JP2016081924A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献1には、液化石油ガスで作動させることのできる燃料電池システムとして、『燃料電池システムは、高温高分子電解質膜(HT−PEM)を有する燃料電池と、液化石油ガス供給部と、液化石油ガス供給部から燃料電池のアノード反応チャンバに液化石油ガスを供給するための液化石油ガス供給ラインとを備える』としている。
この技術では、急峻な電力需要の変化に対しては二次電池の充放電で賄うことができるようになるので、燃料電池自身はゆっくりと起動し、その後も定常発電のみを続けていればよい。
すなわち、二次電池の温度を検出する温度検出部と、二次電池への充電電流が所定の最大充電電流値よりも小さくなるように、燃料供給部による燃料の供給量を調整する制御部とを備えることとしている。
USB端子が搭載されており、スマートフォンやタブレットPC(電子機器)などを充電することができる、としている。
その充電時間が、充電に係る電子機器の所有者にとって有効な時間であればよいが、単なる待ち時間となっては合理的ではない。
第一の発明は、 カートリッジに充填された燃料を供給することで発電する発電部と、
その発電部によって生じた起電力を蓄電する二次電池部と、
その二次電池部に蓄電した電気エネルギを外部の電子機器へ接続して提供する送電部と、を備えた燃料電池であって、
外部の短距離通信端末との無線通信が可能な無線通信チップを備えた燃料電池に係る。
「カートリッジに充填された燃料」の種類としては、たとえばブタンガス、水素ガスなどである。
本発明における「短距離通信」とは、数メートルから数百メートルの範囲でデータの送受信が可能な「近距離通信」のほか、10センチメートル程度の近接型非接触通信をも含んだ通信を含むものとする。赤外線通信、トランスポンダ、ブルートゥース(登録商標)、無線LAN、Wi−Fiなどである。
「外部の短距離通信端末」とは、たとえば、本発明に係る燃料電池が盗難されることを防止するためのゲート装置とする。そのゲート装置との通信をした場合には、そのゲート装置が警告のための出力(音声や光など)を発し、当該ゲート装置から外へ燃料電池が持ち出されることを未然に防ぐ。
充電をしたい電子機器は、送電部に接続する。その接続部には、発電部にて発電された起電力を蓄電した二次電池部から電気エネルギが供給される。
また、無線通信チップを介して外部の短距離通信端末とのデータ送受信が可能となる。たとえば、燃料電池における燃料の残量データを、外部の機器が読み取ったり、カートリッジ交換時期を把握したりすることが出来る。
なお、二次電池に蓄電される電気エネルギが不足する事態となった場合には、カートリッジを交換すればよい。
第一の発明は、 前記の送電部とは別にUSB接続口を備え、 そのUSB接続口は、前記の送電部に接続される電子機器とのデータ通信が可能であるように形成すると、より好ましい。
ここで、「USB接続口」とは、燃料電池と外部機器との接続が可能な接続口の総称とする。
USB接続口を介することで、充電のために接続された電子機器に対し、データ入力手段を代替または強化したり、データ記憶手段を代替または強化したり、データ出力手段を代替または強化したりすることができる。
データ入力手段を代替または強化の例としては、接続された電子機器に録音機能がある場合、その録音機能を強化するためのマイクを接続する。
データ記憶手段を代替または強化としては、接続された電子機器に録音機能がある場合、その録音機能によって録音された音声データをUSBメモリへも取り込んだり、USBメモリに対してのみ送り込んだりする。
データ出力手段を代替または強化する機能としては、接続された電子機器にカメラ機能がある場合、そのカメラ機能によって取得した写真データをプリントできるプリンタを接続する。
第一の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、 前記の無線通信チップを介して受信したデータを蓄積するデータ記憶チップを備え、 そのデータ記憶チップは、前記の送電部に接続される電子機器とのデータ通信が可能であるように形成すると、より好ましい。
外部の端末やサーバなどから本発明に係る燃料電池がデータを受信し、データ記憶チップへ蓄積する。そのデータは、送電部に接続された電子機器へ送り込むことが出来る。
たとえば、広告データやアプリケーションデータを外部の端末やサーバなどから燃料電池がデータを受信し、送電部に接続された電子機器へ送り込むことが出来る。
第一の発明における前記バリエーション2に係る発明は、前記のデータ記憶チップに蓄積されたデータを出力する出力装置を備えることとすると、より好ましい。
「出力装置」としては、スピーカ、液晶画面、などである。
第一の発明は、前記の送電部を、外部の電子機器を複数接続可能であるように、複数の接続口を備えることとしてもよい。
複数の接続口によって、複数の電子機器の充電が同時に可能となる。
第一の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、充電を必要として接続される端末とは別の端末を備える。そしてその別の端末は、無線によるインターネット接続を可能とするのである。
本発明に係る燃料電池に対して、あるユーザが充電のために端末を接続した場合、その端末を使用しながらの充電では、充電時間が長引いてしまう。そのユーザに対して、本バリエーションに係る「別の端末」を貸与すれば、充電時間が短くて済む。
第一の発明におけるバリエーション5は、別の端末について、充電を必要として接続される端末へ格納されたデータを一時的に記憶して出力可能であるようにしてもよい。
充電を必要として燃料電池へ接続した端末の代替機として「別の端末」を使用した場合、充電中の端末に格納されていたデータ(の必要なもののみ)を、当該別の端末へ一時的に記憶させる。別の端末へ格納されたデータは、液晶モニタなどへ出力させることができる。
第一の発明におけるバリエーション5およびバリエーション6は、以下のように形成してもよい。すなわち、前記の別の端末は、充電を必要とする端末が接続されてから取り外されるまでに格納したデータを、所定のトリガーに基づいて消去するのである。
また、たとえば、別の端末と充電を必要として燃料電池へ接続した端末とが、本発明に係る燃料電池に対して同時に接続された場合である。さらに、その同時に接続された場合において、前記の別の端末が格納したデータを、充電していた端末へ移す(データ移管)こととしてもよい。
「別の端末」を代替機として使用した場合、その代替機を使用中に代替機へ格納されるデータは、返却時には消去したい。代替機のユーザはそう考える。その消去が、所定のトリガーによって達成される。
燃料電池システムは、発電部にて発電した電力を供給するための出力端子を介して、充電を欲する電子機器(例えばスマートフォン)へ供給するものである。
燃料としては、カートリッジ式のブタンガスを採用しており、電流検出部と、電圧検出部と、昇圧回路と、二次電池と、制御部とを備えている。
電圧検出部は、発電部の発電電圧を検出するものである。この電圧検出部は、例えば抵抗器を含んで構成されている。
二次電池は、前記の昇圧回路により生成された直流電圧に基づいて蓄電する。すなわち、この二次電池は、発電部の発電により生じる起電力を蓄電するためのものであり、例えばリチウムイオン電池などで構成されている。
電流検出部は、前述の二次電池に対する充電の際の充電電流をも検出する。
図1に示すのは、所定のエリア(たとえば飲食店の店舗)にて燃料電池をお客へ貸し出した際に、そのお客が返却せずに持ち帰ってしまうことを禁止するための機能と、カートリッジのガス残量をチェックできる機能とを備えたものである。
すなわち、図示を省略するが、店舗の出入り口(ゲート)に、そのチップとの通信をする警告用通信チップを備えておく。そして、その警告用通信チップが通信した場合には、ブザーや警告灯の点灯がなされるようにしておくのである。
すると、残量チェッカーに、当該燃料電池のガス残量が出力される。
このような構成によって、燃料電池そのものに、ガス残量計の数値などを出力する機構または装置が不要となる。
図2に示すのは、USB接続口を備えた燃料電池である。このUSB接続口は、充電中の携帯通信端末(スマートフォン)とのデータ送受信が可能な配線を備える。
たとえば、スマートフォンに備えられた録音、録画機能によって取得したデータを、USB接続口へ差し込んだUSBメモリへ出力する。データ記憶手段を代替する、または強化するのである。
店舗内で撮影した動画データや店舗内で話をした内容を、共有したり、データ加工を他人に委託したりする場合などに役立つ。
たとえば、データ入力手段を代替または強化の例としては、接続されたスマートフォンに録音機能がある場合、その録音機能を強化するためのマイクを接続することとしてもよい。
液晶画面をUSB接続口へ接続することによって、スマートフォンへ蓄積している動画データを再生させることとしてもよい。
図3に示すのは、液晶画面、Wi−Fi通信チップ、データ記憶チップを備えた燃料電池である。
この燃料電池は、Wi−Fi通信チップを介してインターネット接続が可能である。そして、インターネットを介して、たとえば広告データベースからの広告データをデータ記憶チップへ送信し、液晶へ表示させることができる。
充電のためにスマートフォンを接続すると、接続されたスマートフォンには、広告データを強制的に表示させたり、アプリケーションソフトを送り込んだりすることとしてもよい。
図4に示すのは、複数台の電子機器を充電できるようにした燃料電池である。燃料電池は、リチウムイオンによる二次電池よりも高い電圧や大きな電気容量を外部へ出力できるため、交流電源を得られない場所においても、たとえば、複数のスマートフォンを同時に充電させることができる。
図4(a)では、充電用の接続口を予め二つ備えている。
図4(b)では、ひとつの接続口を二股とすることができるソケットをオプションとして用意したものである。
図5では、複数のスマートフォンを同時に充電可能な燃料電池としての「複数スマフォ充電装置」と、この「複数スマフォ充電装置」を用いたビジネスシーンを概念的に示している。
そのビジネスシーンとは、図4を用いて説明したような複数の(図5では4つの)接続口を備えた燃料電池を、居酒屋における各テーブル席へ設置した場合を想定している。
このタブレット端末は、インターネット接続が可能であり、各種の双方向通信が可能である。加えて、スポンサーから提供されたデータ(アプリケーションプログラムやコンテンツデータを含む)のダウンロードが居酒屋Gに係るサーバ(図示を省略)を介するなどして可能である。
「幹事さんへ 今夜は居酒屋Gへようこそ。「宴会盛り上げ用アプリ」を起動しました」
と出力される。そして、その画面中には、「盛り上げメニュー」として、数種類のコンテンツが用意されている。
盛り上げメニューは、図中では4種類がテキスト表示されている状態を示している。それらテキスト表示は、タッチ式のボタンとなっており、指でタッチすれば、図6に示すような所望のメニューの中身に入る。
図6では、幹事が盛り上げメニューのうちの「A」および「C」を選択した場合に表示される画面を例示したものである。
図6の上には、「A)居酒屋Gでの今週の話題ベスト10」を選択した場合に表示される画面の一部を示している。画面中には「ベスト3を見る」というボタンが用意されており、そのボタンをタッチすると、ベスト3を閲覧することができる。
「この付近で探す」というボタンと、「他の地域で探す」というボタンが用意されており、幹事はいずれかのボタンをタッチすることができる。また、参考として、本日のランキングも表示される。
また、図5に示した「B」や「C」は、スポンサーから提供されて所定のデータベース(スポンサーデータベース・図4において図示)へ蓄積されたデータ(たとえば、図6における「あいづ激麺のイラスト」)を用いて表示する。
なお、代替用のタブレット端末へ送り込まれたデータは、宴会終了時(宴会代金の精算が終了し、燃料電池や代替のタブレット端末を返却した時)において消去する(後述)。
図7は、2時間の宴会時間の終了時刻が迫ってきた場合について説明している。居酒屋Gは、この三人組のグループへ貸し出したタブレット端末へ、宴会の終了時刻データを居酒屋Gに係るサーバから予め送り込んである。その終了時刻データに基づいて、終了時刻の10分前となったら、タブレット端末をどのように使用していても、
「ご宴会終了、10分前です。スマートフォンの充電を終了して下さい。返却およびご宴会の精算をお願いします。」
と表示される。
保存した旨の意思表示をすれば、それらのデータや閲覧履歴などが、意思表示に係るスマートフォンへ送信される。
図8(a)は、居宴席での精算が済んだ場合に、タブレット端末へ表示される画面を示している。
精算が終了した旨のデータをタブレット端末が居酒屋Gに係るサーバから受信することで「お会計が終了しました。タブレットに表示したデータを消去します。」と表示される。
この際に、幹事のスマートフォンのみへ、電子クーポンを居酒屋Gに係るサーバから送信する。電子クーポンは、たとえば、この居酒屋G(または姉妹店)での割引券、スポンサーに係る店舗や事業体で使用可能なクーポンデータである。
たとえば、ビアガーデンなど交流電源としてのコンセントがお客へ提供しにくいような飲食店、屋外のイベント施設(テーマパーク、ゴルフ場)などにおいても活用できる。
Claims (8)
- カートリッジに充填された燃料を供給することで発電する発電部と、
その発電部によって生じた起電力を蓄電する二次電池部と、
その二次電池部に蓄電した電気エネルギを外部の電子機器へ接続して提供する送電部と、を備えた燃料電池であって、
外部の短距離通信端末との無線通信が可能な無線通信チップを備えた燃料電池。 - 前記の送電部とは別にUSB接続口を備え、
そのUSB接続口は、前記の送電部に接続される電子機器とのデータ通信が可能であるようにした
請求項1に記載の燃料電池。 - 前記の無線通信チップを介して受信したデータを蓄積するデータ記憶チップを備え、
そのデータ記憶チップは、前記の送電部に接続される電子機器とのデータ通信が可能であるようにした
請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃料電池。 - 前記のデータ記憶チップに蓄積されたデータを出力する出力装置を備えた
請求項3に記載の燃料電池。 - 前記の送電部は、外部の電子機器を複数接続可能であるように、複数の接続口を備えた
請求項1から請求項4のいずれかに記載の燃料電池。 - 充電を必要として接続される端末とは別の端末を備え、
その別の端末は、無線によるインターネット接続を可能とした請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料電池。 - 前記の別の端末は、充電を必要として接続される端末へ格納されたデータを一時的に記憶して出力可能であるようにした請求項6に記載の燃料電池。
- 前記の別の端末は、充電を必要とする端末が接続されてから取り外されるまでに格納したデータを、所定のトリガーに基づいて消去することとした請求項6または請求項7のいずれかに記載の燃料電池。
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