JP2016058962A - 無線通信デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を低減する。
【解決手段】本実施形態の無線通信デバイスは、受信回路20と、受信回路20を制御する制御回路40とを含み、第1の帯域幅BP1に受信回路20の周波数帯域幅が設定された状態で、フレームFLMの第1のデータ領域PAMを受信し、第1のデータ領域PAM内におけるフレーFLMムのチャネル帯域幅情報に基づいて、フレームFLMの受信中に、受信回路20の周波数帯域幅を第1の帯域幅BP1から第1の帯域幅BP1と異なる第2の帯域幅BP2へ切り替えて、第1のデータ領域PAMに続く第2のデータ領域DTを受信する。
【選択図】図4
【解決手段】本実施形態の無線通信デバイスは、受信回路20と、受信回路20を制御する制御回路40とを含み、第1の帯域幅BP1に受信回路20の周波数帯域幅が設定された状態で、フレームFLMの第1のデータ領域PAMを受信し、第1のデータ領域PAM内におけるフレーFLMムのチャネル帯域幅情報に基づいて、フレームFLMの受信中に、受信回路20の周波数帯域幅を第1の帯域幅BP1から第1の帯域幅BP1と異なる第2の帯域幅BP2へ切り替えて、第1のデータ領域PAMに続く第2のデータ領域DTを受信する。
【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、無線通信デバイスに関する。
様々な電子機器に、無線通信機能が搭載されている。
無線通信機能が搭載されたデバイス(無線通信デバイス)の消費電力は、低減されることが望まれている。
無線通信デバイスの消費電力を低減する。
本実施形態の無線通信デバイスは、無線通信規格に基づいて、第1のデータ領域と前記第1のデータ領域に続く第2のデータ領域とを有する1以上のデータユニットを含むデータフレームを、アンテナ部を介して受信する受信回路と、インターフェイスを介して前記受信回路から前記データフレームが供給され、前記第1のデータ領域を解析し、前記第1のデータ領域の解析結果に基づいて前記受信回路を制御する制御回路と、を含み、前記データユニットの第1のチャネル帯域幅に対応する第1の帯域幅に、前記受信回路の周波数帯域幅が設定された状態で、前記受信回路は、前記第1のデータ領域を受信し、前記インターフェイスによる前記第1のデータ領域の解析結果において、前記第1のデータ領域内における前記データフレームのチャネル帯域幅情報が、前記第1のチャネル帯域幅と異なる第2のチャネル帯域幅を示している場合、前記制御回路は、前記データフレームの受信中に、前記受信回路の前記周波数帯域幅を、前記第1の帯域幅から、前記第2のチャネル帯域幅に対応し且つ前記第1の帯域幅と異なる第2の帯域幅へ切り替え、前記第2の帯域幅に、前記受信回路の前記周波数帯域幅が設定された状態で、前記受信回路は、前記第2のデータ領域を受信する。
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付し、重複する説明は必要に応じて行う。
[実施形態]
図1乃至図7を参照して、実施形態に係る無線通信デバイスについて説明する。
図1乃至図7を参照して、実施形態に係る無線通信デバイスについて説明する。
(a) 構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システムのブロック図である。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムのブロック図である。
無線通信システムは、無線基地局(例えば、アクセスポイント)2及び1以上の無線通信デバイス1を含む。これらによって、無線通信ネットワークが構成されている。
本実施形態の無線通信デバイス1と無線基地局2とは、無線通信する。
ある規格に基づいた無線通信によって、無線通信デバイス1と無線基地局2との間で、無線信号WSが、転送される。
ある規格に基づいた無線通信によって、無線通信デバイス1と無線基地局2との間で、無線信号WSが、転送される。
無線基地局2は、例えば、無線通信によって、サーバ(図示せず)に接続される。無線基地局2は、例えば、有線ケーブルによってサーバに接続されてもよい。無線基地局2は、メタル回線や光ファイバ等によってインターネットサービスプロバイダを介してサーバに接続されてもよい。
複数の無線通信デバイス1のうち少なくとも1つは、本実施形態の無線通信デバイス1である。
本実施形態の無線通信デバイス1は、アンテナ部10、受信回路20A,20B、送信回路50A,50B、及びストレージ回路90を含む。
アンテナ部10は、無線基地局2からのデータ(無線信号)を受信する。アンテナ部10は、無線通信デバイス1内部からのデータを、無線基地局2へ送信する。アンテナ部10は、例えば、MIMOであり、複数のアンテナを含む。
アナログ受信回路20Aは、アンテナ部10によって受信された無線信号(アナログ信号)の増幅や周波数変換、フィルタリング、AD変換を行う。
アナログ受信回路20Aの出力は、デジタル受信回路20Bによって処理され、ストレージ回路90内に格納される。
デジタル受信回路20Bは、物理層の受信処理及びアナログ受信回路20Aの制御などを行う。デジタル受信回路20Bは、無線通信に用いられている物理層規格対する受信処理を実行でき、受信された無線信号WS内に含まれる送受信データに関する各種の情報を解析できる。
デジタル送信回路50Bは、物理層の送信処理及びアナログ送信回路50Aの制御などを行う。デジタル送信回路50Bは、無線通信に用いられている物理層規格対する送信処理を実行でき、送信されるデータに関する各種の情報を、生成できる。
アナログ送信回路50Aは、送信すべき無線信号を生成するために、デジタル送信回路50Bからのデジタル信号のDA変換、フィルタリング、周波数変換、信号の増幅を行う。
無線信号WSの受信時、アナログ受信回路20Aからの信号は、デジタル受信回路20Bで処理され、ストレージ回路90内に格納される。無線信号WSの送信時、ストレージ回路90からの信号は、デジタル送信回路50Bによって処理され、アナログ送信回路50Aに出力される。
無線通信デバイス1は、ストレージ回路90を含む。ストレージ回路90は、デジタル受信回路20Bからのデータを、記憶する。ストレージ回路90のデータは、デジタル送信回路50Bによって、読み出される。ストレージ回路90は、フラッシュメモリ901や、DRAM909などの半導体メモリを含む。ストレージ回路90は、MRAM、HDDやSSDを含んでいてもよい。
本実施形態の無線通信デバイス1は、例えば、スマートフォンのような携帯端末又はPCなどである。本実施形態の無線通信デバイス1は、ある無線通信規格に基づいたフォーマットのデータを、無線信号WSとして、送受信する。
図2は、本実施形態の無線通信デバイス1のアナログ受信回路20A及びデジタル受信回路20Bの内部構成例を説明するためのブロック図である。図2において、説明の簡単化のため、1つのアンテナに対応する各回路が図示されている。
無線通信デバイス1のアナログ受信回路20Aは、低雑音増幅回路(LNA:Low noise amplifier)201、ミキサ回路202A,202B、バンドパスフィルタ(BPF:Band pass filter)203A,203B、可変ゲイン増幅回路(VGA:Variable gain amplifier)204A,204B、AD変換回路(ADC:Analog to digital converter)205A,205B、を含む。
LNA201は、アンテナ部(1つのアンテナ)10に接続されている。LNA201は、アンテナ部10によって受信された無線信号WSを、所定のゲイン(第1のゲイン)で、増幅する。LNA204のゲインは、可変であり、例えば、デジタル受信回路20Bの同期回路210により制御される。
ミキサ回路202A,202Bは、LNA201に接続されている。ミキサ回路202に、局部発振回路209が接続されている。局部発振回路209は、発振信号として、局部発振信号を、ミキサ回路202A,202Bに供給する。ミキサ回路202A,202Bは、LNA201からの信号と局部発振回路209からの発振信号とを混合(乗算)する。尚、局部発振信号は、デジタル受信回路20Bにより制御される。
BPF203A,203Bは、ミキサ回路202に接続される。BPF203A,203Bは、BPF203A,203Bに設定された受信周波数帯域幅(以下では、フィルタ帯域幅ともよぶ)の範囲外の周波数成分の信号をミキサ回路202A,202Bの出力信号から除去し、BPF203A,203Bに設定された周波数帯域の範囲内の周波数成分の信号を取り出す。BPF203は可変BPFであって、BPF203A,203Bの帯域幅は、可変である。BPF203A,203Bの帯域幅は、デジタル受信回路20Bにより制御される。
VGA204A,204Bは、BPF203に接続される。VGA204A,204Bは、BPF203を通過した信号を、あるゲイン(第2のゲイン)で、増幅する。VGA204A,204Bのゲインは、可変である。例えば、VGA204A,204Bのゲインは、デジタル受信回路20Bの同期回路210により制御される。
ADC205A,205Bは、VGA204A,204Bにそれぞれ接続されている。ADC205A,205Bは、VGA204A,204Bの出力信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。ADC205A,205Bの変換速度(サンプリング速度)は、可変である。サンプリング速度は、デジタル受信回路20Bにより制御される。
図2に示されるアナログ受信回路20A内の2つのミキサ回路202A,202Bによって、I/Q信号が、生成される。一方のミキサ回路202Aは、ローカル信号に対して同相成分のI(in-pase)信号を生成する。Iチャネル側のミキサ回路202Aから出力されたI信号は、後段のBPF203A、VGA204A、及びADC205Aによって、上述の各種の処理が施される。他方のミキサ202Bは、位相変換回路(図示せず)を介して供給されたローカル信号に対して直交成分のQ(Quadrature-pase)信号を生成する。Qチャネル側のミキサ回路202Bから出力されたQ信号は、BPF203B、VGA204B、及びADC205Bによって、上述の各種の処理が施される。
デジタル受信回路20Bは、デジタルフィルタ(DF:Digital filter)206、周波数オフセット補償回路207、同期回路210、及び、復調回路208などを含む。
DF206は、ADC205A,205Bに接続されている。DF206は、DF206に設定された周波数帯域幅外の周波数成分の信号をADC205A,205Bの出力信号(例えば、デジタルのI/Q信号)から除去し、DF206に設定された周波数帯域幅の範囲内の周波数成分の信号を取り出す。例えば、DF206の受信周波数帯域幅は、可変である。
周波数オフセット補償回路207は、通信対象のデバイスに対する周波数のオフセット(ずれ)を補償(除去)する回路である。同期回路210から送信される周波数のオフセット量に応じて、DF206からの信号の周波数を補償する。
復調回路207は、周波数オフセット補償回路207に接続されている。復調回路208は、周波数オフセット補償回路207の出力を、復調する。I/Q信号が復調されることによって、混信などノイズの影響が低減され、無線信号WSに対応するデータ信号が、生成される。
復調回路208の出力信号は、MAC層以降のレイヤーにおける処理が施され、ストレージ回路90内に格納される。
解析回路30及び制御回路40は、無線信号WSの解析結果に基づいて、受信回路20内の各回路の動作及び設定を、制御する。
同期回路210は、時間同期回路212、周波数オフセット量推定回路213、自動ゲイン調整回路(AGC:Automatic Gain controller)214、及び再同期処理回路211を含む。
同期回路210は、時間同期回路212、周波数オフセット量推定回路213、自動ゲイン調整回路(AGC:Automatic Gain controller)214、及び再同期処理回路211を含む。
時間同期回路212は、受信した信号から受信フレームのどの部分を現時点で受信しているのかを検出し、その検出結果を制御回路40に通知する。
周波数オフセット量推定回路213は、受信した信号から通信対象のデバイスに対する周波数のオフセットを推定するための回路である。
AGC214は、受信信号の大きさを検出し、ADC205A,205Bに入力される信号の振幅が適切な大きさになるように、アナログ受信回路20AのVGA204A,204Bのゲインを調整する。
再同期処理回路211は、受信のための周波数帯域幅及び中心周波数が変更された場合における同期回路210の設定値のずれを調整する。再同期処理回路211は、AGC214のゲインのずれを調整する。再同期処理回路211は、時間同期回路212の時間のずれを調整する。再同期処理回路は、周波数オフセット量推定回路213のオフセット値のずれを調整する。尚、再同期処理回路211による各設定値の調整の詳細については、後述する。再同期処理回路211の動作は、制御回路40によって制御される。
例えば、本実施形態の無線通信デバイス1は、IEEE802.11ac規格に基づいて、無線通信する。IEEE802.11ac規格に基づく無線通信デバイス1は、例えば、5GHz帯で動作する。この場合、無線基地局2は、無線LAN端末(図示せず)を収容し、BSS(Basic Service Set)を形成している。
本実施形態において、フレーム(データフレーム)が無線信号WSとして扱われる。
無線信号WSとしての送受信データにおいて、MAC層を境界に送受信回路側の送受信データは、「フレーム」と呼ばれ、制御回路側の送受信データを「パケット」と呼ばれる場合もある。パケットとは、送受信データがパーソナルコンピュータ等のデバイスにおいて扱えるデータ構造に組み立てられたデータである。フレームとは、無線通信により通信可能に組み立てられたデータのことである。本実施形態において、説明の簡単化のため、無線通信デバイス1の無線通信に用いられる送受信データ(無線信号)は、フレームに統一して述べられる。
図3は、本実施形態の無線通信デバイス1に用いられるフレームFLMのフォーマットの一例を説明するための図である。
図3に示されるように、無線通信デバイス1に用いられる通信規格がIEEE802.11acである場合、無線信号WSであるフレームFLMは、複数のサブバンドSBDを含む。
各サブバンドSBDは、プリアンブル(第1のデータ領域)PAMとユーザーデータ(第2のデータ領域)DTとを含む。
図3に示されるように、無線通信デバイス1に用いられる通信規格がIEEE802.11acである場合、無線信号WSであるフレームFLMは、複数のサブバンドSBDを含む。
各サブバンドSBDは、プリアンブル(第1のデータ領域)PAMとユーザーデータ(第2のデータ領域)DTとを含む。
プリアンブルPAMは、無線通信システムに適用された無線通信規格に基づくフレーム/サブバンドを送受信するための各種の制御情報を含む。プリアンブルPAMは、複数のフィールドからなる。IEEE802.11ac規格に基づくプリアンブルPAMは、レガシーフィールドLFとVHTフィールドVFとを含む。
レガシーフィールドLFは、L−STF(Legacy - short training field)L1、L−LTF(Legacy - long training field)L2、L−SIG(Legacy - signal field)L3を含む。レガシーフィールドLFの各フィールドL1,L2,L3は、データの伝送速度など、レガシーモードにおける各種の情報を含む。デジタル受信回路20Bは、レガシーフィールドLF内のフィールドを使用して、ゲイン、周波数、時間の同期処理を行う。
VHTフィールドVFは、VHT−SIG−A(Very high throughput - signal field - A)V1、VHT−STF(Very high throughput - short training field)V2、VHT−LTF(Very high throughput - long training field)V3、VHT−SIG−B(Very high throughput - signal field - B)を含む。
VHT−SIG−A V1は、フレームFLM内のユーザーデータDTの受信チャネル帯域幅の情報infBWを含んでいる。例えば、フレームFLMのチャネル帯域幅情報infBWは、2ビットのデータで示される。
VHT−STF V2、VHT−LTF V3及びVHT−SIG−B V4は、フレームFLM中のVHTモードにおける各種の情報を含む。
フレームFLMは、プリアンブルPAMを先頭に、受信側の無線通信デバイス1に入力される。データDT1,DT2は、プリアンブルPAMに続いて、無線通信デバイス1に入力される。
IEEE802.11ac規格に基づく無線通信デバイス1において、フレームFLMのチャネル帯域幅(送信周波数帯域幅)は、20MHz、40MHz、80MHz及び160MHzのいずれかに設定され、フレームFLMが送受信される。
図4及び図5は、本実施形態の無線通信デバイス1の動作及び機能を説明するための模式図である。尚、図4において、図示及び説明の簡略化のため、Iチャネル及びQチャネルのうち、一方のチャネル側の回路のみ、図示している。
以下において、図2の無線通信デバイスにおいて、以下のようなチャネルの使用状況を仮定して、本実施形態の無線通信デバイスについて説明する。
図2の無線通信デバイスにおいて、中心周波数が5210MHzに設定された80MHz帯域が使用されているものとする。プライマリチャネルは、5180MHzの中心周波数を有し、20MHzのチャネル帯域幅を有する。
図4及び図5に示されるように、本実施形態の無線通信デバイス1は、フレームFLMの受信途中で、フレームFLMを受信するための帯域幅を変更することができる。
BPF(可変バンドパスフィルタ)203(203A,203B)の周波数帯域幅は、制御回路40の制御信号CNT1(例えば、2ビットの信号)によって、20MHz、40MHz、80MHz及び160MHzのいずれかに設定できる。
本実施形態の無線通信デバイス1は、例えば、プライマリチャネルの20MHzのチャネル帯域幅BW1に対応するように、20MHzのフィルタ帯域幅がBPF203の初期状態の帯域幅(第1の帯域幅)として、設定されている。また、発振周波数は、プライマリチャネルの周波数に対応するように、5180MHzに設定されている。尚、フレームのチャネル帯域幅とBPF(フィルタ回路)203のフィルタ帯域幅は、互いに対応する値であるため、以下では、チャネル帯域幅とフィルタ帯域幅とに同じ符号BW1,BW2を付す。
図4の(a)に示されるように、本実施形態の無線通信デバイス1は、BPF203の帯域幅が20MHzの帯域幅BW1に設定された状態で、フレームFLMのプリアンブルPAMを、受信する。
デジタル受信回路20Bの同期回路210は、フレーム先頭のレガシーフィールドを利用して、ゲインの調整、時間の同期、及び周波数オフセットの推定を、行う。
1つのフレームFLM中の複数のサブバンドに含まれるプリアンブルPAMの情報は共通である。そのため、1つのフレームFLMが複数のサブバンドを含んでいたとしても、1つのサブバンドSBDのチャネル帯域幅で、フレームFLMのプリアンブルPAMの受信が可能である。
解析回路30及び制御回路40は、フレームFLMのVHT−SIG−A V1内の帯域幅情報infBWに基づいて、フレームFLMの受信中にBPF203の帯域幅を変更するか否か判定する。
例えば、帯域幅情報infBWに示される受信チャネル帯域幅が、20MHzである場合、ユーザーデータDT(より具体的には、VHT−LTF V3からユーザデータUTまでの範囲)の受信チャネル帯域幅は、プリアンブル(より具体的には、L−STF L1からVHT−STF V2までの範囲)を受信するためのチャネル帯域幅BW1と同じである。
この場合、制御回路40は、BPF205の帯域幅を変更すること無しに、20MHzの帯域幅(無線通信規格の下限の帯域幅)で、VHT−LTF V3、VHT−SIG−B V4及びユーザーデータDTの受信を、継続する。
図4の(b)に示されるように、帯域幅情報infBWが規格に基づいた下限のチャネル帯域幅BW1より大きい第2の帯域幅BW2を示している場合、制御回路40は、BPF204の帯域幅を切り替える。
例えば、帯域幅情報infBWに示される受信チャネル帯域幅が80MHzである場合に、制御回路40は、20MHzから80MHzへBPF203の帯域幅を切り替える。また、制御回路40は、例えば、局部発振回路209の中心周波数を、5180MHzから5210MHzに切り替える。
例えば、帯域幅情報infBWに示される受信チャネル帯域幅が80MHzである場合に、制御回路40は、20MHzから80MHzへBPF203の帯域幅を切り替える。また、制御回路40は、例えば、局部発振回路209の中心周波数を、5180MHzから5210MHzに切り替える。
例えば、BPF203(203A,203B)の帯域幅の変更に伴って、DF206の帯域幅やADC205(205A,205B)のサンプリング速度などを、変更しても良い。
BPF203の帯域幅及び中心周波数の変更は、フレームFLMのVHT−STF V2の期間中に、制御回路40によって、実行される。例えば、VHT−STF V2がアナログ受信回路20Aに入力されたタイミングに実質的に同期して、BPF203の帯域幅及び中心周波数の変更が、開始される。そして、BPF203の帯域幅及び中心周波数の変更は、VHT−STF V2の終端までに完了するように、実行される。例えば、VHT−STF V2の期間は、例えば、4μsec程度である。
帯域幅及び中心周波数を変更すると、VGA204(204A,204B)のゲイン調整が実行される可能性がある。VGA204のゲインの変更に伴って、DCオフセットが発生する場合、DCオフセットをキャンセルすることが好ましい。そのゲイン調整とDCオフセットのキャンセルのための時間も含めて、VHT−STF V2の受信時間内に完了されることが、望ましい。
図5に示されるように、フレームFLMの受信期間中に、BPF203の帯域幅が変更された場合、1つのフレームFLMの受信期間は、初期状態の第1の帯域幅(サブチャネル帯域幅)BW1でフレームFLMが受信される期間tBW1と第1の帯域幅BW1より広い第2の帯域幅(チャネル帯域幅)BW2でフレームFLMが受信される期間tBW2とを含む。
第1の帯域幅(例えば、20MHz)BW1のフィルタ帯域幅に設定された無線通信デバイスの消費電力は、第1の帯域幅BW1より広いフィルタ帯域幅(例えば、80MHz)BW2に設定された無線通信デバイスの消費電力により小さい。
それゆえ、図5に示されるように、比較的小さい消費電力の帯域幅BW1でフレームFLMが受信される期間(プリアンブルPAMが受信される期間)tBW1が、1つのフレームFLMの受信期間内に確保される。この結果として、本実施形態の無線通信デバイス1は、消費電力を削減できる。
また、ユーザデータDTがプリアンブルPAMと同じチャネル帯域幅BW1で受信できる場合には、BPF203の周波数帯域を広くせずとも良い。BPF203の周波数帯域幅の不要な拡張を回避できる結果として、本実施形態の無線通信デバイス1は、不要な消費電力の増大を回避できる。
制御回路40が、フレームFLMの受信中にBPF203の帯域幅及び局部発振回路209の中心周波数を切り替える場合、ゲイン、時間、周波数のずれが発生する可能性がある。そのため、それらのずれを調整することが好ましい。本実施形態の無線通信デバイスは、そのずれの調整を、帯域幅や中心周波数の切り替え前の設定値を用いて調整する。
これによって、受信回路20内の各回路において、BPF203の帯域幅及び中心周波数の変更に伴う各値の同期が、取られる。
周波数帯域幅の切り替え後のゲイン及び時間同期及び周波数オフセットの値のそれぞれは、プリアンブルに含まれる情報(例えば、帯域幅)、帯域幅の切り替え前のゲイン及び時間及び周波数オフセットのそれぞれの調整値、適用された無線通信規格における各値の許容範囲や無線通信デバイス1の実装に依存するパラメータなどを考慮して、再同期処理回路211によって、処理される。
周波数オフセットのずれは、例えば、中心周波数の変更によって、発生する。
例えば、フレームFLMの受信中におけるBPF203の帯域幅の変更に起因する周波数オフセットのずれは、以下のように、考慮される。
IEEE802.11acの規格に基づくと、5GHz帯の周波数に対して、−20ppmから+20ppmの範囲が、中心周波数のずれの許容範囲に設定されている。受信側及び送信側の両方における許容範囲を合わせると、無線通信システム全体における5GHz帯での中心周波数のずれは、−40ppmから+40ppmの範囲で、許容される。
例えば、送受信の周波数が5180MHz(5.18GHz)である場合において、受信側であるデバイスにおいて+20ppmの周波数のずれが生じ、送信側のデバイスにおける−20ppmの周波数のずれが生じる場合、無線通信デバイス1の周波数のずれは、+103.6kHz−(−103.6kHz)=207.2kHzとなる。
ここで、受信側のデバイスの周波数帯域(フィルタ帯域幅)のみが、5180MHzから5210MHz(5.21GHz)へシフトされた場合、周波数のずれは、+104.6Hz−(−103.6kHz)=207.8kHzとなる。
このように、受信側のデバイスの中心周波数が、5180MHzから5210MHzへシフトされた場合、周波数のずれは、0.6kHz増える。この値が、周波数オフセット量の最大のずれ量となる。
周波数オフセット量の最大ずれ量が0.6kHz程度であれば、復調回路208内の残留周波数オフセットとして補償できる範囲の値と考えられる。そのため、周波数オフセット量推定回路213から周波数オフセット補償回路207への入力は、帯域幅の切替前と帯域幅の切替後とで同じ値のまま維持することが可能である。
但し、残留周波数オフセットで周波数オフセットのずれを吸収できず、周波数オフセット補償回路207への入力値自体を変更しなければならない場合、中心周波数の変更後の周波数オフセット推定値は、次の(式A)のように、計算される。
foff2=f2×foff1/f1 ・・・(式A)
(式A)において、中心周波数の変更前の中心周波数は、f1で示され、中心周波数の変更前の周波数オフセット推定値は、foff1で示される。また、(式A)において、中心周波数の変更後の中心周波数は、f2で示され、中心周波数の変更後の周波数オフセット推定値は、foff2で示される。
(式A)において、中心周波数の変更前の中心周波数は、f1で示され、中心周波数の変更前の周波数オフセット推定値は、foff1で示される。また、(式A)において、中心周波数の変更後の中心周波数は、f2で示され、中心周波数の変更後の周波数オフセット推定値は、foff2で示される。
この(式A)に基づいて、制御回路40及び再同期処理回路211は、中心周波数の変更に伴う周波数のずれを補正できる。
このように、本実施形態において、制御回路40及び再同期処理回路211における処理によって、周波数のずれの推定値が算出可能である。本実施形態の無線通信デバイスは、デジタル受信回路20B内の計算処理によって得られた推定値を用いて、デジタル的に周波数のずれを補正できる。
また、例えば、フレームFLMの受信中におけるBPF203の帯域幅の変更に起因する時間のずれは、以下のように、調整される。
また、例えば、フレームFLMの受信中におけるBPF203の帯域幅の変更に起因する時間のずれは、以下のように、調整される。
チャネル帯域幅の変更に伴う時間(信号の時間成分)のずれは、アナログ受信回路20A及びデジタル受信回路20B内における信号(フレーム)の通過時間に応じて、決まる。例えば、回路の切り替えによって回路内の信号経路が変更される結果として、信号が回路内を通過する時間が変化し、時間のずれが発生する可能性がある。
アナログ受信回路20A内における時間のずれは、BPF203の帯域幅の変更に起因して、40nsec程度の遅延が生じる可能性がある。但し、発生する遅延の大きさは、実装に依存したほぼ固定量であると、考えられる。
また、ADC205A,205Bのサンプリング速度が変更された場合などにおいて、時間のずれが発生する可能性がある。ただし、時間のずれ量は、実装時に決定されるパラメータである。
デジタル受信回路20Bにおける時間のずれは、デジタル回路領域内の各回路の実装に応じて、決まる。
以上のように、帯域幅及び中心周波数が変更された場合の時間のずれ量は、実装に依存して決定される。この場合、デジタル受信回路20B内の時間同期位置は、帯域幅の切替前の値に、実装に依存したずれ量だけオフセットを与えれば良い。
また、フレームの受信中におけるBPF203の帯域幅及び中心周波数の変更に起因するゲインの調整は、例えば、以下のように、調整される。
ゲインのずれは、例えば、受信帯域幅の変更に伴った受信電力の増減に起因する。
例えば、BPF203A,203Bの帯域幅が、20MHzから80MHzに変更された場合、所望の信号波だけが考慮されれば、80MHzの帯域幅におけるゲインは、20MHzの帯域幅におけるゲインの4倍程度になる可能性がある。
この場合、BPF203の帯域幅が変更されたとしても、LNA201及びVGA204A,204Bのゲインは、20MHzの帯域幅のフレーム先頭のレガシーフィールドを受信したときに調整したゲインのままで良い場合もあるし、ゲインを再度調整した方が良い場合もある。また、帯域幅が拡張された結果として隣接チャネルの信号が検出される場合、又は、帯域幅及び中心周波数の切替前に妨害波が既に存在していた場合、信号の振幅が4倍程度では適当ではない可能性がある。そのため、ゲインの調整が行われることが、好ましい。
VGA204A,204Bのゲイン調整を行うと、VGA204A,204BによりDCオフセットが発生する可能性があるため、発生したDCオフセットをキャンセルすることが好ましい。ゲイン調整からDCオフセットの収束までの時間が発生するため、ゲインの調整の回数は可能な限り少なくし、短時間でDCオフセットが収束されることが望ましい。
本実施形態の無線通信デバイスは、帯域幅の切替前のゲイン(又は、切り替え前の4倍程度のゲイン)をゲイン調整の開始時のゲインとすることで、ゲイン調整の回数を低減できる。帯域幅の切替前と切替後における信号の大きさの差が、例えば、6dB程度であれば、帯域幅の切替前のゲイン(初期値のゲイン)から調整を開始することで、AGC209による1回の制御によって、ゲインを調整できる。
また、実装状態に起因してBPF203A,203Bがある周波数特性を有する場合、中心周波数の変更の結果としてゲインが変動することがあらかじめ分かっている場合、そのゲインの変動を考慮してゲインの調整が実行されてもよい。
このように、本実施形態において、フレームFLMの受信途中で、受信のための周波数帯域幅が変更された場合、周波数オフセット、時間及びゲインのずれが調整される。
それゆえ、本実施形態の無線通信デバイス1において、フレームFLMの受信中に、フィルタ回路(BPF)203の帯域幅及び中心周波数が変更されたとしても、受信されたフレームFLM内の情報の信頼性は、確保される。
それゆえ、本実施形態の無線通信デバイス1において、フレームFLMの受信中に、フィルタ回路(BPF)203の帯域幅及び中心周波数が変更されたとしても、受信されたフレームFLM内の情報の信頼性は、確保される。
尚、同期回路210及び再同期処理回路211は、制御回路40内に組み込まれた回路(又は、ファームウェア/ソフトウェア)であってもよい。
図5に示されるように、1つのフレームFLMの受信が完了した後、制御回路40は、BPF203の周波数帯域幅(及び中心周波数)を、初期状態の第1の周波数帯域幅(プリアンブルを受信するための周波数帯域)BW1に戻す。本実施形態の無線通信デバイス1は、20MHzの周波数帯域で、次のフレームFLMが供給されるまでの期間tWTにおいて、待機する。これによって、本実施形態の無線通信デバイス1は、後続のフレームの送受信が開始されるまでの待機期間中の消費電力を、低減できる。
また、本実施形態の無線通信デバイス1は、サブバンドSBDのチャネル帯域幅BW1に対応するようにBPF203の受信周波数帯域幅BW1を設定する。
次に、本実施形態の無線通信デバイス1は、この受信周波数帯域幅BW1を用いて、フレームFLMの受信を開始する。そして、本実施形態の無線通信デバイス1は、フレームFLMのプリアンブルPAM内に含まれるチャネル帯域幅の情報infBWに基づいて、フレームFLMの受信中に、BPF203の帯域幅を変更するか否か、判定する。
本実施形態の無線通信デバイス1は、プリアンブルに続くユーザーデータDTを受信するための受信周波数帯域幅を変更する場合、BPF203の帯域幅を変更し、それに続いて、第1の帯域幅BW1よりも広い第2の帯域幅BW2を用いてユーザーデータDTを受信する。
無線通信デバイスの消費電力は、フレームFLMのチャネル帯域幅(フィルタ帯域幅)の大きさに依存する。すなわち、データ(プリアンブルとユーザーデータ)を受信する周波数帯域幅を広げるにしたがって、当該無線通信デバイスにおいては、その受信回路の消費電力が増大する。
その一方で、本実施形態の無線通信デバイスの手順を用いる結果として、本実施形態の無線通信デバイス1は、比較的狭い帯域幅(例えば、第1の周波数帯域幅)を用いた信号の受信期間を、フレームの受信期間中又はフレームの待ち受け期間中に設定することができる。
したがって、フレーム全体を比較的に広い帯域幅で受信する場合に比べて、本実施形態の無線通信デバイス1は、消費電力を低減できる。
以上のように、本実施形態の無線通信デバイスは、消費電力を低減できる。
(b) 動作例
図6及び図7を参照して、本実施形態の無線通信デバイスの動作例について、説明する。尚、ここでは、図1乃至図5も適宜参照して、本実施形態の無線通信デバイス1の動作例について、説明する。
図6及び図7を参照して、本実施形態の無線通信デバイスの動作例について、説明する。尚、ここでは、図1乃至図5も適宜参照して、本実施形態の無線通信デバイス1の動作例について、説明する。
図6は、本実施形態の無線通信デバイス1の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、送信側のデバイスと受信側のデバイスとの間において、無線信号WSの送受信が、開始される(ステップST1)。
例えば、図5に示されるように、無線信号WSの受信前において、無線通信デバイス1の受信回路20のBPF203A,203B及び局部発振回路209の中心周波数は、プライマリチャネルの20MHzの受信周波数帯域幅で、待機している。
本実施形態において、デバイス間に設定された無線通信規格に基づく無線信号(フレームFLM)が、送信側の無線基地局2から受信側の無線通信デバイス1に、転送される。
フレームFLMは、プリアンブルPAMからユーザデータDTの順序で、アンテナ部(例えば、MIMO方式のアンテナ部)10を経由して、アナログ受信回路20A及びデジタル受信回路20Bに入力される。
フレームのプリアンブルPAMは、アンテナ部10を介してアナログ受信回路20A及びデジタル受信回路20Bによって、受信される(ステップST2)。
プリアンブルPAMは、LNA201によって増幅され、ミキサ回路202によって、周波数変換される。
周波数変換されたプリアンブルPAMは、BPF203A,203Bによって、1つのサブバンドSBDのチャネル帯域幅に対応する第1の受信周波数帯域幅BW1でフィルタリングされる。フレームFLMのプリアンブルPAMの受信時、BPF203A,203Bの帯域幅BW1は、20MHz(中心周波数を基準に−10MHz〜+10MHzの範囲)に設定されている。
フィルタリングされたプリアンブルPAMは、VGA204によって、増幅される。
増幅されたプリアンブルPAMは、ADC205によって、ADC205に設定された変換速度で、デジタル信号に変換される。
デジタル信号に変換されたプリアンブルPAMは、DF206によって、デジタルフィルタリング処理される。
増幅されたプリアンブルPAMは、ADC205によって、ADC205に設定された変換速度で、デジタル信号に変換される。
デジタル信号に変換されたプリアンブルPAMは、DF206によって、デジタルフィルタリング処理される。
ADC205A,205Bの出力及びDF206から出力されたプリアンブルPAMを用いて、ゲインの調整、時間の同期、周波数オフセットの推定が行われ、フレーム先頭における同期処理が完了する。
DF206の出力は、周波数オフセット補償回路207によって、その出力の周波数オフセットが補償(除去)される。周波数オフセットが補償された信号が、復調回路208によって復調された後、その復調されたプリアンブルは、解析回路30に供給される。
復調されたプリアンブルPAM内の情報が、解析回路30によって、解析される(ステップST3)。
フレームFLMの規格が、IEEE801.11acである場合、プリアンブルPAMは、VHT−SIG−A V1を含んでいる。VHT−SIG−A V1内のチャネル帯域幅を示す情報(2ビットのデータ)infBWが、解析回路30によって解析される。解析された情報infBWによって、フレームFLM内におけるプリアンブルPAMに続くユーザーデータDTの受信のためのフィルタ帯域幅に関する情報及び中心周波数が、検出される。
解析回路30におけるVHT−SIG−A V1の解析結果に基づいて、制御回路40は、BPF203の受信周波数帯域幅及び中心周波数を変更するか否か判定する(ステップST4)。
ユーザーデータDTを受信するためのチャネル帯域幅がサブバンドSBD(プリアンブルPAM)のチャネル帯域幅(ここでは、20MHz)と同じである場合、BPF203の帯域幅の設定は変更されずに、初期値の帯域幅に維持される。レガシーフィールドLFの受信に用いられている帯域幅と同じ周波数帯域幅BW1で、VHT−STF V2、VHT−LTF V3、VHT−SIG−B V4及びユーザデータDTが、順次受信される(ステップST5A)。
VHTフィールド及びユーザーデータDTは、20MHzの帯域幅のBPF203を通過し、信号の増幅、AD変換、デジタルフィルタリング処理、及び、復調処理などの各種の信号処理が施される。
これによって、フレームFLMの受信中における周波数帯域幅の変更なしで、フレームFLMの受信が、完了する(ステップST5B)。
ステップST4において、帯域幅情報infBWが、ユーザーデータDTのチャネル帯域幅がプリアンブルPAMのチャネル帯域幅BW1と異なる(20MHzより大きい)ことを示している場合、BPF203の帯域幅は、制御回路40からの制御信号CNT1によって、帯域幅情報infBWが示す帯域幅に、変更される(ステップST6A)。また、帯域幅に応じて、局部発振回路209のの中心周波数も変更される。
周波数帯域幅及び中心周波数が変更された場合、周波数オフセット、ゲイン及び時間などの各種の設定値の現在値(周波数帯域幅の変更前の値)が、変更後の周波数オフセット、ゲイン及び時間の設定値(初期値)として、設定される。
例えば、BPFの帯域幅は、20MHzの帯域幅BW1から80MHz(中心周波数を基準にして−40MHzから+40MHzの範囲)の帯域幅BW2に、変更される。これに伴って、中心周波数は、例えば、5180MHzから5210MHzに変更される。
尚、BPF203A,203Bの帯域幅及び局部発振回路209の中心周波数の変更に伴い、ADC205A,205Bのサンプリング速度の変更や、DF206の帯域幅の変更が、実行されてもよい。
BPF203の帯域幅及び中心周波数の変更(及び、それに伴う再同期調整)は、プリアンブルPAM内のVHT−STF V2の受信期間(4μsec)中に実行される。そして、VHT−STF V2の受信の完了(又は受信中)のタイミングで、BPF203の帯域幅が、プリアンブルPAMを受信するための帯域幅BW1からユーザデータDTを受信するための帯域幅BW2へ、スイッチされる。
尚、帯域幅情報infBWに応じて、BPF203の帯域幅は、40MHz(中心周波数を基準にして−20MHzから+20MHzの範囲)の帯域幅BP3に、変更される場合もあるし、160MHz(中心周波数を基準にして−80MHzから+80MHzの範囲)の帯域幅へ変更される場合もある。
例えば、BPF203の周波数帯域幅の変更に平行して、周波数帯域幅の変更に伴う受信回路20内の各回路の設定値が、調整される(ステップST6B)。
図7は、受信回路の設定値を調整するためのフローチャートである。
上述のステップST4のように、解析回路30及び制御回路40によって、プリアンブルPAM内の情報が解析され、受信回路20のBPF203の周波数帯域幅及び中心周波数の変更の要否が判定される(ステップST60)。
上述のステップST6Aのように、BPF203の周波数帯域幅(及び中心周波数)が変更された場合、周波数オフセット、ゲイン及び時間などの各設定値は、周波数帯域幅の変更前の各設定値(現在値)が変更後の初期値として、設定される(ステップST61)。
帯域幅の変更に起因した各設定値のずれは、以下のような状況によって、引き起こされる可能性がある。
周波数オフセットのずれは、例えば、中心周波数が変更されることに起因して発生する可能性がある。ゲインのずれは、例えば、受信帯域幅の変更に伴って受信電力が増減した場合、隣接チャネルの信号が検出されるようになった場合などに発生する可能性がある。時間のずれは、回路の切り替えによって信号が回路を通過する時間が変化する場合に、発生する可能性がある。また、ゲインのずれの調整の結果として、DCオフセットが発生する可能性がある。
以下のように、これらの各設定値(パラメータ)に発生したずれを補正するために再同期処理が、実行される。
周波数帯域幅及び中心周波数が変更された場合、周波数帯域幅及び中心周波数の変更に伴う周波数オフセット、ゲイン及び時間のずれを調整するための再同期処理が開始される(ステップST62)。尚、BPF203の周波数帯域幅及び中心周波数が変更されない場合、この再同期処理は実行されない。
各設定値の再同期のための各調整値が、計算及び取得される(ステップST63)。各設定値の調整は、解析回路30及び制御回路40の制御によって、デジタル受信回路20B内の同期回路210及び再同期処理回路211によって実行できる。
帯域幅の変更後(再同期後)のゲイン、時間及び周波数オフセットのそれぞれの調整値は、プリアンブルに含まれる情報(例えば、帯域幅)、帯域幅の切り替え前のゲイン及び時間及び周波数オフセットのそれぞれの調整値、適用された無線通信規格における各値の許容範囲や無線通信デバイス1の実装依存のパラメータなどを考慮して、求められる。
上述のように、中心周波数の切り替えに起因する周波数オフセットのずれは、中心周波数前に推定される周波数オフセットの値、帯域幅の切替前及び切替後の中心周波数の値、IEEE802.11acに基づいた許容値を用いて、計算される。例えば、(式A)のモデル式に基づいて受信信号の周波数成分のずれに対する調整値が、決定される。
フィルタの帯域幅の切り替えに起因する時間(信号の時間成分)のずれは、デバイスの実装に依存して調整される。
また、フィルタの帯域幅及び中心周波数の切り替えに起因するゲインのずれは、同期回路(又は制御回路)の制御信号に基づいて、AGC209がVGA205を制御することによって、実行される。ゲインの調整が実行される場合、ゲインの調整の開始時のゲインの値は、帯域幅及び中心周波数の変更前のゲイン値を考慮して設定される。例えば、帯域幅及び中心周波数の切替前のゲイン値の4倍が、開始時の値とされる。但し、ゲインのずれが小さいことが検知されている場合、AGC209及びVGA205によるゲインの調整は、実行されない場合もある。
これによって、計算及び取得された調整値を用いて、各設定値が調整される。フィルタの帯域幅及び局部発振回路の中心周波数の変更に伴う受信回路20の各設定値の再同期処理が、完了する(ステップST64)。
このように、フレームFLMの受信中におけるBPF203の周波数帯域幅BW1,BW2の変更、及び、帯域幅BW1,BW2の変更に伴う中心周波数の変更に対応するように、周波数オフセット、時間及びゲインのずれなどが調整される。これによって、フレームFLMの受信中に受信周波数帯域幅が変更されたとしても、受信される無線信号WSの劣化は、ほとんど生じないことが、期待される。
図7に示される同期処理/補正処理が実行された後、VHT−LTF V2、VHT−SIG−B V3及びユーザーデータDTは、変更された帯域幅BW2で、受信される(ステップST6C)。
第2の帯域幅BW2で受信されたユーザーデータDTは、第2の帯域幅BW2に対応するように調整された周波数、ゲイン及び時間をそれぞれ用いて、信号の増幅、及びデジタル変換処理などの各種処理が施される。
第2の帯域幅BW2で受信されたユーザーデータDTは、第2の帯域幅BW2に対応するように調整された周波数、ゲイン及び時間をそれぞれ用いて、信号の増幅、及びデジタル変換処理などの各種処理が施される。
受信されたユーザーデータDTが、復調回路208により復調され、上位のレイヤーに出力される。これによって、フレームFLMの受信が完了する(ステップST6D)。
フレームFLMの受信が完了した後、BPF203の帯域幅及び中心周波数は、制御回路40によって、第2の帯域幅(ここでは、80MHz)BW2から第1の帯域幅(ここでは、20MHz)BW1に戻される。
本実施形態の無線通信デバイス1は、第2の帯域幅BW2より小さい第1の帯域幅BW1で、次のフレームの転送が開始されるまで、待機する。
以上のように、本実施形態の制御方法は、ある通信規格に基づいた複数のサブバンド(サブチャネル)SBDを含むフレームFLMの受信時、複数のサブバンドSBDで共通の情報を含むプリアンブルPAMの領域(フィールド)が、サブバンドSBDの帯域幅(サブチャネル帯域幅)BW1に対応する大きさにフィルタ帯域幅が設定されたBPF203及び中心周波数で受信されるように、無線通信デバイス1の動作を制御する。
そして、本実施形態の制御方法は、無線通信デバイス1の動作を制御し、プリアンブルPAMの解析結果に基づいて、ユーザーデータDT及びサブバンドSBDごとに異なる情報を含む可能性があるプリアンブルPAMの領域を、サブバンドの帯域幅BW1より大きい帯域幅BW2で受信するように、フレームFLMの受信途中に、BPF203の受信周波数帯域幅の大きさ及び中心周波数を変更する。
これによって、本実施形態の無線通信デバイスの制御方法によれば、無線通信デバイスの消費電力を、低減できる。
(c) 変形例
<無線通信規格>
本実施形態の無線通信デバイスに用いられる無線通信規格は、IEEE802,11acに限定されない。
<無線通信規格>
本実施形態の無線通信デバイスに用いられる無線通信規格は、IEEE802,11acに限定されない。
本実施形態の無線通信デバイス1は、IEEE802.11n規格の無線通信デバイスに適用できる。
図8は、IEEE802.11n規格のフレームのフォーマットを、模式的に示している。
図8は、IEEE802.11n規格のフレームのフォーマットを、模式的に示している。
図8に示されるように、IEEE802.11n規格のフレームFLMnは、プリアンブルPAMnと、ユーザデータDTとを含んでいる。プリアンブルPAMnは、レガシーフィールドLFとHTフィールドHFとを含んでいる。
IEEE802.11n規格において、HT−SIG H1が、ユーザーデータDTの受信に用いられる帯域幅情報infBWを含んでいる。IEEE802.11n規格に用いられる受信チャネル帯域幅は、20MHz又は40MHzである。
解析回路30及び制御回路40は、プリアンブルPAMn内の各フィールドを解析し、ユーザーデータDTを受信するための帯域幅情報infBWを検出する。
解析回路30及び制御回路40は、フレームFLMnの受信中に、HT−SIG H1内の帯域幅情報infBWに応じた帯域幅に、BPF203のフィルタ帯域幅及び局部発振回路209の中心周波数を設定する。そして、フレームFLMnの受信中に、BPF203のフィルタ帯域幅及び局部発振回路209の中心周波数が切り替えられた場合、再同期処理回路211は、フィルタ帯域幅及び中心周波数の変更に応じて、信号処理のための周波数オフセットのずれ、ゲインのずれ、及び、時間同期のずれを、それぞれ調整する。
本実施形態の無線通信デバイス1は、WiMAX規格の無線通信デバイスに適用できる。
図9は、WiMAX規格のフレームのフォーマットを、模式的に示している。
図9は、WiMAX規格のフレームのフォーマットを、模式的に示している。
図9に示されるように、WiMAX規格のフレームFLMwは、DL−MAP(ダウンリンク無線リソース割り当て情報)PAMwと、複数のユーザーデータ(ダウンリンクバースト)DTと、を含んでいる。
WiMAX規格(例えば、モバイルWiMAX規格)において、チャネル帯域幅は、例えば、ユーザーデータDTに応じて、5MHz、7MHz、8.75MHz及び10MHzのいずれか1つに設定される。WiMAX規格において、1つのフレームFLMw内のユーザーデータDTであっても、ユーザデータDTごとに、チャネル帯域幅は異なる場合がある。
WiMAX規格において、DL−MAP PAMwは、データを受信するための制御情報を含み、DL−MAP PAMwが、各ユーザーデータDTに対応するチャネル帯域幅情報infBW及びユーザーデータの周波数上の位置情報(中心周波数fr2)を含んでいる。
解析回路30は、DL−MAP PAMwを解析し、デバイス1に対応するユーザーデータDTの帯域幅及び周波数位置の情報を検出する。
DL−MAP PAMwの解析結果に基づいて、本実施形態の無線通信デバイス1は、フレームFLMwの受信中に、DL−MAP PAMwを受信するための帯域幅BW1と中心周波数fr1からユーザーデータDTを受信するための帯域幅BW2と中心周波数fr2へ、BPF203の周波数帯域幅及び中心周波数を変更できる。
本実施形態の無線通信デバイス1は、LTE規格(又はLTE−A規格)の無線通信デバイスに適用できる。
図10は、LTE/LTE−A規格のフレームのフォーマットを、模式的に示している。
図10は、LTE/LTE−A規格のフレームのフォーマットを、模式的に示している。
図10に示されるように、LTE/LTE−A規格のフレームFLMlは、PDCCH(Physical down link control channel)PAMlと、複数のユーザデータ(サブキャリア)DTとを含んでいる。
LTE/LTE−A規格において、チャネル帯域幅は、例えば、ユーザーデータDTに応じて、1.4MHz、3MHz、5MHz、15MHz及び20MHzのいずれか1つに設定される。LTE/LTE−A規格において、1つのフレームFLMl内のユーザーデータDTであっても、ユーザデータDTごとに、チャネル帯域幅は異なる場合がある。
PDDCH PAMlは、フレームの受信のための制御情報を含み、各ユーザーデータに対応する帯域幅情報infBW及び周波数上の位置情報(中心周波数fr2)を含む。
物理層300は、PDDCH PAMlを解析し、ユーザーデータDTのチャネル帯域幅及び周波数位置の情報infBWを検出する。
PDDCH PAMlの解析結果に基づいて、本実施形態の無線通信デバイス1は、フレームFLMlの受信中に、PDDCH PAMlを受信するための帯域幅BW1と中心周波数(fr1)から受信すべきユーザーデータに対応するBPF203の帯域幅BW2と中心周波数(fr2)に、変更できる。
以上のように、本実施形態は、IEEE802.11ac規格以外の無線通信規格を用いたデバイスに、適用できる。
<回路構成>
本実施形態の無線通信デバイスは、図2に示される回路構成に限定されない。本実施形態の無線通信デバイスは、図11乃至図13に示される回路構成を有することができる。
本実施形態の無線通信デバイスは、図2に示される回路構成に限定されない。本実施形態の無線通信デバイスは、図11乃至図13に示される回路構成を有することができる。
図11のような無線通信デバイスが、中心周波数の切替時間を短縮するために、用いられてもよい。
図11のデバイスは、2つの局部発振回路209A,209Bを含む。2つの局部発振回路209A,209Bは、互いに異なる周波数信号を生成できる。セレクタ295によって、ミキサ回路202A,202Bと局部発信回路209A,209Bとの接続が、切り替えられる。無線通信デバイスの受信帯域幅に応じて、2つの局部発信回路209A,209Bのうち1つが、セレクタ295によって、ミキサ回路202A,202Bに接続される。
図11の無線通信デバイスは、中心周波数の切替の前後の周波数信号が2つの局部発振回路209A,209Bを用いてあらかじめ生成されることによって、周波数の変更を、セレクタ295による切り替えのみで、実行できる。
図12のような無線通信デバイスが、本実施形態の無線通信デバイスに、用いられてもよい。図12の無線通信デバイスにおいて、局部発振回路209と受信用ミキサ回路202A,202Bとの間に、ミキサ回路298が設けられている。ミキサ回路298には、局部発振回路209の出力とともに、信号生成回路299からの出力が供給される。
図12の無線通信デバイスは、中心周波数を例えば、5180MHzから5210MHzに切り替えられることができる。帯域幅の切替前における局部発振回路209の出力が、5180MHzに設定され、信号生成回路299から直流信号(0MHz)が出力される。これによって、ミキサ回路298は、受信用ミキサ回路202A,202Bに、5180MHzの発振信号を、供給できる。
一方、帯域幅の切替後において、局部発振器209の出力は、5180MHzに設定され、信号生成回路299からの出力は、30MHzの発振信号に設定される。これによって、局部発振周波数(中心周波数)生成用のミキサ回路298は、受信用ミキサ回路202A,202Bに、5210MHzの発振信号を、供給できる。
このように、図12の無線通信デバイスは、5GHz帯の周波数の切り替えを実行せずともよくなるため、短時間での帯域幅の切り替えが可能となる。
また、図13の無線通信デバイスのように、帯域幅の切替の有無を高速に検出する回路が、無線通信デバイス内に、設けられてもよい。フレームFLM内の帯域幅の情報infBWは、復調処理の実行によってフィールド情報が解析された後に、得られる。しかし、そのようなフィールド情報の解析のために、通常の復調処理が実行されるため、帯域幅の切替の有無が検出されるまでの時間が長くなる可能性がある。
図13の無線通信デバイスのは、帯域幅の検出を行うための回路(以下では、帯域幅検出回路とよばれる)280を含む。図13の無線通信デバイスによって、帯域幅の切り替えの有無の検出の長期化を避けることができる。
例えば、802.11ac規格に基づく構成の無線通信デバイスにおいて、通常の復調処理は、各サブキャリアを取り出すために、信号がフーリエ変換によって復調される。但し、フーリエ変換の処理時間等で、帯域幅の切り替えのための検出結果の出力が遅くなる可能性がある。
図13の無線通信デバイスは、その検出結果の出力の遅延を避けるために、帯域幅検出回路280を含む。帯域幅検出回路280は、例えば、Sin波を用いた乗算器である。帯域幅検出回路280は、帯域幅情報infBWが含まれるサブキャリアだけを取り出す。これによって、図13の無線通信デバイスは、帯域幅の切替の有無を高速に検出できる。
(3)その他
本実施形態の無線通信デバイス1は、スマートフォン、携帯ゲーム機、無線通信メモリカードが搭載されたデバイス、携帯型ルータに接続されたタブレットPCでもよい。
本実施形態の無線通信デバイス1は、スマートフォン、携帯ゲーム機、無線通信メモリカードが搭載されたデバイス、携帯型ルータに接続されたタブレットPCでもよい。
本実施形態の無線通信デバイス1は、基地局(アクセスポイント)でもよい。
複数の無線通信デバイスが基地局を介さずに直接無線通信する無線通信システムに対して、本実施形態の無線通信デバイス1及びその制御方法が、適用されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:無線通信デバイス、10:アンテナ部、20A:アナログ受信回路、20B:デジタル受信回路、30:解析回路、40:制御回路、210:同期回路、211:再同期処理回路、9:無線基地局。
Claims (5)
- 無線通信規格に基づいて、第1のデータ領域と前記第1のデータ領域に続く第2のデータ領域とを有する1以上のデータユニットを含むデータフレームを、アンテナ部を介して受信する受信回路と、
前記受信回路から前記データフレームが供給され、前記第1のデータ領域を解析し、前記第1のデータ領域の解析結果に基づいて前記受信回路を制御する制御回路と、
を具備し、
前記データユニットの第1のチャネル帯域幅に対応する第1の帯域幅に、前記受信回路の周波数帯域幅が設定された状態で、前記受信回路は、前記第1のデータ領域を受信し、
前記第1のデータ領域の解析結果において、前記第1のデータ領域内における前記データフレームのチャネル帯域幅情報が、前記第1のチャネル帯域幅と異なる第2のチャネル帯域幅を示している場合、前記制御回路は、前記データフレームの受信中に、前記受信回路の前記周波数帯域幅を、前記第1の帯域幅から、前記第2のチャネル帯域幅に対応し且つ前記第1の帯域幅と異なる第2の帯域幅へ切り替え、
前記第2の帯域幅に、前記受信回路の前記周波数帯域幅が設定された状態で、前記受信回路は、前記第2のデータ領域を受信する、
ことを特徴とする無線通信デバイス。 - 前記制御回路は、前記受信回路の前記周波数帯域幅の変更とともに、前記受信回路の中心周波数を、第1の中心周波数から、前記第1の中心周波数と異なる第2の中心周波数へ切り替え、
前記第2の中心周波数のオフセット推定値は、前記第1の中心周波数、前記第2の中心周波数、及び、前記第1の中心周波数のオフセット推定値を用いて、計算される、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信デバイス。 - 前記周波数帯域幅が、前記第1の帯域幅から前記第2の帯域幅へ切り替えられた場合、前記制御回路は、前記第1のデータ領域内の制御情報に基づいて、前記受信回路の周波数オフセット、ゲイン及び時間の設定値を調整する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信デバイス。 - 前記制御回路は、前記データフレームの受信が完了した後、前記受信回路の前記周波数帯域幅を、前記第2の帯域幅から前記第1の帯域幅に切り替える、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信デバイス。 - 前記無線通信規格は、IEEE802.11acであり、
前記制御回路は、前記データフレームのVHT−SIG−A内の帯域幅情報に基づいて、前記データフレームのVHT−STFの受信期間中に、前記受信回路の周波数帯域幅を切り替える、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信デバイス。
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