JP2016086640A - 電池保護回路、電池保護装置、電池パック及び電池保護ic - Google Patents

電池保護回路、電池保護装置、電池パック及び電池保護ic Download PDF

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貴志 武田
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Ryota Kageyama
僚大 影山
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公一 村野
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Junji Takeshita
順司 竹下
剛史 山口
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剛史 山口
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孝俊 板垣
功次 矢野
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功次 矢野
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Abstract

【課題】複数の異なる保護特性に共通の回路構成で対応できる、電池保護回路、電池保護装置、電池パック及び電池保護ICを提供すること。【解決手段】CPUを備えずに、二次電池を保護する電池保護回路又は電池保護ICであって、前記電池保護回路又は前記電池保護ICの保護特性を定める特性データを書き込み可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリから読み出される前記特性データに基づいて、前記二次電池の保護動作を行う保護動作回路とを備える、電池保護回路又は電池保護IC。前記電池保護回路と、前記二次電池の充電経路を遮断可能な充電経路遮断部と、前記二次電池の放電経路を遮断可能な放電経路遮断部とを備える、電池保護装置。前記電池保護装置と、前記二次電池とを備える、電池パック。【選択図】図1

Description

本発明は、電池保護回路、電池保護装置、電池パック及び電池保護ICに関する。
CPUを備えずに、二次電池を保護する電池保護回路が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−239652号公報
電池保護回路の保護特性は、二次電池の種類又は電池保護回路が搭載される製品の種類に応じて、カスタマイズされる必要がある。そのため、複数の異なる保護特性に対応できるように、電池保護回路の構成を二次電池又は製品の種類毎に開発すると、開発のリードタイムやコストが増大しやすい。
そこで、複数の異なる保護特性に共通の回路構成で対応できる、電池保護回路、電池保護装置、電池パック及び電池保護ICの提供を目的とする。
一つの案では、
CPUを備えずに、二次電池を保護する電池保護回路であって、
前記電池保護回路の保護特性を定める特性データを書き込み可能な不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリから読み出される前記特性データに基づいて、前記二次電池の保護動作を行う保護動作回路とを備える、電池保護回路が提供される。
一態様によれば、複数の異なる保護特性に共通の回路構成で対応できる。
電池パックの一例を示す構成図である。 電池パックの一例を示す構成図である。 電池保護回路の一例を示す構成図である。 不揮発性メモリの一例を示す構成図である。 書き込み動作の一例を示すタイミングチャートである。 読み書き制御回路の一例を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、電池パック100の一例を示す構成図である。電池パック100は、負荷接続端子5,6に接続される不図示の外部負荷に電力を供給可能な二次電池200と、二次電池200を保護する保護装置110とを内蔵して備える。電池パック100は、外部負荷に内蔵されてもよいし、外付けされてもよい。外部負荷の具体例として、携帯可能な携帯端末装置などが挙げられる。携帯端末装置の具体例として、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ゲーム機、テレビ、音楽や映像のプレーヤー、カメラなどの電子機器が挙げられる。
二次電池200は、負荷接続端子5,6に接続される不図示の充電器によって充電可能である。二次電池200の具体例として、リチウムイオン電池やリチウムポリマ電池などが挙げられる。
保護装置110は、負荷接続端子5と、負荷接続端子6と、セル接続端子3,4とを備え、セル接続端子3,4に接続された二次電池200を過電流等から保護する電池保護装置の一例である。セル接続端子3は、負荷接続端子5に電源経路8を介して繋がる。セル接続端子4は、負荷接続端子6に電源経路7を介して繋がる。セル接続端子3は、二次電池200の正極に接続される。セル接続端子4は、二次電池200の負極に接続される。
保護装置110は、トランジスタ11,12を備える。トランジスタ11は、二次電池200の充電経路を遮断可能な充電経路遮断部の一例であり、トランジスタ12は、二次電池200の放電経路を遮断可能な放電経路遮断部の一例である。図示の場合、トランジスタ11は、二次電池200の充電電流が流れる電源経路7を遮断でき、トランジスタ12は、二次電池200の放電電流が流れる電源経路7を遮断できる。トランジスタ11,12は、電源経路7の導通/遮断を切り替え可能なスイッチング素子であり、電源経路7に直列に挿入される。
トランジスタ11,12は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。トランジスタ11は、トランジスタ11の寄生ダイオードの順方向が二次電池200の放電方向に一致するように電源経路7に挿入される。トランジスタ12は、トランジスタ12の寄生ダイオードの順方向が二次電池200の充電方向に一致するように電源経路7に挿入される。トランジスタ11,12のドレイン−ソース間にダイオードが追加されてもよい。
保護装置110は、キャパシタ10,13を備えてもよい。キャパシタ10は、トランジスタ11とトランジスタ12との直列回路に並列に接続される。キャパシタ13は、負荷接続端子5に接続される一端と、負荷接続端子6に接続される他端とを有する。キャパシタ10又はキャパシタ13を備えることで、電圧変動や外来ノイズに対する耐量を向上させることができる。
保護装置110は、保護回路120を備える。保護回路120は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)を備えずに、二次電池200を保護する電池保護回路の一例であり、例えば、二次電池200から給電されて二次電池200を保護する集積回路である。CPUが無いため、当然、保護回路120は、保護回路120自身のCPUの処理結果に基づいて二次電池200を保護する機能を有してない。また、CPUが無いため、保護回路120は、二次電池200の残量検知機能を有してない。
保護回路120は、例えば、電源端子91と、グランド端子92と、充電制御端子93と、放電制御端子94と、電流検出端子95とを備える。
電源端子91は、抵抗1を介して、セル接続端子3又は電源経路8に接続される正極側電源端子であり、VDD端子と呼ばれることがある。電源端子91は、例えば、電源経路8に一端が接続される抵抗1の他端と、電源経路7に一端が接続されるキャパシタ2の他端との接続点に接続される。キャパシタ2の一端は、セル接続端子4とトランジスタ12との間の電源経路7に接続される。
グランド端子92は、セル接続端子4とトランジスタ12との間の電源経路7に接続される負側電源端子であり、VSS端子と呼ばれることがある。
充電制御端子93は、二次電池200の充電を禁止する信号を出力する端子であり、COUT端子と呼ばれることがある。充電制御端子93は、トランジスタ11の制御電極(例えばMOSFETの場合、ゲート)に接続される。
放電制御端子94は、二次電池200の放電を禁止する信号を出力する端子であり、DOUT端子と呼ばれることがある。放電制御端子94は、トランジスタ12の制御電極(例えば、MOSFETの場合、ゲート)に接続される。
電流検出端子95は、二次電池200に流れる電流に応じた検出電圧が入力される端子であり、V−端子と呼ばれることがある。電流検出端子95は、負荷接続端子6とトランジスタ11との間の電源経路7に抵抗9を介して接続される。
保護回路120は、例えば、メモリ60と、保護動作回路98とを備える。メモリ60は、保護回路120の保護特性を定める特性データを書き込み可能な不揮発性メモリの一例である。メモリ60の具体例として、OTPROM(One Time Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などが挙げられる。保護動作回路98は、メモリ60から読み出される特性データに基づいて、二次電池200の保護動作を行う保護動作回路の一例である。
したがって、メモリ60に書き込まれる特性データが変われば、二次電池の保護動作を変えることができるので、複数の異なる保護特性に共通の回路構成で対応できる。例えば、二次電池200の種類や保護回路120が搭載される製品の種類が異なっても、保護動作回路98の共通化ができる。
また、保護回路120は、特性データを書き込み可能なメモリ60を備えるので、例えば、保護特性をカスタマイズするために、ICチップのメタル配線変更やフューズのレーザートリミングが不要になる。その結果、開発や製造のリードタイムやコストの低減が可能である。
保護回路120は、メモリ60に特性データを書き込むため、データ端子96と、クロック端子97と、読み書き制御回路80とを備える。
データ端子96及びクロック端子97は、特性データの書き込みに使用される入力端子である。データ端子96は、メモリ60に書き込まれる特性データを搬送する特性データ信号DATを入力可能な端子であり、クロック端子97は、クロック信号CLを入力可能な端子である。
読み書き制御回路80は、特性データ信号DATとクロック信号CLとに基づいて、メモリ60への特性データの書き込みを制御する。また、読み書き制御回路80は、メモリ60に書き込まれた特性データの読み出しを制御する。
保護回路120は、データ端子96と、クロック端子97と、読み書き制御回路80とを備えることにより、例えば、保護回路120のモールドパッケージ後の出荷前検査で、特性データをメモリ60に書き込むことができる。そして、パッケージングしてから特性データをメモリ60に書き込むことができるので、パッケージングによって生ずる保護特性の変動を抑制することができる。
また、保護装置110は、メモリ60に特性データを書き込むため、データ入力端子14と、クロック入力端子15とを備えてもよい。データ入力端子14及びクロック入力端子15は、特性データの書き込みに使用される入力端子である。データ入力端子14は、特性データ信号DATを入力可能な端子であり、データ端子96に保護回路120の外側から接続される。クロック入力端子15は、クロック信号CLを入力可能な端子であり、クロック端子97に保護回路120の外側から接続される。
保護装置110は、データ入力端子14とクロック入力端子15とを備えるので、例えば、保護回路120とトランジスタ11,12とが基板に実装された後の保護装置110の出荷前検査で、特性データをメモリ60に書き込むことができる。そして、基板実装してから特性データをメモリ60に書き込むことができるので、基板実装によって生ずる保護特性の変動を抑制することができる。
保護動作回路98は、二次電池200の電流又は電圧の異常を検出する異常検出回路21と、異常検出回路21による異常検出結果に基づいてトランジスタ11,12のオンオフを制御する論理回路44とを備える。異常検出回路21は、例えば、過充電検出回路22と、過放電検出回路27と、放電過電流検出回路32と、充電過電流検出回路35と、短絡検出回路38とを備える。
保護動作回路98は、例えば、二次電池200を過充電から保護する動作(過充電保護動作)を行う。例えば、過充電検出回路22は、電源端子91とグランド端子92との間の電圧を抵抗23,24により検出することによって、二次電池200の電池電圧(セル電圧)を監視する。過充電検出回路22は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される過充電検出電圧Vdet1以上のセル電圧を検知することにより、二次電池200の過充電が検出されたとして、過充電検出信号を出力する。過充電検出電圧Vdet1以上のセル電圧の検知及び過充電検出信号の出力は、基準電圧26及び比較器25によって行われる。
過充電検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間データに応じて設定される過充電検出遅延時間tVdet1の経過を待って、トランジスタ11をオフさせるローレベルの制御信号を充電制御端子93から出力する過充電保護動作を実行する。トランジスタ11がオフされることにより、トランジスタ12のオンオフ状態にかかわらず、二次電池200が過充電されることを防止することができる。論理回路44は、トランジスタ46をオフし且つトランジスタ47をオンすることによって、トランジスタ11をオフさせる。
一方、過充電検出回路22は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される過充電復帰電圧Vrel1以下のセル電圧を検知することにより、二次電池200が過充電状態から通常状態に復帰したとして、過充電復帰信号を出力する(「過充電検出信号の出力を停止する」としてもよい)。過充電復帰電圧Vrel1は、過充電検出電圧Vdet1よりも低い。
過充電復帰信号を検知した論理回路44は(あるいは、過充電検出信号の出力の停止を検知した論理回路44は)、トランジスタ11をオンさせるハイレベルの制御信号を充電制御端子93から出力する。トランジスタ11のオンにより、過充電保護動作が終了する。論理回路44は、トランジスタ46をオンし且つトランジスタ47をオフすることによって、トランジスタ11をオンさせる。
保護動作回路98は、例えば、二次電池200を過放電から保護する動作(過放電保護動作)を行う。例えば、過放電検出回路27は、電源端子91とグランド端子92との間の電圧を抵抗28,29により検出することによって、二次電池200の電池電圧(セル電圧)を監視する。過放電検出回路27は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される過放電検出電圧Vdet2以下のセル電圧を検知することにより、二次電池200の過放電が検出されたとして、過放電検出信号を出力する。過放電検出電圧Vdet2以下のセル電圧の検知及び過放電検出信号の出力は、基準電圧31及び比較器30によって行われる。
過放電検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間データに応じて設定される過放電検出遅延時間tVdet2の経過を待って、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号を放電制御端子94から出力する過放電保護動作を実行する。トランジスタ12がオフされることにより、トランジスタ11のオンオフ状態にかかわらず、二次電池200が過放電されることを防止することができる。論理回路44は、トランジスタ48をオフし且つトランジスタ49をオンすることによって、トランジスタ12をオフさせる。
一方、過放電検出回路27は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される過放電復帰電圧Vrel2以上のセル電圧を検知することにより、二次電池200が過放電状態から通常状態に復帰したとして、過放電復帰信号を出力する(「過放電検出信号の出力を停止する」としてもよい)。過放電復帰電圧Vrel2は、過放電検出電圧Vdet2よりも高い。
過放電復帰信号を検知した論理回路44は(あるいは、過放電検出信号の出力の停止を検知した論理回路44は)、トランジスタ12をオンさせるハイレベルの制御信号を放電制御端子94から出力する。トランジスタ12のオンにより、過放電保護動作が終了する。論理回路44は、トランジスタ48をオンし且つトランジスタ49をオフすることによって、トランジスタ12をオンさせる。
保護動作回路98は、例えば、二次電池200を放電過電流から保護する動作(放電過電流保護動作)を行う。例えば、放電過電流検出回路32は、電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することによって、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−を監視する。放電過電流検出回路32は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される放電過電流検出電圧Vdet3以上の電圧P−を検知することにより、負荷接続端子6に流れる異常電流として放電過電流が検出されたとして、放電過電流検出信号を出力する。放電過電流検出電圧Vdet3以上の電圧P−の検知及び放電過電流検出信号の出力は、基準電圧34及び比較器33によって行われる。
放電過電流検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間データに応じて設定される放電過電流検出遅延時間tVdet3の経過を待って、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号を放電制御端子94から出力する放電過電流保護動作を実行する。トランジスタ12がオフされることにより、トランジスタ11のオンオフ状態にかかわらず、二次電池200を放電する方向に過電流が流れることを防止することができる。
ここで、トランジスタ12が少なくともオンしている状態で、二次電池200を放電する放電電流が流れることにより電圧P−が上昇するのは、トランジスタ12のオン抵抗による電圧上昇が生ずるからである。
保護動作回路98は、例えば、二次電池200を充電過電流から保護する動作(充電過電流保護動作)を行う。例えば、充電過電流検出回路35は、電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することによって、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−を監視する。充電過電流検出回路35は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される充電過電流検出電圧Vdet4以下の電圧P−を検知することにより、負荷接続端子6に流れる異常電流として充電過電流が検出されたとして、充電過電流検出信号を出力する。充電過電流検出電圧Vdet4以下の電圧P−の検知及び充電過電流検出信号の出力は、基準電圧37及び比較器36によって行われる。
充電過電流検出信号を検知した論理回路44は、メモリ60から読み出される遅延時間データに応じて設定される充電過電流検出遅延時間tVdet4の経過を待って、トランジスタ11をオフさせるローレベルの制御信号を充電制御端子93から出力する充電過電流保護動作を実行する。トランジスタ11がオフされることにより、トランジスタ12のオンオフ状態にかかわらず、二次電池200を充電する方向に過電流が流れることを防止することができる。
ここで、トランジスタ11が少なくともオンしている状態で、二次電池200を充電する充電電流が流れることにより電圧P−が低下するのは、トランジスタ11のオン抵抗による電圧低下が生ずるからである。
保護動作回路98は、例えば、二次電池200を短絡電流から保護する動作(短絡保護動作)を行う。例えば、短絡検出回路38は、電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することによって、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−を監視する。短絡検出回路38は、メモリ60から読み出される閾値電圧データに応じて設定される短絡検出電圧Vshort以上の電圧P−を検知することにより、負荷接続端子5と負荷接続端子6との間の短絡が検出されたとして、短絡検出信号を出力する。短絡検出電圧Vshort以上の電圧P−の検知及び短絡検出信号の出力は、基準電圧40及び比較器39によって行われる。
短絡検出信号は、遅延回路41に入力されてから短絡検出遅延時間tshortの経過後に遅延回路41から出力される。短絡検出遅延時間tshortは、メモリ60から読み出される遅延時間データに応じて設定される時間である。
遅延回路41を介して短絡検出信号を検知した論理回路44は、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号を放電制御端子94から出力する短絡保護動作を実行する。トランジスタ12がオフされることにより、トランジスタ11のオンオフ状態にかかわらず、二次電池200を放電する方向に短絡電流が流れることを防止することができる。
保護動作回路98は、保護回路120の動作モードを、通常動作モードから過放電保護モードを経由してスタンバイモードに切り替え、スタンバイモードから過放電保護モードを経由して通常動作モードに切り替える機能を備えてもよい。
論理回路44は、通常動作モードにおいて、トランジスタ11をオンさせるハイレベルの制御信号を充電制御端子93から出力し、且つ、トランジスタ12をオンさせるハイレベルの制御信号を放電制御端子94から出力する。また、論理回路44は、通常動作モードにおいて、トランジスタ50とトランジスタ53の両方をオフさせる。
過放電保護モードは、上述の過放電保護動作が行われるモードである。論理回路44は、過放電保護モードにおいて、トランジスタ12をオフさせる制御信号を放電制御端子94から出力するとともに、トランジスタ50をオンさせ且つトランジスタ53をオフさせる。トランジスタ50のオンにより、電流検出端子95は抵抗51を介して電源端子91の電源電圧にプルアップされる。電流検出端子95が電源端子91の電源電圧にプルアップされることにより、負荷接続端子5と負荷接続端子6との間の電圧がほぼ零ボルトになる。よって、負荷接続端子5,6に接続される不図示の負荷の動作を停止させることができ、二次電池200から当該負荷に流れる放電電流を抑制することができる。
また、論理回路44は、過放電保護モードにおいて電流検出端子95とグランド端子92との間の電圧を検出することにより、負荷接続端子6とセル接続端子4との間の電圧P−の検知することによって、負荷接続端子5,6への充電器の接続有無を判定できる。
論理回路44は、過電流保護モードにおいてスタンバイ閾値電圧Vstbよりも高い電圧P−が検知された場合、充電器は接続されていないと判定し、保護回路120の動作モードを過電流保護モードからスタンバイモードに切り替える。一方、論理回路44は、過電流保護モードにおいてスタンバイ閾値電圧Vstbよりも低い電圧P−が検出された場合、充電器は接続されていると判定し、保護回路120の動作モードを過電流保護モードからスタンバイモードに切り替えない。スタンバイ閾値電圧Vstbは、例えば、(VDD−0.9)又は1/2×VDDに設定される。VDDは、電源端子91の入力電圧を表す。
保護回路120の動作モードが過放電保護モードからスタンバイモードに遷移することにより、過放電状態の二次電池200が保護回路120の消費電流により更に放電されることを防止することができる。
例えば、充電器が接続されていない状態で過放電が検出されると、過放電検出とほぼ同時に電流検出端子95が電源端子91の電源電圧にプルアップされ、保護回路120の動作モードはスタンバイモードに切り替わる。充電器がスタンバイモードで接続されると、保護回路120の動作モードは過放電保護モードに切り替わり、二次電池200が充電器により充電される。そして、過放電復帰電圧Vrel2以上のセル電圧が過放電検出回路27により検知された場合、論理回路44は、トランジスタ12をオンさせる制御信号を放電制御端子94から出力し、且つ、トランジスタ50をオンからオフに切り替える。つまり、保護回路120の動作モードは通常動作モードに切り替わる。
また、放電過電流検出信号又は短絡検出信号を検知した論理回路44は、トランジスタ12をオフさせるローレベルの制御信号を放電制御端子94から出力するとともに、トランジスタ50をオフさせ且つトランジスタ53をオンさせてもよい。トランジスタ53のオンにより、電流検出端子95は抵抗52を介してグランド端子92のグランド電圧にプルダウンされる。しかし、放電過電流又は短絡電流が発生するほどの負荷が負荷接続端子5,6に接続されているので、電圧P−は負荷接続端子5の電圧に引き上げられる。
そして、放電過電流又は短絡電流が発生するほどの負荷が負荷接続端子5,6から取り外される等によって放電過電流又は短絡電流の流れが解消すると、電圧P−はトランジスタ53のオンによりグランド端子92のグランド電圧に引き下げられる。これにより、論理回路44は、放電過電流保護動作又は短絡保護動作の実行を解除する。つまり、トランジスタ53が設けられることにより、放電過電流保護動作又は短絡保護動作からの自動復帰が可能となる。
上述の過充電検出電圧Vdet1又は過充電復帰電圧Vrel1は、過充電保護動作の要否判定に使用される閾値電圧の一例である。過充電検出電圧Vdet1又は過充電復帰電圧Vrel1の設定用の閾値電圧データは、メモリ60に予め書き込まれる特性データの一例であり、読み書き制御回路80によってメモリ60から過充電検出回路22に読み出される。過放電検出電圧Vdet2、過放電復帰電圧Vrel2、放電過電流検出電圧Vdet3、充電過電流検出電圧Vdet4、短絡検出電圧Vshort、スタンバイ閾値電圧Vstbの設定用の閾値電圧データについても同様である。
したがって、過充電検出電圧Vdet1の設定用にメモリ60に書き込まれる閾値電圧データの内容を変えることによって、過充電検出電圧Vdet1を当該内容に応じた保護電圧値に変更することができる。例えば、過充電検出回路22又は読み書き制御回路80は、メモリ60から読み出される過充電検出電圧Vdet1の閾値電圧データに基づいて、抵抗23の抵抗値、抵抗24の抵抗値、基準電圧26の電圧値の少なくとも一つを変更することにより、過充電検出電圧Vdet1を過充電検出電圧Vdet1の閾値電圧データに設定する閾値電圧設定回路を有する。過充電復帰電圧Vrel1、過放電検出電圧Vdet2、過放電復帰電圧Vrel2、放電過電流検出電圧Vdet3、充電過電流検出電圧Vdet4、短絡検出電圧Vshort、スタンバイ閾値電圧Vstbについても同様である。
上述の過充電検出遅延時間tVdet1は、メモリ60から読み出される遅延時間データに基づいて、発振器43とカウンタ42によって生成される。過充電検出遅延時間tVdet1は、過充電検出電圧Vdet1以上のセル電圧が過充電検出回路22によって検出されてから過充電保護動作が実行されるまでの時間である。過充電検出遅延時間tVdet1の設定用の遅延時間データは、メモリ60に書き込まれる特性データの一例であり、読み出し制御回路80によってメモリ60から論理回路44又はカウンタ42に読み出される。過放電検出遅延時間tVdet2、放電過電流検出遅延時間tVdet3、充電過電流検出遅延時間tVdet4、短絡検出遅延時間tshortの設定用の遅延時間データについても同様である。
なお、短絡検出遅延時間tshortの設定用の遅延時間データは、読み書き制御回路80によってメモリ60から遅延回路41に読み出されてもよい。
したがって、過充電検出遅延時間tVdet1の設定用にメモリ60に書き込まれる遅延時間データの内容を変えることによって、過充電検出遅延時間tVdet1を当該内容に応じた時間に変更することができる。例えば、論理回路44又はカウンタ42は、メモリ60から読み出される過充電検出遅延時間tVdet1の遅延時間データに基づいて、カウンタ42により生成される遅延時間を変更することにより、過充電検出遅延時間tVdet1を過充電検出遅延時間tVdet1の遅延時間データに設定する遅延時間設定回路を有する。過放電検出遅延時間tVdet2、放電過電流検出遅延時間tVdet3、充電過電流検出遅延時間tVdet4、短絡検出遅延時間tshortについても同様である。
カウンタ42は、例えば、複数のフリップフロップが直列に接続された回路を有し、メモリ60から読み出した遅延時間データに基づいて各フリップフロップの出力点が選択されることによって、複数の異なる遅延時間を生成することができる。カウンタ42は、発振器43からのクロックに従って動作する。
なお、遅延回路41は、メモリ60から読み出される短絡検出遅延時間tshortの遅延時間データに基づいて、遅延回路41内の一次遅れ回路の時定数を変更することにより、短絡検出遅延時間tshortを短絡検出遅延時間tshortの遅延時間データに設定する遅延時間設定回路を有してもよい。
保護動作回路98は、メモリ60から読み出されるオプション選択データに基づいて、二次電池200の保護動作を行ってもよい。二次電池200の保護動作のオプション機能を定めるオプション選択データは、メモリ60に書き込まれる特性データの一例である。オプション選択データは、読み書き制御回路80によってメモリ60から論理回路44に読み出される。
したがって、論理回路44は、所定のオプション機能を選択するか否かを、メモリ60から読み出されるオプション選択データの内容に基づいて、決定することができる。例えば、論理回路44は、充電許否選択回路45を有効にするか無効にするかを、メモリ60から読み出されるオプション選択データの内容に基づいて、決定することができる。
充電許否選択回路45は、セル電圧が所定値よりも低い二次電池200に対しての充電(「0V充電」と呼ばれることがある)の許否を選択するオプション回路の一例である。充電許否選択回路45は、トランジスタ11をオフすることによって、二次電池200に対する充電を禁止し、トランジスタ11をオンすることによって、二次電池200に対する充電を許可する。
なお、保護動作回路98の論理回路44は、メモリ60から読み出されるオプション選択データに基づいて、充電許否選択回路45の充電許否選択機能以外の他のオプション機能を選択するか否かを決定してもよい。例えば、論理回路44は、メモリ60から読み出されるオプション選択データに基づいて、パルス充電対応機能を有効にするか無効にするかを決定してもよい。
図2は、電池パック101の一例を示す構成図である。電池パック101は、二次電池200と、二次電池200を保護する保護装置111とを備える。保護装置111は、トランジスタ11,12と、保護回路121とを備える。図1の構成及び効果と同様の図2の構成及び効果については、図1の構成及び効果についての上述説明を援用する。
メモリ60への特性データの書き込み用端子は、充電制御端子93と放電制御端子94と電流検出端子95とを含む複数の保護用端子うち、少なくとも一つの端子と兼用されてもよい。書き込み用端子が二次電池200の保護用端子と兼用されることにより、保護回路の面積を縮小することができる。
図2の場合、電流検出端子95は、二次電池200に流れる電流に応じた検出電圧を入力できるだけでなく、特性データ信号DATも入力でき、放電制御端子94は、二次電池200の放電を禁止する信号を出力できるだけでなく、クロック信号CLも入力できる。
電流検出端子95は、電流検出端子95に入力される電圧を検出する検出部を有するので、当該検出部の一部を特性データ信号DATの検出に流用することができ、保護回路の面積を効率的に縮小することができる。放電制御端子94は、充電制御端子93よりも低耐圧な端子であるため、放電禁止信号の出力とクロック信号CLの入力とが兼用されても、回路規模の増大を抑えることができる。
なお、メモリ60への特性データの書き込みに兼用される保護用端子は、図示の組み合わせ形態に限られず、他の組み合わせ形態でもよい。例えば、特性データ信号DATが充電制御端子93に入力され、クロック信号CLが電流検出端子95に入力されてもよい。
図3は、図1の保護回路120の一例を示す構成図である。なお、図3についての以下の説明は、他の実施形態の保護回路(例えば、図2の保護回路121)に援用されてもよい。
保護回路120は、メモリ60を備える。メモリ60は、メモリセル回路62と、メモリセル回路62の周辺に位置する周辺回路63とを備える。メモリセル回路62は、書き込み用端子から入力される特性データをメモリ素子に書き込む書き込み回路64と、メモリ素子から特性データを読み出す読み出し回路65とを備える。周辺回路63は、書き込み回路64の書き込み動作又は読み出し回路65の読み出し動作を制御する論理回路を含む回路である。
保護回路120は、図1に示した構成の他に、レギュレータ99を備える。レギュレータ99は、電源端子91に入力される入力電圧VDDをレギュレートして定電圧VREGを出力する回路である。入力電圧VDDは、レギュレータ99に供給されるだけでなく、書き込み回路64及び保護動作回路98にも供給される。
読み出し回路65及び周辺回路63は、保護回路120の通常の動作電圧で動作するため、レギュレータ99により入力電圧VDDがレギュレートされて生成された定電圧VREGが、読み出し回路65及び周辺回路63に供給される。定電圧VREGは、読み書き制御回路80にも供給される。
一方、特性データの書き込み動作時、メモリ素子をブレイクダウンさせて書き込みを行うため、書き込み回路64内のメモリ素子には、保護回路120及びメモリ60の通常の動作電圧よりも高い電圧の印加が必要である。そこで、書き込み回路64は、レギュレータ99によって生成される定電圧VREGよりも高い書き込み電圧が供給されることによって、書き込み用端子から入力される特性データをメモリ素子に書き込む。
レギュレータ99は、電源端子91からの入力電圧VDDを定電圧VREGにレギュレートするので、保護回路120及びメモリ60の通常の動作電圧よりも高い書き込み電圧が、電源端子91から入力されてもよい。書き込み電圧が電源端子91に入力されても、レギュレータ99は、電源端子91から入力される書き込み電圧をレギュレートして定電圧VREGを出力する。これにより、電源端子91から入力される書き込み電圧を、書き込み回路64に供給することが可能になり、電源端子91から入力される書き込み電圧よりも低い定電圧VREGを、読み出し回路65及び周辺回路63に供給することが可能になる。また、レギュレータ99が配置されることにより、書き込み電圧が入力される書き込み専用端子を、電源端子91とは別に設ける必要がなくなるため、端子数の増加による保護回路120の回路規模の拡大を抑えることができる。
図4は、メモリ60の一例を示す構成図である。メモリ60は、書き込み電圧が供給される複数の書き込み回路64と、定電圧VREGが供給される複数の読み出し回路65と、NORゲート(ノアゲート)73と、シフトレジスタ66とを有する。ノアゲート73及びシフトレジスタ66は、上述の周辺回路63に含まれる回路である。シフトレジスタ66は、複数のフリップフロップ(FF)74が直列に接続された順序回路を有する。図4では、一つの書き込み回路64と一つの読み出し回路65とが一点鎖線で囲まれている。
複数の書き込み回路64は、それぞれ、スイッチ68と、メモリ素子69と、スイッチ70とが直列に接続される回路を有する。スイッチ68は、書き込み電圧の供給経路とメモリ素子69との間に配置され、スイッチ70は、シフトレジスタ66のフリップフロップ74の出力部とメモリ素子69との間に配置される。例えば、スイッチ68は、PチャネルMOSFETであり、メモリ素子69は、OTP素子であり、スイッチ70は、NチャネルMOSFETである。
複数の読み出し回路65は、それぞれ、センスラッチ回路67と、スイッチ71と、定電流源72とを有する。例えば、センスラッチ回路67は、フリップフロップであり、スイッチ71は、NチャネルMOSFETである。
読み書き制御回路80は、特性データを搬送する特性データ信号DATを、特性データ内部信号DATAに変換し、外部からのクロック信号CLを、クロック内部信号CLKに変換する。また、読み書き制御回路80は、特性データ信号DATとクロック信号CLとに基づいて、特性データをメモリ素子69に書き込むことを指令するライト信号(WRITE)を生成する。また、読み書き制御回路80は、入力電圧VDDが所定の起動電圧を超えた時に、メモリ素子69から特性データを読み出すことを指令するリード信号(READ)を生成する。
次に、図4の構成での書き込み動作の一例を、図5を参照して説明する。図5は、図2,3,4の構成での書き込み動作の一例を示すタイミングチャートである。
初期状態では、READとWRITEのレベルがいずれもローレベルである(READ=WRITE=L)。この場合、スイッチ68のゲート電位Aは、ハイレベルであるため、スイッチ68はオフする。シフトレジスタ66の各フリップフロップ74の出力電位Bは、ハイレベルであるため、スイッチ70はオフする。したがって、初期状態では、メモリ素子69の状態は、特性データが書き込まれていない未書き込み状態である。
書き込み動作が行われる場合、入力電圧VDDは、通常の動作電圧(例えば3.6V)から書き込み電圧(例えば9V)に上昇する。入力電圧VDDが書き込み電圧に上昇すると、過充電が過充電検出回路22によって検出される。これにより、充電制御端子93からトランジスタ11のゲートに対して出力される制御信号は、トランジスタ11をオンさせるハイレベルからトランジスタ11をオフさせるローレベルに変化する。一方、放電制御端子94からトランジスタ12のゲートに対して出力される制御信号は、ハイレベルのままである。
特性データ内部信号DATAとクロック内部信号CLKとが、読み書き制御回路80からシフトレジスタ66に入力されると、各フリップフロップ74は、入力される特性データ内部信号DATAに応じて、ローレベルを出力する。
メモリ素子69への特性データの書き込み許可期間では、READのレベルがローレベル(READ=L)であり、WRITEのレベルがハイレベル(WRITE=H)であるため、スイッチ68のゲート電位Aは、ローレベルである。書き込み許可期間では、スイッチ68はオン、スイッチ71はオフ、スイッチ70はオンする。
書き込み許可期間においてシフトレジスタ66の出力電位Bがローレベルである場合、メモリ素子69に書き込み電圧が印加され、オフ状態のメモリ素子69に電流が流れる。これにより、電子がメモリ素子69の浮遊ゲートにトラップされ、メモリ素子69がオン状態となる(特性データがメモリ素子69に書き込まれる)。
これに対し、書き込み許可期間においてシフトレジスタ66の出力電位Bがハイレベルである場合、スイッチ68,70はオンしているが、メモリ素子69のドレイン−ソース間の電圧はほぼ零ボルトであるため、電流はメモリ素子69には流れない。つまり、メモリ素子69のオフ状態が維持される(特性データがメモリ素子69に書き込まれない)。
読み書き制御回路80は、WRITEのレベルをローレベルに切り替えることにより、スイッチ70をオフさせる。これにより、書き込み許可期間が終了する。
次に、図4の構成での読み出し動作の一例を説明する。
読み出し動作が行われる場合、入力電圧VDDは、通常の動作電圧(例えば3.6V)である。読み書き制御回路80は、READのレベルをハイレベルに切り替えることにより、スイッチ68のゲート電位Aを、ローレベルにする。つまり、メモリ素子69からの特性データの読み出し期間では、スイッチ68はオン、スイッチ71はオン、スイッチ70はオフする。
読み出し期間において特性データがメモリ素子69に書き込まれていない場合、センスラッチ回路67は、ローレベルのメモリ出力電位Dをラッチする。読み出し期間において特性データがメモリ素子69に書き込まれている場合、センスラッチ回路67は、ハイレベルのメモリ出力電位Dをラッチする。
読み書き制御回路80は、READのレベルをローレベルに切り替えることにより、ゲート電位Aをハイレベルに切り替え、スイッチ68をオフさせる。これにより、読み出し期間が終了する。
図1,2,4に示されるように、メモリ60は、特性データの書き込み後に書き込みを防止する書き込み防止回路61を有してもよい。書き込み防止回路61による書込み防止動作によって、メモリ60に格納される特性データの書き換えを防止することができる。また、全メモリ素子69のうち、一部のメモリ素子69に特性データが書き込まれ、残りのメモリ素子69に特性データが書き込まれていない場合、特性データが書き込まれていない残りのメモリ素子69に書き込まれることを防止することができる。
例えば図4に示されるように、書込み防止回路61は、書き込み回路64及び読み出し回路65と同じ回路構成を有し、保護ビット77を有する。読み書き制御回路80からのWRITEに基づいて、メモリ素子69への特性データの書き込みの最後に、保護ビット77にデータが書き込まれる。書き込み防止回路61は、保護ビット77にデータが書き込まれた後、メモリ素子69への特性データの書き込みを不能にするライトロック信号を読み書き制御回路80に対して出力する。読み書き制御回路80は、ライトロック信号が入力されると、例えばWRITEのレベルをローレベルに固定する。これにより、特性データのメモリ素子69への書き込みが不能になる。読み書き制御回路80は、ライトロック信号が入力されると、WRITEのレベルをローレベルに固定するとともに、特性データ信号DATとクロック信号CLの少なくとも一方を含む書き込み信号を無効化してもよい。
図6は、読み書き制御回路80の一例を示す構成図である。ライトロック信号(WRLOCK)は、書き込み防止回路61のセンスラッチ回路67の出力点C(図4参照)から出力される。ライトイネーブル信号(WRENABLE)は、入力電圧VDDが通常の動作電圧のときにはローレベルとなり、入力電圧VDDが書き込み電圧のときにはハイレベルとなる。
読み書き制御回路80は、特性データ信号DATが入力されるコンパレータ81と、クロック信号CLが入力されるコンパレータ82とを有する。また、読み書き制御回路80は、特性データ信号DATとクロック信号CLとライトロック信号WRLOCKとライトイネーブル信号WRENABLEとに基づいて、特性データ内部信号DATAとクロック内部信号CLKとライト信号WRITEとを生成する読み書き論理回路を有する。この読み書き論理回路は、例えば、インバータ83,84,87,88と、NANDゲート85,86,89と、フリップフロップ90とを有する。
入力電圧VDDが書き込み電圧に等しく且つデータが保護ビット77に書き込まれていない場合、WRLOCKのレベルは出力点Cのローレベルによってローレベルになり、WRENABLEのレベルはハイレベルになる。この場合、インバータ84及びNANDゲート89によってフリップフロップ90のリセット端子Rにはローレベルの信号が入力されるので、フリップフロップ90は動作する。特性データ信号DATとクロック信号CLとの組み合わせに基づいてハイレベルのWRITEが上述の通り出力される。これにより、メモリ素子69への書き込みが可能となる。
一方、入力電圧VDDが書き込み電圧に等しく且つデータが保護ビット77に書き込まれている場合、WRLOCKのレベルは出力点Cのハイレベルによってハイレベルになり、WRENABLEのレベルはハイレベルになる。この場合、インバータ84及びNANDゲート89によってフリップフロップ90のリセット端子Rにはハイレベルの信号が入力されるので、フリップフロップ90は動作しない。つまり、フリップフロップ90のQ端子から出力されるWRITEはローレベルに固定される。また、NANDゲート85,86にローレベルの信号が入力されるため、インバータ87から出力される特性データ内部信号DATAもインバータ88から出力されるクロック内部信号CLKもローレベルで固定される。よって、フリップフロップ90のQ端子から出力されるWRITEはローレベルに固定される。これにより、メモリ素子69への書き込みが禁止される。
以上、電池保護回路及び電池保護装置、並びに電池パックを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、電池保護回路又は電池保護装置は、電池パック以外の他の使用形態で使用されてもよい。例えば、電池保護回路又は電池保護装置は、電池パックに内蔵されずに、対象製品に取り付けられてもよい。
また、特性データをメモリに書き込むための書き込み方式は、上述のような二線式に限られず、二線式以外(例えば、一線式又は三線式)でもよい。したがって、特性データの書き込みに兼用される保護用端子の個数は、二つに限られず、一つでも三つでもよい。
14 データ入力端子
15 クロック入力端子
21 異常検出回路
22 過充電検出回路
27 過放電検出回路
32 放電過電流検出回路
35 充電過電流検出回路
38 短絡検出回路
44 論理回路
60 メモリ
61 書き込み防止回路
62 メモリセル回路
63 周辺回路
64 書き込み回路
65 読み出し回路
66 シフトレジスタ
69 メモリ素子
74 フリップフロップ
77 保護ビット
80 読み書き制御回路
98 保護動作回路
99 レギュレータ
100,101 電池パック
110,111 電池保護装置
120,121 電池保護回路

Claims (19)

  1. CPUを備えずに、二次電池を保護する電池保護回路であって、
    前記電池保護回路の保護特性を定める特性データを書き込み可能な不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから読み出される前記特性データに基づいて、前記二次電池の保護動作を行う保護動作回路とを備える、電池保護回路。
  2. 電源端子と、前記電源端子に入力される入力電圧をレギュレートして定電圧を出力するレギュレータとを備える、請求項1に記載の電池保護回路。
  3. 前記不揮発性メモリは、前記特性データをメモリ素子に書き込む書き込み回路と、前記特性データをメモリ素子から読み出す読み出し回路とを有する、請求項2に記載の電池保護回路。
  4. 前記レギュレータは、前記電源端子に入力される前記書き込み電圧をレギュレートして前記定電圧を出力する、請求項2又は3に記載の電池保護回路。
  5. 前記定電圧が供給され、前記特性データの読み書きを制御する読み書き制御回路を備える、請求項2から4のいずれか一項に記載の電池保護回路。
  6. 前記二次電池の充電を禁止する信号を出力する充電制御端子と、
    前記二次電池の放電を禁止する信号を出力する放電制御端子と、
    前記二次電池に流れる電流に応じた検出電圧が入力される電流検出端子とを備え、
    前記充電制御端子と前記放電制御端子と前記電流検出端子のうち少なくとも一つの端子から入力される前記特性データが、前記不揮発性メモリに書き込まれる、請求項1から5のいずれか一項に記載の電池保護回路。
  7. 前記不揮発性メモリは、前記特性データの書き込み後に書き込みを防止する書き込み防止回路を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の電池保護回路。
  8. 前記特性データは、前記保護動作の要否判定に使用される閾値電圧を定める閾値電圧データ、前記閾値電圧を検出してから前記保護動作を実行するまでの遅延時間を定める遅延時間データ、前記保護動作のオプション機能を定めるオプション選択データのうち、少なくとも一種以上を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の電池保護回路。
  9. 前記二次電池の残量検知機能を有さない、請求項1から8のいずれか一項に記載の電池保護回路。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の電池保護回路と、
    前記二次電池の充電経路を遮断可能な充電経路遮断部と、
    前記二次電池の放電経路を遮断可能な放電経路遮断部とを備える、電池保護装置。
  11. 請求項10に記載の電池保護装置と、前記二次電池とを備える、電池パック。
  12. CPUを備えずに、二次電池を保護する電池保護ICであって、
    前記電池保護ICの保護特性を定める特性データを書き込み可能な不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから読み出される前記特性データに基づいて、前記二次電池の保護動作を行う保護動作回路とを備える、電池保護IC。
  13. 電源端子と、前記電源端子に入力される入力電圧をレギュレートして定電圧を出力するレギュレータとを備える、請求項12に記載の電池保護IC。
  14. 前記不揮発性メモリは、前記特性データをメモリ素子に書き込む書き込み回路と、前記特性データをメモリ素子から読み出す読み出し回路とを有する、請求項13に記載の電池保護IC。
  15. 前記レギュレータは、前記電源端子に入力される前記書き込み電圧をレギュレートして前記定電圧を出力する、請求項13又は14に記載の電池保護IC。
  16. 前記定電圧が供給され、前記特性データの読み書きを制御する読み書き制御回路を備える、請求項13から15のいずれか一項に記載の電池保護IC。
  17. 前記二次電池の充電を禁止する信号を出力する充電制御端子と、
    前記二次電池の放電を禁止する信号を出力する放電制御端子と、
    前記二次電池に流れる電流に応じた検出電圧が入力される電流検出端子とを備え、
    前記充電制御端子と前記放電制御端子と前記電流検出端子のうち少なくとも一つの端子から入力される前記特性データが、前記不揮発性メモリに書き込まれる、請求項12から16のいずれか一項に記載の電池保護IC。
  18. パッケージ後に前記特性データが前記不揮発性メモリに書き込まれ、パッケージによって生ずる保護特性の変動を抑制可能な、請求項12から17のいずれか一項に記載の電池保護IC。
  19. 基板実装後に前記特性データが前記不揮発性メモリに書き込まれ、基板実装によって生ずる保護特性の変動を抑制可能な、請求項12から18のいずれか一項に記載の電池保護IC。
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