JP2016062536A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置20のアプリケーション実行手段21は、アプリケーションプログラムを実行する。記憶手段22は、アプリケーション実行手段21が第1アプリケーションを実行している場合に、当該第1アプリケーションによって使用される。制御手段23は、アプリケーション実行手段21が第1アプリケーションと異なる第2アプリケーションを実行している場合において第2アプリケーションが記憶手段22へアクセスしようとするときは、第1アプリケーションによる記憶手段22へのアクセスの状況に応じて記憶手段22へのアクセスの排他制御を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置において複数のアプリケーションを動作させる場合に、メモリ不足によってアプリケーションが実行されないという事態の発生を抑制することを目的とする。
請求項2に係る発明によれば、アプリケーションによるメモリへの不正なアクセスを防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、第1アプリケーションと第2アプリケーションとでメモリを共用するかを判定することができる。
請求項4に係る発明によれば、メモリへの参照がなされたタイミングで排他制御処理が行われない場合と比べて、情報処理装置における処理全体のスループットを向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、第2アプリケーションに係る処理が処理の途中で中断してしまうことが防止される。
請求項6に係る発明によれば、第1アプリケーションが使用する領域と異なる領域が生成されるアクセスメソッドに割り当てられない場合と比べて、情報処理装置における処理全体のスループットを向上させることができる。
請求項7および8に係る発明によれば、一のアプリケーションがメモリにアクセスする場合に他のアプリケーションに影響を及ぼすことを防止することができる。
請求項9に係る発明によれば、第1アプリケーションが使用する領域と異なる領域が生成されるアクセスメソッドに割り当てられない場合と比べて、情報処理装置における処理全体のスループットを向上させることができる。
図1は、本実施形態に係るシステム1の構成を示す模式図である。システム1は、サービス提供装置10と、画像形成装置20とを備える。サービス提供装置10は、アプリケーション(アプリケーションプログラムのこと)を提供する装置である。ここでいうアプリケーションとは、サービス提供装置10がユーザに提供するサービス及び機能を実現するためのSWモジュールのことをいう。サービス及び機能は、1つのアプリケーションによって実現されてもよいし、複数のアプリケーションの組み合わせによって実現されてもよい。アプリケーションには、例えば、スキャンなどの装置固有の機能を実現するSWモジュールの他、機能を追加するためにあとからインストールされるプラグインなどが含まれる。
2−1.動作例1
図6は、制御部256が行うアプリケーション252の初期化処理を示す図である。図6に示す動作において、制御部256は、アプリケーション管理フレームワーク251経由でアプリケーション252にメモリアクセスメソッド253を引き渡す。図6に示すフローは、画像形成装置20のユーザがUI部206を操作するなどしてアプリケーション252が起動されることをトリガとして開始される。
次に、この実施形態の他の動作例を説明する。アプリケーション252の実行と既存機能254の実行とは、それぞれの用途によって割り込みがなされたり、どちらかの処理を優先したりすることが想定される。例えば、既存機能254の用途がバックグラウンド処理(例えば、スキャンされた画像データを他の装置に転送する処理、など)であり、アプリケーション252の用途がユーザ操作に関わる処理(例えば、画像処理を伴ったユーザ認証処理)である場合、アプリケーション252の実行を優先することが期待される。逆に、既存機能254が時間課金に関わる処理(例えば、ファクシミリ送信処理、など)であり、アプリケーション252がバックグラウンド処理(例えば、プリントデータのカスタマイズ処理、など)であれば、既存機能を優先すべき場合もある。このように、画像形成装置20が行う処理には、ファクシミリ送信処理であれば課金などに影響する回線接続時間というハードウェア制約(ハードウェアに基づく制約)がある。また、スキャナや用紙へ転写する部分が共用である点(複数人で使うため処理を早くこなしたい)も、ハードウェア制約となる。このように、画像形成装置20が行う処理には一般的な情報処理装置(例えばパソコン)にはないハードウェア制約があるため、処理の用途に応じた優先度が必要となる。この動作例では、制御部256が、アプリケーション252の用途と既存機能254の用途に従って制御を行う。
上述の動作例1では、アプリケーション252の処理を開始するタイミングで、制御部256が、メモリ255へのアプリケーション252によるアクセスの有無を確認して制御を行った。一方、アプリケーション252がメモリ255を実際に使用するタイミングまで既存機能の処理を停止させないようにしてもよい。この場合の動作例を図面を参照しつつ説明する。
次いで、この実施形態の他の動作例を説明する。この動作例では、アプリケーション252が使用するメモリ量に応じてメモリ255へのアクセス制御の内容が切り替えられる。具体的には、アプリケーション252が使用するメモリ量が少なければ、メモリ255を複数の領域に分け、既存機能254とアプリケーション252とが並列に動作することを許可したり、または一時的に別メモリを用意する、などの制御が行われる。
上述の動作例1ないし4では、アプリケーション252が実装するI/F258を通じてメモリアクセスメソッド253をアプリケーション252に引き渡した。それに対しこの動作例では、メモリアクセスメソッド取得用のAPIをアプリケーション管理フレームワーク251が提供し、このAPIをアプリケーション252にコールしてもらうことでメモリアクセスメソッド253をアプリケーション252に引き渡す。
上述した実施形態は、本発明の一例である。これらの実施形態は、以下のように変形してもよい。また、以下の変形例は、互いに組み合わせてもよい。
上述の実施形態に係る動作例1では、図7および図8に例示したように、制御部256は、メモリ255を先に使用している機能を優先する制御を行った。また、動作例2では、制御部256は、アプリケーション252の優先度および既存機能254の優先度に応じた排他制御を行った。制御部256が行う排他制御の態様は上述したものに限られない。例えば、制御部256は、後から起動された機能を先に処理するように制御してもよい。また、他の例として、例えば、制御部256は、後から起動した機能を中止する制御を行ってもよく、また、先に起動している機能を中止する制御を行ってもよい。また、制御部256は、メモリのアクセスに係る競合が発生した旨をユーザに通知し、どの機能を一次停止(または停止)するかをユーザに選択させてもよい。
上述の実施形態に係る動作例1において、メモリ255へのアクセス競合が発生した場合、制御部256がユーザにその旨を通知する制御を行ってもよい。具体的には、例えば、図7のステップS203において、既存機能の処理の終了を待機している間に、アプリケーション252の処理を一次停止している旨を示す画面をUI部206に表示してもよい。
上述の実施形態では、既存機能254とアプリケーション252とのメモリ255へのアクセス競合が発生する場合を説明した。上述の実施形態において、既存機能254を、工場出荷の際にプリインストールされている標準アプリケーションによって実現される機能、と定義してもよい。この場合、上記実施形態に係るメモリ共有は、複数のアプリケーション間で行われる。
上述の実施形態において、ひとつのアプリケーションがひとつのプロセスを実行してもよく、また、複数のアプリケーションがひとつのプロセスを実行してもよい。
画像形成装置20などの情報処理装置において使用可能なメモリ量は、その装置のハードウェア構成や搭載される機能によって異なる。制御部256が、使用可能なメモリ量に応じて、メモリ255を複数のアプリケーション252間で共有するか否かを判定してもよい。この場合、メモリ255のメモリ量が予め定められた閾値以上である場合、複数のアプリケーション間でメモリ255を共有しないと判定してもよい。
上述の実施形態において、メモリ255は全ての領域が複数のアプリケーションによって共有されてもよく、また、メモリ255の一部の領域が共有されてもよい。
上述の実施形態に係るシステム1は、サービス提供装置10と、画像形成装置20とを備えていた。サービス提供装置10および画像形成装置20の台数はシステム1で示した台数に限られない。例えば、複数のサービス提供装置を備える構成であってもよい。
実施形態では、画像形成装置20の工場出荷の際にプリインストールされている標準アプリケーションが第1アプリケーションとして用いられたが、これに限らず、プラグインが第1アプリケーションとして用いられてもよい。また、実施形態ではプラグインが第2アプリケーションとして用いられたが、こちらも反対に、標準アプリケーションが第2アプリケーションとして用いられてもよい。
画像形成装置20は、電子写真方式以外の方式で画像を形成するプリンタであってもよい。また、画像形成装置20は、白黒の画像を形成するものであってもよいし、カラーの画像を形成するものであってもよい。
上述した実施形態において、画像形成装置20のCPU201により実行されるプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。
Claims (9)
- アプリケーションプログラムを実行するアプリケーション実行手段と、
前記アプリケーション実行手段が第1アプリケーションを実行している場合に、当該第1アプリケーションによって使用されるメモリと、
前記アプリケーション実行手段が前記第1アプリケーションと異なる第2アプリケーションを実行している場合において当該第2アプリケーションが前記メモリへアクセスしようとするときは、前記第1アプリケーションによる当該メモリへのアクセスの状況に応じて当該メモリへのアクセスの排他制御を行う制御手段と
を有する情報処理装置。 - 前記メモリにアクセスするための参照を有するアクセスメソッドを生成する生成手段と、
前記生成されたアクセスメソッドを前記第2アプリケーションに引き渡す引渡手段と
を更に有し、
前記制御手段は、前記第2アプリケーションが前記アクセスメソッドを用いて前記メモリへアクセスする場合、前記第1アプリケーションによる当該メモリへのアクセスの状況に応じて前記メモリへのアクセスの排他制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段は、前記第2アプリケーションが予め定められたインターフェースを実装している場合、前記アクセスメソッドを生成する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記第2アプリケーションが前記メモリへの参照を行ったタイミングで、前記排他制御を行う
請求項2または3に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段は、前記第2アプリケーションが起動されたタイミングで前記アクセスメソッドを生成する
請求項2ないし4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段は、前記メモリの容量および前記第2アプリケーションが使用するメモリ量の少なくともいずれか一方が予め定められた条件を満たす場合、前記メモリのうち前記第1アプリケーションが使用する領域と異なる領域を、生成するアクセスメソッドに割り当てる
請求項2ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記アプリケーション実行手段が前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションのうち1のアプリケーションを実行している場合において他のアプリケーションが当該メモリへアクセスしようとするときは、当該他のアプリケーションによる当該メモリへのアクセス処理が完了するまで当該1のアプリケーションの実行を待機させる
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記第2アプリケーションにより実行される処理の属性が予め定められた条件を満たす場合において前記第1アプリケーションが前記メモリにアクセスしているときは、当該第1アプリケーションを一時停止し、当該第2アプリケーションの実行を優先させる
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記メモリの容量および前記第2アプリケーションが使用するメモリ量の少なくともいずれか一方が予め定められた条件を満たす場合、前記メモリの一部を当該第2アプリケーションに割り当て、当該メモリの他の領域を前記第1アプリケーションが使用するように制御する
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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