸収コア側に設けられている、請求項1に記載のペット用吸収性シート。
  3. 前記表面シートと前記抗菌剤及び/又は前記制菌剤との間に設けられたカバー層をさらに有する、請求項1又は2に記載のペット用吸収性シート。
  4. 前記抗菌剤及び/又は前記制菌剤は粉体状である、請求項2又は3に記載のペット用吸収性シート。
  5. 前記抗菌剤及び/又は前記制菌剤は無機物から形成されている、請求項4に記載のペット用吸収性シート。
  6. 前記吸収コアと前記表面シートとの間に設けられた高吸収性ポリマーをさらに有し、
    前記抗菌剤及び/又は制菌剤は、前記高吸収性ポリマーの表面に付着した粉体である、請求項1から5のいずれか1項に記載のペット用吸収性シート。
  7. 前記吸収コア内に設けられている吸収材の吸収速度は、前記高吸収性ポリマーの吸収速度よりも早い、請求項6に記載のペット用吸収性シート。
  8. 前記吸収コアは1000g/m以上の保水力を有し、40mLの水を吸収させた前記吸収コアから3分後に染み出す水の量が10g以下である、請求項1から7のいずれか1項に記載のペット用吸収性シート。
  9. 前記吸収コアよりも前記表面シート側に設けられた香料をさらに有する、請求項1から8のいずれか1項に記載のペット用吸収性シート。
  10. 前記香料はシクロデキストリンに包接されている、請求項9に記載のペット用吸収性シート。
  11. 前記シクロデキストリンはバインダにより固化されている、請求項10に記載のペット用吸収性シート。
  12. 前記表面シートは前記有色領域を覆っており、
    前記表面シートの全光線透過率が40〜80%であり、
    前記有色領域の、L*a*b*表色系のL*値が、50以下である、請求項1から11のいずれか1項に記載のペット用吸収性シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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