JP2016055926A - ポンプ型歯磨剤容器 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明の目的は、歯磨剤の吐出に適するように容器本体の重心位置が最適化された構造を有するポンプ型歯磨剤容器を提供することにある。【解決手段】本発明は、歯磨剤１を充填する充填空間が内部に設けられた容器本体１０と、前記容器本体１０内に設けられて歯磨剤１を前記容器本体１０の外部に吐出するポンピング手段と、前記容器本体１０の上部に位置し、前記ポンピング手段と連通して前記ポンピング手段に対して押しボタンの機能を提供し、歯磨剤１の吐出のための吐出口を備えたノズルと、を含み、前記容器本体１０は、全体容積の１／２を占める高さが全体高さｈの２／５以下に位置したことを特徴とするポンプ型歯磨剤容器を提供する。【選択図】図２

Description

本発明は、ポンプ型歯磨剤容器に関し、より詳しくは、容器内に充填された歯磨剤をポンピングしてノズルを通して吐出する構造を有するポンプ型歯磨剤容器に関する。

一般に、ペースト状の歯磨剤は、チューブ型の軟質容器に入れられて商品化されるが、このようなチューブ型歯磨剤容器は、歯磨剤の高い粘度のため、場合によっては強い力で容器を押して歯磨剤を絞り出さなければならず、残量を絞り切ることが容易ではないという問題がある。
ペースト状歯磨剤の粘度特性に多くの影響を及ぼす湿潤剤及び保湿剤としては、通常ソルビトール（sorbitol)が使用される。ソルビトールは約７０％の水溶液状態のものが使用されるが、水分の蒸発とともに固体になり易い性質がある。特に、歯磨剤には研磨剤として固形分が含まれるため、空気との接触時に固形化され易い。このような問題に鑑みて最近はシャンプやボディソープなどに広く用いられているポンプ型容器を歯磨剤に適用し、消費者の便宜を図ろうと試みられている。
しかし、歯磨剤は従来のシャンプーやボディソープなどとは違って固形分を含み、一般に８０００ｃｐｓ以上の高粘度であるため、これをポンプ型容器で吐出する場合、通常２．９ｋｇｆ程度の強い力が必要となる。参考までに、一般的なシャンプーやボディソープなどをポンプ型容器で吐出する場合は通常２．４ｋｇｆ程度の押下力が必要である。
したがって、一般的なポンプ型容器をそのまま歯磨剤に適用すれば、ノズルを押す過程で容器本体が不安定に揺れたり、場合によっては容器本体が均衡を失って転倒するか又は変形されて、安全事故につながるおそれがある。
また、上記のように容器本体が不安定な場合は、ノズルの吐出口を歯ブラシに正確に当てることができず、吐出された歯磨剤を落としたり、歯ブラシに付着する歯磨剤の量を調節し難いという問題も生じ得る。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、歯磨剤の吐出に適するように容器本体の重心位置が最適化された構造を有するポンプ型歯磨剤容器を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するため、本発明は、歯磨剤を充填する充填空間が内部に設けられた容器本体と、前記容器本体内に設けられて歯磨剤を前記容器本体の外部に吐出するポンピング手段と、前記容器本体の上部に位置し、前記ポンピング手段と連通して前記ポンピング手段に対して押しボタンの機能を提供し、歯磨剤の吐出のための吐出口を備えたノズルと、を含み、前記容器本体は、全体容積の１／２を占める高さが全体高さの２／５以下に位置したことを特徴とする。
前記容器本体は、地面に垂直に立てられるように、地面と接する底面の一部または全体がほぼ扁平であり、上狭下広の構造を有することが望ましい。
前記容器本体には、粘度が８０００ｃｐｓ以上の歯磨剤を充填することができる。
前記ポンピング手段は、前記ノズルを押したとき、前記歯磨剤を０．２〜３ｇほど吐出させることが望ましい。
前記ポンピング手段は、前記容器本体の上端から内部に延設されたシリンダー、及び前記シリンダー内に挿入されて前記ノズルと連動されるピストンユニットを含むことができる。

本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。

本発明によれば、高粘度の歯磨剤を吐出しても容器本体の均衡が維持できるため、使用の際に安定感が感じられ、使用が便利であり、安全事故を予防することができる。
また、ノズルを押す過程で容器本体が揺れないため、歯ブラシに対してノズルが当てられる位置を安定的に維持でき、歯磨剤の無駄遣いを防止することができる。

本発明の望ましい実施例によるポンプ型歯磨剤容器の要部構成を示した側面図である。 本発明による容器本体の構造を例示した断面図である。

以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応じた意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。

図１には、本発明の望ましい実施例によるポンプ型歯磨剤容器の要部構成が示されている。
図１を参照すると、本発明の望ましい実施例によるポンプ型歯磨剤容器は、歯磨剤を充填する充填空間が設けられた容器本体１０、容器本体１０内に設けられたポンピング手段１３、及びキャップ１１の上部に備えられてポンピング手段１３と連通するノズル１２を含む。
容器本体１０は、歯磨剤を充填する充填空間が内部に設けられ、地面に垂直に立てられるように高さ方向の一端部、すなわち地面と接する底面の一部または全体がほぼ扁平な構造を有する。また、容器本体１０は垂直に立てられた状態で容易に転倒しないように、重心を考慮して全体的に上狭下広の形状で合成樹脂材から構成される。ここで、上狭下広の構造は、容器本体１０の長さ（高さ）の全体区間に亘って形成されることが望ましいが、このような例に限定されず、容器本体１０の長さ（高さ）の一部区間のみに形成されても良い。
ポンピング手段１３は、容器本体１０に設けられて歯磨剤を前記容器本体１０の外部に吐出する。図示していないが、ポンピング手段１３は容器本体１０の上端から内部に延設されたシリンダー、及び前記シリンダー内に摺動自在に挿入されたピストンユニットを含む。ここで、前記シリンダーは、後述するように、ポンピング毎に０．２〜３ｇ程度の歯磨剤を吐出できる容積を有することが望ましい。ポンピング手段１３を成すシリンダー及びピストンユニットとしては、通常のシャンプー容器などに用いられる部材が採用できるため、詳細な説明は省略する。
ポンピング手段１３の下部にはディープチューブ１３ａが連結され、容器本体１０の下部まで延在されている。
ノズル１２は、ポンピング手段１３のシリンダーと実質的に連設されて歯磨剤吐出部を提供し、それに連結された部分は容器本体１０の上部でキャップ１１を垂直に貫通して昇降自在に設けられ、ポンピング手段１３の駆動のための押しボタンの役割を兼ねる。ノズル１２は垂直下方に作用する外力によって下降してから、所定のバネによる復元力によって元の位置に復帰するように構成される。ノズル１２が昇降するとき、それと連動する前記ポンピング手段１３のピストンユニットが前記シリンダー内で昇降して、ポンピングのための吸入力及び圧縮力を発生させる。

本発明の望ましい実施例によるポンプ型歯磨剤容器において、特に容器本体１０の重心は、図２に示されたように、全体高さｈと容積との間の相関関係によって特定される。理解の便宜上、図２には２種の異なる形状の容器本体１０が示されているが、容器本体１０の形状はこのような例に限定されず多様に変形可能である。
図２を参照すると、容器本体１０は、歯磨剤１が全体容積の１／２程度充填された高さが全体高さｈの２／５以下に位置するように構成される。すなわち、容器本体１０の全体容積の１／２程度、歯磨剤１が充填されたとき、歯磨剤１の上端の位置が前記容器本体１０の全体高さｈの２／５以下に位置するように構成される。ここで、容器本体１０の全体高さｈは全体容積に対応する高さを指称するため、図１に示された例に限定されない。このような構成によれば、高粘度の歯磨剤１を吐出させるとき、容器本体１０が均衡をよく維持できるように重心の位置を最適化することができる。このような構造は、特に２．６ｋｇｆ以上の力でノズル１２を押して粘度が８０００ｃｐｓ以上の歯磨剤を０．２〜３ｇ程度吐出させる場合に、容器本体１０が揺れることなく安定性が維持されるという著しい効果を奏する。ポンプ型容器に求められる最大押下力は、内容物の有無や種類、粘度などによって通常、以下の表１のような様相を示す。

上記のような構成を有するポンプ型歯磨剤容器は、例えば、８０００ｃｐｓ以上の高粘度のペースト状歯磨剤を容器本体１０内に充填して使用する。ノズル１２を歯ブラシに当てた状態でノズル１２を下方に押せば、ポンピング手段１３のピストンがシリンダー内で下降し、歯磨剤がポンピングされる。このとき、歯磨剤はディープチューブ１３ａの下端部に吸い込まれ、ポンピング手段１３とノズル１２を通過して歯ブラシのブラシ毛上に吐出される。
ノズル１２を下方に押すことで容器本体１０には２．６ｋｇｆ以上の大きい荷重がかかるが、上述した容器本体１０の重心配置構造によって容器本体１０は均衡をよく維持し、それによってユーザは安定感を感じながら歯磨剤をポンピングすることができる。
以上のように、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。

１０ 容器本体
１１ キャップ
１２ ノズル
１３ ポンピング手段
１３ａ ディープチューブ

Claims (5)

1. 歯磨剤を充填する充填空間が内部に設けられた容器本体と、
   前記容器本体内に設けられて歯磨剤を前記容器本体の外部に吐出するポンピング手段と、
   前記容器本体の上部に位置し、前記ポンピング手段と連通して前記ポンピング手段に対して押しボタンの機能を提供し、歯磨剤の吐出のための吐出口を備えたノズルと、
   を含み、前記容器本体は、全体容積の１／２を占める高さが全体高さの２／５以下に位置したことを特徴とするポンプ型歯磨剤容器。
2. 前記容器本体は、地面に垂直に立てられるように地面と接する底面の一部または全体がほぼ扁平であり、上狭下広の構造を有することを特徴とする請求項１に記載のポンプ型歯磨剤容器。
3. 前記容器本体には粘度８０００ｃｐｓ以上の歯磨剤が充填されることを特徴とする請求項１に記載のポンプ型歯磨剤容器。
4. 前記ポンピング手段は、前記ノズルを押したとき、前記歯磨剤を０．２〜３ｇ程度吐出させることを特徴とする請求項３に記載のポンプ型歯磨剤容器。
5. 前記ポンピング手段が、前記容器本体の上端から内部に延設されたシリンダー、及び前記シリンダー内に挿入されて前記ノズルと連動されるピストンユニットを含むことを特徴とする請求項１に記載のポンプ型歯磨剤容器。

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