JP2016057206A - ルースパーツモニタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原子力発電プラントの昇温状態において、誤警報の発令を防止できる信頼性の高いルースパーツモニタ装置を提供する。【解決手段】ルースパーツモニタ装置は、原子力発電プラントの1次冷却系の部材の複数の部位のそれぞれに配置され、インパクト音を検出可能な複数の検出器と、複数の検出器それぞれの検出信号を取得する信号取得部と、信号取得部で取得した検出信号に基づいて、部材におけるインパクト音の発生部位と、発生部位におけるインパクト音の発生回数と、を求める分析部と、分析部で求められた発生部位及び発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する判定部と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、ルースパーツモニタ装置に関する。
原子力発電プラントにおいて、万が一、部品の脱落が生じると、この脱落部品(ルースパーツ)が系内を循環し、配管や各種機器が損傷を受けたり、内部流体の流れが阻害されるなどの問題が生じる。ルースパーツが発生した場合、そのルースパーツを速やかに検出する必要がある。そのため、原子力発電プラントに係る技術分野において、特許文献1から特許文献4に開示されているような、ルースパーツを検出するルースパーツモニタ装置が知られている。
ルースパーツモニタ装置は、原子力発電プラントの部材にルースパーツが衝突したときのインパクト音を検出器で検出する。ルースパーツが検出されると、警報が発令され、現場の確認、及び原子力発電プラントの運転停止のような諸作業が実施される。例えば、原子力発電プラントの部材の熱変形に起因してインパクト音が発生する場合、ルースパーツモニタ装置は、部材の熱変形に起因するインパクト音がルースパーツに起因するインパクト音であると判定し、その結果、誤警報が発令されてしまう可能性がある。部材の熱変形に起因するインパクト音がルースパーツに起因するインパクト音であると判定され、誤警報が発令されてしまうと、諸作業を実施する必要が無いにもかかわらず、諸作業が実施されてしまい、原子力発電プラントの稼働率の低下をもたらす。例えば、誤警報が発令されると、最悪の場合、原子力発電プラントの運転を停止して、確認作業を実施する必要がある。
本発明の態様は、原子力発電プラントの昇温状態において、ルースパーツに起因するインパクト音と、他の原因によるインパクト音とを区別でき、誤警報の発令を防止できる信頼性の高いルースパーツモニタ装置を提供することを目的とする。
本発明の態様は、原子力発電プラントの1次冷却系の部材の複数の部位のそれぞれに配置され、インパクト音を検出可能な複数の検出器と、複数の前記検出器それぞれの検出信号を取得する信号取得部と、前記信号取得部で取得した前記検出信号に基づいて、前記部材における前記インパクト音の発生部位と、前記発生部位における前記インパクト音の発生回数と、を求める分析部と、前記分析部で求められた前記発生部位及び前記発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する判定部と、を備えるルースパーツモニタ装置を提供する。
本発明の態様によれば、ルースパーツの発生の有無を判定するための判断指標としてインパクト音の発生部位及び発生回数を用いるので、検出器で検出したインパクト音が、部材の熱変形に起因するインパクト音であるか、ルースパーツに起因するインパクト音であるか、を適切に判定することができる。本発明者は、原子力発電プラントの昇温状態において、部材の熱変形に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)と、ルースパーツに起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)とが異なることを見出した。そして、本発明者は、インパクト音の発生部位及び発生回数を、ルースパーツの発生の有無を判定するための判断指標として用いることにより、部材の熱変形に起因するインパクト音がルースパーツに起因するインパクト音であると判定され、誤警報が発令されてしまうことが低減できることを見出した。本発明の態様によれば、原子力発電プラントの昇温状態において、ルースパーツの発生の有無を適切に判定することができ、誤警報の発令を防止することができる。したがって、ルースパーツモニタ装置の信頼性が向上する。
本発明の態様において、前記発生部位は、第1発生部位と、前記第1発生部位とは異なる第2発生部位と、を含み、前記判定部は、前記第1発生部位における前記発生回数と、前記第2発生部位における前記発生回数とに基づいて、前記ルースパーツの発生の有無を判定してもよい。
これにより、誤警報の発令を更に効果的に抑制することができる。すなわち、1つの発生部位及びその発生部位における発生回数のみに基づいて判定せず、複数の発生部位及びそれら発生部位のそれぞれにおける発生回数に基づいて判定することにより、誤警報の発令を防止することができる。
本発明の態様において、前記1次冷却系は、原子炉容器、及び蒸気発生器を含み、前記発生部位は、前記原子炉容器の上部を含む第1発生部位と、前記原子炉容器の下部を含む第2発生部位と、前記蒸気発生器を含む第3発生部位と、を含み、前記第1発生部位における前記発生回数がNRVU、前記第2発生部位における前記発生回数がNRVL、前記第3発生部位における前記発生回数がNSG、である場合において、
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たさないとき、前記判定部は、前記ルースパーツが発生したと判定してもよい。
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たさないとき、前記判定部は、前記ルースパーツが発生したと判定してもよい。
これにより、誤警報の発令をより効果的に抑制することができる。本発明者は、(1)式の条件(NRVU>NRVL>NSG)のとき、発生したインパクト音が、1次冷却系の部材の熱変形に起因するインパクト音である可能性が高いことを見出した。したがって、上述の条件を判断指標とすることにより、検出器で検出したインパクト音が、部材の熱変形に起因するインパクト音であるか、ルースパーツに起因するインパクト音であるか、を適切に判定することができる。
本発明の態様において、前記判定部は、前記発生部位における前記発生回数と、前記発生回数に関して定められた閾値とに基づいて、前記ルースパーツの発生の有無を判定してもよい。
これにより、誤警報の発令を更に効果的に抑制することができる。発生部位における発生回数を、例えば予備実験又はシミュレーションにより定められた閾値と比較することによって、誤警報の発令を防止することができる。
本発明の態様において、前記発生部位は、第1発生部位と、前記第1発生部位とは異なる第2発生部位と、を含み、前記閾値は、前記第1発生部位における前記発生回数に関する第1閾値と、前記第2発生部位における前記発生回数に関する第2閾値と、を含み、前記判定部は、前記第1発生部位における前記発生回数と前記第1閾値との関係、及び前記第2発生部位における前記発生回数と前記第2閾値との関係の両方に基づいて、前記ルースパーツの発生の有無を判定してもよい。
これにより、誤警報の発令を更に効果的に抑制することができる。すなわち、1つの発生部位及びその発生部位における発生回数のみに基づいて判定せず、複数の発生部位及びそれら発生部位のそれぞれにおける発生回数と閾値とを比較することにより、誤警報の発令を防止することができる。
本発明の態様において、前記1次冷却系は、原子炉容器、及び蒸気発生器を含み、前記発生部位は、前記原子炉容器の上部を含む第1発生部位と、前記原子炉容器の下部を含む第2発生部位と、前記蒸気発生器を含む第3発生部位と、を含み、前記第1発生部位における前記発生回数に関する第1閾値、前記第2発生部位における前記発生回数に関する第2閾値、及び前記第3発生部位における前記発生回数に関する第3閾値を取得する閾値取得部を備え、前記第1発生部位における前記発生回数がNRVU、前記第2発生部位における前記発生回数がNRVL、前記第3発生部位における前記発生回数がNSG、であり、前記第1閾値がN1、前記第2閾値がN2、前記第3閾値がN3、である場合において、
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たさないとき、前記判定部は、前記ルースパーツが発生したと判定してもよい。
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たさないとき、前記判定部は、前記ルースパーツが発生したと判定してもよい。
これにより、誤警報の発令をより効果的に抑制することができる。本発明者は、(2)式の条件(NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3)のとき、発生したインパクト音が、1次冷却系の部材の熱変形に起因するインパクト音である可能性が高いことを見出した。したがって、上述の条件を判断指標とすることにより、検出器で検出したインパクト音が、部材の熱変形に起因するインパクト音であるか、ルースパーツに起因するインパクト音であるか、を適切に判定することができる。
本発明の態様において、
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たし、
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たすとき、前記判定部は、前記インパクト音が前記ルースパーツに起因せずに前記部材の熱変形に起因して発生したと判定してもよい。
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たし、
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たすとき、前記判定部は、前記インパクト音が前記ルースパーツに起因せずに前記部材の熱変形に起因して発生したと判定してもよい。
これにより、誤警報の発令をより効果的に抑制することができる。
本発明の態様において、前記ルースパーツが発生したと判定されたときに警報を発生する警報発生装置を備えてもよい。
これにより、作業者は、ルースパーツの発生を知ることができる。
本発明の態様によれば、誤警報の発令を防止できる信頼性の高いルースパーツモニタ装置が提供される。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
図1は、本実施形態に係る原子力発電プラント200の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、原子力発電プラント200は、1次冷却系(原子炉系)201と、2次冷却系(タービン系)202と、を備える。本実施形態において、原子力発電プラント200は、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を含み、1次冷却系201で生成された高温高圧な1次冷却水(熱水)と2次冷却系202を循環する2次冷却水との熱交換を行って2次冷却水の蒸気を生成する蒸気発生器103を備えている。
1次冷却系201は、原子炉容器101と、加圧器102と、蒸気発生器103と、1次冷却水ポンプ104と、を含む。原子炉容器101、加圧器102、蒸気発生器103、及び1次冷却水ポンプ104のそれぞれは、原子炉格納容器100に格納される。原子炉容器101は、炉心129及び燃料集合体120を収容する。原子炉容器101で加熱され、加圧器102によって加圧された高温高圧な1次冷却水は、蒸気発生器103に供給される。蒸気発生器103で熱交換された低温の1次冷却水は、原子炉容器101に供給される。
2次冷却系202は、蒸気タービン107と、蒸気タービン107により駆動されて発電する発電機110と、湿分分離加熱器111と、蒸気タービン107で仕事をした蒸気を冷却して液化する復水器112と、給水ポンプ116と、復水ポンプ113と、低圧給水加熱器114と、脱気器115と、高圧給水加熱器117と、を含む。蒸気タービン107は、高圧タービン108及び低圧タービン109を含む。蒸気タービン107は、蒸気発生器103から供給された蒸気により作動する。復水器112は、例えば海水を使って蒸気を冷却して水に戻す。給水ポンプ116は、復水器112からの2次冷却水が蒸気発生器103に供給されるように作動する。
次に、本実施形態に係るルースパーツモニタ装置1の一例について説明する。図2は、本実施形態に係るルースパーツモニタ装置1の一例を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係る1次冷却系201の一例を示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、ルースパーツモニタ装置1は、原子力発電プラント200の1次冷却系201の部材の複数の部位pのそれぞれに配置され、インパクト音を検出可能な複数の検出器2と、複数の検出器2それぞれの検出信号を取得する信号取得部3と、信号取得部3で取得した検出信号に基づいて、1次冷却系201の部材におけるインパクト音の発生部位と、その発生部位におけるインパクト音の発生回数と、を求める分析部4と、分析部4で求められたインパクト音の発生部位及び発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する判定部5と、を備えている。
また、ルースパーツモニタ装置1は、分析部4及び判定部5に接続された記憶部6と、ルースパーツが発生したと判定されたときに警報を発生する警報発生装置7と、を備えている。
また、ルースパーツモニタ装置1は、インパクト音の発生回数に関して定められた閾値を取得する閾値取得部10を備えている。閾値取得部10は、判定部5と接続される。判定部5は、インパクト音の発生部位pにおける発生回数と、発生回数に関して定められた閾値とに基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する。
本実施形態において、閾値取得部10は、記憶部6及び入力部11と接続される。記憶部6に閾値に関するデータが記憶される。記憶部6に記憶されている閾値が、閾出取得部10に出力されてもよい。入力部11は、キーボード又はタッチパネルのような入力デバイスを含む。入力部11が操作されることにより、閾値に関する入力信号が生成される。入力部11から入力された閾値が、閾値取得部10に出力されてもよい。
信号取得部3、分析部4、及び判定部5の少なくとも一つは、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む。なお、信号取得部3、分析部4、及び判定部5の少なくとも一つが、コンピュータプログラムを含んでもよい。
図3に示すように、1次冷却系201は、原子炉容器101と、加圧器102と、蒸気発生器103と、1次冷却水ポンプ104と、1次冷却水(1次冷却材)が流れる配管105と、を含む。1次冷却系201の部材は、原子炉容器101の部材、加圧器102の部材、蒸気発生器103の部材、1次冷却水ポンプ104の部材、及び配管105の少なくとも1つを含む。
蒸気発生器103は、原子炉容器101の周囲に複数配置される。1次冷却水ポンプ104は、原子炉容器101の周囲に複数配置される。配管105は、原子炉容器101の周囲において放射状に配置される。配管105の少なくとも一部は、原子炉容器101と蒸気発生器103とを接続するように設けられる。配管105の少なくとも一部は、原子炉容器101と1次冷却水ポンプ104とを接続するように設けられる。配管105の少なくとも一部は、蒸気発生器103と1次冷却水ポンプ104とを接続するように設けられる。配管105は、原子炉容器101の上部と接続される。
検出器2は、1次冷却系201の部材に発生するインパクト音を検出可能である。本実施形態において、検出器2は、加速度センサを含む。検出器2は、1次冷却系201の部材に接触するように配置される。1次冷却系201の部材に振動が発生し、1次冷却系201の部材にインパクト音が発生する。検出器2は、その振動を検出することによって、インパクト音を検出する。検出器2は、1次冷却系201の部材に発生した振動データを取得して、インパクト音をインパクト波形(振動波形)として取得する。
検出器2は、1次冷却系201の部材の複数の部位pのそれぞれに配置される。図3に示すように、本実施形態において、検出器2が配置される部位pは、部位pa、部位pb、部位pc、及び部位pdを含む。検出器2は、部位paに配置される検出器2a、部位pbに配置される検出器2b、部位pcに配置される検出器2c、及び部位pdに配置される検出器2dを含む。
部位paと、部位pbと、部位pcと、部位pdとは異なる。検出器2aは、部位paに発生するインパクト波形、部位pbに発生するインパクト波形、部位pcに発生するインパクト波形、及び部位pdに発生するインパクト波形を検出可能である。検出器2bは、部位paに発生するインパクト波形、部位pbに発生するインパクト波形、部位pcに発生するインパクト波形、及び部位pdに発生するインパクト波形を検出可能である。検出器2cは、部位paに発生するインパクト波形、部位pbに発生するインパクト波形、部位pcに発生するインパクト波形、及び部位pdに発生するインパクト波形を検出可能である。検出器2dは、部位paに発生するインパクト波形、部位pbに発生するインパクト波形、部位pcに発生するインパクト波形、及び部位pdに発生するインパクト波形を検出可能である。
部位paにインパクト波形が発生した場合、検出器2aに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2bに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2cに検出されるインパクト波形の振動レベル、及び検出器2dに検出されるインパクト波形の振動レベルのうち、部位paに配置されている検出器2aに検出されるインパクト波形の振動レベルが最も大きい。また、部位paにインパクト波形が発生した場合、その発生したインパクト波形が検出器2aに到達するまでの時間は、検出器2bに到達するまでの時間、検出器2cに到達するまでの時間、及び検出器2dに到達するまでの時間よりも短い。
部位pbにインパクト波形が発生した場合、検出器2aに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2bに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2cに検出されるインパクト波形の振動レベル、及び検出器2dに検出されるインパクト波形の振動レベルのうち、部位pbに配置されている検出器2bに検出されるインパクト波形の振動レベルが最も大きい。また、部位pbにインパクト波形が発生した場合、その発生したインパクト波形が検出器2bに到達するまでの時間は、検出器2aに到達するまでの時間、検出器2cに到達するまでの時間、及び検出器2dに到達するまでの時間よりも短い。
部位pcにインパクト波形が発生した場合、検出器2aに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2bに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2cに検出されるインパクト波形の振動レベル、及び検出器2dに検出されるインパクト波形の振動レベルのうち、部位pcに配置されている検出器2cに検出されるインパクト波形の振動レベルが最も大きい。また、部位pcにインパクト波形が発生した場合、その発生したインパクト波形が検出器2cに到達するまでの時間は、検出器2aに到達するまでの時間、検出器2bに到達するまでの時間、及び検出器2dに到達するまでの時間よりも短い。
部位pdにインパクト波形が発生した場合、検出器2aに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2bに検出されるインパクト波形の振動レベル、検出器2cに検出されるインパクト波形の振動レベル、及び検出器2dに検出されるインパクト波形の振動レベルのうち、部位pdに配置されている検出器2dに検出されるインパクト波形の振動レベルが最も大きい。また、部位pdにインパクト波形が発生した場合、その発生したインパクト波形が検出器2dに到達するまでの時間は、検出器2aに到達するまでの時間、検出器2bに到達するまでの時間、及び検出器2cに到達するまでの時間よりも短い。
このように、検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2aは、部位paに発生するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2bは、部位pbに発生するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2cは、部位pcに発生するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2dは、部位pdに発生するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。
本実施形態においては、ルースパーツモニタ装置1は、検出器2で検出されたインパクト波形のうち、予め定められた閾値以上の振動レベルを有するインパクト波形を、ルースパーツの有無の判定に使用する。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2aが、部位paに発生する閾値以上の振動レベルを有するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2bが、部位pbに発生する閾値以上の振動レベルを有するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2cが、部位pcに発生する閾値以上の振動レベルを有するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。検出器2a、検出器2b、検出器2c、及び検出器2dのうち、検出器2dが、部位pdに発生する閾値以上の振動レベルを有するインパクト波形を最も高感度に検出可能である。
本実施形態において、部位paは、蒸気発生器103の下部に定められる。蒸気発生器103の下部に接触するように検出器2aが配置される。部位pbは、蒸気発生器103の中間部に定められる。蒸気発生器103の中間部に接触するように検出器2bが配置される。部位pcは、原子炉容器101の下部に定められる。原子炉容器101の下部に接触するように検出器2cが配置される。部位pdは、原子炉容器101の上部に定められる。原子炉容器101の上部に接触するように検出器2dが配置される。
本実施形態において、部位paは、蒸気発生器103の下部の複数個所(図3に示す例では3箇所)に定められる。なお、部位paが蒸気発生器103の下部の1箇所に定められてもよい。部位pbは、蒸気発生器103の中間部の1箇所に定められる。なお、部位pbが蒸気発生器103の中間部の複数個所に定められてもよい。部位pcは、原子炉容器101の下部の複数個所(図3に示す例では3箇所)に定められる。なお、部位pcが原子炉容器101の下部の1箇所に定められてもよい。部位pdは、原子炉容器101の上部の複数個所(図3に示す例では3箇所)に定められる。なお、部位pdが原子炉容器101の上部の1箇所に定められてもよい。
原子力発電プラント200において、ルースパーツ(脱落部品)が発生する可能性がある。ルースパーツは、1次冷却水が流れる1次冷却系201の部材と衝突する。1次冷却系201の部材にルースパーツが衝突すると、インパクト音(インパクト波形)が発生する。検出器2は、ルースパーツの衝突に基づいて1次冷却系201の部材に発生するインパクト音を検出可能である。検出器2の検出信号(振動信号)は、信号取得部3に出力される。
上述のように、本実施形態において、検出器2は、加速度センサを含み、ルースパーツが1次冷却系201の部材に衝突したときの衝撃振動をインパクト波形として検出する。以下の説明においては、検出器2が検出するインパクト波形を適宜、インパクト音、と称する。
なお、検出器2が、マイクロフォンを含んでもよい。マイクロフォンを含む検出器2は、ルースパーツが1次冷却系201の部材に衝突したときの衝撃音響をインパクト音として検出する。
図2に示すように、信号取得部3は、複数の検出器2のそれぞれと接続される。信号取得部3は、複数の検出器2のそれぞれから出力された検出信号を取得する。本実施形態において、信号取得部3は、検出器2の検出信号を増幅するプリアンプ8と、プリアンプ8で増幅された検出器2の検出信号を処理(信号処理)するシグナルコンディショナ9とを含む。シグナルコンディショナ9は、検出器2の検出信号のノイズ成分を低減するフィルタ部を含み、検出器2の検出信号(出力波形)のノイズ成分を低減又は除去する。信号取得部3で処理された検出器2の検出信号は、分析部4に出力される。
分析部4は、信号取得部3で取得した複数の検出器2(検出器2a、検出器2b、検出器2c、検出器2d)の検出信号に基づいて、1次冷却系201の部材におけるインパクト音の発生部位(部位pa、部位pb、部位pc、及び部位pdの少なくとも一つ)と、その発生部位における単位時間当たりのインパクト音の発生回数とを求める。
検出器2aがインパクト音(閾値以上の振動レベルのインパクト波形)を検出した場合、分析部4は、検出器2aの検出信号に基づいて、インパクト音の発生部位が部位paであると判断する。同様に、検出器2bがインパクト音(閾値以上の振動レベルのインパクト波形)を検出した場合、分析部4は、検出器2bの検出信号に基づいて、インパクト音の発生部位が部位pbであると判断する。検出器2cがインパクト音(閾値以上の振動レベルのインパクト波形)を検出した場合、分析部4は、検出器2cの検出信号に基づいて、インパクト音の発生部位が部位pcであると判断する。検出器2dがインパクト音(閾値以上の振動レベルのインパクト波形)を検出した場合、分析部4は、検出器2dの検出信号に基づいて、インパクト音の発生部位が部位pdであると判断する。
分析部4は、検出器2aの検出信号に基づいて、部位paにおける単位時間当たりのインパクト音の発生回数を求める。同様に、分析部4は、検出器2bの検出信号に基づいて、部位pbにおける単位時間当たりのインパクト音の発生回数を求める。分析部4は、検出器2cの検出信号に基づいて、部位pcにおける単位時間当たりのインパクト音の発生回数を求める。分析部4は、検出器2dの検出信号に基づいて、部位pdにおける単位時間当たりのインパクト音の発生回数を求める。
記憶部6は、インパクト音の発生部位及び発生回数を含むインパクト音に関する情報を記憶する。また、記憶部6は、ルースパーツの発生の有無の判定に必要な各種の情報を記憶する。記憶部6は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、及びハードディスクドライブの少なくとも一つを含む。
判定部5は、分析部4で求められたインパクト音の発生部位及び発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する。本実施形態において、判定部5は、少なくとも2つのインパクト音の発生部位のそれぞれにおける発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する。
警報発生装置7は、判定部5によりルースパーツが発生したと判定されたときに警報を発生する。警報発生装置7は、警告音を発生する警告音発生装置を含んでもよいし、警告光を発生する光発生装置を含んでもよいし、警告画像を表示する表示装置を含んでもよい。警報発生装置7が発生する警報により、作業者は、ルースパーツの発生を知ることができる。
1次冷却系201において1次冷却水が流れる。ルースパーツが発生すると、そのルースパーツは、1次冷却水と一緒に移動する可能性が高い。そのルースパーツは、1次冷却系201の部材と衝突する可能性が高い。1次冷却系201の部材にルースパーツが衝突することによって、インパクト音が発生する。ルースパーツモニタ装置1は、1次冷却系201の部材にルースパーツが衝突したときのインパクト音を検出器2で検出する。
1次冷却系201では、ポンプ及びモータのような機器の作動音、及び1次冷却水のような流体の流動音が常に発生している。本ノイズ音をバックグラウンドノイズと呼ぶ。バックグラウンドノイズに基づいて1次冷却系201の部材に発生するノイズ音のエネルギー(振動エネルギー、振幅の大きさ)は、ルースパーツとの衝突に基づいて1次冷却系201の部材に発生するインパクト音のエネルギーよりも十分に小さい。すなわち、1次冷却系201において発生するノイズ音のエネルギーレベルとインパクト音のエネルギーレベルとは、大きく異なる。
ノイズ音(バックグラウンドノイズ)とインパクト音との両方が、検出器2に到達する。本実施形態において、ルースパーツモニタ装置1は、検出器2で検出された振動波形のうち、予め定められた閾値以上の振動レベルを有する振動波形を、インパクト波形として取得し、その取得したインパクト波形を使ってルースパーツの有無の判定に使用する。シグナルコンディショナ9を含む信号取得部3は、検出器2の検出信号に対してフィルタ処理を実行して、検出器2の検出信号に含まれるノイズ成分(バックグラウンドノイズ成分)を低減又は除去する。ノイズ成分が除去されることにより、バックグラウンドノイズに対してある比率以上のエネルギーを有するインパクト音に対応する検出信号だけが抽出される。すなわち、検出器2で検出される振動波形のうち、閾値以上の振動レベルを有する振動波形のみが、インパクト波形として抽出される。これにより、ルースパーツモニタ装置1は、ノイズ音(バックグラウンドノイズ)とインパクト音とを区別することができる。なお、検出器2がフィルタ処理を実行してもよい。振動レベルが極めて小さいバックグラウンドノイズがインパクト波形として検出器2に検出されないようにしてもよい。
1次冷却系201において発生するインパクト音は、ルースパーツに起因するインパクト音と、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音とを含む。すなわち、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音の他に、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音が発生する可能性がある。例えば、1次冷却水ポンプ104の起動時又は1次冷却水の昇温時など、1次冷却系201の部材の温度が変化している過渡状態において、1次冷却系201の部材にインパクト音が発生する可能性がある。
すなわち、1次冷却系201においては、ノイズ音とインパクト音とが発生する可能性があり、ノイズ音のエネルギーレベルとインパクト音のエネルギーレベルとの大きな差異により、ノイズ音とインパクト音との区別(判定)は、容易に実行可能である。しかし、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音と、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音との区別(判定)は、困難である。
1次冷却系201において発生したインパクト音が、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音なのか、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音なのかが適切に判断されないと、原子力発電プラント200の稼働率が低下する可能性がある。例えば、最悪の場合、原子力発電プラント200の運転を停止して、確認作業を実施する必要がある。
ルースパーツが発生したと判断されると、警報発生装置7が作動し、警報が発令される。警報の発令により、作業者による現場の確認作業が実施される。また、作業者による検出器2の検出信号の出力作業及び解析作業が実施される。また、原子力発電プラント200の運転が停止される可能性もある。このように、ルースパーツが発生し、警報が発令されると、諸作業が実施される。ルースパーツが発生していないにもかかわらず、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音が、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音であると判定され、警報が発令されると、上記の諸作業を実施する必要が無いにもかかわらず、諸作業が実施されてしまう。その結果、原子力発電プラント200の稼働率の低下をもたらす。
本発明者は、ルースパーツの発生の有無を判定するための判断指標として、インパクト音の発生部位及び発生回数を用いることにより、誤判定の発生を抑制して、誤警報の発令を抑制できることを見出した。すなわち、インパクト音の発生部位及び発生回数を判断指標として用いることにより、検出器2で検出したインパクト音が、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音であるか、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音であるか、を適切に判定することができることを見出した。
本発明者は、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)と、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)とが異なることを見出した。
原子力発電プラント200を実稼働させる前に、実稼働と同じ温度条件で、原子力発電プラント200をテスト稼働させる。例えば、1次冷却系201の複数の部材のそれぞれが実稼働と同じ温度条件になるように、テスト稼働において1次冷却水ポンプ104を起動させたり、1次冷却水を昇温させたりする。すなわち、1次冷却系201の複数の部材の温度が実稼働と同じ状態になるように、テスト稼働を実施する。これにより、原子力発電プラント200の昇温を含むテスト稼働において、1次冷却系201の部材の熱変形に起因して発生するインパクト音の発生部位及び発生回数に関するデータを取得することができる。
なお、1次冷却系201の部材の熱変形に起因して発生するインパクト音の発生部位及び発生回数に関するデータは、原子力発電プラント200のテスト稼働において取得されてもよいし、原子力発電プラント200の過去の実稼働において取得されてもよい。1次冷却系201の部材の熱変形に起因して発生するインパクト音の発生部位及び発生回数に関するデータは、シミュレーションにより求められてもよい。
このように、テスト稼動、過去の実稼働、及びシミュレーションの少なくとも一つから、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)を知ることができる。
したがって、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数とは異なる傾向(特徴)を示すインパクト音が検出された場合、その検出されたインパクト音は、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音である可能性が高い。
本実施形態においては、検出器2でインパクト音が検出された場合、判定部5は、インパクト音の発生部位と、その発生部位におけるインパクト音の発生回数とに基づいて、そのインパクト音が、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音か、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音か、を判定する。これにより、誤警報の発令が抑制される。
次に、本実施形態に係るルースパーツの発生の有無の判定方法の一例について、図4のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態においては、原子炉容器101の上部の部位pdのインパクト音を検出器2dで検出すること(ステップS1Ab)と、原子炉容器101の下部の部位pcのインパクト音を検出器2cで検出すること(ステップS1Bb)と、蒸気発生器103の部位paのインパクト音を検出器2aで検出すること(ステップS1Cb)と、部位pdにおけるインパクト音の発生回数を求めること(ステップS2Ab)と、部位pcにおけるインパクト音の発生回数を求めること(ステップS2Bb)と、部位paにおけるインパクト音の発生回数を求めること(ステップS2Cb)と、部位pdにおけるインパクト音の発生回数と、部位pcにおけるインパクト音の発生回数と、部位paにおけるインパクト音の発生回数とに基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定すること(ステップS3b)と、が実施される。
部位p(pa、pb、pc、pd)は、ルースパーツとの衝突に起因するインパクト音が発生する可能性がある部位である。以下の説明においては、部位pを適宜、インパクト音の発生部位p、と称する。また、以下の説明においては、原子炉容器101の上部を含む発生部位pdを適宜、第1発生部位pd、と称し、原子炉容器101の下部を含む発生部位pcを適宜、第2発生部位pc、と称し、蒸気発生器103を含む発生部位paを適宜、第3発生部位pa、と称する。
検出器2(2d、2c、2a)を使って、原子炉容器101の上部を含む第1発生部位pdにおけるインパクト音、原子炉容器101の下部を含む第2発生部位pcにおけるインパクト音、及び蒸気発生器103を含む第3発生部位paにおけるインパクト音が検出される(ステップS1Ab、ステップS1Bb、ステップS1Cb)。第1発生部位pdにおけるインパクト音の検出、第2発生部位pcにおけるインパクト音の検出、及び第3発生部位paにおけるインパクト音の検出は、同時に実行される。検出器2dの検出信号、検出器2cの検出信号、及び検出器2aの検出信号は、信号取得部3に出力される。
なお、検出器2dが複数設けられている場合、それら複数の検出器2dの検出信号のうち、最大値を示す検出信号がルースパーツの発生の有無の判定に使用されてもよいし、最小値を示す検出信号がルースパーツの発生の有無の判定に使用されてもよいし、複数の検出信号の平均値がルースパーツの発生の有無の判定に使用されてもよい。検出器2cが複数設けられている場合も同様である。なお、本実施形態においては、蒸気発生器103における発生部位pが部位paであることとするが、部位pbでもよい。
信号取得部3は、検出器2(2d、2c、2a)の検出信号をフィルタ処理する。これにより、検出器2の検出信号にノイズ成分(バックグラウンドノイズ成分)が含まれていても、そのノイズ成分が低減又は除去される。
信号取得部3で処理された検出器2(2d、2c、2a)の検出信号は、分析部4に送られる。分析部4は、信号取得部3からの検出器2の検出信号に基づいて、第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数、及び第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数を求める(ステップS2Ab、ステップS2Bb、ステップS2Cb)。
判定部5は、分析部4によって求められた、第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数と、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数と、第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数とに基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する(ステップS3b)。
第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数がNRVU、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数がNRVL、第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数がNSG、である場合において、
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たさないとき、判定部5は、ルースパーツが発生したと判定してもよい。
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たさないとき、判定部5は、ルースパーツが発生したと判定してもよい。
すなわち、(1)式の条件を満たさないとき、判定部5は、検出器2で検出したインパクト音が、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音であると判定してもよい。
(1)の条件を満たすとき、判定部5は、ルースパーツは発生していないと判定してもよい。すなわち、(1)式の条件を満たすとき、判定部5は、検出器2で検出したインパクト音が、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音であると判定してもよい。
図3に示したように、配管105は、原子炉容器101の周囲において放射状に配置される。蒸気発生器103は、原子炉容器101の周囲に複数配置される。1次冷却水ポンプ104は、原子炉容器101の周囲に複数配置される。配管105は、原子炉容器101の上部と接続される。ループの中央に配置され、多数の機器(蒸気発生器103及び1次冷却水ポンプ104)及び配管105が集中する原子炉容器101において、機器及び配管105の熱変形に起因するインパクト音が頻発すると考えられる。また、配管105は、原子炉容器101の上部に接続される。そのため、原子炉容器101の下部よりも原子炉容器101の上部のほうが、部材の熱変形に起因するインパクト音が頻発すると考えられる。そのため、(1)式の条件を満たすとき、検出器2で検出されたインパクト音は、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音であると判定することができる。(1)式の条件を満たさないとき、検出器2で検出されたインパクト音は、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音ではなく、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音であると判定することができる。
なお、インパクト音の発生回数とは、単位時間当たりのインパクト音の発生回数である。検出器2dが複数存在する場合、第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数NRVUは、複数の検出器2dが検出したインパクト音の発生回数の平均値(平均回数)でもよい。検出器2cが複数存在する場合、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数NRVLは、複数の検出器2cが検出したインパクト音の発生回数の平均値(平均回数)でもよい。検出器2aが複数存在する場合、第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数NSGは、複数の検出器2aが検出したインパクト音の発生回数の平均値(平均回数)でもよい。
閾値取得部10は、第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数に関する第1閾値N1、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数に関する第2閾値N2、及び第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数に関する第3閾値N3を取得する(ステップS3b)。
判定部5は、分析部4によって求められた、第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数NRVUと、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数NRVLと、第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数NSGと、閾値取得部10で取得した、第1閾値N1と、第2閾値N2と、第3閾値N3と、に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する(ステップS4b)。
判定部5は、第1発生部位pdにおける発生回数NRVUと第1閾値N1との関係、第2発生部位pcにおける発生回数NRVLと第2閾値N2との関係、及び発生部位paにおける発生回数NSGと第3閾値N3との関係の全部に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定してもよい。
第1発生部位pdにおけるインパクト音の発生回数がNRVU、第2発生部位pcにおけるインパクト音の発生回数がNRVL、第3発生部位paにおけるインパクト音の発生回数がNSG、であり、第1閾値がN1、第2閾値がN2、第3閾値がN3、である場合において、
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たさないとき、判定部5は、ルースパーツが発生したと判定してもよい。
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たさないとき、判定部5は、ルースパーツが発生したと判定してもよい。
すなわち、(2)式の条件を満たさないとき、判定部5は、検出器2で検出したインパクト音が、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音であると判定してもよい。
(2)の条件を満たすとき、判定部5は、ルースパーツは発生していないと判定してもよい。すなわち、(2)式の条件を満たすとき、判定部5は、検出器2で検出したインパクト音が、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音であると判定してもよい。
第1閾値N1、第2閾値N2、及び第3閾値N3は、テスト稼動、過去の実稼働、及びシミュレーションの少なくとも一つに基づいて導出される値である。本実施形態において、第1閾値N1は、過去の実稼働において取得された、部材の熱変形に起因して第1発生部位pdで発生したインパクト音の発生回数に関するデータを定数化した値である。第2閾値N2は、過去の実稼働において取得された、部材の熱変形に起因して第2発生部位pcで発生したインパクト音の発生回数に関するデータを定数化した値である。第3閾値N3は、過去の実稼働において取得された、部材の熱変形に起因して第3発生部位paで発生したインパクト音の発生回数に関するデータを定数化した値である。なお、第1閾値N1、第2閾値N2、及び第3閾値N3のそれぞれは、単位時間当たりのインパクト音の発生回数に相当する。
検出器2dの検出信号に基づいて求められた第1発生部位pdのインパクト音の発生回数NRVUがN1以上である場合(NRVU≧N1である場合)、その第1発生部位pdで発生したインパクト音は、部材の熱変形に起因するインパクト音である可能性が高い。
検出器2cの検出信号に基づいて求められた第2発生部位pcのインパクト音の発生回数NRVLがN2以上である場合(NRVL≧N2である場合)、その第2発生部位pcで発生したインパクト音は、部材の熱変形に起因するインパクト音である可能性が高い。
検出器2aの検出信号に基づいて求められた第3発生部位paのインパクト音の発生回数NSGがN3以上である場合(NSG≧N3である場合)、その第3発生部位paで発生したインパクト音は、部材の熱変形に起因するインパクト音である可能性が高い。
本発明者は、(2)式の条件が満たされるとき、検出器2で検出されたインパクト音が、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音である可能性が高いことを見出した。本実施形態においては、(2)式の条件を満たすとき、検出器2で検出したインパクト音が、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音であると判定される。(2)式の条件を満たさないとき、検出器2で検出したインパクト音が、ルースパーツの衝突に起因するインパクト音であると判定される。
本実施形態において、(1)式及び(2)式の両方が判断指標として用いられてもよい。すなわち、
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たし、且つ、
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たすとき、判定部5は、検出器2で検出されたインパクト音がルースパーツに起因せずに1次冷却系201の部材の熱変形に起因して発生したと判定する。
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3 …(2)
の条件を満たし、且つ、
NRVU>NRVL>NSG …(1)
の条件を満たすとき、判定部5は、検出器2で検出されたインパクト音がルースパーツに起因せずに1次冷却系201の部材の熱変形に起因して発生したと判定する。
一方、(1)式及び(2)式の少なくとも一方の条件が満たされないとき、判定部5は、検出器2で検出されたインパクト音がルースパーツに起因して発生したと判定する。
判定部5においてルースパーツが発生したと判定されたとき、警報発生装置7が作動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、発生したインパクト音がルースパーツに起因するのか部材の熱変形に起因するのかを判断するための判断指標として、インパクト音の発生部位と、その発生部位におけるインパクト音の発生回数とを用いるので、発生したインパクト音がルースパーツに起因するのか部材の熱変形に起因するのかを適切に判定することができる。また、ルースパーツモニタ装置の信頼性が向上する。
テスト稼動、過去の実稼働、及びシミュレーション等に基づいて、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数を求めることができる。また、ルースパーツが発生した場合、そのルースパーツは、1次冷却水と一緒に1次冷却系201を移動する。1次冷却系201においてルースパーツが移動すると、そのルースパーツは、1次冷却系201の異なる部位のそれぞれと衝突する。ルースパーツの移動経路は予測可能であり、ルースパーツが1次冷却系201の異なる部位のそれぞれと衝突する場合、衝突する部位(インパクト音の発生部位)の順序は予測可能である。また、その発生部位におけるインパクト音の発生回数も予測可能である。これら取得した取得データ又は予測データに基づいて、部材の熱変形に起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)と、ルースパーツに起因するインパクト音の発生部位及び発生回数の傾向(特徴)とを知ることができる。そのため、インパクト音の発生部位及び発生回数を、ルースパーツの発生の有無を判定するための判断指標として用いることにより、部材の熱変形に起因するインパクト音であるのかルースパーツに起因するインパクト音であるのかを適切に判定することができる。本実施形態では、特に、原子力発電プラント200の昇温状態において、ルースパーツの有無を適切に判定することができる。
また、本実施形態によれば、1次冷却系201の複数の発生部位p(pd、pc、pa)及びそれら発生部位のそれぞれにおける発生回数(NRVU、NRVL、NSG)に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定される。これにより、判定精度を向上することができる。
また、本実施形態によれば、(1)式に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定される。これにより、検出器2で検出したインパクト音が、部材の熱変形に起因するインパクト音であるか、ルースパーツに起因するインパクト音であるか、を適切に判定することができる。
また、本実施形態によれば、(2)式の条件を判断指標とすることにより、検出器2で検出したインパクト音が、1次冷却系201の部材の熱変形に起因するインパクト音であるか、ルースパーツに起因するインパクト音であるか、を適切に判定することができる。また、ルースパーツモニタ装置の信頼性が向上する。
なお、本実施形態においては、3つの発生部位p(pd、pc、pa)における発生回数及び閾値に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する例について説明した。4つ以上の発生部位pにおける発生回数及び閾値に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定されてもよい。1つの発生部位pにおける発生回数及び閾値に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定されてもよい。なお、少なくとも2つの発生部位pにおける発生回数及び閾値に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定されることにより、判定精度の低下が抑制される。すなわち、発生部位pが、第1発生部位と、第1発生部位とは異なる第2発生部位と、を含み、閾値が、第1発生部位における発生回数に関する第1閾値と、第2発生部位における発生回数に関する第2閾値と、を含み、判定部5は、第1発生部位におけるインパクト音の発生回数と第1閾値との関係、及び第2発生部位におけるインパクト音の発生回数と第2閾値との関係の両方に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定してもよい。
なお、本実施形態においては、3つの発生部位p(pd、pc、pa)における発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する例について説明した。4つ以上の発生部位pにおける発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定されてもよい。1つの発生部位pにおける発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定されてもよい。なお、少なくとも2つの発生部位pにおける発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無が判定されることにより、判定精度の低下が抑制される。すなわち、発生部位pが、第1発生部位と、第1発生部位とは異なる第2発生部位と、を含み、判定部5は、第1発生部位におけるインパクト音の発生回数と、第2発生部位におけるインパクト音の発生回数とに基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定してもよい。
なお、本実施形態において、(1)式及び(2)式の両方が判断指標として用いられる。(1)式のみが判断指標として用いられてもよいし、(2)式のみが判断指標として用いられてもよい。
なお、上述の実施形態においては、インパクト音の発生部位pが原子炉容器101及び蒸気発生器103に存在することとした。すなわち、原子炉容器101及び蒸気発生器103に検出器2が配置されることとした。検出器2が配置される部位は、1次冷却系201の部材であればよい。例えば、検出器2が、1次冷却水ポンプ104に配置されてもよいし、配管105に配置されてもよい。部材の熱変形に起因してインパクト音が発生する場合と、ルースパーツに起因してインパクト音が発生する場合とで、その発生部位及び発生回数の傾向(特徴)は、1次冷却水ポンプ104及び配管105に顕著に表れる可能性がある。そのため、検出器2が1次冷却水ポンプ104及び配管105に配置されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、原子力発電プラント200が加圧水型原子炉を含むこととした。原子力発電プラント200は、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)を含んでもよい。
1 ルースパーツモニタ装置
1B ルースパーツモニタ装置
2(2a〜2d) 検出器
3 信号取得部
4 分析部
5 判定部
6 記憶部
7 警報発生装置
8 プリアンプ
9 シグナルコンディショナ
10 閾値取得部
11 入力部
100 原子炉格納容器
101 原子炉容器
102 加圧器
103 蒸気発生器
104 1次冷却水ポンプ
105 配管
107 蒸気タービン
108 高圧タービン
109 低圧タービン
110 発電機
111 湿分分離加熱器
112 復水器
113 復水ポンプ
114 低圧給水加熱器
115 脱気器
116 給水ポンプ
117 高圧給水加熱器
120 燃料集合体
129 炉心
200 原子力発電プラント
201 1次冷却系
202 2次冷却系
p(pa〜pd) 部位
1B ルースパーツモニタ装置
2(2a〜2d) 検出器
3 信号取得部
4 分析部
5 判定部
6 記憶部
7 警報発生装置
8 プリアンプ
9 シグナルコンディショナ
10 閾値取得部
11 入力部
100 原子炉格納容器
101 原子炉容器
102 加圧器
103 蒸気発生器
104 1次冷却水ポンプ
105 配管
107 蒸気タービン
108 高圧タービン
109 低圧タービン
110 発電機
111 湿分分離加熱器
112 復水器
113 復水ポンプ
114 低圧給水加熱器
115 脱気器
116 給水ポンプ
117 高圧給水加熱器
120 燃料集合体
129 炉心
200 原子力発電プラント
201 1次冷却系
202 2次冷却系
p(pa〜pd) 部位
Claims (8)
- 原子力発電プラントの1次冷却系の部材の複数の部位のそれぞれに配置され、インパクト音を検出可能な複数の検出器と、
複数の前記検出器それぞれの検出信号を取得する信号取得部と、
前記信号取得部で取得した前記検出信号に基づいて、前記部材における前記インパクト音の発生部位と、前記発生部位における前記インパクト音の発生回数と、を求める分析部と、
前記分析部で求められた前記発生部位及び前記発生回数に基づいて、ルースパーツの発生の有無を判定する判定部と、
を備えるルースパーツモニタ装置。 - 前記発生部位は、第1発生部位と、前記第1発生部位とは異なる第2発生部位と、を含み、
前記判定部は、前記第1発生部位における前記発生回数と、前記第2発生部位における前記発生回数とに基づいて、前記ルースパーツの発生の有無を判定する請求項1に記載のルースパーツモニタ装置。 - 前記1次冷却系は、原子炉容器、及び蒸気発生器を含み、
前記発生部位は、前記原子炉容器の上部を含む第1発生部位と、前記原子炉容器の下部を含む第2発生部位と、前記蒸気発生器を含む第3発生部位と、を含み、
前記第1発生部位における前記発生回数がNRVU、前記第2発生部位における前記発生回数がNRVL、前記第3発生部位における前記発生回数がNSG、である場合において、
NRVU>NRVL>NSG、
の条件を満たさないとき、前記判定部は、前記ルースパーツが発生したと判定する請求項1に記載のルースパーツモニタ装置。 - 前記判定部は、前記発生部位における前記発生回数と、前記発生回数に関して定められた閾値とに基づいて、前記ルースパーツの発生の有無を判定する請求項1に記載のルースパーツモニタ装置。
- 前記発生部位は、第1発生部位と、前記第1発生部位とは異なる第2発生部位と、を含み、
前記閾値は、前記第1発生部位における前記発生回数に関する第1閾値と、前記第2発生部位における前記発生回数に関する第2閾値と、を含み、
前記判定部は、前記第1発生部位における前記発生回数と前記第1閾値との関係、及び前記第2発生部位における前記発生回数と前記第2閾値との関係の両方に基づいて、前記ルースパーツの発生の有無を判定する請求項4に記載のルースパーツモニタ装置。 - 前記1次冷却系は、原子炉容器、及び蒸気発生器を含み、
前記発生部位は、前記原子炉容器の上部を含む第1発生部位と、前記原子炉容器の下部を含む第2発生部位と、前記蒸気発生器を含む第3発生部位と、を含み、
前記第1発生部位における前記発生回数に関する第1閾値、前記第2発生部位における前記発生回数に関する第2閾値、及び前記第3発生部位における前記発生回数に関する第3閾値を取得する閾値取得部を備え、
前記第1発生部位における前記発生回数がNRVU、前記第2発生部位における前記発生回数がNRVL、前記第3発生部位における前記発生回数がNSG、であり、
前記第1閾値がN1、前記第2閾値がN2、前記第3閾値がN3、である場合において、
NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3、
の条件を満たさないとき、前記判定部は、前記ルースパーツが発生したと判定する請求項1に記載のルースパーツモニタ装置。 - NRVU≧N1 且つ NRVL≧N2 且つ NSG≧N3、
の条件を満たし、
NRVU>NRVL>NSG、
の条件を満たすとき、前記判定部は、前記インパクト音が前記ルースパーツに起因せずに前記部材の熱変形に起因して発生したと判定する請求項6に記載のルースパーツモニタ装置。 - 前記ルースパーツが発生したと判定されたときに警報を発生する警報発生装置を備える請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のルースパーツモニタ装置。
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2014
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