JP2016071008A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態によれば、表示装置は、スイッチ液晶部と、表示部と、制御部と、を含む。スイッチ液晶部は、複数の光学素子を含む。表示部は、スイッチ液晶部に重ねられ視差画像を含む表示光を出射する。制御部は、観視者の位置に関する情報に基づいて複数の光学素子から構成される開口パターンを切り替える。制御部は、観視者が表示部に対して移動しているとき、第1開口パターンから第2開口パターンへ切り替え、第1開口パターンおよび第2開口パターンから視認される輝度が略等しい観視者の位置を最適切り替え位置としたとき、観視者が最適切り替え位置に移動する前に切り替え動作を開始する。
【選択図】図1
Description
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、第1の実施形態に係る視差立体画像を視認可能な表示装置を例示するブロック図である。
表示装置100には、例えば、記憶部15と、バックライト20と、表示部30と、スイッチ液晶部40と、制御部50と、撮像部60と、が設けられる。スイッチ液晶部40は、例えば、液晶を用いたパララックスバリアで構成される。尚、視差バリアは、透過状態あるいは遮光状態に切り替えることが可能な光学スイッチであるスイッチ液晶であり、スイッチ液晶としては、視差バリアに限らず、レンチキュラレンズ等を用いてもよい。
観視者の位置として、例えば、観視者と表示装置100との間の相対的な角度を用いても良い。例えば、表示装置100の表示画面の基準点における表示画面の法線と、観視者と、の間の角度を、観視者の位置として用いても良い。観視者の位置として、表示画面を含む平面に観視者の位置を投影した点と、表示画面の基準点と、の間の距離を用いても良い。
図2は、バックライト20、表示部30及びスイッチ液晶部40を例示している。
この例では、スイッチ液晶部40、表示部30、バックライト20の順に重ねられる。バックライト20から出射された光は、表示部30及びスイッチ液晶部40を介して観視者に到達する。表示部30、スイッチ液晶部40、バックライト20の順に重ねられてもよい。
図3は、バックライト20、表示部30及びスイッチ液晶部40を例示している。
表示部30において、特に限定するものではないが、例えば、TFT(Thin Film Transistor)基板31aと対向基板33bとの間に液晶層32が設けられ、液晶層32と接する面には配向膜が設けられる。液晶分子の配向を制御するための複数の電極のペアは、液晶のモードに応じて、TFT基板31a及び対向基板33bに設けられてもよいし、TFT基板31aのみに設けられてもよい。
図4は、表示部30の画素の回路を例示している。
画素70は、TFT素子Trと、液晶素子LCと、を含む。TFT素子Trは、例えば、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。TFT素子Trのゲートが走査線GCLに接続される。TFT素子Trのソースが画素信号線SGLに接続される。液晶素子LCの一端が、TFT素子Trのドレインに接続される。液晶素子LCの他端が、対向電極33dに接続される。
これらの図は、スイッチ液晶部40のヘッドトラッキング動作を例示している。
表示部30においては、例えば、左眼用画像を表示する左眼用画素Lと、右眼用画像を表示する右眼用画素Rと、が交互に配置される。
スイッチ液晶部40は、非光透過状態の複数の光学素子47を含む遮光領域40aと、光透過状態の複数の光学素子47を含む光透過領域40bと、を含む。「LRLR」のときは、「LR」で1周期となる。「LLRRLLRR」のときは、「LLRR」で1周期となる。光透過領域40bに設けられる光学素子47の数は3以上であることが好ましい。これにより、細かな移動ができ、自然な表示が実施できる。
これらの図は、表示部30の画像シフト動作を例示している。
表示部30において、左眼用画像を表示する左眼用画素領域30Lと、右眼用画像を表示する右眼用画素領域30Rとが交互に配置される。本例の場合、左眼用画素領域30Lは3つの左眼用画素Lを含み、右眼用画素領域30Rは3つの右眼用画素Rを含む。スイッチ液晶部40は、非光透過状態の複数の光学素子を含む遮光領域40cと、光透過状態の複数の光学素子を含む光透過領域40dと、を含む。
これらの図は、表示装置100に対して観視者が移動する様子を例示している。
表示装置100の所定位置に、撮像部60が設けられている。観視者80と、表示装置100の表示画面101と、の間の距離を距離Dとする。観視者80は、この距離D離れた位置において、表示装置100の表示画面101と水平な方向(図中矢印81の方向)に移動する。観視者80の位置としては、例えば、表示装置100の表示画面101の基準点における表示画面101の法線と、観視者80と、の間の角度を、用いても良い。表示画面101の基準点とは、例えば、表示画面101の水平及び垂直方向の中心である。
図8は、一方の眼におけるスイッチ液晶部40の開口パターン毎の輝度特性を示す。あるいは、一方の眼の画像を白表示、他方の眼の画像を黒表示としたときの輝度プロファイルを示す。
図中、横軸は観視角度θ、縦軸は輝度Brを示す。
観視角度θとは、上述したように、表示画面101の基準点における表示画面101の法線と、観視者80と、のなす角度である。輝度Brとは、左眼用画像(または右眼用画像)を表示画面101に表示させたときの観視者80から観察した画面輝度(以下、単に輝度という)である。
図9(a)〜図9(c)は、スイッチ液晶部40において遮光領域及び光透過領域で形成される開口パターンを示す。尚、スイッチ液晶部40において開口部とは光透過領域とされる。
スイッチ液晶部40には、例えば、図9(a)、図9(b)、図9(c)に示す3つの開口パターンが観視角度θに応じて予め設定される。これら3つの開口パターンそれぞれは、スイッチ液晶部40に含まれる複数の光学素子のそれぞれについて所定の電圧を印加するか否かにより設定される。この設定値は、開口パターン毎に、データテーブルとして、記憶部15に格納しておいてもよい。また、設定値が電圧印加(ON)のときに光透過状態、設定値が非電圧印加(OFF)のときに遮光状態となる。設定値が電圧印加(ON)のときに遮光状態、設定値が非電圧印加(OFF)のときに光透過状態としてもよい。
図10は、スイッチ液晶部40の図9の各々の開口パターンに対応する輝度特性を示す。
図中、横軸は観視角度θ、縦軸は観視者から見た輝度Brを示す。
観視者80が角度Aから角度Fに向けて移動する。第1輝度特性91bは、図9(a)の第1開口パターン91のときの観視角度θと輝度Brとの関係を示す。第2輝度特性92bは、図9(b)の第2開口パターン92のときの観視角度θと輝度Brとの関係を示す。第3輝度特性93bは、図9(c)の第3開口パターン93のときの観視角度θと輝度Brとの関係を示す。
また、観視者80が角度F(第6角度)から角度E(第5角度)の方向に移動するときは、角度C(第3角度)に到達する前に、第3開口パターン93から第2開口パターン92への切り替えを開始するように設定する。これにより、切り替えが完了するタイミングが角度Cの近傍となり、同様に、切り替えが完了した時点において視認する輝度の変化を小さくすることが可能となる。
撮像部60は、所定の間隔のタイミングにて観視者80の撮影を行う。制御部50は、撮像部60が撮影した各々の時刻における観視者80の角度(位置)を算出することで、観視者80の移動方向を算出する。
開口パターンの切り替えを開始する所定の位置は、予め制御部50あるいは記憶部15等に設定しておく。
撮像部60は、所定の間隔のタイミングにて観視者80の撮影を行う。制御部50は、撮像部60が撮影した各々の時刻における観視者80の角度(位置)を取得することで、観視者80の移動方向、移動速度、現時点の角度(位置情報)を算出する。制御部50または記憶部15等に、システムの遅延時間と液晶分子の配向速度等による遅延時間等の合計を遅延時間情報として記憶しておく。尚、液晶分子の配向速度がシステムの遅延時間に比べて無視できる程度であれば、遅延時間情報はシステムの遅延時間としてもよい。
撮像部60が観視者80を撮影する所定のタイミングは、1フレーム毎のタイミングでもよいし、複数フレームに1回のタイミングもよいし、1フレームに複数回撮影してもよく、システムの特性に応じて適宜設定される。各々のタイミングで撮影された観視者80の位置から観視者80の移動速度が算出され、各々の時刻における観視者80の位置が算出され、最適なタイミングでスイッチ液晶部40の制御を行うことができる。
なお、スイッチ液晶部40の開口パターンは、各々のパターン毎に複数のテーブルとして格納されている。
制御部50は、撮像部60で撮像した観視者80の画像に基づいて、観視者80の角度(位置)を検出する(ステップS12)。
制御部50は、ステップS12で撮影した次のタイミングでの撮影画像から移動角度(位置)を検出する(ステップS13)。
制御部50は、撮影タイミングと移動位置に基づいて観視者80の移動速度を算出する(ステップS14)。尚、撮影するタイミングは、フレーム毎のタイミングでもよいし、複数フレーム単位でもよいし、1フレーム内に複数回撮影タイミングを設けてもよい。
次に、制御部50が開口パターンの切り替えを開始しても観視者80の位置に応じて最適な切り替えができない場合を考察する。この場合の表示装置の構成は第1の実施形態と同様である。前述の図9及び図10を参照して説明する。
尚、切り替えを開始するポイントは、予め観視者80の移動速度に応じた観視者80の位置あるいは切り替え開始時刻をテーブル等で設定しておいてもよい。
以上のとおり、第1の実施形態および第2の実施形態においては、立体表示を行うにあたり、スイッチ液晶部40の光透過領域および遮光領域を、観視者80の位置、あるいは、位置と移動速度に基づき最適に切り替えることにより、観視者80が切り替え時の輝度差を認識し難くした。これに対して、スイッチ液晶部40の開口パターンの切り替えは行わずに、観視者80の位置、あるいは、位置と移動速度に応じて、表示部30の右眼用画素領域及び左眼用画素領域の位置を変化させてもよい。この場合の表示装置の構成は、第1の実施形態と同様であるが、図6に示すように、スイッチ液晶部40の開口パターンは固定とされ、表示画像の位置が切り替えられる。具体的には、観視者80が移動しているとき、同様にシステムの遅延時間、液晶の配向速度等を考慮して、観視者80から見て、切り替わる前後の画像の輝度差が略最小となるように、先立って右眼用画素領域30R及び左眼用画素領域30Lの切り替えの開始を実施する。
尚、液晶の配向速度がシステムの遅延時間に比べて無視できる場合は、システムの遅延時間のみを遅延時間情報としてもよい。
更に、スイッチ液晶部40は、視差バリアに限らず、レンチキュラレンズ等を用いてもよい。例えば、観視者80の右眼が常時右眼用画素領域を視認し、左眼が常時左眼用画素領域を視認するように、スイッチ液晶部40によるレンチキュラレンズの屈折方向の切り替えを行う。この場合も観視者80が移動しているとき、同様にシステムの遅延時間、液晶の配向速度等を考慮して、切り替わる前後の画像の輝度差が最小になるように先立ってレンチキュラレンズの切り替えの開始を実施する。
また、液晶の配向速度がシステムの遅延時間に比べて無視できる場合は、システムの遅延時間のみを遅延時間情報としてもよい。
なお、固定スイッチ液晶を用いて画像の位置を変化させてヘッドトラッキング3D表示を行う場合、複数のバリアテーブルは複数の画像表示パターンとされ、その他のフローは、図11のフローと同様である。
図12は、第5の実施形態に係る電子装置を例示する模式図である。
電子装置には、前述の各実施形態における表示装置が設けられる。電子装置は、液晶ディスプレイとして例示される。液晶ディスプレイは、映像表示画面部510と、フロントパネル511と、フィルターガラス512と、を含む。
これらの液晶ディスプレイは、自動車のインストルメントパネル、カーナビゲーション、デジタルカメラ、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等に使用される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
Claims (6)
- 光透過状態である開口部と、前記光透過状態よりも透過率が低い遮光部と、を含む開口パターンを複数の光学素子により切り替えるスイッチ液晶部と、
前記スイッチ液晶部に重ねられ右眼用画像および左眼用画像を有する視差画像を表示する表示部と、
観視者の位置に関する位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記開口パターンの位置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記観視者が前記表示部に対して移動しているとき、前記観視者の右眼が前記右眼用画像を常時視認し、左眼が前記左眼用画像を常時視認するように前記開口パターンを、第1開口パターンから第2開口パターンへ切り替え、前記第1開口パターンおよび前記第2開口パターンから視認される輝度が略等しい前記観視者の位置を最適切り替え位置としたとき、前記観視者が前記最適切り替え位置に移動する前に切り替え動作を開始することを特徴とする表示装置。 - 前記制御部は、前記第1開口パターンから前記第2開口パターンへの切り替わり開始から切り替わり完了までの遅延時間情報を有し、
所定のタイミングで取得した前記観視者の位置情報に基づいて、前記観視者の移動速度を算出し、
前記観視者が前記最適切り替え位置に移動したときに、前記開口パターンの切り替えが完了するように、切り替えを開始することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記観視者が前記最適切り替え位置に移動したときに、前記第1開口パターンから前記第2開口パターンへの切り替えを完了させることができないと判断したとき、前記第2開口パターンを基準に前記第1開口パターンとは逆方向の第3開口パターンへの切り替えを行うことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 光透過状態である開口部と、前記光透過状態よりも透過率が低い遮光部と、を含む表示画像パターンを複数の光学素子により切り替えるスイッチ液晶部と、
前記スイッチ液晶部に重ねられ右眼用画像および左眼用画像を有する視差画像を表示する表示部と、
観視者の位置に関する位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記右眼用画像および左眼用画像の表示画像パターンを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記観視者が前記表示部に対して移動しているとき、前記観視者の右眼が前記右眼用画像を常時視認し、左眼が前記左眼用画像を常時視認するように、前記表示画像パターンを第1表示画像パターンから第2表示画像パターンへ切り替え、前記第1表示画像パターンおよび前記第2表示画像パターンから視認される輝度が略等しい前記観視者の位置を最適切り替え位置としたとき、前記観視者が前記最適切り替え位置に移動する前に切り替え動作を開始することを特徴とする表示装置。 - 前記制御部は、前記第1表示画像パターンから前記第2表示画像パターンへの切り替わり開始から切り替わり完了までの遅延時間情報を有し、
所定のタイミングで取得した前記観視者の位置情報に基づいて、前記観視者の移動速度を算出し、
前記観視者が前記最適切り替え位置に移動したときに、前記開口パターンの切り替えが完了するように、切り替えを開始することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記観視者が前記最適切り替え位置に移動したときに、前記第1表示画像パターンから前記第2表示画像パターンへの切り替えを完了させることができないと判断したとき、前記第2表示画像パターンを基準に前記第1表示画像パターンとは逆方向の第3表示画像パターンへの切り替えを行うことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
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