JP2016073062A - 非接触給電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給電ユニット及び受電ユニットの小型化を図る。
【解決手段】MCU3は、インバータ回路2の駆動周波数として第1周波数及び第2周波数を少なくとも有し、上記駆動周波数を第1周波数と第2周波数との間で切り替えることでデータをFSK変調してMCU7へ送信する。MCU7は、第1周波数及び第2周波数での電磁誘導作用により第2共振回路4の2次コイルL2に発生する誘導電圧V2の周波数に基づいて上記データを復調する。
【選択図】図1
【解決手段】MCU3は、インバータ回路2の駆動周波数として第1周波数及び第2周波数を少なくとも有し、上記駆動周波数を第1周波数と第2周波数との間で切り替えることでデータをFSK変調してMCU7へ送信する。MCU7は、第1周波数及び第2周波数での電磁誘導作用により第2共振回路4の2次コイルL2に発生する誘導電圧V2の周波数に基づいて上記データを復調する。
【選択図】図1
Description
本発明は、一般に非接触給電装置に関し、より詳細には給電ユニットから受電ユニットに非接触で給電する非接触給電装置に関する。
従来、給電装置から充電装置に非接触で給電する非接触給電システムが提供されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された非接触給電システムは、車両に搭載された充電装置と、充電装置に非接触で給電する給電装置とを備える。
給電装置は、給電部と通信部とを備える。給電部は、電力変換部と整合部と第1のコイルとを有し、充電装置に非接触で交流電力を給電する。通信部は、結合部と通信制御部と送信部と受信部とを有し、通信に用いる信号を充電に用いる電力信号に重畳させる非接触電力通信を行う。
充電装置は、充電部と通信部とを備える。充電部は、第2のコイルと整合部とAC−DC変換部とを有し、給電装置から給電される交流電力を非接触で受電する。通信部は、結合部と通信制御部と送信部と受信部とを有し、通信に用いる信号を充電に用いる電力信号に重畳させる非接触電力通信を行う。
この非接触給電システムでは、給電装置において充電装置への情報信号を送信部で位相変調し、結合部から電力信号に重畳させることで給電装置から充電装置に情報信号が伝送される。そして、充電装置において受信部により電力信号から情報信号が分離され、受信情報が抽出される。
上述の特許文献1に示した非接触給電システムでは、給電部や充電部だけでなく、電力信号に情報信号を重畳させ且つ電力信号から情報信号を分離させる通信部が必要であり、その分給電装置及び充電装置がそれぞれ大型化するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されており、給電ユニット及び受電ユニットの小型化を図ることを目的とする。
本発明の給電装置は、1次コイルを具備する第1共振回路、駆動周波数に応じた交流電圧を前記第1共振回路に印加するインバータ回路、並びに前記駆動周波数を制御する第1制御回路を有する給電ユニットと、2次コイルを具備する第2共振回路、並びに前記第1制御回路との間で通信を行う第2制御回路を有し、前記1次コイルと前記2次コイルの電磁誘導作用により前記給電ユニットから非接触で給電される受電ユニットとを備え、前記第1制御回路は、前記駆動周波数として第1周波数及び第2周波数を少なくとも有し、前記駆動周波数を前記第1周波数と前記第2周波数との間で切り替えることでデータをFSK変調して前記第2制御回路へ送信し、前記第2制御回路は、前記第1周波数及び前記第2周波数での前記電磁誘導作用により前記2次コイルに発生する誘導電圧の周波数に基づいて前記データを復調することを特徴とする。
本発明の構成によれば、給電ユニット及び受電ユニットの小型化を図ることができるという効果がある。
本発明の実施形態に係る非接触給電装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の非接触給電装置は、図1に示すように、1次コイルL1を有する給電ユニット10と、2次コイルL2を有する受電ユニット20とを備える。そして、この非接触給電装置は、1次コイルL1と2次コイルL2とを電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することにより、給電ユニット10から受電ユニット20への非接触給電を実現している。
受電ユニット20は、例えば玄関扉を施錠/解錠する電気錠(図示せず)である。この受電ユニット20は、給電ユニット10から送信される施錠信号又は解錠信号に従って、給電ユニット10から供給される電力によりデッドボルト(図示せず)を施錠位置又は解錠位置へ移動させ、玄関扉を施錠/解錠する。なお、電気錠は一例であって、給電ユニット10から非接触で給電可能であれば、他の機器でもよい。
給電ユニット10は、図1に示すように、1次コイルL1及び第1コンデンサC1が直列に接続された第1共振回路1と、インバータ回路2と、MCU3(第1制御回路)とを備える。
インバータ回路2は、例えば直流電源間に直列に接続された2つのスイッチング素子(図示せず)を有するハーフブリッジ型のインバータ回路である。そして、後述のPWM回路32より出力されるPWM信号に含まれる駆動周波数で2つのスイッチング素子を交互にオン/オフさせる。これにより、上記駆動周波数で交番する交流電圧を第1共振回路1に印加することができる。
MCU(Micro Control Unit)3は、CPU(Central Processing Unit)31と、PWM(Pulse Width Modulation)回路32とを有する。
CPU31は、受電ユニット20への給電を制御する給電制御機能と、受電ユニット20へのデータを変調させる変調機能とを有し、予め記憶部(図示せず)に記憶させたプログラムを実行することで給電制御機能及び変調機能を実現する。そして、CPU31は、給電制御機能及び変調機能により設定した上記駆動周波数を含む制御信号を生成し、PWM回路32に出力する。なお、変調機能については後述する。
また、MCU3は、1次コイルL1に印加される電圧を検出する電圧検出回路(図示せず)と、1次コイルL1に流れる電流を検出する電流検出回路(図示せず)とを有している。そして、MCU3は、これらの検出結果に基づいて出力P1の変化を検出し、出力P1の変化量が所定値より大きい場合には、第1共振回路1の共振特性が変化したと判断し、新しい共振周波数に近づくように上記駆動周波数を制御する。
PWM回路32は、CPU31より出力される制御信号に基づいてPWM信号を生成し、生成したPWM信号をインバータ回路2に出力する。そして、インバータ回路2は、PWM信号に含まれる駆動周波数で上記2つのスイッチング素子を交互にオン/オフさせ、上記駆動周波数に応じた交流電圧を第1共振回路1に印加する。
受電ユニット20は、図1に示すように、2次コイルL2及び第2コンデンサC2が直列に接続された第2共振回路4と、整流平滑回路5と、エッジ検出回路6と、MCU7(第2制御回路)と、負荷8とを備える。なお、本実施形態では、上述した電気錠のデッドボルトを移動させるモータ(図示せず)が負荷8となる。
整流平滑回路5は、例えば4つのダイオードからなるダイオードブリッジ(図示せず)と平滑コンデンサ(図示せず)とを有し、ダイオードブリッジにより交流電圧を脈流電圧に整流した後、平滑コンデンサにより平滑化し、平滑化した直流電圧を負荷8に印加する。
エッジ検出回路6は、コンパレータCP1を有し、コンパレータCP1の反転入力には2.5V電源61が接続され、コンパレータCP1の非反転入力には2次コイルL2の一端が抵抗R1を介して接続される。また、コンパレータCP1の非反転入力には、非反転入力への入力電圧が高くなり過ぎないように制限するダイオードD1が接続されている。
ここで、図2Aは受電ユニット20の電圧波形図、図2BはコンパレータCP1の入力波形図、図2CはコンパレータCP1の出力波形図である。本実施形態では、1次コイルL1と2次コイルL2の電磁誘導作用により、図2A中の実線a1に示す交流電圧V2が2次コイルL2に発生し、これにより図2B中の実線a3に示す矩形の電圧信号がコンパレータCP1の非反転入力に入力される。その結果、図2C中の実線a4に示す矩形の電圧信号がコンパレータCP1より出力される。
なお、図2Aにおいて、破線a2は整流平滑回路5の入力電圧であり、一点鎖線a7はハイサイドのスイッチング信号である。
MCU7は、タイマ71と、CPU72とを有し、MCU3との間で通信を行う。タイマ71は、コンパレータCP1より出力される電圧信号(図2C中の実線a4参照)の周期を計測し、計測結果をCPU72に出力する。CPU72は、周波数からデータを復調する復調機能を有し、予め記憶部(図示せず)に記憶させたプログラムを実行することにより復調機能を実現する。本実施形態では、CPU72は、タイマ71から計測結果を受け取ると、この計測結果から上記電圧信号の周波数を求め、この周波数に基づいてデータを復調する。
次に、変調機能について説明する。変調とは、情報及び記録・伝送媒体の性質に応じて情報を最適な電気信号に変換することであり、例えばFSK変調やPSK変調などがある。FSK(Frequency Shift Keying)変調は、搬送波の周波数を変化させることでデータを変調する方式であり、PSK(Phase Shift Keying)変調は、一定周波数の搬送波の位相を変化させることでデータを変調する方式である。なお、本実施形態では、FSK変調を例に説明する。
本実施形態では、相対的に高い第1周波数f11及び相対的に低い第2周波数f12をFSK変調に用い、第1周波数f11にデータ“0”を対応付け、且つ第2周波数f12にデータ“1”を対応付けている。従って、図3Aに示すように、駆動周波数がf12、f11、f12、f11の順番で交互に入れ替わる場合、受電ユニット20へ送信されるデータは“1010”となる。
ここで、本実施形態の非接触給電装置において給電ユニット10に対して受電ユニット20がずれた場合、第1共振回路1の共振特性が変化し、給電効率が低下してしまう。そのため、このような非接触給電装置においては、第1共振回路1の共振特性が変化した場合でも給電効率が低下しないように、周波数の追従制御を行なうのが好ましい。
しかしながら、周波数の追従制御を行なった場合、上述の第1周波数f11及び第2周波数f12以外の周波数も存在することになり、この周波数にデータが対応付けられていなければ、MCU7はデータを受信することができない。
そこで、本実施形態では、図3Bに示すように、第1周波数f11及び第2周波数f12以外の周波数f13にもデータ“X”(例えば、X=0)を対応付けている。その結果、MCU7は、FSK変調に用いる周波数がf13に変更された場合でも、周波数f13に対応するデータを受信することができる。
また、例えば第1周波数f11又は第2周波数f12の搬送波が連続して送信された場合、MCU7は、データ“0000…”又はデータ“1111…”を受信データとして処理すべきなのか、それとも非通信状態と判断すべきなのか分からない。そこで、本実施形態では、調歩同期(非同期)させることで通信期間を明確化し、MCU7が通信期間内に送信されたデータのみを受信するように構成している。
図4は給電ユニット10のデータフォーマットである。調歩同期の場合、伝送を開始する際にまずスタートビット“0”を送り、続けてヘッダー、データの順番で送った後、最後にストップビット“1”を送る。つまり、本実施形態では、スタートビット“0”とストップビット“1”とで決まる通信期間T1内に送信されたデータのみを受信する。そのため、上述のようにデータ“0000…”又はデータ“1111…”が連続して送信された場合でも、MCU7は必要なデータのみを受信することができる。
ここで、FSK変調によるデータ伝送について説明する。MCU3は、通信を行っていない状態では、例えば周波数f1を第2周波数f12に設定し、受電ユニット20に対して給電のみを行う。MCU3は、この状態から通信を開始する際に、例えば周波数f1を第1周波数f11に切り替えてデータ“0000”を送信し、通信を開始することをMCU7に知らせる。その後、送信するデータに合わせて第1周波数f11と第2周波数f12とを切り替え、データをMCU7に送信する。
そして、MCU3は、データの送信が終了すると、例えば周波数f1を第1周波数f11と第2周波数f12との間で交互に切り替えてデータ“0101”を送信し、通信が終了したことをMCU7に知らせる。その後、MCU3は、周波数f1を第2周波数f12に切り替え、受電ユニット20に対して給電のみを行う。以上の手順により、必要なデータのみをMCU7に取得させることができる。
ところで、受電ユニット20である電気錠に対して給電ユニット10が正規位置にある場合、給電ユニット10の周波数f1と出力P1との関係は図5A中の実線a5のようになる。そして、周波数f1が第1周波数f11の場合には出力P1=P11となり、周波数f1が第2周波数f12の場合には出力P1=P12となる。
またこのとき、第1周波数f11及び第2周波数f12は共振周波数よりも右側にあることから、インバータ回路2は遅相モードで動作する。ここに、正規位置とは、1次コイルL1と2次コイルL2の結合係数が最大となる位置である。
一方、受電ユニット20である電気錠と給電ユニット10との間に位置ずれが生じると、周波数f1と出力P1との関係は図5A中の破線a6のように変動する。従ってこの場合、周波数f1が第1周波数f11のままでは出力P1=P13(P13<P11)まで低下し、周波数f1が第2周波数f12のままでは出力P1=P14(P14<P12)まで低下する。つまり、位置ずれが生じた場合には、周波数f1(インバータ回路2の駆動周波数)を変化させなければ給電効率が低下することになる。
そこで、本実施形態では、給電ユニット10と受電ユニット20との間に位置ずれが生じた場合、新たな共振周波数f14に近づくように周波数f1を変化させている。
例えば、図5Bに示す例では、新たな共振周波数f14に近づくように周波数f1を第1周波数f11から第3周波数f15(f15<f11)まで低下させることで、出力P1=P15(P15>P11)まで高めることができる。その結果、給電効率の低下を抑えることができる。
また同様に、周波数f1を第2周波数f12から第4周波数f16(f16<f12)まで低下させることで、出力P1=P16(P16>P12)まで高めることができる。その結果、給電効率の低下を抑えることができる。さらに、変更後の第3周波数f15及び第4周波数f16は共振周波数f14よりも右側にあることから、インバータ回路2は遅相モードで動作する。
上述のように、周波数f1を変更した場合、受電ユニット20では周波数f1が変更されたことを知らないため、周波数f1が変更されたことを受電ユニット20に知らせる必要がある。図6は周波数f1を変更した場合の動作を示すフローチャートであり、以下、図6を参照しながら具体的に説明する。
給電ユニット10のMCU3は、受電ユニット20である電気錠との間に位置ずれが生じ、給電効率が低下したと判断すると、新たな共振周波数f14に近づくように周波数f1を変更する(ステップS1)。本実施形態では、MCU3は、第1周波数f11及び第2周波数f12から第3周波数f15及び第4周波数f16に変更する。次に、MCU3は、変更後の第4周波数f16を含む周波数情報を設定する(ステップS2)。そして、MCU3は、現状の第1周波数f11及び第2周波数f12により周波数情報を受電ユニット20に送信する(ステップS3)。
受電ユニット20のMCU7は、給電ユニット10より送信された周波数情報を受信した後(ステップS4)、この周波数情報に含まれる第4周波数f16を新たな周波数f1に設定する(ステップS5)。またこのとき、MCU7は、現状の第1周波数f11及び第2周波数f12の差分から、第4周波数f16と対になる第3周波数f15を求める。そして、MCU3及びMCU7は、更新後の第3周波数f15及び第4周波数f16により以降の通信を行う(ステップS6)。以上の手順により、MCU7は、周波数f1が変更されたことを知ることができる。
また、周波数f1が変更されたことを受電ユニット20に知らせる方法は、図7A及び図7Bに示す方法であってもよい。以下、図7A及び図7Bを参照しながら具体的に説明する。
給電ユニット10のMCU3は、受電ユニット20である電気錠との間に位置ずれが生じ、給電効率が低下したと判断すると、新たな共振周波数f14に近づくように周波数f1を変更する(ステップS11)。本実施形態では、MCU3は、周波数f1を第1周波数f11及び第2周波数f12から第3周波数f15及び第4周波数f16に変更する。そして、MCU3は、インバータ回路2の駆動周波数を第3周波数f15及び第4周波数f16に設定し、通信を開始する(ステップS12のYes)。なお、周波数f1が変更されるまでは通信を開始しない(ステップS12のNo)。
次に、MCU3は、受電ユニット20のMCU7が変更後の第4周波数f16を認識するまでの待機時間(第1時間)を設定し、第1時間が経過するまで第4周波数f16でインバータ回路2を動作させる(ステップS13)。このとき、MCU7は、周波数f1が変更されたことを認識する処理を行う(ステップS21)。本実施形態では、MCU7は、第4周波数f16の搬送波を上記第1時間以下の第2時間連続して検出すると、周波数f1が第2周波数f12から第4周波数f16に変更されたことを認識する。その後、MCU7は、第4周波数f16を変更後の周波数f1に設定する(ステップS22)。
MCU3は、上記第1時間が経過してMCU7が周波数設定を完了すると、第3周波数f15及び第4周波数f16を用いて送信を開始する(ステップS14)。MCU7は、給電ユニット10から第3周波数f15の搬送波が送信されることで通信を開始したことを検出すると(ステップS23)、第3周波数f15及び第4周波数f16の搬送波の受信を開始する(ステップS24)。なお、MCU3及びMCU7は、上述の処理ループが終了するとメインループに戻る。
以上の手順により、MCU7は、周波数f1が変更されたことを知ることができ、それ以降は、更新後の第3周波数f15及び第4周波数f16により通信を行う。上述の構成によれば、第3周波数f15及び第4周波数16に変更する前に変更後の第3周波数f15及び第4周波数f16を通知する場合に比べて、リアルタイムで周波数f1を変更することができる。
而して、本実施形態によれば、インバータ回路2の駆動周波数を第1周波数f11と第2周波数f12との間で切り換えることで、受電ユニット20に対して給電することができるとともにデータを送信することができる。したがって、従来の非接触給電システムのように、電力にデータを重畳させる回路が不要であり、その分給電ユニット10を小型化することができる。
また、受電ユニット20においても、2次コイルL2に発生する誘導電圧V2のエッジを検出する簡単な回路(エッジ検出回路6)があればよく、電力からデータを分離する回路は不要であることから、受電ユニット20も小型化することができる。
さらに、第1共振回路1の共振特性が変化した場合には、インバータ回路2が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となるように、インバータ回路2の駆動周波数を第3周波数f15及び第4周波数f16に変更している。これにより、給電効率の低下を抑えることができるとともに、インバータ回路2が進相モードになることでインバータ回路2を構成するスイッチング素子などが破損するのを抑えることができる。
なお、本実施形態では、ハーフブリッジ型のインバータ回路2を例に説明したが、4つのスイッチング素子で構成されるフルブリッジ型のインバータ回路であってもよく、本実施形態に限定されない。また、本実施形態では、第1周波数f11にデータ“0”を対応付け、且つ第2周波数f12にデータ“1”を対応付けたが、逆であってもよく、本実施形態に限定されない。
さらに、エッジ検出回路6は一例であって、コンパレータCP1の非反転入力にダイオードD1を接続しなくてもよい。また、コンパレータCP1の非反転入力に入力される電圧がコンパレータCP1の入力電圧の範囲外である場合には、コンパレータCP1の入力電圧の範囲内に収まるように分圧回路を用いてもよい。さらに、コンパレータCP1の非反転入力への接続は、抵抗R1を介さないダイレクト接続であってもよい。
また、第1共振回路1は、1次コイルL1のみで構成してもよいし、1次コイルL1及び第1コンデンサC1の並列回路で構成してもよい。さらに、第2共振回路4は、2次コイルL2のみで構成してもよいし、2次コイルL2及び第2コンデンサC2の並列回路で構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態の非接触給電装置は、給電ユニット10と受電ユニット20とを備える。給電ユニット10は、1次コイルL1を具備する第1共振回路1と、駆動周波数に応じた交流電圧を第1共振回路1に印加するインバータ回路2と、前記駆動周波数を制御するMCU3(第1制御回路)とを有する。受電ユニット20は、2次コイルL2を具備する第2共振回路4と、MCU3との間で通信を行うMCU7(第2制御回路)とを有する。そして、受電ユニット20は、1次コイルL1と2次コイルL2の電磁誘導作用により給電ユニット10から非接触で給電される。MCU3は、前記駆動周波数として第1周波数f11及び第2周波数f12を少なくとも有し、前記駆動周波数を第1周波数f11と第2周波数f12との間で切り替えることでデータをFSK変調してMCU7へ送信する。MCU7は、第1周波数f11及び第2周波数f12での前記電磁誘導作用により2次コイルL2に発生する誘導電圧V2の周波数に基づいて前記データを復調する。
上記構成によれば、インバータ回路2の駆動周波数を第1周波数f11と第2周波数f12との間で切り換えることで、受電ユニット20に対して給電することができるとともにデータを送信することができる。したがって、従来の非接触給電システムのように、電力にデータを重畳させる回路が不要であり、その分給電ユニット10を小型化することができる。また、受電ユニット20においても、2次コイルL2に発生する誘導電圧V2のエッジを検出する簡単な回路があればよく、電力からデータを分離する回路は不要であることから、受電ユニット20も小型化することができる。
また、本実施形態の非接触給電装置のように、MCU3は、前記駆動周波数として第3周波数f15及び第4周波数f16をさらに有するのが好ましい。この場合、第1共振回路1の共振特性が変化しても、インバータ回路2が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となる。また、MCU3は、第1共振回路1の共振特性が変化した場合、前記駆動周波数を第1周波数f11と第2周波数f12との間で切り換えることで第3周波数f15及び第4周波数f16の情報をMCU7へ送信する。その後、MCU3は、前記駆動周波数を第1周波数f11及び第2周波数f12から第3周波数f15及び第4周波数f16に変更する。MCU7は、第3周波数f15及び第4周波数f16の情報を受信した後は、第3周波数f15及び第4周波数f16での前記電磁誘導作用により2次コイルL2に発生する誘導電圧V2の周波数に基づいて前記データを復調する。
上記構成によれば、第1共振回路1の共振特性が変化した場合には、インバータ回路2が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となるように、インバータ回路2の駆動周波数を第3周波数f15及び第4周波数f16に変更している。これにより、給電効率の低下を抑えることができるとともに、インバータ回路2が進相モードになることでインバータ回路2を構成するスイッチング素子などが破損するのを抑えることができる。
また、本実施形態の非接触給電装置のように、MCU3は、前記駆動周波数として第3周波数f15及び第4周波数f16をさらに有するのが好ましい。この場合、第1共振回路1の共振特性が変化しても、インバータ回路2が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となる。また、MCU3は、第1共振回路1の共振特性が変化した場合、前記駆動周波数を第1周波数f11及び第2周波数f12から第3周波数f15及び第4周波数f16に変更した後、第3周波数f15でインバータ回路2を第1時間連続して動作させる。MCU7は、第3周波数f15での前記電磁誘導作用により2次コイルL2に発生する誘導電圧V2の周波数が前記第1時間以下の第2時間連続して同じである場合、第3周波数f15及び第4周波数f16での前記電磁誘導作用により2次コイルL2に発生する誘導電圧V2の周波数に基づいて前記データを復調する。
上記構成によれば、第1共振回路1の共振特性が変化した場合には、インバータ回路2が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となるように、インバータ回路2の駆動周波数を第3周波数f15及び第4周波数f16に変更している。これにより、給電効率の低下を抑えることができるとともに、インバータ回路2が進相モードになることでインバータ回路2を構成するスイッチング素子などが破損するのを抑えることができる。また、周波数を頻繁に変更するようなシステムの場合、周波数を変更する前に変更後の周波数を通知する場合に比べてリアルタイムで周波数を変更することができる。
1 第1共振回路
2 インバータ回路
3 MCU(第1制御回路)
4 第2共振回路
7 MCU(第2制御回路)
10 給電ユニット
20 受電ユニット
L1 1次コイル
L2 2次コイル
V2 誘導電圧
f11 第1周波数
f12 第2周波数
f15 第3周波数
f16 第4周波数
2 インバータ回路
3 MCU(第1制御回路)
4 第2共振回路
7 MCU(第2制御回路)
10 給電ユニット
20 受電ユニット
L1 1次コイル
L2 2次コイル
V2 誘導電圧
f11 第1周波数
f12 第2周波数
f15 第3周波数
f16 第4周波数
Claims (3)
- 1次コイルを具備する第1共振回路、駆動周波数に応じた交流電圧を前記第1共振回路に印加するインバータ回路、並びに前記駆動周波数を制御する第1制御回路を有する給電ユニットと、
2次コイルを具備する第2共振回路、並びに前記第1制御回路との間で通信を行う第2制御回路を有し、前記1次コイルと前記2次コイルの電磁誘導作用により前記給電ユニットから非接触で給電される受電ユニットとを備え、
前記第1制御回路は、前記駆動周波数として第1周波数及び第2周波数を少なくとも有し、前記駆動周波数を前記第1周波数と前記第2周波数との間で切り替えることでデータをFSK変調して前記第2制御回路へ送信し、
前記第2制御回路は、前記第1周波数及び前記第2周波数での前記電磁誘導作用により前記2次コイルに発生する誘導電圧の周波数に基づいて前記データを復調することを特徴とする非接触給電装置。 - 前記第1制御回路は、前記駆動周波数として、前記第1共振回路の共振特性が変化した場合において前記インバータ回路が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となる第3周波数及び第4周波数をさらに有し、
前記第1制御回路は、前記第1共振回路の共振特性が変化した場合、前記駆動周波数を前記第1周波数と前記第2周波数との間で切り換えることで前記第3周波数及び前記第4周波数の情報を前記第2制御回路へ送信した後、前記駆動周波数を前記第1周波数及び前記第2周波数から前記第3周波数及び前記第4周波数に変更し、
前記第2制御回路は、前記第3周波数及び前記第4周波数の情報を受信した後は、前記第3周波数及び前記第4周波数での前記電磁誘導作用により前記2次コイルに発生する誘導電圧の周波数に基づいて前記データを復調することを特徴とする請求項1記載の非接触給電装置。 - 前記第1制御回路は、前記駆動周波数として、前記第1共振回路の共振特性が変化した場合において前記インバータ回路が遅相モードで動作し且つ給電効率が所定値以上となる第3周波数及び第4周波数をさらに有し、
前記第1制御回路は、前記第1共振回路の共振特性が変化した場合、前記駆動周波数を前記第1周波数及び前記第2周波数から前記第3周波数及び前記第4周波数に変更した後、前記第3周波数で前記インバータ回路を第1時間連続して動作させ、
前記第2制御回路は、前記第3周波数での前記電磁誘導作用により前記2次コイルに発生する誘導電圧の周波数が前記第1時間以下の第2時間連続して同じである場合、前記第3周波数及び前記第4周波数での前記電磁誘導作用により前記2次コイルに発生する誘導電圧の周波数に基づいて前記データを復調することを特徴とする請求項1記載の非接触給電装置。
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CN107546862A (zh) * | 2016-06-27 | 2018-01-05 | 本田技研工业株式会社 | 受电装置、输送设备以及检测方法 |
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2014
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