JP2016068765A - Electric power steering device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車の電動パワーステアリング装置に関する。 The present invention relates to an electric power steering device for an automobile.
従来、ステアリングホイールの操舵力を軽減するためのパワーステアリング装置として、モータを駆動源とした電動パワーステアリング装置が使用されている。電動パワーステアリング装置におけるアシスト力の伝達については、例えば操舵アシスト用のモータによって回転させられるウォームギアから、ステアリングシャフトに取り付けられたウォームホイールに伝達される構造が知られている。このようにウォームギアおよびウォームホイールを用いたギア減速機構においては、一般に、ギアの噛合部にバックラッシュと呼ばれる余裕代が設けられる。バックラッシが設けられることで、ウォームギアとウォームホイールとの相互の歯の噛み合わせを良好なものとし、ウォームギアおよびウォームホイールの回転を円滑なものとすることができる。 Conventionally, an electric power steering apparatus using a motor as a drive source has been used as a power steering apparatus for reducing the steering force of a steering wheel. As for the transmission of the assist force in the electric power steering apparatus, there is known a structure in which, for example, a worm gear rotated by a steering assist motor is transmitted to a worm wheel attached to a steering shaft. As described above, in a gear reduction mechanism using a worm gear and a worm wheel, generally, an allowance called backlash is provided at the meshing portion of the gear. By providing the backlash, the meshing of the teeth of the worm gear and the worm wheel can be made favorable, and the rotation of the worm gear and the worm wheel can be made smooth.
ウォームギアおよびウォームホイールについては、例えばギアハウジングに組み付けた後、慣らし運転を行う。ウォームギアおよびウォームホイールの慣らし運転は、モータを短い時間間隔で往復回転させて行う。この慣らし運転により、ギアの噛合部が適度に摩耗し、適切なバックラッシュが確保される(例えば特許文献1を参照)。 For the worm gear and the worm wheel, for example, a break-in operation is performed after assembling to the gear housing. The running-in operation of the worm gear and the worm wheel is performed by rotating the motor back and forth at short time intervals. By this running-in operation, the meshing portion of the gear is moderately worn and an appropriate backlash is ensured (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1においては、ステアリングシャフトからピニオンギアを介して出力されるラックの一端部に欠歯部が設けられている。この欠歯部がピニオンギアに対応するように配置し、ピニオンギアを空転させた状態にて、ウォームギアおよびウォームホイールの慣らし運転を行う。このような構成によれば、慣らし運転時にラックを動かさないでよくなるものの、ウォームギアおよびウォームホイールの相互の回転動作自体は従前と同様に行う必要があった。
In
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ウォームギアおよびウォームホイールの慣らし運転を効率よく行うのに適した電動パワーステアリング装置を提供することを課題とする。 The present invention has been conceived under the circumstances described above, and an object thereof is to provide an electric power steering apparatus suitable for efficiently performing a running-in operation of a worm gear and a worm wheel.
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。 In order to solve the above problems, the present invention employs the following technical means.
本発明によって提供される電動パワーステアリング装置は、モータにより回転させられるウォームギアと、このウォームギアと噛合し、ステアリングシャフトに外嵌固定されるウォームホイールと、上記ウォームギアおよび上記ウォームホイールを収容するギアハウジングと、上記ステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムチューブと、を備え、上記ギアハウジングと上記コラムチューブとがボルト締結により固定された電動パワーステアリング装置であって、上記ギアハウジングに対する上記コラムチューブの取り付け位置が、上記ウォームギアの回転軸線および上記コラムチューブの中心軸線の距離が相対的に遠い第1位置と、上記回転軸線および上記中心軸線の距離が相対的に近い第2位置と、に選択的に変更可能に構成されることを特徴としている。 An electric power steering apparatus provided by the present invention includes a worm gear that is rotated by a motor, a worm wheel that meshes with the worm gear and is externally fixed to the steering shaft, and a gear housing that houses the worm gear and the worm wheel. A column tube that rotatably supports the steering shaft, wherein the gear housing and the column tube are fixed by bolt fastening, wherein the column tube is attached to the gear housing. Is selectively changed to a first position where the distance between the rotation axis of the worm gear and the center axis of the column tube is relatively far and a second position where the distance between the rotation axis and the center axis is relatively close. Can be configured It is characterized in that.
好ましくは、上記ギアハウジングおよび上記コラムチューブのうち、いずれか一方側においてボルトを螺合するための複数のネジ穴が上記中心軸線周りに設けられ、かつ他方側においてボルト通し用の複数のボルト孔が上記中心軸線周りに設けられており、上記ギアハウジングに対する上記コラムチューブの取り付け位置は、上記複数のネジ穴および上記複数のボルト孔の相対位置を変更してボルト締結することにより上記第1位置と上記第2位置とをとる。 Preferably, a plurality of screw holes for screwing bolts on either side of the gear housing and the column tube are provided around the central axis, and a plurality of bolt holes for passing bolts on the other side. Is provided around the central axis, and the mounting position of the column tube with respect to the gear housing is changed to the first position by changing the relative positions of the plurality of screw holes and the plurality of bolt holes and tightening the bolts. And the second position.
好ましくは、上記ウォームホイールは、外周縁の全周にわたって複数の歯が形成された合成樹脂製の環状部材と、この環状部材の内縁側に固定された金属製の芯部材と、を備える。 Preferably, the worm wheel includes an annular member made of synthetic resin in which a plurality of teeth are formed over the entire circumference of the outer peripheral edge, and a metal core member fixed to the inner edge side of the annular member.
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。 Other features and advantages of the present invention will become more apparent from the detailed description given below with reference to the accompanying drawings.
以下、本発明の好ましい実施形態につき、図面を参照しつつ具体的に説明する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一部を概略的に示す断面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1、図2に示された電動パワーステアリング装置A1は、ステアリングシャフト1に装着された環状のウォームホイール2と、ウォームホイール2と噛合するウォームギア3と、ギアハウジング5と、コラムチューブ6と、を備え、アシスト用のモータ4の回転駆動力がウォームギア3およびウォームホイール2による減速機構を介してステアリングシャフト1に伝達されるように構成されている。ステアリングシャフト1は、ギアハウジング5およびコラムチューブ6に挿通されるとともに、図示しないステアリングホイールに連結されている。ウォームホイール2およびウォームギア3は、ギアハウジング5の内部に収容されている。ギアハウジング5とコラムチューブ6とは、複数のボルト7によって締結されている。なお、図1は、ウォームギアの回転軸線O1に垂直な平面で切断した状態を表す。
FIG. 1 is a sectional view schematically showing a part of an electric power steering apparatus according to the present invention. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG. An electric power steering apparatus A1 shown in FIGS. 1 and 2 includes an
図1に示すように、本実施形態において、ステアリングシャフト1は、アッパーシャフト11およびロアシャフト12を含んで構成されている。アッパーシャフト11は、主にコラムチューブ6に内挿されており、軸受61を介してコラムチューブ6に支持されている。ロアシャフト12は、主にギアハウジング5に内挿されており、軸受51を介してギアハウジング5に支持されている。アッパーシャフト11およびロアシャフト12は、相対回転不能に連結されている。このような構成により、ステアリングシャフト1(アッパーシャフト11およびロアシャフト12)は、軸受61,51を介してコラムチューブ6およびギアハウジング5に回転可能に支持されている。
As shown in FIG. 1, in the present embodiment, the
図2に示すように、本実施形態において、ウォームホイール2は、環状部材21と芯部材22とを備えている。環状部材21は、例えばポリアミド樹脂などの所定の強度を有する合成樹脂からなり、外周縁の全周にわたって複数の歯(図示略)が形成されている。芯部材22は、例えば軟鋼による金属製であり、環状部材21の内縁部に固定されている。環状部材21と芯部材22との固定構造は、例えばインサート射出成形によって得られる。芯部材22の略中央には、貫通孔22aが設けられている。この貫通孔22aにおいて、芯部材22とロアシャフト12とが嵌合している。このような構成により、ウォームホイール2は、ステアリングシャフト1(ロアシャフト12)に外嵌固定されている。
As shown in FIG. 2, in the present embodiment, the
ウォームギア3は、例えば所定の強度を有する金属材料からなり、外周部にウォームホイール2の歯と噛み合う螺旋状の歯面(図示略)が形成されている。ウォームギア3は、軸方向の両端に延出するウォーム軸31を有し、このウォーム軸31の両端部が軸受53,54を介してギアハウジング5に支持されている。これにより、ウォームギア3は、回転軸線O1周りに回転可能である。ウォーム軸31の軸方向一端部は、モータ4の出力軸41に連結されている。
The
図1に示すように、本実施形態において、ギアハウジング5は、ハウジング本体5Aと接続部材5Bとを備えている。ハウジング本体5Aは、ウォームホイール2およびウォームギア3を収容している。ハウジング本体5Aは、図1における右側に開口部510を有する。接続部材5Bは、図中左側に筒状部520を有する。筒状部520は開口部510に嵌合しており、これにより、ハウジング本体5Aおよび接続部材5Bは、一体とされている。
As shown in FIG. 1, in the present embodiment, the
接続部材5Bの右側端部には、ボルト締結用の複数のネジ穴530が設けられている。複数のネジ穴530は、コラムチューブ6の中心軸線O2周りに設けられている。各ネジ穴530には、ボルト7のネジ部が螺合される。
A plurality of
図1に示すように、本実施形態において、コラムチューブ6は、円筒部6Aと、この円筒部6Aの図中左端につながるフランジ部6Bとを備える。フランジ部6Bには、ボルト通し用の複数のボルト孔630が設けられている。複数のボルト孔630は、コラムチューブ6の中心軸線O2周りに設けられている。複数のボルト孔630は、それぞれ複数のネジ穴530に対応する位置に配置される。
As shown in FIG. 1, in this embodiment, the column tube 6 includes a
本実施形態においては、ギアハウジング5側に設けられた複数のネジ穴530の配置と、コラムチューブ6側に設けられた複数のボルト孔630の配置および形状とについて、以下に説明する特徴を有することにより、ギアハウジング5に対するコラムチューブ6の取り付け位置が変更可能に構成されている。
In the present embodiment, the arrangement of the plurality of
図3は、コラムチューブ6の中心軸線O2に沿う方向に見たときのネジ穴530およびボルト孔630の配置の一例を模式的に表したものである。なお、図3において、ネジ穴530には、ボルト孔630と区別するためにハッチングを施している。また、同図において、ウォームギア3の位置を仮想線で示している。ウォームギア3は、ネジ穴530およびボルト孔630よりも上方に位置する。
FIG. 3 schematically shows an example of the arrangement of the screw holes 530 and the bolt holes 630 when viewed in the direction along the central axis O <b> 2 of the column tube 6. In FIG. 3, the screw holes 530 are hatched to distinguish them from the bolt holes 630. In the same figure, the position of the
図3に示す例では、4つのネジ穴530と4つのボルト孔630が設けられている。図3(a)は、ギアハウジング5に対してコラムチューブ6を通常の取り付け位置(第1位置)に取り付けた状態を示す。ネジ穴530およびボルト孔630は、図中の上下左右各位置に設けられている。コラムチューブ6の中心軸線O2から下方のネジ穴530の中心までの距離(Ra)は、中心軸線O2から上方のネジ穴530の中心までの距離(Rb)よりも短い。中心軸線O2から左右それぞれのネジ穴530の中心までの距離は、等しい。
In the example shown in FIG. 3, four
ボルト孔630については、上方および下方に位置するものについては対応するネジ穴530と中心位置が一致し、かつネジ穴530の径寸法と略同じ内径寸法を有する。即ち、コラムチューブ6の中心軸線O2から下方のボルト孔630の中心までの距離(Ra)は、中心軸線O2から上方のボルト孔630の中心までの距離(Rb)よりも短い。左方および右方に位置するボルト孔630については、それぞれ対応するネジ穴530と重なり、かつ上下方向に長状とされている。
As for the bolt holes 630, those located above and below have the same center position as the corresponding screw holes 530, and have substantially the same inner diameter as that of the screw holes 530. That is, the distance (Ra) from the center axis O2 of the column tube 6 to the center of the
図3(b)は、図3(a)に示したコラムチューブ6の取り付け位置に対して、コラムチューブ6を中心軸線O2周りに180°回転させてギアハウジング5に取り付けた場合の取り付け位置を示している。図3(b)に示した状態においては、図3(a)の状態と比べてコラムチューブ6側のボルト孔630の上下の位置が入れ替わる。これにより、図3(b)に示した状態では、上方に位置するボルト孔630から中心軸線O2までの距離はRaとなり、図3(a)に示した状態よりも距離Rbと距離Raの差分だけ、中心軸線O2の位置が上方にシフトする。このようなことから理解されるように、図3(a)に示したコラムチューブ6の取り付け位置は、ウォームギア3の回転軸線O1とコラムチューブ6の中心軸線O2との距離が相対的に遠い位置(第1位置)である。図3(b)に示したコラムチューブ6の取り付け位置は、ウォームギア3の回転軸線O1とコラムチューブ6の中心軸線O2との距離が相対的に近い位置(第2位置)である。
FIG. 3B shows an attachment position when the column tube 6 is attached to the
図4は、コラムチューブ6の中心軸線O2に沿う方向に見たときのネジ穴530およびボルト孔630の配置の他の例を模式的に表したものである。なお、図4において、ネジ穴530には、ボルト孔630と区別するためにハッチングを施している。また、同図において、ウォームギア3の位置を仮想線で示している。ウォームギア3は、ネジ穴530およびボルト孔630よりも上方に位置する。
FIG. 4 schematically shows another example of the arrangement of the screw holes 530 and the bolt holes 630 when viewed in the direction along the central axis O2 of the column tube 6. In FIG. 4, the screw holes 530 are hatched to distinguish them from the bolt holes 630. In the same figure, the position of the
図4に示す例では、3つのネジ穴530と3つのボルト孔630が設けられている。図4(a)は、ギアハウジング5に対してコラムチューブ6を通常の取り付け位置(第1位置)に取り付けた状態を示す。ネジ穴530およびボルト孔630は、図中の上方、右下方、左下方の各位置に設けられている。コラムチューブ6の中心軸線O2から右下方のネジ穴530の中心までの距離(Ra)は、中心軸線O2から上方のネジ穴530の中心までの距離(Rb)よりも短い。中心軸線O2および右下方のネジ穴530の中心を結ぶ線分と、中心軸線O2および上方のネジ穴530の中心を結ぶ線分とのなす角度は、120°である。右下方および上方のネジ穴530それぞれに対応するボルト孔630は、ネジ穴530と中心位置が一致し、かつネジ穴530の径寸法と略同じ内径寸法を有する。即ち、コラムチューブ6の中心軸線O2から右下方のボルト孔630の中心までの距離(Ra)は、中心軸線O2から上方のボルト孔630の中心までの距離(Rb)よりも短い。
In the example shown in FIG. 4, three
左下方のネジ穴530については、図4(a)に示した状態からコラムチューブ6を反時計回りに120°回転させて取り付けたとき(図4(b)参照)、図4(a)では上方に位置するボルト孔630が左下方に位置する状態において、当該左下方のボルト孔630と中心位置が一致する位置に設けられる。
With respect to the
図4(a)に示した左下方のボルト孔630については、対応する左下方のネジ穴530と重なり、かつ、図4(a)に示した状態からコラムチューブ6を反時計回りに120°回転させて取り付けたとき(図4(b)参照)、右下方のネジ穴530と重なるように設けられる。図4(a)に示した例では、左下方に位置するボルト孔630は、長状とされている。
The lower
図4(b)は、図4(a)に示したコラムチューブ6の取り付け位置に対して、コラムチューブ6を反時計回りに120°回転させてギアハウジング5に取り付けた場合の取り付け位置を示している。図4(b)に示した状態においては、図4(a)では右下方にあったボルト孔630が上方に位置し、図4(a)では上方にあったボルト孔630が左下方に位置する。これにより、図4(b)に示した状態では、上方に位置するボルト孔630から中心軸線O2までの距離はRaとなり、図4(a)に示した状態よりも距離Rbと距離Raの差分だけ、中心軸線O2の位置が上方にシフトする。このようなことから理解されるように、図4(a)に示したコラムチューブ6の取り付け位置は、ウォームギア3の回転軸線O1とコラムチューブ6の中心軸線O2との距離が相対的に遠い位置(第1位置)である。図4(b)に示したコラムチューブ6の取り付け位置は、ウォームギア3の回転軸線O1とコラムチューブ6の中心軸線O2との距離が相対的に近い位置(第2位置)である。
FIG. 4B shows the attachment position when the column tube 6 is attached to the
次に、上記した電動パワーステアリング装置A1の作用について説明する。 Next, the operation of the above-described electric power steering apparatus A1 will be described.
本実施形態によれば、ウォームギア3およびウォームホイール2の慣らし運転を行う際に、ギアハウジング5に対するコラムチューブ6の取り付け位置について、図3(b)、図4(b)に示したように、ウォームギア3の回転軸線O1およびコラムチューブ6の中心軸線O2の距離が相対的に近い位置(第2位置)となるようにコラムチューブ6を取り付ける。ステアリングシャフトを1介してコラムチューブ6に支持されたウォームホイール2は、通常の取り付け位置(図3(a)、図4(a)に示した状態)に比べて、ウォームギア3に近づいた状態となる。このとき、ウォームギア3およびウォームホイール2の噛合部が、通常の取り付け位置の場合よりも詰まった状態となるので、ウォームギア3およびウォームホイール2相互の回転動作に伴う噛合部の摩耗が大きい。したがって、このような状態で慣らし運転を行えば、通常の取り付け位置で慣らし運転を行う場合に比べて、ウォームギア3およびウォームホイール2の相互の回転動作の回数を少なくしてもギア噛合部が適切に摩耗する。したがって、本実施形態によれば、慣らし運転の所要時間が短縮され、ウォームギア3およびウォームホイール2の慣らし運転を効率よく行うことができる。
According to this embodiment, when performing the running-in operation of the
ウォームギア3およびウォームホイール2の慣らし運転を終了した後は、コラムチューブ6をギアハウジング5から一旦取り外して中心軸線O2回りに回転させ、ネジ穴530に対するボルト孔630の相対位置を変更して、ギアハウジング5およびコラムチューブ6をボルト7により締結する。これにより、図3(a)、図4(a)に示したように、ウォームギア3の回転軸線O1およびコラムチューブ6の中心軸線O2の距離が相対的に遠い位置(第2位置)である、通常の取り付け位置とすることができる。この通常の取り付け位置において、コラムチューブ6に支持されたウォームホイール2は、慣らし運転時よりもウォームギア3から遠い位置にあり、ギア噛合部に適切なバックラッシュが確保される。本実施形態によれば、ボルト締結によってギアハウジング5に対するコラムチューブ6の取り付け位置を変更するだけで、慣らし運転を行う状態と通常の取り付け状態とを簡単に切り替えることができる。したがって、慣らし運転専用の部品等は不要であり、低コストで慣らし運転の効率向上を図ることができる。
After the running-in operation of the
ウォームホイール2は、外周縁全周にわたって複数の歯が形成された合成樹脂製の環状部材21と、環状部材21の内縁部に固定された金属製の芯部材22とを備えている。この構成によれば、環状部材21の樹脂成形において残留応力が残る場合がある。これに対し、上述のようにウォームギア3およびウォームホイール2の噛合部が詰まった状態で慣らし運転を行うと、ギア噛合部の摺動時の発熱量が大きく、環状部材21の歯が比較的に高温となる。その結果、合成樹脂製の環状部材21に対して残留応力を緩和させるためのアニール処理が不要となる。したがって、本実施形態によれば、合成樹脂製の歯をもつウォームホイール2を備えた電動パワーステアリング装置A1を、低コストで製造することができる。
The
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に変更が可能である。 Although the embodiment of the present invention has been described above, the technical scope of the present invention is not limited to the above-described embodiment. The specific configuration of each part of the present invention can be variously changed.
A1 電動パワーステアリング装置
1 ステアリングシャフト
11 アッパーシャフト
12 ロアシャフト
2 ウォームホイール
21 環状部材
22 芯部材
22a 貫通孔
3 ウォームギア
31 ウォーム軸
4 モータ
41 出力軸
5 ギアハウジング
5A ハウジング本体
5B 接続部材
51,53,54 軸受
510 開口部
520 筒状部
530 ネジ穴
6 コラムチューブ
6A 円筒部
6B フランジ部
61 軸受
630 ボルト孔
7 ボルト
A1 Electric
Claims (3)
このウォームギアと噛合し、ステアリングシャフトに外嵌固定されるウォームホイールと、
上記ウォームギアおよび上記ウォームホイールを収容するギアハウジングと、
上記ステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムチューブと、を備え、
上記ギアハウジングと上記コラムチューブとがボルト締結により固定された電動パワーステアリング装置であって、
上記ギアハウジングに対する上記コラムチューブの取り付け位置が、上記ウォームギアの回転軸線および上記コラムチューブの中心軸線の距離が相対的に遠い第1位置と、上記回転軸線および上記中心軸線の距離が相対的に近い第2位置と、に選択的に変更可能に構成されることを特徴とする、電動パワーステアリング装置。 A worm gear rotated by a motor;
A worm wheel that meshes with the worm gear and is externally fixed to the steering shaft;
A gear housing that houses the worm gear and the worm wheel;
A column tube that rotatably supports the steering shaft,
An electric power steering device in which the gear housing and the column tube are fixed by bolt fastening,
The column tube is attached to the gear housing at a position where the distance between the rotation axis of the worm gear and the center axis of the column tube is relatively far from the position where the distance between the rotation axis and the center axis is relatively short. An electric power steering apparatus configured to be selectively changeable to a second position.
上記ギアハウジングに対する上記コラムチューブの取り付け位置は、上記複数のネジ穴および上記複数のボルト孔の相対位置を変更してボルト締結することにより上記第1位置と上記第2位置とをとる、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 Among the gear housing and the column tube, a plurality of screw holes for screwing bolts are provided around the central axis on either side, and a plurality of bolt holes for passing bolts are provided on the other side. Around the axis,
The mounting position of the column tube with respect to the gear housing takes the first position and the second position by changing the relative positions of the plurality of screw holes and the plurality of bolt holes and tightening the bolts. The electric power steering apparatus according to 1.
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