JP2016072753A - Speaker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、折り畳み可能なスピーカに関する。 The present invention relates to a foldable speaker.
音を再生する種々のスピーカの中には、保管や運搬を容易にするために折り畳み可能に設けられたものがある。
例えば、特許文献1に開示されるスピーカは、ビニール樹脂等の柔軟な材料の中空構造の振動板を備えており、振動板の中空部に空気等の物体を充填した状態で振動させることにより、スピーカとして機能させることができる。また、中空部の物体を取り出すことで振動板を折り畳み、巻き込む等して形状を変更し、体積を減少させることができ、場所をとらないスピーカとすることができる。
また、特許文献2には、柔軟性を有する静電型スピーカが開示されており、この静電型スピーカにおいては、振動体を二つ折りに折り曲げた状態においても対向する振動体の振動が同相となるように変位を揃えることができ、発生した音が打ち消されることがないので、スピーカとして良好に機能させることができるようになっている。
Among various speakers that reproduce sound, some speakers are provided so as to be foldable for easy storage and transportation.
For example, the speaker disclosed in
さらに、特許文献3には、平板状の振動板を可撓性の薄板又はシートに適宜な間隔を保って複数取り付けたパネル型スピーカが開示されている。このパネル型スピーカでは、不使用状態において振動板の部分を積み重ねることにより、コンパクトに保つことができる。
また、特許文献4には、分割された筐体のそれぞれにコーン型の振動板を収容して同一の放射面をもったスピーカユニットを備えたスピーカが開示されている。このスピーカでは、各筐体を蝶番によって開閉自在に連結しており、各スピーカユニットの照射面のなす角度を自由に可変できるとともに、各スピーカユニットの放斜面どうしを重ねて閉じることができ、持ち運びや収納が楽にできるようになっている。
Further,
ところで、特許文献5又は特許文献6に開示されているように、湾曲した振動板により構成されるスピーカが知られているが、このタイプのスピーカにおいては、上記特許文献1〜4に開示される各種スピーカのように折り畳み可能なものはなかった。
By the way, as disclosed in
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、湾曲した振動面を構成した折り畳み可能なスピーカを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to provide a foldable speaker having a curved vibration surface.
本発明のスピーカは、回転可能に支持するヒンジ部を介して開閉可能な一対の支持板と、一対の振動面の一方の側部どうしを接合して谷部を形成し、他方の側部がそれぞれ前記支持板に支持された振動体と、前記振動体の前記谷部を該谷部の深さ方向に沿って往復駆動する駆動部と、前記駆動部と前記一対の支持板とを連結するリンク構造とを備え、前記リンク構造は、2本のアーム部材の一方の端部どうしが回転可能に連結するとともに、その連結部に前記駆動部が設けられ、前記アーム部材の他方の端部がそれぞれ前記支持板に回転可能に支持された構造であることを特徴とする。 The speaker of the present invention joins a pair of support plates that can be opened and closed via a hinge portion that is rotatably supported, and one side portions of the pair of vibration surfaces to form a valley portion, and the other side portion is The vibration body supported by the support plate, the drive unit that reciprocates the valley of the vibration body along the depth direction of the valley, and the drive unit and the pair of support plates are coupled to each other. A link structure, wherein the link structure is configured such that one end portions of two arm members are rotatably connected to each other, the drive portion is provided at the connection portion, and the other end portion of the arm member is Each of them is structured to be rotatably supported by the support plate.
このスピーカは、一対の振動面のそれぞれ他方の側部が一対の支持板(ぞれぞれの支持板)に支持された状態とされる一方で、これら振動面の一方の側部(谷部の底部)が駆動部とともにリンク構造によって一対の支持板の開閉動作に伴って進退移動するようになっていることから、一対の支持板の開閉動作に伴って振動面を湾曲面状と平面状との間に変形させることができる。すなわち、一対の支持板を開くと、振動面の一方の側部(谷部の底部)が前進移動して振動面が湾曲面状に変形した振動体が表れる。そして、この状態で振動体を駆動部によって振動させることで音を出すことができ、このように一対の支持板を開とした場合にスピーカとして機能させることができるようになっている。また、一対の支持板を閉とした場合に、振動面の一方の側部(谷部の底部)が後退移動して振動面が平面状に変形するので、振動体を一対の支持板の間に収容させることができる。このように、スピーカを薄く折り畳むことができることから、持ち運びや収納を容易に行うことができる。
また、本発明のスピーカにおいては、一対の支持板の開き角度を変化させることによって湾曲面状の振動面の曲率を変化させることができる。これにより、その振動面の曲率の大きさによって音の広がり(指向特性)を変化させることができる。
In this speaker, the other side portion of the pair of vibration surfaces is supported by a pair of support plates (respective support plates), while one side portion (valley portion) of these vibration surfaces. The bottom part of the support plate is moved forward and backward with the opening and closing operation of the pair of support plates by the link structure together with the drive unit, so that the vibration surface is curved and flat with the opening and closing operations of the pair of support plates. Can be deformed between. That is, when the pair of support plates is opened, a vibrating body in which one side portion (bottom portion of the valley portion) of the vibration surface moves forward and the vibration surface is deformed into a curved surface appears. In this state, the vibrating body can be vibrated by the drive unit, so that a sound can be produced. Thus, when the pair of support plates are opened, it can function as a speaker. In addition, when the pair of support plates are closed, one side of the vibration surface (bottom of the valley) moves backward to deform the vibration surface into a flat shape, so that the vibration body is accommodated between the pair of support plates. Can be made. Thus, since the speaker can be folded thinly, it can be easily carried and stored.
In the speaker of the present invention, the curvature of the curved vibration surface can be changed by changing the opening angle of the pair of support plates. Thereby, the spread of sound (directional characteristic) can be changed according to the curvature of the vibration surface.
本発明のスピーカにおいて、前記一対の支持板に、前記一対の支持板を開とした場合に形成される前記振動体の背後の空間を塞ぐように展開し、前記一対の支持板を閉とした場合に縮小する閉鎖板が設けられているとよい。
閉鎖板により振動体の背後の空間を塞ぐことで、その振動体の背後の空間へ音波が抜けることを防止することができるので、振動体の前面から効率的に放音することができる。
In the speaker of the present invention, the pair of support plates are deployed so as to close a space behind the vibrating body formed when the pair of support plates is opened, and the pair of support plates are closed. It is preferable that a closing plate which is reduced in some cases is provided.
By closing the space behind the vibrating body with the closing plate, it is possible to prevent sound waves from being released into the space behind the vibrating body, so that sound can be efficiently emitted from the front surface of the vibrating body.
本発明によれば、湾曲した振動面を構成したスピーカを薄く折り畳むことができる。 According to the present invention, a speaker having a curved vibration surface can be folded thinly.
以下、本発明のスピーカの実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態のスピーカを示し、本のように開閉できるブック型に構成される。
この第1実施形態のスピーカ100は、振動体1と、この振動体1を往復駆動するアクチュエータ(駆動部)2と、これら振動体1及びアクチュエータ2を支持する一対の支持板31L,31Rと、アクチュエータ2と一対の支持板31L,31Rとを連結するリンク構造4とを備えている。
Hereinafter, embodiments of a speaker of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 3 show a speaker according to a first embodiment of the present invention, which is configured in a book shape that can be opened and closed like a book.
The
一対の支持板31L,31Rは、図1から図3に示すように、回転可能に支持するヒンジ部32を介して開閉可能な二つ折り状に設けられており、これら矩形板状に設けられた一対の支持板31L,31Rの一方の側部どうしがヒンジ部32により回転可能に設けられる構成とされている。これにより、一対の支持板31L,31Rは、他方の側部どうしを合わせた状態(図2及び図3(b))と、他方の側部どうしを離した状態(図1及び図3(a))との間で開閉動作を行えるようになっている。この前者を一対の支持板31L,31Rを閉じた状態、後者を一対の支持板31L,31Rを開いた状態と称す。
なお、ヒンジ部32は、一対の支持板31L,31Rにいわゆる蝶番等の部材を取り付けて回転可能な構造としてもよいし、一対の支持板31L,31Rの一方の側部どうしを回転可能な支持構造に形成してもよい。
As shown in FIGS. 1 to 3, the pair of support plates 31 </ b> L and 31 </ b> R are provided in a foldable shape that can be opened and closed via a
The
そして、これら一対の支持板31L,31Rとアクチュエータ2とは、図1及び図2に示すように、支持板31L,31Rの上下端部に設けられた一対のリンク構造4により連結され、アクチュエータ2は、一対の支持板31L,31Rの開閉動作に伴ってヒンジ部32に対して離間または接近する方向に進退移動するように支持されている。このリンク構造4の構成について、図3(a)に示す上面部を用いて詳しく説明する。
The pair of
リンク構造4は、両支持板31L,31Rの間を接続する2本のアーム部材41a,41bにより構成されている。両アーム部材41a,41bは同じ長さに設けられ、左右対称に配置されている。そして、アーム部材41a,41bの長さ方向の一端部どうしが支軸42cにより回転可能に連結するとともに、その連結部にアクチュエータ2が設けられ、各アーム部材41a,41bの他端部がそれぞれ支軸42a,42bにより両支持板31L,31Rの上下端部に回転可能に支持されている。また、アーム部材41a,41bの連結部は、支軸42cを介してガイド部材43に取り付けられ、このガイド部材43にアクチュエータ2が固定されている。これにより、アクチュエータ2は、支持板31L,31Rの開閉動作に伴いヒンジ部32に対して離間または接近する方向に進退移動されるようになっている。すなわち、図3(a)に二点鎖線で示すように、両支持板31L,31Rの他方の側部(先端部)どうしを近づけて両支持板31L,31Rを閉じる方向に閉動作すると、その閉動作に伴い両アーム部材41a,41bが支軸42cから折り畳まれて、その支軸42c及びガイド部材43とともにアクチュエータ2がヒンジ部32に接近する方向に後退移動する。一方、両支持板31L,31Rの他方の側部どうしを離して両支持板31L,31Rを開く方向に開動作すると、その開動作に伴い両アーム部材41a,41bが開いて支軸42c及びガイド部材43とともにアクチュエータ2が迫り出し、ヒンジ部32から離間する方向に前進移動するようになっている。
The
なお、図2及び図3(b)に示すように、両支持板31L,31Rの先端部どうしを合わせて完全に閉じた状態では、一対のアーム部材41a,41bどうしも完全に折り畳まれて並列した状態となる。一方、図1及び図3(a)に示すように、一対のアーム部材41a,41bが互いに一つの直線上に並ぶように開いて配置される位置が、一対の支持板31L,31Rが最も大きく開いた状態となる。
As shown in FIGS. 2 and 3 (b), when the tip portions of the
振動体1は、矩形状に設けられた一対の振動面11L,11Rの一方の側部どうしを接合して谷部12を形成した形状とされている。そして、振動面11L,11Rの他方の側部は、それぞれ一対の支持板31L,31Rの他方の側部側に揺動自在に支持されている。また、振動面11L,11Rの接合部13は、ガイド部材43に支持されており、谷部12の底部が、一対の支持板31L,31Rの開閉動作に伴いリンク構造4により案内されて谷部12の深さ方向に進退移動するようになっている。
これにより、振動体1の各振動面11L,11Rは、図3(a)に示すように、一対の支持板31L,31Rの開動作に伴いアクチュエータ2及び振動体1の谷部12の底部がヒンジ部32から離間する方向に前進移動することにより湾曲面状(縦割り筒状)に変形し、図3(b)に示すように、一対の支持板31L,31Rの閉動作に伴いアクチュエータ2及び振動体1の谷部12の底部がヒンジ部32に接近する方向に後退移動することにより平面状に変形して、両支持板31L,31Rの間に収容されるようになっている。
The vibrating
Thereby, as shown in FIG. 3A, the vibration surfaces 11L and 11R of the vibrating
一対の支持板31L,31Rを開とした場合における振動面11L,11Rについて詳しく説明すると、振動面11L,11Rは一方向(縦割り筒状の振動面の周方向:横方向)に湾曲し、その一方向と直交する方向(縦割り筒状の振動面の縦方向)へは直線状となる。そして、一対の振動面11L,11Rが、その凸となる方向を同じ表面側に向けて並列に配置されるとともに、隣接する側部どうしが、縦割り筒状の振動面11L,11Rの周方向に沿う断面において接線方向を共通にした状態で接合されている。両振動面11L,11Rの接合部13は、両振動面11L,11Rの一側部を接着する等により、例えば帯板状に形成される。そして、この接合部13に沿って、両振動面11L,11Rの間に、縦方向に沿う直線状の谷部12が形成されている。
また、上述の縦割り筒状とは、筒状の面の一部を縦割りにして切り取った湾曲面状のことであり、上述の振動面の側部とは、縦割り筒状の振動面において、筒状の面の湾曲する方向の側部のことである。
The vibration surfaces 11L and 11R when the pair of
In addition, the above-described vertically-divided cylindrical shape is a curved surface shape obtained by cutting a part of a cylindrical surface vertically, and the side portion of the above-described vibration surface is a vertically-divided cylindrical vibration surface. The side of the cylindrical surface in the curved direction.
なお、これら縦割り筒状の振動面11L,11Rは、必ずしも単一円弧面でなくてもよく、複数の曲率を連続させたもの、縦割り筒状の周方向に沿う断面が放物線形状やスプライン曲線など曲率が一定ないし連続的に変化するもの、角筒状面としたもの、階段状に複数の段差部を有する形状としたものなどを採用することができる。
また、均一な再生音を得るために、両振動面11L,11Rを接合部13の共通の接線に対して線対称に形成することが好ましい。ただし、本発明においては、必ずしも線対称でなくてもよい。
Note that these vertically split
Further, in order to obtain a uniform reproduced sound, it is preferable to form both the vibration surfaces 11L and 11R symmetrically with respect to the common tangent of the
なお、振動体1は、その材質が限定されるものではなく、スピーカの振動板として一般的に用いられる合成樹脂、紙等の湾曲可能な可撓性と弾性を有する材料を用いることができ、例えば、ポリプロピレン、ポリエステルなどの合成樹脂からなるフィルムにより形成される。
The material of the vibrating
アクチュエータ2は、振動体1の谷部12をその深さ方向に振動させるものであり、例えばボイスコイルモータが用いられる。本実施形態においては、アクチュエータ2は、例えば振動体1の接合部13に形成されたボイスコイルに相当する平面コイル状の導電体パターンと、ガイド部材43に固定された磁石機構とにより構成される。また、上述したように、振動体1の接合部13はダンパーを介してガイド部材43に支持されており、これにより、谷部12の底部はガイド部材43に対して谷部12の深さ方向に沿って往復移動自在に設けられている。なお、ダンパーには、一般的なダイナミックスピーカに用いられる材料のものを適用することができる。
The
このように構成されたスピーカ100は、上述したように、一対の振動面11L,11Rの他方の側部が一対の支持板31L,31Rの他端側に揺動可能に支持された状態とされる一方で、一対の振動面11L,11Rの一方の側部(谷部12の底部)が一対の支持板31L,31Rの開閉動作に伴って進退移動するようになっていることから、これら一対の支持板31L,31Rの開閉動作に伴って振動面11L,11Rを湾曲面状と平面状との間に変形させることができる。すなわち、一対の支持板31L,31Rを開くと、振動体1の谷部12の底部(振動面11L,11Rの一方の側部)が前進移動して振動面11L,11Rが湾曲面状に変形した振動体1が表れ、この状態で振動体1をアクチュエータ2によって振動させることにより音を出すことができ、このように一対の支持板31L,31Rを開とした場合にスピーカとして機能させることができるようになっている。
As described above, the
具体的には、一対の支持板31L,31Rの先端部を離して開とした場合、振動体1に形成された導電体パターンに音声信号に応じた駆動電流を流すと、その駆動電流によって生じる磁束変化と、ガイド部材43に固定された磁石機構による磁界とにより、導電体パターンに駆動電流に応じた駆動力が作用し、振動体1の谷部12の深さ方向に沿って振動し、振動面11L,11Rの表面から再生音を放射することができる。
一方、一対の支持板31L,31Rの先端部を合わせて閉とした場合、振動体1の接合部13(振動面11L,11Rの一方の側部)が後退移動して振動面11L,11Rが平面状に変形するので、振動体1を一対の支持板31L,31Rの間に収容させることができ、スピーカを薄く折り畳むことができる。したがって、スピーカ100の持ち運びや収納を容易に行うことができる。
Specifically, when the distal ends of the pair of
On the other hand, when the tip portions of the pair of
また、このスピーカ100においては、図示は省略するが、一対の支持板31L,31Rの開き角度を設定・表示する設定部材が設けられており、その開き角度を変化させることによって湾曲面状の振動面11L,11Rの曲率を変化させることができる。これにより、その振動面11L,11Rの曲率の大きさによって音の広がり(指向特性)を変化させることができる。具体的には、設定部材として、一対の支持板31L,31Rの開き角度を固定するストッパーと、その固定角度に対応して指向特性又は波面のタイプが表示される表示部とを有する構成を用いることができる。そして、例えば、一対の支持板31L,31Rの開き角度を比較的狭い90°程度に固定した場合においては、振動面11L,11Rの曲率が小さくなるので円筒波のような波面を生成することができ、指向性を広くすることができる。一方、一対の支持板31L,31Rの開き角度を比較的広い120°程度に固定した場合においては、振動面11L,11Rの曲率が大きくなるので平面波のような波面を生成することができ、指向性を狭くすることができる。
Further, in this
また、このようなブック型のスピーカ100は、スピーカとして単独で用いることもできるが、例えばノートブック型コンピュータのベース(キーボード部)とカバー(ディスプレイ部)との間や、鍵盤楽器のベースとカバーとの間等の開閉構造を有する構造部分に組み込んで用いることができる。
Such a book-
図4及び図5は、他の実施形態のスピーカを示している。これらの実施形態において、振動体等の構成要素は第1実施形態と同じものが用いられるので、各図において、第1実施形態と共通要素には同一符号を付して説明を簡略化する。 4 and 5 show a speaker according to another embodiment. In these embodiments, the same components as those of the first embodiment are used, such as the vibrating body. Therefore, in each drawing, the same reference numerals are assigned to the common elements as in the first embodiment, and the description is simplified.
図4に示す第2実施形態のスピーカ200は、二点鎖線で示すように、一対の支持板31L,31Rを開とした場合に形成される振動体1の背後の空間15を塞ぐように展開される閉鎖板5が設けられた構成とされる。この閉鎖板5は、一対の支持板31L,31Rの上下端部において、両支持板31L,31Rの間に架け渡されるようにして全体として扇形状に形成されており、振動体1の背後の空間15を塞ぐように一対設けられている。また、閉鎖板5は、一対の支持板31L,31Rを閉とした場合に、蛇腹状に折り畳まれ、縮小するようになっている。そして、これら支持板31L,31Rの開動作に伴い折り畳まれた状態から広げられることで、一対の支持板31L,31Rのいずれの開き角度においても振動体1の背後の空間15を塞ぐことができるようになっている。このように、閉鎖板5で振動体1の背後の空間15を覆うことで、振動体1の背後の空間15へ音波が抜けることを防止することができる。したがって、振動体1の前面から効率的に放音することができる。
The
なお、上記第2実施形態のように、閉鎖板5をスピーカ200の支持板31L,31Rに一体に設けておく必要はなく、一対の支持板31L,31Rを開いた状態で蓋状の閉鎖板をこれら一対の支持板31L,31Rの上下端部に被せることとしてもよい。
また、図4に示す実施例では、閉鎖板5は一対の支持板31L,31Rの上下端部に設けられたが、スピーカ200が机上等の平面の上に載置されて、支持板31L,31Rの下端部の空間が閉じられる場合には、閉鎖板5は一対の支持板31L,31Rの上端部に設けるだけでも良い。
In addition, unlike the said 2nd Embodiment, it is not necessary to provide the
In the embodiment shown in FIG. 4, the
図5は、第3実施形態のスピーカを示している。このスピーカ300は、第1実施形態のスピーカを2つ組み合わせた構成とされ、2チャンネルの音声信号を処理することができる。
すなわち、第1実施形態のスピーカ100は、回転可能に支持するヒンジ部32を介して開閉可能な一対の支持板31L,31Rと、一対の振動面11L,11Rにより形成された振動体1と、アクチュエータ2とを備える構成とされ、一つの振動体1により一つの音声信号を処理することができる。これに対し、第3実施形態のスピーカ300は、三枚の支持板31L,31R,31Cがヒンジ部32を介して開閉可能に設けられており、これら支持板31L,31R,31Cの間にそれぞれ振動体1及びアクチュエータ2が設けられている。そして、中央の支持板31Cが、両側の支持板31L,31Rとの間でそれぞれの振動体1を支持するように共有されている。また、リンク構造4等の構成についても中央の支持板31Cを共有して設けられている。これにより、第3実施形態のスピーカ300においては、左右の各振動体1によって二つの音声信号を処理することができるようになっている。
このように、第1実施形態のスピーカ100が1チャンネルのモノラル再生を行うものであるのに対し、第3実施形態のスピーカ300は2チャンネルのステレオ再生を行うことができる。
FIG. 5 shows a speaker of the third embodiment. The
That is, the
As described above, the
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、振動体を振動させる駆動部として、ボイスコイルモータの他、圧電素子等を用いてもよい。
また、本発明のスピーカは、図1に示すように、一対の支持板31L,31Rが左右に開閉し、振動体1が左右方向に湾曲する構造ではなく、一対の支持板31L,31Rが上下に開閉し、振動板1が上下方向に湾曲する構造でもよい。そして、一対の支持板31L,31Rが上下に開閉する構造のスピーカとした場合にも、一対の支持板31L,31Rの開き角度を設定・表示する設定部材や、振動体の背後の空間を塞ぐ閉鎖板を設ける構造としてもよく、さらに、設定部材と閉鎖板とを兼用する部材を設ける構造としてもよい。
また、図1のスピーカ100のように、支持板31L,31Rを左右に開閉する構造であっても、その設置及び使用の態様は限定されるものではなく、支持板31L,31Rを上下に開閉する態様で、設置及び使用することができる。
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A various change can be added in the range which does not deviate from the meaning of this invention.
For example, a piezoelectric element or the like may be used in addition to a voice coil motor as the drive unit that vibrates the vibrating body.
In addition, as shown in FIG. 1, the speaker of the present invention is not a structure in which the pair of
Moreover, even if the
1…振動体、2…アクチュエータ(駆動部)、4…リンク構造、5…連結板、11L,11R…振動面、12…谷部、13…接合部、15…空間、31L,31R,31C…支持板、32…ヒンジ部、41a,41b…アーム部材、42a,42b,42c…支軸、43…ガイド部材、100,200,300…スピーカ
DESCRIPTION OF
Claims (2)
一対の振動面の一方の側部どうしを接合して谷部を形成し、他方の側部がそれぞれ前記支持板に支持された振動体と、
前記振動体の前記谷部を該谷部の深さ方向に沿って往復駆動する駆動部と、
前記駆動部と前記一対の支持板とを連結するリンク構造とを備え、
前記リンク構造は、2本のアーム部材の一方の端部どうしが回転可能に連結するとともに、その連結部に前記駆動部が設けられ、前記アーム部材の他方の端部がそれぞれ前記支持板に回転可能に支持された構造であることを特徴とするスピーカ。 A pair of support plates that can be opened and closed via a hinge portion that is rotatably supported;
A vibrating body in which one side of a pair of vibration surfaces is joined to form a trough, and the other side is supported by the support plate, respectively.
A drive unit that reciprocates the valley of the vibrator along the depth direction of the valley; and
A link structure connecting the drive unit and the pair of support plates;
In the link structure, one end portions of two arm members are rotatably connected to each other, the driving portion is provided at the connecting portion, and the other end portions of the arm members are respectively rotated to the support plate. A loudspeaker characterized in that the structure is supported.
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2014
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