JP2016051189A - Web表示待ち時間推定装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティポリシーを遵守しつつ、通信端末外でWeb表示待ち時間を推定する。
【解決手段】通信端末のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、上記時系列データの組をメモリに書込む。上記書込まれた時系列データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する。上記書込まれたダウンリンク通信量時系列データに基づき、上記Webサービス情報のダウンロードが開始されてから上記ダウンロードが完了するまでのダウンロード時間を推定する。上記推定した応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、Web表示待ち時間推定装置、方法及びプログラムに関する。
スマートフォンやタブレット等の通信端末の普及に伴い、インターネット等の通信回線上のアプリケーションを通信端末から利用するケースが顕著に増加している。Webアプリケーションは、利用頻度の観点で代表的なアプリケーションであり、Webページの閲覧に使用されるWebブラウザの進歩も顕著である。
例えば、日常生活で頻繁に利用される天気予報サービスや乗換案内サービス等のアプリケーションは、多くの場合、Webブラウザ上で実現されている。このため、Webブラウザの利用品質は、アプリケーションを利用するユーザの体感品質(QoE:Quality of Experience)に大きく影響する。ユーザの体感品質は、通信回線を提供する通信事業者に対する満足度に反映される。したがって、通信事業者にとっては、ユーザの体感品質を管理することが重要である。
一般に、Webブラウザを利用するユーザの体感品質は、Webページの表示待ち時間(以下、Web表示待ち時間という)に依存することが知られている。そこで、Web表示待ち時間を推定するための様々な技術が提案されている。
例えば、Webブラウザを用いる通信端末に専用のプラグインを導入し、通信端末での演算処理まで考慮し、Web表示待ち時間を推定する技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、通信回線上に設置された中継サーバにおいて、中継サーバがHTTP(HyperText Transfer Protocol)メッセージ中にタイムスタンプを挿入することで、Web表示待ち時間を推定する技術についても知られている。
山本,中村,本田,池上,高橋:「ブラウザベースアプリケーションの品質要因考察」,信学技報,CQ2012-20, vol.112, no.119, pp.17-22, 2012. 謝,鈴木:「ウェーブレットと確率過程入門」,内田老鶴舗,pp.40-42, 2002.
しかしながら、プラグインの導入を伴う技術は、ユーザにとって敷居が高いため、普及が困難である。
また、タイムスタンプの挿入を伴う技術は、セキュリティポリシー上、導入が困難である。
すなわち、従来のWeb表示待ち時間の推定方法では、セキュリティポリシーの遵守が困難であるか、又は通信端末内でWeb表示待ち時間を推定するプラグインを導入する必要がある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、セキュリティポリシーを遵守しつつ、通信端末外でWeb表示待ち時間を推定し得るWeb表示待ち時間推定装置、方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、以下のような構成要素を備えている。すなわち、Web表示待ち時間推定装置は、ネットワークを介してリクエストを送信し、Webサービス情報を受信する通信端末における、上記リクエストが送信されてから上記Webサービス情報が上記通信端末の画面に表示されるまでのWeb表示待ち時間を推定する。上記通信端末のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、上記時系列データの組をメモリに書込む。上記書込まれた時系列データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する。上記書込まれたダウンリンク通信量時系列データに基づき、上記Webサービス情報のダウンロードが開始されてから上記ダウンロードが完了するまでのダウンロード時間を推定する。上記推定した応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定するようにしたものである。
この発明の第1の観点によれば、Web表示待ち時間推定装置は、アップリンク通信量時系列データ及びダウンリンク通信量時系列データを入力として、応答時間及びダウンロード時間を推定する。そして、応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定する。このため、Web表示待ち時間推定に必要な入力情報は、各通信量時系列データのみであり、セキュリティポリシーを遵守できる。また、各通信量時系列データのみを入力とするアプリケーションを導入することは、通信端末内でWeb表示待ち時間推定を実施するプラグインを導入する必要が無く、ユーザにとって導入の敷居が低い。したがって、セキュリティポリシーを遵守しつつ、通信端末外でWeb表示待ち時間を推定することが可能となる。
すなわち、この発明によれば、セキュリティポリシーを遵守しつつ、通信端末外でWeb表示待ち時間を推定できるWeb表示待ち時間推定装置、方法及びプログラムを提供することができる。
この発明の一実施形態に係るWeb表示待ち時間推定システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態におけるWeb表示待ち時間推定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態における多重解像度解析の一例を示す模式図である。 同実施形態におけるマラー・アルゴリズムの一例を示す模式図である。 同実施形態におけるノイズ除去処理の一例を示す模式図である。 同実施形態におけるノイズ除去処理の一例を示す模式図である。 同実施形態におけるマザー・ウェーブレットの一例を示す模式図である。 同実施形態における跳躍点検出の一例を示す模式図である。 同実施形態における確率密度関数の一例を示す模式図である。 同実施形態における品質劣化要因分析の一例を示す模式図である。 同実施形態におけるWeb表示待ち時間推定の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係るWeb表示待ち時間推定システムの機能構成の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照してこの発明に関わる実施形態を説明する。なお、以下のWeb表示待ち時間推定装置は、Web表示待ち時間を推定するWeb表示待ち時間推定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを用いて実施してもよい。すなわち、Web表示待ち時間推定装置は、コンピュータ読取可能なメモリ及びCPU(Central Processing Unit)等のハードウェア資源とプログラムとが協働した機能ブロックの機能により実現してもよい。
[一実施形態]
図1は、この発明の一実施形態に係るWeb表示待ち時間推定システムの機能構成を示すブロック図であり、図2は、同実施形態におけるWeb表示待ち時間推定装置の機能構成を示すブロック図である。
Web表示待ち時間推定システム1は、Webサーバ装置10、通信端末20及び分析サーバ装置30を備えている。
Webサーバ装置10、通信端末20及び分析サーバ装置30は、ネットワークを介して接続され、互いに通信可能である。また、Webサーバ装置10及び通信端末20は、1台に限らず、2台以上の任意の台数がネットワークを介して接続可能となっている。なお、当該ネットワークは有線でも無線でもよい。
Webサーバ装置10は、通信端末20にWebアプリケーションのサービスを提供するサーバ装置である。Webサーバ装置10は、通信端末20からリクエストを受信すると、レスポンスとして、通信端末20にWebサービス情報を送信する。Webサービス情報としては、例えば、Webページ又はコンテンツ等が適宜使用可能となっている。Webサーバ装置10は、通信端末20による当該Webサービス情報のダウンロードが終了すると、Webサービス情報の送信を終了する。
通信端末20は、Webサーバ装置10にネットワークを介してリクエストを送信する。通信端末20は、リクエストを送信すると、Webサーバ装置10からレスポンスを受信すると共に、Webサービス情報のダウンロードを開始する。通信端末20は、当該Webサービス情報のダウンロードを終了すると、Webサービス情報の受信を終了する。通信端末20は、Webサービス情報のダウンロードを終了すると、図示しない表示画面に当該受信したWebサービス情報を表示する。
また、通信端末20は、図示しない通信量測定アプリケーションをメモリ(図示せず)に備えていてもよい。通信量測定アプリケーションは、Web表示待ち時間推定に先立ち、予め通信端末20にダウンロードされているものとする。
通信量測定アプリケーションは、通信端末20のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとをそれぞれ測定するためのプログラムであり、通信端末20内のプロセッサ(図示せず)により実行される。ここで、アップリンク通信量時系列データ及びダウンリンク通信量時系列データは、それぞれ通信端末20の通信インターフェースにおける上り下り各方向の所定時間毎の通信量を時系列に沿って示すデータである。上り方向は、通信端末20からWebサーバ装置10等に向かう方向である。下り方向は、Webサーバ装置10等から通信端末20に向かう方向である。
通信端末20は、通信量測定アプリケーションの実行により、通信端末20の収容設備情報と共に当該通信量時系列データの組を分析サーバ装置30に送信する。なお、収容設備情報は、通信端末20がモバイル端末の場合、基地局番号及び回線種別(3G又はLTE(登録商標)(Long Term Evolution)等)等が関連付けられた情報である。
分析サーバ装置30は、ネットワーク上の通信状況を分析するサーバ装置である。分析サーバ装置30は、Web表示待ち時間推定装置31及び分析装置32を備えている。分析サーバ装置30は、通信端末20から送信されたアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、Web表示待ち時間推定装置31に送信する。なお、以下の説明では、「アップリンク通信量時系列データ」及び「ダウンリンク通信量時系列データ」を、それぞれ「アップリンクデータ」、「ダウンリンクデータ」と読み替えてもよい。また、「アップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組」を、「データの組」と読み替えてもよい。
Web表示待ち時間推定装置31は、ネットワークを介してリクエストを送信し、Webサービス情報を受信する通信端末20における、リクエストが送信されてからWebサービス情報が通信端末20の画面に表示されるまでのWeb表示待ち時間を推定する装置である。Web表示待ち時間推定装置31は、図2に示すように、信号受信部101、ノイズ除去閾値生成部102、ノイズ除去済データ生成部103、応答時間推定部104、ダウンロード時間推定部105、Web表示待ち時間標本推定部106、確率密度関数推定部107及び記憶部108を備えている。なお、記憶部108と各部101〜107との間の矢印は、適宜、図示を省略する。
信号受信部101は、分析サーバ装置30が通信端末20から受信したデータの組を受信し、記憶部108に書込む。信号受信部101は、受信したデータの組を、ノイズ除去処理済データ生成部103又は応答時間推定部104に送信してもよい。信号受信部101は、受信したダウンリンクデータをダウンロード時間推定部105に送信してもよい。
ノイズ除去閾値生成部102は、予め定めた値周りに発生させた複数の乱数に基づき、複数のノイズ除去閾値を生成する。具体的には、ノイズ除去閾値生成部102は、予め定めた値を平均値とし、予め定めた分散値に基づく正規乱数を複数個発生させる。ノイズ除去閾値生成部102は、得られた複数の正規乱数をノイズ除去閾値として設定し、ノイズ除去処理済データ生成部103に送信する。また、ノイズ除去閾値としては、各周波数帯において平均“1”の指数分布に従い生成してもよい。例えば、9段階の周波数帯の各々において、平均“1”の指数分布に従う生成処理を実行してもよい。なお、ノイズ除去閾値生成における乱数発生分布は、正規乱数に限らず、任意の乱数発生分布が適用可能である。
ノイズ除去処理済データ生成部103は、データの組を記憶部108から読出し、複数のノイズ除去閾値をノイズ除去閾値生成部102から受信する。ノイズ除去処理済データ生成部103は、データの組を、複数のノイズ除去閾値のそれぞれに基づいてノイズ除去処理し、複数のノイズ除去処理済データの組を生成する。なお、ノイズ除去処理は、ノイズ除去閾値生成部102により各周波数帯において生成されたノイズ除去閾値を用い、各周波数帯のそれぞれでノイズ除去処理されてもよい。ノイズ除去処理済データ生成部103は、生成した複数のノイズ除去処理済データの組を、応答時間推定部104に送信する。また、ノイズ除去処理済データ生成部103は、生成した複数のノイズ除去処理済データの組のうちのダウンリンクデータを、ダウンロード時間推定部105に送信する。なお、以下の説明では、また、「ノイズ除去処理済データの組のうちのダウンリンクデータ」を、「ノイズ除去処理済ダウンリンクデータ」と読み替えてもよい。
また、ノイズ除去処理済データ生成部103は、多重解像度解析による離散ウェーブレット変換に基づき、複数のノイズ除去処理済データの組を生成してもよい。
多重解像度解析は、入力とする信号を、異なる周波数帯のウェーブレット係数の組に分解する過程を指す。いま、包含関係にある実数上で定義された関数空間(関数の集合に特定の位相構造を定めたもの)の組
を考える。ここで、R=(0,∞)であり、L(R)は、二乗積分可能な関数の集合である。このとき、以下の条件を満たすとき、関数空間の組{Vj∈Zは、多重解像度解析をなすという。
・f(t)∈V⇔f(2t)∈Vm+1
・f(t)∈V⇒f(t−k)∈V
ここで、mは関数空間のスケールを表す整数であり、tは時間であり、kは時間シフトを表す整数であり、φ(t)はスケーリング関数である。
この前提のもとで、入力信号である通信量の時系列データをf(t)として、f(t)∈Vとする。
なお、関数空間Vは、図3に示すように、当該関数空間Vの部分空間である関数空間Vと、当該関数空間Vの部分空間であり、かつ関数空間Vに直交する関数空間Wとの直和として、V=V+Wのように分解される。ここで、関数空間Vの基底関数は、前述のとおり{φ(t−k)}であり、関数空間Wの基底関数は、{ψ(t−k)}であり、関数空間Vの基底関数は、{21/2φ(2t−k)}である。ここで、ψ(t)は、ウェーブレット関数である。このように、関数空間V1は、関数空間V0の関数の2倍の周波数の関数を基底として有する空間である。
同様に、任意の整数iに対して定義される関数空間Vは、V=Vi―1+Wi―1のように分解される。
したがって、通信量の時系列データf(t)は、
と級数展開される。ここで、j及びJは、関数空間のスケールを表す整数であり、φj,k(t)=2j/2φ(2t−k)であり、ψj,k(t)=2j/2ψ(2t−k)である。また、aJ,kは、関数空間Vの基底のウェーブレット係数であり、bj,kは関数空間Wのウェーブレット係数である。定性的に、関数空間Vi―1の基底のウェーブレット係数は、原信号の近似を表現し、関数空間Wi―1の基底におけるウェーブレット係数は、原信号の詳細部分を表現するものととらえることが出来る。
なお、スケーリング関数φ(t)も、ウェーブレット関数ψ(t)により級数展開できる。
各ウェーブレット係数は、理論的にはそれぞれ以下のように与えられる。
離散ウェーブレット変換においては、各ウェーブレット係数aj,k,bj,kは、離散観測値に基づき、以下のように算出される。
ここで、iは、離散化された区間数を表す整数であり、Nは、離散化された総区間数を表す整数である。
なお、これら離散化された各ウェーブレット係数には、以下の関係が成り立つことが知られている。
ここで、mは、関数空間のスケールを表す整数であり、iは、時間シフトを表す整数である。また、{hk−2iは、スケーリング関数φ(t)を関数族{φ(2t−k)}で展開した際の係数を表す。
以上のアルゴリズムは、図4(A)に示すように、高い周波数帯のウェーブレット係数から、低い周波数帯のウェーブレット係数に分解するものである。また、図4(B)に示すように、その逆変換を行うことで、低い周波数帯のウェーブレット係数から、高い周波数帯のウェーブレット係数を復元することもできる。これらのアルゴリズムは、一般にMallat‘s Algorithm(マラーのアルゴリズム)として知られている。
当該アルゴリズムを適用することにより、通信量時系列データをノイズ除去処理することが出来る。例えば、図5(A)及び図6(A)に示すように、異なる周波数帯に分解された通信量時系列データの原信号にそれぞれ分解してもよく、当該データの詳細部分を表現するウェーブレット係数bj,kのうち、ノイズ除去閾値より小さい係数成分を“0”と設定してもよい。ノイズ除去閾値より小さい係数成分を“0”と設定された通信量時系列データは、図5(B)及び図6(B)に示すように、当該アルゴリズムによってノイズ除去処理後の各周波数帯における通信量時系列データとして復元してもよい。
以上のように、ノイズ除去処理済データ生成部103は、多重解像度解析による離散ウェーブレット変換に基づき、複数のノイズ除去処理済データの組を生成する。
応答時間推定部104は、信号受信部101からデータの組を受信する。応答時間推定部104は、受信したデータの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する。応答時間推定部104は、推定した応答時間をWeb表示待ち時間標本推定部106に送信する。
また、応答時間推定部104は、信号受信部101からデータの組を受信せずに、ノイズ除去処理済データ生成部103から複数のノイズ除去処理済データの組を受信してもよい。応答時間推定部104は、受信した複数のノイズ除去処理済データの組のそれぞれに基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定してもよい。応答時間推定部104は、推定した複数の応答時間をWeb表示待ち時間標本推定部106に送信してもよい。
また、応答時間推定部104は、アップリンク通信量時系列データ及びダウンリンク通信量時系列データのクロス相関分析に基づき、応答時間を推定してもよい。
クロス相関分析に基づく応答時間推定は、アップリンクデータ及びダウンリンクデータをそれぞれ時間に関する波形として見た場合、各データの形状が類似する、という前提に基づき実施される。当該前提は、経験的に知られたものであり、通信端末20からのアップリンク通信の波形と、ダウンリンク通信の波形との類似性を評価し、応答時間を推定する。
具体的には、応答時間推定部104は、以下の式を用いて応答時間を推定してもよい。
ここで、Tは、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間であり、f(t)及びf(t)は、それぞれノイズ除去処理済又はノイズ除去処理前のアップリンクデータ及びダウンリンクデータの関数である。なお、アップリンクデータ及びダウンリンクデータは、時刻Tまでにおける通信量時系列データとし、連続時間軸(0、T)上の矩形波系を持つ関数とみなす場合に、それぞれf(t)及びf(t)と表記する。
以上により、アップリンクデータ及びダウンリンクデータのクロス相関が最大となる時間差τの値が応答時間Tとして推定される。
ダウンロード時間推定部105は、信号受信部101からダウンリンクデータを受信する。ダウンロード時間推定部105は、受信したダウンリンクデータに基づき、Webサービス情報のダウンロードが開始されてからダウンロードが終了するまでのダウンロード時間を推定する。ダウンロード時間推定部105は、推定したダウンロード時間をWeb表示待ち時間標本推定部106に送信する。
また、ダウンロード時間推定部105は、ノイズ除去処理済データ生成部103から複数のノイズ除去処理済ダウンリンクデータを受信してもよい。ダウンロード時間推定部105は、受信した複数のノイズ除去処理済ダウンリンクデータのそれぞれに基づき、Webサービス情報のダウンロードが開始されてからダウンロードが終了するまでのダウンロード時間を推定してもよい。ダウンロード時間推定部105は、推定した複数のダウンロード時間をWeb表示待ち時間標本推定部106に送信してもよい。
また、ダウンロード時間推定部105は、ウェーブレットによる跳躍点検出に基づき、ダウンロード時間を推定してもよい。ダウンロード時間推定部105は、ダウンロード開始時刻と、ダウンロード終了時刻とをそれぞれ推定することにより、ダウンロード時間を推定してもよい。
具体的には、ダウンロード時間推定部105は、以下に示す式に従い、図7に示す如きB−スプライン関数のマザー・ウェーブレットψ(t)を定める。
ここで、Cは、適当な定数とする。いま、任意の自然数kに対して、
と定義し、さらに、ζ=2j/2として、数列{k}を以下により定義する。ここで、Mは、時系列の数を表す整数であり、f’(t)は、図8に示す如き、ノイズ除去処理済ダウンリンクデータの関数である。なお、f’(t)は、ノイズ除去処理を行わずにWeb表示待ち時間推定を実施する場合、ノイズ除去処理前のダウンリンクデータの関数であってもよい。
このとき、
の値が、ダウンリンクデータの最初の立上がり点の推定時刻として検出される。すなわち、ダウンロード時間推定部105は、ダウンリンクデータの最初の立上がり点を、ダウンロード開始時刻Tとして推定する。
また、ダウンロード時間推定部105は、同様の処理を信号f‘(T−t)に対して実行し、当該信号の立上がり点の推定時刻として検出する。すなわち、ダウンロード時間推定部105は、ダウンリンクデータの立下がり点を、ダウンロード終了時刻Tとして推定する。
ダウンロード時間推定部105は、推定したダウンロード開始時刻T及びダウンロード終了時刻Tに基づき、以下の式に示すようにダウンロード時間を推定する。
以上により、ダウンロード時間推定部105はウェーブレットによる跳躍点検出に基づき、ダウンロード時間を推定する。
Web表示待ち時間標本推定部106は、応答時間推定部104から応答時間を受信し、ダウンロード時間推定部105からダウンロード時間を受信する。Web表示待ち時間標本推定部106は、応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定する。Web表示待ち時間標本推定部106は、推定したWeb表示待ち時間標本を記憶部108に書込む。Web表示待ち時間標本推定部106は、推定したWeb表示待ち時間標本を分析装置32に送信してもよい。
Web表示待ち時間標本推定部106は、応答時間及びダウンロード時間を以下に示すように足し合わせ、Web表示待ち時間標本Tを推定する。
なお、Web表示待ち時間標本推定部106は、受信した応答時間及びダウンロード時間が複数存在する場合、ノイズ除去処理済データの組に対応する応答時間及びダウンロード時間に対して、Web表示待ち時間標本をそれぞれ推定する。
確率密度関数推定部107は、記憶部108に書込まれた複数のWeb表示待ち時間標本を読出し、確率密度関数を推定する。確率密度関数推定部107は、推定した確率密度関数を分析装置32に送信してもよい。
また、確率密度関数推定部107は、カーネル密度推定に基づき、図9に示す如き確率密度関数を推定してもよい。確率密度関数推定部107は、記憶部108に書込まれたWeb表示待ち時間標本の数が予め定めた個数以上となった場合、確率密度関数推定を開始してもよい。確率密度関数は、Web表示待ち時間に対応する確率密度を連続的に推定できる関数であってもよい。なお、確率密度関数推定に用いるカーネル密度推定手法は、1種類に限定されず、様々な種類のカーネル密度推定手法が適用可能である。
記憶部108は、各部から読出し/書込み可能なメモリである。記憶部108は、信号受信部101から、データの組が書込まれる。記憶部108は、Web表示待ち時間標本推定部106からWeb表示待ち時間標本が書込まれる。
分析装置32は、Web表示待ち時間標本推定部106から複数のWeb表示待ち時間標本を受信し、確率密度関数推定部107から確率密度関数を受信する。分析装置32は、当該確率密度関数の対象である通信端末20の収容設備情報も併せて受信してもよい。分析装置32は、通信端末20の収容設備情報、当該通信端末20に対応する確率密度関数及び複数のWeb表示待ち時間標本に基づき、分析を実施する。
具体的には、分析装置32は、予め定めた閾値以上に遅いWeb表示待ち時間標本が検出された場合、もしくは確率密度関数の平均値又は90%値等が予め定めた閾値を超過した場合に、アラームを発生する。また、分析装置32は、アラームが発生したWebサーバ装置10及び通信端末20間の通信の発生個所、発生頻度及び当該通信に使用する通信回線への依存性等を確認し、ユーザの体感品質劣化時の要因分析を実施してもよい。
例えば、分析装置32は、図10に示すように、共通のWebサービス情報を利用する通信端末のWeb表示待ち時間推定値の分布を基地局毎にプロットした図を用い、ユーザの体感品質劣化時の要因分析を実施してもよい。分析装置32は、各標本値に対してt検定を実施し、各基地局においてユーザの体感品質劣化が発生しているか否かを判断してもよい。これにより、図10の例では、基地局Bにおいてユーザの体感品質劣化が発生している可能性があると切り分けることが出来る。当該手法は、通信端末の通信量時系列データのみを用いることから、通信端末への依存性を最小限に抑制することが出来る。
次に、以上のように構成されたWeb表示待ち時間推定装置の動作について図11に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明は、通信端末20は、予め通信量測定アプリケーションをダウンロードしているものとする。また、Web表示待ち時間推定装置31は、データの組に対して複数のノイズ除去閾値を生成し、Web表示待ち時間の確率密度関数を推定するまでの動作について説明する。
始めに、信号受信部101は、通信端末20にダウンロードされた通信量測定アプリケーションによって測定されたサーバ装置10及び通信端末20間のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し(ST11)、記憶部108に書込む。
ノイズ除去閾値生成部102は、予め定めた値周りに発生させた複数の乱数に基づき、複数のノイズ除去閾値を生成する(ST12)。ノイズ除去閾値生成部102は、生成した複数のノイズ除去閾値をノイズ除去処理済データ生成部103に送信する。
ノイズ除去処理済データ生成部103は、記憶部108からデータの組を読出し、ノイズ除去閾値生成部102から複数のノイズ除去閾値を受信する。ノイズ除去処理済データ生成部103は、データの組を、複数のノイズ除去閾値のそれぞれに基づいてノイズ除去処理し、複数のノイズ除去処理済データの組を生成する(ST13)。ノイズ除去処理済データ生成部103は、多重解像度解析による離散ウェーブレット変換に基づき、複数のノイズ除去処理済データの組を生成してもよい。ノイズ除去処理済データ生成部103は、生成した複数のノイズ除去処理済データの組を応答時間推定部104に送信する。ノイズ除去処理済データ生成部103は、生成した複数のノイズ除去処理済データの組のうちの複数のダウンリンク通信量時系列データをダウンロード時間推定部105に送信する。
なお、ステップST12〜ST13は、省略してもよい。この場合、以下のステップにおいて推定されるWeb表示待ち時間標本は、ステップST11で記憶部108に書込まれた時系列データの組に対して推定される。
応答時間推定部104は、複数のノイズ除去処理済データの組をノイズ除去処理済データ生成部103から受信する。応答時間推定部104は、複数のノイズ除去処理済データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されまでの応答時間を推定する(ST14)。応答時間推定部104は、アップリンクデータ及びダウンリンクデータのクロス相関分析に基づき、応答時間を推定してもよい。応答時間推定部104は、推定した複数の応答時間を、Web表示待ち時間標本推定部106に送信する。
ダウンロード時間推定部105は、複数のノイズ除去処理済ダウンリンクデータをノイズ除去処理済データ生成部103から受信する。ダウンロード時間推定部105は、複数のノイズ除去処理済ダウンリンクデータに基づき、Webサービス情報のダウンロードが開始されてからダウンロードが終了するまでのダウンロード時間を推定する(ST15)。ダウンロード時間推定部105は、ウェーブレットによる跳躍点検出に基づきダウンロード時間を推定してもよい。ダウンロード時間推定部105は、推定した複数のダウンロード時間を、Web表示待ち時間標本推定部106に送信する。
なお、ステップST14及びST15は、並列に実行されてもよく、順序が逆転されて実行されてもよい。
Web表示待ち時間標本推定部106は、応答時間推定部104から複数の応答時間を受信し、ダウンロード時間推定部105から複数のダウンロード時間を受信する。Web表示待ち時間標本推定部106は、応答時間及びダウンロード時間に基づき、複数のノイズ除去処理済データ毎に、複数のWeb表示待ち時間標本を推定する(ST16)。Web表示待ち時間標本推定部106は、推定した複数のWeb表示待ち時間標本を記憶部108に書込む。
確率密度関数推定部107は、記憶部108から複数のWeb表示待ち時間標本を読出す。確率密度関数推定部107は、複数のWeb表示待ち時間標本に基づき、確率密度関数を推定する(ST17)。
Web表示待ち時間標本推定部106は、複数のWeb表示待ち時間標本を分析装置32に送信する。確率密度関数推定部107は、確率密度関数を分析装置32に送信する。
以上詳述したように、一実施形態では、Web表示待ち時間推定装置31は、ネットワークを介してリクエストを送信し、Webサービス情報を受信する通信端末20における、上記リクエストが送信されてから上記Webサービス情報が上記通信端末20の画面に表示されるまでのWeb表示待ち時間を推定する。信号受信部101は、上記通信端末20のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、記憶部108は、上記時系列データの組をメモリに書込む。応答時間推定部104は、上記書込まれた時系列データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する。ダウンロード時間推定部105は、上記書込まれたダウンリンク通信量時系列データに基づき、上記Webサービス情報のダウンロードが開始されてから上記ダウンロードが完了するまでのダウンロード時間を推定する。Web表示待ち時間標本推定部106は、上記推定した応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定するようにしている。
補足すると、通信量時系列データの組は、通信端末20に予めダウンロードされたアプリケーションによって収集され、送信されることで、Web表示待ち時間推定装置31の信号受信部101で受信され、記憶部108に書込まれる。したがって、通信量時系列データの組のみを入力としてWeb表示待ち時間を推定することができるため、通信端末への依存性を最小限に抑制することが出来る。
これにより、ユーザの体感品質に近いレベルでの定常的な品質監視を、ユーザ申告による受動的な監視ではなく、能動的に実施できると共に、セキュリティポリシーを遵守しつつ、通信端末外でWeb表示待ち時間を推定することができる。
また、本実施形態では、ノイズ除去閾値生成部102は、予め定めた値周りに発生させた複数の乱数に基づき、複数のノイズ除去閾値を更に生成する。ノイズ除去処理済データ生成部103は、上記書込まれた時系列データの組を、上記生成した複数のノイズ除去閾値のそれぞれに基づいてノイズ除去処理し、複数のノイズ除去処理済データの組を更に生成する。応答時間推定部104は、上記書込まれた時系列データの組に代えて、上記複数のノイズ除去処理済データの組のそれぞれに基づき、上記応答時間を推定する。ダウンロード時間推定部105は、上記書込まれた時系列データの組に代えて、上記複数のノイズ除去処理済データの組のうちのダウンリンク通信量時系列データのそれぞれに基づき、上記ダウンロード時間を推定する。確率密度関数推定部107は、上記応答時間推定部104及び上記ダウンロード時間推定部105を使用して、上記生成した複数のノイズ除去処理済データの組のそれぞれに対し、上記Web表示待ち時間標本推定部106を使用して推定した複数のWeb表示待ち時間標本に基づき、確率密度関数を更に推定することができる。
この場合、Web表示待ち時間を統計量として算出できるため、よりユーザの体感品質に近いレベルでWeb表示待ち時間を推定することが可能となる。
また、上記ノイズ除去処理済データ生成部103は、多重解像度解析による離散ウェーブレット変換に基づき、上記複数のノイズ除去処理済データの組を生成することができる。この場合、入力データのノイズ環境を考慮し、より滑らかな信号波形に対してWeb表示待ち時間を推定できるため、精度を向上することが可能となる。
また、上記確率密度関数推定部107は、カーネル密度推定に基づき、確率密度関数を推定することができる。この場合、滑らかな確率密度分布を得ることが可能となる。
また、上記応答時間推定部104は、上記アップリンク通信量時系列データ及び上記ダウンリンク通信量時系列データのクロス相関分析に基づき、応答時間を推定することができる。この場合、アップリンク通信量とダウンリンク通信量の形状が類似する、という前提に基づき、通信量時系列データの組から、応答時間をより精度よく推定することが可能となる。
また、上記ダウンロード時間推定部105は、ウェーブレットによる跳躍点検出に基づきダウンロード時間を推定することができる。この場合、ダウンリンク通信量時系列データから、ダウンロード時間をより精度よく推定することが可能となる。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態は、Web表示待ち時間推定装置31がネットワーク上に設置された分析サーバ装置30の一機能として実現される場合を想定する。すなわち、Web表示待ち時間推定システム1は、Webサーバ装置10及び通信端末20に加え、分析サーバ装置30及びパケットキャプチャ装置40を備えている。
分析サーバ装置30は、一実施形態と同様の機能をもつWeb表示待ち時間推定装置31及び分析装置32を備えている。分析サーバ装置30は、パケットキャプチャ装置40に接続され、当該パケットキャプチャ装置40のキャプチャポイントを通過する通信端末20の通信量時系列データを受信する。また、分析サーバ装置30は、パケットキャプチャ装置40から、IP(Internet Protocol)アドレス及び前後のDNS(Domain Name System)クエリ等の情報を受信してもよい。分析サーバ装置30は、受信したIPアドレスやDNSクエリ等の情報から、各セッションにおける通信端末20のアクセス先であるサーバ装置10を把握してもよい。なお、分析サーバ装置30は、アクセス先のサーバ装置10を把握することにより、Web表示待ち時間が劣化した場合における要因がサーバ要因か、ネットワーク要因か切り分けてもよい。
パケットキャプチャ装置40は、ネットワーク上でパケットをキャプチャする。パケットキャプチャ装置40は、キャプチャしたパケットを、パケットキャプチャデータとして記憶する。パケットキャプチャ装置40は、記憶したパケットキャプチャデータを、分析サーバ装置30に送信する。
また、パケットキャプチャ装置40は、一実施形態に述べた通信端末20の通信量測定アプリケーションと同様の機能により、パケットキャプチャデータから通信端末20のアップリンク通信量時系列データとダウンリンク通信量時系列データとを測定する。さらに、パケットキャプチャ装置40は、通信端末20の収容設備情報と共に当該通信量時系列データの組を分析サーバ装置30に送信する。なお、これに伴い、通信端末20では、一実施形態とは異なり、通信量測定アプリケーションが省略されている。
以上のような構成によれば、通信端末20に、通信量測定アプリケーションを備えず、ネットワーク上にパケットキャプチャ装置40を備えている。パケットキャプチャ装置40は、ネットワーク上でパケットをキャプチャし、得られたパケットキャプチャデータを、分析サーバ装置30に送信する。また、パケットキャプチャ装置40は、通信端末20の収容設備情報と共に当該通信端末20の通信量時系列データの組を分析サーバ装置30に送信する。
分析サーバ装置30においては、一実施形態と同様に、Web表示待ち時間推定装置31が、受信したデータの組からWeb表示待ち時間及び確率密度関数を推定する(ST11〜17)。また、分析装置32は、推定されたWeb表示待ち時間が劣化した場合、受信したパケットキャプチャデータに基づいて、劣化の要因がサーバ要因又はネットワーク要因のいずれであるか等を分析する。
したがって、他の実施形態によれば、通信端末20に通信量測定アプリケーションをダウンロードせず、よりユーザにとって敷居の低い状態でWeb表示待ち時間を推定することが可能となる。
また、他の実施形態は、一実施形態と同様に、ノイズ除去の有無、多重解像度解析の有無、カーネル密度推定の有無、クロス相関分析の有無、跳躍点検出の有無等というように、適宜、変形して実施することができる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…Web表示待ち時間推定システム
10…Webサーバ装置
20…通信端末
30…分析サーバ装置
31…Web表示待ち時間推定装置
32…分析装置
40…パケットキャプチャ装置
101…信号受信部
102…ノイズ除去閾値生成部
103…ノイズ除去処理済データ生成部
104…応答時間推定部
105…ダウンロード時間推定部
106…Web表示待ち時間標本推定部
107…確率密度関数推定部
108…記憶部。

Claims (8)

  1. ネットワークを介してリクエストを送信し、Webサービス情報を受信する通信端末における、前記リクエストが送信されてから前記Webサービス情報が前記通信端末の画面に表示されるまでのWeb表示待ち時間を推定するWeb表示待ち時間推定装置であって、
    前記通信端末のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、前記時系列データの組をメモリに書込む書込み手段と、
    前記書込まれた時系列データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する応答時間推定手段と、
    前記書込まれたダウンリンク通信量時系列データに基づき、前記Webサービス情報のダウンロードが開始されてから前記ダウンロードが完了するまでのダウンロード時間を推定するダウンロード時間推定手段と、
    前記推定した応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定するWeb表示待ち時間標本推定手段と、
    を備えたことを特徴とするWeb表示待ち時間推定装置。
  2. 予め定めた値周りに発生させた複数の乱数に基づき、複数のノイズ除去閾値を生成するノイズ除去閾値生成手段と、
    前記書込まれた時系列データの組を、前記生成した複数のノイズ除去閾値のそれぞれに基づいてノイズ除去処理し、複数のノイズ除去処理済データの組を生成するノイズ除去処理済データ生成手段と、を更に備え、
    前記応答時間推定手段は、前記書込まれた時系列データの組に代えて、前記複数のノイズ除去処理済データの組のそれぞれに基づき、前記応答時間を推定し、
    前記ダウンロード時間推定手段は、前記書込まれた時系列データの組に代えて、前記複数のノイズ除去処理済データの組のうちのダウンリンク通信量時系列データのそれぞれに基づき、前記ダウンロード時間を推定し、
    前記応答時間推定手段及び前記ダウンロード時間推定手段を使用して生成した複数のノイズ除去処理済データの組のそれぞれに対し、前記Web表示待ち時間推定手段を使用して推定した複数のWeb表示待ち時間標本に基づき、確率密度関数を推定する確率密度関数推定手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のWeb表示待ち時間推定装置。
  3. 前記ノイズ除去処理済データ生成手段は、多重解像度解析による離散ウェーブレット変換に基づき、前記複数のノイズ除去処理済データの組を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のWeb表示待ち時間推定装置。
  4. 前記確率密度関数推定手段は、カーネル密度推定に基づき前記確率密度関数を推定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のWeb表示待ち時間推定装置。
  5. 前記応答時間推定手段は、前記アップリンク通信量時系列データ及び前記ダウンリンク通信量時系列データのクロス相関分析に基づき、応答時間を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のWeb表示待ち時間推定装置。
  6. 前記ダウンロード時間推定手段は、ウェーブレットによる跳躍点検出に基づきダウンロード時間を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のWeb表示待ち時間推定装置。
  7. ネットワークを介してリクエストを送信し、Webサービス情報を受信する通信端末における、前記リクエストが送信されてから前記Webサービス情報が前記通信端末の画面に表示されるまでのWeb表示待ち時間を推定するWeb表示待ち時間推定装置におけるWeb表示待ち時間推定方法であって、
    前記通信端末のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、前記時系列データの組をメモリに書込む書込み工程と、
    前記書込まれた時系列データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する応答時間推定工程と、
    前記書込まれたダウンリンク通信量時系列データに基づき、前記Webサービス情報のダウンロードが開始されてから前記ダウンロードが完了するまでのダウンロード時間を推定するダウンロード時間推定工程と、
    前記推定した応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定するWeb表示待ち時間標本推定工程と、
    を備えたことを特徴とするWeb表示待ち時間推定方法。
  8. ネットワークを介してリクエストを送信し、Webサービス情報を受信する通信端末における、前記リクエストが送信されてから前記Webサービス情報が前記通信端末の画面に表示されるまでのWeb表示待ち時間を推定するWeb表示待ち時間推定装置に用いられるプログラムであって、
    前記Web表示待ち時間推定装置を、
    前記通信端末のアップリンク通信量時系列データと、ダウンリンク通信量時系列データとの組を受信し、前記時系列データの組をメモリに書込む書込み手段、
    前記書込まれた時系列データの組に基づき、リクエストが送信されてからWebサービス情報のダウンロードが開始されるまでの応答時間を推定する応答時間推定手段、
    前記書込まれたダウンリンク通信量時系列データに基づき、前記Webサービス情報のダウンロードが開始されてから前記ダウンロードが完了するまでのダウンロード時間を推定するダウンロード時間推定手段、
    前記推定した応答時間及びダウンロード時間に基づき、Web表示待ち時間標本を推定するWeb表示待ち時間標本推定手段、
    として機能させるためのプログラム。
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