JP2016095454A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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齋藤一哉
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Yoshinori Yamaguchi
正路圭太郎
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Abstract

【課題】サーモパイルアレイの取付け誤差を補正する調整部材を備え、比較的低いコストで、定着部材の温度を正確に検出できる定着装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】定着装置は、未定着画像に接触して回転する定着部材と、定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、電力により定着部材を加熱する加熱手段と、定着部材の表面温度を検出する、複数のサーモパイルからなるサーモパイルアレイと、サーモパイルアレイの検出温度に基づいて加熱手段への通電を制御する温度制御手段と、サーモパイルアレイを支持する支持部材と、支持部材とサーモパイルアレイの間にあり、サーモパイルアレイの取付け誤差を補正する形状の調整部材と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置は、熱と圧力を加えることにより記録媒体に担持されたトナー像を記録媒体に融解・浸透させて定着を行う。
近年、市場からは、電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度までに要する時間(ウォームアップ時間)の短縮化が求められている。また、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間(ファーストプリント時間)の短縮化も求められている。
これらの要求に対し、定着部材に薄肉のローラや、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材などを使用して、定着部材の低熱容量化を図っている。また、加熱手段も、輻射熱で定着部材を加熱するハロゲンヒータやグラファイトヒータのほか、セラミックヒータや、加熱効率が高いIH方式などを用いることで、急速加熱を実現している。
定着部材が低熱量化されると、加熱される非通紙部において急激な温度上昇が生じる。記録媒体のサイズが様々であると、加熱される非通紙部の温度を検出するためには多くの温度検出手段が必要となり、コストアップとなる問題がある。このコストアップを避けるため、特許文献1には、温度検出手段としてサーモパイルアレイを用い、定着部材全体又はその一部の温度を検出することが開示されている。
本発明の課題は、サーモパイルアレイの取付け誤差を補正する調整部材を備え、比較的低いコストで、定着部材の温度を正確に検出できる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題は、未定着画像に接触して回転する定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、電力により前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記定着部材の表面温度を検出する、複数のサーモパイルからなるサーモパイルアレイと、前記サーモパイルアレイの検出温度に基づいて前記加熱手段への通電を制御する温度制御手段と、前記サーモパイルアレイを支持する支持部材と、前記支持部材と前記サーモパイルアレイの間にあり、前記サーモパイルアレイの取付け誤差を補正する形状の調整部材と、
を備えることを特徴とする定着装置によって、解決される。
本発明の定着装置は、取付け誤差を補正する形状を有する調整部材を介してサーモパイルアレイを支持部材に取り付けるので、定着部材の通紙部及び非通紙部の温度を正確に検出することができる。また、サーモパイルアレイの構成部品の精度や、部品の取付け精度を現状以上に上げる必要がなく、比較的コストを抑えることができる。
画像形成装置の一実施形態であるカラープリンタの断面を示す模式図である。 画像形成装置に搭載された定着装置の模式図である。 サーモパイルアレイの概略回路を示す模式図である。 サーモパイルアレイのセンサ部を示す模式図である。 サーモパイルアレイの温度検出を示す模式図である。 取付け誤差が大きいサーモパイルアレイの温度検出を示す模式図である。 本実施形態に係るサーモパイルアレイの取り付け部分を示す模式図である。 本実施形態に係る調整部材の詳細を示す図である。 サーモパイルアレイのX軸方向の取付け誤差による温度検出の区分を示す模式図である。 本実施形態に係る調整部材の選択手順を示す図である。 本実施形態に係る調整部材の詳細(その2)を示す図である。 本実施形態に係る定着装置における加熱手段の加熱領域と通紙領域との関係を示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
図5は、サーモパイルアレイの温度検出を示す模式図である。図5に示すように、サーモパイルアレイ40は、8つのサーモパイルからなるサーモパイル部46と、シリコーンレンズ56などを備える。温度を検出する領域を温度検出領域r1〜r8と呼び、温度検出領域同士の間隔を検出間隔dと呼ぶ。受光部であるサーモパイル部46は、面積がほぼ等しい温度検出領域r1〜r8の温度を、ほぼ等間隔の検出間隔dで検出できる。
図6は、取付け誤差が大きいサーモパイルの温度検出を示す模式図である。図6に示すように、サーモパイルアレイ40bのシリコーンレンズ56が定着ベルト21に対し傾いて取付けられている。この場合、検出間隔d及び温度検出領域r1〜r8は、サーモパイルアレイ40bから遠ざかるにつれて大きくなる。したがって、サーモパイルアレイ40(図5)とサーモパイルアレイ40b(図6)において、温度検出領域に誤差が生じる。
このように、サーモパイルアレイは、光学レンズやサーモパイルなどの内部素子の取付け誤差、及びサーモパイルアレイ自体の取付け誤差が原因で、温度検出領域に誤差が生じる。そのため、サーモパイルアレイは、サーモパイル(単眼)に比べ、定着ベルト21の通紙部と非通紙部を正確に捉えにくいという問題がある。
温度検出領域の誤差を小さくするために、サーモパイルアレイの取付け誤差を小さくする(精度を高める)ことは技術的に可能であるが、部品の製造・組み立てにおいてコストアップを生じるおそれがある。
以下の実施形態では、サーモパイルアレイの取付け誤差を補正する調整機構を備え、比較的低いコストで、定着部材の温度を正確に検出できる定着装置及び画像形成装置について説明する。
図1は、画像形成装置の一実施形態であるカラープリンタの断面を示す模式図である。画像形成部には、複数の(図示した例では4つの)画像形成手段1Y,1C,1M及び1Kが設けられている。これら4つの画像形成手段1Y,1C,1M及び1Kには、各々イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像が形成される。なお、これら画像形成手段は現像剤(トナー)色の違い以外はそれぞれ同一の構成であるため、以下の説明では参照符号におけるY、C、M及びKの添え字を適宜省略して説明する。
画像形成手段1には、静電潜像担持体であるドラム状の感光体2が配置されており、感光体2の周りに、帯電部材3、現像装置4及びクリーニング手段5が設けられている。この感光体2は時計回りに回転駆動し、感光体2の表面には帯電部材3が圧接されていて、この帯電部材3は、感光体2の回転駆動に伴い従動回転する。また、この帯電部材3には、図示しない高圧電源により所定のバイアス電圧が印加され、回転駆動する感光体2の表面を一様に帯電できるようになっている。なお、これら感光体2、帯電部材3、現像装置4及びクリーニング手段5は、各々画像形成装置100から着脱自在に配置されている。
また、4つの画像形成手段1の斜め下方にはこれらに平行して露光装置6が設けられている。この露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどの適宜適切な構成部材を有している。露光装置6は、各色トナーの画像データに応じて形成された画像情報に基づいて、帯電部材3により帯電させられた各感光体2を露光し、それぞれの感光体2上に静電潜像を作り出す。この露光装置6を用いて感光体2上に形成された静電潜像は、感光体2の回転により現像装置4を通るときに各色トナーが付与されることで現像され、顕像化される。なお、画像形成装置100内部の上方には、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色トナーが充填されたトナーボトル11Y、11C、11M及び11Kが配置されている。これらトナーボトル11Y、11C、11M及び11Kから図示しない搬送経路を介して、所定補給量のトナーがそれぞれ各色現像装置4Y、4C、4M及び4Kに補給される。
さらに、各画像形成手段の感光体2に対向して、中間転写体として構成された無端ベルト状の中間転写ベルト7が配置され、この中間転写ベルト7の表面には各感光体2が当接している。図1に示した中間転写ベルト7は、複数の支持ローラ(例えば、支持ローラ9a,9bなど)に巻き掛けられて構成されている。図示した例では、支持ローラ9aが、図示しない駆動源としての駆動モータと連結されており、この駆動モータの駆動によって中間転写ベルト7は図中反時計回りに回転移動し、これに伴って従動回転可能な支持ローラ9bも回転する。また、中間転写ベルト7の内側には、ベルトを挟んで感光体2に対向して位置する一次転写ローラ8が配置されている。この一次転写ローラ8に図示しない高圧電源から一次転写バイアスが印加され、現像装置4により顕像化されたトナー像が中間転写ベルト7に一次転写されるようになっている。なお、一次転写されずに感光体2上に残された一次転写残トナーは、感光体2による次の画像形成動作に備えるためにクリーニング手段5により除去され、感光体2上におけるトナーは完全に除去される。
さらに、中間転写ベルト7の駆動方向下流側に、二次転写装置としての二次転写ローラ10が設けられている。この二次転写ローラ10は、中間転写ベルト7を挟んで支持ローラ9bと対向しており、二次転写ローラ10と支持ローラ9bとで中間転写ベルト7を介して二次転写ニップ部を形成している。また、画像形成装置100は、記録媒体である用紙Sの積載部としての給紙カセット12、給送ローラ13に加え、レジストローラ対14などを備える。さらに、二次転写ローラ10から見て用紙Sの搬送方向下流側には、定着装置20及び排紙ローラ対15が設けられている。
次に、画像形成動作について説明する。まず、感光体2が図示しない駆動源により時計回りに回転駆動され、このとき感光体2表面に図示しない除電装置からの光が照射されて表面電位が初期化される。次に、感光体2の表面は、帯電部材3によって所定の極性に一様に帯電される。次いで、感光体2表面には露光装置6からのレーザ光が照射され、これによって感光体2表面に静電潜像が形成される。このとき各感光体2に露光される画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各トナー色情報に分解した単色の画像情報である。そして、感光体2上に形成された静電潜像は、現像装置4を通る際に現像装置4からの各色トナー(現像剤)が付与され、顕像化されたトナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト7は、図中反時計回りに走行駆動させられる一方、一次転写ローラ8には、感光体2上に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加される。これにより、感光体2と中間転写ベルト7との間に転写電界が形成され、感光体2上のトナー像が、その感光体2と同期して回転駆動される中間転写ベルト7上に静電的に一次転写される。このようにして、一次転写される各色トナー像は、中間転写ベルト7の搬送方向上流側から逐次タイミングを併せて中間転写ベルト7上に重ね合わされ、所望のフルカラー画像が形成される。
一方、画像形成される用紙Sは、給紙カセット12に積載された用紙束から給送ローラ13などの搬送部材によってレジストローラ対14まで一枚ごとに分離されて給送される。その際、搬送された用紙Sの先端は、回転駆動を開始していないレジストローラ対14のニップ部に突き当たり、ループを形成し、用紙Sのレジストレーションが行われる。その後、中間転写ベルト7上に担持されたフルカラートナー像とのタイミングを図って、レジストローラ対14の回転駆動が開始され、支持ローラ9bと二次転写ローラ10で構成される二次転写ニップ部に向けて用紙Sが送出される。本実施形態では、二次転写ローラ10に中間転写ベルト7表面におけるトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これにより中間転写ベルト7表面に形成されたフルカラートナー像が用紙S上に一括して転写される。次いで、トナー像を転写された用紙Sは定着装置20まで搬送され、定着装置20を通過するときに熱と圧力を加えられ、永久画像としてトナー像が用紙Sに定着させられる。次いで、用紙Sは、排紙ローラ対15を介して排出トレイなどの用紙排出部に排出され、画像形成動作が完了する。なお、二次転写ニップ部で転写されずに中間転写ベルト7上に残留した残留トナーは、中間転写ベルトクリーニング手段16により取り除かれ回収される。
以上の説明は、用紙S上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、画像形成手段のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、本実施形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、画像形成手段1Kの感光体ドラム2K上にのみ静電潜像を形成して同手段によって現像して用紙Sに転写し、定着装置20で定着すればよい。
図2は、画像形成装置に搭載された定着装置の模式図である。図2に示すように、定着装置20は、未定着画像に接触して回転する定着部材としての定着ベルト21と、この定着ベルト21との間で定着ニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ31とを備える。また、定着装置20は、加熱手段であるハロゲンヒータ25a、25bと、温度検出手段であるサーモパイルアレイ40と、サーモパイルアレイ40の温度に基づいて、ハロゲンヒータ25a、25bへの通電を制御する温度制御手段60などを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材で構成されている。ベルト部材としては、例えばニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いることができる。定着ベルト21内には、2本のハロゲンヒータ25a、25bと、ハロゲンヒータ25a、25bからの熱を定着ベルト21へ反射する反射部材22が設けられている。ハロゲンヒータ25a、25bと反射部材22とにより、定着ベルト21は内周側から輻射熱で直接加熱される。また、定着ベルト21の内周側から加圧ローラ31に当接して定着ニップ部Nを形成するニップ形成部材23と、ニップ形成部材23を支持するステー24とが設けられている。
加圧ローラ31は、回転自在なローラ部材であり、芯がね32と、ソリッドゴム又は発泡スポンジにて成形される弾性層33と、トナー離形性をよくするための表面層34とにより構成される。加圧ローラ31は、図示しないモータなどの駆動源により回転駆動する。また、加圧ローラは、スプリングなどにより定着ベルト21側に押し付けられており、弾性層33が押し潰されて変形することにより所定のニップ幅を有している。
ハロゲンヒータ25a、25bは、ぞれぞれの両端部が定着装置20の図示しない側板に固定されている。ハロゲンヒータ25a、25bは、画像形成装置100に設けられた電源部から供給される電力を温度制御手段60により制御されて加熱するように構成されている。
サーモパイルアレイ40は、熱電対の原理を応用した赤外線センサであるサーモパイルを複数一列状に並べて配置したセンサであり、定着ベルト21の表面温度を検出する。サーモパイルアレイ40の詳細な構成は後述する。
温度制御手段60は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを包含するコンピュータで構成されている。温度制御手段60は、サーモパイルアレイ40の検出温度に基づいて、定着ベルト21の表面温度が一定の温度(定着温度)となるようにハロゲンヒータ25a、25bへの通電を制御する。
図3はサーモパイルアレイの概略回路を示す模式図であり、図4はそのサーモパイルアレイのセンサ部を示す模式図である。図3に示すように、サーモパイルアレイ40は、複数のサーモパイルが収納されたセンサ部42と、センサ部42の出力を処理する処理部50とで構成されている。センサ部42は、シリコン基板43と、シリコン基板43上に形成された、サーモパイル部46、電気回路部47、マルチプレクサ48及びサーミスタ49を有する。また、図4に示すように、センサ部42は、シリコン基板上に形成された回路を収納するハウジング55と、シリコーンレンズ56とを有する。
図3に示すように、サーモパイル部46は、ポリシリコンとアルミニウムからなる薄膜熱電対を複数直列に接続した第1〜8のサーモパイル46a〜46hで構成された赤外線の受光部である。電気回路部47は、第1〜8のサーモパイル46a〜46hと各々接続された第1〜8の増幅器を含む電気回路47a〜47hで構成されている。
マルチプレクサ48は、第1〜8のサーモパイル46a〜46hの出力を順番に切り替える。マルチプレクサ48は一定の周期で、第1〜8のサーモパイル46a〜46hのいずれかの出力1つを処理部50へ送る。マルチプレクサ48により処理部を1つにできるので、サーモパイルアレイ40は安価な構成となる。なお、マルチプレクサ48は切替回路部の一例である。
サーミスタ49は、サーモパイル部46の周囲温度を検出するセンサであり、サーモパイル部46の近傍に配置される。
センサ部42は、図4に示すように、サーモパイルなどを埃などの汚れから保護するため、ハウジング55内に収納されている。ハウジング55の上部には、シリコーンレンズ56が嵌め込まれており、これにより温度検出対象からの赤外線をサーモパイル部46の第1〜8のサーモパイル46a〜46hに集光することができる。なお、シリコーンレンズ56は、レンズの一例である。
図3に示すように、処理部50は、A/Dコンバータ51と、異常監視回路52と、CPU53とを有する。A/Dコンバータ51は、マルチプレクサ48によって選択された第1〜8のサーモパイル46a〜46hのいずれか1つの出力と、サーミスタ49の出力をアナログからデジタルに変換する回路である。
異常監視回路52は、デジタル化された第1〜8のサーモパイル46a〜46hの出力が、所定の閾値を超えていないか(異常温度)を監視し、出力が閾値を超えた場合にCPU53に対して警報を出力する回路である。
CPU53は、デジタル化された第1〜8のサーモパイル46a〜46hの出力を、サーミスタ49で検出した周囲温度などにより補正した後、温度に換算し、温度制御手段60にその温度データを送る。ただし、異常監視回路52の警報を受けた場合は、温度制御手段60に停止命令を送る。停止命令を受けた温度制御手段60は直ちにハロゲンヒータ25a、25bへの電力を遮断する。
以下より、本発明の特徴部分について説明する。
図7は、本実施形態に係るサーモパイルアレイの取り付け部分を示す模式図である。図7に示すように、定着装置20の筐体に設けられた支持部材70に調整部材75が取付けられ、調整部材75にサーモパイルアレイ40が取付けられている。
調整部材75は、L型部76と台部77とノックピン78とからなる部材である。L型部76の直角の2面には、サーモパイルアレイ40が2つの側面を接して取付けられている。サーモパイルアレイ40とL型部76の互いに接する2面は、両者の取付け誤差を無視できる程度の直角度と平面粗さに加工することが望ましい。また、図7に示すように、調整部材75は位置決め部材であるノックピン78を支持部材70に挿入することで、支持部材70に対し位置決めされている。
図8は、本実施形態に係る調整部材の詳細を示す図である。調整部材75は、取付け誤差に応じて形状の異なるものを複数用意する。図8に示すように、各調整部材75a〜75eにおいて、L型部76、台部77及びノックピン78の形状と、台部77に対するノックピン78の位置は同じである。ただし、台部77に対するL型部76の位置は、それぞれ異なる。
調整部材75cを基準として、例えば、調整部材75cと調整部材75bにおけるL型部76の変位量は、X軸方向に+ΔLオフセットしている。また、調整部材75cと調整部材75dにおけるL型部76の変位量は、X軸方向に−ΔLオフセットしている。
先の図7において、調整部材75は、5種類の調整部材75a〜75eのいずれかを用いることができる。上述したように、各調整部材75a〜75eは、サーモパイルアレイ40の2つの側面と接する2面と、支持部材70に挿入するノックピン78とを有する。そのため、例えば調整部材75cから調整部材75bに変更した場合、サーモパイルアレイ40の取付け位置は、X軸方向に+ΔL分移動されるが、Y軸方向及びZ軸方向には移動されない。
図9は、サーモパイルアレイのX軸方向の取付け誤差による温度検出範囲の区分を示す模式図である。比較しやすいように、取付け誤差の異なる5つのサーモパイルアレイと、温度検出範囲を段階ごとに並べて配置している。また、X軸は定着ベルトの長手方向に平行な軸である。サーモパイルアレイNは取付け誤差がないものとし、その温度検出範囲をD3とする。例えば、サーモパイルアレイL2はX軸方向に−ΔLの取付け誤差があり、温度検出範囲はD1であるとする。
サーモパイルアレイとその取り付け誤差の対応を表1に示す。
Figure 2016095454
図9及び表1から分かるように、サーモパイルアレイの温度検出範囲がD1〜D5のいずれかの区分に対応するのが分かれば、取付け誤差の大きさが分かり、取付け誤差を補正する調整部材75を選択することができる。
図10は、本実施形態に係る調整部材の選択手順を示す図である。ここでは、所望の温度検出範囲を区分D3とする。まず、図10に示すように、支持部材70には、調整部材75cを間に挟んでサーモパイルアレイ40を取付ける。サーモパイルアレイ40の取付け誤差の大きさと向きは分からないため、まずは取付け誤差がないものとして、X軸方向のオフセットのない調整部材75cを用いる。
ここで、例えば、温度検出範囲がD1であったとすると、取付け誤差は−X軸方向にΔ2L分あることが分かる。その場合、調整部材75cの代わりに調整部材75a(X軸方向に+Δ2Lのオフセット)を用いれば、取付け誤差を補正することができ、温度検出範囲をD3に合わせることができる。
なお、本実施形態では、取付け誤差を5つの区分としたが、あくまで一例でありこれに限定されない。所望の温度検出の精度により、区分数を増減してよい。
(変形例)
図8に示した調整部材75は、定着ベルトに対する平行方向の取付け誤差を補正するものであった。サーモパイルアレイの取付け誤差には、定着ベルトに対して傾き方向の誤差もある。この傾き方向の誤差も補正することが望ましい。
図11は、本実施形態に係る調整部材の詳細(その2)を示す図である。調整部材75は、傾き方向の誤差に応じて形状の異なるものを複数用意する。図11に示すように、各調整部材75f〜75jにおいて、L型部76、台部77及びノックピン78の形状と、台部77に対するノックピン78の位置は同じである。ただし、台部77に対するL型部76の位置は、それぞれ異なる。
調整部材75hを基準として、調整部材75hと調整部材75gにおけるL型部76の変位量は、Y軸回りに−Δθ回転している。また、調整部材75hと調整部材75iにおけるL型部76の変位量は、Y軸回りに+Δθ回転している。
先のX軸方向の取付け誤差を求める手順と同様に、サーモパイルアレイの傾き方向の取付け誤差と温度検出範囲の区分の対応が求まれば、適切な調整部材75f〜75jを選択でき、傾き方向の取付け誤差を補正することができる。
サーモパイルアレイの取付け誤差には、定着ベルトに対する平行方向の取付け誤差と、傾き方向の誤差の両方が組み合わさった誤差も考えられる。その場合は、調整部材75の形状を両方の誤差に対応できる形状、すなわち、定着ベルトに対して傾き、かつ平行移動している形状とすればよい。
また、支持部材70を画像形成装置100内の定着装置20以外に設け、その支持部材70に調整部材75とサーモパイルアレイ40を取付けて、定着ベルト21の温度を検出してもよい。高温下で稼働する定着装置は、時にその製品寿命や故障のために交換されることがあるが、サーモパイルアレイ40を画像形成装置100内に残すことができ、交換時の費用を抑制することができる。
このように、サーモパイルアレイの取り付け誤差を補正した定着装置において、定着時の温度制御は以下のように行われる。
図12は、本実施形態に係る定着装置における加熱手段の加熱領域と通紙領域との関係を示す図である。図12に示すように、定着ベルト21の中央部には加熱手段であるハロゲンヒータ25aの加熱領域があり、定着ベルト21の両端部にはハロゲンヒータ25aの加熱領域とは重ならない位置に、ハロゲンヒータ25bの加熱領域がある。定着ベルト21に対向する位置には、ハロゲンヒータ25a、25bにより加熱された定着ベルト21の温度を検出するサーモパイルアレイ40が配置されている。サーモパイルアレイ40は第1〜8のサーモパイル46a〜46hにより、それぞれ定着ベルト21表面の温度検出領域r1〜r8の温度を検出することができる。また、ハロゲンヒータ25a、25bとサーモパイルアレイ40は、それぞれ温度制御手段60に接続されている。温度制御手段60は、サーモパイルアレイ40の検出温度に基づいて、ハロゲンヒータ25a、25bの通電を制御する。
記録媒体Aを通紙した場合、サーモパイルアレイ40は記録媒体Aの通紙部の温度、すなわち温度検出領域r4〜r8の温度を検出できるので、温度制御手段60は、ハロゲンヒータ25a、25bを適切に温度制御できる。ハロゲンヒータ25aの温度制御には、温度検出領域r6〜r8を用い、ハロゲンヒータ25bの温度制御には、温度検出領域r4〜r5を用いる。また、サーモパイルアレイ40は記録媒体Aの非通紙部の温度、すなわち温度検出領域r1〜r3の温度を検出するので、温度制御手段60は、非通紙部の温度が異常温度でないか監視できる。
以上説明したように、本実施形態に係る定着装置20は、取付け誤差を補正する形状を有する調整部材75を介してサーモパイルアレイ40を支持部材70に取り付けるので、定着ベルト21(定着部材)の通紙部及び非通紙部の温度を正確に検出することができる。また、調整部材75により取付け精度を補正するので、サーモパイルアレイ40の構成部品の精度や、部品の取付け精度を現状以上に上げる必要がなく、比較的コストを抑えることができる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、この発明の範囲内で種々変更可能である。例えば、本実施形態のサーモパイルアレイは8つのサーモパイルを有し、8箇所の温度を検出できるとしたが、その数は特に限定されない。定着部材の大きさ、温度検出に求められる精度に応じて増減してよい。また、ハロゲンヒータの数も2本に限定されず、単一であってもよいし、2本より多くてもよい。
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 反射部材
23 ニップ形成部材
25a、25b ハロゲンヒータ(加熱手段)
31 加圧ローラ(加圧部材)
32 芯がね
33 弾性層
34 表面層
40、40a、40b サーモパイルアレイ(温度検出手段)
42 センサ部
43 シリコン基板
46 サーモパイル部
46a〜46h 第1〜8のサーモパイル
47 電気回路部
47a〜47h 第1〜8の電気回路
48 マルチプレクサ(切替回路部)
49 サーミスタ
50 処理部
51 A/Dコンバータ
52 異常監視回路
53 CPU
55 ハウジング
56 シリコーンレンズ(レンズ)
60 温度制御手段
70 支持部材
75 調整部材
76 L型部
77 台部
78 ノックピン
100 画像形成装置
S 用紙(記録媒体)
特開2012−177790号公報

Claims (7)

  1. 未定着画像に接触して回転する定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、電力により前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記定着部材の表面温度を検出する、複数のサーモパイルからなるサーモパイルアレイと、前記サーモパイルアレイの検出温度に基づいて前記加熱手段への通電を制御する温度制御手段と、前記サーモパイルアレイを支持する支持部材と、前記支持部材と前記サーモパイルアレイの間にあり、前記サーモパイルアレイの取付け誤差を補正する形状の調整部材と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記調整部材は複数有り、前記複数の調整部材は、複数の段階に区分けされた、前記サーモパイルアレイの前記定着部材に対する平行方向の取付け誤差を補正する形状をそれぞれ有し、前記取付け誤差に応じて選択されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記調整部材は複数有り、前記複数の調整部材は、複数の段階に区分けされた、前記サーモパイルアレイの前記定着部材に対する傾き方向の取付け誤差を補正する形状をそれぞれ有し、前記取付け誤差に応じて選択されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記サーモパイルアレイは、切替回路部により、前記複数のサーモパイルからの出力を順番に切替えて温度に換算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記サーモパイルアレイは、前記複数のサーモパイルのいずれかの出力が所定の閾値を超えた際に、前記温度制御手段に前記加熱手段への電力を遮断させる異常監視回路を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記定着装置が取り外し可能に構成され、前記定着装置が前記画像形成装置から取り外された際に、前記サーモパイルアレイは前記画像形成装置に残るように取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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