JP2016061475A - バイオマス燃焼ボイラー - Google Patents

バイオマス燃焼ボイラー Download PDF

Info

Publication number
JP2016061475A
JP2016061475A JP2014188793A JP2014188793A JP2016061475A JP 2016061475 A JP2016061475 A JP 2016061475A JP 2014188793 A JP2014188793 A JP 2014188793A JP 2014188793 A JP2014188793 A JP 2014188793A JP 2016061475 A JP2016061475 A JP 2016061475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
boiler
biomass
heat exchange
hot air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014188793A
Other languages
English (en)
Inventor
喜洸 長岡
Yoshihiro Nagaoka
喜洸 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGAOKA TEKKOSHO KK
Original Assignee
NAGAOKA TEKKOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAGAOKA TEKKOSHO KK filed Critical NAGAOKA TEKKOSHO KK
Priority to JP2014188793A priority Critical patent/JP2016061475A/ja
Publication of JP2016061475A publication Critical patent/JP2016061475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Fuel Combustion (AREA)

Abstract

【課題】装置の背の高さを制限でき、且つバイオマスを燃焼して生じる熱量を効率良く利用できるバイオマス燃焼ボイラーを提供する。【解決手段】バイオマス燃料を燃焼させる燃焼装置1と、ボイラー装置2とを備え、燃焼装置1が、バイオマス燃料が堆積されて燃焼される平面形態円形の燃焼ポット1aと、燃焼ポット1aの上方に設けられた円筒状の燃焼室1bとによって構成され、ボイラー装置2が、燃焼装置1のサイドに隣接して配置され、燃焼室1bの上部の側周壁1cに設けられた開口1dから排気される熱風Hを、ボイラー装置2の上端中央2aから熱交換室2bへ下降流として導入するように、燃焼装置1の燃焼室1bとボイラー装置2の熱交換室2bとを接続する熱風導入ダクト3が設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、チップ状、粒状や粉状のバイオマスであって流動させて移送することが可能なバイオマス燃料を燃焼させる燃焼装置と、ボイラー装置とを備えるバイオマス燃焼ボイラーに関する。
従来から、バイオマス燃料の燃焼装置としては、例えば、粒状或いは粉状等の固体であって流動させて移送することが可能な可燃物を燃焼させる固体燃料の燃焼装置において、円筒状燃焼室を形成する外円筒部と、該外円筒部の下側に連続して設けられた実質的に逆円錐形のホッパー部と、上面が開放された実質的に平面形態円形のポット状に形成され、前記外円筒部の内部下側に該外円筒部の内周面と全周に亘って所要の空隙が生じるように配され、底部が前記粒状等の固体燃料の被供給部として設けられると共に、該底部の上方の内径が拡径した部分に実質的に上昇旋回気流を発生させるように燃焼用の空気の供給部が設けられた燃焼用ポットとを具備する固体燃料の燃焼装置(特許文献1参照)が提案されている。
この固体燃料の燃焼装置によれば、粒状等の細かい固体燃料に対応し、簡単な構成によって、燃焼して浮遊した灰を自動的に排出することができる。しかしながら、燃焼用ポット内に蓄積される灰を排出することができない。
これに対しては、先に、本出願人が、固体燃料を貯留させる燃料用ホッパーと、固体燃料を送るための筒体とその筒体に挿通されたスクリューとを備えるスクリューコンベアと、スクリューを正逆回転させるスクリューの回転駆動装置と、燃料用ホッパーと外円筒部との間の筒体の部位に設けられた灰の排出口部とを具備する固体燃料の燃焼装置(特許文献2参照)を提案してある。
このような燃焼用ポットを備えるバイオマスの燃焼装置を利用したバイオマス燃焼ボイラーでは、いずれにしても、燃焼装置の上方にボイラー装置が配置されている。この形態は、燃焼によって生じる熱量をより直接的に熱交換することで、熱交換の効率を高めるためのものであるが、バイオマスを安定的に燃焼させるには、燃焼用ポットがある程度大きな直径であることが必要で、且つ燃焼空間もある程度広いことが必要であり、装置が高さ方向にも大型化していた。
特開2008−261527号公報(第1頁) 特開2011−127844号公報(第1頁)
バイオマス燃焼ボイラーに関して解決しようとする問題点は、装置全体が大型化しやすく、装置の背が高くなり過ぎるため、農業用のビニールハウス内に設置することが難しいことにある。
そこで本発明の目的は、装置の背の高さを制限でき、且つバイオマスを燃焼して生じる熱量を効率良く利用することができるバイオマス燃焼ボイラーを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの一形態によれば、チップ状、粒状や粉状のバイオマスであって流動させて移送することが可能なバイオマス燃料を燃焼させる燃焼装置と、ボイラー装置とを備えるバイオマス燃焼ボイラーにおいて、前記燃焼装置が、前記バイオマス燃料が堆積されて燃焼される平面形態円形の燃焼ポットと、該燃焼ポットの上方に設けられた円筒状の燃焼室とによって構成され、前記ボイラー装置が、前記燃焼装置のサイドに隣接して配置され、前記燃焼室の上部の側周壁に設けられた開口から排気される熱風を、前記ボイラー装置の上端中央から該ボイラー装置の内部である熱交換室へ下降流として導入するように、前記燃焼装置の燃焼室と前記ボイラー装置の熱交換室とを接続する熱風導入ダクトが設けられている。
また、本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの一形態によれば、前記ボイラー装置から排出される熱風の排気を、大気へ強制的に放出するように、該ボイラー装置の排気路に吸引排風ブロアが接続されていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの一形態によれば、前記ボイラー装置の熱交換器を通る熱交換水が、熱量を蓄積できるように設けられたバッファタンクから該熱交換器の下部に導入されて上部へ流れ、続いて前記燃焼室を形成する側周壁の中を下部から上部へ流れた後、該バッファタンクに戻されて循環できるように、該熱交換水の循環路が形成されると共に該バッファタンクと該熱交換器との間の配管にラインポンプが接続されていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの一形態によれば、前記ボイラー装置の熱交換器が、上下に配されてリング状に形成された一対の水路環部と、該一対の水路環部の間を連通するように上下に立った状態に接続された多数の熱交換用パイプとから構成されており、該熱交換器の上部の中央に上から導入された熱風を、前記多数の熱交換用パイプが林立する側へ拡散するように導き、該熱交換器の下部では中央の側へ戻すように案内する熱風の案内部材が設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの一形態によれば、前記燃焼室の上部に、バイオマス燃料の二次燃焼を促進するように、水平に配された過熱板を備えることを特徴とすることができる。
本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーによれば、装置の高さを制限でき、且つバイオマスを燃焼して生じる熱量を効率良く利用できるという特別有利な効果を奏する。
本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの形態例を示す断面図である。 本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの形態例を示す平面図である。 参考技術としてのバイオマス燃焼ボイラーの形態例を示す断面図である。
以下、本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーの形態例を添付図面(図1及び2)に基づいて詳細に説明する。このバイオマス燃焼ボイラーは、チップ状、粒状や粉状のバイオマスであって流動させて移送することが可能なバイオマス燃料を燃焼させる燃焼装置1と、ボイラー装置2とを備える。
なお、チップ状、粒状や粉状のバイオマスとは、例えば、木材チップやオガ粉などの木質材や草質材の細分化された固体物や、籾殻などの元々粒状や粉状の流動性のある固体物である。また、以上の細分化された固体を流動性があるように適度に団粒化(ペレット化)したものや、きのこの菌床栽培で発生するきのこ廃培地や生ゴミ等の有機廃棄物を原料として粉粒状に乾燥させたものなども含まれる。
燃焼装置1が、バイオマス燃料が堆積されて燃焼される平面形態円形の燃焼ポット1aと、その燃焼ポット1aの上方に設けられた円筒状の燃焼室1bとによって構成されている。また、ボイラー装置2が、その燃焼装置1のサイドに隣接して配置されている。本形態例では、燃焼装置1の高さよりもボイラー装置2の方が、低く設けられている。
そして、燃焼室1bの上部の側周壁1cに設けられた開口1dから排気される熱風Hを、ボイラー装置2の上端中央2aからそのボイラー装置2の内部である熱交換室2bへ下降流として導入するように、燃焼装置1の燃焼室1bとボイラー装置2の熱交換室2bとを接続する熱風導入ダクト3が設けられている。本形態例では、熱風導入ダクト3が、開口1dから水平方向へ延長され、その熱風導入ダクト3の下方に位置するボイラー装置2の上端中央2aの導入口に接続されている。
これによれば、ボイラー装置2を分離して燃焼装置1の横に設置される形態であるため装置の高さを制限でき、且つ円筒状の燃焼室1bの容積をより大きく設けることが可能になるためバイオマスを燃焼して生じる熱量を効率良く利用できる。
燃焼室1bの容積は、例えば、1時間に120kgのバイオマス燃料を燃焼させる燃焼装置1に対しては、2m程度とすることが望ましい。これによれば、バイオマス燃料をより燃焼効率よく完全燃焼させることができ、発熱効率を向上できる。
また、90は保温材であり、燃焼装置1、ボイラー装置2及び熱風導入ダクト3を覆うように巻かれている。これによれば、燃焼によって発生した熱量が放散されることを防止でき、熱効率を向上できる。
また、本形態例では、ボイラー装置2から排出される熱風Hの排気を、大気へ強制的に放出するように、そのボイラー装置2の排気路4に吸引排風ブロア5が接続されている。これによれば、熱風Hの排気を適切に排出でき、燃焼効率を向上させ、発熱効率を向上できる。なお、4bはサイクロン集塵器であり、熱風Hの排気と共に浮遊して運ばれてきた灰を分離して除塵することができる。
また、本形態例では、ボイラー装置2の熱交換器2cを通る熱媒体である熱交換水Wが、熱量を蓄積できるように設けられたバッファタンク6からその熱交換器2cの下部に導入されて上部へ流れ、続いて燃焼室1bを形成する円筒壁体状の側周壁1cの中を下部から上部へ流れた後、バッファタンク6に戻されて循環できるように、熱交換水の循環路7が形成されると共にバッファタンク6と熱交換器2cとの間の配管7aにラインポンプ8が接続されている。なお、側周壁1cは、セメント状の耐熱キャスタによって厚みのある壁状に形成され、その側周壁1cの中を通る配管は、螺旋状の熱交換用管1fになっており、側周壁1cを適切に冷却することができる構造になっている。
これによれば、熱交換水Wを適切に循環させることができ、バッファタンク6内に大量の温水を蓄えることができる。すなわち、徐々に、より高温の温風によって熱交換がなされるように、熱交換水Wが流れるようになっており、効率的な熱交換を行うことができる。
本形態例を、例えば、農業用のビニールハウス内に設置した場合、日中に温水を蓄え、夜間にその温水をビニールハウス内で循環させるなどして加温することができる。これによれば、ビニールハウスの加温を効率よく行うことができる。
なお、バッファタンク6へは、水道水などが供給されるように、給水源(図示せず)を接続することができる。また、温水をビニールハウス内で循環させるように、配管(図示せず)を接続することができる。
また、本形態例では、ボイラー装置2の熱交換器2cが、上下に配されてリング状に形成された一対の水路環部2d、2dと、その一対の水路環部2d、2dの間を連通するように上下に立った状態に接続された多数の熱交換用パイプ2eとから構成されており、その熱交換器2cの上部の中央に上から導入された熱風Hを、多数の熱交換用パイプ2eが林立する側へ拡散するように導き、その熱交換器2cの下部では中央の側へ戻すように案内する熱風の案内部材9が設けられている。
これによれば、案内部材9が熱風Hの流れを好適に振り分けることができるため、熱風Hの下降流と熱交換水の流れとが対向する流れとなり、熱交換の効率を高めることできる。
なお、本形態例の多数の熱交換用パイプ2eは、円周上に等間隔に配置された状態で林立されているが、軸心を同じくする同心の複数円周上に複数列で配置することもできるなど、本形態例に限定されるものではない。
本形態例の案内部材9は、有底円筒を逆さにした形態に設けられ、天面9aによって熱交換器2cの上部の中央に上から導入された熱風Hを、熱交換室2b内の半径方向外方へ均等に案内するように軸心が中央に位置され、下側の水路環部2dの内周部上に載置された状態に配置されている。また、筒状の案内部材9の下部には、複数のスリット状の下部開口9bが設けられている。
このため、熱交換室2b内の外周寄りを流れて、多数の熱交換用パイプ2eとの間で熱交換がなされた熱風Hの排気が、複数の開口9bを通って、下側の水路環部2d内側を通過し、さらに下方の排気路4の一部となっている通路に流れ下る。この下降流(ダウンフロー)となって排気される熱風Hに伴って移動した灰の多くは、前記の下方の排気路4の一部となっている通路でもある灰の堆積部4aに、熱風Hの排気から分離されて堆積される。なお、この灰の堆積部4aの灰は、側部に開閉可能に設けられた灰排出口(図示せず)から取り出すことができる。
また、燃焼室1bの上部に、バイオマス燃料の二次燃焼を促進するように、水平に配された過熱板1eを備える。これによれば、バイオマス燃料から生じた燃焼ガスを二次燃焼によって完全燃焼させることを好適に促進することができ、燃焼効率を向上させて発熱効率を向上できる。
次に、図3に基づいて、本発明にかかるバイオマス燃焼ボイラーに適用できる燃焼装置を備える参考形態例について、特にその燃焼装置の構成を説明する。
10は外円筒部であり、円筒状燃焼室15を形成する本体となっている。
この外円筒部10によれば、内周面11が実質的に円筒状に形成されている。つまり、内周面11がサイクロン集塵器の円筒内面のスムースな曲面に相当するように形成され、外側面13の形態については特に限定されない。これによれば、その内周面11が、遠心力などによって空気の流れから分離される灰の粒子をスムースに案内して落下させるガイド面として好適に機能する。
20は灰回収用ホッパー部であり、外円筒部10の下側に連続して灰を回収できるように設けられている。
この灰回収用ホッパー部20によれば、内面21が逆テーパ状に形成されている。つまり、内面21がサイクロン集塵器のホッパー部に相当するように形成され、外面の形態については特に限定されない。これによれば、その内面21が、灰の粒子をスムースに案内して落下させると共に収集するガイド面として好適に機能する。
25は灰の排出装置であり、灰を自動的に排出するように、灰回収用ホッパー部20の下部に接続されている。
本形態例の灰の排出装置25は、スクリューコンベアによって構成されている。これによれば、灰回収用ホッパー部20内に堆積した灰22を、連続的又は間欠的に所要の灰の貯留部(灰の回収缶26)へ自動的に排出することができる。このため、作業者の労力を省くことができ、作業効率を向上できる。なお、スクリューコンベアの取り付け形態は、図3のように水平でも良いし、灰が排出される出口側が高くなるように傾斜させるなど、設置場所に応じて適宜に設ければよい。
30は燃焼用ポットであり、上面が開放された平面形態円形のポット状に形成され、外円筒部10の内部下側にその外円筒部10の内周面11と全周に亘って所要の空隙31が生じるように配されている。
本形態例では、外円筒部10の内周面11と燃焼用ポット30の外周面32との空隙31が全周に亘って等間隔となるように、外円筒部10と燃焼用ポット30が同心に配設されている。なお、図3の燃焼用ポット30の外周面32は実質的に円筒状となるように形成されているが、図1の形態例のように逆円錐台状に形成してもよい。また、図1の形態例では、燃焼装置の外壁部の内周面と燃焼用ポットの外周面との空隙が、下方に向かって徐々に拡大するように、外壁部の内周面が逆円錐台状に形成されていることで、灰がスムースに下方へ堆積できるように形成されている。
そして、この燃焼用ポット30では、底部を含むポット下部33が固体燃料の被供給部として設けられると共に、内径が拡径したポット上部34に内側へ向って燃焼用の空気を供給する空気供給孔部35が設けられている。これによれば、火吹き竹の原理で、固体燃料50に空気を送って好適に燃焼させることができる。36は送風機であり、燃焼用空気を空気供給孔部35に供給する。
なお、燃焼用ポット30の形態はこれに限定されず、例えば、上述したように内空間形状が上方へ向かって徐々に拡径する逆円錐台状(テーパ状)となるように形成されてもよい。これによれば、上昇気流が斜面に沿って好適に生じ易い。また、空気供給孔部35の空気の噴出向きは旋回流を発生させるように斜めに設けてもよい。
これによれば、個体燃料50の燃焼後の灰を、その燃焼による上昇気流によって舞い上がらせる。また、円筒状燃焼室15の中心部に対して周囲は上昇気流が生じにくいため、排気流から灰が好適に分離され、その灰は円筒状燃焼室15の内周面11に沿って沈降する。
灰は、軽いため、個体燃料自身が燃えることで発生する上昇気流と供給される燃焼用の空気の流れによって簡単に舞い上がり、燃焼用ポット30内に留まることなく浮遊できる。そして、上記のように燃焼気流(排気流)と分離された灰は、外円筒部10の内周面11と、灰回収用ホッパー部20の内面21を伝って、灰回収用ホッパー部20下部へ集められる。このため、灰を好適に排出させることができる。
このように、灰が順次飛散して燃焼用ポット30内から出るため、順次供給される個体燃料50が灰によって覆われることが少ない。そのため、個体燃料50に対して酸素が好適に供給され、個体燃料50が効率よく燃焼される。
そして、本形態例の固体燃料の燃焼装置では、燃焼用ポット30の中央部に燃焼用の加圧空気を供給するように、先端部に加圧空気が噴出する複数の空気排出孔81を備え、外円筒部10の壁から内部へ挿入された状態に配された空気供給用パイプ80が設けられている。なお、本形態例では、図1に示すように、空気供給用パイプ80の加圧空気が噴出する先端部が、燃焼用ポット30の上側で且つ中央部に位置するように配されている。また、この空気供給用パイプ80は、外円筒部10の外部に設置された送風機82に接続されており、所要の風量の加圧空気が供給されるように風量調整手段を備えることができる。
これによれば、燃焼用ポット30に供給された固体燃料に、新鮮な空気を好適に送ることができ、燃焼効率を向上させ、燃焼温度を高めることで、クリンカーの発生を可及的に防止することができる。クリンカーの発生を防止できることで、効率のよい燃焼を適切に継続することが可能になる。
さらに、本形態例に係る固体燃料の燃焼装置では、空気供給用パイプ30の先端部が、その先端部に至るパイプの部分よりも容積が拡大された形状に設けられ、加圧空気が燃焼用ポット30の中央部から径方向外方へ噴射されるように、複数の空気排出孔81が水平方向に開口されて設けられている。なお、その先端部の形状は、先端部に至るパイプの径より大きな円筒形状や四角などの多角形状でもよく、その部分に適宜に複数の空気排出孔81が設けられて、全方向へバランスよく可及的に均一に加圧空気が排出されるようになっているとよい。
これによれば、加圧空気を固体燃料へ向けて適度な方向性をもってやや間接的に供給する状態になり、新鮮な空気を固体燃料へ適切に供給することができる。また、その円形の燃焼用ポット30の径方向外方へ放射状に円形の全周について噴射される状態となるため、燃焼用ポット30内で燃焼して生じる灰を外側へ適切に吹き飛ばして、空隙31を通じて灰回収用ホッパー部20へスムースに送ることができる。
すなわち、本形態例によれば、燃焼炉を構成する円筒状燃焼室15内の燃焼用ポット30が配された中央部に、空気供給用パイプ80で加熱空気を送風すると、キノコ廃培地などの固体燃料が新鮮な空気と接触するため、炉全体で燃焼されて高温の燃焼温度を維持できる。
このように、燃焼炉内の温度が高温になると、送風されるパイプの送風空気の温度が上昇し、燃料がさらに乾燥されて燃え易くなり、さらに燃焼炉内の温度が上昇する。
燃焼炉内温度が、800〜850℃に上昇すると、粉状などの固体燃料が軽くなり、加圧空気で吹き飛ばされて燃焼炉内に蓄積されず、クリンカーの固形化が少なくなり、長時間燃焼しても一定の温度を保持できる。
なお、送風パイプとしては、例えば、ステンレススチール(SUS316)を使用するが、空気供給用パイプ80内には加圧空気が送られているため、適切に冷却することができ、焼失する心配はない。
また、51は燃料用ホッパーであり、固体燃料50を貯留させる貯留槽である。この燃料用ホッパー51に固体燃料が外部から投入されて蓄えられる。
52は撹拌装置であり、ゆっくり回転しながら、固体燃料50が固まることを防止して下方のスクリューコンベア40へ送られるように撹拌する。また、53はその撹拌装置の駆動装置である。
40はスクリューコンベアであり、燃料用ホッパー51からポット下部33へ固体燃料50を供給する手段として燃焼用ポット30の側面から内部のポット下部33まで延びるように接続され、固体燃料50を送るための筒体41とその筒体41に挿通されたスクリュー42とを備える。本形態例では、このスクリューコンベア40が水平に配されており、個体燃料50が筒体41内を通って水平に送られる構造になっている。
44はスクリューの回転駆動装置であり、スクリュー42を正逆回転させ、正転のときは固体燃料50を燃焼用ポット30へ供給し、逆転のときは燃焼用ポット30に残留した灰を掻き出すように設けられている。
このスクリューの回転駆動装置44としては、例えば、減速機付きの電動モータとチェーンによる減速機構とによって構成される駆動装置を採用できる。
43は排出口部であり、燃料用ホッパー51と外円筒部10との間の筒体41の部位に灰を排出させるために開閉できるように設けられている。この排出口部43は、本形態例では、筒体41の下面側に設けられた開口43aとその開口を閉じることができる閉塞板43bとによって構成されている。この形態に限定されず、例えば閉塞板43bを自動的に開閉できる機構を採用すれば、灰の排出作業を自動化することも可能である。
これにより、固体燃料50を、連続的又は断続的に燃焼用ポット30のポット下部33内へ自動的に供給できる。なお、この固体燃料50の供給手段は、このような形態に限定されない。例えば、装置の設置条件等に応じて、固体燃料50を斜め下方から燃焼用ポット30のポット下部33へ供給してもよいし、湾曲させて真下から供給してもよい。
なお、スクリューコンベア40の螺旋刃状のスクリューの先端が、図1に示すように、燃焼用ポット30のポット下部33内へ突出するように配設されている。
これによれば、燃焼用ポット30の内底面上に溜まった固体燃料50を、スクリューの先端でかき混ぜることができる。これによって、固体燃料50の燃焼を促進できると共に、酸化ケイ素が溶融して燃焼用ポット30の内面に付着することを防止できる。
45は水冷部であり、筒体41における固体燃料50を排出する先端側であって外円筒部10の内部に位置する筒体先端部に、その筒体先端部を冷却するために設けられている。本形態例では、筒体41の外側に巻かれた形状の二重管になっており、水が循環又は通過できる流通水路に形成されている。また、46は水の供給源であり、水冷部45に接続されている。
このように水冷部45を設けることで、燃え残りが固まって筒体41の内周面などに付着してスクリュー42の回転が阻害される現象を防止できる。なお、燃え残りが固まる現象とは、燃料に含まれるガラス質が高温に曝されることで一旦融け、冷却されることで固化することによって生じるものと考えられる。
また、本形態例では、スクリュー42のポット下部33まで延びる先端側に複数の爪状突起42aが設けられている。
これによれば、燃え残りが固まる現象を防止するように燃料や灰を掻くことができ、また、燃え残りの固まりが生じても、早期の段階で砕くことができる。従って、固体燃料50を送る筒体41の通路が詰まることを防止でき、好適な連続運転を実現できる。
55は熱交換器であり、燃焼用ポット30の上方であって円筒状燃焼室15の内部上側に配することができる。この円筒状燃焼室15の内部上側は、固体燃料50から発生したガスが燃焼する部分であり、高温の炎になって燃える2次燃焼部である。
この熱交換器55によって加熱されることで発生する温風、温水又は蒸気等を利用できる形態とすることで、ボイラー装置を構成することができる。
61はサイクロン集塵器であり、発生した灰のうち灰回収用ホッパー部20を経由して排出できないものを回収するように、円筒状燃焼室15と排気管60によって接続されている。
このサイクロン集塵器61によれば、排気に伴って円筒状燃焼室15から排出された灰を好適に分離して、クリーンな排気を煙突から排出できる。なお、ほとんどの灰は灰回収用ホッパー部20内に堆積して回収され、残りの僅かの灰がサイクロン集塵器61で分離されて回収される。
また、灰の排出装置25の灰の貯留部や、サイクロン集塵器61には、ワンタッチで着脱のできる灰の回収缶26を装着すればよく、作業効率を向上できる。
70は点火用バーナーであり、例えば灯油や重油などの液体を燃焼させるバーナーであって、バーナーノズルの先端を燃焼用ポット30内に臨む形態に配設することで、固体燃料50の着火をできるように設けておくとよい。
また、固体燃料50が点火された後に燃焼しているときは、点火用バーナー70への液体燃料の供給を止めて送風機能のみを利用してもよい。この点火用バーナー70の送風機能によれば、火吹き竹の原理で燃焼用の空気を燃焼用ポット30の中央部まで好適に供給でき、固体燃料50の燃焼効率を高めることができる。なお、点火用バーナー70の燃焼から送風のみへの切換えは、液体燃料の供給を止めるように制御することで容易に自動化できる。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
H 熱風
W 熱交換水
1 燃焼装置
1a 燃焼ポット
1b 燃焼室
1c 側周壁
1d 開口
1e 過熱板
1f 螺旋状の熱交換用管
2 ボイラー装置
2a 上端中央
2b 熱交換室
2c 熱交換器
2d 水路環部
2e 熱交換用パイプ
3 熱風導入ダクト
4 排気路
4a 灰の堆積部
4b サイクロン集塵器
5 吸引排気ブロア
6 バッファタンク
7 熱交換水の循環路
7a 配管
8 ラインポンプ
9 熱風の案内部材
9a 天面
9b 下部開口
10 外円筒部
11 内周面
15 円筒状燃焼室
20 灰回収用ホッパー部
22 灰
25 灰の排出装置
30 燃焼用ポット
31 空隙
33 ポット下部
34 ポット上部
35 空気の供給孔部
40 スクリューコンベア
41 筒体
42 スクリュー
42a 爪状突起
43 排出口部
44 スクリューの回転駆動装置
45 冷却部
50 固体燃料
51 燃料用ホッパー
55 熱交換器
80 空気供給用パイプ
81 空気排出孔
82 送風機
90 保温材

Claims (5)

  1. チップ状、粒状や粉状のバイオマスであって流動させて移送することが可能なバイオマス燃料を燃焼させる燃焼装置と、ボイラー装置とを備えるバイオマス燃焼ボイラーにおいて、
    前記燃焼装置が、前記バイオマス燃料が堆積されて燃焼される平面形態円形の燃焼ポットと、該燃焼ポットの上方に設けられた円筒状の燃焼室とによって構成され、
    前記ボイラー装置が、前記燃焼装置のサイドに隣接して配置され、
    前記燃焼室の上部の側周壁に設けられた開口から排気される熱風を、前記ボイラー装置の上端中央から該ボイラー装置の内部である熱交換室へ下降流として導入するように、前記燃焼装置の燃焼室と前記ボイラー装置の熱交換室とを接続する熱風導入ダクトが設けられていることを特徴とするバイオマス燃焼ボイラー。
  2. 前記ボイラー装置から排出される熱風の排気を、大気へ強制的に放出するように、該ボイラー装置の排気路に吸引排風ブロアが接続されていることを特徴とする請求項1記載のバイオマス燃焼ボイラー。
  3. 前記ボイラー装置の熱交換器を通る熱交換水が、熱量を蓄積できるように設けられたバッファタンクから該熱交換器の下部に導入されて上部へ流れ、続いて前記燃焼室を形成する側周壁の中を下部から上部へ流れた後、該バッファタンクに戻されて循環できるように、該熱交換水の循環路が形成されると共に該バッファタンクと該熱交換器との間の配管にラインポンプが接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバイオマス燃焼ボイラー。
  4. 前記ボイラー装置の熱交換器が、上下に配されてリング状に形成された一対の水路環部と、該一対の水路環部の間を連通するように上下に立った状態に接続された多数の熱交換用パイプとから構成されており、該熱交換器の上部の中央に上から導入された熱風を、前記多数の熱交換用パイプが林立する側へ拡散するように導き、該熱交換器の下部では中央の側へ戻すように案内する熱風の案内部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載のバイオマス燃焼ボイラー。
  5. 前記燃焼室の上部に、バイオマス燃料の二次燃焼を促進するように、水平に配された過熱板を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバイオマス燃焼ボイラー。
JP2014188793A 2014-09-17 2014-09-17 バイオマス燃焼ボイラー Pending JP2016061475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014188793A JP2016061475A (ja) 2014-09-17 2014-09-17 バイオマス燃焼ボイラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014188793A JP2016061475A (ja) 2014-09-17 2014-09-17 バイオマス燃焼ボイラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016061475A true JP2016061475A (ja) 2016-04-25

Family

ID=55795866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014188793A Pending JP2016061475A (ja) 2014-09-17 2014-09-17 バイオマス燃焼ボイラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016061475A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108506924A (zh) * 2018-05-17 2018-09-07 北京国奥天开信息技术有限公司 一种生物质颗粒炉
CN108592400A (zh) * 2018-06-28 2018-09-28 陈远志 一种生物质节能热风炉
JP2019158190A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 宏和 平井 空気逓増式バイオマス燃焼ガス生成装置及びこれを用いたバイオマス蒸気発電システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019158190A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 宏和 平井 空気逓増式バイオマス燃焼ガス生成装置及びこれを用いたバイオマス蒸気発電システム
CN108506924A (zh) * 2018-05-17 2018-09-07 北京国奥天开信息技术有限公司 一种生物质颗粒炉
CN108506924B (zh) * 2018-05-17 2024-06-04 北京国奥天开信息技术有限公司 一种生物质颗粒炉
CN108592400A (zh) * 2018-06-28 2018-09-28 陈远志 一种生物质节能热风炉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4766562B2 (ja) 木質ペレット焚き蒸気ボイラ
EP1384032B1 (en) Combustion device
JP5067868B2 (ja) 籾殻燃焼装置
JP2008082640A (ja) 有価金属回収装置
JP2008286451A (ja) バイオマス燃料の燃焼装置
CN101827915A (zh) 焦炭干式灭火设备
US20110083593A1 (en) Fluidized combustor
JP2013224810A5 (ja)
JP2006234302A (ja) 木質ペレット燃焼装置
KR101237761B1 (ko) 비산재 분리 기능을 갖는 원심형 연속 연소장치
JP2016061475A (ja) バイオマス燃焼ボイラー
JP5943574B2 (ja) 燃焼炉
JP2008261527A (ja) 固体燃料の燃焼装置及びボイラー装置
JP2017015268A (ja) バーナ
JP5999883B2 (ja) 燃焼炉
JP6150596B2 (ja) 固体燃料の燃焼装置及びボイラー装置
CS588487A2 (en) Furnace
JP3178378U (ja) 固体燃料の燃焼装置及びボイラー装置
JP2018087656A (ja) 焼成炭化装置
JP4589832B2 (ja) 焼却装置
JP2005232262A (ja) 固形バイオマス燃料のガス化装置及び方法
RU2552009C1 (ru) Механизированная слоевая топка
JP2011127844A (ja) 固体燃料の燃焼装置及びボイラー装置
JP6023535B2 (ja) 固体燃料の炭化装置
JP2011226691A (ja) 固体燃料の燃焼装置及びボイラー装置