JP2016077669A - ワイヤレス内視鏡 - Google Patents
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Abstract
Description
上記スコープケーブル内の信号線が、想定されている条件を超えて屈曲が繰り返された場合や、故障等のために使用中において断線すると、術者は、断線に対応した作業が必要になり、術者に対してストレスを与えることになってしまう。このような課題を解決するものとして、スコープケーブルを不要にし、内視鏡にバッテリ(電池)を搭載し、撮像素子で撮像した信号をワイヤレス(無線)で外部に送信するワイヤレス内視鏡が考えられる。
また、術者が把持して操作するワイヤレス内視鏡にバッテリを搭載する場合、操作性を低下させないための重量や大きさにする必要性から、搭載されるバッテリの容量が制約される。そのため、長時間の手術の場合を想定すると、複数のバッテリを用意し、手術中においてバッテリを交換することが必要になる。
このような状況においては、充電が行われていない状態のバッテリが、次回以後の手術の際に再度、ワイヤレス内視鏡に装着されて使用される可能性が発生するため、良好な操作性を確保する観点から、ワイヤレス内視鏡に装着される前に、そのバッテリの電池容量(残量)を把握でき(電池容量が低下したバッテリの装着を回避でき)るようにすることが望まれる。
例えば従来例としての特開2013−94318号公報は、超音波プローブにバッテリを内蔵し、バッテリの残量の推移をモニタする等により、内蔵されたバッテリの残量(電池の容量)を把握可能にした超音波装置を開示している。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、ワイヤレス内視鏡本体に装着する前に、装着しようとするバッテリの電池容量を把握できる操作性の良好なワイヤレス内視鏡を提供することを目的とする。
(第1の実施形態)
図1及び図2に示すように内視鏡システム1は、本発明の第1の実施形態のワイヤレス内視鏡2と、ワイヤレス内視鏡2から無線(ワイヤレス)で送信される撮像信号を受信して、標準的な映像信号(画像信号)を生成する信号処理装置としてのビデオプロセッサ3と、ビデオプロセッサ3で生成される標準的な映像信号が入力されることにより、この標準的な映像信号に対応する画像を内視鏡画像として表示する表示装置としてのモニタ4とを有する。
ワイヤレス内視鏡2は、ワイヤレス内視鏡本体6と、このワイヤレス内視鏡本体6に着脱自在に装着(接続)されるバッテリ7とを有する。なお、図1においては、ワイヤレス内視鏡本体6に装着された状態のバッテリ7を示し、このバッテリ7は点線で示すように、取り外し可能である。また、図3は交換のためにバッテリ7を取り外した状態のワイヤレス内視鏡本体6を示す。また、手術を行う場合には、装着されたバッテリ7の他に、交換して使用されるバッテリ7も用意される。
操作部12には、湾曲部14を上下、左右の方向に湾曲操作する湾曲操作ノブ16と、バッテリ7の電池容量を表示するインジケータ17とが設けてあると共に、バッテリ7が着脱自在に装着される装着部となる装着用凹部18が設けてある。
また、操作部12の前端付近には、処置具を挿入する処置具挿入口19が設けてある。
図2は、ワイヤレス内視鏡本体6、バッテリ7等の電気系の構成を示す。
LED21は、発光させる信号線(駆動線)を介して、操作部12の内部に設けられた電源回路25と接続され、電源回路25から供給されるLED駆動信号の印加により発光し、発光した光は、挿入部11が挿入される体腔内に出射され、体腔内を照明する照明光となる。つまり、LED21は、照明光を発生する光源部又は光源を形成する。また、CCD23も信号線(電源線)を介して電源回路25に接続されると共に、信号線をそれぞれ介して操作部12内部のCCD駆動回路26と、アンプ27とに接続されている。
対物レンズ22は、照明光で照明された体腔内の光学像をCCD23の撮像面に結像し、CCD23は、CCD駆動回路26からのCCD駆動信号の印加により、結像された光学像を光電変換した撮像信号を出力し、アンプ27入力された撮像信号を増幅し、送信部(又は送信回路)28に出力する。送信回路28は、撮像信号を高周波信号で変調し、アンテナ29から変調された撮像信号を無線で送信する。
また、操作部12には、バッテリ7に設けた人体通信部(又は人体通信回路)37と無線通信を行う人体通信部(又は人体通信回路)31と、バッテリ7からの無線送電(又は無線給電)を受電する受電部を形成する受電回路32と、無線送電の際に送信されるバッテリ7の電池容量のデータから電池容量を告知する告知部を形成するインジケータ17とを有する。なお、以下においては、インジケータ17は電池容量を表示することにより告知する告知部を形成するが、音声で電池容量を告知する構成にしても良い。
人体通信部31は、この人体通信部31の動作を制御する制御部を形成する制御回路31aと、バッテリ7の人体通信部37の送受回路と無線通信を行う送受回路31bと、制御回路31aの制御プログラム、ワイヤレス内視鏡本体6の固有の識別情報(又はワイヤレス内視鏡本体6に設けられた人体通信部31の識別情報)等を格納(記憶)する記憶部を形成するメモリ31cとを有する。
また、受電回路32は、アンテナ32aと接続され、(バッテリ7の送電回路38から)無線送電される電波の周波数に共振するように設定された共振回路32bと、共振回路32bに誘起された高周波信号を検波(整流)する検波回路32cと、検波された直流を蓄積して直流電源を生成するコンデンサ(又は2次電池)32dと、共振回路32bに誘起された高周波信号に重畳又は変調された電池容量のデータを復調する復調回路32eとを有する。
コンデンサ32dは、所定のレベル以上の直流電圧の電源を生成(蓄積)すると、この電源が供給される復調回路32eは、上記の復調動作を行う。また、コンデンサ32dは、インジケータ17にも電池容量を表示させる動作を行わせる電源を供給する。
また、バッテリ7は、人体を形成する術者Dがバッテリ7を交換する際の作業となる交換用操作を検知して、(ワイヤレス内視鏡本体6の)人体通信部(又は人体通信回路)31と無線通信を行う人体通信部(又は人体通信回路)37と、ワイヤレス内視鏡本体6内の(少なくとも電池の容量を告知するための電気回路を形成する)受電回路32に対して該受電回路32を動作させる電力(電源)を無線送電する送電部を形成する送電回路38と、バッテリ7を制御する制御部を形成する制御回路39と、制御回路39の制御プログラム等のデータを格納する記憶部を形成するメモリ40と、を有する。また、例えば制御回路39は、電池35の容量としての電池容量を、例えば電池35の出力電圧のレベルから検出する容量検出回路39aを有する。
また、メモリ40は、該メモリ40を内蔵する各バッテリ7毎に、固有の識別データを格納している。そして、無線通信を行う場合、識別データも送信する。
電池35は、人体通信部37、送電回路38、制御回路39、メモリ40にそれぞれ動作させる電源を供給する。
人体通信部37は、バッテリ7が術者Dの手により把持された操作を検出するセンサ37aと、センサ37aによる検出信号に基づいて無線通信を開始する送受回路(又は通信回路)37bとを有する。なお、センサ37aによる検出信号に基づいて送受回路37bが動作し、送受回路37bの動作後に、送電回路38が動作する。
センサ37aは、バッテリ7が術者Dの手により把持された場合のバッテリ7の動き又は加速度変化を検出する動き検出センサ、又は、バッテリ7が把持された際の術者Dが発する赤外線を検出する赤外線検出センサ等により形成される。
図2においては、人体通信部37の内部にセンサ37aを設けた構成例を示しているが、人体通信部37の外部にセンサ37aを設ける構成にしても良い。センサ37aは、術者Dがバッテリ7を交換しようとする操作(手で把持する操作)を検出して、人体通信部37の送受回路37bによる無線通信を起動させるセンサを形成する。
制御回路39は、人体通信部37による無線通信と送電回路38による無線送電の動作を制御する。
より具体的には、制御回路39は、接続端子36が30と接続されていない状態において、人体通信部37のセンサ37aが人体を検出した場合の検出信号を受けて、人体通信部37の送受回路37aがワイヤレス内視鏡本体6の人体通信部31と無線通信を行うように制御する。
図3は手術中において、術者Dがバッテリ7を交換する場合の様子を示す。具体的には、術者Dは、(手術等での)使用によって電池容量が低下したバッテリ7をワイヤレス内視鏡本体6から取り外した後、新しいバッテリ7をワイヤレス内視鏡本体6に装着しようとする様子を示す。図3等に示すバッテリ7は、例えばU字形状の外形であるが、L字形状にしても良いし、他の形状にしても良い。
また、制御回路39は、後述するように人体通信部37と31との無線通信が確立した状態になった後に、送電回路38からアンテナ38aを介して受電回路32を動作させる電源(電力)を無線送電(又は無線給電)させる動作を開始させるように制御する。また、制御回路39は、タイマを起動し、受電回路32が所定レベル以上の電源を受電したと想定される時間後に、送電回路38から電池容量のデータを送電するように制御する。
また、バッテリ7及びワイヤレス内視鏡本体6には、電源供給のための接続端子36、30以外に、対向する位置に接続端子46a、46bがそれぞれ設けてあり、バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着された状態においては、導通する状態となる。そして、制御回路39は、バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着された状態においては、送電回路38から電池容量のデータを無線で送信する動作を停止させ、容量検出回路39aにより定期的に検出した電池容量のデータを接続端子46a、46bを介して送信回路28に送るように制御する。
術者Dは、モニタ4に表示される内視鏡画像と共に、その周辺に表示される電池容量のレベルから、電池容量を確認することができる。
また、容量検出回路39aは、ワイヤレス内視鏡本体6の電源回路25に所定の駆動電力を供給している場合の電池容量が(例えば電圧レベルの検出により)閾値以下に低下した場合(電源回路25に所定の駆動電力を供給可能な時間が例えば20〜30分程度となる閾値に低下した場合)には、送信回路28に送る電池容量のデータを例えば異なる色(具体例として例えば赤色)で表示するように表示色を変更する。
術者Dは、モニタ4を観察していると、電池容量のレベルが目立つ色の表示に変更されたことから、バッテリ7を交換する時間が近いことを確認することができ、バッテリ交換のタイミングを事前に把握できるようにしている。なお、容量検出回路39aにより電源回路25の電源が切れる概略の時間の情報を送信回路28がビデオプロセッサ3側に送信し、その時間の情報をモニタ4で表示するようにしても良い。
なお、制御回路39は、バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着された状態においては、接続端子46a、46bを介して制御回路31aと有線による通信を行うことができる状態となる。
そして、制御回路39は、有線による通信によりバッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着された状態を検出し、上記のように送信回路28が電池35の容量を送信するように制御する。
図4は、図3に示したように新しいバッテリ7をワイヤレス内視鏡本体6に装着する場合におけるバッテリ7の代表的な処理(図4における左側)と、ワイヤレス内視鏡本体6の代表的な処理(図4における右側)を示す。
図3に示すように術者Dが新しいバッテリ7を把持した場合、最初のステップS1に示すようにセンサ37aは、術者Dによる交換する際の(バッテリ7を把持する)操作を検知し、センサ37aは検出信号を制御回路39に送る。換言すると、センサ37aは、検出信号を発生しない状態から検出信号を発生する状態に起動する。
ステップS2において制御回路39は、人体通信部37(の送受回路37b)を起動させるコマンドを発行する。
つまり、制御回路39は、バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着された場合には、装着された情報としてのフラグ情報をメモリ40に記憶(格納)する。
そして、センサ37aが起動した場合、制御回路39は、メモリ40のフラグ情報の有無を参照し、フラグ情報が存在する場合には、人体通信部37(の送受回路37b)を起動させるコマンドを発行させないように制御する。
ステップS2のコマンドの発行後の次のステップS3において人体通信部37(の送受回路37b)が、起動する。なお、上記のように、電池容量が低下したバッテリ7が術者Dによりワイヤレス内視鏡本体6から取り外された際には、そのバッテリ7の人体通信部37(の送受回路37b)は起動しない。
一方、ワイヤレス内視鏡本体6は、図3に示すように電池容量が低下したバッテリ7が取り外された状態であるために、無電源状態となっている。ワイヤレス内視鏡本体6は、無電源状態において、人体通信部37(の送受回路37b)による無線通信の際の高周波信号を人体通信部31(の送受回路31b)が受信することにより、人体通信部31を動作させるのに必要な電源を生成する。
そして、次のステップS22において人体通信部31(の送受回路31b)による無線通信(無線応答)が開始する。正常な動作の場合には、人体通信部31(の送受回路31b)は点線の矢印で示すようにバッテリ7の人体通信部37(の送受回路37b)に応答信号を無線で返信する。その場合、人体通信部31(の送受回路31b)は、識別情報を付加して返信する。
ステップS4の次のステップS5において制御回路39は、ワイヤレス内視鏡本体6の人体通信部31(の送受回路31b)から無線応答が有りか否かの判定を(送受回路37bからの受信信号により)行う。なお、図4においてはワイヤレス内視鏡本体6の人体通信部31を内視鏡側人体通信部と略記している。
一方、ステップS5において無線応答が有った判定結果の場合には、ステップS7において人体通信部37(の送受回路37b)と人体通信部31(の送受回路31b)間で無線通信が確立したリンク接続の状態となる。
次のステップS8において制御回路39は、送電回路38から無線による電力を給電(送電)する無線給電を開始させる。無線給電を開始すると、送電回路38は、アンテナ38aから無線給電するための高周波信号を放射(送信)し、ワイヤレス内視鏡本体6の受電回路32は、無線で受電(受信)する。
また、ステップS9に示すように制御回路39は、無線給電の開始から時間を計測(カウント)する動作を開始する。
ステップS9の処理後、受電回路32が起動する程度の時間後においてステップS10に示すように制御回路39は、容量検出回路39aにより検出した電池容量のデータを送電回路38に転送し、送電回路38は、電池容量のデータを無線給電する高周波信号を変調して送信する。
次のステップS11において制御回路39は、電池容量のデータを受信した際の応答確認の処理を行う。
ワイヤレス内視鏡本体6(の受電回路32)は、起動した後、ステップS25に示すように無線給電される際の電池容量のデータを受信し、復調した電池容量のデータを人体通信部31の制御回路31aに送る。
再送リクエストの無線送信が行われると、その無線送信はバッテリ7の人体通信部37の送受回路37bにより受信される。受信された再送リクエストは、制御回路39に送られ、制御回路39は、送電回路38から電池容量のデータを無線で送電する動作を繰り返す。
ステップS26において電池容量のデータを正常に受信できた判定結果の場合にはステップS28において送受回路31bは、正常に受信できた結果を無線で通知する。この通知は、バッテリ7に対する電池容量のデータ受信の応答になる。そして、ステップS11においてバッテリ7の人体通信部37の送受回路37bは、送受回路31bからの応答を無線で受信し、制御回路39に送り、制御回路39は、応答を確認する。
また、次のステップS14において制御回路39は、人体通信部37による無線通信を終了させる。
一方、ステップS28の処理の後、次のステップS29において復調回路32eは、受信した電池容量のデータを復調し、さらにインジケータ17で表示するデータに変換してインジケータ17に出力する。
ステップS30に示すようにインジケータ17は、電池容量を表示する。術者Dは、インジケータ17において表示される表示内容から装着される前の手で把持されたバッテリ7の電池容量が十分に充電された状態であるか使用された後、充電されないで電池容量が不十分なバッテリであるか否かを確認できる。
また、図5は、バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着された場合の動作を示す。バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着されると、ステップS41に示すようにバッテリ7の電池35は、ワイヤレス内視鏡本体6の電源回路25に電力を供給し、電源回路25は、LED21等に電源を供給する状態となる。なお、制御回路39は、バッテリ7がワイヤレス内視鏡本体6に装着されたことを示すフラグ情報をメモリ40に書き込む。
次のステップS42に示すようにLED21は照明光を出射し体内を照明し、CCD23は体内を撮像した撮像信号を出力し、送信回路28は無線で撮像信号を変調して送信する。
また、ステップS43に示すように制御回路39は、容量検出回路39aにより検出した電池容量のデータを定期的に送信回路28に有線で送信する。
そして、送信回路28は、撮像信号を変調した高周波信号を無線で送信すると共に、電池容量のデータを重畳して、定期的に無線で送信する。
ステップS45に示すように制御回路39は、容量検出回路39aにより検出した電池容量が閾値以下に低下したか否かをモニタする。そして、閾値以下に低下しない場合には、ステップS44の処理に戻る。
一方、閾値以下に低下した場合には、次のステップS46において、送信回路28から送信する電池容量のデータと共に、表示色を変更する信号(又はコマンド)を送信するように制御する。モニタ4には、電池容量が例えば赤色で表示される。この表示により術者Dは、バッテリ7を交換すべき時間が間近になることを確認することができる。そして、術者Dは、図4において説明したバッテリ7の交換を円滑に行うことができる。図46の処理後、図5の処理が終了する。
なお、図5の処理において、ステップS46の処理の後、以下の処理(ステップS47,S48)を行った後、図5の処理を終了するようにしても良い。
この場合には、ステップS48として点線で示すようにビデオプロセッサ3の受信回路42は、受信した静止画コマンドを含む信号を制御回路44にも送り、制御回路44は静止画コマンドが含まれると判定した場合には、画像処理回路43のフレームメモリに一時的に格納された画像信号を繰り返しモニタ4に表示するように制御し、モニタ4は、内視鏡画像の静止画を表示する。
なお、この場合、バッテリ交換中である旨の表示をモニタ4で行うようにしても良い。
このように動作する第1の実施形態のワイヤレス内視鏡2によれば、電池容量が低下して新しいバッテリ7をワイヤレス内視鏡本体6に装着しようとした場合、装着する前に、装着しようとして術者Dが把持したバッテリ7の電池容量を、術者Dが確認することができる。
従って、術者Dは、電池容量が十分にあるバッテリ7のみをワイヤレス内視鏡本体6に装着するバッテリ交換の作業を円滑に行うことができ、電池容量が低下したバッテリ7をワイヤレス内視鏡本体6に装着してしまうことを防止できるので、操作性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、装着されたバッテリ7の電池容量が低下して交換すべき時間に近くなった場合、内視鏡画像を表示するモニタ4において、交換すべき旨を表示により告知するため、術者Dがバッテリ7の電池容量が低下したことを認識できない状態のまま、ワイヤレス内視鏡2の動作が突然停止してしまうような事態を未然に防止できる。
第1の実施形態においては、人体通信部37,31による通信が確立した後に、送電回路38による無線給電の動作の際に、バッテリ7の電池容量をインジケータ17で表示することを可能にする構成にしている。
一方、以下に説明する変形例のように、第1の実施形態の機能の他に、バッテリ7が充電装置で充電された際の電池容量等のデータ(情報)をバッテリ7内のメモリ40に記憶(格納)し、人体通信部37,31による通信の際にインジケータ17で表示することができる機能を追加しても良い。図6の内視鏡システム1Bは、図2の内視鏡システム1における一部を変形した構成であり、以下においては異なる構成のみを説明する。
また、バッテリ7は、充電装置により充電された場合、制御回路39が充電済みであることや充電終了の際の電池容量のデータを充電データとしてメモリ40内の充電データ格納部40aに記憶(格納)すると共に、以前にワイヤレス内視鏡本体6に装着されて使用された場合の情報、具体的にはフラグ情報が記憶されている場合には、そのフラグ情報を消去するようにしても良い。
本変形例の場合の動作は、図4のフローチャートの一部を変形した図7に示すようになる。
バッテリ7は、ステップS51の処理の後、図4に示すステップS5の処理を行う。
一方、ワイヤレス内視鏡本体6は、図4のステップS21,S22の処理を行った後、ステップS61において(バッテリ7のステップS51における人体通信部37による)充電データの無線送信を送受回路31bが受信し、受信したデータを制御回路31aに送る。制御回路31aは、送受回路31bが受信したデータにより充電データを正常に受信できたか否かを判定する。
正常に受信できたと判定した場合には、次のステップS62において制御回路31aは、受信した充電データ、つまり充電終了の際の電池容量のデータをインジケータ17に送り、インジケータ17で充電終了の際の電池容量のデータを表示する。
また、ステップS61において充電データを正常に受信できない場合には、ステップS23の処理に移る。
図7の処理の場合には、充電データを受信できた場合、更に容量検出回路39aにより現在の電池35の容量を検出して、検出した電池容量のデータをインジケータ17で表示する処理を行うようにしているので、信頼性が高い状態で電池容量を確認できる。
これに対して、充電データを受信できた場合には、その充電データのみによる電池容量の確認で十分と考える術者Dにおいては、ステップS62の充電データの表示の処理により電池容量を把握した後、その術者Dは、バッテリ7をワイヤレス内視鏡本体6に装着するようにしても良い。
このようにすると、より短時間にバッテリ7の容量確認を伴うバッテリ交換の作業を行うことができる。
なお、図2,又は図6の構成においては、センサ37aが起動した場合、バッテリ7の人体通信部37(の送受回路37b)がワイヤレス内視鏡本体6の人体通信部31(の送受回路31b)と無線通信を行う構成で説明したが、送受回路31b,37bを設けないより簡略化した構成にして、センサ37aが起動した場合、送電回路38が無線給電(無線送電)する構成にしても良い。
この他に、例えばバッテリ7に、ワイヤレス内視鏡本体6と通信を開始させるためのスイッチ(又はボタン)を設け、装着しようとする際に、術者DがこのスイッチをONする操作が行うことにより、バッテリ7の人体通信部37(の送受回路37b)がワイヤレス内視鏡本体6(の送受回路31b)と無線通信を開始するようにしても良い。
なお、上述した人体通信部37,31は、人体を介して無線通信を行うものでも良いし、人体を介することなく、無線通信を行うものでも良い。
また、上述した変形例の場合を含む実施形態において、一部の構成の組み合わせを変形した実施形態も本発明に属する。
Claims (8)
- ワイヤレス内視鏡本体と、
前記ワイヤレス内視鏡本体に着脱自在に装着される充電可能な電池を備えたバッテリと、
前記バッテリに設けられ、前記ワイヤレス内視鏡本体に装着された際に、前記電池の電源を供給するための第1の接続端子部と、
前記バッテリに設けられ、前記電池の容量を検出する容量検出部と、
前記バッテリに設けられ、前記バッテリが把持された操作を検出するセンサと、
前記バッテリに設けられ、前記センサの検出信号に基づいて、電力と共に、前記容量の情報を無線送電する無線送電部と、
前記ワイヤレス内視鏡本体に設けられ、前記バッテリが装着された際に、前記第1の接続端子部と接続して前記電源の供給を受けるための第2の接続端子部と、
前記ワイヤレス内視鏡本体に設けられ、前記無線送電部からの前記電力及び前記容量の情報を受信する受電部と、
前記ワイヤレス内視鏡本体に設けられ、前記無線送電部から送電された前記電力を受けて動作し、前記電池の容量を告知する告知部と、
を有することを特徴とするワイヤレス内視鏡。 - 更に、前記バッテリに設けられ、前記センサの検出信号に基づいて無線通信を行う第1の通信部と、
前記ワイヤレス内視鏡本体に設けられ、前記第1の通信部と無線通信を行う第2の通信部とを備え、
前記第1の通信部と前記第2の通信部とが無線通信する状態になった場合に、
前記バッテリは、前記無線送電部から、前記ワイヤレス内視鏡本体の前記無線受電部に前記電力及び前記容量の情報を無線送電し、
前記ワイヤレス内視鏡本体は、無線送電された前記電力及び前記容量の情報を受けて前記告知部が前記電池の容量を告知することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス内視鏡。 - 前記センサは、前記バッテリが把持された場合におけるバッテリの動きを検出する動き検出センサ又は把持したユーザが発する赤外線を検出する赤外線センサにより構成されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス内視鏡。
- 前記ワイヤレス内視鏡本体は、更に、体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端部から出射する照明光を発生する光源部と、前記挿入部の先端部に設けられた対物光学系を介して撮像する撮像素子と、前記撮像素子に対して駆動信号を印加する駆動部と、前記撮像素子により撮像された撮像信号を無線で送信する送信部と、前記電池から供給される電源に基づいて前記光源部、前記撮像素子、前記駆動部、前記送信部を動作させる電源を供給する電源回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス内視鏡。
- 更に、前記バッテリが前記ワイヤレス内視鏡本体に装着された状態においては、前記無線送電部の動作を停止し、前記容量検出部により検出した前記電池の容量の情報を前記送信部に有線で送り、前記送信部から前記撮像信号と共に、前記電池の容量の情報を、無線で送信させる制御を行う制御部を、備えることを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス内視鏡。
- 前記バッテリは、前記電池を充電する充電装置に接続して前記電池の充電動作が完了した場合には、充電動作が完了した際の前記電池の容量のデータを充電データとして記憶する充電データ記憶部を備えることを特徴とする請求項2に記載のワイヤレス内視鏡。
- 前記第1の通信部は、前記センサの検出信号に基づいて無線通信を開始した場合、前記充電データ記憶部に記憶された前記充電データを無線送信することを特徴とする請求項6に記載のワイヤレス内視鏡。
- 前記ワイヤレス内視鏡本体は、バッテリが取り外された場合、数分間程度の時間、前記告知部の告知を動作させる電力を蓄積するコンデンサを有し、
前記第2の通信部により受信した前記第1の通信部から無線送信された前記充電データを前記第2の通信部により受信し、前記告知部により前記充電動作が完了した際の前記電池の容量を告知するように制御する制御部を備えることを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス内視鏡。
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JP2005185452A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Pentax Corp | 内視鏡装置 |
JP2011005022A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡システムと内視鏡と冶具 |
WO2011068000A1 (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-09 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 手持式無線内視鏡 |
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